JP3431353B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3431353B2 JP17233095A JP17233095A JP3431353B2 JP 3431353 B2 JP3431353 B2 JP 3431353B2 JP 17233095 A JP17233095 A JP 17233095A JP 17233095 A JP17233095 A JP 17233095A JP 3431353 B2 JP3431353 B2 JP 3431353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特に、LOCOS法等を用いて素子分離
を行った半導体装置およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【発明の属する技術分野】半導体装置として、シリコン
基板上に酸化シリコン等の誘電体層を介してシリコン層
を形成した複合基板を用いたものが、従来より知られて
いる。このような複合基板は、一般に、SOI(Silicon
On Insulator)基板と称されている。
【0003】かかるSOI基板を用いた半導体装置にお
いては、素子分離法として、LOCOS(Local Oxidati
on of Silicon)法やフィールドシールド法等が使用され
ている。
【0004】図6は、LOCOS法を用いて素子分離を
行った半導体装置の構成例を示すものであり、(a)は
正面図、(b)は(a)のA−A′断面図である。
【0005】同図に示したように、半導体基板601上
には誘電体層602が形成されており、さらに誘電体層
602上には半導体層603が形成されて、SOI基板
を形成している。この半導体層603には、活性領域と
してのi領域604を挟んでn領域(n領域またはn
領域)605,606が形成されて、トランジスタ素
子領域620を構成している。また、これと同様に、i
領域607を挟んでn領域(n領域またはn領域)
608,609が形成されて、他のトランジスタ素子領
域621を構成している。そして、半導体層603のう
ち、これらの素子領域620,621以外の領域には、
LOCOS法により、素子分離用のフィールド酸化膜6
10が形成されている。
【0006】半導体層603上には、絶縁膜611が形
成されている。そして、i領域604,607上には、
この絶縁膜611を介して、ゲート電極612,613
が形成されている。
【0007】絶縁膜611およびゲート電極612,6
13の表面は、層間絶縁膜614で覆われている。さら
に、層間絶縁膜614および絶縁膜611には、n領域
605,606,608,609が露出するように、コ
ンタクトホールが設けられ、さらに、これらのコンタク
トホールに導電性材料を堆積させることにより電極61
5,616等が形成されている(図6(a)では図示し
ていない)。
【0008】このような構成によれば、素子分離膜とし
てのフィールド酸化膜610を設けたことにより、素子
領域620と素子領域621との間のn型導電型チャネ
ルによる導通(すなわちn領域605,606とn領域
608,609との間の導通)を防止することができ、
素子分離を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来の半
導体装置においては、上述したように、LOCOS法を
用いて半導体層603を酸化することにより、フィール
ド酸化膜610を形成している。これにより、かかる半
導体装置には、素子領域620,621の外縁部近傍
に、図6(b)および図7に符号620a,621aで
示したような、外縁部に近いほど膜厚が薄くなる領域が
形成される。すなわち、この外縁部近傍領域620a,
621aは、膜厚が薄い部分ほど(すなわち外縁部に近
いほど)、ゲート電極612,613との間隔が大きく
なる。したがって、この外縁部近傍領域620a,62
1aは、外縁部に近い領域ほどしきい値が下がり、ゲー
ト電極612,613によるオン/オフ制御が困難にな
る。
【0010】このため、図6に示したような従来の半導
体装置には、この外縁部近傍領域620a,621aに
リーク電流が流れ易いという欠点があった。このリーク
電流は、素子領域620,621内でのリーク電流、す
なわち、図7に示したような、n領域605とn領域6
06との間のリーク電流i1 やn領域608とn領域6
09との間のリーク電流i2 となって現れる。
【0011】なお、このリーク電流は、i1 ,i2 は、
LOCOS法を用いて半導体装置を製造した場合のみな
らず、他の方法で素子分離を行った場合であっても、素
子領域の外縁部近傍領域の膜厚が薄くなっているような
半導体装置においては発生し得るものである。
【0012】このようなリーク電流i1 ,i2 の発生を
防止するためには、例えば、LOCOS法を用いずに、
フィールドシールド法等によって素子分離を行うことと
すればよい。
【0013】しかしながら、この場合には、半導体装置
の製造工程が複雑となって、製造コストが上昇するとい
う欠点が生じる。
【0014】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、リーク電流が発生し難く且つ
製造コストが安価な半導体装置およびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明に係る
半導体装置は、半導体基板上に誘電体層および半導体層
を形成してなる複合基板に電界効果トランジスタを設け
た半導体装置であって、前記半導体層に形成された、第
1導電型のソース・ドレイン領域を有する電界効果トラ
ンジスタが形成された複数の素子領域と、前記半導体層
に形成された、前記複数の素子領域を分離するための素
子分離領域と、前記素子領域の外縁部周辺の膜厚が薄い
領域に形成された、第2導電型の不純物が添加された、
第2導電型の第1不純物領域と、前記半導体基板の表面
近傍のうち、前記第1不純物領域および前記素子分離領
域に覆われた領域に、前記第1不純物領域の前記ソース
・ドレイン領域との境界部と平面位置が一致する周縁部
を有するように形成された、第2導電型の第2不純物領
域と、を備えたことを特徴とする。 (2)第2の発明に係る半導体装置は、半導体基板とそ
の上に誘電体層を挟んで形成された半導体層を有する複
合基板と、前記半導体層中に形成され、それぞれが第1
導電型のソースおよびドレインを有する電界効果トラン
ジスタを有する複数の素子領域と、前記素子領域を囲む
前記半導体層の一部を置き換えによって形成された素子
分離絶縁膜と、前記素子分離絶縁膜に隣接した、前記半
導体層中の前記素子領域の外縁部に形成された第2導電
型の第1の不純物拡散領域と、前記半導体基板の選択さ
れた表面部に沿って、前記素子領域間で前記素子分離絶
縁膜および前記素子分離絶縁膜に隣接した前記素子領域
の前記外縁部の下に延び、前記第1不純物領域の前記ソ
ース・ドレイン領域との境界部と平面位置が一致する周
縁部を有するように形成された第2導電型の第2の不純
物拡散領域とを備えたことを特徴とする。 (3)第3の発明に係る半導体装置は、半導体基板とそ
の上に誘電体層を挟んで形成された半導体層を有する複
合基板と、前記半導体層中に形成され、それぞれが第1
導電型のソースおよびドレインを有する電界効果トラン
ジスタを有する複数の素子領域と、前記素子領域を囲む
前記半導体層の一部を置き換えによって形成された素子
分離絶縁膜と、前記素子分離絶縁膜に隣接した、前記半
導体層中の前記素子領域の外縁部に形成された第2導電
型の第1の不純物拡散領域と、前記半導体基板の選択さ
れた表面部に沿って、前記素子領域間で前記素子分離絶
縁膜および前記素子分離絶縁膜に隣接した前記素子領域
の前記外縁部の下に延び、前記第1不純物領域の前記ソ
ース・ドレイン領域との境界部と平面位置が一致する周
縁部を有するように形成された第2導電型の第2の不純
物拡散領域とを備え、前記第2の不純物拡散領域は前記
第1の不純物拡散領域よりも高い不純物濃度を有し、前
記第2の不純物拡散領域は前記半導体基板内でピーク濃
度が存在するような不純物濃度プロファイルを有するこ
とを特徴とする。
【0016】(4)第4の発明に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板上に誘電体層および半導体層を形成
してなる複合基板の、前記半導体層に、電界効果トラン
ジスタのソース・ドレイン領域となる第1導電型の導電
層が形成された複数の素子領域、素子分離領域および前
記素子領域の外縁部周辺の膜厚が薄い領域に第2導電型
の不純物を添加してなる第2導電型の第1不純物領域を
形成し、且つ、前記半導体基板の表面近傍のうち前記第
1不純物領域および前記素子分離領域に覆われた領域
に、第2導電型の第2不純物領域を形成する半導体装置
の製造方法であって、前記複合基板に第2導電型の不純
物を導入することによって、前記半導体層への前記第1
不純物領域の形成と、前記半導体基板への第2不純物領
域の形成とを同時に行い、前記第1不純物領域の前記ソ
ース・ドレイン領域との境界部と平面位置が一致する周
縁部を前記第2の不純物領域が有するように形成する工
程を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、第1の発明に係る半導体装
置および第2の発明に係る半導体装置の製造方法の好適
な実施形態について説明する。
【0018】図1は、本実施形態に係る半導体装置の構
成を示すものであり、(a)は正面図、(b)は(a)
のA−A′断面図である。
【0019】同図に示したように、この単結晶シリコン
基板(本発明の「半導体基板」に該当する)101に
は、酸化シリコン膜(本発明の「誘電体層」に該当す
る)102が形成されている。さらに、酸化シリコン膜
102上には、単結晶シリコン層(本発明の「半導体
層」に該当する)103が形成されている。そして、こ
の単結晶シリコン基板101、酸化シリコン膜102お
よび単結晶シリコン層103により、SOI基板が構成
されている。
【0020】単結晶シリコン層103には、i領域10
4を挟んでn領域(n領域またはn領域)105,
106が形成されるとともに、i領域107を挟んでn
領域(n領域またはn領域)108,109が形成
されている。これらの領域104〜106および領域1
07〜109は、それぞれ、nチャネルMOSFET
(本発明の「素子領域」に該当する)120,121を
構成している。そして、単結晶シリコン層103のう
ち、これらの各領域120,121以外の領域には、フ
ィールド酸化膜(本発明の「素子分離領域」に該当す
る)110が形成されている。また、nチャネルMOS
FET120,121(すなわち、領域104〜10
9)の外縁部近傍には、p型不純物が導入され、これに
より、p型不純物領域120a,121a(本発明の
「第1不純物領域」に相当する)が、形成されている。
【0021】一方、単結晶シリコン基板101の表面近
傍には、p型不純物領域120a,121aおよびフィ
ールド酸化膜110に覆われた領域にp型不純物が導入
され、これにより、p型不純物領域111(本発明の
「第2不純物領域」に相当する)が、形成されている。
【0022】本実施形態では、単結晶シリコン層103
のうち、i領域104,107の不純物濃度は1012
-3〜1018cm-3、n領域の不純物濃度は1020
-3以上、n領域の不純物濃度は1018cm-3〜10
19cm-3とする。また、p型不純物領域120a,12
1aの不純物濃度は1015cm-3〜1019cm-3とす
る。さらに、p型不純物領域111の不純物濃度は1
20cm-3以上とすることが望ましい。
【0023】i領域104,107上には、酸化シリコ
ン膜等の絶縁膜112を介して、ゲート電極113,1
14が形成されている。
【0024】さらに、絶縁膜112およびゲート電極1
13,114の表面は、酸化シリコン膜等の層間絶縁膜
115で覆われている。そして、層間絶縁膜115およ
び絶縁膜112には、n領域105,106,108,
109が露出するように、コンタクトホールが設けら
れ、さらに、これらのコンタクトホールに金属等の導電
性材料を堆積させることにより電極116,117等が
形成されている(図1(a)では図示していない)。
【0025】本実施形態では、上述のように、不純物領
域111,120a,121aがp型であるので、p
型不純物領域111に零または負の電位(例えば−3V
〜0V)を印加することによって、p型不純物領域1
11およびp型不純物領域120a,121aのポテン
シャルを制御することができる。
【0026】そして、p型不純物領域111およびp
型不純物領域120a,121aのポテンシャルを制御
することにより、n領域105とn領域106との間
(すなわちnチャネルMOSFET120のソース・ド
レイン間)に発生するリーク電流、および、n領域10
8とn領域109との間(すなわちnチャネルMOSF
ET120のソース・ドレイン間)に発生するリーク電
流を、抑えることができる。
【0027】次に、本実施形態に係る半導体装置の製造
方法の一実施形態について説明する。
【0028】ここで、図2(a)〜(d)は、かかる製
造方法を説明するための工程断面図である。
【0029】なお、SOI基板としては、単結晶シリコ
ン層103の不純物濃度が1012cm-3〜1016cm-3
のものを使用する。
【0030】まず、このSOI基板に対し、通常のL
OCOS工程と同様のマスクパターン201を形成する
(図2(a)参照)。そして、このマスクパターン20
1を介して、硼素(B)等のイオン注入を行う。このと
き、注入されたイオンの濃度分布は、図3に示すよう
に、表面方向にテールを引く。本実施形態の場合には、
単結晶シリコン基板101と単結晶シリコン層103と
の間に酸化シリコン膜102が介在しているので、図3
に示したような濃度分布のイオン注入を行うと、図4に
示したような不純物濃度分布が得られる。すなわち、単
結晶シリコン基板101内にp型不純物領域111を
形成するためにイオン注入を行うと、単結晶シリコン層
103内のp型不純物領域202も同時に作成すること
ができる(同図参照)。
【0031】このときの不純物濃度は、上述のように、
p型不純物領域202が1015cm-3〜1019cm-3
なり、p型不純物領域111が1020cm-3以上とな
るようにすることが望ましい。
【0032】ここで、このような不純物濃度分布は、イ
オン注入の際のドーズ量および加速電圧を適当に調整す
ることによって得られる。
【0033】続いて、上述のマスクパターン201を
用いて、通常のLOCOS法による選択酸化を行う(図
2(b)参照)。これにより、単結晶シリコン層103
内に選択的にフィールド酸化膜110を形成することが
できるとともに、選択酸化されなかった単結晶シリコン
層103の外縁部周辺の領域にp型不純物領域120
a,121aを形成することができる。
【0034】次に、単結晶シリコン層103上に、例
えば熱酸化により、絶縁膜112を形成する。そして、
例えばCVD法等を用いて絶縁膜112の全面にゲート
材料を堆積させた後、例えば通常のリソグラフィ工程お
よび反応性イオンエッチング等を用いたパターニングを
行うことにより、ゲート電極113,114を形成する
(図2(c)参照)。
【0035】その後、ヒ素(As)またはリン(P)
等のイオン注入を行うことにより、単結晶シリコン層1
03内にn領域(不純物濃度が1020cm-3以上のn
領域または不純物濃度が1018cm-3〜1019cm-3
領域)105,106,108,109を形成する
(図2(d)参照)。
【0036】また、単結晶シリコン層103のうち、ゲ
ート電極113,114直下の領域には不純物のイオン
注入は行われないので、この領域(すなわちi領域10
4,107)の不純物濃度は1012cm-3〜1016cm
-3のままである。
【0037】最後に、例えばCVD法等を用いて層間
絶縁膜115を形成し、通常のリソグラフィ工程および
反応性イオンエッチング等を用いてn領域105,10
6,108,109が露出するようにコンタクトホール
を設け、さらに、これらのコンタクトホールに金属等の
導電性材料を堆積させて電極116,117等を形成す
ることにより、図1(a)および(b)に示したような
半導体装置を得ることができる。
【0038】このように、本実施形態に係る半導体装置
の製造方法によれば、p型不純物領域111を形成す
るためのイオン注入とp型不純物領域120a,121
aを形成するためのイオン注入とを同時に行うことがで
きる、したがって、製造工程数を低減させることができ
るので、半導体装置の製造コストを低減させることが可
能となる。
【0039】次に、本発明に係る製造方法の他の実施形
態について説明する。
【0040】ここで、図5(a)〜(d)は、本実施形
態に係る製造方法を説明するための工程断面図である。
【0041】なお、本実施形態の製造方法においても、
SOI基板としては、単結晶シリコン層103の不純物
濃度が1012cm-3〜1016cm-3のものを使用する。
【0042】まず、このSOI基板に対し、通常のL
OCOS工程と同様のマスクパターン501を形成する
(図5(a)参照)。そして、上述のマスクパターン2
01を用いて、通常のLOCOS法による選択酸化を行
う。これにより、単結晶シリコン層103内に選択的に
フィールド酸化膜110を形成することができる。その
後、このマスクパターン501を除去する。
【0043】続いて、このSOI基板の全面に、硼素
(B)等のイオン注入を行う。このとき、フィールド酸
化膜110の中央真下におけるピーク位置が、単結晶シ
リコン基板101の表面から基板内部に向かって0.2
μm以内となるように、イオン注入の加速度を調整す
る。これにより、フィールド酸化膜110が形成されて
いる領域では、単結晶シリコン基板101の表面近傍に
不純物領域111が形成される。
【0044】一方、フィールド酸化膜110が形成され
ていない領域でも、単結晶シリコン基板101内にp
不純物領域が形成される。しかし、このp不純物領域
は、単結晶シリコン層103の膜厚がフィールド酸化膜
110の膜厚よりも薄いために、単結晶シリコン基板1
01内の非常に深い位置に形成される。このため、この
不純物領域は、後の工程で作製されるnチャネルM
OSFET120,121(図1参照)の動作等には影
響しない。
【0045】また、フィールド酸化膜110が形成され
ている部分においては、上述の図4に示したような不純
物濃度分布が得られるので、単結晶シリコン層103内
のp型不純物領域120a,121aが同時に形成され
る(図5(b)参照)。
【0046】このときの不純物濃度は、上述のように、
p型不純物領域110が1015cm-3〜1019cm-3
なり、p型不純物領域111が1020cm-3以上とな
るようにすることが望ましい。このような不純物濃度
は、イオン注入の際のドーズ量および加速電圧を適当に
調整することによって得られる。
【0047】次に、図2に示した製造工程の場合と同
様にして、単結晶シリコン層103上に絶縁膜112を
形成し、さらに、ゲート電極113,114を形成する
(図5(c)参照)。
【0048】そして、図2の製造工程と同様にして、
単結晶シリコン層103内にn領域(不純物濃度が10
20cm-3以上のn領域または不純物濃度が1018cm
-3〜1019cm-3のn領域)105,106,10
8,109を形成する(図2(d)参照)。また、この
ときイオン注入されなかった領域が、i領域104,1
07を形成する。
【0049】最後に、図2の製造工程と同様にして、
電極116,117等を形成することにより、図1
(a)および(b)に示したような半導体装置を得るこ
とができる。
【0050】このように、本実施形態に係る半導体装置
の製造方法によっても、p型不純物領域111を形成
するためのイオン注入とp型不純物領域120a,12
1aを形成するためのイオン注入とを同時に行うことが
できる、したがって、製造工程数を低減させることがで
きるので、半導体装置の製造コストを低減させることが
可能となる。
【0051】以上説明したように、本実施形態の半導体
装置によれば、単結晶シリコン基板101にp型不純
物領域111を形成し、且つ、単結晶シリコン層103
にp型不純物領域120a,121aを形成することと
したので、nチャネルMOSFET120,121のソ
ース・ドレイン間に発生するリーク電流を抑制すること
ができる。
【0052】また、p型不純物領域111のポテンシ
ャルを制御することにより、フィールド酸化膜110の
みで素子分離を行う場合(図6参照)よりも、nチャネ
ルMOSFET120とnチャネルMOSFET121
との間の素子分離機能を高めることができる。
【0053】また、本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、p型不純物領域120a,121aとp
不純物領域111とを、一回のイオン注入によって同時
に形成することができるので、工程数を低減させること
ができる。したがって、半導体装置の製造コストを低減
させることが可能となる。
【0054】なお、本実施形態では半導体基板内にnチ
ャネルMOSFETを形成する場合を例に採って説明し
たが、pMOSFETを形成する場合にも適用できるこ
とはもちろんである。
【0055】また、本実施形態では半導体基板および半
導体層を単結晶シリコンで形成した場合を例に採って説
明したが、これらを多結晶シリコンで形成した場合や例
えばGaAs等の他の半導体材料で形成した場合にも本
発明を適用することができることも、もちろんである。
【0056】さらに、本実施形態では、LOCOS法を
用いて素子分離を行う場合を例に採って説明したが、他
の方法で素子分離を行った場合であっても、素子領域の
外縁部近傍領域の膜厚が薄くなっているような半導体装
置においては本発明の効果を得ることができる。例え
ば、素子領域をエッチングで形成するような場合であっ
ても、このとき形成された素子領域の外縁部近傍領域の
膜厚が薄くなってしまうような場合には、本発明の効果
を得ることが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る半導体装置およびその製造方法によれば、動作不良が
生じにくい半導体装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の構成を
示すものであり、(a)は正面図、(b)は(a)のA
−A′断面図である。
【図2】(a)〜(d)ともに、図1に示した半導体装
置の製造方法の一実施形態を説明するための工程断面図
である。
【図3】イオン注入における一般的な不純物濃度分布を
示すグラフである。
【図4】図1に示したp型不純物領域およびp型不純
物領域を形成したときの不純物濃度分布を示すグラフで
ある。
【図5】(a)〜(d)ともに、図1に示した半導体装
置の製造方法の他の実施形態を説明するための工程断面
図である。
【図6】従来の半導体装置の構成例を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は(a)のA−A′断面図であ
る。
【図7】従来の半導体装置で発生するリーク電流を説明
するための正面図である。
【符号の説明】
101 単結晶シリコン基板 102 酸化シリコン層 103 単結晶シリコン層 104,107 i領域 105,106,108,109 n領域 110 フィールド酸化膜 111 p型不純物領域 112 絶縁膜 113,114 ゲート電極 115 層間絶縁膜 116,117 電極 120,121 nチャネルMOSFET 120a,121a p型不純物領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に誘電体層および半導体層を
    形成してなる複合基板に電界効果トランジスタを設けた
    半導体装置であって、 前記半導体層に形成された、第1導電型のソース・ドレ
    イン領域を有する電界効果トランジスタが形成された複
    数の素子領域と、 前記半導体層に形成された、前記複数の素子領域を分離
    するための素子分離領域と、 前記素子領域の外縁部周辺の膜厚が薄い領域に形成され
    た、第2導電型の不純物が添加された、第2導電型の第
    1不純物領域と、 前記半導体基板の表面近傍のうち、前記第1不純物領域
    および前記素子分離領域に覆われた領域に、前記第1不
    純物領域の前記ソース・ドレイン領域との境界部と平面
    位置が一致する周縁部を有するように形成された、第2
    導電型の第2不純物領域と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第2不純物領域の不純物濃度が、前記
    第1不純物領域の不純物濃度よりも高いことを特徴とす
    る、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板とその上に誘電体層を挟んで形
    成された半導体層を有する複合基板と、 前記半導体層中に形成され、それぞれが第1導電型のソ
    ースおよびドレインを有する電界効果トランジスタを有
    する複数の素子領域と、 前記素子領域を囲む前記半導体層の一部を置き換えによ
    って形成された素子分離絶縁膜と、 前記素子分離絶縁膜に隣接した、前記半導体層中の前記
    素子領域の外縁部に形成された第2導電型の第1の不純
    物拡散領域と、 前記半導体基板の選択された表面部に沿って、前記素子
    領域間で前記素子分離絶縁膜および前記素子分離絶縁膜
    に隣接した前記素子領域の前記外縁部の下に延び、前記
    第1不純物領域の前記ソース・ドレイン領域との境界部
    と平面位置が一致する周縁部を有するように形成され
    第2導電型の第2の不純物拡散領域とを備えた半導体装
    置。
  4. 【請求項4】半導体基板とその上に誘電体層を挟んで形
    成された半導体層を有する複合基板と、 前記半導体層中に形成され、それぞれが第1導電型のソ
    ースおよびドレインを有する電界効果トランジスタを有
    する複数の素子領域と、 前記素子領域を囲む前記半導体層の一部を置き換えによ
    って形成された素子分離絶縁膜と、 前記素子分離絶縁膜に隣接した、前記半導体層中の前記
    素子領域の外縁部に形成された第2導電型の第1の不純
    物拡散領域と、 前記半導体基板の選択された表面部に沿って、前記素子
    領域間で前記素子分離絶縁膜および前記素子分離絶縁膜
    に隣接した前記素子領域の前記外縁部の下に延び、前記
    第1不純物領域の前記ソース・ドレイン領域との境界部
    と平面位置が一致する周縁部を有するように形成され
    第2導電型の第2の不純物拡散領域とを備え、 前記第2の不純物拡散領域は前記第1の不純物拡散領域
    よりも高い不純物濃度を有し、 前記第2の不純物拡散領域は前記半導体基板内でピーク
    濃度が存在するような不純物濃度プロファイルを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】半導体基板上に誘電体層および半導体層を
    形成してなる複合基板の、前記半導体層に、電界効果ト
    ランジスタのソース・ドレイン領域となる第1導電型の
    導電層が形成された複数の素子領域、素子分離領域およ
    び前記素子領域の外縁部周辺の膜厚が薄い領域に第2導
    電型の不純物を添加してなる第2導電型の第1不純物領
    域を形成し、且つ、前記半導体基板の表面近傍のうち前
    記第1不純物領域および前記素子分離領域に覆われた領
    域に、第2導電型の第2不純物領域を形成する半導体装
    置の製造方法であって、 前記複合基板に第2導電型の不純物を導入することによ
    って、前記半導体層への前記第1不純物領域の形成と、
    前記半導体基板への第2不純物領域の形成とを同時に行
    、前記第1不純物領域の前記ソース・ドレイン領域と
    の境界部と平面位置が一致する周縁部を前記第2の不純
    物領域が有するように形成する工程を備えたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記工程が、不純物濃度のピーク位置を前
    記半導体基板と前記誘電体層との界面、若しくはこの界
    面よりも前記半導体基板側に深い位置に設定して、第2
    導電型の不純物のイオン注入を行う工程であることを特
    徴とする、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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