JP3405171B2 - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JP3405171B2
JP3405171B2 JP01799998A JP1799998A JP3405171B2 JP 3405171 B2 JP3405171 B2 JP 3405171B2 JP 01799998 A JP01799998 A JP 01799998A JP 1799998 A JP1799998 A JP 1799998A JP 3405171 B2 JP3405171 B2 JP 3405171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
等のプロジェクタ装置に係り、特に、ランプから発せら
れた光を反射するミラー等の板状部材の調整機構を改良
したプロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像を大画面にて映出したいという要望
が高まっていることから、スクリーン上に映像を投射す
るプロジェクタ装置が徐々に普及してきている。図7は
プロジェクタ装置の一般的構成を示す図である。ここで
は、液晶プロジェクタの構成を示し、その動作を説明す
ることとする。
【0003】図7において、ランプ1より発せられた光
は、コンデンサレンズ2,3によって集光され、コール
ドミラー4に入射される。コールドミラー4で反射した
光は色分解ミラー5に入射される。色分解ミラー5に入
射された光の内、赤色(R)光は色分解ミラー5を透過
してミラー6に入射される。このR光はミラー6で反射
して液晶パネル12に入射される。
【0004】青色(B)/緑色(G)光は色分解ミラー
5で反射して色分解ミラー7に入射される。色分解ミラ
ー7に入射された光の内、G光は色分解ミラー7で反射
して液晶パネル13に入射される。色分解ミラー7に入
射された光の内、B光は、光路長をR光とG光の光路長
と合わせるため、リレーレンズ8,ミラー9,リレーレ
ンズ10,ミラー11を介して液晶パネル14に入射さ
れる。
【0005】液晶パネル12〜14には、周知のよう
に、映像に応じた電圧がかけられ、入射されたR,G,
B光がそれぞれ変調される。液晶パネル12〜14より
出力された各色の光は、合成プリズム15によって合成
され、投射レンズ16によってスクリーン17に投射さ
れる。このようにして、スクリーン17には映像が表示
される。
【0006】ところで、この種のプロジェクタ装置にお
いては、光学部品の寸法精度に多少のばらつきがあって
も、また、光学部品に多少の位置ずれが発生しても、ス
クリーン17に表示される画像が欠けることがないよ
う、ランプ1からの光を液晶パネル12〜14の有効範
囲より10%程度大きい範囲で照射する。一方、ランプ
1の輝度を上げるためには、ランプ1による光の照射範
囲をできる限り小さくする必要がある。
【0007】ランプ1による光の照射範囲を小さくした
場合には、画像の欠けが発生しないよう、例えば、光学
部品の精密な加工を行ったり、剛性の高い光学ベースに
光学部品を取り付けたりすることによって、光学部品の
寸法精度や取り付け精度を高くしなければならない。す
ると、コストが上昇し、安価なプロジェクタ装置を提供
することができない。そこで、コールドミラー4等のミ
ラーに角度調整機構を設け、ランプ1による光の照射位
置を調整するのが一般的である。
【0008】ここで、従来のミラーの角度調整機構の一
例について説明する。図6は従来のプロジェクタ装置に
おけるミラーの角度調整機構を示す斜視図である。な
お、図6においては、コールドミラー4の角度調整機構
について示すが、他のミラーでも同様である。
【0009】図6において、コールドミラー4は枠状の
支持部材21にバネ性クランプ22によって固定されて
いる。支持部材21の側面のほぼ中央には、一対の軸2
1aが設けられている。この支持部材21は、枠状の支
持部材23内に配置され、軸21aをバネ性軸受24に
よって保持している。従って、支持部材21(即ち、コ
ールドミラー4)は、一対の軸21aを結ぶ線を中心と
して、図中のA,B方向に回動自在とされる。なお、支
持部材23には一対のバネ材25が取り付けられてお
り、このバネ材25によって、支持部材21の軸21a
を形成していない側の辺を押さえている。
【0010】さらに、支持部材23のバネ性軸受24を
形成していない側の辺のほぼ中央には、一対の軸23a
が設けられている。また、支持部材23には、略L字状
の切り起こし部23bが設けられている。切り起こし部
23bには、ねじ26がねじ込まれており、ねじ26の
先端は支持部材21に当接している。ねじ26を締め込
んだり緩めたりすることによって、コールドミラー4が
軸21aを結ぶ線を中心としてA,B方向に回動する。
コールドミラー4のA,B方向の角度調整によって、液
晶パネル12〜14に対する照明範囲の垂直方向の位置
が調整される。
【0011】また、支持部材23は、枠状の支持部材2
7内に配置され、軸23aをバネ性軸受28によって保
持している。従って、支持部材23(即ち、コールドミ
ラー4)は、一対の軸23aを結ぶ線を中心として、図
中のC,D方向に回動自在とされる。なお、支持部材2
7には一対のバネ材29が取り付けられており、このバ
ネ材29によって、支持部材23の軸23aを形成して
いない側の辺を押さえている。
【0012】さらに、支持部材27には、略L字状の切
り起こし部27bが設けられている。切り起こし部27
bには、ねじ30がねじ込まれており、ねじ30の先端
は支持部材23に当接している。ねじ30を締め込んだ
り緩めたりすることによって、コールドミラー4が軸2
3aを結ぶ線を中心としてC,D方向に回動する。コー
ルドミラー4のC,D方向の角度調整によって、液晶パ
ネル12〜14に対する照明範囲の水平方向の位置が調
整される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のミラー等の板状
部材の角度調整機構においては、3つの枠状の支持部材
21,23,27が必要で、小型化が困難であった。ま
た、部品点数が多いので、組み立て工数も多く、コスト
が高いという問題点があった。
【0014】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、小型で、部品点数が少なく、組み立てが容
易で、安価な板状部材の角度調整機構を備えたプロジェ
クタ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) 映像をスクリーン上に表示するために発せられた
光の光路中に配置される第1の板状部材を備えたプロジ
ェクタ装置において、前記第1の板状部材の近傍に面方
向に並べて配置された第2の板状部材と、前記第1の板
状部材と前記第2の板状部材とを所定距離離間して3か
所にて保持する3つの保持機構とを設け、前記保持機構
における少なくとも1つの保持機構を、前記第1の板状
部材と前記第2の板状部材の側面に位置する側部と、こ
の側部より前記第2の板状部材の面方向に延び、前記第
2の板状部材に当接しない第1の延伸部と、前記側部よ
り前記第1の板状部材の面方向に延び、前記第1の板状
部材における前記第2の板状部材とは反対側の面に当接
する第2の延伸部とよりなり、前記第1の板状部材と前
記第2の板状部材の端部を挟持する略コ字状のバネ性部
材により構成し、前記バネ性部材の内側に前記第2の板
状部材を貫通して装着され、一方の端部が前記第1の延
伸部に当接し、他方の端部が、前記第2の延伸部が前記
第1の板状部材に当接する部分と対向するよう、前記第
1の板状部材における前記第2の板状部材側の面に当接
するスクリューを備えて構成したことを特徴とするプロ
ジェクタ装置を提供し、 (2)映像をスクリーン上に表示するために発せられた
光の光路中に配置される第1の板状部材を備えたプロジ
ェクタ装置において、前記第1の板状部材の近傍に面方
向に並べて配置された第2の板状部材と、前記第1の板
状部材と前記第2の板状部材とを所定距離離間して3か
所にて保持する3つの保持機構とを設け、前記保持機構
における少なくとも1つの保持機構を、前記第1の板状
部材と前記第2の板状部材の側面に位置する側部と、こ
の側部より前記第2の板状部材の面方向に延びた第1の
延伸部と、前記側部より前記第1の板状部材の面方向に
延びた第2の延伸部とよりなり、前記第1の板状部材と
前記第2の板状部材の端部を挟持する略コ字状の第1の
バネ性部材により構成し、前記第1のバネ性部材の内側
に前記第2の板状部材を貫通して装着され、一方の端部
が前記第1の延伸部に当接し、他方の端部が前記第1の
板状部材に当接する第1のスクリューと、一方 の端部が
光学ベースに固定され、他方の端部が前記第2の板状部
材の端部に固定された第2のバネ性部材と、前記第2の
板状部材と前記光学ベースとの相対的位置関係を調整す
る第2のスクリューとを備えて構成したことを特徴とす
るプロジェクタ装置を提供 するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプロジェクタ装置
について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明
のプロジェクタ装置の第1実施例を示す斜視図、図2は
本発明のプロジェクタ装置の第1実施例を説明するため
の部分側面図、図3は本発明のプロジェクタ装置の第1
実施例を説明するための側面図、図4は本発明のプロジ
ェクタ装置の第2実施例を示す斜視図、図5は本発明の
プロジェクタ装置の第2実施例を説明するための側面図
である。
【0017】本発明のプロジェクタ装置の全体構成は、
図7と同様であり、ミラー等の板状部材の角度調整機構
が従来例とは異なっている。以下の説明では、図7中の
コールドミラー4の角度調整機構について示すが、他の
ミラー(色分解ミラー5,7やミラー6,9,11)で
も本発明の構成を適用することができる。
【0018】<第1実施例>図1において、コールドミ
ラー4の近傍には、開口31aを有する枠状部材31
が、面方向に所定距離離間して並べて配置されている。
コールドミラー4と枠状部材31の端部は、例えば3つ
の略コ字状のバネ性部材32によって挟持されている。
この略コ字状のバネ性部材32は、コールドミラー4と
枠状部材31とを所定距離離間して保持する保持機構と
なっている。枠状部材31のコールドミラー4が対向し
ていない端部には、例えば3つのねじ穴31bが設けら
れており、図示していない光学ベースに枠状部材31が
ねじ止め固定される。バネ性部材32の内側には、枠状
部材31を貫通し、先端がコールドミラー4に当接する
セットスクリュー33が装着されている。なお、セット
スクリューとはねじの頭がない丸ねじのことである。
【0019】図2には、バネ性部材32の部分を側面図
にて拡大して図示している。図2を用いてバネ性部材3
2及びセットスクリュー33について詳細に説明する。
なお、図2においては、天地を図1とは逆に図示してい
る。図2に示すように、バネ性部材32は、コールドミ
ラー4及び枠状部材31の側面に位置する側部32a
と、側部32aより枠状部材31の面方向に延びた第1
の延伸部32bと、側部32aよりコールドミラー4の
面方向に延びた第2の延伸部32cとよりなる。
【0020】第1の延伸部32bには、セットスクリュ
ー33を位置決めするための、セットスクリュー33の
一方の端部がはまり込む凹部32b1が設けられている。
セットスクリュー33には、ここでは図示していない6
角レンチ等の調整具を挿入するための縦穴状の挿入部3
3aが形成されている。第1の延伸部32bの凹部32
b1には、その調整具を挿入部33aへと侵入させるため
の孔32b2が形成されている。セットスクリュー33は
孔32b2を介して挿入部33aに挿入した調整具によっ
て回される。
【0021】上記のように、セットスクリュー33は枠
状部材31を貫通し、先端部33bがコールドミラー4
の内面に当接している。セットスクリュー33の先端部
33bは、コールドミラー4を傷付けることがないよ
う、丸くしている。バネ性部材32の第2の延伸部32
cは、略く字状に折り曲げられており、その頂部32c1
がコールドミラー4の外面に当接している。本実施例で
は第2の延伸部32cを略く字状としたが、これに限定
されることはなく、凸部を形成する等、凸状であればよ
い。なお、この略く字状も凸部に含まれる。
【0022】コールドミラー4の内面側の押圧点である
セットスクリュー33の先端部33bと、コールドミラ
ー4の外面側の押圧点である頂部32c1とは、コールド
ミラー4を介して対向した位置となっている。換言すれ
ば、先端部33bと頂部32c1とは、コールドミラー4
の面と直交する方向において略同一位置となっている。
【0023】バネ性部材32における第1の延伸部32
bの凹部32b1と第2の延伸部32cの頂部32c1との
間隔は、この第1,第2の延伸部32b,32cとの間
に装着される装着物の間隔、即ち、セットスクリュー3
3の第1の延伸部32b側の端部からコールドミラー4
の第2の延伸部32c側の面までの距離よりも若干小さ
くしているので、バネ性部材32はその装着物を押圧保
持している。上記のように、セットスクリュー33の先
端部33bと、第2の延伸部32cの頂部32c1とは、
コールドミラー4を介して対向しているので、バネ性部
材32によってコールドミラー4に押圧力がかかって
も、コールドミラー4には曲げモーメントが生じない。
【0024】そして、3か所のバネ性部材32における
少なくとも1か所のセットスクリュー33をねじ込んだ
り緩めたりすることによって、コールドミラー4の角度
を調整することができる。図3に示すように、図中左側
のセットスクリュー33を6角レンチ等の調整具34に
よってねじ込むことによって、コールドミラー4の位置
を破線で示す位置から実線で示す位置へと変位させるこ
とができる。このとき、コールドミラー4の位置が枠状
部材31に対して変化しても、バネ性部材32自体は変
化しない。このため、コールドミラー4にかかる力を常
に一定に保つことができる。
【0025】以上のような原理によって、図1の構成で
は、図中の奥側のバネ性部材32におけるセットスクリ
ュー33を調整すると、コールドミラー4は、図1中の
A,B方向の角度が調整される。コールドミラー4の
A,B方向の角度調整によって、液晶パネル12〜14
に対する照明範囲の垂直方向の位置が調整される。これ
によって、コールドミラー4を、いわゆる1軸方向で位
置(角度)調整することができる。
【0026】また、図中の手前左側のバネ性部材32に
おけるセットスクリュー33を調整すると、コールドミ
ラー4は、図1中のC,D方向の角度が調整される。コ
ールドミラー4のC,D方向の角度調整によって、液晶
パネル12〜14に対する照明範囲の水平方向の位置が
調整される。これによって、コールドミラー4を、他の
1軸方向で位置調整することができ、合わせて2軸方向
で位置(角度)調整することができる。
【0027】図中の手前右側のバネ性部材32及びセッ
トスクリュー33は、他の2つのバネ性部材32及びセ
ットスクリュー33と合わせて、コールドミラー4の面
方向の位置を調整するためのものである。従って、本実
施例では、2軸方向の角度調整だけではなく、面方向の
位置調整も可能となっている。なお、コールドミラー4
の面方向の位置調整が特に必要ない場合には、図1中の
手前右側のバネ性部材32におけるセットスクリュー3
3を省略し、例えばピン等の突起に代えてもよい。さら
に、第1実施例では、3か所のバネ性部材32の全てに
セットスクリュー33を装着しているが、1軸方向のみ
の位置調整でよいのであれば、バネ性部材32及びセッ
トスクリュー33による位置調整機構は1か所のみと
し、他の2か所は、任意の保持機構によってコールドミ
ラー4と枠状部材31とを離間保持すればよい。
【0028】このようにして、コールドミラー4の角度
を調整することによって、ランプ1の光軸を任意に調整
することができ、図7に示す液晶パネル12〜14に対
する照明範囲の位置を任意に調整することができる。従
って、液晶パネル12〜14に照射する光の余裕度を極
力小さくすることができ、その分、輝度を上げることが
でき、高輝度のプロジェクタ装置を提供することが可能
となる。しかも、バネ性部材32及びセットスクリュー
33によるコールドミラー4の調整機構は、小型で、部
品点数が少なく、組み立てが容易で、安価に実現可能で
ある。
【0029】<第2実施例>第2実施例を示す図4,図
5において、図1〜図3と同一部分には同一符号を付
し、その説明を適宜省略する。図4において、コールド
ミラー4の近傍には、開口31aを有する枠状部材3
1′が、面方向に所定距離離間して並べて配置されてい
る。この枠状部材31′には、突出部31cが形成され
ており、この点が図1における枠状部材31と異なって
いる。コールドミラー4と枠状部材31′の端部は、例
えば3つの略コ字状のバネ性部材32によって挟持され
ている。枠状部材31のコールドミラー4が対向してい
ない突出部31cとは反対側の端部には、例えば2つの
ねじ穴31bが設けられている。
【0030】図1に示す第1実施例では、3つのバネ性
部材32の全てにセットスクリュー33を装着したが、
この第2実施例では、図中奥側のバネ性部材32には第
1実施例と同様にセットスクリュー33を装着し、図中
手前側の2つのバネ性部材32には、セットスクリュー
33を装着しておらず、後述するピン状の突起35がバ
ネ性部材32の内側に位置している。即ち、第2実施例
は、図中手前側の2つのバネ性部材32の部分における
位置調整を省略した構成である。
【0031】セットスクリュー33は、第1実施例と同
様、枠状部材31を貫通し、先端がコールドミラー4に
当接している。ピン状の突起35は、枠状部材31の表
裏に例えば枠状部材31と一体で形成されたものであ
る。勿論、突起35を枠状部材31とは別体としてもよ
い。この突起35の一方側はバネ性部材32の第1の延
伸部32bに当接し、他方側はコールドミラー4に当接
している。なお、突起35の枠状部材31からの突出長
は、枠状部材31よりセットスクリュー33が突出して
いる長さ(セットスクリュー33の長さ−枠状部材31
の厚さ)とほぼ等しくしている。換言すれば、セットス
クリュー33を装着した図中奥側のバネ性部材32と、
突起35が当接している図中手前側のバネ性部材32と
における第1,第2の延伸部32b,32cの間隔は、
ほぼ同一である。
【0032】さらに、突出部31cには、バネ性部材3
6がセットスクリュー33によって取り付け固定されて
いる。このセットスクリュー33及びバネ性部材36
は、後述するように、図中手前側のバネ性部材32の部
分における省略した位置調整機構の代わりの位置調整機
構となっている。バネ性部材36には、ねじ穴36aが
設けられている。
【0033】このような構成のコールドミラー4及び枠
状部材31′等は、一例として図5に示すように光学ベ
ースに固定される。なお、図5においては、バネ性部材
32の図示を省略して簡略化している。図5に示すよう
に、枠状部材31の一方の端部は、ねじ穴31bにねじ
37をはめ込み、光学ベースに38にねじ止め固定して
いる。バネ性部材36は、ねじ穴36aにねじ39には
め込み、光学ベースに40にねじ止め固定している。
【0034】図4及び図5を用いて第2実施例によるコ
ールドミラー4の位置調整について詳細に説明する。図
4の構成では、図中の奥側のバネ性部材32におけるセ
ットスクリュー33を調整すると、コールドミラー4
は、図4中のA,B方向の角度が調整される。コールド
ミラー4のA,B方向の角度調整によって、液晶パネル
12〜14に対する照明範囲の垂直方向の位置が調整さ
れる。これによって、コールドミラー4を、いわゆる1
軸方向で位置(角度)調整することができる。
【0035】また、図5に示すように、バネ性部材36
に装着したセットスクリュー33を6角レンチ等の調整
具34によってねじ込んだり、緩めたりすることによっ
て、コールドミラー4及び枠状部材31′の全体を、枠
状部材31のねじ穴31b側の端部を中心として回動さ
せることができる。即ち、バネ性部材36に装着したセ
ットスクリュー33は、枠状部材31′(及びコールド
ミラー4)と光学ベース40との相対的位置関係を調整
する。このセットスクリュー33を調整すると、コール
ドミラー4は、図4中のC,D方向の角度が調整され
る。コールドミラー4のC,D方向の角度調整によっ
て、液晶パネル12〜14に対する照明範囲の水平方向
の位置が調整される。これによって、コールドミラー4
を、他の1軸方向で位置調整することができ、合わせて
2軸方向で位置(角度)調整することができる。
【0036】ところで、バネ性部材36に装着したセッ
トスクリュー33をねじ込むと、図5に示すように、枠
状部材31′は破線で示す状態から実線で示す状態へと
変位し、枠状部材31′が若干量撓む。しかしながら、
コールドミラー4は、1か所のセットスクリュー33及
び2か所の突起35による3点で保持されているため、
コールドミラー4に曲げモーメントが発生せず、コール
ドミラー4自体は撓むことなく、平面を保つ。
【0037】この第2実施例では、2軸方向の角度調整
だけを行うようにしたものであり、面方向の位置調整機
構は省略している。なお、第1実施例と第2実施例とは
適宜に組み合わせることもできる。第2実施例では、図
中手前側の2つのバネ性部材32の部分は、位置調整機
構とはなっていないので、必ずしも略コ字状のバネ性部
材32によって保持する必要はない。この2か所は、他
の任意の保持機構によってコールドミラー4と枠状部材
31とを離間保持してもよい。
【0038】このようにして、コールドミラー4の角度
を調整することによって、ランプ1の光軸を任意に調整
することができ、図7に示す液晶パネル12〜14に対
する照明範囲の位置を任意に調整することができる。従
って、液晶パネル12〜14に照射する光の余裕度を極
力小さくすることができ、その分、輝度を上げることで
き、高輝度のプロジェクタ装置を提供することが可能と
なる。しかも、バネ性部材32及びセットスクリュー3
3、もしくは、バネ性部材36及びセットスクリュー3
3によるコールドミラー4の調整機構は、小型で、部品
点数が少なく、組み立てが容易で、安価に実現可能であ
る。
【0039】本発明は、以上説明したコールドミラー4
等のミラーに限定されることなく、映像をスクリーン上
に表示するために発せられた光の光路中に配置される板
状部材の位置や角度を調整する調整機構の全てに応用す
ることができる。なお、本実施例では、開口31aを有
する枠状部材31を用いたが、光を透過させる必要のな
いミラー、即ち、図7におけるコールドミラー4やミラ
ー6,9,11に対しては開口31aを設けなくてもよ
い。従って、ミラー等の板状部材の近傍に面方向に並べ
て配置するのも、板状部材であればよい。但し、コール
ドミラー4は、可視光を反射し、赤外線を透過するの
で、放熱を良好とし、コールドミラー4に対して熱によ
る影響を与えないようにするため、開口31aを有する
枠状部材31を用いる方がより好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
ロジェクタ装置は、ミラー等の第1の板状部材の近傍に
面方向に並べて配置された第2の板状部材と、第1の板
状部材と第2の板状部材とを所定距離離間して3か所に
て保持する3つの保持機構とを設け、この保持機構にお
ける少なくとも1つの保持機構を、第1の板状部材と第
2の板状部材の側面に位置する側部と、この側部より第
2の板状部材の面方向に延びた第1の延伸部と、側部よ
り第1の板状部材の面方向に延びた第2の延伸部とより
なり、第1の板状部材と第2の板状部材の端部を挟持す
る略コ字状のバネ性部材により構成し、バネ性部材の内
側に第2の板状部材を貫通して装着され、一方の端部が
第1の延伸部に当接し、他方の端部が第1の板状部材に
当接するスクリューを備えて構成したので、小型で、部
品点数が少なく、組み立てが容易で、安価なミラー等の
板状部材の角度調整機構を提供することができる。さら
に、第1の板状部材の位置が第2の板状部材に対して変
化しても、バネ性部材自体は変化しないので、第1の板
状部材にかかる力を常に一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を説明するための部分側面
図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための側面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を説明するための側面図で
ある。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【図7】プロジェクタ装置の一般的構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
4 コールドミラー(第1の板状部材) 5,7 色分解ミラー(第1の板状部材) 6,9,11 ミラー(第1の板状部材) 31 枠状部材(第2の板状部材) 31a 開口 32 バネ性部材(第1のバネ性部材) 32a 側部 32b 第1の延伸部 32b1 凹部 32b2 孔 32c 第2の延伸部 33 セットスクリュー 34 調整具 35 突起 36 バネ性部材(第2のバネ性部材) 37,39 ねじ 38,40 光学ベース
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30 G02B 7/18 - 7/24

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像をスクリーン上に表示するために発せ
    られた光の光路中に配置される第1の板状部材を備えた
    プロジェクタ装置において、 前記第1の板状部材の近傍に面方向に並べて配置された
    第2の板状部材と、 前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを所定距離
    離間して3か所にて保持する3つの保持機構とを設け、 前記保持機構における少なくとも1つの保持機構を、前
    記第1の板状部材と前記第2の板状部材の側面に位置す
    る側部と、この側部より前記第2の板状部材の面方向に
    延び、前記第2の板状部材に当接しない第1の延伸部
    と、前記側部より前記第1の板状部材の面方向に延び
    前記第1の板状部材における前記第2の板状部材とは反
    対側の面に当接する第2の延伸部とよりなり、前記第1
    の板状部材と前記第2の板状部材の端部を挟持する略コ
    字状のバネ性部材により構成し、 前記バネ性部材の内側に前記第2の板状部材を貫通して
    装着され、一方の端部が前記第1の延伸部に当接し、他
    方の端部が、前記第2の延伸部が前記第1の板状部材に
    当接する部分と対向するよう、前記第1の板状部材にお
    ける前記第2の板状部材側の面に当接するスクリューを
    備えて構成したことを特徴とするプロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】前記スクリューの一方の端部が当接する前
    記第1の延伸部に、前記スクリューがはまり込む凹部を
    形成し、この凹部に前記スクリューを回すための調整具
    を挿入する孔を形成したことを特徴とする請求項1記載
    のプロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】第2の延伸部における前記第1の板状部材
    に当接する部分を、凸部としたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のプロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】前記第1の板状部材は、ミラーであること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    プロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】前記第1の板状部材は、ミラーであり、前
    記第2の板状部材は、開口を有して枠状に形成された枠
    状部材であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のプロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】映像をスクリーン上に表示するために発せ
    られた光の光路中に配置される第1の板状部材を備えた
    プロジェクタ装置において、 前記第1の板状部材の近傍に面方向に並べて配置された
    第2の板状部材と、 前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを所定距離
    離間して3か所にて保持する3つの保持機構とを設け、 前記保持機構における少なくとも1つの保持機構を、前
    記第1の板状部材と前記第2の板状部材の側面に位置す
    る側部と、この側部より前記第2の板状部材の面方向に
    延びた第1の延伸部と、前記側部より前記第1の板状部
    材の面方向に延びた第2の延伸部とよりなり、前記第1
    の板状部材と前記第2の板状部材の端部を挟持する略コ
    字状の第1のバネ性部材により構成し、 前記第1のバネ性部材の内側に前記第2の板状部材を貫
    通して装着され、一方の端部が前記第1の延伸部に当接
    し、他方の端部が前記第1の板状部材に当接する第1の
    スクリューと、 一方の端部が光学ベースに固定され、他方の端部が前記
    第2の板状部材の端部に固定された第2のバネ性部材
    と、 前記第2の板状部材と前記光学ベースとの相対的位置関
    係を調整する第2のスクリューとを備えて構成したこと
    を特徴とするプロジェクタ装置。
  7. 【請求項7】前記第1のスクリューの一方の端部が当接
    する前記第1の延伸部に、前記第1のスクリューがはま
    り込む凹部を形成し、この凹部に前記第1のスクリュー
    を回すための調整具を挿入する孔を形成したことを特徴
    とする請求項6記載のプロジェクタ装置。
  8. 【請求項8】前記第2の延伸部の前記第1のスクリュー
    が前記第1の板状部材に当接する部分に対向する部分
    に、凸部を形成したことを特徴とする請求項6または7
    に記載のプロジェクタ装置。
  9. 【請求項9】前記第1の板状部材は、ミラーであること
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の
    プロジェクタ装置。
  10. 【請求項10】前記第1の板状部材は、ミラーであり、
    前記第2の板状部材は、開口を有して枠状に形成された
    枠状部材であることを特徴とする請求項6ないし8のい
    ずれか1項に記載のプロジェクタ装置。
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