JP3423381B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JP3423381B2
JP3423381B2 JP29538993A JP29538993A JP3423381B2 JP 3423381 B2 JP3423381 B2 JP 3423381B2 JP 29538993 A JP29538993 A JP 29538993A JP 29538993 A JP29538993 A JP 29538993A JP 3423381 B2 JP3423381 B2 JP 3423381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチルビデオカメラ等の
撮影装置における、自動焦点調節装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオカメラ等の撮影装置に
おける自動焦点調節装置の方式として、撮影素子からの
映像信号を直接評価して行う方式は、合焦精度が高く、
特別なセンサーが不要である等の理由から広く利用され
ている。中でも山登り方式による合焦手段及び自己相関
方式による合焦手段は特に有名であり、以下この2つの
合焦手段について説明する。
【0003】図4は山登り方式による合焦装置の構成ブ
ロック図である。
【0004】レンズ20によって被写体像は光電変換素
子21に結像され撮像回路22によって映像信号とな
り、この中の輝度信号が演算回路23に入力される。こ
の演算回路23は、例えば図5に示す様に構成される。
【0005】輝度信号は、高域通過フィルタ(HPF)
23−cを通過して高域成分のみが分離され、次段の検
波回路23−dにて振幅検波される。この検波出力は、
A/D変換回路23−eにてデジタル値に変換され、ゲ
ート回路23−fで画面中央に設定されたフォーカスエ
リアの信号だけが抜き取られて、積分回路23−gで映
像信号のフィールド毎に積分され、現フィールドの焦点
評価値が得られる。
【0006】このとき、輝度信号より同期分離回路23
−aによって分離された垂直及び水平同期信号は、垂
直、水平同期信号及び固定の発振器出力に基づいて、画
面中央部分に長方形のフォーカスエリアを設定し、この
エリアの範囲のみの輝度信号の通過を許容するゲート開
閉信号をゲート回路23−fに供給している。
【0007】この様にして積分回路23−gより常時、
1フィールド分の焦点評価値を出力する。
【0008】この装置において、撮影時のフローチャー
トを図10に示し、合焦動作を中心に説明する。スイッ
チ1、スイッチ2で構成される、不図示のレリーズスイ
ッチのスイッチ1がONすると(S1)、不図示の測光
装置により被写体輝度を測定し(S18)、山登り方式
の合焦手段及び撮影に適した、光電変換素子の電子シャ
ッタースピードを求め、その後合焦動作が開始される。
【0009】合焦動作開始直後に、最初の焦点評価値は
最大値メモリ23−hと初期値メモリ23−iに保持さ
れる(S2)。その後CPU24は、ステッピングモー
ターであるフォーカスモーター25を予め決められた方
向に回転させ、レンズ20を光軸方向に変位させ(S
3)、演算回路23はフォーカスモーター駆動後の焦点
評価値を出力し(S4)、初期値メモリ23−iに保持
されている初期評価値と比較し、その大小を出力する
(S5)。
【0010】CPU24は、上記演算回路23が大また
は小という出力を発するまで、最初の方向にフォーカス
モーター25を回転して、現在の焦点評価値が初期評価
値に比べ大であるという出力がなされた場合には合焦方
向であると判断してそのままの回転方向を保持し、現在
の評価値が初期評価値よりも小さいと判断された場合に
は非合焦方向であると判断し、フォーカスモーターの回
転方向を逆にして、以後演算回路23の出力を監視する
(S7)。
【0011】演算回路23は、最大値メモリ23−hに
保持されている今迄の最大の焦点評価値と現在の評価値
を比較し、現在の評価値が最大値メモリ23−hの内容
に比べ大きい(第1モード)、現在の評価値が最大値メ
モリ23−hの内容に比べて予め設定した第1の閾値以
上減少した(第2モード)の2通りの比較信号を出力す
る。
【0012】ここで最大値メモリ23−hは積算回路2
3−gの出力に基づいて、現在の評価値が最大値メモリ
23−hの内容よりも大きい場合には、その値が更新さ
れ、常に現在までの焦点評価値の最大値が保持される
(S6)。
【0013】26はモーター位置検出回路であり、具体
的には、合焦動作の開始時点でリセットされ、ステッピ
ングモーターであるフォーカスモーター25のステップ
量を、近点方向に正、遠点方向に負としてカウントアッ
プあるいはダウンするアップダウンカウンタで構成され
ている。このモーター位置検出回路26は、モーター位
置を記憶する位置メモリでもあり、最大値メモリ23−
hと同様に、CPU24の出力に基づいて最大評価値と
なった場合のモーター位置を常時保持するように更新さ
れる(S9)。
【0014】CPU24は、演算回路23の出力に基づ
いて決定された方向にフォーカスモーター25を回転さ
せながら(S8)、演算回路23の出力を監視し(S1
0)、焦点評価値が最大評価値に比べて予め設定された
第1の閾値(M)以上減少したという第2モードが指示
される(S11)と同時にフォーカスモーター25は逆
転される(S12)。
【0015】このフォーカスモーター25の逆転によ
り、レンズ20の移動方向は、例えば撮像素子21に接
近する方向から離れる方向へ、あるいはその逆に離れる
方向から接近する方向に変わる。
【0016】この逆転後、モーター位置検出回路26に
保持されている最大評価値となったモーター位置(レン
ズ位置)と現在のモーター位置(レンズ位置)がCPU
24にて比較され(S13)、一致した時、即ちレンズ
20が焦点評価値が最大となる位置に戻った時に、フォ
ーカスモーター25を停止させるようにCPU24レン
ズ停止信号を出力しレンズ20が停止し合焦となる(S
14)。この山登り合焦動作のレンズ位置の変化を、図
6に示す。
【0017】又上記のように合焦動作が終了して、レン
ズ停止信号が発せられると同時に、その時点での焦点評
価値がCPU24に保持される(S19)。この保持内
容は現在の焦点評価値と比較され、現在の評価値が保持
内容に比較して、予め設定された第2の閾値以上減少し
た時、被写体が変化したと判断され、再び山登り合焦動
作をやり直して被写体の変化に追従する(S15)。こ
こで合焦時に、不図示のレリーズスイッチのスイッチ2
がONすると(S16)、撮影が行われる(S17)。
【0018】この様に、この山登り方式の合焦手段は、
光電変換素子21面上での結像状態を毎フィールドごと
に比較する事で合焦を行う為、被写体の変化にもリアル
タイムに対応でき、かつ合焦精度が高いものになってい
る。
【0019】次に自己相関方式による合焦装置について
説明する。
【0020】図7は自己相関方式による合焦手段の要部
概略図である。
【0021】31は撮影レンズ、32は撮像手段であ
り、CCD等の光電変換素子よりなっている。同図では
撮像手段32が合焦位置にあるときを示している。
【0022】101は2つの開口部を有した遮光部材
(絞り)であり、撮影光路中に挿脱可能に装着してお
り、光路中に配置して撮影レンズ31の瞳を大きさの異
なる2つの領域33,34に分割している。
【0023】102は撮影レンズ31が後ピン状態にあ
る時の撮像手段32の位置を示し、103は撮影レンズ
31が前ピン状態にある時の撮像手段32の位置を示し
ている。37は演算回路であり、撮像手段32で得られ
る2つの画像情報より自己相関を演算している。38は
フォーカスレンズ駆動用モーターであり、演算回路37
からの合焦信号に基づいて撮影レンズ31のフォーカス
レンズ(不図示)を光軸上移動させて被写体の撮像手段
32の面上での合焦を行っている。
【0024】ここで撮影レンズ31が合焦状態にある時
(撮像手段32が実線の位置にある時)、瞳領域33を
通過した光束と瞳領域34を通過した光束は、撮像手段
32面上の同じ位置Pに結像する。
【0025】撮影レンズ31が後ピン状態にあるとき
(撮像手段32が位置102にあるとき)、瞳領域33
を通過した光束は撮像手段32の位置iに、瞳領域34
を通過した光束は撮像手段32の位置jにややボケた状
態で結像する。また、撮影レンズ31が前ピン状態にあ
るとき(撮像手段32が位置103にあるとき)、瞳領
域33を通過した光束は撮像手段32の位置mに、瞳領
域34を通過した光束は撮像手段32の位置kにややボ
ケた状態で結像する。この撮像手段32の面上に結像し
た被写体像に基づく自己相関を演算回路37で計算する
事により、撮影レンズ31が合焦状態にあるか否か、さ
らに合焦状態にない場合には、ピントのズレ方向とズレ
量を推定している。
【0026】即ち撮像手段32面上に結像した被写体像
に基づく信号は、時間軸tを変数とする電気信号として
出力される。この信号をx(t)とすると、自己相関C
(τ)は次の式で表される。
【0027】 C(τ)=1/T×∫0 Tx(t)×x(t+τ)dt …(1) (1)式による計算結果をさらにC(0)で正規化する
事により、τ=0で最大値1をもつ自己相関係数C
(τ)が得られる。
【0028】図8、図9は演算回路37で演算される自
己相関係数の説明図である。
【0029】図8、図9に示すように、自己相関係数C
(τ)はそれぞれa,b,cの3つのピークを持つ、こ
こでaはτ=0の位置であり、常に最大の値をとる。ピ
ントがずれている状態では、このaの他にピントのズレ
量に対応した位置にピークが表れる。ピークaを除く最
大のピーク位置に対応するτを求めると、図8において
はτbが、図9においてはτcが求まる。τb、τcは
図8、図9においてそれぞれ、撮像手段32の転送時間
τb、τcに対応する画素間隔のところで強い相関を持
つことを示しており、この画素間隔が図7における撮像
手段32面上の点i−j、あるいは点k−mの間隔に相
当する。
【0030】以上のように画像情報の自己相関のピーク
を演算回路37で検出する事により、撮像手段32面上
に結像した異なる瞳領域を通った光束に基づく被写体像
の間隔を求めている。この間隔を撮影レンズ31の焦点
距離によって換算する事により、ピントのズレ量が求ま
る。
【0031】ピントのズレ方向の検出は、撮影レンズ3
1の瞳を二つに分割する領域33・34の瞳径が異なっ
ている事で判定できる。例えば、領域33の瞳径を領域
34の瞳径より小さく設定すると、瞳領域33を通過す
る光束よりも光りが弱い。撮像手段32が位置102の
位置即ち後ピンの場合、撮像手段32の出力信号xの大
小関係は、 x(τ(i))<x(τ(j)) となる。一方、撮像手段32が位置103即ち前ピンの
場合、上記の関係は、 x(τ(k))>x(τ(m)) となる。
【0032】即ち、前ピンか後ピンかによって、撮像手
段32の上方の位置にある信号i,kと下方の位置にあ
る信号j,mの相対強度が逆転する。これにより前ピ
ン、後ピンが判断できピントのズレ方向が求まる。この
ようにして求まったピントのズレ量、ピントのズレ方向
を基に、フォーカスレンズ駆動用モーター38によりフ
ォーカスレンズ(不図示)を光軸上移動させ、合焦動作
を行っている。
【0033】次に、この装置における撮影時のフローチ
ャートを図11に示し、合焦動作を中心に説明する。ス
イッチ1、スイッチ2で構成される不図示のレリーズス
イッチのスイッチ1がONすると(S1)、不図示の測
光装置により被写体輝度を測定し(S10)、自己相関
方式の合焦手段及び撮影に適した、撮像手段32の電子
シャッタースピードを求める、その後合焦動作が開始さ
れる。
【0034】最初に遮光部材101が光路中に挿入さ
れ、撮影レンズ31の瞳を2つに分割する(S2)。次
に、撮像手段32面上の被写体像が1フィールド分、演
算回路37に取り込まれる(S3)。
【0035】この取り込まれた情報を基に、演算回路3
7は結像した被写体像に基づく自己相関を計算し、被写
体像を合焦させる為の、フォーカスレンズ(不図示)の
移動方向・移動量を求める(S4)。この求められた、
フォーカスレンズの移動方向・移動量を基に、フォーカ
スレンズ駆動用モーター38によりフォーカスレンズを
駆動し(S5)、合焦となる(S6)。
【0036】その後、不図示のレリーズスイッチのスイ
ッチ2がONすると(S7)、上記瞳を分割した遮光部
材101が除去され(S8)、撮影が行われる(S
9)。
【0037】この様に、この自己相関方式の合焦手段
は、撮像手段32の面上に結像した被写体像に基づく自
己相関を、最初の1フィールドの演算だけで求めフォー
カスレンズを合焦位置に駆動する為、高速な合焦が可能
となっている。
【0038】又上記従来例とは趣を別とする従来例とし
て、複合型の自動焦点調節装置が知られている。この複
合型の自動焦点調節装置の一例として、公知の赤外線ア
クティブ方式と上記山登り方式を組み合わせた合焦装置
がある。
【0039】図12は上記複合型の合焦装置の構成ブロ
ック図である。
【0040】40はIRED等からなる投光素子、41
は上記投光素子の光を被写体に投光する投光レンズ、4
2はPSD等からなる受光素子、43は上記投光素子の
被写体からの反射光を上記受光素子に導く受光レンズ、
44は上記受光素子からの情報を基に被写体距離を演算
する距離演算回路であり、その他の構成要素は上記山登
り方式で説明したものと同じである。
【0041】この装置において、まず最初に上記赤外線
アクティブ方式で合焦を行う。投光素子40はCPU2
4の制御により投光レンズを通し被写体に赤外光を発光
する、この投光された赤外光の被写体からの反射光を受
光レンズにより受光素子面上に集光する。ここで距離演
算回路44は、上記受光素子面上の集光された位置より
被写体までの距離を演算で求める。この求められた距離
を基に、CPU24は被写体像が光電変換素子21面上
で合焦となるレンズ20の位置を求め、モーター位置検
出回路26の情報と照らし合わせながらフォーカスモー
ター25を駆動し、レンズ20を上記合焦位置に移動さ
せる。
【0042】この赤外線アクティブ方式にて合焦を行っ
た後、上記山登り方式の合焦を行う。この山登り方式の
合焦手段については前述している為、ここでは省略す
る。
【0043】この様に、この複合型の合焦装置は赤外線
アクティブ方式にて合焦を行う事で高速に、なおかつ山
登り方式で合焦を行う事で合焦精度が高いものになって
いる。
【0044】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例の、山登り方式による合焦手段、自己相関方式に
よる合焦手段及び複合型の合焦手段を、スチルビデオ等
の撮像装置における合焦手段として使用した場合、以下
のような欠点がある。
【0045】まづ山登り方式による合焦手段において
は、光電変換素子21面上での結像状態を、フォーカス
レンズを動かしながら毎フィールドごとに比較しながら
合焦動作を行う為、特に初期の結像状態が合焦位置より
大きくズレている場合には、合焦までに時間がかかり、
結果として撮影チャンスを逃がしてしまうという欠点が
ある。
【0046】次に、自己相関方式による合焦手段におい
ては、最初の1フィールドの信号にて合焦位置を計算で
求め、フォーカスレンズをその計算で求めた合焦位置に
駆動する。しかしながら、実際はレンズ性能の設計上、
加工上のばらつきにより、実際の合焦位置と上記計算で
求めた合焦位置との間に微小な差が生じてしまう。現
在、撮影装置の小型化が進み、それに伴いレンズの小型
化が進んでいる為、上記フォーカスレンズの微小な差が
ピント面では無視出来ないレベルとなってしまい、結果
としてピントの甘い画が撮影されてしまうという欠点が
ある。
【0047】上記欠点を補う為に、1度合焦位置にフォ
ーカスレンズを駆動させた後、自己相関を再度求める事
も考えられる。しかしながら、図8からわかる様に、τ
が0の時は自己相関関数の値が最大になり、それに比べ
ピントのズレ量に対応するτがbの位置でのピークは小
さい。よってこのτが0の位置とτがbの位置が近い、
即ちピントのズレ量の小さい合焦近傍では、τがbの位
置でのピークがτが0の位置でのピークに隠れてしまう
為、検出が困難になり、合焦近傍での合焦精度が落ちて
しまうという欠点がある。
【0048】次に、複合型の合焦手段においては、山登
り方式による合焦手段に必要な構成要素とは別に、赤外
線アクティブ方式専用の構成要素、たとえば投光・受光
レンズ、投光・受光素子が必要であり、装置の小型化の
妨げとなるという欠点がある。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、光学系を介して結像された被写体像を電気
信号に変換する光電変換素子と、1つの開口部からなる
絞り部と複数の開口部からなる絞り部を有し、該光学系
内に退避可能に配置される絞りと、該絞りの複数の絞り
部の一つを該光学系の光路中に位置するように選択的に
切換え可能な絞り切換え手段と、該光電変換素子より出
力される電気信号を基に被写体像の結像状態を求める演
算手段と、上記光電変換素子上に対して被写体像のフォ
ーカシング動作を行わせるフォーカス手段とを有する自
動焦点調節装置において、該絞りを1つの開口部からな
る絞り部が該光学系の光路中に位置するように該絞り切
換え手段を駆動制御すると共に、該光電変換素子に導か
れる1つの被写体像の信号を基に、該演算手段より得ら
れる情報を用いて、該フォーカス手段により該光電変換
素子面上に被写体像の合焦を行わせる第1の合焦手段
と、該絞りを複数の開口部からなる絞り部が該光学系の
光路中に位置するように該絞り切換え手段を駆動制御す
ると共に、該光電変換素子面上に導かれる複数の被写体
像の信号を基に、該演算手段より得られる情報を用い
て、該フォーカス手段により該光電変換素子面上に被写
体像の合焦を行わせる第2の合焦手段とを有し、前記第
2の合焦手段にて光電変換素子面上に被写体像の合焦を
行った後、前記第1の合焦手段にて該光電変換素子面上
に被写体像の合焦を行うことを特徴とする自動焦点調節
装置とするものである。このように、最初に第2の合焦
手段にて合焦を行い、次に第1の合焦手段にて合焦を行
なうことで、高速でなおかつ合焦精度が高く、装置の小
型化にも適する。
【0050】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。
【0051】1は被写体像を後記する光電変換素子面上
に導く撮影レンズ、1−aはそのなかでもフォーカス機
能を有すフォーカスレンズ、2は撮影レンズ1により導
かれた光を電気信号に変換する光電変換素子、3は光電
変換素子2に最適な被写体光量を導く為の絞り、4は被
写体の輝度情報を得る為の測光素子、5は光電変換素子
2よりえられた電気信号を後記する記録装置や、演算回
路に適した信号に変換して出力する撮像回路、6は撮像
回路5より出力された信号を記録する記録装置、7は撮
像回路5より出力された信号を基に、光電変換素子2の
面上における被写体像の結像状態を求める演算回路、8
は後記するCPUの指令に基づきフォーカスレンズ1−
aを撮影光軸方向に駆動させるフォーカスレンズ駆動用
モーター、13は上記フォーカスレンズ駆動用モーター
の位置(フォーカスレンズ)を検出し、後記するCPU
に情報をフィードバックするモーター位置検出回路、9
は後記するCPUの指令に基づき絞り3を切り換える絞
り切り換え用アクチュエーター、10は撮影装置全体の
電源のON/OFF、撮影・再生等のモードを切り換え
るメイン電源/モード切り替えスイッチ、11は撮影時
において撮影動作のタイミングを入力する、第1のスト
ロークでスイッチ1、第1のストロークより大きい第2
のストロークでスイッチ2がONするように構成された
レリーズスイッチ、12はメイン電源/モード切り替え
スイッチの信号を基に設定されたモードに必要なブロッ
クに電源を入れたり、レリーズスイッチ11の信号を基
に記録装置6・撮像回路5・測光素子4・演算回路7の
作動タイミングを指示したり、演算回路7の信号を基に
フォーカスレンズ駆動用モーター8を制御したり、測光
素子4・演算回路7の信号を基に絞り切り換え用アクチ
ュエーターを制御したり等各ブロックの信号を基に必要
なブロックに作動信号を与えるCPUである。
【0052】図2に上記絞り3の詳細図を示す。
【0053】この絞り3は、撮影レンズ1により導かれ
る光束に対し少なくとも大きさの異なる2つの開口部を
有し被写体像を光電変換素子2の面上に2つの像として
導くゾーン3−aと、光軸を中心に円形の1つの開口部
を有し被写体像を1つの像として光電変換素子2の面上
に導き、開口部の面積が異なる、開口径の大きいゾーン
3−b・開口径の小さいゾーン3−cより成る。この3
つのゾーンは、ステッピングモーター等で構成される絞
り切り換え用アクチュエーター9により上記光束中に1
ゾーンづつ任意に挿入可能に構成されている。
【0054】上記構成の撮影装置において、撮影時のフ
ローチャートを図3に示し、被写体の合焦動作を中心に
以下説明する。
【0055】まずメイン電源/モード切り換えスイッチ
が撮影モードに設定されると(S1)、CPU12の作
動信号により、記録装置6が撮像回路5より出力される
信号を記録可能状態にイニシャライズされる(S2)。
次に撮影者は不図示で公知の外部ファインダーで撮影被
写体の構図を決める。次にレリーズスイッチ11のスイ
ッチ1がONされると(S3)、CPU12の作動信号
により絞り切り換え用アクチュエーター9が駆動され、
絞り3のゾーン3−aが撮影レンズ1の光束中に挿入さ
れる(S4)。同時に光電変換素子2・撮像回路5・演
算回路7の電源がONされる(S5)。次に測光素子4
により被写体輝度が測光され、その情報がCPU12に
送られる(S6)。次に上記被写体測光情報を基に、従
来例で述べた自己相関方式による合焦手段に適した電子
シャッターのスピードをCPU12が求める。上記求め
られたシャッタースピードにて被写体像が光電変換素子
2に蓄積され、次に1フィールドすなわち1画面1/6
0秒のテレビ信号レートの電気信号として撮像回路5に
取り込まれる。
【0056】撮像回路5に取り込まれたこの信号は、従
来例で述べた自己相関方式による合焦手段に適した信号
に変換され演算回路7に入力される。この入力された信
号を基に演算回路7は、上記自己相関方式により、被写
体像を光電変換素子2の面上に合焦させる位置からのフ
ォーカスレンズ1−aのズレ量とズレ方向を演算で求め
る(S7)。上記求められたフォーカスレンズ1−aの
ズレ量・ズレ方向を基に、CPU12はフォーカスレン
ズ1−aを、図13に示す様に、現在位置Xから、合焦
点Yに対し一定量Z手前の、位置Oに駆動させる信号
を、フォーカスレンズ駆動用モーター8に出力し、この
モーター8の駆動によりフォーカスレンズ1−aが上記
Oの位置に駆動される(S8)。
【0057】ここで合焦点Yに対し一定量Z手前の、位
置Oにフォーカスレンズ1−aを駆動する理由は、下記
山登り方式による合焦手段に移行した際、フォーカスレ
ンズ1−aの駆動方向を、改めて求める必要が無い様に
である。
【0058】次に上記被写体輝度情報を基にCPU12
は、従来例で述べた山登り方式による合焦手段に適した
電子シャッタースピードと、絞り3のゾーン3−b又は
ゾーン3−cを選択・決定する。上記決定された絞り3
のゾーンに絞りが切り換わるよう、CPU12が絞り切
り換えようアクチュエーター9を駆動する(S9)。こ
の絞り3の切り換えのタイミングは、図14のタイミン
グチャートに示す様に、上記光電変換素子2からテレビ
信号レート・1画面1/60秒で撮像回路5に取り込む
被写体映像信号に影響を及ぼさないよう、映像信号の垂
直帰線消去期間の間に行われる。次に上記決定された電
子シャッタースピードにて被写体像が光電変換素子2に
蓄積され、1画面1/60秒のテレビ信号レートの映像
信号として、逐次撮像回路5に取り込まれる。撮像回路
5に取り込まれたこの信号は、従来例で述べた山登り方
式による合焦手段に適した信号に変換され、演算回路7
に入力される。
【0059】この入力された信号を基に、演算回路7は
上記従来例で述べた山登り方式による合焦手段により被
写体像の光電変換素子2の面上での焦点状態を評価し、
CPU12はこの評価値を基にフォーカスレンズ駆動用
モーター8を制御し、フォーカスレンズ1−aが被写体
像を光電変換素子2の面上に合焦となる位置に駆動され
る(S10)。
【0060】この時、上記した様に、既にフォーカスレ
ンズ1−aの駆動方向はわかっている為、この山登り方
式による合焦手段は、図10のフローチャートのS6よ
り行われる事となる。
【0061】次にレリーズスイッチ11のスイッチ2が
ONされると(S11)、光電変換素子2に蓄積された
被写体像が撮像回路5に取り込まれる。撮像回路5に取
り込まれたこの信号は、記録装置6に記録するのに適し
た信号に変換され、記録装置6に記録される(S1
2)。この様にして被写体が記録された後、次の撮影に
備えスタンバイ状態となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つの開口部と複数の開口部を形成する絞りを、下記光電
変換素子に被写体像を導く光路中に挿脱・切り換えする
ことで、自己相関方式の合焦手段である第2の合焦手段
と、山登り方式の合焦手段である第1の合焦手段とを、
1つの光電変換素子を用いて可能とし、被写体に対する
合焦動作をまず最初に上記第2の合焦手段で合焦を行
い、次に上記第1の合焦手段で合焦を行う事で、高速で
なおかつ合焦精度が高く、装置の小型化にも適した合焦
手段を可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1の絞りの斜視図。
【図3】図1の実施例の動作を示すフローチャート。
【図4】山登り方式の合焦装置のブロック図。
【図5】図4の演算回路のブロック図。
【図6】山登り方式における合焦動作のレンズ位置の変
化を示す図。
【図7】自己相関方式の合焦装置のブロック図。
【図8】自己相関方式の自己相関係数を示す図表。
【図9】自己相関方式の自己相関係数を示す図表。
【図10】従来の自動焦点調節装置のフローチャート。
【図11】従来の自動焦点調節装置の撮影時のフローチ
ャート。
【図12】従来の複合型の自動焦点調節装置のブロック
図。
【図13】図1の実施例の山登り方式の合焦動作を示す
図表。
【図14】図1の実施例の絞り切換えタイミングを示す
タイミングチャート。
【符号の説明】
1,20,31…撮影レンズ 2,21,31…
光電変換素子 7,23,37…演算回路 12,24…CP
U 3,101…絞り 6…記録装置 11…レリーズスイッチ 4…測光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 敏信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 猿渡 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−60409(JP,A) 特開 昭58−194008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/222 - 5/257

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を介して結像された被写体像を電
    気信号に変換する光電変換素子と、1つの開口部からな
    る絞り部と複数の開口部からなる絞り部を有し、該光学
    系内に退避可能に配置される絞りと、該絞りの複数の絞
    り部の一つを該光学系の光路中に位置するように選択的
    に切換え可能な絞り切換え手段と、該光電変換素子より
    出力される電気信号を基に被写体像の結像状態を求める
    演算手段と、上記光電変換素子上に対して被写体像のフ
    ォーカシング動作を行わせるフォーカス手段とを有する
    自動焦点調節装置において、該絞りを1つの開口部から
    なる絞り部が該光学系の光路中に位置するように該絞り
    切換え手段を駆動制御すると共に、該光電変換素子に導
    かれる1つの被写体像の信号を基に、該演算手段より得
    られる情報を用いて、該フォーカス手段により該光電変
    換素子面上に被写体像の合焦を行わせる第1の合焦手段
    と、該絞りを複数の開口部からなる絞り部が該光学系の
    光路中に位置するように該絞り切換え手段を駆動制御す
    ると共に、該光電変換素子面上に導かれる複数の被写体
    像の信号を基に、該演算手段より得られる情報を用い
    て、該フォーカス手段により該光電変換素子面上に被写
    体像の合焦を行わせる第2の合焦手段とを有し、前記第
    2の合焦手段にて光電変換素子面上に被写体像の合焦を
    行った後、前記第1の合焦手段にて該光電変換素子面上
    に被写体像の合焦を行うことを特徴とする自動焦点調節
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記第2の合焦手段
    の合焦動作は、前記演算手段により得られた合焦位置に
    対して合焦光学系を一定方向にずらした位置に移動させ
    ることを特徴とする自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記絞りの1つの開
    口部からなる絞り部と複数の開口部からなる絞り部との
    切換は、前記光電変換素子が結像された被写体像の情報
    を電気信号に変換するのに障害のないタイミングで行う
    ことを特徴とする自動焦点調節装置。
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