JP3393323B2 - 車両用運転状況監視装置 - Google Patents

車両用運転状況監視装置

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JP3393323B2
JP3393323B2 JP01327797A JP1327797A JP3393323B2 JP 3393323 B2 JP3393323 B2 JP 3393323B2 JP 01327797 A JP01327797 A JP 01327797A JP 1327797 A JP1327797 A JP 1327797A JP 3393323 B2 JP3393323 B2 JP 3393323B2
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driving
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康一 小島
克尚 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転者の運
転状況を監視し、必要に応じて警告を発する車両運転状
況監視装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両のステアリングの操舵量及び車速に
基づいて、運転者の応答遅れ時間及び車両位置と走行車
線との偏差量を推定し、該推定した応答遅れ時間及び偏
差量と正常状態における応答遅れ時間及び偏差量とを比
較して、運転者の運転状況(例えば運転者の居眠りや疲
労による運転能力の低下による異常な操舵状態)を判定
するようにした運転状況監視装置が従来より知られてい
る(特開平5−85221号公報、特願平7−2113
83号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、例えば前方経路にカーブや交差点がある
場合や周囲に他の車両が存在する場合等のように車両の
周囲状況によっては運転者に運転状況が異常であること
を通常の運転時より早めに知らせるべき場合であって
も、車両の周囲の状況に拘わらず、異常である場合には
一律に警告を行うように構成されているため、適切な対
応措置を取ることができなかった。 【0004】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、運転者の異常な運転状況を、運転者に適切なタ
イミングで知らせることができる車両用運転状況監視装
置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ナビゲーションシステムに接続され、且つ
車両の運転者の運転状況を監視する車両用運転状況監視
装置において、前記車両の挙動量、前記運転者の運転操
作及び前記運転者の状態の少なくとも一つの運転状況値
を検出する運転状況値検出手段と、該検出した運転状況
値に基づいて前記運転者の運転状況が適正である否かを
判定する判定手段と、前記運転状況が適正でないときに
前記運転者に警告を発する警告手段と、前記運転状況が
適正でないときに、前記ナビゲーションシステムから入
力される道路情報に基づいて前記車両の進路前方の所定
範囲内の道路状況を前記車両の周囲状況として検出する
周囲状況検出手段と、前記検出された周囲状況に基づい
て前記車両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交差
点が存在するするか否かを判別する判別手段と、前記車
両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交差点が存在
するときは、当該カーブ又は交差点が存在しない直線路
の走行時と比較して前記警告手段による警告のタイミン
グを早くする警告調整手段とを備えるようにしたもので
ある。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】本発明によれば、車両の進路前方の所定の
範囲内にカーブ又は交差点が存在するときは、当該カー
ブ又は交差点が存在しない直線路の走行時と比較して警
告手段による警告のタイミングを早くし、車両の周囲状
況の検出を運転者の運転状況が適正でないときに行い、
さらに、車両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交
差点が存在するか否かの判別を、検出した車両の周囲状
況に基づいて行う。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 【0011】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
車両用運転状況監視装置の構成を示すブロック図であ
り、本装置は内燃エンジンや電動モータ等の原動機で駆
動され、ステアリングを有する車両に搭載されている。
同図において、マイクロコンピュータ1の入力側には、
当該車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ10
と、当該車両の走行速度を検出する車速センサ12と、
周知のナビゲーションシステム(NAVI)11とが接
続されている。ナビゲーションシステム11は、地図等
を表示する表示装置及び音声による指示を行うためのス
ピーカ等からなる音声出力装置を有している。ナビゲー
ションシステム11は、当該車両の走行位置とその近傍
の道路情報とをマイクロコンピュータ1に供給するよう
に構成されている。近傍の道路情報には、例えば、交差
点、カーブ又はT字路等が前方に接近していること即ち
道路形状に関する情報、高速道路であるか一般道である
か等の道路種別に関する情報、片側複数車線であるか片
側一車線であるか等の車線数を示す情報、山道又はワイ
ンディング路を走行中であるか市街地等の平坦路を走行
中であるか等の走行中の地域に関する情報が含まれる。
また、マイクロコンピュータ1の出力側には、運転者の
運転状況の監視中において必要に応じて警報を発する警
報部24が接続されている。この警報部24は、例えば
ランプ、ブザー、音声発生器等で構成される。 【0012】マイクロコンピュータ1の信号メモリ部1
4、基準線推定部16、横変位微分量算出部18、偏差
量算出部20及び判断部22は、マイクロコンピュータ
1が有する機能をブロックとして示したものである。 【0013】信号メモリ部14はヨーレートセンサ10
及び車速センサ12からの入力信号を記憶し、現在から
過去T1秒間(例えば30秒間)のヨーレートデータ及
び車速データをT2秒(例えば10秒)毎に更新して、
基準線算出部16に出力する。 【0014】基準線算出部16は、入力されたヨーレー
トYR(図2(a)参照)を時間積分して、ヨー角YA
(同図(b)参照)に変換し、更にこのヨー角YAのデ
ータに基づいて基準線(同図(b)の破線参照)を算出
する。この算出は、具体的には以下のように周知の最小
自乗法を用いて行う。 【0015】例えば、時刻t1、t2、t3においてヨ
ー角YA1、YA2、YA3というデータが得られたと
すると、基準線を1次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+e1 YA2=b1+b2t2+e2 YA3=b1+b2t3+e3 とする。ここで、e1〜e3は残差であり、これら残差
の自乗和が最小となるように、b1、b2を決定する。
また、2次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+b3t12+e1 YA2=b1+b2t2+b3t22+e2 YA3=b1+b2t3+b3t32+e3 として、残差の自乗和が最小となるようにb1〜b3を
決定する。また、3次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+b3t12+b4t13+e1 YA2=b1+b2t2+b3t22+b4t23+e2 YA3=b1+b2t3+b3t32+b4t33+e3 として、残差の自乗和が最小となるようにb1〜b4を
決定する。 【0016】なお、データ数が多い場合には、同様にし
てさらに次数を上げて近似を行う。 【0017】本実施の形態では、先ず1次式で基準線を
求め、ヨー角YAから基準線に対応する基準ヨー角を差
し引いて修正ヨー角YAM(図2(c)参照)を算出し
て、横変位微分量算出部18に出力する。 【0018】横変位微分量算出部18は、修正ヨー角Y
AM及び車速Vを下記式に適用して横変位微分量DYK
(図2(d)参照)を算出する。 【0019】DYK=V×sin(YAM) そして、この横変位微分量DYKの最大値DYKMAX
と最小値DYKMINとの差が所定値α1以上のとき
は、前記基準線の近似次数を上げて再度基準線を求め
て、横変位微分量DYKを算出し、これを(DYKMA
X−DYKMIN)<α1が成立するまで繰り返す。 【0020】なお、(DYKMAX−DYKMIN)≧
α1であっても、基準線の近似次数が所定次数に達した
ときに基準線の算出を終了するようにしてもよい。 【0021】偏差量算出部20は、横変位微分量DYK
に基づいて偏差量ΔDIF1を算出する。偏差量ΔDI
F1は、例えば図2(d)に斜線を付した部分の面積
(横変位微分量DYKの絶対値の時間積分値)として算
出するが、DYK値の標準偏差や最大値と最小値との差
を用いてもよい。 【0022】判断部22は、偏差量ΔDIF1が所定偏
差量ΔDIFLIM1以上である場合は、車両位置が基
準線から大きくずれたことを意味するので運転状態が異
常と判定し、警報部24に警報を発するよう指令する信
号を出力する。 【0023】このように、検出したヨー角YAに基づい
て基準線を算出し、この基準線からのずれを表す横変位
微分量DYKから算出した偏差量ΔDIF1に基づいて
運転状況を判定するので、路面の状況や運転者の個人差
に拘わらず運転状況を正確に判定することができる。 【0024】警報部24に警報を発するように指令する
信号を出力する際に、判断部22は、ナビゲーションシ
ステム11から入力されている道路形状等に関する情報
に基づいて、現在の車両の周囲の道路状況が、運転者に
対して早めに警報を発した方がよい場合であるか否かを
判別し、その判別結果に応じて信号を出力するタイミン
グが調整される。 【0025】図3は、マイクロコンピュータ1における
処理の手順を示すフローチャートであり、上述した基準
線推定部16、横変位微分量算出部18、偏差量算出部
20及び判断部22の機能は、具体的にはマイクロコン
ピュータ1のCPUにおける図3の処理により実現され
る。 【0026】まず、ステップS11では、T1秒間のヨ
ーレートYR及び車速VをT2秒毎に取り込み、次いで
基準線の算出(ステップS12)及び横変位微分量DY
Kの算出を行う(ステップS13)。そして、横変位微
分量DYKの最大値DYKMAXと最小値DYKMIN
との差が所定値α1より小さいか否かを判別し(ステッ
プS14)、(DYKMAX−DYKMIN)≧α1で
あるときは、ステップS12に戻り、基準線の近似の次
数を1次上げて再度基準線の算出を行い、ステップS1
4の答が肯定(YES)となるまで繰り返す。 【0027】なお、上述したように、近似次数が所定次
数に達したとき、基準線算出を終了するようにしてもよ
い。 【0028】ステップS14で(DYKMAX−DYK
MIN)<α1となると、ステップS15に進み偏差量
ΔDIF1を算出し、次いでこの偏差量ΔDIF1が所
定偏差量ΔDIFLIM1以上であるか否かを判別する
(ステップS16)。その結果、ΔDIF1<ΔDIF
LIM1であるときは、直ちに本処理を終了する。 【0029】一方、ΔDIF1≧ΔDIFLIM1であ
るときは、運転者の運転状況が異常であると判定して、
自車の周囲状況を検出する(ステップS17)。具体的
には、ナビゲーションシステム11から入力される道路
情報に基づいて、進路前方の所定範囲内にある道路形状
を周囲状況として認識する。そして、検出した周囲状況
に基づいて、警報を発するタイミングを設定する(ステ
ップS18)。 【0030】本実施の形態では、ステップS17で検出
された周囲状況として進路前方の所定の範囲内にカー
ブ、交差点又はT字路等の道路形状が存在するか否かを
判別し、進路前方にカーブや交差点等の道路形状が存在
する場合は、進路前方の所定範囲内にカーブや交差点等
の道路形状が存在しない直線路を走行中の場合より早い
タイミングで警報を発することができるように警報タイ
ミングを設定する。 【0031】ステップS18で警報タイミングを設定し
た後、設定した警報タイミングで警報を発するように指
示する信号を警報部24に出力する(ステップS1
9)。 【0032】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、運転者の運転状況が異常であると判定した場合は、
ナビゲーションシステム11から入力される道路情報に
基づいて進路前方の所定範囲内の道路形状を自車の周囲
状況として検出し、検出した自車の周囲状況により運転
者に運転状況が異常であることを通常の運転時より早め
に知らせるべき場合であるか否かを判別し、判別した周
囲状況に応じて警報タイミングを変更するようにしたの
で、運転者の異常な運転状況を、運転者に適切なタイミ
ングで知らせることができる。 【0033】図4は、本発明の第2の実施の形態にかか
る車両用運転状況監視装置の構成を示す図であり、本実
施の形態の監視装置は、第1の実施の形態の横変位微分
量算出部18に代えて横変位量算出部19を備えてお
り、偏差量算出部20は、横変位微分量ではなく横変位
量に基づいて偏差量を算出する。これ以外の点は第1の
実施の形態と同一である。 【0034】図5は、本実施の形態のマイクロコンピュ
ータ1で実行される処理の手順を示すフローチャートで
あり、これを参照して本実施の形態の監視装置の動作を
説明する。 【0035】先ずステップS21、S22では、図3の
ステップS11、S12と同様にデータを取り込み、基
準線の算出を行う。ステップS23では、修正ヨー角Y
AM及び車速Vから横変位微分量DYKを算出し、さら
にDYK値を時間微分することにより横変位量YKを算
出する(図2(e)参照)。 【0036】次に、横変位量YKの最大値YKMAXと
最小値YKMINとの差が所定値α2より小さいか否か
を判別し(ステップS24)、(YKMAX−YKMI
N)≧α2であるときは、ステップS22に戻り、基準
線の近似の次数を一次上げて再度基準線の算出を行い、
ステップS24の答が肯定(YES)となるまで繰り返
す。 【0037】なお、(YKMAX−YKMIN)≧α2
であっても、近似次数が所定次数に達したときは基準線
の算出を終了するようにしてもよい。 【0038】ステップS24で(YKMAX−YKMI
N)<α2となると、ステップS25に進み偏差量ΔD
IF2を算出する。この偏差量は、例えば図2(e)に
斜線を付した部分の面積(横変位量YKの絶対値の時間
積分値)として算出するが、YK値の標準偏差や最大値
と最小値との差を用いてもよい。 【0039】次いでこの偏差量ΔDIF2が所定偏差量
ΔDIFLIM2以上か否かを判別する(ステップS2
6)。そして、ΔDIF2<ΔDIFLIM2であると
きは直ちに本処理を終了する。 【0040】一方、ΔDIF2≧ΔDIFLIM2であ
るときは、運転状況が異常であると判別して、自車の周
囲状況を検出する(ステップS27)。具体的には、ナ
ビゲーションシステム11から入力される道路情報に基
づいて、進路前方の所定範囲内にある道路形状を周囲状
況として認識する。そして、検出した周囲状況に基づい
て、警報を発するタイミングを設定する(ステップS2
8)。 【0041】本実施の形態では、ステップS27で検出
された周囲状況として進路前方の所定の範囲内にカー
ブ、交差点又はT字路等の道路形状が存在するか否かを
判別し、進路前方にカーブや交差点等の道路形状が存在
する場合は、進路前方の所定範囲内にカーブや交差点等
の道路形状が存在しない直線路を走行中の場合より早い
タイミングで警報を発することができるように警報タイ
ミングを設定する。 【0042】ステップS28で警報タイミングを設定し
た後、設定した警報タイミングで警報を発するように指
示する信号を警報部24に出力する(ステップS2
9)。 【0043】以上のように本実施の形態では、検出した
ヨー角YKに基づいて基準線を算出し、この基準線から
のずれを表す横変位量YKから算出した偏差量ΔDIF
2に基づいて運転状況を判定し、運転状況が異常である
場合は、ナビゲーションシステム11から入力される道
路情報に基づいて進路前方の所定範囲内の道路形状を自
車の周囲状況として検出し、検出した自車の周囲状況に
より運転者に運転状況が異常であることを通常の運転時
より早めに知らせるべき場合であるか否かを判別し、判
別した周囲状況に応じて警報タイミングを変更するよう
にしたので、上述した第1の実施の形態と同様の効果が
得られる。 【0044】図6は、本発明の第3の実施の形態にかか
る車両用運転状況監視装置の構成を示す図であり、本実
施の形態の監視装置は、第2の実施の形態の偏差量算出
部20と判断部22との間に運転者の運転能力を推定す
る運転能力推定部21が追加されている。これ以外の点
は第2の実施の形態と同一である。 【0045】図7は図6の機能ブロック図に対応する処
理のフローチャートであり、図7のステップS21〜S
25は、図5の処理と同一である。 【0046】ステップS31では、ステップS25で算
出した偏差量ΔDIF2に基づいて運転者の運転能力を
推定する。この推定は、具体的には以下のように行う。 【0047】先ず偏差量ΔDIF2の算出を、ヨーレー
トYR及び車速Vのサンプリング時期を変えてm回(例
えば4回)とn回(例えば8回)行い、m個のΔDIF
2値の平均値ΔDIFAVE及び標準偏差σDIF及び
n個のΔDIF値の平均値ΔDIFAVE3を算出す
る。そして、平均値ΔDIFAVEが所定偏差量ΔDI
FTHより大きいか否か、及び標準偏差σDIFが所定
閾値σTHより大きいか否かに応じて図8に示すように
運転能力レベルA〜Dを決定する。ここで、ΔDIFA
VE≦ΔDIFTH且つσDIF≦σTHであるとき
は、偏差量が平均して小さく且つそのばらつきも小さい
ので、最も運転能力が高い状態(レベルA)と推定す
る。一方、ΔDIFAVE>ΔDIFTH且つσDIF
≦σTHであるときは、偏差量が平均して大きく且つそ
のばらつきが小さいので、最も運転能力が低い状態(レ
ベルD)と推定する。また、σDIF>σTHであると
きは、ΔDIFAVE値が小さい方が運転能力が高いと
推定し、ΔDIFAVE≦ΔDIFTHであるときをレ
ベルB、ΔDIFAVE>ΔDIFTHであるときをレ
ベルCとする。 【0048】さらに、m個のΔDIF2値の中で所定値
を越えるものの数NOV(=0〜m)を求め、このNO
V値に応じて運転能力レベルE〜Iを決定する。すなわ
ち、m=4の場合には、NOV=0、1、2、3、4に
対応して運転能力をそれぞれE、F、G、H、Iとす
る。 【0049】そして、上記運転能力レベルA〜D及びE
〜Iに基づいて、図9に示すように総合的な運転能力の
判定を行う。すなわちn個のΔDIF値の平均値ΔDI
FAVE3の所定閾値をΔDIF3THとすると、レベ
ルA,B且つE、またはΔDIFAVE3<ΔDIF3
THのときは、「正常」と判定する。一方、レベルA,
B且つF,G且つΔDIFAVE3≧ΔDIF3THの
とき、またはレベルC且つE,F,G且つΔDIFAV
E3≧ΔDIF3THのときは、「警告レベル1」と判
定する。更に、レベルA,B,C且つH,I且つΔDI
FAVE3≧DIF3THのとき、またはレベルD且つ
ΔDIFAVE3≧ΔDIF3THのときは「警告レベ
ル2」と判定する。 【0050】なお、n個のΔDIF値の平均値ΔDIF
AVE3を用いずに、レベルA,B且つEのときは「正
常」と判定し、レベルA,B且つF,Gのときまたはレ
ベルC且つE,F,Gのときは「警告レベル1」と判定
し、レベルA,B,C且つH,IのときまたはレベルD
のときは「警告レベル2」と判定するようにしてもよ
い。 【0051】このようにして、複数の偏差量ΔDIF2
の平均値及びばらつきに基づいて運転者の運転応力を判
定することにより、より正確に運転応力を判定(推定)
することができる。 【0052】図7に戻り、ステップS32では、運転能
力が低いか否か、すなわちステップS31で推定した運
転能力が警告レベル1又は2であるか否かを判別し、そ
の結果、運転能力が警告レベル1又は2でないときは、
直ちに本処理を終了する。 【0053】一方、運転能力が警告レベル1又は2であ
るときは、運転状況が異常であると判定して、自車の周
囲状況を検出する(ステップS33)。具体的には、ナ
ビゲーションシステム11から入力される道路情報に基
づいて、進路前方の所定範囲内にある道路形状を周囲状
況として認識する。そして、検出した周囲状況に基づい
て、自車の周囲状況が所定の周囲状況であるか否かを判
別する(ステップS34)。 【0054】ステップS34では、自車の周囲状況が、
進路前方の所定の範囲内にカーブ、交差点又はT字路等
の道路形状が存在する状況であるか否かを判別し、進路
前方にカーブや交差点等の道路形状が存在する場合は、
ステップS31で判定された警告レベルが警告レベル1
であるか否かを判別し(ステップS35)、警告レベル
1であるときはそれを警告レベル2に変更する(ステッ
プS36)。そして、その警告レベルに応じて、警報を
発するタイミングを設定する(ステップS37)。周囲
状況が所定の状態ではない場合、又は周囲状況が所定の
状況であっても警告レベル2である場合は、そのままス
テップS37に進み、そのときの警告レベルに応じて警
報を発するタイミングを設定する(ステップS38)。
ここでは、警告レベル2のときは、警告レベル1の場合
より早いタイミングで警報を発することができるように
警報タイミングを設定する。 【0055】ステップS37で警報タイミングを設定し
た後、設定した警報タイミングで警報を発するように指
示する信号を警報部24に出力する(ステップS3
8)。 【0056】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、運転能力が低いと判別した場合は、ナビゲーション
システム11から入力される道路情報に基づいて、進路
前方の所定範囲内の道路形状を自車の周囲状況として検
出し、検出した自車の周囲状況により運転者に運転状況
が異常であることを通常の運転時より早めに知らせるべ
き場合であって且つ警告レベルが1である場合は、警報
レベルを警告レベル2に変更するようにしたので、運転
者の異常な運転状況を、運転者に適切なタイミングで知
らせることができる。 【0057】次に、本発明の第4の実施の形態を図10
及び11を参照して説明する。 【0058】図10は図3のステップS16とステップ
S17との間にステップS41を追加したものであり、
これ以外の点は第1の実施の形態と同一である。 【0059】図10のステップS41では、車線変更が
行われたか否かを判別する。そして、車線変更が行われ
たときは直ちに本処理を終了し、車線変更が行われてい
ないときは、運転状況が異常であると判定して、ステッ
プS17の処理を行う。 【0060】ここで、車線変更が行われたか否かの判別
は、以下のように行う。すなわち、車線変更が行われた
場合には、ヨーレートYRは図11に示すような変化を
することが判っているので、ヨーレートYRが一方向
(例えば右方向)のピークを示す時点から他方向(例え
ば左方向)のピークを示す時点までの時間Tと、それら
のピーク値の差(ヨーレートの振幅)aとを計測する。
そして、時間Tが所定時間T1、T2(T1>T2)の
範囲内にあり、且つ振幅aが所定値Aより大きいとき、
車線変更が行われたと判別する。 【0061】このように構成することにより、例えば運
転者が車線変更した場合と、車両が基準線から大きくは
ずれた場合とを混同することなくより的確に運転状態の
異常を判定することができる。なお、図10のステップ
S41では、車線変更後所定時間TARC内か否かを判
別し、所定時間TARC内であれば直ちに本手順を終了
し、所定時間TARC経過後にステップS17の処理を
行うようにしてもよい。 【0062】ステップS41において、運転状態が異常
であると判別した場合は、上述したステップS17にお
いて自車の周囲状況を検出し、検出した周囲状況に応じ
て警報タイミングを設定する。 【0063】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、更に的確に運転者の運転状況が把握され、この場合
にも、自車の周囲状況に応じて警報タイミングを変更す
るようにしたので、上記第1の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。 【0064】また、図5又は図7に示したフローチャー
トに上記ステップS41と同様の処理を追加することも
好ましい。 【0065】なお、上述した第1〜第4の実施の形態で
は、ナビゲーションシステム11から入力される情報の
うち、道路形状に関する情報のみに着目して周囲状況を
検出したが、これに限られるものではないことはいうま
でもない。 【0066】例えば、高速道路であるか一般道であるか
等の道路種別に関する情報に着目して、高速道路を走行
中である場合は一般道を走行中である場合より早いタイ
ミングに警報タイミングを設定するようにしたり、片側
複数車線であるか片側一車線であるか等の車線数を示す
情報に着目し、片側複数車線の道路を走行中である場合
は片側一車線の道路を走行中である場合より早いタイミ
ングに警報タイミングを設定したり、また、山道又はワ
インディング路を走行中であるか市街地等の平坦路を走
行中であるか等の走行中の地域に関する情報に着目し
て、山道やワインディング路等の悪路を走行中である場
合は市街地等の平坦路を走行中である場合より早いタイ
ミングに警報タイミングを設定してもよい。また、これ
らの手法を組み合わせることにより、更に適切なタイミ
ングで警報を発することができるようになる。 【0067】また、上記各実施の形態では、周囲状況と
しての道路情報を検出するための手段としてナビゲーシ
ョンシステムを採用したが、例えば、路車間通信、車車
間通信等の通信システムを採用して進路前方の道路情報
を周囲状況として検出することも可能である。また、カ
メラによって走路前方を撮影することにより車線数に関
する情報や進路前方のカーブや交差点等の道路形状に関
する情報を検出することもできる。更に、運転者による
ブレーキ、ステアリング又はアクセル等の操作状態や、
自車の車速、エンジン回転数等からの推定により、走行
中の道路情報を周囲状況として検出するように構成する
こともできる。 【0068】また、周囲状況として道路状況だけでな
く、例えばレーダ又はカメラを用いて走路前方を撮影し
たり車車間通信を用いることにより周囲の他車情報、例
えば前走車や対向車の有無を検出し、前走車や対向車が
有る場合はそれらが無い場合より早いタイミングに警報
タイミングを設定するようにすることも好ましい。この
場合も、運転者によるブレーキ、ステアリング又はアク
セル等の操作状態や、自車の車速、エンジン回転数等か
らの推定により、周囲の他車情報を周囲状況として検出
するように構成することもできる。 【0069】また、例えば周囲状況として、自車の周囲
の天候、具体的には雨又は雪が降っているか否か、ある
いは霧がかかっているか否かを検出し、自車の周囲に雨
又は雪が降っている場合及び霧がかかっている場合はそ
うでない場合より早いタイミングに警報タイミングを設
定するように構成することが可能である。このような自
車周囲の天候を検出するために、ワイパスイッチ、フォ
グランプスイッチ等のスイッチのオン・オフ状態に応じ
て間接的に自車の周囲状況を検出したり、雨滴センサ等
のセンサにより直接周囲状況を検出する手法を採用する
ことができる。また、路車間通信、ラジオ等の通信手段
を用いて天候等の周囲状況に関する情報を取得したり、
カメラによって走路前方を撮影することにより、これら
の情報を検出することもできる。 【0070】また、周囲状況として自車周囲の明るさや
時刻等から日中であるか夜間であるかを検出し、夜間で
ある場合は日中である場合より早いタイミングに警報タ
イミングを設定するようにしてもよい。この場合、ライ
トスイッチのオン・オフ状態を検出することにより間接
的に自車の周囲の明るさを検出したり、照度センサ等を
採用して直接的に自車の周囲の明るさを検出したりする
ことが可能である。この場合も、路車間通信、ラジオ等
の通信手段を用いたり、カメラによって走路前方を撮影
することにより、周囲状況として自車周囲の明るさ又は
時刻に関する情報を取得するように構成することができ
る。 【0071】また、上述した実施の形態では、運転者へ
の警告は、運転者の視覚又は聴覚に訴えるものを使用し
たが、これに限るものではなく、運転者に直接作用する
方法、例えばシートを振動させたり、シートベルトに張
力を加えたり、あるいは特定の香りを車室内に放出した
り、空調装置の作動状態を変更したりするようにしても
よい。これにより、運転状況の悪化を確実に運転者に知
らせることができる。 【0072】また、上述した実施の形態では、ヨーレー
トセンサ10によりヨーレートを検出したが、これに代
えて、車輪速センサ及び車速センサの出力、又はステア
リングの操舵角を検出する操舵角センサ及び横方向加速
度センサの出力等を用いてヨーレートを検出するように
してもよい。 【0073】また、上述した実施の形態では、ヨー角Y
Aに基づいて基準線を推定したが、ヨーレートYR、又
は横変位量YKに基づいて基準線を推定してもよい。 【0074】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交差点が存
在するときは、当該カーブ又は交差点が存在しない直線
路の走行時と比較して警告手段による警告のタイミング
を早くするので、運転者の異常な運転状況を、運転者に
適切なタイミングで知らせることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両用運転
状況監視装置の構成を示すブロック図である。 【図2】検出データ及び検出データに基づいて算出され
るパラメータの推移を示す図である。 【図3】図1のマイクロコンピュータで実行される処理
の手順を示すフローチャートである。 【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる車両用運転
状況監視装置の構成を示すブロック図である。 【図5】図4のマイクロコンピュータで実行される処理
の手順を示すフローチャートである。 【図6】本発明の第3の実施の形態に係る車両用運転状
況監視装置の構成を示すブロック図である。 【図7】図6のマイクロコンピュータで実行される処理
の手順を示すフローチャートである。 【図8】運転者の運転能力レベルを決定するためのマッ
プを示す図である。 【図9】運転者の運転能力レベルを決定するためのマッ
プを示す図である。 【図10】図3の処理の一部を変更した処理のフローチ
ャートである。 【図11】車線変更の判定手法を説明するための図であ
る。 【符号の説明】 1 マイクロコンピュータ(運転状況値検出手段、判
定手段、警告手段、周囲状況検出手段、警告調整手段) 10 ヨーレートセンサ(運転状況値検出手段) 11 ナビゲーションシステム(周囲状況検出手段) 24 警報部(警告手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−194896(JP,A) 特開 平8−147582(JP,A) 特開 平4−60482(JP,A) 特開 平9−109723(JP,A) 実開 平2−3927(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/16 B60K 25/00 - 2/16 G08B 19/00 - 21/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ナビゲーションシステムに接続され、且
    車両の運転者の運転状況を監視する車両用運転状況監
    視装置において、前記車両の挙動量、前記運転者の運転
    操作及び前記運転者の状態の少なくとも一つの運転状況
    値を検出する運転状況値検出手段と、該検出した運転状
    況値に基づいて前記運転者の運転状況が適正である否か
    を判定する判定手段と、前記運転状況が適正でないとき
    前記運転者に警告を発する警告手段と、前記運転状況
    が適正でないときに、前記ナビゲーションシステムから
    入力される道路情報に基づいて前記車両の進路前方の所
    定範囲内の道路状況を前記車両の周囲状況として検出す
    る周囲状況検出手段と、前記検出された周囲状況に基づ
    いて前記車両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交
    差点が存在するするか否かを判別する判別手段と、前記
    車両の進路前方の所定の範囲内にカーブ又は交差点が存
    在するときは、当該カーブ又は交差点が存在しない直線
    路の走行時と比較して前記警告手段による警告のタイミ
    ングを早くする警告調整手段とを備えたことを特徴とす
    る車両用運転状況監視装置。
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