JP3423803B2 - 磁性体粒子を利用した免疫分析のための方法及び装置 - Google Patents

磁性体粒子を利用した免疫分析のための方法及び装置

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JP3423803B2
JP3423803B2 JP00876095A JP876095A JP3423803B2 JP 3423803 B2 JP3423803 B2 JP 3423803B2 JP 00876095 A JP00876095 A JP 00876095A JP 876095 A JP876095 A JP 876095A JP 3423803 B2 JP3423803 B2 JP 3423803B2
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magnetic
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也寸志 新山
裕康 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗原(antigen) と抗体
(antibody)の反応を利用する免疫分析(immunoassay) の
ための方法及び装置に係わり、特に免疫反応用の固相と
して、磁性体粒子を使用する分析方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】血清または尿の如き生体試料内の抗体ま
たは抗原を同定するために免疫複合体を形成せしめる免
疫反応が用いられる。固相と液相を反応させる場合、標
識された抗体が試薬として使用され、反応後に液相を検
知素子でもって測定することが一般的である。標識は、
放射性同位体(radioisotope) 、酵素、着色された粒
子、蛍光物質、発光(luminescence)を生じる物質、等が
知られている。
【0003】特開平3−46565号公報は、反応性の
ラジカル(radical) を有するポリマーでもって被覆され
た磁性体粒子を用いて、酵素免疫分析を進めることを教
示している。この従来技術では、液相の吸光度または蛍
光強度を測定している。
【0004】WO87/06706(特表昭64−50
0146号公報)は、標識物質として化学反応により発
光する物質及び電気的に化学発光を生じる物質を多数教
示している。そのうち、電気的に化学発光を生じる物質
のラベルのためには、ルテニウムまたはオスミウムの有
機化合物が好適であることが指摘されている。この従来
技術には、磁性体粒子を固相として用い免疫反応を進め
た後、磁気的に液相から固相を分離し、次いで液相に対
して電気的な化学発光が測定されることが示されてい
る。このような結合(bound) 成分とフリー(free)成分の
分別はB/F分離と称される。
【0005】上述の2件の従来技術が液相を測定するの
に対して、米国特許第4,141,687号明細書は固
相上の標識を測定することを教示している。すなわち、
米国特許第4,141,687号明細書では、固相とし
て磁気的に吸着可能な粒子を用い、標識として放射性原
子を用い、流路内で免疫反応を進める。免疫反応の後、
反応混合物は磁気トラップを流れる。このとき、液相は
磁気トラップを通過するが、固相はそのトラップ内に捕
捉される。洗浄後の固相は磁気トラップから解放され、
導管に沿って下流のコイルを通過し、放射線がシンチレ
ーションカウンターによって測定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、いずれも固相として磁性体粒子を用いるもの
の、特開平3−46565号公報及びWO87/067
06(特表昭64−500146号公報)では液相を測
定しており、固相上の標識を測定するものに比べて検出
感度が低下する。また、米国特許第4,141,687
号明細書では固相上の標識を測定しているが、標識とし
て放射性原子を用いているので、取扱に注意を要する。
また、磁気トラップにて液相から固相を分離した後、固
相を磁気トラップから解放して検知部へ移送しているの
で、その移送の間に被検物質の一部が導管に付着しロス
が生じる可能性がある。また、固相の移送回数が多く、
処理操作が複雑で時間がかかるという問題もある。更
に、検知部では固相を移送しながら測定するので、検出
精度が低下するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、固相として磁性体粒子を
用いた場合に、固相からの発光を高感度で測定すること
ができる免疫分析のための方法及び装置を提供すること
である。
【0008】本発明の他の目的は、固相の移送回数が少
なく、固相の処理操作が簡便な免疫分析のための方法及
び装置を提供することである。
【0009】本発明のもう1つの目的は、固相から電気
的な化学発光を生じさせる場所において固相を静止状態
に保つことができる免疫分析のための方法及び装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を採用する。すなわち、免疫反応
によって磁性体粒子に化学発光標識物質をラベルするこ
と、深さよりも幅が大きいチャンバーに磁場を印加して
いる状態で、前記磁性体粒子を含む流体が前記チャンバ
ー内に流されること、前記流体の導入に伴って、前記磁
性体粒子はチャンバー内において平面的に広げられた状
態で磁力によって捕捉されること、前記磁性体粒子上の
標識物質からの発光をチャンバーの深さに平行な方向に
て受光することの各工程を含み、前記チャンバー内に作
用電極および対極を配置し、前記チャンバー内に露出さ
れている作用電極の面積は、1回の導入において前記流
体中に含有されている磁性体粒子が最稠密で単一層にな
るように平面上に並べられると仮定したときに占める面
積の1〜3倍である構成とする。
【0011】望ましい実施例においては、磁性体粒子を
捕捉する工程のときに、チャンバー内に配設されている
作用電極上に磁性体粒子が分布される。そして、チャン
バーへの磁場の印加を解除し、磁性体粒子を作用電極上
に止どめたままで、作用電極と対極との間に電圧を印加
することによって電気的な化学発光を生じさせる。
【0012】
【作用】以上のように構成した本発明においては、磁性
体粒子をチャンバー内に平面的に広げられた状態で磁力
によって捕捉した後、磁性体粒子上の標識物質からの発
光をチャンバの深さに平行な方向にて受光することによ
り、固相からの発光を高感度で測定することができる。
また、磁性体粒子(固相)から化学発光を生じさせる場
所において固相を静止状態に保つことができ、固相から
の発光を高感度で測定することができるとともに、固相
の移送回数が少なくなり、固相の処理操作を簡便にする
ことができる。
【0013】
【実施例】分析対象とする成分(分析対象物)は、試料
が血清の場合、抗原、ペプチドホルモン、ステロイドホ
ルモン、薬剤、ウィルス抗体、各種の腫瘍マーカー、抗
体、抗体複合物、単一タンパク質などである。
【0014】固相としての磁性体粒子は、粒径が1〜1
0μmであり、比重が1.3〜1.5である。この粒子
は、液内に沈降し難く、懸濁しやすい。粒子の表面には
抗体が固定されている。磁性粒子は、たとえば鉄、酸化
鉄、ニッケル、コバルト、酸化クロム等の磁気吸引物質
の粉末をマトリクス内にうめ込んで形成されており、こ
のマトリクス自体は、多くの合成及び天然の重合性物質
(たとえばセルロース、ポリエステル等)からなる広い
範囲の物質からなっている。
【0015】免疫反応によって分析対象物及び発光標識
物質を含む免疫複合体が、磁性体粒子上に結合される。
この複合体は、反応混合物中の他の共存物質とともに懸
濁液の形でフロースルーセルのフローチャンバーに導入
される。
【0016】磁性体粒子は、チャンバー内において平面
的に広げられた状態で、磁力によって所定の場所に捕捉
されるが、発光を測定するときには磁力が解除される。
しかし、このときにはチャンバー内の液体の流れが停止
されているので、磁性体粒子は捕捉されたそのままの状
態でチャンバー内にとどまっている。
【0017】フローチャンバーは、深さ(すなわち厚
さ)に対し幅が2〜20倍になるように形成されてお
り、流体の流れに乗って導入された粒子が流れの横方向
に広がるのを容易にする。磁性体粒子の広がり方は、理
想的には、単一層であるのが望ましいが、実際には粒子
同士の重なりが多少生ずる。本発明ではこのような重な
りがある場合も平面的な広がりと称している。チャンバ
ー内における平面的な広がりは、磁力の強さに加えて、
反応混合物を含む懸濁液の導入時の流速にも影響され
る。流速による力が磁力によって粒子を捕捉する力を上
回った場合には、粒子が離脱されるので、適正な流速を
選ぶ必要がある。
【0018】チャンバー内に一旦捕捉された磁性体粒子
は、緩衝液によって洗浄されるが、この洗浄時の液の流
速は、反応混合物を含む懸濁液の導入時における流速と
同じか、またはそれよりも小さい。
【0019】チャンバーに磁場を印加するための磁石の
磁石密度(magnetic flux density)は、好ましくは0.
5〜3Tである。測定セルすなわちフロースルーセル
は、チャンバーと光検出素子の間に光透過性の窓を有す
る。窓は、ガラス、石英、アクリル、ポリカーボネート
等の光透過率90%以上のプラスチックのうちから選ば
れたいずれか1つの材料でできている。光検知素子は、
光電子増倍管、アバランシェフォトダイオード、フォト
ダイオード、ストリーク管のうちから選ばれたいずれか
1つのものである。前記窓は凸レンズの形状になってい
てもよい。
【0020】測定セルにおいて、懸濁液の液相からの反
応生成物の分離は磁気トラップ手段を用い導管中の所定
の位置におかれた測定セル内のフローチャンバーで行わ
れる。前記懸濁液は、導管にそってそれらを吸引あるい
は吐出する手段からなる送液手段によって測定セル内の
フローチャンバーに導かれ、作用電極下あるいは上に配
置された磁石による局部的磁界の領域に達するとその磁
力により作用電極上に捕捉される。
【0021】この懸濁液を測定セル内のフローチャンバ
ーに導入し、反応生成物を作用電極上に捕捉させる工程
で求められる条件は、以下の通りになる。すなわち、標
識物質による発光の効率をより高いものにするため、導
管中に導かれた懸濁液中の反応生成物のうちより多くの
部分が再現性よく作用電極上に捕捉されること、及び作
用電極上に理想的には一層で、より広い範囲、かつ均一
に分散されることである。
【0022】フローチャンバー形状は上面からみて紡錘
形であり、その紡錘形の最大幅部の幅が入口径(最小幅
部)に対し7倍以内、入口から見て最大幅部への開口角
が20°以内、その厚さが0.3〜0.7mmとなるよ
うな構造である。不適切な形状の場合には、チャンバー
側面付近で流れの剥離、気泡の滞留が起き易くなり、懸
濁液中の反応生成物の作用電極上への捕捉妨害を引き起
こすとともに、一度捕捉した反応生成物を洗浄する際に
洗浄液がフローチャンバー側面部まで廻り込まないた
め、発光反応後の反応生成物の洗浄が困難となってしま
う。
【0023】また、フローチャンバーを形成する部材の
材質は試料中の蛋白成分などによる汚れの付着しにくさ
及び洗浄液などによる劣化を極力防止するため、四弗化
エチレン、ブチルゴム、シリコンゴム、ガラス、及びア
クリル樹脂等の電気非導電性物質から選ばれる。
【0024】磁性体粒子の粒径が2〜3μmの場合、フ
ローチャンバー内に反応生成物を含む懸濁液を導入する
際、その線速度を10〜100mm/sとすることによ
り流れの状態を最適化でき、より多くの反応生成物を作
用電極上により分散した形で捕捉することができる。こ
こで、線速度10mm/s以下では懸濁液中の反応生成
物は作用電極上の一点に集中して捕捉されるため電気化
学的発光を行なう際に高い発光効率を確保することが困
難となる。また線速度100mm/s以上では、反応生
成物は作用電極上に捕捉されにくくほとんどの部分が流
れさってしまうため発光量が低下する。
【0025】前記懸濁液が測定セル内フローチャンバー
を通過する際に作用電極上に捕捉された反応生成物より
なる固相は、導管を通じてフローチャンバー内に洗浄用
液体を流すことにより洗浄することができる。固相は作
用電極上に捕捉されたまま残るがその反応生成物は流れ
る洗浄液体に露出し、これにより洗浄が行われる。
【0026】洗浄液体は、次工程の発光反応を考慮すれ
ば標識物質を励起させる誘引物質を含む緩衝液が望まし
い。その目的は、固相から懸濁液液相の残留痕跡を除く
こと、及び標識物質の励起を誘引する物質を反応生成物
のまわりに再現性良く供給することにある。
【0027】磁性体粒子は作用電極がフローチャンバー
上面におかれた時は作用電極上、あるいはその逆の場合
は下におかれた磁石により生ずる局部的な磁気トラップ
により捕捉される。作用電極はフローチャンバー上面ま
たは下面のどちらに配置されてもよいが、捕捉効率及び
配置の容易さを考慮すると下面に配置されるのが望まし
く、かつ紡錘形の最大幅部に配置されるのが望ましい。
またその表面積は、前記磁性体粒子に結合した反応生成
物を一層にかつ最稠密にならべた時に必要な面積の3倍
以内、願わくば1〜2倍であることが望ましい。
【0028】作用電極の形状は、磁石の形にあわせて、
円形、方形、流路方向に長径をもつだ円から選ばれる。
この形状を選択することにより、より少ない電極面積で
より効率良く反応生成物を捕捉することができ、また光
検知素子の光電面形状(ヘッドオンタイプのときは円
形)から考えてより効率良く作用電極上で電気化学的反
応により発生した光を検知させるのに適しているからで
ある。
【0029】この作用電極及び対極の材料は、金、白
金、パラジウム、タングステン、イリジウム、ニッケル
及びそれらの合金のうちいずれか1つから選ばれる。こ
れは電極反応により生じる表面の摩耗、あるいは電極上
に流される各試薬による腐食を極力防止するためであ
る。
【0030】対極と作用電極は同一平面上に配置され、
両者間の距離は3mm以内、可能ならば対極は作用電極
の両側に対称な位置に配置される。これにより測定セル
内への作用電極、対極の設置作業が容易になるととも
に、作用電極−対極間に電圧を印加する際、作用電極両
端面に効率良くかつ安定に電圧を印加することができる
ため、標識物質に励起を誘引せしめる物質を常に正確か
つ再現性よく形成することが可能となる。
【0031】局部的磁気トラップは、作用電極をはさん
で測内セル内フローチャンバーの反対側に設置された少
なくとも1ヶの磁石により生成される。この磁石は、作
用電極表面上から0.5〜3mmまで近接でき、かつ磁
界を最低値から最高値へ必要に応じて変更できることが
望ましい。これは、永久磁石を用いた場合は、作用電極
面上へ磁界が生じないよう磁石を遠ざける方向で動かし
たり近接させたりすることにより、電磁石を用いた場合
は消磁したり励磁したりすることにより実施される。こ
れにより、作用電極上に捕捉された磁性体粒子に結合さ
れた反応生成物に対し、電気化学的発光反応終了後、作
用電極上に残存する反応生成物を効率良く洗浄すること
が可能となる。また、磁石の磁束密度を0.5〜3T、
磁石面(作用電極側)の面積を作用電極面積に対し、
0.5〜3倍とし、また作用電極面との距離を0.5〜
3mmまで近接させることができるように配置すること
により、導管を通ってフローチャンバー内を流れてくる
懸濁液中の反応生成物に対し局部的に最適な磁界を与え
ることができるため、懸濁液中のより多くの反応生成物
を再現性よく、より均一かつ広範囲な分布をもって捕捉
することが可能となる。
【0032】また、作用電極面上への反応生成物捕捉
後、この条件下でフローチャンバー内にさらに緩衝液を
流すことにより、より迅速にかつ高効率をもって未反応
の試薬を洗い流すことができるため、キャリーオーバー
を極少としたB/F分離を簡便に行うことが可能とな
る。この際の磁石の配置は作用電極直下または作用電極
がフローチャンバーの上面に配置されている場合は真上
が望ましい。
【0033】作用電極上に捕捉された反応生成物は、緩
衝液により洗浄され未反応の液相と分離された後、作用
電極−対極間に印加される一定シーケンスに従った電圧
により、緩衝液中に含まれる標識物質を励起させる誘引
物質が還元され、その還元された誘引物質により励起さ
れた標識物質が基底状態に遷移する際に所定の波長を持
った光が発せられることになる。その光は、測定セル内
のフローチャンバーをはさんで、作用電極と反対側に設
けられた透明な窓に入射し、この窓に接して(場合によ
ってはある距離をおいて)配置された光検知素子の検知
部に導入されてその発光強度が計測される。窓は作用電
極面積に対して少なくとも4倍以上の面積を持つことが
好ましい。光検知素子で発光強度が計測される際、上記
条件に基づいて測定セルを構成することにより、作用電
極上で発生する微弱な光はより効率良く光検知素子内に
導入されることになり、その結果より高精度で再現性の
よい計測が可能となる。以上の構造をもつ測定セルによ
り、血清、尿等の生体液試料中の特定成分を、より迅速
かつ簡便な方法で高感度かつ再現性よく分析することが
可能となる。
【0034】以下、図1〜図12を用いて本発明の一実
施例による免疫分析方法及び装置を説明する。先ず、本
実施例の分析装置のシステム構成を図1により説明す
る。図1において、本実施例の分析装置は、試料を入れ
たサンプルボトル31と、磁性体粒子を含むビーズ(Bea
ds) 溶液を入れたビーズボトル32と、磁性体粒子を試
料中の特定成分に結合させる第1試薬を入れた第1試薬
ボトル33と、電気化学的反応により発光を生じる標識
物質をラベルしかつ試料中の特定成分と結合する第2試
薬を入れた第2試薬ボトル34と、標識物質の電気的な
化学発光を誘引する物質を含む緩衝液を入れた緩衝液ボ
トル3と、洗浄液を入れた洗浄液ボトル4と、反応生成
物を含む懸濁液を得るためのベッセル(反応容器)1
と、ベッセル1に試料、ビーズ、第1試薬、第2試薬、
緩衝液を分注するサンプリングプローブ30と、ベッセ
ル1の懸濁液を送液するシッパープローブ2と、シッパ
ープローブ2の先端部を洗浄する洗浄槽5と、シッパー
プローブ2から送液された懸濁液が導入される測定セル
6と、懸濁液、洗浄液、緩衝液の吸引及び吐出を行うシ
リンジ11と、廃液を収容する廃液ボトル13と、蒸留
水が収容される蒸留水ボトル14と、蒸留水ボトル14
の蒸留水を洗浄槽5に送液するポンプ12とを備えてい
る。
【0035】サンプリングプローブ30は、既知のピペ
ッティング機構を有しており、図示しないシリンジに導
管P1を介して接続されている。シッパープローブ2
は、導管P2を介して測定セル6に接続されている。測
定セル6は導管P3、第1ピンチ弁7、導管P4を介し
て、シリンジ11に接続されている。また、導管P4
は、導管P5、第2ピンチ弁8、導管P6を介して、廃
液ボトル13に接続されている。一方、蒸留水ボトル1
4は、導管P9、ポンプ12、導管P10を介して洗浄
槽5に接続され、洗浄槽5は、導管P11を介して廃液
ボトル13に接続されている。また、導管P10の途中
から導管P8が分岐し、この導管P8は第3ピンチ弁
9、導管P7を介しシリンジ11に接続されている。
【0036】サンプルボトル31内の試料は、例えば特
定成分であるTSH(甲状腺ホルモン)を含む血清、尿
等の生体液由来の試料である。ビーズボトル32内のビ
ーズ溶液は粒子状磁性物質をポリスチレン等からなるマ
トリックス内に埋め込んだビーズ(Beads) すなわち磁性
体粒子(比重1.4、平均粒径2.8μm)を緩衝液中
に分散させたものであり、このマトリックスの表面には
ビオチンと結合可能なストレプタビジンが結合されてい
る。磁性体粒子としてはマトリックス中に複数個の粒子
状磁性物質を包含したものを用いてもよい。
【0037】第1試薬ボトル33内の第1試薬は、末端
をビオチン処理したTSH抗体を含むものである。第2
試薬ボトル34内の第2試薬は、末端をビオチン処理
し、かつ励起により化学発光を生じる標識物質を結合さ
せたTSH抗体を含むものである。この実施例では、標
識物質として例えばRu(bpy)3 、すなわちルテニ
ウム(II)トリス(ビピリジル)を用いる。Ru(bp
y)3 は緩衝液中ではRu(bpy)3 2+の形で存在す
る。緩衝液ボトル3内の緩衝液は、電圧の印加により還
元され、標識物質の励起を誘引する物質を含むpH7.
4前後のものである。この実施例では、その誘引物質と
してトリプロピルアミン(TPA)を用いる。
【0038】次に、測定セルの構造を図2〜図4により
説明する。測定セル6はセル基板18と、光電子倍増管
19を収納したPMTケース21と、セル基板18とP
MTケース21との間に位置する受光窓22とを有し、
セル基板18と受光窓22とはスペーサ18Aを介して
一体化され、それらの間に測定セル6内に導入された反
応生成物を含む懸濁液が流れるフローチャンバー17が
形成されている。フローチャンバー17は図4に示すよ
うに上方から見て紡錘形をしており、紡錘形の一方の端
部に流路入口35が位置し、他方の端部に流路出口36
が位置し、流路入口35及び流路出口36はセル基板1
8に取付けられたニップル50,51を介してそれぞれ
導管P2,P3に接続されている。また、フローチャン
バー17の紡錘形の最大幅部中央下面には作用電極15
が配置され、作用電極15の両側の同一平面上には一対
の対極16a,16bが対称な形で配置されている。作
用電極15及び対極16a,16bはセル基板18上に
設けられたシート部材18B上に取付けられ、かつそれ
らの一端はセル基板18の外に延出し、図示しない電源
及び制御装置に接続されている。作用電極15の下方に
は磁石24が位置し、磁石24は、作用電極15に接近
し得るようセル基板18に形成された凹所18C内に配
置されている。また、磁石24は、磁石ホルダ25に取
付けられ、磁石ホルダ25はレバー25Aの一端に取り
付けられている。レバー25Aの他端はステッピングモ
ータ26に取付けられ、支点28を中心にして回動可能
であり、ステッピングモータ26を動作させることによ
り、磁石24は凹所18C内の図示の作動位置とその外
に出た二点鎖線で示す後退位置との間で出入可能であ
る。
【0039】光電子倍増管19はフローチャンバー17
で発生し、受光窓22を透過した光を計測するものであ
り、ここではR1104浜松ホマトロニクス社製を使用
する。光電子倍増管19は、磁気による倍増効率の低下
を防ぐためにシールド管20に覆われてPMTケース2
1内に収納されている。光電子倍増管19の上方にはソ
ケット27が取付けられこのソケット27を介して光電
子倍増管19の検出信号が図示しない制御装置に送ら
れ、光強度が計測される。
【0040】フローチャンバー17の下面を形成するシ
ート部材18Bは四弗化エチレンポリマーからなってい
る。また、フローチャンバー17は紡錘形の両端の最小
幅W1 は1mm、中央の最大幅W2 は5mm、フローチ
ャンバー長さLは33mm、開口角αは16.2゜、厚
さtは0.5mmである。また、フローチャンバー17
の流路入口35及び流路出口36の直径は最小幅W1
等しくそれぞれ1mmである。
【0041】作用電極15は白金からなり、図3及び図
4に示すように、フローチャンバーに露出された部分で
は、方形をなし、その幅5mm、面積は25mm2 であ
り、この作用電極15上に前述した平均粒径2.8μm
の磁性体粒子を一層かつ最稠密に並べた場合約3.7×
106 個並べることができる。これは、前記ビーズボト
ル32内で緩衝液に分散される磁性体粒子の1回分の使
用量が30μgであるとすると、これは磁性体粒子約2
×106 個に相当することから約1.85倍の面積であ
る。
【0042】対極16も作用電極15と同様に白金から
なり、作用電極15と1mmの間隔をあけて配置されて
いる。磁石24は各辺5mmの方形の永久磁石であり、
作用電極15側にN極が着磁された磁束密度0.85T
を有している。この磁石24は凹所18C内の作動位置
では作用電極15の表面に対して1mm離れた距離に置
かれる。受光窓22は、光透過率90%以上の非電導性
プラスチック材料であるアクリルからなり、厚さ4m
m、有効直径25mmの円板状である。
【0043】次に、上記のように構成した本実施例の生
化学成分分析装置の動作を説明する。サンプルボトル3
1内の特定成分であるTSH(甲状腺刺激ホルモン)を
含む血清、尿等の生体液由来の試料50μlと、ビーズ
ボトル32内の緩衝液中に分散させたビーズ溶液50μ
lと、第1試薬ボトル33内の末端をビオチン処理した
TSH抗体を含む第1試薬50μlと、第2試薬ボトル
34内の末端をビオチン処理し、かつ励起により化学発
光を生じる前記の標識物質を結合させたTSH抗体を含
む第2試薬50μlと、緩衝液ボトル3内の前記誘引物
質を含むpH7.4前後の緩衝液50μlとをサンプリ
ングプローブ30により所定の順番に従って順にベッセ
ル1内に分注する。
【0044】ここではサンドイッチ法により分析する例
を示す。この場合、ビーズ溶液、第1試薬、試料、第2
試薬の順番で分注する。なお、競合法による場合は、ビ
ーズ溶液、試料、第2試薬、第1試薬の順番で分注すれ
ばよい。
【0045】また、分注動作中は、ベッセル1内を一定
温度(この実施例では37℃)に保温しながら図示しな
い振動装置により撹拌して反応を進行させ、分注動作後
一定時間(この実施例では15分間)保温と撹拌を継続
する。これにより、磁性体粒子、第1試薬、試料中のT
SH、及び第2試薬が結合した反応生成物を含む懸濁液
がベッセル1内に生成される。サンプリングプローブ3
0の先端は各分注動作後、シッパープローブ2の先端
(後述)の洗浄と同様に洗浄される。
【0046】次にベッセル1内の懸濁液を測定セル6の
フローチャンバー17内に導入する。この操作は次のよ
うにして行う。まず、図2において、ステッピングモー
タ26を駆動して磁石24を図2に実線で示す作動の位
置に移動させておく。次に、図1において、第1ピンチ
弁7を開け、第2ピンチ弁8及び第3ピンチ弁9を閉じ
る。この状態で、まずシッパープローブ2を図示しない
駆動装置によりベッセル1の上方に水平移動した後下方
に移動させ、その先端部をベッセル1内の懸濁液内に挿
入する。
【0047】次に、シリンジ11によりベッセル1内の
前記反応生成物を含む250μlの懸濁液のうち200
μlの懸濁液をシッパープローブ2内に吸引した後、シ
ッパープローブ2を上方に移動させその先端部を懸濁液
の外に出し、その後再びシリンジ11によりシッパープ
ローブ2内の懸濁液を吸引する。この吸引により200
μlの懸濁液が導管P2を介して測定セル6内に導入さ
れ、フローチャンバー17内を流れる。このとき、懸濁
液は流路入口35から線速度50mm/sでフローチャ
ンバー17内を流れるようにシリンジ11の操作を制御
する。懸濁液が作用電極15上に達すると、磁石24に
より局部的に形成される磁場により、反応生成物と未反
応の磁性体粒子のみが作用電極15上に捕捉され、その
他の未反応の第1試薬と第2試薬はフローチャンバー1
7を通過してシリンジ11へと吸引される。このように
して、200μlの懸濁液に含まれていた全ての反応生
成物をフローチャンバー17内に集められB/F分離が
行われる。
【0048】次に、シッパープローブ2を洗浄槽5の上
方に水平移動した後下方に移動し、その先端部を洗浄槽
5内に位置させ、この状態で、ポンプ12を駆動し、蒸
留水ボトル14内の蒸留水を導管P9、ポンプ12、導
管P10を介して洗浄層5内に吐出させ、挿入されたシ
ッパープローブ2の先端部の外側を洗浄する。洗浄槽5
内に吐出された使用済みの蒸留水は廃液として洗浄槽5
の底部から導管P11を介して廃液ボトル13に送液さ
せる。
【0049】次に、シッパープローブ2を上方に移動し
て先端部を洗浄槽5の外に出した後、緩衝液ボトル3の
上方に水平移動させ更にシッパープローブ2を下方に移
動してその先端部を緩衝液ボトル3内の緩衝液に挿入す
る。次にシリンジ11により緩衝液ボトル3内の緩衝液
を吸引し1000μlの緩衝液を測定セル6内に導入す
る。この緩衝液の導入により、測定セル6のフローチャ
ンバー17内に残存していた未反応の第2試薬が洗い流
されB/F分離が完了する。このとき、洗浄に用いられ
た緩衝液と未反応の試薬は、フローチャンバー17から
導管P3、第1ピンチ弁7及び導管P4を通ってシリン
ジ11内に吸入される。
【0050】以上の操作によりフローチャンバー17内
は、作用電極15上に反応生成物と未反応の第1試薬
(磁性体粒子)が捕捉されており、それらの周囲すなわ
ちフローチャンバー17全体は、標識物質の励起を誘引
するために用いられるTPAを含む緩衝液によって満た
されることになる。一方、シリンジ11中に吸引されて
いた緩衝液と未反応の試薬は第1ピンチ弁7を閉じた
後、第2ピンチ弁8を開けて、シリンジ11により廃液
ボトル13中に吐出される。
【0051】上記工程終了の後、作用電極15とその同
一平面上両側に配置された対極16間に定められたシー
ケンスに基づいた電圧を印加し、下記の反応を行わせ
る。
【0052】1)TPA→TPA+ +e- 2)TPA+ →TPA* +H+ 3)Ru( bpy)3 2+→Ru( bpy)3 3++e- 4)Ru( bpy)3 3++TPA* →Ru( bpy)3
2+* 5)Ru( bpy)3 2+* →Ru( bpy)3 2++ph
oton( 620nm) すなわち、電圧の印加により緩衝液中のTPAが還元さ
れ、反応生成物中の標識物質であるRu( bpy)3 2+
が発光する。この反応によって発生した光は、フローチ
ャンバー17上に設けられた透明の受光窓22を通じて
光電子倍増管19の光電面に導入されてその発光量が計
測され、TSH濃度既知のコントロール物質を測定した
際の発光量と比較して試料中のTSH濃度が算出され
る。
【0053】上記反応工程に際して、作用電極15上に
磁性体粒子と結合してなる反応生成物を捕捉する目的
で、配置した磁石24は、光電子増倍管の増倍効率に対
する磁界の影響を少なくするため、電圧の印加による電
気化学的反応により発光を行わせる直前あるいは、でき
うるならば直後にステッピングモータ28を駆動して作
用電極15面上に磁界の影響が及ばぬ後退位置に移動す
る。
【0054】発光反応終了後、フローチャンバー17内
の洗浄を行う。まず、第1ピンチ弁7を開け、第2ピン
チ弁8及び第3ピンチ弁9を閉じ、先に説明したのと同
様に予め蒸留水により先端を洗浄しておいたシッパープ
ローブ2を洗浄水ボトル4の上方に水平移動した後に、
下方に移動し、その先端部を洗浄液ボトル4内の洗浄液
内に挿入し、この状態で、シリンジ11にて洗浄液ボト
ル4内の洗浄液の吸引を開始する。この際、洗浄効率を
上げる目的でシリンジ11により洗浄液を吸引している
間にシッパープローブ2を上下させて洗浄液及び空気を
一定量ずつ交互に吸引するのがよい。このように吸引さ
れた洗浄液は、導管P2を通じて測定セル6内のフロー
チャンバー17内に導びかれ、フローチャンバー17内
に残った反応終了後の緩衝液、反応生成物及び未反応の
第1試薬(磁性体粒子)を洗い流す。この後、シリンジ
11内に吸引された廃液及び洗浄液は、第1ピンチ弁7
を閉じ、第2ピンチ弁8を開け、シリンジ11を押し出
すことにより廃液ボトル13内に吐出される。
【0055】上記工程終了後、再び第2ピンチ弁8を閉
じて第1ピンチ弁7を開け、予め蒸留水により先端を洗
浄しておいたシッパープローブ2により緩衝液ボトル3
内からTPAを含む緩衝液をシリンジ11を用いて10
00μl吸引し、導管P2及び測定セル6のフローチャ
ンバー17内に残された洗浄液を洗い流した後、導管P
2及びフローチャンバー17内を緩衝液で置換する。こ
の操作にて一試料に対するTSHの測定が完了する。
【0056】さらに、シリンジ11のメンテナンスとし
ての洗浄操作を次のようにして行なってもよい。まず、
第1ピンチ弁7を閉にし、第2ピンチ弁8及び第3ピン
チ弁9を開にして、ポンプ12を駆動して蒸留水ボトル
14から蒸留水を導管P9、ポンプ12、導管P10、
導管P8、第3ピンチ弁9、導管P7を介してシリンジ
11に送液し、このシリンジ11から更に導管P4、導
管P5、第2ピンチ弁8、導管P6を介して廃液ボトル
13に送液する。次に、第3ピンチ弁9を閉にし、シリ
ンジ11内に残った蒸留水をシリンジ11により導管P
4、導管P5、第2ピンチ弁8、導管P6を介して廃液
ボトル13に送液する。
【0057】次に上記の操作により行われる本実施例の
分析方法による測定原理を図5〜図7により説明する。
本実施例は前述したようにサンドイッチ法によるもので
ある。図5において、図5(a)は磁性体粒子40を、
図5(b)は第1試薬44を、図5(c)は試料中の特
定成分(測定対象物)であるTSH47を、図5(d)
は第2試薬48を、図5(e)はそれらの反応生成物5
4を、図5の(f)は緩衝液に含まれる誘引物質である
トリプロピルアミン(TPA)51をそれぞれモデル化
して示したものであり、磁性体粒子40は粒子状磁性物
質41をマトリックス42内に包含し、このマトリック
ス42の表面にストレプタビジン43を結合してなり、
第1試薬44は磁性体粒子40のストレプタビジン43
と結合可能なように末端にビオチン45を結合させたT
SH抗体46からなり、第2試薬48は測定対象物であ
るTSH47と結合可能なTSH抗体50の末端に標識
物質であるRu(bpy)3 49を結合してなってい
る。
【0058】まず、図6(a)に示すように、ベッセル
1内に磁性体粒子40を分散させたビーズ溶液を分注し
た後、このベッセル1に第1試薬44が分注されると、
図6(b)に示すように磁性体粒子40の表面のストレ
プタビジン43と第1試薬44のビオチン45とが結合
し、第1試薬44と磁性体粒子40とからなる第1の複
合体52が生成される。このとき、ベッセル1内には未
反応の磁性体粒子40が残る。次に測定対象物であるT
SH47を含む試料を分注すると、図6(c)に示すよ
うにTSH47と第1の複合体52のTSH抗体46と
が結合し、TSH47と第1の複合体52とからなる第
2の複合体53が生成される。このとき、ベッセル1内
には、未反応の第1の複合体52が残る。次に、第2試
薬48を分注すると、図6(d)に示すように第2の複
合体53のTSH47と第2試薬48とが結合し、反応
生成物54が生成される。このときも未反応の第2試薬
48がベッセル1内に残る。このようにベッセル1内に
は、反応生成物54と、未反応の磁性体粒子40と、未
反応の第1試薬44(第1の複合体52)と、未反応の
第2試薬48とが混在する懸濁液が生成される。
【0059】このようにして生成した反応生成物54を
含む懸濁液を測定セル6内のフローチャンバー17に導
入すると、フローチャンバー17内においては、図6
(e)に示すように反応生成物54と未反応の第1の複
合体52と未反応の磁性体粒子40とが磁石24により
フローチャンバー17の下面に磁気的に捕捉され、第2
試薬48は浮遊した状態になる。次に、緩衝液がフロー
チャンバー17に導入されると、図6(f)に示すよう
に、第2試薬48が洗い流されB/F分離がなされる。
同時に、フローチャンバー17内は誘引物質であるTP
A51で満たされる。流れを止めた状態で前述したよう
に作用電極15とその同一平面上両側に配置された対極
16との間に所定のパルス電圧を印加すると、これらの
両極間でTPA51が励起し、標準物質が発光する前述
の反応が行われ、フローチャンバー17上に設けられた
受光窓22を通過して、光電子倍増管19によりその発
光量が計測される。ここで、予めTSH濃度が異なる複
数の標準物質の発光量を測定し、TSHの濃度と発光量
との関係から検量線を求めておき、この検量線を用いて
上記発光量の計測値から試料中のTSH濃度が算出され
る。
【0060】以上はサンドイッチ法による分析方法であ
るが、本発明の分析方法は競合法によっても行うことが
できる。参考までに、競合法による測定原理を以下に説
明する。最初に、図7(a)に示すように、ベッセル1
内に磁性体粒子40を分散させたビーズ溶液を分注した
後、このベッセル1にTSH47を含む試料を分注して
図7(b)に示すように、磁性体粒子40とTSH47
とが混合した状態にする。次に所定の量の第2試薬48
を第2試薬ボトル32からベッセル1内に分注すると、
図7(c)に示すように、TSH47と、第2試薬48
のTSH抗体50とが結合し、TSH47と第2試薬4
8とからなる第3の複合体55が生成される。このと
き、未反応のTSH47と磁性体粒子40とが残る。次
に、ベッセル1内に第1試薬44が分注されると図7
(d)に示すように、第1試薬44のビオチン45と磁
性体粒子40の表面のストレプタビジン43とが結合
し、第1の複合体52が生成する。この第1の複合体5
2及び未反応の第1試薬44とのTSH抗体46に対し
て、TSH47と、第3の複合体55のTSH47とが
競合し合って結合することにより、第1の複合体52と
TSH47とが結合し第2の複合体53と、第1の複合
体52と第3の複合体55が結合した反応生成物54と
が生成すると共に、未反応の第1試薬44とTSH47
とが結合した第4の複合体56と、未反応の第1試薬4
4と第3の複合体55が結合した第5の複合体57とが
生成し、また、第4の複合体56と磁性体粒子40が結
合し第2の複合体53を生成し、第5の複合体57と磁
性体粒子40が結合し反応生成物54が生成する。この
ようにベッセル1内には、反応生成物54と、未反応の
磁性体粒子40と、未反応の第1試薬44(第1の複合
体52)と未反応の第2試薬44(第3の複合体55)
とが混在する懸濁液が生成される。
【0061】このようにして生成した反応生成物54を
含む懸濁液を測定セル6内のフローチャンバー17に導
入すると、フローチャンバー17内においては、図6
(e)に示すように反応生成物54と未反応の第1の複
合体52と未反応の磁性体粒子40とが磁石24により
フローチャンバー17の下面に磁気的に捕捉され、第3
の複合体55は液相内に浮遊した状態になる。次に、緩
衝液がフローチャンバー17に導入されると、図6
(f)に示すように、第3の複合体55が洗い流されB
/F分離がなされる。同時に、フローチャンバー17内
は誘引物質であるTPA51で満たされる。この状態で
前述したように作用電極15とその同一平面上両側に配
置された対極16との間に所定のパルス電圧を印加する
と、これらの両極間でTPA51が励起し、標準物質が
発光する前述の反応が行われ、フローチャンバー17上
に設けられた受光窓22を通過して、光電子倍増管19
によりその発光量が計測される。ここで、予めTSH濃
度が異なる複数の標準物質の発光量を測定し、TSHの
濃度と発光量との関係から検量線を求めておき、この検
量線を用いて上記発光量の計測値から試料中のTSH濃
度が算出される。
【0062】本実施例によれば、B/F分離とその後の
計測がフローチャンバー17という同一箇所で行なわれ
るので、B/F分離後の反応生成物を検知部に移送する
必要はない。このため、反応生成物の移送に伴なうロス
がなく、感度が高く正確かつ精密な生化学成分の分析を
行うことができる。また、B/F分離後の反応生成物の
移送は一切不要となるので、B/F分離から計測までの
操作を短時間で簡便かつ効率良く行うことができる。
【0063】本実施例において、測定セル6のフローチ
ャンバー17の形状は上方からみて紡錘形であり、かつ
その紡錘形の中央の最大幅部の幅W2 が5mm、フロー
チャンバーの流路入口の径(最小幅部の幅)W1 が1m
mであるので、W2 /W1 =5(7倍以内)であり、か
つ流路入口から最大幅部への開口角αが16.2゜(2
0°以内)であり、更にフローチャンバー17の厚さが
0.5mm(0.3〜0.7mmの範囲内)であり、こ
れによりフローチャンバー17に導かれた懸濁液中の反
応生成物のうちより多くの部分を再現性よく作用電極上
に捕捉し、かつ作用電極上にほぼ一層で広い範囲にわた
って均一に分散させ、標識物質による発光の効率をより
高いものにすることができる。フローチャンバー17に
導入される懸濁液は線速度が50mm/s(10〜10
0mm/sの範囲内)となるように流量が制御され、こ
れにより流れの状態を最適化でき、より多くの反応生成
物を作用電極上により分散した形で捕捉することができ
る。
【0064】また、作用電極15はフローチャンバー1
7の最大幅部中央に位置し、その面積は、磁性体粒子を
平面上に一層かつ最稠密に並べた時に必要な面積の約
1.85倍(3倍以内)であり、これにより高価な電極
材料の使用を最小にしつつ全反応生成物を一層かつ一様
に捕捉できる条件下で作用電極上にそれらを収納するこ
とができる。
【0065】また作用電極15及び対極16はフローチ
ャンバー17内の同一平面上に配置され、かつ作用電極
と対極との距離が1mm(3mm以内)であり、対極1
6が作用電極15の両側に対称な形で配置されている。
これにより測定セル内への作用電極、対極の設置作業が
容易になるとともに、作用電極−対極間に電圧を印加す
る際、作用電極両端面に効率良くかつ安定に電圧を印加
することができるため、標識物質に励起を誘引せしめる
物質を常に正確かつ再現性よく形成することが可能とな
る。
【0066】一方、磁気トラップ手段である磁石25は
近接位置での作用電極15との距離が1mm(0.5〜
3.0mmの範囲内)となるように配置され、かつ磁石
25は永久磁石であり、磁石25はレバー25A及びス
テッピングモータ26により作用電極15から遠ざける
方向に移動可能である。これにより、作用電極上に捕捉
された磁性体粒子に結合された反応生成物に対し、電気
化学的発光反応終了後、作用電極上に残存する反応生成
物を効率良く洗浄することが可能となる。また、磁石2
5の磁束密度は0.85T(0.5〜3Tの範囲内)で
あり、磁石25の作用電極15と対向する面の面積は、
5mm×5mm=25mm2 で、これは作用電極の面積
25mm2 に対して1倍(0.5倍〜3倍の範囲内)で
あり、また磁石25の作用電極面との距離は1mmまで
近接することができ、これにより導管を通ってフローチ
ャンバー内を流れてくる懸濁液中の反応生成物に対し局
部的に最適な磁界を与えることができるため、反応懸濁
液中のより多くの反応生成物を再現性よく、より均一か
つ広範囲な分布をもって捕捉することが可能となる。
【0067】また、窓22の面積は490mm2 であ
り、作用電極15の面積25mm2 に対し約20倍(少
なくとも4倍の範囲内)であり、かつ窓はアクリルでで
きており、これにより、光検知素子で発光強度が計測さ
れる際、作用電極上で発生する微少な光はより効率良く
光検知素子内に導入されることになり、その結果より高
精度で再現性のよい計測が可能となる。
【0068】図8は、フローチャンバー17の開口角α
と発光量の関係について行った実験結果を示す。これ
は、TSH濃度を1×100 μIU/ml、W2 /W1
=5、t=0.5mm、懸濁液の線速度v=60mm/
sとし、開口角αを変化させて発光量を測定したもので
ある。この図8から分かるように、開口角αが20゜以
内であれば分析許容範囲である200×104 cps以
上の発光量が得られ、特にα=16.2゜付近では最大
発光量が得られる。
【0069】図9は、フローチャンバー17の厚さtと
発光量の関係について行なった実験結果を示す。これ
は、TSH濃度を1×100 μIU/ml、α=10
゜、W2 /W1 =5、v=60mm/sとし、厚さtを
変化させて発光量を測定したものである。この図9から
分かるように、フローチャンバー17の厚さtが0.3
〜0.7mmの範囲内であれば分析許容範囲である20
0×104 cps以上の発光量が得られ、特にt=0.
5付近では比較的高い発光量が得られる。
【0070】図10は、溶液の線速度vと発光量の関係
について行なった実験結果を示す。これは、TSH濃度
を1×100 μIU/ml、α=10゜、W2 /W1
5、t=0.5mmとし、溶液の線速度vを変化させて
発光量を測定したものである。この図10から分かるよ
うに、フローチャンバー17内に導入される溶液の線速
度が10〜100mm/sの範囲内であれば分析許容範
囲である200×104 cps以上の発光量が得られ、
特に50mm/s付近では最大の発光量が得られる。
【0071】以上の操作及び測定セル6を用いて測定し
て得られたTSH濃度に対する発光量との関係を図11
に示す。図11では比較例として図12に示すフローチ
ャンバー形状の測定セルを用いた場合の測定結果を併記
する。図12に示すフローチャンバーは開口角α=45
゜、W2 /W1 =10、溶液の線速度v=60mm/
s、厚さt=1.0mmとしたものである。また形状は
紡錘形とせず、中央部に直線部分を設けたものである。
図12から分かるように、本実施例の方が比較例より検
量線の傾きが大きく高い測定精度(感度)が得られる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、固相として磁性体粒子
を用いた場合に、固相からの発光を高感度で測定するこ
とができる。また、固相の移送回数が少なくなり、固相
の処理操作を簡便にすることができ、更に固相から電気
的な化学発光を生じさせる場所において固相を静止状態
に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による免疫分析装置の全体の
概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置における測定セルの構成を示す
縦断面図である。
【図3】図2の測定セルの部分拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】磁性体粒子、第1試薬、試料中の分析対象、第
2試薬、反応生成物、及び誘引物質をそれぞれモデル化
して示した図である。
【図6】サンドイッチ法による免疫分析の進行状況を説
明するための図である。
【図7】競合法による免疫分析の進行状況を説明するた
めの図である。
【図8】フローチャンバーの開口角と発光量との関係を
示す実験結果の図である。
【図9】フローチャンバーの厚さ(深さ)と発光量との
関係を示す実験結果の図である。
【図10】反応生成物をフローチャンバーに流すときの
線速度と発光量との関係を示す実験結果の図である。
【図11】TSH濃度と発光量との関係を示す図であ
る。
【図12】比較例におけるフローチャンバーの形状を示
す図である。
【符号の説明】
1 ベッセル 2 シッパープローブ 3 緩衝液ボトル 4 洗浄液ボトル 5 洗浄槽 6 測定セル 7 第1ピンチ弁 8 第2ピンチ弁 9 第3ピンチ弁 11 シリンジ 12 ポンプ 13 廃液ボトル 14 蒸留水ボトル 15 作用電極 16a,16b 対極 17 フローチャンバー 18 セル基板 19 光電子増倍管 20 シールド管 21 PMTケース 22 受光窓 24 磁石
フロントページの続き (72)発明者 内田 裕康 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 田尾 龍治 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (56)参考文献 特開 平7−209189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/543 G01N 27/416 G01N 33/553

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免疫反応によって磁性体粒子に化学発光
    標識物質をラベルすること、深さよりも幅が大きいチャ
    ンバーに磁場を印加している状態で、前記磁性体粒子を
    含む流体が前記チャンバー内に流されること、前記流体
    の導入に伴って、前記磁性体粒子はチャンバー内におい
    て平面的に広げられた状態で磁力によって捕捉されるこ
    と、前記磁性体粒子上の標識物質からの発光をチャンバ
    ーの深さに平行な方向にて受光することの各工程を含
    み、 前記チャンバー内に作用電極および対極を配置し、 前記チャンバー内に露出されている作用電極の面積は、
    1回の導入において前記流体中に含有されている磁性体
    粒子が最稠密で単一層になるように平面上に並べられる
    と仮定したときに占める面積の1〜3倍である ことを特
    徴とする免疫分析のための方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記磁性体粒子の粒径は1〜10μmの範囲内
    にあり、前記流体の流れは線速度が10〜100mm/
    secの範囲内である免疫分析のための方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記磁性体粒子を捕捉する工程の後であって、
    発光を受光する工程の前に、前記チャンバー内に緩衝液
    を導入する免疫分析のための方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記磁性体粒子を捕捉する工程においては、前
    記チャンバー内に配設されている作用電極上に磁性体粒
    子を分布させる免疫分析のための方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記発光を受光する工程に先立って前記チャン
    バーへの磁場の印加を解除し、そののち、前記チャンバ
    ー内の作用電極と対極とのあいだに電圧を印加する免
    分析のための方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記磁性体粒子を捕捉する工程ののち、前記標
    識物質に電気的な化学発光を誘引する誘引物質を含有し
    ている緩衝液を前記チャンバー内に導入すること、およ
    び前記発光を受光する工程は前記チャンバー内に前記誘
    引物質が存在している状態の下で実行される免疫分析の
    ための方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の免疫分析のための方法に
    おいて、前記免疫反応は、前記流体が前記チャンバー内
    に導入されるのに先立って、前記チャンバーを形成する
    フロースルーセルの外にある反応容器内にて前記流体を
    形成するように実行される免疫分析のための方法。
  8. 【請求項8】 深さよりも幅が大きいチャンバーを有す
    るフロースルーセル、磁性体粒子を含んでいる流体が前
    記チャンバー内に導入されたときに、チャンバー内で平
    面的に広がるように磁性体粒子を捕捉するための磁場を
    印加する手段、および前記チャンバー内にとどまってい
    る磁性体粒子上の標識物質からの発光を検出する光検知
    素子を備え 前記チャンバー内に作用電極および対極を配置し、 前記チャンバー内に露出されている作用電極の面積は、
    1回の導入において前記流体中に含有されている磁性体
    粒子が最稠密で単一層になるように平面上に並べられる
    と仮定したときに占める面積の1〜3倍である ことを特
    徴とする免疫分析のための装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の免疫分析のための装置に
    おいて、前記磁場によって捕捉された磁性体粒子を前記
    チャンバーから引き離さないような流れであって、前記
    流体内の磁性体粒子に結合していない物質をチャンバー
    から流し去るような流れをもたらす手段を備える免疫分
    析のための装置。
  10. 【請求項10】 請求項記載の免疫分析のための装置
    において、前記作用電極は、前記磁場印加手段と前記光
    検知素子のあいだに配置されており、前記作用電極は光
    検知素子よりも磁場印加手段に接近されている免疫分析
    のための装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の免疫分析のための装
    置において、前記磁場印加手段の磁極面と前記作用電極
    とのあいだの最短距離は0.5〜3.0mmの範囲であ
    る免疫分析のための装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の免疫分析のための装
    置において、前記磁性体粒子が前記チャンバー内に捕捉
    されたときは、前記磁場印加手段、作用電極、磁性体粒
    および光検知素子がこの順序で配置される免疫分析の
    ための装置。
  13. 【請求項13】 請求項記載の免疫分析のための装置
    において、前記磁場印加手段は永久磁石を含み、前記作
    用電極と対極のあいだの電圧印加に先立って前記永久磁
    石を前記作用電極から遠ざけるように移動する手段を含
    む免疫分析のための装置。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の免疫分析のための装置
    において、前記チャンバーの幅は、入口から徐々に大き
    くなり、中間付近で最大となり、出口に向かって徐々に
    小さくなっている免疫分析のための装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の免疫分析のための装
    置において、前記チャンバーにおける最大の幅は記入
    口の幅の7倍以内である免疫分析のための装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の免疫分析のための装
    置において、前記チャンバーの深さは、入口側から出口
    側にわたってほぼ一様であって、導入路の内径よりも小
    い免疫分析のための装置。
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