JP3419679B2 - 圧電セラミックス - Google Patents

圧電セラミックス

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JP3419679B2 JP10217198A JP10217198A JP3419679B2 JP 3419679 B2 JP3419679 B2 JP 3419679B2 JP 10217198 A JP10217198 A JP 10217198A JP 10217198 A JP10217198 A JP 10217198A JP 3419679 B2 JP3419679 B2 JP 3419679B2
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    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸鉛(Pb
TiO3)を主成分とする圧電セラミックスに関し、よ
り詳細には厚み縦振動の3次高調波を利用する圧電セラ
ミックスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電素子は、セラミック共振子、
セラミックフィルタ、圧電変位素子、圧電ブザー、超音
波振動子等に広く利用されており、その用途は益々拡大
されつつあるが、その要求特性も多岐にわたり、厳しく
なっている。特に、最近では、電子部品の小型化、高性
能化への要求が高く、そこで使用される電子部品材料に
対しても小型化、高性能化の要求基準は非常に厳しいも
のとなっている。
【0003】圧電セラミックスとしては、PbTiO3
を主成分とするもの、あるいは、Pb(Ti,Zr)O
3を主成分とするもの(PZT系材料)、さらには、こ
れらに第二成分または第三成分として種々の添加物を加
えることにより、圧電特性や電気特性を改善したものが
用いられている。
【0004】中でも、特に、圧電特性および温度特性の
優れているPZT系材料がこれまで精力的に開発されて
きた。このPZT系材料としては、ジルコン・チタン酸
鉛を主体とし、これにMn、Cr、Co、Fe等の金属
酸化物を添加したり、あるいは、Pb(Mg1/3
2/3)O3で表される複合酸化物を固溶させて、種々の
物性を改良したものが知られている。
【0005】一方、希土類系金属の酸化物とその他の金
属の酸化物とを同時に含有させたチタン酸鉛系材料も、
高周波用圧電素子として提案されている。このものはP
ZT系材料と比べて誘電率が低く、圧電特性が良好では
あるが、焼結性に劣り、大型磁器にすることが困難な
上、分極条件が厳しく、大量生産において歩留まりが低
いという欠点がある。
【0006】圧電セラミックスを電子部品、特に高周波
用電子部品に適用する場合に、厚み縦振動の3次高調波
を利用することによって小型化、高性能化を図る試みが
なされている。しかしながら、厚み縦振動を利用する従
来の発振子の場合、小型化(電極形成面の小面積化)に
より、Qmaxの低下が生じたり、共振のダイナミックレ
ンジ(q)の低下が生じたり、3次高調波近傍にスプリ
アスが発生したりするため、小型かつ高性能の圧電素子
を実現することは難しかった。なお、本明細書におい
て、Qmaxは、3次高調波における位相角の最大値をθm
axとしたときのtanθmaxである。
【0007】このような問題を解決するために、例え
ば、特開昭63−151667号公報では、PbTiO
3系材料に、Sr、Ca、Baのうち少なくとも一種と
LaとMnとを添加した圧電磁器組成物を提案してい
る。同公報では、3倍波振動近傍のスプリアスの発生や
3倍波振動のP/V(共振、***振のインピーダンス
比)のバラツキが抑制される、としている。
【0008】また、特開平3−60463号公報では、
PbLaTiO3系材料で理論密度比が96%以上の緻
密質から成る圧電磁器が提案されている。同公報におい
ても、3倍波振動近傍のスプリアスの発生や3倍波振動
のP/Vのバラツキが抑制される、としている。
【0009】また、特開平7−206517号公報で
は、(Pb,La)TiO3系材料に、CuとZrとM
nとを添加した圧電磁器組成物を提案している。同公報
では、Zr等を添加することにより、結晶粒径を小さく
できると共に、使用周波数に応じて結晶粒径を制御でき
るため、共振のダイナミックレンジを大きくでき、ま
た、3倍共振から5倍共振へ移動することがなくなる、
としている。
【0010】しかしながら、上記各公報の実施例では、
圧電磁器組成物の特性評価に、直径15〜18mmの素子
を用いている。この程度の大きさでは小型化とは言い難
い。例えば、ハードディスク駆動用セラミック発振子の
場合、40MHzを超える周波数を4mm□以下の寸法で実
現する必要が生じている。しかし、上記各公報に記載さ
れている圧電セラミックスをこのように小型化すると、
上記したQmaxおよびqが低下したり、3次高調波近傍
にスプリアスが発生したりする問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高密
度、良温度特性、高キュリー温度が実現し、しかも、小
型化したときに生じるQmax低下、q低下、基本波の増
大、3次高調波近傍のスプリアス発生等を十分に抑制で
き、小型で高性能な圧電素子を実現可能な圧電セラミッ
クスを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(3)のいずれかの構成により達成される。 (1) 一般式 (Pba-x-y-zSrxLnyBiz)(Ti1-b-cMnbMec)O3 (上記一般式において、LnはLa、CeおよびPrの
少なくとも1種であり、Meは、Nb、SbおよびTa
の少なくとも1種であり、x、y、z、a、bおよびc
は、モル比を表す)と表したとき、 0≦x≦0.2、 0<y≦0.1、 0.001≦z≦0.1、 0.93≦a≦1、 0.005≦b≦0.05、 0.005≦c≦0.05 であり、Feを含有しない組成を有する圧電セラミック
ス。 (2) キュリー温度が290℃以上である上記(1)
の圧電セラミックス。 (3) 圧電素子に適用される際に、電極形成面の面積
が16mm2以下とされる上記(1)または(2)の圧電
セラミックス。
【0013】
【作用】本発明の圧電セラミックスは、−40〜85℃
の温度範囲における共振周波数の温度係数が±20ppm/
℃の範囲に収まり、温度変化に伴う発振周波数の変動が
小さいので、発振子などに使用するのに好ましい。本明
細書において、−40〜85℃の温度範囲における共振
周波数の温度係数とは、−40℃、−20℃、60℃お
よび85℃のそれぞれにおける温度係数を平均した値で
ある。なお、温度Tにおける共振周波数をfTとしたと
き、温度Tにおける共振周波数の温度係数は、(fT
25)/[f25(T−25)]である。
【0014】また、本発明の圧電セラミックスは、キュ
リー温度が290℃以上と高いので、半田リフロー時の
熱による特性劣化が生じない。また、小型化しても3次
高調波近傍のスプリアスが発生しない。しかも、小型化
に伴うQmaxの低下およびダイナミックレンジ(q)の
低下が小さいので、小型かつ高性能な圧電素子を実現す
ることができる。また、qの寸法依存性が小さいので、
素子の大きさに応じて組成を変更する必要がなく、工業
的に非常に有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の圧電セラミックスは、一
般式 (Pba-x-y-zSrxLnyBiz)(Ti1-b-cMnbMe
c)O3 で表される組成を有する。
【0016】上記一般式において、LnはLa、Ceお
よびPrの少なくとも1種であり、Meは、Nb、Sb
およびTaの少なくとも1種である。また、x、y、
z、a、bおよびcは、モル比を表し、 0≦x≦0.2、 0<y≦0.1、 0.001≦z≦0.1、 0.93≦a≦1、 0.005≦b≦0.05、 0.005≦c≦0.05 であり、好ましくは 0.05≦x≦0.15、 0.02≦y≦0.08 である。
【0017】Srの比率を表すxが大きすぎると、共振
周波数の温度係数がマイナス側に大きくなって、実用温
度範囲での発振周波数の変動が大きくなり、発振子など
への適用が難しくなる。なお、共振周波数の温度係数
は、−40〜85℃の温度範囲において、±20ppm/℃
の範囲内に収まることが好ましく、この範囲を超えて大
きくなると、発振子などへの適用が難しくなる。また、
xが大きすぎるとキュリー温度が低くなり、半田リフロ
ー時に特性が大幅に劣化してしまうため、圧電セラミッ
クスとして不適になる。また、xが大きすぎると、小型
化した場合にダイナミックレンジ(q)が低下し、圧電
特性が損なわれる上に、3次高調波付近にスプリアスの
発生が見られ、Qmaxの低下や、他の周波数での発振が
起こってしまう。xは0であってもよいが、x≧0.0
5であれば、共振周波数の温度係数が小さくなるほか、
小型化したときのqを大きくすることができる。
【0018】Lnの比率を表すyが小さすぎると、焼結
性が悪くなり、強度が弱くなる。また、yが小さすぎる
と比抵抗が小さくなるため、分極が困難になる。一方、
yが大きすぎると、キュリー温度が低下し、半田リフロ
ー時に特性が大幅に劣化してしまうため、圧電セラミッ
クスとして不適になる。また、yが大きすぎると共振周
波数の温度係数がプラス側に大きくなり、発振子などに
使用できなくなる。yが小さすぎても大きすぎてもQma
x1stが大きくなるため、設計時に1次振動を抑圧しき
れず、発振周波数が3次高調波から基本波へと移ってし
まう傾向がある。なお、上記Qmax1stは、基本波にお
ける位相角の最大値をθmax1stとしたときのtanθmax1
stである。
【0019】なお、Ln添加による効果はLa、Ceお
よびPrの3者で同等であるため、Ln中におけるこれ
らの元素の構成比は特に限定されない。
【0020】Biの比率を表すzが小さすぎると、qが
小さくなり、小型化したときに特に小さくなるほか、焼
結性が悪くなるので圧電特性が悪くなり、素子に著しい
変形が生じやすい。一方、zが大きすぎると、粒界に異
相が析出して、圧電特性が損なわれる。
【0021】チタン酸鉛は、ABO3型のペロブスカイ
ト型化合物であり、その化学量論組成におけるモル比A
/B(Pb/Ti)は1である。本発明の圧電セラミッ
クスは、チタン酸鉛のAサイトおよびBサイトをそれぞ
れ上記各元素で置換したものなので、モル比A/Bに相
当する上記aは、通常、1である。しかし、上記aは、
原料中のPb供給成分の量の多少や焼成条件の差異によ
り、ある程度変動する場合がある。ただし、0.93≦
a≦1の範囲であれば、本発明の目的は十分に達成され
る。しかし、aが0.93未満になると、圧電特性が劣
化してしまう。一方、aが1を超えると、焼結性が悪化
する上に、電気抵抗が低下して分極不能になり、圧電セ
ラミックスとして不適になる。
【0022】本発明ではTiの一部が、MnおよびMe
で置換されていることが必要である。Tiに対するMn
の置換率を表すb、および、Meの置換率を表すcの少
なくとも一方が0であると、分極不能となり、圧電セラ
ミックスとして使用できない。また、bおよびcのいず
れもが0でなくても、bおよびcの少なくとも一方が
0.005未満であると、分極中に絶縁破壊が生じやす
くなり、好ましくない。一方、bおよびcの少なくとも
一方が0.05を超えると、焼結性が悪化する上に、電
気抵抗が低下して分極不能になり、圧電セラミックスと
して使用できなくなる。
【0023】なお、Me添加による効果はNb、Taお
よびSbの3者のいずれにおいても実現するため、Me
中におけるこれらの元素の構成比は特に限定されない。
ただし、Meの少なくとも一部、好ましくは20モル%
以上をTaおよび/またはSbとすれば、小型化に伴う
qの低下をより抑えることができる。
【0024】上記一般式では、Bサイト元素に対する酸
素(O)のモル比を3として表示してあるが、本発明の
圧電セラミックスの化学量論組成は、PbおよびTiを
それぞれ置換する元素の置換率によって変化し、また、
置換元素の価数によっても変化する。例えば、Mnは一
般に3価として存在していると考えられるが、焼成雰囲
気等の各種条件の変化により、2価や4価等に変化する
可能性がある。また、Biは一般に3価として存在して
いると考えられるが、5価となり得る。本明細書では、
各元素の置換率および価数によらず酸素のモル比を3と
表示しているが、実際の酸素のモル比が3である必要は
なく、また、酸素のモル比が化学量論組成から外れてい
てもよい。
【0025】本発明の圧電セラミックスには、微量のC
aやBa等が不純物として含有されていてもよい。Ca
やBa等の不純物の含有率をSrに対する置換率で示す
と、不純物の置換率の合計は2モル%以下であることが
好ましい。CaやBa等の不純物が多すぎると、本発明
の効果を損なうことがある。
【0026】本発明の圧電セラミックスは、(Pb,S
r,Ln,Bi)(Ti,Mn,Me)O3のペロブス
カイト構造をしているが、完全に固溶していなくてもよ
く、また、全体組成が上記した組成範囲内にあれば、完
全に均質でなくても、例えば異相を含んでいてもよい。
すなわち、本発明の圧電セラミックスは、ペロブスカイ
ト型化合物であるPbTiO3の置換型固溶体であっ
て、Sr、LnおよびBiがPbサイトに存在し、Mn
およびMeがTiサイトに存在すると考えられるが、こ
れら各元素が上記各サイトに存在することは必須ではな
く、例えば、これらの元素の一部が粒界相に存在してい
たり、異相を構成していたりしていてもよい。
【0027】本発明の圧電セラミックスの平均結晶粒径
は特に限定されないが、好ましくは0.5〜2.0μ
m、より好ましくは1.0〜1.5μmである。
【0028】本発明の圧電セラミックスは、−40〜8
5℃の温度範囲における共振周波数の温度係数を±20
ppm/℃の範囲とすることができ、±10ppm/℃の範囲と
することもできるので、温度変化による発振周波数の変
動が小さくなり、発振子などに使用するのに好ましい。
【0029】また、本発明の圧電セラミックスは、キュ
リー温度を290℃以上とでき、330℃以上とするこ
ともできるので、半田リフロー時に特性が大幅に劣化す
ることがなく、素子化に伴う特性劣化を回避することが
できる。
【0030】また、本発明の圧電セラミックスは、小型
化した際のqの低下が少ない。例えば、電極形成面の平
面寸法が2.7mm×0.85mm(面積2.30mm2)で
ある小型素子のダイナミックレンジをqS1とし、電極形
成面の平面寸法が7.0mm×7.5mm(面積52.5mm
2)である大型素子のダイナミックレンジをqLとする
と、本発明の圧電セラミックスを使用した場合には、q
S1/qLを80〜100%とでき、90〜100%とす
ることもできる。本発明の圧電セラミックスは、このよ
うにqの寸法依存性が小さいので、素子の大きさに応じ
て組成を変更する必要がなく、工業的に非常に有利であ
る。
【0031】本発明の圧電セラミックスは、セラミック
共振子、セラミックフィルタ、圧電ブザー、マイクロホ
ン等に好適である。本発明の圧電セラミックスでは、こ
のようなデバイスに組み込む際に、圧電素子の電極形成
面の面積を、16mm2以下、特に12mm2以下、さらには
3mm2以下と小さくしても、上述したように特性劣化が
少ないので、小型で高性能な圧電デバイスを実現するこ
とができる。
【0032】次に、本発明の圧電セラミックスを製造す
る方法の一例を説明する。
【0033】まず、出発原料として、酸化物、または、
焼成により酸化物に変わりうる化合物、例えば、炭酸
塩、水酸化物、シュウ酸塩、硝酸塩等、具体的にはPb
O、TiO2、Bi23、SrCO3、La23、CeO
2、Pr611、MnO2、Nb25、Ta25、Sb2
3等を用い、これらの粉末を最終組成が上記の組成とな
るよう秤量し、ボールミル等を用いて湿式混合する。出
発原料の平均粒径は1.0〜5.0μm程度が好まし
い。湿式混合の際のスラリーの固形分濃度は、30〜5
0wt%程度が好ましい。スラリーの媒体としては、水ま
たはエタノール等のアルコール、あるいは水とアルコー
ルとの混合媒体を用いることが好ましい。
【0034】出発原料を十分に混合した後、800〜1
000℃程度で1〜3時間程度仮焼きし、得られた仮焼
き物をスラリー化し、ボールミル等を用いて湿式粉砕す
る。このときのスラリーの固形分濃度は、30〜50wt
%程度が好ましい。スラリーの媒体としては、水または
エタノール等のアルコール、あるいは水とアルコールと
の混合媒体を用いることが好ましい。湿式粉砕は、仮焼
き物の平均粒径が0.5〜2.0μm程度となるまで行
うことが好ましい。
【0035】湿式粉砕後、仮焼き物の粉末を乾燥し、乾
燥物に水を少量(4〜8wt%程度)添加し、1〜4ton/
cm2の圧力でプレス成形して、成形体を得る。この際、
ポリビニルアルコール等のバインダを添加してもよい。
なお、成形には、押し出し成形法や、他の成形法も利用
できる。
【0036】次いで、成形体を焼成し、圧電セラミック
スを得る。焼成温度は、好ましくは1250〜1350
℃の範囲から選択し、焼成時間は、好ましくは3〜5時
間程度とする。焼成は大気中で行ってもよく、大気中よ
りも酸素分圧の高い雰囲気や純酸素雰囲気中で行っても
よい。
【0037】
【実施例】以下の各実施例では、出発原料を、PbO、
TiO2、Bi23、SrCO3、La23、CeO2
Pr611、Nd23、Sm23、Tb23、Dy
23、MnO2、Nb25、Ta25およびSb23
ら選択して用いた。これらの出発原料は、平均粒径1〜
5μmの粉末である。
【0038】実施例1 出発原料の粉末を、最終組成が下記表1に示すものとな
るように配合して、ボールミルにより湿式混合した。湿
式混合の際のスラリーの固形分濃度は40wt%とし、ス
ラリーの媒体には水を用いた。
【0039】次いで、混合物を900℃で2時間仮焼き
し、得られた仮焼き物を、平均粒径が1.5μmになる
までボールミルで湿式粉砕した。湿式粉砕の際には、ス
ラリーの固形分濃度を40wt%とし、スラリーの媒体と
して水を用いた。スラリーを乾燥後、粉末状の乾燥物に
水を6wt%添加し、2.5ton/cm2の圧力でプレス成形
して、縦20mm×横20mm、高さ15mmの成形体を得
た。
【0040】次に、各成形体を、表1に示す温度で大気
中において4時間焼成し、圧電セラミックスサンプルを
得た。
【0041】これらの圧電セラミックスサンプルについ
て、アルキメデス法により密度測定を行った。結果を表
2に示す。
【0042】また、各圧電セラミックスサンプルを縦
6.2mm×横3.9mm、厚さ0.4〜0.5mmに加工
し、両主面にAg電極を形成して、キュリー温度(T
c)を測定した。結果を表2に示す。
【0043】次に、各圧電セラミックスサンプルを厚さ
0.4〜0.5mmに加工した後、両主面にAgペースト
を塗布し、シリコーンオイル中で120℃で20分間、
6kV/mmの電界を印加して分極処理を行った。
【0044】次いで、電極形成面の平面寸法が7.0mm
×7.5mm(面積52.5mm2)または2.7mm×0.
85mm(面積2.30mm2)となるようにダイシング切
断し、Cu電極を取り付けて、特性測定用サンプルとし
た。
【0045】各特性測定用サンプルの−40〜85℃に
おける共振周波数をインピーダンスアナライザーにより
測定し、この温度範囲における共振周波数の温度係数を
求めた。この結果を温度特性として表2に示す。
【0046】また、各特性測定用サンプルについて、厚
み縦振動の3次高調波モードで、I.R.Eの標準回路
により、Qmaxおよびダイナミックレンジ(q)を測定
した。なお、Qmaxは、前記したように3次高調波モー
ドにおけるtanθmax(θmaxは、位相角θzの最大値)で
あり、Qmaxが大きいほど発振が安定する。また、q=
20・log(Za/RO)(Za:***振インピーダ
ンス、RO:共振インピーダンス)である。面積を5
2.5mm2としたときのQmaxをQL、ダイナミックレン
ジをqLとし、面積を2.30mm2としたときのQmaxを
S1、ダイナミックレンジをqS1として、表2に示す。
また、qS1/qLも表2に示す。
【0047】また、各特性測定用サンプルについて、ス
プリアスの発生を波形観察により調べた。結果を表2に
示す。なお、表2に示す評価は ○:スプリアス発生なし ×:スプリアス発生あり である。波形の例として、スプリアスの発生がない場合
のものを図1(a)に、ある場合のものを図1(b)
に、それぞれ示す。図1(a)は、サンプルNo.106
(本発明例)の波形であり、図1(b)は、サンプルN
o.108(比較例)の波形である。なお、スプリアスの
評価は、面積2.30mm2のサンプルに対して行った。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】表2に示す各サンプルの密度は、理論密度
に対しすべて95%以上の値であった。このことから、
各サンプルが十分に緻密化されていることがわかる。ま
た、本発明サンプルはTcが290℃以上であり、半田
リフロー時の特性劣化が防げることがわかる。また、本
発明サンプルは、共振周波数の温度特性が±20ppm/℃
の範囲内に収まっており、実用温度範囲で発振周波数変
動の小さい発振子が得られることがわかる。また、本発
明サンプルは、電極形成面の平面寸法を小さくしたとき
にも十分に大きなQmaxおよびqが得られ、qS1/qL
84%以上、最高で95%近くと大きく、小型化に伴う
qの低下が小さいことがわかる。また、本発明サンプル
では、3次高調波近傍のスプリアスの発生も見られな
い。
【0051】これに対し、比較サンプル(No.107、N
o.108)では、小型形状にすると、3次高調波近傍の
スプリアスの発生が認められた。また、これらの比較サ
ンプルでは、Ln含有量が好ましい範囲にある本発明サ
ンプルに対しqS1/qLが小さいので、小型化によるq
の変化率が大きいことがわかる。比較サンプルにおける
このような結果は、Lnを添加しなかったことに起因す
ると考えられる。また、比較サンプルNo.108では、
Sr量が多すぎるので、温度係数がマイナス側に大きく
なってしまっている。
【0052】La置換率(表1におけるy)とqS1/q
Lとの関係を、図2に示す。図2から、yが0.02〜
0.06の範囲で、qS1/qLが90%以上と特に大き
くなることがわかる。なお、図2に示すデータは、実施
例1および実施例2の各サンプルのものである。
【0053】実施例2 最終組成が下記表3に示されるものとなるように出発原
料を配合し、焼成温度を表3に示すものとしたほかは実
施例1と同様にして、圧電セラミックスサンプルおよび
特性測定用サンプルを作製した。これらのサンプルにつ
いて、密度、Tc、共振周波数の温度特性、qLおよび
S1を測定し、qS1/qLを求め、スプリアスの発生を
調べた。これらの結果を表4に示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】表4に示す各サンプルでは、密度、Tc、
共振周波数の温度係数、qおよびスプリアスについて、
表2に示す本発明サンプルと同等の結果が得られてお
り、qS1/qLは最高で95%以上とさらに大きくなっ
ている。
【0057】実施例3 最終組成が下記表5に示されるものとなるように出発原
料を配合し、焼成温度を表5に示すものとしたほかは実
施例1と同様にして、圧電セラミックスサンプルおよび
特性測定用サンプルを作製した。なお、表5において、
サンプルNo.301〜304は、本発明で限定するLn
に替えて、Nd、Sm、Tb、Dyを用いた比較サンプ
ルである。これらのサンプルについて、密度、Tc、共
振周波数の温度係数、QL、QS1、qLおよびqS1を測定
し、qS1/qLを求めた。これらの結果を表6に示す。
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】表6では、LnとしてPr、Ceを用いた
場合でも、Laを用いた実施例1の本発明サンプルと同
等の結果が得られていることがわかる。これに対し、N
dを用いた比較サンプルNo.301は、温度特性が悪く
なっており、発振子などに使用することができない。ま
た、Smを用いた比較サンプルNo.302は、電気抵抗
が低く分極が困難となったため、十分な特性が得られて
いない。また、Tb、Dyを用いた比較サンプル(No.
303、No.304)は、焼成後、加工する際に粉々に
なってしまった。
【0061】実施例4 最終組成が下記表7に示されるものとなるように出発原
料を配合し、焼成温度を表7に示すものとしたほかは実
施例1と同様にして、圧電セラミックスサンプルおよび
特性測定用サンプルを作製した。これらのサンプルにつ
いて、密度、共振周波数の温度係数、QL、QS2、qL
よびqS2を測定し、qS2/qLを求めた。なお、QS2
よびqS2は、それぞれ電極形成面の平面寸法が2.4mm
×0.85mm(面積2.04mm2)のときのQmaxおよび
qである。これらの結果を表8に示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】表8に示す本発明サンプルでは、上記した
他の実施例における本発明サンプルと同等の特性が得ら
れている。また、表8から、Meとして少なくともTa
またはSbを用いれば、小型化に伴うqの低下を、Nb
単独の場合よりも小さくできることがわかる。
【0065】これに対し、比較サンプルNo.419で
は、焼結性が悪くなったため、Qmaxが著しく小さく、
qも小さく、小型化によるqの変化率も大きくなってい
る。これは、Biを添加しなかったことに起因すると考
えられる。また、比較サンプルNo.420では、Qmaxお
よびqがさらに小さくなってしまっているが、これは、
Meを添加しなかったことにより焼結性が著しく悪くな
り、密度が低くなったためと考えられる。また、比較サ
ンプルNo.421および比較サンプルNo.422では、電
気抵抗が低くなり、分極処理の際に電流が流れすぎて分
極が困難となり、実質的に分極が不可能であったため、
圧電特性が得られなかった。これは、MnまたはMeを
添加しなかったことに起因すると考えられる。また、比
較サンプルNo.423および比較サンプルNo.424で
は、分極処理の際に絶縁破壊を起こし、割れてしまっ
た。これは、Mn量またはMe量が少なすぎることに起
因すると考えられる。なお、サンプルNo.419、42
0については、特性が著しく低いので共振周波数の温度
係数は測定しなかった。
【0066】MeとしてTaまたはSbを用いることに
よる効果を確認するため、(Pb0. 77Sr0.15La0.02
Bi0.02)(Ti0.95Mn0.02Nb0.03)O3におい
て、NbをTaまたはSbで置換し、このときの置換率
とqS1/qLとの関係を調べた。結果を図3に示す。な
お、qS1は、前述したように電極形成面の平面寸法が
2.7mm×0.85mm(面積2.30mm2)のときのq
である。図3から、Nbの一部をTaまたはSbで置換
することにより、qS1/qLが大きくなることがわか
る。すなわち、小型化に伴うqの低下が小さくなること
がわかる。
【0067】
【発明の効果】本発明の圧電セラミックスでは、高密
度、良温度特性、高キュリー温度が実現する。また、小
型化に伴うQmax低下やq低下が抑えられる。また、基
本波の増大や、3次高調波近傍のスプリアス発生等を十
分に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、いずれも圧電セラミッ
クスにおける周波数−位相角曲線および周波数−インピ
ーダンス曲線を示すグラフであり、(a)は、スプリア
スの発生がない場合のもの、(b)は、スプリアスの発
生がある場合のものである。
【図2】Ln含有量を表すyと、大面積素子のqに対す
る小面積素子のqの比(qS1/qL)との関係を示すグ
ラフである。
【図3】TaまたはSbによりNbを置換したときの置
換率と、大面積素子のqに対する小面積素子のqの比
(qS1/qL)との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正良 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−52763(JP,A) 特開 平7−206516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/42 - 35/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (Pba-x-y-zSrxLnyBiz)(Ti1-b-cMnbMec)O3 (上記一般式において、LnはLa、CeおよびPrの
    少なくとも1種であり、Meは、Nb、SbおよびTa
    の少なくとも1種であり、x、y、z、a、bおよびc
    は、モル比を表す)と表したとき、 0≦x≦0.2、 0<y≦0.1、 0.001≦z≦0.1、 0.93≦a≦1、 0.005≦b≦0.05、 0.005≦c≦0.05 であり、Feを含有しない組成を有する圧電セラミック
    ス。
  2. 【請求項2】 キュリー温度が290℃以上である請求
    項1の圧電セラミックス。
  3. 【請求項3】 圧電素子に適用される際に、電極形成面
    の面積が16mm2以下とされる請求項1または2の圧電
    セラミックス。
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