JP3395529B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP3395529B2 JP16994996A JP16994996A JP3395529B2 JP 3395529 B2 JP3395529 B2 JP 3395529B2 JP 16994996 A JP16994996 A JP 16994996A JP 16994996 A JP16994996 A JP 16994996A JP 3395529 B2 JP3395529 B2 JP 3395529B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/1806Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop the frequency divider comprising a phase accumulator generating the frequency divided signal

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に無線通信シス
テム等の送受信装置に用いられるダイレクトディジタル
シンセサイザを有する周波数シンセサイザに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図39に、例えば1981年5月に開催
されたIEEE 35th. Ann. Frequency control Symposium
の論文集のP.406からP.414に掲載されたA.L.Bramble■D
irect Digital Frequency Synthesis■や米国特許US496
5533号等に示されたダイレクトディジタルシンセサイザ
(Direct Digital Synthesizer、以下「DDS」とい
う。)を適用した位相同期ループ(Phase Locked Loo
p、以下「PLL」という。)構成の従来の周波数シン
セサイザの構成例を示す。
【0003】図39において、11は基準クロック、1
2はDDSであり、1iはDDS12と基準クロック1
1とからなる第1の周波数シンセサイザとしての基準発
振器である。また21は位相比較器、22はループフィ
ルタ、23は電圧制御発振器(VCO)、24は可変分
周器であり、2は位相比較器21、ループフィルタ2
2、電圧制御発振器23および可変分周器24とからな
る第2の周波数シンセサイザとしてのPLLである。な
お、図中、fckは基準クロックの出力周波数、fdはD
DS12の出力周波数、frは位相比較器21の入力周
波数、foutはPLL2の出力周波数である。図39に
示す従来の構成によるシンセサイザにおいては、可変分
周器24によりN分周されたVCO23の出力波と、D
DS12を有する基準発振器1の出力波との位相差がな
くなるよう、すなわちそれら出力波の周波数が一致する
ようにPLL2が動作して出力周波数foutで出力す
る。
【0004】図40に、図39に示すDDS12の構成
を示す。図40において、12aは位相アキュームレー
タ、12bはメモリ、12cはD−A変換器、12dは
フィルタである。このDDS12では,位相アキューム
レータ12aが入力したLビット長の周波数設定データ
kを累算し、位相データφに変換して出力する。メモリ
12bには正弦波の振幅データsinφが格納されてお
り、位相データφにしたがってsinφが出力され、D−
A変換器12cでアナログ波形に変換される。以上のデ
ィジタル演算は、基準クロック11に同期して実施さ
れ、D−A変換器12dの出力波に含まれる基準クロッ
ク11成分や高調波成分等のスプリアス成分は、フィル
タ12dで除去される。
【0005】図41に、DDS12の他の構成例を示
す。この図41に示すDDS12では、高周波数分解能
とした場合における図40に示すDDS12のメモリ1
2bの大容量化を避けるため、メモリ12bの代わりに
CORDICアルゴリズム等を利用したsinφ演算回路12e
を設け、ディジタル演算でsinφを求めるものである。
図40と図41に示すDDS12の出力周波数fdは、
一般に、次式で与えられる。
【0006】 fd=k・fck/2L ・・・(1) ただし、fckは基準クロック11の出力周波数、LはD
DS12の周波数設定パラメータkのビット数である。
【0007】また、図39に示す構成によるPLL構成
の周波数シンセサイザにおいては、その出力周波数であ
るPLL2の出力周波数foutは、可変分周器24によ
りN分周されたVCO23の出力波と、DDS12を有
する基準発振器1の出力波との周波数が一致するように
制御しているため、DDS12の出力周波数fdのN倍
(N・fd)となる。このため、以上のように構成され
た周波数シンセサイザにおいては、変換数設定パラメー
タNに基づく可変分周器24の分周数Nの変更によっ
て、出力周波数foutをfdの間隔で周波数を切り換える
ことができる一方、DDS12の周波数設定パラメータ
kの変更によって、出力周波数foutを(N・fck/
L)の間隔で周波数を切り換えることもできる。
【0008】また、DDS12の出力周波数fdを示す
式(1)からも明からなように、このDDS12では周
波数設定パラメータkのワード長を多ビット化すること
により、他の特性の劣化をきたさずに容易に高周波数分
解能が得られる。従って、DDS12を有する基準発振
器1をPLL2に用いると、DDS12の周波数設定パ
ラメータkの切り換えにより、出力周波数の細かな周波
数設定が可能となる。
【0009】図42に、DDS12を適用したPLL構
成の周波数シンセサイザのさらに他の構成例を示す。図
42において、13は基準発振器1j内でDDS12の
後段に設けられた分周数Rが固定の可変分周器であり、
他の構成は図39に示すものと同一なので同一符号を付
して説明は省略する。この図42に示す構成による周波
数シンセサイザにおいては、可変分周器24によりN分
周されたVCO23の出力周波数foutと、可変分周器
13’でR分周されたDDS12の出力周波数fdであ
るfrとが一致するようPLL2が動作する。一般に低
価格で市販されているPLLシンセサイザ用ICには、
このように基準発振器1i内に可変分周器13’が設け
られている場合が多く、このようなICの適用に適す
る。
【0010】図43に、DDSを適用したPLL構成の
周波数シンセサイザのさらに他の構成例を示す(特開平
5−67969号公報、特願平6−235379号公報
等参照。)。図43において、14は局部発振器、15
はミクサ、16は帯域通過フィルタ(BPF)、17は
増幅器(AMP)であり、新たに基準発振器1k内のD
DS12の後段に設けられたものである。なお、他の構
成は図39に示すものと同一なので同一符号を付して説
明は省略する。図43に示す構成による周波数シンセサ
イザにおいては、可変分周器24によりN分周されたV
CO23の出力周波数foutと、DDS12の出力周波
数fdをミクサ15で高周波に周波数変換したfrとが一
致するようにPLL2が動作している。このため、この
ようにミクサ15を設けた構成では、図39に示す構成
と比較してDDS12の出力周波数fdが低周波でよい
という特長を有しており、DDS12の低消費電力動作
が可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上説明し
た図39〜図43に示す従来の周波数シンセサイザで
は、DDS12を基準発振器として用いて、DDS12
により周波数シンセサイザの出力周波数を変更するよう
にしていたため、周波数シンセサイザの搬送波近傍の位
相雑音や周波数の切り換え時間等の特性を劣化させるこ
となく、容易に狭いチャネルの周波数間隔を得ることが
できる、という利点があった。
【0012】しかしながら、DDS12はディジタル演
算により正弦波を生成して出力するため、その出力周波
数によっては量子化誤差等に起因して通信に悪影響等を
与える所定レベル以上の高レベルスプリアス(以下、
「高スプリアス」という。)を発生して出力する場合が
ある。この場合、高スプリアスがPLL2の出力帯域内
に生じると、PLL2内で高スプリアスを除去できず、
PLL2が出力する搬送波中に高スプリアスが出力され
てしまい、通信品質や周波数選択度が劣化する、という
問題があった。
【0013】以下、この問題点を図を参照しながら式等
により詳細に説明する。図44に、DDS12の出力ス
ペクトルの一例を示す。図44では、横軸にPLL2の
出力波であるキャリア(搬送波)からの離調周波数(M
Hz)をとり、縦軸に振幅(dBc)をとっており、DD
S12の出力波近傍に多数のスプリアスが存在している
ことがわかる。このため、このスプリアスが周波数シン
セサイザの搬送波近傍に存在する場合には、このスプリ
アスは図39等に示すPLL2の通過帯域内で20LOG
10N(dB)だけ増幅される。よって、図39においてD
DS12のスプリアスレベルをSPdds(dBc)、シンセ
サイザ出力のスプリアスレベルをSPout(dBc)とする
と、これらの関係は次式(2)で与えられることにな
る。 SPout=20・LOG10(fout/fr)+SPdds =20・LOG10(N)+SPdds ・・・(2) ここで、frはPLL2への入力周波数である位相比較
周波数、NはPLL2の可変分周器24の分周数であ
る。
【0014】ところで、一般にDDS12の出力周波数
に含まれるスプリアスは、DDS12の出力周波数fd
のm次の高調波周波数m・fdと、DDS12の基準クロ
ック11の出力周波数fckのn次の高調波周波数n・f
ckとの混合によるものと考えられる。このため、スプリ
アスの周波数をfdds(Hz)とすると、fddsは次式
(3)で与えられることになり、この場合の次数mをス
プリアスの次数mという。 fdds=|m・fd−n・fck| =|m・(k・fck)/2L−n・fck| =|m・k/2L−n|・fck ・・・(3)
【0015】このため、このような構成のシンセサイザ
では、スプリアスレベルの高い低次のスプリアスの周波
数fddsがDDS12の出力周波数fdの近傍に存在、す
なわちfdds≒fdとなり、高スプリアスの周波数がPL
L2の出力搬送波の周波数近傍になると、PLL2がこ
の周波数fd近傍を基準周波数として使用して逓倍等す
るので、図45(a)および(b)に示すようにフィルタ
やPLL2でDDS12のスプリアスを抑制できず、高
レベルな高スプリアスまで出力してしまい、高スプリア
スの出力によって通信品質や周波数選択度を劣化させて
いた。
【0016】図46に、DDS12の出力周波数fdの
高調波の次数mに対するSPddsの一例を示す。図46で
は、横軸にその高調波のmをとり、縦軸にDDS12の
出力波に含まれるスプリアスのレベルSPddsをとって
おり、DDS12を構成するD−A変換器52(図44
および図45参照。)の非線形性や過渡応答等の要因が
支配的な比較的低次の領域では、スプリアスレベルSP
ddsが高レベルであることがわかる。従って、このよう
な高レベルとなる低次の次数mのスプリアスがPLL2
の出力帯域内に生じると,非常に高レベルなスプリアス
が出力され、通信品質や周波数選択度を劣化させること
がわかる。
【0017】このため、PLL2の出力中に高スプリア
スが含まれないようにするためには、PLL2から出力
させようとする出力周波数foutに応じて基準発振器1
i等やPLL2に対し分周数設定パラメータや周波数設
定パラメータ等の各設定パラメータを設定する必要があ
る。しかし、前記従来の周波数シンセサイザでは、図3
9や図42、図43に示すように、設定パラメータを2
同調形、すなわち基準発振器およびPLL2にそれぞれ
1つずつ設定パラメータを設定するように設計していた
ため、目標とする出力周波数foutが出力されるように
一方の設定パラメータを決めてしまうと、必然的に他方
の設定パラメータが決まってしまうが、一般にこのよう
な構成の周波数シンセサイザでは基準発振器1i等のD
DS12では周波数の微設定を行う一方、PLL2では
周波数変換の粗調整を行なっており、PLL2へ設定す
る分周数設定パラメータが基準発振器へ設定する設定パ
ラメータと比較して非常に粗い値をとるようにしていた
ので、PLL2が高スプリアスを含まずに目標とする出
力周波数foutを出力するように2つの設定パラメータ
を決定することは、非常に手間および時間がかかる、と
いう問題もあった。
【0018】本発明は前記のような問題点を解決するた
めになされたもので、各設定パラメータの設定に手間が
かからずに低スプリアス化を図ることにより、通信品質
や周波数選択度の劣化を防止することができる周波数シ
ンセサイザを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
【0020】前記課題を解決するため本発明では、第2
の周波数シンセサイザから出力させるべき出力周波数に
対応したデータを入力する入力手段と、前記入力手段が
入力した前記データに基づき前記第2の周波数シンセサ
イザの変換数設定パラメータを求める第1の変換数設定
パラメータ演算手段と、前記入力手段が入力した前記デ
ータおよび前記第1の変換数設定パラメータ演算手段が
求めた変換数設定パラメータに基づいて前記周波数変換
器の変換数設定パラメータを求める第2の変換数設定パ
ラメータ演算手段と、前記入力手段が入力した前記デー
タ、前記第1の変換数設定パラメータ演算手段が求めた
変換数設定パラメータおよび前記第2の変換数設定パラ
メータ演算手段が求めた変換数設定パラメータに基づい
て前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設定
パラメータを求める周波数設定パラメータ演算手段と、
前記第1の変換数設定パラメータ演算手段が求めた変換
数設定パラメータ、前記第2のパラメータ演算手段が求
めた変換数設定パラメータおよび前記周波数設定パラメ
ータ演算手段が求めた周波数設定パラメータをそれぞれ
前記第2の周波数シンセサイザ、前記周波数変換器およ
び前記ダイレクトディジタルシンセサイザに設定するパ
ラメータ設定手段とを具備するものである。
【0021】また、本発明では、周波数設定パラメータ
演算手段が周波数設定パラメータを求めた際、その周波
数設定パラメータが第2の周波数シンセサイザの出力帯
域内でダイレクトディジタルシンセサイザから所定レベ
ル以上のスプリアスを出力するものであるか否かを判定
するパラメータ判定手段と、前記パラメータ判定手段に
よって周波数設定パラメータが前記スプリアスを出力す
るものであると判定された場合には、前記スプリアスが
第2の周波数シンセサイザの出力帯域内に含まれないよ
うに変換数設定パラメータおよび周波数設定パラメータ
を変更してパラメータ設定手段に出力するパラメータ変
更手段とをさらに具備するものである。
【0022】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザに設定すべき周波数設定パラメータ毎にダ
イレクトディジタルシンセサイザの出力中に現われる所
定レベル以上のスプリアスが第2の周波数シンセサイザ
から出力されるか否かの判定情報を予め記憶した記憶手
段をさらに具備し、パラメータ判定手段は、周波数設定
パラメータが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内で
ダイレクトディジタルシンセサイザから所定レベル以上
のスプリアスを出力するものであるか否かを判定する場
合、前記記憶手段から前記周波数設定パラメータに対応
した前記判定情報を読み出して当該判定情報に基づき判
定するものである。
【0023】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザの周波数設定パラメータをアドレスとし
て、その各アドレスが示す各データ格納領域に各アドレ
スである前記周波数設定パラメータに基づいてダイレク
トディジタルシンセサイザの出力中に現われる所定レベ
ル以上のスプリアスが第2の周波数シンセサイザから出
力されるか否かの判定情報を予め記憶した記憶手段をさ
らに具備し、パラメータ判定手段は、周波数設定パラメ
ータが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレ
クトディジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプ
リアスを出力するものであるか否かを判定する場合、前
記周波数設定パラメータをアドレスとして前記記憶手段
にアクセスして前記判定情報を読み出し、当該判定情報
に基づき判定するものである。
【0024】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザの周波数設定パラメータの上位所定ビット
をアドレスとして、その各アドレスが示す各データ格納
領域に各アドレスを上位所定ビットした前記周波数設定
パラメータに基づいてダイレクトディジタルシンセサイ
ザの出力中に現われる所定レベル以上のスプリアスが第
2の周波数シンセサイザから出力されるか否かの判定情
報を予め記憶した記憶手段をさらに具備し、パラメータ
判定手段は、周波数設定パラメータが第2の周波数シン
セサイザの出力帯域内でダイレクトディジタルシンセサ
イザから所定レベル以上のスプリアスを出力するもので
あるか否かを判定する場合、前記周波数設定パラメータ
の上位所定ビットをアドレスとして前記記憶手段にアク
セスして前記判定情報を読み出し、当該判定情報に基づ
き判定するものである。
【0025】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内
で所定レベル以上のスプリアスを出力する場合における
当該ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設定パ
ラメータの範囲を予め記憶した記憶手段をさらに具備
し、パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第
2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディ
ジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを
出力するものであるか否かを判定する場合、前記記憶手
段から前記周波数設定パラメータの範囲を読み出し、そ
の読み出した周波数設定パラメータの範囲に周波数設定
パラメータが属するか否かにより判定するものである。
【0026】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内
で出力する所定レベル以上のスプリアスの次数を予め記
憶した記憶手段をさらに具備し、パラメータ判定手段
は、周波数設定パラメータが第2の周波数シンセサイザ
の出力帯域内でダイレクトディジタルシンセサイザから
所定レベル以上のスプリアスを出力するものであるか否
かを判定する場合、前記記憶手段から前記スプリアスの
次数を読み出して、その読み出した前記スプリアスの次
数および前記周波数設定パラメータに基づいて前記ダイ
レクトディジタルシンセサイザの出力中に含まれる所定
レベル以上のスプリアスの周波数を求め、その求めた所
定レベル以上のスプリアスの周波数が第2の周波数シン
セサイザから出力されるか否かにより判定するものであ
る。
【0027】また、本発明では、パラメータ判定手段
は、ダイレクトディジタルシンセサイザの出力周波数の
変化幅が狭く、所定レベル以上のスプリアスの現われる
前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設定パ
ラメータの範囲がほぼ所定周期となり、かつ、ダイレク
トディジタルシンセサイザの出力中に現われる所定レベ
ル以上のスプリアスの次数が特定の次数に限定される場
合には、周波数設定パラメータが第2の周波数シンセサ
イザの出力帯域内でダイレクトディジタルシンセサイザ
から所定レベル以上のスプリアスを出力するものである
か否かを判定する場合、前記特定の次数に基づいて前記
周波数設定パラメータの範囲の所定周期を求め、その求
めた所定周期毎の前記周波数設定パラメータの範囲に前
記周波数設定パラメータが属するか否かにより判定する
ものである。
【0028】また、本発明では、ダイレクトディジタル
シンセサイザの出力周波数が掃引するように当該ダイレ
クトディジタルシンセサイザの周波数設定パラメータを
調整するパラメータ調整手段と、ダイレクトディジタル
シンセサイザの出力中に現われる所定レベル以上のスプ
リアスの次数を予め記憶した記憶手段と、をさらに具備
し、パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第
2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディ
ジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを
出力するものであるか否かを判定する場合、前記パラメ
ータ調整手段の調整により前記ダイレクトディジタルセ
ンサの出力中に現われる所定レベル以上のスプリアスの
次数の範囲を求めると共に、前記記憶手段から前記スプ
リアスの次数を読み出し、その読み出したスプリアスの
次数が前記次数の範囲に属するか否かにより判定するも
のである。
【0029】また、本発明では、パラメータ変更手段
は、所定レベル以上のスプリアスが第2の周波数シンセ
サイザの出力帯域内に含まれないように変換数設定パラ
メータおよび周波数設定パラメータを変更する場合、第
2の周波数シンセサイザの変換数設定パラメータおよび
周波数変換器の変換数設定パラメータのうち少なくとも
一方を所定量だけ増減すると共に、その少なくとも一方
を増減した変換数設定パラメータに基づいてダイレクト
ディジタルシンセサイザの周波数設定パラメータを変更
するものである。
【0030】また、本発明では、第2の周波数シンセサ
イザの変換数設定パラメータ、周波数変換器の変換数設
定パラメータおよび前記ダイレクトディジタルシンセサ
イザの周波数設定パラメータに対応させて、各周波数設
定パラメータが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内
でダイレクトディジタルシンセサイザから所定レベル以
上のスプリアスを出力しないような第2の周波数シンセ
サイザの変換数設定パラメータおよび周波数変換器の変
換数設定パラメータのうちの少なくとも一方の増減量を
予め記憶した記憶手段をさらに具備し、パラメータ変更
手段は、所定レベル以上のスプリアスが第2の周波数シ
ンセサイザの出力帯域内に含まれないように前記変換数
設定パラメータおよび周波数設定パラメータを変更する
場合、前記第2の周波数シンセサイザの変換数設定パラ
メータ、前記周波数変換器の変換数設定パラメータおよ
び前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設定
パラメータに対応した前記増減量を前記記憶手段から読
み出し、その増減量に基づいて前記変換数設定パラメー
タのうち少なくとも一方を増減すると共に、その少なく
とも一方を増減した変換数設定パラメータに基づいてダ
イレクトディジタルシンセサイザの周波数設定パラメー
タを変更するものである。
【0031】また、本発明では、基準クロックに同期し
て周波数設定パラメータに基づいた周波数で出力するダ
イレクトディジタルシンセサイザを有する第1の周波数
シンセサイザと、前記ダイレクトディジタルシンセサイ
ザの出力周波数を変換数設定パラメータに基づいて変換
して出力する周波数変換器と、前記周波数変換器の出力
周波数を変換数設定パラメータに基づいて変換して出力
する第2の周波数シンセサイザと、前記第2の周波数シ
ンセサイザから出力させるべき出力周波数に対応したデ
ータをアドレスとして入力する入力手段と、前記第2の
周波数シンセサイザから出力させるべき出力周波数に対
応したデータをアドレスとして、その各アドレスが示す
各データ格納領域にダイレクトディジタルシンセサイザ
の出力中に現われる所定レベル以上のスプリアスが前記
第2の周波数シンセサイザの出力帯域内に含まれずに、
前記第2の周波数シンセサイザが前記出力周波数で出力
するような前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周
波数設定パラメータ、前記周波数変換器の変換数設定パ
ラメータおよび前記第2の周波数シンセサイザの変換数
設定パラメータを予め記憶しておき、前記入力手段によ
って前記アドレスが入力した場合、そのアドレスに対応
した前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設
定パラメータ、前記周波数変換器の変換数設定パラメー
タおよび前記第2の周波数シンセサイザの変換数設定パ
ラメータをそれぞれ前記ダイレクトディジタルシンセサ
イザ、前記周波数変換器および前記第2の周波数シンセ
サイザに出力する記憶手段とを具備するものである。
【0032】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、ダイレクトディジタルシ
ンセサイザの出力周波数を変換数設定パラメータに基づ
いて分周する可変分周器を有するものである。
【0033】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、ダイレクトディジタルシ
ンセサイザの出力周波数を他の信号周波数と混合して出
力する周波数混合器と、その周波数混合器の出力周波数
を変換数設定パラメータに基づいて分周する可変分周器
とを有するものである。
【0034】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、ダイレクトディジタルシ
ンセサイザの出力周波数を変換数設定パラメータに基づ
いて分周する可変分周器と、その可変分周器の出力周波
数を他の信号周波数と混合して出力する周波数混合器と
を有するものである。
【0035】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、ダイレクトディジタルシ
ンセサイザの後段に、前段の出力周波数を変換数設定パ
ラメータに基づいて分周する直列接続された複数台の可
変分周器を有するものである。
【0036】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、ダイレクトディジタルシ
ンセサイザの後段に、前段の出力周波数を変換数設定パ
ラメータに基づいて分周する直列接続された複数台の可
変分周器と、前記複数台の各可変分周器の間に前段の可
変分周器の出力周波数を他の信号周波数と混合して出力
する周波数混合器とを有するものである。
【0037】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザは、周波数変換器として、基準クロックを変換数設
定パラメータに基づき分周してダイレクトディジタルシ
ンセサイザに入力させる第1の可変分周器と、ダイレク
トディジタルシンセサイザの出力周波数を他の信号周波
数と混合して出力する周波数混合器と、前記他の信号周
波数を分周設定パラメータに基づいて分周して前記周波
数混合器に入力する第2の可変分周器とを有するもので
ある。
【0038】また、本発明では、第2の周波数シンセサ
イザは、前記第1の周波数シンセサイザの出力周波数を
変換数設定パラメータに基づいて変換して第2の周波数
シンセサイザから出力させるべき出力周波数に対応した
データとして出力する際、その出力周波数を前記変換数
設定パラメータに基づいて可変分周器が分周した周波数
と前記第1の周波数シンセサイザの出力周波数とが一致
するようにして出力する位相同期ループであるものであ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明に係る周波数シンセサイザ
の実施の形態1を図面を参照して説明する。
【0040】図1に、この実施の形態1による周波数シ
ンセサイザの構成を示す。なお、この図1において図4
2等に示す従来のものと同一のものには同一符号を付し
て説明する。図1において、この実施の形態1による周
波数シンセサイザは、第1の周波数シンセサイザである
基準発振器1と、第2の周波数シンセサイザであるPL
L2とからなり、基準発振器1は、周波数fckのクロッ
ク信号を出力する基準クロック11と、このクロック信
号に同期して周波数設定パラメータkに基づいた周波数
fdを出力するDDS12と、DDS12の出力周波数
fdを分周数である変換数設定パラメータ(以下、「分
周数設定パラメータ」という。)Rで分周する可変分周
器13とを有している一方、PLL2は、位相比較器2
1と、ループフィルタ22と、電圧制御発振器(VC
O)23と、電圧制御発振器(VCO)23の出力周波
数foutを分周数設定パラメータNで分周する可変分周
器24とを有している。
【0041】そして、この実施の形態1による周波数シ
ンセサイザは、基準発振器1内のDDS12の周波数設
定パラメータkが外部からの設定により設定可能である
と共に、PLL2内の可変分周器24の分周数設定パラ
メータNが同様に設定可能であるだけでなく、基準発振
器1内の可変分周器13の分周数設定パラメータRも同
様に設定可能にして、3つの各設定パラメータがPLL
2の出力周波数foutに応じて設定可能な3同調形にし
たことを特徴としている。なお、図1中、LはDDS1
2の周波数設定パラメータkのビット数、frは可変分
周器13の出力周波数でPLL2の入力周波数でもあ
る。
【0042】ここで、DDS12の出力周波数fdは式
(1)に示すように表わされるので、図1に示す実施の
形態1の周波数シンセサイザの出力周波数foutは、次
式(4)で与えられる。 fout=fd・N/R =N・k・fck/(R・2L) ・・・(4) つまり、周波数シンセサイザの出力周波数foutは、こ
の式(4)に示すように、3つの設定パラメータk,R,
Nの値により決まることを示している。なお、パラメー
タk,R,Nは、それぞれに設定の自由度があるため一
義的には決まらないものである。
【0043】次に、この実施の形態1による周波数シン
セサイザの動作を説明すると、PLL2から出力させよ
うとする出力周波数foutに応じて基準発振器1および
PLL2に設定パラメータを設定する際には、PLL2
の出力周波数foutに応じてPLL2の出力帯域内でD
DS12が所定レベル以上の高スプリアスを出力しない
ような周波数設定パラメータkを適当に選択するが、D
DS12の周波数設定パラメータk、可変分周器24の
分周数設定パラメータN、可変分周器13の分周数設定
パラメータRの3つのパラメータが設定可能であるの
で、PLL2から出力させるべき出力周波数fout及び
選択した周波数設定パラメータkが式(4)を満足する
ように、分周数設定パラメータNおよび分周数設定パラ
メータRの双方を調整する。
【0044】従って、この実施の形態1による周波数シ
ンセサイザによれば、PLL2の出力周波数foutに応
じてPLL2の出力帯域内でDDS12が高スプリアス
を出力しないような周波数設定パラメータkを選択する
場合、分周数設定パラメータNおよび分周数設定パラメ
ータRの双方を調整できるので、低スプリアスを図る際
の周波数設定パラメータkの選択範囲が広がると共に、
可変分周器の台数は増えるが各可変分周器13,24の
分周数設定パラメータである分周数R,Nの範囲はそれ
ほど大きいものを必要としないので低コストな部品選択
が可能になり、全体として低コストで周波数パラメータ
の設定の自由度を向上させることが可能になる。なお、
この実施の形態1の説明では、PLL2の出力周波数f
outに応じて分周数設定パラメータRを設定可能な可変
分周器13を基準発振器1に1台設けて説明したが、本
発明では、このような可変分周器を基準発振器1内に2
台以上設けてもよく、またPLL2内に1台若しくは複
数台設けたり、基準発振器1およびPLL2外に1台若
しくは複数台設けるようにしてもよく、要は、出力周波
数foutに応じて設定できる周波数シンセサイザ内の設
定パラメータの数が3以上となればよい。
【0045】実施の形態2.この実施の形態2による周
波数シンセサイザでは、実施の形態1における高スプリ
アスが出力されないような最適な設定パラメータk,
R,Nの設定を容易かつ自動的に行えるようにしたもの
である。図2に、この実施の形態2による周波数シンセ
サイザの構成を示す。なお、この図2において図1に示
す実施の形態1と同一のものには同一符号を付して説明
する。
【0046】図2において、この実施の形態2による周
波数シンセサイザは、基準クロック11、DDS12及
び可変分周器24からなる基準発振器1と、位相比較器
21、ループフィルタ22、電圧制御発振器(VCO)
23、電圧制御発振器(VCO)23および可変分周器
24からなるPLL2とを有すると共に、パラメータ演
算処理部3と、入力手段4とを有することを特徴として
いる。入力手段4は、スイッチや、テンキー、キーボー
ド等からなるもので、ここではパラメータ演算処理部3
へPLL2の出力周波数fout、可変分周器13の出力
周波数frおよびDDS12の出力周波数fdのそれぞれ
に対応した出力周波数データDout 、Dr、Ddを入力
するように構成されている。パラメータ演算処理部3
は、その構成は次の図2で説明するものとして、その機
能を説明しておくと、入力手段4から各出力周波数デー
タDout、Dr、Ddが入力されると、DDS12の出
力中に現われる所定レベル以上のスプリアスがPLL2
から出力されず、かつ、入力したDoutに対応した出力
周波数foutがPLL2から出力されるように、可変分
周器24の分周数Nである分周数設定パラメータN、可
変分周器13の分周数Rである分周数設定パラメータ
R、およびDDS12の周波数設定パラメータkを求め
て、その求めた各設定パラメータk,R,Nをそれぞれ
可変分周器24、可変分周器13およびDDS12に設
定するものである。なお、図1中、fckは基準クロック
11の出力周波数、frは可変分周器13の出力周波数
でPLL2の入力周波数でもあり、LはDDS12の周
波数設定パラメータkのビット数である。
【0047】図3に、この実施の形態2のパラメータ演
算処理部3の構成を示す。図において、311は第1の
変換数設定パラメータ演算手段、312は第2の変換数
設定パラメータ演算手段、313は周波数設定パラメー
タ演算手段、314はパラメータ判定手段、315はパ
ラメータ変更手段、316はパラメータ設定手段、31
はこれらの手段311〜316からなるパラメータ演算
設定部である。また、32は後述する判定フラグテーブ
ルTが格納されたメモリ、33は指定された周波数設定
パラメータkに対応した判定フラグをメモリ32に格納
された判定フラグテーブルTから読出す判定フラグ読出
部である。
【0048】図4に、メモリ32に格納された判定フラ
グテーブルTの内容を示す。図において、この判定フラ
グテーブルTには、0〜2L−1のDDS12の周波数
設定パラメータk毎に、各周波数設定パラメータkがス
プリアスレベルの高い特定の周波数設定パラメータks
に該当するか否かを0または1で示す判定フラグhが予
め格納されている。なお、Lは、DDS12へ出力する
周波数設定パラメータkのビット数である。ここで、こ
の判定フラグhは、次式(5)の値をとるものとする h=1(k≠ks) h=0(k=ks) ・・・(5) なお、高スプリアスとなる特定の周波数設定パラメータ
ksは、s=1、・・・、pのp個あるものとする。
【0049】次に、以上のように構成された実施の形態
2による周波数シンセサイザの動作を図面を参照して説
明する。図5に、この実施の形態2による周波数シンセ
サイザの動作を示す。まず、この実施の形態2の周波数
シンセサイザでは、入力手段4がPLL2から出力させ
るべき出力周波数foutに対応したデータDoutや、可変
分周器13の出力周波数frに対応した任意のDrおよ
びDDS12の出力周波数fdに対応した任意のDdをパ
ラメータ演算設定部31へそれぞれ入力する(ステップ
S10)。すると、パラメータ演算設定部31では、入
力手段4が入力したこれらデータDout、DrおよびDd
を第1の変換数設定パラメータ演算手段311、第2の
変換数設定パラメータ演算手段312、周波数設定パラ
メータ演算手段313が受けて、PLL2の可変分周器
24の分周数N、基準発振器1の可変分周器13の分周
数RおよびDDS12の設定周波数kを、この順、すな
わちPLL2からデータDoutに対応した出力周波数fo
utが出力されるように可変分周器24のところから逆算
して求める(ステップS20〜50)。
【0050】具体的に説明すると、まず、第1の変換数
設定パラメータ演算手段311が可変分周器24の分周
数Nを設定する分周数設定パラメータNを例えば次式
(6)で求める(ステップS20)。 N=int[Dout/Dr]または、N=round[Dout/Dr] ・・・(6) ここでround[]は[]内の小数点以下の値を四捨五入
する関数、int[]は[]内の小数点以下の値を切り捨
てる関数である。このような関数を用いたのは、この実
施の形態2による周波数シンセサイザでは、各設定パラ
メータk,R,Nは、整数値しかとらないようにしてい
るからであり、他の関数により代替することは勿論可能
で、また各設定パラメータk,R,Nが整数値以外をと
るのであれば、整数値以外をとるような関数でも良い。
【0051】次に、第2の変換数設定パラメータ演算手
段312が、その分周数Nおよび入力データDrを用い
て、データDoutに対応した出力周波数foutおよび分周
数Nの場合に、可変分周器13から出力されるべき出力
周波数に対応したDr■を次式(7)で求める(ステッ
プS30)。 Dr■=Dout/N ・・・(7)
【0052】ここで、可変分周器13に設定すべき分周
数設定パラメータRも整数値をとるので、第2の変換数
設定パラメータ演算手段312は、Dr■およびDdか
ら可変分周器13の分周数設定パラメータRを次式
(8)で求めることにする(ステップS40)。 R=int[Dr■/Dd]または、R=round[Dr■/Dd] ・・・(8)
【0053】そして、最後に周波数設定パラメータ演算
手段313がDDS12に設定すべき周波数設定パラメ
ータkを求めるが、このkも整数値をとるので、Dou
t、RおよびNからDDS12の周波数設定パラメータ
kを式(4)に基づく次式(9)で求めて、パラメータ
判定手段314へ出力する(ステップS50)。 k=int[(Dout・R・2L)/(Dck・N)]または、 k=round[(Dout・R・2L)/(Dck・N)] ・・・(9) ここで、LはDDS12へ設定する周波数設定パラメー
タkのビット数、DckはDDS12のクロック周波数f
ckに相当するデータである。なお、LおよびDckは、デ
ータとして予めパラメータ演算処理部3内に格納されて
いてもよいし、また外部から入力するようにしてもよ
い。
【0054】パラメータ判定手段314は、周波数設定
パラメータ演算手段313から周波数設定パラメータk
を受けると、その周波数設定パラメータkを判定フラグ
読出部33へ送り、判定フラグ読出部33に図3に示す
メモリ32の判定フラグテーブルTからその周波数設定
パラメータkに対応した判定フラグhを読み出させて、
その判定フラグhに基づき周波数設定パラメータkがス
プリアスの高い特定周波数設定パラメータksに該当し
ないか否か、すなわちk≠ksであるか否かを判定する
(ステップS60)。
【0055】その結果、読み出した判定フラグhが1で
あり、k≠ks、すなわち周波数設定パラメータkがス
プリアスの高い特定周波数設定パラメータksに該当し
ないものであると判定した場合には(ステップS60
“YES”)、パラメータ判定手段314は、その判定
結果をパラメータ変更手段314へ出力する。すると、
パラメータ変更手段315は、演算により求められた各
設定パラメータk,R,Nを変更せずにパラメータ設定
手段315へ送り、パラメータ設定手段316がその求
められた設定パラメータk、R,NをそのままDDS1
2、可変分周器13および可変分周器24にそれぞれ出
力して設定する(ステップS70)。これに対し、読み
出した判定フラグhが0であり、k=ks、すなわち周
波数設定パラメータkがスプリアスの高い特定周波数設
定パラメータksに該当するものであると判断した場合
には(ステップS60“NO”)、パラメータ判定手段
314は、その判定結果をパラメータ変更手段314へ
出力する。すると、パラメータ変更手段315は、k≠
ksになるまで(ステップS60“YES”)、次の図
6で詳述する設定パラメータk、R,Nの変更処理を繰
返し(ステップS80)、k≠ksになったら(ステッ
プS60“YES”)、その各設定パラメータk,R,
Nをパラメータ設定手段316へ送り、パラメータ設定
手段316はその各設定パラメータk,R,NをDDS
12、可変分周器13および可変分周器24にそれぞれ
出力して設定するようにする(ステップS70)。
【0056】次に、図5のステップ80に示すパラメー
タ変更手段315における各設定パラメータk、R,N
の変更処理を詳細に説明する。図6に、図5のステップ
80に示す設定パラメータk、R,Nの変更処理を示
す。この変更処理では、パラメータ変更手段315は、
前記ステップ10の処理で入力したPLL2から出力さ
せるべき出力周波数に対応したデータDoutおよびステ
ップ20〜50の処理で求めた各設定パラメータk,
R,Nのうち、まずRおよびNを次式(10)にしたが
って修正する(ステップS810,S820)。
【0057】 N=N+α R=R+β ・・・(10) ここで、αはNの増分、βはRの増分であり、αとβを
パラメータ演算処理部3内に予め格納するようにしてお
く。なお、この実施の形態2では、RおよびNの両方を
変更しているが、Nだけ、あるいはRだけの一方を増減
等することにより変更するようにしてもよい。
【0058】そして、前記のようにして変更した新たな
RおよびNを、式(9)に代入して新たな設定パラメータ
kを求める(ステップS830)。このようにして設定
パラメータk、RおよびNを再演算してその値を変更し
たら、図5のステップS60の処理に戻り、設定パラメ
ータkの再判定を行い、k≠ksとなるまでパラメータ
N,Rをα、βだけ増加させながら設定パラメータk,
R,Nの再演算を繰り返して行なうようにする。
【0059】従って、この実施の形態2による周波数シ
ンセサイザによれば、入力手段4によってPLL2から
出力させるべき出力周波数foutに対応したデータDout
等をパラメータ演算処理部3へ入力すれば、パラメータ
演算処理部3が自動的にパラメータk,R,Nを演算し
て可変分周器24,13およびDDS12に設定するの
で、PLL2から出力させるべき出力周波数foutに応
じた設定パラメータk,R,Nの設定作業が容易にな
る。
【0060】また、この実施の形態2による周波数シン
セサイザでは、設定パラメータk,R,Nを演算した
際、設定パラメータkの値を予め記憶しておいたスプリ
アスレベルの高いksと比較して、k≠ksとなるまで繰
り返し設定パラメータk,R,Nを再演算し、k≠ks
を満足する設定パラメータk,R,Nを出力するようし
ているため、スプリアスレベルが高いksの使用を自動
的に回避して、DDS12の出力中に現われる高スプリ
アスをPLL2の出力帯域外に遠ざけることができる。
このため、PLL2から高スプリアスは出力されなくな
るので、低スプリアス化を図ることが可能になる。
【0061】さらに、この実施の形態2による周波数シ
ンセサイザでは、設定パラメータkがスプリアスレベル
の高いksに該当するか否かの判定結果を予めメモリ3
2に記憶しておくようにしたため、設定パラメータkが
ksに該当するか否かを計算により判定する場合と比較
して、kの判定に要する時間、すなわち各設定パラメー
タの変更に要する時間の短縮化を図ることができ、周波
数切り換え速度を速める効果がある。
【0062】なお、以上説明した実施の形態2による周
波数シンセサイザでは、入力手段4が前記3つの各出力
周波数データDout、Dr、Ddを入力するものとして
説明したが、本発明では、入力手段4は少なくともPL
L2から出力させるべき出力周波数foutを示す出力周
波数データDoutを入力すれば十分で、他の出力周波数
データDr、Ddは必ず入力する必要のあるものではな
い。つまり、PLL2から出力させるべき出力周波数f
outに対応したデータDoutは外部より入力して指示する
必要があるが、DrおよびDdは任意の値でよいので、
予めパラメータ演算設定部31が初期値として固定の値
等を設定ないし記憶するようにしていてもよい。
【0063】また、この実施の形態2による周波数シン
セサイザでは、予めメモリ32に設定パラメータkがス
プリアスレベルの高いksに該当するか否かの判定結果
を判定フラグテーブルTとして格納するように説明した
が、本発明では、このような判定フラグテーブルTを格
納したメモリ32を設けずに、演算式等によりその周波
数設定パラメータkがPLL2の出力帯域内でDDS1
2から所定レベル以上のスプリアスを出力するものであ
るか否かを判定するようにしてもよい。
【0064】また、この実施の形態2による周波数シン
セサイザでは、基準発振器1内に1台の可変分周器13
を有するものとして説明したが、基準発振器1内外に複
数台の可変分周器13を有するようにしてもこの実施の
形態2は適用可能である。
【0065】図7に、基準発振器1内に複数台の可変分
周器を有する周波数シンセサイザに適用した実施の形態
2による周波数シンセサイザの構成を示す。この図に示
す周波数シンセサイザでは、基準発振器1aがN台の可
変分周器13r1〜13rnを有しており、入力手段4aが
データDout、Ddの他に各可変分周器13r1〜13rnの
各出力周波数に対応したデータDr1〜Drnをパラメータ
演算処理部3aへ入力するものとする。
【0066】このため、パラメータ演算処理部3aは、
入力手段4aからデータDout、Ddと共に各可変分周器
13r1〜13rnの各出力周波数に対応したデータDr1〜
Drnが入力すると、PLL2の可変分周器24の次に、
可変分周器13rn、可変分周器13rnー1、・・・、可変
分周器13r2、可変分周器13r1という順に分周設定パ
ラメータを求めていき、最後にDDS12の周波数設定
パラメータを求めるようにする。すると、前記図1に示
す構成の場合と同様にPLL2の可変分周器24や基準
発振器1a内の複数台の可変分周器13r1〜13rn、D
DS12に各設定パラメータを出力することが可能とな
る。
【0067】さらに、この実施の形態2による周波数シ
ンセサイザでは、パラメータ演算処理部3を構成する第
1の変換数設定パラメータ演算手段311、第2の変換
数設定パラメータ演算手段312、周波数設定パラメー
タ演算手段313、パラメータ判定手段314、パラメ
ータ変更手段315、パラメータ設定手段316からな
るパラメータ演算設定部31や、判定フラグ読出部33
の構成については具体的に述べていないが、論理回路に
よるハードウェアによって達成しても、DSPやCPU
等によるソフトウェアをベースとした処理によって達成
してもどちらでもよく、上記の機能を達成できるもので
あればよい。
【0068】実施の形態3.この実施の形態3による周
波数シンセサイザは、前記実施の形態2と同様にスプリ
アスレベルが高くなる特定の周波数設定パラメータks
を避けるよう設定パラメータk,R,Nを再演算ないし
変更するが、前記実施の形態2とはパラメータ演算処理
部の構成が異なり、メモリにおける判定フラグhの記憶
方法を変えて、パラメータ演算処理部3内の判定フラグ
読出部33の構成を不要にしたものである。このため、
この実施の形態3による周波数シンセサイザでは、パラ
メータ演算処理部の構成とメモリにおける判定フラグh
の記憶方法以外は前記実施の形態2と同様なので、前記
実施の形態2の構成図やフローチャートを用いて説明す
る。
【0069】図8に、この実施の形態3のパラメータ演
算処理部3aの構成を示す。図において、31は実施の
形態2と同様のパラメータ演算設定部、32aは次の図
9に示す方法で判定フラグhが記憶されたメモリであ
る。
【0070】図9に、この実施の形態3のメモリ32a
の内容を示す。このメモリ32aには、図に示すよう
に、DDS12のLビットの周波数設定パラメータkを
アドレスとして、その各アドレスが示すデータ格納領域
に各アドレスである前記周波数設定パラメータkに基づ
くDDS12の出力が高スプリアスを含むか否かの判別
フラグhが予め記憶されている。具体的には、DDS1
2の周波数設定パラメータkが、メモリ32aの5ビッ
トのアドレスとして、00000、00001、・・・、01010、
・・・、2L−1というように表されており、そのアド
レスが示す格納領域には0または1で表わされた判定フ
ラグhが格納されている。なお、Lは、DDS12へ出
力する周波数設定パラメータkのビット数である。
【0071】次に、この実施の形態3による周波数シン
セサイザの動作を説明する。まず、この実施の形態3で
は、前記実施の形態2と同様に、入力手段4がPLL2
から出力させるべき出力周波数foutに対応したデータ
Doutを入力すると、パラメータ演算設定部31が図5
のステップ10から50までの処理により各設定パラメ
ータk,R,Nを求め、ステップ60の処理でその求め
た設定パラメータkがスプリアスレベルの高い特定周波
数設定パラメータksに該当しないか否かを判定するた
め、その設定パラメータkを出力する。すると、この実
施の形態3では、この設定パラメータkがアドレスとし
てメモリ32aへ入力するので、メモリ32aはそのア
ドレスに格納された設定パラメータkに対応した判定フ
ラグhをパラメータ演算設定部31へ出力して、パラメ
ータ演算設定部31はその判定フラグhに基づいて前記
実施の形態2と同様に判定する。
【0072】具体的には、演算により求めたDDS12
の周波数設定パラメータkが例えばk=01011である場
合には、メモリ32aのアドレス01011番地にアクセス
するので、図9に示すようにアドレス01011番地に格納
された0の判別フラグhを読み出すことになる。このた
め、この場合には、0の判別フラグhにより求めた設定
パラメータkがスプリアスの高い特定周波数設定パラメ
ータksに該当することを示しているので、図5のステ
ップS60でNOと判定され、ステップS80の処理に
移行し、図6に示すステップS80の処理を行って、各
設定パラメータk,R,Nの再演算を行うようにする。
【0073】従って、この実施の形態3による周波数シ
ンセサイザによれば、実施の形態2と同様に、外部より
出力周波数fout等をパラメータ演算処理部3aへ入力
すれば、パラメータ演算処理部3aが各設定パラメータ
k,R,Nを自動的に求めてDDS12や可変分周器2
4,13へ設定するので、設定パラメータk,R,Nの
設定に手間がかからなくなると共に、各設定パラメータ
k,R,Nを求めた際には、設定パラメータkがスプリ
アスレベルが高い特定周波数設定パラメータksと一致
するか否かを判定して、特定周波数設定パラメータks
を出力することを未然に回避できるため、周波数シンセ
サイザの低スプリアス化を図ることができる。
【0074】また、この実施の形態3による周波数シン
セサイザでは、DDS12の周波数設定パラメータkを
アドレスとしてその各アドレスが示すデータ格納領域に
各周波数設定パラメータkが特定周波数設定パラメータ
ksに該当しないか否かの判別フラグhを記憶するよう
したので、各設定パラメータk,R,Nを求めた際には
その設定パラメータkをアドレスとしてその判定フラグ
hを読み出すことができ、前記実施の形態2の場合と比
較して、判定フラグ読出部33の構成が不要になり、構
成が簡単になると共に、設定パラメータkの判定に要す
る時間を短縮できる。その結果、この実施の形態3によ
れば、実施の形態2の場合より、各設定パラメータの変
更に要する時間の短縮化を図ることができ、周波数シン
セサイザの周波数切換え速度を速めることが可能にな
る。
【0075】なお、この実施の形態3による周波数シン
セサイザでは、メモリ32aに周波数設定パラメータk
の全て0〜2L−1の判定フラグhを登録して説明した
が、本発明では、例えば周波数設定パラメータkを実際
に使用する範囲に限って登録するようにしてもよい。こ
のようにすれば、メモリ32aの容量の増大を防止する
ことができる。
【0076】また、この実施の形態3による周波数シン
セサイザでは、パラメータ演算設定部31の構成につい
ては具体的に述べていないが、前記実施の形態2の場合
と同様、論理回路によるハードウェアであっても、DS
PやCPU等によるソフトウェアをベースとした処理で
あってもよく、上記の如く機能するものであればよい。
このことは、以下に説明する実施の形態についても同様
である。
【0077】実施の形態4.この実施の形態4による周
波数シンセサイザは、前記実施の形態3のメモリ32a
の容量が増えないように改良したものである。つまり、
DDS12の周波数設定パラメータkのビット長Lを例
えば32ビットとした場合、実施の形態3ではこの周波
数設定パラメータkをメモリ32aのアドレスとしてい
るので、メモリ32aに約4.3Gビットの容量が必要
となり現実的ではないので、この実施の形態4では、メ
モリのアドレスを間引くように構成したものである。こ
のため、この実施の形態4による周波数シンセサイザ
は、前記実施の形態2,2とはパラメータ演算処理部の
構成が異なるだけであるので、パラメータ演算処理部の
構成および動作を主に説明する。
【0078】図10に、この実施の形態4のパラメータ
演算処理部3bの構成を示す。図において、31は前記
実施の形態と同様のパラメータ演算設定部、32bは次
の図11に示すように実施の形態3の場合よりも大幅に
記憶容量を削減して判定フラグhを格納したメモリ、3
4は設定パラメータ演算設定部31から出力されたDD
S12の周波数設定パラメータkの下位ビットを打切っ
てメモリ32bへ出力する下位ビット打切り部34であ
る。
【0079】図11に、実施の形態4のメモリ32bの
記憶内容を示す。このメモリ32bには、図に示すよう
に、DDS12の周波数設定パラメータkを例えば5ビ
ットで表わした場合、その上位4ビットをメモリのアド
レスとして、その各アドレスが示すデータ格納領域に
は、各アドレスを上位4ビットする周波数設定パラメー
タkに基づくDDS12の出力が高スプリアスを含むか
否かの判別フラグhが予め記憶されている。なお、ここ
では設定パラメータkの5ビットのうち上位4ビットを
アドレスとして使用し、最下位ビットのみを打切るよう
にしているので、メモリ32bの容量は前記実施の形態
3の場合より、1/2となる。
【0080】次に、この実施の形態4による周波数シン
セサイザの動作を説明する。まず、この実施の形態4に
よる周波数シンセサイザでは、前記実施の形態3と同様
に、入力手段4がPLL2から出力させるべき出力周波
数foutに対応したデータDoutをパラメータ演算処理部
3bへ入力すると、パラメータ演算処理部3のパラメー
タ演算設定部31が図5のステップ10から50までの
処理により各設定パラメータk,R,Nを求め、ステッ
プ60の処理で設定パラメータkがスプリアスレベルの
高い特定周波数設定パラメータksに該当しないか否か
を判定するため設定パラメータkを下位ビット打切り部
34へ出力する。
【0081】下位ビット打切り部34は、設定パラメー
タkが入力すると、設定パラメータkの上位4ビット未
満の下位ビットを打切ってメモリ32bへ出力する。メ
モリ32bは、設定パラメータkの上位4ビットがアド
レスとして入力するので、設定パラメータkの上位4ビ
ットに対応した判定フラグhをパラメータ演算設定部3
1へ出力し、パラメータ演算設定部31は、この判定フ
ラグhに基づいて設定パラメータkがスプリアスレベル
の高い特定周波数設定パラメータksに該当しないか否
かを判定する。
【0082】具体的には、演算により求めたDDS12
の周波数設定パラメータkが例えばk=10110あるいは1
0111である場合には、その上位4ビットが1011であるの
で、図11に示すようにメモリ32bのアドレス1011番
地に格納された0の判別フラグhを出力する。このた
め、この場合、パラメータ演算設定部31は、0の判別
フラグhにより求めた設定パラメータkがスプリアスの
高い特定周波数設定パラメータksに該当することを示
しているので、図5のステップS60でNOと判定さ
れ、ステップS80の処理に移行し、図6に示すステッ
プS80の処理を行って、各設定パラメータk,R,N
の再演算を行うようにする。
【0083】従って、この実施の形態4による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2,2と同様に、
PLL2から出力させるべき出力周波数foutに対応し
たデータDout等をパラメータ演算処理部3bへ入力す
れば、パラメータ演算処理部3bが各設定パラメータ
k,R,Nを自動的に求めて設定するので、設定パラメ
ータk,R,Nの設定に手間がかからなくなると共に、
各設定パラメータk,R,Nを求めた際、設定パラメー
タkがスプリアスレベルが高い特定周波数設定パラメー
タksと一致するか否かを判定して、特定周波数設定パ
ラメータksを出力することを未然に回避するようにし
たので、周波数シンセサイザの低スプリアス化を図るこ
とができる。
【0084】また、この実施の形態4による周波数シン
セサイザでは、DDS12の周波数設定パラメータkの
上位所定ビットをアドレスとし、その各アドレスが示す
データ格納領域にそのアドレスを上位所定ビットとする
各周波数設定パラメータkが特定周波数設定パラメータ
ksに該当しないか否かの判別フラグhを記憶するよう
したので、前記実施の形態3と同様にkの判定に要する
時間等を短縮できると共に、実施の形態3の場合よりメ
モリ32bの容量を削減することが可能となる。具体的
に説明すると、周波数設定パラメータkを例えば32ビ
ットの高分解能とすると、メモリ32bの容量は約4.
3Gビットとなるが、これを例えば16ビットの1/2
に間引くとすると、約66kビットで済むことになる。
その結果、メモリの容量削減により、低コストのメモリ
を使用できるため、製造コストの低減化を図ることがで
きる。
【0085】実施の形態5.この実施の形態5による周
波数シンセサイザによる周波数シンセサイザは、前記実
施の形態4と同様に、前記実施の形態3の場合より設定
パラメータkの判定のためのメモリ容量を削減するよう
に構成したものであるが、前記実施の形態3のように周
波数設定パラメータkを間引いてアドレスとし、メモリ
に周波数設定パラメータkに対する判定フラグhを予め
格納するのではなく、スプリアスレベルの高くなる特定
周波数設定パラメータksの範囲を予めメモリに格納
し、その範囲により求めた周波数設定パラメータkがk
sに該当しないか否かを判定することを特徴とするもの
である。このため、この実施の形態5による周波数シン
セサイザは、前記実施の形態2〜3とは、パラメータ演
算処理部の構成が異なるだけであるので、パラメータ演
算処理部の構成および動作を主に説明する。
【0086】図12に、この実施の形態5のパラメータ
演算処理部3cの構成を示す。図において、31は前記
実施の形態と同様のパラメータ演算設定部、32cはス
プリアスが高レベルとなるDDSの特定周波数設定パラ
メータksの範囲が格納されたメモリ、35はメモリ3
2cに格納された特定周波数設定パラメータksに基づ
いて周波数設定パラメータkがksに該当しないか否か
を判定してその判定結果を判定フラグhとして出力する
判定フラグ出力部である。
【0087】図13に、実施の形態5のメモリ32cの
記憶内容を示す。このメモリ32cには、アドレスi
(i=0,1,2,・・・)に対応して特定周波数設定
パラメータksの範囲毎に各範囲における特定周波数設
定パラメータksの下限値aiおよび上限値biが低い
ほうから順に格納されている。なお、ここでは、特定周
波数設定パラメータksを図に示すように7ビットで表
わしている。
【0088】次に、この実施の形態5による周波数シン
セサイザの動作を図面を参照して説明する。図14に、
判定フラグ出力部35における判定フラグ出力までの処
理手順を示す。なお、この処理に入る前に、この実施の
形態5による周波数シンセサイザでは、前記各実施の形
態の場合と同様に、パラメータ演算設定部31に入力手
段4によりDout,Dr,Ddが入力されて、各設定パラ
メータk,R,Nが求められており、周波数設定パラメ
ータkが判定フラグ出力部35へ出力されているものと
する。
【0089】まず、判定フラグ出力部35は、パラメー
タ演算設定部31より周波数設定パラメータkを受ける
と、メモリ32cにアクセスして、アドレスi(初期値
はi=0とする。)の特定周波数設定パラメータksの範
囲の下限値aiと上限値biを読み出して(ステップS
610)、その下限値aiと上限値biとの間に設定パ
ラメータkが属するか否かを判断する(ステップS61
2)。ここで、この判断の結果、ai≦k≦bi、すなわ
ち下限値aiと上限値biとの間に設定パラメータkが
属すると判断された場合には(ステップS612“YE
S”)、その設定パラメータkはスプリアスレベルの高
いksであるということなので、前記各実施の形態と同
様に判定フラグを0に設定し(ステップS614)、0
の判定フラグhをパラメータ演算設定部31へ出力する
(ステップS670)。
【0090】これに対し、k<aiまたはk>bi、すな
わち下限値aiと上限値biとの間に設定パラメータk
が属していないと判断された場合には(ステップS61
2“NO”)、続いてパラメータkの値がaiおよびb
iの値より小さいか否かを判断し(ステップS61
6)、パラメータkの値がaiおよびbiの値より小さ
くなければ(ステップS616“NO”)、設定パラメ
ータkが高レベルとなるスプリアスの範囲に属するか否
かの判定はまだ終了していないため、iを+1インクリ
メントして(ステップS618)、再度、前記ステップ
S610〜616の処理を行なうようにする。一方、パ
ラメータkの値がaiおよびbiの値より小さくなった
と判断した場合には(ステップS616“YES”)、
設定パラメータkが高レベルとなるスプリアスの範囲に
属するか否かの判定が終了したことを示しており、しか
も特定周波数設定パラメータksに該当しないというこ
となので、判定フラグhを1に設定し(ステップS62
0)、1のパラメータhをパラメータ演算設定部31へ
出力する(ステップS622)。
【0091】従って、この実施の形態5による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2〜5と同様に、
PLL2から出力させるべき出力周波数foutに対応し
たデータDout等をパラメータ演算処理部3cへ入力す
れば、パラメータ演算処理部3cがそのDout等に応じ
て各設定パラメータk,R,Nを自動的に求めてDDS
12等に設定するので、設定パラメータk,R,Nの設
定に手間がかからなくなると共に、各設定パラメータ
k,R,Nを求めた際、設定パラメータkがスプリアス
レベルが高い特定周波数設定パラメータksと一致する
か否かを判定して、スプリアスの高い特定周波数設定パ
ラメータksをDDS12に出力することを未然に回避
するようにしたので、周波数シンセサイザの低スプリア
ス化を図ることができる。
【0092】また、この実施の形態5による周波数シン
セサイザでは、メモリ32cにスプリアスの高い特定周
波数設定パラメータksの範囲を格納するようにしたの
で、実施の形態2〜4の場合よりメモリ32cの容量を
削減することが可能となる。その結果、メモリ容量の削
減により低コストのメモリを使用できるため、製造コス
トの低減化を図ることができる。
【0093】実施の形態6.この実施の形態6による周
波数シンセサイザは、前記実施の形態4,5と同様に設
定パラメータkの判定のためのメモリ容量を削減するよ
うに構成したものであるが、より大幅にメモリの容量を
削減するため、DDS12がPLL2の出力帯域内で出
力する所定レベル以上のスプリアスの次数を予めメモリ
に記憶しておき、その次数に基づき求めた周波数設定パ
ラメータkがksに該当しないか否かを判定することを
特徴とするものである。このため、この実施の形態6に
よる周波数シンセサイザは、前記実施の形態2〜5と
は、パラメータ演算処理部の構成が異なるだけであるの
で、パラメータ演算処理部の構成および動作を主に説明
する。
【0094】図15に、この実施の形態6のパラメータ
演算処理部3dの構成を示す。図において、31は前記
実施の形態と同様のパラメータ演算設定部、32dは次
の図16に示すようにPLL2の出力帯域内でDDS1
2が出力する所定レベル以上の高スプリアスの次数mを
予め記憶したメモリ、35aはメモリ32に記憶された
高スプリアスの次数mに基づいて周波数設定パラメータ
kがスプリアスレベルの高い特定周波数設定パラメータ
ksに該当しないか否かを判定してその判定結果を判定
フラグhとして出力する判定フラグ出力部である。
【0095】図16に、この実施の形態6のメモリ32
dの記憶内容を示す。このメモリ32dには、メモリ3
2dのアドレス(i=0,1,2・・・,q)毎にDD
S12の出力中に現われる所定レベル以上の高スプリア
スの次数miが、2,3,4,・・・というように予め
登録されている。ここで、スプリアスの次数mによりス
プリアスが高レベルとなるか否かを判定できる点につい
て説明すると、一般に、DDS12の出力周波数fd
と、高スプリアスの周波数fddsとがほぼ等しいfd≒f
ddsとなる特定のfdでは、PLL2やフィルタ等でその
高スプリアスを抑制ないし除去できない。ところで、高
スプリアスの周波数fddsは、式(3)で示したように、
fdds=|m・fdーn・fck|で与えられ、しかもスプ
リアスの次数mに対するスプリアスレベルSPddsは図4
6に示す通りであり、スプリアスレベルSPddsの高い
スプリアスの次数mは、次数の低い特定の次数mに限ら
れることが分かる。このため、この実施の形態6による
周波数シンセサイザでは、DDS12の出力中に含まれ
るスプリアスが高レベルとなる特定の次数mの値のみを
メモリ32dに格納するようにしたものである。
【0096】次に、この実施の形態6の判定フラグ出力
部35における判定原理を説明する。まず、PLL2か
ら最終的に高スプリアスが出力されないためには、スプ
リアスレベルの高い次数mのスプリアスの周波数fdds
が、PLL2の出力周波数帯域内に存在しないようにす
ればよいため、次式(11)を満足しないようにすれば
よい。
【0097】 |fdds−fd|<Δfpll ・・・(11) (ただし、ΔfpllはPLL2の出力周波数帯域であ
る。) この式(11)に、式(3)を代入すると、
【0098】 |(m±1)k/2L−n|<Δfpll/fck ・・・(12) となる。また,考慮しなければならない高スプリアスの
周波数fddsは、一般的に基本クロック11の出力周波
数fckの1/2以下である。従って、fddsは次式(1
3)となる。
【0099】 fdds=|m・fd−n・fck|<0.5fck =|m・k/2L−n|<0.5 ・・・(13) そして、この式(13)を、基本クロック11の出力波f
ckの高調波次数nについて解くと次式(14)となる。
【0100】 m・k/2L−0.5<n<m・k/2L+0.5 ・・・(14) ここで、次数nは整数であるため、式(14)は次式(1
5)となる。
【0101】 n=round[k・m/2L] ・・・(15) この式(15)を式(12)に代入すると、DDS12の周
波数設定パラメータkの判定式は次式(16)の通りと
なる。
【0102】 |(m±1)k/2L−round[k・m/2L]|<Δfpll/fck ・・・(16) 従って、設定パラメータkが式(16)を満たす場合に
は、PLL2から高スプリアスが出力されることにな
る。このため、2Lの値と、Δfpll/fckの値とを予め
記憶しておけば、スプリアスの次数mより周波数設定パ
ラメータkの判定が可能となる。
【0103】次に、この実施の形態6による周波数シン
セサイザの動作を図面を参照して説明する。図17に、
この実施の形態6の判定フラグ出力部35における判定
フラグ出力までの処理手順を示す。なお、この処理に入
る前に、この実施の形態6による周波数シンセサイザで
は、前記各実施の形態と同様に、入力手段4によってパ
ラメータ演算設定部31にDout,Dr,Ddが入力され
て、各設定パラメータk,R,Nが求められており、周
波数設定パラメータkが判定フラグ出力部35aへ出力
されているものとする。
【0104】まず、判定フラグ出力部35aでは、パラ
メータ演算設定部31から周波数設定パラメータkが入
力すると(ステップS630)、メモリ32dにアクセ
スしてアドレスi(初期値はi=0とする。)のスプリ
アスの高レベルな次数miを読み出し(ステップS63
2)、kおよびmiを式(16)に代入して、Δfpll/
fckと比較する(ステップS634)。その結果、|
(mi±1)k/2L−round[k・mi/2L]|<Δfpll
/fckとなる場合には(ステップS634“YE
S”)、このスプリアスの次数miではPLL2から高
スプリアスが出力されることを示しているので、判定フ
ラグhとして0を設定して(ステップS636)、この
判定フラグh=0をパラメータ演算設定部31に出力す
る(ステップS644)。
【0105】これに対し、|(mi±1)k/2L−round
[k・mi/2L]|≧Δfpll/fckとなる場合には
(ステップS634“NO”)、このスプリアスの次数
miではPLL2から高スプリアスが出力されないこと
を示しているので、続いてまだ判定してない次数miが
あるか否かを判断するため、続いて今判断した次数mi
のアドレスiがその最大値qより小さいか否かを判断す
る(ステップS638)。そして、アドレスiがその最
大値qより小さい場合には(ステップS638“YE
S”)、未判定のスプリアスの次数miが残っていると
いうことなので、アドレスiをインクリメントして(ス
テップS640)、新たなアドレスiに基づいて前記ス
テップS632、S634の処理を行なうようにする一
方、アドレスiがその最大値qに等しくなった場合には
(ステップS638“NO”)、メモリ32dに格納さ
れた全ての次数miについて判定が終了し、しかもその
全ての次数miにおいてPLL2から高スプリアスが出
力されないということを示しているので、判定フラグと
して1を設定し(ステップS642)、その判定フラグ
h=1をパラメータ演算設定部31に出力する(ステッ
プS644)。
【0106】従って、この実施の形態6による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2〜5と同様に、
入力手段4によってPLL2から出力させるべき出力周
波数foutに対応したデータDout等をパラメータ演算処
理部3dに入力すれば、パラメータ演算処理部3dが各
設定パラメータk,R,Nを自動的に求めてDDS12
等に設定するので、設定パラメータk,R,Nの設定に
手間がかからなくなると共に、各設定パラメータk,
R,Nを求めた際、設定パラメータkがスプリアスレベ
ルが高い特定周波数設定パラメータksと一致するか否
かを判定して、スプリアスの高い特定周波数設定パラメ
ータksをDDS12に出力することを未然に回避する
ようにしたので、周波数シンセサイザの低スプリアス化
を図ることができる。
【0107】また、この実施の形態6による周波数シン
セサイザでは、メモリ32dにDDS12の出力中に現
われる高スプリアスの次数を格納して、この次数に基づ
き周波数設定パラメータの判定を行なうようにしたの
で、実施の形態2〜5の場合と比較してメモリ32dの
容量を大幅に削減することが可能となる。その結果、メ
モリ容量の削減により低コストのメモリを使用できるた
め、製造コストの低減化を図ることができる。特に、こ
のような高スプリアスが出力されるスプリアスの次数m
の数は、図46にも示したように非常に限られているた
め、通常はそのようなスプリアスの次数mを記憶するた
めの専用のメモリを設ける必要がなく、他のメモリの空
領域等に格納すれば十分であるので、専用メモリを設け
ないことによる製造コストの低減化が可能になる。
【0108】実施の形態7.実施の形態7による周波数
シンセサイザは、本出願の発明者らが発表した電子情報
通信学会MW94−156「周波数変換器を用いた2同調
形低スプリアスDDS駆動PLLシンセサイザ」に掲載
されているように、DDSの出力周波数fdの変化幅Δ
fdが狭いシンセサイザ(前記文献ではΔfd/fck=
0.04%)の場合におけるDDSへの周波数設定パラメ
ータkがスプリアスレベルの高くなるksに該当しない
か否かの判定を簡略化して構成したものである。このた
め、この実施の形態7による周波数シンセサイザでは、
前記実施の形態2〜6とは、パラメータ演算処理部3の
構成が異なるだけであるので、パラメータ演算処理部3
の構成および動作を主に説明する。
【0109】図18に、この実施の形態7のパラメータ
演算処理部3eの構成を示す。図において、31は前記
各実施の形態と同様のパラメータ演算設定部、35bは
パラメータ演算設定部31が判定のため出力した設定パ
ラメータkに基づいてその設定パラメータkが高スプリ
アスを出力する特定周波数設定パラメータksに該当し
ないか否かを判定して、その判定結果を判定フラグhと
して出力する判定フラグ出力部である。
【0110】次に、この実施の形態7の判定フラグ出力
部35bにおける判定原理を説明する。まず、DDS1
2の出力周波数fdの変化幅Δfdがごく狭い場合におけ
る、DDS12の周波数設定パラメータkと、スプリア
スが高レベルとなるDDS12の特定周波数設定パラメ
ータksとの関係を説明する。図44や前記実施の形態
6でも説明したように、スプリアスが高レベルとなるの
は、スプリアスの次数が特定の次数mのときである。そ
の上、DDS12の出力周波数fdの変化幅Δfdをさら
に狭帯域に限定すると、スプリアスが高レベルとなる次
数m(以下、msという。)はさらに限定される。このた
め、まず、msが1つであると仮定して、その特定の次
数msにおけるスプリアスの周波数fddsがDDS12の
出力周波数fd近傍となる、すなわちfd ≒fddsとなる
場合におけるksを、式(3)や式(1)を参照して求
めると以下の通りとなり、次式(17)で表わせる。
【0111】 fd≒fdds fd≒|ms・fd−n・fck| ks・fck/2L≒|ms・ks・fck/2L−n・fck| ks≒|ms・ks−n・2L| ks≒2L・n/(ms±1) ・・・(17)
【0112】図19(a),(b)に、周波数設定パラ
メータkにおける特定周波数設定パラメータksの現れ
方を示す。(a)は、次数msが任意の場合におけるks
の現れ方を示しており、図に示すように基準クロック1
1の出力波fckの高調波次数n毎に2つのks=2L
(n/ms±1)が現われることを示している。尚、ks近
傍においては、スプリアスはPLL2の通過帯域Δfpl
l以内となり、PLL2から出力されてしまうものであ
る。(b)は、ms>>1の場合のksの現れ方を示してお
り、(b)の場合はms>>1であるので、(a)に示す
場合とは異なり、2L・N/(ms+1)≒2L・N(/ms−
1)とみなせ、2L・N/(ms±1)は1点とみなせる。
このときのスプリアスが高レベルとなる周波数設定パラ
メータkの範囲をΔkzとすると、(b)に示すように
Δkzは周期kpdで現れ、このkpdは次式で与えられ
る。
【0113】 kpd=2L/ms (ただし、ms>>1とする。) ・・・(18) この式(18)を式(17)に代入して、msを消去する
と、次数nは、次式(19)となる。 n=int[k/kpd] ・・・(19) 次に、kがΔkz内に存在、すなわち高スプリアスが出
力されるためのkの条件式は次式(20)で与えられ
る。
【0114】 |k−n・kpd|<Δkz/2 ・・・(20) 次に、式(18)と式(19)とを、この式(20)に代入す
ると、高スプリアスが出力されるためのkの条件式(2
0)は、次式(21)で与えられることになる。
【0115】 int[ms・k/2L]・2L/ms−Δkz/2≦k≦int[ms・k/2L]・2L/ ms+Δkz/2 ・・・(21)
【0116】次に、この実施の形態7による周波数シン
セサイザの動作を図面を参照して説明する。図20に、
この実施の形態7の判定フラグ出力部35bにおける判
定フラグ出力までの処理手順を示す。なお、この処理に
入る前に、前記各実施の形態と同様に、パラメータ演算
設定部31にDout,Dr,Ddが入力されて、各設定
パラメータk,R,Nが求められており、周波数設定パ
ラメータkが判定フラグ出力部35へ出力されているも
のとする。
【0117】まず、判定フラグ出力部35bは、パラメ
ータ演算設定部31から周波数設定パラメータkが入力
すると(ステップS650)、特定次数msを式(18)
に代入してkpdを求め(ステップS652)、続いてそ
のkおよびkpdを式(19)に代入してnを計算する(ス
テップS654)。次に、k、Δkzおよびmsを式(2
1)に代入して、その式(21)を満足するか否か、す
なわちkがΔkz内に存在し、高スプリアスが出力され
るか否かを判断する(ステップS656)。
【0118】その結果、int[ms・k/2L]・2L/m
s−Δkz/2≦k≦int[ms・k/2L]・2L/ms+
Δkz/2であると判断された場合には(ステップS6
56“YES”)、kがΔkz内に存在して、この設定
パラメータkでは高スプリアスがPLL2から出力され
るということを示しているので、判定フラグhとして0
を設定し(ステップS658)、判定フラグh=0をパ
ラメータ演算設定部31へ出力する(ステップS66
2)。
【0119】これに対し、int[ms・k/2L]・2L
ms−Δkz/2>kあるいはk>int[ms・k/2L
・2L/ms+Δkz/2と判断された場合には(ステッ
プS656“NO”)、kがΔkz内に存在しておら
ず、この設定パラメータkでは高スプリアスがPLL2
から出力されないことを示しているので、判定フラグh
として1を設定し(ステップS660)、判定フラグh
=1をパラメータ演算設定部31へ出力する(ステップ
S662)。
【0120】従って、この実施の形態7による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2〜6と同様に、
入力手段4によってPLL2から出力させるべき出力周
波数foutに対応したデータDout等をパラメータ演算処
理部3eへ入力すれば、パラメータ演算処理部3eが各
設定パラメータk,R,Nを自動的に求めてDDS12
等に設定するので、設定パラメータk,R,Nの設定に
手間がかからなくなると共に、各設定パラメータk,
R,Nを求めた際、設定パラメータkがスプリアスレベ
ルが高い特定周波数設定パラメータksと一致するか否
かを判定して、スプリアスの高い特定周波数設定パラメ
ータksをDDS12に出力することを未然に回避する
ようにしたので、周波数シンセサイザの低スプリアス化
を図ることができる。
【0121】特に、この実施の形態7による周波数シン
セサイザでは、DDS12の出力周波数fdの変化幅Δ
fdを狭帯域に限定しているので、高スプリアスの次数
mおよび特定周波数設定パラメータksがさらに限定さ
れるので、判定フラグhや次数mを記憶するためのメモ
リを設けることなく、判定フラグ出力部35bのみで周
波数設定パラメータkの判定を行うことができ、前記実
施の形態2〜6の場合と比較してメモリが不要となる点
で、より大幅に製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0122】なお、この実施の形態7の説明では、高ス
プリアスが出力されるスプリアスの次数mの数を一つと
して説明したが、複数あっても前記と同様の効果を奏す
る。
【0123】実施の形態8.前記実施の形態2〜7で
は、DDS12の出力周波数をいったん決定した場合に
は、その後その出力周波数を固定にした場合の周波数設
定パラメータk等の決定方法およびその構成等について
示してきた。これに対し、この実施の形態8による周波
数シンセサイザでは、先に本出願人が出願をした特願平
6-23579号公報に示す周波数シンセサイザのように、周
波数シンセサイザを無線通信システムの送受信装置等に
使用する際、受信装置側の受信周波数に送信周波数を合
わせるための自動周波数制御装置(以下、「AFC」と
いう。)を加え、いったんこによる周波数シンセサイザ
の出力周波数foutを決定した後でも、AFCによりD
DSの出力周波数のみを掃引させて微調整するように構
成したものである。
【0124】図21に、この実施の形態8による周波数
シンセサイザの構成を示す。図21からもわかるよう
に、この実施の形態8による周波数シンセサイザの構成
は、前記実施の形態と同様の基準発振器1とパラメータ
演算処理部3fとの間に、AFC5と、パラメータ演算
処理部3からの周波数設定パラメータkにAFC5の出
力を加算する加算器6とを追加したものである。
【0125】AFC5は、前述の通り無線通信装置(図
示せず。)等において、対向する無線装置の受信周波数
と自局の送信周波数とを一致するように送信ないしは受
信周波数の微調を行うもので、この実施の形態8では、
加算器6を介しDDS12に設定すべき周波数設定パラ
メータkを変えることによりDDS12の出力周波数f
dを微調するように構成されている。なお、図2に示す
実施の形態2の構成と同一のものには同一符号を付して
説明する。
【0126】図22に、この実施の形態8のパラメータ
演算処理部3fの構成を示す。図において、31は前記
実施の形態と同様のパラメータ演算設定部、32fはD
DS12の出力中に現われる高スプリアスの次数mが予
め記憶されたメモリ、35cはそのメモリ32fに記憶
されたスプリアスの次数mに基づき周波数設定パラメー
タkがスプリアスレベルの高いksに該当しないか否か
を判定してその判定結果を判定フラグhとして出力する
判定フラグ出力部である。
【0127】ここで、この実施の形態8の判定フラグ出
力部35における周波数設定パラメータkがksに該当
しないか否かの判定原理を説明しておく。まず、AFC
5等により掃引するDDS12の周波数設定パラメータ
kの最大掃引幅をΔkとした場合、kmin(=k−Δk/
2)からkmax(=k+Δk/2)の範囲内において高レベ
ルとなるスプリアスの周波数fddsとDDS12の出力
周波数fdとが近接するfd≒fddsとなる場合のfdの条
件は、次式(22)で与えられる。
【0128】 kmin・fck/2L<fd<kmax・fck/2L ・・・(22) 次に、fddsについての式(3)においてfddsをfdに置
き換えてこの式(22)に代入して、スプリアスの次数m
についての条件式で表すと次式(23)となる。
【0129】 n・2L/kmax±1<m<n・2L/kmin±1 ・・・(23) ここで、mは整数であるので、この点を考慮すると式
(23)は、次式(24)となる。
【0130】 int[n・2L/kmax±1]<m<round[0.5+n・2L/kmin±1] ・・・(24) よって、この式(24)を満足するスプリアスの次数mで
スプリアスが高レベルとなる場合は、AFC5により周
波数設定パラメータkをkminからkmaxの範囲で変化さ
せると、DDS12の出力中に高スプリアスの現われる
ので、高スプリアスの次数でこの式(24)を満足する
ものがあるか否かにより、周波数設定パラメータkがk
sに該当するか否かの判定が可能となる。
【0131】図23に、この実施の形態8のメモリ32
fの記憶内容を示す。このメモリ32fの記憶内容は、
図16に示す実施の形態6に示すものと同一で、メモリ
32fのアドレス(i=0,1,2・・・,q)毎にD
DS12の出力中に所定レベル以上の高スプリアスの次
数miが、2,3,4,・・・というように予め登録さ
れている。
【0132】次に、この実施の形態8による周波数シン
セサイザの動作を図面を参照して説明する。図24に、
この実施の形態8の判定フラグ出力部35cにおける判
定フラグ出力までの処理手順を示す。なお、この処理に
入る前に、この実施の形態8では、前記各実施の形態と
同様に、パラメータ演算設定部31にDout等がパラメ
ータ演算設定部31へ入力して、各設定パラメータk,
R,Nが求められており、周波数設定パラメータkが判
定フラグ出力部35へ出力されているものとする。ま
ず、判定フラグ出力部35cは、パラメータ演算設定部
31からの周波数設定パラメータkが入力すると(ステ
ップS670)、AFC5の制御によるDDS12の周
波数設定パラメータkの最大掃引幅Δkに基づいてkmi
nおよびkmaxを求める(ステップS672)。ここでΔ
kは予め判定フラグ出力部35c等に登録されているも
のとする。
【0133】次に、判定フラグ出力部35cは、メモリ
32fのアドレスi(初期値は0)に基づいてスプリア
スの次数miを読み出すと共に(ステップS674)、
基準クロック11の出力波fckの高調波次数nをn=0
に設定し(ステップS676)、読み出したスプリアス
の次数miが式(24)、すなわちint[n・2L/kmax
±1]<mi<round[0.5+n・2L/kmin±1]を満
足するか否かを判定する(ステップS678)。
【0134】ここで、読み出したスプリアスの次数mi
が式(24)を満足すると判定した場合には(ステップ
S678“YES”)、AFC5により周波数設定パラ
メータkをkminからkmaxの範囲で変化させると、DD
S12の出力中に高スプリアスの現われることを示して
いるので、判定フラグhとして高スプリアスが出力され
ることを示す0を設定して(ステップS680)、判定
フラグh=0をパラメータ演算設定部31へ出力する
(ステップS692)。
【0135】これに対し、読み出したスプリアスの次数
miが式(24)を満足していないと判定した場合には
(ステップS678“NO”)、続いてmi≦round
[0.5+n・2L/kmin±1]あるいはmi≦int[n・
L/kmax±1]であるか否かを判定し(ステップS6
82)、mi≧round[0.5+n・2L/kmin±1]およ
びmi≧int[n・2L/kmax±1]の場合には(ステッ
プS682“NO”)、nの値を変えて再判定を行なう
ため、n=n+1として(ステップS684)、ステッ
プS678の処理に戻り、新たなnの値で再度スプリア
スの次数miが式(24)を満足しているか否かを判定
する。
【0136】その一方、mi≦round[0.5+n・2L
kmin±1]あるいはmi≦int[n・2L/kmax±1]
である場合には(ステップS682“YES”)、式
(24)を満たすmiおよびnがないということなので、
全てのスプリアスの次数miについて判定が終了したか
否かを判定するため、続いてアドレスiがその最大値q
より小さいか否かを判定し(ステップS686)、アド
レスiがその最大値qより小さい場合には(ステップS
686“YES”)、アドレスiを+1インクリメント
して(ステップS688)、ステップS674に戻り、
新たなアドレスiに基づいてメモリ32fから次のスプ
リアスの次数miを読み出して前述と同様の処理を行な
う。これに対し、アドレスiがその最大値qと等しい場
合には(ステップS686“YES”)、全てのmiお
よびnについてmiが式(24)を満足していないとい
うことになるので、判定フラグhとして高スプリアスが
出力されないことを示す1を設定して(ステップS69
0)、判定フラグh=1をパラメータ演算設定部31へ
出力する(ステップS692)。
【0137】従って、この実施の形態8による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2〜7と同様に、
PLL2から出力させるべき出力周波数foutに対応し
たデータDout等をパラメータ演算処理部3fへ入力す
れば、パラメータ演算処理部3fが各設定パラメータ
k,R,Nを自動的に求めてDDS12等に設定するの
で、設定パラメータk,R,Nの設定に手間がかからな
くなると共に、各設定パラメータk,R,Nを求めた
際、設定パラメータkがスプリアスレベルが高い特定周
波数設定パラメータksと一致するか否かを判定して、
スプリアスの高い周波数設定パラメータksをDDS1
2に出力することを未然に回避するようにしたので、周
波数シンセサイザの低スプリアス化を図ることができ
る。
【0138】また、この実施の形態8による周波数シン
セサイザでは、前記実施の形態6と同様に、メモリ32
fにDDS12の出力中に現われる高スプリアスの次数
mのみを格納して、この次数mに基づき周波数設定パラ
メータkの判定を行なうようにしたので、実施の形態2
〜5の場合と比較してメモリ32fの容量を大幅に削減
することが可能となる。その結果、前記実施の形態6と
同様に、メモリ容量の削減により、低コストのメモリを
使用できるため、製造コストの低減化を図ることができ
ることになる。
【0139】実施の形態9.この実施の形態9による周
波数シンセサイザは、前記実施の形態2に対し図5に示
すステップS80の設定パラメータk,R,Nの再演算
処理を簡略化したもので、メモリに予めパラメータR,
Nの最適な増加量を記憶しておき、メモリを用いてk、
RおよびNの解を簡易に得るするように構成したもので
ある。このため、この実施の形態9による周波数シンセ
サイザでは、パラメータ演算処理部以外の構成は図1に
示す実施の形態2の構成とほぼ同じであるので、パラメ
ータ演算処理部の構成やそのパラメータ再演算処理等を
図示して説明するものとする。
【0140】図25に、この実施の形態9のパラメータ
演算処理部3gの構成を示す。図において、31aはパ
ラメータ演算設定部、32gは前記実施の形態3のメモ
リ32aと同様に周波数設定パラメータk毎にそのkが
高スプリアスが出力されるksに該当するか否かの判定
フラグhを予め格納したメモリ、36はパラメータR,
Nの最適な増加量α,βを後述するように予め記憶した
メモリである。
【0141】図26に、この実施の形態9のメモリ36
の記憶内容を示す。図26に示すように、このメモリ3
6では、アドレスを15ビットで表現すると共に、5ビ
ットの設定パラメータk,R,Nをそれぞれそのメモリ
35の上位アドレス、中位アドレス、下位アドレスに対
応させて、各設定パラメータk,R,Nの組み合わせ毎
にその各設定パラメータk,R,Nに最適な、すなわち
その設定パラメータkの場合そのkとksとが一致しな
くなるようなRとNの増加量α,βが予め格納されてい
る。例えば、設定パラメータk,R,Nがそれぞれ0001
0、00010、00010の場合には、そのパラメータR,Nの
最適な増加量α、βとして、00010、00010が対応してい
ることになる。以下、設定パラメータk,R,Nに対応
したパラメータR,Nの最適な増加量α、βをα(k,
R,N)、β(k,R,N)で表わす。
【0142】次に、この実施の形態9による周波数シン
セサイザの動作を図面を参照して説明する。
【0143】図27に、パラメータ演算設定部31aの
パラメータ変更手段315aにおけるパラメータ再演算
処理を示す。なお、この実施の形態9による周波数シン
セサイザでも、この図27に示すパラメータ演算処理を
開始するまでは、前記実施の形態2等と同様に、図5に
示すステップS10〜50の処理で設定パラメータk,
R,Nを求め、次のステップS60でその求めた設定パ
ラメータkがスプリアスの高レベルなksであるか否か
の判定を行なって(ステップS60“NO”)、その判
定の結果、k=ksと判定され、この図27に示すパラ
メータ再演算処理を開始するものとする。
【0144】まず、k=ksとなりこのパラメータ再演
算処理が開始すると、パラメータ変更手段315aは、
まず、図5のステップ20〜50の処理で求めた設定パ
ラメータk,R,Nをそれぞれ上位アドレス、中位アド
レスおよび下位アドレスとしたアドレスでメモリ36に
アクセスして、その設定パラメータk,R,Nに対応し
たパラメータR,Nの増加量α(k,R,N)およびβ
(k,R,N)を読み出す(ステップS840)。そし
て、読み出した増加量α(k,R,N)およびβ(k,
R,N)を次式(25)に示すようにパラメータR,N
にそれぞれ加算して、パラメータR,Nを変更する(ス
テップS850,860)。
【0145】 R=R+α(k,R,N) N=N+β(k,R,N) ・・・(25)
【0146】次に、この式(25)に示すように変更され
たRおよびNを、実施の形態2の場合と同様に、式(8)
に代入して、設定パラメータkを次式(26)のように
再演算する(ステップS870)。
【0147】 k=int[(R・Dout・2L)/(fck・N)]または、 k=round[(R・Dout・2L)/(fck・N)] ・・・(26) このようにして設定パラメータk、RおよびNが再演算
されて変更されるが、RおよびNはk≠ksとなるよう
なα(k,R,N)およびβ(k,R,N)により変更さ
れ、kはk≠ksとなるので、図5に示す実施の形態2
の場合とは異なり、ステップS60の設定パラメータk
の判定処理に戻らず、ステップS70のパラメータk,
R,Nの出力設定処理に直接移行する。
【0148】従って、この実施の形態9による周波数シ
ンセサイザによれば、前記実施の形態2〜8と同様に、
PLL2から出力すべき出力周波数foutに対応したデ
ータDout等をパラメータ演算処理部3gへ入力すれ
ば、パラメータ演算処理部3gは各設定パラメータk,
R,Nを自動的に求めてDDS12等に設定するので、
設定パラメータk,R,Nの設定に手間がかからなくな
ると共に、各設定パラメータk,R,Nを求めた際、設
定パラメータkがスプリアスレベルが高い特定周波数設
定パラメータksと一致するか否かを判定して、スプリ
アスの高い特定周波数設定パラメータksをDDS12
に出力することを未然に回避するようにしたので、周波
数シンセサイザの低スプリアス化を図ることができる等
の効果が得られる。
【0149】また、この実施の形態9による周波数シン
セサイザでは、予めメモリ36にパラメータR,Nの最
適な、すなわち設定パラメータkとksとが一致せず、
高スプリアスがPLL2から出力されないようなパラメ
ータR,Nの増加量α,βを予め記憶しておき、設定パ
ラメータkとksとが一致した場合には、その記憶して
おいた最適な増加量α,βに基づき設定パラメータk,
R,Nを変更するようにしたので、設定パラメータk,
R,Nの変更は1度しか行わなくて済み、設定パラメー
タk,R,Nの変更に要する時間の短縮化を図ることが
できる。その結果、周波数シンセサイザの周波数切り換
え速度を速める効果がある。
【0150】なお、この実施の形態9による周波数シン
セサイザでは、RおよびNの両方を変更しているが、N
あるいはRの一方の最適な増減量を予め記憶しておき、
その一方を増減等することにより変更するようにしても
よい。
【0151】実施の形態10.前記実施の形態2〜9で
は、パラメータ演算処理部3は、PLL2から出力させ
るべき出力周波数foutに対応したデータDoutの他に、
可変分周器13の出力周波数frに対応したデータDr
や、DDS12の出力周波数fdに対応したデータDd
を入力して、それらの各設定パラメータk,R,Nを演
算すると共に、設定パラメータkが高スプリアスの出力
されるksと一致する場合にはさらに各設定パラメータ
k,R,Nの再演算を行って、kがksと一致しなくな
った場合に各設定パラメータk,R,Nを出力するよう
にしているが、これではパラメータ演算処理部において
は必然的に設定パラメータk,R,Nの演算及び再演算
による演算時間の長時間化と回路の複雑化が問題とな
る。そこで、この実施の形態10による周波数シンセサ
イザでは、パラメータ演算処理部の代わりにメモリを用
いることにより係る問題を解決するものである。
【0152】図28に、この実施の形態10による周波
数シンセサイザの構成を示す。図28において、1は基
準発振器、2はPLL、4bはPLL2から出力させる
べき出力周波数foutに対応したデータDoutのみを入力
する入力手段、7は次の図29に示すようにその出力周
波数foutに対応したデータDoutに対応した設定パラメ
ータk,R,Nを予め記憶したメモリである。なお、図
28において、図1の構成と同一のものには同一符号を
付して説明は省略する。
【0153】図29に、この実施の形態10のメモリ7
の記憶内容を示す。このメモリ7には、図に示すよう
に、5ビットで表わされたPLL2の出力周波数fout
に対応したデータDoutをアドレスとして、各出力周波
数foutに対応したデータDout毎に高スプリアスが出力
されないように考慮された設定パラメータk,R,Nの
値が格納されている。なお、各設定パラメータk,R,
Nの値は、図28に示す周波数シンセサイザの構成等に
基づいて各出力周波数foutに対応したデータDoutに対
応させて予め求めたものである。
【0154】次に、この実施の形態10による周波数シ
ンセサイザの動作を図面を参照して説明する。図30
に、この実施の形態10による周波数シンセサイザの動
作を示す。まず、入力手段4がPLL2から出力させる
べき出力周波数foutに対応したデータDoutをメモリ7
へ入力すると(ステップS100)、メモリ7からその
データDoutをアドレスとした、すなわちそのデータDo
utに対応した設定パラメータk,R,Nが読出され(ス
テップS110)、読み出された設定パラメータk,
R,Nはそれぞれ基準発振器1のDDS12および可変
分周器13、PLL2の可変分周器24に出力されて設
定される(ステップS120)。
【0155】ここで、この設定パラメータk,R,N
は、予め周波数シンセサイザの構成等に基づいてPLL
2から出力させるべき出力周波数foutに対応したデー
タDout毎に高スプリアスが出力されないように求めた
ものであるので、周波数シンセサイザは、このような設
定パラメータk,R,Nが設定されると、PLL2から
高スプリアスを出力させずに、入力したDoutを出力周
波数foutとして出力することになる。
【0156】従って、この実施の形態10による周波数
シンセサイザによれば、PLL2から出力させるべき出
力周波数foutに対応したデータDout毎に高スプリアス
が出力されない設定パラメータk,R,Nを予めメモリ
7に記憶し、入力手段4がその出力周波数foutに対応
したデータDoutを入力した場合には、そのDoutに対応
した設定パラメータk,R,Nが出力されるようにした
ので、周波数シンセサイザ内部でDout等に対応した設
定パラメータk,R,Nの演算や、設定パラメータkの
判定および設定パラメータk、RおよびNの変更のため
の再演算を行なう必要がなくなる。
【0157】このため、この実施の形態10による周波
数シンセサイザによれば、実施の形態2〜9の場合とは
異なり、DSPやCPU等で構成するパラメータ演算設
定部3の構成が不要となり、構成が簡単になると共に、
設定パラメータk,R,Nの変更に要する時間も不要と
なるので、パラメータ設定のための時間の短縮化を図る
ことができる。その結果、周波数シンセサイザの周波数
切り換え速度を速めることが可能になる。
【0158】なお、以上の説明では、基準発振器1内に
1台の可変分周器13を有する周波数シンセサイザを想
定して、メモリ7にはその1台の可変分周器13に対応
したパラメータRを1つ格納して説明したが、本発明で
は、図7に示すように基準発振器1内に可変分周器13
がn台あってもよく、その場合メモリ7にはk、Nおよ
びR1〜Rnのパラメータを予め格納するようにすればよ
い。
【0159】実施の形態11.この実施の形態11によ
る周波数シンセサイザは、基準発振器内のDDSと可変
分周器との間にミクサ等の周波数混合器を設けることに
より前記実施の形態2〜10とは基準発振器の構成を変
えて、実施の形態2〜10より低スプリアス化を図った
もので、前記実施の形態2〜10による周波数シンセサ
イザに適用可能である。以下、この実施の形態11の基
準発振器を実施の形態2の基準発振器に適用したものと
して説明する。なお、この実施の形態11では、実施の
形態2との基準発振器の構成の違いにより、設定パラメ
ータk、RおよびNの演算式、および設定パラメータ
k、RおよびNの再演算式が異なるので、これらの式の
相違点を中心に説明するものとする。
【0160】図31に、この実施の形態11による周波
数シンセサイザの構成を示す。なお、この実施の形態1
1による周波数シンセサイザでは、基準発振器1a以外
のPLL2、パラメータ演算処理部3および入力手段4
の構成は前記実施の形態2の構成と同じなので、同一符
号を付して説明は省略する。実施の形態11の基準発振
器1aは、前記実施の形態2と同様に、基準クロック1
1と、DDS12と、可変分周器13とを有していると
共に、さらにDDS12と可変分周器13との間に、D
DS12の出力周波数fdと局部発振器の14の発振周
波数とを混合するミクサ15と、その混合出力から不要
波を除去するBPF16と、増幅器(AMP)17とを
有している。また、可変分周器13の後段に可変分周器
13の高調波を抑制するBPF18を設けている。な
お、図中、f1は可変分周器13への入力周波数であ
り、fxoは局部発振器14の出力周波数である。
【0161】次に、この実施の形態11の基準発振器1
aによれば実施の形態2〜10より低スプリアス化が図
れる点を数式により説明する。まず、前記実施の形態2
の構成では、DDS12のスプリアスレベルをSPdds
(dBc)とすると、PLL2から最終的に出力されるシン
セサイザ出力のスプリアスレベルSPoutは次式(2
7)の通りとなる。
【0162】 SPout=20・LOG10(fout/fd)+SPdds(dBc) ・・・(27)
【0163】これに対し、この実施の形態11では、P
LL2から最終的に出力されるシンセサイザ出力のスプ
リアスレベルSPoutは、可変分周器13の入力周波数
をf1とすると、次式(28)の通りとなる。
【0164】 SPout=20・LOG10(fout/f1)+SPdds(dBc) ・・・(28) 従って、この式(28)より、ミクサ15による周波数変
換によってf1>>fdにしたものとすると、20・LO
10(fout/fd)>>20・LOG10(fout/f1)とな
るので、この実施の形態11による周波数シンセサイザ
のスプリアスレベルSPoutのほうが低スプリアス化さ
れることが分かる。
【0165】次に、この実施の形態11におけるパラメ
ータ演算処理部3のパラメータ設定動作は、前記実施の
形態2と同様に図5に示す手順で動作するので省略し
て、ここでは実施の形態2とは基準発振器1の構成を変
更したことによる設定パラメータk,R,Nの算出式の
変更箇所を説明する。
【0166】まず、この実施の形態11の場合、分周数
であるパラメータR,Nは、実施の形態2の式(5)およ
び式(7)より同様に求められる。次に、設定パラメータ
kを求めるため、まず、Dout、RおよびNからD■dを
次式(29)で求める。
【0167】 D■d=Dout・R/N ・・・(29)
【0168】この式(29)から、入力すべきDDS12
の出力周波数fdに対応した出力周波数データDdは、
次式(30)で求めることができる。
【0169】 Dd=|Dxo−D■d| ・・・(30) ここで、Dxoは局部発振器14の出力周波数fxoに対応
した出力周波数データであり、データとしてパラメータ
演算処理部3に予め与えられているものである。
【0170】このため、この実施の形態11では、DD
S12の周波数設定パラメータkは、実施の形態2の場
合の式(8)と異なり、次式(31)で与えられることに
なリ、式(8)で与えられる実施の形態2の場合と比較
して、設定パラメータkの設定の自由度が高まったこと
が分かる。
【0171】 k=int[(2L/Dck)・|(Dout・R/N)−Dxo|]または、 k=round[(2L/Dck)・|(Dout・R/N)−Dxo|] ・・・(31)
【0172】なお、設定パラメータk,R,Nの再演算
による変更の方法は、前記実施の形態2と同様であリ、
まずパラメータR,Nにそれぞれα,βを加算すること
によりパラメータR,Nを変更し、変更後のパラメータ
R,Nを式(31)に代入することにより設定パラメー
タkを変更するようにする。
【0173】従って、この実施の形態11による周波数
シンセサイザによれば、ミクサ15等を基準発振器1内
のDDS12と可変分周器13との間に追加することに
より、実施の形態2の場合よりもDDS12の周波数設
定パラメータkの設定の自由度が高まるので、高レベル
のスプリアスを避けるための各設定パラメータk,R,
Nの設定が容易となる。
【0174】なお、以上の説明では、図31に示すよう
に基準発振器1a内にミクサ15の局部発振器14と、
DDS12の基準クロック11とをそれぞれ設けて説明
したが、図32に示すように基準発振器1b内の発振器
を基準クロック11のみとし、基準クロック11の出力
をDDS12とミクサ15とで使用するようにしても良
い。このようにした場合、基準発振器1b内に局部発振
器14を設ける必要がなく、発振器の個数を減らすこと
ができるので、図31に示す場合より低コスト化を図る
ことができる。
【0175】実施の形態12.この実施の形態12によ
る周波数シンセサイザは、前記実施の形態11と同様に
前記実施の形態2〜10とは基準発振器の構成を変え
て、実施の形態2〜10より低スプリアス化を図ったも
ので、前記実施の形態2〜10による周波数シンセサイ
ザに適用可能なものである。以下、この実施の形態12
による周波数シンセサイザの基準発振器の構成を、実施
の形態2の基準発振器に適用したものとして説明する。
なお、この実施の形態12による周波数シンセサイザで
は、実施の形態2との基準発振器の構成の違いにより、
設定パラメータk、RおよびNの演算式、および設定パ
ラメータk、RおよびNの再演算式が異なるので、この
相違点を中心に説明するものとする。
【0176】図33に、この実施の形態12による周波
数シンセサイザの構成を示す。なお、この実施の形態1
2では、基準発振器1c以外のPLL2、パラメータ演
算処理部3および入力手段4の構成は、前記実施の形態
2の構成と同じなので、同一符号を付して説明は省略す
る。実施の形態12の基準発振器1cは、基準クロック
11と、DDS12と、可変分周器13とを有している
と共に、さらに可変分周器13の後段に、可変分周器1
3の高調波を抑制するBPF18と、BPF18を介し
た可変分周器13の出力周波数fdivと局部発振器の1
5の発振周波数fxoとを混合して周波数変換を行なうミ
クサ16と、その混合出力から不要波を除去するBPF
16と、増幅器(AMP)17と直列に有している。
【0177】次に、この実施の形態12の基準発振器1
cによれば実施の形態2〜10よりも低スプリアス化が
図れる点を数式により説明する。まず、前記実施の形態
2の構成では、DDS12のスプリアスレベルをSPdd
s(dBc)とすると、PLL2から最終的に出力されるシン
セサイザ出力のスプリアスレベルSPoutは式(27)
で与えられた。
【0178】これに対し、この実施の形態12による周
波数シンセサイザでは、PLL2から最終的に出力され
るシンセサイザ出力のスプリアスレベルSPoutは、ミ
クサ15の出力周波数をfrとすると、次式(32)と
なる。
【0179】 SPout=20・LOG10(fout/R・fr)+SPdds(dBc) ・・・(32) 従って、この式(32)より、可変分周器13の後段に設
けたミクサ15等による周波数変換によってfr>>fd
に変換したとすると、20・LOG10(fout/fd)>>20
・LOG10(fout/R・fr)となるので、実施の形態2の
スプリアスレベルSPoutより、この実施の形態12の
スプリアスレベルSPoutのほうが低スプリアス化され
ることが分かる。
【0180】次に、この実施の形態12におけるパラメ
ータ演算処理部3のパラメータ設定動作は、前記実施の
形態2と同様に図5に示す手順で動作するので省略し
て、ここでは実施の形態2とは基準発振器1の構成を変
更したことによる設定パラメータk,R,Nの算出式の
変更箇所を説明する。まず、この実施の形態12の場
合、分周数であるパラメータNおよびD■rは、実施の
形態2の式(5)および式(6)より同様に求められる。次
に、可変分周器13の出力周波数fdivに相当するDdiv
を次式(33)で求める。
【0181】 Ddiv=|D■r−Dxo| ・・・(33) また、パラメータRは、実施の形態2の式(7)で与えら
れるので、DDS12の周波数設定パラメータkは、実
施の形態2の式(8)と異なり、次式(34)で与えられ
ることになリ、式(8)で与えられる実施の形態2の場
合と比較して、設定パラメータkの設定の自由度が高ま
ったことが分かる。
【0182】 k=int[(2L・R/Dck)・|(Dout/N)−Dxo|]または、 k=round[(2L・R/Dck)・|(Dout/N)−Dxo|] ・・・(34)
【0183】なお、設定パラメータk,R,Nの再演算
による変更の方法は、前記実施の形態2と同様であリ、
まずパラメータR,Nにそれぞれα,βを加算すること
によりパラメータR,Nを変更し、変更後のパラメータ
R,Nを式(34)に代入することにより設定パラメー
タkを変更するようにする。
【0184】従って、この実施の形態12による周波数
シンセサイザによれば、ミクサ16等を基準発振器1内
の可変分周器13の後段に追加して、DDS12の出力
を周波数分周し、さらにミクサ16でアップコンバ−ジ
ョンするように基準発振器1cを構成したので、DDS
12の高スプリアスを抑制できるだけでなく、実施の形
態2の場合よりもDDS12の消費電力を低減できると
共に、DDS12の周波数設定パラメータkの設定の自
由度が高まり、高レベルのスプリアスを避けるための各
設定パラメータk,R,Nの設定が容易となる。
【0185】また、ミクサ16等を基準発振器1内の可
変分周器13の後段に追加しているので、DDS12の
動作周波数を高めることなく、PLL2への入力周波数
を高めることができるので、PLL2の周波数逓倍数を
低減できる効果もある。
【0186】なお、以上の説明では、図33に示すよう
に基準発振器1c内にミクサ16の局部発振器15と、
DDS12の基準クロック11とをそれぞれ設けて説明
したが、図34に示すように基準発振器1d内の発振器
を基準クロック11のみとし、基準クロック11の出力
をDDS12とミクサ15とで使用するようにしても良
い。このようにした場合、基準発振器1d内に局部発振
器14を設ける必要がなく、発振器の個数を減らすこと
ができるので、図33に示す場合より低コスト化を図る
ことができる。
【0187】実施の形態13.この実施の形態13によ
る周波数シンセサイザは、前記実施の形態11,12と
同様に前記実施の形態2〜10とは基準発振器の構成を
変えて、実施の形態2〜10より低スプリアス化を図っ
たもので、前記実施の形態2〜10による周波数シンセ
サイザに適用可能である。以下、この実施の形態13に
よる周波数シンセサイザの基準発振器の構成を実施の形
態2の基準発振器に適用したものとして説明する。な
お、この実施の形態13による周波数シンセサイザで
は、実施の形態2との基準発振器1の構成の違いによ
り、設定パラメータk、RおよびNの演算式、および設
定パラメータk、RおよびNの再演算式が異なるってく
るので、この相違点を中心に説明するものとする。
【0188】図35に、この実施の形態13による周波
数シンセサイザの構成を示す。なお、この実施の形態1
3による周波数シンセサイザでは、基準発振器1e以外
のPLL2、パラメータ演算処理部3および入力手段4
の構成は前記実施の形態2の構成と同じなので、同一符
号を付して説明は省略する。実施の形態13の基準発振
器1eは、基準クロック11と、DDS12と、2台の
可変分周器13r1,13r2とを有していると共に、さら
に可変分周器13r1と可変分周器13r2との間に、可変
分周器13r1の高調波を抑制するBPF18aと、BP
F18aを介した可変分周器13r1の出力周波数と局部
発振器の14の発振周波数fxoとを混合して周波数変換
を行なうミクサ15と、ミクサ15の混合出力から不要
波を除去するBPF16と、増幅器(AMP)17とを
有している。また、可変分周器13r2の後段には、可変
分周器13r2の高調波を抑制するBPF18bを有して
いる。なお、図中、fxoは局部発振器15の出力周波
数、f2は可変分周器13r2への入力周波数である。ま
た、BPF18a,18bは、低域通過フィルタであっ
てもよい。
【0189】次に、この実施の形態12による周波数シ
ンセサイザの基準発振器1eによれば実施の形態2〜1
0よりも低スプリアス化が図れる点を数式により説明す
る。
【0190】まず、実施の形態2の構成では、DDS1
2のスプリアスレベルをSPdds(dBc)とすると最終的に
出力されるシンセサイザ出力のスプリアスレベルSPou
tは式(27)で与えられた。
【0191】これに対し、この実施の形態13による周
波数シンセサイザの構成では、シンセサイザ出力のスプ
リアスレベルSPoutは次式(35)となる。
【0192】 SPout=20・LOG10{fout/(R・|fxo±f2|)}+SPdds(dBc) ・・・(35) 従って、この式(35)より、可変分周器13r1,13r2
の間に設けたミクサ15等の周波数変換によってR・|
fxo±f2|>>fdに変換したとすると、20・LOG10(f
out/fd)>>20・LOG10{fout/(R・|fxo±f2|)}
となるので、実施の形態2よりこの実施の形態13のス
プリアスレベルSPoutのほうが低スプリアス化される
ことが分かる。
【0193】次に、この実施の形態13におけるパラメ
ータ演算処理部3のパラメータ設定動作は、前記実施の
形態2と同様に図5に示す手順で動作するので省略し
て、ここでは実施の形態2とは基準発振器1eの構成を
変更したことによる設定パラメータk,R,Nの算出式
の変更箇所を説明する。まず、この実施の形態13の場
合、PLL2の可変分周器24の分周数であるパラメー
タNおよびD■rは実施の形態2の式(5)および式(6)
より求められる。次に、可変分周器13r2の分周数であ
るパラメータR2は次式(36)で求められる。
【0194】 R2=int[D■r/D2]または、R2=round[D■r/D2] ・・・(36) ここで、D2はf2に相当するデータである。更に、R2
を用いて、D2を再計算してD■2を求めると、次式(3
7)の通りとなる。
【0195】 D■2=D■r/R2 ・・・(37) このため、可変分周器13r1の分周数であるパラメータ
R1は次式(38)で求められる。
【0196】 R1=int[D■2/Dd]または、R1=round[D■2/Dd] ・・・(38)
【0197】このため、DDS12の周波数設定パラメ
ータkは、実施の形態2の場合の式(8)とは異なり、次
式(39)で与えられることになリ、式(8)で与えら
れる実施の形態2の場合と比較して、設定パラメータk
の設定の自由度が高まったことが分かる。
【0198】 k=int[(2L・R1/Dck)・|(Dout・R2/N)−Dxo|]または、 k=round[(2L・R1/Dck)・|(Dout・R2/N)−Dxo|] ・・・(39)
【0199】なお、設定パラメータk,R,Nの再演算
による変更の方法は、前記実施の形態2と同様であリ、
まずパラメータR,Nにそれぞれα,βを加算すること
によりパラメータR,Nを変更し、変更後のパラメータ
R,Nを式(39)に代入することにより設定パラメー
タkを変更するようにする。
【0200】従って、この実施の形態13による周波数
シンセサイザによれば、可変分周器13r1,13r2を2
台設け、その可変分周器13r1,13r2の間にミクサ1
5等を設けて、DDS12の出力を周波数分周して、ミ
クサ16でアップコンバ−ジョンし、さらに周波数分周
するように基準発振器1eを構成したので、DDS12
の高スプリアスを抑制できるだけでなく、実施の形態1
2の場合よりもDDS12の消費電力を低減できると共
に、DDS12の周波数設定パラメータkの設定の自由
度が高まり、高レベルのスプリアスを避けるための各設
定パラメータk,R,Nの設定が容易となる。また、D
DS12の動作周波数を高めることなく、PLL2への
入力周波数を高めることができるので、PLL2の周波
数逓倍数を低減できる効果もある。
【0201】なお、以上の説明では、図35に示すよう
に基準発振器1e内にミクサ15の局部発振器14と、
DDS12の基準クロック11とをそれぞれ設けて説明
したが、図36に示すように基準発振器1f内の発振器
を基準クロック11のみとし、基準クロック11の出力
をDDS12とミクサ15とで使用するようにしても良
い。このようにした場合、基準発振器1f内に局部発振
器14を設ける必要がなく、発振器の個数を減らすこと
ができるので、図35に示す場合より低コスト化を図る
ことができる。
【0202】実施の形態14.この実施の形態14によ
る周波数シンセサイザは、前記実施の形態12,13と
同様に、前記実施の形態1〜10とは基準発振器の構成
を変えて、実施の形態2〜10より低スプリアス化を図
ったもので、前記実施の形態2〜10の周波数シンセサ
イザに適用可能である。以下、この実施の形態14によ
る周波数シンセサイザの基準発振器の構成を実施の形態
2の基準発振器に適用したものとして説明する。
【0203】なお、この実施の形態14による周波数シ
ンセサイザでは、実施の形態2と基準発振器の構成の違
いにより、設定パラメータk、RおよびNの演算式、お
よび設定パラメータk、RおよびNの再演算式が異なる
ので、この相違点を中心に説明するものとする。
【0204】図37に、この実施の形態14による周波
数シンセサイザの構成を示す。なお、この実施の形態1
4では、基準発振器1g以外のPLL2およびパラメー
タ演算処理部3の構成は前記実施の形態2の構成と同じ
なので、同一符号を付してそれらの説明は省略する。実
施の形態14の基準発振器1gは、DDS12の後段
に、DDS12の出力周波数fdを混合変換するミクサ
15と、ミクサ15の出力中に含まれる不要波を抑制す
るBPF16と、増幅器17とを直列に設けて、増幅器
17の出力周波数をPLL2の入力周波数frとすると
共に、基準クロック11の出力波を分周数設定パラメー
タR1に基づいて分周してDDS12の基準クロックと
する可変分周器13r1と、局部発振器14の出力波を分
周設定パラメータR2に基づいて分周してミクサ15へ
出力する可変分周器13r2とを有している。
【0205】次に、この実施の形態14におけるパラメ
ータ演算処理部3のパラメータ設定動作は、前記実施の
形態2と同様に図5に示す手順で動作するので省略し
て、ここでは実施の形態2とは基準発振器の構成を変更
したことによる設定パラメータk,R,Nの算出式の変
更箇所を説明する。まず、この実施の形態14の場合、
PLL2の可変分周器24の分周数NおよびD■rは、
実施の形態2の式(5)および式(6)より求められる。次
に、基準発振器1fの可変分周器13r2の分周数である
パラメータR2は,次式(40)で求められる。
【0206】 R2=int[|D■r−Dd|/D2]または、 R2=round[|D■r−Dd|/D2] ・・・(40) 次に、可変分周器13r1aの分周数であるパラメータR1
は、次式(41)で求められる。
【0207】 R1=int[Dck/D■ck]または、 R1=round[Dck/D■ck] ・・・(41) ここで、Dckは基準クロックfckに相当するデータであ
り、D■ckは可変分周器13aの出力周波数に相当する
データである。なお、D■ckは予めパラメータ演算処理
部3に格納されているものとする。
【0208】その結果、DDS12の周波数設定パラメ
ータkは、実施の形態2の式(8)と異なり、次式(4
2)で与えられることになり、式(8)で与えられる実
施の形態2の場合と比較して、設定パラメータkの設定
の自由度が高まったことが分かる。
【0209】 k=int[(2L・R1/Dck)・|(Dout/N)−Dxo/R2|]または、 k=round[(2L・R1/Dck)・|(Dout/N)−Dxo/R2|] ・・・(42)
【0210】なお、設定パラメータk,R,Nの再演算
による変更の方法は、前記実施の形態2と同様であリ、
まずパラメータR,Nにそれぞれα,βを加算すること
によりパラメータR,Nを変更し、変更後のパラメータ
R,Nを式(42)に代入することにより設定パラメー
タkを変更するようにする。
【0211】従って、この実施の形態14による周波数
シンセサイザによれば、基準発振器1g内にミクサ15
を設けるだけでなく、基準クロック11とDDS12と
の間に可変分周器13r1を設けると共に、局部発振器1
4とミクサ15との間にも可変分周器13r2を設けるよ
うにしたため、DDS12の高スプリアスを抑制できる
だけでなく、実施の形態12の場合よりもDDS12の
消費電力を低減できると共に、DDS12の周波数設定
パラメータkの設定の自由度が高まり、高レベルのスプ
リアスを避けるための各設定パラメータk,R,Nの設
定が容易となる。また、DDS12の動作周波数を高め
ることなく、PLL2への入力周波数を高めることがで
きるので、PLL2の周波数逓倍数を低減できる効果も
ある。
【0212】なお、以上の説明では、図37に示すよう
に基準発振器1g内にミクサ15の局部発振器14と、
DDS12の基準クロック11とをそれぞれ設けて説明
したが、図38に示すように基準発振器1h内の発振器
を基準クロック11のみとし、基準クロック11の出力
をDDS12とミクサ15とで使用するようにしても良
い。このようにした場合、基準発振器1h内に局部発振
器14を設ける必要がなく、発振器の個数を減らすこと
ができるので、図37に示す場合より低コスト化を図る
ことができる。
【0213】
【0214】
【発明の効果】以上説明したように、 本発明に係る周波
数シンセサイザによれば、第2の周波数シンセサイザか
ら出力させるべき出力周波数に対応したデータを入力す
れば、そのデータに基づいて第2の周波数シンセサイザ
や、第1の周波数シンセサイザの周波数変換器やDDS
に設定すべき各パラメータが演算されて設定されるの
で、出力周波数foutに応じたパラメータの設定作業が
容易になる。
【0215】また、本発明では、周波数設定パラメータ
を求めた際、その周波数設定パラメータが第2の周波数
シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタルシン
セサイザから所定レベル以上の高スプリアスを出力する
ものであるか否かを判定し、高スプリアスを出力するも
のであると判定した場合には、高スプリアスが出力され
ないように変換数設定パラメータおよび周波数設定パラ
メータを変更してから設定するようにしたので、第2の
周波数シンセサイザから高スプリアスの出力される可能
性の高い周波数設定パラメータの使用を自動的に回避し
て、DDS出力中に現われる高スプリアスを第2の周波
数シンセサイザの出力帯域外に遠ざけることができ、低
スプリアス化を図ることが可能になる。
【0216】また、本発明では、DDSに設定すべき周
波数設定パラメータ毎にDDS出力中に現われる高スプ
リアスが第2の周波数シンセサイザから出力されるか否
かの判定情報を予め記憶しておき、周波数設定パラメー
タが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレク
トディジタルシンセサイザから所定レベル以上の高スプ
リアスを出力するものであるか否かを判定する場合に
は、その判定情報に基づいて判定するようにしたので、
計算等により判定する場合と比較して高速に判定するこ
とができ、各設定パラメータの変更に要する時間の短縮
化を図ることができ、周波数切り換え速度を速める効果
がある。
【0217】また、本発明では、DDSの周波数設定パ
ラメータをアドレスとして、その各アドレスが示す各デ
ータ格納領域に各周波数設定パラメータに基づいてDD
S出力中に現われる高スプリアスが第2の周波数シンセ
サイザから出力されるか否かの判定情報を予め記憶する
ようにしたので、請求項4記載の発明の場合よりも高速
に判定することができる。
【0218】また、本発明では、DDSの周波数設定パ
ラメータの上位所定ビットをアドレスとして、その各ア
ドレスが示す各データ格納領域に各アドレスを上位所定
ビットした周波数設定パラメータに基づいてDDS出力
中に現われる高スプリアスが第2の周波数シンセサイザ
から出力されるか否かの判定情報を予め記憶するように
したので、請求項5記載の発明の場合よりもその記憶容
量を削減でき、低コストのメモリを使用できるため、コ
ストを削減することができる。
【0219】また、本発明では、DDS出力中に現われ
る高スプリアスが第2の周波数シンセサイザから出力さ
れる場合の当該ダイレクトディジタルシンセサイザの周
波数設定パラメータの範囲を予め記憶しておき、その範
囲に属するか否かにより第2の周波数シンセサイザから
高スプリアスが出力されるか否かを判定するようにした
ので、請求項4〜6の場合よりもさらに記憶容量を削減
でき、低コストのメモリを使用できるため、よりコスト
を削減することができる。
【0220】また、本発明では、DDS出力中に高スプ
リアスの現われる当該スプリアスの次数を予め記憶して
おき、そのスプリアスの次数および周波数設定パラメー
タに基づいてDDSの出力中に含まれる高スプリアスの
周波数を求め、その求めた高スプリアスの周波数が第2
の周波数シンセサイザから出力されるか否かにより高ス
プリアスが出力されるか否かを判定するようにしたの
で、請求項4〜7の場合よりもさらに記憶容量を削減で
き、低コストのメモリを使用できるため、よりコストを
削減することができる。
【0221】また、本発明では、DDSの出力周波数の
変化幅が狭く、高スプリアスの現われる前記DDSの周
波数設定パラメータの範囲がほぼ所定周期となり、か
つ、DDS出力中に現われる所定レベル以上の高スプリ
アスの次数が特定の次数に限定される場合において、そ
の特定の次数に基づいて周波数設定パラメータの範囲の
所定周期を求め、その求めた所定周期毎の周波数設定パ
ラメータの範囲に周波数設定パラメータが属するか否か
により高スプリアスが出力されるか否かを判定するよう
にしたので、判定フラグやDDSのスプリアスの次数を
記憶するためのメモリが不要となり、前記請求項4〜8
の場合よりもさらに製造コストの低減化を図ることがで
きる。
【0222】また、本発明では、DDSの出力周波数が
掃引するよう当該DDS周波数設定パラメータを自動周
波数制御装置(AFC)等により調整すると共に、DD
S出力中に現われる高スプリアスの次数を予め記憶して
おき、前記パラメータ調整手段の調整により前記ダイレ
クトディジタルセンサの出力中に現われる高スプリアス
の次数の範囲を求めると共に、前記記憶手段から前記ス
プリアスの次数を読み出し、その読み出したスプリアス
の次数が前記次数の範囲に属するか否かにより高スプリ
アスが出力されるか否かを判定するようにしたので、本
装置と共にAFC等を無線機等の送受信装置に使用した
場合でも高スプリアス化を防止することが可能になる。
【0223】また、本発明では、高スプリアスが第2の
周波数シンセサイザから出力されないように各設定パラ
メータを変更する場合、第2の周波数シンセサイザの変
換数設定パラメータおよび周波数変換器の変換数設定パ
ラメータのうち少なくとも一方を所定量だけ増減すると
共に、その少なくとも一方を増減した変換数設定パラメ
ータに基づいて分解能の大きいDDSの周波数設定パラ
メータを変更するようにしたので、出力すべき出力周波
数に対応し、かつ、高スプリアスが出力されないような
各パラメータの値に容易に変更することが可能になる。
【0224】また、本発明では、第2の周波数シンセサ
イザの変換数設定パラメータ、周波数変換器の変換数設
定パラメータおよびDDSの周波数設定パラメータに対
応させて、各周波数設定パラメータが第2の周波数シン
セサイザの出力帯域内でダイレクトディジタルシンセサ
イザから所定レベル以上のスプリアスを出力しないよう
な第2の周波数シンセサイザおよび周波数変換器の変換
数設定パラメータのうちの少なくとも一方の増減量を予
め記憶しておき、各設定パラメータを変更する場合に
は、各設定パラメータに対応した前記増減量を読み出し
て、その増減量に基づいて変換数設定パラメータのうち
少なくとも一方を増減すると共に、その少なくとも一方
を増減した変換数設定パラメータに基づいてDDSの周
波数設定パラメータを変更するようにしたので、一回の
変更で所定レベル以上のスプリアスを出力しないような
周波数設定パラメータに変更でき、請求項11の場合よ
りも高速に各設定パラメータを変更することができる。
【0225】また、本発明では、第2の周波数シンセサ
イザから出力させるべき出力周波数に対応したデータを
アドレスとして、その各アドレスが示す各データ格納領
域にDDS出力中に現われる高スプリアスが第2の周波
数シンセサイザから出力されず、そのデータに対応した
出力周波数で第2の周波数シンセサイザが出力するよう
なDDSの周波数設定パラメータ、周波数変換器および
第2の周波数シンセサイザの変換数設定パラメータを予
め求めて記憶しておき、第2の周波数シンセサイザから
出力させるべき出力周波数に対応したデータがアドレス
として入力した場合には、そのアドレスに対応した周波
数設定パラメータおよび変換数設定パラメータをそれぞ
れDDS、周波数変換器および第2の周波数シンセサイ
ザに出力するようにしたので、シンセサイザ内部で各設
定パラメータの演算や判定および変更処理が必要がなく
なり、構成が簡単になると共に、パラメータ設定のため
の時間の短縮化を図ることができる。その結果、周波数
シンセサイザの周波数切り換え速度を格段に速めること
が可能になる。
【0226】また、本発明では、第1の周波数シンセサ
イザ内に周波数変換器として、DDSの出力周波数を分
周する可変分周器を複数台設けたり、あるいはその可変
分周器と周波数混合器とを組み合わせて設けるようにし
たので、複数台の可変分周器や周波数混合器の組み合わ
せにより、DDSの出力周波数をさらにアップコンバ−
ジョンできるので、DDSの動作周波数を高めることな
く、PLL等の第2の周波数シンセサイザの入力周波数
を高めることができ、第2の周波数シンセサイザにおけ
る周波数逓倍数を低減することができる。また、複数の
可変分周器を用いるため周波数の設定の自由度がより増
加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の構成を示す構成図である。
【図2】 実施の形態2の構成を示す構成図である。
【図3】 実施の形態2のパラメータ演算処理部3の構
成を示す構成図である。
【図4】 実施の形態2のメモリ32に格納された判定
フラグテーブルTの内容を示す図である。
【図5】 実施の形態2よる周波数シンセサイザの動作
を示すフローチャートである。
【図6】 図5のステップ80に示す設定パラメータ
k、R,Nの変更処理を示すフローチャートである。
【図7】 基準発振器内に複数台の可変分周器を有する
周波数シンセサイザに適用した実施の形態2構成図であ
る。
【図8】 実施の形態3のパラメータ演算処理部3の構
成を示す図である。
【図9】 実施の形態3のメモリ32の内容を示す図で
ある。
【図10】 実施の形態4のパラメータ演算処理部3の
構成を示す図である。
【図11】 実施の形態4のメモリ32の記憶内容を示
す図である。
【図12】 実施の形態5のパラメータ演算処理部3の
構成を示す図である。
【図13】 実施の形態5のメモリ32の記憶内容を示
すずである。
【図14】 判定フラグ出力部35における判定フラグ
出力までの処理手順を示すフローチャートである。
【図15】 実施の形態6のパラメータ演算処理部3の
構成を示す図である。
【図16】 実施の形態6のメモリ32の記憶内容を示
す図である。
【図17】 実施の形態6の判定フラグ出力部35にお
ける判定フラグ出力までの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図18】 実施の形態7のパラメータ演算処理部3の
構成を示すフローチャートである。
【図19】 (a),(b)、それぞれ周波数設定パラ
メータkにおける特定周波数設定パラメータksの現れ
方を示す図である。
【図20】 実施の形態7の判定フラグ出力部35にお
ける判定フラグ出力までの処理手順を示すフローチャー
ト。
【図21】 実施の形態8の周波数シンセサイザの構成
を示す図である。
【図22】 実施の形態8のパラメータ演算処理部3の
構成を示す図である。
【図23】 実施の形態8のメモリ32の記憶内容を示
す図である。
【図24】 実施の形態8の判定フラグ出力部35にお
ける判定フラグ出力までの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図25】 実施の形態9のパラメータ演算処理部3の
構成を示す図である。
【図26】 実施の形態9のメモリ36の記憶内容を示
す図である。
【図27】 パラメータ演算設定部31におけるパラメ
ータ再演算処理を示すフローチャートである。
【図28】 実施の形態10の構成を示す図である。
【図29】 実施の形態10のメモリ7の記憶内容を示
す図である。
【図30】 実施の形態10の動作を示すフローチャー
ト。
【図31】 実施の形態11の構成を示す図である。
【図32】 実施の形態11の他の構成を示す図であ
る。
【図33】 実施の形態12の構成を示す図である。
【図34】 実施の形態12の他の構成を示す図であ
る。
【図35】 実施の形態13の構成を示す図である。
【図36】 実施の形態13の他の構成を示す図であ
る。
【図37】 実施の形態14の構成を示す図である。
【図38】 実施の形態14の他の構成を示す図であ
る。
【図39】 従来の周波数シンセサイザを示す構成図で
ある。
【図40】 従来のDDSを示す構成図である。
【図41】 従来のDDSを示す他の構成図である。
【図42】 従来の周波数シンセサイザを示す他の構成
図である。
【図43】 従来の周波数シンセサイザを示す他の構成
図である。
【図44】 DDSの出力スペクトルを示す図である。
【図45】 (a),(b)それぞれ抑制できないDD
Sのスプリアスのスペクトルの説明図である。
【図46】 DDSの出力周波数fdの高調波の次数mに
対するスプリアスレベルSPddsを示す図である。
【符号の説明】
1 基準発振器(第1の周波数シンセサイザ),11
基準クロック、12DDS、13 可変分周器(周波数
変換器)、14 局部発振器、15 ミクサ(周波数混
合器)、16 帯域通過フィルタ(BPF)、17 増
幅器(AMP)、18 帯域通過フィルタ(BPF)、
2 PLL(位相同期ループ)、21位相比較器、22
ループフィルタ、23 電圧制御発振器(VCO)、
24可変分周器(周波数変換器)、3 パラメータ演算
処理部、31パラメータ演算設定部、311 第1の変
換数設定パラメータ演算手段、312 第2の変換数設
定パラメータ演算手段、313 周波数設定パラメータ
演算手段、314パラメータ変更手段、315 パラメ
ータ設定手段、32 メモリ(記憶手段)、33 パラ
メータ判定手段、34 下位ビット打切り部、36 メ
モリ(記憶手段)、4 入力手段、5 AFC(パラメ
ータ調整手段)、6 加算器、7メモリ(記憶手段)
フロントページの続き (72)発明者 土井 正幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 飯田 明夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−97744(JP,A) 特開 平8−307259(JP,A) 特開 平9−23158(JP,A) 特開 平5−336181(JP,A) 特開 平9−18335(JP,A) 特開 平9−18336(JP,A) 特表 平5−507818(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/23

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックに同期して周波数設定パラ
    メータに基づいた周波数で出力するダイレクトディジタ
    ルシンセサイザを有する第1の周波数シンセサイザと、 前記ダイレクトディジタルシンセサイザの出力周波数を
    変換数設定パラメータに基づいて変換して出力する周波
    数変換器と、 前記周波数変換器の出力周波数を変換数設定パラメータ
    に基づいて変換して出力する第2の周波数シンセサイザ
    と、を具備し、 前記第2の周波数シンセサイザの出力周波数に応じて前
    記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設定パラ
    メータ、前記周波数変換器の変換数設定パラメータおよ
    び前記第2の周波数シンセサイザの変換数設定パラメー
    タが設定可能である周波数シンセサイザにおいて、 前記 第2の周波数シンセサイザから出力させるべき出力
    周波数に対応したデータを入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した前記データに基づき前記第2の
    周波数シンセサイザの変換数設定パラメータを求める第
    1の変換数設定パラメータ演算手段と、 前記入力手段が入力した前記データおよび前記第1の変
    換数設定パラメータ演算手段が求めた変換数設定パラメ
    ータに基づいて前記周波数変換器の変換数設定パラメー
    タを求める第2の変換数設定パラメータ演算手段と、 前記入力手段が入力した前記データ、前記第1の変換数
    設定パラメータ演算手段が求めた変換数設定パラメータ
    および前記第2の変換数設定パラメータ演算手段が求め
    た変換数設定パラメータに基づいて前記ダイレクトディ
    ジタルシンセサイザの周波数設定パラメータを求める周
    波数設定パラメータ演算手段と、 前記第1の変換数設定パラメータ演算手段が求めた変換
    数設定パラメータ、前記第2のパラメータ演算手段が求
    めた変換数設定パラメータおよび前記周波数設定パラメ
    ータ演算手段が求めた周波数設定パラメータをそれぞれ
    前記第2の周波数シンセサイザ、前記周波数変換器およ
    び前記ダイレクトディジタルシンセサイザに設定するパ
    ラメータ設定手段と、 をさらに具備することを特徴とする周波数シンセサイ
    ザ。
  2. 【請求項2】 周波数設定パラメータ演算手段が周波数
    設定パラメータを求めた際、その周波数設定パラメータ
    が第2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクト
    ディジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプリア
    スを出力するものであるか否かを判定するパラメータ判
    定手段と、 前記パラメータ判定手段によって周波数設定パラメータ
    が前記スプリアスを出力するものであると判定された場
    合には、前記スプリアスが第2の周波数シンセサイザの
    出力帯域内に含まれないように変換数設定パラメータお
    よび周波数設定パラメータを変更してパラメータ設定手
    段に出力するパラメータ変更手段と、 をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の周波
    数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 ダイレクトディジタルシンセサイザに設
    定すべき周波数設定パラメータ毎にダイレクトディジタ
    ルシンセサイザの出力中に現われる所定レベル以上のス
    プリアスが第2の周波数シンセサイザから出力されるか
    否かの判定情報を予め記憶した記憶手段をさらに具備
    し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記記憶手段か
    ら前記周波数設定パラメータに対応した前記判定情報を
    読み出して当該判定情報に基づき判定することを特徴と
    する請求項2記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 ダイレクトディジタルシンセサイザの周
    波数設定パラメータをアドレスとして、その各アドレス
    が示す各データ格納領域に各アドレスである前記周波数
    設定パラメータが第2の周波数シンセサイザの出力帯域
    内でダイレクトディジタルシンセサイザから所定レベル
    以上のスプリアスを出力するものであるか否かの判定情
    報を予め記憶した記憶手段をさらに具備し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記周波数設定
    パラメータをアドレスとして前記記憶手段にアクセスし
    て前記判定情報を読み出し、当該判定情報に基づき判定
    することを特徴とする請求項2記載の周波数シンセサイ
    ザ。
  5. 【請求項5】 ダイレクトディジタルシンセサイザの周
    波数設定パラメータの上位所定ビットをアドレスとし
    て、その各アドレスが示す各データ格納領域に各アドレ
    スを上位所定ビットした前記周波数設定パラメータが第
    2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディ
    ジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを
    出力するものであるか否かの判定情報を予め記憶した記
    憶手段をさらに具備し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記周波数設定
    パラメータの上位所定ビットをアドレスとして前記記憶
    手段にアクセスして前記判定情報を読み出し、当該判定
    情報に基づき判定することを特徴とする請求項2記載の
    周波数シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 ダイレクトディジタルシンセサイザが第
    2の周波数シンセサイザの出力帯域内で所定レベル以上
    のスプリアスを出力する場合における当該ダイレクトデ
    ィジタルシンセサイザの周波数設定パラメータの範囲を
    予め記憶した記憶手段をさらに具備し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記記憶手段か
    ら前記周波数設定パラメータの範囲を読み出し、その読
    み出した周波数設定パラメータの範囲に周波数設定パラ
    メータが属するか否かにより判定することを特徴とする
    請求項2記載の周波数シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 ダイレクトディジタルシンセサイザが第
    2の周波数シンセサイザの出力帯域内で出力する所定レ
    ベル以上のスプリアスの次数を予め記憶した記憶手段を
    さらに具備し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記記憶手段か
    ら前記スプリアスの次数を読み出して、その読み出した
    前記スプリアスの次数および前記周波数設定パラメータ
    に基づいて前記ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力中に含まれる所定レベル以上のスプリアスの周波数を
    求め、その求めた所定レベル以上のスプリアスの周波数
    が第2の周波数シンセサイザから出力されるか否かによ
    り判定する、ことを特徴とする請求項2記載の周波数シ
    ンセサイザ。
  8. 【請求項8】 パラメータ判定手段は、ダイレクトディ
    ジタルシンセサイザの出力周波数の変化幅が狭く、所定
    レベル以上のスプリアスの現われる前記ダイレクトディ
    ジタルシンセサイザの周波数設定パラメータの範囲がほ
    ぼ所定周期となり、かつ、ダイレクトディジタルシンセ
    サイザの出力中に現われる所定レベル以上のスプリアス
    の次数が特定の次数に限定される場合には、周波数設定
    パラメータが第2の周波数シンセサイザの出力帯域内で
    ダイレクトディジタルシンセサイザから所定レベル以上
    のスプリアスを出力するものであるか否かを判定する場
    合、前記特定の次数に基づいて前記周波数設定パラメー
    タの範囲の所定周期を求め、その求めた所定周期毎の前
    記周波数設定パラメータの範囲に前記周波数設定パラメ
    ータが属するか否かにより判定することを特徴とする
    求項2記載の周波数シンセサイザ。
  9. 【請求項9】 ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力周波数が掃引するように当該ダイレクトディジタルシ
    ンセサイザの周波数設定パラメータを調整するパラメー
    タ調整手段と、ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力中に現われる所定レベル以上のスプリアスの次数を予
    め記憶した記憶手段と、をさらに具備し、 パラメータ判定手段は、周波数設定パラメータが第2の
    周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトディジタ
    ルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアスを出力
    するものであるか否かを判定する場合、前記パラメータ
    調整手段の調整により前記ダイレクトディジタルセンサ
    の出力中に現われる所定レベル以上のスプリアスの次数
    の範囲を求めると共に、前記記憶手段から前記スプリア
    スの次数を読み出し、その読み出したスプリアスの次数
    が前記次数の範囲に属するか否かにより判定することを
    特徴とする請求項2記載の周波数シンセサイザ。
  10. 【請求項10】 パラメータ変更手段は、所定レベル以
    上のスプリアスが第2の周波数シンセサイザの出力帯域
    内に含まれないように変換数設定パラメータおよび周波
    数設定パラメータを変更する場合、第2の周波数シンセ
    サイザの変換数設定パラメータおよび周波数変換器の変
    換数設定パラメータのうち少なくとも一方を所定量だけ
    増減すると共に、その少なくとも一方を増減した変換数
    設定パラメータに基づいてダイレクトディジタルシンセ
    サイザの周波数設定パラメータを変更する、ことを特徴
    とする請求項2記載の周波数シンセサイザ。
  11. 【請求項11】 第2の周波数シンセサイザの変換数設
    定パラメータ、周波数変換器の変換数設定パラメータお
    よび前記ダイレクトディジタルシンセサイザの周波数設
    定パラメータに対応させて、各周波数設定パラメータが
    第2の周波数シンセサイザの出力帯域内でダイレクトデ
    ィジタルシンセサイザから所定レベル以上のスプリアス
    を出力しないような第2の周波数シンセサイザの変換数
    設定パラメータおよび周波数変換器の変換数設定パラメ
    ータのうちの少なくとも一方の増減量を予め記憶した記
    憶手段をさらに具備し、 パラメータ変更手段は、所定レベル以上のスプリアスが
    第2の周波数シンセサイザの出力帯域内に含まれないよ
    うに前記変換数設定パラメータおよび周波数設定パラメ
    ータを変更する場合、前記第2の周波数シンセサイザの
    変換数設定パラメータ、前記周波数変換器の変換数設定
    パラメータおよび前記ダイレクトディジタルシンセサイ
    ザの周波数設定パラメータに対応した前記増減量を前記
    記憶手段から読み出し、その増減量に基づいて前記変換
    数設定パラメータのうち少なくとも一方を増減すると共
    に、その少なくとも一方を増減した変換数設定パラメー
    タに基づいてダイレクトディジタルシンセサイザの周波
    数設定パラメータを変更する、ことを特徴とする請求項
    記載の周波数シンセサイザ。
  12. 【請求項12】 基準クロックに同期して周波数設定パ
    ラメータに基づいた周波数で出力するダイレクトディジ
    タルシンセサイザを有する第1の周波数シンセサイザ
    と、 前記ダイレクトディジタルシンセサイザの出力周波数を
    変換数設定パラメータに基づいて変換して出力する周波
    数変換器と、 前記周波数変換器の出力周波数を変換数設定パラメータ
    に基づいて変換して出力する第2の周波数シンセサイザ
    と、 前記第2の周波数シンセサイザから出力させるべき出力
    周波数に対応したデータをアドレスとして入力する入力
    手段と、 前記第2の周波数シンセサイザから出力させるべき出力
    周波数に対応したデータをアドレスとして、その各アド
    レスが示す各データ格納領域にダイレクトディジタルシ
    ンセサイザの出力中に現われる所定レベル以上のスプリ
    アスが前記第2の周波数シンセサイザの出力帯域内に含
    まれずに、前記第2の周波数シンセサイザが前記出力周
    波数で出力するような前記ダイレクトディジタルシンセ
    サイザの周波数設定パラメータ、前記周波数変換器の変
    換数設定パラメータおよび前記第2の周波数シンセサイ
    ザの変換数設定パラメータを予め記憶しておき、前記入
    力手段によって前記アドレスが入力した場合、そのアド
    レスに対応した前記ダイレクトディジタルシンセサイザ
    の周波数設定パラメータ、前記周波数変換器の変換数設
    定パラメータおよび前記第2の周波数シンセサイザの変
    換数設定パラメータをそれぞれ前記ダイレクトディジタ
    ルシンセサイザ、前記周波数変換器および前記第2の周
    波数シンセサイザに出力する記憶手段と、 を具備することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  13. 【請求項13】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力周波数を変換数設定パラメータに基づいて分周する可
    変分周器を有することを特徴とする請求項1または12
    記載の周波数シンセサイザ。
  14. 【請求項14】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力周波数を他の信号周波数と混合して出力する周波数混
    合器と、その周波数混合器の出力周波数を変換数設定パ
    ラメータに基づいて分周する可変分周器と、を有するこ
    とを特徴とする請求項1または12記載の周波数シンセ
    サイザ。
  15. 【請求項15】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、ダイレクトディジタルシンセサイザの出
    力周波数を変換数設定パラメータに基づいて分周する可
    変分周器と、その可変分周器の出力周波数を他の信号周
    波数と混合して出力する周波数混合器と、を有すること
    を特徴とする請求項1または12記載の周波数シンセサ
    イザ。
  16. 【請求項16】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、ダイレクトディジタルシンセサイザの後
    段に、前段の出力周波数を変換数設定パラメータに基づ
    いて分周する直列接続された複数台の可変分周器を有す
    ることを特徴とする請求項1または12記載の周波数シ
    ンセサイザ。
  17. 【請求項17】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、ダイレクトディジタルシンセサイザの後
    段に、前段の出力周波数を変換数設定パラメータに基づ
    いて分周する直列接続された複数台の可変分周器と、前
    記複数台の各可変分周器の間に前段の可変分周器の出力
    周波数を他の信号周波数と混合して出力する周波数混合
    器と、を有することを特徴とする請求項1または12
    載の周波数シンセサイザ。
  18. 【請求項18】 第1の周波数シンセサイザは、周波数
    変換器として、基準クロックを変換数設定パラメータに
    基づき分周してダイレクトディジタルシンセサイザに入
    力させる第1の可変分周器と、ダイレクトディジタルシ
    ンセサイザの出力周波数を他の信号周波数と混合して出
    力する周波数混合器と、前記他の信号周波数を分周設定
    パラメータに基づいて分周して前記周波数混合器に入力
    する第2の可変分周器とを有する、ことを特徴とする
    求項1または12記載の周波数シンセサイザ。
  19. 【請求項19】 第2の周波数シンセサイザは、前記第
    1の周波数シンセサイザの出力周波数を変換数設定パラ
    メータに基づいて変換して第2の周波数シンセサイザか
    ら出力させるべき出力周波数に対応したデータとして出
    力する際、その出力周波数を前記変換数設定パラメータ
    に基づいて可変分周器が分周した周波数と前記第1の周
    波数シンセサイザの出力周波数とが一致するようにして
    出力する位相同期ループである、ことを特徴とする請求
    項1または12記載の周波数シンセサイザ。
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