JP3422983B2 - 屋根板連結構造 - Google Patents

屋根板連結構造

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JP3422983B2 JP2000366126A JP2000366126A JP3422983B2 JP 3422983 B2 JP3422983 B2 JP 3422983B2 JP 2000366126 A JP2000366126 A JP 2000366126A JP 2000366126 A JP2000366126 A JP 2000366126A JP 3422983 B2 JP3422983 B2 JP 3422983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の屋根板を
並列状に配置し、これら隣り合う屋根板の端部相互を接
合すると共に、この継ぎ目をカバーキャップで覆って密
封した屋根板連結構造に関する。詳しくは、屋根板の端
部に起立させて形成した接続片が、吊子の起立片を挟ん
で対向当接するように並べられ、これらにシール材及び
その外側のカバーキャップを嵌め込んで挟圧結合させる
ことにより、隣り合う屋根板が密封状に連結される屋根
板連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屋根板連結構造として、
例えば米国特許第 4,641,475号や実公平6-43320号公報
に開示される如く、金属で逆U字状に形成されたカバー
キャップの内面に沿って、例えばゴムや軟質合成樹脂な
どの弾性材料で逆U字状に形成されたシール材の外面を
隙間なく接触させ、これらカバーキャップ及びシール材
を一体化すると共に、このシール材の内側面に突設され
た複数の止水片を、屋根板端部の起立した接続片に夫々
圧接させることにより、シール材の下端開口部から屋根
板の接続片と吊子の起立片との間に水が浸入しないよう
にしたものがある。このカバーキャップは、日中、太陽
光で直射されると共に夜間は冷気で冷却されるため、そ
の温度変化が大きかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の屋根板連結構造では、カバーキャップの内面に
沿ってシール材が隙間なく接触するため、カバーキャッ
プからその大きな温度変化がそのままシール材へ伝わっ
て、シール材の劣化を早めるという問題がある。また構
成材料が異なるカバーキャップとシール材を、主に接着
剤などで一体化するため、これら熱膨張率の違いによっ
ても、シール材に亀裂が生じ易くなって劣化が更に早め
られ、その結果、長期に亘って防水機能を維持できない
という問題がある。そこで、この問題を解決するため、
例えば特許第2519660号や特許第2519661号公報に開示さ
れる如く、カバーキャップの内面からシール材の外面を
一体化せずに分離させると共に、これら両者間に隙間が
形成されて風通しを良くすることにより、カバーキャッ
プからシール材へ熱が伝わり難くしたものがある。しか
し、これら総てのものは、各公報の組み立て状態図に示
される如く、互いに対向する吊子の起立片の先端部か又
は屋根板の接続片の先端部とシール材の折り返し部分の
内面との間が空間であるため、屋根板の接続片に対して
カバーキャップ及びシール材の取り付け深さが決まら
ず、この組み立て状態からカバーキャップ及びシール材
を屋根板に向け下方へ押圧すると、シール材の折り返し
部分の内面が吊子の起立片又は屋根板の接続片に突き当
たるか、或いはカバーキャップの下端部が屋根板の上面
に突き当たる位置まで移動してしまう。このようなカバ
ーキャップ及びシール材の移動は、固定状態の吊子や屋
根板に対する「ガタ付き」となり、主にカバーキャップ
の嵌め込み作業時や組み立て後においてカバーキャップ
の一部が下方へ押圧されると、その部分のみが他の部分
に比べて高さ位置が低くなって外観が悪いだけでなく、
その際にシール材の折り返し部分の内面が吊子の起立片
又は屋根板の接続片に強く突き当たったり、カバーキャ
ップの下端部が屋根板の上面に強く突き当ることによ
り、変形や破損の原因となるという問題がある。また、
第2519660号や特許第2519661号公報に開示されるもの
は、シール材の両直線部分の外面に複数の通風溝を凹設
して、これと対向するカバーキャップの両直立部の内面
との間に隙間を形成しているため、シール材の両直線部
分の肉厚寸法が他の部分より薄くなって強度が低く、こ
れら両直線部分が劣化し易いと問題もある。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、吊子
や屋根板に対するカバーキャップ及びシール材のガタ付
きを防止すると共にシール材をカバーキャップの内面に
沿って変形し易くすることを目的としたものである。請
求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加
えて、筒状凸部の錆付きを防止することを目的としたも
のである。請求項3記載の発明は、請求項1または2に
記載の発明の目的に加えて、筒状凸部への水の浸入を簡
単な構成で防止することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、シール材
の内面に吊子の起立片の先端部と対向する吊子側接触部
を形成し、このシール材の外面にカバーキャップの内面
と対向する一対のキャップ側接触部を、上記吊子側接触
部から反対方向へ離して形成し、これら吊子側接触部を
吊子の起立片の先端部に当接させると共に、両キャップ
側接触部をカバーキャップの内面に夫々当接させて3点
支持し、前記シール材を弾性材料で断面略M字状に成形
し、その中央位置に吊子側接触部を配置し、両側に一対
のキャップ側接触部を配置したことを特徴とするもので
ある。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構
成に、前記シール材の両直線部分に、カバーキャップの
両直立部下端に折り曲げ形成された筒状凸部の突き合わ
せ部を密閉するための止水手段を設けた構成を加えたこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の発明の構成に、前記止水手段が、シール材の
両直線部分の外側面からカバーキャップの両直立部の内
側面へ向け適宜間隔毎に突設した複数の止水片と、シー
ル材の両直線部分の下端面からカバーキャップの筒状凸
部へ向け二股状に分岐させて突設した断面逆V字状の分
岐止水片とで構成され、この分岐止水片を、その組み立
て状態で筒状凸部の外面に沿って広がるように変形させ
構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明は、シール材の吊子側接触部を
吊子の起立片の先端部に当接させると共に、両キャップ
側接触部をカバーキャップの内面に夫々当接させて3点
支持することにより、カバーキャップと吊子との間がシ
ール材を介して正確に位置決めされ、この組み立て状態
でカバーキャップ及びシール材を屋根板に向け押圧して
も移動せず、更にカバーキャップ内に挿入する際、断面
略M字状のシール材をその軸線方向と直交する幅方向へ
圧縮することにより、僅かな圧縮力で容易に変形して幅
寸法が短くなると共に、挿入後は弾性的に復元して、シ
ール材の両キャップ側接触部がカバーキャップの内面に
夫々当接するものである。請求項2の発明は、請求項1
記載の構成に対して、例えば台風などの激しい雨に曝さ
れても、突き合わせ部から筒状凸部の内部に水が侵入し
ない。請求項3の発明は、請求項1または2記載の構成
に対して、例えば台風などの激しい風雨によって、カバ
ーキャップの円弧状に膨出形成された折り返し部内面
と、シール材の外面との間から水が入り込んで、シール
材の両直線部分の外側面とカバーキャップの両直立部の
内側面との隙間に流れ込もうとしても、これらの隙間に
配置した複数の止水片によって止水され、筒状凸部の突
き合わせ部まで到達しないと共に、カバーキャップの下
端開口部から水が筒状凸部の表面に沿って入り込もうと
しても、これら筒状凸部の外面沿いに変形した断面逆V
字状の分岐止水片によって止水され、突き合わせ部まで
到達しない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。この実施例は、図1及び図2に示す如
く、例えば鉄板などの金属製薄板からなる屋根板Aの両
端部を略直角に折り曲げ加工して起立させた接続片A1
に対し、その軸線方向の一部のみに吊子Bを当接させて
配置し、この吊子Bの起立片B1を挟んで対向当接する
ように、隣り合う屋根板A,Aの接続片A1,A1が並
べられ、これらに略M字状のシール材1及びその外側の
カバーキャップ2を嵌め込んで起立片B1及び接続片A
1,A1を挟圧結合させることにより、隣り合う屋根板
A,Aの接続片A1,A1が密封状に連結されたもので
ある。
【0008】上記シール材1は、例えば軟質合成樹脂や
ゴムなどの弾性材料を略M字状に押し出し成形すること
により、その上端に位置する折り返し部分1aと、その
両端から下方へ連続する一対の直線部分1b,1bとが
一体に形成される。この折り返し部分1aの内面には、
後述する吊子Bの起立片B1の先端部B11と対向する吊
子側接触部1cを形成し、また外面には、カバーキャッ
プ2の内面と対向する一対のキャップ側接触部1d,1
dを、上記吊子側接触部1cから反対方向へ略同じ長さ
離して形成する。
【0009】上記直線部分1b,1bの内側面には、こ
れらに沿って上下方向へ複数の止水片1e…を、前記隣
り合う屋根板A,Aの接続片A1,A1へ向け突設する
ことにより、シール材1の下端開口部から両接続片A
1,A1と吊子Bの起立片B1との間に水が浸入しない
ようにする。
【0010】更に本実施例の場合には、断面略M字状に
成形されたシール材1の中央下面に吊子側接触部1cを
配置し、両側上面に一対のキャップ側接触部1d,1d
を配置し、また直線部分1b,1bの下部外側面には、
これらに沿って上下方向へ複数のキャップ用止水片1f
…を、後述するカバーキャップ2の両直立部2b,2b
の内側面へ向け適宜間隔毎に突設している。
【0011】上記カバーキャップ2は、例えば鉄板など
の金属製薄板を逆U字状に折り曲げ加工することによ
り、その上端に位置する折り返し部2aと、その両端か
ら下方へ連続する一対の直立部2b,2bとが一体に形
成される。
【0012】本実施例の場合には、特許第2519660号や
特許第2519661号公報に記載されるものと同様な形状の
カバーキャップ2を使用している。詳しく説明すれば、
カバーキャップ2の折り返し部2aを外方へ膨出して円
弧状に形成し、両直立部2b,2bの下端を内方へ円筒
状に折り曲げて筒状凸部2c,2cを形成すると共に、
その先端を両直立部2b,2bの内面に突き合わせて突
き合わせ部2d,2dとし、上記円弧状の折り返し部2
aによって、カバーキャップ2の全体、詳しくは両直立
部2b,2bが内方へ弾性的に加圧作用し、特に両直立
部2b,2b下端の筒状凸部2c,2cで内方への挟持
力を高めてカバーキャップ2の脱落が防止されるように
構成している。
【0013】このような折り返し部2aが円弧状に膨出
したカバーキャップ2を使用する場合には、この円弧状
の折り返し部2aの内面に接触する接触片1g,1g
を、前記シール材1の直線部分1b,1bの上部外側面
に夫々突設することにより、これら直線部分1b,1b
の上部が外側へ膨らんで、その内側の止水片1e,1e
が屋根板A,Aの接続片A1,A1の上部から離れるの
を防止する必要がある。
【0014】一方、前記吊子Bは、例えばステンレスな
どの金属製薄板を直角に折り曲げ加工することにより、
垂直に起立する起立片B1と、その下端に連続して例え
ば屋根の下地や壁などの設置面Xに固定される取り付け
片B2とが一体に形成される。この起立片B1の上端
は、互いに反対方向へ逆V字状に折り返して下向きの固
定蓋片B3,B3を形成し、これら固定蓋片B3,B3
にて、隣り合う屋根板A,Aの接続片A1,A1の先端
部A2,A2が挟持される。
【0015】図示例の場合には、起立片B1の上端を3
分割し、その中央部分と両端部分を互いに反対方向へ折
り下げて固定蓋片B3,B3が形成されると共に、これ
ら固定蓋片B3,B3の上端面を、前記シール材1の吊
子側接触部1cと対向する起立片B1の先端部B11とし
ている。更に、これと同様に上記取り付け片B2も3分
割した中央部分と両端部分を反対方向へ折り返して形成
しており、また上記取り付け片B2には、例えばネジや
釘などの固定手段が挿通される孔B21を設置面Xに向け
開穿している。
【0016】次に、斯かる屋根板連結構造の作用につい
て説明する。先ず、並列に配置された隣り合う屋根材
A,Aを組み立てる時は、図1及び図2に示す如く、例
えば屋根の下地や壁などの設置面Xに対して吊子Bの取
り付け片B2を固定し、この吊子Bの起立片B1の表裏
両面に沿って両屋根材A,Aの接続片A1,A1を夫々
当接させると共に、その固定蓋片B3,B3に接続片A
1,A1の先端部A2,A2を挿入して挟持させ、これ
ら接続片A1,A1及び吊子Bの起立片B1に対し、シ
ール材1を介してカバーキャップ2が嵌め込まれ、該起
立片B1と接続片A1,A1とを挟圧結合させる。それ
により、隣り合う屋根板A,Aの接続片A1,A1が密
封状に連結される。
【0017】この組み立て状態で、シール材1の吊子側
接触部1cは、吊子Bの起立片B1の先端部B11に当接
すると共に、両キャップ側接触部1d,1dがカバーキ
ャップ2の内面に夫々当接して、3点支持されている。
【0018】それにより、カバーキャップ2と吊子Bと
の間がシール材1を介して正確に位置決めされ、この組
み立て状態でカバーキャップ2及びシール材1を屋根板
A,A及び設置面Xに向け下方へ押圧しても、これらカ
バーキャップ2及びシール材1は下方へ移動しない。
【0019】その結果、吊子Bや屋根板A,Aに対する
カバーキャップ2及びシール材1のガタ付きを防止でき
る。従って、主にカバーキャップ2の嵌め込み作業時や
組み立て後においてカバーキャップ2の一部が屋根板
A,A及び設置面Xに向け下方へ押圧されても、その部
分が他の部分に比べて高さ位置が低くならず、外観を維
持できると共に、シール材1の折り返し部分1aの内面
が吊子Bの起立片B1又は屋根板A,Aの接続片A1,
A1に強く突き当たったり、カバーキャップ2の下端部
が屋根板A,Aの上面に強く突き当ることもないので、
変形や破損の原因とならず、長期に亘って防水機能を維
持できる。
【0020】また、本実施例の場合には、シール材1を
弾性材料で断面略M字状に成形して、その中央位置に吊
子側接触部1cを配置し、両側に一対のキャップ側接触
部1d,1dを配置したので、カバーキャップ2内に挿
入する際、断面略M字状のシール材1をその軸線方向と
直交する幅方向へ圧縮すれば、僅かな圧縮力で容易に変
形して幅寸法が短くなると共に、挿入後は弾性的に復元
して、シール材1の両キャップ側接触部1d,1dがカ
バーキャップ2の内面に夫々当接する。
【0021】その結果、シール材1がカバーキャップ2
の内面に沿って変形し易い。従って、後述する図5に示
す他の実施例に比べ、カバーキャップ2内にシール材1
を簡単に挿入でき、その作業性が向上する。
【0022】更に、シール材1の両直線部分1b,1b
の外側面に突設された複数のキャップ用止水片1f…
を、カバーキャップ2の両直立部2b,2bの内面に夫
々当接させたので、これらシール材1の両直線部分1
b,1bとカバーキャップ2の両直立部2b,2bとの
間に風通し用隙間Sが区画形成される。
【0023】その結果、シール材1とカバーキャップ2
との間を風通し良くしながらシール材1の両直線部分1
b,1bの肉厚寸法を他の部分と同じか又はそれ以上に
できる。従って、シール材1の両直線部分1b,1bの
強度を他の部分と同じか又はそれ以上に向上でき、これ
ら両直線部分1b,1bが劣化し難くなって長期に亘り
使用でき、後述する図3に示す他の実施例に比べ、カバ
ーキャップ2の両直立部2b,2bからシール材1の両
直線部分1b,1bへ熱が伝わり難い。
【0024】更にまた、図示せる如く、折り返し部2a
が円弧状に膨出したカバーキャップ2を使用しても、シ
ール材1の直線部分1b,1bの上部外側面に接触片1
g,1gを突設すれば、これら直線部分1b,1bの上
部内側の止水片1e,1eが、屋根板A,Aの接続片A
1,A1の上部から離れるのを防止でき、それにより、
これら接続片A1,A1上部の挟持を強められると共に
カバーキャップ2がガタ付かない。
【0025】一方、図3、図4、図5に示すものは、夫
々が本発明の他の実施例である。図3に示すものは、前
記シール材1の両直線部分1b,1bの外側面にキャッ
プ用止水片1f…を設けずに、これら両直線部分1b,
1bの外側面をカバーキャップ2の両直立部2b,2b
の内面に対して面接触させた構成が、前記図1及び図2
に示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1及び
図2に示した実施例と同じものである。
【0026】従って、図3に示すものは、前記図1及び
図2に示した実施例よりも、キャップ用止水片1f…が
無い分だけ、シール材1の形状を簡素化でき、押し出し
成形し易くなって、その製造コストの低減化が図れると
いう利点がある。
【0027】図4に示すものは、前記シール材1の両直
線部分1b,1bに、カバーキャップ2の両直立部2
b,2b下端に折り曲げ形成された筒状凸部2c,2c
の突き合わせ部2d,2dを密閉するための止水手段3
を設けた構成が、前記図1及び図2に示した実施例とは
異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示した実施例
と同じものである。
【0028】それにより、例えば台風などの激しい雨に
曝されても、突き合わせ部2d,2dから筒状凸部2
c,2cの内部に水が侵入しない。その結果、筒状凸部
2c,2cの錆付きを防止できる。従って、図4に示す
ものは、前記図1及び図2に示した実施例に比べ、錆に
よりカバーキャップ2の寿命が短くならず、長期に亘っ
て使用できるという利点がある。
【0029】また図示例の場合には、シール材1を断面
略M字状に成形して、その上端のキャップ側接触部1
d,1dをカバーキャップ2の内面に夫々当接させると
共に、両直線部分1b,1bの下端面をカバーキャップ
2の筒状凸部2c,2cに当接させることにより、シー
ル材1がカバーキャップ2に対して正確に弾性嵌合して
いる。更に上記止水手段3が、シール材1の両直線部分
1b,1bの外側面からカバーキャップ2の両直立部2
b,2bの内側面へ向け適宜間隔毎に突設した複数の止
水片3a…と、シール材1の両直線部分1b,1bの下
端面からカバーキャップ2の筒状凸部2c,2cへ向け
二股状に分岐させて突設した断面逆V字状の分岐止水片
3b…とで構成され、この分岐止水片3b…は、その組
み立て状態で筒状凸部2c,2cの外面に沿って広がる
ように変形する。詳しく説明すれば、この分岐止水片3
b…は、筒状凸部2c,2cの突き合わせ部2d,2d
に近い水平な外面と対向する外側のものに比べ、内方へ
向かうのに従って下方へ円弧状に傾いた外面と対向する
内側の方を少し長く形成することにより、円弧状に傾い
た筒状凸部2c,2cの外面形状に沿って夫々の先端が
確実に当接するようにしている。
【0030】その結果、例えば台風などの激しい風雨に
よって、カバーキャップ2の円弧状に膨出形成された折
り返し部2a内面と、シール材1の外面との間から水が
入り込んで、シール材1の両直線部分1b,1bの外側
面とカバーキャップ2の両直立部2b,2bの内側面と
の隙間に流れ込もうとしても、これらの隙間に配置した
複数の止水片3a…によって止水され、筒状凸部2c,
2cの突き合わせ部2d,2dまで到達しないと共に、
カバーキャップ2の下端開口部2e,2eから水が筒状
凸部2c,2cの表面に沿って入り込もうとしても、こ
れら筒状凸部2c,2cの外面沿いに変形した断面逆V
字状の分岐止水片3b…によって止水され、突き合わせ
部2d,2dまで到達しない。従って、筒状凸部2c,
2cへの水の浸入を簡単な構成で防止できるという利点
がある。
【0031】図5に示すものは、前記シール材1を断面
略M字状に成形するのに代えて、特に折り返し部分1a
を断面略T字状に成形した構成が、前記図1及び図2に
示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1及び図
2に示した実施例と同じものである。従って、図5に示
すものも、前記図1及び図2に示した断面略M字状のシ
ール材1と同様な作用効果が得られる。
【0032】尚、前示実施例では、屋根板Aの接続片A
1に対し、その軸線方向の一部のみに吊子Bを当接させ
て配置したが、これに限定されず、接続片A1の軸線方
向全長に亘って吊子Bが当接するように配置しても良
い。また、折り返し部2aが円弧状に膨出したカバーキ
ャップ2を使用したが、これに限定されず、図示せぬが
逆U字状に形成されたカバーキャップを使用しても良
い。
【0033】更に、図5に示す他の実施例は、図示しな
いが図3に示す如く、両直線部分1b,1bの外側面を
カバーキャップ2の両直立部2b,2bの内面に対して
面接触させたり、また図4に示す如く、カバーキャップ
2の両直立部2b,2b下端に形成した筒状凸部2c,
2cの突き合わせ部2d,2dを密閉するための止水手
段3を、シール材1の両直線部分1b,1bに設けても
良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、シール材の吊子側接触部を吊子の起
立片の先端部に当接させると共に、両キャップ側接触部
をカバーキャップの内面に夫々当接させて3点支持する
ことにより、カバーキャップと吊子との間がシール材を
介して正確に位置決めされ、この組み立て状態でカバー
キャップ及びシール材を屋根板に向け押圧しても移動
ず、更にカバーキャップ内に挿入する際、断面略M字状
のシール材をその軸線方向と直交する幅方向へ圧縮する
ことにより、僅かな圧縮力で容易に変形して幅寸法が短
くなると共に、挿入後は弾性的に復元して、シール材の
両キャップ側接触部がカバーキャップの内面に夫々当接
するので、吊子や屋根板に対するカバーキャップ及びシ
ール材のガタ付きを防止できると共に、シール材をカバ
ーキャップの内面に沿って変形し易くできる。従って、
互いに対向する吊子の起立片の先端部か又は屋根板の接
続片の先端部とシール材の内面との間が空間である従来
のものに比べ、主にカバーキャップの嵌め込み作業時や
組み立て後においてカバーキャップの一部が屋根板に向
け押圧されても、その部分が他の部分に比べて高さ位置
が低くならず、外観を維持できると共に、シール材の折
り返し部分の内面が吊子の起立片又は屋根板の接続片に
強く突き当たったり、カバーキャップの下端部が屋根板
の上面に強く突き当ることもないので、変形や破損の原
因とならず、長期に亘って防水機能を維持できる。
【0035】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、例えば台風などの激しい雨に曝されても、突
き合わせ部から筒状凸部の内部に水が侵入しないので、
筒状凸部の錆付きを防止できる。従って、錆によりカバ
ーキャップの寿命が短くならず、長期に亘って使用でき
【0036】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の効果に加えて、例えば台風などの激しい風雨によっ
て、カバーキャップの円弧状に膨出形成された折り返し
部内面と、シール材の外面との間から水が入り込んで、
シール材の両直線部分の外側面とカバーキャップの両直
立部の内側面との隙間に流れ込もうとしても、これらの
隙間に配置した複数の止水片によって止水され、筒状凸
部の突き合わせ部まで到達しないと共に、カバーキャッ
プの下端開口部から水が筒状凸部の表面に沿って入り込
もうとしても、これら筒状凸部の外面沿いに変形した断
面逆V字状の分岐止水片によって止水され、突き合わせ
部まで到達しないので、筒状凸部への水の浸入を簡単な
構成で防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す屋根板連結構造の部
分的な縦断正面図である。
【図2】 部分的な斜視図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す屋根板連結構造の
部分的な縦断正面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す屋根板連結構造の
部分的な縦断正面図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す屋根板連結構造の
部分的な縦断正面図である。
【符号の説明】
A 屋根板 A1 接続片 B 吊子 B1 起立片 B11 先端部 1 シール材 1b 直線部分 1c 吊子側接触
部 1d キャップ側接触部 1f キャップ用
止水片 2 カバーキャップ 2b 直立部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−82143(JP,A) 実公 平6−43320(JP,Y2) 特許2519660(JP,B2) 特許2519661(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/366 E04D 3/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根板(A)の端部に起立させて形成し
    た接続片(A1)が、吊子(B)の起立片(B1)を挟
    んで対向当接するように並べられ、これらにシール材
    (1)及びその外側のカバーキャップ(2)を嵌め込ん
    で挟圧結合させることにより、隣り合う屋根板(A)が
    密封状に連結される屋根板連結構造において、前記シー
    ル材(1)の内面に吊子(B)の起立片(B1)の先端
    部(B11)と対向する吊子側接触部(1c)を形成し、
    このシール材(1)の外面にカバーキャップ(2)の内
    面と対向する一対のキャップ側接触部(1d)を、上記
    吊子側接触部(1c)から反対方向へ離して形成し、こ
    れら吊子側接触部(1c)を吊子(B)の起立片(B
    1)の先端部(B11)に当接させると共に、両キャップ
    側接触部(1d)をカバーキャップ(2)の内面に夫々
    当接させて3点支持し、前記シール材(1)を弾性材料
    で断面略M字状に成形し、その中央位置に吊子側接触部
    (1c)を配置し、両側に一対のキャップ側接触部(1
    d)を配置したことを特徴とする屋根板連結構造。
  2. 【請求項2】 前記シール材(1)の両直線部分(1
    b)に、カバーキャップ(2)の両直立部(2b)下端
    に折り曲げ形成された筒状凸部(2c)の突き合わせ部
    (2d)を密閉するための止水手段(3)を設けた請求
    項1記載の屋根板連結構造。
  3. 【請求項3】 前記止水手段(3)が、シール材(1)
    の両直線部分(1b)の外側面からカバーキャップ
    (2)の両直立部(2b)の内側面へ向け適宜間隔毎に
    突設した複数の止水片(3a)と、シール材(1)の両
    直線部分(1b)の下端面からカバーキャップ(2)の
    筒状凸部(2c)へ向け二股状に分岐させて突設した断
    面逆V字状の分岐止水片(3b)とで構成され、この分
    岐止水片(3b)を、その組み立て状態で筒状凸部(2
    c)の外面に沿って広がるように変形させる請求項1ま
    たは2記載の屋根板連結構造。
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