JP3439996B2 - 足場用パイプの連結具 - Google Patents

足場用パイプの連結具

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JP3439996B2 JP21756098A JP21756098A JP3439996B2 JP 3439996 B2 JP3439996 B2 JP 3439996B2 JP 21756098 A JP21756098 A JP 21756098A JP 21756098 A JP21756098 A JP 21756098A JP 3439996 B2 JP3439996 B2 JP 3439996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、枠足場や一側足
場の組み立てに際して、上方足場用パイプと下方足場用
パイプとを連結する場合に使用される足場用パイプの連
結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の足場用パイプの連結具と
しては、例えば実用新案登録第2538796号公報に
示すような構成のものが知られてる。
【0003】この従来構成の連結具においては、連結筒
体の両端に足場用パイプを嵌合するための嵌合部が形成
され、中央の対向する周壁には一対の貫通孔が形成され
ている。連結筒体の貫通孔にはほぼL字状の錠止杆が移
動可能に貫設され、その先端には一方の嵌合部に嵌合さ
れた足場用パイプの係合孔に係合可能な錠止部が折曲形
成されている。
【0004】連結筒体上の一対の貫通孔の内で、錠止杆
の基端と対応する側の貫通孔が他方の貫通孔よりも大径
に形成されている。錠止杆には連結筒体の大径貫通孔を
介して圧縮バネが嵌挿されるとともに、錠止杆の基端に
は錠止杆の外径とほぼ同一の内径を有する抜け止めキャ
ップが嵌着されている。そして、この抜け止めキャップ
の周壁がカシメにて錠止杆に固着されることにより、錠
止杆が貫通孔に貫設された状態で抜け止めされるととも
に、圧縮バネの両端が連結筒体の内周面と抜け止めキャ
ップの内側端部とに係止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
足場用パイプの連結具においては、次のような問題があ
った。
【0006】すなわち、抜け止めキャップが周壁にてカ
シメにより錠止杆に固着されて、連結筒体の大径貫通孔
に挿通されるようになっているため、カシメ時にキャッ
プの周壁外面に変形歪みが生じやすくて、錠止杆をスム
ーズに移動させることができなかった。
【0007】また、圧縮バネの両端が連結筒体の内周面
と抜け止めキャップの内側端部とに係止されるようにな
っているため、圧縮バネの長さが短くなって、錠止杆を
移動付勢するための強い付勢力を確保することができな
かった。
【0008】しかも、錠止杆が連結筒体の貫通孔に貫設
された状態で自在に回転できるようになっているため、
錠止杆を圧縮バネの付勢力に抗して移動させたとき錠止
杆が回転して、錠止杆の錠止部を嵌合部に嵌合された足
場用パイプの係合孔に係合させるのが困難であった。
【0009】加えて、錠止杆の錠止部の先端が軸線と直
交する方向に延びる平坦面になっているため、連結筒体
の一方の嵌合部に足場用パイプを嵌合する際に、錠止杆
を圧縮バネの付勢力に抗して移動操作して、錠止部を足
場用パイプの端縁と干渉しない位置に退避させる必要が
あって、その操作が非常に面倒であった。
【0010】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、抜け止めキャップの周壁外面に、カシメによる
変形歪みが生じることがなく、錠止杆をスムーズに移動
させることができる足場用パイプの連結具を提供するこ
とにある。
【0011】この発明のその他の目的は、圧縮バネの長
さを大きくとることができて、錠止杆を移動付勢するた
めの強い付勢力を確保することができる足場用パイプの
連結具を提供することにある。
【0012】この発明のその他の目的は、錠止杆が圧縮
バネの付勢力に抗して移動された状態で、無闇に回転す
るのを防止することができ、錠止杆の錠止部を嵌合部に
嵌合された足場用パイプの係合孔に容易に係合させるこ
とができる足場用パイプの連結具を提供することにあ
る。
【0013】この発明のその他の目的は、連結筒体の一
方の嵌合部に足場用パイプを嵌合する際に、錠止杆を圧
縮バネの付勢力に抗して移動操作する必要がなく、足場
用パイプの連結作業を容易かつ短時間に行うことができ
る足場用パイプの連結具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、両端に足場用パイプ
を嵌合するための嵌合部を有し、中央の対向する周壁に
は一対の貫通孔を形成した連結筒体と、その連結筒体の
貫通孔に移動可能に貫設され、先端には一方の嵌合部に
嵌合された足場用パイプの係合孔に係合可能な錠止部を
有するほぼL字状の錠止杆とを備えた足場用パイプの連
結具において、前記連結筒体上の一対の貫通孔の内で、
錠止杆の基端と対応する側の貫通孔を他方の貫通孔より
も大径に形成し、錠止杆の基端には連結筒体の大径貫通
孔を介して圧縮バネを嵌挿するとともに、錠止杆の外径
よりも大きな内径を有する有蓋筒状の抜け止めキャップ
を被嵌し、その抜け止めキャップの蓋壁部をカシメ部に
より錠止杆の基端面にカシメ付け固定するか又はその抜
け止めキャップの蓋壁部を溶接により錠止杆の基端面に
固着して、圧縮バネの両端を連結筒体の内周面と抜け止
めキャップの蓋壁部内面とに係止したものである。
【0015】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の足場用パイプの連結具において、前記錠止杆を連結
筒体の貫通孔に貫設された状態で回り止めするための回
り止め手段を設けたものである。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の足場用パイプの連結具において、前
記錠止杆の錠止部には連結筒体の一方の嵌合部に嵌合さ
れる足場用パイプの端縁に係合可能な傾斜面形成
れ、該傾斜面は錠止部の先端側より基端側の傾斜角度が
小さくなるように複数の傾斜面で構成されたものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態の連
結具11は、例えば図2及び図4に示すように、下方枠
足場12と上方枠足場13との組み立てに際して、一対
の下方足場用パイプ12aの上端に、一対の上方足場用
パイプ13aの下端を連結する場合に使用される。各下
方足場用パイプ12aの上端の周壁両面には透孔14が
貫通形成され、各上方足場用パイプ13aの下端の周壁
一側面には係合孔15が形成されている。
【0018】図1〜図3に示すように、前記連結具11
の連結筒体18は円筒状に形成され、その中央外周には
カラー19が嵌合されて、一対のカシメ部20にてカシ
メ付け固定されている。そして、このカラー19を挟ん
で、連結筒体18の両端には下方足場用パイプ12aに
嵌合可能な下方嵌合部18a、及び上方足場用パイプ1
3aに嵌合可能な上方嵌合部18bが形成されている。
【0019】前記連結筒体18の下方嵌合部18aの周
壁両面には透孔21が形成され、連結筒体18の下方嵌
合部18aを下方足場用パイプ12aの上端に嵌合した
とき、この透孔21が下方足場用パイプ12aの透孔1
4と合致するようになっている。そして、それらの透孔
21,14に図示しない係止ピンを挿通することによ
り、連結具11が下方足場用パイプ12aの上端に予め
装着されるようになっている。
【0020】前記連結筒体18の上方嵌合部18bの周
壁一側面には係合孔22が形成され、連結筒体18の上
方嵌合部18bに上方足場用パイプ13aの下端を嵌合
したとき、この係合孔22が上方足場用パイプ13aの
係合孔15と合致するようになっている。連結筒体18
の中央の対向する周壁及びカラー19には、円形状の貫
通孔23,24が軸線と直交する方向へ延びるように形
成され、一方の貫通孔23が小径で、他方の貫通孔24
がそれよりも大径となるように形成されている。
【0021】前記貫通孔23,24には丸棒材よりなる
ほぼL字状の錠止杆25が、その長杆部25aにおいて
小径貫通孔23側から大径貫通孔24側に向かって挿通
されて、移動可能に貫設支持されている。錠止杆25の
短杆部25bは錠止杆25の先端に折曲げ形成されると
ともに、さらにくの字状に折曲げ形成されている。錠止
杆25の短杆部25bの先端には錠止部26が折曲形成
され、上方嵌合部18bに上方足場用パイプ13aを嵌
合した状態で、それらの係合孔22,15に係合可能に
対応するようになっている。
【0022】前記錠止杆25の錠止部26の端縁には第
1傾斜面26a及び第2傾斜面26bが形成され、第1
傾斜面26aの傾斜角度が第2傾斜面26bの傾斜角度
よりも小さくなっている。そして、上方嵌合部18bに
上方足場用パイプ13aを嵌合するとき、その上方足場
用パイプ13aの下端縁が第1傾斜面26a及び第2傾
斜面26bに順に係合して、錠止杆25に短杆部25b
側への移動力が生起されるようになっている。この際、
短杆部25bはくの字状に折曲げ形成されているため、
上方足場用パイプ13aによって錠止杆25に加えられ
た下方への力は長杆部25aの延びる方向への分力を有
し、錠止杆25の短杆部25b側への移動を容易にする
ようになっている。
【0023】前記小径貫通孔23の外端開口縁の下方及
び両側方に位置するように、カラー19の外周面には正
面形ほぼU字状をなす回り止め手段としての回り止め部
材27が、複数のカシメ部28によりカシメ付け固定さ
れている。そして、錠止杆25の長杆部25aが貫通孔
23,24に貫設された状態で、その短杆部25bが回
り止め部材27に係合することにより、錠止杆25が回
り止め保持されるようになっている。
【0024】前記錠止杆25の長杆部25aには、錠止
杆25を短杆部25b側と反対側に向かって移動付勢す
るための圧縮バネ29が、大径貫通孔24を介して嵌挿
されている。錠止杆25の長杆部25aの端部には、長
杆部25aの外径よりも大きな内径を有する有蓋筒状の
抜け止めキャップ30が被嵌され、その蓋壁部30aが
カシメ部31により長杆部25aの端面にカシメ付け固
定されている。これにより、圧縮バネ29の両端が連結
筒体18の内周面と抜け止めキャップ30の蓋壁部30
a内面とに係止されている。
【0025】次に、前記のように構成された足場用パイ
プの連結具の作用を説明する。さて、この足場用パイプ
の連結具11を使用して、下方枠足場12上に上方枠足
場13を連結組み立てする場合には、まず各下方足場用
パイプ12aの上端に連結具11をその下方嵌合部18
aにおいて嵌合装着する。このとき、下方嵌合部18a
の透孔21が下方足場用パイプ12aの透孔14と合致
するように、連結具11を軸線の回りで回転調整する。
そして、これらの透孔21,14に図示しない係止ピン
を挿通することにより、連結具11が下方足場用パイプ
12aの上端に係止保持される。
【0026】この状態で、上方枠足場13の各上方足場
用パイプ13aの下端を連結具11の上方嵌合部18b
に嵌合すると、上方嵌合部18bの下端縁が錠止杆25
の錠止部26の第1傾斜面26a及び第2傾斜面26b
に順に係合する。これにより、錠止杆25が圧縮バネ2
9の付勢力に抗して短杆部25b側へ退避移動される。
このとき、錠止部26の第1傾斜面26aの傾斜角度が
第2傾斜面26bの傾斜角度よりも小さくなっていて、
第1傾斜面26a上に水平方向の広い接触面が確保され
ている。しかも、短杆部25bはくの字状に折曲げ形成
されているため、上方足場用パイプ13aによって錠止
部26に加えられた下方への力は長杆部25aの延びる
方向への分力を有している。このため、上方嵌合部18
bの下端縁が第1傾斜面26aに確実に係合されて、錠
止杆25が短杆部25b側へスムーズに移動される。
【0027】その後、上方足場用パイプ13aの係合孔
15が上方嵌合部18bの係合孔22に合致すると、錠
止杆25が圧縮バネ29の付勢力により短杆部25b側
と反対側に移動されて、図2に示すように、錠止部26
が係合孔15,22に係合する。これにより、上方足場
用パイプ13aが連結具11の上方嵌合部18bに嵌合
した状態で錠止され、上方枠足場13の各上方足場用パ
イプ13aが連結具11を介して、下方枠足場12の各
下方足場用パイプ12aに連結される。
【0028】なお、この下方枠足場12と上方枠足場1
3との組み立てに際しては、図4に示すように、各枠足
場12,13に一対の足場用パイプ12a,13aが設
けられ、それらの足場用パイプ12a,13aに透孔1
4及び係合孔15が同一方向へ延びるように形成されて
いる。このため、連結具11の上方嵌合部18bに上方
足場用パイプ13aを嵌合する際には、上方足場用パイ
プ13aを回転調整しなくても、上方足場用パイプ13
aの係合孔15を上方嵌合部18bの係合孔22に合致
させることができる。
【0029】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の足場用パイプの連結具においては、
連結筒体18の両端に足場用パイプ12a,13aを嵌
合するための嵌合部18a,18bが設けられるととも
に、中央の対向する周壁には一対の貫通孔23,24が
形成されている。また、連結筒体18の貫通孔23,2
4にはほぼL字状の錠止杆25が移動可能に貫設され、
その先端には一方の嵌合部18bに嵌合された足場用パ
イプ13aの係合孔15に係合可能な錠止部26が形成
されている。
【0030】さらに、連結筒体18上の一対の貫通孔2
3,24の内で、錠止杆25の基端と対応する側の貫通
孔24が他方の貫通孔23よりも大径となるように形成
されている。錠止杆25の基端には連結筒体18の大径
貫通孔24を介して圧縮バネ29が嵌挿されるととも
に、錠止杆25の外径よりも大きな内径を有する有蓋円
筒状の抜け止めキャップ30が被嵌されている。そし
て、抜け止めキャップ30の蓋壁部30aが錠止杆25
の基端面に固着されることにより、圧縮バネ29の両端
が連結筒体18の内周面と抜け止めキャップ30の蓋壁
部30a内面とに係止されている。
【0031】このため、抜け止めキャップ30の周壁外
面には、錠止杆25に対するカシメ時の変形歪みが生じ
るおそれはない。よって、抜け止めキャップ30が大径
貫通孔24内で抵抗なく摺動されて、錠止杆25をスム
ーズに移動させることができる。また、圧縮バネ29が
連結筒体18の内周面と抜け止めキャップ30の蓋壁部
30a内面との間で係止保持されるため、圧縮バネ29
の長さを大きくとることができる。よって、圧縮バネ2
9に錠止杆25を移動付勢するための強い付勢力を保有
させることができて、足場用パイプ12a,13aを連
結状態に確実に錠止することができる。
【0032】・ この実施形態の足場用パイプの連結具
においては、錠止杆25を連結筒体18の貫通孔23,
24に貫設された状態で回り止めするために、連結筒体
18上に回り止め手段として回り止め部材27が設けら
れている。
【0033】このため、錠止杆25が圧縮バネ29の付
勢力に抗して移動された状態で、無闇に回転するのを防
止することができる。よって、錠止杆25の錠止部26
を嵌合部18bに嵌合された足場用パイプ13aの係合
孔15に対して、位置ずれを生じることなく容易に係合
させることができる。
【0034】・ この実施形態の足場用パイプの連結具
においては、錠止杆25の錠止部26に、連結筒体18
の一方の嵌合部18bに嵌合される足場用パイプ13a
の端縁と係合可能な傾斜面26a,26bが形成されて
いる。
【0035】このため、連結筒体18の一方の嵌合部1
8bに足場用パイプ13aを嵌合する際には、足場用パ
イプ13aの端縁が錠止部26の傾斜面26a,26b
に係合することにより、錠止杆25が圧縮バネ29の付
勢力に抗して移動される。従って、錠止杆25を移動操
作する必要がなく、足場用パイプ12a,13aの連結
作業を容易かつ短時間に行うことができる。
【0036】・ この実施形態の足場用パイプの連結具
においては、錠止杆25の短杆部25bがくの字状に折
曲げ形成されており、上方足場用パイプ13aによって
錠止部26に加えられた下方への力は長杆部25aの延
びる方向への分力、つまり圧縮バネ29の付勢力に抗す
る方向への力を有している。
【0037】このため、上方嵌合部18bの下端縁が第
1傾斜面26a及び第2傾斜面26bに係合されたと
き、錠止杆25を短杆部25b側へ容易に移動すること
ができる。
【0038】なお、この実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である
【0039】・ 抜け止めキャップ30を四角筒等の有
底多角筒状に形成するとともに、大径貫通孔24を多角
形状に形成し、その抜け止めキャップ30を大径貫通口
24に挿通することにより、錠止杆25を回り止めする
ための回り止め手段を構成すること。
【0040】・ 前記実施形態の連結具11を、1本の
足場用パイプよりなる一側足場の組み立てに際して、上
下の足場用パイプを連結する場合に実施すること。この
場合には、連結筒体18の上方嵌合部18bに上方足場
用パイプ13aを嵌合する際に、上方足場用パイプ13
aを回転調整して、上方足場用パイプ13aの係合孔1
5を上方嵌合部18bの係合孔22に合致させる必要が
ある。
【0041】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記錠止杆を抜け止めキャップが装着される長杆部
と錠止部を有する短杆部とにより構成し、短杆部を足場
用パイプが嵌合部に嵌合されるとき錠止杆が圧縮バネの
付勢力に抗して移動する方向に膨らむようにくの字状に
折曲げ形成した請求項1から請求項3のいずれかに記載
の足場用パイプの連結具。
【0042】このように構成した場合、足場用パイプに
よって錠止部に加えられた力は錠止杆の移動する方向へ
の分力を有し、錠止杆を短杆部側へ容易に移動させるこ
とができる。
【0043】・ 前記連結筒体の中間部外周には足場用
パイプの移動を規制するカラーを固定し、そのカラーに
は連結筒体の貫通孔に連通する貫通孔を設けた請求項1
から請求項3のいずれかに記載の足場用パイプの連結
具。
【0044】このように構成した場合、カラーにより、
上方及び下方の足場用パイプの移動を規制できるととも
に、貫通孔に挿通された錠止杆を支持する部分の強度を
確保することができる。
【0045】
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の足
場用パイプの連結具によれば、抜け止めキャップの周壁
外面には、錠止杆に対するカシメ時の変形歪みが生じる
ことはない。よって、抜け止めキャップが大径貫通孔内
で抵抗なく摺動されて、錠止杆をスムーズに移動させる
ことができる。
【0047】また、圧縮バネが連結筒体の内周面と抜け
止めキャップの蓋壁部内面との間で係止保持されるた
め、圧縮バネの長さを大きくとることができる。従っ
て、圧縮バネに錠止杆を移動付勢するための強い付勢力
を保有させることができる。
【0048】請求項2に記載の足場用パイプの連結具に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、錠止杆が
圧縮バネの付勢力に抗して移動された状態で、無闇に回
転するのを防止することができる。従って、錠止杆の錠
止部を嵌合部に嵌合された足場用パイプの係合孔に容易
に係合させることができる。
【0049】請求項3に記載の足場用パイプの連結具に
よれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に
加え、連結筒体の一方の嵌合部に足場用パイプを嵌合す
る際には、足場用パイプの端縁が錠止部の傾斜面に係合
することにより、錠止杆が圧縮バネの付勢力に抗して移
動される。従って、錠止杆を移動操作する必要がなく、
足場用パイプの連結作業を容易かつ短時間に行うことが
できる。また、連結筒体の嵌合部に足場用パイプを嵌合
する際、足場用パイプの端縁が錠止部の両傾斜面に順に
係合することにより、錠止杆が圧縮バネの付勢力に抗し
て円滑に移動される。従って、錠止杆を移動操作する必
要がなく、足場用パイプの連結作業を容易かつ短時間に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の足場用パイプの連結具の一実施形
態を示す正面図。
【図2】 図1の2−2線における断面図。
【図3】 図2の3−3線における断面図。
【図4】 足場用パイプの使用状態を示す分解斜視図。
【符号の説明】
11…連結具、12…下方枠足場、12a…下方足場用
パイプ、13…上方枠足場、13a…上方足場用パイ
プ、15…係合孔、18…連結筒体、18a…下方嵌合
部、18b…上方嵌合部、22…係合孔、23…小径貫
通孔、24…大径貫通孔、25…錠止杆、25a…長杆
部、25b…短杆部、26…錠止部、26a…第1傾斜
面、26b…第2傾斜面、27…回り止め手段を構成す
る回り止め部材、29…圧縮バネ、30…抜け止めキャ
ップ、30a…蓋壁部、31…カシメ部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に足場用パイプを嵌合するための嵌
    合部を有し、中央の対向する周壁には一対の貫通孔を形
    成した連結筒体と、その連結筒体の貫通孔に移動可能に
    貫設され、先端には一方の嵌合部に嵌合された足場用パ
    イプの係合孔に係合可能な錠止部を有するほぼL字状の
    錠止杆とを備えた足場用パイプの連結具において、 前記連結筒体上の一対の貫通孔の内で、錠止杆の基端と
    対応する側の貫通孔を他方の貫通孔よりも大径に形成
    し、錠止杆の基端には連結筒体の大径貫通孔を介して圧
    縮バネを嵌挿するとともに、錠止杆の外径よりも大きな
    内径を有する有蓋筒状の抜け止めキャップを被嵌し、そ
    の抜け止めキャップの蓋壁部をカシメ部により錠止杆の
    基端面にカシメ付け固定するか又はその抜け止めキャッ
    プの蓋壁部を溶接により錠止杆の基端面に固着して、圧
    縮バネの両端を連結筒体の内周面と抜け止めキャップの
    蓋壁部内面とに係止した足場用パイプの連結具。
  2. 【請求項2】 前記錠止杆を連結筒体の貫通孔に貫設さ
    れた状態で回り止めするための回り止め手段を設けた請
    求項1に記載の足場用パイプの連結具
  3. 【請求項3】 前記錠止杆の錠止部には連結筒体の一方
    の嵌合部に嵌合される足場用パイプの端縁に係合可能な
    傾斜面形成され、該傾斜面は錠止部の先端側より基端
    側の傾斜角度が小さくなるように複数の傾斜面で構成さ
    た請求項1または請求項2に記載の足場用パイプの連
    結具。
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