JP3390949B2 - 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置 - Google Patents

液圧ブレーキ倍力装置の警告装置

Info

Publication number
JP3390949B2
JP3390949B2 JP20110893A JP20110893A JP3390949B2 JP 3390949 B2 JP3390949 B2 JP 3390949B2 JP 20110893 A JP20110893 A JP 20110893A JP 20110893 A JP20110893 A JP 20110893A JP 3390949 B2 JP3390949 B2 JP 3390949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
warning
circuit
accumulator
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20110893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0733002A (ja
Inventor
邦雄 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Bosch Automotive Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp, Bosch Automotive Systems Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP20110893A priority Critical patent/JP3390949B2/ja
Publication of JPH0733002A publication Critical patent/JPH0733002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3390949B2 publication Critical patent/JP3390949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液圧ブレーキ倍力装置に
係り、特に、液圧ブレーキ倍力装置の異常を検出して警
告を発する液圧ブレーキ倍力装置の警告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液圧ブレーキ倍力装置では、ブレ
ーキペダルに加えられた踏力は、液圧ブースタを介して
増大されてマスタシリンダに伝えられ、マスタシリンダ
で発生する液圧がフロントホイールおよびリアホイール
のホイールシリンダに送られてブレーキ作用を果すよう
になっている。
【0003】アキュームレータは、モータにより駆動さ
れるポンプによって蓄圧され、液圧ブースタは、アキュ
ームレータの液圧により作動される。このアキュームレ
ータとポンプとの間にはチェックバルブが設けられてい
る。チェックバルブとポンプとの間には、図11に示す
ように、液圧感知型のモータ作動用プレッシャスイッチ
22および警告用プレッシャスイッチ24が接続されて
いる。
【0004】モータ作動用プレッシャスイッチ22は、
図11に示すように、モータリレー23とともにモータ
作動回路C1を構成する。このモータ作動用プレッシャ
スイッチ22は、アキュームレータの液圧が放出され液
圧が所定の値迄低下した時にONしてモータ作動回路C1
を動作させ、モータ12を作動させてポンプ14を駆動
する。そして、液圧が所定圧迄上昇し蓄圧が完了したと
きにOFF してモータ12を停止させる。
【0005】また、警告用プレッシャスイッチ24は、
図11に示すように、警告リレー25、警告ブザー30
および警告ランプ31により警告回路C2を構成し、上
記モータ作動用プレッシャスイッチ22の故障等によ
り、アキュームレータの液圧がポンプ12を作動させる
液圧よりも低い設定液圧迄低下したときにONして警告ブ
ザー30および警告ランプ31を作動させて警告を発す
る。
【0006】上記従来の液圧ブレーキ倍力装置の警告装
置では、アキュームレータの液圧を液圧感知型の警告用
プレッシャスイッチ24により検知し、アキュームレー
タの液圧が設定値以下に低下した場合、警告回路C2に
より運転者に警告を発するようにしている。ところで、
液圧ブレーキ倍力装置はシステムの故障でなくても、車
輌を長時間駐車すると、液圧ブレーキ倍力装置内部のバ
ルブ等からシステム内部で微小な液漏れが発生し、アキ
ュームレータに蓄圧された液圧が液圧ブースタ用オイル
タンクに逃げることがある。警告回路C2は、液圧を感
知して警告を発するようになっているため、エンジンの
始動から正常な倍力機能に復帰するまでのある時間、警
告が発せられることがあり、警告の内容がシステム上の
異常か否かを区別しにくく、運転者に不安感を与えるこ
とがある。
【0007】このため、図12に示すように、警告回路
C2に警告遅延回路C3を設け、エンジンが始動(イグ
ニションスイッチ132がON)されてからある一定の時
間、警告回路C2の動作を停止させる装置が提案されて
いる。ここでいうある一定の時間とは、例えば、車輌が
長時間駐車され、液圧ブレーキ倍力装置内部のバルブ等
から微小な液漏れが発生し、アキュームレータの液圧が
0まで低下した場合、エンジンの始動時からアキューム
レータへの蓄圧が完了し正常な倍力機能に復帰するまで
の時間をいう。警告遅延回路C3は、イグニションスイ
ッチ132を介してバッテリ111と電気的に接続され
る警告遅延タイマ32と、警告遅延タイマ32と電気的
に接続され、警告遅延タイマ32の動作に応じてリレー
接点のON/OFF切換えを行なう遅延タイマリレー33とを
備えて構成される。警告遅延回路C3は、イグニション
スイッチのON後警告遅延タイマ32が所定時間動作して
遅延タイマリレー33のコイルを励磁してリレー接点を
OFF する。このため、アキュームレータの液圧が設定値
以下の場合でも、警告回路C2は、所定の時間内では、
警告を発することがない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成に係る従来の
液圧ブレーキ倍力装置の警告装置では、システムそのも
のに異常がなく、アキュームレータへの蓄圧が正常に行
なわれる場合、長時間の停車により発生するシステム内
の微小な液漏れを考慮して、エンジン始動後所定時間警
告回路C2を非作動状態とすることに問題はない。とこ
ろが、蓄圧装置としてのポンプ、モータおよびモータ作
動回路に故障が発生した場合、アキュームレータへの蓄
圧が正常に行なわれず、ブレーキ倍力機能が損なわれた
状態であっても、エンジン始動後の所定時間の間は警告
回路C2が動作せず、運転者に警告を発することなく走
行することになり、安全性の上から問題がある。
【0009】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、エンジン始動後のある時間警告回路が非作動状態
であっても、アキュームレータへの蓄圧状態を検知して
システム異常の有無を判別し、異常の際は警告回路の非
作動状態を解除して、直ちに運転者に警告を発して、警
告の信頼性を高め、安全性を向上させることができる液
圧ブレーキ倍力装置の警告装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液圧ブレー
キ倍力装置の警告装置は、モータによって駆動されるポ
ンプと、このポンプによって蓄圧されるアキュームレー
タと、このアキュームレータの液圧により、ブレーキ作
動時ブレーキ踏力を倍力してマスタシリンダを作動させ
る液圧ブースタと、イグニションスイッチを介してバッ
テリと電気的に接続され、アキュームレータの液圧が低
下して所定値になったときにONして上記モータを作動さ
せ、所定値迄蓄圧されたときにOFF してモータを停止さ
せるモータ作動回路と、アキュームレータの液圧がモー
タを作動させる圧力以下の所定の圧力に低下した時に警
告器により警告を発する警告回路とを備えた液圧ブレー
キ倍力装置において、イグニションスイッチのON後上記
警告回路の動作を所定時間遅延させる警告遅延回路と、
この警告遅延回路と電気的に接続され、アキュームレー
タの単位時間当りの圧力変化を検知して圧力上昇勾配を
検出し、予め設定された圧力上昇勾配設定値と検出され
た圧力上昇勾配検出値とを比較して判別し、圧力上昇勾
配検出値が圧力上昇勾配設定値未満の場合上記警告遅延
回路の動作を停止させる圧力上昇勾配検出回路とを設け
るようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明に係る液圧ブレーキ倍力装置の警告装置
では、警告遅延回路によりイグニションスイッチのON後
警告回路の動作を所定時間遅延させる。一方、圧力上昇
勾配検出回路は、イグニションスイッチのON後アキュー
ムレータの単位時間当りの圧力変化を検知して圧力上昇
勾配を検出し、予め設定された圧力上昇勾配設定値と検
出された圧力上昇勾配検出値とを比較して判別し、圧力
上昇勾配検出回路により圧力上昇勾配検出値が圧力上昇
勾配設定値以上と判別された場合、システムの正常動作
と判断して警告遅延回路の動作を許し、警告遅延回路に
より警告回路の動作を遅延させる。また、圧力上昇勾配
検出回路により圧力上昇勾配検出値が圧力上昇勾配設定
値未満と判別された場合、システム異常と判断して警告
遅延回路の動作を停止させ、イグニションスイッチON後
の所定時間内であっても警告遅延回路による警告回路の
動作停止を解除して警告回路を動作させ、アキュームレ
ータの液圧が低下している際に警告を発する。
【0012】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の第1の実施例に係る液圧ブレーキ倍力装
置全体の構成を示すシステム図、図2は図1の液圧ブレ
ーキ倍力装置の警告装置の各回路を示す回路図、図3は
図2の圧力上昇勾配検出回路を示す回路図、図6はアキ
ュームレータ内の液圧の圧力上昇勾配を示す圧力上昇曲
線のグラフ、図7は図1の警告装置の圧力上昇勾配検出
回路の動作を示すフローチャートである。液圧ブレーキ
倍力装置は、図1に示すように、ブレーキペダル2に加
えられた踏力が、液圧ブースタ104を介して増大され
てマスタシリンダ6に伝えられ、マスタシリンダ6で発
生する液圧がフロントホイールおよびリアホイールのホ
イールシリンダ8、10に送られてブレーキ作用を行う
ようになっている。
【0013】液圧ブースタ104は、図1に示すよう
に、液圧ブースタ用タンク128内のオイルを、モータ
112により駆動されるポンプ114によってアキュー
ムレータ116に蓄圧し、アキュームレータ116の液
圧により作動される。このアキュームレータ116とポ
ンプ114との間には、モータ作動用プレッシャスイッ
チ122、警告用プレッシャスイッチ124およびチェ
ックバルブ118が設けられる。101はフィルタを示
す。
【0014】リリーフバルブ105は、アキュームレー
タ116と液圧ブースタ104との間の液圧導入側通路
106と、液圧ブースタ用タンク128に接続される供
給側通路107との間に設けられ、液圧導入側通路10
6の液圧が所定値を越えると、液圧を供給側通路107
に逃がすようになっている。
【0015】ところで、第1の実施例に係る液圧ブレー
キ倍力装置の警告装置は、図2に示すように、モータ作
動回路(ポンプ駆動回路)C11と、警告回路C12
と、イグニションスイッチ132のON後警告回路C12
の通電を所定時間t1遅延させる警告遅延回路C14
と、警告遅延回路C14と電気的にON/OFF切換可能に接
続されるとともに、アキュームレータ116の圧力変化
を検知してアキュームレータ116の液圧の圧力上昇勾
配を検出し、予め設定された圧力上昇勾配設定値Ipと
検出された圧力上昇勾配検出値Iaとを比較して判別す
る圧力上昇勾配検出回路C15とを備えて構成される。
【0016】モータ作動回路C11は、イグニションス
イッチ132を介してバッテリ111と電気的に接続さ
れる。モータ作動回路C11は、モータ作動用プレッシ
ャスイッチ122とモータリレー123とを備えてい
る。モータ作動用プレッシャスイッチ122は、図6に
示すように、アキュームレータ116の液圧が放出され
液圧が設定値Pc(例えば、Pc=90kg/cm2)以下に
低下した時にONしてモータリレー123をON動作させ、
モータ112を作動させてポンプ114を駆動するよう
になっている。そして、液圧が設定圧Pn迄上昇し蓄圧
が完了したときにOFF してモータ112を停止させる。
【0017】また、警告回路C12は、図2に示すよう
に、イグニションスイッチ132を介してバッテリ11
1に電気的に接続される。警告回路C12は、警告用プ
レッシャスイッチ124、警告リレー125、警告ブザ
ー(警告器)130および警告ランプ(警告器)131
を備えて構成される。警告回路C12は、整流器138
を介してモータ作動回路C11と電気的に接続される。
警告用プレッシャスイッチ124は常時ONされ、図6に
示すように、アキュームレータ116の液圧がポンプ1
12を作動させる液圧Pcよりも低く設定された液圧P
w迄低下したときにOFF する(例えば、Pw=65kg/c
m2)。警告回路C12は、警告用プレッシャスイッチ1
24がOFF すると警告リレー125を消磁し、警告ブザ
ー130と警告ランプ131とにより警告を発し、アキ
ュームレータ116の液圧がPwを越えると警告用プレ
ッシャスイッチ124がONして警告リレー125を励磁
し、警告を停止するようになっている。
【0018】警告遅延回路C14は、図2に示すよう
に、イグニションスイッチ132を介してバッテリ11
1に電気的に接続される。警告遅延回路C14は、警告
遅延タイマ140と遅延タイマリレー141とを備えて
構成される。遅延タイマ140は、イグニションスイッ
チ132がONされて通電されると、予め設定された所定
時間t1遅延タイマリレー141を励磁し、リレー接点
をOFF する。遅延タイマリレー141は、警告リレー1
25とアース側(−側)との間に設けられ、リレーコイ
ルの励磁時リレー接点をOFF して警告リレー125とア
ース側との電気的接続を断ち、リレーコイルの消磁時リ
レー接点をONして警告リレー125とアース側とを電気
的に接続する。こうして警告遅延回路C14は、イグニ
ションスイッチ132のON後、警告回路C12の通電を
所定時間t1遅延させるようになっている。警告遅延タ
イマ140に予め設定された所定時間t1は、例えば、
車輌が長時間駐車され、液圧ブレーキ倍力装置内部のバ
ルブ等から微小な液漏れが発生し、アキュームレータ1
16に蓄圧された液圧が液圧ブースタ用タンク128に
逃げ、アキュームレータ116の液圧が低下した場合、
エンジンの始動からアキュームレータ116への蓄圧が
完了し正常な倍力機能に復帰するまでに要する時間であ
る。本実施例では、図6に示すように、アキュームレー
タ116のガス圧(すなわち、アキュームレータ116
の液圧)が40kg/cm2の低圧から、正常な倍力機能を得
るのに十分なガス圧(115kg/cm2)まで上昇するのに
約35秒を要するとして、所定時間t1を約35秒以上
確保するようにしている。
【0019】圧力上昇勾配検出回路C15は、図2に示
すように、イグニションスイッチ132を介してバッテ
リ111に電気的に接続される。圧力上昇勾配検出回路
C15は、圧力上昇勾配検出部150と、圧力センサ1
51と、スイッチング回路152とを備えて構成され
る。圧力上昇勾配検出部150には、圧力センサ151
が電気的に接続される。圧力センサ151は、アキュー
ムレータ116の液圧を検出し、検出信号を圧力上昇勾
配検出部150に送出する。また、圧力上昇勾配検出部
150には、スイッチング回路152が電気的に接続さ
れる。スイッチング回路152は、遅延タイマリレー1
41の励磁コイルと電気的に接続され、圧力上昇勾配検
出部150からのON/OFF切換信号に基き、遅延タイマリ
レー141の励磁コイルの通電をON/OFFする。
【0020】圧力上昇勾配検出部150は、図3に示す
ように、電源回路153と、タイマ154と、演算回路
155と、増幅回路156とから構成される。増幅回路
156は圧力センサ151のひずみゲージ151Aによ
り検出されたアキュームレータ116の液圧の信号を増
幅して演算回路155に送出する。演算回路155は、
増幅回路156から入力される検出信号を演算し、タイ
マ154により設定された設定時間Δtにおけるアキュ
ームレータ116の圧力上昇勾配検出値Iaを検出す
る。ここでいうアキュームレータ116の圧力上昇勾配
とは、図6に示すように、ポンプ114作動時にタイマ
154により設定された設定時間Δt当りのアキューム
レータ116の液圧の上昇量ΔPを上昇線の傾斜度で表
したもので、ΔP/Δtで示される。また、演算回路1
55には、アキュームレータ116への蓄圧が正常に行
なわれる際の圧力上昇勾配設定値Ipが予め設定され、
記憶される。
【0021】演算回路155は、予め設定された圧力上
昇勾配設定値Ipと検出された圧力上昇勾配検出値Ia
とを比較して判別し、圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上
昇勾配設定値Ip未満の場合、スイッチング回路152
にOFF 信号を送出し、スイッチング回路152をOFF す
る。ここで、圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上昇勾配設
定値Ip以上である場合、ポンプ114によるアキュー
ムレータ116への蓄圧が正常に行なわれていると判断
され、圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上昇勾配設定値I
p未満の場合には、アキュームレータ116への蓄圧の
遅れを示し、ポンプ114、モータ112あるいはアキ
ュームレータ116に何らかの異常が発生していると判
断される。スイッチング回路152は、演算回路155
からのON/OFF信号に基いて遅延タイマリレー141の励
磁コイルの通電をON/OFFする。
【0022】従って、圧力上昇勾配検出回路C15は、
イグニションスイッチ132がONされると、アキューム
レータ116の圧力変化を検知して圧力上昇勾配検出値
Iaが圧力上昇勾配設定値Ip以上の場合蓄圧システム
が正常と判断し、スイッチング回路152により遅延タ
イマリレー141の励磁コイルを通電可能にするので、
警告遅延回路C14の動作を確保し、警告遅延タイマ1
40の作動に応じて、遅延タイマリレー141のリレー
接点がOFF されると、警告用プレッシャスイッチ124
のON/OFFに関係なく、警告回路C12の作動が停止され
る。
【0023】ところで、圧力上昇勾配検出回路C15
は、圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上昇勾配設定値Ip
未満の場合蓄圧システムが異常と判断し、スイッチング
回路152により遅延タイマリレー141の励磁コイル
の通電をOFF するので、遅延タイマ140の作動の有無
にかかわらず、遅延タイマリレー141のリレー接点を
ONし、警告用プレッシャスイッチ124のOFF 時に警告
回路C12を動作させるようになっている。すなわち、
圧力上昇勾配検出回路C15は、イグニションスイッチ
132のON後、圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上昇勾配
設定値Ip未満の場合、警告遅延回路C14の動作を停
止させ、警告用プレッシャスイッチ124のON/OFFに応
じて警告回路C12を動作させるようになっている。
【0024】次に、上記第1の実施例に係る液圧ブレー
キ倍力装置の警告装置の動作について圧力上昇勾配検出
回路C15の動作に基づき図2、図6および図7を参照
して説明する。図2に示すように、イグニションスイッ
チ132がONされると、各回路C11、C12、C1
4、C15が通電される。モータ作動用プレッシャスイ
ッチ122はアキュームレータ116の液圧Pを感知
し、アキュームレータ116の液圧が所定の値Pc以下
に低下した時にONしてモータ作動回路C11を動作さ
せ、モータ112を作動させてポンプ114を駆動させ
る。このとき、図6に示すように、長時間の駐車等によ
りアキュームレータ116の液圧が、所定の値Pcより
低くしかも液圧Pw以下に低下している場合には、警告
回路C12の警告用プレッシャスイッチ124がOFF し
て警告リレー125を消磁し、警告リレー125のリレ
ー接点をONする。一方、警告遅延回路C14の警告遅延
タイマ140は、イグニションスイッチ132のON後、
所定時間t1の間遅延タイマリレー141の励磁コイル
を励磁し、遅延タイマリレー141のリレー接点をOFF
する。このため、警告リレー125のリレー接点のON/O
FFに関係なく、警告回路C12の動作を停止する。そし
て、警告遅延タイマ140は、所定時間t1経過後、遅
延タイマリレー141を消磁し、リレー接点をONする。
【0025】上記第1の実施例に係る液圧ブレーキ倍力
装置の警告装置は、図7に示すように、S1でイグニシ
ョンスイッチ132がONされて、S2で警告遅延回路C
14の警告遅延タイマ140がONされると、S3で遅延
タイマリレー141がON動作される。すなわち、遅延タ
イマリレー141が励磁されてリレー接点がOFF され
る。次に、S4で圧力上昇勾配検出回路C15は、圧力
センサ151によりアキュームレータ116の液圧の変
化を検出すると、予め設定された圧力上昇勾配設定値I
pと検出された圧力上昇勾配検出値Iaとを比較して判
別する。そして、S4で圧力上昇勾配検出部150によ
り圧力上昇勾配検出値Iaが圧力上昇勾配設定値Ip未
満と判別した場合、S5で圧力上昇勾配検出部150
は、スイッチング回路152をOFF し、遅延タイマリレ
ー141のリレー接点をONし、S6でステップを終了す
る。これ以後、警告リレー125のリレー接点がONされ
警告回路C12が動作すると、警告が発せられる。従っ
て、警告回路C12は、所定時間t1内であっても、警
告遅延回路C14の動作に関係なく、警告用プレッシャ
スイッチ124のON/OFFに応じて動作し、警告用プレッ
シャスイッチ124のOFF 動作時、警告ブザー130と
警告ランプ131とにより運転者に警告を発する。
【0026】また、図7に示すように、S4で圧力上昇
勾配検出部150により圧力上昇勾配検出値Iaが圧力
上昇勾配設定値Ip以上と判別した場合、S7で警告遅
延タイマ140の作動時間が所定時間t1以上か否か判
別される。S7で警告遅延タイマ140の作動時間が所
定時間t1以下と判別された場合、S4に復帰する。S
7で警告遅延タイマ140の作動時間が所定時間t1以
上と判別された場合、S8で警告遅延タイマ140によ
り遅延タイマリレー141が消磁されてリレー接点がON
され、S6でステップを終了する。この後、警告リレー
125のリレー接点がONされ警告回路C12が動作する
と、警告が発せられる。従って、警告回路C12は、蓄
圧システムが正常と判断された場合、所定時間t1の
間、警告遅延回路C14の動作により作動が阻止され、
警告用プレッシャスイッチ124のON/OFFに関係なく、
運転者に警告が発せられることがない。
【0027】このように、上記第1の実施例に係る液圧
ブレーキ倍力装置の警告装置では、アキューレータ11
6の液圧上昇に異常がある場合、警告遅延回路C14の
動作に優先して、警告回路C12を動作させ、運転者に
迅速に警告を発することができる。さらに、アキューレ
ータ116の液圧上昇が正常であると、警告遅延回路C
14の動作を確保して、警告回路C12の作動をイグニ
ションスイッチ132のON後所定時間t1停止させるの
で、不要な警告を除いて運転者の不安を解消することが
できる。
【0028】次に本発明の第2の実施例に係る液圧ブレ
ーキ倍力装置の警告装置について、図4および図8を参
照して説明する。図中、上記第1の実施例と同一又は相
当部分は同一符号を付してその説明を省略する。本発明
の第2の実施例に係る液圧ブレーキ倍力装置の警告装置
は、図4に示すように、モータ作動回路C11と、警告
回路C12と、圧力センサ151と、コントローラ25
0と、遅延タイマリレー241とを備えて構成される。
コントローラ250は、圧力上昇勾配検出回路C25と
警告遅延タイマ240とが一体に設けられて構成され
る。
【0029】コントローラ250は、圧力上昇勾配検出
回路C25が圧力センサ151によりアキュームレータ
116の圧力変化を検知してアキュームレータ116の
液圧の圧力上昇勾配ΔP/Δtを検出すると、圧力上昇
勾配検出回路C25に予め設定され記憶された圧力上昇
勾配設定値Ipと検出された圧力上昇勾配検出値Ia1
〜Iann は1以上の整数)のそれぞれとを比較して
判別する。本実施例では、圧力上昇勾配設定値Ipとの
比較判別を3回以上行なうようにしている。そして、コ
ントローラ250は、タイマA1により設定された設定
時間t3毎に検出された圧力上昇勾配検出値Ia1 〜I
n のうち少なくとも1以上の値が圧力上昇勾配設定値
Ip以上の場合、遅延タイマリレー241のリレー接点
をOFF のままとし、警告回路C12の動作を予め設定さ
れた所定時間t2(t2>t3)の間停止させる。ま
た、コントローラ250は、各圧力上昇勾配検出値Ia
1 〜Ian がすべて圧力上昇勾配設定値Ip未満の場
合、警告遅延タイマ240の動作を停止させて遅延タイ
マリレー241のリレー接点をONし、警告回路C12を
動作可能にさせる。ここでいう所定時間t2は、液圧ブ
レーキ倍力装置内部の液漏れによりアキュームレータ1
16の液圧が低下した場合、エンジンの始動からアキュ
ームレータ116への蓄圧が完了し正常な倍力機能に復
帰するまでに要する時間である。また、設定時間t3
は、アキュームレータ116への蓄圧時圧力上昇勾配Δ
P/Δtをそれぞれ検出するためにタイマA1に予め設
定された時間である。
【0030】次に、上記第2の実施例に係る液圧ブレー
キ倍力装置の警告装置の動作についてコントローラ25
0の動作に基いて図4および図8を参照して説明する。
本実施例では、コントローラ250により設定時間t3
ごとの圧力上昇勾配検出値Ia1 ,Ia2 ・・・Ian
を3回以上判断した後、圧力上昇勾配検出値Ia1 ,I
2 ・・・Ian のうち少なくとも1つが圧力上昇勾配
設定値Ip以上であれば、蓄圧システムが正常、圧力上
昇勾配検出値Ia1 ,Ia2 ・・・Ian のうちすべて
が圧力上昇勾配設定値Ip未満であれば、蓄圧システム
が異常と判断するようにしている。
【0031】コントローラ250は、図8に示すよう
に、S10でイグニションスイッチ132がONされて、
S11で警告遅延タイマ240がONされると、S12で
遅延タイマリレー241が励磁されリレー接点がOFF す
る。
【0032】次に、S13で設定時間t3ごとに検出さ
れる圧力上昇勾配ΔP/Δtを計測するタイマA1の作
動回数Nと圧力上昇勾配設定値Ip以上の圧力上昇勾配
検出値Ia1 〜Ian の出現回数Mとをそれぞれ計測す
るカウンタをリセットする。S14でタイマA1がリセ
ットされ、S15でタイマA1のカウントアップが行な
われ、S16でタイマA1の作動時間が予め設定された
設定時間t3以上か否かが判断される。S16でタイマ
A1の作動時間が設定時間t3以下の場合、S15に復
帰する。S16でタイマA1の作動時間が設定時間t3
以上の場合、S17でタイマA1の作動回数Nがカウン
トアップされ、S18で検出された圧力上昇勾配検出値
Ia1 を圧力上昇勾配設定値Ipと比較演算し、圧力上
昇勾配検出値Ia1 が圧力上昇勾配設定値Ip以上の場
合、S19で圧力上昇勾配検出値Ia1 の出現回数Mが
カウントアップされ、S20でタイマA1の作動回数N
が3回以上か否か判断される。S18で圧力上昇勾配検
出値Ia1 が圧力上昇勾配設定値Ip未満の場合、S2
0にスキップする。S20でタイマA1の作動回数Nが
3回未満の場合S14に復帰する。S20でタイマA1
の作動回数Nが3回以上の場合、S21で圧力上昇勾配
設定値Ip以上の圧力上昇勾配検出値Ia1が1以上か
否かが判断される。S21で圧力上昇勾配設定値Ip以
上の圧力上昇勾配検出値Ia1 〜Ian の出現回数Mが
1以上と判断された場合(すなわちアキュームレータ1
16の蓄圧システムが正常)、S22に移り、S22で
遅延タイマ240の動作時間が所定時間t2以上か否か
が判断される。S22で遅延タイマ240の動作時間が
所定時間t2未満の場合、再びS22に復帰し、遅延タ
イマ240の動作時間が所定時間t2を越えるまで繰返
される。S22で遅延タイマ240の動作時間が所定時
間t2以上の場合、S23で遅延タイマリレー241の
励磁コイルの通電をOFF し、遅延タイマリレー241の
リレー接点をONし、S24でステップを終了する。これ
以後、警告リレー125のリレー接点がONして警告回路
C12が動作すると、警告を発する。
【0033】また、S21で圧力上昇勾配設定値Ip以
上の圧力上昇勾配検出値Ia1 〜Ian の出現回数Mが
1未満と判断された場合、すなわちすべての圧力上昇勾
配検出値Ia1 〜Ian が圧力上昇勾配設定値Ip未満
と判断された場合(アキュームレータ116の蓄圧シス
テムが異常)、S25で圧力上昇勾配検出回路C25の
スイッチング回路152をOFF し、遅延タイマリレー2
41を消磁してリレー接点をONする。このため、アキュ
ームレータ116の蓄圧システムが異常の際は、警告遅
延タイマ240の動作に優先して遅延タイマリレー24
1のリレー接点をONするので、警告回路C12が動作す
ると、警告を発する。
【0034】このように、上記第2の実施例に係る液圧
ブレーキ倍力装置の警告装置では、イグニションスイッ
チ132のON後、直ちにブレーキペダル2を踏み込み、
アキュームレータ116の液圧を消費することがあって
も、複数の圧力勾配検出値Ia1 〜Ian から蓄圧シス
テムの正常・異常をより精密に判断することができ、ア
キューレータ116の液圧上昇に異常がある場合、警告
遅延タイマ240の動作に優先して、警告回路C12を
動作させ、運転者に迅速に警告を発することができる。
さらに、アキューレータ116の液圧上昇が正常である
と、警告遅延タイマ240を動作させて、警告回路C1
2の作動をイグニションスイッチ132のON後所定時間
t2停止させることができるので、運転者の不安を解消
することができる。
【0035】図9は、上記第2の実施例に係る液圧ブレ
ーキ倍力装置の警告装置の変形例を示すもので、警告遅
延タイマ240の機能をタイマA2を複数回(本変形例
では5回)作動させることにより代替している。上記変
形例に係る液圧ブレーキ倍力装置の警告装置では、図4
に示すように、コントローラ350は、圧力上昇勾配検
出回路C25とタイマA2とが一体に設けられて構成さ
れる。この液圧ブレーキ倍力装置は、コントローラ35
0により設定時間t5ごとの圧力上昇勾配検出値Ia
1 ,Ia2 ・・・Ian を3回以上判断した後、圧力上
昇勾配検出値Ia1 ,Ia2 ・・・Ian のうち少なく
とも1つが圧力上昇勾配設定値Ip以上であれば、蓄圧
システムが正常、圧力上昇勾配検出値Ia1 ,Ia2
・・Ianのうちすべてが圧力上昇勾配設定値Ip未満
であれば、蓄圧システムが異常と判断するようにしてい
る。そして、蓄圧システムが正常と判断された場合、イ
グニションスイッチ132のON後、タイマA2が設定時
間t5で作動する作動回数Naを5回加算した時間を所
定時間t6として設定し、この所定時間t6(t6=t
5×5)の間、遅延タイマリレー241を励磁させてリ
レー接点をOFF するようになっている。また、蓄圧シス
テムが異常と判断された場合には、所定時間t6内であ
っても遅延タイマリレー241を消磁してリレー接点を
ONし、警告回路C12を動作させるようになっている。
【0036】次に上記変形例に係る液圧ブレーキ倍力装
置の警告装置の動作について図4および図9を参照して
説明する。コントローラ350は、図9に示すように、
S30でイグニションスイッチ132がONされて、S3
1でタイマA2がONされて遅延タイマリレー241の励
磁コイルが通電されリレー接点がOFF する。
【0037】次に、S32で設定時間t5ごとに検出さ
れる圧力上昇勾配ΔP/Δtを計測するタイマA2の作
動回数Naと圧力上昇勾配設定値Ip以上の圧力上昇勾
配検出値Ia1 〜Ian の出現回数Maとをそれぞれ計
測するカウンタをリセットする。S33でタイマA2が
リセットされ、S34でタイマA2のカウントアップが
行なわれ、S35でタイマA2の作動時間が予め設定さ
れた設定時間t5以上か否かが判断される。S35でタ
イマA2の作動時間が設定時間t5以下の場合、S34
に復帰する。S35でタイマA2の作動時間が設定時間
t5以上の場合、S36でタイマA2の作動回数Naが
カウントアップされ、S37でタイマA2の作動回数が
5回以上か否か判断される。S37でタイマA2の作動
回数が5回以上と判断された場合、S42にスキップ
し、S42で遅延タイマリレー241の励磁コイルの通
電をOFF してリレー接点をONし、S43でステップを終
了する。このとき、警告プレッシャスイッチ124のON
/OFFに応じて警告回路C12が動作可能になっている。
【0038】また、S37でタイマA2の作動回数Na
が5回未満と判別されると、S38で検出された圧力上
昇勾配検出値Ia1 を圧力上昇勾配設定値Ipと比較演
算し、圧力上昇勾配検出値Ia1 が圧力上昇勾配設定値
Ip以上の場合、S39で圧力上昇勾配設定値Ip以上
の圧力上昇勾配検出値Ia1 の出現回数Maがカウント
アップされ、S40でタイマA2の作動回数Naが3回
以上か否か判断される。S38で圧力上昇勾配検出値I
1 が圧力上昇勾配設定値Ip未満の場合、S40にス
キップする。S40でタイマA2の作動回数Naが3回
未満の場合、S33に復帰する。S40でタイマA2の
作動回数Naが3回以上の場合、S41で圧力上昇勾配
設定値Ip以上の圧力上昇勾配検出値Ia1 の出現回数
Maが1以上か否かが判断される。S41で圧力上昇勾
配設定値Ip以上の圧力上昇勾配検出値Ia1 〜Ian
の出現回数Maが1以上と判断された場合(すなわちア
キュームレータ116の蓄圧システムが正常)、S33
に復帰し、S33からS41までのステップが繰返され
る。つまり、所定時間t6内(タイマA2の作動回数N
aが5回未満)で、かつアキュームレータ116の蓄圧
システムが正常な場合、S42のステップまで達するこ
とがなく、遅延タイマリレー241のリレー接点はOFF
のままである。
【0039】S41で圧力上昇勾配設定値Ip以上の圧
力上昇勾配検出値Ia1 〜Ian の出現回数Maが1未
満と判断された場合、すなわちすべての圧力上昇勾配検
出値Ia1 〜Ian が圧力上昇勾配設定値Ip未満と判
断された場合(アキュームレータ116の蓄圧システム
が異常)、S42で遅延タイマリレー241を消磁して
リレー接点をONし、S43でステップを終了する。これ
以後、警告プレッシャスイッチ124のON/OFFに応じて
警告回路C12が動作可能になっている。
【0040】このように、上記第2の実施例の変形例に
係る液圧ブレーキ倍力装置の警告装置では、各圧力上昇
勾配検出値Ia1 〜Ian を検出するタイマA2を警告
遅延タイマとして用いているため、部品点数を削減する
ことができる。なお、上記実施例では、圧力上昇勾配検
出値Ia1 〜Ian を3回以上比較判別するか、また警
告遅延時間をタイマA2が5回作動するか否かを基準と
しているが、それぞれの回数はこれらに限られるもので
はなく、アキュームレータの蓄圧容量やポンプ容量等に
応じて適宜選択可能なことはいうまでもない。
【0041】次に、次に本発明の第3の実施例に係る液
圧ブレーキ倍力装置の警告装置について、図5および図
10を参照して説明する。図中、上記各実施例と同一又
は相当部分は同一符号を付してその説明を省略する。本
発明の第3の実施例に係る液圧ブレーキ倍力装置の警告
装置は、図5に示すように、モータ作動回路C11と、
警告回路C12と、圧力センサ151と、コントローラ
450と、遅延タイマリレー241とを備えるととも
に、バッテリ111には、ブレーキスイッチ401とブ
レーキランプ402とが電気的に接続され、ブレーキス
イッチ401はコントローラ450と電気的に接続され
る。切換回路としてのブレーキスイッチ401は、ブレ
ーキペダル2に踏力が加えられると、ONしてブレーキラ
ンプ402を点灯させるようになっている。
【0042】コントローラ450は、圧力上昇勾配検出
回路C45と警告遅延タイマ440とが一体に設けられ
て構成される。ブレーキスイッチ401は、圧力上昇勾
配検出回路C45と電気的に接続され、ブレーキの作動
・非作動に応じて圧力上昇勾配検出回路C45の作動を
ON/OFFする。すなわち、コントローラ450は、イグニ
ションスイッチ132のON後、ブレーキスイッチ401
がONすると、圧力上昇勾配検出回路C45の作動が停止
され、ブレーキスイッチ401がOFF すると、圧力上昇
勾配検出回路C45を作動させるようになっている。
【0043】次に、上記第3の実施例に係る液圧ブレー
キ倍力装置の警告装置の動作についてコントローラ45
0の動作に基いて図5および図10を参照して説明す
る。第3の実施例に係る液圧ブレーキ倍力装置のコント
ローラ450は、図10に示すように、S50でイグニ
ションスイッチ132がONされて、S51で警告遅延タ
イマ440がONされると、S52で遅延タイマリレー2
41が励磁されリレー接点がOFF する。次にS53でフ
ラグをリセットし、S54でブレーキスイッチ401の
ON/OFFが判別される。S54で、ブレーキスイッチ40
1がOFF の場合、S55で圧力上昇勾配検出回路C45
は、圧力センサ151によりアキュームレータ116の
液圧の変化を検出すると、予め設定された圧力上昇勾配
設定値Ipと検出された圧力上昇勾配検出値Ibとを比
較して判別する。そして、S55で圧力上昇勾配検出回
路C45により圧力上昇勾配検出値Ibが圧力上昇勾配
設定値Ip未満と判別した場合、S56で圧力上昇勾配
検出回路C45のスイッチング回路152をOFF し、遅
延タイマリレー241を消磁してリレー接点をONし、S
57でステップを終了する。S55で圧力上昇勾配検出
回路C45により圧力上昇勾配検出値Ibが圧力上昇勾
配設定値Ip以上と判別した場合、後述するS59にス
キップする。
【0044】S54でブレーキスイッチ401がONの場
合、S58でフラグをセットし、S59で遅延タイマ4
40の動作時間が所定時間t6以上か否かが判断され
る。S59で遅延タイマ440の動作時間が所定時間t
6以上の場合、S60で遅延タイマリレー241を消磁
しリレー接点をONする。S59で遅延タイマ440の動
作時間が所定時間t6未満の場合、S61でフラグがセ
ットされているかどうかを判定し、フラグがセットされ
ていればS59に復帰し、フラグがセットされていなけ
ればS54に復帰する。また、S55で圧力上昇勾配検
出値Ibが圧力上昇勾配設定値Ip以上と判別し、S5
9で遅延タイマ240の動作時間が所定時間t6未満の
場合、フラグがセットされていないので、S61からS
54に復帰する。
【0045】このように、第3の実施例に係る液圧ブレ
ーキ倍力装置の警告装置では、ブレーキスイッチ401
のOFF 時のみ、圧力上昇勾配検出回路C45は作動し、
ブレーキスイッチ401のON時には、圧力上昇勾配検出
回路C45が作動されないようになっている。このた
め、イグニションスイッチ132のON後、直ちにブレー
キペダル2を踏み込み、アキュームレータ116の液圧
を消費した場合に、圧力上昇勾配ΔP/Δtが小さくな
り検出された圧力上昇勾配検出値Ibが圧力上昇勾配設
定値Ip未満となっても、蓄圧システムの異常として判
断されることがない。このため、ブレーキが作動されて
も蓄圧システムの正常・異常を正確に区別して判別する
ことができ、誤動作を防止することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、エ
ンジン始動後の所定時間警告回路が非作動状態であって
も、アキュームレータへの蓄圧状態を検知してシステム
異常の有無を判別し、異常の際は警告回路の非作動状態
を解除して、直ちに運転者に警告を発することができる
ので、警告の信頼性を高め、安全性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る液圧ブレーキ倍力
装置全体の構成を示すシステム図である。
【図2】図1の液圧ブレーキ倍力装置の警告装置の各回
路を示す回路図である。
【図3】図2の圧力上昇勾配検出回路を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例に係る液圧ブレーキ倍力
装置の警告装置の各回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例の変形例に係る液圧ブレ
ーキ倍力装置の警告装置の各回路を示す回路図である。
【図6】アキュームレータ内の液圧の圧力上昇勾配を示
す圧力上昇曲線のグラフである。
【図7】本発明の第1の実施例に係る液圧ブレーキ倍力
装置の警告装置の圧力上昇勾配検出回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例に係る液圧ブレーキ倍力
装置のコントローラの動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第2の実施例の変形例に係る液圧ブレ
ーキ倍力装置のコントローラの動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第3の実施例に係る液圧ブレーキ倍
力装置のコントローラの動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】従来の液圧ブレーキ倍力装置の警告装置の回
路図である。
【図12】従来の液圧ブレーキ倍力装置の警告装置の回
路図である。
【符号の説明】
112 モータ 116 アキュームレータ 132 イグニションスイッチ C11 モータ作動回路 C12 警告回路 C14 警告遅延回路 C15,C25,C35,C45 圧力上昇勾配検出回
路 Ip 圧力上昇勾配設定値 Ia,Ia1 〜Ian ,Ib 圧力上昇勾配検出値
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 17/18 B60T 13/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって駆動されるポンプと、こ
    のポンプによって蓄圧されるアキュームレータと、この
    アキュームレータの液圧により、ブレーキ作動時ブレー
    キ踏力を倍力してマスタシリンダを作動させる液圧ブー
    スタと、イグニションスイッチを介してバッテリと電気
    的に接続され、アキュームレータの液圧が低下して所定
    値になったときにONして上記モータを作動させ、所定値
    迄蓄圧されたときにOFF してモータを停止させるモータ
    作動回路と、アキュームレータの液圧がモータを作動さ
    せる圧力以下の所定の圧力に低下した時に警告器により
    警告を発する警告回路とを備えた液圧ブレーキ倍力装置
    において、イグニションスイッチのON後上記警告回路の
    動作を所定時間遅延させる警告遅延回路と、この警告遅
    延回路と電気的に接続され、アキュームレータの単位時
    間当りの圧力変化を検知して圧力上昇勾配を検出し、予
    め設定された圧力上昇勾配設定値と検出された圧力上昇
    勾配検出値とを比較して判別し、圧力上昇勾配検出値が
    圧力上昇勾配設定値未満の場合上記警告遅延回路の動作
    を停止させる圧力上昇勾配検出回路とを設けたことを特
    徴とする液圧ブレーキ倍力装置の警告装置。
  2. 【請求項2】 圧力上昇勾配検出回路は、少なくとも1
    以上の圧力上昇勾配を検出し、検出された各圧力上昇勾
    配検出値と予め設定された圧力上昇勾配設定値とをそれ
    ぞれ比較して判別し、各圧力上昇勾配検出値がすべて圧
    力上昇勾配設定値未満の場合上記警告遅延回路の動作を
    停止させることを特徴とする請求項1に記載の液圧ブレ
    ーキ倍力装置の警告装置。
  3. 【請求項3】 圧力上昇勾配検出回路と電気的に接続さ
    れ、ブレーキの作動・非作動に応じて上記圧力上昇勾配
    検出回路の動作をON/OFFする切換回路を設けたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の液圧ブレーキ倍力装
    置の警告装置。
JP20110893A 1993-07-21 1993-07-21 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置 Expired - Fee Related JP3390949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20110893A JP3390949B2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20110893A JP3390949B2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0733002A JPH0733002A (ja) 1995-02-03
JP3390949B2 true JP3390949B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=16435541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20110893A Expired - Fee Related JP3390949B2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3390949B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102016331A (zh) * 2008-04-25 2011-04-13 空中客车运营公司 尤其用于航空器的蓄能器状态的控制方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134860A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Jidosha Kiki Co Ltd 液圧ブレーキ倍力システムの異常検出装置および安全装置
JP4560919B2 (ja) * 2000-08-30 2010-10-13 株式会社アドヴィックス 車両の液圧ブレーキ装置
JP4524626B2 (ja) * 2005-01-31 2010-08-18 トヨタ自動車株式会社 ブレーキ圧制御系統の異常検出装置および異常検出方法
DE102006007731A1 (de) * 2006-02-20 2007-08-23 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung der Pumpe in einer Bremsanlage
JP2012153181A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Toyota Motor Corp 液圧ブレーキシステム
JP5846017B2 (ja) * 2012-01-25 2016-01-20 株式会社アドヴィックス 車両用ブレーキ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102016331A (zh) * 2008-04-25 2011-04-13 空中客车运营公司 尤其用于航空器的蓄能器状态的控制方法
US8494789B2 (en) 2008-04-25 2013-07-23 Airbus Operations S.A.S. Method for monitoring the status of an energy reserve accumulator, particularly for an aircraft
CN102016331B (zh) * 2008-04-25 2013-08-21 空中客车运营公司 用于航空器的蓄能器状态的控制方法和相应装置及航空器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0733002A (ja) 1995-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2952798B2 (ja) 流体圧システムおよび車両用流体圧ブレーキシステムにおける故障検出方法
JP3390949B2 (ja) 液圧ブレーキ倍力装置の警告装置
JPH0643185B2 (ja) 自動車用油圧ブレーキシステムにおける補助圧力供給機構の圧力監視制御用回路装置
JP2849972B2 (ja) 流体圧倍力式ブレーキ装置
JP2592085B2 (ja) アンチロック装置
JP2009539666A (ja) ブレーキ機構ユニットを制御するために与えられる操作力の適合化のための制御システム
US6135577A (en) Pump operation control apparatus for hydraulic brake boosting system
JP4560919B2 (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JP2935335B2 (ja) アンチスキッド制御装置のモータ故障判定装置
JP2762171B2 (ja) 圧力機器用圧力源
JP3393644B2 (ja) アンチロックブレーキ制御装置
JP2599014Y2 (ja) 車両のブレーキ過熱警報装置
JP3302471B2 (ja) ブレーキ装置用真空回路
JP3293419B2 (ja) ロックブレーキ装置
JPH0769203A (ja) 液圧ブレーキ倍力装置
JP2000177551A (ja) ブレーキ圧制御装置
JP2574205Y2 (ja) 車両用補助駐車ブレーキ装置
JPH07304438A (ja) アンチスキッドブレーキシステム
JPH1148958A (ja) 液圧ブレーキ倍力システムの異常検出装置
JPH06239221A (ja) 液圧供給装置
JPH06144203A (ja) 液圧ブレーキ倍力装置のポンプ駆動回路
JP2539325Y2 (ja) 車両用ロックブレーキ装置
JP2578333Y2 (ja) 駐車ブレーキ解除装置
JPH0125103Y2 (ja)
JPH08310381A (ja) 自動車用警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees