JP3411070B2 - 重合体粉体の製造方法 - Google Patents

重合体粉体の製造方法

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JP3411070B2
JP3411070B2 JP23231093A JP23231093A JP3411070B2 JP 3411070 B2 JP3411070 B2 JP 3411070B2 JP 23231093 A JP23231093 A JP 23231093A JP 23231093 A JP23231093 A JP 23231093A JP 3411070 B2 JP3411070 B2 JP 3411070B2
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清之 堀井
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清之 堀井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重合体粉体の新規な製造
方法に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明
は、重合体ラテックスを連続的に凝固して、耐ブロッキ
ング性、流動性及びかさ比重で表される粉体特性に優
れ、かつ粒度が揃った球状の重合体粉体を効率よく製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂工業においては、重合体ラテックス
を凝固して重合体粉末を得る方法として、凝固槽の中に
重合体ラテックスと電解質水溶液とを、撹拌しながら一
括で又は連続的に添加し、両者を撹拌、混合して凝固ス
ラリーを得、さらに該スラリーに後処理を施し、脱水、
乾燥する方法が多用されている。その例として、特公平
3−51728号公報においては、ポリブタジエンなど
のゴム状重合体のラテックス中で、スチレン、メチルメ
タクリレート、アクリロニトリルなどの硬質重合体形成
性単量体を重合して得られるグラフト共重合体のラテッ
クスを、電解質水溶液と接触させて緩やかに凝析するこ
とによって実質的に球状の粒子としてグラフト共重合体
を析出させることを特徴とする、ゴム含有グラフト重合
体の製造方法が提案されている。しかしながら、この方
法は、粒子形成に時間がかかる、得られる粒子の粒度分
布が広い、脱水後の粒子の含水率が高くなる、などの欠
点を有している。また、特公平3−65376号公報に
おいては、特定の細管を用いたラテックス凝固用ノズル
を使用し、ここから重合体ラテックスを凝固液中に吐出
して凝固させることを特徴とする、重合体ラテックスの
凝固方法が提案されている。しかしながら、この方法
は、吐出した重合体ラテックスが凝固液と接触して糸状
に凝析するため、凝析効率が悪い上、凝固用ノズルの詰
まりなども生じることがあり、生産性の点で満足のいく
ものではなかった。さらに、粉体計量の自動化、輸送方
式の大型化などにより省力化が進められている今日、
(1)輸送や貯蔵中にブロッキングを起こして粉体が固
まってしまい、自動計量、輸送にかからない、(2)粉
体のかさ比重が低いために単位重量当たりの体積が大き
くなり、貯蔵面積を多く必要とする、などの問題点がク
ローズアッブされてきた。この対策として、ダスティン
グ剤などの添加剤を添加して粉体特性を改良する方法が
あるが、効果は必ずしも十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のラテ
ックス凝固方法が有する欠点を克服し、重合体ラテック
スを連続的に凝固して、耐ブロッキング性、流動性及び
かさ比重で表される粉体特性に優れ、かつ粒度が揃った
球状の重合体粉体を効率よく製造する方法を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、重合体ラテッス
を連続的に凝固して重合体粉体を製造するに当たり、レ
イノルズ数2100以下の重合体ラテックスの管路中の
流れに加圧流体を添加して重合体ラテックスのひずみ速
度を50〜5000sec-1としたのち、該重合体ラテッ
クスに電解質水溶液を連続的に添加することにより、そ
れぞれの固形分濃度が高い状態で両者の混合、分散が促
進されることによって該重合体ラテックスが連続的に凝
固し得、その結果、粒状で粒度が揃っており、粉体特性
に優れる重合体粉体が容易に得られることを見い出し
た。本発明は、このような知見に基づいて完成したもの
でる。すなわち、本発明は、重合体ラテックスを連続的
に凝固して重合体粉体を製造するに当たり、レノルズ数
2100以下の重合体ラテックスの流れに管路中におい
て加圧流体をサイクロン状に、あるいは管路に設けたス
リットから添加して重合体ラテックスのひずみ速度を5
0〜5000sec-1としたのち、該重合体ラテックスに
電解質水溶液を添加して凝固することを特徴とする重合
体粉体の製造方法を提供するものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
重合体粉体の製造方法においては、レイノルズ数210
0以下の重合体ラテックスの流れに、加圧流体を添加し
てそのひずみ速度を50〜5000sec-1としたのち、
該重合体ラテックスに電解質水溶液を添加することが必
要である。該レイノルズ数が2100を超えると、重合
体ラテックスの流れが乱れるため、凝固粒子が球状でな
くなるとともに、該凝固粒子により管路が詰まりやすく
なる。ここで、該レイノノレズ数Reは、式Re=d・
u・ρ/μ(ただし、d は管路径〔m〕、uは重合体ラ
テックスの線速度〔m/sec〕、ρは重合体ラテックス
の密度〔kg/m3〕、μは重合体ラテックスの粘度
〔kg/m・sec〕である)で示される。なお、ρ及び
μは重合体ラテックスの種類により決まる。また、管路
内を流れる重合体ラテックスの線速度は該管路の中心部
が最も大きい。本発明方法においては、上記条件で管路
内を流れる重合体ラテックスに加圧流体を添加すること
により、該重合体ラテックスの半径方向の線速度分布、
すなわち圧力勾配を強制的に変化させる。該線速度分布
の変化の度合は、後述のひすみ速度(Shear Rate)で表
される。
【0006】本発明方法においては、加圧流体として重
合体ラテックス又は水が用いられる。これらはそれぞれ
単独で用いてもよいし、併用してもよい。併用する場
合、重合体ラテックスと水との使用割合は特に制限はな
い。本発明に言うひずみ速度は、管路の形状及び加圧流
体の添加方法を変えることによって、流れの性状ととも
に変化させることができる。本発明においては、該重合
体ラテックスのひすみ速度eを50〜5000sec-1
範囲にすることが必要である。このひずみ速度eは、加
圧流体の線速度(水、重合体ラテックスともに添加する
場合は、流入容量の大きい方の成分の線速度)a1〔m
/sec〕及び重合体ラテックスの線速度a2〔m/sec〕
から、式 e =(a1−a2)/d により求めることができる。ここで、a1は加圧流体の
流量〔リットル/分〕を添加部分(例えばスリット)の
面積で除した値であり、同じくa2は重合体ラテックス
の流量〔リットル/分〕を管路の断面積で除した値であ
る。
【0007】該ひずみ速度が50sec-1未満では管路内
での電解質水溶液の分散が不均一となるために未凝固の
重合体ラテックスが多く発生する。一方5000sec-1
を超えると、重合体ラテックスの流れが乱れるため、凝
固粒子か球状でなくなるとともに、該擬固粒子により管
路が詰まりやすくなる。なお、ひずみ速度の好ましい範
囲は100〜3000sec-1、より好ましい範囲は30
〜2000sec-1ある。本発明方法においては、乳化重
合又は微細懸濁重合で得られる重合体ラテックスであれ
ば、特に制限なく使用することができる。特に好適に用
いられる重合体ラテックスとしては、例えばゴム状重合
体ラテックス、ゴム状重合体にモノオレフィン系単量体
をグラフト重合させたラテックス、モノオレフィン系単
量体の重合体にゴム形成単量体をグラフト重合させたラ
テックスなどが挙げられる。該ラテックスの性状につい
ては特に制限はないが、固形分濃度が15〜50重量
%、平均粒径が0.05〜1.0μmのものが望まし
い。
【0008】一般に、グラフト重合により、グラフト形
状を有する共重合体が得られる。その好ましい例として
は、ゴム状重合体を幹ポリマーとし、そのラテックス中
で、硬質重合体形成性単量体を枝重合体として乳化重合
させることによって得られたグラフト共重合体を挙げる
ことができる。該グラフト共重合体において幹ポリマー
となるか、重合体ラテックスとして用いられるゴム状重
合体の例としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アク
リルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体など、単独の
重合体としてのガラス転移点が−80〜−20℃の天然
又は合成ゴム重合体が挙げられる。これらは架橋してい
ても、架橋していなくてもよい。また、実際には1種の
みを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0009】一方、前記グラフト共重合体の枝重合体を
構成する硬質重合体形成性単量体としては、例えば
(イ)スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニ
ル化合物、(ロ)メチルメタクリレート、エチルメタク
リレートなどのメタクリル酸アルキルエステル及びこれ
らに対応するアクリル酸アルキルエステル、(ハ)アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのビニルシアン
化合物、(ニ)塩化ビニル、臭化ビニルなどのハロゲン
化ビニルなど、単独の重合体としてのガラス転移点が1
00〜140℃のものが挙げられる。これらの単量体は
1種のみを用いても、2種以上を組み合わせて用いても
よい。また、前記単量体から構成される硬質重合体は、
架橋していても架橋していなくてもよい。なお、上記
(ロ)としては、アルキルエステルの炭素数が1〜6程
度のものが好ましく用いられる。また、このグラフト共
重合体におけるゴム状重合体と硬質重合体形成性単量体
との比率については特に制限はない。本発明において
は、電解質水溶液は、重合体ラテックスの凝固剤として
一般的に使用される酸又は塩の水溶液であれば、任意の
ものを用いることができる。該凝固剤のうち酸の例とし
ては、無機酸として塩酸、硫酸、リン酸、硝酸などが、
有機酸として酢酸、酒石酸、アクリル酸などが挙げられ
る。一方、塩の例としては、硫酸アルミニウムに代表さ
れる硫酸塩の他、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、カ
リウムミョウバンなどの無機塩類、酢酸ナトリクム、酢
酸カルシウム、ギ酸カリウム、ギ酸カルシウムなどの有
機塩類などが挙げられる。これらは単独で、若しくは所
望により2種以上を混合して用いられる。
【0010】本発明における電解質水溶液の濃度は、電
解質の種類、重合体ラテックスの濃度や種類に応じて適
宜選ばれるが、ゴム状重合体単独、並びに該重合体にモ
ノオレフィン系単量体をグラフト重合させたラテックス
であれば、無機酸及び有機酸の場合で、通常、1〜10
重量%、好ましくは2〜8重量%、無機塩類及び有機塩
類の場合で、通常、1〜25重量%、好ましくは5〜1
5重量%である。本発明においては、重合体ラテックス
に、予め分散剤、滑剤、増粘剤、界面活性剤、可塑剤、
酸化防止剤、着色剤、発泡剤などの公知の添加物を添加
することもできる。分散剤としては、乳化重合や懸濁重
合の安定剤として通常使用される無機系分散剤または有
機系分散剤が使用可能てある。無機系分散剤の例として
は、第三リン酸カルシウムなどが、有機系分散剤の例と
しては、部分けん化ポリビニルアルコール、セルロー
ス、メチルセルロース、ポリアルキレンオキシド、ビニ
ルイミダゾールなどが挙げられる。また該分散剤とし
て、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩などの通
常の乳化剤も使用可能である。本発明においては、凝固
すべき重合体ラテックスと異なる重合体ラテックスを加
圧流体として添加してもよい。
【0011】本発明においては、下記に示す方法を施す
ことにより、重合体ラテックスと電解質水溶液との混
合、分散が促進される。該方法としては、(1)加圧流
体をサイクロン状に添加する方法(2)重合体ラテック
スが流れている管路に設けたスリットから加圧流体を添
加する方法、ノズルを設けた加庄流体供給管から加圧流
体を添加する方法を挙げることがてきる。
【0012】例えば、図1は、上記(1)の場合の加圧
流体の流れを例示したものであって、図中の符号1は加
圧流体供給部である。
【0013】(2)の場合の重合体ラテックスが流れて
いる管路に設けたスリットの形状については特に制限は
なく、管路に対する加圧流体の添加方法についても特に
制限はない。加圧流体を管路に対して平行に添加した場
合の該加圧流体の流れを、図2(a)に示す。また、図
2(b)は、加圧流体を斜めに添加した場合の該加圧流
体の流れを示したものである。図3は、環状に設けられ
かつ噴出口が曲面であるスリットを用いる場合における
加圧流体の流れを示したものである。この場合、環状ス
リットの管軸に対する角度θは0<θ≦90°の範囲内
とし、かつ噴出口部分はコアンダ(Coanda)効果がでるよ
うに曲面とする。該曲面の形態の一例を図4(b)に示
す。ここでいうコアンダ効果とは,気体や液体の噴流
が、噴流軸の方向とわん曲した壁の方向とが離れていて
も、壁の曲面に沿った方向の近くを流れようとする効果
をいう。該効果により、管路内を流れる重合体ラテック
スの流れの性状を、旋回流などに変えることができる。
これは、重合体ラテックスの流れと、管路に添加された
加圧流体の流れが合成されることによる。
【0014】これらの方法によって、球状で粒度が揃っ
ており、粉体特性にも優れる重合体粉体が容易に得られ
る。各方法で用いる装置の構造の1例について、以下に
説明する。なお、本発明で用いられる装置はこれらの例
には限定されない。たとえば図4(a)は装置の構造の
1例を示す断面図であって、管路出口5より太い径の部
分を有する主筒6の太い径側の端に、環状に形成された
スリット7を介して、ラテックス供給管2を備えた主筒
6と同じ径の補助筒8が接続され、該スリット7の主筒
6側の壁面9は滑らかにわん曲して主筒の内壁10に移
行し、同じく補助筒8側の壁面11は折れ曲がって補助
筒8の内壁12に移行するように形成され、主筒の反対
側の端は次第に径をせばめて出口管路5の径に等しくな
るようコーン状に形成されて、噴出口管路に接続されて
いる。なお、スリット7の補助筒8側の壁面11は図4
(b)に示す構造をとる。
【0015】また、前記スリット7の外側に管路内の重
合体ラテックスに旋回流を起こすための加圧流体を供給
する手段(すなわち、加圧流体供給管)3を備えるとと
もに、補助筒8の外側から主筒6の軸に沿って電解質水
溶液供給管4が挿入されている。この方法における装置
としては特開昭62−58100号公報記載のものを用
いることができる。主筒6の出口管路5との接続部分を
除く各管路の径は、装置自体の大きさ、実際の生産サイ
ズや各液体の流量によって適宜選ばれる。電解質水溶液
供給管4の出口位置については特に制限はないが、スリ
ット7と同じ位置が好ましい。該出口位置がラテックス
供給管2に近くなると、重合体ラテックスと電解質水溶
液の分散が不十分となるため、凝固粒子が球状でなくな
るとともに、該凝固粒子により電解質水溶液供給管4の
出口附近での管路の詰まりが生じやすくなる。図5は、
また別の装置の構造の1例を示す断面図であって、管路
出口5と同じ径の主筒6の端に、長方形状のスリット7
を介してラテックス供給管2を備えた主筒6と同じ径の
補助筒8が接続されている。また、スリット7の外側に
加圧流体供給管(加圧流体を添加する手段)3を備える
とともに、補助筒8の外側から主筒6の軸に沿って、電
解質水溶液供給管4が挿入されている。各管路の径の好
ましい範囲、及び電解質水溶液供給管4の好ましい位置
は、図4の場合と同様である。図6は、さらに別の装置
の構造の1例を示す断面図であって、管路出口5と同じ
径の主筒6の端に、スリット7を介して、ラテックス供
給管2を備えた主筒6と同じ径の補助筒8が接続され、
該スリット7の主筒6側の壁面9は滑らかにわん曲して
主筒の内壁10に移行し、同じく補助筒8側の壁面11
は折れ曲がって、一方は補助筒8の内壁12に移行する
ように、もう一方は端を主筒の内側に向ける形で形成さ
れている。また、前記スリット7の外側に加圧流体供給
管3を備えるとともに、補助筒8の外側から主筒6の軸
に沿って、電解質水溶液供給管4が挿入されている。各
管路の径の好ましい範囲、及び電解質水溶液供給管4の
好ましい位置は、図4の場合と同様である。
【0016】本発明方法においては、管路内を流れる重
合体ラテックスに加圧流体を添加してひずみ速度を一定
の範囲とした重合体ラテックスに、電解質水溶液を連続
的に添加することにより、重合体ラテックスが連続的に
凝固し、凝固スラリーが得られる。凝固の際の重合体ラ
テックス及び加圧流体の温度は、該ラテックスの最低造
膜温度及び重合体のガラス転移点を一つの目安として決
められる。その範囲は、ゴム状重合体単独、並びに該重
合体にモノオレフィン系単量体をグラフト重合させたラ
テックスであれば、通常10〜100℃、好ましくは2
0〜70℃である。なお、電解質水溶液の温度について
は特に制限はない。また、重合体ラテックスのpHは、
ラテックスが凝固を起こしうる範囲、すなわち6〜10
の間に維持されていればよい。本発明方法においては、
スラリーの処理は公知の方法によればよいが、脱水工程
におけるスラリーの脱水性の観点から、水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリでスラリーを中和し、かつ50〜10
0℃にて熱処理するのが望ましい。また、熱処理後のス
ラリーの脱水及び乾燥は常法により行えばよい。
【0017】本発明方法により、球状で粒度が揃ってお
り粉体特性にも優れる重合体粉体が得られる。その機構
は、電解質水溶液の液滴が小粒子を形成し該粒子が周囲
のラテックスを取り込みながら球形粒子を形成すること
によると推定される。本発明方法により得られる重合体
粉体としては、例えば各種グラフト共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、塩化ビニル樹脂、メチルメタクリレート樹
脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらは、そ
れぞれの重合体粉体における公知のあらゆる用途に使用
することができる。本発明方法により得られる該グラフ
ト共重合体の好適な例としては、MBS樹脂(メチルメ
タクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体)、AB
S(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、ABSM樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン−メチルメタクリレート共重合体)、AAS樹
脂(アクリル酸アルキルエステル−アクリロニトリル−
スチレン共重合体)、MAS樹脂(メチルメタクリレー
ト−アクリル酸アルキルエステル−スチレン共重合体)
などが挙げられる。これらのグラフト共重合体は、ダス
ティング剤などの添加剤を併用して、あるいは併用せず
に、塩化ビニル樹脂、メチルメタクリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂などの汎用樹脂の耐衝撃性改質剤とし
て使用することができる。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、ラテックスのひずみ速度及び
粉体の物性は、次のようにして求めた。この他、各装置
を約10分間連続運転した後のスケールの付着状況を、
目視により調べた。 (1)ひずみ速度(Shear Rate) 各流体を単独で流した際の流量、スリット開口面積、管
の断面積から各流体の線速度を求め、この値から所定の
計算により求めた。 (2)かさ比重 JIS K−6721に準拠して求めた。 (3)フリーフロー性 JIS K−6721記載の円錐型ホッパーに試料粉体
を満杯に入れたのち、該ホッパーの下部口を開いて、粉
体が該ホッパーから落ちきるまでの秒数を測定した。秒
数の小さいほど、粉体の流れが良好である。 (4)BIN(耐ブロッキング性) 貯蔵時の荷重への対応力の尺度として本測定を行った。
前記(3)のホッパーに試料粉体を満杯に入れたのち、
ホッパーより内径75mm、高さ75mmの円筒に試料
粉体を供給した。次いでこの粉体の上に直径74.5m
mの円板をのせ、この上に重り(荷重)を静かに置い
た。1分後にこの円板を取除き、粉体を満たした円筒を
ゆっくりと横倒しにして、1分以内に粉体がくずれるか
どうかを確認した。以上の操作を円板上の荷重を変えて
繰り返し、1分以内に粉体がくずれる最大荷重をBIN
(Block Index) とした。このBIN値が大きいほど、耐
ブロッキング性が良い。BINが200〜300(g)
では輸送・貯蔵中にブロッキングを起こしやすく、70
0(g)以上であればブロッキングを起こさず、受入れ
ホッパーからの移送や自動計量が容易となる。
【0019】実施例1 スチレンとメチルメタクリレートとの混合物をスチレン
−ブタジエン共重合体にグラフト重合させて得られたグ
ラフト共重合体(スチレン単位35重量%/メチルメタ
クリレート単位15重量%/ブタジエン単位50重量
%)を含む、温度40℃の重合体ラテックス(平均粒径
0.1μm、固形分濃度30重量%)を、図4に示す装
置(管路の内径:17.5mm)を用いて凝固処理し
た。まず、40℃の前記重合体ラテックスをラテックス
供給管2より流量5リットル/分にて供給した。この
時、該ラテックスのレイノズル数は300であった。次
に、40℃の温水を、加圧流体供給管3より、間隙が
0.2mmの環状スリットを通じて流量5リットル/分
にて添加し、装置内に重合体ラテックスの旋回流を起こ
した。この時、加圧流体供給管3の出口位置における温
水の線速度a1は760cm/sec、管路中央における重
合体ラテックスの線速度a2は35cm/secであり、ひ
ずみ速度eは414sec-1あった。次いで、電解質水溶
液供給管4より、30重量%の硫酸アルミニウム水溶液
を流量0.04リットル/分にて添加したところ、装置
内での凝固が起こり、出口管路5より凝固スラリーを連
続的に得た。得られたスラリーを80℃で熱処理し、さ
らに脱水乾燥して、グラフト共重合体の粉体を得た。こ
の粉体は、粒度が揃っており、球形で、かさ比重は0.
37g/ミリリットル、フリーフロー性は30秒、BI
Nは900gと良好であった。また約10分間の連続実
験終了後装置内を点検したが、スケールの付着は見られ
なかった。
【0020】実施例2 電解質水溶液の種類を変えて、実施例1と同じ重合体ラ
テックスを凝固処理した。なお、装置は実施例1と同じ
ものを用いた。まず、40℃の重合体ラテックスをラテ
ックス供給管2より流量5リットル/分にて供給した。
次に、40℃の温水を、加圧流体供給管3より、間隙が
0.2mmの環状スリットを通じて流量5リットル/分
にて添加し、装置内に重合体ラテックスの旋回流を起こ
した。次いで、電解質水溶液供給管4より5重量%濃度
の硫酸水溶液を流量0.3リットル/分にて添加したと
ころ、装置内で凝固が起きた。この凝固スラリーに5重
量%の水酸化ナトリウム水溶液を所定量加えて、該スラ
リーのpHを6.5に調整し、出口管路5より凝固スラ
リーを連続的に得た。得られたスラリーを80℃で熱処
理し、さらに脱水乾燥して、グラフト共重合体の粉体を
得た。この粉体は、粒度が揃っており、球形で、かさ比
重は0.39g/ミリリットル、フリーフロー性32
秒、BINは900gと良好であった。
【0021】実施例3 スチレンとメチルメタクリレートとの混合物をスチレン
−ブタジエン共重合体にグラフト重合させて得られたグ
ラフト共重合体(スチレン単位35重量%/メチルメタ
クリレート単位20重量%/ブタジエン単位45重量
%)を含む、温度60℃の重合体ラテックス(平均粒径
0.1μm、固形分濃度30重量%)を凝固処理した。
なお、装置は実施例1と同じものを用いた。まず、60
℃の温水を、加圧流体供給管3より流量5リットル/分
にて添加した。次に、60℃の前記重合体ラテックスを
ラテックス供給管2より流量5リットル/分にて供給
し、以降は実施例1と同様に処理して、グラフト共重合
体の粉体を得た。この粉体は、粒度が揃っており、球形
であった。粉体特性を表1に示す。
【0022】実施例4 主筒の反対側の端の径がせばめられていない装置を用い
た以外は実施例1と全く同様にして、重合体ラテックス
を凝固処理し、グラフト共重合体の粉体を得た。この粉
体は、粒度が揃っており、球形であった。粉体特性を表
1に示す。
【0023】実施例5 実施例1と同じ重合体ラテックスを凝固処理した。図5
に示す装置(管路の内径:17.5mm)を用い、加圧
流体供給管3より、長方形状のスリット(0.04cm
×3.5cm)を通じて、40℃の温水を流量5リット
ル/分に供給した。この時の温水の流れは、図2に示す
サイクロン状となった。次に40℃の重合体ラテックス
をラテックス供給管2より流量5リットル/分にて供給
した。次いで、実施例1と同様にして30重量%の硫酸
アルミニウム水溶液を流量0.04リットル/分にて添
加し、以降は実施例1と同様に処理して、グラフト共重
合体粉体を得た。この粉体は、粒度が揃っており、球形
であった。粉体特性を表1に示す。
【0024】実施例6 実施例1と同じ重合体ラテックスを凝固処理した。図6
に示す装置(管路の内径:17.5mm)を用い、ま
ず、40℃の重合体ラテックスをラテックス供給管2よ
り流量5リットル/分に供給した。次いで、40℃の温
水を、加圧流体供給管3より、間隙が0.2mmの環状
スリットを通じて、流量5リットル/分にて、管路に対
し平行に添加した。同時に、実施例1と同様にして30
重量%の硫酸アルミニウム水溶液を流量0.04リット
ル/分にて添加し、以降は実施例1と同様に処理して、
グラフト共重合体の粉体を得た。この粉体は、粒度が揃
っており、球形であった。粉体特性を表1に示す。
【0025】比較例1 水の流量を変えた以外は実施例1と全く同様にして重合
体ラテックスを凝固処理した。まず、40℃の重合体ラ
テックスをラテックス供給管2より流量5リットル/分
に供給した。次に、40℃の温水を、加圧流体供給管3
より、間隙が0.2mmの環状スリットを通じて流量
0.5リットル/分にて添加した。この時、該ラテック
スのひずみ速度eは23.5sec-1であった。次いで、
電解質水溶液供給管4より30重量%の硫酸アルミニウ
ム水溶液を流量0.04リットル/分にて添加したが、
重合体ラテックスは凝固されなかった。
【0026】比較例2 水の流量を変えた以外は実施例1と全く同様にして重合
体ラテックスを凝固処理した。まず、40℃の前記重合
体ラテックスを、ラテックス供給管2より流量5リット
ル/分に供給した。次に、40℃の温水を、加圧流体供
給管3より、間隙が0.2mmの環状スリットを通じ
て、流量60リットル/分にて添加した。この時、該ラ
テックスのひずみ速度eは5180sec-1であった。次
いで、電解質水溶液供給管4より30重量%の硫酸アル
ミニウム水溶液を流量0.04リットル/分にて添加
し、以降は実施例1と同様に処理して、グラフト共重合
体の粉体を得た。この粉体の形状は不定形であった。粉
体特性を表1に示す。
【0027】比較例3 重合体ラテックスの流量を変えた以外は実施例1と全く
同様にして重合体ラテックスを凝固処理した。まず、4
0℃の前記重合体ラテックスを、ラテックス供給管2よ
り流量40リットル/分に供給した。この時、該ラテッ
クスのレイノルズ数が2400であった。次に、40℃
の温水を、加圧流体供給管3より間隙が0.2mmの環
状スリットを通じて、流量5リットル/分にて添加し
た。この時、重合体ラテックスのひずみ速度eは354
sec-1であった。次いで、電解質水溶液供給管4より3
0重量%の硫酸アルミニウム水溶液を流量0.04リッ
トル/分にて添加し、以降は実施例1と同様に処理し
て、グラフト共重合体の粉体を得た。この粉体の形状は
不定形であった。粉体特性を表1に示す。
【0028】比較例4 撹拌中の凝固槽(容積:10リットル)に、実施例1と
同じ40℃の重合体ラテックスを流量5リットル/分に
供給し、同時に1.15重量%の硫酸アルミニウム水溶
液(40℃)を流量5.2リットル/分にて該凝固槽内
に添加し、連続的に凝固を行った。次に、該凝固槽から
連続的に排出されるスラリーを80℃で熱処理し、脱水
乾燥して、グラフト共重合体の粉体を得た。この粉体の
形状は不定型であった。粉体特性を表1に示す。
【0029】比較例5 撹拌中の凝固槽(容積:10リットル)に、実施例3と
同じ60℃の重合体ラテックスを流量5リットル/分に
供給し、同時に1.15重量%の硫酸アルミニウム水溶
液(40℃)を流量5.2リットル/分にて該凝固槽内
に添加し、以降は比較例4と同様に処理して、グラフト
共重合体の粉体を得た。この粉体の形状は不定形であっ
た。粉体特性を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例7 スチレンとメチルメタクリレートとの混合物をアクリル
酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの共重合体
にグラフト重合させて得られたグラフト共重合体(スチ
レン単位10重量%/メチルメタクリレート単位15重
量%/アクリル酸ブチル単位35重量%)アクリル酸2
−エチルヘキシル単位40重量%)を含む、温度40℃
の重合体ラテックス(平均粒径0.1μm、固形分濃度
30重量%)を、図4に示す装置(管路の内径:17.
5mm)を用いて凝固処理し、グラフト共重合体粉体を
得た。該凝固処理は実施例1と同様に行った。この粉体
は、粒度が揃っており、球形で、かさ比重は0.35g
/ミリリットル、フリーフロー性は35秒、BINは9
00gと良好であった。また、約10分間の連続実験終
了後装置内を点検したが、スケールの付着は見られなか
った。
【0032】実施例8 主筒の反対側の端の径がせばめられていない装置を用い
た以外は実施例7と全く同様にして、重合体ラテックス
を凝固処理し、グラフト共重合体の粉体を得た。この粉
体は、粒度が揃っており、球形であった。粉体特性を表
2に示す。
【0033】比較例6 撹拌中の凝固槽(容積:10リットル)に、実施例7と
同じ40℃の重合体ラテックスを流量5リットル/分に
供給し、同時に1.15重量%の硫酸アルミニウム水溶
液(40℃)を流量5.2リットル/分にて該凝固槽内
に添加し、以降は比較例4と同様に処理して、グラフト
共重合体の粉体を得た。この粉体の形状は不定形であっ
た。粉体特性を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明によると、重合体ラテックスを連
続的に凝固して重合体粉体を製造するに当たり、レイノ
ズル数2100以下の重合体ラテックスの流れに加圧流
体を添加してそのひずみ速度を50〜5000sec-1
し、この重合体ラテックスに電解質水溶液を連続的に添
加することにより、重合体ラテックスと電解質水溶液と
の混合、分散が促進され、それぞれの濃度が高い状態で
連続的に該重合体ラテックスを凝固させることができ、
球状で粉体特性に優れ、粒度の揃った重合体粉体が容易
に得られる。本発明方法で得られた重合体粉体は、従来
の凝固槽内での凝固処理により得られた粉体に比べて粉
体特性に優れているため、輸送や貯蔵中にブロッキング
が起きにくく自動計量、輸送が容易であること、かさ比
重が高いために貯蔵面積が少なくてすむこと、粒度が揃
っているために脱水工程での負荷が小さく、粉塵による
作業環境の悪化をもたらさないこと、粉体特性を改良す
るためにダスティング剤などの添加剤を必ずしも併用す
る必要がないこと、などの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の1例を示す概念図である。
【図2】本発明の方法の異なる例(a)(b)を示す概
念図である。
【図3】本発明の方法の例を示す概念図である。
【図4】(a)は、本発明の方法を実施するための装置
の構造の1例を示す断面図である。(b)は該装置のス
リットの補助筒側の壁面の拡大図である。
【図5】本発明の方法を実施するための装置の構造の1
例を示す断面図である。
【図6】本発明の方法を実施するための装置の構造の1
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加圧流体供給部 2 ラテックス供給管 3 加圧流体供給部 4 電解質水溶液供給管 5 管路 6 主筒 7 スリット 8 補助筒 9 スリットの主筒側壁面 10 主筒の内壁 11 スリットの補助筒側壁面 12 補助筒の内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 登志彦 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1 号 日本ゼオン株式会社 研究開発セン ター内 (72)発明者 加藤 鉱二 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1 号 日本ゼオン株式会社 研究開発セン ター内 (72)発明者 山本 誠 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1 号 日本ゼオン株式会社 川崎工場内 (56)参考文献 特開 昭56−18602(JP,A) 特開 昭63−264636(JP,A) 特開 昭58−80328(JP,A) 特開 昭60−15407(JP,A) 特開 昭60−124627(JP,A) 特開 昭57−187322(JP,A) 特開 昭51−107340(JP,A) 特開 昭62−227707(JP,A) 特開 平3−119030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/00 - 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体ラテックスを連続的に凝固して重
    合体粉体を製造するに当たり、レイノルズ数2100以
    下の重合体ラテックスの管路中の流れに加圧流体をサイ
    クロン状に添加して重合体ラテックスのひずみ速度を5
    0〜5000sec-1としたのち、該重合体ラテックスに
    電解質水溶液を添加して凝固することを特徴とする重合
    体粉体の製造方法。
  2. 【請求項2】 重合体ラテックスを連続的に凝固して重
    合体粉体を製造するに当たり、レイノルズ数2100以
    下の重合体ラテックスの管路中の流れに管路に設けたス
    リットから加圧流体を添加して重合体ラテックスのひず
    み速度を50〜5000sec-1としたのち、該重合体ラ
    テックスに電解質水溶液を添加して凝固することを特徴
    とする重合体粉体の製造方法。
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