JP3446527B2 - ジェットルームにおける緯糸処理装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸処理装置

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JP3446527B2
JP3446527B2 JP07345097A JP7345097A JP3446527B2 JP 3446527 B2 JP3446527 B2 JP 3446527B2 JP 07345097 A JP07345097 A JP 07345097A JP 7345097 A JP7345097 A JP 7345097A JP 3446527 B2 JP3446527 B2 JP 3446527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筬と一体的に揺動
する緯入れ用メインノズルによって緯入れされた緯糸を
緯入れ毎に可動刃と固定刃との協働によって緯入れ用メ
インノズルから切断分離する緯糸処理装置、及び筬と一
体的に揺動してミス糸に後続する後続緯糸を把持する把
持手段によって把持された後続緯糸を手掛かりとして前
記ミス糸を経糸開口内から除去処理する緯糸処理装置を
備えたジェットルームにおける緯糸処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】緯入れミスしたミス糸に後続する緯糸を
ミス糸から切断分離することなく緯入れ用メインノズル
から射出し、この後続緯糸を手掛かりとしてミス糸を経
糸開口内から除去する装置では、後続緯糸を緯入れ用メ
インノズルから切断分離する必要がある。この種の装置
が特開昭63−256749号公報、特開平5−710
45号公報に開示されている。
【0003】特開平5−71045号公報の装置では、
スレイ上に緯糸切断用カッターが設置されており、スレ
イの揺動領域外に設定されたエアシリンダによって緯糸
切断用カッターを駆動するようになっている。しかし、
緯糸切断用カッターを高速揺動するスレイ上に設置する
構成は、可動機構である緯糸切断用カッターの損傷をも
たらす。
【0004】特開昭63−256749号公報の装置で
は、緯入れされた緯糸を筬打ち毎に緯入れ用メインノズ
ルから切断分離するカッターによってミス糸に後続する
緯糸を緯入れ用メインノズルから切断分離するようにな
っている。この緯糸処理装置では特開平5−71045
号公報の装置のような問題はない。緯入れ経路から緯糸
引き取り装置側へ逸らされた後続緯糸は、ガイド部材に
よって前記カッターの切断領域へ導入されるようになっ
ている。
【0005】前記ガイド部材は、カッターの切断領域か
ら筬の最後退位置に至る範囲にわたって配設されてい
る。引き取り装置のガイドパイプ内へ後続緯糸を吹き入
れる吹き上げノズルの噴出口とガイドパイプの導入口と
は緯入れ用メインノズルの噴射口の前方で対向してい
る。前記噴出口から導入口に向かうエアの流路は、前記
ガイド部材に沿って移動する。後続緯糸は、緯入れミス
発生後の織機の惰性回転中に緯入れ用メインノズルから
射出されると共に、前記ガイドパイプ内へ導入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記後続緯糸を前記カ
ッターによって切断する場合、ガイドパイプから緯入れ
用メインノズルへ連なる前記後続緯糸の部分を前記カッ
ターの切断領域へ導入する必要がある。特開昭63−2
56749号公報の装置では、前記ガイド部材の長さが
筬の揺動範囲よりも長くしてある。そのため、吹き上げ
ノズルの噴射作用によってガイドパイプの導入口へ吹き
こまれる後続緯糸がガイド部材に絡みやすい。後続緯糸
がガイド部材に絡むと前記カッターの切断領域へ後続緯
糸を導入出来ない場合があり、緯入れ用メインノズルか
ら後続緯糸を切断分離することに失敗するおそれがあ
る。
【0007】本発明は、緯入れ用メインノズルから後続
緯糸を確実に切断分離することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、筬
と一体的に揺動する緯入れ用メインノズルによって緯入
れされた緯糸を緯入れ毎に可動刃と固定刃との協働によ
って緯入れ用メインノズルから切断分離する緯糸切断装
置、緯入れが正常に行われた場合の緯糸切断時に緯糸を
係止する係止部を備えた緯糸切断ガイド及び筬と一体的
に揺動してミス糸に後続する後続緯糸を把持する把持手
段によって把持された後続緯糸を手掛かりとして前記ミ
ス糸を経糸開口内から除去処理する緯糸処理装置を備え
たジェットルームを対象とし、請求項1の発明では、
記緯糸切断ガイドとは別に、緯入れ用メインノズルの直
上に位置し、前記把持手段を構成する緯糸導入ダクトの
入口と緯入れ用メインノズルとの間の後続緯糸を前記固
定刃と可動刃との間の切断領域へ導入する後続緯糸導入
ガイドを備えた緯糸処理装置を構成し、筬の揺動範囲の
うちの最前進位置側から最後退位置側へかけて前記後続
緯糸導入ガイドを配設し、前記後続緯糸導入ガイドの先
端位置を前記最後退位置に達しない位置に設定すると共
に、前記後続緯糸導入ガイドの先端と最後退位置の筬と
の間に緯入れ用メインノズルが位置する時期に前記把持
経路に沿って後続緯糸を把持開始するようにした。
【0009】前記把持経路に沿って後続緯糸を把持開始
するときの後続緯糸の位置は、後続緯糸が後続緯糸導入
ガイドに干渉しない位置である。従って、後続緯糸が後
続緯糸導入ガイドに絡むことはなく、前記把持経路にお
ける後続緯糸は前記緯糸切断装置の切断領域へ円滑に導
入される。
【0010】請求項2の発明では、前記後続緯糸導入ガ
イドは基端から先端に至る途中から先端にかけて経糸列
の端部から離れる傾斜部を有し、前記把持経路における
後続緯糸は、筬が最後退位置側から最前進位置側へ移行
する途中で前記後続緯糸導入ガイドの屈曲部と先端との
間で後続緯糸導入ガイドと交差するようにした。
【0011】前記把持経路に沿って把持された後続緯糸
は、前記緯糸切断装置の把持領域へ移行する途中で後続
緯糸導入ガイドと交差する。後続緯糸導入ガイドと交差
した後続緯糸は、後続緯糸導入ガイドに接触しながら前
記把持領域へ案内される。
【0012】請求項3の発明では、緯入れされた緯糸を
前記切断領域で切断させるための緯糸切断ガイドと前記
後続緯糸導入ガイドとを一体形成した。緯糸切断ガイド
と後続緯糸導入ガイドとを一体形成した構成は、緯糸切
断装置の組み付け工程の簡素化をもたらす。
【0013】請求項4の発明では、前記後続緯糸を捕捉
する緯糸導入ダクトと、前記後続緯糸を前記緯糸導入ダ
クトへ吹き入れる緯入れ阻止ノズルとを備えた前記把持
手段を構成した。
【0014】流体流によって糸を把持する構成は後続緯
糸の把持に好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、スレイ11上には緯入
れ用メインノズル12が取り付けられている。緯入れ用
メインノズル12から射出された緯糸Yは変形筬13前
面の緯入れ通路131内を飛走する。緯入れ通路131
内の緯糸Yは緯入れ用補助ノズル14の噴射によって牽
引される。図4に示すように、緯入れ末端側には緯糸検
出器15が設置されている。緯入れが正常に行われた場
合には緯糸Yの先端は緯糸検出器15の設置位置まで到
達する。織布Wの織端の側方には緯糸切断装置16が設
置されている。
【0017】図2及び図3は緯糸切断装置16を示す。
固定部17に固設された支持台18にはロータリソレノ
イド19が取り付けられており、支持台18に回動可能
に支持された支軸20には可動刃21が止着されてい
る。ロータリソレノイド19の出力軸191の往復回動
は駆動レバー22を介して可動刃21に伝達され、可動
刃21が支軸20を中心にして往復回動する。支持台1
8には緯糸切断ガイド23が止着されており、緯糸切断
ガイド23には固定刃24が止着されている。緯糸切断
ガイド23、固定刃24及び可動刃21はこの順に緯入
れ用メインノズル12側から織布W側に並設されてい
る。緯入れが正常に行われた場合には緯糸切断装置16
が変形筬13の筬打ち直後に緯糸Yを緯入れ用メインノ
ズル12から切断分離する。緯糸Yは緯糸切断ガイド2
3の係止部231に係止されて切断作用を受ける。
【0018】緯糸切断ガイド23には後続緯糸導入ガイ
ド25が止着されている。図4に示すように、後続緯糸
導入ガイド25は固定刃24の基端側から先端側に向け
て配設されている。後続緯糸導入ガイド25の基端側は
可動刃21と織布Wとの間に配置されている。後続緯糸
導入ガイド25は基端から先端に至る途中から先端にか
けて傾斜部251を有する。後続緯糸導入ガイド25の
傾斜部251は先端に向かうにつれて経糸Tの列の端部
から離れる形状である。図6はスレイ11及び変形筬1
3が最前進位置の直前に配置された状態を示し、図7は
スレイ11及び変形筬13が最後退位置に配置された状
態を示す。後続緯糸導入ガイド25の先端は変形筬13
の最前進位置と最後退位置との中間位置付近まで延びて
いる。
【0019】図1に示すように、緯入れ用メインノズル
12の直下には緯入れ阻止ノズル26が設置されてお
り、直上には緯糸導入ダクト27が対向設置されてい
る。緯糸導入ダクト27の出口の後方にはエアガイドを
兼ねる緯糸検出器34及び吸引パイプ28が設置されて
おり、吸引パイプ28の出口側が図示しないダストボッ
クスに向けて湾曲されているとともに、この湾曲部には
ブローノズル29が接続されている。
【0020】緯入れ用メインノズル12、緯入れ阻止ノ
ズル26、緯糸導入ダクト27、及び吸引パイプ28は
いずれもスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴
って一体的に揺動する。これら各部材12,26,2
7,28の揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ30
が設置されており、その上方にはエアシリンダ31が設
置されている。緯糸引き取りモータ30には駆動ローラ
32が作動連結されており、エアシリンダ31の駆動ロ
ッドには被動ローラ33が取付られている。被動ローラ
33はエアシリンダ31の突出動作によって駆動ローラ
32に圧接される。緯入れ阻止ノズル26、緯糸導入ダ
クト27、吸引パイプ28、緯糸引き取りモータ30、
エアシリンダ31、ローラ32,33は緯糸切断装置1
6と共に緯糸処理装置を構成する。
【0021】ノズル12,26,29はいずれも電磁開
閉弁V1,V2,V3を介して図示しない圧力エア供給
タンクに接続されている。又、エアシリンダ31は3方
弁型の電磁弁V4を介して前記圧力エア供給タンクに接
続されている。
【0022】緯糸切断装置16を構成するロータリソレ
ノイド19、電磁開閉弁V1,V2,V3、電磁弁V4
及び緯糸引き取りモータ30は織機制御コンピュータC
oの指令制御を受ける。織機制御コンピュータCoは、
織機回転角度検出用のロータリエンコーダ35から得ら
れる織機回転角度情報に基づいて前記指令制御を遂行す
る。織機制御コンピュータCoは、緯糸検出器15が緯
入れ1サイクル中の所定時期に緯糸有りを検出しない場
合には緯入れ異常と判断して織機駆動モータMoの作
動、電磁開閉弁V1の緯入れのための励消磁制御及び製
織時のロータリソレノイド19の励消磁制御を停止す
る。織機制御コンピュータCoは変形筬13が図4に示
す位置にあるときの織機回転角度で緯入れ異常の有無を
判定する。スレイ11が図6に鎖線で示す最前進位置に
あるとき、即ち筬打ち時点の織機回転角度は0°,36
0°であり、スレイ11が図7に示す最後退位置にある
ときの織機回転角度は180°である。
【0023】緯入れ異常が発生すると、織機制御コンピ
ュータCoは織機駆動モータMoの作動を停止するが、
織機は惰性によって図4の状態からほぼ1回転し、スレ
イ11は図5に鎖線及び図6に実線で示す位置で停止す
る。この惰性回転中の変形筬13の筬打ちによってミス
糸Y1が織布Wの織前W1に織りこまれる。図5のスレ
イ11の実線位置は、惰性回転中の変形筬13の筬打ち
後のスレイ11の後退途中の位置を示す。スレイ11が
図5の実線位置にきたときに電磁開閉弁V2,V3が励
磁し、緯入れ阻止ノズル26及びブローノズル29が噴
射する。緯入れ阻止ノズル26の噴射の直後に電磁開閉
弁V1が励磁し、緯入れ用メインノズル12が通常の緯
入れタイミングで噴射する。ミス糸Y1に後続する後続
緯糸Y2が緯入れ用メインノズル12の噴射によって緯
入れ用メインノズル12から射出される。この後続緯糸
Y2は、緯入れ阻止ノズル26の噴射作用によって緯糸
導入ダクト27内へ吹き入れられると共に、吸引パイプ
28まで到達する。吸引パイプ28に到達した後続緯糸
Y2はブローノズル29の噴射作用によって緯糸導入ダ
クト27側から吸引パイプ28側へ牽引される。即ち、
後続緯糸Y2は、緯入れ阻止ノズル26及びブローノズ
ル29の噴射作用によって緯糸導入ダクト27の入口2
71と緯入れ用メインノズル12の先端とを結ぶ把持経
路Lに沿って把持される。この把持開始は、緯糸導入ダ
クト27の入口271に向けて吹き上げられた後続緯糸
Y2が後続緯糸導入ガイド25に干渉しないタイミング
で行われる。緯入れ阻止ノズル26及び緯糸導入ダクト
27は後続緯糸Y2を把持する把持手段を構成する。
【0024】後続緯糸Y2が把持経路Lに沿って把持さ
れた後、スレイ11が最後退位置に到達してから前進す
る途中で電磁開閉弁V1が消磁し、緯入れ用メインノズ
ル12の噴射が停止する。把持経路Lに沿って把持され
ている後続緯糸Y2は、スレイ11が最後退位置から最
前進位置へ向かう途中で後続緯糸導入ガイド25の傾斜
部251と干渉する。そして、把持経路L上の後続緯糸
Y2は、固定刃24と可動刃21との間の切断領域に向
けて後続緯糸導入ガイド25に摺接案内される。
【0025】その後、織機駆動モータMoがスロー逆転
し、織機が図6の状態から1回半ほど逆転する。このス
ロー逆転の途中でスレイ11が図6の鎖線で示す最前進
位置に配置されたときには把持経路L上の後続緯糸Y2
が前記切断領域に配置される。このとき、ロータリソレ
ノイド19が励消磁され、可動刃21が切断動作を行な
う。この切断動作によって把持経路L上の後続緯糸Y2
が緯入れ用メインノズル12から切断分離される。
【0026】後続緯糸Y2が緯糸切断装置16によって
切断された後の織機のスロー逆転によってスレイ11が
図7に示す最後退位置に停止する。図7の状態では経糸
Tが最大開口を形成し、ミス糸Y1が経糸Tの把持作用
から開放される。そして、緯糸導入ダクト27と吸引パ
イプ28との間の領域がローラ32,33の把持領域に
重なる。後続緯糸Y2はローラ32,33の把持領域を
通過して吸引パイプ28内に到達している。次いで、電
磁弁V4の励磁によりエアシリンダ31が突出動作し、
被動ローラ33が駆動ローラ32に圧接する。この圧接
により後続緯糸Y2がローラ32,33間に挟持され
る。緯糸検出器34が後続緯糸Y2を検出すると、電磁
開閉弁V2が消磁し、緯入れ阻止ノズル26が噴射停止
する。そして、緯糸引き取りモータ30が作動する。緯
入れ用メインノズル12から切断分離された後続緯糸Y
2は緯糸引き取りモータ30の作動により吸引パイプ2
8側へ引き取られてゆく。この引き取り作用によってミ
ス糸Y1も経糸開口内から引き出されてゆく。全てのミ
ス糸Y1がローラ32,33の把持領域を通過すると緯
糸検出器34が糸無を検出し、緯糸引き取りモータ30
の作動が停止されると共に、電磁開閉弁V3及び電磁弁
V4が消磁される。ローラ32,33の離間及びブロー
ノズル29の噴射停止の後、製織が再開される。
【0027】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)変形筬13が最後退位置に達しない位置に後続
緯糸導入ガイド25の先端位置が設定されており、後続
緯糸Y2は後続緯糸導入ガイド25の先端より先で把持
経路Lに沿って把持開始される。把持経路Lに沿って後
続緯糸Y2を把持開始するときの後続緯糸Y2の位置
は、後続緯糸Y2が後続緯糸導入ガイド25に干渉しな
い位置である。従って、緯入れ阻止ノズル26の噴射作
用によって緯入れ経路から緯糸導入ダクト27の入口2
71へ向かう後続緯糸Y2が後続緯糸導入ガイド25に
絡むことはなく、後続緯糸Y2は緯糸切断装置16の切
断領域へ円滑に導入される。 (1-2)把持経路Lに沿って把持された後続緯糸Y2
は、緯糸切断装置16の把持領域へ移行する途中で後続
緯糸導入ガイド25の傾斜部251と交差する。後続緯
糸導入ガイド25は可動刃21を境にして固定刃24と
は反対側に並設されているため、傾斜部251は把持経
路L上の後続緯糸Y2を前記切断領域へ導入するために
必要である。図6に示すように、傾斜部251は後続緯
糸導入ガイド25の中間部付近から始まっており、変形
筬13が最前進位置にあるときにも変形筬13が後続緯
糸導入ガイド25に干渉することはない。後続緯糸導入
ガイド25は特開昭63−256749号公報に開示さ
れるガイド部材に比べて半分程度の長さであって片持ち
支持可能である。このような小型化は形状的な自由度を
増大する。形状的な自由度の増大は、後続緯糸Y2と後
続緯糸導入ガイド25との絡み防止の確実な形状、及び
後続緯糸Y2を前記切断領域へ確実に誘導できる形状の
実現に寄与する。
【0028】なお、第1の実施の形態では、織機の惰性
回転中に後続緯糸Y2を緯糸導入ダクト27へ吹き入れ
るようにしているが、織機のスロー逆転中に後続緯糸Y
2を緯糸導入ダクト27へ吹き入れるようにしてもよ
い。又、第1の実施の形態では、織機のスロー逆転中に
後続緯糸Y2を切断しているが、織機の惰性回転後の停
止時に後続緯糸Y2を切断するようにしてもよい。
【0029】次に、図8の第2の実施の形態説明する。
第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してあ
る。この実施の形態では、緯糸切断ガイド23に後続緯
糸導入ガイド232が一体形成されている。後続緯糸導
入ガイド232の基端部は固定刃24及び可動刃21を
跨いでおり、後続緯糸導入ガイド232の先端側は後続
緯糸導入ガイド25の傾斜部251と同様の傾斜形状と
なっている。
【0030】この実施の形態では第1の実施の形態と同
じ効果が得られる。又、緯糸切断ガイド23と後続緯糸
導入ガイド232とを一体形成した構成は、緯糸切断装
置16の組み付け工程の簡素化をもたらす。
【0031】次に、図9の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、可動刃21、固定刃2
4、緯糸切断ガイド36がこの順に緯入れ用メインノズ
ル12側から並設されており、緯糸切断ガイド36に後
続緯糸導入ガイド361が一体形成されている。後続緯
糸導入ガイド361の先端側は後続緯糸導入ガイド25
の傾斜部251と同様の傾斜形状となっている。
【0032】この実施の形態では第2の実施の形態と同
じ効果が得られる。次に、図10の第4の実施の形態説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。
【0033】この実施の形態では、針金製の後続緯糸導
入ガイド37が採用されている。後続緯糸導入ガイド3
7の一部は緯糸切断ガイド23のガイド縁371となっ
ている。緯入れ毎に毎回緯糸が摺接するガイド縁371
が耐摩耗製の高い針金製であるため、緯糸切断ガイド2
3をコストに関して有利な合成樹脂製にすることができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、筬の揺
動範囲のうちの最前進位置側から最後退位置側へかけて
後続緯糸導入ガイドを配設し、前記最後退位置に達しな
い位置に前記後続緯糸導入ガイドの先端位置を設定する
と共に、前記後続緯糸導入ガイドの先端より先で前記把
持経路に沿って後続緯糸を把持開始するようにしたの
で、緯入れ用メインノズルから後続緯糸を確実に切断分
離することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】側面図。
【図3】緯糸切断装置の内側面図。
【図4】平面図。
【図5】後続緯糸を把持開始するときの平面図。
【図6】スレイが最前進位置の直前にあるときの平面
図。
【図7】スレイが最後進位置にあるときの平面図。
【図8】第2の実施の形態を示す緯糸切断装置の要部内
側面図。
【図9】第3の実施の形態を示す緯糸切断装置の要部内
側面図。
【図10】第4の実施の形態を示す緯糸切断装置の要部
内側面図。
【符号の説明】
13…変形筬、16…緯糸切断装置、21…可動刃、2
3,36…緯糸切断ガイド、232…後続緯糸導入ガイ
ド、24…固定刃、25…後続緯糸導入ガイド、26…
緯糸処理装置を構成する緯入れ阻止ノズル、27…緯糸
処理装置を構成する緯糸導入ダクト、361,37…後
続緯糸導入ガイド、Y1…ミス糸、Y2…後続緯糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/00 D03D 47/28 - 47/32 D03D 49/70

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬と一体的に揺動する緯入れ用メインノズ
    ルによって緯入れされた緯糸を緯入れ毎に可動刃と固定
    刃との協働によって緯入れ用メインノズルから切断分離
    する緯糸切断装置、緯入れが正常に行われた場合の緯糸
    切断時に緯糸を係止する係止部を備えた緯糸切断ガイド
    及び筬と一体的に揺動してミス糸に後続する後続緯糸を
    把持する把持手段によって把持された後続緯糸を手掛か
    りとして前記ミス糸を経糸開口内から除去処理する緯糸
    処理装置を備えたジェットルームにおいて、前記緯糸切断ガイドとは別に、緯入れ用メインノズルの
    直上に位置し、前記把持手段を構成する緯糸導入ダクト
    の入口と 緯入れ用メインノズルとの間の把持経路におけ
    る後続緯糸を前記固定刃と可動刃との間の切断領域へ導
    入する後続緯糸導入ガイドを備え、 筬の揺動範囲のうちの最前進位置側から最後退位置側へ
    かけて前記後続緯糸導入ガイドを配設し、前記後続緯糸
    導入ガイドの先端位置を前記最後退位置に達しない位置
    に設定すると共に、前記後続緯糸導入ガイドの先端と最
    後退位置の筬との間に緯入れ用メインノズルが位置する
    時期に前記把持経路に沿って後続緯糸を把持開始するよ
    うにしたジェットルームにおける緯糸処理装置。
  2. 【請求項2】前記後続緯糸導入ガイドは基端から先端に
    至る途中から先端にかけて経糸列の端部から離れる傾斜
    部を有し、前記把持経路における後続緯糸は、筬が最後
    退位置側から最前進位置側へ移行する途中で前記後続緯
    糸導入ガイドの傾斜部と交差する請求項1に記載のジェ
    ットルームにおける緯糸処理装置。
  3. 【請求項3】前記後続緯糸導入ガイドは、緯入れされた
    緯糸を前記切断領域で切断させるための緯糸切断ガイド
    と一体形成されている請求項1及び請求項2のいずれか
    1項に記載のジェットルームにおける緯糸処理装置。
  4. 【請求項4】前記把持手段は、前記後続緯糸を捕捉する
    緯糸導入ダクトと、前記後続緯糸を前記緯糸導入ダクト
    へ吹き入れる緯入れ阻止ノズルとを備えている請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載のジェットルームに
    おける緯糸処理装置。
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