JP3389326B2 - モータ起動装置 - Google Patents

モータ起動装置

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JP3389326B2
JP3389326B2 JP13957394A JP13957394A JP3389326B2 JP 3389326 B2 JP3389326 B2 JP 3389326B2 JP 13957394 A JP13957394 A JP 13957394A JP 13957394 A JP13957394 A JP 13957394A JP 3389326 B2 JP3389326 B2 JP 3389326B2
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建明 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中性点非接地Y結線さ
れた電機子コイルを備えたセンサレスブラシレスモー
タ、および、中性点非接地Y結線された電機子コイルを
備えるとともに、一方向クラッチ機構を介して負荷に連
結されたセンサレスブラシレスモータを起動するモータ
起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、センサレスブラシレスモータ
(以下、単にモータという)は、ホール素子のようなロ
ータの位置検出センサを備えていないため、ロータの回
転速度が所定値以上に達して、非通電の電機子コイルに
所定の誘起電圧が発生しないとロータの位置を検出する
ことができない。
【0003】そこで、例えば、特開平1−30819号
公報(センサレス・ブラシレスモータの起動方法)に開
示されているもののように、モータの電機子コイルを初
期設定状態に所定時間励磁し、その後に、モータのロー
タの回転速度が所定値になるまで、所定の起動時励磁切
換動作を行うという方法により、センサレスブラシレス
モータを起動するようにしていた。
【0004】そして、モータのロータの回転速度が所定
値になると、それ以降は、電機子コイル群の中性点の電
圧変化に基づいて、ロータの回転位置を検出し、その検
出結果に基づいて電機子コイルを励磁切換する通常運転
動作に移行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の起動方法では、次のような不都合を生じてい
た。
【0006】すなわち、例えば、モータの電機子コイル
を初期状態に励磁したときの最初の時点で、モータのロ
ータRTと、電機子コイルにより形成される回転磁界F
Fの方向が、図11(a)に示したような状態であった
とする。ここで、ロータRTの回転方向は、図の時計回
り方向であるとする。
【0007】このとき、ロータRTは、同図(b),
(c),(d)に示すように、回転磁界FFの方向に倣
うように、回転方向に徐々に回転してゆき、同図(d)
の初期状態の態様まで回転した状態で、停止する。
【0008】このように、ロータRTが、図11(a)
に示したような回転位置が不定な状態から、図11
(d)の初期状態の態様になるまで回転するとき、例え
ば、同図(a),(c)に示したようなロータRTの回
転位置でモータに発生するトルクが小さいため、ロータ
RTが同図(a)に示した回転位置から同図(b)に示
した回転位置まで回転するときに要する時間、および、
ロータRTが同図(c)に示した回転位置から同図
(d)に示した初期状態の回転位置まで回転するときに
要する時間が比較的長くなる。
【0009】そのため、初期状態に励磁する期間をある
程度長く設定しておく必要があり、モータが起動終了す
るまでに要する時間が長くなるという事態を生じてい
た。
【0010】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、センサレスブラシレスモータの起動時に要す
る時間を短縮できるモータ起動装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、中性点非接地
Y結線された電機子コイルを備えたセンサレスブラシレ
スモータを起動するモータ起動装置において、起動時、
上記電機子コイルを、所定の起動位置決め時周期で所定
の回転方向に回転する励磁パターンで所定の期間励磁切
換し、その後に、所定の起動時周期で所定の回転方向に
連続回転する態様に励磁切換するモータ駆動制御手段を
備えたものである。また、前記起動位置決め時周期は、
前記起動時周期よりも長い周期に設定するとよい。
【0012】また、中性点非接地Y結線された電機子コ
イルを備えるとともに、一方向クラッチ機構を介して負
荷に連結されたセンサレスブラシレスモータを起動する
モータ起動装置において、起動時、上記電機子コイル
を、逆回転方向に回転する励磁パターンで所定の期間励
磁切換し、その後に、所定の回転方向に連続回転する態
様に励磁切換するモータ駆動制御手段を備えたものであ
る。
【0013】
【作用】したがって、電機子コイルの励磁パターンをゆ
っくりした周期で少なくとも1回転以上の所定の期間切
り換えることで、電機子コイルが形成する回転磁界の方
向と、回転位置の不定なロータの方向を一致させること
ができ、その後、直ちに起動時の連続励磁切換を行うこ
とができるので、起動時に要する時間を短縮することが
できる。
【0014】また、例えば、電動自転車のように、一方
向クラッチ機構を介して、モータと負荷を連結している
場合には、軽負荷の逆方向に回転することで、電機子コ
イルが形成する回転磁界の方向と、回転位置の不定なロ
ータの方向を一致させることができ、その後、直ちに起
動時の連続励磁切換動作を行うことができるので、起動
時に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例にかかる電動自
転車を示している。
【0017】同図において、電動自転車1は、フレーム
2、前輪3、後輪4、ハンドル5、サドル6、ペダル
7、および、ペダル7の動力を後輪4に伝達するための
伝動機構8から構成されている。
【0018】後輪4のハブ9に設けられている円盤状ハ
ウジング10には、モータ11、および、モータ11の
動力を後輪7の駆動軸に伝達するための伝達機構(図示
略)が設けられている。この伝達機構には、モータ11
の軸の回転速度と後輪7の駆動軸の回転速度が一致しな
い場合に、モータ軸と後輪軸との結合を一時的に解除す
る一方向クラッチ機構(例えば、ラチェット)が設けら
れている。また、メンテナンス性が良好なのと、乗り心
地が良好なために、モータ11としては、センサレスブ
ラシレスモータが用いられている。また、後輪7の上部
に設けられた荷台12には、モータ11に電力を供給す
るためのバッテリが収容されるバッテリボックス13が
配設されている。
【0019】ハンドル5の右手グリップ14には、モー
タ11のオンオフおよび速度を、ユーザが指定するため
のアクセル装置が付設されている。例えば、アクセル装
置では、モータ11のオフを指定する位置、低速を指定
する位置、中速を指定する位置、および、高速を指定す
る位置に操作可能であり、この操作位置に対応した位置
信号が、後述するモータ制御装置に出力される。また、
ハンドル5には、車体を停止するためのブレーキ15,
16が設けられている。
【0020】図2は、モータ11を駆動制御するための
モータ制御装置の一例を示している。なお、この場合、
モータ11は、センサレスブラシレスモータである。
【0021】同図において、モータ11は、中性点非接
地Y結線された電機子コイル11u,11v,11w
と、回転磁界を形成するロータ11rを備えており、バ
ッテリ20の駆動電源は、スイッチング装置21を介し
て、電機子コイル11u,11v,11wに印加され
る。
【0022】スイッチング装置21は、バッテリ20の
プラス極とマイナス極の間にそれぞれ直列接続される2
つのスイッチング素子を3組並列接続して構成されてい
る。そして、直列接続されるスイッチング素子S1とス
イッチング素子S2の相互接続点は、電機子コイル11
uの他端に接続されており、直列接続されるスイッチン
グ素子S3とスイッチング素子S4の相互接続端は、電
機子コイル11vの他端に接続されており、直列接続さ
れるスイッチング素子S5とスイッチング素子S6の相
互接続端は、電機子コイル11wの他端部に接続されて
いる。ここで、スイッチング素子S1,S2,S3,S
4,S5,S6は、FETおよび保護用ダイオードから
構成されている。
【0023】電機子コイル11u,11v,11wの相
互接続点、すなわち、中性点11nの電圧Vnは、比較
器22のプラス側入力端、比較器23のプラス側入力
端、および、比較器24のマイナス側入力端にそれぞれ
加えられている。
【0024】分圧抵抗R1,R2は、バッテリ20の電
圧Eを1/2に分圧するものであり、その分圧点の電圧
(E/2)は、比較器22のマイナス側入力端に加えら
れている。分圧抵抗R3,R4,R5は、バッテリ20
の電圧Eを1/3および2/3に分圧するものであり、
その2/3の分圧点の電圧(2E/3)は、比較器23
のマイナス側入力端に加えられ、また、1/3の分圧点
の電圧(E/3)は、比較器24のプラス側入力端に加
えられている。
【0025】比較器22は、電圧Vnが電圧(E/2)
よりも大きくなっている場合には論理Hレベルの比較信
号SC1を出力するとともに、電圧Vnが電圧(E/
3)以下の場合には、論理Lレベルの比較信号SC1を
出力するものであり、その比較信号SC1は、ゲート回
路25に加えられている。
【0026】比較器23は、電圧Vnが電圧(2E/
3)よりも大きくなっている場合には論理Hレベルの比
較信号SC2を出力するとともに、電圧Vnが電圧(2
E/3)以下の場合には、論理Lレベルの比較信号SC
2を出力するものであり、その比較信号SC2は、オア
回路26の一方の入力端に加えられている。
【0027】比較器24は、電圧Vnが電圧(E/3)
よりも小さくなっている場合には論理Hレベルの比較信
号SC3を出力するとともに、電圧Vnが電圧(E/
3)以上の場合には、論理Lレベルの比較信号SC3を
出力するものであり、その比較信号SC3は、オア回路
26の一方の入力端に加えられている。
【0028】オア回路26の出力は、ゲート制御信号S
C4として、ゲート回路25の制御信号入力端に加えら
れている。
【0029】ゲート回路25は、ゲート制御信号SC4
が論理Lレベルになっている状態では、入力した比較信
号SC1をそのまま通過させて信号SC5として出力す
る一方、ゲート制御信号SC4が論理Hレベルに立ち上
がると、信号SC5をその立ち上がりの時点で出力して
いる状態に保持するものであり、その信号SC5は、モ
ータ駆動制御部27および起動終了判定部28に加えら
れている。
【0030】起動終了判定部28は、入力した信号SC
5の論理レベルが、論理Hレベルと論理Lレベルに周期
的に変化し、かつ、論理Hレベルになっている期間と論
理Lレベルになっている期間が同じ時間になっており、
かつ、その状態が所定時間持続していれば、モータ11
のロータ11rの回転速度が十分な値になり、起動終了
したと判定するものであり、その判定結果をあらわす起
動終了判定信号DSは、モータ駆動制御部27に加えら
れている。
【0031】モータ駆動制御部27は、スイッチング装
置21のスイッチング素子S1,S2,S3,S4,S
5,S6にそれぞれ制御信号SS1,SS2,SS3,
SS4,SS5,SS6を出力して、スイッチング素子
S1,S2,S3,S4,S5,S6のオンオフ状態を
切り換え、それによって、モータ11の電機子コイル1
1u,11v,11wの励磁状態を切り換えるものであ
る。
【0032】ここで、モータ駆動制御部27は、起動時
には、モータ11のロータ11rを所定の初期状態に設
定した後に、起動終了判定部28から起動終了判定信号
DSが出力されるまで所定の起動時励磁切換動作を行う
とともに、起動終了すると、ゲート回路25から出力さ
れる信号SC5の論理レベル変化に対応して、モータ1
1の電機子コイル11u,11v,11wを所定の励磁
パターンで励磁する通常運転動作を行うものである。ま
た、モータ駆動制御部27は、通常運転動作では、アク
セル装置から出力される位置信号SPに対応してモータ
11の電機子コイル11u,11v,11wに印加する
駆動電流の大きさを設定する。この駆動電流の設定方法
としては、周知のPWM制御方式、または、制御信号S
S1〜SS6のレベル制御方式がある。
【0033】そして、モータ駆動制御部27は、通常運
転処理においては、図3(a)〜(f)に示すように、
制御信号SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,S
S6のレベルをパターンPT1,PT2,PT3,PT
4,PT5,PT6に、順次切り換える。ここで、制御
信号SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,SS6
の低レベルは、レベル「0」に等しく、また、制御信号
SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,SS6の高
レベルは、そのときの位置信号SPに対応した電圧値で
ある。
【0034】このように、制御信号SS1,SS2,S
S3,SS4,SS5,SS6を、パターンPT1,P
T2,PT3,PT4,PT5,PT6に順次切り換え
ることで、モータ11のロータ11rは、所定の速度で
回転する。
【0035】また、パターンPT1〜PT6に切り換え
ると、それぞれの電機子コイル11u,11v,11w
の端子電圧Vu,Vv,Vwは、それぞれ同図(g)〜
(i)に示したように変化し、したがって、電機子コイ
ル11u,11v,11wの中性点11nの電圧Vn
は、同図(j)に示すように変化する。ここで、端子電
圧Vu,Vv,Vwには、スイッチング素子S1〜S6
のオンオフ切り換え時に発生するパルス上のノイズSK
が含まれるので、電圧Vnにもこのノイズ成分SKaが
含まれる。
【0036】したがって、電圧Vnのレベル変化に応じ
て、比較器22,23,24からそれぞれ出力される比
較信号SC1,SC2,SC3は、同図(k),
(l),(m)に示したように変化し、それによって、
オア回路26から出力されるゲート制御信号SC4は、
同図(n)に示したように変化する。
【0037】すなわち、ゲート制御信号SC4は、比較
信号SC1に電圧Vnのノイズ成分SKaの信号成分が
出力される直前のタイミングで論理Lレベルから論理H
レベルに立ち上がるとともに、モータ駆動制御部27が
励磁切換動作のタイミングに必要なエッジがあらわれる
直前のタイミングで論理Lレベルに立ち下がる態様に変
化する。
【0038】それにより、ゲート回路25から出力され
る信号SC5は、同図(o)に示すように、比較信号S
C1から、電圧Vnに含まれていたノイズ成分SKaの
信号を除去したものとなる。
【0039】モータ駆動制御部27は、この信号SC5
が論理Lレベルから論理Hレベルに立ち上がる立ち上が
り端、および、論理Hレベルから論理Lレベルに立ち下
がる立ち下がり端を、それぞれ、そのときの励磁切換周
期に対応した所定の電気角(例えば30度)遅延させた
状態で、制御信号SS1〜SS6のパターンPT1〜P
T6の切り換え動作を行う。
【0040】また、このようにして、モータ11を通常
運転している状態では、ロータ11rが充分な回転速度
をもつので、電機子コイル11u,11v,11wの中
性点11rの電圧Vnが適切な値になり、信号SC5が
論理Hレベルと論理Lレベルに周期的に変化し、かつ、
論理Hレベルの期間T1と論理Lレベルの期間T2がほ
ぼ等しい値となり、かつ、その状態が安定している。
【0041】すなわち、この信号SC5のレベル変化を
検出することで、モータ11が通常運転処理を適用でき
る状態になっているかどうかを判定することができる。
このことは、上述のように、起動終了判定部28が起動
終了を判定するための判定条件として採用している。
【0042】ここで、本実施例では、モータ11の起動
処理において、ロータ11rを初期状態に設定するとき
に、次のような動作を行う。
【0043】すなわち、通常の起動時励磁切換時の励磁
切換周期よりも長い周期で、制御信号SS1〜SS6の
レベルを、パターンPT1〜PT6に順次切り換えて、
電機子コイル11u,11v,11wが発生する磁界の
方向を、1回転させる(回転方向は方向FR)。
【0044】このとき、例えば、図4(a)に示すよう
に、ロータ11rがある回転位置で停止している場合、
最初のパターンPT1の励磁期間では、電機子コイル1
1u,11v,11wが形成する磁界の方向が方向FF
1であり、次のパターンPT2の励磁期間では、電機子
コイル11u,11v,11wが形成する磁界の方向が
同図(b)に示した方向FF2であり、次のパターンP
T3の励磁期間では、電機子コイル11u,11v,1
1wが形成する磁界の方向が同図(c)に示した方向F
F3であり、この方向FF3は、ロータ11rの回転位
置に倣った方向なので、この励磁期間では、ロータ11
rの態位が電機子コイル11u,11v,11wの回転
磁界の回転動作に同期した態様となる。
【0045】したがって、これ以降のパターンPT4,
PT5,PT6の励磁期間では、同図(d),(e),
(f)に示すように、電機子コイル11u,11v,1
1wが形成する磁界の方向に倣うようにロータ11rが
回転する。
【0046】このようにして、電機子コイル11u,1
1v,11wが発生する回転磁界をゆっくりとした速度
で回転させると、そのいずれかの回転位置で、ロータ1
1rの方向が回転磁界の方向に一致する態様となり、そ
れ以降は、回転磁界の回転に同期した状態で、ロータ1
1rが回転する。
【0047】すなわち、通常より長い励磁切換周期で、
回転磁界の1回転分の励磁切換動作を行うと、その動作
を終了した時点で、回転磁界とロータ11rとが同期し
ている状態となり、それ以降は、通常の起動時励磁切換
動作を適切に行うことができる。その結果、ロータ11
rの位置を初期状態に位置決めするために要する時間が
短縮し、モータ11の起動時間を短縮することができ
る。
【0048】図5は、モータ駆動制御部27の処理例を
示している。
【0049】モータ駆動制御部27は、位置信号SPが
変化したことを監視しており(判断101のNOルー
プ)、位置信号SPが変化して、判断101の結果がY
ESになると、その位置信号SPが「モータオフ」の操
作位置のものであるかどうかを調べる(判断102)。
【0050】判断102の結果がYESになるときに
は、モータ11をオフしている状態を記憶するためのフ
ラグFoffをセットし(処理103)、制御信号SS
1〜SS6の変化を停止してモータ11の励磁切換動作
を停止し、モータ11を停止して(処理104)、判断
101に戻る。
【0051】位置信号SPが変化して、その変化後の値
が「モータオフ」以外の操作位置のものであり、判断1
02の結果がNOになるときには、フラグFoffがセ
ットされているかどうかを調べる(判断105)。
【0052】判断105の結果がYESになるときに
は、「モータオフ」状態からいずれかの速度を指定する
操作位置に切り換えられた状態であり、したがって、こ
のときには、モータ11を起動する。
【0053】すなわち、まず、フラグFoffをクリア
し(処理106)、所定の起動処理を開始して(処理1
07)、起動終了判定部28から起動終了判定信号DS
が出力されるまで待つ(判断108のNOループ)。
【0054】モータ11の起動が終了して、判断108
の結果がYESになるときには、信号SC5を参照して
パターンPT1〜PT6に制御信号SS1〜SS6のレ
ベルを切り換えるとともに、駆動電流の値を、そのとき
の位置信号SPの操作位置に対応した大きさに制御する
通常運転処理を開始して(処理109)、モータ11を
通常運転して、判断101に戻る。
【0055】また、通常運転動作状態でモータ速度が変
更された場合で、判断105の結果がNOになるときに
は、モータ11の駆動電流の値を、そのときの位置信号
SPの操作位置に対応した値に制御して(処理11
0)、判断101に戻る。
【0056】起動処理の一例を図6に示す。
【0057】まず、励磁切換周期を、通常よりも長い所
定の位置合せ時の値に設定し(処理201)、その設定
した励磁切換周期で、制御信号SS1〜SS6のレベル
をパターンPT1〜PT6に順次切り換えて、回転磁界
を1回転させ(処理202)、ロータ11rを回転磁界
の方向に同期させる。
【0058】次いで、励磁切換周期を、起動時の値に変
更し(処理203)、それ以降は、その設定した励磁切
換周期で制御信号SS1〜SS6のレベルをパターンP
T1〜PT6に順次切り換えて、回転磁界を連続的に回
転させる(処理204)。
【0059】ところで、電動自転車1は、上述したよう
に、モータ11の軸と後輪4とが一方向クラッチ機構を
介して連結しているため、図7に示すように、モータ1
1を逆方向BWに駆動するときの負荷LDbは、モータ
11を順方向FRに駆動するときの負荷LDfに比べて
格段に小さい値になる。
【0060】そこで、起動時に、モータ11のロータ1
1rの回転を回転磁界の動きに同期させるとき、回転磁
界を逆方向に回転させると、その回転速度が比較的大き
い場合でも、ロータ11rを回転磁界の回転動作に同期
させりことができ、それにより、ロータ11rの回転を
回転磁界の動きに同期させるときに要する時間を、大幅
に短縮することができる。
【0061】すなわち、この場合、図8(a)〜(f)
に示すように回転磁界を方向FF5〜FF6に逆方向B
Wに一回転させると、ロータ11rの方向が回転磁界の
方向FF6に倣っているので、その状態で停止させ(同
図(g)参照)、それ以降は、回転磁界を正転方向に回
転させる。
【0062】なお、回転磁界を逆方向BWに回転するに
は、図9(a)〜(f)に示すように、制御信号SS1
〜SS6を、正転方向とは逆の態様に、切り換えるよう
にするとよい。
【0063】図10は、この場合、モータ駆動制御部2
7が実行する起動時の処理例を示している。
【0064】まず、モータ駆動制御部27は、所定の起
動時の励磁切換周期で、制御信号SS1〜SS6のレベ
ルを逆方向BWの駆動態様に順次切り換えて、回転磁界
を逆方向BWに1回転させ(処理301)、ロータ11
rを回転磁界の方向に同期させる。
【0065】次いで、所定の起動時の励磁切換周期で制
御信号SS1〜SS6のレベルをパターンPT1〜PT
6に順次切り換えて、回転磁界を正転方向FRに連続的
に回転させる(処理302)。
【0066】ところで、上述した各実施例では、起動時
に回転磁界を正転方向または逆転方向に回転させる回数
を1回に設定しているが、回転磁界を1回転させただけ
では、回転磁界とモータ11のロータ11rの同期が確
立できない場合がある。かかる場合には、起動時に回転
磁界を回転させる回数を、回転磁界とロータ11rの同
期が確立できる2回以上の適宜な値に設定することが好
ましい。
【0067】ところで、上述した実施例では、モータと
して3相のセンサレスブラシレスモータを用いた場合に
ついて説明したが、本発明はそれ以外の相数のセンサレ
スブラシレスモータを用いる場合についても、同様にし
て適用することができる。
【0068】また、上述した実施例では、電動自転車に
搭載するセンサレスブラシレスモータの起動について、
本発明を適用したが、それ以外の装置に搭載するセンサ
レスブラシレスモータを起動する場合についても、本発
明を同様にして適用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電機子コイルの励磁パターンをゆっくりした周期で少な
くとも1回転以上の所定の期間切り換えることで、電機
子コイルが形成する回転磁界の方向と、回転位置の不定
なロータの方向を一致させることができ、その後、直ち
に起動時の連続励磁切換を行うことができるので、起動
時に要する時間を短縮することができるという効果を得
る。
【0070】また、例えば、電動自転車のように、一方
向クラッチ機構を介して、モータと負荷を連結している
場合には、軽負荷の逆方向に回転することで、電機子コ
イルが形成する回転磁界の方向と、回転位置の不定なロ
ータの方向を一致させることができ、その後、直ちに起
動時の連続励磁切換動作を行うことができるので、起動
時に要する時間を大幅に短縮することができるという効
果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電動自転車を示した
概略斜視図。
【図2】本発明の一実施例にかかるモータ制御装置を示
したブロック図。
【図3】通常運転時の動作を説明するための動作波形
図。
【図4】モータのロータの回転を回転磁界の動きに同期
させるときの動作の一例を説明するための概略図。
【図5】モータ駆動制御部の処理の一例を示したフロー
チャート。
【図6】起動時処理の一例を示したフローチャート。
【図7】モータの正転方向と逆転方向の負荷の大きさを
比較するための概略図。
【図8】モータのロータの回転を回転磁界の動きに同期
させるときの動作の他の例を説明するための概略図。
【図9】モータを逆転方向に駆動するときの励磁切換パ
ターンの一例を示した動作波形図。
【図10】起動時処理の他の例を示したフローチャー
ト。
【図11】従来装置の起動時の不都合を説明するための
概略図。
【符号の説明】
11 モータ 11u,11v,11w 電機子コイル 11r ロータ 20 バッテリ 21 スイッチング装置 22,23,24 比較器 25 ゲート回路 26 オア回路 27 モータ駆動制御部 28 起動終了判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−101696(JP,A) 特開 平5−310176(JP,A) 特開 平4−340392(JP,A) 特開 平6−141588(JP,A) 特開 平6−105592(JP,A) 特開 平6−105589(JP,A) 特開 昭62−230392(JP,A) 特開 昭61−52194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/20 B62M 23/02 H02P 6/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性点非接地Y結線された電機子コイル
    を備えたセンサレスブラシレスモータを起動するモータ
    起動装置において、起動時、上記電機子コイルを、所定
    の起動位置決め時周期で所定の回転方向に回転する励磁
    パターンで所定の期間励磁切換し、その後に、所定の起
    動時周期で所定の回転方向に連続回転する態様に励磁切
    換するモータ駆動制御手段を備え、前記起動位置決め時
    周期は、前記起動時周期よりも長い所定の一定周期に設
    定されていることを特徴とするモータ起動装置。
  2. 【請求項2】 中性点非接地Y結線された電機子コイル
    を備えるとともに、一方向クラッチ機構を介して負荷に
    連結されたセンサレスブラシレスモータを起動するモー
    タ起動装置において、起動時、上記電機子コイルを、
    記一方向クラッチが負荷と連結しない逆回転方向に回転
    する励磁パターンで所定の期間励磁切換し、ロータを少
    なくとも1回転以上させ、ロータを回転磁界の回転動作
    に同期させ、その後に、前記一方向クラッチが負荷と連
    結する所定の回転方向に連続回転する態様に励磁切換す
    るモータ駆動制御手段を備えたことを特徴とするモータ
    起動装置。
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