JP3414418B2 - 家禽処理法および装置 - Google Patents

家禽処理法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は吊下コンベアから脚部を
介して吊下され、家禽の腹部から内臓物を除去してなる
家禽を処理する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の周知の家禽処理方法にあつて
は、家禽の腹部から取り出された後も依然として家禽と
つながれた内臓物が家禽の背部から吊下する。獣医検査
員はこの内臓物を観察し家禽が食用として適しているか
否かをチエックする。内臓物が不適と判別されると、こ
の家禽は不合格物として吊下コンベアから取り外され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの周知
の方法では内臓物、特に腸から出る***物により、その
家禽の外側が汚れて好ましくない欠点がある。
【０００４】本発明の目的はこの欠点を簡単且つ効果的
に除去可能な家禽処理法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば吊下コン
ベアから脚部を介して家禽を吊下し、家禽の腹部から内
臓物を除去し、除去した内臓物を処理した家禽と同期し
て移動してなる家禽処理法によつて上記目的が達成され
る。
【０００６】
【作用】上述の構成の本発明においては内臓物が家禽の
腹部から取り出されて分離せしめられ、家禽と内臓物と
が脂肪層のみでつながれるだけとなり、分離された内臓
物と家禽の外側とが接触されない。従つて内臓物による
汚染が大幅に低減される。また特に本発明によれば内臓
物の品質の判別によつて家禽の確実な検査が可能になる
よう、内臓物が家禽と完全に遊離されることなくある距
離家禽と同期して移動されるべく構成されていて、内臓
物が家禽と直接接触するようにはつながれないので汚染
の危惧がない反面、内臓物の品質を判断する獣医検査員
は検査した内臓物がいずれの家禽のものか容易に判別で
きることになる。
【０００７】本発明は更に、家禽の腹部から内臓物を除
去する装置を備えた本発明の家禽処理法を実施する装置
を提供し得るが、本発明による家禽処理装置は軌道の一
部に沿つて家禽と同期して内臓物を運搬するコンベアを
備えることを特徴とする。これにより内臓物は家禽に脂
肪層を介してつながれていても良いことになる。
【０００８】即ち内臓物用のコンベアの一部が家禽の側
部に対し配設された軌道に沿つて移動可能に構成するこ
とが好ましい。これにより家禽と内臓物との距離が最小
限にされ得、内臓物が家禽から完全に切離されたときで
も、内臓物と家禽との対応関係に誤りを生じる危惧がな
くなる。
【０００９】且つ本発明による家禽処理装置の簡潔な実
施例においては、コンベアがチエーンコンベアのような
エンドレスコンベアで形成され、実質的に水平な長手の
軌道に沿つて移動し、コンベアには夫々の内臓物を受容
する多くの移送装置が具備されていて、構造的に簡素で
はあるが極めて効果的に動作し得る。
【００１０】更にコンベアの移動方向は移送装置がコン
ベアの、家禽から最遠の距離を置いた個所で家禽と同期
移動するよう調整されていて、吊下コンベアにより移動
される家禽の側部に立つた獣医検査員は内臓物を正面か
ら検査でき、内臓物を最適状態で検査し得ることにな
る。
【００１１】加えて、別の実施態様によれば移送装置は
解放位置と閉鎖位置との間を移動可能な把握装置を備え
ていて、この把持装置は解放位置では家禽の腹部から除
去された内臓物を受容し、閉鎖位置ではこの内臓物が家
禽と同期移動されるように作用する。
【００１２】
【実施例】以下本発明を、本発明による家禽処理装置の
１実施例の簡略平面図に沿つて説明する。
【００１３】図面において一点鎖線１は矢印方向２に移
動される吊下コンベアを示している。処理対象の家禽３
（点線で示される）は周知の方法と同様に脚部４を介し
て吊下コンベア１に吊り下げられる。吊下コンベア１は
回転処理装置５に沿つて移動される。回転処理装置５の
周回装置６は回転処理装置５の円周方向に等間隔をもつ
て離間して配設され、家禽の腹部から内臓部を除去する
ように設けられている。周回装置６を備える回転処理装
置５の動作自体は周知であるから詳述する要がないもの
と考えるが、本実施例では家禽３が回転処理装置５を通
過するに従い所定の処理を受け、内臓部７が腹部から除
去されて家禽から完全に切離され得る。
【００１４】吊下コンベア１の移動方向に対して、回転
処理装置５の背部及び吊下コンベア１の側部に家禽３か
ら除去した内臓部を搬送する別のコンベアが配設され
る。図示の実施例において、このコンベアをなすエンド
レスチエーン８は２個の互いに逆回転するホイール９の
周囲を走行する。無論ベルトコンベアのような別のコン
ベアも採用され得る。エンドレスチエーン８には家禽の
夫々の内臓物７を受容する多数の移送装置が具備されて
おり、図示の実施例の場合把持装置１０として形成され
ている。上記のエンドレスチエーン８は矢印１１の方向
に走行される。
【００１５】回転処理装置５上の家禽３から除去された
内臓物７は周回装置６に沿つて移動され、エンドレスチ
エーン８の把持装置１０が周回装置６からの内臓物７を
受け取る。次に内臓物７はエンドレスチエーン８に沿つ
て移動される。エンドレスチエーン８の移動速度は吊下
コンベア１の移動速度に等しくされ、内臓物７はエンド
レスチエーン８の、家禽３から最遠の距離を置いた個所
で夫々対応する家禽３と同期して移動され得るように設
けられている。内臓物７が夫々の家禽３と正確に同期
（例えば内臓部７’と家禽３’あるいは内臓部７”と家
禽３”）するように吊下コンベア１はある曲路１２をと
つて移動される。
【００１６】把持装置１０は解放位置と閉鎖位置との間
を移動可能である。解放位置から閉鎖位置への移行は把
持装置１０と内臓物７を有する回転処理装置５の周回装
置６とが接近したときであり、このとき各内臓物７が把
持装置１０により円滑に把持されるよう構成する必要が
ある。把持装置１０と内臓物７がエンドレスチエーン８
の隣接する直線部を通過した後、把持装置１０は解放さ
れ、内臓物７が放出シユート１３に放出される。次にこ
の解放位置から把持装置１０は回転処理装置５へ戻され
る。
【００１７】エンドレスチエーン８の側部に立つ獣医検
査員１４により、通過する内臓物７に不適格なものが含
まれていないかがチエツクされる。獣医検査員１４の位
置から見て内臓物はエンドレスチエーン８の正面側部に
位置することになるから、好適に検査できる。またいず
れの内臓物７がいずれの家禽３のものであるかも同期移
動されているので問題なく判別できよう。
【００１８】尚本発明は上述の実施例に限定されること
はなく、特許請求の範囲内で各種の設計変更が可能であ
る。例えばエンドレスチエーン８は家禽と脂肪層のみを
通してつながれ、家禽とは非接触状態で内臓物を移送す
るように構成することも可能である。
【００１９】
【発明の効果】上述のように構成された本発明によれば
相対的に簡潔な構成をもつて家禽から内臓物を離間さ
せ、家禽に対し内臓物による汚染を生じることなく、処
理工程を遂行できる等々の顕著な効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の家禽処理装置の簡略説明図であ
る。
【符号の説明】
１ 吊下コンベア ３ 家禽 ３’ 家禽 ３” 家禽 ４ 脚部 ５ 回転処理装置 ６ 周回装置 ７ 内臓部 ７’ 内臓部 ７” 内臓部 ８ エンドレスチエーン ９ 逆回転ホイール １０ 把持装置 １３ 放出シユート １４ 獣医検査員

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（ａ） 吊下コンベアから家禽胴体を吊下
    げる工程と、 （ｂ） 家禽胴体が処理ステーシヨンを通過移動する間
    に家禽胴体の腹腔から内臓を除去するため家禽胴体に処
    理ステーシヨンを通過移動させる工程とを含む家禽胴体
    処理方法において、更に （ｃ） 処理ステーシヨンにおいて家禽胴体から内臓を
    分離して内臓検査用コンベアに移送する工程と、 （ｄ） 家禽胴体とそれから取出した内臓とが同時に検
    査ステーシヨンを通過するように家禽胴体吊下コンベア
    の速度と内臓検査用コンベアの速度を同期させる工程と
    を含むことを特徴とする処理方法。
  2. 【請求項２】（ａ） 家禽胴体を吊下げて移送する吊下
    コンベアと、 （ｂ） 吊下コンベアの一部に沿つて配置され、吊下コ
    ンベアによつて家禽胴体が移送される間に家禽胴体の腹
    腔から内臓を除去する装置を有する処理ステーシヨンと
    を備える家禽胴体処理装置において、更に （ｃ） 処理ステーシヨンにおいて家禽胴体から内臓を
    分離して内臓検査用コンベアに移送する装置と、 （ｄ） 家禽胴体吊下コンベアと内臓検査用コンベアの
    速度を同期させて家禽胴体と家禽胴体から分離した内臓
    とが検査ステーシヨンを同時に通過するようにする制御
    装置とを備えることを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項３】 内臓検査用コンベアの一部が家禽胴体用
    の吊下コンベアの側部に配設した軌道を通ることを特徴
    とする請求項２に記載の処理装置。
  4. 【請求項４】 内臓検査用コンベアが実質的に水平な長
    手の軌道に沿うチエーンコンベアのようなエンドレスコ
    ンベアでなり、エンドレスコンベアは夫々家禽一体ごと
    の内臓を受取る多数の移送装置を備えることを特徴とす
    る請求項３に記載の処理装置。
  5. 【請求項５】 内臓検査用コンベアの移動方向は、吊下
    コンベアの家禽胴体から最遠の検査用コンベアの部分に
    おいて家禽胴体と同期して検査用コンベアの移送装置が
    移動する方向であることを特徴とする請求項４に記載の
    処理装置。
  6. 【請求項６】 検査用コンベアの移送装置が、開放位置
    と閉止位置との間を移動する内臓把持装置でなることを
    特徴とする請求項４または５に記載の処理装置。
JP27477292A 1991-09-03 1992-09-02 家禽処理法および装置 Expired - Lifetime JP3414418B2 (ja)

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NL9101484 1991-09-03

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EP (1) EP0530868B3 (ja)
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DE (1) DE69208411T2 (ja)
DK (1) DK0530868T5 (ja)
ES (1) ES2083671T7 (ja)
NL (1) NL9101484A (ja)

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