JP3442064B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3442064B2
JP3442064B2 JP2001268280A JP2001268280A JP3442064B2 JP 3442064 B2 JP3442064 B2 JP 3442064B2 JP 2001268280 A JP2001268280 A JP 2001268280A JP 2001268280 A JP2001268280 A JP 2001268280A JP 3442064 B2 JP3442064 B2 JP 3442064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線を有する
半導体装置及びその製造方法に関し、特に、配線間スペ
ースにエアギャップを有する下層配線を上層配線と接続
するためのプラグの構造及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化や高性能化
に伴って、半導体装置内部の配線の微細化及び多層化が
進んでいる。一方、配線の微細化及び多層化は配線間容
量を増大させ、それによって半導体素子の動作速度に悪
影響を及ぼす。このため、配線間容量を低減しつつ配線
を微細化又は多層化する方法が求められている。
【0003】配線間容量を低減するためには、層間絶縁
膜として比誘電率が小さい絶縁性材料を用いてもよい
が、配線間容量をより一層低減するためには、配線間ス
ペース(隣り合う一対の配線に挟まれた領域)にエアギ
ャップを形成してもよい。
【0004】以下、T. Uedaらの論文((1)A Novel Air
Gap Integration Scheme for Multi-level Interconnec
ts using Self-aligned Via Plugs:1998 Symposium on
VLSITechnology Digest of Technical Papers, P.46, 1
998.、(2)Integration of 3Level Air Gap Interconnec
t for Sub-quater Micron CMOS:1999 Symposium onVLSI
Technology Digest of Technical Papers, P.111, 199
9. など)に記載されている、従来の半導体装置の製造
方法、具体的には、エアギャップを有する多層配線の形
成方法について図面を参照しながら説明する。
【0005】図8(a)〜(c)、図9(a)〜(c)
及び図10(a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造
方法の各工程を示す断面図である。
【0006】まず、図8(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板10上に、酸化シリコンよりなる下
地絶縁膜11、アルミニウム合金よりなる膜厚600n
mの第1の導電膜12、及び酸化シリコンよりなる膜厚
1500nmの第1の層間絶縁膜13を順次堆積する。
その後、第1の層間絶縁膜13上に、プラグ形成領域に
開口部を有するマスクパターン14を形成する。
【0007】次に、マスクパターン14を用いて第1の
層間絶縁膜13に対してエッチングを行なって、図8
(b)に示すように、第1の導電膜12に達する口径4
00nm程度の接続孔15を形成した後、マスクパター
ン14を除去する。
【0008】次に、蒸着法等を用いて、接続孔15を含
む第1の層間絶縁膜13の上に全面に亘ってタングステ
ンよりなる第2の導電膜を、接続孔15が完全に埋まる
ように堆積した後、CMP法を用いて接続孔15の外側
の第2の導電膜を研磨して除去することにより、図8
(c)に示すように、第1の導電膜12と接続するプラ
グ16を形成する。
【0009】次に、図9(a)に示すように、第1の層
間絶縁膜13に対して膜厚が300〜600nm程度に
なるようにエッチバックを行なって、プラグ16の上部
を第1の層間絶縁膜13の上面から突出させる。これに
より、後の工程で形成されるエアギャップ20(図10
(a)参照)の頂部の位置を制御することができる。
【0010】次に、図9(b)に示すように、第1の層
間絶縁膜13の上に、下層配線形成領域を覆うレジスト
パターン17を形成する。
【0011】次に、図9(c)に示すように、レジスト
パターン17及びプラグ16をマスクとして第1の層間
絶縁膜13及び第1の導電膜12に対して順次エッチン
グを行なって、第1の導電膜12よりなり、プラグ16
と接続する下層配線12Aを形成する。
【0012】また、図9(c)に示す工程では、下層配
線12Aの形成後、レジストパターン17及びプラグ1
6をマスクとして下地絶縁膜11に対してエッチングを
行なって、下地絶縁膜11の表面部における下層配線1
2Aの配線間スペースの下側を300nm程度除去して
おく。
【0013】次に、レジストパターン17を除去した
後、図10(a)に示すように、半導体基板10の上に
全面に亘って、シランガス及び一酸化二窒素ガスを用い
たプラズマCVD法により、指向性が高くて被覆率が低
い酸化シリコンよりなる膜厚200〜500nm程度の
第2の層間絶縁膜18を堆積し、続いて、高密度プラズ
マCVD法により、埋め込み性能が良い酸化シリコンよ
りなる膜厚1000nm程度の第3の層間絶縁膜19を
堆積する。これにより、下層配線12Aの配線間スペー
スにエアギャップ20が形成される。
【0014】次に、図10(b)に示すように、CMP
法を用いて、第2の層間絶縁膜18及び第3の層間絶縁
膜19に対してプラグ16が露出するまで研磨を行なう
ことにより、第2の層間絶縁膜18及び第3の層間絶縁
膜19のそれぞれの上面を、プラグ16の上面と面一に
なるように平坦化する。
【0015】次に、図10(c)に示すように、平坦化
された第2の層間絶縁膜18及び第3の層間絶縁膜19
の上に、プラグ16と接続するように上層配線21を形
成し、それによって2層配線構造を完成させる。
【0016】以上に説明したように、従来の半導体装置
の製造方法においては、下層配線12Aと上層配線21
とを電気的に接続するプラグ16を下層配線12Aより
も先に形成した後、プラグ16をマスクとして第1の導
電膜12をパターン化して下層配線12Aを形成する。
このため、プラグ16と下層配線12Aとの間の位置ず
れを防止でき、それによって多層配線の信頼性を向上さ
せることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体装置の製造方法においては、下層配線12Aの配
線間スペースに形成されるエアギャップ20の頂部の位
置を低くするために、図9(a)に示すように、第1の
層間絶縁膜13に対してエッチバックを行なって、プラ
グ16の上部を第1の層間絶縁膜13の上面から突出さ
せている。このため、図9(b)に示すように、レジス
トパターン17は凹凸を有する下地上に形成されること
になる。その結果、パターン露光の精度が低下してレジ
ストパターン17にパターンくずれが生じたり、或い
は、形成されたレジストパターン17が部分的に倒れた
りするので、レジストパターン17の微細化が困難にな
って下層配線12Aつまり多層配線の微細化が困難にな
る。
【0018】一方、プラグ16の上部を第1の層間絶縁
膜13の上面から突出させなかった場合、エアギャップ
20の頂部がプラグ16の上面と同程度の高さまで達し
てしまう可能性がある。その場合、第2の層間絶縁膜1
8及び第3の層間絶縁膜19に対する研磨工程(図10
(b)参照)で、平坦化された第2の層間絶縁膜18又
は第3の層間絶縁膜19の上面においてエアギャップ2
0に開口部が形成され、該開口部に上層配線21となる
導電膜が入り込む。その結果、上層配線21に段切れ等
の形成不良が生じて、多層配線の信頼性が低下してしま
う。
【0019】ところで、半導体装置の微細化に伴って、
下層配線と上層配線とを接続するプラグ同士が接近して
配置される場合が増えてきている。
【0020】図11は、従来の半導体装置の製造方法を
用いて、下層配線と上層配線とを接続する一対のプラグ
を形成した場合に生じる問題点を説明する図である。
【0021】図11が、従来の半導体装置の製造方法の
一工程を示す図10(b)と異なっている点は、下層配
線12Aと上層配線21(図10(c)参照)とを接続
し、プラグ16と隣り合う隣接プラグ22が形成されて
いること、及び、プラグ16と隣接プラグ22との間の
スペース(以下、プラグ間スペースと称する)にもエア
ギャップ20が形成されていることである。このとき、
プラグ16と隣接プラグ22との間隔が狭くなるにつれ
て、プラグ間スペースのアスペクト比が高くなるので、
プラグ間スペースに第2の層間絶縁膜18又は第3の層
間絶縁膜19を埋め込むことが困難になって、プラグ間
スペースに形成されるエアギャップ20の頂部の位置が
高くなってしまう。このため、図11に示すように、第
2の層間絶縁膜18及び第3の層間絶縁膜19に対する
研磨工程で、平坦化された第2の層間絶縁膜18又は第
3の層間絶縁膜19の上面においてエアギャップ20に
開口部20aが形成され、該開口部20aに上層配線2
1となる導電膜が入り込む可能性が生じてくる。その場
合、上層配線21(図10(b)参照)に段切れ等の形
成不良が生じたり、下層配線12A同士がショートした
り、又はプラグ16と隣接プラグ22とがショートした
りするので、多層配線の信頼性が低下してしまう。
【0022】また、従来の半導体装置の製造方法におい
ては、プラグ16をマスクとして第1の導電膜12等に
対してエッチングを行なったり(図9(c)参照)、或
いは、プラグ16が露出するまで第2の層間絶縁膜18
又は第3の層間絶縁膜19に対して研磨を行なう(図1
0(b)参照)ので、プラグ16の高さが製造工程中に
低くなっていく。このため、プラグ16の最終的な高さ
が所定値と等しくなるようにするためには、第1の層間
絶縁膜13に設けられた接続孔15にプラグ16を形成
した時点(図8(c)参照)でのプラグ16の高さにマ
ージンを持たせておく必要がある。すなわち、第1の層
間絶縁膜13に高アスペクト比の接続孔15を形成し
て、該接続孔15にプラグ16となる導電膜(以下、プ
ラグ形成用導電膜と称する)を埋め込む必要がある。
【0023】ところが、接続孔15のアスペクト比が高
くなるに伴って、接続孔15にプラグ形成用導電膜を埋
め込むことが困難になる結果、図12(図8(c)と対
応)に示すように、接続孔15に形成されたプラグ16
の内部にボイド16aが残って、プラグ16の電気抵抗
が増大してしまうというプラグ形成不良が生じる可能性
がある。このプラグ形成不良は、多層配線の微細化に伴
うプラグ径の縮小によって発生しやすくなる傾向があ
る。
【0024】さらに、第1の層間絶縁膜13に対するエ
ッチバック工程(図9(a)参照)、第1の導電膜12
等に対するエッチング工程(図9(c)参照)、第3の
層間絶縁膜19等に対する研磨工程(図10(b)参
照)等によって、プラグ16の上部はエッチングされた
り研磨されたりする。このため、図13(図10(b)
と対応)に示すように、プラグ16内部のボイド16a
に開口部が形成される可能性がある。ボイド16aに開
口部が形成された場合、該開口部に上層配線21となる
導電膜が入り込んで上層配線21に段切れ等の形成不良
が発生するという問題が生じる。或いは、第3の層間絶
縁膜19等に対する研磨工程で用いられる研磨用砥粒
が、ボイド16aつまりプラグ16の内部に流入して残
留し、それによってプラグ16のエレクトロマイグレー
ション耐性等が劣化するという問題、つまり多層配線の
信頼性が低下するという問題が生じる。
【0025】前記に鑑み、本発明は、エアギャップの頂
部をプラグの上面よりも低くしつつ、多層配線を微細化
できるようにすると共に、プラグ内部にボイドが形成さ
れることを防止できるようにすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、半導体基板の上に第1の導電膜を堆積す
る工程と、第1の導電膜の上に下部層間絶縁膜を形成し
た後、該下部層間絶縁膜に対して選択的にエッチングを
行なって、第1の導電膜に達する第1の開口部を形成す
る工程と、第1の開口部に第2の導電膜を埋め込むこと
により、第1の導電膜と接続する下部プラグを形成する
工程と、下部層間絶縁膜の上にマスクパターンを形成し
た後、マスクパターン及び下部プラグをマスクとして下
部層間絶縁膜及び第1の導電膜に対して順次エッチング
を行なって、第1の導電膜よりなり、下部プラグと接続
する下層配線を形成する工程と、半導体基板の上に上部
層間絶縁膜を、下層配線の配線間スペースにエアギャッ
プが形成されるように形成する工程と、上部層間絶縁膜
に対して選択的にエッチングを行なって、下部プラグに
達する第2の開口部を形成する工程と、第2の開口部に
第3の導電膜を埋め込むことにより、下部プラグと接続
する上部プラグを形成する工程と、上部層間絶縁膜の上
に上部プラグと接続するように上層配線を形成する工程
とを備えている。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法によると、
半導体基板上の第1の導電膜上に形成された下部層間絶
縁膜に下部プラグを埋め込んだ後、下部層間絶縁膜上に
形成されたマスクパターンと下部プラグとを用いて第1
の導電膜をパターン化して下層配線を形成する。その
後、下層配線の配線間スペースにエアギャップが形成さ
れるように上部層間絶縁膜を形成した後、上部層間絶縁
膜に下部プラグと接続する上部プラグを形成する。この
ため、エアギャップの頂部を上部層間絶縁膜の上面つま
り上部プラグの上面よりも低くすることができるので、
エアギャップの頂部の位置を制御するために、下部プラ
グが埋め込まれた下部層間絶縁膜に対してエッチバック
を行なって下部プラグを突出させる必要がない。従っ
て、凹凸のない下部層間絶縁膜上に下層配線形成用のマ
スクパターンを形成できるため、該マスクパターンを微
細化でき、それによって下層配線つまり多層配線を微細
化することができる。
【0028】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
ると、下層配線と上層配線とを接続するプラグ同士を接
近して配置する場合にも、各プラグを構成する上部プラ
グが上部層間絶縁膜に埋め込まれるため、各プラグを構
成する上部プラグ同士の間の領域にまでエアギャップが
形成されることがない。従って、エアギャップの頂部を
各上部プラグの上面よりも低くすることができるため、
上部層間絶縁膜の上面においてエアギャップに開口部が
形成されることがないので、上層配線の形成不良等を防
止することができる。
【0029】さらに、本発明の半導体装置の製造方法に
よると、下層配線と上層配線とを接続するプラグを、下
部プラグと上部プラグとに分けて、それぞれ異なる開口
部つまり接続孔に導電膜を埋め込むことにより形成す
る。このため、各接続孔のアスペクト比を低くすること
ができるので、各接続孔に導電膜を十分に埋め込むこと
ができ、それによって下部プラグ及び上部プラグのそれ
ぞれの内部にボイドが形成されることを防止できる。従
って、下部プラグ及び上部プラグにより構成されるプラ
グにおける電気抵抗の増大を防止しつつ、十分な高さを
有するプラグを容易に実現することができる。また、製
造工程の途中で、プラグの表面部がエッチングされたり
研磨されたりした場合にも、プラグ内部のボイドに開口
部が形成されることがないので、上層配線に段切れ等の
形成不良が生じたり、又はプラグ内部に研磨用砥粒が入
り込んでプラグのエレクトロマイグレーション耐性が劣
化したりすることを防止できる。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法において、
下部プラグを形成する工程は、下部層間絶縁膜の上面を
下部プラグの上面と面一になるように平坦化する工程を
含むことが好ましい。
【0031】このようにすると、下層配線形成用のマス
クパターンの下地となる下部層間絶縁膜がより平坦化さ
れるので、該マスクパターンをより微細化でき、それに
よって下層配線つまり多層配線をより微細化することが
できる。
【0032】本発明の半導体装置の製造方法において、
下部プラグの上面の面積は、上部プラグの下面の面積よ
りも大きいことが好ましい。
【0033】このようにすると、第2の開口部つまり上
部プラグ用の接続孔を形成するためのマスクパターンの
形成時に位置合わせずれが発生した場合にも、下部プラ
グと上部プラグとの間の接続面積が十分に確保されるの
で、プラグ全体としての電気抵抗が増大することがな
い。また、前記のマスクパターンの形成時に位置合わせ
ずれが発生した場合において、該マスクパターンを用い
てオーバーエッチングを行なったとしても、下部プラグ
の上面がエッチングストッパーとして作用するので、上
部プラグ用の接続孔がエアギャップに達することを防止
できる。
【0034】本発明の半導体装置の製造方法において、
上部層間絶縁膜は、エアギャップが形成されるように堆
積された第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜の上に堆積さ
れた第2の絶縁膜とを有していることが好ましい。
【0035】このようにすると、第1の絶縁膜として指
向性が高く且つ被覆率が低い絶縁膜を用いると共に第2
の絶縁膜として埋め込み性能のよい絶縁膜を用いること
によって、幅が狭い配線間スペースにおいてはエアギャ
ップを大きくして配線間容量を低減できる。また、幅が
広い配線間スペースに頂部位置の高いエアギャップが形
成されることがないので、後の層間絶縁膜に対する研磨
工程等でエアギャップに開口部が形成される事態を回避
でき、それにより多層配線の信頼性の低下を防止でき
る。
【0036】具体的には、第1の絶縁膜を例えばプラズ
マCVD法により形成すると共に第2の絶縁膜を例えば
高密度プラズマCVD法により形成することが好まし
い。
【0037】また、上部層間絶縁膜が、第2の絶縁膜の
上に堆積されており且つ表面が平坦化されている第3の
絶縁膜をさらに有していると、上層配線の形成を容易に
行なえる。このとき、上部プラグの大部分が第3の絶縁
膜によって覆われていてもよい。
【0038】さらに、第2の絶縁膜の形成後に、第2の
絶縁膜に対して下部プラグ又は第1の絶縁膜が露出する
まで研磨を行なうことによって第2の絶縁膜の表面を平
坦化しておくと、後の絶縁膜又は導電膜の堆積工程を容
易に行なえる。
【0039】本発明に係る半導体装置は、半導体基板上
に形成され、配線間スペースにエアギャップを有する下
層配線と、下層配線の上に層間絶縁膜を介して形成され
た上層配線と、下層配線と上層配線とを接続するプラグ
とを備え、プラグは、下層配線の上に形成された下部プ
ラグと、下部プラグの上に上層配線と接続するように形
成された上部プラグとを有する。
【0040】本発明の半導体装置によると、本発明の半
導体装置の製造方法により形成されるので、下層配線の
配線間スペースに形成されるエアギャップの頂部を上部
プラグの上面よりも低くしつつ、多層配線を微細化でき
ると共に、下部プラグ及び上部プラグのそれぞれの内部
にボイドが形成されることを防止できる。
【0041】本発明の半導体装置において、下部プラグ
の上面の面積は、上部プラグの下面の面積よりも大きい
ことが好ましい。
【0042】このようにすると、上部プラグ用の接続孔
を形成するためのマスクパターンの形成時に位置合わせ
ずれが発生した場合にも、下部プラグと上部プラグとの
間の接続面積が十分に確保されるので、プラグ全体とし
ての電気抵抗が増大することがない。また、前記のマス
クパターンの形成時に位置合わせずれが発生した場合に
おいて、該マスクパターンを用いてオーバーエッチング
を行なったとしても、下部プラグの上面がエッチングス
トッパーとして作用するので、上部プラグ用の接続孔が
エアギャップに達することを防止できる。
【0043】本発明の半導体装置において、下層配線と
上層配線とを接続し、プラグと隣り合う隣接プラグをさ
らに備え、隣接プラグは、下層配線の上に下部プラグと
隣り合うように形成された隣接下部プラグと、隣接下部
プラグの上に上部プラグと隣り合うように形成された隣
接上部プラグとを有することが好ましい。
【0044】このようにすると、下部プラグ及び上部プ
ラグよりなるプラグと、隣接下部プラグ及び隣接上部プ
ラグよりなる隣接プラグとが接近して配置されていて
も、上部プラグと隣接上部プラグとの間の領域にまでエ
アギャップが形成されることがないので、エアギャップ
の頂部を上部プラグ又は隣接上部プラグの上面よりも低
くすることができる。
【0045】本発明の半導体装置において、層間絶縁膜
は、下層配線の上面を覆うように堆積された下部層間絶
縁膜と、該下部層間絶縁膜の上に堆積された上部層間絶
縁膜とからなり、上部層間絶縁膜は、エアギャップが形
成されるように堆積された第1の絶縁膜と、該第1の絶
縁膜の上に堆積された第2の絶縁膜とを有していること
が好ましい。
【0046】このようにすると、第1の絶縁膜として指
向性が高く且つ被覆率が低い絶縁膜を用いると共に第2
の絶縁膜として埋め込み性能のよい絶縁膜を用いること
によって、幅が狭い配線間スペースにおいてはエアギャ
ップを大きくして配線間容量を低減できる。また、幅が
広い配線間スペースに頂部位置の高いエアギャップが形
成されることがないので、後の層間絶縁膜に対する研磨
工程等でエアギャップに開口部が形成される事態を回避
でき、それにより多層配線の信頼性の低下を防止でき
る。
【0047】また、上部層間絶縁膜が、第2の絶縁膜の
上に堆積されており且つ表面が平坦化されている第3の
絶縁膜をさらに有していると、上層配線の形成を容易に
行なえる。このとき、上部プラグの大部分が第3の絶縁
膜によって覆われていてもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0049】図1(a)〜(d)、図2(a)〜(c)
及び図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0050】まず、図1(a)に示すように、例えばシ
リコンよりなる半導体基板100上に、例えば酸化シリ
コンよりなる下地絶縁膜101、及び例えばアルミニウ
ム合金よりなる膜厚600nm程度の第1の導電膜10
2を順次堆積する。その後、第1の導電膜102の上
に、例えば酸化シリコンよりなる膜厚300〜600n
m程度の第1の層間絶縁膜103(「特許請求の範囲」
の「下部層間絶縁膜」)を堆積した後、第1の層間絶縁
膜103上に、下部プラグ形成領域に開口部を有するマ
スクパターン(図示省略)を形成し、その後、該マスク
パターンを用いて第1の層間絶縁膜103に対してエッ
チングを行なって、第1の導電膜102に達する口径4
00nm程度の第1の接続孔104を形成する。
【0051】次に、例えば蒸着法等を用いて、第1の接
続孔104を含む第1の層間絶縁膜103の上に全面に
亘って例えばタングステンよりなる第2の導電膜を、第
1の接続孔104が完全に埋まるように堆積した後、C
MP法を用いて第1の接続孔104の外側の第2の導電
膜を研磨して除去することにより、図1(b)に示すよ
うに、第1の導電膜102と接続する下部プラグ105
を形成する。このとき、第1の接続孔104のアスペク
ト比(例えば1〜1.5程度)は比較的小さいため、第
1の接続孔104を第2の導電膜によって完全に埋め込
むことができるので、下部プラグ105の内部にボイド
が形成されることはない。また、このとき、第1の層間
絶縁膜103の上面を、下部プラグ105の上面と面一
になるように平坦化しておく。
【0052】次に、図1(c)に示すように、第1の層
間絶縁膜103の上に、下層配線形成領域を覆うレジス
トパターン106を形成する。このとき、レジストパタ
ーン106は凹凸のない下地(第1の層間絶縁膜10
3)上に形成されるので、レジストパターン106を微
細化することができる。
【0053】次に、図1(d)に示すように、レジスト
パターン106及び下部プラグ105をマスクとして第
1の層間絶縁膜103及び第1の導電膜102に対して
順次エッチングを行なって、第1の導電膜102よりな
り、下部プラグ105と接続する下層配線102Aを形
成する。
【0054】また、図1(d)に示す工程では、下層配
線102Aの形成後、レジストパターン106及び下部
プラグ105をマスクとして下地絶縁膜101に対して
エッチングを行なって、下地絶縁膜101の表面部にお
ける下層配線102Aの配線間スペースの下側を例えば
300nm程度除去しておく。これにより、後の工程で
形成されるエアギャップ109(図2(a)参照)がよ
り下方の位置まで形成され、それによってエアギャップ
109を下層配線102Aの側面全体と対向するように
形成できるので、下層配線102Aの配線間容量がより
一層低減する。
【0055】次に、レジストパターン106を除去した
後、図2(a)に示すように、半導体基板100の上に
全面に亘って、例えばシランガス及び一酸化二窒素ガス
を用いたプラズマCVD法により、例えば酸化シリコン
よりなる膜厚200〜500nm程度の第2の層間絶縁
膜107(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」の
うちの「第1の絶縁膜」)を堆積する。続いて、第2の
層間絶縁膜107の形成に用いたプラズマCVD法と比
べてより高密度のプラズマを利用したプラズマCVD
法、例えば高密度プラズマCVD法により、例えば酸化
シリコンよりなる膜厚1000nm程度の第3の層間絶
縁膜108(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」
のうちの「第2の絶縁膜」)を堆積する。これにより、
下層配線102Aの配線間スペースにエアギャップ10
9が形成される。
【0056】ここで、第2の層間絶縁膜107は指向性
が高くて被覆率が低い一方、第3の層間絶縁膜108は
埋め込み性能が良いので、図2(a)に示すように、下
層配線102Aの配線間スペースのうち幅が狭い配線間
スペースに形成されるエアギャップ109を大きくして
配線間容量を低減できる。また、下層配線102Aの配
線間スペースのうち幅が広い配線間スペースにおいて、
頂部位置の高いエアギャップ109が形成されることが
ないので、後の層間絶縁膜に対する研磨工程(図2
(b)参照)等でエアギャップ109に開口部が形成さ
れる事態を回避でき、それにより多層配線の信頼性の低
下を防止できる。
【0057】次に、図2(b)に示すように、CMP法
を用いて、第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁
膜108に対して研磨を行なうことにより、第2の層間
絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜108のそれぞれの
上面を平坦化する。このとき、第3の層間絶縁膜108
に対して第2の層間絶縁膜107が露出するまで研磨を
行なうことにより、第3の層間絶縁膜108の上面を第
2の層間絶縁膜107の上面と面一になるように平坦化
してもよい。また、第2の層間絶縁膜107及び第3の
層間絶縁膜108に対して下部プラグ105が露出する
まで研磨を行なうことにより、第2の層間絶縁膜107
及び第3の層間絶縁膜108のそれぞれの上面を、下部
プラグ105の上面と面一になるように平坦化してもよ
い。
【0058】次に、図2(c)に示すように、平坦化さ
れた第2の層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜10
8の上に全面に亘って、例えば酸化シリコンよりなる膜
厚400〜800nm程度の第4の層間絶縁膜110
(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」のうちの
「第3の絶縁膜」)を堆積する。その後、第4の層間絶
縁膜110の表面を平坦化した後、平坦化された第4の
層間絶縁膜110の上に、上部プラグ形成領域に開口部
を有するマスクパターン111を形成する。
【0059】次に、マスクパターン111を用いて少な
くとも第4の層間絶縁膜110に対してエッチングを行
なって、図3(a)に示すように、下部プラグ105に
達する口径400nm程度の第2の接続孔112を形成
する。
【0060】次に、例えば蒸着法等を用いて、第2の接
続孔112を含む第4の層間絶縁膜110の上に全面に
亘って例えばタングステンよりなる第3の導電膜を、第
2の接続孔112が完全に埋まるように堆積した後、C
MP法を用いて第2の接続孔112の外側の第3の導電
膜を研磨して除去することにより、図3(b)に示すよ
うに、下部プラグ105と接続する上部プラグ113を
形成する。このとき、第2の接続孔112のアスペクト
比(例えば1〜2程度)は比較的小さいため、第2の接
続孔112を第3の導電膜によって完全に埋め込むこと
ができるので、上部プラグ113の内部にボイドが形成
されることはない。また、このとき、下部プラグ105
と上部プラグ113とは直接接続されることによって、
互いに電気的に接続される。
【0061】次に、図3(c)に示すように、第4の層
間絶縁膜110の上に、上部プラグ113と接続するよ
うに上層配線114を形成し、それによって2層配線構
造を完成させる。
【0062】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、半導体基板100上の第1の導電膜102上に
形成された第1の層間絶縁膜103に下部プラグ105
を埋め込んだ後、第1の層間絶縁膜103上に形成され
たレジストパターン106と下部プラグ105とを用い
て第1の導電膜102をパターン化して下層配線102
Aを形成する。その後、下層配線102Aの配線間スペ
ースにエアギャップ109が形成されるように、第2の
層間絶縁膜107及び第3の層間絶縁膜108を順次堆
積した後、さらに第4の層間絶縁膜110を堆積し、そ
の後、少なくとも第4の層間絶縁膜110に下部プラグ
105と接続する上部プラグ113を形成する。このた
め、エアギャップ109の頂部を第4の層間絶縁膜11
0の上面つまり上部プラグ113の上面よりも低くする
ことができるので、エアギャップ109の頂部の位置を
制御するために、下部プラグ105が埋め込まれた第1
の層間絶縁膜103に対してエッチバックを行なって下
部プラグ105を突出させる必要がない。従って、凹凸
のない第1の層間絶縁膜103上に下層配線形成用のレ
ジストパターン106を形成できるため(図1(c)参
照)、レジストパターン106を微細化でき、それによ
って下層配線102Aつまり多層配線を微細化すること
ができる。
【0063】また、第1の実施形態によると、下層配線
102Aと上層配線114とを接続するプラグを、下部
プラグ105と上部プラグ113とに分けて、それぞれ
異なる接続孔、具体的には、第1の接続孔104及び第
2の接続孔112に導電膜を埋め込むことにより形成す
る。このため、各接続孔のアスペクト比を低くすること
ができるので、各接続孔に導電膜を十分に埋め込むこと
ができ、それによって下部プラグ105及び上部プラグ
113のそれぞれの内部にボイドが形成されることを防
止できる。従って、下部プラグ105及び上部プラグ1
13により構成されるプラグにおける電気抵抗の増大を
防止しつつ、十分な高さを有するプラグを容易に実現す
ることができる。また、製造工程の途中で、プラグの表
面部がエッチングされたり研磨されたりした場合にも、
プラグ内部のボイドに開口部が形成されることがないの
で、上層配線114に段切れ等の形成不良が生じたり、
又はプラグ内部に研磨用砥粒が入り込んでプラグのエレ
クトロマイグレーション耐性が劣化したりすることを防
止できる。
【0064】また、第1の実施形態によると、第1の層
間絶縁膜103に形成された第1の接続孔104に下部
プラグ105を埋め込むときに、第1の層間絶縁膜10
3の上面を、下部プラグ105の上面と面一になるよう
に平坦化するため、下層配線形成用のレジストパターン
106の下地となる第1の層間絶縁膜103がより平坦
化されるので、該レジストパターン106をより微細化
でき、それによって下層配線102Aつまり多層配線を
より微細化することができる。
【0065】尚、第1の実施形態において、下層配線1
02A及び上層配線114よりなる2層配線構造を前提
としたが、これに限られず、3層以上の配線構造におい
ても、上下に隣り合う配線同士を接続するプラグを下部
と上部とに分けて、それぞれ異なる接続孔に導電膜を埋
め込むことにより形成する工程を繰り返せば、第1の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0066】また、第1の実施形態において、下層配線
102Aと上層配線114とを接続するプラグを、下部
プラグ105及び上部プラグ113の2段に分けて、そ
れぞれ異なる接続孔に導電膜を埋め込むことにより形成
したが、これに限られず、上下に隣り合う配線同士を接
続するプラグを3段以上に分けて、それぞれ異なる接続
孔に導電膜を埋め込むことにより形成しても、第1の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0067】また、第1の実施形態において、第1の層
間絶縁膜103、第1の導電膜102及び下地絶縁膜1
01に対して順次エッチングを行なうとき(図1(d)
参照)に、第1の導電膜102又は下地絶縁膜101に
対するエッチング工程でもレジストパターン106をマ
スクとして用いたが、これに代えて、第1の導電膜10
2又は下地絶縁膜101に対するエッチング工程では、
パターン化された第1の層間絶縁膜103をマスクとし
て用いてもよい。この場合、図1(a)に示す工程で第
1の層間絶縁膜103を厚めに堆積しておくことが好ま
しい。
【0068】また、第1の実施形態において、下層配線
102Aを形成してから上層配線114を形成するまで
に、第2の層間絶縁膜107、第3の層間絶縁膜108
及び第4の層間絶縁膜110を形成したが、下層配線1
02Aを形成してから上層配線114を形成するまでに
形成される層間絶縁膜(上部層間絶縁膜)の数、種類又
は堆積方法等は特に限定されるものではない。
【0069】(第1の実施形態の変形例)以下、第1の
実施形態の変形例に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0070】図4は、第1の実施形態の変形例に係る半
導体装置の製造方法における一工程の断面図を示してい
る。尚、図4は、第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の一工程を示す図3(b)と対応している。
【0071】第1の実施形態の変形例が第1の実施形態
と異なっている点は、図4に示すように、下層配線10
2Aの上に下部プラグ105と隣り合うように隣接下部
プラグ115が形成されていること、及び、隣接下部プ
ラグ115の上に上部プラグ113と隣り合うように隣
接上部プラグ116が形成されていることである。この
とき、隣接下部プラグ115は下部プラグ105と同様
の形成方法(図1(a)、(b)参照)により形成さ
れ、また、隣接上部プラグ116は上部プラグ113と
同様の形成方法(図2(c)及び図3(a)、(b)参
照)により形成される。
【0072】第1の実施形態の変形例によると、第1の
実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。
【0073】すなわち、下部プラグ105及び上部プラ
グ113よりなる一のプラグと、隣接下部プラグ115
及び隣接上部プラグ116よりなる他のプラグとが接近
して配置されていても、上部プラグ113及び隣接上部
プラグ116がそれぞれ少なくとも第4の層間絶縁膜1
10に埋め込まれるため、上部プラグ113と隣接上部
プラグ116との間の領域にまでエアギャップ109が
形成されることがない。従って、エアギャップ109の
頂部を上部プラグ113又は隣接上部プラグ116の上
面よりも低くすることができるため、第4の層間絶縁膜
110の上面においてエアギャップ109に開口部が形
成されることがないので、上層配線114の形成不良等
を防止することができる。
【0074】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
図面を参照しながら説明する。
【0075】図5(a)〜(d)、図6(a)〜(c)
及び図7(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0076】まず、図5(a)に示すように、例えばシ
リコンよりなる半導体基板200上に、例えば酸化シリ
コンよりなる下地絶縁膜201、及び例えばアルミニウ
ム合金よりなる膜厚600nm程度の第1の導電膜20
2を順次堆積する。その後、第1の導電膜202の上
に、例えば酸化シリコンよりなる膜厚300〜600n
m程度の第1の層間絶縁膜203(「特許請求の範囲」
の「下部層間絶縁膜」)を堆積した後、第1の層間絶縁
膜203上に、下部プラグ形成領域に開口部を有するマ
スクパターン(図示省略)を形成し、その後、該マスク
パターンを用いて第1の層間絶縁膜203に対してエッ
チングを行なって、第1の導電膜202に達する口径5
00nm程度の第1の接続孔204を形成する。
【0077】次に、例えば蒸着法等を用いて、第1の接
続孔204を含む第1の層間絶縁膜203の上に全面に
亘って例えばタングステンよりなる第2の導電膜を、第
1の接続孔204が完全に埋まるように堆積した後、C
MP法を用いて第1の接続孔204の外側の第2の導電
膜を研磨して除去することにより、図5(b)に示すよ
うに、第1の導電膜202と接続する下部プラグ205
を形成する。このとき、第1の接続孔204のアスペク
ト比(0.6〜1.2程度)は比較的小さいため、第1
の接続孔204を第2の導電膜によって完全に埋め込む
ことができるので、下部プラグ205の内部にボイドが
形成されることはない。また、このとき、下部プラグ2
05の上面の面積を、後の工程で形成される上部プラグ
213(図7(b)参照)の下面の面積よりも大きくし
ておく。さらに、このとき、第1の層間絶縁膜203の
上面を、下部プラグ205の上面と面一になるように平
坦化しておく。
【0078】次に、図5(c)に示すように、第1の層
間絶縁膜203の上に、下層配線形成領域を覆うレジス
トパターン206を形成する。このとき、レジストパタ
ーン206は凹凸のない下地(第1の層間絶縁膜20
3)上に形成されるので、レジストパターン206を微
細化することができる。
【0079】次に、図5(d)に示すように、レジスト
パターン206及び下部プラグ205をマスクとして第
1の層間絶縁膜203及び第1の導電膜202に対して
順次エッチングを行なって、第1の導電膜202よりな
り、下部プラグ205と接続する下層配線202Aを形
成する。
【0080】また、図5(d)に示す工程では、下層配
線202Aの形成後、レジストパターン206及びプラ
グ下部205をマスクとして下地絶縁膜201に対して
エッチングを行なって、下地絶縁膜201の表面部にお
ける下層配線202Aの配線間スペースの下側を例えば
300nm程度除去しておく。これにより、後の工程で
形成されるエアギャップ209(図6(a)参照)がよ
り下方の位置まで形成され、それによってエアギャップ
209を下層配線202Aの側面全体と対向するように
形成できるので、下層配線202Aの配線間容量がより
一層低減する。
【0081】次に、レジストパターン206を除去した
後、図6(a)に示すように、半導体基板200の上に
全面に亘って、例えばシランガス及び一酸化二窒素ガス
を用いたプラズマCVD法により、例えば酸化シリコン
よりなる膜厚200〜500nm程度の第2の層間絶縁
膜207(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」の
うちの「第1の絶縁膜」)を堆積する。続いて、第2の
層間絶縁膜207の形成に用いたプラズマCVD法と比
べてより高密度のプラズマを利用したプラズマCVD
法、例えば高密度プラズマCVD法により、例えば酸化
シリコンよりなる膜厚1000nm程度の第3の層間絶
縁膜208(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」
のうちの「第2の絶縁膜」)を堆積する。これにより、
下層配線202Aの配線間スペースにエアギャップ20
9が形成される。
【0082】ここで、第2の層間絶縁膜207は指向性
が高くて被覆率が低い一方、第3の層間絶縁膜208は
埋め込み性能が良いので、図6(a)に示すように、下
層配線202Aの配線間スペースのうち幅が狭い配線間
スペースに形成されるエアギャップ209を大きくして
配線間容量を低減できる。また、下層配線202Aの配
線間スペースのうち幅が広い配線間スペースにおいて、
頂部位置の高いエアギャップ209が形成されることが
ないので、後の層間絶縁膜に対する研磨工程(図6
(b)参照)等でエアギャップ209に開口部が形成さ
れる事態を回避でき、それにより多層配線の信頼性の低
下を防止できる。
【0083】次に、図6(b)に示すように、CMP法
を用いて、第2の層間絶縁膜207及び第3の層間絶縁
膜208に対して研磨を行なうことにより、第2の層間
絶縁膜207及び第3の層間絶縁膜208のそれぞれの
上面を平坦化する。このとき、第3の層間絶縁膜208
に対して第2の層間絶縁膜207が露出するまで研磨を
行なうことにより、第3の層間絶縁膜208の上面を第
2の層間絶縁膜207の上面と面一になるように平坦化
してもよい。また、第2の層間絶縁膜207及び第3の
層間絶縁膜208に対して下部プラグ205が露出する
まで研磨を行なうことにより、第2の層間絶縁膜207
及び第3の層間絶縁膜208のそれぞれの上面を、下部
プラグ205の上面と面一になるように平坦化してもよ
い。
【0084】次に、図6(c)に示すように、平坦化さ
れた第2の層間絶縁膜207及び第3の層間絶縁膜20
8の上に全面に亘って、例えば酸化シリコンよりなる膜
厚400〜800nm程度の第4の層間絶縁膜210
(「特許請求の範囲」の「上部層間絶縁膜」のうちの
「第3の絶縁膜」)を堆積する。その後、第4の層間絶
縁膜210の表面を平坦化した後、平坦化された第4の
層間絶縁膜210の上に、上部プラグ形成領域に開口部
を有するマスクパターン211を形成する。
【0085】次に、マスクパターン211を用いて少な
くとも第4の層間絶縁膜210に対してエッチングを行
なって、図7(a)に示すように、下部プラグ205に
達する口径350nm程度の第2の接続孔212を形成
する。
【0086】次に、例えば蒸着法等を用いて、第2の接
続孔212を含む第4の層間絶縁膜210の上に全面に
亘って例えばタングステンよりなる第3の導電膜を、第
2の接続孔212が完全に埋まるように堆積した後、C
MP法を用いて第2の接続孔212の外側の第3の導電
膜を研磨して除去することにより、図7(b)に示すよ
うに、下部プラグ205と接続する上部プラグ213を
形成する。このとき、第2の接続孔212のアスペクト
比(1.0〜2.5程度)は比較的小さいため、第2の
接続孔212を第3の導電膜によって完全に埋め込むこ
とができるので、上部プラグ213の内部にボイドが形
成されることはない。また、このとき、下部プラグ20
5と上部プラグ213とは直接接続されることによっ
て、互いに電気的に接続される。さらに、このとき、上
部プラグ213の下面の面積は、下部プラグ205の上
面の面積よりも小さい。
【0087】次に、図7(c)に示すように、第4の層
間絶縁膜210の上に、上部プラグ213と接続するよ
うに上層配線214を形成し、それによって2層配線構
造を完成させる。
【0088】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、半導体基板200上の第1の導電膜202上に
形成された第1の層間絶縁膜203に下部プラグ205
を埋め込んだ後、第1の層間絶縁膜203上に形成され
たレジストパターン206と下部プラグ205を用いて
第1の導電膜202をパターン化して下層配線202A
を形成する。その後、下層配線202Aの配線間スペー
スにエアギャップ209が形成されるように、第2の層
間絶縁膜207及び第3の層間絶縁膜208を順次堆積
した後、さらに第4の層間絶縁膜210を堆積し、その
後、少なくとも第4の層間絶縁膜210に下部プラグ2
05と接続する上部プラグ213を形成する。このた
め、エアギャップ209の頂部を第4の層間絶縁膜21
0の上面つまり上部プラグ213の上面よりも低くする
ことができるので、エアギャップ209の頂部の位置を
制御するために、下部プラグ205が埋め込まれた第1
の層間絶縁膜203に対してエッチバックを行なって下
部プラグ205を突出させる必要がない。従って、凹凸
のない第1の層間絶縁膜203上に下層配線形成用のレ
ジストパターン206を形成できるため(図5(c)参
照)、レジストパターン206を微細化でき、それによ
って下層配線202Aつまり多層配線を微細化すること
ができる。
【0089】また、第2の実施形態によると、下層配線
202Aと上層配線214とを接続するプラグを、下部
プラグ205と上部プラグ213とに分けて、それぞれ
異なる接続孔、具体的には、第1の接続孔204及び第
2の接続孔212に導電膜を埋め込むことにより形成す
る。このため、各接続孔のアスペクト比を低くすること
ができるので、各接続孔に導電膜を十分に埋め込むこと
ができ、それによって下部プラグ205及び上部プラグ
213のそれぞれの内部にボイドが形成されることを防
止できる。従って、下部プラグ205及び上部プラグ2
13により構成されるプラグにおける電気抵抗の増大を
防止しつつ、十分な高さを有するプラグを容易に実現す
ることができる。また、製造工程の途中で、プラグの表
面部がエッチングされたり研磨されたりした場合にも、
プラグ内部のボイドに開口部が形成されることがないの
で、上層配線214に段切れ等の形成不良が生じたり、
又はプラグ内部に研磨用砥粒が入り込んでプラグのエレ
クトロマイグレーション耐性が劣化したりすることを防
止できる。
【0090】また、第2の実施形態によると、第1の層
間絶縁膜203に形成された第1の接続孔204に下部
プラグ205を埋め込むときに、第1の層間絶縁膜20
3の上面を、下部プラグ205の上面と面一になるよう
に平坦化するため、下層配線形成用のレジストパターン
206の下地となる第1の層間絶縁膜203がより平坦
化されるので、該レジストパターン206をより微細化
でき、それによって下層配線202Aつまり多層配線を
より微細化することができる。
【0091】また、第2の実施形態によると、下部プラ
グ205の上面の面積を上部プラグ213の下面の面積
よりも大きくしているため、上部プラグ213用の第2
の接続孔212を形成するためのマスクパターン211
の形成時に位置合わせずれが発生した場合にも、下部プ
ラグ205と上部プラグ213との間の接続面積が十分
に確保されるので、プラグ全体としての電気抵抗が増大
することがない。また、マスクパターン211の形成時
に位置合わせずれが発生した場合において、マスクパタ
ーン211を用いてオーバーエッチングを行なったとし
ても、下部プラグ205の上面がエッチングストッパー
として作用するので、第2の接続孔212がエアギャッ
プ209に達することを防止できる。
【0092】尚、第2の実施形態において、下層配線2
02A及び上層配線214よりなる2層配線構造を前提
としたが、これに限られず、3層以上の配線構造におい
ても、上下に隣り合う配線同士を接続するプラグを下部
と上部とに分けて、それぞれ異なる接続孔に導電膜を埋
め込むことにより形成する工程を繰り返せば、第2の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0093】また、第2の実施形態において、下層配線
202Aと上層配線214とを接続するプラグを、下部
プラグ205及び上部プラグ213の2段に分けて、そ
れぞれ異なる接続孔に導電膜を埋め込むことにより形成
したが、これに限られず、上下に隣り合う配線同士を接
続するプラグを3段以上に分けて、それぞれ異なる接続
孔に導電膜を埋め込むことにより形成しても、第2の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0094】また、第2の実施形態において、第1の層
間絶縁膜203、第1の導電膜202及び下地絶縁膜2
01に対して順次エッチングを行なうとき(図5(d)
参照)に、第1の導電膜202又は下地絶縁膜201に
対するエッチング工程でもレジストパターン206をマ
スクとして用いたが、これに代えて、第1の導電膜20
2又は下地絶縁膜201に対するエッチング工程では、
パターン化された第1の層間絶縁膜203をマスクとし
て用いてもよい。この場合、図5(a)に示す工程で第
1の層間絶縁膜203を厚めに堆積しておくことが好ま
しい。
【0095】また、第2の実施形態において、下層配線
202Aを形成してから上層配線214を形成するまで
に、第2の層間絶縁膜207、第3の層間絶縁膜208
及び第4の層間絶縁膜210を形成したが、下層配線2
02Aを形成してから上層配線214を形成するまでに
形成される層間絶縁膜(上部層間絶縁膜)の数、種類又
は堆積方法等は特に限定されるものではない。
【0096】また、第2の実施形態において、下部プラ
グ205の上面の面積を上部プラグ213の下面の面積
よりも大きくしたが、これに代えて、上部プラグ213
の下面の面積を下部プラグ205の上面の面積よりも大
きくしてもよい。この場合、マスクパターン211の形
成時に位置合わせずれが発生しても、下部プラグ205
と上部プラグ213との間の接続面積が十分に確保され
るので、プラグ全体としての電気抵抗が増大することが
ない。
【0097】また、第2の実施形態において、下部プラ
グ205と同様の形成方法(図5(a)、(b)参照)
を用いて、下層配線202Aの上に下部プラグ205と
隣り合うように隣接下部プラグを形成すると共に、上部
プラグ213と同様の形成方法(図6(c)及び図7
(a)、(b)参照)を用いて、隣接下部プラグの上に
上部プラグ213と隣り合うように隣接上部プラグを形
成してもよい。このようにすると、下部プラグ205及
び上部プラグ213よりなる一のプラグと、隣接下部プ
ラグ及び隣接上部プラグよりなる他のプラグとが接近し
て配置されていても、上部プラグ213及び隣接上部プ
ラグがそれぞれ少なくとも第4の層間絶縁膜210に埋
め込まれるため、上部プラグ213と隣接上部プラグと
の間の領域にまでエアギャップ209が形成されること
がない。従って、エアギャップ209の頂部を上部プラ
グ213又は隣接上部プラグの上面よりも低くすること
ができるため、第4の層間絶縁膜210の上面において
エアギャップ209に開口部が形成されることがないの
で、上層配線214の形成不良等を防止することができ
る。また、隣接下部プラグ及び隣接上部プラグを形成す
る場合、隣接下部プラグの上面の面積を隣接上部プラグ
の下面の面積よりも大きくするか、又は、隣接上部プラ
グの下面の面積を隣接下部プラグの上面の面積よりも大
きくすることが好ましい。
【0098】
【発明の効果】本発明によると、エアギャップの頂部を
上部プラグの上面よりも低くすることができるので、エ
アギャップの頂部の位置を制御するために、下部プラグ
が埋め込まれた下部層間絶縁膜に対してエッチバックを
行なって下部プラグを突出させる必要がない。従って、
凹凸のない下部層間絶縁膜上に下層配線形成用のマスク
パターンを形成できるため、該マスクパターンを微細化
でき、それによって多層配線を微細化することができ
る。
【0099】また、本発明によると、下層配線と上層配
線とを接続するプラグ同士を接近して配置する場合に
も、エアギャップの頂部を、各プラグを構成する上部プ
ラグの上面よりも低くすることができる。このため、上
部層間絶縁膜の上面においてエアギャップに開口部が形
成されることがないので、上層配線の形成不良等を防止
することができる。
【0100】さらに、本発明によると、下部プラグ及び
上部プラグのそれぞれの内部にボイドが形成されること
を防止できるので、下部プラグ及び上部プラグにより構
成されるプラグにおける電気抵抗の増大を防止すること
ができると共に、研磨等によりプラグ内部のボイドに開
口部が形成されることがないので、上層配線の形成不良
又はプラグのエレクトロマイグレーション耐性の劣化等
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体
装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法を用いて、下層
配線と上層配線とを接続する一対のプラグを形成した場
合に生じる問題点を説明する図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法を用いた場合に
生じる問題点を説明する図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法を用いた場合に
生じる問題点を説明する図である。
【符号の説明】
100、200 半導体基板 101、201 下地絶縁膜 102、202 第1の導電膜 102A、202A 下層配線 103、203 第1の層間絶縁膜 104、204 第1の接続孔 105、205 下部プラグ 106、206 レジストパターン 107、207 第2の層間絶縁膜 108、208 第3の層間絶縁膜 109、209 エアギャップ 110、210 第4の層間絶縁膜 111、211 マスクパターン 112、212 第2の接続孔 113、213 上部プラグ 114、214 上層配線 115 隣接下部プラグ 116 隣接上部プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−58651(JP,A) 特開 平10−233449(JP,A) 特開 平9−213697(JP,A) 特開 昭63−175443(JP,A) 特開2002−124516(JP,A) 特開2002−110793(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に第1の導電膜を堆積す
    る工程と、 前記第1の導電膜の上に下部層間絶縁膜を形成した後、
    該下部層間絶縁膜に対して選択的にエッチングを行なっ
    て、前記第1の導電膜に達する第1の開口部を形成する
    工程と、 前記第1の開口部に第2の導電膜を埋め込むことによ
    り、前記第1の導電膜と接続する下部プラグを形成する
    工程と、 前記下部層間絶縁膜の上にマスクパターンを形成した
    後、前記マスクパターン及び前記下部プラグをマスクと
    して前記下部層間絶縁膜及び前記第1の導電膜に対して
    順次エッチングを行なって、前記第1の導電膜よりな
    り、前記下部プラグと接続する下層配線を形成する工程
    と、 前記半導体基板の上に上部層間絶縁膜を、前記下層配線
    の配線間スペースにエアギャップが形成されるように形
    成する工程と、 前記上部層間絶縁膜に対して選択的にエッチングを行な
    って、前記下部プラグに達する第2の開口部を形成する
    工程と、 前記第2の開口部に第3の導電膜を埋め込むことによ
    り、前記下部プラグと接続する上部プラグを形成する工
    程と、 前記上部層間絶縁膜の上に前記上部プラグと接続するよ
    うに上層配線を形成する工程とを備え、 前記下部プラグを形成する工程は、前記下部層間絶縁膜
    の上面を前記下部プラグの上面と面一になるように平坦
    化する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上に第1の導電膜を堆積す
    る工程と、 前記第1の導電膜の上に下部層間絶縁膜を形成した後、
    該下部層間絶縁膜に対して選択的にエッチングを行なっ
    て、前記第1の導電膜に達する第1の開口部を形成する
    工程と、 前記第1の開口部に第2の導電膜を埋め込むことによ
    り、前記第1の導電膜と接続する下部プラグを形成する
    工程と、 前記下部層間絶縁膜の上にマスクパターンを形成した
    後、前記マスクパターン 及び前記下部プラグをマスクと
    して前記下部層間絶縁膜及び前記第1の導電膜に対して
    順次エッチングを行なって、前記第1の導電膜よりな
    り、前記下部プラグと接続する下層配線を形成する工程
    と、 前記半導体基板の上に上部層間絶縁膜を、前記下層配線
    の配線間スペースにエアギャップが形成されるように形
    成する工程と、 前記上部層間絶縁膜に対して選択的にエッチングを行な
    って、前記下部プラグに達する第2の開口部を形成する
    工程と、 前記第2の開口部に第3の導電膜を埋め込むことによ
    り、前記下部プラグと接続する上部プラグを形成する工
    程と、 前記上部層間絶縁膜の上に前記上部プラグと接続するよ
    うに上層配線を形成する工程とを備え、 前記下部プラグの上面の面積は、前記上部プラグの下面
    の面積よりも大きいことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記上部層間絶縁膜は、前記エアギャッ
    プが形成されるように堆積された第1の絶縁膜と、該第
    1の絶縁膜の上に堆積された第2の絶縁膜とを有し、 前記第1の絶縁膜はプラズマCVD法により形成されて
    おり、 前記第2の絶縁膜は、前記プラズマCVD法と比べて高
    密度のプラズマを用いた高密度プラズマCVD法により
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記上部層間絶縁膜は、前記エアギャッ
    プが形成されるように堆積された第1の絶縁膜と、該第
    1の絶縁膜の上に堆積された第2の絶縁膜とを有し、 前記上部層間絶縁膜は、前記第2の絶縁膜の上に堆積さ
    れており且つ表面が平坦化されている第3の絶縁膜をさ
    らに有していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記上部プラグは、その大部分が前記第
    3の絶縁膜によって覆われていることを特徴とする請求
    項4に記載の半導体装置の製造方法。
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