JP3415257B2 - 溶接機用吊下装置 - Google Patents

溶接機用吊下装置

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JP3415257B2
JP3415257B2 JP08305494A JP8305494A JP3415257B2 JP 3415257 B2 JP3415257 B2 JP 3415257B2 JP 08305494 A JP08305494 A JP 08305494A JP 8305494 A JP8305494 A JP 8305494A JP 3415257 B2 JP3415257 B2 JP 3415257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半自動溶接時における
溶接ワイヤ送給ユニットを移動させる際に利用される溶
接機用吊下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した溶接機用吊下装置として
は、例えば、工場の壁面に水平方向に回動可能に設けた
回動梁と、この回動梁に沿って移動可能に設けたチェー
ンブロックを備えたものがあり、この溶接機用吊下装置
を用いて半自動溶接を行う場合には、チェーンブロック
に溶接ワイヤ送給ユニットを吊下げ、壁面に隣接して設
置した溶接用電源から離れた場所にチェーンブロックと
ともに溶接ワイヤ送給ユニットを移動させて、すなわ
ち、回動梁の回動する範囲内でチェーンブロックととも
に溶接ワイヤ送給ユニットを移動させて溶接作業を行う
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の溶接機
用吊下装置において、チェーンブロックの移動範囲が狭
いうえ、溶接ワイヤ送給ユニットの重量が嵩む場合には
回動梁の回動およびチェーンブロックの移動に大きな力
を必要とすることから、回動梁にその長手方向に摺動し
て当該回動梁の先端から突出可能とした摺動梁を設けて
チェーンブロックの移動範囲を広くすると共に、回動梁
駆動用のモータを設けて回動梁の回動を楽に行えるよう
にする試みがなされている。
【0004】ところが、上記のように、摺動梁および回
動梁駆動用モータを設けた場合において、重量物を吊下
げてこの装置近傍で回動梁の回動操作を行う際には、操
作員が危険に晒される可能性がないとはいえず、加え
て、回動梁の回動開始時および停止時には、回動梁駆動
用モータや駆動力伝達機構に多大なトルクがかかること
から、これらの回動梁駆動用モータや駆動力伝達機構が
破損してしまう恐れがあるという問題を有しており、こ
の問題を解決することが従来の課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、操作員の安全を確保すると同時に省
力化を実現したうえで、溶接ワイヤ送給ユニットを広範
囲にわたって移動させることができると共に、多大なト
ルクがかかっても回動梁の回動に支障を来すことのない
溶接機用吊下装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る溶接機用吊下装置は、溶接機の溶接ワイヤ送給ユニッ
トを吊り下げる装置であって、柱や壁などの建物側に水
平方向に回動可能に設けた回動梁と、前記建物側と回動
梁との間に設けた回動梁駆動用の回動リンク機構と、前
記回動梁にその長手方向に摺動して当該回動梁の先端か
ら突出可能に設けた摺動梁と、前記摺動梁を駆動する摺
動梁駆動機構と、昇降手段を有する摺動梁走行部分およ
びこの昇降手段を介して摺動梁走行部分に吊り下げられ
る溶接ワイヤ送給ユニット収納部分を具備して前記溶接
ワイヤ送給ユニットを摺動梁に沿って移動可能でかつ昇
降可能に吊り下げる溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構
と、前記回動梁および摺動梁に沿って設けられて溶接ワ
イヤ送給ユニット吊下機構に吊り下げられた溶接ワイヤ
送給ユニットに接続する溶接ケーブルと、前記回動梁お
よび摺動梁に沿って設けられて溶接ワイヤ送給ユニット
吊下機構側に電源および酸素やエアなどの気体を供給す
るケーブルおよび各種ホースを具備した装置本体を備え
ると共に、前記回動リンク機構,摺動梁駆動機構および
溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構の各作動・停止信号を
送信する制御器と、前記装置本体に設けられて前記制御
器からの信号を受ける受信機を備え、前記溶接ワイヤ送
給ユニット吊下機構の摺動梁走行部分には電源ケーブル
および酸素供給ホースやエア供給ホースなどの各種ホー
スに接続する中間電源ケーブルおよび中間ホースを巻取
側に付勢した状態でそれぞれ巻き付けた電源ケーブル用
リールおよびホース用リールを設けると共に、溶接ワイ
ヤ送給ユニット収納部分には溶接ケーブル収束用コーン
を設け、中間電源ケーブルおよび中間ホースの先端を溶
接ワイヤ送給ユニット収納部分側に接続させると共に、
溶接ケーブルを溶接ケーブル収束用コーンに螺旋状に巻
き付け、前記回動梁と摺動梁との間および前記摺動梁と
溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構との間に、溶接ケーブ
ル,電源ケーブルおよび酸素供給ホースやエア供給ホー
スなどの各種ホースを収納する可撓収納部を設けた構成
としたことを特徴としており、このような溶接機用吊下
装置の構成を前述した従来の課題を解決するための手段
としている。
【0007】
【0008】また、本発明の請求項1に係わる溶接機用
吊下装置は、溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構の摺動梁
走行部分と溶接ワイヤ送給ユニット収納部分との間に、
溶接ケーブル用ガイドを設けた構成としている。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる溶接機用吊下
装置では、摺動梁が回動梁の先端から突出する分、溶接
ワイヤ送給ユニットの移動範囲が広がることとなる。
【0010】また、回動梁,摺動梁および溶接ワイヤ送
給ユニットが遠隔操作されることから、操作員の安全性
の確保および省力化が図られることとなる。
【0011】さらに、回動梁は回動リンク機構により駆
動されるので、回動梁の回動開始時および停止時などの
大きなトルクがかかる場合であっても、回動リンク機構
の駆動源が破損するようなことがなく、結局、回動梁は
トルクの大小にかかわらず常にスムーズに回動すること
となる。
【0012】さらにまた、回動梁と摺動梁との間および
摺動梁と溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構との間の可撓
収納部に、溶接ケーブル,電源ケーブルおよび酸素供給
ホースやガス供給ホースやエア供給ホースなどの各種ホ
ースが収納されることから、溶接ケーブル,電源ケーブ
ルおよび各種ホースが垂れ下がることがなく、これらの
ケーブルやホースに引掛かって転倒したりする事故は発
生しないこととなり、また、摺動梁の摺動時および溶接
ワイヤ送給ユニット吊下機構の移動時には、摺動梁およ
び溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構は各々円滑に動作す
ることとなる。
【0013】さらにまた、溶接ワイヤ送給ユニット収納
部分を下降させると、中間電源ケーブルおよび中間ホー
スが電源ケーブル用リールおよびホース用リールからそ
れぞれ繰り出され、この状態から溶接ワイヤ送給ユニッ
ト収納部分を上昇させると、中間電源ケーブルおよび中
間ホースが電源ケーブル用リールおよびホース用リール
にそれぞれ自動的に巻き取られることから、中間電源ケ
ーブルおよび中間ホースは、摺動梁走行部分と溶接ワイ
ヤ送給ユニット収納部分との間において常に最短の長さ
に保たれることとなる。
【0014】一方、溶接ワイヤ送給ユニット収納部分を
下降させる場合において、溶接ケーブル収束用コーンに
螺旋状に巻き付けられた溶接ケーブルは徐々に伸びるこ
とから、溶接ワイヤ送給ユニット収納部分の下降は支障
なく行われることとなり、逆に溶接ワイヤ送給ユニット
収納部分を上昇させる場合おいては、伸びた溶接ケーブ
ルは再び溶接ケーブル収束用コーンに螺旋状に巻き付け
られるので、溶接ケーブルが絡まったりすることはな
く、このように、溶接ケーブルを溶接ケーブル収束用コ
ーンに螺旋状に巻き付けているので、電流を多く流した
ときにおいても、磁界による溶接への影響は極めて少な
いものとなる。
【0015】発明の請求項2に係わる溶接機用吊下装
置では、溶接ワイヤ送給ユニット収納部分の下降・上昇
に際して、伸びたり螺旋状に巻き付けられたりする溶接
ケーブルは、溶接ケーブル用ガイドに保護されることか
ら、溶接ケーブルが昇降手段に接触することによる溶接
ケーブルの損傷が防止されることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図10は本発明に係わる溶接機
用吊下装置の一実施例を示している。
【0018】図1および図2に示すように、この溶接機
用吊下装置1は、支柱Pに水平方向に回動可能に設けた
回動梁10と、支柱Pと回動梁10との間に設けた回動
梁駆動用の回動リンク機構20と、回動梁10にその長
手方向に摺動して回動梁10の先端(図示右端)から突
出可能に設けた摺動梁30と、摺動梁30を駆動する摺
動梁駆動機構40と、溶接機の溶接ワイヤ送給ユニット
101を摺動梁30に沿って移動可能でかつ昇降可能に
吊り下げる溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構50と、回
動梁10および摺動梁30に沿って設けられて溶接ワイ
ヤ送給ユニット吊下機構50に吊り下げられた溶接ワイ
ヤ送給ユニット101に接続する溶接ケーブルCと、回
動梁10および摺動梁30に沿って設けられて溶接ワイ
ヤ送給ユニット吊下機構50側に電源および酸素,ガ
ス,エアを供給する電源ケーブルCaおよび酸素ホース
H1,ガスホースH2,エアホースH3を具備した装置
本体2を備えると共に、図3に示すように、回動リンク
機構20,摺動梁駆動機構40および溶接ワイヤ送給ユ
ニット吊下機構50の各作動・停止信号を送信する制御
器60と、装置本体2に設けられて制御器60からの信
号を受ける受信機70を備えている。
【0019】前記装置本体2の回動梁10はI形鋼より
なり、その基端(図示左端)を支柱Pに設けた支持ベー
ス3の下側ブラケット3aに垂直ピン3bを介して連結
させてある。また、先端部には角材11が直交して設け
てあり、この角材11と支持ベース3の上側ブラケット
3cに設けた回動ピン3dとをターンバックル付きワイ
ヤ4で連結することにより、回動梁10を常に水平に保
つようにしてある。
【0020】この回動梁10を駆動する回動リンク機構
20は、図5ないし図7に拡大して示すように、基端側
を回動梁10上のシリンダ用スタンドピン21に枢着連
結したオイルシリンダ22と、回動梁10上のリンク用
スタンドピン23に一端を枢着連結した第1リンク24
と、中間部をこの第1リンク24の他端にピン5を介し
て回動可能に連結すると共に一端部をオイルシリンダ2
2のシリンダロッド22a先端に装着した金具22bに
ピン6を介して回動可能に連結した2枚の第2リンク2
5と、この第2リンク25の他端部とピン7を介して回
動可能に連結したアイプレート26とから主として構成
してあり、シリンダ用スタンドピン21およびリンク用
スタンドピン23は回動梁10の軸心上でかつ回動梁1
を支持する垂直ピン3bと同一直線上に位置するように
して設けてある。
【0021】そして、この回動リンク機構20は、回動
梁10を支柱Pに対して直交させた状態(図1〜図6に
示す状態)において、アイプレート26をシリンダ用ス
タンドピン21と垂直ピン3bとを結ぶ線上からオフセ
ットさせて支持ベース3に取付けることによって、図7
に一点鎖線に示す状態から二点鎖線に示す状態の範囲
で、回動梁10を回動させるものとなっており、支持ベ
ース3の上端部に設けた2個のオイルタンク27,27
からのオイルシリンダ22に対するオイル供給量を、同
じく支持ベース3の上端部に設けたエアコントロールバ
ルブ28の開閉作動によって制御して、回動梁10を適
宜位置に停止させるようにしている。
【0022】前記装置本体2の摺動梁30は回動梁10
と同じくI形鋼よりなり、図2および図3に示すよう
に、その基端の両側には上方に突出するプレート31が
設けてある。これらのプレート31には、ローラ32が
対向して設けてあり、摺動梁30は各ローラ32を回動
梁10の上フランジに両側下方から各々当接させると共
に、回動梁10の先端に設けた摺動梁駆動機構40をこ
の摺動梁30の上フランジに引掛けるようになすことに
より、回動梁10にその長手方向に摺動可能に支持され
るものとしてある。
【0023】この摺動梁駆動機構40は、図8にも示す
ように、回動梁10の先端両側にそれぞれ固定した電動
トロリ41,41と、これらの電動トロリ41,41の
相対向する各出力軸に装着した駆動ローラ42,42を
備えており、これらのローラ42,42を摺動梁30の
上フランジに両側下方から各々当接させることにより、
両電動トロリ41,41の出力を摺動梁30に伝達して
摺動させるようになっている。
【0024】前記溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構50
は、図8および図9にも拡大して示すように、昇降手段
としての自走式の電動チェーンブロック511を有する
摺動梁走行部分510と、電動チェーンブロック511
を介して摺動梁走行部分510に吊り下げられる溶接ワ
イヤ送給ユニット収納部分520とから構成されてい
る。
【0025】この摺動梁走行部分510は、電動チェー
ンブロック511のほかにこの電動チェーンブロック5
11におけるトロリ511aの前後に連結されかつ摺動
梁30の下フランジに吊り下げた2個の懸垂体512,
513と、電動チェーンブロック511の前側に位置す
る懸垂体512に取付けられかつ電源ケーブルCaに接
続する中間電源ケーブルCbを巻取側に付勢した状態で
巻き付けた電源ケーブル用リール514と、後側に位置
する懸垂体513の一方の側面に取付けられかつ酸素ホ
ースH1およびガスホースH2に各々接続する中間酸素
ホースHb1,中間ガスホースHb2をまとめて巻取側
に付勢した状態で巻き付けた酸素・ガスホース用リール
515と、この懸垂体513の他方の側面に取付けられ
かつエアホースH3に接続する中間エアホースHb3を
同じく巻取側に付勢した状態で巻き付けたエアホース用
リール516を備えている。
【0026】一方、溶接ワイヤ送給ユニット収納部分5
20は、パイプを枠組みしてなるフレーム521と、こ
のフレーム521の上側に設けたボックス部522と、
ボックス部522の上面中央に設けた溶接ケーブル収束
用コーン523と、溶接ケーブル収束用コーン523の
周囲に配設した囲い壁524を備えており、溶接ワイヤ
送給ユニット101は、トーチ側ケーブル用リール52
5および2個のトーチ側ホース用リール526,527
とともにフレーム521内に収納してある。
【0027】そして、この溶接ワイヤ送給ユニット収納
部分520は、溶接ケーブル収束用コーン523に固定
した吊下げ用プレート528の貫通孔528aに電動チ
ェーンブロック511のフック511bを掛止させるこ
とにより、摺動梁走行部分510に吊り下げられてお
り、摺動梁走行部分510の中間電源ケーブルCbはフ
レーム521内のトーチ側ケーブル用リール525に巻
き付けた電源ケーブルCcに接続していると共に、中間
酸素ホースHb1および中間ガスホースHb2はトーチ
側ホース用リール526にまとめて巻き付けた酸素ホー
スHc1およびガスホースHc2に、また、中間エアホ
ースHb3はトーチ側ホース用リール527に巻き付け
たエアホースHc3に接続している。
【0028】この場合、溶接ケーブルCには、摺動梁3
0と溶接ワイヤ送給ユニット101との間において、図
示しないピアノ線が沿わせてあり、これにより、この溶
接ケーブルCは溶接ケーブル収束用コーン523に対し
て緩やかな螺旋を描いて巻き付けられるようになってい
る。そして、その先端側は溶接ケーブル収束用コーン5
23の下端に設けた切欠523aおよびボックス部52
2を通して溶接ワイヤ送給ユニット101に接続するよ
うになっている。
【0029】また、溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構5
0の摺動梁走行部分510と溶接ワイヤ送給ユニット収
納部分520との間には、溶接ケーブルCが描く螺旋と
は略対称の螺旋を描くようにして溶接ケーブル用ガイド
としてのピアノ線529(図9にのみ示す)が設けてあ
り、溶接ケーブルCから溶接ワイヤ送給ユニット収納部
分520に付与される回転力を打ち消すと共に、溶接ワ
イヤ送給ユニット収納部分520の下降・上昇時に溶接
ケーブルCが電動チェーンブロック511のチェーン部
分に接触するのを防止するようにしている。
【0030】この実施例において、回動梁10と摺動梁
30との間および摺動梁30と溶接ワイヤ送給ユニット
吊下機構50との間には、略つなぎベルト状をなす回動
梁側収納部15および摺動梁側収納部35,35が各々
設けてあり、回動梁側収納部15の一端は回動梁10の
上フランジに設けたフラットバー13の中間部に固定し
てあると共に他端は摺動梁30の基端に設けたスタンド
33に固定してあり、一方、摺動梁側収納部35,35
の各一端は摺動梁30の長手方向でかつ両側に延出して
設けたフラットバー34,34の各中間部にそれぞれ固
定してあると共に各他端は溶接ワイヤ送給ユニット吊下
機構50の摺動梁走行部分510に設けたスタンド5
6,56にそれぞれ固定してある。
【0031】そして、これらの収納部15,35は、図
10(a),(b)に示すように、いずれも中空部15
a,35aを有しており、回動梁側収納部15の中空部
15aに、溶接ケーブルCを構成するパワーケーブルP
C,リモートケーブルRCおよび炭酸ガスホースCH
や、電源ケーブルCa(100V用コードCa1,電動
チェーンブロック用コードCa2)や、酸素ホースH
1,ガスホースH2,エアホースH3が収納してあるほ
か、摺動梁駆動機構40の電動トロリ41,41への電
源供給を行うトロリ用ケーブルTCや、摺動梁30の基
端部に吊下げた固定式溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構
500用の電源供給ケーブルc1〜c4および炭酸ガス
供給ホースhが収納してある。なお、これらのケーブル
およびホースは、回動梁10の基端から中間部にかけて
の範囲において、それぞれフラットバー13に沿って固
定してある。
【0032】また、スタンド33において2つの系統に
分けられた摺動梁側収納部35,35の一方側の中空部
35aには、電源ケーブルCa(100V用コードCa
1)および酸素ホースH1,ガスホースH2,エアホー
スH3の各先端側がそれぞれ収納してあると共に、図示
はしないが摺動梁側収納部35,35の他方側の中空部
35aには、パワーケーブルPC,リモートケーブルR
Cおよび炭酸ガスホースCHならびに電源ケーブルCa
(電動チェーンブロック用コードCa2)の各先端側が
それぞれ収納してあり、これらの電源ケーブルおよびホ
ースは、摺動梁30の基端から中間部にかけての範囲に
おいて、フラットバー34,34に沿ってそれぞれ固定
してある。
【0033】前記受信機70はアンテナ71および受信
機本体72からなり、いずれも装置本体2の支持ベース
3に設けてある。この実施例では、制御器60による遠
隔操作を手動スイッチ操作に切り替えるスイッチボック
ス73を支柱Pの下部側に設けている。
【0034】なお、図1および図2において、符号36
は旋回灯、符号37は電源警告灯である。
【0035】この溶接機用吊下装置1を用いて溶接を行
う場合、まず、装置本体2から離れた位置で制御器60
を操作して、回動リンク機構20に作動信号を送信す
る。
【0036】受信機70では、アンテナ71がこれを受
け、受信機本体72からエアコントロールバルブ28に
制御信号が伝えられるので、エアコントロールバルブ2
8の開閉作動により、2個のオイルタンク27,27か
らオイルシリンダ22に対してオイルが必要量供給さ
れ、回動梁10は適宜方向に向くように回動する。
【0037】この回動に際して、回動梁10は回動リン
ク機構20により駆動されるので、回動梁10の回動開
始時および停止時などの大きなトルクがかかる場合であ
っても、回動リンク機構20のオイルシリンダ22が破
損するようなことがなく、回動梁10はトルクの大小に
かかわらず常にスムーズに回動する。
【0038】次いで、同じく制御器60を操作して、摺
動梁30を摺動梁駆動機構40の電動トロリ41,41
の作動により回動梁10に対して適宜長さ突出させると
共に、溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構50をその摺動
梁走行部分510の作動により摺動梁30上の適宜位置
に移動させる。
【0039】そして、電動チェーンブロック511を作
動させて溶接ワイヤ送給ユニット収納部分520を適宜
高さとし、半自動溶接を行う。
【0040】したがって、この溶接機用吊下装置1で
は、摺動梁30が回動梁10の先端から突出する分、溶
接ワイヤ送給ユニット吊下機構50の移動範囲が広がる
こととなり、加えて、回動梁10,摺動梁30および電
動チェーンブロック511がすべて遠隔にて操作される
ので、操作員の安全性確保および省力化が実現する。
【0041】また、溶接ワイヤ送給ユニット収納部分5
20を下降させる場合には、中間電源ケーブルCb,中
間酸素ホースHb1,中間ガスホースHb2および中間
エアホースHb3が、電源ケーブル用リール514,酸
素・ガスホース用リール515およびエアホース用リー
ル516からそれぞれ繰り出され、逆に溶接ワイヤ送給
ユニット収納部分520を上昇させる場合には、中間電
源ケーブルCb,中間酸素ホースHb1,中間ガスホー
スHb2および中間エアホースHb3が、電源ケーブル
用リール514,酸素・ガスホース用リール515およ
びエアホース用リール516にそれぞれ自動的に巻き取
られることから、中間電源ケーブルCb,中間酸素ホー
スHb1,中間ガスホースHb2および中間エアホース
Hb3は、摺動梁走行部分510と溶接ワイヤ送給ユニ
ット収納部分520との間において常に最短の長さに保
たれることとなり、ケーブルやホースの弛みに起因する
事故は生じないこととなる。
【0042】さらに、上記のように、溶接ワイヤ送給ユ
ニット収納部分520を下降させる場合において、溶接
ケーブル収束用コーン523に螺旋状に巻き付けられた
溶接ケーブルCは徐々に伸びることから、溶接ワイヤ送
給ユニット収納部分520の下降は支障なく行われるこ
ととなり、逆に溶接ワイヤ送給ユニット収納部分520
を上昇させる場合おいては、伸びた溶接ケーブルCは再
び溶接ケーブル収束用コーン523に螺旋状に巻き付け
られるので、溶接ケーブルCが絡まったりすることはな
く、このように、溶接ケーブルCを溶接ケーブル収束用
コーン523に対して緩やかな螺旋を描くようにしてに
巻き付けているので、電流を多く流したときにおいて
も、磁界による溶接への影響は極めて少ないものとな
る。
【0043】さらにまた、溶接ワイヤ送給ユニット収納
部分520の下降・上昇に際して、伸びたり螺旋状に巻
き付けられたりする溶接ケーブルCは、ピアノ線529
に保護されることから、溶接ケーブルCが電動チェーン
ブロック511のチェーン部分に接触することによる溶
接ケーブルCの損傷は防止されることとなり、加えて、
ピアノ線529は、溶接ケーブルCが描く螺旋とは略対
称の螺旋を描くようにして配置されているので、溶接ケ
ーブルCから溶接ワイヤ送給ユニット収納部分520に
付与される回転力は打ち消され、溶接ワイヤ送給ユニッ
ト収納部分520の下降・上昇は安定したものとなる。
【0044】さらにまた、電源ケーブル類およびホース
類を回動梁側収納部15の中空部15aおよび摺動梁側
収納部35の中空部35aに収納しているので、これら
が垂れ下がることはなく、ケーブルやホースに引掛かっ
て転倒したりする事故が生じる可能性もほとんどなく、
この際、両収納部15,35が略つなぎベルト状をなす
可撓性を有するものとしてあることから、摺動梁30お
よび溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構50の各円滑な動
作に支障を来すこともない。
【0045】なお、本発明に係わる溶接機用吊下装置の
詳細な構成は、上記した実施例に限定されるものではな
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる溶接機用吊下装置では、上記した構成としたた
め、溶接ワイヤ送給機構の広範囲にわたる移動が可能と
なり、加えて、回動梁,摺動梁および溶接ワイヤ送給機
構の遠隔操作が可能であることから、操作員の安全性の
確保および省力化が実現でき、さらに、トルクの大小に
かかわらず常に回動梁をスムーズに回動させることが可
能であるという非常に優れた効果がもたらされ、加え
て、摺動梁および溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構の円
滑な動作を阻害することなく、ケーブルやホースに引掛
かって転倒したりする事故を防止することができるとい
う非常に優れた効果がもたらされ、本発明の請求項2に
係わる溶接機用吊下装置では、溶接ワイヤ送給ユニット
を下降・上昇させる際に溶接ケーブルに障害が生じるの
を防ぐことができるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溶接機用吊下装置の一実施例を
示す摺動梁を伸ばした状態の側面説明図である。
【図2】図1に示した溶接機用吊下装置の摺動梁を縮め
た状態の側面説明図である。
【図3】図1に示した溶接機用吊下装置の斜視説明図で
ある。
【図4】図1に示す状態の溶接機用吊下装置の平面説明
図である。
【図5】図1の溶接機用吊下装置における回動リンク機
構を詳細に示す部分拡大側面説明図である。
【図6】図1の溶接機用吊下装置における回動リンク機
構を詳細に示す部分拡大平面説明図である。
【図7】図5および図6に示した回動リンク機構の動作
説明図である。
【図8】図1に示した溶接機用吊下装置の拡大正面説明
図である。
【図9】図1の溶接機用吊下装置における溶接ワイヤ送
給ユニット吊下機構を詳細に示す部分拡大側面説明図で
ある。
【図10】(a)回動梁側収納部の拡大断面説明図であ
る。 (b)摺動梁側収納部の拡大断面説明図である。
【符号の説明】
1 溶接機用吊下装置 2 装置本体 10 回動梁 15 回動梁側収納部(可撓収納部) 20 回動リンク機構 30 摺動梁 35 摺動梁側収納部(可撓収納部) 40 摺動梁駆動機構 50 溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構 60 制御器 70 受信機 101 溶接ワイヤ送給ユニット 510 摺動梁走行部分 511 電動チェーンブロック(昇降手段) 514 電源ケーブル用リール 515 酸素・ガスホース用リール 516 エアホース用リール 520 溶接ワイヤ送給ユニット収納部分 523 溶接ケーブル収束用コーン 529 ピアノ線(溶接ケーブル用ガイド) C 溶接ケーブル Ca 電源ケーブル Cb 中間電源ケーブル H1 酸素ホース H2 ガスホース H3 エアホース Hb1 中間酸素ホース(中間ホース) Hb2 中間ガスホース(中間ホース) Hb3 中間エアホース(中間ホース) P 支柱(建物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/133 B23K 9/10 B66C 23/04 H66C 23/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接機の溶接ワイヤ送給ユニットを吊り
    下げる装置であって、柱や壁などの建物側に水平方向に
    回動可能に設けた回動梁と、前記建物側と回動梁との間
    に設けた回動梁駆動用の回動リンク機構と、前記回動梁
    にその長手方向に摺動して当該回動梁の先端から突出可
    能に設けた摺動梁と、前記摺動梁を駆動する摺動梁駆動
    機構と、昇降手段を有する摺動梁走行部分およびこの昇
    降手段を介して摺動梁走行部分に吊り下げられる溶接ワ
    イヤ送給ユニット収納部分を具備して前記溶接ワイヤ送
    給ユニットを摺動梁に沿って移動可能でかつ昇降可能に
    吊り下げる溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構と、前記回
    動梁および摺動梁に沿って設けられて溶接ワイヤ送給ユ
    ニット吊下機構に吊り下げられた溶接ワイヤ送給ユニッ
    トに接続する溶接ケーブルと、前記回動梁および摺動梁
    に沿って設けられて溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構側
    に電源および酸素やエアなどの気体を供給するケーブル
    および各種ホースを具備した装置本体を備えると共に、
    前記回動リンク機構,摺動梁駆動機構および溶接ワイヤ
    送給ユニット吊下機構の各作動・停止信号を送信する制
    御器と、前記装置本体に設けられて前記制御器からの信
    号を受ける受信機を備え、前記溶接ワイヤ送給ユニット
    吊下機構の摺動梁走行部分には電源ケーブルおよび酸素
    供給ホースやエア供給ホースなどの各種ホースに接続す
    る中間電源ケーブルおよび中間ホースを巻取側に付勢し
    た状態でそれぞれ巻き付けた電源ケーブル用リールおよ
    びホース用リールを設けると共に、溶接ワイヤ送給ユニ
    ット収納部分には溶接ケーブル収束用コーンを設け、中
    間電源ケーブルおよび中間ホースの先端を溶接ワイヤ送
    給ユニット収納部分側に接続させると共に、溶接ケーブ
    ルを溶接ケーブル収束用コーンに螺旋状に巻き付け、前
    記回動梁と摺動梁との間および前記摺動梁と溶接ワイヤ
    送給ユニット吊下機構との間に、溶接ケーブル,電源ケ
    ーブルおよび酸素供給ホースやエア供給ホースなどの各
    種ホースを収納する可撓収納部を設けたことを特徴とす
    る溶接機用吊下装置。
  2. 【請求項2】 溶接ワイヤ送給ユニット吊下機構の摺動
    梁走行部分と溶接ワイヤ送給ユニット収納部分との間
    に、溶接ケーブル用ガイドを設けた請求項1に記載の溶
    接機用吊下装置。
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