JPH1058267A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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Publication number
JPH1058267A
JPH1058267A JP22206696A JP22206696A JPH1058267A JP H1058267 A JPH1058267 A JP H1058267A JP 22206696 A JP22206696 A JP 22206696A JP 22206696 A JP22206696 A JP 22206696A JP H1058267 A JPH1058267 A JP H1058267A
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JP
Japan
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base
axial direction
feed screw
screw shaft
piezo actuator
Prior art date
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Application number
JP22206696A
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English (en)
Inventor
Soji Ichikawa
宗次 市川
Tomio Masuda
富雄 増田
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Sigma Tech Co Ltd
Original Assignee
Sigma Tech Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テーブルの位置決め移動方向と直交する方向の
変位の発生を防止しつつ高精度位置決めを保障可能とす
る。 【解決手段】粗動調整手段30と微動調整手段40とを
具備し、かつ微動調整手段40を形成するピエゾアクチ
ュエータ41の基端部をベース10に軸線(X)方向に
相対移動不能かつその先端部をベース10とX方向に相
対変位可能に取付けるとともにテーブル20とナット部
材34とを軸線方向と直交する方向(Z)に変位可能に
装着し、かつカップリング45と,引張バネ65と,応
動変位許容手段(35)とを設け、テーブル20のZ方
向の変位の発生を防止しつつピエゾアクチュエータ41
の伸縮量(Xs)を送りねじ軸33のナット部材34の
変位量(Xs)に変換可能かつこのナット部材34を介
してこれと位置決め移動方向(X)に同期移動可能に当
接連結されたテーブル20を微動調整可能に形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸線方向に相対移
動可能に装着されたベースおよびテーブルと,ベース側
に回転可能に装着された送りねじ軸とこの送りねじ軸の
回転によって軸線方向に移動可能なナット部材とを含み
送りねじ軸の回転によるナット部材の移動を利用してベ
ースに対してテーブルを軸線方向に粗動調整する粗動調
整手段と,粗動調整終了後にピエゾアクチュエータの伸
縮を利用してベースに対して当該テーブルを軸線方向に
微動調整する微動調整手段とを具備してなる位置決め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12において、テーブル20LGは、
ガイドシャフト等を介してベース10上に摺動可能に装
着されている。すなわち、両者10,20LGは、軸線
(X)方向に相対移動可能である。したがって、ベース
10を定盤等に載置し、テーブル20LGをX方向に移
動調整すれば、ベース10に対しテーブル20LGつま
りこのテーブル20LG上にセットされた試料(図示省
略)をX方向に移動させつつ位置決めすることができ
る。
【0003】ここに、位置決め精度が例えば0.5μm
以下とされる場合、位置決め装置は、移動範囲の拡大性
および移動高速性を向上させる点から例えば1μmまで
粗動調整を行うための粗動調整手段30Pと,最終位置
決め精度を保証するために例えば1μm未満の微動調整
を行うための微動調整手段40Pとから構成されてい
る。
【0004】粗動調整手段30Pは、先端部がベース1
0に取付けられた軸受17Pに回転可能に保持されかつ
基端部がカップリング35Pを介してベース10側に取
付けられたモータ31(モータ軸31S)に連結された
雄ねじ部材たる送りねじ軸33と,この送りねじ軸33
と螺合可能としてテーブル20LGの下面側に装着(固
着)された雌ねじ部材たるナット部材34Pとからな
る。また、X方向の粗動調整量Xlは、例えばベース1
0の側端面に突出させて取付けられたメインスケール
と,テーブル20LGの側端面に突出させて取付けられ
たインデックススケールおよび検出回路とを含む粗動調
整変位検出手段(図示省略)で検出される。
【0005】一方の微動調整手段40Pは、テーブル2
0LGの上面に設けられたガイドシャフト等にX方向に
摺動可能に装着された第2のテーブル20SLと,基端
部が第2のテーブル20SLに固定されかつ先端部がテ
ーブル20LGと一体的なブラケット27に固定された
ピエゾアクチュエータ41Pとからなる。X方向の微動
調整量Xsは、例えばテーブル20LGの側端面に突出
させて取付けられたメインスケールと,第2のテーブル
20SLの側端面に突出させて取付けられたインデック
ススケールおよび検出回路とを含む微動調整変位検出手
段(図示省略)で検出される。
【0006】かくして、モータ31を回転させて送りね
じ軸33を回転させれば、ナット部材34Pを介して、
テーブル20LGをベース10に対してX方向に粗動調
整量Xlだけ比較的に高速で移動できる。この粗動調整
量Xlは、粗動調整変位検出手段で検出される。したが
って、第2のテーブル20SL上にセットされた試料を
基準位置から粗動調整量XlだけX方向に移動できかつ
粗動調整変位検出手段の分解能で決まる精度〔μm単位
(例えば、±1μm)〕で粗位置決めすることができ
る。
【0007】この終了後に、ピエゾアクチュエータ41
Pを伸縮させれば、第2のテーブル20SLを、テーブ
ル20LGに対してX方向に微動調整量Xsだけ移動で
きる。この微動調整量Xsは、微動調整変位検出手段で
検出される。したがって、第2のテーブル20SL上に
セットされた試料をさらに微動調整量XsだけX方向に
移動できかつ微動調整変位検出手段の分解能で決まる精
度(例えば、±0.1μm)で微位置決めできる。
【0008】すなわち、粗動調整手段30Pと微動調整
手段40Pとを用いれば、テーブル(20SL)上に取
付けられた試料を基準位置(ベース10)に対しX方向
に高速に移動させかつ微動調整変位検出手段で決まる精
度(例えば、±0.5μm)で最終位置決めすることが
できる。
【0009】しかし、上記従来装置では、粗動調整手段
30Pと微動調整手段40Pとが2階建(2段積)構造
となっているので、これ以上の小型軽量化は限界に近
い。また、2階建構造であるから、部品点数が多いのみ
ならずテーブル20LGと第2のテーブル20SLとの
平行度等を得るための手間と時間が掛かるので、大幅な
コスト低減を図ることが難しい。2階建構造であるがゆ
えに熱的変形の影響が大きく一層の高精度化が難しい。
つまり、従来装置では±0.5〜0.1μmの精度で位
置決めできてもオーダーの1桁違う例えば±0.01μ
mの精度で位置決めすることはできなかった。さらに、
2階建構造のために粗動調整変位検出手段と微動調整変
位検出手段とを別個独立型に構成しなければならないの
で、それらの分解能乃至精度の融合性,整合性が難し
く、上記のような一層の高精度化が難しいばかりかコス
ト高となっている。
【0010】さらに、モータ31用のケーブルはベース
10に対して固定化できるもののピエゾアクチュエータ
40P用のケーブルは、テーブル20LGにぶらさがる
形態・構造とせざるを得ずかつテーブル20LGととも
に移動しなければならないから、ケーブル処理が難しく
断線やオペレータの引掛りの原因になる。また,精巧な
ピエゾアクチュエータ41Pが露出しているので、破損
の危険性が大きい。各変位検出手段についても同様であ
る。かくして、取扱いが難しい。
【0011】そこで、本願出願人は、一層の小型軽量
化,高精度化,低コスト化および取扱い容易化を図るこ
とのできる新たな位置決め装置を先に提案(特願平8−
992号)している。
【0012】すなわち、図13〜図16に示す如く、微
動調整手段40を構成するピエゾアクチュエータ41の
基端部41Bをベース10(ブラケット14)に軸線
(X)方向に相対移動不能に取付けるとともにその先端
部41Fと送りねじ軸33の先端部33Fとをカップリ
ング45(軸部42,ミニチュアベアリング46を含
む。)を介して相対回転可能かつ軸線方向の相対位置を
一定に保持可能つまり同期移動可能に連結し、送りねじ
軸33をピエゾアクチュエータ41の軸線方向の伸縮に
応動して直接または間接的にベース10に対しかつ軸線
方向にピエゾアクチュエータ41の伸縮量だけ変位可能
に形成し、ピエゾアクチュエータ41の伸縮量を送りね
じ軸33のナット部材34と螺合する部位の変位量に変
換するとともにナット部材34を介して複数の取付孔2
9を有するテーブル20をベース10に対して微動調整
可能に構成されている。
【0013】詳しくは、ベース10とテーブル20と
を、図15に示すクロスローラガイド(ベース側ベアリ
ング18,テーブル側ベアリング28)を用いて軸線
(X)方向に低摩擦で摺動可能に装着する。そして、ベ
ース10と一体的なブラケット32に取付けられた粗動
調整手段30を形成するモータ31(モータ軸31S)
と送りねじ軸33の基端部33Bとをカップリング35
で連結する。
【0014】このカップリング35を利用して、ナット
部材34が送りねじ軸33を介してピエゾアクチュエー
タ41の軸線方向の伸縮量に応動してベース10に対し
かつ軸線方向にピエゾアクチュエータ41の伸縮量だけ
変位することを許容する応動変位許容手段を構築する場
合には、当該カップリング35を断面円形状の中空筒体
に軸線方向に離隔されかつ周方向に位置ずれされた複数
の切欠溝を有する切欠溝付筒体型から形成すればよい。
【0015】また、テーブル20側に固定された円筒部
材61とベース10(ブラケット32)側に固定された
ガイドロッド63との間に押圧用のスプリング62を装
着した付勢手段60を設け、テーブル20の下面側に固
着されたナット部材34を送りねじ軸33を介してピエ
ゾアクチュエータ41側に押付けておく。
【0016】なお、変位検出手段80は、収容空間SP
内でテーブル20側に設けられたメインスケール81お
よびベース10側に設けられたインデックススケール8
2と,中空部15および貫通部16内に配設された基板
上の発光部,受光部,検出部等から形成され、粗動調整
量Xlおよび微動調整量Xsを一括して検出できる。
【0017】かかる先提案装置では、粗動調整手段30
を形成するモータ31によって送りねじ軸33を回転さ
せると、テーブル20と一体的なナット部材34を介し
て、テーブル20を軸線(X)方向に従来例(図12)
の場合と同様に粗動調整量Xlだけ粗動調整できる。こ
の際、送りねじ軸33の先端部33Fとピエゾアクチュ
エータ41の先端部41Fとの間に装着されたミニチュ
アベアリング46内蔵のカップリング45がX軸方向に
同期移動可能であるが相対回転可能であるから、送りね
じ軸33の回転がピエゾアクチュエータ41に捩り力を
与えてしまうことはない。
【0018】この粗動調整終了後に、微動調整手段40
を形成するピエゾアクチュエータ41を最終位置決め点
と粗動調整量Xlとの関係から伸長または収縮させる。
ピエゾアクチュエータ41の基端部41Bはベース10
(14)に軸線方向に相対移動不能つまり一体化固定さ
れているので、その先端部41Fが軸線方向に伸縮す
る。すると、ピエゾアクチュエータ41の先端部41F
と送りねじ軸33の先端部33Fとがカップリング45
で軸線方向の相対位置が一定に保持されているから、応
動変位許容手段(35)の働きと相俟って、送りねじ軸
33つまりナット部材34がその伸縮に応動して間接的
にベース10に対して軸線方向に伸縮する。すなわち、
ピエゾアクチュエータ41の伸縮量(Xs)を、ナット
部材34つまりはテーブル20の変位量に変換できる。
【0019】ここに、送りねじ軸33とピエゾアクチュ
エータ41とを同一の軸線(X)上に直列配設できるか
ら、2階建構造としなくてもよく、変位検出手段80も
共通の1台でよくかつピエゾアクチュエータ41をベー
ス10とテーブル20との間(SP)に収容できるとと
もにそのケーブル47もベース10側に固定化できるか
ら、例えば、±0.01μm以下の高精度位置決めを保
障しつつ小型軽量化および低コスト化を達成でき、取扱
いも容易である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先提案(特
願平8−992号)装置の普及拡大とともに一層の技術
的要請および一段のコスト低減が求められている。
【0021】すなわち、テーブル20を図14〜図16
で水平に粗動調整量Xlおよび微動調整量Xsだけ移動
させるには、両者10,20の平行度を正しく仕上げか
つテーブル20をクロスローラガイド(18,28)を
介してベース10上に正確に組立てなければならないこ
とは当然として、ナット部材34をテーブル20に正確
に固着しなければならずかつピエゾアクチュエータ41
および送りねじ軸33を軸線X上でかつ偏芯なく取付け
なければならない。この組立調整は、煩雑でかつ膨大な
労力と時間とを必要とする。したがって、コスト低減化
のための阻害要因となっている。
【0022】しかも、実用上の許容範囲内では、いかに
膨大な労力・時間を掛けても、完璧に軸線X上に偏芯な
く取付けることは至難である。この不完全性は、テーブ
ル20の図16に示す位置決め移動方向(X)と直交す
る方向Zの変位として現われる。しかるに、軸線(X)
方向の高精度化とともにZ方向の高精度化が強くなる傾
向にあって、先提案装置によるZ方向の変位(例えば、
±0.5μm)も許され難くなって来た。
【0023】また、Z方向の変位は、動的にも現われ
る。例えば、円筒部材61の内径とガイドロッド63の
外径と押圧用スプリング62の内外径との関係がルーズ
過ぎると、テーブル20の現在位置によってはスプリン
グ62の浮上り等によりZ方向の変位がランダム的に発
生する。だからと言って、それら関係を限界的にシビア
にすると、引掛りが生じるのでビビリが生じ結果として
軸線(X)方向の本来の位置決め精度を低下させる。
【0024】さらに、テーブル20を取外して行なう点
検・保守の取扱いが難しい。全体的分解を要するからで
ある。
【0025】本発明の目的は、テーブルの位置決め移動
方向と直交する方向の変位の発生を防止しつつ高精度位
置決めを保障できるとともに小型軽量かつ低コストで取
扱い容易な位置決め装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】先提案装置をより詳しく
分析すると、テーブル20のZ方向に対する変位発生原
因は、基本的には、クロスローラガイド(18,28)
を介するもののベース10の平行度にある。しかし、ベ
ース10を基準とする軸線(X)上に配設される送りね
じ軸33とこれにボールを介して螺合しかつテーブル2
0と一体的なナット部材34とが介在するので、これら
も変位発生の原因となる。後者には、押圧方式の付勢手
段60の撓み,ビビリ,浮上りやモータ31(モータ軸
31S)の偏芯も外乱として加わる。
【0027】すなわち、テーブル20のZ方向に対する
変位発生原因は一義的でなく同じベース10を基礎とす
る直接と間接との2重構造となっている。したがって、
如何にベース10の平行度を正確に仕上げて直接精度を
向上させたとしても、ボールねじ軸33およびナット部
材34を介する間接的精度が悪いと、テーブル20のZ
方向の変位は間接的精度で規制されてしまう。この現象
は、構成部品の仕上げ精度を実用上如何に向上させかつ
組立・調整に最大限的労力・時間ひいてはコストを投入
しても、完全に防止することが出来ない。
【0028】かくして、本発明は、上記固有的技術事項
に着目し、先提案装置では一体とされていたナット部材
とテーブルとを位置決め移動方向には一体的としかつそ
れと直交する方向には変位可能とし、また外乱となり得
る押圧方式の付勢手段を排斥し、テーブルの位置決め移
動方向と直交する方向の位置をベースのみにかつ直接に
基礎とすることにより直交方向の変位を防止可能に形成
し、前記目的を達成するものである。
【0029】請求項1の発明は、軸線方向に相対移動可
能に装着されたベースおよびテーブルと,ベース側に回
転可能に装着された送りねじ軸とこの送りねじ軸の回転
によって軸線方向に移動可能なナット部材とを含み送り
ねじ軸の回転によるナット部材の移動を利用してベース
に対してテーブルを軸線方向に粗動調整する粗動調整手
段と,粗動調整終了後にピエゾアクチュエータの伸縮を
利用してベースに対して当該テーブルを軸線方向に微動
調整する微動調整手段とを具備してなる位置決め装置に
おいて、前記送りねじ軸とナット部材とをボールねじ構
造に形成するとともに、一端が前記ベース側に固着され
かつ他端が前記テーブル側に固着された引張バネを利用
して前記テーブルを前記軸線方向でナット部材に当接す
る方向に付勢して前記テーブルと前記ナット部材とを前
記軸線方向に同期移動可能かつ前記軸線方向と直交する
方向に相対変位可能に当接連結させ、かつ前記微動調整
手段を構成する前記ピエゾアクチュエータの基端部を前
記ベースに前記軸線方向に相対移動不能に取付けるとと
もにその先端部と前記送りねじ軸の先端部とを相対回転
可能かつ前記軸線方向に同期移動可能に連結し、前記送
りねじ軸をピエゾアクチュエータの前記軸線方向の伸縮
に応動して直接または間接的に前記ベースに対しかつ前
記軸線方向にピエゾアクチュエータの伸縮量だけ変位可
能に形成し、ピエゾアクチュエータの伸縮量を前記送り
ねじ軸を介して前記ナット部材の変位量に変換するとと
もに前記ナット部材を介して前記テーブルを前記ベース
に対して微動調整可能に形成した、ことを特徴とする。
【0030】かかる発明では、粗動調整手段を形成する
送りねじ軸を回転させると、送りねじ軸とともにボール
ねじ構造を形成するナット部材が軸線方向に移動する。
このナット部材には、テーブルが引張バネによって軸線
方向に同期移動可能に当接連結されている。したがっ
て、テーブルを軸線方向に移動(粗動調整)させること
ができる。この際、ナット部材とテーブルとは軸線方向
と直交する方向には相対変位可能とされているので、例
えば送りねじ軸の傾斜や偏心による位置決め移動方向と
直交する方向の変位はテーブルに伝達されない。また、
送りねじ軸の先端部とピエゾアクチュエータの先端部と
は軸線方向に同期移動可能であるが相対回転可能である
から、送りねじ軸の回転がピエゾアクチュエータに捩り
力を与えてしまう等の悪影響を及ぼすことはない。ま
た、引張バネであるから、ビビリや浮上りが発生しな
い。つまり、テーブルの該直交方向の位置(高さ)は、
ベースの平行度のみに規制され、その変位は発生しな
い。
【0031】この粗動調整終了後に、微動調整手段を形
成するピエゾアクチュエータを最終位置決め点と粗動調
整量との関係から伸長または収縮させる。ピエゾアクチ
ュエータの基端部はベースに軸線方向に相対移動不能つ
まり一体化固定されているので、その先端部が軸線方向
に伸縮する。すると、ピエゾアクチュエータの先端部と
送りねじ軸の先端部とが軸線方向に同期移動可能に形成
されているから、送りねじ軸がピエゾアクチュエータの
伸縮に応動して直接または間接的にベースに対しかつ軸
線方向に伸縮する。すなわち、ピエゾアクチュエータの
伸縮量をナット部材の変位量に変換できるから、ピエゾ
アクチュエータを伸縮すればナット部材を介して、粗動
調整の場合と同様にテーブルをベースに対して微動調整
することができる。
【0032】ここに、送りねじ軸とピエゾアクチュエー
タとを軸線上に直列配設できるから、2階建構造としな
くてよく,変位検出手段も共通の1台でよく,ピエゾア
クチュエータをベースとテーブルとの間に収容できかつ
そのケーブルもベース側に固定化できるから、高精度位
置決めを保障しつつ小型軽量化および低コスト化を達成
できるとともに取扱い容易である。テーブルの位置決め
の移動方向と直交する方向の変位発生を防止できる。
【0033】また、請求項2の発明は、軸線方向に相対
移動可能に装着されたベースおよびテーブルと,ベース
側に回転可能に装着された送りねじ軸とこの送りねじ軸
の回転によって軸線方向に移動可能なナット部材とを含
み送りねじ軸の回転によるナット部材の移動を利用して
ベースに対してテーブルを軸線方向に粗動調整する粗動
調整手段と,粗動調整終了後にピエゾアクチュエータの
伸縮を利用してベースに対して当該テーブルを軸線方向
に微動調整する微動調整手段とを具備してなる位置決め
装置において、前記送りねじ軸と前記ナット部材とをボ
ールねじ構造に形成し、前記微動調整手段を構成する前
記ピエゾアクチュエータの基端部を前記ベースと前記軸
線方向に相対移動不能かつその先端部を前記ベースに前
記軸線方向に相対変位可能に取付けるとともに前記テー
ブルと前記ナット部材とを前記軸線方向と直交する方向
に相対変位可能に装着し、かつ前記送りねじ軸の先端部
と前記ピエゾアクチュエータの先端部とを相対回転可能
に連結するとともに両先端部を前記軸線方向に同期移動
可能に形成されたカップリングと,前記テーブルを前記
軸線方向で前記ナット部材に当接する方向に付勢して前
記テーブルと前記ナット部材とを前記軸線方向に同期移
動可能に当接連結させるための一端が前記ベース側に固
着されかつ他端の前記テーブル側に固着された引張バネ
と,前記ナット部材が前記送りねじ軸を介して前記ピエ
ゾアクチュエータの軸線方向の伸縮に応動して前記ベー
スに対しかつ軸線方向に前記ピエゾアクチュエータの伸
縮量だけ変位することを許容する応動変位許容手段とを
設け、前記ピエゾアクチュエータの伸縮量を前記送りね
じ軸を介して前記ナット部材の前記ベースに対する前記
軸線方向の変位量に変換しつつ前記テーブルの微動調整
を可能に形成した、ことを特徴とする。
【0034】かかる発明では、粗動調整手段を形成する
送りねじ軸を回転させると、送りねじ軸とともにボール
ねじ構造を形成するナット部材が軸線方向に移動する。
このナット部材には、テーブルが引張バネによって軸線
方向に同期移動可能に当接連結されている。したがっ
て、テーブルを軸線方向に移動(粗動調整)させること
ができる。この際、ナット部材とテーブルとは軸線方向
と直交する方向には相対変位可能とされているので、例
えば送りねじ軸の傾斜や偏心による位置決め移動方向と
直交する方向の変位はテーブルに伝達されない。また、
送りねじ軸の先端部とピエゾアクチュエータの先端部と
はカップリングによって軸線方向に同期移動可能である
が相対回転可能であるから、送りねじ軸の回転がピエゾ
アクチュエータに捩り力を与えてしまう等の悪影響を及
ぼすことはない。さらに、引張バネであるから、ビビリ
や浮上りが発生しない。つまり、テーブルの該直交方向
の位置(高さ)は、ベースの平行度のみに規制され、そ
の変位は発生しない。
【0035】この粗動調整終了後に、微動調整手段を形
成するピエゾアクチュエータを最終位置決め点と粗動調
整量との関係から伸長または収縮させる。ピエゾアクチ
ュエータの基端部はベースに軸線方向に相対移動不能つ
まり一体化固定されているので、その先端部が軸線方向
に伸縮する。すると、ピエゾアクチュエータの先端部と
送りねじ軸の先端部とが軸線方向に同期移動可能に形成
されているから、応動変化許容手段の働きによって、送
りねじ軸がピエゾアクチュエータの伸縮に応動して直接
または間接的にベースに対しかつ軸線方向に伸縮する。
すなわち、ピエゾアクチュエータの伸縮量をナット部材
の変位量に変換できるから、ピエゾアクチュエータを伸
縮すればナット部材を介して、粗動調整の場合と同様
に、テーブルをベースに対して微動調整することができ
る。
【0036】ここに、送りねじ軸とピエゾアクチュエー
タとを軸線上に直列配設できるから、2階建構造としな
くてよく,変位検出手段も共通の1台でよく,ピエゾア
クチュエータをベースとテーブルとの間に収容できかつ
そのケーブルもベース側に固定化できるから、高精度位
置決めを保障しつつ小型軽量化および低コスト化を達成
できるとともに取扱い容易である。テーブルの位置決め
の移動方向と直交する方向の変位発生も防止できる。
【0037】よって、請求項1の発明の場合と同様な作
用効果を奏することができる他、さらにピエゾアクチュ
エータ,カップリング等をベースとテーブルとの間に介
装しかつ引張バネと応動変位許容手段とを設けるだけで
よいから、構造が一段と簡単でより取扱いが容易であ
る。
【0038】また、請求項3の発明は、前記応動変位許
容手段が、前記送りねじ軸に回転力を付与するモータの
軸と前記送りねじ軸の基端部との間に装着または前記送
りねじ軸の途中でかつ前記ナット部材よりもモータ側に
装着されるとともに,前記軸線方向に離隔されかつ周方
向に位置ずれされた複数の切欠溝を有する筒体を含み回
転力を伝達可能で前記ピエゾアクチュエータから発生さ
れた伸縮力で前記軸線方向に伸縮可能な切欠溝付筒体型
のカップリングから形成されている位置決め装置であ
る。
【0039】かかる発明では、軸線方向に離隔されかつ
周方向に位置ずれされた複数の切欠溝を有する筒体型の
カップリングを含む応動変位許容手段を、送りねじ軸の
途中でかつナット部材よりもモータ側に装着しかつカッ
プリングの寸法を短縮する方向に予めピエゾアクチュエ
ータにバイアス(伸長)をかけておけば、ピエゾアクチ
ュエータの伸縮に応動して送りねじ軸自体を直接に伸縮
できる。また、送りねじ軸の基端部とモータ軸との間に
装着すれば、送りねじ軸全体を変位させることにより送
りねじ軸を間接的に伸縮できる。
【0040】したがって、請求項2の発明の場合と同様
な作用効果を奏し得ることはもとより、さらに構造が一
段と簡単で、一層の小型軽量化およびコスト低減を図れ
る。
【0041】さらに、請求項4の発明は、前記応動変位
許容手段が、前記モータ軸を前記軸線方向で前記ピエゾ
アクチュエータの方向に付勢するバネと,このバネの付
勢力に抗して前記モータ軸の前記軸線方向で前記ピエゾ
アクチュエータに向う方向の位置を規制可能なストッパ
ーとから形成されている位置決め装置である。
【0042】かかる発明では、応動変位許容手段を形成
するバネの付勢力でモータ軸を軸線方向でピエゾアクチ
ュエータの方向に付勢する。ストッパーはバネの付勢力
に抗してモータ軸を所定位置に規制する。したがって、
付勢力に抗してモータ軸がストッパーから離れるように
予めピエゾアクチュエータにバイアス(伸長)をかけて
おけば、ピエゾアクチュエータの伸縮でモータ軸に連結
された送りねじ軸全体を変位させることができる。つま
り、送りねじ軸を間接的に伸縮させることができる。
【0043】よって、請求項2の発明の場合と同様な作
用効果を奏し得ることはもとより、さらに応動変位許容
手段をモータと一体的に形成できるので、一層の小型化
と低コスト化とを図れる。さらに、モータの構造上、予
めモータ軸が軸線方向に所定量だけ変位可能に構築され
ているモータを利用すれば、そのモータを応動変位許容
手段として流用できるので、より大幅なコスト低減を図
れる。
【0044】さらにまた、請求項5の発明は、前記テー
ブルの下面側に取付けられたメインスケールと,このメ
インスケールと対面可能に前記ベースの上面側に取付け
られたインデックススケールとを含み前記テーブルの前
記ベースに対する粗動調整量および微動調整量を検出可
能な変位検出手段が設けられている位置決め装置であ
る。
【0045】かかる発明では、粗動調整および微動調整
のいずれもが、ナット部材を介してテーブルをベースに
対して軸線方向に変位(移動)させて行う。かくして、
テーブル側のメインスケールとベース側のインデックス
スケールを含む変位検出手段を共通の一台とすることが
できるとともに、変位検出手段が各テーブルの側方に突
出かつ露出させないですみ,また変位検出手段へ電源を
供給しまた検出信号を外部へ取出すケーブルをベース側
に固定化することができる。
【0046】よって、請求項1から請求項4までの発明
の場合と同様な作用効果を奏することができ得ることは
もとより、一層の小型軽量化,高精度化,低コスト化お
よび取扱いの容易化を図れる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)本位置決め装置は、図1〜図8に示
す如く、ベース10に対してテーブル20を軸線(X)
方向に粗動調整する粗動調整手段30と粗動調整終了後
にピエゾアクチュエータ41の伸縮を利用してベース1
0に対してテーブル20を軸線(X)方向に微動調整す
る微動調整手段40とを具備し、かつ微動調整手段40
を形成するピエゾアクチュエータ41の基端部41Bを
ベース10に軸線(X)方向に相対移動不能かつその先
端部41Fをベース10と軸線(X)方向に相対変位可
能に取付けるとともにテーブル20とナット部材34と
を軸線方向と直交する方向(Z)に変位可能に装着し、
かつカップリング45と,引張バネ65と,応動変位許
容手段(35)とを設け、テーブル20のZ方向の変位
の発生を防止しつつピエゾアクチュエータ41の伸縮量
(Xs)を送りねじ軸33を介してナット部材34の変
位量(Xs)に変換可能かつこのナット部材34を介し
てこれと位置決め移動方向に同期移動可能に当接連結さ
れたテーブル20をベース10に対して微動調整可能に
形成されている。
【0048】図1〜図8において、静止側のベース10
とテーブル20とは、クロスローラガイド(ベース側ベ
アリング18,18、テーブル側ベアリング28,2
8)を介して、軸線(X)方向に低摩擦で相対変位可能
に装着されている。すなわち、ベアリング18を図4に
示す固定ボルト18Bでベース10側に取付け、ベアリ
ング28を固定ボルト28Bでテーブル20側に取付け
るとともに圧調整ねじ28Cで両者18,28間の係合
力を調整する。この調整後は、テーブル20がベース1
0から簡単に外れることはない。反対に、係合力を抹消
させればカップリング34やモータ31を取外すことな
くテーブルを簡単に分解できるので、点検・保守が非常
に容易である。
【0049】図2,図5で上下方向における両者10,
20間には、収容空間SPが形成されている。この第1
の実施形態では、本装置が光ファイバーケーブル(試
料)のスイッチング切替のための位置決めに使用するも
のとされているので、図8に示すテーブル20の外形
(平面)寸法は60mm×60mmとされ、また、ベー
ス10の下面からテーブル20の上面(20U)までの
高さ寸法は、上記収容空間SPを含み27mmに形成し
てある。2階建構造でなくかつ飛躍的に小型軽量である
と理解される。
【0050】ベース10には、図1,図2,図5に示す
中空部15と貫通部16とが設けられ、その基端部10
Bにはブラケット32が、先端部10Fには起立部10
FVが設けられている。19は、下カバーである。な
お、図7(底面図)では、下カバー19を取外して表示
している。また、テーブル20の上面側20Uには、図
8に示す試料(図示省略)を取付けるための複数の取付
け用のねじ孔29が設けられている。82は、メインス
ケール81のモアレ調整用の調整ねじである。
【0051】粗動調整手段30は、ステッピングモータ
31と,このモータ軸31Sにカップリング35を介し
て連結された送りねじ軸(ボールねじ軸)33と,この
送りねじ軸33にボールを介して螺合されナット部材3
4とからなる。送りねじ軸33とナット部材34とは、
ボールねじ構造を形成する。したがって、ステッピング
モータ31と図9に示すモータドライバ38とを接続す
るケーブル38Cは、静止側のベース10に取付けられ
た図1に示すコネクター37Cから引出される。すなわ
ち、ケーブル処理が簡単で断線やオペレータの引掛りの
原因とならない。39は、手動操作用のつまみである。
また、モータ軸31S自体は、軸線(X)方向に変位不
能である。
【0052】ここに、ナット部材34は、従来例(図1
2)および先提案装置(図15)の場合と異なりテーブ
ル20には一体的に固着しない。ナット部材34は、図
4に示す如く、送りねじ軸33に被嵌装着(螺合)させ
た状態において切欠した上端面34Uをテーブル20の
下面20Lと当接可能かつ切欠した下端面34Dをベー
ス10のガイド面10Gに当接可能とされ、軽い廻止め
を形成するものとされている。但し、当接面は、下面2
0Lおよびガイド面10Gのいずれか一方でよい。要
は、軽い廻止めを形成できればよい。
【0053】すなわち、送りねじ軸33とナット部材3
4とはボール入りのボールねじ構造であるから、例えば
送りねじ軸33の軸線が傾斜したり偏芯があったとして
も、ナット部材34側に従来例(図12)のねじ構造の
場合に発生する送りねじ軸の曲り(撓み)による力が伝
達されることはない。したがって、テーブル20のZ方
向の変位を発生させるような推力は生じさせない。かく
して、ナット部材34がテーブル20に固着されていな
いので、送りねじ軸33の軸線(X)の傾きや偏芯(撓
み)がテーブル20に直接伝達されない。つまり、X方
向と直交する方向(図4に示すZ方向)に相対変位可能
と形成されているので、テーブル20のZ方向の位置
(高さ)は、ベース10の平行度のみに規制(依存)さ
れ、変位は発生しない。
【0054】これにより、直列配設される送りねじ軸3
3と微動調整手段40を形成するピエゾアクチュエータ
41との軸線を、先提案装置の如く軸線(X)に完全同
一として配設する必要がなくなる。この第1の実施形態
では、図2に示すベース10の起立部10FVに穿孔さ
れたビス孔にピボットビス12を差込みかつピエゾアク
チュエータ41のピボット穴からなる基端部41Bに係
止させる簡単構造としている。また、各構成要素(3
1,35,33,40)の真直交や偏芯特性等を過度に
高級化しなくともよい。したがって、組立・調整が非常
に簡単でかつ労力時間も大幅に軽減できるとともに大幅
なコスト削減ができると理解される。
【0055】そして、図1に示す一端がベース10側
(詳しくは、モータ31)の係止片66に固着されかつ
他端がテーブル20側の係止片67に固着された付勢手
段60を形成する引張バネ65を利用して、テーブル2
0を軸線(X)方向でナット部材34に当接する方向
(図1で右方向)に付勢してテーブル20とナット部材
34(図2に示す連結部26)とを軸線方向に同期移動
可能に相対変位可能に当接連結させてある。連結部26
は、テーブル20と一体形成されているが、実質的にテ
ーブル20の一部を成せば、ビス止め等による部品から
形成してもよい。
【0056】したがって、先提案装置の押圧方式のバネ
(62)の場合に比較して、テーブル20のZ方向への
変位を発生させる浮上り力が生じる余地がなくなりかつ
引掛りによるビビリ等の発生も一掃できるから、テーブ
ル20の現在位置がどこであってもZ方向の変位発生を
より確実に防止することができる。
【0057】さらに、この実施形態では、テーブル20
の図2で右側端面に係止片25が設けられている。この
目的は、テーブル20をモータ31側を上として傾斜や
垂直として使用する場合に利用する。もとより、テーブ
ル20を例えば垂直とした場合、テーブル20はこの係
止片25を介してベース10と軸線(X)方向に同期移
動可能であり、かつ軸線(X)方向と直交する方向には
相対変位可能である。
【0058】なお、テーブル20を垂直として使用する
場合には、テーブル20の自重によって、テーブル20
がナット部材34に当接されるので、引張バネ65はモ
ータ31に対するテーブル20の負荷軽減手段として働
く。但し、テーブル20の重量によっては引張バネ65
を省略することもできる。
【0059】微動調整手段40の一部を構成するピエゾ
アクチュエータ41は、図2に示す如く、収容空間SP
内において基端部41Bがピボットビス12を介してベ
ース10に固定されている。つまり、軸線(X)方向に
ベース10と相対変位不能とされている。したがって、
先端部41Fは、軸線(X)方向に伸縮可能である。ピ
エゾアクチュエータ41と送りねじ軸33の軸線の調整
を、先提案装置の場合よりも、大幅に簡素化できる。
【0060】この第1の実施形態におけるピエゾアクチ
ュエータ41は、積層圧電アクチュエータ素子〔日本電
気製(AE0505D16)〕から形成され、電圧(0
〜150V)で変位(0〜16μm)を得ることができ
る。また、図9に示すピエゾドライバ48を用いて常時
に75Vを印加しておき、テーブル20の粗動調整終了
位置を中心(基準)としてX方向に±8μmだけテーブ
ル20を微動調整可能に形成してある。なお、ピエゾア
クチュエータ用ケーブル(49)は、図6に示す如く、
ベース10側から引出される。89は、変位検出手段8
0用のケーブルである。
【0061】また、ピエゾアクチュエータ41の先端部
41Fには図2に示す段付の軸部が固定され、この軸部
にはミニチュアベアリング46が図2で左方向に変位不
能として被嵌装着されている。また、このミニチュアベ
アリング46は、これを内蔵するカップリング45の内
段部により位置規制されて右方向にも変位不能である。
【0062】すなわち、カップリング45は、送りねじ
軸33の先端部33Fとピエゾアクチュエータ41の先
端部41F(軸部)とを相対回転可能に連結するととも
に、両先端部33F,41Fの相対回転を妨げることな
く軸線(X)方向の相対位置を一定に保持可能である。
つまり、X方向については、同期移動可能つまり一体的
に取扱うことができる。
【0063】また、テーブル20のベース10に対する
前進限および後退限を検出可能に形成してある。つま
り、図5に示すように、ベース10の内上面にリミット
スイッチ68F,68Bを取付けかつテーブル20側に
検出片68が取付けられている。このリミットセンサ用
ケーブルは、図1に示すコネクター37Cからモータ用
ケーブル38Cとともに引出される。もっとも、図6に
示すピエゾアクチュエータ用ケーブル(49)等ととも
に引出してもよい。
【0064】応動変位許容手段は、送りねじ軸33のナ
ット部材34と螺合する部位がピエゾアクチュエータ4
1の軸線(X)方向の伸縮に応動してベース10に対す
るX方向にピエゾアクチュエータ41の伸縮量(Xs)
だけ変位(Xs)することを許容する手段で、この第1
の実施形態では、送りねじ軸33の基端部33Bとモー
タ軸31Sとの間に設けられたカップリング35を利用
して構築してある。
【0065】このカップリング35は、図1に示す如
く、断面円形状の中空筒体35Tに軸線(X)方向に離
隔されかつ周方向に位置ずれされた複数の切欠溝35S
を有する切欠溝付筒体型とされ、モータ軸31Sの回転
を送りねじ軸33に伝達できかつ回転伝達中は軸線
(X)方向の強制外力が加わらない限りにおいて軸線
(X)方向の寸法は一定であるが、回転停止中か回転伝
達中であるか否かに拘わらず強制外力を加えれば軸線
(X)方向の寸法を微小量だけ変化させることができ
る。もとより、カップリング35は、引張バネ65より
強く、引張バネ65の引張力では収縮しない。
【0066】すなわち、駆動軸(31S)と従動軸(3
3)との芯ずれや芯振れを吸収する一般的な切欠溝付カ
ップリング(35)の形態・機能に着目し、変位許容部
材(応動変位許容手段)として導入したものである。こ
の切欠溝付筒体型カップリング35は、この第1の実施
形態の場合、(株)ミスミのミニチュアカップリング
〔セットスクリュータイプ(CPLS)…ステンレス
製〕で、直径が12mm,長さが18.5mm,常用ト
ルクが0.3N・m,最高回転数が32000rpm,
静的捩りばね定数が64N・m/radおよび許容偏心
が0.10である。
【0067】また、切欠溝35Sは、各組が周方向に位
置ずれされた4本からなり、2組の総計8本である。出
願人の測定によれば、静止状態において両端から強制外
力(ピエゾアクチュエータ41からの伸長力相当)を加
えたところ、寸法(長さ)を最大で0.8mm程度短縮
できかつ強制外力を除去すれば弾性復帰により元の寸法
(18.5mm)に戻ることを確認している。したがっ
て、初期状態を例えば0.5mmだけ短縮した状態とし
ておけば、その状態を基準として軸線(X)方向に例え
ば±0.2mmを伸縮させることは容易である。
【0068】なお、応動変位許容手段は、中間に捩りば
ねやベローを介装したカップリング(35)から形成し
てもよい。また、この応動変位許容手段(35)は送り
ねじ軸33の途中でかつナット部材34との螺合位置よ
りもステッピングモータ31側に装着してもよい。
【0069】さらに、目的達成の実効を一段と向上させ
るために、次のような新規で有用な構成を導入してあ
る。すなわち、図4,図5に示す如く、ベース10とテ
ーブル20との間の収容空間SPとベース10側の中空
部15および貫通部16を利用して、粗動調整変位検出
手段と微動調整変位検出手段とを兼用する1台の変位検
出手段80が内蔵されている。変位検出手段80は、本
発明者が既に提案(例えば、特願平6−250318
号)している光学式変位検出装置の場合と同様な構造で
かつ±0.01μm以下の精度で検出できるものであ
る。
【0070】すなわち、変位検出手段80を構成するメ
インスケール81は、図4,図5に示すホルダー81H
を介して、テーブル20の下面側20Lに取付けられる
とともに、調整ねじ82,82を用いて組立後のモアレ
調整が可能に装着されている。
【0071】また、インデックススケール83は、ベー
ス10の上面側10Uにメインスケール81と対面可能
に取付けられている。さらに、このインデックススケー
ル83とともに検出部84を形成する発光部84Eと受
光部84Rと検出回路(図示省略)とは、基板85を介
して中空部15および貫通部16内に配設されている。
したがって、検出部84と外部とを結ぶ変位検出用のケ
ーブル(89)は、図6に示す如く静止側(ベース1
0)から引出し可能である。
【0072】メインスケール81には反射型の第1格子
が設けられ、インデックススケール83には透過型の第
2格子および90度の位相ずれを持つ4個の第3格子を
設けるとともに、各第3格子を1箇所に集めかつインデ
ックススケール83の長手方向(または幅方向)におい
て第2格子と接近配設し、受光部84Rを1チップ受光
素子を4分割して形成し、さらに発光部84Eを形成す
る発光素子に単一の集光レンズを取付けた構造にすると
ともに傾斜配設してある。
【0073】したがって、各受光素子間の間隔と受光有
効面積とを大幅に縮小できかつ各受光素子の温度特性,
劣化特性を均一化できるので、性能面上の高分解能(例
えば、0.01μm以下)化,高精度化および使用上の
小型軽量化,低コスト化を図れる。また、各受光素子の
受光エネルギーを増大できるから検出高速化が図れ,両
スケール81,83間のギャップを大きくして第1格子
の目盛ピッチをより微細化できるので、一段と小型化,
低コスト化が図れ取扱いも非常に容易となる。
【0074】かくして、各テーブル10,20の小型軽
量化を図りつつ収容空間SP内に内蔵できかつ検出信号
(Xi)をフィードバック信号に用いれば、この第1の
実施形態では±0.01μm以下の高精度でテーブル2
0の最終位置決めを行える。
【0075】図9において、コントローラ70は、CP
U71,ROM72,RAM73,操作パネル(PN
L)74,出力ポート75,インターフェイス(I/
F)76を含み、ROM72に格納されたプログラムに
基き、モータドライバ38へ粗動調整量相当信号Slを
出力して粗動調整を実行し、また変位検出手段80から
の検出信号Xiをフィードバック信号(Xi)としてピ
エゾドライバ48へ微動調整量相当信号Ssを出力しつ
つ微動調整を実行可能に形成されている。
【0076】操作パネル74には、位置決め設定量(X
ls=Xl+Xs)を設定する位置決め設定器74P
と,粗動調整のみに用いかつ粗動調整量(Xl)を設定
する粗動調整設定器74Lと,微動調整のみに用いかつ
微動調整量(Xs)を設定する微動調整設定器74S
と,粗・微動調整方向を設定する方向設定器74Dおよ
び粗(微)動調整時の移動速度を設定する速度設定器7
4Vとが設けられている。
【0077】したがって、基準位置に対して位置決め量
(Xls)を設定して行う位置決め設定(図10のST
10のYES)の場合には、粗動調整(ST11〜ST
14)と微動調整(ST15〜ST17)とが連続的に
行われる。また、粗動調整設定の場合(ST18のYE
S)には粗動調整(ST19〜ST22)のみが可能で
かつ微動調整設定の場合(ST23のYES)には微動
調整(ST24〜ST27)のみが可能である。
【0078】なお、コントローラ70(71〜73,7
5,76)はハードロジックから形成し、また各設定器
74P,74L,74S,74D,74Vは例えばデジ
タルスイッチから形成してもよい。さらに、各設定器7
4P,74L,74S,74D,74Vを用いて設定す
る各設定信号相当信号を、各設定器を用いないで図9に
2点鎖線で示す例えばパソコン79からインターフェイ
ス76を介してコントローラ70へ入力可能に形成して
もよい。この場合には、コントローラ70内から操作パ
ネル74を除外しても差支えない。さらに、各設定値や
テーブル20の現在位置等々を目視確認する表示器を設
けるのが好ましい。
【0079】次に、この第1の実施形態の作用・動作を
説明する。まず、図9に示すコントローラ70の出力ポ
ート75からピエゾドライバ48にバイアス信号(S
s)を出力し、ピエゾアクチュエータ41に75Vの電
圧を印加する。すると、基端部41Bがベース10(ピ
ボットビス12)に固定されているので、ピエゾアクチ
ュエータ41の先端部41Fが図2で右方向に8μmだ
け伸長する。したがって、送りねじ軸33の基端部33
Bと軸線(X)方向に変位不能なモータ軸31Sとの間
に設けられた切欠溝付筒体型カップリング(応動変位許
容手段)35の寸法(18.5mm)が8μmだけ収縮
する。よって、この状態を基準として、このカップリン
グ35に強制外力を加え(減ず)れば軸線(X)方向に
±2μmだけ伸縮させることは、極めて容易である。
【0080】次いで、例えばつまみ39を用いてモータ
軸31Sおよび送りねじ軸33を回転させ、図2,図5
に示すリミットスイッチ68Bが検出片68を検出する
基準位置(後退限)にテーブル20を位置付けする。こ
の際、引張バネ65はテーブル20を図1で右方向に付
勢している。つまり、ナット部材34にX軸方向に同期
移動可能に当接連結している。図4に示すZ方向には、
両者34,20(26)は相対変位可能である。
【0081】したがって、カップリング45が例えば
0.1mm程度収縮したところで、ナット部材34が螺
合連結された送りねじ軸33の先端部33Fとピエゾア
クチュエータ41の先端部41Fとの軸線(X)方向に
おける相対位置は、一定に保持される。また、この状態
において、変位検出手段80(検出器84)の一部を形
成するカウンタ(図示省略)を零クリアしておく。
【0082】ここに、テーブル20を基準位置(後退
限)から図1,図2,図5で左方向に例えば+1μmだ
け進めた位置に位置決めすることを考える。すなわち、
図9に示す操作パネル74上の位置決め設定器74Pを
用いて位置決め量(1μm=Xls)を設定する。速度
設定器74Vを用いて移動速度も設定する。さらに、要
すれば方向設定器74Dを用いて移動方向を設定する。
但し、位置決め量を+1μmとして設定する場合は、移
動方向を設定しなくともよい。
【0083】位置決めの指令を発すると、CPU71
は、ROM72に格納されたプログラムに基き、位置決
め設定であることを確認(図10のST10のYES)
しかつ位置決め設定量(+1μm)を読込み、これに対
応する信号Sl(Sls)〔パルス数〕を図9に示すモ
ータドライバ38へ出力する(ST12)。すなわち、
ケーブル38Cおよびコネクター37Cを介して駆動電
源(電流)が供給されるので、図2に示すステッピング
モータ31が所定方向(例えば、右回転方向)に回転す
る(ST12)。カップリング35はカップリング機能
として回転力を送りねじ軸33に伝達する。
【0084】したがって、送りねじ軸33が回転するの
で、テーブル20が連結片26,ナット部材34を介し
かつ引張バネ65の付勢力(引張力)に抗して図2で左
方向に移動(粗動)される。この際、ナット部材34に
はボールねじ構造でも送りねじ軸33の回転により僅か
な回転力が生じ得るが、図4に示す上端面34Uがテー
ブル20の下面に軽く当接しかつ下端面34Dがベース
10(ガイド面10G)に軽く当接することにより、廻
り止めされるので、送りねじ軸33の回転量をナット部
材34の位置決め移動方向(X)の移動変位量に正確に
変換することができる。
【0085】しかも、ナット部材34とテーブル10
(連結片26)とは、X方向と直交するZ方向に相対変
位可能とされかつナット部材34の回転力による押上力
はテーブル20の自重よりも非常に小さいので、仮に送
りねじ軸33の軸線(X)が傾斜したり偏芯したりして
いても、テーブル20のZ方向への変位を発生させない
ですむ。また、送りねじ軸33の回転は、カップリング
45内のミニチュアベアリング46の作用によりピエゾ
アクチュエータ41には伝達されないので、支障はな
い。
【0086】テーブル20が軸線(X)方向(左方向)
に移動(粗動)すると、これに取付けられた図5に示す
メインスケール81が当然に移動する。つまり、このメ
インスケール81と対面するベース10側のインデック
ススケール83を含む変位検出手段80から、時々刻々
と変化する移動変位検出信号Xiが出力される。但し、
この段階(粗動調整)では、フィードバック信号(X
i)としては働かない。CPU71は、位置決め設定量
(Xls=+1μm)と等しい信号Sls(Sl)を出
力終了したところで切替ポイントと判別(ST14のY
ES)し、ステッピングモータ31の回転を停止する。
【0087】ここに、ステッピングモータ31の最小ス
テップ角度や送りねじ軸33とナット部材34との送り
ピッチ等との関係から、変位検出手段80で検出された
テーブル20の基準位置(後退限)からの移動量(粗動
調整量Xl)が例えば+1.15μmとする。換言すれ
ば、粗動調整手段30では、μm単位での精度でしか位
置決めできない。この場合は、+0.15μm(=1.
15−1)の誤差がある。
【0088】すると、CPU71は、この誤差(+0.
15μm)を解消すべく、ピエゾアクチュエータ41に
印加されていた電圧(75V)を変位検出手段80から
のフィードバック信号(Xi)を打消すべく、例えば
1.41V(0.15μm相当)だけ昇圧(76.41
V)する(ST15、ST16)。したがって、ピエゾ
アクチュエータ41は、基端部41Bを固定端としその
先端部41Fが図2で右方向に0.15μmだけ伸長す
る。この際、ピエゾアクチュエータ41の先端部41F
と送りねじ軸33の先端部33Fとは、カップリング4
5を介し軸線(X)方向に変位不能つまり相対位置が一
定である。
【0089】かくして、ピエゾアクチュエータ41の伸
長力は送りねじ軸33を介して応動変位許容手段(切欠
溝付筒体型カップリング35)に強制外力として加わ
る。これにより、カップリング35は、ステッピングモ
ータ31側を固定端として、0.15μmだけ収縮(短
縮)する。つまり、送りねじ軸33全体を図2で右方向
に移動(変位)させ、間接的に収縮させる。したがっ
て、送りねじ軸33のナット部材34と螺合する位置が
右方向に変位する。すなわち、テーブル20を右(Z)
方向に0.15μmだけ変位(戻す)させる。Z方向の
変位は、全く発生しない。
【0090】そして、変位検出手段80からの検出信号
(Xi)が例えば1.02μmであると、CPU12は
誤差(0.02μm)を打消すようにピエゾアクチュエ
ータ41への電圧を0.02μm相当の約0.18Vだ
け降圧〔76.23V=76.41−0.18〕する。
【0091】今度は、ピエゾアクチュエータ41の先端
部41Fが図2で左方向に0.02μmだけ収縮する。
したがって、応動変位許容手段(35)は、送りねじ軸
33のナット部材34と螺合する部位の変位(0.02
μm)を許容する。これにより、テーブル20は左方向
に理論的に0.02μmだけ移動する。この際、変位検
出手段80からの検出信号(Xi)つまり実際の検出変
位量が(1.00±0.01)であれば、微動調整を終
了(ST17のYES)する。つまり、設定された位置
(1μm)に対し、±0.01μmでの高精度位置決め
を行える。
【0092】なお、図10のST18〜ST22に示す
粗動調整およびST23〜ST27に示す微動調整のい
ずれも、独立的に実行できる。
【0093】しかして、この第1の実施形態によれば、
ベース10に対してテーブル20を軸線(X)方向に粗
動調整する粗動調整手段30と粗動調整終了後にピエゾ
アクチュエータ41の伸縮を利用してベース10に対し
てテーブル20を軸線(X)方向に微動調整する微動調
整手段40とを具備し、かつ微動調整手段40を形成す
るピエゾアクチュエータ41の基端部41Bをベース1
0に軸線(X)方向に相対移動不能かつその先端部41
Fをベース10と軸線(X)方向に相対変位可能に取付
けるとともに、カップリング45と,付勢手段60と,
応動変位許容手段(35)とを設け、ピエゾアクチュエ
ータ41の伸縮量(Xs)を送りねじ軸33のナット部
材34と螺合する部位の変位量(Xs)に変換可能かつ
ナット部材34を介してこれと位置決め移動方向に同期
移動可能に当接連結されたテーブル20をベース10に
対して微動調整可能に形成されているので、送りねじ軸
33とピエゾアクチュエータ41とを軸線(X)上に直
列配設できるから、2階建構造としなくてよく,変位検
出手段80も共通の1台でよく,ピエゾアクチュエータ
41をベース10とテーブル20との間(SP)に収容
できかつそのケーブル38Cもベース10側に固定化で
きるから、高精度位置決めを保障しつつ小型軽量化およ
び低コスト化を達成できるとともに取扱い容易である。
しかも、テーブル20の位置決め移動方向(X)と直交
する方向の変位を確実に防止することができる。
【0094】また、送りねじ軸33とナット部材34と
が送りねじ軸33の回転力がナット部材34の回転力を
発生し難いボールねじ構造とされ、かつナット部材34
にベース10(10G)およびテーブル20と当接係合
して廻り止め機能可能な上端面34Uおよび下端面34
Dが設けられているとともに、ナット部材34とテーブ
ル20とが連結片26を介してZ方向に相対変位可能と
されているので、送りねじ軸33の軸線が傾いていたり
偏芯があっとしてもテーブル20のZ方向の変位発生を
より確実に防止することができる。
【0095】また、テーブル20とナット部材34とが
引張バネ65の引張力によってX方向に同期移動可能に
当接連結されているので、先提案装置(図13)の押圧
バネ(62)を含む付勢手段60の場合に比較して、テ
ーブル20をZ方向に浮上げる浮上力の発生や引掛りに
よるX方向のビビリの発生を一掃できる。したがって、
この点からも、テーブル20のZ方向の変位をより確実
に防止できるとともに付勢手段60の大幅な簡素化とコ
スト低減を図れる。
【0096】また、テーブル20はクロスローラガイド
(18,28)を介してベース10に装着かつ取外し容
易とされているとともに、ナット部材34とテーブル2
0とが一体化されていないので、モータ31をベース1
0(32)から取外したりカップリング35を外さなく
とも、簡単に分解できる。したがって、組立・調整に係
る労力・時間を大幅に削減できるとともに、ピエゾアク
チュエータ41や変位検出手段80の点検・保守を含む
取扱いが大幅に簡素化かつ容易となる。
【0097】また、カップリング45は送りねじ軸33
の回転力をピエゾアクチュエータ41側へ伝達する必要
がないから非常に小型でよい。したがって、ピエゾアク
チュエータ41とともにベース10とテーブル20との
間の収容空間SP内に収容できるので、構造が一段と簡
単になる。
【0098】また、応動変位許容手段(35)が、送り
ねじ軸33に回転力を付与するモータ軸31Sと送りね
じ軸33の基端部33Bとの間に装着されるとともに,
軸線(X)方向に離隔されかつ周方向に位置ずれされた
複数の切欠溝35Sを有する筒体35Tを含み回転力を
伝達可能でピエゾアクチュエータ41から発生された伸
縮力(強制外力)で軸線(X)方向に伸縮可能な切欠溝
付筒体型のカップリング45から形成されているので、
従来例の芯ずれや芯振れを吸収するための一般的なカッ
プリング(35)を流用するだけでよい。したがって、
レイアウトやスペース的にも負担とならない。
【0099】また、微動調整手段40を構成するピエゾ
アクチュエータ41,カップリング45および応動変位
許容手段(切欠溝付円筒型カップリング35)が、粗動
調整手段30を構成する送りねじ軸33と同一の軸線
(X)上に直列配設されているので、高レスポンスとと
もに位置決め精度をより大幅に向上できる。
【0100】また、変位検出手段80が収容空間SPお
よびベース10側の中空部等(15,16)に収容され
ているので、ベース10およびテーブル20の側方にス
ケール81,83等が突出かつ露出することがない。し
たがって、平面的小型化および取扱い容易化を一段と助
長できるばかりか、両スケール81,83が軸線(X)
上で相対変位するから、一段と高精度検出できる。
【0101】また、変位検出手段80が、反射型の第1
格子を有するメインスケール81と透過型の第2格子お
よび90度の位相ずれを持つ4個の第3格子を有するイ
ンデックススケール83とを含み,各第3格子を1箇所
に集めかつインデックススケール83の長手方向におい
て第2格子と接近配設し、受光部84Rを1チップ受光
素子を4分割して形成し、さらに発光部84Eを形成す
る発光素子に単一の集光レンズを取付けるとともに傾斜
配設して成る構造とされているので、0.01μm以下
の高精度検出ができる。
【0102】さらに、モータ用ケーブル38Cがコネク
ター37Cから引出されるとともに、ピエゾアクチュエ
ータ用ケーブル49および変位検出用ケーブル89がス
テッピングモータ31を挾む反対側で静止側(10)か
ら引出されるものと形成されているので、取扱いが一段
と容易となり、モータ用ケーブル38Cに流れる電流急
変によるノイズが変位検出信号(Xi)に影響を与える
ことがない。したがって、一層の高精度位置決めを保障
できる。
【0103】さらにまた、従来例の如く2階建構造でな
いから、テーブル10の上面を大きく有効利用できると
ともに、軸線(X)と直交する軸線(Y)用の位置決め
装置を本装置(10,20)上に2段積した2次元位置
決め装置を簡単に確立することができる。
【0104】さらにまた、テーブル20に係止片25が
設けられているので、テーブル20をモータ31側を上
とした垂直や傾斜状態としても使用することができる。
【0105】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成(10,20,30,40,60,7
0,80等)が第1の実施形態の場合と同様とされてい
るが、応動変位許容手段50を図11に示す構造として
ある。
【0106】図11において、ステッピングモータ31
は、段付のモータ軸31Sが軸線(X)方向に一定範囲
内で変位可能とされた構造とされている。このステッピ
ングモータ31の軸受ハウジング51にはモータ軸31
Sに固定されたベアリング53が内装され、このモータ
軸31Sはリテーナ55で位置規制されたスプリング5
4の付勢力Fsで軸線(X)方向でピエゾアクチュエー
タ41の方向に付勢されてストッパー52に当接可能で
ある。図11は、ピエゾアクチュエータ41からの伸長
力(強制外力Fp)によって、△X(=2μm)だけバ
イアスを掛けた状態を示す。なお、図1〜図3に示すカ
ップリング35は、切欠溝35Sを有しない、一般的な
ものでよい。
【0107】すなわち、送りねじ軸33Bの基端部33
Bとモータ軸31Sとは、軸線(X)方向に相対変位不
能つまり相対位置が一定とされる。したがって、応動変
位許容手段50は、ピエゾアクチュエータ41の伸縮に
応動して、モータ軸31Sと一体的な送りねじ軸33全
体を軸線(X)方向に移動させる、つまり伸縮すること
を許容する。
【0108】しかして、この第2実施形態によれば、第
1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏し得る他、応
動変位許容手段50をモータ31と一体的に形成できる
ので、一層の小型化と低コスト化とを図れる。さらに、
ステッピングモータ(31)の構造上、予めモータ軸3
1Sが軸線(X)方向に所定量だけ変位可能に構築され
たステッピングモータ31を応動変位許容手段として流
用するので、より大幅なコスト低減を図れる。
【0109】なお、モータは、ステッピングモータに限
定されない。例えば、ACサーボモータ,DCサーボモ
ータ等から構成しても、実施することができる。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、送りねじ軸と
ナット部材とをボールねじ構造に形成するとともに、一
端がベース側に固着されかつ他端がテーブル側に固着さ
れた引張バネを利用してテーブルを軸線方向でナット部
材に当接する方向に付勢してテーブルとナット部材とを
軸線方向に同期移動可能かつ軸線方向と直交する方向に
相対変位可能に当接連結させ、かつ微動調整手段を構成
するピエゾアクチュエータの基端部をベースに軸線方向
に相対移動不能に取付けるとともにその先端部と送りね
じ軸の先端部とを相対回転可能かつ軸線方向に同期移動
可能に連結し、送りねじ軸をピエゾアクチュエータの軸
線方向の伸縮に応動して直接または間接的にベースに対
しかつ軸線方向にピエゾアクチュエータの伸縮量だけ変
位可能に形成し、ピエゾアクチュエータの伸縮量を送り
ねじ軸を介してナット部材の変位量に変換するとともに
ナット部材を介してテーブルをベースに対して微動調整
可能に形成されているので、次のような優れた効果を奏
する。
【0111】 粗動調整手段の送りねじ軸と微動調整
手段のピエゾアクチュエータとが同一軸線上に直列配設
可能となるので、従来例の2階建構造の場合と比較し
て、構造簡単で大幅な小型軽量化,高精度化および低コ
スト化を図れる。 部品点数を削減可能かつ従来例の場合の上下テーブ
ルの平行度を正確に仕上げる時間,労力等を一掃可能と
なるので、この点からもより大幅なコスト低減ができ
る。 同一の送りねじ軸およびナット部材を用いて粗動調
整と微動調整ができるので、従来の2階建構造の場合に
生ずる熱的変形の影響を除去できる。したがって、一層
の高精度位置決めを行える。 2階建構造としなくてよいから、ケーブル処理が容
易で,断線やオペレータの引掛り要因も一掃でき,ピエ
ゾアクチュエータの破損の危険性も一掃可能で、テーブ
ル上面の有効利用面積も大きくできるから、取扱いが非
常に簡単である。 送りねじ軸とともにボールねじ構造を形成するナッ
ト部材とテーブルとが引張バネによって位置決め送り方
向に同期移動可能かつそれと直交する方向に相対変位可
能に当接連結されているので、送りねじ軸の軸線の傾斜
や偏芯があっても、テーブルの該直交方向の変位の発生
を確実に防止できる。引張バネであることも一段と防止
効果を助長することができる。 ナット部材の上下動がテーブルに伝達されないの
で、送りねじ軸およびピエゾアクチュエータの軸線や偏
芯さらにはモータの偏芯に係る特性を過度に高級化しな
くともよいから大幅なコスト低減ができるとともに、ナ
ット部材とテーブルとが一体でないから簡単に分解でき
る。したがって、組立・調整や点検・保守を含む取扱い
が非常に容易である。
【0112】また、請求項2の発明によれば、送りねじ
軸と前記ナット部材とをボールねじ構造に形成し、微動
調整手段を構成するピエゾアクチュエータの基端部をベ
ースと軸線方向に相対移動不能かつその先端部をベース
に軸線方向に相対変位可能に取付けるとともにテーブル
とナット部材とを軸線方向と直交する方向に相対変位可
能に装着し、かつ送りねじ軸の先端部とピエゾアクチュ
エータの先端部とを相対回転可能に連結するとともに、
カップリングと引張バネと応動変位許容手段とを設け、
ピエゾアクチュエータの伸縮量を送りねじ軸を介してナ
ット部材のベースに対する軸線方向の変位量に変換しつ
つテーブルの微動調整を可能に形成されているので、請
求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができる
他、さらにピエゾアクチュエータ,カップリング等をベ
ースとテーブルとの間に介装しかつ引張バネと応動変位
許容手段とを設けるだけでよいから、構造が一段と簡単
でより取扱いが容易である。
【0113】また、請求項3の発明によれば、応動変位
許容手段が、送りねじ軸に回転力を付与するモータの軸
と送りねじ軸の基端部との間に装着または送りねじ軸の
途中でかつナット部材よりもモータ側に装着されるとと
もに,軸線方向に離隔されかつ周方向に位置ずれされた
複数の切欠溝を有する筒体を含み回転力を伝達可能でピ
エゾアクチュエータから発生された伸縮力で軸線方向に
伸縮可能な切欠溝付筒体型のカップリングから形成され
ているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏し
得ることはもとより、さらに構造が一段と簡単で、一層
の小型軽量化およびコスト低減を図れる。
【0114】さらに、請求項4の発明によれば、応動変
位許容手段が、モータ軸を軸線方向でピエゾアクチュエ
ータの方向に付勢するバネと,このバネの付勢力に抗し
てモータ軸の軸線方向でピエゾアクチュエータに向う方
向の位置を規制可能なストッパーとから形成されている
ので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏し得るこ
とはもとより、応動変位許容手段をモータと一体的に形
成できるので、一層の小型化と低コスト化とを図れる。
さらに、モータの構造上、予めモータ軸が軸線方向に所
定量だけ変位可能に構築されているモータを利用すれ
ば、そのモータを応動変位許容手段として流用できるの
で、より大幅なコスト低減を図れる。
【0115】さらにまた、請求項5の発明によれば、テ
ーブルの下面側に取付けられたメインスケールと,この
メインスケールと対面可能にベースの上面側に取付けら
れたインデックススケールとを含みテーブルのベースに
対する粗動調整量および微動調整量を検出可能な変位検
出手段が設けられているので、請求項1から請求項4ま
での発明の場合と同様な効果を奏することができ得るこ
とはもとより、一層の小型軽量化,高精度化,低コスト
化および取扱いの容易化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のテーブルを取外した
状態を示す平面図である。
【図2】同じく、図1の矢視線−に基く側断面図で
ある。
【図3】同じく、図1の矢視線−に基く一部を破断
した縦断面図である。
【図4】同じく、図1の矢視線−に基く一部を破断
した縦断面図である。
【図5】同じく、図1の矢視線−に基く側断面図で
ある。
【図6】同じく、正面図である。
【図7】同じく、底面図である。
【図8】同じく、テーブルの平面図である。
【図9】同じく、ブロック図である。
【図10】同じく、動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2の実施形態の応動変位許容手段
を説明するための側断面図である。
【図12】従来例とその問題点を説明するための側断面
図である。
【図13】本出願人が先に提案した位置決め装置の平面
図である。
【図14】同じく、図12の矢視線A−Aに基く側断面
図である。
【図15】同じく、図12の矢視線B−Bに基く側断面
図である。
【図16】同じく、図12の矢視線C−Cに基く一部を
断面した正面図である。
【符号の説明】
10 ベース 11 ビス孔 12 ピボットビス 18 ベアリング 20 テーブル 25 係止片 26 連結部 28 ベアリング 30 粗動調整手段 31 モータ 31S モータ軸 33 送りねじ軸(ボールねじ構造) 33F 先端部 33B 基端部 34 ナット部材(ボールねじ構造) 35 カップリング(応動変位許容手段) 35T 筒体 35S 切欠溝 40 微動調整手段 41 ピエゾアクチュエータ 41F 先端部 41B 基端部 45 カップリング 46 ミニチュアベアリング 50 応動変位許容手段 52 ストッパー 53 ベアリング 54 スプリング(バネ) 55 リテーナ 60 付勢手段 65 引張バネ 66 係止片 67 係止片 70 コントローラ 74 操作パネル 79 パソコン 80 変位検出手段 81 メインスケール 83 インデックススケール X 軸線 Xl 粗動調整量 Xs 微動調整量 SP 収容空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に相対移動可能に装着されたベ
    ースおよびテーブルと,ベース側に回転可能に装着され
    た送りねじ軸とこの送りねじ軸の回転によって軸線方向
    に移動可能なナット部材とを含み送りねじ軸の回転によ
    るナット部材の移動を利用してベースに対してテーブル
    を軸線方向に粗動調整する粗動調整手段と,粗動調整終
    了後にピエゾアクチュエータの伸縮を利用してベースに
    対して当該テーブルを軸線方向に微動調整する微動調整
    手段とを具備してなる位置決め装置において、 前記送りねじ軸とナット部材とをボールねじ構造に形成
    するとともに、一端が前記ベース側に固着されかつ他端
    が前記テーブル側に固着された引張バネを利用して前記
    テーブルを前記軸線方向でナット部材に当接する方向に
    付勢して前記テーブルと前記ナット部材とを前記軸線方
    向に同期移動可能かつ前記軸線方向と直交する方向に相
    対変位可能に当接連結させ、かつ前記微動調整手段を構
    成する前記ピエゾアクチュエータの基端部を前記ベース
    に前記軸線方向に相対移動不能に取付けるとともにその
    先端部と前記送りねじ軸の先端部とを相対回転可能かつ
    前記軸線方向に同期移動可能に連結し、前記送りねじ軸
    をピエゾアクチュエータの前記軸線方向の伸縮に応動し
    て直接または間接的に前記ベースに対しかつ前記軸線方
    向にピエゾアクチュエータの伸縮量だけ変位可能に形成
    し、ピエゾアクチュエータの伸縮量を前記送りねじ軸を
    介して前記ナット部材の変位量に変換するとともに前記
    ナット部材を介して前記テーブルを前記ベースに対して
    微動調整可能に形成した、ことを特徴とする位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 軸線方向に相対移動可能に装着されたベ
    ースおよびテーブルと,ベース側に回転可能に装着され
    た送りねじ軸とこの送りねじ軸の回転によって軸線方向
    に移動可能なナット部材とを含み送りねじ軸の回転によ
    るナット部材の移動を利用してベースに対してテーブル
    を軸線方向に粗動調整する粗動調整手段と,粗動調整終
    了後にピエゾアクチュエータの伸縮を利用してベースに
    対して当該テーブルを軸線方向に微動調整する微動調整
    手段とを具備してなる位置決め装置において、 前記送りねじ軸と前記ナット部材とをボールねじ構造に
    形成し、前記微動調整手段を構成する前記ピエゾアクチ
    ュエータの基端部を前記ベースと前記軸線方向に相対移
    動不能かつその先端部を前記ベースに前記軸線方向に相
    対変位可能に取付けるとともに前記テーブルと前記ナッ
    ト部材とを前記軸線方向と直交する方向に相対変位可能
    に装着し、かつ前記送りねじ軸の先端部と前記ピエゾア
    クチュエータの先端部とを相対回転可能に連結するとと
    もに両先端部を前記軸線方向に同期移動可能に形成され
    たカップリングと,前記テーブルを前記軸線方向で前記
    ナット部材に当接する方向に付勢して前記テーブルと前
    記ナット部材とを前記軸線方向に同期移動可能に当接連
    結させるための一端が前記ベース側に固着されかつ他端
    の前記テーブル側に固着された引張バネと,前記ナット
    部材が前記送りねじ軸を介して前記ピエゾアクチュエー
    タの軸線方向の伸縮に応動して前記ベースに対しかつ軸
    線方向に前記ピエゾアクチュエータの伸縮量だけ変位す
    ることを許容する応動変位許容手段とを設け、 前記ピエゾアクチュエータの伸縮量を前記送りねじ軸を
    介して前記ナット部材の前記ベースに対する前記軸線方
    向の変位量に変換しつつ前記テーブルの微動調整を可能
    に形成した、ことを特徴とする位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記応動変位許容手段が、前記送りねじ
    軸に回転力を付与するモータの軸と前記送りねじ軸の基
    端部との間に装着または前記送りねじ軸の途中でかつ前
    記ナット部材よりもモータ側に装着されるとともに,前
    記軸線方向に離隔されかつ周方向に位置ずれされた複数
    の切欠溝を有する筒体を含み回転力を伝達可能で前記ピ
    エゾアクチュエータから発生された伸縮力で前記軸線方
    向に伸縮可能な切欠溝付筒体型のカップリングから形成
    されている請求項2記載の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記応動変位許容手段が、前記モータ軸
    を前記軸線方向で前記ピエゾアクチュエータの方向に付
    勢するバネと,このバネの付勢力に抗して前記モータ軸
    の前記軸線方向で前記ピエゾアクチュエータに向う方向
    の位置を規制可能なストッパーとから形成されている請
    求項2記載の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルの下面側に取付けられたメ
    インスケールと,このメインスケールと対面可能に前記
    ベースの上面側に取付けられたインデックススケールと
    を含み前記テーブルの前記ベースに対する粗動調整量お
    よび微動調整量を検出可能な変位検出手段が設けられて
    いる請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載さ
    れた位置決め装置。
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