JP3456299B2 - 包装装置 - Google Patents

包装装置

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JP3456299B2
JP3456299B2 JP08987495A JP8987495A JP3456299B2 JP 3456299 B2 JP3456299 B2 JP 3456299B2 JP 08987495 A JP08987495 A JP 08987495A JP 8987495 A JP8987495 A JP 8987495A JP 3456299 B2 JP3456299 B2 JP 3456299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、雑誌、書籍等
の製本印刷物を、複数積み重ねた状態で包装するときに
用いて好適な包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、雑誌、書籍等の製本された印刷
物を輸送するには、所定数の印刷物を積み重ね、これを
結束紐で束ねたり、クラフト紙等の包装材で包装したり
している。
【0003】従来、クラフト紙等の包装材で印刷物を包
装するための包装装置としては、様々な形式のものが開
発されている。このような包装装置では、基本的に、図
10(a)に示すように、所定数の印刷物(被包装物)
1,1,…を積み重ねた状態で、まず、その上下面A,
Bおよび前後面C,Dにクラフト紙等の包装材2を巻き
付け、上面Aにおいて包装材2の合わせ目を例えば接着
剤あるいは粘着テープ3等で貼り合わせるようになって
いる。そして、図10(b)に示すように、両側面E,
Eにおいて包装材2を折り畳むことによって、印刷物
1,1,…を略箱形に包装するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の包装装置では、以下のような問題が生じ
ている。まず、印刷物1,1,…に包装材2を単に巻き
付けただけなので、包装が緩く、輸送中の振動等によっ
て包装された印刷物1,1,…が動いて包装材2が破れ
てしまうことがある。
【0005】また、包装すべき印刷物1が、図11
(a)に示す上製本や並製本5等、その背5a−小口5
b、及び天5c−地5dの厚さが一定でしかも腰のある
表紙5eを備えたものである場合には、上記以外には何
ら問題は生じない。しかし、包装すべき印刷物1が、図
11(b)に示す平綴じ本6のように、背6a−小口6
b、及び天6c−地6dの厚さが一定であっても、腰の
ない表紙6eを備えたものである場合や、図11(c)
に示す週刊誌のようないわゆる中綴じ本7等、背7a−
小口7b、及び天7c−地7dの厚さが不均一でしかも
腰のない表紙7eを備えたものである場合には、以下の
ような理由から、良好な包装形態を得られないという問
題があった。
【0006】すなわち、平綴じ本6あるいは中綴じ本7
のように、腰のない表紙6e,7eを備えた印刷物1を
包装する場合には、積み重ねた印刷物1に包装材2を巻
き付けるときに、最上部に積まれた印刷物1の端部が捲
れ上がり、折れ曲がってしまうことがある。また、中綴
じ本7のように厚さの不均一な印刷物1を包装する場合
には、印刷物1を所定数積み重ねた状態で、背7aと小
口7bとの中央部が凹み、しかも背7a側の高さと、小
口7b側の高さとが不均等になってしまう。このため、
上面Aにおいて、巻き付けた包装材2の合わせ目を粘着
テープ3等で貼り合わせるときに、粘着テープ3を確実
に貼り付けることができないという問題がある。
【0007】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、被包装物の綴じ形態等にかかわらず、良好
な包装形態を得ることのできる包装装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数のシート状あるいは冊子状の被包装物を包装するた
め、基台上に積み重ねられた前記被包装物に包装材を巻
き付ける包装装置であって、該包装装置には、積み重ね
た前記被包装物の上面を押さえつける押え機構と、前記
包装材の合わせ部を貼り合わせる包装材貼着機構とが備
えられ、前記包装材を前記被包装物に巻き付けるため、
前記基台上に載置された前記被包装物の少なくとも上面
に沿って移動する胴巻ブロックが備えられるとともに、
前記押え機構が、固定ブロックと、前記被包装物の上面
において前記胴巻ブロックと同じ方向に移動自在に設け
られた移動ブロックと、一端が前記固定ブロックに固定
され、他端が前記移動ブロックを介して上方に延出する
ベルトと、該ベルトにテンションを付与するテンション
付与機構とから構成されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の包
装装置において、前記被包装物を下方から押し上げる押
し上げブロックが、前記基台の定められた位置に出没自
在に設けられていることを特徴としている。
【0010】
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、包装装置に、基台上
に積み重ねた被包装物の上面を押さえつける押え機構
と、包装材の合わせ部を貼り合わせる包装材貼着機構と
を備える構成とした。これにより、基台上の被包装物に
包装材を巻き付けるときに、押え機構で被包装物を押さ
えつけておき、巻き付けた包装材の合わせ部を包装材貼
着機構で貼り合わせることによって、被包装物を上下方
向に圧縮した状態で包装することができる。
【0012】また、請求項記載の発明では、被包装物
の少なくとも上面に沿って移動する胴巻ブロックを備え
るとともに、前記押え機構を、固定ブロックと、胴巻ブ
ロックと同じ方向に移動自在に設けた移動ブロックと、
一端が固定ブロックに固定されて、他端が移動ブロック
を介して上方に延出してテンション付与機構に支持され
たベルトとからなる構成とした。これにより、胴巻ブロ
ックで包装材を被包装物の上面に沿わせて巻き付けると
きに、この胴巻ブロックと、被包装物を押さえつけてい
る押え機構の移動ブロックとを、一定間隔を維持したま
ま移動させることによって、移動ブロックで被包装物を
押さえつつ、包装材を巻き付けていくことができる。こ
のとき、この移動ブロックは、一端が固定ブロックに固
定されたベルト上を移動することになるので、被包装物
の上面を直接擦ることがない。また、テンション付与機
構により、ベルトは、移動ブロックの移動にともない自
動的に巻き上げあるいは繰り出されることになる。
【0013】請求項記載の発明では、被包装物を下方
から押し上げる押し上げブロックを基台の上面に出没自
在に設ける構成とした。これにより、包装すべき被包装
物が例えば中綴じ本等である場合に、押し上げブロック
を突出させて、基台上に載置した被包装物を押し上げる
ことによって、その上面を平らにすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。ここでは、例えば、包装すべき被包装物と
して、中綴じ本を用いる場合の実施例を用いて説明す
る。図1ないし図9は、本発明に係る包装装置の一例を
示すものである。
【0015】図1および図2に示すように、包装装置1
0は、図中左方に設けられたスタッカ(図示なし)から
一定部数ずつ積み重ねられた状態で送られてくる中綴じ
本(以下、「印刷物」と称する;被包装物)1を所定数
積み重ね、これを供給する供給部11と、供給された印
刷物1,1,…をクラフト紙(包装材)Pで包装する包
装部(包装材巻き付け機構)12とから概略構成されて
いる。
【0016】供給部11には、供給コンベア13が備え
られている。図1に示したように、この供給コンベア1
3は、それぞれ水平方向に延在する上部コンベア14と
下部コンベア15とから構成されている。これら上部コ
ンベア14,下部コンベア15は、それぞれ、幅方向
(図1において紙面と直交する方向)に一定寸法離間し
て設けられた一対の無端状のコンベアベルト14a,1
4a、15a,15aが循環自在に装着されている。
【0017】上部コンベア14には、図示しないシリン
ダ等の上下機構が備えられ、所定ストロークで上下動す
る構造とされている。下部コンベア15のコンベアベル
ト15a,15a間には、第一押し上げブロック16が
設けられている。この第一押し上げブロック16は、側
断面視略台形状をなしており、図示しないエアシリンダ
等の駆動により昇降して、下部コンベア15の搬送面に
出没自在な構成とされている。
【0018】この供給コンベア13には、第一プッシャ
17が備えられている。この第一プッシャ17は、下部
コンベア15の下方に敷設されたリニアガイド18と、
図示しないエアシリンダ等の駆動によりリニアガイド1
8に沿って水平方向に移動する移動部材19と、移動部
材19と一体に設けられたエアシリンダ等の昇降機構2
0の駆動により、所定ストロークで昇降するプッシャ本
体21とから構成されている。これにより、第一プッシ
ャ17は、プッシャ本体21が、所定ストロークで上下
方向および水平方向に移動するようになっている。
【0019】また、供給コンベア13の包装部12側に
は、鉛直面内に位置する平板状の当て板22が設けられ
ている。この当て板22は、図示しない昇降機構の駆動
により昇降するようになっている。
【0020】前記包装部12には、上部ガイド部材(押
え機構)25と、供給部11の下部コンベア15と同じ
高さに設けられた下部ガイド部材(基台)26とが、上
下方向に所定寸法離間して設けられている。
【0021】図1および図2に示したように、上部ガイ
ド部材25は、供給部11から離間する側に配置された
固定ブロック27と、この固定ブロック27の供給部1
1側に配置された移動ブロック28,28と、ベルト2
9,29とから構成されている。
【0022】固定ブロック27には、その幅方向に互い
に所定寸法離間して、互いに平行に延在するリニアガイ
ド30,30が、その軸線方向に移動自在に設けられて
いる。そして、移動ブロック28,28は、このリニア
ガイド30,30の先端部に一体に設けられている。図
1に示したように、各移動ブロック28は、その高さ
が、供給部11側に向けて漸次低くなる断面視略台形状
に形成されている。このような移動ブロック28,28
は、リニアガイド30,30を図示しない駆動機構でそ
の軸線方向に移動させることによって、水平方向に沿っ
て所定ストロークで供給部11側に離間・接近するよう
になっている。
【0023】ベルト29,29は、それぞれその一端が
固定ブロック27に固定されており、移動ブロック28
の下面及び供給部11側の先端部と、ガイドローラ31
とを介して上方に延出し、その他端が、上部ガイド部材
25の上方に設けられたバネ機構(テンション付与機
構)32に保持されている。このベルト29には、バネ
機構32によって常に引張力(テンション)が付与され
るようになっている。
【0024】また、これらベルト29,29間の上方位
置には、包装部12で巻き付けたクラフト紙Pの合わせ
面に、例えば粘着テープを貼り付けるテープ貼付機構
(包装材貼着機構)33が設けられている。
【0025】前記下部ガイド部材26の長さ方向(図1
において左右方向)中央部には、第二押し上げブロック
(押し上げブロック)34が設けられている。この第二
押し上げブロック34は、前記第一押し上げブロック1
6と同様に、側断面視略台形状をなしており、図示しな
いエアシリンダ等の駆動により昇降し、下部ガイド部材
26の上面に出没自在な構成とされている。
【0026】図1および図2に示したように、この包装
部12の供給部11側には、第二プッシャ36と、胴巻
ブロック37とが備えられている。第二プッシャ36
は、第一プッシャ17と同様に、図示しない昇降機構お
よび水平動機構に支持されて設けられており、所定スト
ロークで上下方向および水平方向に移動自在な構成とさ
れている。
【0027】図1に示したように、胴巻ブロック37
は、包装部12の側方に設けられたロッドレスシリンダ
等の昇降機構(図示なし)に、水平方向に伸縮駆動され
るエアシリンダ等の水平移動機構39を介して取り付け
られている。この胴巻ブロック37は、側断面視したと
きに、包装部12側の端面37aが、前記移動ブロック
28の端面と平行となるよう形成されている。また、図
2に示したように、この胴巻ブロック37は、双方の移
動ブロック28,28と対向する幅を有している。さら
に、この胴巻ブロック37の包装部12側には、第二プ
ッシャ36が昇降したときにこれと干渉しないように、
切欠き37bが形成されている。
【0028】図1に示したように、この胴巻ブロック3
7の前記供給部11側の上下には、ガイドブロック4
0,41が設けられている。これらガイドブロック4
0,41は、それぞれ、側断面視略平行四辺形状をなし
ており、図示しない駆動モータの駆動により、それぞれ
回転軸40a,41aを中心として揺動する構成となっ
ている。そして、これらガイドブロック40,41は、
水平状態となったときに、その下面,上面が、上部ガイ
ド部材25の下面,下部ガイド部材26の上面と、同じ
高さとなるように設けられている。
【0029】これらガイドブロック40,41および前
記当て板22の供給部11側には、図示しないエアシリ
ンダ等の昇降機構によって昇降駆動されるチャック部材
42が設けられている。このチャック部材42は、下方
に設けられた図示しない包装材供給部でクラフト紙Pの
上端部をチャックし、昇降機構(図示なし)で上昇させ
ることによって、チャックしたクラフト紙Pを所定の高
さまで引き上げるようになっている。
【0030】次に、上記構成からなる包装装置10にお
いて、印刷物1,1,…をクラフト紙Pで包装する方法
について、図1ないし図9を参照して説明する。まず、
図3に示すように、チャック部材42を昇降機構(図示
なし)で降下させて、下方の包装材供給部(図示なし)
において一枚のクラフト紙Pの上端部をチャックさせ
る。そして、このチャック部材42を所定の位置まで上
昇させてクラフト紙Pを引き上げる。これとともに、当
て板22を上昇させて、これをクラフト紙Pの背面側
(図中右方)に位置させる。
【0031】続いて、供給部11において、図中左方に
設けられたスタッカ(図示なし)から一定部数ずつ積み
重ねられた状態で送られてくる印刷物1,1,…を、下
部コンベア15上に順次積み重ねていく。このときに
は、上部コンベア14を上昇させておく。そして、下部
コンベア15上に印刷物1,1,…を載せた後に、第一
押し上げブロック16を下部コンベア15から突出させ
る。
【0032】そして、下部コンベア15上に、予め設定
した所定部数の印刷物1,1,…が積み重ねられた時点
で、第一プッシャ17を作動させ、プッシャ本体21を
昇降機構20で上昇させる。続いて、上部コンベア14
を、包装部12の上部ガイド部材25と同じ高さとなる
よう降下させる。このようにして、印刷物1,1,…は
上部コンベア14によって上方から圧縮された状態とな
る。
【0033】次いで、第一押し上げブロック16および
当て板22を降下させて、下部コンベア15よりも下方
に退避させるとともに、ガイドブロック40,41を揺
動させて、包装部12の上部ガイド部材25と下部ガイ
ド部材26と平行な状態とする。
【0034】ガイドブロック40,41の揺動が完了す
ると同時に、図示しないエアシリンダを伸長させてプッ
シャ本体21を包装部12側に向けて移動させる。する
と、図4に示すように、プッシャ本体21に押されて、
上部コンベア14と下部コンベア15間の印刷物1,
1,…が、ガイドブロック40,41間を通って、包装
部12の上部ガイド部材25,下部ガイド部材26間に
移送される。このとき、上部コンベア14と下部コンベ
ア15、ガイドブロック40,41、上部ガイド部材2
5,下部ガイド部材26の上下間隔は、同じ寸法に設定
されているので、印刷物1,1,…は、圧縮状態を保っ
たまま移送されることになる。
【0035】このとき、プッシャ本体21が包装部12
側に移動し始めると同時に、チャック部材42でのクラ
フト紙Pのチャックを開放させる。これにより、印刷物
1,1,…の移動にともなって、その下面B,後面D,
および上面Aの略半分の部分には、クラフト紙Pが自動
的に巻き付けられていくことになる。
【0036】そして、プッシャ本体21による印刷物
1,1,…の包装部12への移送が完了した後、図5に
示すように、プッシャ本体21を後退・降下させて、元
の位置に復帰させる。また、これとともに、ガイドブロ
ック40,41を揺動させ、垂直状態とする。
【0037】続いて、包装部12においては、まず、第
二押し上げブロック34を上昇させて、下部ガイド部材
26上の印刷物1,1,…の中央部を下方から押し上げ
る。
【0038】次いで、胴巻ブロック37を昇降機構(図
示なし)で上昇させ、クラフト紙Pを印刷物1,1,…
の前面Cに沿わせていく。そして、図6に示すように、
前記胴巻ブロック37が、上部ガイド部材25と同じ高
さにまで上昇した時点で、これを、水平移動機構39
(図1参照)で上部ガイド部材25側に向けて移動さ
せ、クラフト紙Pを印刷物1,1,…の上面Aに沿わせ
ていく。
【0039】この胴巻ブロック37の水平移動と同時
に、リニアガイド30を図示しない駆動機構で移動させ
ることによって、移動ブロック28,28を胴巻ブロッ
ク37と対向した状態で当初の間隔を保ったまま、等速
度で移動させる。このとき、移動ブロック28,28の
移動にともない、バネ機構32(図1参照)によりテン
ションが付与されているベルト29は、自動的に巻き上
げられていくようになっている。また、このベルト29
によって、移動ブロック28,28が印刷物1,1,…
の上面Aを直接擦ることなく移動するようになってい
る。
【0040】このようにして、クラフト紙Pは、胴巻ブ
ロック37によって、印刷物1,1,…の前面Cから上
面Aに沿って巻き付けられていく。このとき、印刷物
1,1,…は、固定ブロック27と移動ブロック28,
28、および胴巻ブロック37とによって押さえつけら
れたままの状態を維持している。
【0041】そして、図7に示すように、胴巻ブロック
37を、印刷物1,1,…の上面Aの所定位置まで移動
させた時点で、その移動を停止させる。一方、移動ブロ
ック28,28は移動を続行させる。そして、移動ブロ
ック28,28が胴巻ブロック37から所定寸法離れた
位置まで移動すると、クラフト紙Pの端部が、印刷物
1,1,…の上面Aにおいて、先に巻き付けられた他方
の端部に重ね合わせられることになる。次いで、テープ
貼付機構33で、クラフト紙Pの合わせ目に粘着テープ
等を貼り付ける。この時点で、印刷物1,1,…には、
クラフト紙Pが、その上面A,後面D,下面B,前面C
に筒状に巻き付けられた状態となる(図10(a)参
照)。
【0042】この後、図8に示すように、第二押し上げ
ブロック34および胴巻ブロック37を降下させ、下部
ガイド部材26よりも下方に退避させるとともに、リニ
アガイド30,30を移動させて移動ブロック28,2
8を元の位置に復帰させる。続いて、第二プッシャ36
を上昇させた後に、図9に示すように、これを図中右方
に向けて水平方向に移動させることによって、上部ガイ
ド部材25,下部ガイド部材26間の印刷物1,1,…
を押し出していく。
【0043】一方、上記のようにして包装部12で印刷
物1,1,…へのクラフト紙Pの巻き付け動作を行って
いる間に、供給部11においては、図6ないし図8に示
したように、次のロットに備えて、前記と同様にして、
チャック部材42でクラフト紙Pをチャックして引き上
げるとともに、当て板22を上昇させ、スタッカ(図示
なし)から一定部数ずつ積み重ねられて送られてくる印
刷物1を、下部コンベア15上に所定部数積み重ねてお
く。そして、図9に示したように、包装部12におい
て、前記クラフト紙Pの巻き付けの完了した印刷物1,
1,…を第二プッシャ36で押し出した後に、前記と同
様にして、第一プッシャ17で供給部11の印刷物1,
1,…を包装部12に送り込む。この後は、上記動作を
繰り返すことによって、順次、印刷物1,1,…にクラ
フト紙Pを巻き付けていく。
【0044】なお、包装部12から送り出された印刷物
1,1,…は、この包装部12の後段側(図中右方)に
設けられた図示しない折り機によって、その両側面のク
ラフト紙Pが所定の形状に折り曲げられ、これによっ
て、図10(b)に示したような印刷物1,1,…のク
ラフト紙Pによる包装が完了する。
【0045】上述した包装装置10では、包装部12
に、印刷物1,1,…の上面を押さえつける上部ガイド
部材25と、テープ貼付機構33とを備える構成とし
た。これにより、上部ガイド部材25で下部ガイド部材
26上の印刷物1,1,…を押さえつけておいて、クラ
フト紙Pを巻き付け、その合わせ部をテープ貼付機構3
3で貼り合わせることによって、印刷物1,1,…を上
下方向に圧縮した状態で包装することができる。したが
って、厚さの不均一な中綴じ本である印刷物1,1,…
を、高さを揃えて包装することができ、しかも従来より
もきつく包装することができる。このようにして、良好
な包装形態を得ることができ、運搬中に包装が崩れるの
を防止することができる。
【0046】また、前記包装部12には、クラフト紙P
を印刷物1,1,…に巻き付けるための胴巻ブロック3
7が備えられるとともに、上部ガイド部材25が、固定
ブロック27と、移動ブロック28,28と、一端が固
定ブロック27に固定され、他端が移動ブロック28,
28を介してバネ機構32に固定されたベルト29,2
9とからなる構成となっている。これにより、胴巻ブロ
ック37でクラフト紙Pを印刷物1,1,…の上面Aに
沿わせて巻き付けるときに、胴巻ブロック37と移動ブ
ロック28,28とを、一定間隔を維持したまま等速度
で移動させることによって、固定ブロック27と移動ブ
ロック28,28、および胴巻ブロック37とで印刷物
1,1,…を押さえつつクラフト紙Pを巻き付けていく
ことができる。このようにして、上部ガイド部材25に
よる印刷物1,1,…の圧縮状態を保ったまま、クラフ
ト紙Pを確実に巻き付けることができる。このとき、移
動ブロック28,28は、ベルト29,29上を移動す
ることになるので、印刷物1,1,…の上面を直接擦る
ことがなく、印刷物1の表紙が捲れ上がったり、擦れた
りするのを防ぐことができる。
【0047】さらに、クラフト紙Pをチャック部材42
でチャックして引き上げた状態で待機させておき、ここ
に、印刷物1,1,…を、上部コンベア14,下部コン
ベア15を駆動させつつ供給部11から送り込むことに
よって、クラフト紙Pを印刷物1,1,…の上面Aの略
半分,後面D,下面Bに巻き付ける構成となっている。
このときに、印刷物1,1,…は、ガイドブロック4
0,41等他の部材に直接擦れることがないので、この
点からも印刷物1の捲れ上がり、キズ等を防止すること
ができる。
【0048】加えて、下部ガイド部材26に、印刷物
1,1,…を下方から押し上げる第二押し上げブロック
34が設けられた構成となっている。これにより、中綴
じ本である印刷物1,1,…を、第二押し上げブロック
34で押し上げることによって、その上面Aを平らにす
ることができるので、移動ブロック28,28で印刷物
1,1,…を確実に押さえることができるとともに、テ
ープ貼り付け機構33による粘着テープの貼り付けを確
実に行うことができる。
【0049】なお、上記実施例においては、中綴じ本で
ある印刷物1を包装する例を用いたが、勿論、上製本,
並製本,平綴じ本等、他の綴じ形態であっても、同様に
して良好な包装形態を得ることが可能である。また、こ
のように製本された冊子状のものだけでなく、単なるシ
ート状のものを包装する場合にも、同様に適用すること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る包
装装置によれば、包装装置に、基台上に積み重ねた被包
装物の上面を押さえつける押え機構と、包装材の合わせ
部を貼り合わせる包装材貼着機構とを備える構成とし
た。これにより、基台上の被包装物に包装材を巻き付け
るときに、押え機構で被包装物を押さえつけておき、巻
き付けた包装材の合わせ部を包装材貼着機構で貼り合わ
せることによって、被包装物を上下方向に圧縮した状態
で包装することができる。したがって、被包装物が、厚
さの均一な上製本,並製本,平綴じ本、あるいはシート
状のものである場合には勿論のこと、厚さの不均一な中
綴じ本等である場合にも、積み重ねた状態の高さを揃え
て包装することができ、しかも従来よりもきつく包装す
ることができる。このようにして、被包装物の綴じ形態
等にかかわらず、良好な包装形態を得ることができ、運
搬中に包装が崩れるのを防止することができる。
【0051】また、請求項に係る包装装置によれば、
被包装物の少なくとも上面に沿って移動する胴巻ブロッ
クを備えるとともに、押え機構を、固定ブロックと、胴
巻ブロックと同じ方向に移動自在に設けた移動ブロック
と、一端が固定ブロックに固定されて、他端が移動ブロ
ックを介してテンション付与機構に支持されたベルトと
からなる構成とした。これにより、胴巻ブロックで包装
材を被包装物の上面に沿わせて巻き付けるときに、この
胴巻ブロックと、被包装物を押さえつけている押え機構
の移動ブロックとを、間隔を隔てたまま移動させること
によって、固定ブロックと移動ブロックとで被包装物を
押さえつつ、包装材を確実に巻き付けていくことができ
る。これにより、押え機構による圧縮状態を保ったまま
被包装物を包装することができ、良好な包装形態を得る
ことができる。このとき、この移動ブロックは、一端が
固定ブロックに固定されたベルト上を移動し、被包装物
の上面を直接擦ることがないので、被包装物が捲れ上が
ったり、擦れたりするのを防ぐことができる。
【0052】請求項に係る包装装置によれば、被包装
物を下方から押し上げる押し上げブロックを基台の上面
に出没自在に設ける構成とした。これにより、包装すべ
き被包装物が例えば中綴じ本等である場合にも、押し上
げブロックを突出させて、基台上に載置した被包装物を
押し上げることによって、その上面を平らにすることが
できるので、押さえ機構の移動ブロックで被包装物を確
実に押さえることができるとともに、包装材貼着機構に
よる粘着テープや接着剤等の貼り付けを確実に行うこと
ができる。したがって、この点からも、被包装物の綴じ
形態等にかかわらず、良好な包装形態を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装装置の一例を示す図であっ
て、該装置の構成を示す側面図である。
【図2】前記装置の平面図である。
【図3】前記包装装置を用いて被包装物を包装する工程
を示す図であって、積み重ねた被包装物を包装材巻き付
け機構に移送する状態を示す側面図である。
【図4】同、被包装物の移送が完了した状態を示す側面
図である。
【図5】同、被包装物の前面に包装材を巻き付けている
状態を示す側面図である。
【図6】同、被包装物の上面に包装材を巻き付けている
状態を示す側面図である。
【図7】同、被包装物の上面において包装材を貼り合わ
せている状態を示す側面図である。
【図8】同、包装材で包装した被包装物を後工程に移送
する状態を示す側面図である。
【図9】同、図8に続く状態を示す側面図である。
【図10】包装材で包装した被包装物を示す斜視図であ
る。
【図11】被包装物の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 印刷物(被包装物) 10 包装装置 12 包装部(包装材巻き付け機構) 25 上部ガイド部材(押え機構) 26 下部ガイド部材(基台) 27 固定ブロック 28 移動ブロック 29 ベルト 32 バネ機構(テンション付与機構) 33 テープ貼り付け機構(包装材貼着機構) 34 第二押し上げブロック(押し上げブロック) 37 胴巻ブロック A 上面 P クラフト紙(包装材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 彰博 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 森 秀樹 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−270514(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 25/14 B65B 17/00 B65B 49/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシート状あるいは冊子状の被包装
    物を包装するため、基台上に積み重ねられた前記被包装
    物に包装材を巻き付ける包装装置であって、該包装装置
    には、積み重ねた前記被包装物の上面を押さえつける押
    え機構と、前記包装材の合わせ部を貼り合わせる包装材
    貼着機構とが備えられ 前記包装材を前記被包装物に巻き付けるため、前記基台
    上に載置された前記被包装物の少なくとも上面に沿って
    移動する胴巻ブロックが備えられるとともに、前記押え
    機構が、固定ブロックと、前記被包装物の上面において
    前記胴巻ブロックと同じ方向に移動自在に設けられた移
    動ブロックと、一端が前記固定ブロックに固定され、他
    端が前記移動ブロックを介して上方に延出するベルト
    と、該ベルトにテンションを付与するテンション付与機
    構とから構成されている ことを特徴とする包装装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の包装装置において、前記
    被包装物を下方から押し上げる押し上げブロックが、前
    記基台の定められた位置に出没自在に設けられているこ
    とを特徴とする包装装置。
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