JP3439447B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線を有する
半導体装置の製造方法に関し、特に、下層配線と上層配
線とを電気的に接続するプラグの形成を含む多層配線の
形成方法の改良を図ったものに関する。
【0001】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、高性能化
に伴って、内部配線の微細化、多層化が進んでいる。し
かしながら、配線の微細化および多層化は、配線間容量
の増大の原因になり、配線間容量の増大は半導体素子の
動作速度に影響を与えるため、配線間容量の低減が必要
となってきている。配線間容量を低減するには、比誘電
率が小さい絶縁膜材料を用いれば良いが、より一層の容
量低減を図るには、配線間部分の絶縁膜に空隙(ギャッ
プ)を設けた中空構造配線にすればよい。
【0002】従来のこの種の中空構造配線の形成方法と
しては、例えば、特許第2948588号公報やその公
開公報である特開2000−58649号公報に一例が
開示されている。
【0003】これらの公報に開示されている中空構造を
有する多層配線の形成工程においては、上層配線と下層
配線とを電気的に接続するプラグを下層配線よりも先に
形成し、プラグ形成後に下層配線を形成し、続いて上層
配線を形成する。これによって、隣接する配線間に空隙
を有する下層配線の形成後にプラグを形成する工程にお
いて、下層配線に対するプラグの位置合わせずれが生じ
た場合に、プラグを構成する導電材料が下層配線間の空
隙に流入して下層配線間が短絡するという問題を回避す
ることができる。
【0004】しかしながら、上記の形成方法では、形成
したプラグ上に層間絶縁膜を堆積し、該層間絶縁膜を前
記プラグ上面が露出するまで平坦化する研磨工程が含ま
れるために、絶縁膜仕様の平坦化用研磨装置がプラグを
構成する金属をも研磨せざるを得ない。このため絶縁膜
の平坦化用研磨装置が金属によって汚染されたり、研磨
後に研磨装置の洗浄を行ってもプラグから発生した金属
パーティクルが除去しきれず、装置に残留するおそれが
ある。
【0005】さらに、プラグをマスクとして層間絶縁膜
や導電膜をエッチングする工程において、プラグの周囲
に形成している密着層の一部が除去されることにより、
プラグと絶縁膜間の密着性が劣化したり、プラグを構成
する金属材料の拡散により絶縁膜の絶縁性が劣化した
り、配線のエレクトロマイグレーション耐性などの信頼
性が劣化する等の問題がある。
【0006】以下、前記公報に開示されている、従来の
中空構造配線を有する多層配線の形成工程について図3
を用いて説明する。図3は、上述の従来の中空構造の配
線形成工程を説明する断面図である。まず、図3(a)
に示すように、例えばシリコンからなる半導体基板30
1上に、酸化シリコン膜からなる第1の絶縁膜302と
アルミニウム合金からなる導体膜303と酸化シリコン
膜からなる第2の絶縁膜304をCVD(chemical vape
r deposition)法等により順次堆積する。次に、第2の
絶縁膜304上に例えばノボラック系のレジスト膜を塗
布し、フォトリソグラフィーを用いてマスクパターン3
05を形成する。
【0007】次に、図3(b)に示すように、マスクパ
ターン305を用いて第2の絶縁膜304に対しドライ
エッチングを行って、プラグを形成すべき位置に接続孔
306を形成する。
【0008】次に、図3(c)に示すように、第2の絶
縁膜304の上に全面にわたって、スパッタ法等を用い
て、例えば窒化チタンからなる密着膜を堆積させ、次い
で、蒸着法等を用いて、例えばタングステンからなる導
体膜を堆積させて、前記密着膜と前記導体膜を第2の絶
縁膜304中の接続孔306に充填する。そして、接続
孔306の内部以外の前記密着膜と前記導電膜をCMP
(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)法
によって研磨して除去することにより、プラグ307を
接続孔306の内部に形成する。このプラグ307は接
続孔306の側壁と底面に密着層307aを有する。
【0009】次に、図3(d)に示すように、第2の絶
縁膜304を途中までエッチバックする。これによりプ
ラグ307の上部が露出し、後に形成する配線間の空隙
の頂点位置を制御することができる。
【0010】次に、図3(e)に示すように、第2の絶
縁膜304上全面に例えばノボラック系のレジストを塗
布し、これをパターニングして、第1の配線パターン用
レジストパターン308を形成する。このレジストパタ
ーン308は配線パターンの形状に合わせて形成する
が、プラグ307を完全に被覆するレジストパターン3
08aも合わせて形成する。
【0011】次に、図3(f)に示すように、レジスト
パターン308,308aをマスクとして、第2の絶縁
膜304と導電膜303と第1の絶縁膜302を順次ド
ライエッチングして、下層配線303aを形成する。こ
のとき、第1の絶縁膜302における配線間部分はエッ
チングにより掘り下げる。これは、配線間の空隙を高ア
スペクト比とすることで、後の工程での配線間の空隙の
形成が容易になるとともに、空隙部の上下方向の形成位
置を制御するためである。
【0012】次いで、図3(g)に示すように、レジス
トパターン308を除去した後、例えば、シランガス、
一酸化二窒素(N2O)ガスを含むガスを用いたプラズ
マCVD法によって、半導体基板301の上に全面にわ
たって酸化シリコンからなる第3の絶縁膜309を堆積
する。第3の絶縁膜は被覆率が低く指向性が高いため、
側壁に付着しにくい膜である。次いで、高密度プラズマ
CVD法により埋め込み性が高いシリコン酸化膜等の第
4の絶縁膜310を形成する。これにより第1の配線3
03aの間には空隙311が形成される。第3の絶縁膜
309の形成により空隙311を形成できるのは、配線
間の間隔が狭いものに限られ、配線間の間隔が広いもの
はその開口部が狭まるにすぎないが、この開口部が残っ
ているものも、第4の絶縁膜310を形成することによ
り、開口部が塞がり、空隙が形成される。
【0013】次に、図3(h)に示すように、プラグ3
07の上面が露出するまでCMP法により第4の絶縁膜
310および第3の絶縁膜309を研磨する。このCM
P法は、図3(c)において使用した金属CMP法では
なく、絶縁膜に対するCMP法である。
【0014】次に、図3(i)に示すように、プラグ3
07と接続するように上層配線312を形成すること
で、二層配線構造が形成される。この二層配線は、第1
層目の配線間の絶縁層に空孔が形成されており、空孔内
に含まれる空気の比誘電率が約1/4であるため、隣接
する配線間の容量を低減でき、比誘電率が小さい新規な
絶縁膜材料(フッ素をドーピングしたSiOF等)を用
いるよりも低コストで、高信頼性の半導体装置を得るこ
とができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置の製造方法は、図3(h)に示すよう
に、形成したプラグ307上に堆積した第3の絶縁膜3
09と第4の絶縁膜310をプラグ307上面が露出す
るまで絶縁膜CMP法を用いて平坦化研磨する工程にお
いて、プラグ307と密着層307aも多少は研磨され
る。これによって、上述したような問題、即ち、本来は
絶縁膜のみの研磨仕様となっているCMP装置の研磨パ
ッドがプラグ307や密着層307aを構成している金
属によって汚染されたり、研磨後の洗浄によってもプラ
グ307や密着層307aから発生した金属パーティク
ルを除去しきれず研磨パッドに残留するという問題が生
じる。
【0016】このCMP装置の金属汚染は除去しにく
く、研磨パッドに残留した金属パーティクルによって、
研磨中に半導体装置が損傷して配線の電気抵抗が増した
り、断線したりする等の不具合が生じる。
【0017】さらに、図3(d)に示すように、第2の
絶縁膜304をエッチングする工程において、プラグ3
07やプラグ307の周囲に形成している密着層(バリ
アメタル)307aの一部が除去されてしまうことによ
って、プラグ307と第3の絶縁膜309間の密着性が
劣化したり、プラグ307を構成する金属材料の拡散に
より絶縁膜の絶縁性が劣化したり、配線のエレクトロマ
イグレーション耐性などの信頼性が劣化する等の問題が
ある。
【0018】本発明は、前記従来の問題を解決し、絶縁
膜上面の研磨工程においてプラグおよび密着層が露出す
ることなくプラグを形成でき、絶縁膜研磨工程における
金属汚染、金属パーティクルの発生などを防止するこ
と、さらに、絶縁膜のエッチング工程によって密着層や
プラグがエッチングされることがなく、絶縁膜とプラグ
との密着性劣化やプラグを構成する金属材料の絶縁膜へ
の拡散、配線の信頼性低下を防止することができる半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1の発明に係る半導体装置の製造方法
は、導電膜からなる第1の配線パターン形成層を形成す
ると共に、該第1の配線パターン形成層上に第1の絶縁
膜を形成する第1の工程と、前記第1の絶縁膜に対し選
択的にエッチングを行って開口部を形成し、該開口部に
導電膜を形成することにより、第1の配線パターン形成
層と電気的に接続される第1のプラグを形成する第2の
工程と、前記第1のプラグ上を含む前記第1の絶縁膜の
上面に第1の配線パターンを形成するためのマスクパタ
ーンを形成する第3の工程と、前記マスクパターンをマ
スクとして、前記第1の絶縁膜と前記第1の配線パター
ン形成層に対してエッチングを行って第1の配線パター
ンを形成する第4の工程と、前記第1のプラグおよび前
記第1の配線パターンを覆うと共に、前記第1の配線パ
ターン同士の間に空隙を残すように第2の絶縁膜を形成
する第5の工程と、前記第2の絶縁膜の上面を、前記第
1のプラグの上面が露出しないように平坦化する第6の
工程と、前記第2の絶縁膜に対し選択的にエッチングを
行って開口部を形成し、前記開口部の底面に少なくとも
前記第1のプラグの上面の一部を露出させ、前記開口部
に導電膜を形成することにより、前記第1のプラグと電
気的に接続される第2のプラグを形成する第7の工程
と、前記第2のプラグと電気的に接続されるように第2
の配線パターンを形成する第8の工程と、を含むように
したものである。
【0020】これにより、絶縁膜上面の平坦化研磨工程
において、プラグおよび密着層が露出することがないた
め、絶縁膜研磨工程における金属パーティクルの発生、
金属汚染の発生が防止される。さらに、絶縁膜のエッチ
ング工程が不要となるため、プラグや密着膜のエッチン
グが防止され、絶縁膜とプラグの密着性劣化、プラグ構
成材料の絶縁膜への拡散、配線の信頼性低下が防止され
る。
【0021】また、本願の請求項2の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項1に記載の半導体装置の製造
方法において、前記第6の工程において、前記第2の絶
縁膜の上面を、前記第1のプラグの上面が露出しないよ
うに平坦化するのに代えて、前記第2の絶縁膜上に第3
の絶縁膜を形成し、該第3の絶縁膜の上面を、前記プラ
グの上面が露出しないように平坦化することにより、該
平坦化工程において前記空隙が露出しないようにすると
ともに、前記第3の絶縁膜の上面を、前記第2の絶縁膜
の上面を平坦化した場合よりも平坦性に優れた上面とす
ようにしたものである。
【0022】これにより、平坦化工程におけるマージン
が確保され空隙の露出がより起こりにくくなるととも
に、第2の絶縁膜の段差があらかじめ解消されているた
め、第2の絶縁膜単独で上面を平坦化研磨するよりも上
面の平坦性が優れたものとなる
【0023】また、本願の請求項3の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項1に記載の半導体装置の製造
方法において、前記第1の配線パターンを形成するため
のマスクパターンを形成する際に、前記第1のプラグの
上部に形成される部分のマスクパターンを、前記第1の
プラグよりも広くすることにより、前記第1の絶縁膜と
前記第1の配線パターン形成層に対するエッチング工程
において、前記第1のプラグの側面が前記第1の絶縁膜
の一部によって覆われるようにして、前記第1のプラグ
の側面がエッチングされないようにしたものである。
【0024】これにより、第1の配線パターンをエッチ
ングにより形成する際、第1のプラグの側面またはプラ
グの側面に第1の絶縁膜の一部が残るため、次のドライ
エッチング工程において、第1のプラグの側面またはプ
ラグの側面が保護され、第1のプラグまたはプラグが不
要にエッチングされるのが防止される。
【0025】また、本願の請求項4の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項に記載の半導体装置の製造
方法において、前記第2の絶縁膜の平坦化は、化学機械
研磨法により行うようにしたものである。
【0026】これにより、化学機械研磨法により平坦化
を行った場合に、絶縁膜研磨仕様となっており金属パー
ティクルの除去が困難な化学機械研磨装置の金属汚染を
防止するうえで有効な半導体装置の製造方法が実現され
【0027】また、本願の請求項5の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項2に記載の半導体装置の製造
方法において、前記第3の絶縁膜の平坦化は、化学機械
研磨法により行うようにしたものである。
【0028】これにより、化学機械研磨法により平坦化
を行った場合に、絶縁膜研磨仕様となっており金属パー
ティクルの除去が困難な化学機械研磨装置の金属汚染を
防止するうえで有効な半導体装置の製造方法が実現され
る。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この実施の形態
1は、下層配線と上層配線とを電気的に接続するプラグ
を2度に分けて形成することにより、絶縁膜仕様となっ
ているCMP装置で研磨を行う際、研磨対象が絶縁膜の
みとなり、金属汚染が起こり得ないようにしたものであ
る。以下に、本発明の実施の形態1を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図1
(a)に示すように、例えばシリコンからなる半導体基
板101上に、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜10
2とアルミニウム合金からなる導体膜(特許請求の範囲
における配線パターン形成層)103と酸化シリコン膜
からなる第2の絶縁膜(特許請求の範囲における第1の
絶縁膜)104を順次堆積する。なお、これら第1の絶
縁膜102,導体膜103,第2の絶縁膜104の材料
は一例にすぎないものである。
【0034】次に、第2の絶縁膜104上に例えばノボ
ラック系のレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー
を用いてマスクパターン(図示せず)を形成する。次い
で、該マスクパターンを用いて第2の絶縁膜104に対
しCF4,CHF3などのフロン系ガスによりエッチング
を行って、プラグを形成すべき位置に第1の接続孔10
5を形成する。その半径は0.1〜0.4μm程度であ
る。
【0035】ここで、第2の絶縁膜104の膜厚は、後
に形成する空隙110の頂点の第1の配線103a上面
からの位置に関係しており、第2の絶縁膜104の膜厚
が厚すぎた場合は空隙110の頂点位置が第1の配線1
03a上面よりもかなり上側となり、後の絶縁膜平坦化
研磨工程において空隙110の上部が露出してしまうお
それがある。したがって、第2の絶縁膜104の膜厚
は、空隙110の頂点位置が第1の配線103a上面よ
りもあまり上側とならないような適切な厚さ、例えば3
00から600nm程度の厚さにしておく。この厚さ
は、図3(d)におけるプラグが絶縁膜304に埋まっ
ている厚さに相当する。なお、第1の絶縁膜102,導
体膜103の膜厚はそれぞれ例えば1000nm,60
0nm程度とする。
【0036】このように、配線間の空隙110の頂点の
配線上面からの位置に影響を与える第2の絶縁膜104
の膜厚が、第2の絶縁膜104の堆積時における膜厚の
ままでよいため、従来方法のように第2の絶縁膜304
をエッチバックして膜厚を調整する必要がない(図3
(d)参照)。したがって、絶縁膜のエッチバック工程
によってプラグ周囲の密着層がエッチングされることは
なく、絶縁膜とプラグの密着性が劣化し、プラグ構成材
料が絶縁膜に拡散したり、配線の信頼性が低下したりす
る等の問題が発生することはない。
【0037】次に、図1(b)に示すように、スパッタ
法等を用いて、第1の接続孔105を含む第2の絶縁膜
104上面に例えば窒化チタンからなる密着膜を50n
m程度の厚さで堆積させ、次いで、蒸着法等を用いて、
例えばタングステンからなる導体膜を100nm程度の
厚さで堆積させて、前記密着膜と前記導体膜を第2の絶
縁膜104中の第1の接続孔105に充填し、第1の接
続孔105内部以外の前記密着膜と前記導電膜を金属C
MP法によって研磨して除去することにより(CMPを
絶縁膜104表面で停止させるのは時間制御による)、
第1の接続孔105内に、タングステンからなる第1の
プラグ106を形成する。このプラグ106は窒化チタ
ンからなる密着層106aを側壁と底面に有する。
【0038】次に、図1(c)に示すように、第2の絶
縁膜104上面に配線パターンの形状に合わせて第1の
配線パターン形成用のレジストパターン107を形成す
る。その際、第1のプラグ106と密着層106aの上
部にもレジストパターン107を形成するが、このパタ
ーンは、第1のプラグ106上面と密着層106a上面
を合わせた領域を含む、より面積の大きいパターンとし
ておく。これにより、次のドライエッチング工程におい
て、第1のプラグ106と密着層106aの側面には絶
縁膜が存在して保護されるので、第1のプラグ106と
密着層106aが不要にエッチングされることはない。
【0039】次に、図1(d)に示すように、第1の配
線パターン用レジストパターン107をマスクとして、
第2の絶縁膜104と導電膜103と第1の絶縁膜10
2を順次ドライエッチングして、第1の配線パターン1
03aを形成する。このとき、第1の絶縁膜102にお
いて配線間部分はCF4,CHF3などのフロン系ガスに
よるドライエッチングによって例えば300nm程度掘
り下げておく。これにより、例えば0.5μm以下の配
線間を高アスペクト比(アスペクト比3以上)とし、後
の絶縁膜形成工程において空隙の上下方向の形成位置
を、配線間より上方向に偏らず配線間の中央部に来るよ
うに制御することができ、配線間に空隙が最も大きくな
るように形成することができる。
【0040】次いで、図1(e)に示すように、第1の
配線パターン用レジストパターン107を除去した後、
例えば、シランガス、一酸化二窒素ガスを含むガスを用
いたプラズマCVD法によって、半導体基板101の上
に全面にわたって酸化シリコンからなる第3の絶縁膜1
08を例えば200〜500nm程度堆積する。第3の
絶縁膜は被覆率が低く指向性の高い膜である。次に、高
密度プラズマCVD法により例えばシリコン酸化膜から
なる第4の絶縁膜109を例えば300〜1000nm
の膜厚を有するように形成する。これら第3,第4の絶
縁膜108,109の形成により、第1の配線パターン
103aの間には空隙110が形成される。
【0041】さらに、第4の絶縁膜109の上にプラズ
マCVD法により、例えばTEOS(tetraethyl orthos
ilicate)膜からなる第5の絶縁膜111を例えば100
0〜2000nmの膜厚を有するように形成する。
【0042】この第5の絶縁膜111の形成は必須では
ないが、第5の絶縁膜111を形成した場合は、形成し
ない場合に比べて、空隙110上側の絶縁膜の膜厚を厚
くすることができる。空隙110上側にある絶縁膜の膜
厚を厚くすることによって、空隙110上部が露出しな
いように空隙110の上側絶縁膜を研磨する工程におけ
るプロセスマージンを大きくすることができるという利
点がある。
【0043】また、第5の絶縁膜111を形成した場合
は、第5の絶縁膜111形成時における第5の絶縁膜1
11上面の段差(例えば0.2μm以下)を、第4の絶
縁膜109形成時における第4の絶縁膜109上面の段
差(例えば0.5μm程度)よりも小さくできるため、
空隙110上部が露出しないように第5の絶縁膜111
上面を研磨することにより、第4の絶縁膜109上面を
研磨した場合に比べて、より平坦性に優れた絶縁膜上面
を容易に得ることができるという利点もある。
【0044】次に、図1(f)に示すように、CMP法
により第5の絶縁膜111の上面を研磨して平坦化す
る。このとき、第1のプラグ106と密着層106aの
上面が露出しないように研磨の時間制御を行う。このた
め、第1のプラグ106と密着層106aが研磨される
ことはなく金属パーティクルが発生しないので、絶縁膜
の平坦化研磨工程における金属汚染を防止することがで
きる。
【0045】次に、図1(g)に示すように、半導体基
板101の上に全面にわたって酸化シリコンからなる第
6の絶縁膜112を堆積する。次に、第6の絶縁膜11
2上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィーを用
いてパターンが第1のプラグ106位置に合致するよう
にマスクパターン112を形成する。
【0046】次に、図1(h)に示すように、マスクパ
ターン112を用いて第5の絶縁膜111と第4の絶縁
膜109、第3の絶縁膜108に対し例えばCF4,C
HF3などのフロン系ガスによりドライエッチングを行
って第2の接続孔113を形成する。このとき、第2の
接続孔113の底面には、少なくとも第1のプラグ10
6上面の一部が露出するように第2の接続孔113を形
成する。
【0047】次に、図1(i)に示すように、スパッタ
法等を用いて、第2の接続孔113を含む第5の絶縁膜
111上面に窒化チタンからなる密着膜を堆積させ、次
いで、蒸着法等を用いて、タングステンからなる導体膜
を堆積させて、前記密着膜と前記導体膜を第2の接続孔
113に充填し、第2の接続孔113内部以外の前記密
着膜と前記導電膜を金属CMP法によって研磨して除去
することにより、タングステンからなる第2のプラグ1
14と窒化チタンからなる密着層114aを形成する。
このとき、第1のプラグ106の上面と密着層114a
の底面は接触している。したがって、第2のプラグ11
4は密着層114aを介して第1のプラグ106と電気
的に接続している。
【0048】次に、図1(j)に示すように、第5の絶
縁膜111の上に、第2のプラグ114と電気的に接続
されるように第2の配線パターン115を形成する。
【0049】このように、実施の形態1によれば、下層
配線と上層配線をプラグにより電気的に接続する多層配
線を有し、下層配線の配線間に空隙を形成して配線間容
量の低減を図った半導体装置を製造する際に、空隙の上
方を覆う第4の絶縁膜109および第3の絶縁膜108
に対する平坦化研磨工程において、第1のプラグ106
や密着層106aが露出することはないので、第1のプ
ラグ106と密着層106aが研磨されることはなく金
属パーティクルは発生しないため、絶縁膜の平坦化研磨
工程における金属汚染を防止することができる。
【0050】また、配線間の空隙110の頂点の配線上
面からの位置に影響を与える第2の絶縁膜104の膜厚
が、第2の絶縁膜104の堆積時における膜厚のままで
よいため、従来方法のように第2の絶縁膜104をエッ
チバックして膜厚を調整する必要がない。したがって、
絶縁膜のエッチバック工程によってプラグやプラグ周囲
の密着層がエッチングされることはなく、絶縁膜とプラ
グの密着性が劣化したり、プラグの構成材料が絶縁膜に
拡散したり、配線の信頼性が低下したりするという問題
が発生することはない。
【0051】なお、本実施の形態1においては、二層配
線構造を示したが、本工程を繰り返すことにより、三層
以上の多層配線の形成にも同様に適用することができ
る。
【0052】(実施の形態2)この実施の形態2は、プ
ラグの形成工程を1回で済ませ、上層配線を埋め込み配
線とすることで、全体の工程をより少なく済ませるよう
にしたものである。
【0053】以下、本発明の実施の形態2を図面を参照
しながら説明する。図2は実施の形態2における半導体
装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図2
(a)に示すように、例えばシリコンからなる半導体基
板201上に、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜20
2とアルミニウム合金からなる導体膜(特許請求の範囲
における配線パターン形成層)203と酸化シリコン膜
からなる第2の絶縁膜(特許請求の範囲における第1の
絶縁膜)204を順次堆積する。なお、これら第1の絶
縁膜202,導体膜203,第2の絶縁膜204の材料
は一例にすぎないものである。
【0054】次に、第2の絶縁膜204上に例えばノボ
ラック系のレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー
を用いてマスクパターン(図示せず)を形成する。次い
で、該マスクパターンを用いて第2の絶縁膜204に対
してエッチングを行って、プラグを形成すべき位置に接
続孔205を形成する。
【0055】ここで、第2の絶縁膜204の膜厚は、後
に形成する空隙210の頂点の第1の配線203a上面
からの位置に関係しており、第2の絶縁膜204の膜厚
が厚すぎた場合は空隙210の頂点位置が第1の配線2
03a上面よりもかなり上側となり、後の絶縁膜平坦化
研磨工程において空隙210の上部が露出してしまうお
それがある。したがって、第2の絶縁膜204の膜厚
は、空隙210の頂点位置が第1の配線203a上面よ
りもあまり上側とならないような適切な厚さ、例えば3
00から600nm程度の厚さにしておく。この厚さ
は、図3(d)におけるプラグが絶縁膜304に埋まっ
ている厚さに相当する。
【0056】このように、配線間の空隙210の頂点の
配線上面からの位置に影響を与える第2の絶縁膜204
の膜厚が、第2の絶縁膜204の堆積時における膜厚の
ままでよいため、従来方法のように第2の絶縁膜304
をエッチバックして膜厚を調整する必要がない(図3
(d)参照)。したがって、絶縁膜のエッチバック工程
によってプラグやプラグ周囲の密着層(バリアメタル)
がエッチングされることはなく、絶縁膜とプラグの密着
性が劣化したり、プラグ構成材料が絶縁膜に拡散した
り、配線の信頼性が低下したりする等の問題が発生する
ことはない。
【0057】次に、図2(b)に示すように、スパッタ
法等を用いて、接続孔205を含む第2の絶縁膜204
上面に例えば窒化チタンからなる密着膜206aを堆積
させ、次いで、蒸着法等を用いて、例えばタングステン
からなる導体膜206を堆積させて、前記密着膜と前記
導体膜を第2の絶縁膜204中の接続孔205に充填
し、接続孔205内部以外の前記密着膜と前記導電膜を
金属CMP法によって研磨して除去することにより、接
続孔205内にタングステンからなるプラグ206を形
成する。このプラグ206は窒化チタンからなる密着層
206aを側壁と底面に有する。この実施の形態2で
は、このプラグ形成工程が1回だけでよいため、実施の
形態1に比べて工程を簡略化できる。
【0058】次に、図2(c)に示すように、プラグ2
06と密着層206aを含む第2の絶縁膜204上面に
配線パターンの形状に合わせて第1の配線パターン形成
用のレジストパターン207を形成する。その際、プラ
グ206と密着層206aの上部にもレジストパターン
207を形成するが、このパターンは、プラグ206上
面と密着層206a上面を合わせた領域を含む、より面
積の大きいパターンとしておく。これにより、次のドラ
イエッチング工程において、プラグ206と密着層20
6aの側面には絶縁膜が存在して保護されるので、プラ
グ206と密着層206aが不要にエッチングされるこ
とはない。
【0059】次に、図2(d)に示すように、第1の配
線パターン形成用レジストパターン207をマスクとし
て、第2の絶縁膜204と導電膜203と第1の絶縁膜
202を順次ドライエッチングして、第1の配線パター
ン203aを形成する。このとき、第1の絶縁膜202
における配線間部分はドライエッチングにより掘り下げ
ておく。これにより、配線間を高アスペクト比とし、後
の絶縁膜形成工程において空隙の上下方向の形成位置
を、配線間より上方向に偏らず配線間の中央部に来るよ
うに制御することができ、配線間に空隙が最も大きくな
るように形成することができる。
【0060】次いで、図2(e)に示すように、第1の
配線パターン用レジストパターン207を除去した後、
例えば、シランガス、一酸化二窒素ガスを含むガスを用
いたプラズマCVD法によって、半導体基板201の上
に全面にわたって酸化シリコンからなる第3の絶縁膜2
08を堆積する。第3の絶縁膜は被覆率が低く指向性の
高い膜である。
【0061】次に、高密度プラズマCVD法によりシリ
コン酸化膜からなる第4の絶縁膜209を形成する。こ
れにより第1の配線パターン203aの間には空隙21
0が形成される。ここまでの工程は実施の形態1と同様
である。但し、プラグ206の上に堆積する第3の絶縁
膜208と第4の絶縁膜209は、その上面の平坦化研
磨後において埋め込み配線を形成するための埋め込み配
線用溝を形成するのに必要な膜厚が残るように、その合
計膜厚を決定する。この合計膜厚は例えば2.0〜3.
0μm程度である。
【0062】次に、図2(f)に示すように、絶縁膜C
MP法を用いて少なくとも第4の絶縁膜209を研磨し
平坦化する。このとき、第4の絶縁膜209は充分な厚
さを有しており、プラグ206と密着層206aの上面
は露出しない。このため、プラグ206と密着層206
aが研磨されることはなく金属パーティクルが発生しな
いので、絶縁膜の平坦化研磨工程における金属汚染を防
止することができる。
【0063】次に、図2(g)に示すように、研磨した
第4の絶縁膜209上にレジスト膜を塗布し、フォトリ
ソグラフィーを用いてマスクパターン212を形成す
る。
【0064】次に、図2(h)に示すように、マスクパ
ターン212を用いて第4の絶縁膜209と第3の絶縁
膜208に対してドライエッチングを行って埋め込み配
線形成用溝213を形成する。このとき、少なくともプ
ラグ206上面の一部が埋め込み配線形成用溝213の
底面に露出するように例えば時間制御を行う。
【0065】次に、図2(i)に示すように、スパッタ
法等を用いて、埋め込み配線形成用溝213を含む第4
の絶縁膜209上面に窒化タンタルからなる密着膜21
4aを堆積させ、次いで、メッキ法を用いて、例えば銅
からなる導体膜214を堆積させて、密着膜214aと
導体膜214を埋め込み配線形成用溝213に充填す
る。
【0066】次に、図2(j)に示すように、埋め込み
配線形成用溝213内部以外の導電膜214と密着膜2
14aを金属CMP法によって研磨して除去することに
より、銅からなる埋め込み配線である第2の配線パター
ン215と窒化タンタルからなる密着層215aを形成
する。このとき、第2の配線パターン215とプラグ2
06は密着膜215aを介して電気的に接続される。
【0067】このように、本実施の形態2によれば、下
層配線と上層配線をプラグにより電気的に接続する多層
配線を有し、下層配線の配線間に空隙を形成して配線間
容量の低減を図った半導体装置を製造する際に、空隙の
上方を覆う第4の絶縁膜209に対する平坦化研磨工程
において、プラグ206や密着層206aが露出するこ
とはないので、プラグ206と密着層206aが研磨さ
れることはなく金属パーティクルは発生しないため、絶
縁膜の平坦化研磨工程における金属汚染を防止すること
ができる。
【0068】また、配線間の空隙210頂点の配線上面
からの位置に影響を与える第2の絶縁膜204の膜厚
が、第2の絶縁膜204の堆積時における膜厚のままで
よいため、従来方法のように第2の絶縁膜204をエッ
チバックして膜厚を調整する必要がない。したがって、
絶縁膜エッチバック工程によってプラグやプラグ周囲の
密着層がエッチングされることはなく、絶縁膜とプラグ
の密着性が劣化したり、プラグ構成材料が絶縁膜へ拡散
したり、配線の信頼性が低下したりする等の問題が発生
することはない。さらに、プラグ形成工程が1回で良い
ため、実施の形態1に比べて工程をより簡略化できる。
【0069】なお、本実施の形態2においては、二層配
線構造を示したが、図2(j)の状態の絶縁膜209と
第2の配線パターン215上に、図2(b)に示すよう
なプラグを形成し、その後図2(a)以降の工程を繰り
返すことにより、三層以上の多層配線の形成にも同様に
適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1の
発明に係る半導体装置の製造方法によれば、導電膜から
なる第1の配線パターン形成層を形成すると共に、該第
1の配線パターン形成層上に第1の絶縁膜を形成する第
1の工程と、前記第1の絶縁膜に対し選択的にエッチン
グを行って開口部を形成し、該開口部に導電膜を形成す
ることにより、第1の配線パターン形成層と電気的に接
続される第1のプラグを形成する第2の工程と、前記第
1のプラグ上を含む前記第1の絶縁膜の上面に第1の配
線パターンを形成するためのマスクパターンを形成する
第3の工程と、前記マスクパターンをマスクとして、前
記第1の絶縁膜と前記第1の配線パターン形成層に対し
てエッチングを行って第1の配線パターンを形成する第
4の工程と、前記第1のプラグおよび前記第1の配線パ
ターンを覆うと共に、前記第1の配線パターン同士の間
に空隙を残すように第2の絶縁膜を形成する第5の工程
と、前記第2の絶縁膜の上面を、前記第1のプラグの上
面が露出しないように平坦化する第6の工程と、前記第
2の絶縁膜に対し選択的にエッチングを行って開口部を
形成し、前記開口部の底面に少なくとも前記第1のプラ
グの上面の一部を露出させ、前記開口部に導電膜を形成
することにより、前記第1のプラグと電気的に接続され
る第2のプラグを形成する第7の工程と、前記第2のプ
ラグと電気的に接続されるように第2の配線パターンを
形成する第8の工程と、を含むようにしたので、配線間
に空隙を設けた多層配線を形成する工程において、絶縁
膜上面の平坦化研磨工程の際に、プラグや密着層を露出
させないことによって、プラグや密着層は研磨されず金
属パーティクルが発生しないので、絶縁膜の平坦化研磨
工程における金属汚染を防止することができ、しかも、
配線間に形成した空隙の頂点の配線上面からの位置を調
節するための絶縁膜エッチバック工程が不要となるた
め、該工程によるプラグ周囲の密着層のエッチングは起
こり得ないので、絶縁膜とプラグの密着性劣化、プラグ
構成材料の絶縁膜への拡散、配線の信頼性低下という問
題を防止することができる半導体装置の製造方法が得ら
れる効果がある。
【0071】また、本願の請求項2の発明に係る半導体
装置の製造方法によれば、請求項1に記載の半導体装置
の製造方法において、前記第6の工程において、前記第
2の絶縁膜の上面を、前記第1のプラグの上面が露出し
ないように平坦化するのに代えて、前記第2の絶縁膜上
に第3の絶縁膜を形成し、該第3の絶縁膜の上面を、前
記プラグの上面が露出しないように平坦化することによ
り、該平坦化工程において前記空隙が露出しないように
するとともに、前記第3の絶縁膜の上面を、前記第2の
絶縁膜の上面を平坦化した場合よりも平坦性に優れた上
面とするようにしたので、請求項1の発明の効果に加
え、平坦化工程におけるマージンが確保され空隙の露出
がより起こりにくくなるとともに、第2の絶縁膜の段差
があらかじめ解消されているため、第2の絶縁膜単独で
上面を平坦化研磨するよりも平坦性が優れた上面が得ら
れる半導体装置の製造方法が得られる効果がある。
【0072】また、本願の請求項3の発明に係る半導体
装置の製造方法によれば、請求項1に記載の半導体装置
の製造方法において、前記第1の配線パターンを形成す
るためのマスクパターンを形成する際に、前記第1のプ
ラグの上部に形成される部分のマスクパターンを、前記
第1のプラグよりも広くすることにより、前記第1の絶
縁膜と前記第1の配線パターン形成層に対するエッチン
グ工程において、前記第1のプラグの側面が前記第1の
絶縁膜の一部によって覆われるようにして、前記第1の
プラグの側面がエッチングされないようにしたので、請
求項1の発明の効果に加え、第1の配線パターンをエッ
チングにより形成する際、第1のプラグの側面に第1の
絶縁膜の一部が残るため、次のドライエッチング工程に
おいて、第1のプラグの側面が保護され、第1のプラグ
が不要にエッチングされるのを防止できる半導体装置の
製造方法が得られる効果がある。
【0073】また、本願の請求項4の発明に係る半導体
装置の製造方法によれば、請求項に記載の半導体装置
の製造方法において、前記第2の絶縁膜の平坦化は、化
学機械研磨法により行うようにしたので、請求項1の発
明の効果に加え、化学機械研磨法により平坦化を行った
場合に、絶縁膜研磨仕様となっており金属パーティクル
の除去が困難な化学機械研磨装置の金属汚染を防止する
うえで有効な半導体装置の製造方法を実現できる効果が
ある。
【0074】また、本願の請求項5の発明に係る半導体
装置の製造方法によれば、請求項2に記載の半導体装置
の製造方法において、前記第3の絶縁膜の平坦化は、化
学機械研磨法により行うようにしたので、請求項2の発
明の効果に加え、化学機械研磨法により平坦化を行った
場合に、絶縁膜研磨仕様となっており金属パーティクル
の除去が困難な化学機械研磨装置の金属汚染を防止する
うえで有効な半導体装置の製造方法を実現できる効果が
ある。
【0075】
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図
【図2】本発明の実施の形態2による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図
【図3】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【符号の説明】
101 半導体基板 102 第1の絶縁膜 103 導電膜 103a 第1の配線パターン 104 第2の絶縁膜 105 第1の接続孔 106 第1のプラグ 106a 密着層 107 第1の配線パターン用レジストパターン 108 第3の絶縁膜 109 第4の絶縁膜 110 空隙 111 第5の絶縁膜 112 第2の接続孔形成用レジストパターン 113 第2の接続孔 114 第2のプラグ 114a 密着層 115 第2の配線パターン 201 半導体基板 202 第1の絶縁膜 203 導電膜 203a 第1の配線パターン 204 第2の絶縁膜 205 接続孔 206 プラグ 206a 密着層 207 第1の配線パターン用レジストパターン 208 第3の絶縁膜 209 第4の絶縁膜 210 空隙 212 埋め込み配線用溝形成用レジストパターン 213 埋め込み配線用溝 214 導電膜 214a 密着膜 215 第2の配線パターン 215a 密着層 301 半導体基板 302 第1の絶縁膜 303 導電膜 303a 第1の配線パターン 304 第2の絶縁膜 305 接続孔形成用レジストパターン 306 接続孔 307 プラグ 307a 密着層 308 第1の配線パターン形成用レジストパターン 309 第3の絶縁膜 310 第4の絶縁膜 311 空隙 312 第2の配線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−58649(JP,A) 特開 平11−204635(JP,A) 特開 昭64−11346(JP,A) 特開 昭64−45141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電膜からなる第1の配線パターン形成
    層を形成すると共に、該第1の配線パターン形成層上に
    第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、 前記第1の絶縁膜に対し選択的にエッチングを行って開
    口部を形成し、該開口部に導電膜を形成することによ
    り、第1の配線パターン形成層と電気的に接続される第
    1のプラグを形成する第2の工程と、 前記第1のプラグ上を含む前記第1の絶縁膜の上面に第
    1の配線パターンを形成するためのマスクパターンを形
    成する第3の工程と、 前記マスクパターンをマスクとして、前記第1の絶縁膜
    と前記第1の配線パターン形成層に対してエッチングを
    行って第1の配線パターンを形成する第4の工程と、 前記第1のプラグおよび前記第1の配線パターンを覆う
    と共に、前記第1の配線パターン同士の間に空隙を残す
    ように第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、 前記第2の絶縁膜の上面を、前記第1のプラグの上面が
    露出しないように平坦化する第6の工程と、 前記第2の絶縁膜に対し選択的にエッチングを行って開
    口部を形成し、前記開口部の底面に少なくとも前記第1
    のプラグの上面の一部を露出させ、前記開口部に導電膜
    を形成することにより、前記第1のプラグと電気的に接
    続される第2のプラグを形成する第7の工程と、 前記第2のプラグと電気的に接続されるように第2の配
    線パターンを形成する第8の工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第6の工程において、前記第2の絶縁膜の上面を、
    前記第1のプラグの上面が露出しないように平坦化する
    のに代えて、 前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成し、該第3の
    絶縁膜の上面を、前記プラグの上面が露出しないように
    平坦化することにより、該平坦化工程において前記空隙
    が露出しないようにするとともに、前記第3の絶縁膜の
    上面を、前記第2の絶縁膜の上面を平坦化した場合より
    も平坦性に優れた上面とする ことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1の配線パターンを形成するためのマスクパター
    ンを形成する際に、前記第1のプラグの上部に形成され
    る部分のマスクパターンを、前記第1のプラグよりも広
    くすることにより、前記第1の絶縁膜と前記第1の配線
    パターン形成層に対するエッチング工程において、前記
    第1のプラグの側面が前記第1の絶縁膜の一部によって
    覆われるようにして、前記第1のプラグの側面がエッチ
    ングされないようにした ことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の半導体装置の製造方法
    において、前記第2の絶縁膜の平坦化は、化学機械研磨法により行
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の半導体装置の製造方法
    において、前記第3の絶縁膜の平坦化は、化学機械研磨法により行
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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