JP3438360B2 - 弾性表面波素子の電極形成方法 - Google Patents

弾性表面波素子の電極形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波素子の電極
形成方法に関し、詳しくは、弾性表面波素子を構成する
圧電基板上にスパッタ法を用いて電極(薄膜電極)を形
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波を利用した弾性表面波素子
は、一般に、圧電性を有する基板の表面に、インターデ
ィジタル電極(櫛歯状電極)や金属ストリップのグレー
ティング電極などを配設することにより形成されてお
り、テレビジョン受像機、ビデオテープレコーダなどに
広く用いられている。そして、弾性表面波素子の電極材
料としては、一般にアルミニウム(Al)が用いられて
おり、通常は、アモルファス的な多結晶Al電極材料が
用いられている。
【0003】また、この弾性表面波素子は、近年、高周
波領域の送受信素子あるいは共振子として広く用いられ
るようになっており、特に、移動体通信用の携帯機器の
小型、軽量化のため、携帯機器の通信段のフィルタとし
て用いることが期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性表面波
素子は、テレビジョン受像機やビデオテープレコーダな
どの用途においては1mW程度の低い印加電力レベルで
使用されるが、移動体通信、特にその送信用として使用
する場合には、弾性表面波素子に高電圧レベルの信号が
印加される。例えば、コードレス電話用フィルタは、2
0mW程度の、従来に比べて著しく高い印加電力レベル
で使用される。このため、電極(Al電極)に弾性表面
波による大きな応力が加わってマイグレーションが発生
する。このマイグレーションは応力によるマイグレーシ
ョンであることから、ストレスマイグレーションと呼ば
れている。そして、このストレスマイグレーションが発
生すると電気的短絡や、挿入損失の増加、共振子のQの
低下などを招き、弾性表面波素子の性能を低下させると
いう問題点がある。
【0005】このような問題点を解決するために、(11
1)面に結晶の配向方位がそろったAl膜あるいはAl合
金(例えばAl−Cu合金)膜からなる電極を有する弾
性表面波素子が提案されており(特開平5−18337
3号)、また、そのような電極形成方法として、イオン
アシストを用いる成膜方法が提案されている(特願平5
−339293号)。
【0006】ところで、イオンアシストを用いて成膜を
行う場合には、例えば、図8に示すように、本体容器4
1内に、基板(圧電基板)31を保持するための基板ホ
ルダー42、スパッタ用イオンソース43、ターゲット
44、アシスト用イオンソース45などを配設してなる
イオンビームスパッタ装置を用いて成膜が行われる。こ
のように、イオンアシストを行う場合には、通常、アシ
スト用イオンソースが必要となるが、アシスト用イオン
ソースは極めて高価であり、製造コストを押し上げる要
因になるばかりでなく、装置設計上の自由度が狭く、装
置の大型化を招いたりメンテナンス作業が複雑化したり
するという問題点がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、高い印加電力レベルで使用した場合にも優れたスト
レスマイグレーション耐性を示す電極を、容易かつ確実
に、しかも経済的に形成することが可能な弾性表面波素
子の電極形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明弾性表面波素子の電極形成方法は、弾性表
面波素子を構成する圧電基板上に電極を形成する方法で
あって、イオンビームスパッタ法による成膜プロセスに
おいて、イオンが存在する雰囲気下で、バイアス電圧を
印加しつつ、結晶方位的に一定方向に配向するように電
極材料を圧電基板上に成膜させることを特徴としてい
る。
【0009】イオンビームスパッタ法を用いた成膜プロ
セスにおいて、イオンが存在する雰囲気下で、バイアス
電圧を印加しつつ、結晶方位的に一定方向に配向するよ
うに、電極材料を圧電基板上に成膜させることにより、
結晶欠陥の極めて少ないエピタキシャル膜を形成するこ
とが可能になり、耐ストレスマイグレーション特性に優
れた耐久性の大きい電極を形成することができるように
なる。
【0010】
【0011】スパッタ法としてイオンビームスパッタ法
を用いることにより、ストレスマイグレーション耐性を
有する電極を確実に形成することが可能になる。
【0012】また、本発明の弾性表面波素子の電極形成
方法においては、成膜された電極の結晶方位を(111)面
に配向させることが好ましい。
【0013】これは、(111)面に配向された電極(膜)
は、最密充填層であって、電極面内に原子配列の粗密が
ないために、加わった応力を電極全体に均一に分散させ
ることが可能になり、耐ストレスマイグレーション特性
を向上させることができることによる。
【0014】また、本発明の弾性表面波素子の電極形成
方法においては、イオンが存在する雰囲気下で、−30
0〜−1000Vのバイアス電圧を印加しながら成膜す
ることが好ましい。
【0015】これは、バイアス電圧が−300〜−10
00Vの範囲から外れると、金属原子に十分なエネルギ
ーを与えられなくなったり、イオンによる金属原子のス
パッタ効果が大きくなりすぎて膜成長しなくなったりす
ることによる。
【0016】また、基板に入射するイオンの電流密度を
0.01〜10.00mA/cm2とすることが好まし
い。
【0017】これは、イオンの電流密度が0.01mA
/cm2未満の場合には金属原子に十分なエネルギーを与
えることができず、また、10.00mA/cm2を越え
るとイオンによる金属原子のスパッタ効果が大きくなり
すぎて膜成長しなくなることによる。
【0018】さらに、イオンとして、He+、Ne+、A
+、Kr+、Xe+の少なくとも1種を用いることが好
ましい。
【0019】これらのイオン(イオンガス)を用い、バ
イアス電圧を印加しながら成膜することにより、金属原
子に十分なエネルギーを与えて、結晶欠陥の極めて少な
いエピタキシャル膜を確実に形成することができるよう
になることによる。
【0020】また、成膜時の真空度を10-2mmHg以下
とすることが好ましい。
【0021】これは、膜中に残留ガスが取り込まれて、
結晶構造に乱れが生じることによる。
【0022】また、成膜速度を0.01〜5nm/秒の範
囲とすることが好ましい。
【0023】これは、成膜速度が0.01nm/秒以下に
なると金属原子が凝集して結晶粒成長してしまい、ま
た、5nm/秒を越えると金属原子が規則正しく配列しな
いうちに膜が成長してしまうことによる。
【0024】また、成膜時の基板加熱温度を0〜300
℃とすることが好ましい。
【0025】これは、エピタキシャル成長には、基板表
面における金属原子の適度のマイグレーションが必要と
されることによる。
【0026】さらに、電極材料として、Alなどの面心
立方構造を有する金属、または添加物を含む面心立方構
造を有する金属を用いることが好ましい。
【0027】これは、(111)面において最密構造をとる
ことによる。なお、面心立方構造を有する金属として
は、Alの他にもAg、Au、Niなどを用いることが
可能である。
【0028】さらに、前記添加物としては、Ti、C
u、Pdの少なくとも1種を用いることが好ましく、そ
の添加量としては0.1〜5.0重量%の範囲が好まし
い。
【0029】これは、Ti、Cu、Pdの少なくとも1
種を添加することにより、耐ストレスマイグレーション
特性をさらに向上させることが可能になることによる。
但し、その添加量が0.1重量%未満では添加効果がほ
とんど認められず、また、添加量が5.0重量%を越え
ると抵抗率が増大し、かつ結晶性が悪くなるので、これ
らの添加物は、0.1〜5.0重量%の範囲で添加する
ことが好ましい。
【0030】さらに、前記圧電基板としては、水晶、L
iTaO3、LiNbO3、Li247、ZnOの少な
くとも1種からなる圧電基板を用いることが好ましい。
【0031】これは、(111)面に結晶方向がそろった面
心立方構造を有する金属を含む電極材料からなる膜との
ミスフィットが15%以下となることによる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を示してその特徴とす
るところをさらに詳しく説明する。
【0033】図4は、本発明の弾性表面波素子の電極形
成方法により電極を形成してなる弾性表面波素子(2重
モード弾性表面波フィルタ)を示す平面図である。この
2重モード弾性表面波フィルタ7においては、圧電基板
(36°回転YカットのLiNbO3基板)1の表面の
中央部に、上下2段に各インターディジタル電極2a,
2aが形成され、その両側には、それぞれ、インターデ
ィジタル電極2b,2bが形成されている。さらに、イ
ンターディジタル電極2b,2bの両側には、グレーテ
ィング電極(反射器)2c,2cが設けられている。
【0034】また、グレーティング電極2c,2cの外
側の中段部には、くし歯形状を有する容量電極4,4が
形成されている。さらに、インターディジタル電極2
a,2aからは、ワイヤーによりリード端子3,3が引
き出されている。また、各インターディジタル電極2b
は配線パターン5によって相互に接続されているととも
に配線パターン5によって容量電極4、4に接続され、
容量を付与されている。さらに、容量電極4、4からは
リード端子6、6が引き出されている。
【0035】次に、上記弾性表面波素子の電極の形成方
法について説明する。なお、圧電基板に各電極を形成す
るにあたっては、薄膜成膜装置として、図1に示すよう
に、本体容器21内に圧電基板1を保持するための基板
ホルダー22、スパッタ用イオンソース23、ターゲッ
ト24を配設するとともに、基板ホルダー22にバイア
ス電源25を接続してなるイオンビームスパッタ装置を
用いた。そして、このイオンビームスパッタ装置によ
り、LiTaO3からなる圧電基板(36°回転Yカッ
トのLiNbO3基板)1の一方の主面全体に膜厚20
0nmのAl膜(電極膜)を形成した。
【0036】このときの成膜条件は以下の通りである。 スパッタイオン電流 : 100mA スパッタイオンエネルギー : 1000eV 基板バイアス電圧 : −300V バイアス電流 : 50mA イオンの種類 : Ar+ イオンの電流密度 : 5mA/cm2 イオンエネルギー : 300eV イオン入射角度 : 15° 基板温度 : 100℃ 成膜速度 : 0.2nm/秒 成膜時の真空度 :5×10-3mmHg
【0037】図2は、この実施例において、LiTaO
3からなる圧電基板上に形成された電極膜(エピタキシ
ャルAl膜)のRHEEDによる結晶構造を示す写真で
ある。
【0038】また、図3は、アシスト用イオンソースを
用い、イオンアシストを併用することにより形成した電
極膜のRHEEDによる結晶構造を示す写真である。
【0039】図2,図3より、この実施例の弾性表面波
素子の電極形成方法により、所定のバイアス電圧を印加
しつつ、電極材料を圧電基板上に成膜させることにより
得られた電極膜は、(111)面にエピタキシャル成長した
結晶欠陥の極めて少ないAl膜(すなわち(111)配向エ
ピタキシャルAl膜)であり、イオンアシストを併用し
て形成したAl膜と同等の結晶状態であることがわか
る。
【0040】それから、圧電基板1の一方の主面全体に
形成されたAl膜をフォトリソグラフィーによって加工
し、圧電基板1の表面に、インターディジタル電極2
a、2b、グレーティング電極2c、容量電極4、配線
パターン5をそれぞれ形成することにより、図4に示す
ような2重モード弾性表面波フィルタ7を作製した。
【0041】この2重モード弾性表面波フィルタ7の5
0Ω系伝送特性を測定した結果、図5に示すような特性
曲線が得られた。なお、図5の伝送特性図における横軸
は信号周波数を示し、縦軸は弾性表面波フィルタ7を通
過した信号の減衰量を示す。図5に示すように、この特
性曲線においては、ピーク周波数は約380MHzであ
り、ピーク時における挿入損失は約2.5dBとなって
いる。
【0042】また、図6に示すようなシステムを用い
て、この2重モード弾性表面波フィルタ7の耐電力特性
(耐ストレスマイグレーション特性)を評価した。
【0043】このシステムにおいては、発振器11の出
力信号がパワーアンプ12において電力増幅され、その
出力(=1W)が弾性表面波フィルタ7に印加される。
そして、弾性表面波フィルタ7の出力P(t)がパワー
メータ14に入力されてレベル測定が行われる。また、
パワーメータ14の出力を、コンピュータ15を介して
発振器11にフィードバックすることにより、印加信号
の周波数が常に伝送特性のピーク周波数と同じになるよ
うにコントロールされる。さらに、弾性表面波フィルタ
7は、加熱して劣化を加速させることができるように恒
温槽13に入れられている。なお、この実施例では雰囲
気温度を85℃として劣化を加速させた。
【0044】そして、パワーアンプ12の出力を1W
(50Ω系)とし、初期の出力レベルP(t)=P0
測定しておき、所定の時間tが経過した後の出力P
(t)が、P(t)≧P0−1.0(dB)となったと
きをその弾性表面波フィルタ7の寿命tdとした。
【0045】これは、出力P(t)と時間tとの関係
が、通常、図7に示すような関係になることから、出力
P(t)が1dB低下した時点を弾性表面波フィルタ7
の寿命と推定して問題がないと考えたことによる。
【0046】なお、評価した各試料A,B,C,Dは、
下記に示す4種の電極材料(金属)を用いて、同一のL
iTaO3基板上に同一形状の電極を形成したものであ
る。 A:ランダム配向の純Al+1重量%Cu電極 (比較用の電極) B:(111)配向のエピタキシャル純Al電極 (比較用の電極) C:(111)配向のエピタキシャル純Al電極 (実施例の電極) D:(111)配向のエピタキシャルAl+1重量%Cu電極(実施例の電極)
【0047】実験の結果、各試料の寿命tdは、それぞ
れ、 A: 8時間以下 B:1750時間 C:1800時間 D:3200時間 であることが確認された。
【0048】この結果より、比較用の電極のうち(111)
面に配向させたエピタキシャル純Al膜の電極(イオン
アシストを併用して形成した電極)を有する試料Bは、
特に(111)面に配向させていない純Al膜の電極を有す
る試料Aに比べて、その寿命が約200倍に延びている
が、本発明の実施例にかかるエピタキシャル純Al膜の
電極を有する試料Cは、上記試料Bと同等の寿命を有し
ていることがわかる。また、AlにCuを添加したエピ
タキシャルAl合金膜の電極を有する本発明の実施例に
かかる試料Dにおいては、エピタキシャル純Al膜の電
極を有する試料Cよりもさらに寿命が長くなっているこ
とがわかる。
【0049】なお、上記実施例ではAlに添加物として
Cuを添加した場合について説明したが、本発明の弾性
表面波素子の電極形成方法において、Alに添加するこ
とにより長寿命化の効果を得ることができる添加物はC
uに限られるものではなく、TiまたはPdを添加した
場合にも、Cuを添加した場合と同様の長寿命化の効果
を得ることができる。なお、これらの添加物の効果は、
その添加量が0.1重量%以上になると現れてくるが、
添加量が多くなりすぎると抵抗率が増大し、かつ結晶性
が悪くなるので、通常0.1〜5重量%の範囲で添加す
ることが好ましい。
【0050】
【0051】なお、本発明は、さらにその他の点におい
ても上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨
の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可
能である。
【0052】
【発明の効果】 上述のように、本発明の弾性表面波素
子の電極形成方法は、イオンビームスパッタ法による成
膜プロセスにおいて、イオンが存在する雰囲気下で、バ
イアス電圧を印加しつつ、結晶方位的に一定方向に配向
するように電極材料を圧電基板上に成膜させるようにし
ているので、イオンアシストを併用した場合に得られる
電極膜(エピタキシャル膜)と同等の、結晶欠陥が少な
く、耐エレクトロマイグレーション特性や熱安定性に優
れ、かつ、ウエットエッチングにおける加工性にも優れ
た電極膜(エピタキシャル膜)を(イオンアシストを併
用する場合に比べて)経済的に形成することができる。
【0053】
【0054】また、イオンアシストを併用する場合に用
いられるアシスト用イオンソースが不要になるので、成
膜装置の簡略化、小型化、及びメンテナンスの容易化が
可能になるとともに、操作真空度を高くすることが可能
になり、高品質の電極膜(エピタキシャル膜)を得るこ
とができる。
【0055】さらに、処理ウエハーの大面積化が可能に
なるとともに、アシスト用イオンソースを用いる場合に
比べて、イオンアシスト分布を良好にすることができ
る。
【0056】さらに、添加物の割合が大きくなっても結
晶欠陥の極めて少ないエピタキシャル膜を得ることが可
能になるため、添加物を十分な割合で添加することによ
り耐ストレスマイグレーション特性をさらに向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾性表面波素子の電極形成方法を実施
するのに用いたイオンビームスパッタ装置の要部を模式
的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる方法でLiTaO3
基板上に形成した(111)配向エピタキシャルAl膜(エ
ピタキシャルAl膜)のRHEEDによる結晶構造を示
す写真である。
【図3】イオンアシストを併用した方法により形成した
(111)配向エピタキシャルAl膜のRHEEDによる結
晶構造を示す写真である。
【図4】本発明の弾性表面波素子の電極形成方法により
電極を形成した弾性表面波素子(2重モード弾性表面波
フィルタ)を示す平面図である。
【図5】本発明の弾性表面波素子の電極形成方法により
電極を形成した2重モード弾性表面波フィルタの50Ω
系伝送特性を示す図である。
【図6】耐ストレスマイグレーション評価システムの概
略構成を示す図である。
【図7】弾性表面波フィルタの出力からその寿命を判定
する方法を説明するための線図である。
【図8】イオンアシストを併用する場合のイオンビーム
スパッタ装置の要部を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2a,2b インターディジタル電極 2c グレーティング電極 4 容量電極 5 配線パターン 7 2重モード弾性表面波フ
ィルタ 11 発振器 12 パワーアンプ 13 恒温槽 14 パワーメータ 15 コンピュータ 21 本体容器 22 基板ホルダー 23 スパッタ用イオンソース 24 ターゲット 25 バイアス電源
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−183373(JP,A) 特開 平5−152880(JP,A) 特開 平7−307643(JP,A) 特開 平2−302385(JP,A) 特開 平8−102641(JP,A) 特開 平5−195204(JP,A) 麻蒔立男,薄膜作成の基礎,日刊工業 新聞社,1980年 2月20日,第3版, p.119−122 金原 粲,物理工学実験5 薄膜の基 本技術,東京大学出版会,1985年 5月 20日,初版第3刷,p.56 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 3/08 C23C 14/48 C23C 16/50 H03H 9/145 H05K 3/38

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波素子を構成する圧電基板上
    に電極を形成する方法であって、イオンビーム スパッタ法による成膜プロセスにおいて、
    イオンが存在する雰囲気下で、バイアス電圧を印加しつ
    つ、結晶方位的に一定方向に配向するように電極材料を
    圧電基板上に成膜させることを特徴とする弾性表面波素
    子の電極形成方法。
  2. 【請求項2】 成膜された電極の配向方位が(111)面で
    あることを特徴とする請求項記載の弾性表面波素子の
    電極形成方法。
  3. 【請求項3】 イオンが存在する雰囲気下で、−300
    〜−1000Vのバイアス電圧を印加しながら成膜する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の弾性表面波素
    子の電極形成方法。
  4. 【請求項4】 基板に入射するイオンの電流密度0.0
    1〜10.00mA/cm2であることを特徴とする請求
    項1〜のいずれかに記載の弾性表面波素子の電極形成
    方法。
  5. 【請求項5】 イオンがHe+、Ne+、Ar+、Kr+、
    Xe+の少なくとも1種であることを特徴とする請求項
    1〜のいずれかに記載の弾性表面波素子の電極形成方
    法。
  6. 【請求項6】 成膜時の真空度が10-2mmHg以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の弾
    性表面波素子の電極形成方法。
  7. 【請求項7】 成膜速度が0.01〜5nm/秒であるこ
    とを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の弾性表
    面波素子の電極形成方法。
  8. 【請求項8】 成膜時の基板加熱温度が0〜300℃で
    あることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の
    弾性表面波素子の電極形成方法。
  9. 【請求項9】 電極材料がAlなどの面心立方構造を有
    する金属、または添加物を含む面心立方構造を有する金
    属であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記
    載の弾性表面波素子の電極形成方法。
  10. 【請求項10】 前記添加物がTi、Cu、Pdの少な
    くとも1種であり、その添加量が0.1〜5.0重量%
    であることを特徴とする請求項記載の弾性表面波素子
    の電極形成方法。
  11. 【請求項11】 前記圧電基板が水晶、LiTaO3
    LiNbO3、Li247、ZnOの少なくとも1種か
    らなるものであることを特徴とする請求項1〜10のい
    ずれかに記載の弾性表面波素子の電極形成方法。
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Title
金原 粲,物理工学実験5 薄膜の基本技術,東京大学出版会,1985年 5月20日,初版第3刷,p.56
麻蒔立男,薄膜作成の基礎,日刊工業新聞社,1980年 2月20日,第3版,p.119−122

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