JP3386545B2 - 軽合金製ホイールとその製法 - Google Patents

軽合金製ホイールとその製法

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JP3386545B2 JP00448194A JP448194A JP3386545B2 JP 3386545 B2 JP3386545 B2 JP 3386545B2 JP 00448194 A JP00448194 A JP 00448194A JP 448194 A JP448194 A JP 448194A JP 3386545 B2 JP3386545 B2 JP 3386545B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、文字や模様を表わす部
材を嵌着又は溶着してなる車輌用軽合金製ホイール及び
その製法に関する。 【0002】 【従来の技術】車輌用の軽合金製ホイールは軽量である
ので機能面で効果的であるとともに、金属材質のもつ表
面の美しさと、製造面における加工の容易性などから模
様の種類も多く、それぞれ特徴あるホイールが製造され
ている。ホイールのデザイン的要素の最も高いところは
ディスク部であって、強度を損なわない限りデザインは
自由であり豊富なデザインが提供されている。又、リム
部においても機械加工面の美しさが強調されており、そ
の表面において極細線の旋削面を持つことで反射光が虹
色にみえる装飾性をもつホイールが提供されている。 【0003】一方、ディスク部のデザイン模様は、ディ
ッシュ型や貫通する穴などが配されてリブが構成され、
リブはメッシュ状、スポーク状を呈している。従ってデ
ザイン模様としてはディスク部をディッシュ形状や凹凸
面にすることで表現され、デザインの鮮明さが強調され
ている。 【0004】リム部においては、鍛造や鋳造よりなるも
のを問わず、外郭寸法精度を高めるため、ほぼ全面に亘
り旋削されるが、更に研磨をすることで金属の光沢を生
かした美しい表面を見せるものが多い。 【0005】又、軽合金製ホイールは耐蝕性を向上させ
るために全面塗料層で覆うようにしているが、着色を目
的とする部分と透明にして金属色を残す部分とに区別さ
れることが多い。一般にはディスク部とリム部を同色か
あるいは別色にして色彩感を向上させており、中には絵
柄を描いたものもみられる。 【0006】塗料層による着色面は当然ながらやや盛り
上りを示し、通常多くても100μm前後の膜厚を形成
しているにすぎない。したがって走行中に巻き込まれる
砂や小石あるいは空き缶などが原因で塗料層は破壊され
ることが多い。 【0007】軽合金製ホイールの商品としての美しさ
は、金属色の美しさに負うところも大であり、旋削面の
美しさはすでに述べた通りであるが、一般的に金属面の
色彩感は材質によって異なり、又、表面の粗さによって
も、それぞれ色調を異にするものである。それでは色々
な種類の金属の車輌用ホイールがあって良い訳である
が、ばね下荷重の軽減が操縦性能を向上させるために特
に軽い材料の使用が不可欠となっている。 【0008】塗料層の強化策として、メッキ法や溶射法
あるいはメタリック塗装法などが考えられるが、メッキ
法はメッキの材質とホイ−ルの材質の線膨張係数の違い
による密着性に問題があり、又、模様の周辺部を際立て
て表すことができず取扱い工数が多い点と材質の腐蝕の
点で採用できない。更に溶射法とメタリック塗装法は模
様の輪郭をかなり明確に表現することは可能であるがあ
くまでも塗布した感触が強く、高級感の点で劣ることは
いなめない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、ディスク部のデザイン模様をより豪華に引き立て、
かつ軽量性を維持するホイールとその製法を提供すると
ともに、デザイン模様がはがれにくいホイールの製法を
提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、軽合金製ホイ
−ルを車輌に装着した際に視認できる側面において、文
字や模様の輪郭を強調するかあるいは模様付けするため
に少くとも0.1mm以上の深さの凹部を模様と同調させ
て設け、該凹部にホイ−ルを構成する材質と異なる色彩
あるいは反射光を有する無機物質、高分子物質などを嵌
着又は溶着するものであり、凹部の深さを少なくとも
0.1mm以上としたのは、凹部開口面と平坦に研削する
際、凹部内にある物質の実質厚さは0.1mmより僅かで
あるが減少する。このため、凹部内に残る物質が完全な
形態を維持するためにあるいは象眼した如き印象を与え
るためには0.1mmより浅い場合は不充分となり、溶着
の場合塗料等による着色層と差別化できない。嵌着の場
合は、嵌着片の上面の高さが凹部開口面より凸状として
も良い。又、深さの上限については特に限定されない
が、ディスク部リム部とも集中応力を回避することが大
切であり、凹部の深さはこれを設ける個所の厚さの5%
〜20%程度が妥当なところである。 【0011】側面に機械加工により文字や模様と同調さ
せた凹部を設け、該凹部の開口面積に対して底部面積を
広くすることが後述する理由により効果的である。 【0012】凹部に対して嵌着片を嵌着することで象眼
のなされた新規なホイールが構成される。 【0013】鍛造や鋳造あるいは機械加工により軽合金
製ホイールの側面に文字や模様と同調させて凹部を設
け、凹部へは、ホイ−ルを構成する材質と異なる色彩あ
るいは反射光を有する無機物質、高分子物質などを溶射
あるいは溶着又は嵌着により前記凹部へ覆設して後、該
凹部開口面の高さで平坦に加工することにより凹部の輪
郭を明確に具現するようにするものである。高分子物質
を溶着する場合は、樹脂板を加熱し融着させる場合と、
触媒や硬化剤を混合した樹脂液を注型する場合があるが
いずれも硬化後はその硬度がホイールを構成する材質の
硬度を大きく下回らない程度に選定する。 【0014】凹部への嵌着片の嵌着の際に、嵌着片の周
辺に凸部を設け、嵌着片を凹部内で広がらせるようにす
ることで、デザイン模様が強く固定されはがれにくくな
る。 【0015】 【実施例1】図1は本発明の一実施例の軽合金製ホイー
ルであり10は5本スポーク型のホイールを示してい
る。リム部を粗旋削する際に外リム1の円周の一部に帯
状の凹部を0.2mmの深さで巾5mmで溝2−1、2−2
を2列加工し、黄銅材を溶射する。その状況を断面A−
Aとして図2に示す。当然、溶射はパターンに拡がりが
あるために、その周辺にも付着する。充分に溝2−1、
2−2を埋め多少盛り上がる程度に溶射部3を形成し
た。次いでリム部全体を仕上げ旋削して余剰の溶射部を
切除したところ、リム部が虹のように光輝し、リム1の
中に金色に輝く黄銅の帯があたかも象眼されたかのよう
に見えるホイールとなった。 【0016】 【実施例2】図3は、リブのB−B断面を示しており5
本スポーク型の軽合金製ホイールのリブ4(図1)の一
部に、鍛造の際0.2mmの一様な深さに凹部5をリブの
輪郭に沿って矩形状に形成する。次に凹部5を全面に亘
り黄銅材をやや盛り上がるように溶射し溶射部6を形成
する。次いで凹部5周辺部が平坦になるよう機械研削す
る。このように余剰の溶射部を切除することで凹部5の
輪郭が明確になる。溶射された黄銅材は象眼したかのよ
うな外見となった。更にサンドブラストをかけて、ホイ
ール本体を構成する金属部と溶射した黄銅部を研磨し
た。全体的に、にぶい光沢を呈する落ち着きのある色調
のホイールとなった。 【0017】 【実施例3】図1に示す5本スポーク型軽合金製ホイー
ル10のリブ4の側面に機械加工により0.3mmの一様
な深さに凹部7(図4C−C断面図)を設け、該凹部7
に亜鉛材とアルミ材を同時に溶射し、溶射部8を形成す
る。機械研削により、溶射部8とその周辺を平坦に加工
した結果凹部7は象眼のごとき外観を呈した。亜鉛とア
ルミの合金の溶射による凹部は青系統の色に着色され
た。 【0018】溶射による金属色は種々あって、上記は一
例として示したものであり、それ以外に例えばモリブデ
ンの場合は黒色を示し青銅の場合はブロンズ色を示す。
又、溶射する際、凹部にセラミック骨材とエポキシ系樹
脂とからなるブラスノン[大日本塗料(株)製]を塗布
するとアンカー効果が増大し溶射部の密着性が大きく改
善される。 【0019】 【実施例4】図5は実施例3に示した深さ0.6mmの凹
部7の立上り部を底部がやや広くなるような形状に機械
加工し、黄銅片11(厚さ1.0mm)を凹部底面と同一
寸法に断裁しその断裁片の周辺縁部の内側に凸部12を
設け、凹部7へ圧入した。凸部12はほぼ平坦になり黄
銅片11は広がり嵌合した。この場合黄銅片の厚さに比
較し、模様としての面積が大きいので接着剤13を防錆
をかねて介在させた。圧入片とリブ表面とが平坦になる
ように研削した結果脱落しにくいきわめて良好な象眼形
態を呈した。リブ材質が異なる金属の複合材であるかの
ようにみえた。 【0020】 【実施例5】実施例4における黄銅片の代りに着色樹脂
板を用いる。同じ要領にて軽圧入し、圧入片の周辺部を
80℃の熱板で押圧し凹部の立上り部へ樹脂を押し込む
ようにする。樹脂板内に光輝物質の微粒子を混在させる
ことで光線の反射による種々の反射模様を具現すること
ができた。 【0021】なお上記実施例において、上層をクリヤー
樹脂層で覆うことにより金属の酸化による変色を防ぐ上
で効果的である。 【0022】 【発明の効果】上述したように象眼のもつ豪華さを化粧
法としたホイールなので、塗装による風合とは異なりデ
ザイン模様の周囲が象眼の持つ精徴な外観を呈し、塗装
膜の10倍以上の厚さを有することもあって、深みのあ
る色調を示すこととなり、外観上で高級感があるホイー
ルが得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の軽合金製ホイールの斜視
図。 【図2】図1におけるA−A線断面図。 【図3】図1におけるB−B線断面図。 【図4】図1におけるC−C線断面図。 【図5】凹部に嵌着片を嵌着する状態を示す分解要部断
面図。 【符号の説明】 1 外リム 2−1、2−2 溝 3 溶射部 4 リブ 5 凹部 6 溶射部 7 凹部 8 溶射部 10 ホイール 11 黄銅片 12 凸部 13 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−132301(JP,A) 特開 昭59−114101(JP,A) 特開 平4−284300(JP,A) 特開 平3−34900(JP,A) 特開 昭52−119439(JP,A) 特開 昭61−141598(JP,A) 特開 昭48−81675(JP,A) 特開 昭61−242899(JP,A) 実開 昭57−47402(JP,U) 実開 昭58−115401(JP,U) 実公 昭5−15180(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 3/00 B60B 7/00 B44C 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軽合金製ホイールを車輌に装着した際
    に視認できる側面において、文字や模様の輪郭を強調す
    るかあるいは模様付けするために少なくとも0.1mm以
    上の深さの凹部を機械加工により開口面積に対して底部
    面積が広くなるように模様と同調させて設け、該凹部に
    ホイールを構成する材質と異なる色彩あるいは反射光を
    有する無機物質、高分子物質などの嵌着片の周囲に凸部
    を設けて、該凸部を押圧することで嵌着片を凹部内で広
    がらせるようにして固定し象眼状とした軽合金製ホイー
    ル。
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CN100386237C (zh) * 2006-03-23 2008-05-07 上海理工大学 基于结构强度变化特性的汽车结构轻量化设计方法
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