JP3410637B2 - トッピング装置の制御方法及びトッピング装置 - Google Patents

トッピング装置の制御方法及びトッピング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トッピングの作業
開始直後から安定した厚さのゴム引きプライを製造しう
るトッピング装置の制御方法及びトッピング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コードを平行に配列したコード並
列体に、カレンダーロール機を用いて成形されたゴムフ
ィルムを圧着することによりゴム引きプライを製造する
トッピング方法が知られている。また、カレンダーロー
ル機においては、一般にゴムをコード並列体に圧着する
際などにカレンダーロールがゴム、コード並列体から大
きな圧力を受け、ロール自体にたわみが生じることがあ
り、そのため、ゴムフィルムやゴム引きプライの巾方向
厚さが不均一になるという問題がある。
【0003】このようなゴム厚さの不均一を防止するた
めに、例えば図8(a)に示す如く、互いに間隙hを隔
てて配されたカレンダーロール対a、bの前記間隙hを
ロールを上下に移動(左右独立して設定することも可
能)させることにより調節するロールギャップ調節手段
や、図8(b)に示す如く、カレンダロールbに対して
カレンダロールaの回転軸を傾けることによって、中点
Nに対して両端の間隙を大きく保つロールクロス調節手
段や、同図8(c)に示すように、油圧などを用いてカ
レンダロールaを撓ますことにより、他方のカレンダロ
ールbとにおいて両端の間隙を大きく保つロールベント
調節手段などがカレンダーロール機に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ロール
ギャップ調節手段、ロールクロス調節手段又はロールベ
ント調節手段の開発により、ゴムフィルム、ゴム引きプ
ライなどの厚さの不均一はかなり改善されるに至っては
いるものの、これらの調節手段の具体的な設定値などに
ついては、未だ熟練した作業者による経験と勘に頼る部
分が大きい。また、これらの調節手段の適正値は季節な
どにも関連して変動する。さらにトッピングの作業開始
直後においては、特にカレンダーロール機の前記ロール
ギャップなどの調節が難しく、安定した厚さ、品質のゴ
ム引きプライを製造するまでには多くの時間を要するこ
とがあり、製造開始から調整完了までの間に製造された
多くのゴム引きプライを無駄にすることがある。
【0005】本発明のうち請求項1及び3記載の発明
は、以上のような問題点に鑑み案出されたもので、トッ
ピングの作業開始直後から安定した厚さ、品質のゴム引
きプライを製造しうるトッピング装置の制御方法及びト
ッピング装置を提供することを目的としている。また、
請求項2及び4記載の発明は、トッピングが安定した後
においても、その後の環境変化などによる品質の劣化を
も抑制しうるトッピング装置の制御方法及びトッピング
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ロールギャップ調節手段、ロールクロス調節手段又はロ
ールベント調節手段の少なくとも1つの調節手段を具え
ることにより、調節可能な間隙を隔てて配されるカレン
ダーロール対を含むカレンダーロール機の前記間隙から
ゴムフィルムを連続して成形するとともに、圧着手段を
用いて前記ゴムフィルムをコード並列体に圧着しゴム引
きプライを製造するトッピング装置の制御方法であっ
て、トッピング開始時のカレンダーロールの温調温度、
雰囲気温度及び前記カレンダーロール対の間隙データを
含む製造データと、それによりゴム引き製造されるプラ
イの仕様データ、仕上がりデータを含む製品データとを
蓄えるとともに、好ましい製品データについての製造デ
ータを蓄積したデータベースから、製造するゴム引きプ
ライに関する好ましい製造データを取り出して記憶する
処理と、現在のカレンダーロールの温調温度と雰囲気温
度とを含む状況データを測定して記憶する処理と、前記
状況データと製造データとを比較し、その比較結果に基
づいて製造データの間隙データを補正することによりト
ッピング開始時の最適間隙データを求める処理と、前記
カレンダーロール対の間隙をトッピング開始時の最適間
隙データと等しく調節した後にトッピングを開始する処
理とを含むことを特徴とするトッピング装置の制御方法
である。
【0007】また請求項2記載の発明は、前記データベ
ースから、製造するゴム引きプライの製品データの中か
らゴム引きプライの適正厚さ及びゴムフィルムの適正厚
さに関する情報を取り出して記憶する処理と、トッピン
グ開始後に、ゴム引きプライの厚さ及びゴムフィルムの
厚さを測定してその測定結果を前記各適正厚さと比較
し、この比較結果に基づいて前記最適間隙データを修正
することによりトッピング開始後の最適間隙データを求
める処理と、前記カレンダーロール対の間隙をこのトッ
ピング開始後の最適間隙データと等しく調節する処理と
を含むことを特徴とする請求項1記載のトッピング装置
の制御方法である。
【0008】また請求項3記載の発明は、ロールギャッ
プ調節手段、ロールクロス調節手段又はロールベント調
節手段の少なくとも1つの調節手段を具えることにより
変化自在な間隙を有して配された対のカレンダーロール
の前記間隙からゴムフィルムを連続して成形しうるカレ
ンダーロール機と、前記ゴムフィルムをコード並列体に
圧着しうる圧着手段と、制御装置とを具えるとともに、
前記制御装置は、測定された現在のカレンダーロールの
温調温度と雰囲気温度とを含む状況データを記憶する処
理と、トッピング開始時のカレンダーロールの温調温
度、雰囲気温度及び前記カレンダーロール対の間隙デー
タを含む製造データと、それによりゴム引き製造される
プライの仕様データ、仕上がりデータを含む製品データ
とを蓄えるとともに、好ましい製品データについての製
造データを蓄積したデータベースから、製造するゴム引
きプライに関する好ましい製造データを取り出して記憶
する処理と、前記状況データと製造データとを比較し、
その比較結果に基づいて製造データの間隙データを補正
することによりトッピング開始時の最適間隙データを求
める処理と、前記カレンダーロール対の間隙をトッピン
グ開始時の最適間隙データと等しく調節した後にトッピ
ングを開始する処理とを行うことを特徴とするトッピン
グ装置である。
【0009】また請求項4記載の発明は、前記制御装置
は、前記データベースから、製造するゴム引きプライの
製品データの中からゴム引きプライの適正厚さ及びゴム
フィルムの適正厚さに関する情報を取り出して記憶する
処理と、トッピング開始後に測定されたゴム引きプライ
の厚さ及びゴムフィルムの厚さを前記各適正厚さと比較
し、この比較結果に基づいて前記最適間隙データを修正
することによりトッピング開始後の最適間隙データを求
める処理と、前記カレンダーロール対の間隙をこのトッ
ピング開始後の最適間隙データと等しく調節する処理と
を行うことを特徴とする請求項3記載のトッピング装置
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態であ
るトッピング装置を、その制御方法とともに図面に基づ
き説明する。本発明のトッピング装置1は、図1に示す
如く、変化自在な間隙h1、h2、h3を有して配され
た対のカレンダーロール(2a、2b)、(2c、2
d)及び(2b、2c)を具えるとともに、前記間隙h
1、h2からゴムフィルムGを連続して成形しうるカレ
ンダーロール機2と、前記ゴムフィルムGをコード並列
体3に圧着しうる圧着手段4と、制御装置5とを具え、
例えばタイヤ用のゴム引きプライを製造するものが例示
される。
【0011】本実施形態において、前記カレンダーロー
ル機2は、図示していないがロールギャップ調節手段、
ロールクロス調節手段又はロールベント調節手段の少な
くとも1つの調節手段を具えることにより前記間隙h1
〜h3を可変とする。ロールギャップ調節手段、ロール
クロス調節手段又はロールベント調節手段については、
従来の技術で説明した調節手段(図8参照)と同一であ
り、ここでの説明は省略するが、本発明のカレンダーロ
ール機2は、これらの調節手段のうち、少なくとも1つ
の調節手段を具えていればよいが、より好ましくはまた
本実施形態ではロールギャップ調節手段とロールクロス
調節手段の2つを具えるものを示している。
【0012】本実施形態では、トッピング装置1はコー
ド並列体3の両面をトッピングするものを例示してお
り、前記カレンダーロール機2は、図1に示す如くカレ
ンダーロール2b、2cの間隙h3にコード並列体3を
送り込むことにより、その両面に該カレンダーロール2
b、2cの表面に成形されたゴムフィルムG、Gを圧着
することができる。そのため、本例ではカレンダーロー
ル機2のカレンダーロール2b、2cが圧着手段4とし
ても機能する。またカレンダーロール機2には、予め熱
入れ、混練されて可塑化されたシードゴムgが適宜コン
ベヤによって供給される。
【0013】次に前記制御装置5は、各種の情報が入力
される。すなわち、温調温度計6a、6b、6c、6d
から現在の各カレンダーロールの温調温度Tn1、Tn
2、Tn3、Tn4が、雰囲気温度計7から現在の雰囲
気温度Teが、プライ厚さ検出装置9及びゴムフィルム
厚さ検出装置10から、製造されたゴム引きプライPの
厚さHp及びゴムフィルムGの厚さHgがそれぞれ入力
される。
【0014】また、制御装置5には、図に示すように、
データベースDBがアクセス自在に接続されている。こ
のデータベースDBは、例えば図3に示す如く、トッピ
ング開始時のカレンダーロールの温調温度、雰囲気温度
及び前記カレンダーロール対の間隙データを含む製造デ
ータAと、それによりゴム引き製造されるプライ、フィ
ルムについての仕様データB1、仕上がりデータ(ゴム
引きプライの適正厚さ、ゴムフィルムの適正厚さ)B2
を含む製品データBとを蓄えるとともに、過去に品質上
問題がなかった好ましい製品データについての製造デー
タを各プライのサイズ毎に複数ロット蓄積している。
【0015】なお、前記カレンダーロール対の間隙デー
タは、具体的には、各カレンダーロール2a〜2dのロ
ールギャップデータ、ロールクロスデータ、ロールベン
トデータなどが含まれており、前記ロールギャップデー
タにはロール両端の間隙値、またロールクロスデータに
はロールの交差角度、ロールベントデータにはロール両
端、中央の間隙値などが含まれる。
【0016】ここで、「品質上問題がない」とは、ゴム
フィルムGとコード並列体3との圧着力が小さいときに
生じるいわゆるプライの「浮き」や、逆に前記圧着力が
大きすぎることにより生じるプライの「つぶれ」などの
トラブルがないことを言う。
【0017】また、制御装置5は、図2に示すように、
本実施形態ではカレンダーロール2aを移動させること
により前記間隙h1を調節しうるロールギャップ調節用
のモータM1、M2、カレンダーロール2cを移動させ
ることにより前記間隙h3を調節しうるロールギャップ
調節用のモータM3、M4、カレンダーロール2dを移
動させることにより前記間隙h2を調節しうるロールギ
ャップ調節用のモータM5、M6、カレンダーロール2
aをカレンダーロール2bに対してクロスさせるロール
クロス調節用のモータM7、M8、カレンダーロール2
dをカレンダーロール2cに対してクロスさせるロール
クロス調節用のモータM9、M10を、後述する最適間
隙データに基づいて駆動しうるように構成されている。
なお、各カレンダーロールには、このように左右にモー
タを配することにより、左右独立して位置調節を行いう
る。
【0018】なお、制御装置5は例えば図4に示すよう
に、前記各温調温度計6a〜6d、雰囲気温度計7、プ
ライ厚さ測定装置9及びゴムフィルム測定装置10から
の信号を受け取る入力インターフェース5aと、各種の
演算処理を行うCPUと、プログラムなどが記憶されて
いるROMと、一時記憶可能な作業用のRAMと、出力
インターフェース5bと、モータコントローラ11とか
ら構成しうる。またCPUは、前記データベースDBと
はバスラインで接続される。
【0019】次に制御装置5の処理手順について、図
5、図6に示すフローチャートに基づき説明する。先
ず、制御装置5は、前記データベースDBからこれから
製造するゴム引きプライ、例えばAサイズのゴム引きプ
ライに関する好ましい製造データを取り出し、これを一
時的に記憶可能なRAMに記憶する(ステップS1)。
【0020】このとき、Aサイズのゴム引きプライにつ
いて多数のロットの例が記憶されている場合、最新の1
つの製造ロットの製造データを読み込んでも良いが、好
ましくは最近の複数ロットの製造データを読み出すこと
が好ましい。
【0021】次に、制御装置5は、現在のカレンダーロ
ール2a〜2dの温調温度Tn1〜Tn4と雰囲気温度
Teとを含む状況データを、前記温調温度計6a〜6d
及び雰囲気温度計7から読みとり、これをRAMに記憶
する(ステップS2)。
【0022】次に、制御装置5は、RAMに記憶された
前記状況データと製造データとを比較し、その比較結果
に基づいて製造データに含まれている間隙データを補正
することによりトッピング開始時の最適間隙データを求
める処理を行う(ステップS3)。ここでステップS1
で読み込まれた製造データが一つの場合には、この製造
データのカレンダーロール温調温度、雰囲気温度と状況
データのカレンダーロール温調温度、雰囲気温度とを比
較し、これらの温度差に基づき製造データの間隙デー
タ、すなわちカレンダーロール2a〜2dのロールギャ
ップデータ、ロールクロスデータ、ロールベントデータ
などを補正し、トッピング開始時の最適間隙データを求
めることができる。
【0023】また、ステップS1において、複数ロット
の製造データを読み込んでいる場合には、製造データに
含まれるトッピング開始時のカレンダーロールの温調温
度、雰囲気温度、各カレンダーロール2a〜2dのロー
ルギャップデータ、ロールクロスデータ、ロールベント
データの平均をとり、この平均値と前記状況データとを
比較して同様にトッピング開始時の最適間隙データを求
めることができる。
【0024】製造するゴム引きプライに関する好ましい
製造データを解析したところ、例えばトッピング開始時
のカレンダーロールの温調温度、雰囲気温度と、カレン
ダロールの間隙データとの間には一定の相関がある。し
たがって、現在のカレンダーロールの温調温度、雰囲気
温度が判れば、データベースの製造データを用いて最適
なカレンダーロールの間隙データを求めることができ
る。
【0025】なお最適なカレンダーロールの間隙データ
には、前述の如く、各カレンダーロール2a〜2dのロ
ールギャップデータ、ロールクロスデータ(必要であれ
ばロールベントデータ)が含まれる。
【0026】次に、制御装置5は、前記カレンダーロー
ル2a〜2dの間隙h1〜h3をトッピング開始時の前
記演算により求められた最適間隙データと等しくなるよ
うに、モータドライバ11を介して前記各モータM1〜
M10を駆動、調節した後にトッピングを開始する処理
を行う(ステップS4)。
【0027】このように、本発明のトッピング装置及び
トッピング装置の制御方法によれば、トッピングの作業
開始前に過去のトッピング開始時の情報と現在の状況と
を比較して最適なカレンダーロールの間隙データを求
め、これによりトッピングを開始するものであるため、
熟練作業者の勘だけに頼ることなくトッピング開始直後
から品質トラブルが少なくかつ安定した厚さのゴム引き
プライを製造しうる。
【0028】なおトッピング開始後においても、カレン
ダーロールの温調温度、雰囲気温度は変化する。そのた
め、トッピング開始直後にプライ厚さが一旦安定した場
合においても、さらにカレンダーロールの最適間隙デー
タを変化させていくことにより環境変化に対応すること
が望ましいものであり、本実施形態においては、前記制
御装置5は、このような処理をも行うものを例示してい
る。
【0029】図6には、制御装置5のかかる処理の手順
を示している。先ず、制御装置5は、前記データベース
DBから、製造するゴム引きプライの製品データの中か
らゴム引きプライの適正厚さHpt及びゴムフィルムの
適正厚さHgtに関する情報を取り出してRAMに記憶
する処理を行う(ステップS5)。なお、前記各適正厚
さHpt、Hgtは、好ましくはまた本実施形態ではそ
れぞれプライ、フィルムの巾方向の両端部及び中央部の
計3箇所の位置の厚さを含むものとしている。
【0030】次に、制御装置5は、プライ厚さ測定装置
9及びゴムフィルム厚さ測定装置10から現在のゴム引
きプライの厚さHp及びゴムフィルムGの厚さHgを読
み込んでRAMに記憶する処理を行う(ステップS
6)。なお前記同様に、プライ厚さ測定装置9及びゴム
フィルム厚さ測定装置10についても、前記適正厚さに
対応してそれぞれプライ、フィルムの巾方向の両端部及
び中央部の計3箇所の位置の厚さを含むものとしてい
る。
【0031】そして、前記制御装置5は、前記製品デー
タのゴム引きプライの適正厚さHpt及びゴムフィルム
の適正厚さHgtと、現在のゴム引きプライの厚さHp
及びゴムフィルムGの厚さHgとをそれぞれ比較し、こ
の比較結果に基づいてゴム引きプライP、ゴムフィルム
Gの厚さが適正厚さに近づくようにトッピング開始時の
前記最適間隙データを修正することによりトッピング開
始後の最適間隙データを求める処理を行う(ステップS
7)。
【0032】このように、本実施形態では、トッピング
開始時の最適間隙データを求めこれによりトッピングを
開始するとともに、トッピング開始後の最適間隙データ
を求めてトッピング開始時の最適間隙データを修正して
いることにより、トッピング開始後の環境変化などに基
づきゴム引きプライの品質が劣化するのをトッピング開
始時の最適間隙データをトッピング開始後の最適間隙デ
ータに修正することによって有効に防止でき、品質の高
いゴム引きプライの生産性を高めうる。
【0033】以上説明したが、制御装置5は、図7に示
す如く、トッピング開始時taから品質が安定するまで
のtbまでのトッピング初期(ta〜tb間)は、トッ
ピング速度(単位時間当たりのコード並列体をトッピン
グした長さ)が緩やかに上昇するようにカレンダーロー
ル2a〜2bを回転させている。このトッピング初期
は、ゴム引きプライの品質が不安定となるが、本発明に
よればこの時間が短縮でき、早期に安定品質かつ厚さの
ゴム引きプライが製造しうる。
【0034】また、トッピング中期(tb〜tc間)は
品質が安定しており、トッピング速度は最大でしかも一
定速度を維持する。なお本実施形態ではこのtb〜tc
間においても、ゴム引きプライ、ゴムフィルムの厚さを
適宜監視して最適間隙データを修正する好ましい態様の
ものを示しているため、この間に製造されるゴム引きプ
ライの品質は非常に高いものとなる。
【0035】さらにトッピング終期(tc〜td間)
は、トッピング終了により品質がやや不安定になるがそ
の時間は非常に短い。またこの間のトッピング速度は緩
やかに低下するよう制御している。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載のト
ッピング装置の制御方法、及び請求項3記載のトッピン
グ装置によれば、トッピングの作業開始前に、過去に品
質上問題がなかったトッピング開始時の情報と、現在の
状況とを比較して最適なカレンダーロールの間隙データ
を求め、これによりとッピングを開始するものであるた
め、熟練作業者の勘だけに頼ることなくトッピング開始
直後から安定した品質かつ厚さのゴム引きプライを製造
することができ、かつトッピング開始時からゴム引きプ
ライの品質が安定するまでの時間を短縮しゴム引きプラ
イの生産性を大巾に高めうる。
【0037】また、請求項2記載のトッピング装置の制
御方法、及び請求項4記載のトッピング装置によれば、
トッピング開始後において、トッピングされたゴム引き
プライの厚さ、ゴムフィルムの厚さをそれぞれ監視し、
これを最適なゴム引きプライの適正厚さ、ゴムフィルム
の適正厚さと比較してトッピング開始後の最適間隙デー
タを求めてトッピング開始時の最適間隙データに修正を
加えることにより、前記作用効果に加え、トッピング開
始後においても変化する状況に応じてゴム引きプライの
品質が劣化するのを有効に防止でき、品質の高いゴム引
きプライの生産性を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態を示す概念図である。
【図3】データベースのデータの内容を説明する概念図
である。
【図4】制御装置を例示するブロック図である。
【図5】制御装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】制御装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】制御装置のタイミングチャートである。
【図8】(a)〜(c)は、それぞれロールギャップ、
ロールクロス及びロールベントを説明する線図である。
【符号の説明】
1 トッピング装置 2 カレンダーロール機 3 コード並列体 4 圧着手段 5 制御装置 DB データベース G ゴムフィルム P ゴム引きプライ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールギャップ調節手段、ロールクロス調
    節手段又はロールベント調節手段の少なくとも1つの調
    節手段を具えることにより、調節可能な間隙を隔てて配
    されるカレンダーロール対を含むカレンダーロール機の
    前記間隙からゴムフィルムを連続して成形するととも
    に、 圧着手段を用いて前記ゴムフィルムをコード並列体に圧
    着しゴム引きプライを製造するトッピング装置の制御方
    法であって、 トッピング開始時のカレンダーロールの温調温度、雰囲
    気温度及び前記カレンダーロール対の間隙データを含む
    製造データと、それによりゴム引き製造されるプライの
    仕様データ、仕上がりデータを含む製品データとを蓄え
    るとともに、好ましい製品データについての製造データ
    を蓄積したデータベースから、 製造するゴム引きプライに関する好ましい製造データを
    取り出して記憶する処理と、 現在のカレンダーロールの温調温度と雰囲気温度とを含
    む状況データを測定して記憶する処理と、 前記状況データと製造データとを比較し、その比較結果
    に基づいて製造データの間隙データを補正することによ
    りトッピング開始時の最適間隙データを求める処理と、 前記カレンダーロール対の間隙をトッピング開始時の最
    適間隙データと等しく調節した後にトッピングを開始す
    る処理とを含むことを特徴とするトッピング装置の制御
    方法。
  2. 【請求項2】前記データベースから、製造するゴム引き
    プライの製品データの中からゴム引きプライの適正厚さ
    及びゴムフィルムの適正厚さに関する情報を取り出して
    記憶する処理と、 トッピング開始後に、ゴム引きプライの厚さ及びゴムフ
    ィルムの厚さを測定してその測定結果を前記各適正厚さ
    と比較し、この比較結果に基づいて前記最適間隙データ
    を修正することによりトッピング開始後の最適間隙デー
    タを求める処理と、 前記カレンダーロール対の間隙をこのトッピング開始後
    の最適間隙データと等しく調節する処理とを含むことを
    特徴とする請求項1記載のトッピング装置の制御方法。
  3. 【請求項3】ロールギャップ調節手段、ロールクロス調
    節手段又はロールベント調節手段の少なくとも1つの調
    節手段を具えることにより変化自在な間隙を有して配さ
    れた対のカレンダーロールの前記間隙からゴムフィルム
    を連続して成形しうるカレンダーロール機と、前記ゴム
    フィルムをコード並列体に圧着しうる圧着手段と、制御
    装置とを具えるとともに、 前記制御装置は、測定された現在のカレンダーロールの
    温調温度と雰囲気温度とを含む状況データを記憶する処
    理と、 トッピング開始時のカレンダーロールの温調温度、雰囲
    気温度及び前記カレンダーロール対の間隙データを含む
    製造データと、それによりゴム引き製造されるプライの
    仕様データ、仕上がりデータを含む製品データとを蓄え
    るとともに、好ましい製品データについての製造データ
    を蓄積したデータベースから、製造するゴム引きプライ
    に関する好ましい製造データを取り出して記憶する処理
    と、 前記状況データと製造データとを比較し、その比較結果
    に基づいて製造データの間隙データを補正することによ
    りトッピング開始時の最適間隙データを求める処理と、 前記カレンダーロール対の間隙をトッピング開始時の最
    適間隙データと等しく調節した後にトッピングを開始す
    る処理とを行うことを特徴とするトッピング装置。
  4. 【請求項4】前記制御装置は、前記データベースから、
    製造するゴム引きプライの製品データの中からゴム引き
    プライの適正厚さ及びゴムフィルムの適正厚さに関する
    情報を取り出して記憶する処理と、 トッピング開始後に測定されたゴム引きプライの厚さ及
    びゴムフィルムの厚さを前記各適正厚さと比較し、この
    比較結果に基づいて前記最適間隙データを修正すること
    によりトッピング開始後の最適間隙データを求める処理
    と、 前記カレンダーロール対の間隙をこのトッピング開始後
    の最適間隙データと等しく調節する処理とを行うことを
    特徴とする請求項3記載のトッピング装置。
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