JP3409651B2 - 自動車のペダルブラケット構造 - Google Patents

自動車のペダルブラケット構造

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JP3409651B2
JP3409651B2 JP18141897A JP18141897A JP3409651B2 JP 3409651 B2 JP3409651 B2 JP 3409651B2 JP 18141897 A JP18141897 A JP 18141897A JP 18141897 A JP18141897 A JP 18141897A JP 3409651 B2 JP3409651 B2 JP 3409651B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/09Control elements or operating handles movable from an operative to an out-of-the way position, e.g. pedals, switch knobs, window cranks

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  • Steering Controls (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のブレーキ
ペダルやアクセルペダル等のペダルを車体に取り付ける
ペダルブラケットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキペダル等のペダルの取
付構造としては、例えば実開平6−1113号公報に示
されているように、ペダルアームの上端部を回動自在に
軸支したペダルブラケットの前壁をダッシュロアパネル
にボルト・ナットにより締結固定すると共に、該ペダル
ブラケットの上壁を前記ダッシュロアパネルに接合され
て車室側に張り出したダッシュアッパパネルの下面部に
ボルト・ナットにより締結固定して、該ペダルブラケッ
トをダッシュロアパネルとダッシュアッパパネルとに跨
って固定して取り付けるようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ペダルブラケットは前
述のようにダッシュロアパネルと、車室側に張り出した
ダッシュアッパパネルの下面とにそれぞれ締結固定して
あるため、車両の前面衝突時にダッシュロアパネルが車
室側に変形してペダルブラケットが該ダッシュロアパネ
ルとともに後退移動すると、ダッシュアッパパネルの下
面部との締結点を支点として該ペダルブラケットに後ろ
斜め上がりの回転モーメントが生じて、該ペダルブラケ
ットが後ろ斜め上方に向けて後退移動する傾向となる。
【0004】一方、インストルメンタルパネルの内側、
即ち、車室前方には、前記ペダルブラケット後方の斜め
上方に近接して、ステアリングコラムを支持するステア
リングメンバが配設してあるため、車両の前面衝突時に
前述のようにペダルブラケットが後退移動した時に、該
ペダルブラケットの後端部がステアリングメンバに干渉
して、該ステアリングメンバに衝突入力が作用する可能
性がある。
【0005】そこで、本発明は車両の前面衝突時にダッ
シュロアパネルの車室側への変形に伴ってペダルブラケ
ットが後退移動しても、該ペダルブラケットがステアリ
ングメンバに干渉するのを回避することができる自動車
のペダルブラケット構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ペ
ダルアームの上端部を回動自在に軸支したペダルブラケ
ットをダッシュロアパネルとダッシュアッパパネルとに
跨って取り付けた構造において、前記ペダルブラケット
を、ダッシュロアパネルに固定したフロントブラケット
と、ペダルアームの上端部を軸支し、ダッシュアッパパ
ネルの下側に取り付けたリヤブラケットとに分割して形
成し、かつ、フロントブラケットをリヤブラケットに対
して後方にスライド移動可能に接続したことを特徴とし
ている。
【0007】請求項2にあっては、請求項1に記載のフ
ロントブラケットの後部、およびリヤブラケットの前部
には、両者を接続するボルトを挿通するボルト孔を前後
方向の長孔に形成すると共に、フロントブラケットのボ
ルト孔の後側止端部と、リヤブラケットのボルト孔の前
側止端部とに前記ボルトを挿通してフロントブラケット
とリヤブラケットとを接続したことを特徴としている。
【0008】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
のリヤブラケットの上壁をダッシュアッパパネルの下面
部に当接し、リヤブラケットに後退方向に作用する衝撃
が所定荷重を越えると、ダッシュアッパパネルから離脱
するように固定したことを特徴としている。
【0009】請求項4にあっては、請求項3に記載のリ
ヤブラケットの上壁はダッシュアッパパネルの下面部に
前傾状態に取り付けてあって、該上壁には固定用のボル
トを挿通するボルト挿通孔を形成してあると共に、該ボ
ルト挿通孔の前部側にボルトの頭部側よりも大きな開口
幅で連設形成されて、リヤブラケットの後退移動時にボ
ルトの頭部側より抜け出す窓部を有する離脱用スリット
を形成したことを特徴としている。
【0010】請求項5にあっては、請求項4に記載のリ
ヤブラケットの上壁のボルト挿通孔を形成した部分に
は、該上壁の一般面よりも若干高く膨出成形されて前方
に傾斜するスロープ状の取付面が形成されていることを
特徴としている。
【0011】請求項6にあっては、請求項3〜5に記載
のリヤブラケットの上壁後端が該リヤブラケットの後方
に車幅方向に配設した断面略円形のステアリングメンバ
の略下半部以下の高さとなる高さ位置に設定したことを
特徴としている。
【0012】請求項7にあっては、請求項3〜6に記載
のステアリングメンバの下側部には、リヤブラケットの
後端部に対応する位置に、該リヤブラケットの後退移動
時にその後端部がくぐり抜け可能な凹部を形成したこと
を特徴としている。
【0013】請求項8にあっては、請求項1〜7に記載
のリヤブラケットに設けたペダルシャフトに回動自在に
軸支したペダルアームに後方への回動力を付勢すると共
に、前記ペダルシャフトに回動自在に軸支されてマスタ
ーバックのプッシュロッドに連結したプッシュロッドレ
バーと、常態にあっては前記ペダルアームとプッシュロ
ッドレバーとを一体に接続し、衝突検知手段の検出作用
によりこれらペダルアームとプッシュロッドレバーとを
切り離すクラッチ手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項9にあっては、請求項8に記載のプ
ッシュロッドレバーまたはペダルアームのどちらか一方
をペダルシャフトの軸方向に摺動自在に軸支すると共
に、クラッチ手段をペダルアームとプッシュロッドレバ
ーの各軸部に形成したボス部端面に形成されて相互に係
合する噛合部と、常態でプッシュロッドレバーとペダル
アームとの前記噛合部が係合するように位置決めさせる
と共に、所定荷重を越えると変位してプッシュロッドレ
バーまたはペダルアームのどちらか一方がペダルシャフ
トの軸方向に沿って前記噛合部の係合が外れる方向へ移
動するのを許容しうる位置決め手段とで構成したことを
特徴としている。
【0015】請求項10にあっては、請求項9に記載の
位置決め手段を、リヤブラケットにペダルシャフトと平
行に設けたアームシャフトに軸方向に摺動自在に軸支さ
れてプッシュロッドレバーまたはペダルアームのどちら
か一方に連結したクラッチアームと、該クラッチアーム
をアームシャフトの軸方向の所定位置に位置決めすると
共に所定荷重を越えると変位する位置決め部材とで構成
したことを特徴としている。
【0016】請求項11にあっては、請求項10に記載
の衝突検知手段を、アームシャフトに回転自在に軸支さ
れて、衝突荷重によりフロントブラケットが後退移動す
ることによって該フロントブラケット後部に設けた係合
部に係合して回動する衝突検知レバーと、クラッチアー
ムと衝突検知レバーの各軸支部に形成したボス部端面に
形成されて相互に係合し、衝突検知レバーの回動により
位置決め部材の位置決め力に抗してクラッチアームをア
ームシャフトの軸方向に沿って前記噛合部の係合が外れ
る方向に移動させるカム部とで構成したことを特徴とし
ている。
【0017】請求項12にあっては、請求項10,11
に記載の位置決め部材を、クラッチアームをアームシャ
フトの軸方向に付勢するスプリングにより構成したこと
を特徴としている。
【0018】請求項13にあっては、請求項8〜12に
記載のプッシュロッドレバーまたはペダルアームのどち
らか一方に、常態にあっては他方の前後側縁に係合して
これら両者を連結し、かつ、前記クラッチ手段によりこ
れらプッシュロッドレバーとペダルアームとを切り離し
た際には係合解除される爪部を設けたことを特徴として
いる。
【0019】請求項14にあっては、請求項8〜13に
記載のリヤブラケットとプッシュロッドレバーとに跨っ
てリターンスプリングを張設して、プッシュロッドレバ
ーを介してペダルアームに後方への回動力を付勢したこ
とを特徴としている。
【0020】
【発明の効果】請求項1によれば、ペダルブラケット
を、ダッシュロアパネルに固定したフロントブラケット
と、ペダルアームの上端部を軸支し、ダッシュアッパパ
ネルの下側に取り付けたリヤブラケットとに分割して形
成し、かつ、フロントブラケットをリヤブラケットに対
して後方にスライド移動可能に接続してあるため、車両
の前面衝突によりダッシュロアパネルが車室側へ変形す
るのに伴ってフロントブラケットが後退移動しても、該
フロントブラケットはリヤブラケットに対して後方にス
ライド移動するだけで、リヤブラケットの後退移動を抑
えられ、該リヤブラケットがその後端部近傍の上方位置
に配設されたステアリングメンバに干渉するのを回避す
ることができる。
【0021】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、フロントブラケットの後部、およびリヤブラケット
の前部には、両者を接続するボルトを挿通するボルト孔
を前後方向の長穴に形成すると共に、フロントブラケッ
トのボルト孔の後側止端部と、リヤブラケットのボルト
孔の前側止端部とに前記ボルトを挿通してフロントブラ
ケットとリヤブラケットとを接続してあるため、フロン
トブラケットのリヤブラケットに対するスライドストロ
ークを十分に確保することができる。
【0022】請求項3によれば、請求項1、2の効果に
加えて、リヤブラケットの上壁をダッシュアッパパネル
の下面部に当接し、リヤブラケットに後退方向に作用す
る衝撃が所定荷重を越えるとダッシュアッパパネルから
離脱するように取り付けてあるため、車両の前面衝突に
よりダッシュロアパネルの車室側への変形に伴ってフロ
ントブラケットがリヤブラケットに対して後方へスライ
ド移動するが、万一、このダッシュロアパネルの変形量
がフロントブラケットのスライドストロークを越えてリ
ヤブラケットに衝突荷重が入力しても、その入力が所定
荷重を越えるとリヤブラケットがダッシュアッパパネル
から離脱するので、該ダッシュアッパパネルによって動
きを拘束されることがなく、従って、リヤブラケットの
上壁の取付点を支点とする後ろ上がりのモーメントが生
じることはない。
【0023】この結果、リヤブラケットの後端部が後ろ
斜め上方に向けて後退移動することがなく、該リヤブラ
ケットの後端部近傍の上方位置に配設されたステアリン
グメンバとの干渉回避をより一層徹底させることができ
る。
【0024】請求項4によれば、請求項3の効果に加え
て、リヤブラケットの上壁はダッシュアッパパネルの下
面部に前傾状態に取り付けてあって、該上壁には固定用
のボルトを挿通するボルト挿通孔を形成してあると共
に、該ボルト挿通孔の前部側にボルトの頭部側よりも大
きな開口幅で連設形成されて、リヤブラケットの後退移
動時にボルトの頭部側より抜け出す窓部を有する離脱用
スリットを形成してあるため、車両の前面衝突によるダ
ッシュロアパネルの変形量がフロントブラケットのスラ
イドストロークを越え、リヤブラケットに衝突荷重が入
力してリヤブラケットが後退移動すると、この離脱用ス
リットからボルトの頭部側が引掛かり生じることなく抜
け出して、リヤブラケットの上壁の離脱作用をスムース
に行わせることができる。
【0025】請求項5によれば、請求項4の効果に加え
て、リヤブラケットの上壁のボルト挿通孔を形成した部
分には、該上壁の一般面よりも若干高く取付面を形成し
てあるので、該上壁のダッシュアッパパネル下面部との
接触面積が小さく、従って、リヤブラケットが後退移動
し離脱する際の摩擦抵抗を小さくすることができると共
に、該取付面は前方に傾斜するスロープ状に膨出成形し
てあるため、リヤブラケットの離脱作用をより一層スム
ースに行わせることができる。
【0026】請求項6によれば、請求項3〜5の効果に
加えて、リヤブラケットの上壁後端が該リヤブラケット
の後方に車幅方向に配設した断面略円形のステアリング
メンバの略下半部以下の高さとなる高さ位置に設定して
あるため、リヤブラケットが後退移動して、万一、その
後端がステアリングメンバに干渉するようなことがあっ
ても、該ステアリングメンバの下側に滑り抜けてステア
リングメンバに衝突入力が作用するのを回避することが
できる。
【0027】請求項7によれば、請求項3〜6の効果に
加えて、リヤブラケットが後退移動した際に、その後端
がステアリングメンバの下側部に形成した凹部をくぐり
抜けることができるため、リヤブラケットがステアリン
グメンバに干渉するのを確実に回避することができる。
【0028】請求項8によれば、請求項1〜7の効果に
加えて、通常の状態ではクラッチ手段によってペダルア
ームとプッシュロッドレバーとを一体に接続してあるた
め、ペダルアームの踏み込み操作により該ペダルアーム
とプッシュロッドレバーとが一体に回動して、一般のブ
レーキペダル装置と変わりのないマスターバック作動を
行わせることができる。
【0029】一方、車両が前面衝突すると、衝突検知手
段の検出作用よりクラッチ手段が作動してペダルアーム
とプッシュロッドレバーとを切り離すから、マスターバ
ックが後退移動し、もしくはダッシュロアパネルが車室
側へ変形してマスターバックのプッシュロッドが後退移
動しても、プッシュロッドレバーが空振り回動するだけ
で、ペダルアームに衝突荷重が入力するのを回避するこ
とができる。
【0030】請求項9によれば、請求項8の効果に加え
て、クラッチ手段をペダルアームおよびプッシュロッド
レバーの各軸支部のボス部端面に形成した噛合部と、プ
ッシュロッドレバーまたはペダルアームのどちらか一方
をペダルシャフトの軸方向に沿って前記噛合部が係合す
るように位置決めし、かつ、所定荷重を越えると変位し
て該噛合部の係合が外れる方向への移動を許容する位置
決め手段とによって機械的なクラッチ構造として構成し
ているため、構造が簡単でコスト的に有利に得ることが
できる。
【0031】請求項10によれば、請求項9の効果に加
えて、位置決め手段のクラッチアームが、ペダルシャフ
トと平行なアームシャフトに沿って軸方向に摺動するた
め、プッシュロッドレバーまたはペダルアームのどちら
か一方のペダルシャフト上での軸方向摺動を円滑に行わ
せて、クラッチ作動をスムーズに行わせることができ
る。
【0032】請求項11によれば、請求項10の効果に
加えて、衝突検知レバーとカム部とによって衝突検知手
段を機械的に構成しているため、構造が簡単でコスト的
に有利に得ることができる。
【0033】請求項12によれば、請求項10,11の
効果に加えて、位置決め部材をスプリングにより構成し
ているため構造が簡単でコスト的に有利に得られると共
に、該スプリングによって振動を吸収してクラッチアー
ムのガタツキをなくし品質感を向上することができる。
【0034】請求項13によれば請求項8〜12の効果
に加えて、プッシュロッドレバーまたはペダルアームの
どちらか一方に、常態にあっては他方の前後側縁に係合
してこれら両者を連結し、かつ、前記クラッチ手段によ
りこれらプッシュロッドレバーとペダルアームとを切り
離した際には係合解除される爪部を設けてあるため、常
態におけるこれらペダルアームとプッシュロッドレバー
との連結強度を高めることができる。
【0035】請求項14によれば、請求項8〜13の効
果に加えて、リターンスプリングをプッシュロッドレバ
ーとリヤブラケットとに跨って張設してあるため、車両
の前面衝突時にはプッシュロッドレバーとペダルアーム
とが切り離されることにより、該ペダルアームに作用す
るリターンスプリングの付勢力が解除されるため、ドラ
イバーの足に作用する負荷をなくすことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0037】図1,2において、1はブレーキペダルユ
ニットを示し、該ブレーキペダルユニット1は下端に図
外のペダルパッドを備えたペダルアーム2と、フロント
ブラケット4Aとリヤブラケット4Bとから成るペダル
ブラケット4とを備え、該ペダルアーム2は、その上端
部をリヤブラケット4Bに設けたペダルシャフト3によ
り回動自在に軸支されると共に、図外のリターンスプリ
ング33によって後方への回動力を付勢してある。
【0038】ペダルブラケット4は、フロントブラケッ
ト4Aの前壁5を上下2ヶ所でダッシュロアパネル13
にボルト18,ナット19によって締結固定すると共
に、リヤブラケット4Bの上壁6の後端部を前記ダッシ
ュアッパパネル14の下面部、具体的には該ダッシュア
ッパパネル14の下面と後壁とに跨って接合配置した車
体側ブラケット15に、ボルト18と車体側ブラケット
15に接合配置したナット19によって締結固定してあ
る。
【0039】一方、フロントブラケット4Aとリヤブラ
ケット4Bとは、これらフロントブラケット4Aの後
部、およびリヤブラケット4Bの前部に、両者を接続す
るボルト21を挿通するボルト孔7を前後方向に長穴と
して形成して、フロントブラケット4Aのボルト孔7の
後側止端部と、リヤブラケット4Bのボルト孔7の前側
止端部とに前記ボルト21を挿通して締結して、フロン
トブラケット4Aをリヤブラケット4Bに対して後方に
スライド移動可能に接続してある。
【0040】リヤブラケット4Bの上壁6には、ボルト
18を挿通する前後方向に長孔としたボルト挿通孔8を
形成してあると共に、該ボルト挿通孔8の前側部に離脱
用スリット9を連設形成してある。
【0041】この離脱用スリット9は、ボルト18の頭
部側、つまり、ボルト頭部およびワッシャ20よりも大
きな開口幅に形成した窓部10と、該窓部10とボルト
挿通孔8との連設部に形成したテーパ11とを備えてい
る。
【0042】また、前記リヤブラケット4Bの上壁6の
ボルト挿通孔8を形成した部分には、該上壁6の一般面
よりも若干高く膨出成形され、前方に傾斜して一般面に
連なるスロープ状の取付面12を形成してある。
【0043】図外のインストルメンタルパネルの内側、
即ち、前方には前記リヤブラケット4Bの後端部近傍の
上方位置に、図外のステアリングコラムを支持する断面
円形(円形に近い多角形断面を含む)のステアリングメ
ンバ16が車幅方向に配設されているが、この実施形態
では車体側ブラケット15の下方への突出高さをやや大
きくして、リヤブラケット4Bの上壁6のボルト18・
ナット19固定位置を、該上壁6の後端がステアリング
メンバ16の略下半部以下の高さとなる高さ位置に設定
してある。
【0044】また、このステアリングメンバ16の下側
部にはリヤブラケット4Bの後端部に対応する位置に、
該リヤブラケット4Bの後退移動時にその後端部がくぐ
り抜け可能な凹部17を形成してある。
【0045】図1中、23はダッシュロアパネル13の
車室側の側面に設けたダッシュインシュレータ、24は
ダッシュロアパネル13とペダルブラケット4の前壁5
とのボルト挿通孔に介装したカラーを示す。
【0046】以上の実施形態の構造によれば、ペダルブ
ラケット4を、ダッシュロアパネル13に固定したフロ
ントブラケット4Aと、ペダルアーム2の上端部を軸支
し、ダッシュアッパパネル14の下面部に取り付けたリ
ヤブラケット4Bとに分割して形成し、かつ、フロント
ブラケット4Aをリヤブラケット4Bに対して後方にス
ライド移動可能に接続してあるため、車両の前面衝突に
よりダッシュロアパネル13が車室側に変形するのに伴
ってフロントブラケット4Aが後退移動しても、フロン
トブラケット4Aがリヤブラケット4Bに対して後方に
スライド移動するだけで、リヤブラケット4Bの後退移
動を抑えられ、該リヤブラケット4の後端部近傍の上方
位置に配設されたステアリングメンバ16との干渉を回
避することができる。
【0047】しかも、フロントブラケット4Aとリヤブ
ラケット4Bとの接続は、フロントブラケット4Aの後
部、およびリヤブラケット4Bの前部に、両者を接続す
るボルト21を挿通するボルト孔7を前後方向に長穴と
して形成して、フロントブラケット4Aのボルト孔7の
後側止端部と、リヤブラケット4Bのボルト孔7の前側
止端部とに前記ボルト21を挿通してフロントブラケッ
ト4Aとリヤブラケット4Bとを接続してあるため、フ
ロントブラケット4Aのリヤブラケット4Bに対するス
ライドストロークを十分に確保することができる。
【0048】また、万一このダッシュロアパネル13の
変形量がフロントブラケット4Aのスライドストローク
を越えてリヤブラケット4Bに衝突荷重が入力しても、
その入力が所定荷重を越えるとリヤブラケット4Bがダ
ッシュアッパパネル14から離脱するように取り付けて
あるので、該リヤブラケット4Bがダッシュアッパパネ
ル14によって動きを拘束されることがなく、従って、
リヤブラケット4Bの上壁6の取付点を支点とする後ろ
上がりのモーメントが生じることはない。
【0049】この結果、リヤブラケット4Bが後ろ斜め
上方に向けて後退移動することがなく、該リヤブラケッ
ト4Bの後端部近傍の上方位置に配設されたステアリン
グメンバ16との干渉回避をより一層徹底させることが
できる。
【0050】しかも、このようにリヤブラケット4Bが
ダッシュアッパパネル14から離脱する際には、リヤブ
ラケット4Bの上壁6にボルト挿通孔8と窓部10から
成る離脱用スリット9を形成してあるため、この離脱用
スリット9からボルト21の頭部側が引掛かり生じるこ
となく抜け出して、リヤブラケット4Bの上壁6の離脱
作用をスムースに行わせることができる。
【0051】さらに、リヤブラケット4Bの上壁6のボ
ルト挿通孔8を形成した部分には、該上壁6の一般面よ
りも若干高く取付面12を形成してあるので、該上壁6
のダッシュアッパパネル14の下面部との接触面積が小
さく、従って、リヤブラケット4Bが後退移動し離脱す
る際の摩擦抵抗を小さくすることができると共に、該取
付面12は前方に傾斜するスロープ状に膨出成形してあ
るため、リヤブラケット4Bの離脱作用をより一層スム
ースに行わせることができる。
【0052】リヤブラケット4Bの上壁6後端が、該リ
ヤブラケット4Bの後方に車幅方向に配設した断面略円
形のステアリングメンバ16の略下半部以下の高さとな
る高さ位置に設定してあるため、リヤブラケット4Bが
後退移動して、万一、その後端がステアリングメンバ1
6に干渉するようなことがあっても、該ステアリングメ
ンバ16の下側に滑り抜けてステアリングメンバ16に
衝突入力が作用するのを回避することができる。
【0053】とりわけ、ステアリングメンバ16の下側
部には、リヤブラケット4Bの後端部に対応する位置に
凹部17を形成してあるから、前述のようにリヤブラケ
ット4Bが後退移動した際には、その後端がこの凹部1
7を形成した部分をくぐり抜けることができて、リヤブ
ラケット4Bがステアリングメンバ16に干渉するのを
確実に回避することができる。
【0054】なお、前記実施形態ではブレーキペダルを
例にとって説明したが、アクセルペダルやクラッチペダ
ルの取付構造に適用できることは言うまでもない。
【0055】図3〜7は本発明の第2実施形態を示すも
ので、本実施形態では前記第1実施形態におけるブレー
キペダルユニット1のリヤブラケット4Bに設けたペダ
ルシャフト3にブッシュ25を介して円筒状のカラー2
4を嵌装配置してある一方、ペダルアーム2の上端部に
円筒状のボス部26を設け、このボス部26を介して該
ペダルアーム2をカラー24に回動自在に嵌装してあ
る。
【0056】27はダッシュロアパネル13のエンジン
ルーム側の側面に固設され、該ダッシュロアパネル13
を貫通したプッシュロッド28がペダルアーム2の踏み
込みにより押動されることによって図外のブレーキユニ
ットに油圧を発生させるマスターバックを示す。
【0057】このマスターバック27のプッシュロッド
28は、ペダルシャフト3に回動自在に軸支したプッシ
ュロッドレバー29の下端にピン30を介して連結して
ある。
【0058】プッシュロッドレバー29はその上端部に
円筒状のボス部31を設けてあって、このボス部31を
介して前記ペダルシャフト3のカラー24に回動自在
に、および軸方向に摺動自在に嵌装してある。
【0059】前述のペダルアーム2とプッシュロッドレ
バー29とは、クラッチ手段32によって通常の状態で
は一体に接続されているが、後述する衝突検知手段41
の検出作用でクラッチ手段32が作動することによっ
て、ペダルアーム2とプッシュロッドレバー29は切り
離されるようになっている。
【0060】また、この実施形態では前記プッシュロッ
ドレバー29のピン30とリヤブラケット4Bとの間に
リターンスプリング33を張設して、該プッシュロッド
レバー29を介してペダルアーム2に後方への回動力を
付勢するようにしてある。
【0061】クラッチ手段32は本実施形態にあって
は、ペダルアーム2のボス部26とプッシュロッドレバ
ー29のボス部31の相対向する端面にそれぞれ形成さ
れて相互に係合する噛合部34と、プッシュロッドレバ
ー29をペダルシャフト3の軸方向に沿って、前記噛合
部34が係合する方向に、つまり、ペダルアーム2側に
向けて付勢する位置決め手段35とで構成している。
【0062】位置決め手段35は、プッシュロッドレバ
ー29をカラー24の軸方向に作動させるクラッチアー
ム36と、該クラッチアーム36を一側方に押圧してプ
ッシュロッドレバー29を噛合部34が係合する方向に
軸方向に付勢する位置決め部材としてのスプリング37
とで構成している。
【0063】このクラッチアーム36は円筒状のボス部
38とフォーク部39とを備え、ペダルブラケット4に
ペダルシャフト3と平行に固設したアームシャフト40
に前記ボス部38を介して回動自在に、かつ、アームシ
ャフト40の軸方向に摺動自在に嵌装してあって、前記
フォーク部39はプッシュロッドレバー29の上端部周
縁の左右両側部を跨いでボス部31の上下部に係合し
て、該プッシュロッドレバー29をカラー24の軸方向
に移動し得るように連結してある。
【0064】また、前記スプリング37はアームシャフ
ト41上でペダルブラケット4の一側壁とクラッチアー
ム36のボス部38との間に弾装してある。
【0065】41は車両の前面衝突時にこれを感知して
前記クラッチ手段32を切り離し作動させる衝突検知手
段で、本実施形態では前記アームシャフト40にボス部
43を介して回動自在に軸支されて、フロントブラケッ
ト4A後部に設けた係合部44に係合して回動する衝突
検知レバー42と、該衝突検知レバー42のボス部43
とクラッチアーム36のボス部38の相対向する端面に
それぞれ形成されて相互に係合するカム部45とで構成
してある。
【0066】この衝突検知レバー42は、車両が前面衝
突してフロントブラケット4Aがリヤブラケット4Bに
対して後方にスライド移動すると該フロントブラケット
4A後部の係合部44に係合して回動し、この回動によ
りカム部45でクラッチアーム36をスプリング37の
ばね力に抗してアームシャフト40の軸方向に沿って移
動させ、クラッチ手段32の噛合部34の係合を外すよ
うになっている。即ち、スプリング37は所定荷重を越
えると変位するようになっている。
【0067】従って、前記カム部45はボス部38,4
3の端面を所要の同一のリード角で斜面として形成し
て、互いに密接するようにしてある。
【0068】また本実施形態では、プッシュロッドレバ
ー29に、常態にあってはペダルアーム2の前後側縁に
係合してこれら両者を連結し、かつ、前記クラッチ手段
32によりこれらプッシュロッドレバー29とペダルア
ーム2とを切り離した際には係合解除される爪部47を
設けてある。
【0069】図3中、46はペダルアーム2の後方回動
を規制するストッパを示す。
【0070】また、係合部44の基部には図5に示すよ
うにビード48を設けて、後方に向けてスライド移動し
てレバー42と係合した際に変形しないようにしてあ
る。
【0071】以上の第2実施形態の構造によれば、前記
第1実施形態の効果に加え、通常の状態ではクラッチ手
段32の噛合部34が係合状態にあって、ペダルアーム
2とプッシュロッドレバー29とを一体に接続してある
ため、ペダルアーム2の踏み込み操作により該ペダルア
ーム2とプッシュロッドレバー29とが一体に回動し
て、一般のブレーキペダル装置と変わりなくプッシュロ
ッド28を押動してマスターバック27を作動すること
ができる。
【0072】一方、車両が前面衝突してマスターバック
27に他のエンジンルーム内機能部品が干渉して後方へ
押され、あるいは、ダッシュロアパネル13にエンジン
ルーム内機能部品が干渉する等して、該ダッシュロアパ
ネル13が車室側へ変形し、このダッシュロアパネル1
3の車室側への変形に伴ってフロントブラケット4Aが
リヤブラケット4Bに対して後方にスライド移動する
と、該フロントブラケット4A後部の係合部44と衝突
検知手段41の衝突検知レバー42とが係合して後方へ
回動する。
【0073】この衝突検知レバー42が後方へ回動する
と、カム部45のガイド作用によりクラッチ手段32の
クラッチアーム36がスプリング37のばね力に抗して
アームシャフト40上を軸方向に移動し、該クラッチア
ーム36によってプッシュロッドレバー29が噛合部3
4の係合が外れる方向に移動されて、該プッシュロッド
レバー29とペダルアーム2とが切り離される。
【0074】この結果、マスターバック27が後退移動
してそのプッシュロッド28によってプッシュロッドレ
バー29に後方への押圧力が作用しても、該プッシュロ
ッドレバー29のみが空振り回動するだけで、ペダルア
ーム2に衝突荷重が入力することはなく、ペダルアーム
2を踏み込んだドライバーの足に負荷が作用して違和感
を生じたり、ショックを与えるのを回避することができ
る。
【0075】特に、本実施形態ではペダルアーム2のリ
ターンスプリング33を、プッシュロッドレバー29の
下端部のプッシュロッド28を連結しているピン30と
リヤブラケット4Bとに跨って張設してあるため、前述
のようにクラッチ手段32が切り離し作動すると、プッ
シュロッドレバー29がこのリターンスプリング33の
後方への付勢力で噛合部34の非係合位置へ瞬時に回動
してペダルアーム2を自由にすると共に、該ペダルアー
ム2へのリターンスプリング33の付勢力が解除される
ため、ドライバーの足に負荷が作用することが全くな
い。
【0076】また、衝突検知手段41をアームシャフト
40に軸支した衝突検知レバー42とカム部45とによ
って機械的に構成してあることと併せて、クラッチ手段
32も噛合部34とアームシャフト40に軸支したクラ
ッチアーム36およびスプリング37からなる位置決め
手段35とで機械的に構成してあることによって、構造
を簡単にできてコスト的に有利に得ることができる。
【0077】しかも、このスプリング37により振動を
吸収してクラッチアーム36のガタツキをなくすことが
できるため品質感を向上することができる。
【0078】更に、前記クラッチアーム46はペダルシ
ャフト3と平行なアームシャフト40に沿って軸方向に
摺動するため、プッシュロッドレバー29のペダルシャ
フト3上での軸方向摺動を円滑に行わせて、クラッチ作
動をスムーズに行わせることができる。
【0079】加えて、プッシュロッド29に通常時にペ
ダルアーム2と係合する爪部47を設けてあるため、常
態におけるこれらペダルアーム2とプッシュロッドレバ
ー29との連結強度を高めることができる。
【0080】なお、位置決め部材としては、前述のスプ
リング37に替えて所定荷重を越えると軸方向に変形す
る筒状のカラーを用いてもよく、この場合、所定荷重を
越えて軸方向に変形するように、カラーにスリットを設
ける等して変形のきっかけをつけるようにするのがよ
い。
【0081】また、クラッチ手段32としては前述の
他、電磁クラッチを用いることができると共に、衝突検
知手段41として、通常、車両に搭載されているエアバ
ック装置を作動させる衝突センサを共用することもでき
る。
【0082】さらに上記実施形態ではプッシュロッドレ
バー29側を摺動自在としたが、ペダルアーム2側を摺
動自在としてもよく、この場合、図3においてプッシュ
ロッドレバー29が下方に延長されてペダルアームとな
り、図3におけるペダルアーム2が短縮されてプッシュ
ロッドレバーとなる。
【0083】また、プッシュロッド29側に爪部47を
形成してあるが、ペダルアーム2に形成してもよいこと
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図2】同実施形態のペダルブラケットの平面図。
【図3】本発明の第2実施形態を示す側面図。
【図4】第2実施形態のペダルブラケットの平面図。
【図5】図4の係合部の拡大説明図。
【図6】第2実施形態の要部を示す断面図。
【図7】図3の爪部の係合状態を示す断面図。
【符号の説明】
2 ペダルアーム 3 ペダルシャフト(支軸) 4 ペダルブラケット 4A フロントブラケット 4B リヤブラケット 6 上壁 7 ボルト孔 8 ボルト挿通孔 9 離脱用スリット 10 窓部 11 テーパ 12 取付面 13 ダッシュロアパネル 14 ダッシュアッパパネル 16 ステアリングメンバ 17 凹部 18 ボルト 21 ボルト 26 ペダルアームのボス部 27 マスターバック 28 プッシュロッド 29 プッシュロッドレバー 31 プッシュロッドレバーのボス部 32 クラッチ手段 33 リターンスプリング 34 噛合部 35 位置決め手段 36 クラッチアーム 37 スプリング(位置決め部材) 38 クラッチアームのボス部 40 アームシャフト 41 衝突検知手段 42 衝突検知レバー 43 衝突検知レバーのボス部 44 係合部 45 カム部 47 爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−254821(JP,A) 特開 平10−147221(JP,A) 実開 昭62−145769(JP,U) 実開 昭57−107664(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 26/02 B60T 7/06 B62D 1/19 B62D 25/08

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルアームの上端部を回動自在に軸支
    したペダルブラケットをダッシュロアパネルとダッシュ
    アッパパネルとに跨って取り付けた構造において、前記
    ペダルブラケットを、ダッシュロアパネルに固定したフ
    ロントブラケットと、ペダルアームの上端部を軸支し、
    ダッシュアッパパネルの下側に取り付けたリヤブラケッ
    トとに分割して形成し、かつ、フロントブラケットをリ
    ヤブラケットに対して後方にスライド移動可能に接続し
    たことを特徴とする自動車のペダルブラケット構造。
  2. 【請求項2】 フロントブラケットの後部、およびリヤ
    ブラケットの前部には、両者を接続するボルトを挿通す
    るボルト孔を前後方向の長孔に形成すると共に、フロン
    トブラケットのボルト孔の後側止端部と、リヤブラケッ
    トのボルト孔の前側止端部とに前記ボルトを挿通してフ
    ロントブラケットとリヤブラケットとを接続したことを
    特徴とする請求項1に記載の自動車のペダルブラケット
    構造。
  3. 【請求項3】 リヤブラケットの上壁をダッシュアッパ
    パネルの下面部に当接し、リヤブラケットに後退方向に
    作用する衝撃が所定荷重を越えると、ダッシュアッパパ
    ネルから離脱するように固定したことを特徴とする請求
    項1,2に記載の自動車のペダルブラケット構造。
  4. 【請求項4】 リヤブラケットの上壁はダッシュアッパ
    パネルの下面部に前傾状態に取り付けてあって、該上壁
    には固定用のボルトを挿通するボルト挿通孔を形成して
    あると共に、該ボルト挿通孔の前部側にボルトの頭部側
    よりも大きな開口幅で連設形成されて、リヤブラケット
    の後退移動時にボルトの頭部側より抜け出す窓部を有す
    る離脱用スリットを形成したことを特徴とする請求項3
    に記載の自動車のペダルブラケット構造。
  5. 【請求項5】 リヤブラケットの上壁のボルト挿通孔を
    形成した部分には、該上壁の一般面よりも若干高く膨出
    成形されて前方に傾斜するスロープ状の取付面が形成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の自動車のペ
    ダルブラケット構造。
  6. 【請求項6】 リヤブラケットの上壁後端が該リヤブラ
    ケットの後方に車幅方向に配設した断面略円形のステア
    リングメンバの略下半部以下の高さとなる高さ位置に設
    定したことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の
    自動車のペダルブラケット構造。
  7. 【請求項7】 ステアリングメンバの下側部には、リヤ
    ブラケットの後端部に対応する位置に、該リヤブラケッ
    トの後退移動時にその後端部がくぐり抜け可能な凹部を
    形成したことを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載
    の自動車のペダルブラケット構造。
  8. 【請求項8】 リヤブラケットに設けたペダルシャフト
    に回動自在に軸支したペダルアームに後方への回動力を
    付勢すると共に、前記ペダルシャフトに回動自在に軸支
    されてマスターバックのプッシュロッドに連結したプッ
    シュロッドレバーと、常態にあっては前記ペダルアーム
    とプッシュロッドレバーとを一体に接続し、衝突検知手
    段の検出作用によりこれらペダルアームとプッシュロッ
    ドレバーとを切り離すクラッチ手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1〜7の何れかに記載の自動車のペダル
    ブラケット構造。
  9. 【請求項9】 プッシュロッドレバーまたはペダルアー
    ムのどちらか一方をペダルシャフトの軸方向に摺動自在
    に軸支すると共に、クラッチ手段をペダルアームとプッ
    シュロッドレバーの各軸部に形成したボス部端面に形成
    されて相互に係合する噛合部と、常態でプッシュロッド
    レバーとペダルアームとの前記噛合部が係合するように
    位置決めさせると共に、所定荷重を越えると変位してプ
    ッシュロッドレバーまたはペダルアームのどちらか一方
    がペダルシャフトの軸方向に沿って前記噛合部の係合が
    外れる方向へ移動するのを許容しうる位置決め手段とで
    構成したことを特徴とする請求項8記載の自動車のペダ
    ルブラケット構造。
  10. 【請求項10】 位置決め手段を、リヤブラケットにペ
    ダルシャフトと平行に設けたアームシャフトに軸方向に
    摺動自在に軸支されてプッシュロッドレバーまたはペダ
    ルアームのどちらか一方に連結したクラッチアームと、
    該クラッチアームをアームシャフトの軸方向の所定位置
    に位置決めすると共に所定荷重を越えると変位する位置
    決め部材とで構成したことを特徴とする請求項9記載の
    自動車のペダルブラケット構造。
  11. 【請求項11】 衝突検知手段を、アームシャフトに回
    転自在に軸支されて、衝突荷重によりフロントブラケッ
    トが後退移動することによって該フロントブラケット後
    部に設けた係合部に係合して回動する衝突検知レバー
    と、クラッチアームと衝突検知レバーの各軸支部に形成
    したボス部端面に形成されて相互に係合し、衝突検知レ
    バーの回動により位置決め部材の位置決め力に抗してク
    ラッチアームをアームシャフトの軸方向に沿って前記噛
    合部の係合が外れる方向に移動させるカム部とで構成し
    たことを特徴とする請求項10記載の自動車のペダルブ
    ラケット構造。
  12. 【請求項12】 位置決め部材を、クラッチアームをア
    ームシャフトの軸方向に付勢するスプリングにより構成
    したことを特徴とする請求項10,11記載の自動車の
    ペダルブラケット構造。
  13. 【請求項13】 プッシュロッドレバーまたはペダルア
    ームのどちらか一方に、常態にあっては他方の前後側縁
    に係合してこれら両者を連結し、かつ、前記クラッチ手
    段によりこれらプッシュロッドレバーとペダルアームと
    を切り離した際には係合解除される爪部を設けたことを
    特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の自動車のペ
    ダルブラケット構造。
  14. 【請求項14】 リヤブラケットとプッシュロッドレバ
    ーとに跨ってリターンスプリングを張設して、プッシュ
    ロッドレバーを介してペダルアームに後方への回動力を
    付勢したことを特徴とする請求項8〜13の何れかに記
    載の自動車のペダルブラケット構造。
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