JP3405962B2 - 分割筬 - Google Patents
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- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
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Description
良に関する。
す。分割筬1は、分割状態の製織用筬2および補助筬3
により構成されている。製織用筬2および補助筬3は、
織布30の織り前31に対して平行で一線上に配置され
ている。そして、製織用筬2と補助筬3との間には隙間
22が存在するため、メインノズル28により緯入れさ
れた緯糸16は、その隙間22の部分を通過する際に、
サブノズル29からの空気の噴射の影響や、分割筬1の
前進運動の影響を受けて、補助筬3に入る前に反織り前
側の方向、つまり織り前31よりも経糸17の送り出し
側の方向にそれて、正規の緯入れ経路から離脱してしま
うことがある。
は、上記問題を解決するために、つぎの技術を提案して
いる。すなわち、その技術は、空気噴射式織機の分割筬
において、それらの各筬羽に、緯糸案内用の通路を形成
し、緯糸案内用の通路の1つの区間とそれに続く他の区
間との境界間で、段階的に形状の異なる筬羽を用いるこ
とにより、緯入れ方向下流側の緯糸案内用の通路の入口
部分を緯入れ方向上流側に向けて、漏斗状に拡大させて
いる。
ると、段階的に形状の異なる筬羽を製作するので、分割
筬の製作工程が煩雑になり、分割筬が非常に高価になる
こと、また、段階的に形状の異なる筬羽を編成し、精度
よく滑らかにテーパ状の緯糸通し通路を形成することが
困難であり、滑らかに形成できないとき、緯入れに支障
が起きること、などの課題が残る。
で、緯糸の打ち込みに用いられる製織用筬から、反給糸
側で緯糸の存在しない領域に設けられる補助筬へ、緯糸
が安定して通過可能な分割筬を提供することである。
明は、製織用筬と補助筬とからなる分割筬において、補
助筬の緯糸案内通路の奥壁を製織用筬の緯糸案内通路の
奥壁よりも反織り前側つまり織り前より経糸の送り出し
側に位置するように取り付けている。ここで、製織用筬
の緯糸案内通路および補助筬の緯糸案内通路は、筬羽に
ほぼコの字形として形成され、上壁面、下壁面、奥壁か
らなる。
糸の存在する領域に配置され、緯糸案内通路を有する製
織用筬と、この製織用筬の反給糸側で、製織用筬から分
離して、経糸の存在しない領域に配置され、製織用筬の
緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を有する補助筬とを有
する分割筬を前提としている。そして、上記の補助筬
は、下記の実施の形態のようにして構成される。
筬と同一形状の筬羽を用いて編成され、補助筬のスレー
への取り付け位置を製織用筬のスレーへの取り付け位置
よりも反織り前側へずらすことにより、補助筬に形成さ
れた緯糸案内通路の奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路
の奥壁よりも反織り前側に位置している。
筬と同一形状の筬羽を用いて編成され、編成後、下側の
筬羽固定部材に取り付ける際、補助筬の取り付け位置を
製織用筬の取り付け位置よりも反織り前側へずらして固
定することにより、補助筬に形成された緯糸案内通路の
奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り
前側に位置している。
筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て同一の筬羽により
編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥壁が製織用筬の緯
糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に拡張して形成され
ていることにより、補助筬に形成された緯糸案内通路の
奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り
前側に位置している。
筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て同一の筬羽により
編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥壁が製織用筬の緯
糸案内通路の奥壁よりも反織り前側へ拡張して形成され
ており、補助筬のスレーへの取り付け位置を製織用筬の
スレーへの取り付け位置よりも反織り前側へずらすこ と
により、補助筬に形成された緯糸案内通路の奥壁が前記
製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に位置
している。
筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て同一の筬羽により
編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥壁が製織用筬の緯
糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に拡張して形成され
ており、下側の筬羽固定部材に取り付ける際、補助筬の
取り付け位置を製織用筬の取り付け位置よりも反織り前
側へずらして固定することにより、補助筬に形成された
緯糸案内通路の奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路の奥
壁よりも反織り前側に位置している。
筬1を示している。分割筬1は、製織用筬2と補助筬3
とで構成されている。製織用筬2は、経糸17の存在す
る領域に配置され、緯糸案内通路4を有しており、ま
た、補助筬3は、この製織用筬2の反給糸側で、製織用
筬2から分離して、経糸17の存在しない領域に配置さ
れ、製織用筬2の緯糸案内通路4に続く緯糸案内通路5
を有している。
の筬羽6、7、上下の筬羽固定部材14、15からな
る。それらの筬羽6、7は、織布30の織り前31と対
向する位置で緯糸案内通路4、5を形成している。これ
らの緯糸案内通路4、5は、筬羽6、7にほぼコの字形
として形成され、上壁8、9、下壁10、11および奥
壁12、13からなる。
13は、製織用筬2の緯糸案内通路4の奥壁12よりも
反織り前側つまり織り前31よりも経糸17の送り出し
側に位置するように取り付けられている。なお、製織用
筬2と補助筬3とは、カッタ20およびタックイン装置
21と干渉しないために、適当な空間により隙間22を
形成している。
入れ用のメインノズル28によって経糸17の開口18
の内部に緯入れされる。緯入れされた緯糸17は、複数
のサブノズル29に付勢されながら、製織用筬2の緯糸
案内通路4に沿って飛走し、やがて緯入れ方向下流側の
補助筬3の緯糸案内通路5に達する。正常に緯入れされ
た緯糸16は、補助筬3と対応する位置で、一対の緯糸
フィーラ19によって検出され、正常な緯入れと判断さ
れる。
(製織用筬2および補助筬3)の筬打ち運動によって、
織布30の織り前31に筬打ちされ、筬打ち後、製織用
筬2と補助筬3との間でカッタ20によって切断され
る。切断後、緯糸16の織り端側の端部は、タックイン
装置21のタックイン動作によって、経糸17の次の開
口18の中に折り返され、織布30の織り端で耳組織を
形成する。
の奥壁13は、製織用筬2の緯糸案内通路4の奥壁12
よりも反織り前側すなわち織り前31より経糸17の送
り出し側に位置する。このため、上記の緯入れ過程で、
緯糸16は、製織用筬2と補助筬3との間の隙間22を
通過するときに、製織用筬2の緯糸案内通路4から出
て、サブノズル29からの噴射空気の影響や、分割筬1
の前進の影響を受けて、反織り前側にそれても、補助筬
3の緯糸案内通路5の内部に確実に進入する。
は、全て同一の筬羽7により編成されている。したがっ
て、従来の技術で述べた課題、つまり「精度よく滑らか
にテーパ状の緯糸通し通路を形成することが困難」とい
う問題は、本発明において生じない。
分割筬1(製織用筬2および補助筬3)の具体的な例を
示す。まず、図4および図5の例において、補助筬3の
筬羽7は、製織用筬2の筬羽6と同一形状のものとして
構成されており、補助筬3のスレー23への取り付け位
置は、製織用筬2のスレー23への取り付け位置よりも
反織り前側、つまり織り前31より経糸17の送り出し
側に位置へずらされている。
部材14によって、スレー23の取り付け溝24の内部
に収められ、前側に介在物25を介在させない状態で、
後ろ側で大きなくさび26およびボルト27によって固
定される。これに対し、補助筬3の下側の筬羽固定部材
15は、スレー23の取り付け溝24の内部に収めら
れ、前側に介在物25を介在させながら、後ろ側で小さ
なくさび26およびボルト27によって固定されてい
る。この結果、補助筬3の奥壁13は、介在物25の厚
みに相当する分だけ、織り前31から後ろ側に離れる方
向に位置していることになる。
羽7は、製織用筬2の筬羽6と同一形状のものによって
編成されている。製織用筬2および補助筬3の編成後、
これらを下側の筬羽固定部材14、15に取り付ける
際、各筬羽固定部材14、15の溝の形成位置を前後方
向で異ならせることによって、補助筬3の奥壁13を製
織用筬2の奥壁12よりも反織り前側へずらす。この例
によると、下側の筬羽固定部材14、15は、製織用筬
2と補助筬3とで異なっていることになる。しかし、製
織用筬2および補助筬3の筬羽6、7は、同一であるか
ら、それらの製作上の困難は、ない。
よび補助筬3は、スレー23に対して前後方向で同じ位
置に取付けられ、補助筬3は、製織用筬2の筬羽6と異
なる筬羽7であって、全て同一の形状の筬羽7により編
成されている。補助筬3の奥壁13は、製織用筬2の奥
壁12よりも反織り前側に拡張した状態として形成され
る。これにともない、筬羽7の後部は、強度保持の観点
から必要に応じ、奥壁13の拡張に対応して、後方に張
り出すように形成される。
様に、筬羽固定部材15と取り付け溝24との間に、適
当な厚みの介在物25を介在させてもよく、また、図6
と同様に、補助筬3の部分で、筬羽7の収納位置を前後
方向に変化させることによって、奥壁13の後退量を変
化させることもできる。
ときに、図2に二点鎖線で示すように、緯入れ上流側か
ら下流側に向けて、織り前31に対して傾斜した状態と
して取り付けることもできる。
補助筬の緯糸案内通路の奥壁は、製織用筬の緯糸案内通
路の奥壁よりも反織り前側すなわち織り前より経糸の送
り出し側に位置する。このため、緯入れ過程で、緯糸
は、製織用筬と補助筬との間の隙間を通過する際に、製
織用筬の緯糸案内通路から出て、サブノズルの噴射空気
の影響や、分割筬の前進の影響を受けて、反織り前側に
それても、補助筬の緯糸案内通路の内部に確実に進入す
る。
筬羽であって、全て同一の筬羽により編成されている実
施の形態によれば、従来の技術で述べた課題、つまり補
助筬に関し「精度よく滑らかにテーパ状の緯糸通し通路
を形成することが困難」という問題は生じない。また、
製織用筬および補助筬が同一の筬羽によりで編成されて
いる実施の形態によれば、それらの筬羽が共通の加工工
程より一貫して、能率よく、安価に製作できる。
る。
側面図である。
例の側面図である。
例の斜面図である。
例の側面図である。
例の側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 経糸の存在する領域に配置され、緯糸案
内通路を有する製織用筬と、この製織用筬の反給糸側
で、製織用筬から分離して、経糸の存在しない領域に配
置され、製織用筬の緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を
有する補助筬とを有する分割筬において、補助筬は、製織用筬と同一形状の筬羽を用いて編成さ
れ、補助筬のスレーへの取り付け位置を製織用筬のスレ
ーへの取り付け位置よりも反織り前側へずらすことによ
り、 補助筬に形成された緯糸案内通路の奥壁が前記製織
用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に位置して
いることを特徴とする分割筬。 - 【請求項2】 経糸の存在する領域に配置され、緯糸案
内通路を有する製織用筬と、この製織用筬の反給糸側
で、製織用筬から分離して、経糸の存在しない領域に配
置され、製織用筬の緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を
有する補助筬とを有する分割筬において、 補助筬は、製織用筬と同一形状の筬羽を用いて編成さ
れ、編成後、下側の筬羽固定部材に取り付ける際、補助
筬の取り付け位置を製織用筬の取り付け位置よりも反織
り前側へずらして固定することにより、補助筬に形成さ
れた緯糸案内通路の奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路
の奥壁よりも反織り前側に位置していることを特徴とす
る分割筬。 - 【請求項3】 経糸の存在する領域に配置され、緯糸案
内通路を有する製織用筬と、この製織用筬の反給糸側
で、製織用筬から分離して、経糸の存在しない領域に配
置され、製織用筬の緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を
有する補助筬とを有する分割筬において、 補助筬は、製織用筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て
同一の筬羽により編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥
壁が製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に
拡張して形成されていることにより、補助筬に形成され
た緯糸案内通路の奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路の
奥壁よりも反織り前側に位置していることを特徴とする
分割筬。 - 【請求項4】 経糸の存在する領域に配置され、緯糸案
内通路を有する製織用筬と、この製織用筬の反給糸側
で、製織用筬から分離して、経糸の存在しない領域に配
置され、製織用筬の緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を
有する補助筬とを有する分割筬において、 補助筬は、製織用筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て
同一の筬羽により編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥
壁が製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側へ
拡張して形成されており、補助筬のスレーへの取り付け
位置を製織用筬のスレーへの取り付け位置よりも反織り
前側へずらすことにより、補助筬に形成された緯糸案内
通路の奥壁が前記製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも
反織り前側に位置していることを特徴とする分割筬。 - 【請求項5】 経糸の存在する領域に配置され、緯糸案
内通路を有する製織用筬と、この製織用筬の反給糸側
で、製織用筬から分離して、経糸の存在しない領域に配
置され、製織用筬の緯糸案内通路に続く緯糸案内通路を
有する補助筬とを有する分割筬において、 補助筬は、製織用筬の筬羽と異なる筬羽であって、全て
同一の筬羽により編成され、補助筬の緯糸案内通路の奥
壁が製織用筬の緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に
拡張して形成されており、下側の筬羽固定部材に取り付
ける際、補助筬の取り付け位置を製織用筬の取り付け位
置よりも反織り前側へずらして固定することにより、補
助筬に形成された緯糸案内通路の奥壁が前記製織用筬の
緯糸案内通路の奥壁よりも反織り前側に位置しているこ
とを特徴とする分割筬。
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