JP3442346B2 - 画像形成装置及びこれを用いた画像の構成方法 - Google Patents

画像形成装置及びこれを用いた画像の構成方法

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JP3442346B2
JP3442346B2 JP2000163899A JP2000163899A JP3442346B2 JP 3442346 B2 JP3442346 B2 JP 3442346B2 JP 2000163899 A JP2000163899 A JP 2000163899A JP 2000163899 A JP2000163899 A JP 2000163899A JP 3442346 B2 JP3442346 B2 JP 3442346B2
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    • Y10S378/901Computer tomography program or processor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療分野の画像
形成装置に関し、特に、CTスキャナを用いて撮影され
た横断画像(断層画像)から、心臓等のほぼ周期的に変
化する撮影対象についての画像を形成することのできる
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療分野において、医用画像
を撮影する装置として、X線コンピュータトモグラフィ
装置(X線コンピュータ断層撮影装置:以下、CTスキ
ャナと呼ぶ)が用いられている。CTスキャナは、X線
を被検体に照射し、被検体の投影データを収集するもの
であり、この撮影データをもとにして、コンピュータに
よる画像形成処理により被検体の内蔵器官等の横断画像
(断層像ともいう)が再構成される。
【0003】また、再構成された多数の横断画像を一定
間隔で位置をずらして横断面と垂直な方向に積み重ね
て、断面画像(以下、MPR画像という)が構成され
る。さらにこのMPR画像をもとにして3次元情報を収
集して、被検体の3次元画像を生成することも行われて
いる。このような3次元画像を生成するためには、膨大
な量の横断画像を精度よく、かつ高速に収集する必要が
あるが、最近では、らせん状の断面データを収集するヘ
リカルスキャンタイプのCTスキャナ(以下、ヘリカル
スキャンCTという)が用いられている。
【0004】このヘリカルスキャンCTは、心臓の機能
を検査・診断するために用いる心臓の拡張期及び収縮期
の横断画像や3次元画像を生成するのに利用されてい
る。しかし心臓は、個人ごとに異なる特定の周期(60
拍/秒程度)で拡張と収縮を繰り返しているため、たと
えば拡張期のみについての複数枚の横断画像を一度に得
ることはできない。そこで、一般的には、心電図測定装
置から得られる心電図データと同期をとって、心臓の拡
張期あるいは収縮期と思われる横断画像を選択して、拡
張期あるいは収縮期のMPR画像や3次元画像が生成さ
れている。
【0005】図7に、従来のヘリカルスキャンCTを利
用した心電図同期システムの概略構成図を示す。心電図
同期システムは、ヘリカルスキャンCT130と、被検
体の心電図データを出力する心電図測定装置141、心
電図データを解析して同期信号をヘリカルスキャンCT
へ送る心電図同期装置140と、画像処理をするための
コンピュータとから構成される。
【0006】また、コンピュータは、CPUなどからな
る制御装置100,記憶装置110,表示装置120,
入力装置121とから構成される。記憶装置110に
は、ヘリカルスキャンCTによって得られた投影データ
の収集信号111,この収集信号から構成された横断画
像112,横断画像から生成されたMPR画像113,
MPR画像をもとに生成された3次元画像114が記憶
されている。
【0007】制御装置100は、ヘリカルスキャンCT
130を駆動して投影データの収集信号111を記憶装
置110へ格納する機能101,格納された収集信号1
1を用いて横断画像112を構成する機能102,横断
画像112を用いてMPR画像113を生成する機能1
03,MPR画像113を用いて3次元画像114を生
成する機能104等を有する。
【0008】従来は、このようなシステムを用いて、心
臓の拡張期又は収縮期の画像を構成していたが、制御装
置の信号収集処理と画像処理は、一般的の次に2つのう
ちどちらかの処理によって行われていた。
【0009】(1)心電図データに同期させて、ヘリカ
ルスキャンCTを駆動制御して、心臓の動きの少ないと
きの投影データを得る処理 図5に、心電図データの波形の典型例を示す。一般的に
心電図データの波形のうち、いわゆるT波からR波まで
の区間の信号波形は変化が少ないことが知られている。
ここでは、この区間の投影データが取得されるように、
心電図同期装置140がヘリカルスキャンCT130に
対して所定のタイミングでトリガー信号を送り、このト
リガー信号を受けたヘリカルスキャンCT130は、そ
の後の一定期間について、投影データを取得するという
一連の処理が行われる。
【0010】したがって、記憶装置110には、T波か
らR波までの比較的変化の少ない区間の投影データのみ
が収集信号111として格納されることになる。また、
ヘリカルスキャンCTのスキャンが終了した後、制御装
置100は、収集された投影データの信号111をもと
に複数枚の横断画像112を構成する。
【0011】さらに、心電図データとの対応を取りなが
らこの多数の横断画像112の中から、たとえば心臓の
収縮期(T波後の所定期間)に相当する横断画像を選択
する処理が行われ、選択された横断画像112をもとに
MPR画像113を生成する処理が行われる。心臓の拡
張期の場合も、この拡張期に相当する期間(R波の前の
所定期間)の横断画像を選択する処理が行われる。
【0012】(2)心電図データとの同期はとらずに、
ヘリカルスキャンCTによる投影データの取得を行い、
この投影データをもとに構成されたアキシャルCT画像
と心電図データの波形とを、測定者が比較しながら、心
臓の拡張期又は収縮期に相当する画像を選択する処理こ
こでは、心電図同期装置140は使用されない。すなわ
ち制御装置100が、心電図測定装置141から得られ
る心電図データと、ヘリカルスキャンCT130から得
られる投影データとをそれぞれ別々に収集信号111と
して、記憶装置110に格納する。
【0013】この後、制御装置100によって、この投
影データをもとにアキシャルCT画像(横断画像)が構
成されるが、この中には拡張期の横断画像も収縮期の横
断画像も含まれている。
【0014】そこで、測定者が、アキシャル画像と、心
電図波形データとを表示装置に表示あるいは印刷させ
て、これらの時間的な対応をとりながら、マニュアル作
業で、前記したようなT波からR波までの区間につい
て、拡張期の画像あるいは収縮期の画像を順次選択す
る。そして、マニュアル作業で選択された多数のアキシ
ャル画像をもとに、制御装置100によってMPR画像
113を生成する処理が行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ヘリカルスキャンCT
は、被検体をのせたテーブルの移動と、X線管球及び検
出器の回転とを組み合わせて、らせん状の投影データを
収集するものであり、被検体の一定の範囲を常にX線軌
道が通過するので、テーブルの移動方向にはX線の連続
データを持つことになる。すなわち、テーブルの移動位
置を少しずつずらしてある厚みを持った横断画像を構成
する場合に、移動位置によって少しずつ撮影された時間
が異なるので、わずかにずれた時相の投影データを含む
横断画像が構成されることになる。
【0016】たとえば、体軸分解能(スライス厚)が2
mm,0.5秒で1回転し(スキャン時間=0.5se
c)、1回転あたり10枚の画像を再構成することので
きるヘリカルスキャンCTで心臓全体を37.5秒間ス
キャンした場合に、0.05秒間隔で構成した場合に
は、全部で750枚の横断画像が得られる。
【0017】一般に心臓の拡張あるいは収縮の周期はR
−R60(60拍/分)で、1秒(60拍/60秒)程
度であるので、この750枚の横断画像の中には、心臓
の拡張期の画像もあれば、収縮期の画像も含まれる。
【0018】したがって、この750枚の横断画像をそ
のまま横断面(アキシャル面)と垂直な方向に順に並べ
てMPR画像を生成したとすると、拡張期の横断画像と
収縮期の横断画像が混在するため、生成されたMPR画
像の輪郭は波打ったようになる。すなわち、静止した心
臓であれば、本来はなめらかに変化する曲線からなる輪
郭(外形線)を持ったMPR画像が得られるはずである
が、周期的に動作する心臓を撮影しているので、MPR
画像は、その輪郭に微小な「山(極大ピーク)」と「谷
(極小ピーク)」を持った外形が不鮮明な画像となる。
【0019】そこで従来、横断画像から拡張期(あるい
は収縮期)のMPR画像を生成するために、前記した2
つのどちらかの処理を用いてこの大量の横断画像の中か
ら拡張期(あるいは収縮期)の横断画像を選択してい
た。しかし、これらの2つの処理とも、測定者が、大量
の横断画像と心電図データとを視覚的に確認する作業が
必要であり、この作業には、数日という長期間を要して
いた。
【0020】特に、前記した(1)の処理では、心電図
データとの同期をとる心電図同期装置140を必要と
し、同期のために図7に示した各装置の調整・パラメー
タ設定など複雑な前処理が必要であった。また、前記し
た(2)の処理では測定者が行う横断画像を選択する作
業には、かなりの高度な専門知識と多大な時間を必要と
し、また、その選択作業は主観的なものであって汎用性
に欠けるという問題があった。
【0021】そこで、この発明は以上のような事情を考
慮してなされたものであり、心臓等の周期的な動作をす
る撮影対象物であっても、心電図同期装置を必要とせ
ず、また、専門知識を持った測定者による画像選択処理
も必要としないで、高速,高精度かつ容易に鮮明な画像
を構成することのできる画像形成装置を提供することを
課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、CTスキャ
ナと、CTスキャナで撮影された複数枚の横断画像を格
納する第1記憶部と、前記横断画像をもとに、横断面と
垂直な方向に前記横断画像を並べた2次元の断面画像を
生成する画像変換部と、前記断面画像を格納する第2記
憶部と、前記断面画像の輪郭を抽出し、その輪郭を画定
するエッジの多数の微小な凹凸のうち、凸部に相当する
極大ピーク、あるいは凹部に相当する極小ピークを検出
するピーク検出部と、検出された極大ピークあるいは極
小ピークのどちらか一方の間の輪郭を所定の基準に基づ
いて補間するピーク補間部と、ピーク補間部によって補
間された輪郭を用いて前記第2記憶部に格納された断面
画像を再構成する画像構成部とからなる画像形成装置を
提供するものである。これにより、被検体の断面画像
を、より高速,かつ高精度かつ容易に構成することがで
きる。
【0023】また、この発明は、前記CTスキャナの撮
影対象物が心臓である場合に、前記画像変換部が心臓の
断面画像を生成した後、ピーク検出部が極大ピークを検
出し、ピーク補間部が検出された極大ピークの間の輪郭
を補間し、画像構成部がこの補間された輪郭を用いて心
臓の拡張期の断面画像を再構成することを提供するもの
であり、同様に検出された極小ピークを用いることによ
り、心臓の収縮期の断面画像を構成できる。
【0024】不等間隔の極大ピークまたは極小ピークも
検出することができるので、心臓の拡張期または収縮期
の断面画像の生成が、測定者による視覚による確認作業
なしで、高速、高精度かつ容易にできる。この発明にお
いて、断面画像は、いわゆるMPR(Multi Planar Rec
onstruction:多断面断層再構成)画像を意味する。し
たがって、CTスキャナによって得られた投影データか
ら再構成されるあらゆる方向の断層画像が含まれるが、
この発明では主として、冠状断面画像あるいは、矢状断
面画像を再構成するものとする。特に、以下の実施例で
は、MPR画像として冠状断面画像を対象として説明し
ているが、これに限るものではなく、この発明はあらゆ
る方向の断面画像についても適用される。
【0025】この発明において、CTスキャナは、医療
分野で用いられている種々のタイプのものを用いること
ができる。T/R方式,R/R方式,S/R方式,N/
R方式,ヘリカルスキャン方式などを用いることができ
るが、この発明では、周期的な動きを伴う被検体を撮影
対象とするので、高速かつ高精度のCTスキャナが要求
される。したがって、呼吸を止めている時間に、被検体
の全体の撮影が終了でき、分解能も高いヘリカルスキャ
ンタイプのCTスキャナを用いることが好ましい。
【0026】第1記憶部及び第2記憶部は、書き換え可
能な半導体素子(RAM)やハードディスクなどの記憶
装置を用いることができる。この発明では、第1記憶部
に格納される横断画像及び第2記憶部に記憶される断面
画像(MPR画像)とも、非常に多くの記憶容量を必要
とするので、ハードディスクあるいは光磁気ディスクな
どの大容量,高速アクセスタイプの記憶装置を用いるこ
とが好ましい。
【0027】この発明の画像変換部は、MPR画像生成
機能を実行する制御プログラムによって構成される。具
体的には、CPUを中心とするマイクロコンピュータが
横断画像を入力として、制御プログラムに基づいて所定
のアルゴリズム演算を実行することにより、断面画像を
出力する部分である。
【0028】この発明のピーク検出部は、断面画像の輪
郭抽出及びその輪郭の極大ピークあるいは極小ピークを
検出する、いわゆるピーク検出機能を実行する制御プロ
グラムによって構成される。この制御プログラムは、断
面画像のデータを入力とし、極大ピーク位置あるいは極
小ピーク位置のデータを出力とする。この極大ピーク位
置あるいは極小ピーク位置を検出するアルゴリズムは、
差分演算等により実現される(「科学計測のための波形
データ処理」:南茂夫編集CQ出版(株)、昭和61年
4月30日発行 参照)。
【0029】この発明のピーク補間部は、求められた2
つの極大ピーク間(あるいは2つの極小ピーク間)を補
間する機能(ピーク間補間機能)を実行する制御プログ
ラムによって構成される。この制御プログラムは、極大
ピーク及び極小ピークを入力とし、ピーク間の補間値を
出力とする。補間アルゴリズムは、線形補間法などによ
り実現される(「医学における三次元画像処理」:周藤
安造、コロナ社、1995年3月10日発行 参照)。
【0030】この発明の画像構成部は、断面画像を再構
成する機能を実行する制御プログラムによって構成され
るが、そのアルゴリズムは、前記した画像変換部とほぼ
同様のものを用いることができる。この制御プログラム
は、補間された輪郭に相当する横断画像を入力とし、断
面画像を出力とする。
【0031】また、画像変換部,ピーク検出部,ピーク
補間部,画像構成部は、後述するような一つの制御装置
たとえば、パソコン,ワークステーションによって実現
できる。前記した各機能を実現する制御プログラムは、
ハードディスク等の固定記憶媒体の他に、CD−RO
M,MO,DVD−ROMのような可搬型の記憶媒体に
記憶することができる。あるいは、制御プログラムをサ
ーバに格納しておき、ネットワークを介して遠隔地のパ
ソコン等へ転送することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。図1にこの発明の画像形
成装置の一実施例の構成図を示す。この実施例の装置
は、周期的な動作をする被検体について適用することが
できるが、以下には、心臓の拡張期及び収縮期の画像を
構成する場合について説明する。
【0033】図7に示した従来のシステムの構成と比較
すると、心電図同期装置140及び心電図測定装置14
1を必要としない点で異なる。
【0034】図1において、ヘリカルスキャンCT13
0は、従来から用いられているものを用いてもよいが、
解像度のよい画像を構成するためにも、X線管が高速回
転し、かつ高分解能の検出器を有するものが好ましい。
たとえば、2rpsの回転速度で、スライス厚(分解
能)が0.5mm程度の性能を持つものを用いることがで
きる(東芝、Aquilion)。
【0035】制御装置100は、いわゆるパソコン,ワ
ークステーションを用いることができる。すなわち、C
PUを中心として、ROM,RAM,各種I/Oインタ
フェース,タイマー等からなるマイクロコンピュータを
用いることができる。また、この発明の各種機能を実現
するための制御プログラムが、制御装置100の内部の
ROM,RAM等の半導体記憶素子あるいはハードディ
スク等の記憶媒体に格納されている。
【0036】記憶装置110は、前記制御プログラムの
他、取得した収集信号や構成された画像データ,設定パ
ラメータ,各機能の実行時の中間データを格納しておく
ためのものであり、書き換え可能な半導体メモリ(RA
M)や、ハードディスク(HD),MO,MD,PD,
DVD−RAMなど各種記憶媒体を用いることができ
る。
【0037】この発明において、記憶装置110には、
たとえば、ヘリカルスキャンCTから取得された収集信
号111,収集信号から構成された横断画像112,横
断画像をもとに生成された冠状断面画像(MPR画像)
113,被検体の3次元画像114,MPR画像の輪郭
を抽出した輪郭画像115,輪郭画像の輪郭線の極大ピ
ーク116及び極小ピーク117の位置データ等が格納
される。
【0038】表示装置120は、画像処理によって構成
された横断画像,MPR画像や3次元画像を表示するた
めのものであり、用途に応じて、CRT、LCD、PD
Pなど種々の表示装置を用いることができる。入力装置
121は、設定パラメータの入力,各種操作の指示入
力,各機能の起動・停止などを行うためのものであり、
キーボードの他、マウス,トラックボールなど各種ポイ
ンティングデバイスを用いることができる。
【0039】次に、この発明の制御装置における処理内
容について説明する。図2に、この発明の制御装置の全
体フローチャートを示す。制御装置100の処理は、図
1に示すように主として8つの機能ブロックから構成さ
れる。
【0040】ここで信号収集機能ブロック101とは、
ヘリカルスキャンCT130による収集信号111の取
得処理(図2のステップS1)を行う部分であり、横断
画像構成機能ブロック102では、取得された収集信号
を用いて横断画像の構成処理(図2のステップS2)を
行う部分であり、MPR画像生成機能ブロック103と
は、構成された横断画像を用いてMPR画像を生成する
処理(図2のステップS3)を行う部分であり、3次元
画像生成機能ブロック104とは、得られたMPR画像
から、被検体(たとえば心臓)の3次元画像を生成する
処理(図2のステップS12)を行う部分である。これ
ら4つの機能ブロックは、図7に示した従来の画像形成
装置で実現されていたのと同じ処理を用いてもよい。
【0041】図1において、ピーク検出機能105,ピ
ーク位置画像選択機能106,ピーク間補間機能10
7,MPR画像再構成機能108の4つの機能ブロック
は、この発明の特徴的な機能ブロックである。
【0042】ピーク検出機能105は、MPR画像生成
機能103によって得られたMPR画像113の輪郭を
抽出して、輪郭画像115を生成し、その輪郭画像のエ
ッジの山と谷、すなわち極大ピークと極小ピークを検出
する処理を行う部分である。
【0043】ここで輪郭の抽出処理は、コンピュータグ
ラフィックで用いられる外形線を描くオートトレース機
能など種々の方法を用いることができる。また、ピーク
の検出処理についても、信号波形の傾きを順次求めて差
分演算により極大ピーク又は極小ピークを見つける方法
や、抽出された外形線に対して移動平均法や周波数領域
法などの平滑化処理をした後、差分演算をする平滑化微
分法など、種々の方法を用いることができる。
【0044】このピーク検出機能105によって、対象
となる輪郭画像のエッジの多数の極大ピーク位置と極小
ピーク位置のデータが得られることになる。
【0045】また、上記のように、制御装置に組み込ま
れた所定の自動的な処理によってピーク位置を検出する
のではなく、得られたMPR画像113を表示装置12
0に表示させ、場合によっては輪郭部分を拡大表示させ
て、その輪郭のエッジの山部分あるいは谷部分を測定者
が指示入力することによって、極大ピークあるいは極小
ピークの位置を検出するようにしてもよい。なお、この
ピーク位置の指示入力は、マウス等のポインティングデ
バイスを用いてすれば容易にできる。
【0046】ピーク位置画像選択機能106は、たとえ
ば求められた多数の極大ピーク位置に相当する横断画像
112の選択処理を行う部分である。この極大ピーク位
置の横断画像を用い、後述するピーク間補間機能107
により2つの極大ピーク間の補間を行うことにより、い
わゆる拡張期に相当する横断画像のみから構成されたM
PR画像が再構成される。
【0047】この横断画像112の選択処理は、極大ピ
ーク位置あるいは極小ピーク位置と時間的に対応づけら
れた横断画像112を記憶装置110から選択するこ
と、すなわち、その拡張期(収縮期)横断画像112に
対して選択を示す何らかのフラグ付け処理を行えばよ
い。
【0048】ピーク間補間機能107は、2つの極大ピ
ークの間のエッジの位置を予測して、選択された2つの
ピーク位置の横断画像の間に相当する横断画像(これを
補間画像と呼ぶ)を生成する処理を行う部分である。こ
のピーク間補間には、2つの極大ピーク間隔の距離比で
線形補間する、いわゆる「線形補間法」の他、距離画像
と呼ばれる画像に一旦変換した後、線形補間等の一般的
な補間処理を実行する「非線形補間法」などを用いるこ
とができる。
【0049】MPR画像再構成機能108は、ピーク位
置の横断画像と、ピーク間補間機能107により生成さ
れた補間画像を用いて、MPR画像113を再構成する
部分である。これは、利用する横断画像が異なるだけ
で、MPR画像生成機能103における処理と同じ処理
を実行すればよい。この処理により、後述するように、
心臓の拡張期に相当するMPR画像や、収縮期に相当す
るMPR画像を生成することができる。以上に示した、
各機能は、制御装置100がハードディスク等に格納さ
れた制御プログラムを所定の順序で実行することにより
実現される。
【0050】この発明の制御装置が行う処理の一実施例
を、図2に示した概略フローチャートをもとに説明す
る。ここでは、被検体としては人体の心臓を対象とす
る。
【0051】まず、ヘリカルスキャンCT130によ
り、被検体からの投影データを収集し、投影データの信
号111を記憶装置110に格納する(ステップS
1)。ここで、ヘリカルスキャンCT130としては、
現在、回転速度2rpm,体軸分解能(スライス厚)
0.5mm,空間分解能0.5mm、16ビット符号付き
濃淡値(CT値)表示の性能を持つものを利用すること
ができる。
【0052】心臓全体の体軸方向の長さを、たとえば7
0mmとする。ヘリカルスキャンCT130が、1回転
で2.5mm移動するとすると、1回転するのに0.5
秒かかるので、移動速度は2.5mm/0.5sec=
5mm/secとなる。ここで、スライス厚に対する1
回転当たりの移動距離をヘリカルピッチというが、2.
5mmは、スライス厚(0.5mm)の5倍に相当する
ので、上記の場合ヘリカルピッチ1:5、あるいはヘリ
カルピッチ5という。したがって、ヘリカルピッチ5の
場合、心臓全体(70mm)をスキャンするのに、70
/5=14秒かかる。これによれば、心臓全体は、14
秒程度のかなり短いスキャンで完了することができる。
【0053】次に得られた収集信号111をもとに、通
常実施されている画像処理により横断画像を構成する
(ステップS2)。たとえば、心臓全体(長さ70m
m)を構成する横断画像112は、70mm/0.5m
m=140枚程度の枚数で構成される。前記したように
心臓全体のスキャン時間は14秒であるが、心臓の動き
の周期は、一般的に1秒程度であるので、構成された横
断画像112の中には、心臓の拡張期のものと収縮期の
ものとが混在する。
【0054】図3に、この発明の画像構成の流れの概要
の説明図を示す。図のような横断面12に対して、被検
体11の心臓10を輪切りにしたアキシャル画像が横断
画像112である。
【0055】次に、MPR画像の生成処理を行う(ステ
ップS3)。MPR画像113は、ステップS2で得ら
れたすべての横断画像112を横断面12に垂直な方向
に並べて、横断面12に垂直な方向に切断した2次元的
な断面Aの冠状断面画像である。
【0056】このMPR画像113は、拡張期と収縮期
が混在した横断画像をもとに生成しているので、その輪
郭は、微小な凹凸を持つものとなる。たとえば図3
(b)における線分C1,C2のところでは輪郭は
「山」となっており、この部分は、拡張期の横断画像1
12をもとに作られていることがわかる。また図3
(b)における線分d1,d2のところでは、輪郭は
「谷」となっており、この部分は収縮期の横断画像11
2をもとに作られていることがわかる。
【0057】次に、MPR画像113の輪郭の抽出処理
を行う(ステップS4)。この抽出処理は、画像処理の
アプリケーションソフトで通常行われている処理を用い
ることができる。この抽出処理により、図3(b)のよ
うな輪郭のみの画像115が生成される。
【0058】次に、この輪郭画像15の極大ピーク,極
小ピークの検出処理を行う(ステップS5)。この検出
処理は、前記したような差分演算等により行うことがで
きるが、検出された極大ピーク116の位置及び極小ピ
ーク117の位置が記憶装置110に記憶される。図4
に、この発明で生成される心臓のMPR画像の模式図を
示す。
【0059】図4(a)は、ステップS4で抽出された
MPR画像の輪郭画像115である。輪郭が図のように
凹凸を有しているとするとき、ステップS5の検出処理
により断面Cで示されるところは山(極大ピーク)の位
置であり、断面dで示されるところは谷(極小ピーク)
の位置であることが検出される。ここで断面cとdの位
置は等間隔ではなく、不等間隔であっても、容易に確実
に検出される。
【0060】また、このピークに対応する各断面cある
いは各断面dのそれぞれに対応する横断画像は、記憶装
置110に格納されている横断画像112を検索するこ
とによって容易に選択できる。ステップS6において、
求められた極大ピーク位置(断面c)に相当する拡張期
の横断画像を記憶装置110から選択する処理を行う。
【0061】たとえば、ステップS2で構成された14
0枚の横断画像のうち、ヘリカルピッチが3(一回転の
移動量は、0.5mmスライス厚が3倍分なので、0.
5×3=1.5mmとなる)の場合、1秒間では3mm
移動する。60心拍の人の場合拡張−拡張周期は1秒な
ので、3mm周期で拡張画像が選択できる。よって、3
mmの中に0.5mm厚の画像が6枚存在するので、1
40/6=23枚程度の拡張期横断画像が選択される。
さらに、ステップS7において、求められた極小ピーク
位置(断面d)に相当する収縮期の横断画像を記憶装置
110から選択する処理を行う。
【0062】次に、ステップS8において極大ピーク補
間処理を行う。後述するように、ステップS6で選択し
た23枚の拡張期横断画像を用いて、拡張期のMPR画
像を再構成するわけであるが、2枚の拡張期横断画像の
間の横断画像は間引かれているので、その間の横断画像
を補間するために、極大ピーク補間処理が行われる。こ
の補間処理は、前記したような線形あるいは非線形の補
間処理を用いることができる。
【0063】たとえば、図4(a)において2つの断面
cの位置(極大ピーク)間にある断面dの位置における
極小ピークのかわりに、この2つの極大ピーク間を直線
で結び、この直線と断面dとの交点を輪郭の補間点とす
る。そして、この補間点に対応する横断画像を、2つの
極大ピーク位置に対応する拡張期横断画像より生成する
処理を行う。
【0064】次に、ステップS9において、極小ピーク
補間処理を行う。この処理は、極大ピークのかわりに極
小ピークを用いる点が異なるだけで、ステップS8の極
大ピーク補間処理と同様の処理である。これにより、極
小ピーク間の収縮期の横断画像が生成される。
【0065】次に、ステップS10において、ステップ
S6で選択された拡張期横断画像と、ステップS8で生
成された横断画像とを用いて、MPR画像を再構成す
る。この再構成処理は、ステップS3で行ったのと同様
の処理である。この再構成処理により、図4(b)に示
したような、拡張期MPR画像113−1が得られる。
【0066】また、ステップS7で選択された収縮期横
断画像と、ステップS9で生成された横断画像とを用い
て、MPR画像を再構成すると(ステップS11)、図
4(c)に示したような収縮期MPR画像113−2が
得られる。
【0067】以上の処理により、拡張期及び収縮期が混
在し輪郭が波打った不鮮明なMPR画像から、拡張期に
相当するMPR画像と、収縮期に相当するMPR画像と
が、それぞれ別々に得られたことになる。ステップS1
0およびS11で得られたMPR画像を用いて、心臓の
拡張期および収縮期の抽出精度を確認することができ
る。
【0068】また、ステップS2からステップS11ま
での処理は、すべて1台の制御装置100によって行う
ことができ、記憶装置110にヘリカルスキャンCT1
30からの収集信号111を格納した後、図4(b),
(c)のMPR画像を再構成するまで、数分程度の短時
間で実行できる。
【0069】次に、ステップS6からS9までの処理で
得られた横断画像を用いて、拡張期及び収縮期の3次元
画像を生成する(ステップS12)。3次元画像は、公
知の技術を用いることができるが、たとえば、ボリュー
ムレンダリング法や幾何モデル法,ボクセル法等を用い
ればよい。すなわち、ステップS6で選択された極大ピ
ーク位置の拡張期横断画像と、ステップS8で補間処理
によって生成された拡張期に相当する横断画像を用い
て、ボリュームレンダリング処理をすることにより、心
臓の拡張期の3次元画像が生成される(ステップS12
−1)。同様に、ステップS7の極小ピーク位置の収縮
期横断画像と、ステップS9の補間による収縮期に相当
する横断画像を用いてボリュームレンダリング処理をす
ることにより、心臓の収縮期の3次元画像が生成される
(ステップS12−2)。なお、3次元画像を生成する
ために、CTスキャナの体軸分解能は、0.7mm程度
よりも小さいことが好ましく、空間分解能と体軸分解能
とが等しい等方性のボクセルが形成される。
【0070】ステップS10,S11で得られたMPR
画像はその輪郭に凹凸がない鮮明な画像であるので、ス
テップS12で得られた3次元画像も、鮮明な外形を持
つ画像が得られる。
【0071】次に、ステップS13において、各種の心
臓機能の解析処理を実行する。この解析処理とは、たと
えば、次のような処理である。 1)拡張期の3次元画像から拡張期の心臓の容量を計算
する処理 2)収縮期の3次元画像から収縮期の心臓の容量を計算
する処理 3)複数の3次元画像から、拡張収縮を繰り返す動画像
を生成する処理 4)3次元画像から、心臓表面の異常個所を検出する処
【0072】上記の処理は、いずれも、現在実現されて
いる制御プログラムを組み合わせることにより実施でき
る。ただし、ステップS10〜S12で得られた画像
は、従来よりも鮮明な画像であるので、ステップS13
で行われる各種解析の精度を向上させることができる。
【0073】図2のステップS5の処理において、極大
ピーク及び極小ピークは不等間隔であっても検出するこ
とができるが、ステップS3のMPR画像を表示装置1
20上に局所的に拡大表示させて、測定者が実際に目視
により、MPR画像の輪郭の極大ピーク及び極小ピーク
を選択するようにしてもよい。
【0074】この選択操作はマウス等の種々の入力装置
121を用いて行えばよい。このように、測定者のマニ
ュアル操作ができれば、心臓全体の画像ではなく、測定
者が望む局所的な部分の拡張期又は収縮期の画像を容易
に得ることができる。
【0075】また、この発明では、図1に示すように、
必ずしも心電図と同期をとる装置は必要ないが、より精
度を向上させるために、図6に示すように、心電図測定
装置141と心電図同期装置140を加えて、従来と同
様に、心電図と同期させて、ヘリカルスキャンCTを駆
動させるようにしてもよい。
【0076】なお、この発明では、ステップS1におい
て、被検体の入力画像信号としてヘリカルスキャンCT
により取得したものを利用しているが、この他に、MR
I(磁気共鳴画像診断装置),PET(陽電子放射断層
撮影法)などから得られた画像信号を利用してもよい。
被検体としては、心臓を実施例として説明したが、周期
的な動きのある他の内蔵器官(肺など)についても、こ
の発明を利用することができる。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、心臓のような周期的
な動作をする撮影対象物であっても、ヘリカルスキャン
CTの画像から、高速,高精度かつ容易に鮮明な冠状断
面画像及び3次元画像を構成することができる。また、
ヘリカルスキャンCTの画像を取得する際に、従来のよ
うな心電図との同期をとる装置は必要とせず、専門知識
を持った測定者による画像選択処理も必要としない。
【0078】さらに、ヘリカルスキャンCTにより、心
臓の検査をする場合、心電図をとるための特別の器具を
被検者に装着する必要はなく、心臓全体をスキャンする
のに20〜30秒程度の時間しかかからないので、1回
の息止めで検査を実行することができ、心電図同期を必
要とした従来の検査に比べて、X線の被爆線量を低減で
きる。したがって、検査の非侵襲化,検査時間の大幅な
短縮化を図ることができ、患者に負担をかけない検査シ
ステムを構築できる。
【0079】また、ヘリカルスキャンCTによる投影デ
ータの信号を収集した後、横断画像の構成から心臓機能
の解析処理まで、途中にマニュアル操作を介することな
く1台の制御装置で実行できるので、特別な画像処理の
知識を必要としなくても、一連の処理を容易に実行でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一実施例の構成図で
ある。
【図2】この発明の画像形成装置の制御装置のフローチ
ャートである。
【図3】この発明の画像構成の流れの概要の説明図であ
る。
【図4】この発明のMPR画像の説明図である。
【図5】心電図データの波形の典型例である。
【図6】この発明の画像形成装置の一実施例の構成図で
ある。
【図7】従来の心電図同期システムの構成図である。
【符号の説明】
100 制御装置 101 信号収集機能 102 横断画像構成機能 103 MPR画像生成機能 104 3次元画像生成機能 105 ピーク検出機能 106 ピーク位置画像選択機能 107 ピーク間補間機能 108 MPR画像再構成機能 110 記憶装置 111 収集信号 112 横断画像 113 MPR画像 114 3次元画像 115 輪郭画像 116 極大ピーク 117 極小ピーク 120 表示装置 121 入力装置 130 ヘリカルスキャンCT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畦元 将吾 東京都日野市日野台1−5−27 (56)参考文献 特開 平10−5203(JP,A) 特開 平9−75338(JP,A) 特開 平9−75336(JP,A) 特開 平4−307049(JP,A) 特開 昭58−130030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CTスキャナと、CTスキャナで撮影さ
    れた複数枚の横断画像を格納する第1記憶部と、前記横
    断画像をもとに、横断面と垂直な方向に前記横断画像を
    並べた2次元の断面画像を生成する画像変換部と、前記
    断面画像を格納する第2記憶部と、前記断面画像の輪郭
    を抽出し、その輪郭を画定するエッジの多数の微小な凹
    凸のうち、凸部に相当する極大ピーク、あるいは凹部に
    相当する極小ピークを検出するピーク検出部と、検出さ
    れた極大ピークあるいは極小ピークのどちらか一方の間
    の輪郭を所定の基準に基づいて補間するピーク補間部
    と、ピーク補間部によって補間された輪郭を用いて前記
    第2記憶部に格納された断面画像を再構成する画像構成
    部とからなる画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像構成部によって再構成された複
    数枚の断面画像を用いて、3次元画像を生成する3次元
    画像生成部を、さらに備えたことを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記3次元画像を出力する出力部を、さ
    らに備えたことを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも断面画像を画像を表示する画
    像表示部をさらに備え、前記ピーク検出部が、前記画像
    表示部に表示された断面画像を見ながら、利用者がその
    画像の輪郭の極大ピークあるいは極小ピークを選択する
    選択部を備えたことを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ピーク検出部が、平滑化微分処理に
    より極大ピークあるいは極小ピークを検出することを特
    徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記CTスキャナが、撮影対象物の周囲
    を回転する画像撮影部を備え、画像撮影部が少なくとも
    1秒間に2回転する回転速度を有する請求項1の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記CTスキャナの撮影対象物が心臓で
    ある場合に、前記画像変換部が心臓の断面画像を生成し
    た後、ピーク検出部が極大ピークを検出し、ピーク補間
    部が検出された極大ピークの間の輪郭を補間し、画像構
    成部がこの補間された輪郭を用いて心臓の拡張期の断面
    画像を再構成することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置を用いた心臓画像の構成方法。
  8. 【請求項8】 前記CTスキャナの撮影対象物が心臓で
    ある場合に、前記ピーク検出部が、前記画像変換部が心
    臓の断面画像を生成した後、ピーク検出部が極小ピーク
    を検出し、ピーク補間部が検出された極小ピークの間の
    輪郭を補間し、画像構成部がこの補間された輪郭を用い
    て心臓の収縮期の断面画像を再構成することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置を用いた心臓画像の構成
    方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータに、CTスキャナで撮影さ
    れた横断画像を横断面と垂直な方向に並べた2次元の断
    面画像に変換する画像変換機能と、前記断面画像の輪郭
    を抽出し、その輪郭の極大ピークあるいは極小ピークを
    検出するピーク検出機能と、極大ピークあるいは極小ピ
    ークのどちらか一方の間の輪郭を所定の基準に基づいて
    補間するピーク補間機能を実現させるための画像構成プ
    ログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  10. 【請求項10】 前記ピーク補間機能によって補間され
    た輪郭を用いて前記断面画像を再構成する画像構成機能
    と、再構成された断面画像から3次元画像を生成する3
    次元画像形成機能とを備え、CTスキャナの撮影対象物
    が心臓である場合に、前記極大ピークの間の輪郭を補間
    して再構成された断面画像から心臓の拡張期の3次元画
    像を生成することを実現させるための画像構成プログラ
    ムを記憶した請求項9記載のコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記ピーク補間機能によって補間され
    た輪郭を用いて前記断面画像を再構成する画像構成機能
    と、再構成された断面画像から3次元画像を生成する3
    次元画像形成機能とを備え、CTスキャナの撮影対象物
    が心臓である場合に、前記極小ピークの間の輪郭を補間
    して再構成された断面画像から心臓の収縮期の3次元画
    像を生成することを実現させるための画像構成プログラ
    ムを記憶した請求項9記載のコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
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