JP3308749B2 - 弾性表面波装置の製造方法、および、これを用いて製造された弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置の製造方法、および、これを用いて製造された弾性表面波装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面弾性波装置の製造
方法およびこれを用いて製造された表面弾性波装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、移動体通信用のフィルタとし
て多用されている表面弾性波装置(以下、SAWフィル
タと称す)は、一般に、36度回転Yカットもしくは3
6度回転Xカットのタンタル酸リチウム(LiTaO
3 )または、64度回転Yカットもしくは128度回転
Yカットのニオブ酸リチウム(LiNbO3 )単結晶基
板上に、櫛形電極等が配置されて形成されている。
【0003】SAWフィルタにおける電極金属について
は、微細加工性に優れていること、電極負荷質量効果を
小さくするために比重が小さいこと、かつ挿入損を小さ
くするために電気抵抗が小さいことが要求されるため
に、一般にアルミニウムあるいはアルミニウム系合金が
使用されているが、弾性表面波による圧電基板の振動に
よって発生するストレスマイグレーション耐性、すなわ
ち耐電力性を向上させるために、SAWフィルタの電極
材料として、アルミニウム(Al)に銅(Cu)やシリ
コン(Si)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)等
が微量添加されたアルミニウム合金が用いられている。
【0004】しかし、添加元素濃度が高くなるにつれ電
極の耐電力性は向上するものの、挿入損の増大、電極加
工時におけるエッチング残査などの問題が生じるため、
高濃度の添加は望ましくない。
【0005】そこで、上述したSAWフィルタの電極ス
トレスマイグレーション対策として、ジャパニーズ・ジ
ャーナル・アプライド・フィジクス(Jpn.J.Ap
pl.Phys.)第33巻3015頁(1994年)
に、36度回転Yカットタンタル酸リチウム基板を、フ
ッ酸にてエッチングし、イオンビームスパッタ法により
アルミニウム膜を形成すると、(111)方位の単結晶
アルミニウム膜が得られ、この膜を電極としたSAWフ
ィルタは、従来の多結晶のアルミニウム電極に比べる
と、極めて優れた耐電力性を持つことが報告されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たSAWフィルタの製造方法では、従来の多結晶のアル
ミニウム電極に比べると、極めて優れた耐電力性を持つ
ものの、タンタル酸リチウム単結晶基板上に単結晶アル
ミニウム膜を形成するのは難しく、製造歩留まりが極め
て低いという問題点のあることがわかった。
【0007】この問題点について図2を参照して説明す
る。
【0008】図2は、基板表面の状態を示す模式図であ
り、(a)は、表面変質層が存在する場合の状態を示す
図、(b)は、低指数の結晶面が形成された状態を示す
図、(c)は、低指数の結晶面が現れない状態を示す図
である。
【0009】一般に、単結晶の金属膜を形成するために
は、金属膜の成長方位に適した単結晶基板あるいは、単
結晶基板上にエピタキシャル成長したバッファー層が必
要である。
【0010】LiTaO3 やLiNbO3 等の単結晶圧
電基板表面上には、研磨工程などが原因となって、図2
(a)に示すように、結晶構造の乱れた表面層が存在す
る。そのため、単結晶本来の結晶構造を持つ生の格子面
がこのような表面変質層で覆われてしまい、何らかの前
処理を行って表面変質層を除去しないと、単結晶アルミ
ニウム膜を形成することは難しくなる。
【0011】ところで、SAWフィルタに用いられる単
結晶LiTaO3 やLiNbO3 基板は、一部を除き、
特定の結晶面が基板面と平行になっていないため、この
ような基板では、通常、基板表面と結晶学的な格子面と
が一致しない。
【0012】単結晶金属膜は、一般的に低指数を持った
基板格子面上に成長するため、基板表面と結晶学的格子
面が一致しないような基板上に単結晶アルミニウム膜を
形成するには、図2(b)に示すように、基板上に低指
数の結晶面を作り出す必要がある。
【0013】しかしながら、上述したフッ酸による基板
の前処理を行う従来のSAWフィルタの製造方法におい
ては、たとえ基板表面上の結晶構造の乱れた表面層を除
去できたとしても、エッチング処理が均等に進まず、図
2(c)に示すように、単結晶アルミニウム膜の成長に
適した低指数の結晶面が現れないために、単結晶アルミ
ニウム膜が歩留まりよく形成できないものと考えられ
る。
【0014】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、タンタル酸
リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶基板上において歩留
まり良く製造することができ、しかも耐電力性に優れる
弾性表面波装置の製造方法およびこれを用いて製造され
た表面弾性波装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結
晶圧電基板上に単結晶のアルミニウムあるいはアルミニ
ウム系合金膜より成る電極を備えた弾性表面波装置の製
造方法において、前記単結晶圧電基板上の基板表面変質
層を、前記タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結
晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ結晶面に垂直な
軸方向に対しイオンビームの照射方向が平行または垂直
となる位置からそれぞれ±20°の範囲内になるように
イオン源を配置してイオンビームエッチングを行うこと
により除去した後、前記単結晶圧電基板上に単結晶アル
ミニウムあるいはアルミニウム系合金膜を形成すること
を特徴とする。
【0016】また、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチ
ウム単結晶圧電基板上に(100)方位の単結晶アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金膜より成る櫛型電極
を有することを特徴とする。
【0017】また、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチ
ウム単結晶圧電基板上に(110)方位の単結晶アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金膜より成る櫛型電極
を有することを特徴とする。
【0018】また、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチ
ウム単結晶圧電基板上に(111)方位の単結晶アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金膜より成る櫛型電極
を有することを特徴とする。
【0019】
【作用】次に、本発明の作用について図面を参照して説
明する。
【0020】図1は、本発明の弾性表面波装置の製造方
法におけるイオンビームエッチングを説明するための図
である。また、図3は、本発明の特徴であるイオンビー
ムエッチングを行った時の基板上の単結晶アルミニウム
膜の成長の様子を示した模式的断面図である。
【0021】本発明では、図1に示すように、用いる基
板のカットアングルに応じ、基板の主軸方向とイオンビ
ームの照射方向とが平行または直角から、±20°の範
囲内になるような配置で基板のイオンビームエッチング
を行うので、用いた基板に応じてステップを持った低指
数結晶表面が現れる。
【0022】図1のAの配置では、基板20の表面に最
も近い低指数面30に垂直な軸40と、イオン源10の
照射方向が平行で、Bの配置では、基板の低指数面30
に垂直な軸40と、イオン源10の照射方向が垂直とな
っている。いずれの配置においても、基板の低指数面に
垂直な軸40に対しイオン源10の照射方向が±20°
の範囲内にあるならば、図2(b)に示したようなステ
ップを持った低指数結晶表面が現れるので、図3に示す
ように、単結晶アルミニウムが容易に成長することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【0024】図4は、本発明の弾性表面波装置の製造方
法において基板前処理の際に用いるイオンビームエッチ
ング装置の概略構成図である。
【0025】図4に示すイオンビームエッチング装置
は、イオンビームを基板に照射するカウフマン型のイオ
ン源10と、イオン源10のイオンビーム照射方向に対
し基板の方位を任意に変えることのできるゴニオメータ
70と、ゴニオメータ70上に設けられ、基板をマウン
トするための基板ホルダー60と、ため込み式ポンプで
あるクライオポンプ80とから主に構成され、基板ホル
ダー60には基板20が装着されている。また、イオン
源10には、マスフローメータ90を介してガスボンベ
(不図示)からアルゴンガスが供給される。ここで、イ
オン源10に供給されるガスは、アルゴンガスに限定さ
れるものではなく、キセノン、クリプトン等の希ガスで
あってもかまわない。
【0026】図4に示すイオンビームエッチング装置に
よって、前処理である、研磨工程などにより基板表面に
発生した表面変質層の除去処理を行った後、基板をアル
ミニウム電極膜形成装置に移し、電子ビーム蒸着法ある
いはイオンビームスパッタ法により、100nmのAl
−2wt%Cu合金膜またはAl−1wt%Si−0.
5%Cu合金膜を作製した。
【0027】電子ビーム蒸着法による作製条件は、 バックグラウンド真空度 3×10-10 Torr以下 蒸着時真空度 5×10-8Torr以下 基板温度 100℃ 成膜速度 0.05nm/s とした。
【0028】一方、イオンビームスパッタ法による作製
条件は、 バックグラウンド真空度 1×10-7Torr以下 スパッタ時アルゴン圧 2×10-4Torr 基板温度 25℃(室温) 成膜速度 0.1nm/s イオン源加速電圧 1200V とした。
【0029】作製したアルミニウム系合金膜の結晶性の
評価は、(アルミニウム電極膜形成装置に具備されてい
る)高速反射電子線回折(RHEED)ならびにX線回
折(XRD)により行った。
【0030】その後、中心周波数670MHzのSAW
フィルタを作製した。
【0031】なお、比較例とするために、フッ酸で前処
理を行った基板に対してもアルミニウム系合金膜を作製
し、同じSAWフィルタを作製した。フッ酸による前処
理は、40℃の45%フッ酸水溶液に各基板を1分間浸
漬することによって行った。
【0032】作製したSAWフィルタの耐電力性の評価
は、特開平3−48511に記載されているシステムお
よび方法により行った。
【0033】図5は、特開平3−48511公報に記載
されているSAWフィルタの耐電力性の評価システムを
示す図である。
【0034】本実施例において使用する評価システム
は、図5に示すように、信号発生器100の出力がパワ
ーアンプ110に接続され、パワーアンプ110の出力
が恒温槽120の内部に設けられたSAWフィルタ13
0に接続され、SAWフィルタ130の出力がパワーメ
ータ140に接続され、パワーメータ140の出力はコ
ンピュータ150を介して信号発生器100にフィード
バックされる構成となっている。
【0035】上記構成にて、信号発生器100からの出
力信号がパワーアンプ110により電力増幅されて、そ
の出力が恒温槽120のなかに設置されたSAWフィル
タ130に印加されるようになっている。また、SAW
フィルタ130の出力がパワーメーター140に入力さ
れてレベル測定されるとともに、パワーメーター140
の出力がコンピュータ150を介して信号発生器100
へフィードバックされ、信号発生器100の周波数がコ
ントロールされることにより、印加信号の周波数が常に
伝送特性のピーク周波数となるようになっている。
【0036】以下の実施例では、+30dBm(1W)
の電力を印加し、恒温槽120の温度は85℃として劣
化を加速した。
【0037】また、SAWフィルタの寿命については、
試験前のSAWフィルタ出力および試験開始後、時間t
における出力をそれぞれ、P0 、P(t)とすると、初
期値より1.0dB低下した時点、すなわち、 P(t)≦P0 −1.0(dB) となったときをSAWフィルタの寿命と定義した。
【0038】圧電基板として、XカットLiTaO3
(以下、LTと称す)基板、ZカットLT基板、36°
回転YカットLT基板、128°回転YカットLiNb
3 (以下、LNと記す)基板、41°回転YカットL
N基板、64°回転YカットLN基板、ZカットLN基
板について調べた。
【0039】(第1の実施例)第1の実施例として、基
板表面が結晶の低指数面と一致するXカットLT基板を
用いた場合について説明する。
【0040】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も低指数の結晶面は、(100)面(六方
晶の表示に用いられる指数では、(2,−1,−1,
0)面)となる。この面に垂直なX軸〈100〉からY
軸(〈010〉方向)に向かって、角度θでイオンビー
ムを照射して、基板の前処理を行った。
【0041】基板の前処理条件は、アルゴンガス圧1×
10-4Torr、加速電圧1000V、イオン電流密度
0.5A/cm2 、照射時間1〜5分間とした。Al−
2wt%Cu膜は、電子ビーム蒸着法により作製した。
【0042】表1は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、照射時間、RHEEDな
らびにXRDによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフ
ィルタの寿命を示す表である。
【0043】表1から明らかなように、イオンビームの
照射方向がX軸に平行あるいは垂直方向から±20°の
範囲内にあるならば、この基板上に(110)方位の単
結晶アルミニウム膜が形成され、この単結晶アルミニウ
ム電極膜は、多結晶のアルミニウム電極膜に比べ約10
0倍の耐電力寿命を有することがわかる。
【0044】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、X軸からY軸に向かって角度を変え
た実施例について述べたが、X軸からの角度が重要であ
り、方位角には依存しなかった。また、イオンビームス
パッタ法により作製したAl−2wt%Cu膜について
もほぼ同様な結果が得られた。
【0045】
【表1】 (第2の実施例)第2の実施例として、ZカットLT基
板、ZカットLN基板を用いた場合について説明する。
【0046】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も近い低指数の結晶面は、(001)面
(六方晶の表示に用いられる指数では、(0001)
面)である。この(001)面に垂直なZ軸〈001〉
からY軸(〈010〉方向)に向かって、角度θでイオ
ンビームを照射して、基板の前処理を行った。
【0047】基板の前処理条件は、第1の実施例の場合
と同じである。Al−2wt%Cu膜は、電子ビーム蒸
着法により作製した。
【0048】表2は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、RHEEDならびにXR
Dによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0049】また、表2においては、LT基板であって
もLN基板であってもほとんど同じ結果が得られたの
で、ZカットLT基板についての結果のみ示した。
【0050】表2から明らかなように、イオンビームの
照射方向がX軸に平行あるいは垂直方向から±20°の
範囲内にあるならば、この基板上に(111)方位の単
結晶アルミニウム膜が形成され、この単結晶アルミニウ
ム電極膜は、多結晶のアルミニウム電極膜に比べ約10
0倍の耐電力寿命を有することがわかる。
【0051】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、Z軸からY軸に向かって角度を変え
た実施例について述べたが、Z軸からの角度が重要であ
り、方位角には依存しなかった。また、イオンビームス
パッタ法により作製したAl−2wt%Cu膜について
もほぼ同様な結果が得られた。
【0052】
【表2】 (第3の実施例)第3の実施例として、36°Yカット
LT基板を用いた場合について説明する。
【0053】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も近い低指数の結晶面は、(012)面
(六方晶の表示に用いられる指数では、(0,1,−
1,2)面)である。この(012)面に垂直な軸(基
板面に垂直な軸からY軸に向かって3.1°傾いた軸)
から−Y軸(〈0,−1,0〉方向)に向かって、角度
θでイオンビームを照射して、基板の前処理を行った。
【0054】基板の前処理条件は、第1の実施例と同じ
である。イオンビームスパッタ法によりAl−1wt%
Si−0.5wt%Cu合金膜を作製した。
【0055】表3は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、RHEEDならびにXR
Dによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0056】表3から明らかなように、イオンビームの
照射方向が、(012)面に垂直な軸に平行あるいは垂
直方向から±20°の範囲内にあるならば、この基板上
に(111)方位の単結晶アルミニウム膜が形成され、
この単結晶アルミニウム電極膜は、多結晶のAl電極膜
に比べ約100倍の耐電力寿命を有することがわかる。
【0057】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、(012)面に垂直な軸から−Y軸
に向かって角度を変えた実施例について述べたが、該
(012)面に垂直な軸からの角度が重要であり、方位
角には依存しなかった。
【0058】
【表3】 (第4の実施例)上記の第3の実施例では、Al−1w
t%Si−0.5wt%Cu合金膜を、イオンビームス
パッタ法により作製したが、第4の実施例では、基板の
イオンビームエッチング条件は第3の実施例の場合と全
く同じにし、Al−1wt%Si−0.5wt%Cu合
金膜を電子ビーム蒸着により作製した場合について説明
する。
【0059】表4は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、RHEEDならびにXR
Dによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0060】上述したアルミニウム系合金膜を電子ビー
ム蒸着により作製すると、(100)方位の単結晶アル
ミニウム膜が得られ、この単結晶アルミニウム膜を電極
としたSAWフィルタは、表4に示すとおり、多結晶の
アルミニウム電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有
することがわかる。
【0061】なお、本実施例においては、第3の実施例
と同様、イオンビームの照射方向として、(012)面
に垂直な軸から−Y軸に向かって角度を変えたが、(0
12)面に垂直な軸からの角度が重要であり、方位角に
は依存しなかった。
【0062】
【表4】 (第5の実施例)第5の実施例として、128°Yカッ
トLN基板を用いた場合について説明する。
【0063】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も近い低指数の結晶面は、(0,−1,
2)面(六方晶の表示に用いられる指数では、(0,−
1,1,2)面)である。この(0,−1,2)面に垂
直な軸(基板面に垂直な軸から−Y軸に向かって5.3
°傾いた軸)からY軸(〈010〉方向)に向かって、
角度θでイオンビームを照射して、基板の前処理を行っ
た。
【0064】基板の前処理条件は、第1の実施例の場合
と同様にしてイオンビームスパッタ法によりAl−2w
t%Cu膜を作製した。
【0065】表5は、本実施例におけるイオンビームエ
ッチング用のイオンビームの照射角度、RHEEDなら
びにXRDによるAl膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0066】表5から明らかなように、イオンビームの
照射方向が、(0,−1,2)面に垂直な軸に平行ある
いは垂直方向から±20°の範囲内にあるならば、この
基板上に(111)方位の単結晶アルミニウム膜が形成
され、この単結晶アルミニウム電極膜は、多結晶のアル
ミニウム電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有する
ことがわかる。
【0067】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、(0,−1,2)面に垂直な軸から
Y軸に向かって角度を変えた実施例について述べたが、
(0,−1,2)面に垂直な軸からの角度が重要であ
り、方位角には依存しなかった。
【0068】
【表5】 (第6の実施例)上記の第5の実施例では、Al−2w
t%Cu合金膜は、イオンビームスパッタ法により作製
したが、本実施例では、基板のイオンビームエッチング
条件は第5の実施例の場合と全く同じにし、Al−2w
t%Cu合金膜を電子ビーム蒸着により作製した場合に
ついて説明する。
【0069】表6は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、RHEEDならびにXR
Dによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0070】上述したアルミニウム系合金膜を電子ビー
ム蒸着により作製すると、(100)方位の単結晶アル
ミニウム膜が得られ、この単結晶アルミニウム膜を電極
としたSAWフィルタは、表6に示すとおり、多結晶の
Al電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有すること
がわかる。
【0071】なお、本実施例においては、第5の実施例
と同様、イオンビームの照射方向として、(0,−1,
2)面に垂直な軸からY軸に向かって角度を変えたが、
(0,−1,2)面に垂直な軸からの角度が重要であ
り、方位角には依存しなかった。
【0072】
【表6】 (第7の実施例)第7の実施例として、41°Yカット
LN基板を用いた場合について説明する。
【0073】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も近い低指数の結晶面は、(012)面
(六方晶の表示に用いられる指数では、(0,1,−
1,2)面)である。この(012)面に垂直な軸(基
板面に垂直な軸からY軸に向かって8.3°傾いた軸)
から−Y軸(〈0,−1,0〉方向)に向かって、角度
θでイオンビームを照射して、基板の前処理を行った。
【0074】基板の前処理条件は、第1の実施例の場合
と同様にしてイオンビームスパッタ法によりAl−1w
t%Si−0.5wt%Cu膜を作製した。
【0075】表7は、基板のエッチング用のイオンビー
ムの照射角度、RHEEDならびにXRDによるアルミ
ニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿命を示す表であ
る。
【0076】表7から明らかなように、イオンビームの
照射方向が、(012)面に垂直な軸に平行あるいは垂
直方向から±20°の範囲内にあるならば、この基板上
に(111)方位の単結晶アルミニウム膜が形成され、
この単結晶アルミニウム電極膜は、多結晶のアルミニウ
ム電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有することが
わかる。
【0077】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、(012)面に垂直な軸から−Y軸
に向かって角度を変えた実施例について述べたが、(0
12)面に垂直な軸からの角度が重要であり、方位角に
は依存しなかった。
【0078】
【表7】 (第8の実施例)上記の第7の実施例では、Al−1w
t%Si−0.5wt%Cu合金膜は、イオンビームス
パッタ法により作製したが、本実施例では、基板のイオ
ンビームエッチング条件は第7の実施例と全く同じに
し、Al−1wt%Si−0.5wt%Cu合金膜を電
子ビーム蒸着により作製した場合について説明する。
【0079】表8は、本実施例における基板エッチング
用のイオンビームの照射角度、RHEEDならびにXR
Dによるアルミニウム膜の結晶性、SAWフィルタの寿
命を示す表である。
【0080】上述したアルミニウム系合金膜を電子ビー
ム蒸着により作製すると、(100)方位の単結晶アル
ミニウム膜が得られ、この単結晶アルミニウム膜を電極
としたSAWフィルタは、表8に示すとおり、多結晶の
アルミニウム電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有
することがわかる。
【0081】なお、本実施例においては、第7の実施例
と同様、イオンビームの照射方向として、(012)面
に垂直な軸から−Y軸に向かって角度を変えたが、(0
12)面に垂直な軸からの角度が重要であり、方位角に
は依存しなかった。
【0082】
【表8】 (第9の実施例)第9の実施例として、64°Yカット
LN基板を用いた場合について説明する。
【0083】本実施例における圧電基板の場合、基板表
面に対し、最も近い低指数の結晶面は、(001)面
(六方晶の表示に用いられる指数では、(0001)
面)である。この(001)面に垂直な軸(基板面に垂
直な軸からY軸に向かって26°傾いた軸)から−Y軸
(〈0,−1,0〉方向)に向かって、角度θでイオン
ビームを照射して、基板の前処理を行った。
【0084】基板の前処理条件は、第1の実施例の場合
と同様にしてイオンビームスパッタ法によりAl−1w
t%Si−0.5wt%Cu合金膜を作製した。
【0085】表9は、基板エッチング用のイオンビーム
の照射角度、RHEEDならびにXRDによるAl膜の
結晶性、SAWフィルタの寿命を示す表である。
【0086】表9から明らかなように、イオンビームの
照射方向が、(001)面に垂直な軸に平行あるいは垂
直方向から±20°の範囲内にあるならば、この基板上
に(111)方位の単結晶アルミニウム膜が形成され、
この単結晶アルミニウム電極膜は、多結晶のアルミニウ
ム電極膜に比べ約100倍の耐電力寿命を有することが
わかる。
【0087】なお、本実施例においては、イオンビーム
の照射方向として、(001)面に垂直な軸から−Y軸
に向かって角度を変えた実施例について述べたが、(0
01)面に垂直な軸からの角度が重要であり、方位角に
は依存しなかった。また、電子ビーム蒸着法によりAl
−1wt%Si−0.5wt%Cu合金膜を作製した
が、表9とほとんど同じ結果が得られた。
【0088】
【表9】
【0089】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0090】単結晶圧電基板上の基板表面変質層を、
ンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶圧電基板表
に最も近い低指数を持つ結晶面に垂直な軸方向に対し
イオンビームの照射方向が平行または垂直となる位置か
らそれぞれ±20°の範囲内になるようにイオン源を配
置してイオンビームエッチングを行うことにより除去し
た後、単結晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいは
アルミニウム系合金膜を形成するようにしたため、単結
晶アルミニウムあるいはアルミニウム系合金膜の形成に
必要な基板材料の低指数面を露出させることができる。
そのため、フッ酸による基板前処理と違って、歩留まり
よく単結晶アルミニウム膜あるいはアルミニウム系合金
膜を形成できる。
【0091】このような単結晶アルミニウムあるいはア
ルミニウム合金膜より成る櫛形電極を設けることによ
り、前記弾性表面波装置の電極の耐電力性を格段に向上
できるとともに、高濃度の添加元素を必要としないため
に、挿入損の増大や電極加工時におけるエッチング残査
を生じさせずにSAWフィルタを歩留り良く製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾性表面波装置の製造方法におけるイ
オンビームエッチングを説明するための図である。
【図2】図2は、基板表面の状態を示す模式図であり、
(a)は、表面変質層が存在する場合の状態を示す図、
(b)は、低指数の結晶面が形成された状態を示す図、
(c)は、低指数の結晶面が現れない状態を示す図であ
る。
【図3】本発明の特徴であるイオンビームエッチングを
行った時の基板上の単結晶アルミニウム膜の成長の様子
を示した模式的断面図である。
【図4】本発明の弾性表面波装置の製造方法において基
板前処理の際に用いるイオンビームエッチング装置の概
略構成図である。
【図5】特開平3−48511公報に記載されているS
AWフィルタの耐電力性の評価システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 イオン源 20 基板 30 基板表面に最も近い低指数結晶面 40 基板の低指数面に垂直な軸 50 イオンビーム 60 基板ホルダー 70 ゴニオメータ 80 クライオポンプ 90 マスフローメータ 100 信号発生器 110 パワーアンプ 120 恒温槽 130 SAWフィルタ 140 パワーメーター 150 コンピュータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−199062(JP,A) 特開 平6−45288(JP,A) 特開 平4−23471(JP,A) 特開 昭62−234319(JP,A) 特開 平4−196610(JP,A) 特開 平4−78209(JP,A) 特開 昭57−15514(JP,A) 特開 平6−132777(JP,A) 特開 平5−226337(JP,A) 特開 平5−183373(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム
    単結晶圧電基板上に単結晶のアルミニウムあるいはアル
    ミニウム系合金膜より成る電極を備えた弾性表面波装置
    の製造方法において、 前記単結晶圧電基板上の基板表面変質層を、前記タンタ
    ル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶圧電基板表面
    最も近い低指数を持つ結晶面に垂直な軸方向に対しイオ
    ンビームの照射方向が平行または垂直となる位置からそ
    れぞれ±20°の範囲内になるようにイオン源を配置し
    てイオンビームエッチングを行うことにより除去した
    後、前記単結晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるい
    はアルミニウム系合金膜を形成することを特徴とする弾
    性表面波装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板がXカットタンタル酸リチウムであ
    り、 前記基板表面変質層を、該Xカットタンタル酸リチウム
    単結晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ(100)
    結晶面に垂直な〈100〉軸方向に対しイオンビームの
    照射方向が平行または垂直となる位置からそれぞれ±2
    0°の範囲内になるようにイオン源を配置してイオンビ
    ームエッチングを行うことにより除去した後、前記単結
    晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいはアルミニウ
    ム系合金膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板がZカットタンタル酸リチウムまた
    はZカットニオブ酸リチウムであり、 前記基板表面変質層を、該Zカットタンタル酸リチウム
    またはZカットニオブ酸リチウム単結晶圧電基板表面に
    最も近い低指数を持つ(001)結晶面に垂直な〈00
    1〉軸方向に対しイオンビームの照射方向が平行または
    垂直となる位置からそれぞれ±20°の範囲内になるよ
    うにイオン源を配置してイオンビームエッチングを行う
    ことにより除去した後、前記単結晶圧電基板上に単結晶
    アルミニウムあるいはアルミニウム系合金膜を形成する
    ことを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板が36°回転Yカットタンタル酸リ
    チウムであり、 前記基板表面変質層を、該36°回転Yカットタンタル
    酸リチウム単結晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ
    (012)結晶面に垂直な軸方向に対しイオンビームの
    照射方向が平行または垂直となる位置からそれぞれ±2
    0°の範囲内になるようにイオン源を配置してイオンビ
    ームエッチングを行うことにより除去した後、前記単結
    晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいはアルミニウ
    ム系合金膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板が128°回転Yカットニオブ酸リ
    チウムであり、 前記基板表面変質層を、該128°回転Yカットニオブ
    酸リチウム単結晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ
    (0,−1,2)結晶面に垂直な軸方向に対しイオンビ
    ームの照射方向が平行または垂直となる位置からそれぞ
    れ±20°の範囲内になるようにイオン源を配置してイ
    オンビームエッチングを行うことにより除去した後、前
    記単結晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいはアル
    ミニウム系合金膜を形成することを特徴とする弾性表面
    波装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板が41°回転Yカットニオブ酸リチ
    ウムであり、 前記基板表面変質層を、該41°回転Yカットニオブ酸
    リチウム単結晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ
    (012)結晶面に垂直な軸方向に対しイオンビームの
    照射方向が平行または垂直となる位置からそれぞれ±2
    0°の範囲内になるようにイオン源を配置してイオンビ
    ームエッチングを行うことにより除去した後、前記単結
    晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいはアルミニウ
    ム系合金膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法において、 前記単結晶圧電基板が64°回転Yカットニオブ酸リチ
    ウムであり、 前記基板表面変質層を、該64°回転Yカットニオブ酸
    リチウム単結晶圧電基板表面に最も近い低指数を持つ
    (001)結晶面に垂直な軸方向に対しイオンビームの
    照射方向が平行または垂直となる位置からそれぞれ±2
    0°の範囲内になるようにイオン源を配置してイオンビ
    ームエッチングを行うことにより除去した 後、前記単結
    晶圧電基板上に単結晶アルミニウムあるいはアルミニウ
    ム系合金膜を形成することを特徴とする弾性表面波装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製造
    方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、前記 タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(100)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の弾性表面波装置の製造
    方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記36°回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(100)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記128°回転Yカットニオブ酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(100)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記41°回転Yカットニオブル酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(100)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、前記 タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(110)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記Xカットタンタル酸リチウム単結晶圧電基板上に
    (110)方位の単結晶アルミニウムあるいはアルミニ
    ウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを特徴とす
    る弾性表面波装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、前記 タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(111)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  15. 【請求項15】 請求項3に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記Zカットタンタル酸リチウム単結晶圧電基板上に
    (111)方位の単結晶アルミニウムあるいはアルミニ
    ウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを特徴とす
    る弾性表面波装置。
  16. 【請求項16】 請求項3に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記Zカットニオブ酸リチウム単結晶圧電基板上に(1
    11)方位の単結晶アルミニウムあるいはアルミニウム
    系合金膜より成る櫛型電極を有することを特徴とする弾
    性表面波装置。
  17. 【請求項17】 請求項4に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記36°回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(111)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  18. 【請求項18】 請求項5に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記128°回転Yカットニオブ酸リチウム単結晶圧電
    基板上に(111)方位の単結晶アルミニウムあるいは
    アルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを
    特徴とする弾性表面波装置。
  19. 【請求項19】 請求項6に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造 された弾性表面波装置であって、 前記41°回転Yカットニオブ酸リチウム単結晶圧電基
    板上に(111)方位の単結晶アルミニウムあるいはア
    ルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを特
    徴とする弾性表面波装置。
  20. 【請求項20】 請求項7に記載の弾性表面波装置の製
    造方法を用いて製造された弾性表面波装置であって、 前記64°回転Yカットニオブ酸リチウム単結晶圧電基
    板上に(111)方位の単結晶アルミニウムあるいはア
    ルミニウム系合金膜より成る櫛型電極を有することを特
    徴とする弾性表面波装置。
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