JP2001064849A - 織機における緯糸処理方法及び装置 - Google Patents

織機における緯糸処理方法及び装置

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JP2001064849A
JP2001064849A JP23600999A JP23600999A JP2001064849A JP 2001064849 A JP2001064849 A JP 2001064849A JP 23600999 A JP23600999 A JP 23600999A JP 23600999 A JP23600999 A JP 23600999A JP 2001064849 A JP2001064849 A JP 2001064849A
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忠司 鈴木
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一晴 太田
Hiroyuki Kanayama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緯糸把持装置によって把持されている織布の織
前上の不要緯糸の除去の確実性を向上する。 【解決手段】緯入れミスが発生すると、織機制御コンピ
ュータCoは、織機駆動モータMoの所定量スロー逆転
及び専用モータM1の所定量のスロー逆転を指令する。
織機駆動モータMoの所定量スロー逆転により、経糸T
の開口が織布Wの織前W1からミス糸Ymを除去可能な
最大開口となる。又、把持回転体29が専用モータM1
の所定量のスロー逆転により所定量だけスロー逆転し、
把持回転体29と固定把持体30との間に把持されてい
るミス糸の部分が織布引き戻し方向へ送られる。緯糸検
出器19の緯糸有無の検出結果に基づき、織機制御コン
ピュータCoは専用モータM1の再逆転の遂行の是非を
判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布の織前付近の
緯糸端部を把持する把持回転体を製織時には織布の移動
速度に合わせて回転し、前記把持回転体と別の把持体と
の間に把持された前記緯糸端部を把持回転体の回転によ
って織布の移動方向へ送り出す緯糸把持装置を備えた織
機における緯糸処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス織物のように緯糸密度の小さい織
物をジェットルームのような無杼織機で製織した場合に
は耳組織の形成が困難である。そのため、実開平1−1
19080号公報、特開平2−118141号公報に開
示されるように、布端側では織前付近の緯糸端部を把持
してやる必要がある。実開平1−119080号公報で
は、緯糸切断用の固定刃の上面と線ばねとの間で緯糸端
部を把持する装置が開示されている。特開平2−118
141号公報では、エアチャックによって緯糸端部を把
持する装置が開示されている。
【0003】しかし、実開平1−119080号公報の
装置では、製織された織物は移動するが、緯糸端部が不
動配置された線ばねと固定刃との把持作用を受けている
ために把持作用を受けている緯糸が織物の移動方向とは
逆方向に強く引っ張られる。このような引っ張り作用は
織前付近の組織の崩れをもたらす。
【0004】特開平2−118141号公報の装置で
は、エアチャックによる緯糸端部の把持は織前からでき
るだけ離れた位置で行われる。エアチャック装置を織前
付近の緯糸端部の把持に適用した場合、エアチャックに
よる緯糸端部の把持が織物の引き取り操作の休止中に行
われるため、実開平1−119080号公報の装置にお
ける問題は生じない。しかし、このような把持機構の採
用は、織物の引き取りを間欠で行なう織布引き取り機構
を備えた織機にしか適用できない。
【0005】実開平1−119080号公報、特開平2
−118141号公報の問題を回避するための緯糸把持
装置が特開平10−204758号公報に開示されてい
る。この緯糸把持装置は、緯糸端部を把持する一対の把
持体の少なくとも一方を織物の移動に合わせて回転する
回転体とし、把持されている緯糸端部を回転体の回転に
よって織物の移動方向に積極的に送ってやる構成となっ
ている。この緯糸把持装置では、回転体の回転駆動力を
織機駆動モータから独立した専用モータから得ている。
【0006】緯入れミスが発生した場合には緯入れミス
したミス糸を織物から除去しなければならない。そのた
め、回転体と他方の把持体との把持作用からミス糸を解
放してやる必要がある。特開平10−204758号公
報の装置では、専用モータを逆転して回転体と他方の把
持体との把持作用からミス糸を解放することが行われ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2047
58号公報の装置では、回転体と他方の把持体との把持
作用からミス糸を解放するための専用モータの逆転量
は、ミス糸を解放する逆転量であればよいとしている。
しかし、専用モータの逆転量を最少限(例えば織機1回
転に対応する専用モータの正転量と同じ逆転量)とした
場合にはミス糸が回転体と他方の把持体との把持作用か
ら解放されないおそれがある。逆に、専用モータの逆転
量を多くし過ぎると、ミス糸を回転体と他方の把持体と
の把持作用から解放するのみならず、経糸に把持されて
いる除去不能な他の緯糸を引っ張って織布端部の組織を
緩めてしまうおそれがある。
【0008】本発明は、緯糸把持装置によって把持され
ている織布の織前上の不要緯糸の除去の確実性を向上す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、織
布の織前付近の緯糸端部を把持する把持回転体と別の把
持体との間に把持された前記緯糸端部を把持回転体の回
転によって織布の移動方向へ送り出す緯糸把持装置を備
えた織機を対象とし、請求項1の発明では、前記把持回
転体と前記把持体とに把持された不要緯糸を前記把持回
転体と前記把持体との把持作用から解放するために前記
把持回転体を逆転させ、前記不要緯糸が前記把持回転体
と前記把持体との把持作用から解放されたか否かを解放
検出手段によって検出し、前記不要緯糸が前記把持回転
体と前記把持体との把持作用から解放されたことを前記
解放検出手段が検出した場合には、前記把持回転体の逆
転を中止するようにした。
【0010】不要緯糸が前記把持回転体と前記把持体と
の把持作用から解放されたか否かは解放検出手段によっ
て確認できる。把持回転体の最大逆転量を適正に設定す
ることによって他の緯糸を引っ張り過ぎるおそれを回避
することができる。
【0011】請求項2の発明では、前記把持回転体を逆
転するための逆転駆動手段と、前記把持回転体と前記把
持体とに把持されている不要緯糸が前記逆転駆動手段の
解放用駆動による前記把持回転体の逆転によって前記把
持回転体と前記把持体との把持作用から解放されたか否
かを検出する解放検出手段と、前記解放検出手段の検出
結果に基づいて前記逆転駆動手段の以後の駆動を制御す
る制御手段とを備えた緯糸処理装置を構成した。
【0012】不要緯糸が前記把持回転体と前記把持体と
の把持作用から解放されたか否かが解放検出手段の存在
によって確認できる。従って、不要緯糸が前記把持回転
体と前記把持体との把持作用から解放されたことを解放
検出手段が確認した場合の以後の逆転駆動手段の制御の
適正選択が行える。又、不要緯糸が前記把持回転体と前
記把持体との把持作用から解放されていないことを解放
検出手段が確認した場合の以後の逆転駆動手段の制御の
適正選択が行える。
【0013】請求項3の発明では、請求項2において、
前記織布の織前から前記不要緯糸をエア流により分離す
る緯糸分離手段と、前記緯糸分離手段の分離作用により
前記織布の織前から前記不要緯糸が分離されたか否かを
検出する緯糸分離検出手段とを備えた前記解放検出手段
を構成した。
【0014】不要緯糸が織前から分離された状態は、不
要緯糸が把持回転体と他の把持体との把持作用から解放
された状態である。不要緯糸が織前から分離されたか否
かの検出によって不要緯糸が把持回転体と他の把持体と
の把持作用から解放されたか否かを確認する構成は、不
要緯糸が把持回転体と他の把持体との把持作用から解放
されたか否かを確認する上で確実かつ簡便である。
【0015】請求項4の発明では、請求項3において、
織機は、緯入れ用ノズルから経糸開口内へ緯糸を射出す
るジェットルームとし、前記緯糸分離検出手段は、前記
緯入れ用ノズルから射出された緯糸が緯入れ末端側の所
定位置に到達したか否かを検出する緯糸到達有無検出手
段とし、前記緯糸分離手段は、前記緯糸到達有無検出手
段の検出領域を通るように前記不要緯糸を前記織前から
分離するようにした。
【0016】緯糸到達有無検出手段を緯糸分離検出手段
とした構成は簡便である。請求項5の発明では、請求項
4において、前記緯糸分離手段は、緯糸案内通路から緯
糸捕捉通路内へ緯糸を導入してエア流により捕捉する緯
糸張力付与手段を含むものとした。
【0017】不要緯糸は緯糸張力付与手段のエア流によ
って捕捉されて織前から分離される。請求項6の発明で
は、請求項2乃至請求項5のいずれか1項において、前
記逆転駆動手段は、織機駆動モータから独立した専用モ
ータとした。
【0018】織機駆動モータから独立した専用モータは
逆転駆動手段として好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をジェットルームに
具体化した第1の実施の形態を図1〜図14に基づいて
説明する。
【0020】図2に示すように、スレイ11上には緯入
れ用メインノズル12が設置されており、緯糸Yが緯入
れ用メインノズル12の噴射作用によって経糸Tの開口
内へ射出される。スレイ11には変形筬14が立設され
ている。経糸Tの開口内へ射出された緯糸Yは複数の緯
入れ用補助ノズル13,13Aのリレー噴射によって変
形筬14前面の緯糸案内通路141(図1に図示)内を
飛走する。緯入れ用ノズルである緯入れ用メインノズル
12の噴射経路の直下にはブローノズル15が設置され
ている。ブローノズル15の噴射方向は緯入れ用メイン
ノズル12の噴射経路と交差している。緯入れ用メイン
ノズル12、緯入れ用補助ノズル13,13A及びブロ
ーノズル15は、電磁開閉弁16,17,17A,18
を介して図示しない圧力エア供給源に接続されている。
電磁開閉弁16,17,17A,18は織機制御コンピ
ュータCoの励消磁制御を受ける。
【0021】図1に示すように、スレイ11はスレイソ
ード20を介して揺動軸21に支持されている。揺動軸
21は織機駆動モータMoから往復駆動機構を介して駆
動力を得て往復回動する。揺動軸21の往復回動によっ
てスレイ11が往復揺動の筬打ち運動を行なう。織機駆
動モータMoは織機制御コンピュータCoの制御を受け
る。
【0022】図5に示すように、緯入れ用メインノズル
12に供給される緯糸Yは巻付方式の緯糸測長貯留装置
31に通されている。その糸巻付管311は巻付モータ
312により回転駆動される。糸巻付管311の回転に
伴って糸巻付管311から繰り出される緯糸は、電磁ソ
レノイド32によって駆動される係止ピン321と糸巻
付面313との係脱によって糸巻付面313からの引き
出しを制御される。
【0023】糸巻付面313の近傍には反射式光電セン
サ型の緯糸解舒検出器33が設置されている。緯糸解舒
検出器33から出力される解舒検出信号は織機制御コン
ピュータCoに送られる。織機制御コンピュータCo
は、緯糸解舒検出器33からの緯糸解舒情報及び織機回
転角度検出用のロータリエンコーダ23からの織機回転
角度情報に基づいて電磁ソレノイド32の励消磁を制御
する。この励消磁制御によって糸巻付面313と係止ピ
ン321との係合及び糸巻付面313からの係止ピン3
21の離間が行われ、糸巻付面313からの巻付緯糸の
引出し解舒及び解舒阻止が行われる。糸巻付面313上
の巻付緯糸は、緯入れ用メインノズル12の噴射作用に
よって経糸Tの開口内へ射出される。
【0024】図5に示すように、緯入れ末端側には緯糸
検出器19が設置されている。図3に示すように緯糸検
出器19の検出領域191は緯糸案内通路141と同じ
経路上に設定されている。緯入れが正常に行われた場合
には緯糸Yの先端は緯糸検出器19の検出領域191ま
で到達する。緯入れが正常に行われた場合、即ち緯糸到
達有無検出手段である緯糸検出器19が緯糸の到達有り
を検出した場合には、織機制御コンピュータCoは筬打
ち後に電磁カッター22に切断動作を行わせる。変形筬
14によって織布Wの織前W1に筬打ちされた緯糸Yは
電磁カッター22の切断動作によって切断される。織機
制御コンピュータCoは、ロータリエンコーダ23から
の角度検出情報に基づいて織機の回転角度を把握してい
る。織機制御コンピュータCoは、緯糸検出器19が織
機1回転中の所定期間内に緯糸を検出しない場合には緯
入れ異常と判断し、電磁開閉弁16,17,17A、電
磁カッター22及び電磁ソレノイド32の励消磁制御を
停止するとともに、織機駆動モータMo及び巻付モータ
312の作動を停止する。
【0025】図3に示すように、緯糸検出器19の側方
にはノズルブロック34が立設されている。ノズルブロ
ック34には導入凹部341が形成されている。導入凹
部341は緯糸案内通路141の延長線上にある。導入
凹部341の下面にはストレッチノズル342が設けら
れている。ストレッチノズル342は電磁開閉弁35を
介して前記圧力エア供給源に接続されている。ノズルブ
ロック34の上部には捕捉パイプ36が取り付けられて
いる。図4に示すように、捕捉パイプ36は導入凹部3
41に連なるように貫通しており、捕捉パイプ36の導
入口とストレッチノズル342とが対向している。スト
レッチノズル342からのエア噴射流は、導入凹部34
1を横切って捕捉パイプ36内に吹き込む。捕捉パイプ
36の導入口と反対側の開口は図示しない緯糸回収部に
接続されている。
【0026】電磁開閉弁35は織機制御コンピュータC
oの励消磁制御を受ける。織機制御コンピュータCoは
緯糸の緯入れタイミングに合わせて電磁開閉弁35を励
消磁制御する。電磁開閉弁35は、緯糸が導入凹部34
1に到達する前から励磁され、筬打ち前に消磁される。
正常に緯入れされた場合には、緯糸Yの先端部はストレ
ッチノズル342からのエア噴射作用によって捕捉パイ
プ36内へ吹き入れられる。捕捉パイプ36内へ吹き入
れられた緯糸Yはエア流によって適度の張力を付与され
る。即ち、電磁開閉弁35、ストレッチノズル342及
び捕捉パイプ36は、緯糸張力付与手段を構成する。
【0027】図2に示すように、緯入れ末端側の織前W
1付近の織布Wの直上には緯糸分離ノズル37が配設さ
れている。緯糸分離ノズル37は、織布W側から経糸開
口側を向いて織前W1を指向している。緯糸分離ノズル
37は、電磁開閉弁38を介して圧力エア供給源に接続
されている。電磁開閉弁38は織機制御コンピュータC
oの励消磁制御を受ける。
【0028】支持フレーム24に回転可能に支持された
支軸25には被動タイミングプーリ26が止着されてい
る。支持フレーム24上にはステッピングモータ型の専
用モータM1が取り付けられている。専用モータM1の
出力軸には駆動タイミングプーリ27が止着されてい
る。被動タイミングプーリ26と駆動タイミングプーリ
27とにはタイミングベルト28が掛けわたされてい
る。支軸25の一端には把持回転体29が止着されてい
る。把持回転体29の周面にはゴム製の弾性リング29
1(図1に図示)が嵌め込まれている。把持回転体29
の直下には固定把持体30が配設されている。固定把持
体30の上面は弾性リング291の周面に接触してい
る。筬打ちされた緯糸Yは、電磁カッター22によって
切断されると同時に織布Wの移動によって把持回転体2
9と固定把持体30との把持領域へ導入され、緯糸端部
Y1が把持回転体29と固定把持体30との間に把持さ
れる。把持回転体29と固定把持体30との間に把持さ
れている緯糸端部Y1は、専用モータM1の正転に伴う
把持回転体29の回転によって織布Wの移動方向に送ら
れる。専用モータM1は織機制御コンピュータCoの制
御を受ける。
【0029】図10〜図14は、緯入れミスが発生した
場合の織機制御コンピュータCoによって遂行される緯
糸処理制御プログラムを表すフローチャートである。以
下、このフローチャートに基づいて緯糸処理制御を説明
する。
【0030】緯入れミスが発生すると、織機制御コンピ
ュータCoは織機駆動モータMo及び専用モータM1の
作動停止を指令すると共に、電磁開閉弁18の励磁を指
令し、ブローノズル15が噴射する。そして、電磁ソレ
ノイド32が励磁し、係止ピン321が糸巻付面313
から離間する。係止ピン321が糸巻付面313から離
間することによって糸巻付面313上の巻糸が係止ピン
321の係止作用から解放される。係止ピン321の係
止作用から解放された巻糸は、緯入れミスしたミス糸Y
mに後続する後続緯糸Yeに対するブローノズル15の
噴射作用によって糸巻付面313から引き出し解舒され
る。緯糸解舒検出器33がこの引き出し解舒を検出して
おり、巻糸が1巻引き出し解舒されると、電磁ソレノイ
ド32が消磁する。この消磁により係止ピン321が糸
巻付面313に係合し、糸巻付面313からの巻糸の引
き出し解舒が阻止される。図5に示すように、ブローノ
ズル15の噴射作用は、緯入れミスしたミス糸Ymに後
続する緯糸Yeを電磁カッター22の切断領域から外れ
た位置に遠ざける。ミス糸Ymは織前W1に筬打ちされ
る。織機は、変形筬14がミス糸Ymを筬打ちした後の
次の筬打ちの直前で停止する。
【0031】次いで、織機制御コンピュータCoは、織
機駆動モータMoの所定量スロー逆転及び専用モータM
1の所定量σ1のスロー逆転を指令する。織機駆動モー
タMoの所定量スロー逆転により織機が1回半ほど逆転
して変形筬14が最後退位置に移行すると共に、経糸T
の開口が織布Wの織前W1からミス糸Ymを除去可能な
最大開口となる。又、把持回転体29が専用モータM1
の所定量σ1のスロー逆転により所定量Σ1だけスロー
逆転し、把持回転体29と固定把持体30との間に把持
されているミス糸Ymの端部が織布引き戻し方向へ送ら
れる。専用モータM1の逆転という解放用駆動による把
持回転体29の所定の逆転量Σ1は、把持回転体29と
固定把持体30との間に把持されているミス糸Ymの端
部が例えば製織時の織機1回転半に対応する織布Wの移
動量だけ織布引き戻し方向へ送られるように設定され
る。
【0032】次いで、電磁開閉弁18は消磁し、ブロー
ノズル15の噴射が停止する。そして、電磁ソレノイド
32が励磁し、係止ピン321が糸巻付面313から離
間する。又、電磁開閉弁16,17,17A,18が励
磁し、緯入れ用メインノズル12、緯入れ用補助ノズル
13,13A及びストレッチノズル342が噴射する。
係止ピン321が糸巻付面313から離間することによ
って糸巻付面313上の巻糸が係止ピン321の係止作
用から解放される。係止ピン321の係止作用から解放
された巻糸は、後続緯糸Yeに対する緯入れ用メインノ
ズル12の噴射作用によって糸巻付面313から引き出
し解舒される。緯糸解舒検出器33がこの引き出し解舒
を検出しており、巻糸が予め設定されたm巻引き出し解
舒されると、電磁ソレノイド32が消磁する。この消磁
により係止ピン321が糸巻付面313に係合し、糸巻
付面313からの巻糸の引き出し解舒が阻止される。後
続緯糸Yeはミス糸Ymに繋がったままであり、後続緯
糸Yeは緯入れ用メインノズル12及び緯入れ用補助ノ
ズル13,13Aの噴射作用を受ける。この噴射作用に
よって後続緯糸Yeが緯入れ方向へ牽引される。
【0033】電磁ソレノイド32が消磁した後、電磁開
閉弁16,17が消磁し、緯入れ用メインノズル12及
び緯入れ用補助ノズル13の噴射が停止する。次いで、
織機駆動モータMoが所定量スロー正転し、図7に示す
ように、変形筬14が筬打ち位置付近の切断位置へ移行
する。そして、電磁カッター22が励消磁し、電磁カッ
ター22が切断動作を行なう。後続緯糸Yeは、電磁カ
ッター22の切断動作によって緯入れ用メインノズル1
2から切断分離される。m巻分の後続緯糸Yeの長さは
緯入れ1回分以上の長さにしてある。従って、緯入れ用
メインノズル12から切断分離された緯糸Yeの切断端
部は、ミス糸Ymが織前W1から全く分離されていない
状態においても導入凹部341に到達する。
【0034】電磁カッター22の切断動作後、織機駆動
モータMoが所定量逆転し、変形筬11が最後退位置に
後退すると共に、経糸Tがミス糸Ymを把持しない最大
開口を形成する。緯糸検出器19は検出領域191内に
おける緯糸の有無を検出しており、後続緯糸Yeが検出
領域191に到達すると、緯糸検出器19が検出領域1
91内における後続緯糸Yeの有無を検出する。電磁カ
ッター22の緯糸切断動作後、緯糸検出器19が緯糸有
りを検出しない状態が所定時間t1経過すると、織機制
御コンピュータCoは電磁開閉弁17A,35の消磁を
指令し、緯入れ用補助ノズル13A及びストレッチノズ
ル342が噴射を停止する。そして、織機制御コンピュ
ータCoは警報装置39の作動を指令し、警報装置39
が作動する。
【0035】緯糸検出器19が所定時間t1以内に緯糸
有りを検出した後、緯糸検出器19が緯糸無しを検出し
ない状態(即ち、緯糸有りを検出する状態)が所定時間
t2経過すると、織機制御コンピュータCoは専用モー
タM1の所定量σ2のスロー逆転を指令する。把持回転
体29が専用モータM1の所定量σ2のスロー逆転によ
り所定量Σ2だけスロー逆転する。専用モータM1の逆
転という解放用駆動による把持回転体29の所定の逆転
量Σ2は、把持回転体29と固定把持体30との間に把
持されているミス糸Ymの端部が例えば製織時の織機1
回転に対応する織布Wの移動量だけ織布引き戻し方向へ
送られるように設定される。専用モータM1の再逆転回
数が予め設定された回数nに達したとき、緯糸検出器1
9が緯糸無しを所定時間t2以内に検出しなかった場合
には、織機制御コンピュータCoは電磁開閉弁17A,
35の消磁を指令し、緯入れ用補助ノズル13A及びス
トレッチノズル342が噴射を停止する。そして、織機
制御コンピュータCoは警報装置39の作動を指令し、
警報装置39が作動する。
【0036】所定時間t1以内の緯糸検出後に緯糸検出
器19が所定時間t2以内に緯糸無しを検出した場合、
織機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoの所定
量スロー逆転を指令し、変形筬14が筬打ち位置へ移行
する。次いで、織機制御コンピュータCoは電磁開閉弁
38の励磁を指令し、緯糸分離ノズル37が噴射する。
緯糸検出器19が所定時間t2以内に緯糸無しを検出し
た状態は、ミス糸Ymが把持回転体29と固定把持体3
0との把持作用から解放されて織前W1から捕捉パイプ
36を通って除去された状態である。
【0037】緯糸分離ノズル37の噴射エアは織布W側
から織前W1を通って経糸開口側へ向かい、図8に示す
ように、ミス糸Ymの前に先行して緯入れされた緯糸Y
bが緯糸分離ノズル37の噴射作用を受ける。緯糸分離
ノズル37が噴射している状態で織機駆動モータMoが
所定量スロー逆転し、図9に示すように、変形筬14が
最後退位置に移行すると共に、経糸Tの開口が織布Wの
織前W1から先行緯糸Ybを除去可能な最大開口とな
る。経糸Tの開口が最大になると、電磁開閉弁38が消
磁し、緯糸分離ノズル37の噴射が停止する。
【0038】先行緯糸Ybの緯入れ末端側の部分は、緯
糸分離ノズル37の噴射作用を受けて織前W1から分離
しようとする。先行緯糸Ybの緯入れ末端側の部分が織
前W1から分離した場合、先行緯糸Ybの緯入れ末端側
の部分は検出領域191及び導入凹部341に到達可能
である。緯入れ用補助ノズル13A及びストレッチノズ
ル342は噴射しており、先行緯糸Ybの緯入れ末端側
の部分が導入凹部341に到達した場合には先行緯糸Y
bの緯入れ末端側の部分が捕捉パイプ36内に把持され
て牽引される。
【0039】緯糸検出器19は検出領域191内におけ
る緯糸の有無を検出しており、先行緯糸Ybが検出領域
191に到達すると、緯糸検出器19が検出領域191
内における先行緯糸Ybの有無を検出する。緯糸検出器
19が緯糸有りを検出しない状態が所定時間t1経過す
ると、織機制御コンピュータCoは電磁開閉弁17A,
35の消磁を指令し、緯入れ用補助ノズル13A及びス
トレッチノズル342が噴射を停止する。そして、織機
制御コンピュータCoは警報装置39の作動を指令し、
警報装置39が作動する。
【0040】緯糸検出器19が所定時間t1以内に緯糸
有りを検出した後、緯糸検出器19が緯糸無しを検出し
ない状態(即ち、緯糸有りを検出する状態)が所定時間
t2経過すると、織機制御コンピュータCoは専用モー
タM1の所定量σ2のスロー逆転を指令する。把持回転
体29が専用モータM1の所定量σ2のスロー逆転によ
り所定量Σ2だけスロー逆転する。専用モータM1の再
逆転回数が予め設定された回数nに達したとき、緯糸検
出器19が緯糸無しを所定時間t2以内に検出しなかっ
た場合には、織機制御コンピュータCoは電磁開閉弁1
7A,18の消磁を指令し、緯入れ用補助ノズル13A
及びストレッチノズル342が噴射を停止する。そし
て、織機制御コンピュータCoは警報装置39の作動を
指令し、警報装置39が作動する。
【0041】緯糸検出器19が所定時間t2以内に緯糸
無しを検出した場合、織機制御コンピュータCoは電磁
開閉弁17A,35の消磁を指令し、緯入れ用補助ノズ
ル13A及びストレッチノズル342が噴射を停止す
る。そして、織機制御コンピュータCoは、織機駆動モ
ータMoの所定量スロー逆転を指令し、織機が製織再開
に適した回転位置に移行する。そして、製織が再開され
る。
【0042】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)把持回転体29と固定把持体30とに把持され
ているミス糸Ymは、把持回転体29を逆転することに
よって把持回転体29と固定把持体30との把持作用か
ら解放可能である。ミス糸Ymが把持回転体29と固定
把持体30との把持作用から解放されて織前W1から除
去された場合には、先行緯糸Ybも把持回転体29を逆
転することによって把持回転体29と固定把持体30と
の把持作用から解放可能である。先行緯糸Ybの織前W
1からの除去は、ミス糸Ymの筬打ちによって先行緯糸
Ybの織り込み状態が変化して織り傷となってしまうよ
うな場合に行われる。不要緯糸となるミス糸Ym又は先
行緯糸Ybが把持回転体29と固定把持体30との把持
作用から解放されたか否かは、緯糸分離検出手段となる
緯糸検出器19の緯糸有無の検出結果に基づいて織機制
御コンピュータCoにて把握される。織機制御コンピュ
ータCoは、緯糸検出器19の緯糸検出結果に基づいて
専用モータM1の以後の駆動を制御する制御手段とな
る。緯糸検出器19の緯糸有無の検出結果に基づいて前
記解放の成否を把握しながら専用モータM1の以後の駆
動の是非を判断して専用モータM1の以後の駆動を制御
する構成は、専用モータM1の逆転量不足による前記解
放の失敗、不要緯糸の前に織り込まれた緯糸を専用モー
タM1の逆転し過ぎによって引っ張り過ぎることによる
組織崩れといった問題を解消する。
【0043】(1-2)ミス糸Ymあるいは先行緯糸Yb
が把持回転体29と固定把持体30との把持作用から解
放されたことが緯糸検出器19の緯糸有無の検出結果に
基づいて把握された場合には、把持回転体29の逆転が
中止される。又、1本の不要緯糸を把持回転体29と固
定把持体30との把持作用から解放する際の把持回転体
29の逆転量は、ミス糸Ymに関して最大で(Σ1+n
Σ2)であり、先行緯糸Ybに関して最大でΣ2×(n
+1)である。従って、把持回転体29の1回の逆転量
Σ1,Σ2を適正に設定すれば、織前W1から除去可能
な不要緯糸以外の織前W1から除去不能な緯糸を引っ張
り過ぎるおそれを回避することができる。
【0044】(1-3)ミス糸Ymは、ストレッチノズル
342の噴射エアによって後続緯糸Yeを手掛かりとし
て織前W1から分離される。従って、ストレッチノズル
342は、不要緯糸であるミス糸Ymに対する緯糸分離
手段となり、ストレッチノズル342及び緯糸検出器1
9は、ミス糸Ymに対する解放検出手段を構成する。先
行緯糸Ybは、緯糸分離ノズル37の噴射エア及びスト
レッチノズル342の噴射エアによって織前W1から分
離される。従って、緯糸分離ノズル37及びストレッチ
ノズル342は、不要緯糸である後続緯糸Ybに対する
緯糸分離手段を構成し、緯糸分離ノズル37、ストレッ
チノズル342及び緯糸検出器19は、後続緯糸Ybに
対する解放検出手段を構成する。不要緯糸が織前W1か
ら分離された状態は、不要緯糸が把持回転体29と固定
把持体30との把持作用から解放された状態である。不
要緯糸が織前W1から分離されたか否かは、緯糸検出器
19の緯糸有無の検出結果によって把握される。緯糸検
出器19が後続緯糸Yeの到達を検出した後に緯糸無し
を検出する状態は、後続緯糸Ye及びミス糸Ymが全て
検出領域191を通過した状態、即ちミス糸Ymが織前
W1から除去された状態を示す。又、緯糸検出器19が
先行緯糸Ybの到達を検出した後に緯糸無しを検出する
状態は、先行緯糸Ybが全て検出領域191を通過した
状態、即ち先行緯糸Ybが織前W1から除去された状態
を示す。従って、不要緯糸が把持回転体29と固定把持
体30との把持作用から解放された否かは、不要緯糸が
織前W1から分離されたか否かを検出することによって
確実に把握できる。即ち、不要緯糸が織前W1から分離
されたか否かの検出によって不要緯糸が把持回転体29
と固定把持体30との把持作用から解放されたか否かを
確認する構成は、解放の成否を確認する上で確実な構成
である。又、このような構成は、不要緯糸が把持回転体
29と固定把持体30との把持領域にあるか否かを直接
検出して解放の成否を確認する構成に比べて簡便であ
る。
【0045】(1-4)緯糸検出器19は、緯入れ用ノズ
ルである緯入れ用メインノズル12から射出された緯糸
が緯入れ末端側の所定位置に到達したか否かを検出する
緯糸到達有無検出手段となる。緯糸分離手段となるスト
レッチノズル342は、緯糸検出器19の検出領域19
1を通るように不要緯糸を織前W1から分離する。この
ような緯糸到達有無検出手段を緯糸分離検出手段とした
構成は、専用の緯糸分離検出手段を不要とする簡便な構
成である。
【0046】(1-5)ストレッチノズル342の噴射エ
アは、製織時に緯入れ用メインノズル12から射出され
た緯糸を緯糸案内通路141から緯糸捕捉通路となる捕
捉パイプ36内へ導入して捕捉する。このようなストレ
ッチノズル342を緯糸分離手段に含ませた構成は、ミ
ス糸Ymあるいは先行緯糸Ybの全体を織前W1から確
実に分離するための専用の緯糸分離手段を不要とする簡
便な構成である。なお、緯糸分離ノズル37は、先行緯
糸Ybの一部のみを織前W1から分離するために使われ
るものであり、ストレッチノズル342を用いることな
く先行緯糸Ybの全部を織前W1から分離しようとすれ
ば多数の緯糸分離ノズル37を織幅方向に列設する必要
がある。
【0047】(1-6)織機駆動モータMoから独立した
専用モータM1を逆転駆動手段として用いた構成は、き
め細かな逆転制御を行なって織前W1から不要緯糸を除
去処理する上で好適である。
【0048】次に、図15の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。織布Wはサーフェスローラ40と一対のプレス
ローラ41,42との協働によってエキスパンションバ
ー43側へ引き取られる。サーフェスローラ40は織機
駆動モータMoから駆動力を得る。織布Wをサーフェス
ローラ40の周面に押さえるプレスローラ41,42は
ローラ軸411,421を介してレバー44,45によ
って支持されており、レバー44,45は支軸46,4
7に回動可能に支持されている。一方のプレスローラ4
1のローラ軸411には駆動回転体48が止着されてお
り、支軸46には被動回転体49が回転可能に支持され
ている。被動回転体49の周面は駆動回転体48の周面
に圧接されており、プレスローラ41の回転に伴って被
動回転体49がプレスローラ41とは逆方向に回転す
る。支軸46には駆動タイミングプーリ50が回転可能
に支持されている。駆動タイミングプーリ50と被動回
転体49とは一体的に結合されており、駆動タイミング
プーリ50と被動回転体49とは支軸46に対して相対
回転可能である。
【0049】製織時にはサーフェスローラ40の織布引
き取り方向の正転がプレスローラ41、駆動回転体4
8、被動回転体49、駆動タイミングプーリ50、タイ
ミングベルト51、被動タイミングプーリ52、支軸2
5を介して把持回転体29に伝達される。この回転伝達
により把持回転体29が図15に矢印Rで示す方向へ回
転する。織機の逆転時にはサーフェスローラ40の逆転
が把持回転体29に伝達され、この回転伝達により把持
回転体29が逆転する。
【0050】タイミングベルト51の周回軌跡の近くに
ステッピングモータ型の張力付加モータ53が配設され
ている。張力付加モータ53の出力軸には偏心円板53
1が止着されている。張力付加モータ53は織機制御コ
ンピュータCoの制御を受ける。
【0051】偏心円板531は、図15に実線で示すよ
うに、製織時にはタイミングベルト51の周回軌跡から
離れた待機位置にある。緯入れミスが発生すると、織機
制御コンピュータCoは、図10〜図14のフローチャ
ートにおける専用モータM1の逆転制御に代えて張力付
加モータ53の回転制御を行なう。その他の制御は図1
0〜図14のフローチャートにおける緯糸処理制御と同
じである。張力付加モータ53の回転制御は、偏心円板
531をタイミングベルト51に接触させながらタイミ
ングベルト51の張力を徐々に増大変更してゆく制御で
ある。タイミングベルト51の張力の増大変更は、タイ
ミングベルト51と被動タイミングプーリ52との間の
バックラッシュの存在のために把持回転体29を矢印R
と逆方向に徐々に回動することになる。把持回転体29
と固定把持体30との間に把持されている不要緯糸の部
分は、把持回転体29と固定把持体30との把持作用か
ら解放されるように織布W側から経糸開口側へ送られ
る。
【0052】この実施の形態においても、第1の実施の
形態における(1-1)項〜(1-5)項と同様の効果が得
られる。本発明では以下のような実施の形態も可能であ
る。 (1)第1の実施の形態において、不要緯糸が把持回転
体29と固定把持体30との把持作用から解放されなか
ったことを解放検出手段が検出した後の把持回転体29
の再逆転時の逆転量を前の逆転時の逆転量よりも減らす
ようにすること。このようにすれば除去不能な緯糸を引
っ張り過ぎるおそれが更に少なくなる。 (2)把持回転体29の逆転を一時停止することなく連
続的に行ない、不要緯糸が把持回転体29と固定把持体
30との把持作用から解放されたことを解放検出手段が
検出したときに把持回転体29の逆転を停止するように
すること。 (3)緯糸検出器19とは異なる専用の緯糸分離検出手
段を用いること。 (4)把持回転体29の最初の逆転は、停止後の最大開
口形成と同時でなく、切断後、緯糸検出器19の糸有検
出を待って行なうようにすること。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、把持回
転体と把持体とに把持されている不要緯糸が把持回転体
の逆転によって前記把持回転体と前記把持体との把持作
用から解放されたか否かの検出結果に基づいて前記把持
回転体の駆動を制御するようにしたので、緯糸把持装置
によって把持されている織布の織前上の不要緯糸の除去
の確実性を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、制御ブロック図を組
み込んだ要部側面図。
【図2】要部平面図。
【図3】緯糸到達検出手段、緯糸張力付与手段及び緯糸
分離ノズルを示す斜視図。
【図4】緯糸張力付与手段及び緯糸分離ノズルを示す側
断面図。
【図5】ミス糸の処理を説明するための略体平面図。
【図6】ミス糸の処理を説明するための略体平面図。
【図7】ミス糸の処理を説明するための略体平面図。
【図8】先行緯糸の処理を説明するための略体平面図。
【図9】先行緯糸の処理を説明するための略体平面図。
【図10】緯糸処理制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図11】緯糸処理制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図12】緯糸処理制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図13】緯糸処理制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図14】緯糸処理制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図15】第2の実施の形態を示す一部破断側面図。
【符号の説明】
12…緯入れ用ノズルとなる緯入れ用メインノズル。1
4…変形筬。141…緯糸案内通路。19…緯糸分離検
出手段となる緯糸検出器。191…検出領域。29…把
持回転体。30…別の把持体となる固定把持体。342
…緯糸分離手段となるストレッチノズル。37…ストレ
ッチノズルと共に緯糸分離手段を構成する緯糸分離ノズ
ル。M1…逆転駆動手段となる専用モータ。Co…制御
手段となる織機制御コンピュータ。Ym…不要緯糸とな
るミス糸。Yb…不要緯糸となる先行緯糸。W…織布。
W1…織前。
フロントページの続き (72)発明者 金山 裕之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L043 AA04 BB10 4L050 AA14 AB08 CB05 CB09 CB17 CB20 CB35 EA01 EA03 EA06 EA14 EB05 EC15 ED01 ED11 ED23 ED34 EE03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布の織前付近の緯糸端部を把持する把持
    回転体と別の把持体との間に把持された前記緯糸端部を
    把持回転体の回転によって織布の移動方向へ送り出す緯
    糸把持装置を備えた織機における緯糸処理方法におい
    て、 前記把持回転体と前記把持体とに把持された不要緯糸を
    前記把持回転体と前記把持体との把持作用から解放する
    ために前記把持回転体を逆転させ、前記不要緯糸が前記
    把持回転体と前記把持体との把持作用から解放されたか
    否かを解放検出手段によって検出し、前記不要緯糸が前
    記把持回転体と前記把持体との把持作用から解放された
    ことを前記解放検出手段が検出した場合には、前記把持
    回転体の逆転を中止する織機における緯糸処理方法。
  2. 【請求項2】織布の織前付近の緯糸端部を把持する把持
    回転体と別の把持体との間に把持された前記緯糸端部を
    把持回転体の回転によって織布の移動方向へ送り出す緯
    糸把持装置を備えた織機における緯糸処理装置におい
    て、 前記把持回転体を逆転するための逆転駆動手段と、 前記把持回転体と前記把持体とに把持されている不要緯
    糸が前記逆転駆動手段の解放用駆動による前記把持回転
    体の逆転によって前記把持回転体と前記把持体との把持
    作用から解放されたか否かを検出する解放検出手段と、 前記解放検出手段の検出結果に基づいて前記逆転駆動手
    段の駆動を制御する制御手段とを備えた織機における緯
    糸処理装置。
  3. 【請求項3】前記解放検出手段は、前記織布の織前から
    前記不要緯糸をエア流により分離する緯糸分離手段と、
    前記緯糸分離手段の分離作用により前記織布の織前から
    前記不要緯糸が分離されたか否かを検出する緯糸分離検
    出手段とを備えている請求項2に記載の織機における緯
    糸処理装置。
  4. 【請求項4】織機は、緯入れ用ノズルから経糸開口内へ
    緯糸を射出するジェットルームであり、前記緯糸分離検
    出手段は、前記緯入れ用ノズルから射出された緯糸が緯
    入れ末端側の所定位置に到達したか否かを検出する緯糸
    到達有無検出手段であり、前記緯糸分離手段は、前記緯
    糸到達有無検出手段の検出領域を通るように前記不要緯
    糸を前記織前から分離する請求項3に記載の織機におけ
    る緯糸処理装置。
  5. 【請求項5】前記緯糸分離手段は、緯糸案内通路から緯
    糸捕捉通路内へ緯糸を導入してエア流により捕捉する緯
    糸張力付与手段を含む請求項4に記載の織機における緯
    糸処理装置。
  6. 【請求項6】前記逆転駆動手段は、織機駆動モータから
    独立した専用モータである請求項2乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の織機における緯糸処理装置。
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WO2016015674A1 (zh) * 2014-08-01 2016-02-04 江苏友诚数控科技有限公司 数控找纬机构
CN113818125A (zh) * 2021-09-17 2021-12-21 江西鸿盛新材料有限公司 一种玻璃纤维布织造用放纬装置

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