JP6123148B1 - ロープ方向変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインチワイヤロープを仮設足場の所望個所に簡単に位置決めして配設可能とする。【解決手段】ロープ方向変換器200a、200bは建枠部材105、106に着脱自在に装着可能な基部支柱201、基部支柱201に水平面内で旋回自在に軸支されたシーブ支持部材、シーブ支持部材に装着されて荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープ81の途中が巻き掛けられるシーブ206とを有し、シーブ206のロープ入り口またはロープ出口はシーブ支持部材の旋回軸の延長線と一致している。ビティ仮設足場の最上部に設置したウインチ80からウインチワイヤロープ81を巻き出し、ロープ方向変換器200aのシーブ206、200bのシーブ206に巻き掛けて90度ずつ曲げながら補助具50、簡易クレーン本体40の方向へ配設する。【選択図】図10

Description

本発明はロープ方向変換器に係り、とくにマンション、ビル等の建築物の新築・改修工事現場等の仮設足場に簡易クレーンを設置して足場部材、建築部材の荷揚げをする場合の補助具として好適なロープ方向変換器に関する。
マンション、ビル等の新築・改修工事現場等では、仮設足場の組み上げ、建築物内への資材の搬入のため、仮設足場に簡易クレーンを設置し、地上から仮設足場の上の段に仮設足場の資材、建築物の資材を吊り上げ、足場内に取り込むようにしている。
図1に建築物の改修工事現場で用いられる従来の簡易クレーンの設置例を示す。仮設足場1の上段の建枠部材2の前側の縦枠2Aに、複数のクランプ3を用いて基部支柱4が着脱自在に締結されており、この基部支柱4に前方へ延設されたブラケット5が装着されている。ブラケット5の前端には滑車取り付け部6を介して荷揚げ滑車7が懸吊されている。仮設足場1の地上近くに設置されたウインチ8から巻き出されたワイヤロープ9が荷揚げ滑車7に巻き掛られたのち下方に垂下されて先端に吊りフック10が装着されている。吊りフック10には玉掛けワイヤ11と、介錯ロープ12が掛装されている。地上の作業員Aはリモコン13により、ウインチ8からワイヤロープ9を巻き出させて玉掛けワイヤ11を地上近くに下ろし、吊り荷としての荷揚げ資材(足場部材)14に玉掛けする。そして、リモコン13によりウインチ8を稼動しワイヤロープ9を巻き取らせ、地上から仮設足場1の上の段のステージの高さに荷揚げし、ウインチ8を止める。仮設足場1の上の段のステージの作業員Bは荷揚げされた荷揚げ資材14を足場内に取り込む。荷揚げ中、地上の作業員Aは介錯ロープ12を操作して吊り荷の振れを抑える。
ところで、ブラケット5の荷揚げ滑車7の直下にウインチ8を設置すると、ワイヤロープ9が吊り荷に接触したり絡んだりして、荷揚げ作業に支障が生じる。このため、ウインチ8をブラケット5の荷揚げ滑車7の直下から離れた場所に設置し、ワイヤロープ9の途中を滑車15に掛け、この滑車15を引っ張りワイヤ16により側方の建枠部材17へ引っ張り、吊り荷とワイヤロープ9との接触を回避するようにしている。このとき、ブラケット5の先端には側方(図1の左方)への引っ張り力が掛かる。ブラケット5は元々、基部支柱4に対し水平面内で左右に旋回自在に軸支されているが、側方への引っ張り力でブラケット5の先端が側方へ旋回してしまうと、荷揚げ滑車7が仮設足場1に接近し過ぎて吊り荷が仮設足場1に接触してしまうため、クランプ等を用いてブラケット5が前方へ向く位置で基部支柱4に旋回不能に固定するようにしている。このため、仮設足場1の上の段のステージの作業員Bは荷揚げ滑車7の近くまで上昇した吊り荷を、手を伸ばして引っ張って足場内に無理に取り込まなければならず、とても危険であった。
この対策として本願発明者は、図2に示す如く新たな簡易クレーン設置方法を提案した。図2において、30はビティ仮設足場、31はビティ仮設足場30の最上部の建枠部材(ビティ仮設足場の構造物)、40は建枠部材31の前側の縦枠31Aの上部に設置された簡易クレーン本体、50は簡易クレーン本体40の下側の縦枠31Aに設置された補助具、14は簡易クレーン本体40により地上からビティ仮設足場30の最上部の一段下のステージに荷揚げされる荷揚げ資材(足場部材) である。簡易クレーン本体40と補助具50により、簡易クレーンが構成されている。
図3の上側に示す簡易クレーン本体40の内、41は基部部材としての角パイプから成る基部支柱であり、3つの締結金具(クランプ)42により建枠部材31の前側の縦枠31Aの上部に鉛直向き、かつ着脱自在に締結されている。締結金具42は基部支柱41に予め固着していてもよく、或いは、現場で基部支柱41に着脱自在に装着しても良い。43は三角枠形のブラケットであり、基部支柱41に対して、上下2箇所の支軸44により水平面内で前方を基準にして左右に各々90乃至120度ずつ旋回可能に装着されている。ブラケット43の上枠45の前端には荷側滑車取り付け部としてのU字状の荷側滑車取り付け金具46が固着されおり、この荷側滑車取り付け金具46に荷側滑車47が着脱自在に懸吊されている。
図3の下側に示す補助具50の内、51は基部部材としての角パイプから成る基部支柱であり、2つの締結金具(クランプ)52により、建枠部材31の前側の縦枠31Aの内、簡易クレーン本体40に近接した下側に鉛直向き、かつ着脱自在に締結されている。締結金具52は基部支柱51に予め固着していてもよく、或いは、現場で基部支柱51に着脱自在に装着しても良い。53は鉛直方向に装備された角パイプから成るウインチ側シーブ支持部材であり、基部支柱51に対して、上下2箇所の支軸54により水平面内で前方を基準にして左右に各々90乃至120度ずつ旋回可能に装着されている。ウインチ側シーブ支持部材53の下端部には下方に延設された一組のシーブ取り付け板55と55がボルト止めにより装着されており、このシーブ取り付け板55と55の下端部にウインチ側シーブ56が鉛直向きに装着されている。
図4に示す如く、ウインチ側シーブ56のロープ入り口56Aはウインチ側シーブ支持部材53の旋回方向に関わらず、支軸54、54の軸線(ウインチ側シーブ支持部材53の旋回軸線)Cと一致したまま変化しない(図4の(1)乃至(3)は各々ウインチ側シーブ56の前向状態、左旋回状態、右旋回状態を示す)。
なお、簡易クレーン本体40の締結金具42、支軸44は補助具50の締結金具52、支軸54と同一部材であり、簡易クレーン本体40の基部支柱41と補助具50の基部支柱51は同じ断面寸法の角パイプから形成されている。従って、簡易クレーン本体40が装着された縦枠31Aの内、簡易クレーン本体40の下側に補助具50の基部支柱51を装着する際の向きを調節することで、ブラケット43の旋回軸C’とウインチ側シーブ支持部材53の旋回軸(ウインチ側シーブ56の旋回軸)Cを一致させることができるようになっている(図6、図7参照)。
図2に戻って、ビティ仮設足場30の地上近くに2本の単管パイプ32、33が併設してクランプ34により締結されており、これらの単管パイプ32、33にウインチ80が装着されている。ウインチ80は補助具50のウインチ側シーブ56の直下に設置されている。ウインチ80から巻き出されたウインチワイヤロープ81がビティ仮設足場30に沿って鉛直上向きにウインチ側シーブ56に向けて配設されており、ウインチ側シーブ56の下方からウインチ側シーブ56に巻き掛けられたのち、簡易クレーン本体40に懸吊された荷側滑車47に巻き掛けられて先端に装着された吊りフック82が下方に垂下されている。
図2と図5は上記した簡易クレーン本体による資材荷揚げ方法の説明図、図6と図7はブラケットと補助具が連動して旋回する様子を示す説明図であり、以下、これらの図を参照して図2の簡易クレーンの使用方法を説明する。
図2に示す如く、予めビティ仮設足場30の最上部の前側に、鉛直方向に配設された縦枠31Aの上端近くに簡易クレーン本体40が前向きの状態で締結金具42により締結済みであり、同じ縦枠31Aの内、簡易クレーン本体40に近接した下側に補助具50が前向きの状態で装着済みであるとする。この補助具50は、ブラケット43の旋回軸C’とウインチ側シーブ56の旋回軸Cが一致するように装着されているものとする。簡易クレーン本体40のブラケット43とウインチ側シーブ56は、左右に各々90乃至120度の範囲で旋回可能としてある。
ブラケット43の先端の荷側滑車取り付け金具46には荷側滑車47が懸吊してある。ウインチ側シーブ56の直下の地上近くのビティ仮設足場30に設置したウインチ80から巻き出されたウインチワイヤロープ81がビティ仮設足場30に沿って鉛直に補助具50のウインチ側シーブ56に向けて上方に配設され、ウインチ側シーブ56の下方からロープ入り口56Aを経由してウインチ側シーブ56に巻装されたのち荷側滑車47に巻装されており、下方に垂下した先端に吊りフック82が取り付けてある。
地上に玉掛け、ウインチ80の操作をする作業員A、ビティ仮設足場30の最上部より一段下の足場上に荷揚げ資材14の引き込みを行う作業員Bが配置されているものとする。
図2に示す如く、簡易クレーン本体40が前方向きの状態で、作業員Aはリモコン90を操作し、ウインチ80を稼働させてウインチワイヤロープ81を巻き出させ、吊りフック82を地上近くまで下げる。作業員Aは荷揚げ資材14に玉掛けワイヤ83で玉掛けし、玉掛けワイヤ83を吊りフック82に掛ける。
作業員Aがリモコン90の操作でウインチ80を吊りフック上昇側に回転させ、ウインチワイヤロープ81を巻き上げて荷揚げ資材14を上昇させる。
荷揚げ資材14がビティ仮設足場30の最上部の一段下まで上がったところで、作業員Aはウインチ80を停止し、作業員Bが荷揚げ資材14をブラケット43とともに旋回させて荷揚げ資材14をビティ仮設足場30に近づけ、ビティ仮設足場30の最上部より一段下に取り込む(図5参照)。
ウインチ側シーブ56を有する補助具50が簡易クレーン本体40の装着された縦枠31Aの内、簡易クレーン本体40に近接したすぐ下側に装着されており、またウインチ80がウインチ側シーブ56の直下に設置されていて、ウインチ80とウインチ側シーブ56の間のウインチワイヤロープ81がビティ仮設足場30の前面近くを通って鉛直上向きに配設されているので、ウインチワイヤロープ81と吊りフック82に懸吊された荷揚げ資材14との間に水平距離を取ることができる。
また、ブラケット43の旋回軸C’と、ウインチ側シーブ支持部材53及びウインチ側シーブ56の旋回軸Cが一致するように簡易クレーン本体40、補助具50を縦枠31Aに装着してあるので、荷揚げ資材14の取り込みでブラケット43の向きが作業員Bから見て左方に変わると(図6の矢印A参照)、ウインチワイヤロープ81から旋回力を受けたウインチ側シーブ56が容易に追従して左方に旋回する(図6の矢印a参照)。反対に、荷揚げ資材14の取り込みでブラケット43の向きが作業員Bから見て右方に変わったときも(図7の矢印B参照)、ウインチワイヤロープ81から旋回力を受けたウインチ側シーブ56が容易に追従して右方に旋回する(図7の矢印b参照)。但し、ブラケット43が或る方向に向き、ウインチ側シーブ56が当該或る方向へ追従変化したあとは、ブラケット43とウインチ側シーブ56の旋回軸C’、Cが一致していることから、ウインチ側シーブ56とブラケット43の間のウインチワイヤロープ81がブラケット43に旋回力を加えることはない。
この点、仮にブラケット43とウインチ側シーブ56の旋回軸C’、Cが一致しておらず、例えば図8に示す如くウインチ側シーブ56の旋回軸Cがブラケット43の旋回軸C’より前方に来ているとき、ブラケット43を前向きから左旋回させようとすると(図8の矢印A’参照)、ウインチ側シーブ56とブラケット43の間のウインチワイヤロープ81がブラケット43を前向きに戻す方向に引っ張ってしてしまう(図8の矢印D参照)。
また、補助具50のウインチ側シーブ56のロープ入り口56Aが支軸54の軸線Cと一致するように配設されているので、ウインチ側シーブ56の旋回にかかわらず、ロープ入り口56Aの位置が変化しない。従って、ブラケット43が前向きであっても、左右に旋回した向きであってもウインチ側シーブ56から下方のウインチ80までのウインチワイヤロープ81は殆ど振れず、ウインチ側シーブ56の下方のウインチワイヤロープ81がウインチ側シーブ56、ブラケット43を旋回方向に引っ張ることもない。
従って、ブラケット43を支軸44を中心にして旋回自在とし、荷の吊り上げ時にブラケット43を前向きとしてもウインチワイヤロープ81がブラケット43を側方へ引っ張ることが無いので、荷揚げ中もブラケット43は前向きを維持し、荷揚げ資材14がウインチワイヤロープ81に接触したり絡んだりすることはない。
吊り上げ後、吊り荷の荷揚げ資材14をビティ仮設足場30内に引き込む際は、ブラケット43を旋回させて吊り荷の荷揚げ資材14を容易にビティ仮設足場30に近づけることができ、荷の引き込み作業の負担が軽減する。
なお、図2の簡易クレーンでは、ブラケットの前部に荷側滑車取り付け部としての荷側滑車取り付け金具を設け、この荷側滑車取り付け金具に荷側滑車を着脱自在に懸吊可能としたが、ブラケットの前部に、荷側滑車取り付け金具に代えて荷側シーブを装着し、ウインチから巻き出されたウインチワイヤロープを補助具のウインチ側シーブを介して簡易クレーン本体の荷側シーブに巻装し、先端の吊りフックを下方へ垂下するようにしても良い。
ところで、図2の簡易クレーンの設置例では、ウインチを補助具のウインチ側シーブの直下で仮設足場の地上近くに設置する場合を例に挙げて説明したが、ウインチをウインチ側シーブの直下で地上近くに設置し難い場合や、仮設足場が高い場合などには、ウインチを地上近くに設置するのが困難な場合、図9に示す如く仮設足場の上部など他の場所に設置するようにしても良い。
図9の簡易クレーンの設置例では、ビティ仮設足場30の最上部前面側で、簡易クレーン本体40の装着された建枠部材30の側方の建枠部材100、101の上端部に2本の単管パイプ102、103が併設して水平方向にクランプ104により締結されており、これらの単管パイプ102、103の建枠部材101寄りにウインチ80が装着されている。建枠部材101の下側の建枠部材105と建枠部材30の下側の建枠部材106の下端近くに水平に単管パイプ107がクランプ108により締結されており、この単管パイプ107にクランプ110により単管パイプ109が前側に平行に締結されている。建枠部材105、106の内、単管パイプ107より少し上側に単管パイプ111がクランプ112により水平に締結されている。図9における単管パイプ109の左端と単管パイプ111の内の建枠部材105の右側の間に、ワイヤ113とチェーンブロック114により配設された滑車115が設けられている。また、図9における単管パイプ109の右端と単管パイプ111の内の建枠部材106の左側の間に、ワイヤ116とチェーンブロック117により配設された滑車118が設けられている。ウインチ80から巻き出されたウインチワイヤロープ81は建枠部材101、105に沿って下方へ配設されて、滑車115、118に巻き掛けられたのち、建枠部材106、30に沿って上方へ配設されて補助具50のウインチ側シーブ56、簡易クレーン本体40の荷側滑車47に巻き掛けられて吊りフック82が下方へ垂下されている。ワイヤ113とチェーンブロック114を調節することにより、ウインチ80と滑車115の間のウインチワイヤロープ81が、ビティ仮設足場30の前面に沿って前面近くをほぼ鉛直に下方へ延設されるようにしており、ワイヤ116とチェーンブロック117を調節することにより、滑車118とウインチ側シーブ56の間のウインチワイヤロープ81が、ビティ仮設足場30の前面に沿って前面近くを鉛直に上方へ延設されるようにしている。
図9の簡易クレーンの設置例によれば、ビティ仮設足場30の最上部にウインチ80を設置した場合でも、図2と同様に、ウインチワイヤロープ81が吊り荷と接触したり、絡まったりせず、またウインチワイヤロープ81がブラケット43を不用意に旋回方向へ引っ張ったりしないようにできる。
ところが、図9の簡易クレーンの設置例では、ビティ仮設足場30の前面に滑車115、118を付設してウインチワイヤロープ81の方向変換をするようにしており、滑車115のロープ入り口をウインチ80の直下の所望個所に正確に位置決めしたり、滑車118のロープ出口を補助具50のウインチ側シーブ56の直下の所望個所に正確に位置決めするのが難しく、ワイヤ113とチェーンブロック114、ワイヤ116とチェーンブロック117による滑車115、118の位置調節作業に時間が掛かる欠点があった。
実用新案登録第3023683号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、仮設足場で荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープを仮設足場の所望個所に簡単に位置決めして配設することのできるロープ方向変換器を提供することを、その目的とする。
請求項1記載の発明では、
仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
基部部材に支軸により水平面内で旋回自在に軸支されたシーブ支持部材と、
シーブ支持部材に装着されて荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープの途中が巻き掛けられるシーブと、
から成り、
シーブは旋回軸方向に見たシーブ支持部材の端部側に、シーブ支持手段の旋回軸を延長した方向へ支軸から離して装着されており、
シーブのロープ入り口またはロープ出口はシーブ支持手段の旋回軸の延長線と一致していること、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、
仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
基部部材に水平面内で旋回自在に軸支されたシーブ支持部材と、
シーブ支持部材に装着されて荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープの途中が順に巻き掛けられる同一鉛直面に配設された2つの第1、第2シーブと、
から成り、
第1シーブのロープ入り口またはロープ出口はシーブ支持部材の旋回軸の延長線と一致しており、
第2シーブはシーブ支持部材の旋回軸から見て第1シーブより離れて配置したこと、
を特徴としている。
本発明の一つによれば、仮設足場の構造物に装着したロープ方向変換器のシーブ支持部材の向きを変えても、シーブのロープ入り口またはロープ出口の位置が変化しない。従って、荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープを仮設足場の所望個所で位置決めしながら曲げて配設したい場合に、滑車を使用するよりも簡単かつ迅速に配設作業が可能となる。
本発明の他の一つによれば、仮設足場の構造物に装着したロープ方向変換器のシーブ支持部材の向きを変えても、第1シーブのロープ入り口またはロープ出口の位置が変化しない。また、第2シーブが第1シーブと同一鉛直面内で前側に設けられており、第1、第2シーブにロープを巻装することにより、ステップ状に曲げることができる。従って、荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープを仮設足場の所望個所で位置決めしながらステップ状に曲げて配設したい場合に、滑車を使用するよりも簡単かつ迅速に配設作業が可能となる。
従来の簡易クレーンの設置例を示す説明図である。 図1を改良した簡易クレーンの使用状態を示す一部省略した斜視図である。 図2中の簡易クレーン本体と補助具の構成を示す外観斜視図である。 補助具の動作説明図である。 図2の簡易クレーンの使用方法の説明図である。 ブラケットと補助具が連動して旋回する様子を示す説明図である。 ブラケットと補助具が連動して旋回する様子を示す説明図である。 ブラケットとウインチ側シーブの旋回軸が一致していないときの動作説明図である。 簡易クレーンの他の使用方法の説明図である。 本発明の第1実施例に係るロープ方向変換器の使用状態を示す斜視図である(実施例1)。 図10中のロープ方向変換器の構成を示す外観斜視図である。 図10中のロープ方向変換器の動作説明図である。 図10中のロープ方向変換器の他の使用例を示す説明図である。 図13中の簡易クレーンの動作説明図である。 本発明の第2実施例に係るロープ方向変換器の使用状態を示す斜視図である(実施例2)。 図15中のロープ方向変換器の構成を示す外観斜視図である。 図15中のロープ方向変換器の構成を示す分解斜視図である。 図15中のロープ方向変換器の動作説明図である。 図15中の簡易クレーンの動作説明図である。 図15中の簡易クレーンの動作説明図である。 図15中の簡易クレーンの動作説明図である。
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図10乃至図12を参照して本発明の第1実施例を説明する。図10は本発明に係るロープ方向変換器の使用状態を示す斜視図、図11は図10中のロープ方向変換器の構成を示す外観斜視図、図12は図10中のロープ方向変換器の動作説明図である。なお、図9と同一の構成部分には同一の符号を付してある。
図9では、ウインチから巻き出したウインチワイヤロープを2つの滑車を用いて方向変換し、補助具のウインチ側シーブに導くようにしたが、図10の実施例では、2つの滑車を2つのロープ方向変換器に代えて導くようにしている。
図10において、30はビティ仮設足場、31はビティ仮設足場30の最上部の建枠部材(ビティ仮設足場の構造物)、40は建枠部材31の前側の縦枠31Aの上部に設置された簡易クレーン本体、50は簡易クレーン本体40の下側の縦枠31Aに設置された補助具、14は簡易クレーン本体40により地上からビティ仮設足場30の最上部の一段下のステージに荷揚げされる荷揚げ資材(足場部材) である。簡易クレーン本体40と補助具50により、簡易クレーンが構成されている。
ビティ仮設足場30の最上部前面側で、簡易クレーン本体40の装着された建枠部材30の側方の建枠部材100、101の上端部に2本の単管パイプ102、103が併設して水平方向にクランプ104により締結されており、これらの単管パイプ102、103の建枠部材101寄りにウインチ80が装着されている。建枠部材101の下側の建枠部材105と建枠部材30の下側の建枠部材106の下端近くの同じ高さに各々、ロープ方向変換器200a、200bが着脱自在に装着されている。
図11(1)に示す如くロープ方向変換器200aの内、201は基部部材としての角パイプから成る基部支柱であり、2つの締結金具(クランプ)202により、建枠部材105の下端近くに鉛直向き、かつ着脱自在に締結されている。締結金具202は基部支柱201に予め固着していてもよく、或いは、現場で基部支柱201に着脱自在に装着しても良い。203は鉛直方向に装備された角パイプから成るシーブ支持部材であり、基部支柱201に対して、上下2箇所の支軸204により水平面内で前方を基準にして左右に各々90乃至120度ずつ旋回可能に装着されている(図11(2)、(3)参照)。シーブ支持部材203の上端部には上方に延設された一組のシーブ取り付け板205と205がボルト止めにより装着されており、このシーブ取り付け板205と205の上端部にシーブ206が鉛直向きに装着されている。
ロープ方向変換器200bも200aと全く同様に構成されている。但し、ロープ方向変換器200aのロープ入り口206Aの場所はロープ方向変換器200bではロープ出口(図12の符号206B参照)となる。図12に示す如く、ロープ方向変換器200a、200bのシーブ206のロープ入り口206A、ロープ出口206Bはシーブ支持部材203の旋回方向に関わらず、支軸204の軸線(シーブ支持部材203の旋回軸線)C0と一致したまま変化しない(図12の(1)乃至(3)は各々シーブ206の前向状態、左旋回状態、右旋回状態を示す)。
なお、ロープ方向変換器200a、200bの締結金具202、支軸204は補助具50の締結金具52、支軸54と同一部材であり、ロープ方向変換器200a、200bの基部支柱201と補助具50の基部支柱51は同じ断面寸法の角パイプから形成されている。従って、補助具50の下側にロープ方向変換器200bの基部支柱201を装着する際の水平面内の向きを調節することで、ウインチ側シーブ56の旋回軸Cとシーブ支持部材203の旋回軸(シーブ206の旋回軸)C0が一致するように容易に装着できる。
図10の他の構成部分は図9と全く同様に構成されている。
次に、図10のロープ方向変換器200a、200bの作用を説明する。なお、図10に示す如く、ビティ仮設足場30の最上部の建枠部材31の前側の縦枠31Aの上下に簡易クレーン本体40と補助具50が旋回軸C’、Cが一致するように設置済みであるとする。また、ビティ仮設足場30の最上部で簡易クレーン本体40の側方の縦枠部材101の前側寄りにウインチ80が設置済みであるとする。
ウインチ80から巻き出したウインチワイヤロープ81をビティ仮設足場30の前面に沿ってほぼ鉛直に下方へ配設したのち水平方向に曲げ、補助具50の直下で曲げてほぼ鉛直に上方へ配設したい場合、建枠部材101の下側の建枠部材105と、建枠部材30の下側の建枠部材106の下端近くで同じ高さ位置に、ロープ方向変換器200a、200bの基部支柱201を前向きに装着する。この際、ロープ方向変換器200aの旋回軸C0はウインチ80の方向と一致するようにし、ロープ方向変換器200bの旋回軸C0は、補助具50の旋回軸Cと一致するようにする。
ロープ方向変換器200aはシーブ支持部材203の向きを変えても、シーブ206のロープ入り口206Aの位置が変化しない。また、ロープ方向変換器200bはシーブ支持部材203の向きを変えても、シーブ206のロープ出口206Bの位置が変化しない。従って、ウインチ80から巻き出したウインチワイヤロープ81をロープ方向変換器200aのシーブ206にロープ入り口206Aから巻き掛けることにより、ビティ仮設足場30の前面側で建枠部材105の下端近くにウインチワイヤロープ81を位置決めしながら容易にロープ方向変換器200bの方向に曲げることができる。ロープ方向変換器200aから延設されたウインチワイヤロープ81をロープ方向変換器200bのシーブ206に巻き掛け、ロープ出口206Bから出すことにより、ビティ仮設足場30の前面側で建枠部材106の下端近くにウインチワイヤロープ81を位置決めしながら容易に鉛直上向きの補助具50のウインチ側シーブ56の向きに曲げることができる。
荷を吊り上げるために、簡易クレーン本体40のブラケット43をビティ仮設足場30に対し前向きにすると、補助具50のウインチ側シーブ56は追従して前向きとなる。荷の取り込み等のためブラケット43を左旋回させると、補助具50のウインチ側シーブ56も追従して左旋回するが、ロープ入り口56Aが旋回軸Cと一致しており、下側のウインチワイヤロープ81は振れない。従って、ロープ方向変換器200bのシーブ206には旋回力が生じない。
この実施例によれば、ロープ方向変換器200a、200bのシーブ支持部材203の向きを変えても、シーブ206のロープ入り口206A、ロープ出口206Bの位置が変化しない。ビティ仮設足場30の最上部で簡易クレーン本体40の側方の縦枠部材101の前側寄りにウインチ80を設置し、ウインチワイヤロープ81をウインチ80の直下の建枠部材105の下端近くの前側と、補助具50の直下の建枠部材106の下端近くの前側に位置決めしながら鉛直下向きから水平向き、水平向きから鉛直上向きに2度曲げて配設したい場合に、建枠部材105の下端近くにロープ方向変換器200a、建枠部材106の下端近くにロープ方向変換器200bを前向きに装着し、ウインチワイヤロープ81をロープ方向変換器200a、200b、補助具50のウインチ側シーブ56、荷側滑車47の順に巻装すればよく、滑車を使用するよりも簡単かつ迅速にウインチワイヤロープ81の配設作業が可能となる。
なお、上記した実施例では、ウインチを仮設足場の最上部に設置する際、ウインチから補助具付の簡易クレーン本体までのウインチワイヤロープの配設を、2つのロープ方向変換器を用いて簡便に行えるようにした場合を説明したが、本発明は何らこれに限定されず、ウインチを建物の上など、他の場所に設置する場合にも用いることができる。
建物の上にウインチを設置する場合の使用例を図13に示す。図13において、ビティ仮設足場300の最上部の建枠部材301の前側の縦枠301Aの上端部とそのすぐ下に、左横向きにして簡易クレーン本体40の基部支柱41と補助具50の基部支柱51が着脱自在かつブラケット43の旋回軸C’とウインチ側シーブ56の旋回軸Cが一致するように締結されている。また、縦枠301Aの内、補助具50の下側にロープ方向変換器200bの基部支柱201が左横向きにして着脱自在かつシーブ206の旋回軸C0が簡易クレーン本体40のブラケット43の旋回軸C’及び補助具50のウインチ側シーブ56の旋回軸Cと一致するように締結されている。ここで、仮に簡易クレーン本体40を縦枠301Aに対し前向きに締結すると、図14(1)に示す如く、ブラケット43を前向きから左旋回させたときにブラケット43の先端はビティ仮設足場300の足場内までしか届かない。図13では簡易クレーン本体40、補助具50、ロープ方向変換器200bを縦枠301Aに対し左横向きに締結したことにより、図14(2)に示す如く、ブラケット43を前向きから左旋回させたときにブラケット43の先端はビティ仮設足場300の後側の建物400の上まで届くようになり、建物400の上への荷揚げが容易となる。
建枠部材301から見て後方の建物400の上にウインチ80が設置されており、ウインチ80から巻き出したウインチワイヤロープ81がロープ方向変換器200bのシーブ206に巻き掛けられたのち、ロープ出口206Bから縦枠301Aに沿って鉛直に上方へ配設され、更に補助具50のウインチ側シーブ56と簡易クレーン本体40に懸吊された荷側滑車47に巻装されて、先端の吊りフック82が下方へ垂下されている。吊りフック82には荷揚げ資材14を玉掛けした玉掛けワイヤ83が掛装されている。
図13の例によれば、建枠部材300に横向きに簡易クレーン本体40と補助具50を装着し、建物400の上にウインチ80を設置し、ウインチワイヤロープ81を補助具50の直下の建枠部材300の下端近くに位置決めしながら鉛直上向きに曲げて配設したい場合に、建枠部材300の下端近くにロープ方向変換器200bを横向きに装着し、ウインチワイヤロープ81をロープ方向変換器200b、補助具50のウインチ側シーブ56、荷側滑車47の順に巻装すればよく、滑車を使用するよりも簡単かつ迅速にウインチワイヤロープ81の配設作業が可能となる。
次に、図15乃至図21を参照して本発明の第2実施例を説明する。図15は本発明に係るロープ方向変換器の使用状態を示す斜視図、図16は図15中のロープ方向変換器の外観斜視図であり、図16(1)は2段のシーブを前向きとした状態、図16(2)は2段のシーブを右横向きとした状態を示す。図17はロープ方向変換器の分解図、図18はロープ方向変換器の動作説明図、図19、図20は簡易クレーン本体と補助具の動作説明図、図21は図15中のロープ方向変換器の使用状態を示す斜視図である。なお、図13と同一の構成部分には同一の符号を付してある。
図10の実施例ではロープ方向変換器に一つのシーブを設けた場合を例示したが、図15では同一の鉛直面内に上下斜め方向に2段のシーブを設けた場合を示す。
図15において、ビティ仮設足場300の最上部の建枠部材301の前側の縦枠301Aの上端部とそのすぐ下に、左横向きにして簡易クレーン本体40の基部支柱41と補助具50の基部支柱51が着脱自在かつブラケット43の旋回軸C’とウインチ側シーブ56の旋回軸Cが一致するように締結されている。また、縦枠301Aの内、補助具50の下側にロープ方向変換器200cの基部支柱(図16の符号201c参照)が左横向きにして着脱自在に装着されている。
図16(1)に示す如くロープ方向変換器200cの内、201cは基部部材としての角パイプから成る基部支柱であり、2つの締結金具(クランプ)202cにより、建枠部材301Aに鉛直向き、かつ着脱自在に締結されている。締結金具202cは基部支柱201cに予め固着していてもよく、或いは、現場で基部支柱201cに着脱自在に装着しても良い。203cは鉛直方向に装備された角パイプから成るシーブ支持部材であり、基部支柱201cに対して、上下2箇所の支軸204cにより水平面内で前方を基準にして左右に各々90乃至120度ずつ旋回可能に装着されている(図16(1)はシーブ支持部材を前方に向けたときの外観、図16(2)はシーブ支持部材を右方向に向けたときの外観を示す)。シーブ支持部材203cには上方に延設された一組のシーブ取り付け板205cと205cがボルト止めにより装着されており、このシーブ取り付け板205cと205cに上下2段の同形のシーブ206c、206dが鉛直向きに装着されている(図17参照)。シーブ206c、206dは同一の鉛直面内でかつ、シーブ支持部材203cの旋回軸C1から見て、下側のシーブ206dが上側のシーブ206cより離れた位置となる斜め下前側に配設されている。
従って、ウインチワイヤロープ81を下方からシーブ206d、206cの順にステップ状に曲げながら巻装することで、上方へ配設可能となっている。
図18に示す如く、ロープ方向変換器200cのシーブ206cのロープ出口206Cはシーブ支持部材203cの旋回方向に関わらず、支軸204cの軸線(シーブ支持部材203cの旋回軸線)C1と一致したまま変化しない(図18の(1)乃至(3)は各々シーブ206cの前向状態、左旋回状態、右旋回状態を示す)。
なお、ロープ方向変換器200cの締結金具202c、支軸204cは補助具50の締結金具52、支軸54と同一部材であり、ロープ方向変換器200cの基部支柱201cと補助具50の基部支柱51cは同じ断面寸法の角パイプから形成されている。従って、補助具50の下側にロープ方向変換器200cの基部支柱201cを装着する際の水平面内の向きを調節することで、ウインチ側シーブ56の旋回軸Cとシーブ支持部材203cの旋回軸(シーブ206cの旋回軸)C1が一致するように容易に装着できる。
図15に示す如くビティ仮設足場300の前面には、地上から荷の取り込みを行なうステージの一つ下まで、防護ネット500が装着されている。
ビティ仮設足場300の地上近くで補助具50の直下(ロープ方向変換器200cの直下)にウインチ(図示しない)が設置されており、このウインチから巻き出したウインチワイヤロープ81がビティ仮設足場300の防護ネット500の前面に沿って鉛直に上方に配設され、ロープ方向変換器200cの下段のシーブ206d、上段のシーブ206cに巻き掛けられたのち、シーブ206cのロープ出口206Cから縦枠301Aに沿って鉛直に上方へ配設され、補助具50のウインチ側シーブ56と簡易クレーン本体40に懸吊された荷側滑車47に巻装されて、先端の吊りフック82が下方へ垂下されている。吊りフック82には荷揚げ資材14を玉掛けした玉掛けワイヤ83が掛装されている。
次に、図15のロープ方向変換器200cの作用を説明する。なお、図15に示す如く、ビティ仮設足場300の最上部の建枠部材301の前側の縦枠301Aの上下に簡易クレーン本体40と補助具50が旋回軸C’、Cが一致するように設置済みであるとする。また、補助具50の直下のビティ仮設足場300の地上近くにウインチが設置済みであるとする。
ウインチから巻き出したウインチワイヤロープ81をビティ仮設足場300の前面に沿って防護シート500の前側を通ってほぼ鉛直に上方へ配設し、防護シート500の上方かつ補助具50の直下に相当する位置でステップ状に曲げ、縦枠301Aに沿って補助具50に向けて鉛直に上方へ配設したい場合、補助具50の下側の縦枠301Aに、ロープ方向変換器200cの基部支柱201cを横向きに装着する。この際、ロープ方向変換器200cの旋回軸C1は補助具50の旋回軸Cと一致するようにする。ウインチから巻き出したウインチワイヤロープ81を下方からシーブ206d、206cの順に巻き掛け、ロープ出口206Cより上方に向けて配設し、更に補助具50のウインチ側シーブ56、荷側滑車47に巻装する。
ロープ方向変換器200cはシーブ支持部材203cの向きを変えても、シーブ206cのロープ出口206Cの位置が変化せず、補助具50のウインチ側シーブ56の下方のウインチワイヤロープ81は振れない。従って、シーブ支持部材203cの向きを変えてもロープ方向変換器200cのシーブ206cには旋回力が生じない。ロープ方向変換器200cのシーブ支持部材203cを右旋回させてビティ仮設足場30の前方向きとすることにより、簡単に、ウインチワイヤロープ81を縦枠301Aの内、補助具50の下側の左脇に位置決めするとともに、シーブ206dの下方のウインチワイヤロープ81をビティ仮設足場300と防護ネット500に接触しないように配設できる。
荷を吊り上げるために、簡易クレーン本体40をビティ仮設足場300に対し前向きにすると、補助具50のウインチ側シーブ56は追従して前向きとなる(図19参照)。荷の取り込み等のため簡易クレーン本体40を左旋回させると、補助具50のウインチ側シーブ56も追従して左旋回するが、ロープ入り口56Aが旋回軸Cと一致しており、下側のウインチワイヤロープ81は振れない。従って、ロープ方向変換器200cのシーブ206cには旋回力が生じず、シーブ206dの下方のウインチワイヤロープ81は防護シート500の前側で鉛直方向を維持する(図20参照)。荷の取り込み時は、ブラケット43を左旋回させることで、足場内や建物400の上に取り込むことが可能となる(図15、図21参照)。
この第2実施例によれば、ビティ仮設足場300の縦枠301Aに装着したロープ方向変換器200cのシーブ支持部材203cの向きを変えても、第1シーブ206cのロープ出口206Cの位置が変化しない。また、第2シーブ206dが第1シーブ206cと同一鉛直面内で前側に設けられており、第2、第1シーブ206d、206cの順にウインチワイヤロープ81を巻装することにより、ステップ状に曲げることができる。従って、ウインチワイヤロープ81をビティ仮設足場300の前面で、防護シート500の上側かつ補助具50の直下に相当する個所で位置決めしながらステップ状に曲げて配設したい場合に、滑車を使用するよりも簡単かつ迅速に配設作業が可能となる。
なお、上記した第2実施例では第2シーブからロープが入り、第1シーブから出る場合を例に挙げて説明したが、第1シーブからロープが入り、第2シーブからロープが出るように使用しても良く、この場合、シーブ支持部材の旋回軸と第1シーブのロープ入り口が一致することになる。
本発明は、マンション、ビル等の建築物の新築・改修工事現場等の仮設足場に簡易クレーンを設置して足場部材、建築部材の荷揚げをする場合に適用できる。
14 荷揚げ資材
30、300 ビティ仮設足場
31、130 建枠部材
40 簡易クレーン本体
50 補助具
80 ウインチ
81 ウインチワイヤロープ
200a、200b、200c ロープ方向変換器
201、201c 基部支柱
202、202c 締結金具
203、203c シーブ支持部材
204、204c 支軸
206 シーブ
206c 第1シーブ
206d 第2シーブ

Claims (2)

  1. 仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
    基部部材に支軸により水平面内で旋回自在に軸支されたシーブ支持部材と、
    シーブ支持部材に装着されて荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープの途中が巻き掛けられるシーブと、
    から成り、
    シーブは旋回軸方向に見たシーブ支持部材の端部側に、シーブ支持手段の旋回軸を延長した方向へ支軸から離して装着されており、
    シーブのロープ入り口またはロープ出口はシーブ支持手段の旋回軸の延長線と一致していること、
    を特徴とするロープ方向変換器。
  2. 仮設足場の構造物に着脱自在に装着可能な基部部材と、
    基部部材に水平面内で旋回自在に軸支されたシーブ支持部材と、
    シーブ支持部材に装着されて荷の吊り上げを行なうウインチワイヤロープの途中が順に巻き掛けられる同一鉛直面に配設された2つの第1、第2シーブと、
    から成り、
    第1シーブのロープ入り口またはロープ出口はシーブ支持部材の旋回軸の延長線と一致しており、
    第2シーブはシーブ支持部材の旋回軸から見て第1シーブより離れた位置に配置したこと、
    を特徴とするロープ方向変換器。
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