JP3440621B2 - シート材の供給方法および装置 - Google Patents

シート材の供給方法および装置

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JP3440621B2 JP8490595A JP8490595A JP3440621B2 JP 3440621 B2 JP3440621 B2 JP 3440621B2 JP 8490595 A JP8490595 A JP 8490595A JP 8490595 A JP8490595 A JP 8490595A JP 3440621 B2 JP3440621 B2 JP 3440621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば露光済みの印
刷用版材などのシート材を感光材の自動現像機などのシ
ート材処理装置に送り込むためのシート材供給装置に用
いられて、載置台に積層載置された様々なサイズのシー
ト材の最上部の1枚のみを分離して自動現像機に供給す
るためのシート材の供給方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄い金属板等の支持体の表面に感
光材料を塗布した平版印刷板のような感光性シート材を
現像装置を用いて連続処理する場合には、現像装置の未
処理シート供給側に図9のような未処理シート供給部を
設けている。
【0003】図9に示された未処理シート供給部は、露
光後であって現像前のシート材Pが感光材料面を下方に
向けて、未処理シート材収納部100に積層されてい
る。未処理シート材収納部100の近傍にはスプロケッ
ト102によって駆動されるチェーン101が配設さ
れ、このチェーンには回動自在の先頭ローラ103、中
間ローラ104が配設されている。
【0004】この未処理シート材収納部100に収納さ
れているシート材群の最上層のシート材Pは、吸着パッ
ド105によって下部を捕捉されて持ち上げられ、この
シート材Pの下方から先頭ローラ103、中間ローラ1
04が上方に移動することで、吸着保持された最上層の
シート材Pを下層のシート材群から分離して現像機に送
り込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示したようなシ
ート材の下端部を吸着受け渡しする場合にはシート材下
部の持ち上げ時にシート材自体の重量でシート材の分離
時に複数個のローラがシート材の処理面に接触してしま
うで処理面に傷が付くという問題もある。
【0006】また、シート材もサイズに応じた最適な吸
着部材数を選択できないので移載時にシート材を複数枚
捕捉して受け渡すことや、充分に捕捉できないという問
題も発生している。
【0007】本発明の目的は上記問題点に鑑みてなされ
たものであり、シート材のサイズを検知し、シート材の
分離に最適な位置を保持し、保持したシート材を1枚づ
つ確実に供給する、シート材の供給方法およびその装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために次のような構成をとる。すなわち、請求
項1に記載の発明方法は、載置台上に処理面を下にして
積層載置された未処理シート材の最上層の1枚をシート
移送部材で案内板に沿ってシート処理部へ供給するシー
ト材の供給方法であって、積層載置されたシート材の最
上層の1枚の上端部を検出する工程と、シート材の上端
部検出位置の近傍にまで前記シート保持部材を移動させ
る工程と、シート材の上端位置検出に基づいて、前記シ
ート保持部材の保持幅を選択する工程と、シート材の上
端側を前記シート保持部材で保持する工程と、保持した
シート材を、少なくとも幅方向の一端部から中央に向け
て順に所定位置まで持ち上げる工程と、保持したシート
材を所定位置まで揺動変位させる工程と、所定位置まで
揺動変位したシート材を受け取る工程と、受け取ったシ
ート材を前記案内板に沿ってシート材処理部へ搬入する
工程と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明方法は、請求
項1に記載の発明方法において、前記シート材の上端部
を前記シート保持部材で保持する工程から前記保持した
シート材を、少なくとも幅方向の一端部から中央に向け
て順に所定位置まで持ち上げる工程にかけて、保持して
いるシート材の側端部に向けて圧縮空気を吹き付ける工
程を行なうことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明装置は、未処
理シート材の処理面を下にして未処理シート材を載置台
に斜めに立て掛けて積層する未処理シート材収納部と、
前記未処理シート材収納部に対向配備され、かつ、前記
シート材の傾斜配置とは逆方向に傾斜して、シート材を
シート材処理部に案内する案内面を備えたシート材搬入
用案内板と、前記シート材搬入用案内板より没入する退
避位置と前記未処理シート材収納部にある前記未処理シ
ート材と略平行になる位置とにわたって、下端を中心に
揺動駆動自在な揺動アームと、前記揺動アームに取り付
けられ、その長手方向に沿って駆動変位自在、かつ、前
記未処理シート材に対して進出および後退自在な移載用
シート保持部材と、前記移載用シート保持部材と一体と
なって駆動変位自在で、前記未処理シート材収納部にあ
る未処理シート材の上端を検出するシート材上端検出セ
ンサと、前記シート材上端検出センサにより検出結果に
基づいて前記未処理シート材収納部にある未処理シート
材のサイズを検知し、前記移載用シート保持部材による
保持幅を選択する保持幅選択手段と、前記移載用シート
保持部材を、少なくともシート材の幅方向の一端部から
中央に向けて順に所定位置まで持ち上げてシート材を分
離するシート材分離手段と、前記分離したシート材を、
シート材搬入用案内板の案内面に沿って駆動変位自在な
シート移送部材と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項4に記載の発明装置は、請求
項3に記載の発明装置において、前記移載用シート保持
部材が未処理シート材に対して進出した後、シート材分
離手段がシート材を分離するまで前記未処理シート材の
側端部に向けて圧縮空気を吹き付ける圧空吹き付け機構
を前記未処理シート材収納部に備えたことを特徴とする
ものである。
【0012】
【作用】本発明の作用は次の通りである。すなわち、請
求項1に記載の発明方法によれば、積層載置されたシー
ト材の最上層の1枚の上端部を検出し、シート材の上端
部位置によりそのシート材のサイズを判断し、そのサイ
ズに応じた保持幅を選択した上でシート材を保持する。
その後、保持したシート材を、少なくとも幅方向の一端
部から中央に向けて順に持ち上げ、すなわち、シート材
を波うたせるようにしてシート材を一枚だけ分離する。
そして、保持したシート材を所定位置まで揺動させ、シ
ート材の非処理面下部をシート材搬入用案内板側の移送
部材に受渡し、受け取ったシート材を案内板に当接させ
た状態で摺動変位させて、シート材をシート材処理面に
一切触れることなくシート材処理部へ搬入する。
【0013】また、請求項2に記載の発明方法によれ
ば、シート材を保持し、保持したシート材を少なくとも
幅方向の一端部から中央に向けて順に所定位置まで持ち
上げる工程にかけて、保持しているシート材の側端部に
向けて圧縮空気を吹き付けることによって保持している
シート材に付着している余分なシート材の容易な分離を
可能にする。その後、保持したシート材を所定位置まで
揺動させ、シート材の非処理面下部をシート材搬入用案
内板側の保持部材に受渡し、受け取ったシート材を案内
板に当接させた状態で摺動変位させて、シート材をシー
ト材処理面に一切触れることなくシート材処理部へ搬入
する。
【0014】また、請求項3に記載の発明装置によれ
ば、シート材上端検出センサと移載用シート材保持部材
が揺動アーム上を駆動変位することにより、未処理シー
ト材収納部に載置された最上層のシート材の上端を検知
する。
【0015】続いて、移載用シート材保持部材が駆動突
出して最上層のシート材の上部を移載用シート保持部材
で保持した後、移載用シート材保持部材を引込み駆動さ
せるとともに、シート材分離手段により、少なくともシ
ート材の幅方向の一端部から中央に向けて順に所定位置
まで持ち上げ、すなわち、シート材を波うたせるように
してシート材を分離する。
【0016】その後、揺動アームを変位駆動させ、受渡
し位置まで退避し、シート移送部材へシート材を受け渡
す。シート移送部材をシート材搬入用案内板に沿って移
動させることによって、受け渡されたシート材をシート
材処理部に移送する。
【0017】また、請求項4に記載の発明装置によれ
ば、シート材上端検出センサと移載用シート材保持部材
が揺動アーム上を駆動変位することにより、未処理シー
ト材収納部に載置された最上層のシート材の上端を検知
する。続いて、移載用シート材保持部材が未処理のシー
ト材に対して進出して最上層のシート材の上部を移載用
シート保持部材で保持する。保持したシート材の側端部
に向けて圧空気吹き付け機構により圧縮空気を吹き付け
る。これと同時に側方から中央に向けて順に移載用シー
ト材保持部材をシート分離手段によって引込み駆動させ
る。したがって、複数枚のシート材が移載用シート材保
持部材で保持されていても、圧空により余分なシート材
を除去するので一枚だけを容易に保持することができ
る。
【0018】
【実施例】本発明方法および装置は、シート材を搬送す
る機構を備える装置であれば、様々な装置に適用可能で
あるが、本実施例では、印刷用版材の製造に用いられ、
画像露光済みの感光性版材を現像する自動現像処理装置
を例にとって説明する。従って、以下の説明では、既に
所望の印刷パターンが露光された感光面を備えたシート
材を現像処理するためにシート材を搬入する過程から説
明する。
【0019】なお、ここで搬送対象となるシート材は、
アルミニウム等の金属製のベース材の一方の表面に感光
材料を塗布されて、厚さが0.2〜0.5mm、長さが
300〜1300mm程度に形成されたものであり、以
下の説明において、シート材の表面のうち、感光性材料
が塗布された一方の表面を処理面、他方を非処理面と呼
称することにする。
【0020】以下、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。まず、本実施例に係る自動現像装置の構成を
図1を参照して説明する。図中の符号1は自動現像装置
であり、シート材処理部3の上手側にシート材供給装置
2が配置されている。このシート材供給部2は、露光済
みで現像前のシート材Pをその非処理面を上側にし、か
つ、一方の側端(実施例では右側端)を揃えた状態で載
置台10aに斜めに立て掛けて積層収納する未処理シー
ト材収納部10と、この未処理シート材収納部10に対
向配備されて、シート材立て掛け傾斜方向とは逆方向に
湾曲傾斜して、シート材Pをシート材処理部3に案内す
る摺動案内面を備えたシート材搬入用案内板40と、こ
のシート材搬入用案内板40の下方に配置されて下端を
中心に揺動変位自在に配置されるシート材移載機構20
と、このシート材移載機構20と同様に前記シート材搬
入用案内板40の下方に配置されるシート材移送機構3
0と、前記未処理シート材収納部10のシート材側端方
向に配備されて、積層収納されたシート材Pに空気を吹
き付ける圧空吹き付け機構50から構成されている。
【0021】次に、図2〜図8を参照して、前記シート
材供給部2の各部を詳細に説明する。まず、シート材移
載機構20の構成を説明する。シート材移載機構20
は、その下端の支点aを中心に前後揺動自在に支持さ
れ、揺動アーム駆動機構としてのエアシリンダ25で揺
動駆動される。また、シート材移載機構20には、移載
用シート保持部材に相当する移載用吸着パッド22とシ
ート材上端検出センサに相当するシート材上端検出機構
23とを備えたパッド/センサ支持体24がシート材移
載機構20の長手方向に沿って変位自在に設けられてい
る。
【0022】パッド/センサ支持体24は、揺動アーム
21の長手方向に沿って摺動自在に取り付けられている
とともに、螺軸21aに螺合されており、螺軸21aが
その一端に連結されたモータ21cによって正逆回転駆
動されることでパッド/センサ支持体24が揺動アーム
21の長手方向に往復移動される。
【0023】図4に示すように、パッド/センサ支持体
24には、シート材Pを吸着するための移載用吸着パッ
ド22(シート保持部材)とシート材上端検出機構23
が配備され、それぞれがエアシリンダ24a,24bで
揺動アーム長手方向と直角に進退駆動される。また、移
載用吸着パッド22とシート材上端検出機構23は前方
に向けて進出するようバネ付勢されている。このシート
材上端検出機構23は、近接スイッチ23aと、シート
材厚さ方向にバネ付勢して縣架されたアクチュエータ2
3bと、これらを支持するセンサ支持体23cなどから
構成され、かつ、アクチュエータ23bおよびセンサ支
持体23cにおけるシート材接触側には遊転ローラ23
d,23eが装備されて、シート材Pに接触傷を与えな
い構造となっている。
【0024】なお、シート材Pの厚みは0.2〜0.5
mmと薄いので、種々のサイズのシート材Pが積層載置
されると、例えば、下層のシート材Pの長手方向のサイ
ズが最上層のシート材Pの長手方向のサイズより小さい
場合、最上層のシート材Pの上端が下層のシート材P方
向に反った状態となり、シート材上端検出機構23が最
上層のシート材P上を移動すると、最上層のシート材P
と下層のシート材Pとの段差による変位を検知すること
が困難となる。そのため、アクチュエータ23bのロー
ラ23dとセンサ支持体23cの前部のローラ23eと
の間隔L1 と、センサ支持体23cに取り付けられてい
る後部のローラ23eの間隔L2 とはできるだけ小さい
方が好ましい。
【0025】図2に示すように、前記シート材搬入案内
板40には、上述したシート材移載機構20の揺動変位
と、シート材移送機構30に移送用シート保持部材とし
て備えた移送用吸着パッド31の変位を許容する上下方
向に長い左右一対の開口40aが設けられている。ま
た、シート材Pの非処理面が擦れに対して弱い材質の場
合にはシート材搬入用案内板の表面に複数個のローラを
配設してもよい。さらに、移送用吸着パッド31と移載
用吸着パッド22の幅方向位置の配置はできるだけ一致
しているほうが好ましい。また。シート材搬入用案内板
40の湾曲は、シート材Pを構成するベース板がアルミ
ニウムの場合には、曲率半径300mm以上が好まし
い。
【0026】次に、図5および図6を参照して、シート
材移送機構30の構成を詳細に説明する。図中の符号3
1は、シート材移載機構20によって、シート材搬入用
案内板40にシート材Pの非処理面が当接するように移
載された後、シート材Pの非処理面を吸着保持するため
の移送用吸着パッドである。この移送用吸着パッド31
は、シート材搬入用案内板40に沿って配置されたガイ
ドレール32aに摺動自在に取り付けられている。ま
た、移送用吸着パッド31は、シート材供給装置2の上
下に配置されているスプロケット32cに架け渡された
チェーン32bに連結されている。上側のスプロケット
32cがモータ32dで駆動されることにより移送用吸
着パッド31がガイドレール32aに沿って移動するよ
うに構成されている。つまり、ガイドレール32a、チ
ェーン32b、スプロケット32c、モータ32dなど
によって移送用吸着パッド駆動機構32(シート移送部
材)が構成されている。
【0027】図7に示す圧空吹き付け機構50は、未処
理シート収納部10の側端部に沿って配設される吹き付
けノズル51と、これに圧縮空気を送り込むコンプレッ
サ52で構成される。吹き付けノズル51には複数個の
吹き出し口51aが長手方向に適当間隔をあけて並設さ
れており、そこから未処理シート収納部10に積層され
たシート材Pの側端に向けて圧縮空気を吹き付ける。
【0028】なお、コンプレッサ52はシート材搬入用
案内板40内部に配設してもよい。また、未処理シート
収納部10のシート材支持台10aにシート材位置決め
板11を配設する場合には、吹き付けノズル51はシー
ト材Pの側端位置が揃うシート材位置決め板11側に配
設したほうが良好な分離が可能である。また、より好ま
しくは、吹き付けノズル51を未処理シート収納部10
の両側端部に配設したほうがよい。
【0029】次に、シート材供給装置2のシート材供給
作動を説明する。まず、シート材移載機構20の移載動
作を説明する。揺動アーム駆動機構のエアシリンダ25
が伸長駆動されることにより、図1に示す退避位置(案
内板の内部に没入している位置)にある揺動アーム21
が、未処理シート材収納部10の方向へ揺動されてシー
ト材Pの吸着位置まで変位する。次いで、エアシリンダ
24bが駆動されてセンサ支持体23cが進出してシー
ト材Pに接触する。そして、シート材移載機構20のモ
ータ21cが正転駆動されることにより、パッド/セン
サ支持体24が下方位置から上昇駆動される。アクチュ
エータ23bが積層されたシート材群の最上層にあるシ
ート材Pの上端に達すると、上端の段差により下方に変
位する。この変位が近接スイッチ23aに検出されると
モータ21cが停止し、吸着パッド22が最上層のシー
ト材Pの上部位置で停止する。このように、シート材上
端検出機構23によってシート材Pの上端を検出してい
るので、様々なサイズのシート材Pであってもその上端
部を正確に吸着保持することができる。
【0030】ここで、未処理シート材収納部10に配設
されたシート材位置決め板11を利用して様々なサイズ
のシート材Pを一方の側端を揃えた状態で未処理シート
材収納部の載置台10aに積層載置したときの一例を図
7に示す。このとき、シート材Pの上端位置(シート材
上端検出機構23の検出位置)と移載用吸着パッド22
の配置の関係により、移載用吸着パッド22の数を、移
載用吸着パッド用真空ポンプ27に接続された電磁式の
バルブ29を開閉させて選択し、もって、シート材保持
幅を選択することができるようになっている。例えば、
シート材上端検出機構23の検出位置がSの位置より下
ならば移載用吸着パッド22の数は2個、上ならば3個
というように移載用吸着パッド22の数を選択するよう
に設定しておくことで、シート材Pの大きさに応じたシ
ート材保持幅を選択でき、サイズ別に対応した確実な吸
着保持動作を行うことができる。すなわち、バルブ29
は、この発明における保持幅選択手段に相当する。
【0031】続いて、エアシリンダ24aが駆動される
ことにより、移載用吸着パッド22が下降してシート材
Pの上部を吸着保持する。これと同時にエアシリンダ2
4bが収縮動作してセンサ支持体23cが初期位置に復
帰する。
【0032】移載用吸着パッド22がシート材Pを吸着
保持した後、図8(b)に示すように、圧空吹き付け機
構50が作動し、吹き付けノズル51の吹き出し口51
aから圧縮空気をシート材Pの側端に向けて吹き付け
る。続いて、図8(b)〜図8(d)に示すように、そ
れぞれの移載用吸着パッド22と接続されたエアシリン
ダ24aが、吹き付けノズル51側から未処理シート材
収納部10の中央方向に向けて順番に収縮動作し、初期
位置に復帰する。この動作により、シート材Pの側端部
から吹き付けられた圧縮空気が、吸着保持された最上層
のシート材Pを確実に分離させる。更に好ましくは、図
8(e)に示すように、全てのエアシリンダ24aが初
期位置に復帰した後に、隣り合うエアシリンダ24aの
伸長/収縮の位置にそれぞれ駆動させて、シート材Pを
若干湾曲させるとよい。これらの移載用吸着パッド22
と接続されたエアシリンダ24aは、この発明における
シート材分離手段に相当する。
【0033】次に、図5に示すように、揺動アーム駆動
機構のエアシリンダ25が収縮作動し、吸着保持したシ
ート材Pをシート材搬入用案内板40に当接する位置に
まで揺動変位させる。ここで、揺動変位と同時にモータ
21cを駆動させ、移送用吸着パッド31が吸着保持さ
れたシート材Pの下部を吸着保持できるような位置にパ
ッド/センサ支持体24を上昇させる。続いて、移載用
吸着パッド22の吸着が解除されることでシート材搬入
用案内板40側にシート材Pの上部が自重で乗り掛か
り、同時にシート材移載機構20はシート材搬入用案内
板40下方の退避位置に帰還する。
【0034】次に、シート材移送機構の移送動作を図6
を参照して説明する。移送用吸着パッド駆動機構32
(シート移送部材)が移送用吸着パッド31をガイド3
2aに沿ってシート処理部3の方向へ移動させる。この
時、シート材Pはシート材搬入用案内板40の表面を滑
動する。
【0035】そして、シート材Pの先端部が、シート処
理部3のシート材供給口に備えられた上下一対のニップ
ローラ3aの直後に配置された近接センサ3cで検出さ
れると、移送用吸着パッド駆動機構32の動作が停止す
る。続いて、ニップローラ3aを閉止してシート材Pを
上下のニップローラ3aが保持したことを確認した後、
移送用吸着パッド31の吸着保持を解除する。これによ
り、シート材Pは自動現像装置1内に配設された搬送モ
ータ3dの駆動によってシート材処理部3に取り込まれ
て、適宜の処理が施される。
【0036】本発明は、以下のような形態で実施するこ
ともできる。 シート材Pの上端位置検出に基づいて、そのシート材
Pの横幅を判断して、シート材保持幅を選択する手段と
しては、上記のように、移載用吸着パッド22の個数を
選択する他に、左右一対の移載用吸着パッドの内、位置
決め板11と反対側のものを左右に位置変更調節可能に
構成し、シート材Pの横幅に応じて両移載用吸着パッド
の左右間隔を自動的に変更選択するように構成すること
もできる。
【0037】シート材Pがある程度厚いものである場
合には、上記移載用吸着パッド22の他に、シート材P
の横側端縁を係止するものを使用することもできる。こ
の場合、移載用保持部材22によるシート材保持幅は、
上記のように左右に位置変更調節する形態で変更選択す
ることになる。
【0038】シート材Pのベース板が薄い鉄板のよう
な磁性金属の場合は、移載用吸着パッド22および移送
用吸着パッド31としてオン・オフ可能な電磁石を利用
するこができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果が得られる。
【0040】請求項1に記載の発明方法によれば、シー
ト材の非処理面を保持して移載および搬送を行うので、
シート材の処理面に触れることがなく、処理面に傷を生
じない。さらに、シート材の移載はシート材のサイズに
応じた保持幅を選択してシート材の上部を保持して行う
ので、シート材の自重による屈曲変形および落下がな
い。また、移載用シート保持部材の効果的な変位動作に
より確実なシート材の分離が行え、1枚づつシート材を
シート材処理部へ供給することができる。
【0041】請求項2に記載の発明方法によれば、シー
ト材の非処理面を保持して移載および搬送を行うので、
シート材の処理面に触れることがなく、処理面に傷を生
じない。さらに、移載用シート保持部材の効果的な変位
動作に加えて圧縮空気を吹き付けることにより確実なシ
ート材の分離が行え、1枚づつシート材をシート材処理
部へ供給することができる。
【0042】請求項3に記載の発明装置によれば、請求
項1に記載の発明方法を好適に実施することができる。
【0043】請求項4に記載の発明装置によれば、請求
項2に記載の発明方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施した自動現像装置の全体構成
図である。
【図2】シート材供給部の正面図である。
【図3】シート材移載機構の吸着動作状態を示す側面図
である。
【図4】シート材移載機構の一部を示す拡大側面図であ
る。
【図5】シート材移載機構の移載動作状態を示す側面図
である。
【図6】シート材移送機構の移送動作状態を示す側面図
である。
【図7】未処理シート材収納部の正面図である。
【図8】シート材分離方法の動作説明図である。
【図9】シート材供給装置の従来例を示す概略説明図で
ある。
【符号の説明】
2 … シート材供給装置 3 … シート材処理部 10 … 未処理シート材収納部 10a … 載置台 20 … シート材移載機構 21 … 揺動アーム 22 … 移載用吸着パッド 23 … シート材上端検出機構 25 … 揺動アーム駆動機構 30 … シート材移送機構 31 … 移送用吸着パッド 32 … 移送用吸着パッド駆動機構 40 … シート材搬入用案内板 50 … 圧空吹き付け機構 P … シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65H 3/48 310 B65H 3/48 310Z G03F 7/00 G03F 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台上に処理面を下にして積層載置さ
    れた未処理シート材の最上層の1枚をシート移送部材で
    案内板に沿ってシート材処理部へ供給するシート材の供
    給方法であって、 積層載置されたシート材の最上層の1枚の上端部を検出
    する工程と、 シート材の上端部検出位置の近傍にまで前記シート保持
    部材を移動させる工程と、 シート材の上端位置検出に基づいて、前記シート保持部
    材の保持幅を選択する工程と、 シート材の上端側を前記シート保持部材で保持する工程
    と、 保持したシート材を、少なくとも幅方向の一端部から中
    央に向けて順に所定位置まで持ち上げる工程と、 保持したシート材を所定位置まで揺動変位させる工程
    と、 所定位置まで揺動変位したシート材を受け取る工程と、 受け取ったシート材を前記案内板に沿ってシート材処理
    部へ搬入する工程と、 を備えたことを特徴とするシート材の供給方法。
  2. 【請求項2】 前記シート材の上端部を前記シート保持
    部材で保持する工程から前記保持したシート材を、少な
    くとも幅方向の一端部から中央に向けて順に所定位置ま
    で持ち上げる工程にかけて、保持しているシート材の側
    端部に向けて圧縮空気を吹き付ける工程を行なうことを
    特徴とする請求項1に記載のシート材の供給方法。
  3. 【請求項3】 未処理シート材の処理面を下にして未処
    理シート材を載置台に斜めに立て掛けて積層する未処理
    シート材収納部と、 前記未処理シート材収納部に対向配備され、かつ、前記
    シート材の傾斜配置とは逆方向に傾斜して、シート材を
    シート材処理部に案内する案内面を備えたシート材搬入
    用案内板と、 前記シート材搬入用案内板より没入する退避位置と前記
    未処理シート材収納部にある前記未処理シート材と略平
    行になる位置とにわたって、下端を中心に揺動駆動自在
    な揺動アームと、 前記揺動アームに取り付けられ、その長手方向に沿って
    駆動変位自在、かつ、前記未処理シート材に対して進出
    および後退自在な移載用シート保持部材と、 前記移載用シート保持部材と一体となって駆動変位自在
    で、前記未処理シート材収納部にある未処理シート材の
    上端を検出するシート材上端検出センサと、 前記シート材上端検出センサにより検出結果に基づいて
    前記未処理シート材収納部にある未処理シート材のサイ
    ズを検知し、前記移載用シート保持部材による保持幅を
    選択する保持幅選択手段と、 前記移載用シート保持部材を、少なくともシート材の幅
    方向の一端部から中央に向けて順に所定位置まで持ち上
    げてシート材を分離するシート材分離手段と、 前記分離したシート材を、シート材搬入用案内板の案内
    面に沿って駆動変位自在なシート移送部材と、 を備えたことを特徴とするシート材の供給装置。
  4. 【請求項4】 前記移載用シート保持部材が未処理シー
    ト材に対して進出した後、シート材分離手段がシート材
    を分離するまで前記未処理シート材の側端部に向けて圧
    縮空気を吹き付ける圧空吹き付け機構を前記未処理シー
    ト材収納部に備えたことを特徴とする請求項3に記載の
    シート材の供給装置。
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