JP3434709B2 - テーブル機構 - Google Patents

テーブル機構

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JP3434709B2
JP3434709B2 JP24516998A JP24516998A JP3434709B2 JP 3434709 B2 JP3434709 B2 JP 3434709B2 JP 24516998 A JP24516998 A JP 24516998A JP 24516998 A JP24516998 A JP 24516998A JP 3434709 B2 JP3434709 B2 JP 3434709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡や走査型レーザ顕微鏡等に用いられるテーブル機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡や超精密加工機など、高精度
な動作が必要な場面において、弾性ばねガイドを用いた
ステージがよく利用される。弾性ばねガイドは摺動部を
持たないため、ガタや摩擦、摩耗の影響を受けず高精度
な動作が可能である。また、ばねガイドを応用したXY
Zステージは、一般的に一軸駆動ステージを三つ重ねた
ものがほとんどである。しかし、このような構成は、ス
テージの大型化を招いてしまう。
【0003】小型化・高速化をねらったステージとし
て、特開平9−89912号や特願平8−133513
号がある。これらのステージは、可動テーブルのみがX
YZ方向に移動可能にばねで支持されており、各軸方向
に1本ずつ固定台に固定された圧電アクチュエータを備
えている。
【0004】例として、特開平9−89912号のステ
ージすなわちテーブル機構の構成を図7に示す。主テー
ブル112は隣り合う3面から3組の棒状ばね114
x,114y,114zが垂直に伸び、これらは副テー
ブル116の互いに直交した3つの壁部に固定されてい
る。固定台122は、副テーブルの116の各壁面に対
向した3つの面から3組の棒状ばね120x,120
y,120zが延び、これらは副テーブルの116の各
壁部に固定されている。
【0005】固定台122はその一面122aでもって
固定枠124に固定され、副テーブル116が固定枠1
24に対して浮いた状態で支持されている。固定枠12
4には、副テーブル116の各壁部に設けた穴118
x,118y,118zを通って、x,y,z方向に延
びる圧電アクチュエータ126x,126y,126z
が固定されており、それらの自由端は主テーブル112
に接触している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このテーブル機構で
は、固定枠124に固定された圧電アクチュエータ12
6x,126y,126zは、各軸方向とも主テーブル
112を直接押圧している。このため、例えば一軸方向
に沿って主テーブル112を駆動した場合、他の二軸方
向用の圧電アクチュエータと主テーブルとの間で摩擦が
生じてしまう。これに伴い、主テーブル112は、一軸
方向に沿った直進的な変位だけでなく、摩擦抵抗により
回転モーメントを受けるために、回転変位を伴ってしま
う。このような回転変位は、高精度な位置決めが要求さ
れる用途にとっては、出来る限り少ないことが望まし
い。
【0007】本発明は、このような不具合を解消するた
めに成されたものであり、その目的は、可動テーブルが
回転変位を伴わずに直線的に変位するテーブル機構を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の各項に記
すテーブル機構を含んでいる。 1. 本発明によるテーブル機構は、固定台と、固定台
に対して移動可能な可動テーブルと、前記可動テーブル
を第一の軸に対して対称に支持する第一の一対のばね部
材と、前記可動テーブルを第一の軸に直交する第二の軸
に対して対称に支持する第二の一対のばね部材と、前記
第一の軸に対して対称に配置され、一端が前記第一のば
ね部材に接続され、他端が前記固定台に回転変位可能に
接続された第一の一対の拡大アームと、前記第一の軸に
対して対称に配置された、一端が前記第一の拡大アーム
を押圧し、他端が固定台に固定された第一の一対の圧電
アクチュエータとを備えており、前記第一の圧電アクチ
ュエータは前記可動テーブルから間隔を置いて第一の軸
に沿って延びており、前記第一の拡大アームは前記第一
の圧電アクチュエータの第一の軸に沿った変位をその回
転変位により拡大して前記可動テーブルに伝える。 2. 本発明による別のテーブル機構は、第1項のテー
ブル機構において、さらに、前記第一の圧電アクチュエ
ータの押圧による回転変位方向と逆向きに前記第一の拡
大アームを押圧する第一の一対の予圧ばねと、前記第一
の予圧ばねに荷重を加え、そのたわみ量を調整する第一
の一対の荷重調整機構とを備えている。 3. 本発明による別のテーブル機構は、第1項のテー
ブル機構において、さらに、前記第二の軸に対して対称
に配置され、一端が前記第二のばね部材に接続され、他
端が前記固定台に回転変位可能に接続された第二の一対
の拡大アームと、前記第二の軸に対して対称に配置さ
れ、一端が前記第二の拡大アームを押圧し、他端が固定
台に固定された第二の一対の圧電アクチュエータとを備
えており、前記第二の圧電アクチュエータは前記可動テ
ーブルから間隔を置いて第二の軸に沿って延びており、
前記第二の拡大アームは前記第二の圧電アクチュエータ
の第二の軸に沿った変位をその回転変位により拡大して
前記可動テーブルに伝える。 4. 本発明による別のテーブル機構は、第3項のテー
ブル機構において、さらに、前記第二の圧電アクチュエ
ータの押圧による回転変位方向と逆向きに前記第二の拡
大アームを押圧する第二の一対の予圧ばねと、前記第二
の予圧ばねに荷重を加え、そのたわみ量を調整する第二
の一対の荷重調整機構とを備えている。 5. 本発明による別のテーブル機構は、第1項〜第4
項のいずれかひとつのテーブル機構において、前記第一
及び第二のばね部材はスリットを有する口形状ばねであ
り、前記可動テーブルと前記第一及び第二のばね部材と
前記第一の拡大アームと前記第一の予圧ばねと前記固定
台とが一体で形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】[第一の実施の形態]第一の実施
の形態によるテーブル機構を図1に示す。本実施形態は
y軸方向に一次元的に駆動するテーブル機構である。
【0010】可動テーブル1は、スリットを有する四つ
の口形状ばね2a,2b,3a,3bにより支持されて
いる。口形状ばね2a,2bは、直接、固定台11と接
続されてており、口形状ばね3a,3bは、てこ拡大ア
ーム4a,4bを介して、固定台11と接続されてい
る。てこ拡大アーム4a,4bは、固定台11との接続
部近くに、円弧切り欠き8a,8bを有しており、ここ
を支点として回転変位し得る。
【0011】圧電アクチュエータ10a,10bは、そ
の一端が固定台11に固定されており、他端は、てこ拡
大アーム4a,4bの円弧切り欠き8a,8bの近くに
埋め込まれたピン9a,9bに接触している。さらに、
てこ拡大アーム4a,4bは、円弧切り欠き8a,8b
の近くにおいて、ピン9a,9bの反対側から直角に延
びているアーム5a,5bを有している。アーム5a,
5bは、その中央近くに円弧切り欠き7a,7bを有し
ており、円弧切り欠き7a,7bの先の部分を押圧する
送りネジ6a,6bが固定台11に設けられている。
【0012】上述したこれらの構成要素は全て駆動軸
(y軸)に関して対称に配置されている。可動テーブル
1と口形状ばね2a,2b,3a,3bとてこ拡大アー
ム4a,4bとアーム5a,5bと固定台11は、単一
の金属ブロックを適宜切削することにより、一体的に作
製される。
【0013】可動テーブル1は、圧電アクチュエータ1
0a,10bに電圧を印加することにより駆動される。
圧電アクチュエータ10a,10bは、電圧印加に応じ
て伸張し、ピン9a,9bを介して、てこ拡大アーム4
a,4bをy方向に押す。これにより、てこ拡大アーム
4a,4bは、円弧切り欠き8a,8bを支点として回
転変位する。
【0014】ピン9a,9bは、圧電アクチュエータ1
0a,10bがてこ拡大アーム4a,4bを押圧する部
位で、局部的変形を起こして変位が吸収されるのを避け
るため、てこ拡大アーム4a,4bを構成している材料
より硬い材料が用いられている。圧電アクチュエータ1
0a,10bがてこ拡大アーム4a,4bを押圧する位
置は、回転移動の支点となる円弧切り欠き8a,8bの
近くであり、可動テーブル1は、回転支点となる円弧切
り欠き8a,8bから離れているため、てこ拡大の原理
により、圧電アクチュエータ10a,10bの変位は拡
大されて可動テーブル1に伝えられる。
【0015】図2は、可動テーブル1とてこ拡大アーム
4a,4bを接続している口形状ばねを示している。図
中、口形状ばねは、口形状ばね3a,3bを代表してお
り、参照符号3で示してある。口形状ばね3は、y方向
に延びる長方形の薄板の長手方向にスリットが入った形
状をしている。このため、ばね3は、y方向の力Fyに
対して高い剛性を持つが、これと直交するx方向の力F
xに対しては低い剛性を持つ。従って、てこ拡大アーム
4a,4bの回転変位は、ばね3a,3bによって殆ど
減衰されずに、可動テーブル1に伝えられる。
【0016】口形状ばね3a,3bとは反対に、口形状
ばね2a,2bは、y方向の力Fyに対して低い剛性を
持ち、x方向の力Fxに対しては高い剛性を持つ。この
ため、てこ拡大アーム4a,4bの回転変位に伴う可動
テーブル1のy方向の移動に対しては大きな抵抗を示さ
ないが、x方向の変位に対しては大きな抵抗を示し、可
動テーブル1のx方向への移動を抑制する。その結果、
可動テーブル1は、てこ拡大アーム4a,4bの回転変
位に対して、まっすぐy方向に移動する。このように、
可動テーブル1は、摺動部を持たないばねをガイドとし
ているため、摩擦等が原因となるヨーイングを生じな
い。
【0017】しかし、圧電アクチュエータ10a,10
bは、同じ電圧印加に対しても、個体差のため、変位に
バラツキを生じる。例えば、可動テーブル1を駆動する
ために圧電アクチュエータ10a,10bを変位させた
場合、圧電アクチュエータ10aの変位が、圧電アクチ
ュエータ10bの変位より大きければ可動テーブル1の
左側変位が大きくなるため、左方向に回転変位してしま
う。また、加工誤差等による左右の口形状ばね3a,3
bのy方向たわみ剛性の違いによっても可動テーブル1
は回転変位を生じる。このような回転変位は、可動テー
ブル1をまっすぐ動かす目的には、不要な動作である。
【0018】図3(a)は、電圧印加により変位してい
る圧電アクチュエータにこれを圧縮する方向の荷重Fが
加わっている様子を示しており、図3(b)は、このよ
うな状況下の圧電アクチュエータにおける荷重Fと変位
xの関係を示したグラフである。このグラフから、圧電
アクチュエータに適度な荷重Fを懸けることにより、圧
電アクチュエータの変位を調整できることが分かる。
【0019】図1において、アーム5a,5bに形成さ
れた円弧切り欠き7a,7bは、ばねとして働く。送り
ネジ6a,6bをねじ込んでいくと、アーム5a,5b
が押圧され、円弧切り欠き7a,7bがたわみ変形す
る。この時、円弧切り欠き7a,7bをたわませる荷重
Fは、これと同時に、圧電アクチェエータ10a,10
bにもこれを圧縮する方向に働く。送りネジ6a,6b
の送り量を適当に調整することで、円弧切り欠き7a,
7bは、アーム5a,5bを押圧する荷重に基づく可変
の予圧ばねとして機能し、圧電アクチュエータ10a,
10bにかかる荷重Fを調整することができる。言い換
えれば、アーム5a,5b及び送りネジ6a,6bは、
円弧切り欠き7a,7bをたわませる荷重Fを調整する
荷重調整機構を構成し、この荷重調整機構を調整するこ
とで、圧電アクチュエータ10a,10bの変位を適当
に調整することが可能となる。圧電アクチュエータ10
a,10bの変位は、可動テーブル1と口形状ばね3
a,3bの接続部でモニタするとよい。ここでは、圧電
アクチュエータの変位が拡大され、かつ口形状ばね3
a,3bのy方向たわみ剛性のバラツキの影響も含めた
左右変位のバラツキを確認できるためである。
【0020】このようにして、圧電アクチュエータ10
a,10bに電圧の印加・遮断を繰り返し、左右変位が
等しくなるように送りネジ6a,6bを調整すること
で、可動テーブル1を高精度に送ることができる。
【0021】ここで、荷重調整用に使用した円弧切り欠
きばね(円弧切り欠き7a,7b)はアーム5a,5b
と共に、可動テーブル1、口形状ばね2a,2b,3
a,3b、拡大アーム4a,4b及び固定台11と一体
で加工されている。これは、部品点数を減らし、コンパ
クト且つ組立を容易にするものである。また、摩擦摺動
部を持たないため、運動の再現性も良い。
【0022】荷重調整用ばねは、円弧切り欠き形状だけ
でなく、板ばねもしくはコイルばね等のように、ばね性
を有していれば、どのようなものを用いてもよい。ま
た、荷重調整機構における送りネジ6a,6bは、アー
ム5a,5bに調整可能な荷重を加えることが可能であ
れば他の部材としてもよい。例えば、固定台11に一端
を固定し、他端をアーム5a,5bに接触させた圧電部
材を用いても同様の効果を得ることができる。また、手
動による調整を省くために、送りネジ6a,6bの部分
にピコモーター(米国 ニューフォーカス社製)を用い
てもよい。
【0023】ピコモーターの基本的な構成を説明する。
ピコモーターは、互いに平行に配置された二本の棒状の
保持部材を連結する圧電体とを有している。二本の保持
部材の間にはピコモーター用送りネジが挟持されてい
る。
【0024】この状態で、圧電体が静止状態にあると
き、送りネジは二本の保持部材に保持されて静止してい
る。圧電体を駆動することにより、二本の保持部材をそ
の長手方向に沿って互いに逆方向に伸縮動作させ、送り
ネジを回転させる。結果として、送りネジはその長手方
向に移動する。
【0025】図4は、この主旨に基づいた第一の実施の
形態のテーブル機構の変形例を示している。図中、図1
に示される部材と同じ参照符号で示された部材は同等の
部材を示している。
【0026】図4に示されるように、てこ拡大アーム4
a,4bは、(図1に示される)円弧切り欠き7a,7
bを備えたアーム5a,5bを有しておらず、ピン9
a,9bと同じ側にコイルばね17a,17bの一端が
連結されている。コイルばね17a,17bの他端は、
固定台11に設けられた送りネジ16a,16bに連結
されている。
【0027】コイルばね17a,17bは、てこ拡大ア
ーム4a,4bに口形状ばね3a,3bの近くで連結し
ており、てこ拡大アーム4a,4bを送りネジ16a,
16bの方に引っ張っている。このため、圧電アクチュ
エータ10a,10bは縮む方向に荷重を受けている。
圧電アクチュエータ10a,10bに懸かる荷重は、送
りネジ16a,16bを操作してコイルばね17a,1
7bの伸びを調整することにより変更可能である。
【0028】従って、送りネジ16a,16bを用いて
左右の圧電アクチュエータ10a,10bの変位を等し
く調整することにより、可動テーブル1はy方向に直線
的に変位する。
【0029】コイルばねを用いたこの変形例のテーブル
機構は、コイルばね17a,17bが伸びと復元力の間
に直線的な関係を有しているために、装置の設計や変位
の調整を行ない易いという利点を有している。
【0030】[第二の実施の形態]第二の実施の形態に
よるテーブル機構を図5に示す。本実施形態はx軸方向
とy軸方向に二次元的に駆動するテーブル機構である。
図中、図1に示される部材と同じ参照符号で示された部
材は同等の部材を示している。
【0031】図から分かるように、本実施の形態のテー
ブル機構は、図1に示したy軸方向への駆動機構と同じ
構成を、x軸方向に対して付加した構成となっている。
従って、口形状ばね3a,3bとてこ拡大アーム4a,
4bとアーム5a,5bと送りネジ6a,6bと圧電ア
クチュエータ10a,10bに関しては、第一の実施の
形態と全く同じである。
【0032】図5に示されるように、口形状ばね2a,
2bは、てこ拡大アーム4c,4dを介して、固定台1
1に接続されている。てこ拡大アーム4c,4dは、固
定台11との接続部近くに、円弧切り欠き8c,8dを
有し、ここを支点として回転変位し得る。
【0033】圧電アクチュエータ10c,10dは、そ
の一端が固定台11に固定されており、他端は、てこ拡
大アーム4c,4dの円弧切り欠き8c,8dの近くに
埋め込まれたピン9c,9dに接触している。
【0034】さらに、てこ拡大アーム4c,4dは、円
弧切り欠き8c,8dの近くにおいて、ピン9c,9d
の反対側から直角に延びているアーム5c,5dを有し
ている。アーム5c,5dは、その中央近くに円弧切り
欠き7c,7dを有しており、円弧切り欠き7c,7d
の先の部分を押圧する送りネジ6c,6dが固定台11
に設けられている。
【0035】上述したこれらの構成要素は全て駆動軸
(x軸)に関して対称に配置されている。なお、円弧切
り欠きばね(円弧切り欠き7a,7b,7c,7d)は
アーム5a,5b,5c,5dと共に、可動テーブル
1、口形状ばね2a,2b,3a,3b、拡大アーム4
a,4b,4c,4d及び固定台11と一体で加工され
ている。
【0036】可動テーブル1は、圧電アクチュエータ1
0a,10bに電圧を印加することによりy方向に、圧
電アクチュエータ10c,10dに電圧を印加すること
によりx方向に駆動される。圧電アクチュエータ10
a,10bは、電圧印加に応じて伸張して、てこ拡大ア
ーム4a,4bをy方向に押す。これにより、てこ拡大
アーム4a,4bは、円弧切り欠き8a,8bを支点と
して回転変位する。
【0037】また、圧電アクチュエータ10c,10d
は、電圧印加に応じて伸張して、てこ拡大アーム4c,
4dをx方向に押す。これにより、てこ拡大アーム4
c,4dは、円弧切り欠き8c,8dを支点として回転
変位する。
【0038】圧電アクチュエータ10a,10b,10
c,10dと接触しているピン9a,9b,9c,9d
は円弧切り欠き8a,8b,8c,8dの近くに位置し
ているため、圧電アクチュエータ10a,10b,10
c,10dの変位は、てこの原理により、拡大されて可
動テーブル1に伝達される。
【0039】口形状ばね3a,3bは、y方向に対して
は高い剛性を有しているが、これと直交するx方向に対
しては低い剛性を有している。反対に、口形状ばね2
a,2bは、y方向に対しては低い剛性を有している
が、x方向に対しては高い剛性を有している。
【0040】このため、てこ拡大アーム4a,4bの回
転変位に対して、口形状ばね3a,3bはてこ拡大アー
ム4a,4bの回転変位を効率良く可動テーブル1に伝
え、口形状ばね2a,2bはこれに伴う可変テーブル1
のy方向の移動を妨げない。同様に、てこ拡大アーム4
c,4dの回転変位に対して、口形状ばね2a,2bは
てこ拡大アーム4c,4dの回転変位を効率良く可動テ
ーブル1に伝え、口形状ばね3a,3bはこれに伴う可
変テーブル1のx方向の移動を妨げない。従って、可変
テーブル1はx方向とy方向に効率良く移動される。
【0041】さらに、送りネジ6a,6bの送り量を調
整して、圧電アクチュエータ10a,10bにかかる荷
重を調整することにより、対を成している圧電アクチュ
エータ10a,10bの個体差によるばらつきを補償す
ることが出来る。また、送りネジ6c,6dの送り量を
調整して、圧電アクチュエータ10c,10dにかかる
荷重を調整することにより、対を成している圧電アクチ
ュエータ10c,10dの個体差によるばらつきを補償
することが出来る。これにより、可変テーブル1はx方
向とy方向に高い直線性を伴って移動される。
【0042】つまり、円弧切り欠き7a,7b,7c,
7dは、アーム5a,5b,5c,5dを押圧する荷重
に基づく可変の予圧ばねとして機能し、第一の実施の形
態において図3(a)と図3(b)を用いて説明したの
と同様に、圧電アクチュエータ10a,10b,10
c,10dにかかる荷重Fを調整する荷重調整機構を構
成し、この荷重調整機構を調整することで、圧電アクチ
ュエータ10a,10b,10c,10dの変位を適当
に調整することが可能となる。
【0043】図6は送りネジの詳細な構造を示してい
る。図中の送りネジ6とアーム5はそれぞれ送りネジ6
a〜6dとアーム5a〜5dを代表している。送りネジ
6は、図1と図4では模式的に描かれているが、実際に
は図6に示されるように、押圧軸13とネジ12とを有
している。押圧軸13は、固定台11に矢印方向スライ
ド可能に挿入されている。また、押圧軸13の先端は接
着等によりアーム5と固定されている。
【0044】ネジ12を固定台11にねじ込んで行くこ
とにより、押圧軸13はアーム5を押圧する方向に送ら
れる。押圧軸13の先端とアーム5とが固定されている
ため、押圧軸13とアーム5との間に微小なすべりは生
じず、送りネジ6のゆるみによる調整ズレが生じない。
【0045】なお、第一の実施の形態で述べた通り、送
りネジ6(ネジ12及び押圧軸13)を、圧電部材やピ
コモーターに置き換えることが可能であり、ネジ12を
手動によりねじ込む手間を省き、荷重調整機構を用いた
荷重調整の自動化を図ることが可能となる。本発明は、
上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、回転変位を伴わずに直
線的に変位し得る可動テーブルを備えたテーブル機構が
提供される。これにより、可動テーブルの位置を高精度
に制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態によるテーブル機構
を示している。
【図2】図1に示される口形状ばねを示している。
【図3】(a)は、電圧印加により変位している圧電ア
クチュエータにこれを圧縮する方向の荷重Fが加わって
いる様子を示しており、(b)は、このような状況下の
圧電アクチュエータにおける荷重Fと変位xの関係を示
したグラフである。
【図4】図1のばね性を持ったアームに代えてコイルば
ねを用いた第一の実施の形態のテーブル機構の変形例を
示している。
【図5】本発明の第一の実施の形態によるテーブル機構
を示している。
【図6】図1と図4に模式的に示された送りネジの詳細
な構造を示している。
【図7】特開平9−89912号に開示されているテー
ブル機構を示している。
【符号の説明】
1 可動テーブル 2a,2b,3a,3b 口形状ばね 4a,4b てこ拡大アーム 5a,5b アーム 6a,6b 送りネジ 7a,7b,8a,8b 円弧切り欠き 9a,9b ピン 10a,10b 圧電アクチュエータ 11 固定台
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 B25J 1/00 - 21/02 H01J 37/20 G01N 3/10 G02B 21/26 G12B 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定台と、 固定台に対して移動可能な可動テーブルと、 前記可動テーブルを第一の軸に対して対称に支持する第
    一の一対のばね部材と、 前記可動テーブルを第一の軸に直交する第二の軸に対し
    て対称に支持する第二の一対のばね部材と、 前記第一の軸に対して対称に配置され、一端が前記第一
    のばね部材に接続され、他端が前記固定台に回転変位可
    能に接続された第一の一対の拡大アームと、 前記第一の軸に対して対称に配置された、一端が前記第
    一の拡大アームを押圧し、他端が固定台に固定された第
    一の一対の圧電アクチュエータとを備えており、前記第
    一の圧電アクチュエータは前記可動テーブルから間隔を
    置いて第一の軸に沿って延びており、前記第一の拡大ア
    ームは前記第一の圧電アクチュエータの第一の軸に沿っ
    た変位をその回転変位により拡大して前記可動テーブル
    に伝える、テーブル機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテーブル機構におい
    て、さらに、 前記第一の圧電アクチュエータの押圧による回転変位方
    向と逆向きに前記第一の拡大アームを押圧する第一の一
    対の予圧ばねと、 前記第一の予圧ばねに荷重を加え、そのたわみ量を調整
    する第一の一対の荷重調整機構とを備えている、テーブ
    ル機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテーブル機構におい
    て、さらに、 前記第二の軸に対して対称に配置され、一端が前記第二
    のばね部材に接続され、他端が前記固定台に回転変位可
    能に接続された第二の一対の拡大アームと、 前記第二の軸に対して対称に配置され、一端が前記第二
    の拡大アームを押圧し、他端が固定台に固定された第二
    の一対の圧電アクチュエータとを備えており、前記第二
    の圧電アクチュエータは前記可動テーブルから間隔を置
    いて第二の軸に沿って延びており、前記第二の拡大アー
    ムは前記第二の圧電アクチュエータの第二の軸に沿った
    変位をその回転変位により拡大して前記可動テーブルに
    伝える、テーブル機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテーブル機構におい
    て、さらに、 前記第二の圧電アクチュエータの押圧による回転変位方
    向と逆向きに前記第二の拡大アームを押圧する第二の一
    対の予圧ばねと、 前記第二の予圧ばねに荷重を加え、そのたわみ量を調整
    する、第二の一対の荷重調整機構とを備えている、テー
    ブル機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかひとつに
    記載のテーブル機構において、 前記第一及び第二のばね部材はスリットを有する口形状
    ばねであり、 前記可動テーブルと前記第一及び第二のばね部材と前記
    第一の拡大アームと前記第一の予圧ばねと前記固定台と
    が一体で形成されている、テーブル機構。
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