JP3440186B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3440186B2
JP3440186B2 JP26262796A JP26262796A JP3440186B2 JP 3440186 B2 JP3440186 B2 JP 3440186B2 JP 26262796 A JP26262796 A JP 26262796A JP 26262796 A JP26262796 A JP 26262796A JP 3440186 B2 JP3440186 B2 JP 3440186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファクシミリ文
書を送受信すると共に、そのファクシミリ文書をインタ
ーネット,イーサネット等のネットワークへ電子メール
として送信するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、公衆電話網(PSTN)を介して
ファクシミリ文書(FAX文書)を受信し、そのFAX
文書のサブアドレス等の情報に基づいて電子メールアド
レスを作成し、その電子メールアドレスに上記FAX文
書を付加して電子メール化して、インターネット,イー
サネット(Ethernet)等のネットワーク上のサ
ーバに設けられた上記電子メールアドレスに対応するメ
ールボックスに(Mailbox)電子メール化したF
AX文書を転送するFAX−Mailゲートウェイ等の
ネットワーク対応型ファクシミリ装置(例えば、特開平
6−164645号公報,特開平6−261164号公
報参照)があった。
【0003】そして、ネットワーク上の各クライアント
端末装置のユーザは、サーバ上の自己のクライアント端
末装置の電子メールアドレスに対応するメールボックス
に配信された電子メール化されたFAX文書を取り出し
て参照することができる。
【0004】なお、上記インターネットとは、多数のサ
ーバによって接続された多数のネットワークからなる世
界規模の通信ネットワークであり、電子メールやワール
ドワイドウェッブ(WWW)等のサービス機能を利用で
きる。
【0005】このようなファクシミリ装置では、受信し
たFAX文書のサブアドレス等の情報が複数の宛先を指
定している場合、その指定された各宛先について上記受
信したFAX文書を複製して電子メールを作成し、ネッ
トワーク上のサーバの各電子メールの電子メールアドレ
スに対応するメールボックスに転送していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のファクシミリ装置では、FAX受信したFAX
文書を転送先の宛先は異なるが同じ内容の複数の電子メ
ールをネットワーク上のサーバに送信してしまうので、
サーバの処理負担を増加させてしまうという問題があっ
た。
【0007】特に、電子メール化したFAX画像は通常
のキャラクタデータのみの電子メールと異なってデータ
サイズが大容量になるので、このような電子メールをサ
ーバへ一度に多数通送ると、サーバの負荷が大きくなっ
てネットワーク上の電子メールのやり取りが滞ってしま
うという問題があった。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ネットワーク上のサーバに対して電子メール化
した同じ内容のFAX文書を一度に複数通転送しなくて
も各クライアント端末装置が自装置宛の電子メールを滞
り無く受け取れるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ネットワークとの電子メールの通信制御
を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
ミリ通信制御を行なう手段と、上記公衆電話網から画像
データとその宛先のアドレス情報とを受信して上記画像
データを蓄積する手段と、上記宛先のアドレス情報に基
づいてその宛先に画像データの着信を知らせる着信通知
メールを作成する手段と、その手段によって作成された
着信通知メールを上記ネットワーク上のサーバへ送信す
る手段と、上記サーバを介して上記着信通知メールの宛
先から画像要求メールを受信する手段と、その手段によ
って受信した画像要求メールに基づいて上記蓄積した中
から該当する画像データの電子メールを作成する手段
と、その手段によって作成された電子メールを上記サー
バへ送信する手段を備えたファクシミリ装置において、
上記公衆電話網から受信した画像データの宛先毎に画像
要求メールの着信の有無を管理する宛先管理テーブル
と、その宛先管理テーブルに基づいて全宛先から画像要
求メールを受信してそれぞれに画像データの電子メール
を配信済みにしたと判断した後、上記蓄積した中から該
当する画像データを削除する手段を設けたものである。
【0010】
【0011】また、上記のようなファクシミリ装置にお
いて、上記画像データに設定された保持時間をカウント
するタイマと、そのタイマによって保持時間が経過した
とき、上記蓄積した中から該当する画像データを削除す
る手段を設けるとよい。
【0012】さらに、上記のようなファクシミリ装置に
おいて、上記着信通知メールに画像データが削除される
予定時間を付加する手段と、上記画像データに設定され
た保持時間をカウントするタイマと、そのタイマによっ
て保持時間が経過したとき、上記画像要求メールの未受
信の宛先へ画像データが削除されることを知らせる警告
メールを作成して送信する手段と、その手段によって警
告メールを送信した後にさらに所定時間を経過したと
き、上記蓄積した中から該当する画像データを削除する
手段を設けるとよい。
【0013】また、上記のようなファクシミリ装置にお
いて、上記着信通知メールに画像データが削除される予
定時間を付加する手段と、上記画像データに設定された
保持時間をカウントするタイマと、上記タイマによって
保持時間が経過したときに上記画像要求メールの未受信
の宛先があったとき、上記蓄積した中から該当する画像
データをプリント出力した後に削除する手段を設けると
よい。
【0014】さらに、上記のようなファクシミリ装置に
おいて、上記画像データに設定された保持時間をカウン
トするタイマと、そのタイマによって保持時間が経過し
たとき、上記画像データに複数の個人宛が指定されてい
たとき、上記画像要求メールの未受信の宛先に対して上
記蓄積した中から該当する画像データを宛先毎に一定時
間間隔で送信した後に上記該当する画像データを削除す
る手段を設けるとよい。
【0015】さらにまた、上記のようなファクシミリ装
置において、上記宛先から画像データの電子メールの送
信不要を指定する電子メールを受信したとき、その宛先
への電子メールの送信を実行せずに送信済みとして処理
する手段を設けるとよい。
【0016】この発明の請求項1のファクシミリ装置
は、公衆電話網から画像データとその宛先のアドレス情
報を受信し、その画像データを蓄積し、その宛先のアド
レス情報に基づいてその宛先に画像データの着信を知ら
せる着信通知メールを作成してインターネット,イーサ
ネット等のネットワーク上のサーバへ送信し、サーバを
介して着信通知メールの宛先から画像要求メールを受信
すると、その受信した画像要求メールに基づいて蓄積し
た中から該当する画像データの電子メールを作成してサ
ーバへ送信する。さらに、公衆電話網から受信した画像
データの宛先毎に画像要求メールの着信の有無を管理す
る宛先管理テーブルに基づいて、全宛先から画像要求メ
ールを受信してそれぞれに画像データの電子メールを配
信済みにしたと判断した後、蓄積した中から該当する画
像データを削除する。
【0017】したがって、FAX文書をインターネッ
ト,イーサネット等のネットワーク上のサーバを介して
電子メールとしてネットワーク上の各クライアント端末
装置へ配信するとき、FAX文書の着信通知に対して要
求が有ったときにのみそのクライアント端末装置へFA
X文書を転送するので、ネットワーク上のサーバに電子
メール化した同じ内容のFAX文書を一度に貯め込むこ
となく、各クライアント端末装置が自装置宛の電子メー
ルを滞り無く受け取ることができ、受信したFAX文書
の全宛先への配信を済ませたことを確認した後に速やか
にそのFAX文書の画像データを削除することができる
ので、画像メモリ内に不要な画像データを長時間留めて
おくことがなくなり、メモリ容量を有効に活用すること
ができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】また、この発明の請求項のファクシミリ
装置は、着信通知メールに画像データが削除される予定
時間を付加し、画像データに設定された保持時間をカウ
ントするタイマによって保持時間が経過したとき、画像
要求メールの未受信の宛先へ画像データが削除されるこ
とを知らせる警告メールを作成して送信し、その警告メ
ールを送信した後にさらに所定時間を経過したとき、蓄
積した中から該当する画像データを削除する。
【0022】したがって、受信したFAX文書の画像デ
ータに対して予め設定した削除期限を配信先のクライア
ント端末装置に知らせることができるので、各クライア
ント端末装置に対して必要なFAX文書の受け取り忘れ
を防止することができる。
【0023】さらに、この発明の請求項のファクシミ
リ装置は、着信通知メールに画像データが削除される予
定時間を付加し、画像データに設定された保持時間をカ
ウントするタイマによって保持時間が経過したときに画
像要求メールの未受信の宛先があったとき、蓄積した中
から該当する画像データをプリント出力した後に削除す
る。
【0024】したがって、受信したFAX文書の画像デ
ータに対して予め設定した削除期限に削除する前にその
画像データをプリントして残しておくことができるの
で、各クライアント端末装置がFAX文書の受け取りを
うっかり忘れてしまってもその内容を提供することがで
きる。
【0025】また、この発明の請求項のファクシミリ
装置は、画像データに設定された保持時間をカウントす
るタイマによって保持時間が経過したとき、画像データ
に複数の個人宛が指定されていたとき、画像要求メール
の未受信の宛先に対して蓄積した中から該当する画像デ
ータを宛先毎に一定時間間隔で送信した後に該当する画
像データを削除する。
【0026】したがって、所定時間内に受け取り要求が
なかった複数のクライアント端末装置に対して一定時間
毎にそれぞれFAX文書の電子メールを送信して削除す
るので、ネットワーク上のサーバに負荷をかけることが
なくなり、画像メモリ内に画像データを長期間留めてお
くことがなくなる。
【0027】さらに、この発明の請求項のファクシミ
リ装置は、着信通知メールを送信した宛先から画像デー
タの電子メールの送信不要を指定する電子メールを受信
したとき、その宛先への電子メールの送信を実行せずに
送信済みとして処理する。したがって、クライアント端
末装置で必要としていないFAX文書の配布をせずに済
む。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図1はこの発明のファ
クシミリ装置の一実施形態であるファックスメールゲー
トウェイ(FAX−Mail Gateway,以下
「FAX−MG」と略称する)のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【0029】このFAX−MGは、CPU1,ROM
2,RAM3,タイマ4,画像蓄積メモリ5,メール宛
先管理テーブル6,サブアドレス・メールアドレス対応
表7,LANコントローラ8,トランス9,モデム(M
ODEM)10,ネットワークコントロールユニット
(NCU)11,符号化・復号化器(DCR)12,ス
キャナ13,及びプリンタ14等からなる。
【0030】CPU1はこのファクシミリ装置全体の制
御を司り、この発明に関わるFAX文書を電子メールで
配布するファクシミリ制御等を行なう中央処理装置であ
る。ROM2はこの発明に関わるファクシミリ制御手順
等のプログラムを記憶した読出専用メモリである。RA
M3はこの発明に関わるファクシミリ制御のときに必要
なデータを一時保管する読み書き可能なメモリである。
【0031】タイマ4はFAX文書の画像データの保持
期間を管理する。画像蓄積メモリ5はFAX文書の画像
データを蓄積保存するハードディスク装置,光ディスク
装置等の記憶装置である。メール宛先管理テーブル6は
FAX文書の画像データの配送先毎の管理テーブルであ
る。サブアドレス・メールアドレス対応表7はFAX文
書の画像データを電子メールで配送するクライアント端
末装置の宛先を決定する参照テーブルである。
【0032】LANコントローラ8はネットワーク通信
の制御を司る。トランス9はネットワーク上へのデータ
転送を行なう。モデム10は2値符号化された画情報を
公衆電話網に伝送可能に変調する処理、及び相手先から
の変調された画像データの符号を元の2値符号に戻す復
調処理を行なう。NCU11は公衆電話網とのファクシ
ミリ通信を制御する。
【0033】符号化・復号化器12はスキャナ13で読
み取った2値画像を圧縮して符号化する処理、及び相手
先から送られた圧縮符号をプリント可能な2値画像に復
号化する処理を行なう。スキャナ13は原稿の画像を読
み取る画像読取装置である。プリンタ14は復号化され
た画像データを印刷するレーザプリンタ,インクジェッ
トプリンタ等の印刷装置である。
【0034】すなわち、上記CPU1等の機能部が、イ
ンターネット,イーサネット等のネットワークとの電子
メールの通信制御を行なう手段と、公衆電話網との画像
データのファクシミリ通信制御を行なう手段と、上記公
衆電話網から画像データとその宛先のアドレス情報とを
受信して上記画像データを蓄積する手段と、上記宛先の
アドレス情報に基づいてその宛先に画像データの着信を
知らせる着信通知メールを作成する手段と、その手段に
よって作成された着信通知メールを上記ネットワーク上
のサーバへ送信する手段と、上記サーバを介して上記着
信通知メールの宛先から画像要求メールを受信する手段
と、その手段によって受信した画像要求メールに基づい
て上記蓄積した中から該当する画像データの電子メール
を作成する手段と、その手段によって作成された電子メ
ールを上記サーバへ送信する手段の機能を果たす。
【0035】また、上記公衆電話網から受信した画像デ
ータの宛先毎に画像要求メールの着信の有無を管理する
宛先管理テーブルと、その宛先管理テーブルに基づいて
全宛先から画像要求メールを受信してそれぞれに画像デ
ータの電子メールを配信済みにしたと判断した後、上記
蓄積した中から該当する画像データを削除する手段の機
能を果たす。
【0036】さらに、上記画像データに設定された保持
時間をカウントするタイマと、そのタイマによって保持
時間が経過したとき、上記蓄積した中から該当する画像
データを削除する手段の機能を果たす。
【0037】また、上記着信通知メールに画像データが
削除される予定時間を付加する手段と、上記画像データ
に設定された保持時間をカウントするタイマと、そのタ
イマによって保持時間が経過したとき、上記画像要求メ
ールの未受信の宛先へ画像データが削除されることを知
らせる警告メールを作成して送信する手段と、その手段
によって警告メールを送信した後にさらに所定時間を経
過したとき、上記蓄積した中から該当する画像データを
削除する手段の機能を果たす。
【0038】さらに、上記着信通知メールに画像データ
が削除される予定時間を付加する手段と、上記画像デー
タに設定された保持時間をカウントするタイマと、上記
タイマによって保持時間が経過したときに上記画像要求
メールの未受信の宛先があったとき、上記蓄積した中か
ら該当する画像データをプリント出力した後に削除する
手段の機能を果たす。
【0039】また、上記画像データに設定された保持時
間をカウントするタイマと、そのタイマによって保持時
間が経過したとき、上記画像データに複数の個人宛が指
定されていたとき、上記画像要求メールの未受信の宛先
に対して上記蓄積した中から該当する画像データを一定
時間間隔でそれぞれ送信した後に上記該当する画像デー
タを削除する手段の機能を果たす。
【0040】さらに、上記宛先から画像データの電子メ
ールの送信不要を指定する電子メールを受信したとき、
その宛先への電子メールの送信を実行せずに送信済みと
して処理する手段の機能を果たす。
【0041】図2はこのFAX−MGにおける基本的な
ファクシミリ通信のプロトコルを示す図である。このF
AX−MGは、同図に示すプロトコルに基づいて相手先
とファクシミリ交信し、相手先からの画像データをファ
クシミリ受信する。
【0042】まず、送信側(TX)は受信側であるFA
X−MG(RX)と接続すると、CNG信号を発信して
自装置がファクシミリ端末装置であることを宣言する。
一方、受信側(RX)は回線を接続したら、自装置がフ
ァクシミリ装置であり、受信状態であることを宣言する
ためにCED信号を発信する。そして、受信側(RX)
は続けて自装置の持つ機能を送信側(TX)に知らせる
ためにNSF信号(非標準機能)とDIS信号(標準機
能)を発信する。
【0043】送信側(TX)は受信側(RX)から受け
取ったNSF信号とDIS信号の内容に基づいてFAX
文書を送信する際に用いる機能を決定し、受信側(R
X)にNSS信号(非標準機能)とDCS信号(標準機
能)を発信して知らせる。その後、決定した機能から画
像データの伝送に用いられるモデムスピードでTCF
(トレーニング)を行なう。そのトレーニングが成功す
ると受信側(RX)はCFR信号を送信側(TX)へ返
し、画像データの受信状態に移行する。
【0044】送信側(TX)は、CFR信号を受け取る
とトレーニングで用いたモデムスピードで受信側(R
X)へ画像データを送信し、その画像データの送信を終
了すると画像データ送信の終了を受信側(RX)に通知
するためにEOP信号を発行する。受信側(RX)は画
像データを正常に受信できたら送信側(TX)へMCF
信号を発信する。そして、DCN信号の発信によって回
線断をそれぞれ行なう。
【0045】このFAX−MGは、上記プロトコル中の
DIS信号のなからのサブアドレス等の情報を配信情報
として利用する。そして、サブアドレスと配信先のメー
ルアドレスとの対応表であるサブアドレス・メールアド
レス対応表7に基づいて、送信側(TX)から受け取っ
たFAX文書の画像データをどのメールアドレス先へ配
信すべきかを決定する。
【0046】図3はこのFAX−MGのこの発明に関わ
るファクシミリ制御に関わるソフトウェア構成を示す図
である。このソフトウェアは、「FAXプロトコル」と
「TCP/IP」の2つのプロトコルスタックを持つ。
【0047】その「FAXプロトコル」は、T.30で
規定されるファクシミリプロトコルを制御する。「モデ
ム(Modem)制御」は公衆電話網(PSTN)での
FAXデータ通信に使用する。「DCR制御」はT.4
で規定されるファクシミリの画像圧縮と伸張を処理する
制御を行なう。そして、「画情報管理」はFAXイメー
ジ情報(画像データ)などを管理して蓄積する。
【0048】一方、「TCP/IP」はインターネッ
ト,イーサネット等のネットワーク上の通信プロトコル
である。「SMTP(simple maile tr
ansfer protocol)」は電子メールの転
送プロトコルである。「MIME(multipurp
ose internet mail extenti
on)」は、SMTPで扱うことができるデータがキャ
ラクタデータであるのに対してバイナリデータをキャラ
クタデータに変換するための制御を行なう。「メール作
成」はFAX文書の画像データの電子メールを作成す
る。そして、「全体制御」はユーザインタフェース等の
その他の処理を行なう。
【0049】図4はこのFAX−MGにおけるFAX文
書を電子メールで配信する処理を示すデータフロー図で
ある。このFAX−MGは、プロセス(図中「P」で示
す)1で公衆電話網を介してFAX文書のデータをFA
X受信し、そのうちの画像データ(イメージデータ)を
メモリに蓄積する。
【0050】また、FAX文書の受信時のFAXプロト
コル受け取った転送情報を含むサブアドレス等のデータ
を電子メールの宛先を決定するP2へ送り、「Sub
adr.」「Mail adr.」との対応を示したサ
ブアドレス・メールアドレス対応表を参照して電子メー
ルの宛先を決定する。
【0051】さらに、P3へ移行してP2で決定された
電子メールの宛先に基づいてFAX文書の着信通知メー
ルを作成し、P4へ進んでその電子メールの適切な配信
プロトコルによってネットワーク上のメールサーバへ着
信通知メールを送信する。
【0052】その後、ネットワークを介して着信通知メ
ールの宛先のクライアント端末装置からのFAX文書の
要求があれば、P5でメモリにストアしている該当する
画像データをMIMEエンコードでキャラクタデータに
変換し、P6へ進んでFAX文書の宛先に対応した電子
メールを作成し、P4によってその画像データ付きの電
子メールを適切なプロトコルによってネットワーク上の
メールサーバへ転送する。このようにして、FAX文書
を電子メールに変換してネットワーク上のクライアント
端末装置へ配信する。
【0053】図5はこのFAX−MGを用いたネットワ
ークシステムの一構成例を示す図である。このネットワ
ークシステムは、図1に示したFAX−MG20が公衆
電話網21を介して他のファクシミリ装置(FAX)2
2とファクシミリ通信可能に接続されている。この公衆
電話網21を介して接続するFAXは複数台であるが同
図では便宜上1台のみ示している。また、FAX−MG
20はインターネット,イーサネット等のネットワーク
23に対するネットワーク通信が可能に接続されてい
る。
【0054】一方、ネットワーク23にはメールサーバ
24と複数のクライアント端末装置30,31,32,
……が接続されている。このメールサーバ24とクライ
アント端末装置30,31,32,……はそれぞれマイ
クロコンピュータを備えたパーソナルコンピュータ等の
装置である。
【0055】メールサーバ24は、各クライアント端末
装置30,31,32,……のメールボックス26,2
7,28,……を有するメモリ25を備えており、その
各メールボックス26,27,28,……にネットワー
ク23を介して送られた各クライアント端末装置30,
31,32,……宛の電子メールを蓄える。
【0056】図6は、図5のネットワークシステムにお
けるFAX文書の配信処理を示すフロー図である。ま
ず、FAX−MG20はFAX22から受信したFAX
文書を画像蓄積メモリ5に蓄積し、それを電子メールの
形式にしてメールサーバ24へ転送する。その宛先は、
FAX−MG20で管理するサブアドレス・メールアド
レス対応表7とFAX22との交信で得られたサブアド
レス等の情報を用いる。
【0057】メールサーバ24は、受け取った電子メー
ルをその宛先に基づいて各メールボックス26,27,
28,……にそれぞれコピーする。そして、各クライア
ント端末装置30,31,32,……はネットワーク2
3を介してポーリングによって自装置のメールボックス
に電子メールが存在するか否かを確認し、存在していた
ときにはそれを取り込んで受け取る。こうして、FAX
22からクライアント端末装置30,31,32,……
へFAX文書を電子メールで転送することができる。
【0058】次に、FAX−MG20が複数の宛先に対
する同じ内容のFAX文書をファクシミリ受信したとき
の配信処理を説明する。図7はその処理の流れを示すフ
ロー図、図8はサブアドレス・メールアドレス対応表の
フォーマット例を示す図、図9は着信通知メールのヘッ
ダ部分のフォーマット例を示す図、図10は着信通知メ
ールのフォーマット例を示す図である。
【0059】図7に示すように、FAX22からFAX
−MG20へFAX文書が送信されると、FAX−MG
20はそのFAXプロトコル上のDIS信号内のサブア
ドレスとサブアドレス・メールアドレス対応表7とを参
照して配信する宛先のクライアント端末装置を決定す
る。
【0060】FAX−MG20は宛先のクライアント端
末装置を決定すると、FAX文書の着信を知らせる着信
通知メールを作成し、画像データの代わりにメールサー
バ24へ送信する。
【0061】図8に示すように、サブアドレス・メール
アドレス対応表は、サブアドレスと配信先の宛先を示す
メールアドレスと個人及びグループを示す種類との参照
テーブルである。
【0062】図9に示すように、着信通知メールのヘッ
ダ部分は、RFC822で規定された「Message
−Id:」や「From:」等のフィールドが必要であ
り、その「Message−Id:」フィールドの部分
にFAX文書のイメージを一意に決定するIDを規定す
る。
【0063】また、「From:」フィールドには電子
メールアドレスである画像要求メールの宛先(例えば、
「fax@××××.co.jp」)を指定し、且つ、
その後の丸括弧“()”内に相手先のFAX文書の差出
人情報(例えば、TSI,RTI)を設定する。
【0064】その「From:」フィールドに差出人情
報を書き込み、その後で鍵括弧“<>”内に画像要求メ
ールの宛先を書き込むこともできる。そのようにすれ
ば、クライアント端末装置は着信通知メールを受け取っ
たときに、クライアント端末装置の要求メールの差出人
がFAX文書の発信者を知ることができ、且つその着信
通知メールでFAX文書のイメージを一意に決定するこ
とができる。
【0065】図10に示すように、着信通知メールの本
文部分には図中破線枠で囲んだ文章のように、FAX文
書の着信を知らせる内容を記入する。
【0066】再び図7に戻り、クライアント端末装置
は、着信通知メールを受け取ると、その着信通知メール
を単純に返信(リプライ)することによってFAX−M
G20から自装置宛のFAX文書を電子メールで受け取
ることができる。
【0067】まず、クライアント端末装置は、着信通知
メールをリプライするとき、「In−Reply−T
o:」フィールドを作成し、その中に返信する元になっ
た着信通知メールの「Message−Id:」を入れ
る。その「Message−Id:」にFAX文書のイ
メージを一意に決定するIDが入っているので、それを
受け取るようにする。
【0068】また、「In−Reply−To:」フィ
ールドを追加しない場合、着信通知メールの「Subj
ect:」フィールド内に「Message−Id」と
同じIDを書き込んでおく。通常、電子メールを返信す
る場合は同じ「Subject:」を流用する(先頭に
「Re:」等のフィールドが付加されることもある)の
で、その「Subject:」からFAX文書のイメー
ジのIDを得ることができる。
【0069】なお、「Message−Id:」と「S
ubject:」のフィールドのIDが異なっていれ
ば、ユーザの指定によっていずれか一方を優先的に採用
するようにする。
【0070】そして、FAX−MG20は、クライアン
ト端末装置からの画像要求メールを受け取ると、その
「From:」フィールドに基づいてFAX文書の画像
データの送り先を決定し、「In−Reply−T
o:」フィールドで決定されたFAX文書の画像データ
をメールサーバ24へ送出する。
【0071】このようにして、FAX−MG20はFA
X文書を受信したとき、その宛先のクライアント端末装
置に電子メールによる着信通知メールを送って着信を知
らせて、そのクライアント端末装置からの画像要求メー
ルを受け取ったときに該当するFAX文書の画像データ
を電子メールで転送するので、電子メールをネットワー
ク23上の各クライアント端末装置30,31,32,
……に配信するためのメールサーバ24に画像データか
らなる大容量の電子メールを貯め込むことを防止するこ
とができ、メールサーバ24の負荷を大幅に軽減させる
ことができる。
【0072】次に、FAX文書の画像要求メールは各ク
ライアント端末装置から別々にくるので、FAX文書の
画像データを削除する時期を管理するとよい。そこで、
このFAX−MG20における画像蓄積メモリ5に蓄積
した画像データを削除する処理について説明する。ま
ず、FAX−MG20は、メール宛先管理テーブル6を
1回のFAX文書の受信毎に用意する。
【0073】図11はメール宛先管理テーブルのフォー
マット例を示す図である。このメール宛先管理テーブル
6は、サブアドレス・メールアドレス対応表7のファク
シミリ受信したFAX文書のサブアドレスに対応する部
分から配信先のメールアドレスに対応する部分をコピー
し、それぞれにFAX文書の画像データのイメージを一
意に決定するIDを付加し、さらに状態フィールドを追
加して作成する。
【0074】そして、着信通知メールを送信した直後
は、配信先のメールアドレスに該当する状態フィールド
に未配信の情報を記録する。その後、クライアント端末
装置から画像要求メールを受信すると、その「Mess
age−Id:」フィールドに示されたFAX文書の画
像データのIDと「From:」フィールドに示された
配信先アドレスが共に一致している部分を宛先管理テー
ブルから検索する。
【0075】その検索された配信先のアドレス宛に該当
するFAX文書の画像データを電子メールに変換して送
信し、先に検索された部分の状態フィールドの未送信を
配信済みに書き替える。但し、見つからなかったときは
何もしない。そして、FAX文書の画像データのIDの
全ての状態フィールドが配信済みになったら、その画像
データを画像蓄積メモリ5から削除する。
【0076】図12はFAX文書とサブアドレス・メー
ルアドレス対応表とメール宛先管理テーブルの参照関係
を示す説明図である。まず、FAX文書を受信すると、
そのFAXプロトコル情報の「サブアドレス」を取得
し、ステップ(図中「S」で示す)1でその「サブアド
レス」に基づいてサブアドレス・メールアドレス対応表
のサブアドレス欄を参照し、該当する「サブアドレス」
に対応する「配信先メールアドレス」を決定する。
【0077】さらに、ステップ2でその「配信先メール
アドレス」とFAX文書の「FAXイメージID」とに
よってメール宛先管理テーブルを作成する。このメール
宛先管理テーブルは1回のFAX受信毎に作成する。
【0078】その後、クライアント端末装置から画像要
求メールを受信すると、メール宛先管理テーブルの「状
態」フィールドに基づいて宛先毎の配信状況を確認す
る。そして、ステップ3で画像要求メールにあった着信
通知メールのメッセージIDに基づいてFAXイメージ
IDを決定し、そのFAXイメージ本体の画像データを
取得する。
【0079】このようにして、FAX文書を全ての宛先
のクライアント端末装置へ配信したことを確認した後に
削除するので、全宛先に配信済みの不要になった画像デ
ータを画像蓄積メモリ5からタイミング良く削除するこ
とができ、不要な画像データを貯め込むことなく、FA
X−MG20のメモリ容量を有効に活用することができ
る。
【0080】次に、FAX−MG20でFAX文書を転
送するメールアドレスがメールサーバ24で管理するグ
ループアドレスや別名アドレスのときは、メール宛先管
理テーブル6上のアドレスと画像要求メール内のアドレ
スとが一致しなくなるので、全ての宛先に配信したか否
かを判断することが難しくなる。そこで、このFAX−
MG20における画像蓄積メモリ5に蓄積した画像デー
タを予め設定した有効期限が経過したときに削除する処
理について説明する。
【0081】この処理では、配信先のメールアドレスに
着信通知メールを送信した直後に、メール宛先管理テー
ブル6の配信先のメールアドレスに該当する状態フィー
ルドに未配信の情報を記録する。但し、サブアドレス・
メールアドレス対応表7の種類フィールドにグループ
(又は、エイリアス)という属性が記録されている場
合、未配信を記録する代わりに「N/A(無効)」を記
録する。
【0082】また、メール宛先管理テーブル6の作成
時、タイマの属性を付加する。そのタイマの属性にはユ
ーザが予め設定した受信したFAX文書の画像データの
保持時間を記録する。その後、クライアント端末装置か
ら画像要求メールを受信すると、その「Message
−Id:」フィールドに示されたFAX文書の画像デー
タのIDと「From:」フィールドに示された配信先
アドレスが共に一致している部分を宛先管理テーブルか
ら検索する。
【0083】その検索された配信先のアドレス宛に該当
するFAX文書の画像データを電子メールに変換して送
信し、先に検索された部分の状態フィールドの未送信を
配信済みに書き替える。但し、見つからなかったときは
何もしないし、状態フィールドにN/A(無効)が記録
されているときにはそのままにする。
【0084】そして、FAX文書の画像データのIDの
全ての状態フィールドが配信済みになったら、その画像
データを画像蓄積メモリ5から削除する。しかし、状態
フィールドにN/A(無効)が記録されているFAX文
書についてはグループなので削除しない。
【0085】そこで、タイマ4はメール宛先管理テーブ
ル6内の全てのFAX文書の保持時間を検索し、現在の
時間と比較して経過しているものを見つけ出す。その結
果保持時間が経過したFAX文書の状態フィールドを配
信済みに書き替える。この場合、既にN/A(無効)が
記録されていても配信済みに書き替える。
【0086】そして、FAX文書の画像データのIDの
全てのフィールドが配信済みになったら、そのFAX文
書の画像データを削除する。したがって、グループの場
合、予め設定した保持時間内なら状態フィールドの属性
はN/A(無効)のままだが、その保持時間を経過する
と配信済みに書き替えて削除する。
【0087】このようにして、配信先が複数のクライア
ント端末装置を含むグループの場合には、所定の時間を
経過した後にFAX文書の画像データを削除することが
できるので、配信すべき全クライアント端末装置を特定
できない場合にいつまでもFAX文書の画像データを蓄
積したままで削除できなくなるような状態を回避するこ
とができる。さらに、この発明の請求項3のファクシミ
リ装置は、画像データに設定された保持時間をカウント
するタイマによって保持時間が経過したとき、蓄積した
中から該当する画像データを削除する。したがって、受
信したFAX文書の画像データを予め設定した有効期限
の経過後に削除することができるので、画像メモリ内に
画像データを長期間留めておくことがなくなり、メモリ
容量を有効に活用することができる。
【0088】次に、タイマ4によって保持時間が経過し
た画像データを一方的に削除してしまうと、うっかり画
像要求メールを出さなかったクライアント端末装置のユ
ーザがFAX文書を受け取れなくなると不便なので、画
像データの削除前に画像要求メールを受信していないク
ライアント端末装置へ画像データを削除することを警告
するメールを送信して注意を促すとよい。そこで、この
FAX−MG20におけるクライアント端末装置へFA
X文書の画像データの削除を警告する処理について説明
する。
【0089】この処理では、FAX−MG20は着信通
知メールを作成して送信するとき、タイマ4で指定され
た画像データの保持時間を本文内に記入して(図10に
一点鎖線枠で示す)送信する。そして、その着信通知メ
ールの送信後、タイマ4でメール宛先管理テーブル6の
画像データの保持時間を検索し、現在の時間と比較して
経過したものを見つける前に画像データを削除すること
を警告する警告メールを作成する。
【0090】その警告メールの宛先はメール宛先管理テ
ーブル6から該当するものを得ることができ、ヘッダに
は「Message−ID」「Subject」にFA
X文書の「FAXイメージID」を付加する。こうし
て、クライアント端末装置側では受け取った警告メール
をそのまま返信することによって画像要求メールにする
ことができる。
【0091】このようにして、各クライアント端末装置
のユーザは、自装置宛のFAX文書が削除される期限を
容易に知ることができ、その期限内に必要なFAX文書
を要求することができる。
【0092】次に、警告メールの宛先にグループの宛先
も含む場合、そのグループの全てのメンバー(クライア
ント端末装置のユーザ)から画像要求メールを受け取っ
たか否かを判断することが難しくなる。そのため、うっ
かり画像要求メールを出さなかったクライアント端末装
置のユーザがFAX文書を受け取れなくなるし、毎回F
AX文書を受信する度に無用な警告メールを送信してし
まう恐れが有るので、FAX文書を記録紙にプリントし
て残しておくと良い。そこで、このFAX−MG20に
おけるFAX文書のプリント処理について説明する。
【0093】この処理では、FAX−MG20はFAX
文書の受信時、DIS信号の中のサブアドレスから配信
先アドレスを決定し、その配信先アドレスに該当するサ
ブアドレス・メールアドレス対応表7の「種類」フィー
ルドを検査して、その「種類」フィールドにグループと
記入されていた場合、プリンタ14を起動して受信した
FAX文書の画像データを受信中にプリントする。
【0094】こうして、FAX文書の画像データの削除
後にクライアント端末装置から画像要求メールを受け取
ったときでも、その内容を記載したドキュメントとして
容易に提供することができる。
【0095】次に、配信先にグループやエイリアスが存
在しないときでも、個人宛のアドレスのFAXを受信し
た場合、その宛先から画像要求メールがこないといつま
でも画像データを削除できなくなり、画像蓄積メモリ5
の領域を有効に活用することができなくなるので、所定
の時間が経過したときに未だ画像要求メールが来ないク
ライアント端末装置へFAX文書の電子メールを送信す
ると良い。そこで、このFAX−MG20における所定
時間経過後に未配信のクライアント端末装置へFAX文
書の画像データを送信する処理について説明する。
【0096】この処理では、FAX−MG20はメール
宛先管理テーブル6の作成時、タイマ4で管理する保持
時間の他に送信予定時刻を追加して設定する。そして、
通常は「状態」フィールドに「N/A(無効)」を設定
する。
【0097】タイマ4によって保持時間切れのFAX文
書の項目を見つけた場合、「状態」フィールドを「送信
済み」を設定する代わりに「送信予定時刻」を有効値に
する。その際、複数の宛先の送信予定時刻が見つかった
ら、各送信予定時刻を予め設定した一定時間ずつずらす
ように変更する。そして、その各送信予定時刻がきても
未配信の場合、それぞれの宛先に対してFAX文書の画
像データを電子メールにして配信する。
【0098】このようにして、複数の宛先へそれぞれ異
なる時刻で未配信の電子メールを送信するので、メール
サーバ24の負担を掛けずに済み、各クライアント端末
装置のユーザに確実にFAX文書を配信することができ
る。
【0099】次に、クライアント端末装置のユーザが、
例えばディスクスペースが足りない等の理由で画像要求
メールを送信しなかった場合でも所定時間後にFAX文
書の画像データが配信されてしまうとメールサーバ24
に負担をかけてしまうので、クライアント端末装置から
の通知に応じてFAX文書の配信と未配信を実行すると
良い。そこで、このFAX−MG20におけるクライア
ント端末装置からの通知に応じてFAX文書の画像デー
タの配信と未配信を切り換える処理について説明する。
【0100】この処理では、着信通知メールを受信した
クライアント端末装置は、その着信通知メールに基づい
て画像要求メール又は拒否メールを作成してFAX−M
G20へ返信する。
【0101】図13は画像要求メールと拒否メールのヘ
ッダ部分のフォーマット例を示す図、図14は画像要求
メールと拒否メールのフォーマット例を示す図である。
クライアント端末装置では、着信通知メールのヘッダ部
分を用いて、図13に示すような画像要求メールと拒否
メールのヘッダ部分を作成し、そのヘッダ部分を用いて
画像要求メール又は拒否メールを作成する。そして、拒
否メールのときには、図14に破線枠で示すように、本
文に「No Use」のメッセージを記入する。
【0102】FAX−MG20は、クライアント端末装
置からの電子メールを受信すると、その本文の先頭部分
に画像データの送信を拒否するキーワードである「No
Use」があるか否かを調べる。そのキーワードがな
ければ、画像要求メールと判断して該当するFAX文書
の画像データを電子メールで配信する。
【0103】また、キーワードである「No Use」
があったときには、拒否メールと判断してFAX文書の
配信を行なわずに、メール宛先管理テーブル6の「状
態」フィールドを「配信済み」に書き替える。そして、
そのFAX文書の「FAXイメージID」に該当する全
ての「状態」フィールドが「配信済み」になったらFA
X文書の画像データを削除する。
【0104】このようにして、クライアント端末装置の
ユーザの都合によってFAX文書の配信が必要無いとき
にも適切に応じることができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るファクシミリ装置によれば、ネットワーク上のサーバ
に対して電子メール化した同じ内容のFAX文書を一度
に複数通転送しなくても各クライアント端末装置が自装
置宛の電子メールを滞り無く受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のファクシミリ装置の一実施形態であ
るファックスメールゲートウェイのハードウェア構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示したFAX−MGにおける基本的なフ
ァクシミリ通信のプロトコルを示す図である。
【図3】図1に示したFAX−MGのこの発明に関わる
ファクシミリ制御に関わるソフトウェア構成を示す図で
ある。
【図4】図1に示したFAX−MGにおけるFAX文書
を電子メールで配信する処理を示すデータフロー図であ
る。
【図5】図1に示したFAX−MGを用いたネットワー
クシステムの一構成例を示す図である。
【図6】図5に示したネットワークシステムにおけるF
AX文書の配信処理を示すフロー図である。
【図7】図1に示したFAX−MGが複数の宛先に対す
る同じ内容のFAX文書をファクシミリ受信したときの
配信処理の流れを示すフロー図である。
【図8】図1に示したサブアドレス・メールアドレス対
応表のフォーマット例を示す図である。
【図9】図1に示したFAX−MGが送信する着信通知
メールのヘッダ部分のフォーマット例を示す図である。
【図10】図1に示したFAX−MGが送信する着信通
知メールのフォーマット例を示す図である。
【図11】図1に示したメール宛先管理テーブルのフォ
ーマット例を示す図である。
【図12】FAX文書とサブアドレス・メールアドレス
対応表とメール宛先管理テーブルの参照関係を示す説明
図である。
【図13】画像要求メールと拒否メールのヘッダ部分の
フォーマット例を示す図である。
【図14】画像要求メールと拒否メールのフォーマット
例を示す図である。
【符号の説明】
1:CPU 2:ROM 3:RAM 4:タイマ 5:画像蓄積メモリ 6:メール宛先管理テーブル 7:サブアドレス・メールアドレス対応表 8:LANコントローラ 9:トランス 10:モデム(MODEM) 11:ネットワークコントロールユニット(NCU) 12:符号化・復号化器(DCR) 13:スキャナ 14:プリンタ 20:ファックスメールゲートウェイ(FAX−MG) 21:公衆電話網 22:ファクシミリ装置(FAX) 23:ネットワーク 24:メールサーバ 25:メモリ 26〜28:メールボックス 30〜32:クライアント端末装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークとの電子メールの通信制御
    を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
    ミリ通信制御を行なう手段と、前記公衆電話網から画像
    データとその宛先のアドレス情報とを受信して前記画像
    データを蓄積する手段と、 前記宛先のアドレス情報に基づいてその宛先に画像デー
    タの着信を知らせる着信通知メールを作成する手段と、
    該手段によって作成された着信通知メールを前記ネット
    ワーク上のサーバへ送信する手段と、 前記サーバを介して前記着信通知メールの宛先から画像
    要求メールを受信する手段と、該手段によって受信した
    画像要求メールに基づいて前記蓄積した中から該当する
    画像データの電子メールを作成する手段と、該手段によ
    って作成された電子メールを前記サーバへ送信する手段
    とを備えた ファクシミリ装置において、 前記公衆電話網から受信した画像データの宛先毎に画像
    要求メールの着信の有無を管理する宛先管理テーブル
    と、該宛先管理テーブルに基づいて全宛先から画像要求
    メールを受信してそれぞれに画像データの電子メールを
    配信済みにしたと判断した後、前記蓄積した中から該当
    する画像データを削除する手段とを備えたことを特徴と
    するファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークとの電子メールの通信制御
    を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
    ミリ通信制御を行なう手段と、前記公衆電話網から画像
    データとその宛先のアドレス情報とを受信して前記画像
    データを蓄積する手段と、 前記宛先のアドレス情報に基づいてその宛先に画像デー
    タの着信を知らせる着信通知メールを作成する手段と、
    該手段によって作成された着信通知メールを前記ネット
    ワーク上のサーバへ送信する手段と、 前記サーバを介して前記着信通知メールの宛先から画像
    要求メールを受信する手段と、該手段によって受信した
    画像要求メールに基づいて前記蓄積した中から該当する
    画像データの電子メールを作成する手段と、該手段によ
    って作成された電子メールを前記サーバへ送信する手段
    とを備えた ファクシミリ装置において、 前記着信通知メールに画像データが削除される予定時間
    を付加する手段と、前記画像データに設定された保持時
    間をカウントするタイマと、該タイマによって保持時間
    が経過したとき、前記画像要求メールの未受信の宛先へ
    画像データが削除されることを知らせる警告メールを作
    成して送信する手段と、該手段によって警告メールを送
    信した後にさらに所定時間を経過したとき、前記蓄積し
    た中から該当する画像データを削除する手段とを設けた
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 ネットワークとの電子メールの通信制御
    を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
    ミリ通信制御を行なう手段と、前記公衆電話網から画像
    データとその宛先のアドレス情報とを受信して前記画像
    データを蓄積する手段と、 前記宛先のアドレス情報に基づいてその宛先に画像デー
    タの着信を知らせる着信通知メールを作成する手段と、
    該手段によって作成された着信通知メールを前記ネット
    ワーク上のサーバへ送信する手段と、 前記サーバを介して前記着信通知メールの宛先から画像
    要求メールを受信する手段と、該手段によって受信した
    画像要求メールに基づいて前記蓄積した中から該当する
    画像データの電子メールを作成する手段と、該手段によ
    って作成された電子メールを前記サーバへ送信する手段
    とを備えた ファクシミリ装置において、 前記着信通知メールに画像データが削除される予定時間
    を付加する手段と、前記画像データに設定された保持時
    間をカウントするタイマと、前記タイマによって保持時
    間が経過したときに前記画像要求メールの未受信の宛先
    があったとき、前記蓄積した中から該当する画像データ
    をプリント出力した後に削除する手段とを設けたことを
    特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 ネットワークとの電子メールの通信制御
    を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
    ミリ通信制御を行なう手段と、前記公衆電話網から画像
    データとその宛先のアドレス情報とを受信して前記画像
    データを蓄積する手段と、 前記宛先のアドレス情報に基づいてその宛先に画像デー
    タの着信を知らせる着信通知メールを作成する手段と、
    該手段によって作成された着信通知メールを前記ネット
    ワーク上のサーバへ送信する手段と、 前記サーバを介して前記着信通知メールの宛先から画像
    要求メールを受信する手段と、該手段によって受信した
    画像要求メールに基づいて前記蓄積した中から該当する
    画像データの電子メールを作成する手段と、該手段によ
    って作成された電子メールを前記サーバへ送信する手段
    とを備えた ファクシミリ装置において、 前記画像データに設定された保持時間をカウントするタ
    イマと、該タイマによって保持時間が経過したとき、前
    記画像データに複数の個人宛が指定されていたとき、前
    記画像要求メールの未受信の宛先に対して前記蓄積した
    中から該当する画像データを宛先毎に一定時間間隔で送
    信した後に前記該当する画像データを削除する手段とを
    設けたことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 ネットワークとの電子メールの通信制御
    を行なう手段と、公衆電話網との画像データのファクシ
    ミリ通信制御を行なう手段と、前記公衆電話網から画像
    データとその宛先のアドレス情報とを受信して前記画像
    データを蓄積する手段と、 前記宛先のアドレス情報に基づいてその宛先に画像デー
    タの着信を知らせる着信通知メールを作成する手段と、
    該手段によって作成された着信通知メールを前記ネット
    ワーク上のサーバへ送信する手段と、 前記サーバを介して前記着信通知メールの宛先から画像
    要求メールを受信する手段と、該手段によって受信した
    画像要求メールに基づいて前記蓄積した中から該当する
    画像データの電子メールを作成する手段と、該手段によ
    って作成された電子メールを前記サーバへ送信する手段
    とを備えた ファクシミリ装置において、 前記宛先から画像データの電子メールの送信不要を指定
    する電子メールを受信したとき、その宛先への電子メー
    ルの送信を実行せずに送信済みとして処理する手段を設
    けたことを特徴とするファクシミリ装置。
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