JP3384838B2 - インターフェース装置 - Google Patents

インターフェース装置

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JP3384838B2
JP3384838B2 JP15228193A JP15228193A JP3384838B2 JP 3384838 B2 JP3384838 B2 JP 3384838B2 JP 15228193 A JP15228193 A JP 15228193A JP 15228193 A JP15228193 A JP 15228193A JP 3384838 B2 JP3384838 B2 JP 3384838B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/062Synchronisation of signals having the same nominal but fluctuating bit rates, e.g. using buffers

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  • Communication Control (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターフェース装置
に関し、特に、単位時間あたりのデータ伝送量を向上す
ることができるデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやファクシミリなどの情報
処理装置によって処理されるべき情報あるいは処理され
た情報の、互いに離れた場所にある情報処理装置間での
伝送は、これらの情報処理装置間に設けられた伝送路お
よび、データ回線終端装置と呼ばれる伝送装置によって
構成されたデータ伝送システムによって行なわれる。
【0003】データ回線終端装置は、データ伝送システ
ムによって接続されるべき情報処理装置を構成する計算
機や入出力装置類(以下、データ端末装置と呼ぶ)と伝
送路との間に設けられて、データ端末装置と伝送路との
間での信号条件の相互変換を行なう。
【0004】データ伝送システムによるデータ伝送方式
には、複数ビットのデータを1本の伝送路に時間順次に
1ビットずつ送出する直列伝送方式と、複数ビットのデ
ータを全ビット同時に伝送路に送出する並列伝送方式と
がある。
【0005】直列伝送方式は、伝送路として複数の信号
線を必要としないのに対し、並列伝送方式は、同時に送
出されるべきデータのビット数と同数の信号線を伝送路
として必要とする。
【0006】データ伝送システムにおいて、伝送路およ
びデータ回線終端装置が、情報処理装置間を接続するイ
ンターフェース装置である。
【0007】通常、データは、パケットと呼ばれる、予
め定められたビット長のグループに分割され、パケット
単位で送受信される。
【0008】データ伝送システムにおける伝送制御方式
には、いわゆるハンドシェイク方式や同期方式などの種
々の方式がある。ハンドシェイク方式では、各パケット
の送信に際して送信側の伝送装置から受信側の伝送装置
に送信の開始を知らせる制御信号が送出される。このパ
ケットが受信側の伝送装置に受信されると、受信側の伝
送装置から送信側の伝送装置にこのパケットを受信した
ことを知らせる制御信号が送出されることによって、デ
ータ端末装置間でデータの送受信を互いに確認する。同
期方式では、受信側の伝送装置と送信側の伝送装置との
間で、伝送されるべきデータの各ビットに割当てられた
時間期間の長さに応じた一定周波数のクロック信号を用
いてデータの送信タイミングと受信タイミングとの同期
を取る。
【0009】図53は、ハンドシェイク方式で伝送制御
を行なう従来のインターフェース装置の構成を示す概略
ブロック図である。図53には、インターフェース装置
が、たとえば各々がデータ処理を実行するための装置の
1つとしてCPU(中央演算処理装置)を有する2つの
データ端末装置間に設けられて、これらのデータ端末装
置間でnビットのデータを並列伝送する場合が例示され
る。
【0010】図54は、図53のインターフェース装置
によるデータ伝送のタイミングを説明するためのタイミ
ングチャート図である。
【0011】以下、図53および図54を参照しなが
ら、従来のインターフェース装置の構成および動作につ
いて説明する。
【0012】図53を参照して、このインターフェース
装置900は、送信側データ端末装置902に接続され
た送信側データ伝送装置920と、受信側データ端末装
置904に接続された受信側データ伝送装置922と、
送信側データ伝送装置920および受信側データ伝送装
置922間に接続された、n本のデータ信号線DL1〜
DLn,制御信号線CL1およびCL2を含む。これら
のデータ信号線DL1〜DLn,制御信号線CL1およ
びCL2は、伝送路300を構成する。
【0013】送信側データ伝送装置920は、送信側デ
ータ端末装置902から同時に与えられたnビットのデ
ータを一時的に記憶した後データ信号線DL1〜DLn
に供給するためのデータ保持機構930と、制御信号線
CL2を介して供給された制御信号および送信側データ
端末装置902から供給された制御信号に応答してデー
タ保持機構930を制御する転送制御機構932とを含
む。
【0014】一方、受信側データ伝送装置922は、デ
ータ信号線DL1〜DLnを介して同時に供給されたn
ビットのデータを一時的に記憶した後受信側データ端末
装置904に与えるデータ保持機構950と、制御信号
線CL1を介して供給された制御信号および受信側デー
タ端末装置904から供給された制御信号に応答してデ
ータ保持機構950を制御する転送制御機構952とを
含む。
【0015】送信側データ端末装置902内のCPU9
06および、受信側データ端末装置904内のCPU9
08はいずれも、nビットのデータを同時に処理できる
ものとする。
【0016】データ端末装置902において、データ端
末装置904に伝送されるべきデータが発生すると、こ
のデータは、CPU906の制御下で、nビット単位で
送信側データ伝送装置920に与えられる。
【0017】以下、このnビットのデータ群をワードと
呼ぶ。
【0018】データ端末装置902から送信された1ワ
ードのデータをデータ伝送装置920が取込み可能な状
態であれば、つまり、送信側データ端末装置902への
制御信号SROが送信許可状態を示していれば、送信側
データ端末装置902のCPU906は、送信要求を発
生し1つのワードがデータ伝送装置920に供給される
と同時にデータ端末装置902からデータ伝送装置92
0内の転送制御機構932に制御信号SSOが入力され
るように動作する。
【0019】転送制御機構932は、この制御信号SS
Oに応答して、データ端末装置902に対して、データ
を受信したことを知らせるべく、制御信号SROを受信
状態にする。制御信号SROがこの様に変化した場合、
これをACKNOWLEDGE信号(以下単に「ACK
信号」と呼ぶ)と呼ぶ。
【0020】制御信号SROは、受信状態において、現
在データ端末装置902から送信されたデータを受信中
であることを示すとともにデータを受信中であるためデ
ータ端末装置902に次のデータの送信の禁止を指示す
る。つまり、制御信号SROは、送信側の回路に、受信
側の回路がデータを取込むことができる状態であること
を示す送信可能状態と、送信側の回路に、受信側の回路
がデータを受信中であること、および次のデータの送信
の禁止を示す受信状態(送信禁止状態とも呼ぶ)とを取
る。
【0021】同様に、受信側データ伝送装置922から
制御信号線CL2を介してデータ伝送装置920に与え
られる制御信号/RIは、データ伝送装置922がデー
タ伝送装置920からのデータを取込み可能な状態であ
ることを示す送信許可状態と、データ伝送装置922が
データを受信中であることおよび、データ伝送装置92
0からの次のデータの送信の禁止を示す受信状態とを取
る。
【0022】なお、本願明細書において、信号名を表わ
す記号の前に付加された「/」は、その信号がローアク
ティブであることを示す。これは、図面では記号に付加
されたオーバーバーで示される。
【0023】転送制御機構932は、データ伝送装置9
22からの制御信号/RIが送信許可状態となったこと
に応答してデータ伝送装置920からデータ伝送装置9
22へのデータの送信が開始されるようにデータ保持機
構930を制御する。
【0024】このように、転送制御機構932は、制御
信号SSOに応答して、データ伝送装置922からの制
御信号/RIが送信許可状態であれば、データ保持機構
930にnビットのデータの取込みおよび記憶を指示す
るとともに、データ伝送装置922にデータ送信の開始
を知らせるための制御信号/COを出力し、さらに、デ
ータ伝送装置920をデータ端末装置902からのデー
タを受信可能な待機状態とすべく、制御信号SROを受
信状態から送信許可状態に戻す。これによって、データ
保持機構930はデータ端末装置902からの1つのワ
ードを出力バッファ934に出力するので、1つのワー
ドを構成するnビットのデータが出力バッファ934を
介して同時にn本のデータ信号線DL1〜DLnに送出
され、かつ、送信信号が出力バッファ936を介して制
御信号線CL1に送出される。以下、制御信号SSO,
SSI,/CI,および/COを送信信号とも呼ぶ。
【0025】本例において、送信信号は、ローアクティ
ブな信号であり、ローレベルとなることで、送信側装置
から受信側装置へのデータの送信が行なわれることを示
す。
【0026】データ信号線DL1〜DLnに送出された
nビットデータDOは、受信側伝送装置922におい
て、入力バッファ954を介してデータ保持機構950
に入力される。一方、制御信号線CL1に送出された送
信信号/COは、受信側データ伝送装置922におい
て、入力バッファ956を介して転送制御機構952に
入力される。
【0027】転送制御機構952は、入力バッファ95
6からの送信信号/CI(すなわち、送信側データ伝送
装置920の出力バッファ936の出力信号/CO)に
応答して、送信側データ伝送装置920への制御信号/
RO(/RI)を、受信状態にする。
【0028】したがって、データ伝送装置920からの
nビットのデータがデータ伝送装置922に受信される
と、送信側データ伝送装置920において、制御信号/
RIが送信禁止状態に切換わる。送信側転送制御機構9
32は、制御信号/RIの送信禁止状態への切換わりに
よって、データ伝送装置922がデータ伝送装置920
からのデータを受信したことを検知して、送信制御信号
を終了させる。
【0029】受信側転送制御機構952はデータ端末装
置904からの制御信号SRIが送信許可状態であると
き、送信信号/CIに応答してさらに、データ伝送装置
922からデータ端末装置904へのデータの送信が開
始されたことを示す制御信号SSIをデータ端末装置9
04に出力する。転送制御機構952は、データ伝送装
置922をデータ伝送装置920からの次のデータを受
信可能な待機状態とすべく、データ伝送装置920への
制御信号/ROを送信禁止状態から送信許可状態に切換
える。ほぼ同時に転送制御機構952は、データ保持機
構950に、入力バッファ954からのnビットのデー
タの取込みおよび記憶を指示する。
【0030】データ端末装置904内のCPU908は
制御信号SSIに応答して、データ伝送装置922がデ
ータ伝送装置920からの1ワード分のデータを受信し
たことを認識し、データ伝送装置922からのデータを
受信中であるときに受信状態の制御信号SRIが受信側
転送制御機構952に入力されるように動作する。この
ように、制御信号SRIは、データ端末装置904がデ
ータ伝送装置922からのデータを受信可能な状態であ
ることを示す送信許可状態と、データ端末装置904が
データを受信中であること、およびデータ伝送装置92
2からの次のデータ送信の禁止を示す受信状態とを取
る。以下、制御信号SRI,SRO,/RI,および/
ROを受信信号とも呼ぶ。
【0031】受信側転送制御機構952は、受信信号S
RIが受信状態となることにより、データ伝送装置92
0から送出された1ワード分のデータがデータ信号線D
L1〜DLnを介してデータ伝送装置922に入力され
データ保持機構950を介してデータ端末装置904に
送信されたことを認識して、送信制御信号を終了させ
る。
【0032】データ端末装置904は、データ伝送装置
922からのデータの受信および取込みの終了に応答し
て、データ伝送装置922への受信信号SRIを送信禁
止状態から送信許可状態に切換えて、データ伝送装置9
22からの次のデータの送信を許可するとともに、次の
データの受信が可能な待機状態となる。
【0033】本例では、受信信号もローアクティブな信
号である。受信信号がローレベルとなることで、この受
信信号を受ける回路から出力されたデータが次段の回路
に受信されたことをこの回路に知らせるとともに、この
回路に次のデータの送信の禁止を指示する。次段の回路
がデータを受信した後さらに次段の回路にデータを送信
できる状態となると、受信信号はハイレベルとなる。し
たがって、送信側の回路は、受信信号がハイレベルであ
ることによって次のデータの送信が許可されていること
を認識して、前段の回路から新たなデータの送信要求が
あれば、これに応答してこの新たなデータを送信するこ
とができる。
【0034】このように、送信側データ端末装置902
および送信側データ伝送装置920間では、制御信号S
SOおよびSROに応答してデータの送受信が実行さ
れ、送信側データ伝送装置920および受信側データ伝
送装置922間では、送信信号/CO(/CI)および
受信信号/RI(/RO)に応答してデータの送受信が
実行され、受信側データ伝送装置922および受信側デ
ータ端末装置904間では、制御信号SSIおよびSR
Iに応答してデータの送受信が実行される。
【0035】つまり、送信側装置間,送信側データ伝送
装置および受信側データ伝送装置間、ならびに、受信側
装置間で独立にデータの送受信が行なわれることによっ
て、データ端末装置902において発生されたデータが
1ワード単位で順次受信側データ端末装置904に取込
まれ処理される。
【0036】送信信号/CO(/CI)は、図54
(a)に示されるように、1ワード分のデータがデータ
端末装置902からデータ伝送装置920および922
を介してデータ端末装置904に受信され取込まれるの
に必要な時間を経て、次の1ワード分のデータがデータ
端末装置902から送信し始められるまでの期間(1サ
イクルタイムと呼ぶ)において、データ伝送装置920
からのデータ送信の開始時点でまずローレベルとなる。
受信信号/RI(/RO)が、このデータがデータ伝送
装置922に受信され取込まれたことを示すローレベル
となったことに応答してハイレベルに戻るまでの期間τ
1中、送信信号/CO(/CI)はローレベルに保持さ
れる。
【0037】また、受信信号/RI(/RO)は、図5
4(b)に示されるように、ローレベルの送信信号/C
O(/CI)に応答したデータ伝送装置922の動作に
よりローレベルとなり、データ伝送装置922がデータ
伝送装置920から受けたデータを次段のデータ端末装
置904に送信し始めるまでの期間τ3中、ローレベル
に保持される。
【0038】送信信号/CO(/CI)は、データ伝送
装置920から出力されたデータがデータ伝送装置92
2に受信されたことを示すローレベルの受信信号/RI
(/RO)に応答してハイレベルとなる。その後、送信
信号/CO(/CI)はデータ伝送装置922が次段の
データ端末装置904にデータの送信を開始して受信信
号/RI(/RO)が、データ伝送装置920からの次
のデータの送信を許可するハイレベルに戻るまでの期間
中、ハイレベルに保持される。かつ、送信信号/CI
(/CO)は、データ伝送装置922がデータ伝送装置
920からの次のデータを受けることができる待機状態
であるときにデータ端末装置902で次のデータの送信
要求が発生するまでの期間τ2、ハイレベルにある。
【0039】具体的には送信信号/COは、データ端末
装置902からデータ伝送装置920に1ワード分のn
ビットデータが供給されるたびに、すなわち、転送制御
機構932に制御信号SSOが与えられるたびに、デー
タ伝送装置920がデータ送信を開始し、データ伝送装
置922からローレベルの受信信号/RI(/RO)が
返されるまでの期間τ1だけローレベルとなる。送信信
号/COは、データ伝送装置920からデータが送信さ
れ、データ伝送装置922がこのデータを確実に受信し
たことを認識して、データ伝送装置920からデータ伝
送装置922への次のワードの送信に備えてハイレベル
に戻される。データ伝送装置920への受信信号/RO
も、データ伝送装置922が次段のデータ端末装置90
4へのデータ送信を開始すると同時にハイレベルに戻さ
れるので、データ伝送装置920は、以後、データ端末
装置902からデータの送信要求があれば、これに応答
して次のデータの送信を開始する。
【0040】データ伝送装置920からデータ信号線D
L1〜DLnへのデータ信号の送出は、送信信号/CO
の立下がりに応答して行なわれる。したがって、データ
端末装置904に送信されるべき複数のワードがデータ
端末装置902において連続的に発生した場合、データ
信号線DL1〜DLn上のデータDO(DI)は、図5
4(c)に示されるように、送信信号/COの立下がり
に応答して次のワードを構成するnビットデータに切換
わる。
【0041】つまり、送信信号/COの1サイクルタイ
ム毎に、1番目のワード,2番目のワード,…,k番目
のワード,k+1番目のワード,…がデータ信号線DL
1〜DLnに現われる。
【0042】一方、受信信号/RIは、ローレベルの送
信信号/COが受信側データ伝送装置922の転送制御
機構952に与えられたことに応答してローレベルとな
り、データ伝送装置922がデータ伝送装置920から
1ワード分のデータを受信したことを示す。このため、
受信信号/RIは、図54(b)に示されるように、送
信信号/COの立下がりよりも、制御信号線CL1にお
ける信号時間や、データ伝送装置922内における信号
処理時間などによって決まる長さの時間期間だけ遅れ
て、予め定められた期間τ3だけローレベルとなる。
【0043】送信側データ伝送装置920において転送
制御機構932は入力バッファ938からの受信信号/
RIがローレベルとなったことに応答して、送信信号/
COをハイレベルに戻す。これによって、送信側データ
伝送装置920は、次のワードの送信に備えることがで
きる。
【0044】上記説明において、インターフェース装置
900は、互いに遠く離れた2つのデータ端末装置90
2,904間に設けられるので、インターフェース装置
900を構成する各データ伝送装置920,922は対
応するデータ端末装置902,904とは独立に設けら
れるとともに、伝送路300は少なくとも(n+2)本
の信号線を含むケーブルによって構成される。しかしな
がら、このような構成のインターフェース装置は、デー
タ処理機能を有するあらゆる回路および装置間でのデー
タ伝送のために用いられ、その用途に応じて、データ伝
送装置および伝送路がどのような形でこれらの回路また
は装置間に設けられるかが決定される。
【0045】たとえば、図53において、インターフェ
ース装置900がデータ処理機能を有する1チップの半
導体集積回路装置間でのデータ伝送のために設けられる
場合を考える。すなわち、図53において各データ端末
装置902,904が1つの半導体基板上に形成された
回路で構成される。データ伝送装置920はデータ端末
装置902を構成する回路と同一の半導体基板上に形成
された回路で構成される。同様に、データ伝送装置92
2はデータ端末装置904を構成する回路と同一の半導
体基板上に形成された回路で構成される。つまり、送信
側データ端末装置902および送信側データ伝送装置9
20と、受信側データ端末装置904および受信側デー
タ伝送装置922とがそれぞれ、1チップのICで構成
される。このため、伝送路300は、これらのICの出
力ピンによって構成される。各データ信号線DL1〜D
Ln,各制御信号線CL1,CL2がいずれも、ICの
出力ピン1本に相当する。
【0046】上記のように、従来のインターフェース装
置によれば、データ処理機能を有する2つの装置(また
は回路)間での並列伝送方式によるデータ伝送は、予め
定められたビット長のデータを1単位として、1単位毎
に、1単位を構成するデータのビット数と同数のデータ
信号線を介して行なわれる。さらに、1単位を構成する
各ビットのデータの伝送は、予め定められた一定長の時
間期間に行なわれる。
【0047】このため、データ処理機能を有する装置
(または回路)間における単位時間あたりのデータ伝送
量を増加させるためには、インターフェース装置を構成
するデータ伝送装置間のデータ信号線数を増加させた
り、これらのデータ伝送装置そのものの信号処理速度を
向上させるなどの手法が従来よりとられてきた。
【0048】たとえば図53において、データ端末装置
902および904間における単位時間あたりのデータ
伝送量を増加させる方法として、データ伝送装置920
からデータ伝送装置922に同時に伝送され得るデータ
のビット数を増加させる方法および、各ビットのデータ
が対応する信号線DL1〜DLnを介してデータ伝送装
置922に到達するのに要する時間を短縮する方法など
が考えられる。
【0049】前者の方法で単位時間あたりのデータ伝送
量の増大を実現するには、1ワード分のデータをデータ
伝送装置920からデータ伝送装置922に同時に送出
するためのデータ信号線DL1〜DLnの数n、データ
保持機構930および950の各々の入力信号線数およ
び出力信号線数nを増加させればよい。
【0050】このような信号線の数を従来のm倍にすれ
ば(m>1)、データ伝送装置920からデータ伝送装
置922に同時に(m×n)ビットのデータ、つまり、
mワード分のデータ(1ワードのビット長をnビットと
した場合)を、送信信号/COの1サイクルタイム内に
伝送することができる。したがって、単位時間あたりの
データ伝送量が従来のm倍に増加する。
【0051】後者の方法で単位時間あたりのデータ伝送
量の増大を実現するためには、図54を参照して、送信
信号/COの1サイクルタイムを短縮して、1ワードを
構成するnビットのデータがデータ信号線DL1〜DL
n上にある期間の長さ(τ1+τ2)を短くすればよ
い。
【0052】たとえば、送信信号/COの1サイクルタ
イムの長さを従来のm分の1(m>1)にすれば、nビ
ットで構成される1ワード分のデータをk回データ伝送
装置920からデータ伝送装置922に伝送するのに要
する従来の時間(k×(τ1+τ2))内に、nビット
で構成される1ワード分のデータを(m×k)回データ
伝送装置920からデータ伝送装置922に伝送するこ
とができる。したがって、単位時間あたりのデータ伝送
量が従来のm倍となる。
【0053】ただし、データ伝送装置920からデータ
伝送装置922へのデータ伝送速度は、データ信号線D
L1〜DLnの特性,送信側データ伝送装置920のデ
ータ出力速度や内部における信号処理速度,受信側デー
タ伝送装置922の入力データに対する処理速度などに
よって決定されるので、無限に大きくすることはできな
い。
【0054】つまり、送信信号/COの1サイクルタイ
ムを、データ保持機構930から出力された1ビットの
データが出力バッファ934,対応するデータ信号線D
L1〜DLn,入力バッファ954を介してデータ保持
機構950に取込まれるのに要する時間以下に短縮する
と、送信信号/COの立下がりに応答してデータ信号線
DL1〜DLnにデータ伝送装置920から送出された
各ビットのデータは、送信信号/COが次に立下がるま
でに、受信側データ伝送装置922において完全には取
込まれない。したがって、送信信号/COの1サイクル
タイムの長さは、このような時間以上である必要があ
る。
【0055】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、データ
処理機能を有する装置(または回路)間での単位時間あ
たりのデータ伝送量の向上は、1回に伝送され得るデー
タのビット数の増大および、データ伝送装置間での1回
のデータ伝送に要する時間の短縮という2つの方向から
図られてきた。
【0056】しかしながら、前者の方向から単位時間あ
たりのデータ伝送量の増大を図るためには、データ伝送
装置間のデータ信号線数およびデータ伝送装置内の信号
線数を増加させる必要がある。
【0057】このため、このような面から単位時間あた
りのデータ伝送量が増加されたインターフェース装置を
用いたシステムは、従来に比べ、装置(回路)間を接続
するコネクタの配線数,装置(回路)内部の信号線数,
装置(回路)の入出力端子数などの増加,これに伴うI
Oドライバを含む装置(回路)の規模の増大によるコス
ト高、大型化等を招来する。
【0058】たとえば図53において、データ伝送装置
920がデータ端末装置902と同一チップ上に形成さ
れた集積回路装置であり、データ伝送装置922がデー
タ端末装置904と同一チップ上に形成された集積回路
装置である場合を考える。データ信号線DL1〜DLn
を構成する、これらの集積回路装置のパッケージのIO
ピン数が増大する。これに伴い、データ保持機構930
および出力バッファ934間の信号線数の増大によっ
て、送信側データ伝送装置920が形成された集積回路
チップの面積が増大し、データ保持機構950および入
力バッファ954間の信号線数の増大によって受信側デ
ータ伝送装置922が形成された集積回路チップの面積
が増大する。
【0059】しかしながら、このようなチップ面積の増
大や入出力ピン数の増大は、集積回路装置に近年益々強
く要求されつつある小型化や低コスト化に反し、好まし
くない。
【0060】一方、後者の面から単位時間あたりのデー
タ伝送量の増大を図る場合には、データ伝送装置間での
データ伝送速度を向上させる必要がある。しかし、この
伝送速度は、前述のように、データ伝送装置間を接続す
るデータ信号線の特性や、送信側データ伝送装置内部お
よび受信側データ伝送装置内部における信号処理速度,
送信側データ伝送装置のデータ出力速度,受信側データ
伝送装置のデータ受信速度など種々の条件によって決定
される。
【0061】このため、データ伝送装置間でのデータ伝
送を制御するための種々の制御信号、たとえばクロック
信号を発生するための回路を、より高速かつ高精度な動
作を実現する回路で作成する必要が生じる。また、デー
タ伝送装置の内部回路におけるインピーダンス,インダ
クタンス等の回路条件を従来よりも厳しく制限する必要
がある。
【0062】それゆえ、特別な回路設計技術やプロセス
技術の導入が必要となる。したがって、このような方法
で単位時間あたりのデータ伝送量の増大を図ることはそ
れほど容易ではない。
【0063】近年、データ端末装置として用いられる情
報処理装置のデータ処理能力の向上に伴い、データ端末
装置が同時に処理できるデータ量が増加しつつある。こ
のため、従来のインターフェース装置を用いてこのよう
なデータ処理能力の高いデータ端末装置間でデータ伝送
を行なうと、データ端末装置が本来の処理能力を十分に
発揮できない場合があった。
【0064】たとえば、図53を参照して、各データ端
末装置902,904内のCPU906,908が、デ
ータ伝送装置920および922間で一度に転送され得
るデータ量(nビット)の2倍のデータを一括して処理
するように構成される場合を想定する。
【0065】このような場合、送信側データ端末装置9
02のCPU906においてデータ端末装置904に送
信されるべき2nビットのデータが発生しても、この2
nビットのデータはデータ伝送装置920からデータ伝
送装置922に1回に転送されるのではなくnビットず
つ転送される。このため、この2nビットのデータは、
インターフェース装置900によって、データ端末装置
904に、送信信号/COの2サイクルタイムに相当す
る時間かかって伝送される。
【0066】一方、受信側データ端末装置904のCP
U908も、2nビットの入力データを一括して処理す
るように構成されるので、送信信号/COの2サイクル
タイムに相当する時間期間毎にしかデータ処理動作を実
行することができない。
【0067】すなわち、受信側データ端末装置904
は、受信側データ伝送装置922から1ワード分のデー
タを供給されてから、次の1ワード分のデータを供給さ
れるまで処理動作を実行することができず待機状態とな
る。このため、受信側データ端末装置904のデータ処
理速度は、見かけ上、本来の速度の2分の1程度とな
る。この結果、これらのデータ端末装置902,904
およびインターフェース装置900によって構成される
システム全体のデータ処理速度は、データ端末装置90
2,904のデータ処理能力の向上にもかかわらずあま
り向上されないという現象が生じる。
【0068】したがって、システム全体のデータ処理速
度の向上を実現するためには、インターフェース装置の
単位時間あたりのデータ伝送量のより一層の増大が望ま
れる。また、単位時間あたりのデータ伝送量を増大して
も、データ伝送の信頼性は保たれる必要がある。
【0069】それゆえに、請求項1、8および10に記
載の発明の目的は、上記のような課題を解決し、システ
ムのコスト高や、システムを構成する装置の外部端子
や,内部配線,回路面積,パッケージサイズなどの著し
い増大や、特別な回路設計技術やプロセス技術の導入を
要求することなく、単位時間あたりのデータ伝送量が増
大されたインターフェース装置を提供することである。
【0070】さらに、請求項2ないし7、9、11ない
し13に記載の発明の目的は、上述のような問題を招く
ことなく、単位時間あたりのデータ伝送量を増大し、か
つデータ伝送の信頼性を保つことができるインターフェ
ース装置を提供することである。
【0071】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、第1複数個のデータを同時に出力するこ
とができる第1データ処理手段から第1複数個のデータ
を同時に処理することができる第2データ処理手段への
データ伝送を前記第1データ処理手段が発する転送要求
信号と、前記転送要求信号に応答して前記第2データ処
理手段が発する応答信号とによって構成される制御信号
に応答して行なうインターフェース装置であって、第1
データ手段から同時に出力された第1複数個のデータ
、応答信号の許可期間と非許可期間とにより切替え
て、複数のデータグループに分割する分割手段と、第2
データ処理手段に供給すべき第1複数個のデータを一時
的に記憶する記憶手段と、分割された複数のデータグル
ープを、転送要求信号の開始信号と終了信号とに応じ
て、記憶手段の互いに異なる領域に伝達する伝達手段と
を備える。各データグループは、第2複数個のデータを
含む。本発明にかかるインターフェース装置は、さら
に、記憶手段に記憶されたデータを制御信号の1周期毎
に一括して第2データ処理手段に供給する供給手段を備
える。
【0072】請求項2に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、第1複数個のデータを同時に出力するこ
とができる第1データ処理手段から、第1複数個のデー
タを同時に処理することができる第2データ処理手段へ
のデータ伝送を、第1データ処理手段が発する転送要求
信号と、転送要求信号に応答して第2データ処理手段が
発する応答信号とによって構成される制御信号によって
制御されて行なうインターフェース装置であって、制御
信号に応答して、第1データ処理手段により同時に出力
された第1複数個のデータを、各々が第2複数個のデー
タを有する複数のデータグループに分割するための分割
手段と、第2データ処理手段に供給すべき第1複数個の
データを一時的に記憶するための記憶手段と、分割手段
により分割された複数のデータグループを、制御信号の
1周期内に時間順次に選択して、記憶手段の互いに異な
る領域に伝達するための伝達手段と、記憶手段により記
憶されたデータを、制御信号の1周期毎に一括して第2
データ処理手段に供給するための供給手段とを備える。
インターフェース装置は、伝達手段に関連して設けら
れ、伝達手段により記憶手段に伝達されるデータグルー
プが、先行するデータグループから、後続するデータグ
ループに確定的に変化したか否かを検出して、検出信号
を出力するための検出手段と、検出信号に応答して、伝
達手段によるデータの伝達を制御するための伝達制御信
号を発生するための伝達制御手段とをさらに含む。
【0073】請求項3に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、請求項に記載のインターフェース装置
であって、伝達手段は、分割手段の出力に入力が接続さ
れ、制御信号に応答して、制御信号の1周期以内に分割
手段の出力を時間順次に選択して出力するための選択手
段と、記憶手段の互いに異なる記憶領域に対応して1つ
ずつ設けられ、選択手段により時間順次に選択されて出
力されるデータグループの対応する1つを受信して、対
応する互いに異なる記憶領域に伝達するための複数個の
データグループ伝達手段と、選択手段の出力をデータグ
ループ伝達手段の入力に接続するための伝送路と、転送
要求信号に応答して、複数個のデータグループ伝達手段
を制御信号の1周期以内で所定の順序で時間順次に選択
して、伝送路を介して伝達されるデータグループを受信
させるための多重化伝達制御手段とを含む。
【0074】請求項4に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は請求項3に記載のインターフェース装置で
あって、選択手段の出力に関連して設けられ、選択手段
により出力されるデータグループが、先行するデータグ
ループから、後続するデータグループに確定的に変化し
たか否かを検出して、第1の検出信号を出力するための
手段と、第1の検出信号と転送要求信号とに応答して、
多重化伝達制御手段による受信を制御するための第1の
伝達制御信号を多重化伝達制御手段に向けて出力するた
めの送信制御手段さらに含む。
【0075】請求項5に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、請求項4に記載のインターフェース装置
であって、データグループ伝達手段の入力に関連して設
けられ、データグループ伝達手段に入力されるデータグ
ループが、先行するデータグループから、後続するデー
タグループに確定的に変化したか否かを検出して、第2
の検出信号を出力するための第2の検出手段第1の
伝達制御信号と第2の検出信号とに応答して、多重化伝
達制御手段による受信を制御するための第2の伝達制御
信号を発生して多重化伝達制御手段に与えるための受信
制御手段をさらに含む。
【0076】請求項6に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、請求項3に記載のインターフェース装置
であって、データグループの伝達手段の入力に関連して
設けられ、データグループ伝達手段に入力されるデータ
グループが、先行するデータグループから、後続するデ
ータグループに確定的に変化したか否かを検出して、検
出信号を出力するための検出手段転送要求信号と検
出信号とに応答して、多重化伝達制御手段による受信を
制御するための伝達制御信号を発生して多重化伝達制御
手段に与えるための受信制御手段さらに含む。
【0077】請求項7に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載のイ
ンターフェース装置であって、記憶手段の出力に関連し
て設けられ、記憶手段へのデータの伝達が正常に行なわ
れているか否かを検出して動作検出信号を出力するため
の手段と、動作検出信号に応答して、インターフェース
装置から第1のデータ処理手段への応答を制御するため
の応答制御手段とをさらに含む。
【0078】請求項8に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置は、第1複数個のデータを同時に出力するこ
とができるデータ処理手段からの外部へのデータ伝送
を、データ処理手段が発する転送要求信号と、転送要求
信号に応答して受信側の装置が発する応答信号とによっ
て構成される制御信号によって制御されて行なうため
に、データ処理手段の出力部分に設けられる。このイン
ターフェース装置は、制御信号に応答して、データ処理
手段により同時に出力された第1複数個のデータを、
答信号の許可期間と非許可期間とにより切替えて、各々
が第2複数個のデータを有する複数のデータグループに
分割するための分割手段と、分割手段により分割された
複数のデータグループを、転送要求信号の開始信号と終
了信号とに応じて選択して、外部に出力するための選択
手段とを備える。
【0079】請求項9に記載のインターフェース装置
は、第1複数個のデータを同時に出力することができる
データ処理手段からの外部へのデータ伝送を、データ処
理手段が発する転送要求信号と、転送要求信号に応答し
て受信側の装置が発する応答信号とによって構成される
制御信号によって制御されて行なうために、データ処理
手段の出力部分に設けられるインターフェース装置であ
って、制御信号に応答して、データ処理手段により同時
に出力された第1複数個のデータを、各々が第2複数個
のデータを有する複数のデータグループに分割するため
の分割手段と、分割手段により分割された複数のデータ
グループを、制御信号の1周期内に時間順次に選択し
て、外部に出力するための選択手段とを備える。インタ
ーフェース装置は、選択手段の出力に関連して設けら
れ、選択手段により出力されるデータグループが、先行
するデータグループから、後続するデータグループに確
定的に変化したか否かを検出して、検出信号を出力する
ための検出手段と、検出信号と転送要求信号とに応答し
て、受信側の装置との間のデータ伝送を制御するための
伝達制御信号を前記受信側の装置に出力するための伝送
制御手段とをさらに含む。
【0080】請求項10に記載のインターフェース装置
は、第1複数個のデータを同時に処理することができる
データ処理手段への送信側の装置からのデータ伝送を、
送信側の装置が発する転送要求信号と、転送要求信号に
応答してデータ処理手段が発する応答信号とによって構
成される制御信号によって制御されて行なうためにデー
タ処理手段の入力部分に設けられる。データ処理手段が
同時に処理すべき第1複数個のデータは、応答信号の許
可期間と非許可期間とにより切替えられ、各々が第2複
数個のデータを有する複数のデータグループに分割され
て、制御信号の1周期内に時間順次にインターフェース
装置に入力される。このインターフェース装置は、デー
タ処理手段に供給すべき第1複数個のデータを一時的に
記憶するための記憶手段と、分割して入力された複数の
データグループを、転送要求信号の開始信号と終了信号
とに応じて、記憶手段の互いに異なる記憶領域に伝達す
るための伝達手段と、記憶手段により記憶されたデータ
を、制御信号の1周期毎に一括してデータ処理手段に供
給するための供給手段とを備える。
【0081】請求項11に記載の発明にかかるインター
フェース装置は、請求項10に記載のインターフェース
装置であって、伝達手段は、記憶手段の互いに異なる記
憶領域に対応して1つずつ設けられ、時間順次に入力さ
れるデータグループの対応する1つを受信して、対応す
る互いに異なる記憶領域に伝達するための複数個のデー
タグループ伝達手段と、転送要求信号に基づいて、複数
個のデータグループ伝達手段を制御信号の1周期内で所
定の順序で時間順次に選択して、入力されるデータグル
ープを受信させるための多重化伝達制御手段とを含む。
【0082】請求項12に記載の発明にかかるインター
フェース装置は、請求項11に記載のインターフェース
装置であって、データグループ伝達手段の入力に関連し
て設けられ、データグループ伝達手段に入力されるデー
タグループが、先行するデータグループから、後続する
データグループに確定的に変化したか否かを検出して、
検出信号を出力するための検出手段と、制御信号と検出
信号とに応答して、多重化伝達制御手段による受信を制
御するための伝達制御信号を発生して多重化伝達制御手
段に与えるための受信制御手段をさらに含む。
【0083】請求項13に記載の発明にかかるインター
フェース装置は、請求項10ないし12のいずれかに記
載のインターフェース装置であって、記憶手段の出力に
関連して設けられ、記憶手段へのデータの伝達が正常に
行なわれているか否かを検出して動作検出信号を出力す
るための手段と、動作検出信号に応答して、送信側の装
とインターフェース装置との間のデータ伝送を制御す
るための伝送制御手段とをさらに含む。
【0084】
【作用】請求項1に記載の発明にかかるインターフェー
ス装置は上記のように構成されるので、送信側である第
1データ処理手段から同時に出力された第1複数個のデ
ータが分割手段および伝達手段の動作によって、転送要
求信号と応答信号とによって構成される制御信号の1周
期内における応答信号の許可期間と非許可期間とにより
切替えられて、第2複数個ずつ順に、記憶手段に並列伝
送される。さらに、制御信号の1周期内に並列伝送され
たすべてのデータグループはこの記憶手段によって取込
まれた後、供給手段によって一括して受信側である第2
データ処理手段に与えられる。したがって、制御信号の
1周期内に送信側の第1データ処理手段から同時に出力
された複数のデータはすべて制御信号の1周期内に、こ
のデータの数(第1複数個)よりも少ない数(第2複数
個)のデータ信号線を介して受信側の第2データ処理手
段に伝送される。
【0085】請求項2に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置では、さらに、伝達されるデータグループ
が、先行するデータグループから後続するデータグルー
プに確定的に変化したか否かが検出され、それによって
検出信号が出力される。この検出信号によりデータの伝
達が制御されるために、伝達手段による記憶手段へのデ
ータの伝達が、より確実に行なわれる。
【0086】請求項3に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置では、分割手段の出力が時間順次に選択され
て伝送路を介してデータグループ伝達手段に伝達され、
多重化伝達制御手段によって対応するデータグループ伝
達手段により受信される。データの伝送路としては、基
本的には分割手段の出力と同じ幅のデータ信号線を用い
らればよく、多数ビットのデータを伝送する場合にもよ
り少ないデータ信号線を用いることによりデータの伝達
が行なえる。
【0087】請求項4に記載のインターフェース装置で
はさらに、選択手段により出力されるデータグループ
が、先行するものから後続するものに確定的に変化した
か否かが検出され、確定的に変化した場合にのみ第1の
伝達制御信号が多重化伝達制御手段に向けて出力され
る。したがって、多重化伝達制御手段では確定的に変化
したデータグループを受信することができる。
【0088】請求項5に記載のインターフェース装置で
はさらに、データグループ伝達手段に入力されるデータ
グループが、先行するものから後続するものに確定的に
変化したか否かが検出され、その検出結果に応じて多重
化伝達制御手段による伝達の制御が行なわれる。データ
グループ伝達手段に入力されるデータが確定的に変化し
た場合にのみ、データグループ伝達手段によるデータの
受信が行なえるので、データの受信が確実となる。
【0089】請求項6に記載のインターフェース装置で
は、請求項3に記載の作用に加え、データグループ伝達
手段に入力されるデータグループが、確定的に変化した
ことが検出された場合に、多重化伝達制御手段によりデ
ータグループ伝達手段による受信の制御を行なうことが
できる。
【0090】請求項7に記載の装置では、記憶手段への
データの伝達が正常に行なわれているか否かが検出さ
れ、その検出結果によりデータ伝送が制御されるので、
データ処理手段との間でのデータ伝送が、より誤りなく
行なえる。
【0091】請求項8に記載のインターフェース装置で
は、データ処理手段から与えられる第1複数個のデータ
が、応答信号の許可期間と非許可期間とにより切替えら
、各々が第2複数個のデータを有する複数のデータグ
ループに分割され、これら分割された複数のデータグル
ープが、転送要求信号の開始信号と終了信号とに応じて
選択されて、選択手段により外部に出力される。データ
処理手段が処理した第1複数個のデータを外部に伝送す
る際に、第1複数個よりも少ない第2複数個のデータ信
号線を用いて出力することができる。
【0092】請求項9に記載の発明にかかるインターフ
ェース装置では、さらに、選択手段の出力するデータグ
ループが、確定的に変化したか否かが検出されて、その
検出結果により受信側の装置との間のデータ伝送が制御
される。
【0093】請求項10に記載のインターフェース装置
では、時間順次にインターフェース装置に入力される複
数のデータグループは、伝達手段により記憶手段の互い
に異なる記憶領域に伝達され、転送要求信号の開始信号
と終了信号とに応じて、記憶手段の互いに異なる記憶領
域に第1複数個のデータが記憶される。記憶された第1
複数個のデータは、一括してデータ処理手段に供給され
る。データ処理手段により処理されるべき第1複数個の
データは、第1複数個のよりも少ない第2複数個のデー
タ信号線を用いて外部からデータ処理手段に供給するこ
とが可能となる。
【0094】請求項11に記載のインターフェース装置
では、インターフェース装置に入力されるデータグルー
プが、多重化伝達制御手段の制御により対応するデータ
グループ伝達手段によって受信される。各データグルー
プ伝達手段は記憶手段の所定の記憶領域に対応して設け
られているために、各データグループを、記憶手段の所
定の領域に正しく与えることができる。
【0095】請求項12に記載のインターフェース装置
では、データグループ伝達手段に入力されるデータグル
ープが確定的に変化したか否かが検出され、その検出結
果によって多重化伝達制御手段によるデータグループ伝
達手段の制御が行なわれる。
【0096】請求項13に記載のインターフェース装置
では、記憶手段へのデータの伝達が正常に行なわれてい
るか否かが検出されその検出結果により送信側の装置
の間のデータ伝送が制御される。したがってデータ伝送
を誤りなく行なうことが可能になる。
【0097】
【実施例】[第1の実施例]図1は、本発明の一実施例
のインターフェース装置の構成を概念的に示す概略ブロ
ック図である。
【0098】図1には、本実施例のインターフェース装
置50が2つのデータ端末装置902,904間に設け
られた場合が例示される。
【0099】図2は、本実施例のインターフェース装置
による基本的なデータ伝送タイミングを説明するための
タイミングチャート図である。
【0100】以下、図1および図2を参照しながら、本
実施例のインターフェース装置の構成および動作につい
て概念的に説明する。
【0101】図1を参照して、本実施例のインターフェ
ース装置50は、送信側データ端末装置902と受信側
データ端末装置904との間に接続して用いられる。イ
ンターフェース装置50は、送信側データ伝送装置52
と、受信側データ伝送装置54と、この2つを結ぶデー
タ伝送路56とからなる。送信側データ伝送装置52は
送信側データ端末装置902の出力部分に接続して使用
される。受信側データ伝送装置54は、受信側データ端
末装置904の入力部分に接続されて使用される。この
2つのデータ伝送装置52、54は、伝送路56によっ
て相互に接続されている。
【0102】送信側データ伝送装置52は、2nビット
幅で、2出力(nビットずつ)を有するデータラッチ回
路60と、データラッチ回路60の2つの出力に入力が
接続され、制御端子に入力される選択信号に応答してい
ずれか一方のnビットの信号を選択して出力するための
マルチプレクサ62と、マルチプレクサ62から出力さ
れるnビットのデータの出力バッファ934と、転送制
御機構932と、転送制御機構932から出力される送
信信号の出力バッファ936と、受信側データ伝送装置
54から入力される受信信号をデータ転送機構932に
与えるための入力バッファ938とを含む。図1および
図53において、同一の部品には同一の参照符号および
名称が与えられている。したがって、ここではそれらに
ついての詳しい説明は繰返さない。明細書を通じて、同
一部品には同一の参照符号および名称が与えられる。
【0103】受信側データ伝送装置54は、送信側デー
タ伝送装置52から入力されるnビットのデータを一次
格納するための入力バッファ954と、入力バッファ9
54の出力に入力が接続されたnビットのデータラッチ
回路72と、nビットずつの2つの入力を有し、一方の
入力がデータラッチ回路72の出力に、他方の入力が入
力バッファ954の出力にそれぞれ接続された2nビッ
トのデータラッチ回路70と、転送制御機構952と、
送信信号の入力バッファ956と、受信信号の出力バッ
ファ958とを含む。データラッチ回路70の出力は2
nビット幅で受信側データ端末装置904に接続されて
いる。
【0104】データ伝送路56は、図53に示されるデ
ータ伝送路924と同一の構成である。ここで注意すべ
きことは、送信側データ端末装置902と受信側データ
端末装置904との間で伝送されるデータが2nビット
幅であるにも関わらす、送信側データ伝送装置52と受
信側データ伝送装置54との間を結ぶデータ伝送路DL
1〜DLnがnビット幅しか有さないことである。
【0105】マルチプレクサ62は、入力バッファ93
8からの受信信号/RIによって制御される。
【0106】データラッチ回路72は、入力バッファ9
56からの送信信号/CIによって制御される。
【0107】なお、データ端末装置902および904
の構成および動作も図53におけるそれと同様である。
【0108】ただし、送信側データ端末装置902のC
PU906および、受信側データ端末装置904のCP
U908はいずれも2ワード分のデータを同時に処理す
ることができるように構成されるものとする。ここで、
1ワード分のデータは、従来技術の説明の場合と同様
に、nビットデータとする。
【0109】したがって、データ端末装置902からデ
ータ端末装置904へのデータ伝送に際して、CPU9
06から送信側データ伝送装置52のデータラッチ回路
60には2nビットのデータが同時に供給される。
【0110】従来のデータ保持機構930(データラッ
チ回路などからなる)と異なり、データラッチ回路60
は、データ端末装置902から同時に与えられた2nビ
ットのデータを一時的に記憶した後、1ワード分ずつ分
割し、第1のワードを構成するnビットのデータおよび
第2のワードを構成するnビットのデータの2種類のデ
ータをそれぞれマルチプレクサ62の異なる入力端Aお
よびBに与える。これら分割された各ワードを以下デー
タグループとも呼ぶことにする。
【0111】さらに、従来のデータ保持機構950と異
なり、データラッチ回路70は、データラッチ回路72
から与えられたnビットのデータと入力バッファ954
から同時に与えられたnビットのデータとを一括して取
込み、受信側データ端末装置904に出力する。受信側
データ端末装置904のCPU908はデータラッチ回
路70から一括して与えられたこれら2nビットのデー
タを一括して処理する。
【0112】送信側データ端末装置902においてデー
タ端末装置904に送信されるべきデータが発生する
と、データ端末装置902からデータ伝送装置52に
は、これらのデータが2nビット単位で与えられるとと
もに、送信されるべきデータの発生を知らせる制御信号
SS0が与えられる。
【0113】送信側データ伝送装置52において、転送
制御機構932は、この制御信号SSOに応答して、制
御信号SROを受信状態にする。かつ、転送制御機構9
32は、受信側データ伝送装置54が送信側データ伝送
装置52からのデータを受入れることができる状態、す
なわち送信許可状態であれば(つまり、受信側データ伝
送装置54の転送制御機構952から送信側データ伝送
装置52の転送制御機構932に与えられる受信信号/
RIが送信許可状態であれば)、データラッチ回路60
に入力データの取込み・記憶および出力を指示するとと
もに、受信側データ伝送装置54へのデータ送信を開始
させる。これによって、データ端末装置902からデー
タ伝送装置52に与えられた2nビットのデータは、2
つのデータグループ(ワード)に分割されてマルチプレ
クサ62に与えられる。
【0114】マルチプレクサ62は、入力バッファ93
8からの受信信号/RIに応答して、入力端Aに与えら
れたnビットのデータおよび入力端Bに与えられたnビ
ットのデータのうちのいずれか一方を選択して出力バッ
ファ934に与える。
【0115】たとえば、マルチプレクサ62は入力バッ
ファ938の出力信号/RIがハイレベルである期間に
は、入力端Aに与えられたnビットのデータ、すなわ
ち、第1ワードのデータを選択し、入力バッファ938
の出力信号/RIがローレベルである期間には、入力端
子Bに与えられたnビットのデータ、すなわち、第2ワ
ードのデータを選択する。
【0116】したがって、データ伝送装置52および5
4間を接続するデータ信号線DL1〜DLnに現われる
データDO(DI)は、図2(c)に示されるように、
受信信号/RI(図2(b)参照)の立上がりに応答し
て第1ワードのデータに切換わり、受信信号/RIの立
下がりに応答して第2ワードのデータに切換わる。
【0117】データ信号線DL1〜DLnを介してデー
タ伝送装置54に同時に入力されたnビットのデータD
Iは、入力バッファ954を介してデータラッチ回路7
2の入力およびデータラッチ回路70の一方の入力(下
位nビット)に与えられる。
【0118】データラッチ回路72は入力バッファ95
4の出力データのうち、マルチプレクサ64の一方の入
力端Aから入力されたもののみをnビット単位で記憶す
るように、入力バッファ956からクロック端子に与え
られる送信信号/CI(/CO)によって制御される。
【0119】たとえば、データラッチ回路72は入力バ
ッファ956の出力信号/CIの立ち上がりエッジで
(又は信号/CIがローレベルである期間に)、入力バ
ッファ956から同時に出力されたnビットのデータを
取込み記憶し出力するように動作する。
【0120】データラッチ回路70は、転送制御機構9
52によって制御されて、入力バッファ956からの送
信信号/CIの1サイクルタイムにおいてデータラッチ
回路72からのnビットの出力データと入力バッファ9
54からのnビットの出力データとを同時に取込んで記
憶するとともにデータ端末装置904に一括して出力す
る。
【0121】一方、データ伝送装置52からデータ伝送
装置54にデータが送信されたことを示すローベルの送
信信号/CIが転送制御機構952に入力されると、デ
ータ伝送装置54がデータ伝送装置52からのデータを
受信したことをデータ伝送装置52に知らせるべく、デ
ータ伝送装置52の転送制御機構932への受信信号/
ROをローレベルとする。このため、受信信号/RO
は、図2(b)に示されるように、従来と同じく、送信
信号/CIの立下がりから一定時間遅れてローレベルと
なる。また、データ伝送装置52の転送制御機構932
は、データ伝送装置54の転送制御機構952からのロ
ーレベルの受信信号/RIによって、データ伝送装置5
4がデータを受信したことを認識して、データ伝送装置
54の転送制御機構952への送信信号/COをハイレ
ベルに戻して、データ伝送装置52からデータ伝送装置
54へのデータ送信を終了させる。
【0122】したがって、送信側データ伝送装置52に
おいて、受信信号/RIがハイレベルの期間にマルチプ
レクサ62は、nビットの第1ワードを選択し、送信信
号/COがローレベルとなると同時にデータ信号線DL
1〜DLnにこれを送出する。受信側データ伝送装置5
4では、データ伝送装置52からのローレベルの送信信
号/CIに応答して、データラッチ回路72がnビット
の第1ワードを取込み出力して、データラッチ回路70
への入力セットアップが行なわれる。
【0123】また、データ伝送装置54からローレベル
の受信信号/ROが出力されると、データ伝送装置52
において、ローレベルの受信信号/RIに応答して、マ
ルチプレクサ62が、nビットの第2ワードを選択し
て、データ信号線DL1〜DLnを介してデータ伝送装
置54に送出する。
【0124】データ伝送装置52がデータ伝送装置54
からのローレベルの受信信号/RIを受信すると、転送
制御機構932が、送信信号/COをハイレベルに戻す
ので、受信側データ伝送装置54において、送信信号/
CIがハイレベルに立上がる。
【0125】送信側データ伝送装置54からの送信信号
/CIがハイレベルに立上がった後データ端末装置90
4からの受信信号SRIが送信許可状態であれば、受信
側転送制御機構952の動作によって、データ伝送装置
54からデータ端末装置904へのデータ送信が開始さ
れる。つまり、データラッチ回路70に入力されてい
る、データラッチ回路72からのnビットの第1ワード
と入力バッファ954からのnビットの第2ワードとが
一括して2nビットのデータとして同時にデータラッチ
回路70に取込まれデータ端末装置904に送信され
る。同時に、データ端末装置904への制御信号SSI
がローレベルとなって、データ端末装置904に、デー
タ伝送装置54からデータ端末装置904にデータが送
信されていることを知らせる。
【0126】データ端末装置904は、このローレベル
の送信信号SSIによって、データ伝送装置54からデ
ータ端末装置904にデータが送信されたことを認識し
て、ローレベルの受信信号SRIを出力する。データ伝
送装置54は、このローレベルの受信信号SRIによっ
て、データ端末装置904がデータ伝送装置54からの
データを確実に受信したことを認識して、制御信号SS
Iをハイレベルに戻す。
【0127】データ端末装置904は、データ伝送装置
54から受信したデータを完全に取込みデータ伝送装置
54からの次のデータを受信可能な待機状態になると、
受信信号SRIをハイレベルに戻して、データ伝送装置
54に、次のデータの送信が可能であることを知らせ
る。
【0128】この結果、送信側データ伝送装置52にお
いてデータラッチ回路60に同時に与えられた2nビッ
トのデータは、送信信号/COの立下がりに応答してデ
ータ信号線DL1〜DLnに、第1ワード,第2ワード
の順に送出される。
【0129】送信信号/CO(/CI)は、その1サイ
クルタイムにおいて、前半τ1でローレベルを示し後半
τ2では、受信信号/RIの立下がりに応答してハイレ
ベルを示す。したがって、送信側データ伝送装置52に
データ端末装置902から同時に与えられた2nビット
のデータを構成する第1ワードのデータおよび第2ワー
ドのデータは、それぞれ、送信信号/COの1サイクル
タイムと同じ長さの連続した時間期間の、受信信号/R
Iがハイレベルである前半および、受信信号/RIがロ
ーレベルである後半に、データ信号線DL1〜DLnを
介してデータ伝送装置54に伝送される。
【0130】このように、本実施例では、送信信号/C
Oの1サイクルタイムに相当する時間期間内に、2ワー
ド分のデータがデータ伝送装置52からデータ伝送装置
54に伝送される。
【0131】受信側データ伝送装置54では、データ信
号線DL1〜DLnを介して順に転送されてきた第1ワ
ードのデータがデータラッチ回路72に取込まれた後、
データ端末装置904からの受信信号SRIが送信許可
状態を示すハイレベルである場合に、送信側データ伝送
装置52からの送信信号/CIの立上がりに応答して入
力バッファ954からの第2ワードのデータとともにデ
ータラッチ回路70から一括して出力される。
【0132】送信側データ端末装置902においてデー
タ端末装置904に転送されるべきデータが複数パケッ
ト発生した場合(1パケットは2ワードで構成されるも
のとする)、以上のような回路動作がくり返されて、各
パケットのデータはデータ端末装置902からデータ端
末装置904に、インターフェース装置50を介して連
続的に転送される。
【0133】このように、本実施例によれば、データ伝
送装置52および54間でのデータ伝送を制御するため
の制御信号/COの1サイクルタイムに相当する時間期
間内に従来と異なり1ワード分のデータが2回、データ
伝送装置52からデータ伝送装置54に伝送される。こ
のため、データ伝送装置52,54のデータの入出力速
度や内部での信号処理速度等が従来と同一であり送信信
号/CO(/CI)の1サイクルタイムの長さが従来と
同一である場合、データ端末装置902および904間
における単位時間あたりのデータ伝送量が図53に示さ
れた従来のインターフェース装置が用いられた場合の2
倍となる。
【0134】一方、送信側データ伝送装置52と受信側
データ伝送装置54とを接続するデータ信号線DL1〜
DLnの本数は従来と同一である。したがって、データ
伝送装置52,54の入出力端子数の増大および、これ
に起因する前述のような問題は発生しない。
【0135】本実施例では、データ端末装置902,9
04が一括して処理することができるビット長のデータ
が送信側データ伝送装置52によって、2分割されて受
信側データ伝送装置54に連続的に送出されることによ
り、単位時間あたりのデータ伝送量の増大が図られた。
データ端末装置902,904において一括して処理さ
れ得るビット長のデータが、送信側データ伝送装置54
において、各々が同一のビット長を有する3つ以上の任
意の数のデータグループに分割され、これらのグループ
がたとえば送信信号/CO(/CI)の1サイクルタイ
ムに相当する時間期間内に時間順次に受信側データ伝送
装置54に送出されても、本実施例と同様の効果が得ら
れる。そうした実施例が、後に開示される。なお、デー
タグループの数は、2のべき乗であることが、回路の構
成を簡単にするうえで望ましい。
【0136】データ端末装置902,904がK×n
(Kは3以上の整数)ビットのデータを同時に処理する
ことができるように構成された場合、送信側データ端末
装置902から同時に出力されたK×nビットのデータ
は、送信側データ伝送装置52においてK個のグループ
に分割され、これらK個のグループがたとえば送信信号
/CO(/CI)の1サイクルタイムに相当する時間期
間内に時間順次に受信側データ伝送装置54に送出さ
れ、かつ、受信側データ伝送装置54においてこれらK
個のグループが元のK×nビットのデータとして受信側
データ端末装置904に同時に供給されれば、インター
フェース装置50によるデータ端末装置902および9
04間での単位時間あたりのデータ伝送量は従来のK倍
となる。
【0137】したがって、データ端末装置902,90
4として用いられる情報処理装置のデータ処理能力の向
上に、インターフェース装置50の単位時間あたりのデ
ータ伝送量を任意に適合させることができるので、デー
タ端末装置902,904のデータ処理能力を最大限に
生かすことができる。
【0138】このように、本実施例の概念を用いれば、
インターフェース装置50を構成するデータ伝送装置5
2,54間のデータ信号線数を増大させたり、データ伝
送装置52,54の設計技術やプロセス技術に特別な技
術を導入してデータ伝送装置52,54における信号処
理速度を向上させたりしなくても、単位時間あたりのデ
ータ伝送量を、データ端末装置902,904のデータ
処理能力に応じて十分に向上させることが可能となる。
【0139】この結果、システム全体のコスト高を招来
することなく、高速および高性能のデータ伝送が実現さ
れる。
【0140】図3は、上記実施例のインターフェース装
置の構成をより具体的に示す図である。図4は、図3に
示されたインターフェース装置によるデータ伝送のタイ
ミングを詳細に示すタイミングチャート図である。図4
には、データ端末装置904に供給されるべき複数の2
nビットデータが送信側データ端末装置902から連続
して出力される場合が例示される。図4において、送信
側データラッチ回路60にk番目に入力された2nビッ
トデータD0を構成する第1ワードのデータdAおよび
第2ワードのデータdBはそれぞれ、dA(k)および
dB(k)で表わされる。図5(a)、(b)は、図3
の転送制御機構932,952の構成例を示す回路図で
ある。
【0141】図6(a)、(b)は、図3のデータラッ
チ回路60,70,72の構成例を示す回路図である。
【0142】以下、図3ないし図6を参照しながら、本
実施例のインターフェース装置の各部の構成および動作
について詳細に説明する。
【0143】図3を参照して、( )内に示された記号
は、図1の対応する制御信号またはデータ信号を示す。
【0144】図3の各転送制御機構932,952は、
図5に示されるように、たとえば、互いに交差接続され
た2入力NANDゲート80および3入力NANDゲー
ト82と、4入力NANDゲート84と、互いに交差接
続された2入力NANDゲート86および3入力NAN
Dゲート88と、2つのインバータ90,92とを含
む。
【0145】図5(a)を参照して、送信側データ伝送
装置52内の転送制御機構932の場合、NANDゲー
ト80にはデータ端末装置902からの制御信号/CI
0およびNANDゲート82の出力信号が入力される。
NANDゲート84には、制御信号/CI0,NAND
ゲート80の出力信号,NANDゲート88の出力信
号,および入力バッファ938からの受信信号/RI0
が入力される。NANDゲート88には、NANDゲー
ト86の出力信号,入力バッファ938からの受信信号
/RI0,およびマスタリセット信号/MRが入力され
る。NANDゲート82の出力信号,インバータ90の
出力信号,およびインバータ92の出力信号がそれぞ
れ、データ端末装置902への制御信号/RO0,デー
タラッチ回路60を制御するための信号CTL0,およ
び出力バッファ936への送信信号/CO0として用い
られる。
【0146】図5(b)を参照して、受信側データ伝送
装置54内の転送制御機構952の場合、NANDゲー
ト80には、入力バッファ956からの送信信号/CI
1およびNANDゲート82の出力信号が入力される。
NANDゲート84には、送信信号/CI1,NAND
ゲート80の出力信号,NANDゲート88の出力信
号,およびデータ端末装置904からの制御信号/RI
1が入力される。NANDゲート88には、NANDゲ
ート86の出力信号,データ端末装置904からの制御
信号/RI1,およびマスタリセット信号/MRが入力
される。NANDゲート82の出力信号,インバータ9
0の出力信号,およびインバータ92の出力信号がそれ
ぞれ、データ端末装置904への制御信号/CO1,デ
ータラッチ回路70を制御するための信号CTL1,お
よび出力バッファ958への受信信号/RO1として用
いられる。
【0147】送信側データ伝送装置52および受信側デ
ータ伝送装置54のいずれの転送制御機構932,95
2においても、マスタリセット信号/MRは、NAND
ゲート82および80で構成されたセットリセット型フ
リップフロップとNANDゲート82および86で構成
されたセットリセット型フリップフロップの保持内容を
クリアし、NANDゲート82およびNANDゲート8
8の出力信号を外部からの信号/CI0,CI1,RI
0,RI1の論理レベルに係わらず初期状態であるハイ
レベルに固定するために用いられる。したがって、この
インターフェース装置を含むシステムへの電源投入時等
に1回入力されるマスタリセット信号やクリア信号ある
いは、パワーオンリセット信号などのような、システム
の初期化のために従来より用いられる信号を、マスタリ
セット信号/MRとして用いればよい。このマスタリセ
ット信号/MRの機能は、第2の実施例以下においても
同様である。
【0148】データ端末装置902からデータ端末装置
904へのデータ伝送時には、データ端末装置902か
ら送信側データラッチ回路60に第1ワードdAおよび
第2ワードdBを構成する2nビットのデータDO(第
4図(a))が与えられるとともに、送信側転送制御機
構932に与えられる制御信号/CI0(図4(b))
がハイレベルからローレベルに立下げられる。
【0149】図5(a)を参照して、初期状態におい
て、データ端末装置902からデータの送信要求および
送信中のデータがない場合には、データ端末装置902
からの制御信号/CI0および受信信号/RO0はとも
にハイレベルに固定されている。また、データ端末装置
902への制御信号/RO0,データラッチ回路60へ
の制御信号CTL0,および出力バッファ936への送
信信号/CO0は、それぞれ、ハイレベル,ローレベ
ル,およびハイレベルに固定される。
【0150】したがって、出力バッファ936からの送
信信号/C(第4図(f))は、データ伝送装置54へ
のデータの送信が行なわれていないことを示す論理レベ
ルに固定され、送信側CPU906は、制御信号/RO
0によって、データ伝送装置52がデータ端末装置90
2からまだデータを受取っていないことを認識する。
【0151】初期状態以降において、NANDゲート8
2の出力信号はNANDゲート80および84の出力信
号によって決定され、NANDゲート88の出力信号
は、NANDゲート86の出力信号および受信信号/R
I0によって決定される。つまり、NANDゲート82
および88の出力論理レベルは、データ端末装置902
からの制御信号/CI0および入力バッファ938から
の受信信号/RI0の論理レベルによって決定される。
【0152】データ端末装置902からデータ端末装置
904に送信されるべきデータが出力されていないと
き、入力バッファ938からの受信信号/RI0はハイ
レベルにある。
【0153】制御信号/CI0がローレベルとなると、
NANDゲート80および82によって構成されたフリ
ップフロップが初期状態から、記憶保持している情報を
書換える。つまり、NANDゲート80の出力端の電位
がハイレベルとされ、NANDゲート82の出力端の電
位がローレベルとされて、データ端末装置902からデ
ータ送信要求があったことがNANDゲート80および
82によって構成されたフリップフロップに記憶され
る。
【0154】データ端末装置902からの制御信号/C
I0のハイレベルからローレベルへの切換わりをこのよ
うにデータ端末装置902からのデータ送信要求として
確実に受取り記憶することにより、NANDゲート82
の出力信号、すなわち、データ端末装置902への制御
信号/RO0が図4(c)に示されるようにローレベル
に切換わる。これによって、データ伝送装置52がデー
タ端末装置902からの送信要求を確認したことをデー
タ端末装置902に知らせる。
【0155】一方、NANDゲート86は、それまでの
インバータ88の出力論理レベル(ハイレベル)の反転
信号を再びNANDゲート88に与えるので、NAND
ゲート86とNANDゲート88とで構成されたフリッ
プフロップの状態は初期状態に保持されている。これに
よって、制御信号CTL0および送信信号/CO0はそ
れぞれ、制御信号/CI0のローレベルの切換わり以後
しばらく、ローレベルおよびハイレベルに保持される。
【0156】送信側CPU906は、制御信号/RO0
がローレベルであることによって、データ端末装置90
2からデータラッチ回路60に前述のような2nビット
のデータが供給されたことを認識し、制御信号/CI0
を再びハイレベルに戻す。
【0157】制御信号/CI0がハイレベルに戻ると、
NANDゲート84への入力信号はすべてハイレベルと
なるので、NANDゲート84の出力信号はローレベル
に切換わる。これによって、NANDゲート86からN
ANDゲート88にハイレベルの信号が付与されるの
で、NANDゲート88は、すべての入力端にハイレベ
ルの信号を受けてローレベルの信号を出力する。つま
り、NANDゲート86および88によって構成された
フリップフロップが、NANDゲート86および88の
出力端にそれぞれローレベルおよびハイレベルの電位を
保持している初期状態から、NANDゲート84の出力
のローレベルへの切換わりに応答して、NANDゲート
86および88の出力端にそれぞれハイレベルおよびロ
ーレベルを保持する状態に書換えられる。この結果、制
御信号CTL0がローレベルからハイレベルに切換わ
り、送信信号/CO0はハイレベルからローレベルに切
換わる(図4(d),(f)参照)。
【0158】一方、NANDゲート84の出力信号がロ
ーレベルとなったことに応答して、NANDゲート82
の出力信号、すなわちデータ端末装置902への制御信
号/RO0が図4(c)に示されるように、再びハイレ
ベルに戻る。
【0159】つまり、データ端末装置902からハイレ
ベルの送信信号が出力されて、データ伝送装置54がデ
ータ伝送装置52からのデータを受信できる状態となる
と、データ伝送装置52からデータ伝送装置54にデー
タが送信され始める。データ伝送装置52は、データ伝
送装置54へのデータ送信を開始すると、データ端末装
置902から次のデータを受信することが可能となるの
で、データ端末装置902に次のデータの送信を許可す
べく、受信信号/RO0をハイレベルに戻す。
【0160】したがって、受信信号/RI0がローレベ
ルである期間には、データ伝送装置52からデータ伝送
装置54へのデータ送信が行なわれておらず、データ伝
送装置52はデータ端末装置902によって次のデータ
の送信を禁止され、かつ、データ伝送装置52において
データラッチ回路60には、先にデータ端末装置902
から出力された2nビットのデータが保持されたままで
ある。
【0161】データラッチ回路60は、制御信号CTL
0のハイレベルへの切換わりに応答して、データ端末装
置902からの2nビットのデータD0を同時に取込み
記憶する。
【0162】このように、制御信号/CI0がローレベ
ルに切換わると、まず、制御信号/RO0がローレベル
となってデータ端末装置902に、データ端末装置90
2から送信側データラッチ回路60に2nビットのデー
タD0第4図(a)が供給されたことを知らせる。次
に、制御信号CTL0がハイレベルとなってデータラッ
チ回路60にこれらのデータD0の取込み・記憶を指示
する。最後に送信信号/CO0(/C)がローレベルと
なって、受信側データ伝送装置54に、データ伝送装置
52からデータ伝送装置54にデータが送信されたこと
を知らせる。
【0163】したがって、マルチプレクサ62には、制
御信号CTL0の立上がりに応答して、データ端末装置
902から同時に出力された第1ワードのデータdAお
よび第2ワードのデータdBがデータラッチ回路60か
ら供給される(図4(e)参照)。
【0164】マルチプレクサ62は、受信信号/RI0
がハイレベルであるときデータラッチ回路60からの第
1ワードのデータDOAを出力する。したがって、デー
タ伝送装置52からは、図4(h)に示されるように、
制御信号/CI0の立上がりに応答してデータラッチ回
路60に取込まれた2nビットのデータD0のうち、第
1ワードのデータdAが送出されるとともに、送信信号
/Cによってこの送出がデータ伝送装置54に知らされ
る。
【0165】制御信号CTL0がハイレベルとなってデ
ータラッチ回路60のデータ取込み・記憶機能を能動化
した後、データ端末装置902への制御信号/RO0は
ハイレベルに戻る。これによって送信側CPU906
は、データ端末装置902から同時に出力された2nビ
ットのデータDOがデータラッチ回路60に取込まれた
ことを確認する。
【0166】送信信号/Cがローレベルとなると、受信
側データ伝送装置54において転送制御機構952への
送信信号/CI1(図4(f))がローレベルに切換わ
る。
【0167】受信側転送制御機構952は、図5(b)
に示されるように、送信側転送制御機構(図5(a))
において、入力信号/CI0および/RI0がそれぞ
れ、送信信号/CI1および受信側データ端末装置90
4からの制御信号/RI1に置換えられ、かつ、出力信
号CTL0,/CO0,および/RO0がそれぞれ、受
信側データラッチ回路70への制御信号CTL1,受信
側データ端末装置904への制御信号/CO1,および
受信信号/RO1に置換えられた構成を有する。
【0168】したがって、このインターフェース装置5
0によるデータ伝送が開始されていない初期状態におい
て、受信信号/RO1,受信側データ端末装置904へ
の制御信号/CO1,および受信側データラッチ回路7
0への制御信号CTL1はそれぞれ、ハイレベル,ハイ
レベル,およびローレベルに固定される(図4(g),
(l),(j)参照)。
【0169】初期状態から、インターフェース装置50
によるデータ伝送が開始されて、送信信号/CI1がロ
ーレベルに切換わると、まず、出力バッファ958への
受信信号/RO1がローレベルに切換わる。その後、こ
の送信信号/CL1がハイレベルに戻ると、受信側デー
タラッチ回路70への制御信号CTL1がハイレベルに
切換わる。続いて、受信側データ端末装置904への制
御信号/CO1がローレベルに切換わる。
【0170】データラッチ回路72は、送信信号/CI
1のローレベルへの切換わりに応答して、入力バッファ
954からのnビットのデータを取込み記憶する。
【0171】したがって、受信側伝送装置54にデータ
DATAとして到達した第1ワードdAは、送信信号/
CI1の立下がりに応答してデータラッチ回路72に取
込まれ記憶された後、データラッチ回路70に出力され
る。
【0172】一方、受信信号/RO1は、送信信号/C
I1の立下がりによるこのような第1ワードのデータd
Aのデータラッチ回路72への取込みの後すぐにローレ
ベルとなるので、送信信号/CI1の立下がり後すぐ
に、送信側伝送装置52において、転送制御機構932
への受信信号/RI0(第4図(g))がローレベルと
なる。
【0173】図5(a)において、受信信号/RI0が
ローレベルに切換わると、送信側データラッチ回路60
への制御信号CTL0が図4(d)に示されるようにロ
ーレベルに戻り、送信信号/CO0は図4(f)に示さ
れるようにハイレベルに戻る。
【0174】受信信号/RI0のローレベルの切換わり
に応答して、マルチプレクサ62は送信側データラッチ
回路60に記憶された2nビットのデータのうち、第2
ワードのデータdBを出力する。したがって、受信信号
/Rの立下がりに応答して、送信側データ伝送装置52
からのデータDATAは図4(h)に示されるように第
2ワードのデータdBに切換わり、かつ、送信信号/C
が図4(f)に示されるようにハイレベルに戻り、さら
に、制御信号CTL0が図4(d)に示されるようにロ
ーレベルに戻って、送信側データラッチ回路60を、送
信側データ端末装置902からの次の2nビットデータ
取込みが可能な取込み待機状態にする。
【0175】送信信号/Cがハイレベルに戻ると、受信
側伝送装置54において転送制御機構952への送信信
号/CI1がハイレベルとなる。
【0176】また、データ伝送装置54からデータDA
TAとして送信された第2ワードのデータdBは入力バ
ッファ954からデータラッチ回路70に直接与えられ
る。
【0177】図5(b)において、送信信号/CI1が
ハイレベルに戻ると、図5(a)において制御信号CI
0がハイレベルに戻った場合と同様の回路動作によっ
て、まず、受信側データラッチ回路70への制御信号C
TL1が図4(j)に示すようにハイレベルとなり、次
に、送信側データ端末装置904への制御信号/CO1
が図4(l)に示されるようにローレベルとなる。
【0178】受信側データラッチ回路70は、送信側デ
ータラッチ回路60と同様に、対応する転送制御機構9
52からの制御信号CTL1のハイレベルへの切換わり
に応答して、そのデータ取込み・記憶機能を能動化され
る。このため、先にデータラッチ回路72に記憶された
第1ワードのデータdAおよび、今回入力バッファ95
4から与えられた第2ワードのデータdBはそれぞれ、
データD1A(図4(i))およびD1B(第4図
(h)と同じ)として、制御信号CTL1のハイレベル
への切換わりに応答して、受信側データラッチ回路70
に取込まれ記憶される。この結果、データラッチ回路7
0から受信側データ端末装置904にデータD1(図4
(k))として、送信側データラッチ回路50に記憶さ
れている2nビットのデータが供給される。
【0179】一方、受信側CPU908は、転送制御機
構952からの制御信号/CO1のローレベルへの切換
わりによって、このような2nビットのデータがデータ
端末装置904に供給されたことを認識して、制御信号
/RI1をローレベルに立下げる。
【0180】このように、データラッチ回路70による
第1ワードのデータdA及び第2ワードのデータdBの
取込みの後、制御信号/CO1の立下がりに応答して受
信側データ端末装置904からの制御信号/RI1が立
下がる。
【0181】図5(b)において制御信号/RI1がロ
ーレベルに切換わると、送信側転送制御機構932(図
5(a))において制御信号/RI0がローレベルに切
換わった場合と同様の回路動作によって、受信側データ
ラッチ回路70への制御信号CTL1が図4(j)に示
されるようにローレベルに切換り、受信側データ端末装
置904への制御信号/CO1がハイレベルに戻る。
【0182】制御信号CTL1がローレベルに戻ること
によって受信側データラッチ回路70は、直前に取込ん
だデータラッチ回路72の出力、すなわち、第1ワード
のデータdAおよび第2ワードのデータdBを記憶し出
力し続ける状態に固定される。
【0183】受信側CPU908は、制御信号/CO1
がハイレベルに戻り、データ伝送装置54から送出され
たデータがすべてデータ端末装置904に取込まれてデ
ータ端末装置904によるデータ受信が完了すると、制
御信号/RI1をハイレベルに戻す。これによって、受
信側データ伝送装置54は、送信側データ伝送装置52
からデータDATAを入力される前の状態、すなわち受
信待機状態に戻る。
【0184】以後、送信側データ端末装置902から、
受信側データ端末装置904に送信されるべき新たな2
nビットのデータD0が出力されるたびに、インターフ
ェース装置50において、制御信号/CI0,/CI
1,/CO0,/CO1,/RO0,/RO1,/RI
0,/RI1,CTL0,およびCTL1の論理レベル
の上記のような変化が繰返されて、この2nビットのデ
ータD0が受信側データ端末装置904に一括して供給
される。
【0185】さて、受信信号/RO1(/R)がハイレ
ベルに戻ると、送信側データ伝送装置52において、マ
ルチプレクサ62への制御信号/RI0がハイレベルと
なるので、マルチプレクサ62の出力データが、その時
点でデータラッチ回路60に記憶されている第1ワード
のデータDOAに切換わる。
【0186】一方、受信信号/RI0がハイレベルに戻
ってから、送信側データ端末装置902から新たな2n
ビットのデータが出力されて制御信号/CI0が一定期
間ローレベルとなるまでは、送信側データラッチ回路6
0への制御信号CTL0はローレベルとなってこのデー
タラッチ回路60のデータ取込み・記憶機能を不能化し
続ける。
【0187】したがって、送信側データ伝送装置52の
出力データDATAは、図4(h)に示されるように、
受信信号/Rのハイレベルへの切換わりに応答して、一
時的に、すでに転送され終わった第1ワードのデータd
A(図中、*で示す)となる。しかし、このとき、受信
側データ伝送装置54においてデータラッチ回路62
は、制御信号/CI1の立下がり時にすでに取込み記憶
したデータdAを出力しており、データラッチ回路70
への入力データには全く影響を与えないように制御され
ている。したがって、このようなデータDATAの一時
的な変化は受信側データ伝送装置54およびデータ端末
装置904には全く影響しない。
【0188】受信側データラッチ回路72はたとえば、
図6(a)に示されるように、前段の回路から与えられ
たnビットのデータD1〜Dnに対応して設けられたn
個のフリップフロップ回路FF1〜FFnを含む。
【0189】受信側データラッチ回路72のこれらn個
のフリップフロップFF1〜FFnのクロック信号入力
端子CKには送信信号/CI1が入力される。この場
合、各フリップフロップFF1〜FFnは、クロック信
号入力端子CKへの入力電位がローレベルに立ち下がる
直前におけるデータ入力端子Dへの入力電位を取込ん
で、クロック信号入力端子CKへの入力電位の立下がり
エッジでこれをデータ出力端子Qにラッチし、かつ、ク
ロック信号入力端子CKに次の立下がりエッジが発生す
るまでその情報を出力し続ける。したがって、クロック
信号入力端子CKへの入力電位の立下がりエッジから次
の立下がりエッジまでの期間には、データ出力端子Dへ
の入力電位の変化にかかわらず、データ出力端子Qは、
クロック信号入力端子CKへの入力電位の立下がり直前
に取込まれた電位に保持される。
【0190】これらn個のフリップフロップ回路FF1
〜FFnの出力信号がデータD1Aとしてデータラッチ
回路70に与えられる。
【0191】もう1つの受信側データラッチ回路70
は、たとえば、図6(b)に示されるように、データラ
ッチ回路72からのnビットのデータD1Aに対応して
設けられたn個のフリップフロップ回路FFA1〜FF
Anと、入力バッファ954からのnビットのデータD
1Bに対応して設けられたn個のフリップフロップ回路
FFB1〜FFBnとを含む。
【0192】これら2n個のフリップフロップ回路FF
A1〜FFAn,FFB1〜FFBnのクロック信号入
力端子CKには、受信側転送制御機構952の出力信号
CTL1が与えられる。各フリップフロップ回路FFA
1〜FFAn,FFB1〜FFBnは、クロック信号入
力端子CKへの入力電位がハイレベルに立上がる直前の
データ入力端子Dへの入力データを取込み、クロック信
号入力端子CKへの入力電位の立上がりエッジでこれを
ラッチし、かつ、クロック信号入力端子CKへの入力電
位に次の立上がりエッジが発生するまでその情報を出力
し続ける。したがって、クロック信号入力端子CKへの
立上がりエッジの入力から、次の立上がりエッジの入力
までの期間には、データ入力端子Dへの入力データの変
化にかかわらず、クロック信号入力端子CKへの入力電
位の立上がりの直前にデータ入力端子Dから取込まれた
データが出力端子Qに保持され続ける。
【0193】これら2n個のフリップフロップ回路FF
A1〜FFAn,FFB1〜FFBnの出力信号がデー
タDIとして受信側データ端末装置904に与えられ
る。
【0194】送信側データラッチ回路60は、たとえ
ば、受信側データラッチ回路70と同様に、図6(b)
に示されるように構成されればよい。
【0195】送信側データラッチ回路60の場合、これ
ら2n個のフリップフロップ回路FFA1〜FFAn,
FFB1〜FFBnは、送信側データ端末装置902か
らの2nビットのデータDOに対応して設けられ、これ
らのフリップフロップ回路のクロック信号入力端子CK
には、送信側転送制御機構932の出力信号CTL0が
与えられる。図3のマルチプレクサ62には、たとえ
ば、上位nビットのデータに対応して設けられたフリッ
プフロップ回路FFA1〜FFAnの出力信号がデータ
DOAとして与えられ、下位nビットに対応して設けら
れたフリップフロップ回路FFB1〜FFBnの出力信
号がデータDOBとして与えられればよい。
【0196】なお、マスタリセット信号/MRは、前述
したように、転送制御機構932および952におい
て、NANDゲート82および80で構成されたフリッ
プフロップとNANDゲート86および88で構成され
たフリップフロップの記憶内容をクリアするための信号
であるので、システムの初期化時にだけこのようなリセ
ットが実行される電位に強制されればよい。したがっ
て、システムの動作中には、マスタリセット信号/MR
はこのようなリセットが行なわれ得る電位、すなわちロ
ーレベルに固定されずハイレベルとなるような信号であ
ればよく(送信側転送制御機構932および受信側転送
制御機構952がそれぞれ図5(a)および(b)に示
されるように構成される場合)、その作成方法および発
生源は特に限定されない。マスタリセット信号/MR
は、たとえば、データ端末装置902,904内で作成
されてもよいしデータ伝送装置52,54内で作成され
てもよい。
【0197】送信側データ伝送装置52においてデータ
端末装置902からの2nビットのデータDOは、たと
えば、上位nビットのデータと下位nビットのデータと
がそれぞれ第1ワードおよび第2ワードとなるように分
割されればよい。
【0198】本実施例では、ハンドシェイク方式の伝送
制御が行なわれるインターフェース装置に本発明が適用
された場合が説明されたが、本発明はどのような転送制
御方式を用いるインターフェース装置にも適用可能であ
る。
【0199】上記実施例では、インターフェース装置5
0がハンドシェイク方式の伝送制御を行なうため、ハン
ドシェイク方式の伝送制御のための特有の制御信号であ
る送信信号/Cおよび受信信号/Rを利用して、送信側
データ伝送装置52におけるデータの複数グループへの
分割,これら複数グループのデータの送信側データ伝送
装置52からの連続送出,および、受信側データ伝送装
置54における、これら複数グループのデータの取込み
が実現された。しかしながら、このような送信側データ
伝送装置52および受信側データ伝送装置54の動作の
制御は、本発明が適用されようとするインターフェース
装置の伝送制御方式に応じて、適当な制御信号を用いて
行なわれればよい。
【0200】上記実施例では、受信側では、最初に送信
されたデータグループはデータラッチ回路72で一旦ラ
ッチしてから2nビット幅のデータラッチ回路70に与
え、最後に送信されたデータグループは直接データラッ
チ回路70に与えている。しかし、最後に送信されたデ
ータグループを一旦ラッチするnビット幅のデータラッ
チ回路を設け、この出力をデータラッチ回路70に与え
るようにしても良い。
【0201】また、上記実施例では、データ伝送装置5
2および54がそれぞれ、データ端末装置902および
904とは別に構成された装置であり、かつ、各データ
端末装置902,904がCPUを有する情報処理装置
であるものとされたが、本発明は、情報処理機能を有す
る任意の回路間および装置間におけるデータ伝送のため
に設けられるインターフェース装置一般に適用可能であ
る。
【0202】以下、同期転送方式による実施例、さらに
データの転送を確実にするための手段を設けた実施例、
さらに伝送データを二分割ではなく、四分割して伝送制
御信号の1周期内に伝送する実施例などにつき、図面を
参照して順次説明する。
【0203】[第2の実施例]図7は、本発明の第2の
実施例にかかるインターフェース装置100のブロック
図である。このインターフェース装置100は、第1の
実施例のものと異なり、伝送制御信号CLKAおよび/
CLKAを用いた同期転送方式を用いている。
【0204】図7を参照して、インターフェース装置1
00は、送信側データ端末装置902と受信側データ端
末装置904との間での2nビットデータのデータ伝送
を行なうためのものである。このインターフェース装置
100は、送信側データ端末装置902に設けられる送
信側データ伝送装置102と、受信側データ端末装置9
04に設けられる受信側データ伝送装置104と、送信
側データ伝送装置102と受信側データ伝送装置104
とを結ぶデータ伝送路106とを含む。また、インター
フェース装置100は、入出力される信号のためのバッ
ファを含む。これらバッファは、図面を簡略にするため
に図示していない。
【0205】送信側データ伝送装置102は、送信側デ
ータ端末装置902から2nビットのデータを受取って
記憶し、nビットずつの2ワードに分割して出力するた
めのデータラッチ回路60と、データラッチ回路60の
2つの出力にそれぞれ接続された2つの入力を有し、制
御信号によりこの2つの入力のいずれか一方を選択して
nビットのデータとしてデータ伝送路106に出力する
ためのマルチプレクサ62とを含む。データラッチ回路
60とマルチプレクサ62とはいずれも、送信側データ
端末装置902から与えられる伝送制御信号CLKAに
より制御されて動作する。
【0206】受信側データ伝送装置104は、いずれも
入力がデータ伝送路106に接続され、nビットのデー
タを保持することができるデータラッチ回路72、74
と、データラッチ回路72、74の出力するnビットず
つのデータ、合計2nビットのデータを保持し、かつ一
括して受信側データ端末装置904に向けて出力するこ
とができるデータラッチ回路70とを含む。受信側デー
タ伝送装置104はさらに、送信側データ伝送装置10
2から与えられる伝送制御信号CLKAを所定の遅延の
後反転して信号/CLKAとして受信側データ端末装置
904に与えるための伝送制御信号バッファ108を含
む。このバッファ108は、データ取り込みのためのマ
ージンを確実にするために、信号に遅延を与えるもので
ある。したがって、必ずしも反転させる必要はなく、ま
た単なる遅延素子でもよい。データラッチ回路72、7
4は、送信側データ伝送装置102から与えられる伝送
制御信号CLKAにより制御され、伝送制御信号CLK
Aのレベルの、それぞれ反対方向への変化に応答してn
ビットの入力データをラッチするように、相補的に動作
する。データラッチ回路70は、伝送制御信号バッファ
108の出力する伝送制御信号/CLKAにより制御さ
れて、入力される2nビットのデータをラッチするとと
もに受信側データ端末装置904に一括して出力する。
【0207】図8は、図7に示されるインターフェース
装置100の動作を示すタイミングチャートである。伝
送制御信号CLKAは、図8(1)に示されるように、
一定の周期を有するクロック信号である。
【0208】図8(2)を参照して、データラッチ回路
60に送信側データ端末装置902から与えられる2n
ビットデータ((AA)+(BB))は、伝送制御信号
CLKAの1サイクル毎に順次入力される。データラッ
チ回路60は、伝送制御信号CLKAの立下りに応答し
てこのデータ((AA)+(BB))をラッチする。な
お、データラッチ回路60のクロック信号端子には、伝
送制御信号CLKAが反転されて与えられる。データラ
ッチ回路60は、この2nビットのデータ((AA)+
(BB))を、nビットの2つのワード(データグルー
プ)AA、BBに分割してマルチプレクサ62の2つの
入力A、Bに与える。
【0209】マルチプレクサ62は、制御端子A/(/
B)に入力される信号がローレベルかハイレベルに立上
がるときには入力Aに与えられるデータを選択して出力
する。制御端子A/(/B)に入力される信号がハイレ
ベルからローレベルに立下がるときには、入力Bに与え
られるデータを選択して出力する。マルチプレクサ62
の場合には、制御端子に与えられる信号は負論理である
ので、伝送制御信号CLKAが立下がるとき(またはロ
ーレベルのとき)にデータAAが選択され、伝送制御信
号CLKAが立上がるとき(またはハイレベルのとき)
にデータBBが選択される。すなわち、マルチプレクサ
62の出力するデータは図8(3)に示されるように、
伝送制御信号CLKAの半サイクル毎にデータAAとデ
ータBBとが交互に現れる信号ABとなる。
【0210】データラッチ回路72は、伝送制御信号C
LKAのレベルのローレベルからハイレベルへの立上が
りに応答して入力データをラッチし、出力する。このタ
イミングでは、マルチプレクサ62から受信側データ伝
送装置104に与えられるデータは図8(3)に示され
るようにデータAAであるので、データラッチ回路72
はデータAAをラッチし出力する。一方、データラッチ
回路74は、伝送制御信号CLKAのハイレベルからロ
ーレベルへの立下がりに応答して、入力されるデータを
ラッチする。このタイミングでは、図8(3)に示され
るように、データラッチ回路74に与えられるデータは
データBBである。したがってデータラッチ回路74は
このデータBBを保持し、出力する。データラッチ回路
72、74の出力するnビットずつのデータはまとめら
れ、2nビットのデータとしてデータラッチ回路70に
与えられる。
【0211】伝送制御信号バッファ108は、図8
(6)に示されるように、与えられる伝送制御信号CL
KAを、ある遅延時間の後に反転して伝送制御信号/C
LKAとして出力する。この伝送制御信号/CLKAは
データラッチ回路70のクロック端子に与えられる。デ
ータラッチ回路70は、伝送制御信号/CLKAのレベ
ルの、ローレベルからハイレベルへの立上がりに応答し
て、入力データをラッチして一括して出力する。
【0212】図8(6)に示されるようなタイミングに
伝送制御信号/CLKAの遅延が選ばれている場合、デ
ータラッチ回路70によりラッチされるデータは、上位
nビットがデータラッチ回路72から与えられるデータ
AA、下位nビットがデータラッチ回路74から与えら
れるデータBBとなる。データラッチ回路70によりラ
ッチされ出力されるデータDは、図8(7)に示される
ように、送信側データ伝送装置のデータラッチ回路60
に保持されていたデータ((AA)+(BB))とな
る。したがって、送信側データ端末装置902から受信
側データ端末装置904への2nビットのデータの送信
が完了する。
【0213】この場合、前述したようにデータ伝送路1
06に含まれるデータ信号線は、2nビット分ではなく
nビット分の幅でよい。したがって、同一のビット幅の
伝送路を用いれば単位時間当たりのデータ伝送量を倍程
度にすることができ、逆に単位時間当たりのデータ伝送
量が一定であれば、伝送路のビット幅をほぼ半分にする
ことができる。
【0214】[第3の実施例]図9〜図18は、本発明
の第3の実施例にかかるインターフェース装置を示す図
である。図9を参照して、この第3の実施例にかかるイ
ンターフェース装置120は、送信側データ端末装置9
02と受信側データ端末装置904との間での2nビッ
ト他のデータの伝送を、n+1ビット幅のデータ伝送路
および2つの伝送制御信号(送信信号/COおよび受信
信号/RI)のための2本の信号伝送路のみを用いて、
かつデータ伝送の信頼性を保ちながら行なうためのもの
である。
【0215】なお、以下の実施例では、データ伝送の信
頼性を保つために三種類の確認の回路を設けているが、
いずれか1つ、または2つのみの回路を使用することも
可能である。
【0216】図9を参照して、第3の実施例にかかるイ
ンターフェース装置120は、送信側データ伝送装置1
22と、受信側データ伝送装置124と、これらを接続
するためのデータ伝送路126とを含む。このインター
フェース装置120は、第1の実施例と同様にハンドシ
ェイク方式のデータ転送を行なうためのものであり、そ
のために制御信号/CI0、/RO0、/CO1、/R
I1と、送信信号/COと、受信信号/RIとが各装置
902、122、124と904の間で送信、受信され
る。
【0217】送信側データ伝送装置122は、送信側デ
ータ端末装置902から2nビットのデータを受信し、
データ伝送路126内のn+1ビット幅のデータ伝送路
を介して受信側データ伝送装置120に送信するための
ものである。
【0218】図10を参照して、送信側データ伝送装置
122は、データラッチ回路60と、マルチプレクサ1
40と、図53に示されるものと同様の転送制御機構9
32と、マルチプレクサ140から出力されるデータ
が、正しいデータに確定したか否かを検出し、その検出
結果に応じて受信側データ伝送装置124に与えられる
送信信号/COの出力を行なうための送信制御回路14
2とを含む。
【0219】データラッチ回路60は、図1、3に示さ
れるものと同じである。転送制御機構932は、図53
に示される従来の装置のそれと同じである。すなわち、
転送制御機構932は、送信側データ端末装置902
(図9)から制御信号/CI0)を、受信側データ伝送
装置124から受信信号/RI(/RIN)をそれぞれ
受信し、送信側データ端末装置902に制御信号/RO
0を、送信制御回路142に制御信号/COUTをそれ
ぞれ出力するためのものである。
【0220】マルチプレクサ140は、入力端A、Bに
与えられるデータを、受信側データ伝送装置124から
与えられる受信信号/RINに応答して選択して送信デ
ータAB1〜ABnとして出力するためのものでる。マ
ルチプレクサ140はさらに、このデータの選択後、送
信データAB1〜ABnが、選択されたデータに確定し
たかどうかを示すための識別子AB0をも出力する。こ
の識別子AB0を出力するために、マルチプレクサ14
0には、さらに2つの入力端子A0とB0とが設けられ
ている。一方の入力端子A0は接地電位に接続されてい
る。すなわち入力端子A0には、論理“0”が入力され
る。他方の入力端子B0は電源Vccに接続されてい
る。すなわち、入力端子B0には、論理“1”が常に与
えられている。マルチプレクサ140は、制御端子に与
えられる受信信号/RINに応答して、入力Aに与えら
れるデータDAとともに入力端子A0に入力されている
論理“0”を、入力Bに与えられているデータDBとと
もに入力端子B0に与えられている論理“1”をそれぞ
れ選択して、識別子AB0として出力する。この識別子
AB0は、本実施例では図9に示される伝達制御回路1
26のn+1ビット幅の伝送路の1本を介して、受信側
データ伝送装置124に与えられる。また図10に示さ
れるようにこの識別子AB0はまた、送信制御回路14
2にも与えられている。
【0221】本実施例の場合には、識別子として用いら
れるデータは1ビットである。これは、データを2つの
データに分割して送信する場合には、送信中のデータが
第1のデータか、あるいは第2のデータか、を検出でき
ればよく、そのためには1ビットの情報(1または0)
があれば十分だからである。
【0222】図11を参照して、送信制御回路142
は、一方の入力にマルチプレクサ140からの識別子A
B0が、他方の入力に転送制御機構932からの送信信
号/COUTがそれぞれ負論理で入力されるNANDゲ
ート150と、一方の入力に識別子AB0が、他方の入
力に送信信号/COUTがそれぞれ入力されるNAND
ゲート152と、交差接続された2つのNANDゲート
154、156とを含む。NANDゲート154の他方
の入力はNANDゲート150の出力に接続されてい
る。NANDゲート156は3入力NANDゲートであ
り、その1つはNANDゲート152の出力に接続され
ている。残りの1つにはマスタリセット信号/MRが与
えられる。NANDゲート156の出力は、受信側デー
タ伝送装置124に与えられる送信信号/COである。
【0223】図12を参照して、受信側データ伝送装置
124は、送信側データ伝送装置122からのnビット
データAB1〜ABnと識別子AB0とを受けるデータ
ラッチ回路160と、データラッチ回路160の出力す
るn+1ビットのデータおよび送信側データ伝送装置1
22からのn+1ビットデータとの両方(すなわち2n
+2ビット)のデータを受けて保持し、これらを出力す
るデータラッチ回路162と、図53に示されるものと
同一の転送制御機構952と、データラッチ回路162
から出力される2ビットの識別子および転送制御機構9
52の出力するデータラッチ回路162を駆動するため
の信号CP1とから、この受信側データ伝送装置が正常
に動作しているかどうかを検出して検出信号MOを出力
するための検出回路166と、送信側データ伝送装置1
22からの識別子AB0および送信側データ伝送装置1
22からの送信信号/COとに応答し、転送制御機構9
52に対して送信信号/CINを与えるための受信制御
回路164と、転送制御機構952からの受信信号/R
OUTおよび検出回路166からの検出信号MOとに応
答して、送信側データ伝送装置122に対して受信信号
/RIを出力するための応答制御回路168とを含む。
【0224】図12においては、入出力されるデータや
信号などについては、入力バッファあるいは出力バッフ
ァが設けられている。しかし、図12では、それらの入
出力バッファは、図面の簡単化のために示されていな
い。また、そうした入出力バッファは必ずしも必要でな
い場合がある。以後の実施例でも同様である。
【0225】図13を参照して、受信制御回路164
は、NANDゲート180、182、184および18
6を含む。NANDゲート180の一方の入力は、識別
子AB0の伝送信号線に負論理により接続されている。
NANDゲート180の他方の入力は、送信制御回路1
42からの送信信号線に負論理により接続されている。
NANDゲート180の出力は、NANDゲート184
の一方の入力に接続されている。
【0226】NANDゲート182の一方の入力は、識
別子AB0の伝送信号線に接続されている。NANDゲ
ート182の他方の入力は、送信制御回路142からの
送信信号線に接続されている。NANDゲート182の
出力は、3入力のNANDゲート186の入力の1つに
接続されている。NANDゲート186は前述のように
3入力であり、そのうちの1つにはマスタリセット信号
/MRが入力される。NANDゲート184とNAND
ゲート186とは、交差接続され、フリップフロップを
構成している。NANDゲート186の出力は、転送制
御機構952への送信制御信号(/CIN)の信号線に
接続されている。
【0227】図14を参照して、検出回路166は、3
入力ANDゲート190を含む。ANDゲート190の
入力の1つは、転送制御機構952からデータラッチ回
路162へのラッチ信号CP1の信号線に接続されてい
る。ANDゲート190の他の2つの入力は、データラ
ッチ回路162からの2本の識別子出力信号線に接続さ
れている。そのうち一方の識別子の入力(たとえばデー
タラッチ160からの識別子が入力されるもの)は負論
理となっている。ANDゲート190の出力は、応答制
御回路168(図12参照)の入力に接続される。
【0228】図15を参照して、応答制御回路168
は、2つのNANDゲート200、204と、1つの3
入力NANDゲート202とを含む。
【0229】NANDゲート200の一方の入力は、検
出回路166からの検出信号MOの出力に接続されてい
る。NANDゲート200の他方の入力は、転送制御機
構952からの受信信号/ROUT信号線に接続されて
いる。NANDゲート200の出力は、3入力NAND
ゲート202の入力の1つに接続されている。
【0230】NANDゲート202の他の入力の1つに
は、マスタリセット信号/MRが入力される。NAND
ゲート204の入力の残りの1つには、転送制御機構9
52からの受信信号/ROUTの信号線が接続される。
NANDゲート202と204とは交差接続されてフリ
ップフロップを構成している。NANDゲート202の
出力は、転送制御機構932への受信信号/RIの信号
線に接続されている。
【0231】以下、図9〜図15を参照して、この第3
の実施例のインターフェース装置の動作について説明す
るが、最初に図16および17を参照して、送信制御回
路142および受信制御回路164ならびに応答制御回
路168の動作について簡単に説明する。
【0232】図11に示される送信制御回路142およ
び図13に示される受信制御回路164の基本動作を、
図16を参照して以下に説明する。たとえば図11に示
される送信制御回路142の基本動作は次のようになっ
ている。マルチプレクサ140からの識別子AB0入力
および転送制御機構932からの送信信号/COUTが
ともにローレベルとなる場合を考える。NANDゲート
150の出力はローレベル、NANDゲート152の出
力はハイレベルとなる。NANDゲート154の出力は
ハイレベル、NANDゲート156の出力はローレベル
となる。すなわちこの場合、識別子AB0入力および送
信制御信号/COUTがともにローレベルとなってはじ
めて受信側データ伝送装置124に送信される送信信号
/COはローレベルとなる。
【0233】一方、マルチプレクサ140からの識別子
AB0および転送制御機構932からの送信信号/CO
UTのいずれか一方のみがHとなった場合を考える。N
ANDゲート150および152の出力がともにハイレ
ベルとなる。NANDゲート154では一方の入力がハ
イレベル、他方の入力がローレベルとなる。したがって
NANDゲート154の出力はハイレベルにとどまる。
またNANDゲート156の2つの入力がともにハイレ
ベルとなる。NANDゲート156の出力はローレベル
にとどまる。したがって受信側データ伝送装置124に
与えられる送信信号/COは、マルチプレクサ140か
らの識別子AB0および転送制御機構932からの送信
信号/COUTのいずれか一方のみがローレベルからハ
イレベルに変化しても、ローレベルにどとまっている。
【0234】識別子AB0および転送制御機構932か
ら送信信号/COUTの双方がハイレベルとなった場合
を考える。NANDゲート150および152の出力は
それぞれハイレベルローレベルとなる。NANDゲート
156の入力はハイレベルおよびローレベルに変化す
る。したがってNANDゲート156の出力は、ローレ
ベルからハイレベルに変化する。これによりNANDゲ
ート154の入力はともにハイレベルに変化する。その
結果NANDゲート154の出力はローレベルに変化
し、これによりNANDゲート154および156から
構成されるフリップフロップの状態が安定する。したが
って送信制御回路142から受信側データ伝送装置13
4に与えられる送信信号/COはローレベルからハイレ
ベルに変化する。
【0235】すなわち、この送信制御回路142では、
入力される識別子AB0および転送制御機構932から
の送信信号/COUTの双方ともにローレベルであれば
ローレベルの信号を、双方ともにハイレベルとなればハ
イレベルの信号を出力する。識別子AB0および送信信
号/COUTの双方ともハイレベルであれば送信制御回
路142はハイレベルを出力する。識別子AB0と送信
信号/COUTのいずれか一方のみがローレベルに変化
しても送信制御回路142の出力は変化しない。識別子
AB0と送信信号/COUTの双方ともローレベルに変
化して初めて送信制御回路142の出力はローレベルと
なる。
【0236】逆に、識別子AB0および送信信号/CO
UTの双方ともローレベルのときには送信制御回路14
2の出力はローレベルであり、識別子AB0および送信
信号/COUTのいずれか一方のみがハイレベルとなっ
ても送信制御回路142の出力はローレベルのままであ
る。識別子AB0および送信信号/COUTの双方とも
ハイレベルとなって初めて送信制御回路142の出力は
ハイレベルに変化する。図16(A)(B)に示される
ように、識別子AB0と送信信号/COUTとがハイレ
ベルからローレベルに変化するタイミング、およびそれ
ぞれがローレベルからハイレベルに変化するタイミング
は、必ずしも一定ではなくそれぞれ変化する。この場
合、図16(C)に示されるように、識別子AB0およ
び送信信号/COUTの双方がハイレベルからローレベ
ルに変化するときには、送信信号/COは、ローレベル
に変化するタイミングが遅い方の信号の変化のタイミン
グでハイレベルからローレベルに変化する。逆に識別子
AB0および送信信号/COUTの双方がローレベルか
らハイレベルに変化する場合にも、送信制御信号/CO
は、ハイレベルに変化するタイミングが遅い方の信号の
タイミングでローレベルからハイレベルに変化する。い
わば、この送信制御回路142は、識別子AB0と送信
信号/COUTとの2つの入力の同期をとるための回路
である。
【0237】後述するように識別子AB0は、マルチプ
レクサ140(図10参照)から出力されるnビットの
データグループ(ワード)が、一方の入力からのデータ
グループから他方の入力からのデータグループに変化し
たときにローレベルからハイレベルに、あるいはハイレ
ベルからローレベルに変化する。この識別子AB0のレ
ベル変化があったことにより、マルチプレクサ140の
出力するデータの変化があり、しかもそのデータの変化
が確定的なものであることが検出できる。この送信制御
回路142の機能により、マルチプレクサ140から出
力されるデータの確定が遅い場合には、データの確定が
完了した後(すなわち識別子AB0のレベル変化があっ
たとき)即座に送信信号/COのレベル変化があり、伝
送(送信)が開始される。また、送信信号/COUTの
レベル変化の方がデータ確定より遅い場合であっても、
送信信号/COの速度を落とすことなく伝送を開始する
ことができる。
【0238】図12および図13に示される受信制御回
路の機能も全く同様である。図15に示される応答制御
回路168の基本動作は次のとおりである。NANDゲ
ート200に入力される検出信号MOおよび受信信号/
ROUTの双方がハイレベルである場合を考える。NA
NDゲート200の出力はローレベルである。NAND
ゲート202の出力はハイレベルレベルとなる。このハ
イレベルの信号と、ハイレベルの受信信号/ROUTと
がNANDゲート204の2つの入力にそれぞれ与えら
れる。したがってNANDゲート204の出力はローレ
ベルである。この状態でNANDゲート202および2
04により構成されるフリップフロップの状態が安定す
る。したがって転送制御機構932に応答制御回路16
8が出力する受信信号/RIはハイレベルである。
【0239】検出信号MOおよび受信信号/ROUTの
いずれか一方のみがローレベルに変化した場合を考え
る。たとえば受信信号/ROUTがハイレベルからロー
レベルに変化した場合を考える。NANDゲート200
の出力はハイレベルとなる。NANDゲート204の出
力もハイレベルに変化する。したがってNANDゲート
202の出力はローレベルとなる。このローレベルの信
号はNANDゲート204の入力の1つに与えられる。
この状態でNANDゲート202および204により構
成されるフリップフロップ回路の状態が安定する。した
がって、転送制御機構932に応答制御回路168が出
力する受信信号/RIはハイレベルからローレベルに変
化する。すなわち、応答制御回路168は、転送制御機
構962からの受信信号/ROUTの立下がりのタイミ
ングとほぼ同じタイミングで転送制御機構932に対し
て出力される受信信号/RIを立下げる。すなわち、検
出信号MOの値にかかわらず、転送制御機構962から
のACK信号はそのままほぼ同じタイミングで転送制御
機構932に送信される。
【0240】検出信号MOがハイレベルである場合に受
信信号/ROUTがローレベルからハイレベルに立上が
る場合を考える。すなわちこの場合、後段の回路が受信
可能な状態となっている。NANDゲート200の出力
がローレベルとなる。NANDゲート202の出力はハ
イレベルに変化する。NANDゲート204の2つの入
力はともにハイレベルになるために、その出力はローレ
ベルとなる。この状態でNANDゲート202、204
により構成されるフリップフロップの状態は安定する。
すなわち転送制御機構932に与えられる受信信号/R
Iもローレベルからハイレベルに変化する。つまり検出
信号MOおよび受信信号/ROUTが双方ともハイレベ
ルとなって初めて受信信号/RIがハイレベルとなる。
【0241】一方、検出信号MOおよび受信信号/RO
UTがともにローレベルである場合を考える。この場合
応答制御回路168が出力する受信信号/RIはローレ
ベルである。ここで受信信号/ROUTのみがハイレベ
ルに変化するものとする。NANDゲート204に与え
られる入力の一方(受信信号/ROUT)がローレベル
からハイレベルに変化するが、他方の入力がローレベル
であるために、NANDゲート204の出力はハイレベ
ルのままである。NANDゲート200からNANDゲ
ート202に与えられる信号はハイレベルのままであ
る。NANDゲート204からNANDゲート202に
与えられる信号もハイレベルのままである。したがって
NANDゲート202の出力はローレベルのままとな
る。すなわち、検出信号MOがローレベルである限り、
受信信号/ROUTがローレベルからハイレベルに立上
がっても、応答制御回路168が出力する受信信号/R
Iはローレベルのままである。そして検出信号MOがハ
イレベルとならない限り受信信号/RIはハイレベルと
ならない。
【0242】この動作を図17のタイミングチャートに
示す。図17を参照して、検出信号MOと受信信号/R
OUTとのレベル変化のタイミングは、一定ではない。
この場合応答制御回路168は、受信信号/ROUTの
ローレベルにより受信信号/RIをローレベルにし、受
信信号/ROUTおよび検出信号MOの双方ともハイレ
ベルとなることによりハイレベルとする。後述するよう
に検出信号MOは、このインターフェース装置の動作が
正常に行なわれ、データラッチ回路162(図12参
照)に取込まれる識別子の値が正常である限り、かつラ
ッチ信号がCP1がハイレベルであればハイレベルであ
る。この場合、応答制御回路168は、受信信号/RO
UTのレベル変化とほぼ同時に受信信号/RIのレベル
を変化させる。仮に検出信号MOがローレベルであれ
ば、受信信号/ROUTがローレベルからハイレベルに
立上がっても、応答制御回路168が出力する受信信号
/RIのレベルはハイレベルには変化しない。仮に後段
の回路でデータ受信が可能な状態となり受信信号/RO
UTがハイレベルに変化したとしても、このインターフ
ェース装置でのデータの受信が正常に行なわれていない
限り、前段の転送制御機構932に与えられる受信信号
/RIがハイレベルに変化することはない。したがって
データ伝送が正常に行なわれていないにもかかわらず、
次のデータ伝送が開始されてしまう恐れはない。
【0243】なお、応答制御回路168では、転送制御
機構932からの送信信号に対する応答を、検出信号M
Oをモニタしながら行なうことはしていない。これは、
次のような理由による。この実施例の場合には、送信デ
ータを確実に受信したことのチェックは、送信制御回路
142(図10および図11参照)と受信制御回路16
4(図12および図13参照)とにより確実に保証され
ている。したがって応答制御回路でも送信信号を受信し
たことに対して応答をすることは上述の送信制御回路1
42および受信制御回路164でのモニタ動作と重複
し、意味がない。そのために応答制御回路168では送
信信号に対する応答は行なっていない。
【0244】図18は、この第3の実施例に係るインタ
ーフェース装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。図9〜図15および図18を参照して、第3の実施
例のインターフェース装置は以下のように動作する。
【0245】特に図9および図18(A)を参照して、
送信側データ端末装置902が出力する送信制御信号/
CI0は、次のような意味をもつ。制御信号/CI0が
ハイレベルである場合には、現在データが送信されてい
ないことを示す。制御信号/CI0がローレベルである
場合、データが現在送信中であることを示す。
【0246】同じく図9および図18(B)を参照し
て、送信側データ伝送装置122から送信側データ端末
装置902に与えられる受信制御信号/RO0は次のよ
うな意味をもつ。制御信号/RO0がハイレベルである
場合、送信側データ伝送装置122がデータの受信可能
な状態であることを示す。制御信号/RO0がローレベ
ルである場合、送信側データ端末装置902からのデー
タの送信信号を受信したことを確認し、受信中であるこ
とを示す。この信号が前述のACK信号である。またこ
の制御信号/RO0がローレベルである場合、送信側デ
ータ端末装置902から送信側データ伝送装置122へ
のデータの送信を禁止する意味をもつ。
【0247】図18(A)(B)を参照して、受信制御
信号/RO0がハイレベルであるときに、送信側データ
端末装置902は送信制御信号/CI0をローレベルに
変化させ、送信中であることを送信側データ伝送装置1
22に示す。このとき、図18(C)を参照して、2n
ビットデータDOが送信側データ伝送装置122に与え
られている。
【0248】図10を参照して、送信側データ伝送装置
122の転送制御機構932は、この送信制御信号/C
I0がローレベルに立下がったことに応答して、送信側
データ端末装置902への受信制御信号/RO0をハイ
レベルからローレベルに切換え、ACK信号を送信側デ
ータ端末装置902に与える。これに先立って、図18
(C)に示されるように、2nビットデータDOが送信
側データ端末装置902から送信側データ伝送装置12
2のデータラッチ回路60の入力に与えられている。
【0249】図18(A)を参照して、送信側データ端
末装置902は、受信制御信号/RO0がローレベルに
立下がったことに応答して送信制御信号/CI0をハイ
レベルに立上げる。
【0250】図10および図18(D)を参照して、転
送制御機構932は、図18(M)に示されるように受
信側データ伝送装置124からの受信信号/RIがハイ
レベルである場合には、送信制御信号/CI0がハイレ
ベルに立上がったことに応答してデータラッチ回路60
のクロック端子に与えられるラッチ信号CP0をローレ
ベルからハイレベルに立上げる。ラッチ信号CP0の立
上がりに応答して、図18(E)に示されるようにデー
タラッチ回路62は2nビットデータDOをラッチし、
それぞれnビットずつのデータDA、DBに分割してマ
ルチプレクサ140の2つの入力に与える。
【0251】一方、転送制御機構932は、ラッチ信号
CP0の立上がりとほぼ同時、実際には回路の遅延分だ
け遅延した時点で受信制御信号/RO0を再びハイレベ
ルに立上げる。これにより送信側データ端末装置902
は、送信側データ伝送装置122が次のデータを受信可
能な状態となったことを知る。データラッチ回路62に
nビットのデータDOがラッチされてマルチプレクサ1
40に与えられ、インターフェース装置120によるデ
ータ処理が開始されたため、次のデータをデータラッチ
回路60の入力に受信することができるようになったた
めである。
【0252】さらにデータ転送機構932は、ラッチ信
号CP0の立上がりから回路の遅延分だけ遅延した時点
で送信制御回路142に与えられる送信信号/COUT
を図18(F)に示されるようにハイレベルからローレ
ベルに立下げる。
【0253】このとき、受信側データ転送装置124か
ら送信側データ伝送装置122に入力されている受信信
号/RIは図18(L)に示されるようにハイレベルで
ある。受信信号/RIがローレベルである場合、マルチ
プレクサ140は、入力Aにデータラッチ60から入力
されているnビットのデータDAと、入力端子A0に入
力されている接地電位(論理“0”)とをそれぞれ送信
データAB1〜ABnと識別子AB0として出力してい
る。これは図18(H)および(G)に示されている。
これら送信出力AB1〜ABnと識別子AB0とは、図
9に示されるデータ伝送路126のn+1ビットの伝送
路を介して受信側データ伝送装置124に与えられる。
一方識別子AB0は、送信制御回路142にも与えられ
る。
【0254】図11を参照して、送信制御回路142
は、入力される識別子AB0がローレベルである場合に
は、図18(F)に示されるように、転送制御機構93
2(図10)から与えられる送信信号/COUTがハイ
レベルからローレベルに立下がったことに応答して、そ
の出力する送信信号/COをハイレベルからローレベル
に立下げる。これは図18(I)に示されている。この
送信信号/COは、図12に示されるように受信制御回
路164に与えられる。
【0255】図12を参照して、受信側データ伝送装置
124に与えられる識別子AB0は、データラッチ回路
160および162と、受信制御回路164とに与えら
れる。
【0256】図13および図18(J)を参照して、受
信制御回路164は、入力される識別子AB0がローレ
ベルである場合には、送信制御回路142から与えられ
る送信信号/COが図18(I)に示されるようにハイ
レベルからローレベルに立下がったことに応答し、その
出力する送信信号/CINをハイレベルからローレベル
に立下げる。この送信信号/CINは、転送制御機構9
52(図12参照)と、データラッチ回路160の負論
理のクロック入力端子に与えられる。
【0257】図12および図18(N)を参照して、デ
ータラッチ回路160は、送信信号/CINがハイレベ
ルからローレベルに立下がったことに応答して、入力さ
れているnビットのデータをラッチし、データDIAと
してデータラッチ回路162に与える。このときデータ
ラッチ回路160は、識別子AB0(ローレベル)もラ
ッチし、データラッチ回路162に与える。
【0258】転送制御機構952は、受信制御回路16
4から与えられる送信信号/CINが図18(J)に示
されるようにハイレベルからローレベルに立下がったこ
とに応答して、回路分の遅延の後図18(K)に示され
るように、受信信号/ROUTをハイレベルからローレ
ベルに立下げる。この受信信号/ROUTは図12に示
される応答制御回路168に与えられる。
【0259】一方、図12および図14に示される検出
回路166は、転送制御機構952がデータラッチ回路
162に与えるラッチ信号CP1がハイレベルとなる期
間以外では、ローレベルの検出信号MOを応答制御回路
168に与えている。図18(P)(T)に示されてい
るように、受信信号/CINが立下がった時点ではラッ
チ信号CP1はローレベル、したがって検出信号MOも
ローレベルである。このため図12および図15に示さ
れる応答制御回路は、既に説明したように受信信号/R
OUTが図18(K)に示されるようにハイレベルから
ローレベルに立下がったことに応答して、その出力する
受信信号/RIをハイレベルからローレベルに立下げ
る。これは図18(L)に示されている。
【0260】図10を参照して、受信側データ伝送装置
124からのこの受信信号/RIは、そのまま送信側デ
ータ伝送装置122の転送制御機構932に入力される
(図18(M))。
【0261】転送制御機構932は、入力される受信信
号/RIN(図18(M))がハイレベルからローレベ
ルに立下がったことに応答して、まず図18に示される
ように、データラッチ回路60に対して与えるラッチ信
号CP0をハイレベルからローレベルに立下げる。
【0262】一方、マルチプレクサ140は、その制御
端子A/(/B)に入力されている受信信号/RINが
ハイレベルからローレベルに立下がったことに応答し
て、今までのnビットのデータDAに代えて、データラ
ッチ60にラッチされている下位のnビットのデータD
Bを選択して送信データAB1〜ABnとして出力する
(図18(H))。またこのとき、マルチプレクサ14
0は、入力端子A0への入力に代えて入力端子B0への
入力を識別子AB0として選択して出力する。入力端子
B0には電源Vccが接続されているために、新たに選
択される識別子AB0は論理“1”、すなわちハイレベ
ルとなる(図18(G))。図12を参照して、受信側
データ伝送装置124に与えられるnビットデータAB
1〜ABnは、データラッチ回路60にラッチされてい
る2nビットのデータのうち、下位のnビットのデータ
DBとなる。このデータはデータラッチ回路160の入
力にも与えられるが、データラッチ回路162の2nビ
ットの入力のうちの下位のnビットにデータDIBとし
ても与えられる。なお、データラッチ回路160に与え
られているラッチ信号が、この期間にローレベルからハ
イレベルに変化することはないので、このデータDIB
がデータラッチ回路160にラッチされることはない。
データラッチ回路162の下位のnビットに与えられる
データDIBの変化は図18(O)に示されている。
【0263】再び図10を参照して、転送制御機構93
2は、ラッチ信号CP0をローレベルに立下げた後、送
信制御回路142に与えられる送信信号/COUTを、
図18(F)に示されるようにローレベルからハイレベ
ルに立上げる。第1の実施例に関連して既に述べたよう
に、この送信信号/COUTは、ラッチ信号CP0を反
転させたものであり、回路の遅延分だけラッチ信号CP
0のレベル変化よりも遅延する。
【0264】図11を参照して、送信制御回路142
は、図18(G)および(F)に示すように識別子AB
0と送信信号/COUTが相前後してローレベルからハ
イレベルに変化したことに応答し、そのいずれか遅くハ
イレベルに変化した信号のその変化のタイミングで受信
側データ伝送装置124へ与える送信信号/COをロー
レベルからハイレベルに立上げる。
【0265】図13を参照して、受信制御回路164
は、図18(G)に示される識別子AB0のハイレベル
への立上がりと、送信制御回路142から与えられる送
信信号/COのハイレベルへの立上がりとに応答して、
転送制御機構952に与える送信信号/CINをローレ
ベルからハイレベルに立上げる(図18(J))。
【0266】図12を参照して、転送制御機構952
は、受信側データ端末装置904から入力されている制
御信号/RI1がハイレベルである場合には(図18
(R))、この送信信号/CINのハイレベルへの立上
がりに応答して、ラッチ信号CP1をローレベルからハ
イレベルに立上げる(図18(P))。
【0267】ラッチ信号CP1のハイレベルへの立上が
りに応答して、図18(S)に示されるように、データ
ラッチ回路162(図12参照)が、データラッチ回路
160から与えられるnビットのデータDIAと、送信
側データ伝送装置122から与えられるnビットのデー
タDIBとをラッチし、一括して2nビットのデータD
Iとして受信側データ端末装置904に出力する。また
このときデータラッチ回路162は、データラッチ回路
160にラッチされていた、先に伝送されていた識別子
AB0と、今回送られてきている識別子AB0とをとも
にラッチし、検出回路166に与える。
【0268】図14を参照して、検出回路166の3入
力ANDゲート190の3つの入力のうち、転送制御機
構952に接続された入力端子にはハイレベルのラッチ
信号CP1が入力されている。他の2つの入力のうち、
負論理の入力端子には、先にデータラッチ回路160に
よりラッチされ、次にデータラッチ回路162にラッチ
されたローレベルのデータが入力される。3入力AND
ゲート190の残りの入力には、今回伝送されていたハ
イレベルの識別子が入力される。したがって応答制御回
路168には、ハイレベルの検出信号MOが与えられる
(図18(T))。
【0269】なお、このようにラッチ信号CP1がハイ
レベルとなった場合に検出信号MOがハイレベルとなる
のは、データラッチ回路162から与えられる2つの識
別子データが正しく「0、1」という組合せとなってい
る場合のみである。もしもデータ伝送が正常に行なわれ
ず、データラッチ回路162にラッチされているデータ
に異常があれば、この2つの識別子は、上述した値の組
合せにはならず、したがって検出回路166の出力する
検出信号MOはローレベルにとどまる。もしこの検出信
号MOがローレベルのままであれば、前述したように応
答制御回路168から出力される受信信号/RIがロー
レベルからハイレベルに立上がることはなく、次のデー
タが伝送されてしまう、という恐れはない。
【0270】一方、図18(T)に示されるように、検
出信号MOがラッチ信号CP1のハイレベルへの立上が
りとともにハイレベルに立上がった場合には、受信側デ
ータ伝送装置124は次のように動作する。まず、図1
2の転送制御機構952は、図18(K)に示されるよ
うに、ラッチ信号CP1をハイレベルに立上げた後、回
路分の遅延の後受信信号/ROUTをローレベルからハ
イレベルに立上げる。
【0271】前述のように検出信号MOがハイレベルで
あり、さらに受信信号/ROUTがローレベルからハイ
レベルに立上がったことに応答して、図15に示される
応答制御回路168は、転送制御機構932に与える受
信信号/RIを図18(L)に示されるようにローレベ
ルからハイレベルに立上げる。この受信信号/RIは、
そのまま受信信号/RINとして図10に示される転送
制御機構932およびマルチプレクサ140のクロック
端子に入力されており、受信信号/RIから、伝送分の
遅延だけ遅れてハイレベルに立上がる(図18
(M))。
【0272】なお、こうした動作の間に、図18(C)
に示されるように、送信側データ端末装置902は、受
信制御信号/RO0がハイレベルとなった後、次の2n
ビットのデータDOを送信側データ伝送装置122の入
力に与え、また送信制御信号/CI0を再びローレベル
に立下げている。またこの送信制御信号/CI0がロー
レベルに立下がったことに応答して、送信側データ伝送
装置122の転送制御機構932(図10)は、受信制
御信号/RO0をハイレベルからローレベルに切換え
て、ACK信号を送信側データ端末装置902に与えて
いる。
【0273】図18(D)を参照して、図10に示され
るデータ転送機構932は、受信側データ伝送装置12
4からの受信信号/RINがハイレベルとなっており、
さらに前述したように送信信号/CI0がハイレベルに
立上がったことに応答してハイレベルに立上がる。デー
タラッチ回路60(図10)は、このラッチ信号CP0
の立上がりに応答して、新たに入力されている2nビッ
トのデータDOをラッチし、nビットずつの2つのデー
タグループDA、DBに分割してマルチプレクサ140
の2つの入力に与える(図18(E))。
【0274】同様にマルチプレクサ140は、制御端子
A/(/B)に入力されている受信信号/RINがハイ
レベルに立上がったこと(図18(M))に応答して、
入力Aにデータラッチ回路60から与えられているnビ
ットのデータDAおよび入力端子A0に与えられている
論理“0”の識別子を選択して送信データAB1〜AB
nおよび識別子AB0として受信側データ伝送装置12
4に与える(図18(G)および(H))。
【0275】一方、転送制御機構932は、ラッチ信号
CP0をハイレベルに立上げた後、回路分の遅延だけ遅
れて受信信号/RO0をハイレベルに立上げ、送信信号
/COUTをローレベルに立下げる(図18(B)およ
び(F))。
【0276】送信制御回路142(図10)は、識別子
AB0がローレベルとなったことと、送信信号/COU
Tがローレベルに立下がったこととに応答して、前述の
ように受信側データ伝送装置124への受信信号/CO
を再びローレベルに立下げる。以下、前述した1つ前の
2nビットのデータに対する処理と同様の処理が繰返し
て行なわれる。
【0277】なお、受信側データ伝送装置124の転送
制御機構952は、データラッチ回路162に与えるラ
ッチ信号CP1をハイレベルに立上げた後、回路分の遅
延の後受信側データ端末装置904への送信制御信号/
CO1を図18(O)に示されるようにハイレベルから
ローレベルに立下げる。
【0278】すると、送信制御信号/CO1のこの立下
がりに応答して、受信側データ端末装置904からの受
信制御信号/RI1が、図18(R)に示すようにハイ
レベルからローレベルに立下げられる。転送制御機構9
52は、受信制御信号/RI1がローレベルに立下がっ
たことに応答して、図18(P)に示されるようにラッ
チ信号CP1を再びローレベルに立下げる。さらに転送
制御機構952は、このCP1のローレベルへの立下が
りから回路分の遅延の後、送信制御信号/CO1を、図
18(O)に示されるように立上げる。送信制御信号/
CO1のハイレベルへの立上がりに応答して、受信側デ
ータ端末装置904は受信制御信号/RI1を再び図1
8(R)に示すようにハイレベルに立上げる。
【0279】また、前述したように検出回路166はA
NDゲート190(図14参照)から構成されている。
したがって図18(P)に示されるようにラッチ信号C
P1がハイレベルからローレベルに立下がったことに応
答して、図18(T)に示されるように検出信号MOも
再びローレベルに立下がる。
【0280】以上の動作が、後続するデータの各々に対
しても同様に繰返され、送信側データ端末装置902か
ら受信側データ端末装置904への2nビットのデータ
伝送が行なわれる。
【0281】この実施例では、第1の実施例と同様にハ
ンドシェイク転送方式を用い、2nビットのデータを、
n+1ビットのデータ伝送路を用いて伝送することがで
きる。したがって、同一のビット幅のデータ伝送路を用
いれば、従来のインターフェースと比較して本実施例の
データ伝送装置によれば単位時間当りのデータ伝送量が
従来のものの倍近くとなる。また、単位時間当りの伝送
量が一定量であるとすれば、必要なデータ伝送路が約半
分となる。
【0282】また、2nビットのデータをnビットずつ
の2つのデータとして1サイクル内で2回に分けて伝送
する際に、それぞれに識別子を付加して送信側データ伝
送装置から受信側データ伝送装置に伝送している。この
識別子は、2nビットのデータのうちの最初のnビット
のデータ伝送の際にはローレベルに、後半のnビットの
伝送の際にはハイレベルに、交互に変化する。したがっ
てこの識別子がハイレベルからローレベルに、またはロ
ーレベルからハイレベルに切換わったかどうかを、送信
側データ伝送装置122の送信制御回路142と、受信
側データ伝送装置124の受信制御回路164とで検出
し、それぞれ正しい値に切換わったことを条件として受
信側データ伝送装置124のデータラッチ回路160
(図12参照)およびデータラッチ回路162へのデー
タの格納のタイミングが定められる。したがって、分割
して送信されるそれぞれのデータが正しく送信され、か
つ正しいタイミングでデータラッチ回路に格納されるこ
とが可能となる。もちろん、送信側と受信側との双方で
こうした確認をする必要はなく、いずれか一方のみで行
なってもよい。その場合、識別子を送信するための信号
線は、以上の実施例の説明と異なってくるのは当然であ
る。
【0283】また、図12に示すように検出回路166
を用い、データラッチ回路162に、正しい識別子が格
納されたかどうかを検出し、その検出結果に応じて応答
制御回路168から送信側データ伝送装置122への受
信信号/RIの伝送を制御している。すなわち、検出回
路166により正しい識別子が検出されない場合には、
応答制御回路168から送信側データ伝送装置122に
対して送信許可信号が返されることはない。そのため
に、データ伝送が正しく行なわれなかったときに、次の
データ伝送が開始されてしまうという恐れがなく、デー
タ伝送の正しさを保証することができる。なお、実際に
はこのように検出回路166によりデータ伝送が正常で
ないことが検出された場合には、同一のデータの再送の
要求や、何らかのエラー処理を行なうことが考えられ
る。
【0284】[第4の実施例]図19〜図21は、この
発明の第4の実施例にかかるインターフェース装置を示
す図である。この第4の実施例にかかるインターフェー
ス装置は、第3の実施例と同様に2nビットのデータを
nビットのデータ伝送路を用いて伝送するものである
が、第3の実施例とは異なり、ハンドシェイク方式では
なく同期転送方式のものである。
【0285】図19を参照して、この第4の実施例にか
かるインターフェース装置210は、送信側データ端末
装置902と受信側データ端末装置904との間でのデ
ータ伝送に用いられるものである。送信側データ端末装
置902からインターフェース装置210へは2nビッ
トのデータと伝送制御信号CLKAとが与えられる。ま
たこのインターフェース装置210から受信側データ端
末装置904へも、この2nビットのデータと伝送制御
信号とが与えられる。
【0286】インターフェース装置210は、送信側デ
ータ端末装置902から2nビットのデータと伝送制御
信号CLKAとを受け、2nビットのデータの伝送の1
周期内に、この2nビットのデータをnビットの2つの
データグループに分割して時間順次で出力するための送
信側データ伝送装置212と、送信側データ伝送装置か
ら時間順次で与えられる2つのnビットのデータグルー
プを受け、2nビットのデータを再構成して受信側デー
タ端末装置904に与えるための受信側データ伝送装置
214と、データ伝送路216とを含む。データ伝送路
216は、第3の実施例とは異なり、nビット幅のデー
タ信号線と、1本の伝送制御信号線とを含む。なお、こ
の第4の実施例で2つのデータ端末装置902、904
間を伝送されるデータには、第3の実施例で述べた「識
別子」として使用できるデータが含まれているものとす
る。そしてこのデータの一部を識別子として使用するこ
とにより、送信側データ伝送装置212から受信側デー
タ伝送装置214へのデータの伝送の信頼性をより高く
する実施例である。
【0287】図20を参照して、送信側データ伝送装置
212は、2nビットデータのデータラッチ回路60
と、2つのnビットの入力端A、Bを有し、いずれか一
方のnビットのデータを選択して出力するためのマルチ
プレクサ62と、マルチプレクサ62から出力されるn
ビットの送信データのうち、識別子として使用するmビ
ット(本実施例の場合には1ビット)を受け、マルチプ
レクサ62から出力されるデータが、正しく確定したか
どうかを検出するための検出回路220と、この検出回
路220により、マルチプレクサ62の出力するデータ
が正しく確定したことが検出されたことと、伝送制御信
号CLKAが入力されたこととに応答して、受信側デー
タ伝送装置214に対して送信制御信号を送信するため
の送信制御回路222とを含む。送信側データ伝送装置
212に送信側データ端末装置902から与えられる伝
送制御信号CLKAは、データラッチ回路60のクロッ
ク端子と、マルチプレクサ62の制御端子A/(/B)
と送信制御回路222とに与えられている。データラッ
チ回路60は、ラッチしている2nビットデータを、2
つのnビットのデータに分割して出力する。このデータ
ラッチ回路60の2つの出力は、それぞれマルチプレク
サ60の2つの入力A、Bに接続されている。
【0288】図21を参照して、受信側データ伝送装置
214は、2つのnビット幅のデータラッチ回路72、
74と、2nビット幅のデータラッチ回路70と、送信
側データ伝送装置212から与えられるnビットデータ
のうちの、識別子として用いられるmビット(本実施例
の場合には1ビット)を受け、入力されるデータが正し
いデータに確定したかどうかを検出するための検出回路
230と、検出回路230の出力と、送信側データ伝送
装置212から与えられる受信制御信号(送信制御回路
222から送信制御信号として出力された信号)とに応
答して、送信制御信号を出力するための受信制御回路2
32と、入力が受信制御回路232の出力に接続され、
与えられる送信制御信号を、所定の遅延の後反転して出
力して受信側データ端末装置に与えるための伝送制御信
号バッファ108とを含む。受信制御回路232の出力
はデータラッチ回路74のクロック端子に接続されてい
る。受信制御回路232の出力はまた、データラッチ回
路72の負論理のクロック端子にも接続されている。伝
送制御信号バッファ108の出力がデータラッチ回路7
0のクロック端子にも接続されている。
【0289】データラッチ回路72、74の入力は、送
信側データ伝送装置212からnビットデータが送信さ
れてくるnビット幅のデータ伝送路にそれぞれ接続され
ている。データラッチ回路72とデータラッチ回路74
のそれぞれのnビットの出力は、まとまって2nビット
幅となりデータラッチ回路70の入力に接続されてい
る。データラッチ回路70の2nビットの出力は、受信
側データ端末装置に接続されている。
【0290】この第4の実施例の動作は、第2の実施例
で説明したインターフェース装置とほぼ同様であり、こ
こではその詳細については改めて繰り返さない。この第
4の実施例の特徴は、第3の実施例と同じく、送信側デ
ータ伝送装置212に設けられた検出回路220と送信
制御回路222とにより、マルチプレクサ62から出力
されるnビットデータが正しく確定した場合にのみ、受
信側データ伝送装置に対して送信制御信号(受信制御信
号)が与えられることである。また同じく、図21を参
照して、受信側データ伝送装置214において、検出回
路230と受信制御回路232とにより、送信側データ
伝送装置212から送信されてくるnビットデータが、
正しいデータに確定したかどうかが検出され、正しいデ
ータに確定したと検出された場合にのみ、受信側データ
端末装置に対して送信制御信号(受信制御信号)が伝送
される。このように送信側データ伝送装置に検出回路2
20と送信制御回路222とを設け、受信側データ伝送
装置214に検出回路230と受信制御回路232とを
設けたことにより、第3の実施例と同様に、送信される
データが正しいデータであることを確実にすることがで
きる。そのためにデータ伝送の信頼性が従来のものや、
第2の実施例のインターフェース装置と比較してより向
上する。
【0291】図20、21において検出回路220や2
30についてはその詳しい構造は説明していない。しか
し、前述したように識別子として1ビットのデータを判
別すればよいことから、これら検出回路220、230
は、たとえばデコーダや一致検出回路、あるいはトグル
フリップフロップなどを用いて容易に構成することがで
きる。
【0292】送信制御回路222や受信制御回路232
についても、詳しい構成は示していない。しかしこれら
は、第3の実施例で図示した送信制御回路142(図1
1参照)や受信制御回路(図13参照)、あるいは応答
制御回路168などと類似の構成で容易に作成すること
ができる。
【0293】図19〜21を参照して、この第4の実施
例のインターフェース装置210は次のように動作す
る。図19を参照して、送信側データ端末装置902
は、送信されるべき2nビットのデータを送信側データ
伝送装置212に順次与えるとともに、一定周波数の伝
送制御信号CLKAを送信側データ伝送装置212に与
える。図20を参照して、データラッチ回路60は、伝
送制御信号CLKAの立上りタイミングで、入力された
2nビットデータをラッチする。データラッチ回路60
は、ラッチした2nビットデータをnビットずつの2つ
のデータに分割し、マルチプレクサ62の2つの入力
A、Bにそれぞれ与える。
【0294】マルチプレクサ62は、伝送制御信号CL
KAがハイレベルとなったこと(またはハイレベルであ
ること)に応答して、入力A側のnビットデータを選択
して受信側データ伝送装置214に向けて出力する。マ
ルチプレクサ62はまた、伝送制御信号CLKAがロー
レベルに立下がったこと(またはローレベルであるこ
と)に応答して入力B側のnビットのデータを選択して
受信側データ伝送装置214に対して与える。このマル
チプレクサ62から出力されるnビットのデータのう
ち、m(本実施例の場合には1)ビットのデータが検出
回路220に対して与えられる。なおこの1ビットのデ
ータは、たとえば第3の実施例の場合と同様に入力A側
のデータのときには「0」(ローレベル)という値を、
入力B側のデータである場合には「1」(ハイレベル)
という値をそれぞれとるように予めこの2nビットのデ
ータが構成されているものとする。
【0295】検出回路220は、入力される1ビットの
データがローレベルである場合にはローレベルの信号
を、ハイレベルである場合にはハイレベルの信号をそれ
ぞれ送信制御回路222に与える。
【0296】送信制御回路222は、伝送制御信号CL
KAが入力された後、検出回路220から入力される信
号のレベルがハイレベルからローレベル、またはその反
対方向に変化したことに応答して、送信制御信号(受信
制御信号)を受信側データ伝送装置214に対して与え
る。これにより、マルチプレクサ62から出力されるデ
ータが、正しく入力A側のデータまたは入力B側のデー
タに確定したことが検出回路220によって検出され、
データが確定した場合にのみ受信側データ伝送装置21
4側でそのデータの受信が行なわれる。
【0297】図21を参照して、2つのnビットのデー
タグループのうちの最初のものが送信側データ伝送装置
212からデータラッチ回路72と74とに与えられ
る。検出回路230は、このnビットのうちの、識別子
として用いられる1ビットがローレベルかどうかを検出
し、ローレベルとなったときに受信制御回路232に対
して与えている信号のレベルをハイレベルからローレベ
ルに変える。受信制御回路232は、受信制御信号(送
信制御信号)が送信側データ伝送装置212から入力さ
れ、かつ検出回路230から与えられる信号がハイレベ
ルからローレベルに変わったことに応答して、伝送制御
信号バッファ108に与えている受信制御信号をローレ
ベルからハイレベルに立上げる。
【0298】データラッチ回路72は、受信制御回路2
32から出力される受信制御信号がハイレベルに立上が
ったことに応答して、このnビットデータをラッチしデ
ータラッチ回路70の上位のnビットデータ入力に与え
る。データラッチ回路74は、このときこのnビットデ
ータをラッチしない。
【0299】続いて送信側データ伝送装置212から送
信されてくるnビットデータが、次のnビットのデータ
に変わったものとする。このデータは、ともにデータラ
ッチ回路72および74の入力に与えられる。検出回路
230に与えられる識別子は、前述のようにハイレベル
に変わる。検出回路230は、識別子を表わす信号がロ
ーレベルからハイレベルに変わったことに応答して、受
信制御回路232に与える信号をローレベルからハイレ
ベルに立上げる。
【0300】受信制御回路232は、送信側データ伝送
装置212から与えられる受信制御信号(送信制御信
号)がハイレベルからローレベルに立下がったことと、
検出回路230からの信号がローレベルからハイレベル
に立上がったこととに応答して、出力する受信制御信号
をハイレベルからローレベルに立下げる。
【0301】データラッチ回路74は、受信制御回路2
32が出力する受信制御信号の立下がりタイミングで、
入力されるnビットのデータをラッチし、データラッチ
回路70の下位のnビット入力に出力する。このとき、
データラッチ回路72は、入力に表れているnビットの
データをラッチしない。データラッチ回路74がnビッ
トのデータをラッチすることにより、データラッチ回路
72には、送信側データ伝送装置212のデータラッチ
回路60に格納されていた2nビットデータのうちの上
位nビットが、データラッチ回路74には同じく下位の
nビットが、それぞれ格納されたことになる。
【0302】伝送制御信号バッファ108は、受信制御
回路232からの受信制御信号のレベル変化に対し、所
定の遅延の後そのレベルを変化させた受信制御信号を出
力する。データラッチ回路72およびデータラッチ回路
74にそれぞれ必要なデータが格納された後、伝送制御
信号バッファ108から出力される受信制御信号は、ロ
ーレベルからハイレベルに立上げられる。データラッチ
回路70は、この受信制御信号のハイレベルへの立上が
りに応答して、データラッチ回路72および74から与
えられる2nビットのデータをラッチし、受信側データ
端末装置904に対して一括して2nビットのデータと
して与える。
【0303】以上のようにこの第4の実施例でも、同期
転送方式を用い、送信側データ端末装置902と受信側
データ端末装置904との間での2nビットのデータの
伝送が行なえる。この場合、インターフェース装置間で
使用されるデータ伝送路のビット幅としては、データ信
号線としてnビット幅、伝送制御信号のための信号線と
して1本が、それぞれ必要となるだけである。しかもこ
の第4の実施例では、第2の実施例のインターフェース
装置と比較して、データの一部を識別子として用いると
により、nビット幅のデータ伝送路を伝送されるデータ
が、正しいデータに確定的に変化したかどうかが検出さ
れ、確定的に変化したと判断された場合にのみデータの
受信が実行される。そのために、この第4の実施例のイ
ンターフェース装置では、第2の実施例のインターフェ
ース装置よりもデータ伝送の信頼性が高くなる。
【0304】[第5の実施例]以下、図22〜35を参
照して、本願発明の第5の実施例にかかるインターフェ
ース装置について説明する。この第5の実施例のインタ
ーフェース装置は、第3の実施例と同様にハンドシェイ
ク方式を用い、かつ識別子を用いた信頼性の高い伝送を
行なうためのものである。この第5の実施例はしかし、
第3の実施例のインターフェース装置とは異なり、2つ
のデータ端末装置240および242の間での4nビッ
トのデータの伝送を、(n+1)本のデータ線および2
本のハンドシェイクのための伝送制御信号線を用いて行
なう。そのために、この第5の実施例のインターフェー
ス装置244では、送信側データ端末装置240から与
えられる4nビットのデータを、4つのnビットデータ
のデータグループに分割し、それらを各データ端末装置
240、242の動作の一サイクル内に、1つずつ時間
順次に伝送路を介して伝送する。
【0305】これらデータグループを識別するためには
2ビットの情報が必要である。識別にはデコーダや一致
検出回路を用いれば良い。しかし、データが所定の順序
で時間順次に伝送されることがわかっているので、デー
タグループが奇数番目か偶数番目かのみを示す1ビット
の情報を識別子として使用すれば簡便である。以下の実
施例はそうした回路構成を有する。なお、こうした識別
子付与のための回路は以下の実施例に限定されない。た
とえば“00”“01”“11”“00”の2進データ
をマルチプレクサで選択し、さらにEXORゲートまた
はEXNORゲートを通してこうした1ビットの情報を
得ることもできる。
【0306】図22を参照して、このインターフェース
装置244は、送信側データ端末装置240に接続され
た送信側データ伝送装置250と、受信側データ端末装
置242に接続された受信側データ伝送装置252と、
送信側データ伝送装置250と受信側データ伝送装置2
52とを接続するためのデータ伝送路254とを含む。
【0307】送信側データ端末装置240と送信側デー
タ伝送装置250との間には、4nビットのデータ線
と、制御信号/CI0のための信号線と、制御信号/R
O0のための信号線とが設けられている。
【0308】受信側データ伝送装置252と受信側デー
タ端末装置242との間には、4nビットのデータ信号
線と、制御信号/C01のための信号線と、制御信号/
RI1のための信号線とが設けられている。
【0309】伝送路254には、n+1ビット幅のデー
タ信号線と送信信号/COのための信号線と、受信信号
/RIのための信号線とが設けられている。
【0310】図23を参照して、送信側データ伝送装置
250は、送信側データ端末装置240からの4nビッ
トデータDOをラッチし、4つのnビットずつのデータ
グループに分割して出力するためのデータラッチ回路2
60と、4つの入力A〜Dのうちのいずれか1つを、後
述するようにして定められる識別子Y0とともに選択し
て出力するためのマルチプレクサ262と、転送制御機
構264と、送信側伝送制御回路266とを含む。
【0311】転送制御機構264は、2つの入力と3つ
の出力とを有する。入力の1つは、送信側データ端末装
置240(図22参照)に接続されており、送信制御信
号/CI0を受信する。入力の他方は送信側伝送制御回
路266の出力の1つに接続されており、送信側伝送制
御回路266からの受信信号/RINを受信する。転送
制御機構264の3つの出力のうちの1つは、送信側デ
ータ端末装置240に接続されて受信制御信号/RO0
を出力する。転送制御機構264の出力の1つは、送信
側伝送制御回路266の入力の1つに接続され、送信信
号/COUTを回路266に与える、転送制御機構26
4の出力の残りの1つは、データラッチ回路260のク
ロック端子に接続され、データラッチ回路260のため
のラッチ信号CP0を出力する。この転送制御機構26
4の構成は、第1の実施例で述べた転送制御機構932
(図5参照)と同様である。したがって、ここでは転送
制御機構264自体の構成についてはその詳細は繰返さ
ない。
【0312】送信側伝送制御回路266は、3つの入力
と4つの出力とを有する。3つの入力の1つは、前述の
ようにマルチプレクサ262からの識別子Y0の信号線
に接続されている。3つの入力の他の1つには、後述す
る受信側データ伝送装置252からの受信信号/RIが
入力される。送信側伝送制御回路266の入力の残りの
1つは、転送制御回路264の送信信号/COUTの出
力に接続されている。
【0313】送信側伝送制御回路266の4つの出力の
うちの2つは、マルチプレクサ262の選択するデータ
を規定するための信号S1、S2を出力するためのもの
であり、マルチプレクサ262の制御端子に接続されて
いる。送信側伝送制御回路266の4つの出力のうちの
他の1つは、転送制御回路264の受信信号/RINの
入力に接続されている。送信側伝送制御回路266の残
りの出力は、受信側データ伝送装置262に接続されて
おり、送信信号/COを出力するためのものである。送
信側伝送制御回路266の回路の詳細については後述す
る。
【0314】図24を参照して、マルチプレクサ262
の選択動作についてより詳細に説明する。このマルチプ
レクサ262の構成自体については、通常のマルチプレ
クサと同様であり、ここではその詳細については説明を
簡単にするために詳しくは述べない。
【0315】マルチプレクサ262は、前述のように4
つの入力A〜Dを有する。これら4つの入力A〜Dは、
それぞれnビット幅である。またこれら入力A〜Dのそ
れぞれに、対応する1ビットの入力端子A0、B0、C
0、D0が設けられている。これらの入力端子A0、B
0、C0、D0には、それぞれ論理“1”“0”“1”
“0”が入力される。入力Aは、図23に示すデータラ
ッチ回路260の4つの出力のうち、最上位のnビット
のデータDAの出力に接続されている。このnビットの
データをA1〜Anとする。第2の入力Bは、データラ
ッチ回路260の2番目の出力に接続され、第2のnビ
ットのデータDBが入力される。このデータをB1〜B
nとする。第3の入力Cは、データラッチ回路260の
第3の出力に接続されており、第3のnビットのデータ
DCが入力される。このデータをC1〜Cnとする。第
4の入力Dは、データラッチ回路260の4番目の出力
に接続されており、第4番目のnビットのデータグルー
プDDが入力される。このデータをD1〜Dnとする。
【0316】マルチプレクサ262は、送信側伝送制御
回路266から与えられる選択信号S1、S2の組合せ
により、入力AとA0、BとB0、CとC0、DとD0
とのいずれか1つを選択し、それぞれに入力されている
データを送信データY1〜Ynと識別子Y0として出力
する。選択信号S1およびS2の値とマルチプレクサ2
62の選択する信号との関係を、次の表に示す。
【0317】
【表1】
【0318】図25を参照して、図23に示されている
送信側伝送制御回路266は、マルチプレクサ駆動信号
発生回路270と、送信制御信号発生回路272と、応
答信号発生回路274とを含む。これら3つの回路27
0と272と274とは、いずれも2つの入力と1つの
出力とを有する。
【0319】マルチプレクサ駆動信号発生回路270の
入力の1つは、転送制御機構264(図23)の送信信
号/COUTの出力に接続されている。マルチプレクサ
駆動信号発生回路270の他方の入力は、送信制御信号
発生回路272の出力に接続されている。マルチプレク
サ駆動信号発生回路270の出力は、選択信号S1を出
力するためのものであり、図23、24に示されるよう
にマルチプレクサ262の制御端子の1つに接続されて
いる。マルチプレクサ駆動信号発生回路270の詳細に
ついては図26を参照して後述する。
【0320】送信制御信号発生回路272の入力の一方
は、図23に示されるように識別子Y0の信号線に接続
されている。送信制御信号発生回路272の入力の他方
は、転送制御機構264(図23)の送信信号/COU
Tの出力に接続されている。送信制御信号発生回路27
2の出力は、前述のようにマルチプレクサ駆動信号発生
回路270の入力の一方に接続されているとともに、受
信側データ伝送装置252にも接続されている。送信制
御信号発生回路272のこの出力は、送信信号/COで
ある。送信制御信号発生回路272の詳細については、
図27を参照して後述する。
【0321】応答信号発生回路274の入力の一方は、
図23に示されるマルチプレクサ262からの識別子Y
0の信号線に接続されている。応答信号発生回路274
の他方の入力は、受信側データ伝送装置252からの、
受信信号/RIの信号線に接続されている。応答信号発
生回路274の出力は図23に示される転送制御機構2
64の受信信号/RINの入力に接続されている。応答
信号発生回路274の詳細については、図28を参照し
て後述する。
【0322】図26を参照して、マルチプレクサ駆動信
号発生回路270は負論理の2入力を有するNANDゲ
ート280を含む。NANDゲート280の2つの入力
は、それぞれ送信制御信号発生回路272の出力と転送
制御機構264(図23)の/COUT出力とに接続さ
れている。NANDゲート280の出力は、マルチプレ
クサ262の制御端子に接続されており、選択信号S1
をマルチプレクサ262に与える。
【0323】図27を参照して、送信制御信号発生回路
272は、2つの2入力NANDゲート290および2
94と、3入力NANDゲート292とを含む。NAN
Dゲート290の一方の入力は負論理でありマルチプレ
クサ262からの識別子Y0の信号線に接続されてい
る。NANDゲート290の入力の他方は、転送制御機
構264(図23)の/COUT出力に接続されてい
る。NANDゲート290の出力は、3入力NANDゲ
ート292の入力の1つに接続されている。
【0324】NANDゲート294の入力の一方は、図
23に示す転送制御機構264の/COUT出力に接続
されている。NANDゲート292の残りの2つの入力
のうち1つはマスタリセット信号/MRを発生する回路
(図示せず)に接続されている。NANDゲート29
2、294は交差接続されており、フリップフロップを
形成している。NANDゲート292の出力は、受信側
データ伝送装置の/CO入力に接続されている。
【0325】図28を参照して、応答信号発生回路27
4は、3つの2入力NANDゲート300、302およ
び306と、1つの3入力NANDゲート304とを含
む。
【0326】NANDゲート300の入力のうちの一方
は受信側データ伝送装置252の/RI出力に接続され
ている。NANDゲート300の入力の他方は、図23
に示されるマルチプレクサ262からの識別子Y0の信
号線に接続されている。NANDゲート300の出力
は、3入力NANDゲート304の入力の1つに接続さ
れている。
【0327】NANDゲート302の入力の一方は負論
理であり、受信側データ伝送装置252の/RI出力に
接続されている。NANDゲート302の入力の他方
は、図23に示すマルチプレクサ262からの識別子Y
0の信号線に接続されている。NANDゲート302の
出力は、NANDゲート306の入力の一方に接続され
ている。NANDゲート304の残りの2つの入力のう
ち一方は、図示しないマスタリセット信号MRの発生回
路に接続されている。NANDゲート304および30
6とは交差接続されており、フリップフロップを構成し
ている。NANDゲート304の出力は、転送制御機構
264(図23参照)の/RIN入力に接続されてい
る。
【0328】図29を参照して、受信側データ伝送装置
252は、それぞれ入力が送信側データ伝送装置250
からのnビットデータの信号線と識別子Y0の信号線と
に接続されたn+1ビット幅のデータラッチ回路31
0、312および314と、それぞれがnビット幅の4
つの入力を有する、4nビット幅のデータラッチ回路3
20と、送信側データ伝送装置250からの識別子Y0
の信号線と、データラッチ回路310、312および3
14からの識別子の出力に接続された4つの入力を有
し、4分割されて送信される4nビットのデータのセッ
トアップが完了したか否かを検出して1ビットの検出信
号をデータラッチ回路320に与えるための検出回路3
18と、受信側伝送制御回路324と、転送制御機構9
52と、一方の入力がデータラッチ回路320からの検
出信号の出力に、入力の他方が、転送制御機構952か
らのラッチ信号CP1の出力に接続され、出力が受信側
伝送制御回路324の入力の1つに接続されたANDゲ
ート322とを含む。
【0329】受信側伝送制御回路324の構造について
は図31〜34を参照して後述する。受信側伝送制御回
路324は、4つの入力と5つの出力とを有する。入力
の1つは、送信側伝送制御回路266の/CO出力に接
続されている。入力の他の1つは、ANDゲート322
の出力に接続されている。入力のさらに他の1つは、転
送制御機構952の/ROUT出力に接続されている。
入力の最後の1つは、図23に示すマルチプレクサ26
2からの識別子Y0の信号線に接続されている。受信側
伝送制御回路324の5つの出力のうち、3つはそれぞ
れデータラッチ回路310、312、314のクロック
端子に接続されている。これらのうちデータラッチ回路
310および312のクロック端子は負論理である。受
信側伝送制御回路324の残りの2つの出力の一方は、
送信側伝送制御回路266の/RI入力に接続されてい
る。最後の1つの出力は、転送制御機構952の/CI
N入力に接続されている。
【0330】転送制御機構952は、図3および図5に
示された第1の実施例の転送制御機構952と同一であ
る。但し、図29においては、この転送制御機構952
からデータラッチ回路320に出力されるラッチ信号が
CP1と呼ばれている点に注意すべきである。転送制御
機構952は、ラッチ信号CP1の出力を含め3つの出
力を有する。他の1つの出力は受信側伝送制御回路32
4の/ROUT入力に接続されている。最後の出力は、
受信側データ端末装置242(図22参照)のCO1入
力に接続されている。転送制御機構952の2つの入力
のうちの1つは、受信側データ端末装置242の/RI
1出力に接続されている。入力の他方は、受信側伝送制
御回路324の/CIN出力に接続されている。
【0331】図30を参照して、検出回路318は、4
入力のNANDゲート330を含む。この4入力のう
ち、最も上部の入力と上から3番目の入力とは負論理で
ある。最も上部の入力は、図23に示すマルチプレクサ
262からの識別子Y0の信号線に直接接続されてい
る。2番目の入力は、図29に示されるデータラッチ回
路310の、ラッチされた識別子の出力に接続されてい
る。3番目の入力は、データラッチ回路312の、ラッ
チされた識別子の出力に接続されている。4番目の入力
は、図29に示すデータラッチ回路314の、ラッチさ
れた識別子の出力に接続されている。ANDゲート33
0の出力は、図29に示すデータラッチ回路320の、
識別子のための1ビットの入力に接続されている。
【0332】図31を参照して、図29の右下に示され
ている受信側伝送制御回路324は、図29に示される
送信信号/CINを発生するための送信信号発生回路3
40と、図29に示される受信信号/RIを発生させる
ための受信信号発生回路344と、図29に示されるデ
ータラッチ回路314のためのラッチ信号を発生させる
ためのラッチ信号発生回路342とを含む。これら各回
路340、342、344の構成については図32、3
3および34を参照してそれぞれ後述する。
【0333】送信信号発生回路340は、2つの入力と
1つの出力とを有する。入力の一方は、図23に示され
るマルチプレクサ262からの識別子Y0のデータ線に
接続されている。入力の他方は、送信側伝送制御回路2
66の/CO出力に接続されている。送信信号発生回路
340の出力は、転送制御回路952(図29参照)の
/CIN入力とデータラッチ回路312へのラッチ制御
信号とに接続されている。
【0334】受信信号発生回路344は、2つの入力と
1つの出力とを有する。2つの入力のうちの一方は、図
29に示されるANDゲート322の出力に接続されて
いる。入力の他方は、図29に示される転送制御回路9
52の/ROUT出力に接続されている。受信信号発生
回路344の出力は、送信側伝送制御回路266の/R
I入力とラッチ信号発生回路342の入力の1つとに接
続されている。
【0335】ラッチ信号発生回路342は、2つの入力
と1つの出力とを有する。入力の一方は、前述のように
受信信号発生回路344の出力に接続されている。入力
の他方は、図23に示されるマルチプレクサ262から
の識別子Y0の信号線に接続されている。ラッチ信号発
生回路342の出力は、データラッチ回路314のクロ
ック端子に接続されている。
【0336】なお、送信側伝送制御回路266からの/
CO信号線は、図29に示されるデータラッチ回路31
0の負論理クロック端子に接続されている。また送信信
号発生回路340の出力は、図29に示されるデータラ
ッチ回路312の負論理のクロック端子にも接続されて
いる。
【0337】図32を参照して、送信信号発生回路34
0は、3つのNANDゲート350、352および35
4と、3入力NANDゲート356とを含む。
【0338】NANDゲート350は、2つの負論理の
入力を有する。入力の一方は、識別子Y0の信号線に接
続されている。入力の他方は、送信側伝送制御回路26
6の/CO出力に接続されている。NANDゲート35
0の出力は、NANDゲート354の入力の一方に接続
されている。
【0339】NANDゲート352の2つの入力のうち
の一方は負論理であり、識別子Y0の信号線に接続され
ている。他方の入力は、送信側伝送制御回路266の/
CO出力に接続されている。NANDゲート352の出
力は、NANDゲート356の入力の1つに接続されて
いる。NANDゲート356の残りの2つの入力のうち
の一方は、図示しないマスタリセット信号/MRの発生
回路に接続されている。NANDゲート354および3
56は交差接続されており、フリップフロップを構成し
ている。NANDゲート356の出力は、転送制御回路
952の/CIN入力に接続されている。またこの出力
は、データラッチ回路312(図29参照)の負論理の
クロック端子にも接続されている。
【0340】図33を参照して、ラッチ制御信号発生回
路342は、2入力のANDゲート360を含む。AN
Dゲート360の入力の一方は負論理であり、受信信号
発生回路344(図31参照)の/RI出力に接続され
ている。ANDゲート360の入力の他方は、識別子Y
0の信号線に接続されている。ANDゲート360の出
力は、前述のように図29に示されるデータラッチ回路
314のクロック端子に接続されている。
【0341】図34を参照して、受信信号発生回路34
4は、2つの2入力NANDゲート370および374
と、3入力NANDゲート372とを含む。
【0342】NANDゲート370の入力の一方は、A
NDゲート322(図29参照)の出力に接続されてい
る。入力の他方は、転送制御機構952の/RI1出力
に接続されている。NANDゲート370の出力は、3
入力NANDゲート372の入力の1つに接続されてい
る。
【0343】NANDゲート374の入力の一方は、図
29に示される転送制御機構952の/ROUT出力に
接続されている。またNANDゲート372の残りの2
つの入力のうちの1つは、図示されないマスタリセット
信号/MRの発生回路に接続されている。NANDゲー
ト372および374は交差接続され、フリップフロッ
プを構成している。NANDゲート372の出力は、ラ
ッチ信号発生回路342の入力の一方と、送信側伝送制
御回路266の/RI入力とに接続されている。
【0344】以上、この第5の実施例にかかるインター
フェース装置の構成についてその概略を説明した。以
下、図22〜34および図35のタイミングチャートと
を参照してこのインターフェース装置の動作について説
明する。
【0345】図35に示されるタイミングチャートは、
図18に示される第3の実施例のタイミングチャートと
概略で一致している。したがって以下の説明では、この
第5の実施例において特有の点について特に詳細に説明
し、第3の実施例と同様の事項についてはその詳細は繰
返さない。たとえば図35(A)〜(D)は図18
(A)〜(D)に対応する。また図35(E)は、図1
8(E)と、データグループの数が2つ(DAおよびD
B)から4つ(DA、DB、DCおよびDD)に増えて
いることを除き、同一である。図35(F)と図18
(F)とも同一である。したがってここではそれらにつ
いての詳しい説明は繰返さない。
【0346】図23と図27とを参照して、送信側デー
タ伝送装置266の送信制御信号発生回路272は、転
送制御機構264から与えられる送信信号/COUTが
ハイレベルからローレベルに立下がったことに応答し
て、受信側データ伝送装置に与える送信信号/COをハ
イレベルからローレベルに立下げる(図35(G))。
この動作は次のようにして行なわれる。
【0347】予め、図35(I)に示されるように、図
23のマルチプレクサ262から出力される識別子Y0
はハイレベルにあるものとする。図27を参照して、/
COUTがハイレベルにあれば、NANDゲート290
の出力はハイレベルである。図35(G)に示されるよ
うに送信信号/COがハイレベルである場合、NAND
ゲート294への入力はともにハイレベルであるために
その出力はローレベルとなる。この状態でNANDゲー
ト292、294で構成されるフリップフロップの状態
は安定している。
【0348】送信信号/COUTがローレベルに立下が
ると、NANDゲート294の出力はハイレベルに変化
する。NANDゲート290の出力はハイレベルに留ま
る。NANDゲート292の入力がいずれもハイレベル
に変化するために、NANDゲート292の出力がハイ
レベルからローレベルに変化する。そしてこの状態でゲ
ート292、294により構成されるフリップフロップ
の状態は安定する。すなわち、受信側データ伝送装置2
52に与えられる送信信号/COは、送信信号/COU
Tがハイレベルからローレベルに立下がったことに応答
してハイレベルからローレベルに立下がる。これは図3
5(G)に示されたとおりである。
【0349】図26を参照して、この場合マルチプレク
サ駆動信号発生回路270の出力する信号S1は、図3
5(H)に示されるようにハイレベルからローレベルに
立下がる。これは次のようにして行なわれる。
【0350】図26を参照して、送信信号/COUTお
よび/COのいずれもがハイレベルであればNANDゲ
ート280の出力はハイレベルである。送信信号/CO
UTがハイレベルからローレベルに立下がっても、送信
信号/COがハイレベルであればNANDゲート280
の出力はハイレベルである。しかし、さらに図35
(G)に示されるように送信信号/COがローレベルに
立下がったことに応答して、NANDゲート280の出
力する信号はハイレベルからローレベルに立下がる。こ
れは図35(H)に示されたとおりである。
【0351】このとき、図35(M)に示されるよう
に、図23のマルチプレクサ262に与えられる選択信
号S2は、ハイレベルである。
【0352】したがって、選択信号S1がローレベルに
立下がる前には、表1の1行目にしたがって、マルチプ
レクサ262は第1の入力Aに与えられるデータA1〜
Anを選択して送信データY1〜Ynとして出力する。
マルチプレクサ262はまた、図24に示されるよう
に、第1の入力端子A0に与えられる論理“1”を識別
子Y0として選択して出力する。しかし、選択信号S1
が図35(H)に示されるようにローレベルに立下がる
と、表1の第2行目に従いマルチプレクサ262は第2
番目の入力Bに与えられるデータB1〜Bnを送信デー
タY1〜Ynとして出力する。また、マルチプレクサ2
62は、図24に示される第2の入力端子B0に与えら
れている論理“0”を識別子Y0として選択して出力す
る。識別子Y0の値および送信データY1〜Ynの値の
変化については図35(I)および(J)に示されてい
る。
【0353】一方、図35(G)に示されるように送信
信号/COがハイレベルからローレベルに立下がったこ
とに応答して、受信側データ伝送装置252(図29)
では以下のような動作が行なわれる。送信信号/COが
立下がる場合には、図29に示されるデータラッチ回路
310、312および314の入力には、図23のマル
チプレクサ262により選択されたデータA1〜Anが
与えられていることに注意すべきである。図31を参照
して、送信側伝送制御回路266からの送信信号/CO
は、送信信号発生回路340にも与えられるが、同時に
データラッチ回路310の負論理のクロック端子にも与
えられる。したがってデータラッチ回路310は、送信
信号/COの立下がりに応答してデータA1〜Anをラ
ッチし、データラッチ回路320の第1番目のnビット
入力にこのデータDIAを与える(図35(O))。ま
た同時にデータラッチ回路310は、マルチプレクサ2
62から与えられている識別子(論理“1”またはハイ
レベル)をラッチし、検出回路318に与える(図35
(O)参照)。
【0354】一方、図29、図31および図32を参照
して、送信信号発生回路340は、識別子Y0および送
信信号/COがともにハイレベルであれば、ハイレベル
の送信信号/CINを転送制御回路952に出力してい
る。しかし、前述の様に識別子Y0と送信信号/COと
の双方がローレベルに立下がることにより、送信信号発
生回路340は、送信信号/CINをローレベルに立下
げる(図35(K)参照)。図32に示される送信信号
発生回路340は次のようにして上述の動作を実現す
る。
【0355】図32を参照して、識別子Y0および送信
信号/COの双方がハイレベルである場合、NANDゲ
ート350、352の出力はともにハイレベルである。
NANDゲート354および356の出力は、それぞれ
ローレベルおよびハイレベルとなる。この状態でNAN
Dゲート354および356により構成されるフリップ
フロップの状態が安定している。したがって送信信号発
生回路340の出力する送信信号/CINはハイレベル
である。
【0356】識別子Y0および送信信号/COのいずれ
か一方のみがローレベルになった場合を考える。この場
合NANDゲート350の出力は相変わらずハイレベル
である。NANDゲート352の出力は、ローレベルと
なったのが識別子Y0か送信信号/COのいずれである
かにより、ローレベルまたはハイレベルのいずれかの値
をとる。いずれの場合にも、NANDゲート356の出
力はハイレベル、NANDゲート354の出力はローレ
ベルにとどまる。したがって識別子Y0および送信信号
/COのいずれか一方のみがハイレベルからローレベル
になっても、送信信号発生回路340の出力する送信信
号/CINはハイレベルのままである。
【0357】識別子Y0および送信信号/COのいずれ
もがローレベルとなると、NANDゲート350および
352の出力はそれぞれローレベル、ハイレベルとな
る。NANDゲート354の入力はローレベルとハイレ
ベルとなり、そのためNANDゲート354の出力はハ
イレベルとなる。これによりNANDゲート356の入
力はいずれもハイレベルとなり、その出力はローレベル
となる。この状態でNANDゲート354および356
により構成されるフリップフロップの状態が安定する。
したがって識別子Y0および送信信号/COの双方がロ
ーレベルとなった時点で送信信号/CINがハイレベル
からローレベルに立下がる。これが図35(K)に示さ
れている。
【0358】この送信信号/CINは、図29にも示さ
れたようにデータラッチ回路312の負論理のクロック
端子にも与えられている。したがってデータラッチ回路
312は、送信信号/CINがハイレベルからローレベ
ルに立下がったことに応答して、送信側データ伝送装置
250から与えられている送信データY1〜Yn(B1
〜Bn)および識別子(論理“0”またはローレベル)
をラッチし、データラッチ回路320の2番目のnビッ
ト入力にデータDIBとして与える。また同時に検出回
路318にラッチした識別子Y0(ローレベル)を与え
る。これは図35(J)および(P)により示されてい
る。
【0359】図29および図35(K)(L)を参照し
て、送信信号/CINがローレベルに立下がったことに
応答して、転送制御機構952は、受信信号/ROUT
をハイレベルからローレベルに立下げる。この受信信号
/ROUTは、図31および34に示される受信信号発
生回路344のもう一方の入力に与えられる。
【0360】図34に示される受信信号発生回路344
は、受信信号/ROUTがハイレベルからローレベルに
立下がったことに応答して、その出力する受信信号/R
Iをハイレベルからローレベルに立下げる(図35
(L)(M)参照)。これは、図34の回路において次
のようにして行なわれる。
【0361】図34を参照して、ANDゲート322か
ら入力される信号MOは、図29に示されるラッチ信号
CP1がローレベルである限りローレベルである。仮に
受信信号/ROUTがハイレベルであればNANDゲー
ト370の出力はハイレベルである。受信信号/RI、
すなわち受信信号発生回路344の出力はハイレベルと
なっている。NANDゲート372の出力はハイレベ
ル、NANDゲート374の出力はローレベルでNAN
Dゲート372および374で構成されるフリップフロ
ップの状態は安定している。すなわち、受信信号/RO
UTがハイレベルであれば、上述のようにフリップフロ
ップが安定し、受信信号/RIもハイレベルとなってい
る。
【0362】受信信号/ROUTがローレベルに変化す
る場合を考える。NANDゲート370の出力はハイレ
ベルのままである。NANDゲート374の入力の一方
がローレベルに立下がるために、NANDゲート374
の出力がハイレベルになろうとする。これによりNAN
Dゲート372の入力にすべてハイレベルの信号が揃う
ために、NANDゲート372の出力がローレベルに反
転してこのNANDゲート372および374で構成さ
れるフリップフロップが安定する。すなわち、受信信号
/ROUTがローレベルに立下がることにより、受信信
号発生回路344が出力する受信信号/RIもローレベ
ルに立下がる(図35(M))。
【0363】この受信信号/RIは、図25に示される
ように、送信側伝送制御回路266により、そのまま選
択信号S2として図23に示されるマルチプレクサ26
2の一方の入力に与えられている。選択信号S2が0
(ローレベル)となったことにより、マルチプレクサ2
62は表1の第3行目に従い、第3番目の入力Cから与
えられるデータC1〜Cnを送信データY1〜Ynとし
て受信側データ伝送装置252に与える。マルチプレク
サ262はこのとき、第3番目の入力端子C0に与えら
れている論理“1”(ハイレベル)の信号を識別子Y0
として受信側データ伝送装置252に与える。送信デー
タY1〜Ynおよび識別子Y0の上述の変化は、図35
(J)および(I)にそれぞれ示されている。
【0364】図23および図35(N)を参照して、送
信側伝送制御回路266は、受信信号/RIがハイレベ
ルからローレベルに立下がったことに応答して、転送制
御機構264に与えられている受信信号/RINをハイ
レベルからローレベルに立下げる。この信号/RINの
立下げは、送信側伝送制御回路266により次のように
して行なわれる。
【0365】図25を参照して、受信信号/RINは、
識別子Y0および受信信号/RIを受ける応答信号発生
回路274により発生される。
【0366】図28を参照して、受信側データ伝送装置
252からの受信信号/RIがハイレベル、識別子Y0
がローレベルてある場合を考える。受信信号/RIN
は、図35(N)に示されるように、ハイレベルである
ものとする。NANDゲート300の出力はハイレベル
である。NANDゲート302の出力もハイレベルであ
る。前述のように受信信号/RINがハイレベルであ
り、NANDゲート304の出力はハイレベル、NAN
Dゲート306の出力はローレベルで、NANDゲート
304および306により構成されるフリップフロップ
の状態は安定している。
【0367】受信側データ伝送装置252からの受信信
号/RIがローレベルに立下がった場合を考える。この
場合NANDゲート300および302のいずれの出力
も変化せず、したがって受信信号/RINはハイレベル
のままである。
【0368】さらに識別子Y0が、前述のようにローレ
ベルからハイレベルに立上がった場合を考える。NAN
Dゲート300の出力はハイレベルのままである。しか
し、NANDゲート302の出力はローレベルとなる。
一方の入力がローレベルとなるために、NANDゲート
306の出力はハイレベルに、さらにNANDゲート3
04の出力はローレベルに変化してこのNANDゲート
304および306により構成されるフリップフロップ
の状態が安定する。すなわち、受信信号/RIがローレ
ベルとなった後、識別子Y0がローレベルからハイレベ
ルに変化すると、受信信号/RINがハイレベルからロ
ーレベルに立下がる。これは図35(N)に示されたと
おりである。
【0369】この受信信号/RINがハイレベルからロ
ーレベルに立下がったことに応答して、図23に示され
る転送制御機構264は、データラッチ回路260に与
えるラッチ信号CP0をハイレベルからローレベルに立
下げる(図35(D))。また、転送制御機構264
は、同じく受信信号/RINがローレベルに立下がった
ことに応答して、送信側伝送制御回路266への送信信
号/COUTをローレベルからハイレベルに立上げる
(図35(F))。
【0370】一方、図29に示される受信側データ伝送
装置252においては、次のような動作が行なわれる。
図35(L)に示されるように、受信信号/ROUTが
ハイレベルからローレベルに立下がり、さらに図35
(I)に示されるように識別子Y0が3番目のデータを
示すハイレベルに立上がると、受信側伝送制御回路32
4はデータラッチ回路314に対してラッチ信号を与え
る。データラッチ回路314は、このラッチ信号に応答
して送信側データ伝送装置250から与えられる送信デ
ータY1〜Yn(C1〜Cn)をラッチし、データラッ
チ回路320の第3番目のnビット入力にデータDIC
として与える。これは図35(Q)に示されている。デ
ータラッチ回路314はまた、送信側データ伝送装置2
50から送信されてくる識別子Y0(ハイレベル)をラ
ッチし、これを検出回路318に与える。
【0371】受信側伝送制御回路324からデータラッ
チ回路314へのラッチ信号の発生は次のようにして行
なわれる。図31を参照して、データラッチ回路314
へのラッチ信号はラッチ信号発生回路342により発生
される。このラッチ信号は、受信信号発生回路344か
らの受信信号/RIおよび識別子Y0に基づいて発生さ
れる。
【0372】前述したように、図35(M)に示すよう
に、受信信号/RIはハイレベルからローレベルに立下
がっている。また識別子Y0は、図35(I)に示され
るように、ローレベルからハイレベルに立上がってい
る。図33に示すラッチ信号発生回路342のNAND
ゲート360はしたがって、受信信号/RIがローレベ
ルに立下がり、識別子Y0がハイレベルに立上がった時
点で、その出力をローレベルからハイレベルに立上げ
る。この信号がデータラッチ回路314のクロック端子
に与えられる。上述した関係が図35(I)(L)
(M)および(Q)に示されている。
【0373】再び図35(F)を参照して、転送制御機
構264が、送信信号/COUTをからハイレベルに立
上げることにより、図23に示される送信側伝送制御回
路266は、次のような動作を行なう。まず送信側伝送
制御回路266は、図35(G)に示されるように、受
信側データ伝送装置252に与えられる送信信号/CO
をローレベルからハイレベルに立上げる。送信側伝送制
御回路266はさらに、マルチプレクサ262に与えら
れる選択信号S1を図35(H)に示すようにローレベ
ルからハイレベルに立上げる。S2はローレベルであ
る。これによりマルチプレクサ262(図23)は、表
1に従い、第4の入力Dに与えられているnビットデー
タ(D1〜Dn)を選択して送信データY1〜Ynとし
て出力する(図35(J))。マルチプレクサ262は
さらに、図24に示されるように、第4の入力端子D0
に与えられている論理“0”(ローレベル)を識別子Y
0として選択して出力する。すなわち識別子Y0はハイ
レベルからローレベルに立下がる(図35(I))。
【0374】送信側伝送制御回路266の上述のような
動作は、次のようにして行なわれる。図25を参照し
て、転送制御機構264からの送信信号/COUTは、
送信制御信号発生回路272の一方の入力と、マルチプ
レクサ駆動信号発生回路270の一方の入力とに与えら
れている。識別子Y0が送信制御信号発生回路272の
他方の入力に与えられている。
【0375】図26を参照して、マルチプレクサ駆動信
号発生回路270のNANDゲート280は、次のよう
に動作する。送信制御信号発生回路272からの送信信
号/COは図35(G)に示すようにローレベルであ
り、送信信号/COUTが図35(F)に示すようにロ
ーレベルからハイレベルに立上がったものとする。この
場合NANDゲート280の出力は、ローレベルからハ
イレベルに立上がる。したがって上述した選択信号S1
はハイレベルとなる。これによりマルチプレクサ262
による前述の選択が行なわれ、識別子Y0として入力D
0に与えられている論理“0”(ローレベル)が出力さ
れる。
【0376】図27を参照して、送信制御信号発生回路
272は、識別子Y0がローレベルに、送信信号/CO
UTがハイレベルにそれぞれ変化すると、その出力する
送信信号/COを次のようにしてローレベルからハイレ
ベルに立上げる。
【0377】NANDゲート290の出力はローレベル
となる。したがってNANDゲート292の出力はロー
レベルからハイレベルに変化しようとする。一方NAN
Dゲート294の入力の双方とも、ハイレベルに変化す
る。そのためにNANDゲート294の出力はハイレベ
ルとなる。この状態でNANDゲート292および29
4により構成されるフリップフロップ回路の状態が安定
する。すなわち、送信制御信号発生回路272はその出
力する送信信号/COをローレベルからハイレベルに立
上げる。これは図35(G)に示されたとおりである。
【0378】図29を参照して、受信側伝送制御回路3
24は、送信側伝送制御回路266からの送信信号/C
Oがローレベルからハイレベルに立上がったことと、送
信側データ伝送装置から送られてくる識別子Y0がロー
レベルに立下がったこととに応答して、次のように動作
する。まず受信側伝送制御回路324は、送信信号/C
INを図35(K)に示されるようにローレベルからハ
イレベルに立上げる。これは次のようにして行なわれ
る。
【0379】図31を参照して、送信信号/COと識別
子Y0とは送信信号発生回路340に入力される。
【0380】図32を参照して、送信信号発生回路34
0は、識別子Y0がローレベルに変化し、送信信号/C
Oがハイレベルに変化したことに応答して、その出力す
る送信信号/CINをローレベルからハイレベルに立上
げる。たとえば、識別子Y0がハイレベルで送信信号/
COがローレベルである状態を前提として考える。この
場合には、NANDゲート354および356により構
成されるフリップフロップは、それ以前の状態を維持す
る。この場合には図35(G)と(I)、さらに図35
(K)からわかるように、送信信号/CINはローレベ
ルとなっている。ここで仮に識別子Y0のみがローレベ
ルとなっても送信信号/CINはローレベルに保たれ
る。また送信信号/COのみがハイレベルに変化して
も、同様に送信信号/CINの値は保たれる。そして識
別子Y0がローレベルに、送信信号/COがハイレベル
に変化して初めて送信信号/CINがローレベルからハ
イレベルに立上がる。
【0381】図35(K)および(L)と図29とを参
照して、転送制御機構952は、送信信号/CINがハ
イレベルに立上がったことに応答して、ある程度の遅延
の後、受信信号/ROUTを立上げる。また転送制御機
構952は、送信信号/CINの立上がりに応答して、
図35(S)に示されるように、図29のデータラッチ
回路320へのラッチ信号CP1をハイレベルに立上げ
る。
【0382】データラッチ回路320は、このCP1の
立上がりに応答して、4つの入力に与えられているnビ
ットずつの4つのデータグループDIA、DIB、DI
CおよびDIDをラッチし、4nビットのデータDIと
して受信側のデータ端末装置242に与える。このと
き、データDIDとしては、マルチプレクサ262によ
って選択された入力DからのデータD1〜Dnが直接与
えられている。したがってデータラッチ回路320にラ
ッチされる4nビットのデータは、データラッチ回路2
60に先にラッチされたデータの複製である。データラ
ッチ回路320から出力される4nビットのデータDI
を一括して受信側データ端末装置242に与えることに
より、データ端末装置240および242の間の4nビ
ットのデータ伝送が完了する。この関係は図35(S)
および(V)に示されている。
【0383】一方、図30を参照して、検出回路318
のANDゲート330の4つの入力には、マルチプレク
サ262(図23)から現在送られている識別子Y0
と、データラッチ回路310、312、314にラッチ
されている識別子がそれぞれ与えられる。データラッチ
回路310、312、314にそれぞれデータA0〜A
n、B0〜Bn、C0〜Cnがラッチされ、かつマルチ
プレクサ262から出力される送信データがD1〜Dn
であれば、このANDゲート330に入力される識別子
は、上から順に“0”、“1”、“0”、“1”とな
る。したがってANDゲート330はこの場合に、そし
てこの場合に限り、データラッチ回路320に対してハ
イレベルの信号を与える。それ以外の場合にはANDゲ
ート330は、常にローレベルの信号をデータラッチ回
路320に与える。
【0384】データラッチ回路320は、前述したよう
に転送制御機構952から与えられるラッチ信号CP1
の立上がりに応答して検出回路318の出力をラッチ
し、ANDゲート322の一方の入力に与える。AND
ゲート322の他方の入力には、ラッチ信号CP1が入
力されている。したがってANDゲート322の出力す
る検出信号MOは図35(W)に示されるようになる。
注意すべきことは、データラッチ回路320から出力さ
れる検出信号がハイレベルである場合のみ、図35
(W)に示す波形の検出信号MOが得られる、というこ
とである。仮にデータ伝送が正しく行なわれず、検出回
路318の出力がローレベルのままであったとする。こ
のデータをデータラッチ回路320がラッチした場合、
ANDゲート322の出力は、CP1のレベルにかかわ
らず常にローレベルのままである。したがってCP1が
ハイレベルであるときにこの検出信号MOがローレベル
であれば、データの伝送が正しく行なわれなかったこと
が判別できる。
【0385】以下、受信側伝送制御回路324および転
送制御機構952、送信側伝送制御回路266および転
送制御機構264の動作は、第3の実施例において既に
説明したインターフェース装置のそれとほとんど同様で
ある。したがってここではそれらについての詳細は繰返
さない。
【0386】以上のようにこの第5の実施例のインター
フェース装置によれば、2つのデータ端末装置間での4
nビットのデータ伝送を、n+1ビット幅のデータの伝
送路および2本の伝送制御信号のための信号線を用い
て、各データ端末装置の動作の1サイクルで行なうこと
ができる。したがって、同一のビット線幅を有する伝送
路を使用する場合には、従来のインターフェース装置と
比べ、単位時間当りのデータ伝送量をほぼ4倍近くする
ことができる。また、データ伝送量を一定にする場合に
は、ほぼ4分の1に減少したビット幅の伝送線を使用し
て必要なデータ伝送を行なうことができる。
【0387】この第5の実施例でも、マルチプレクサか
ら出力されるデータが、正しいデータに確定したかどう
かが送信側および受信側で確認されてデータの伝送が実
行される。したがってデータ伝送の信頼性が高くなる。
さらに、受信側データ伝送装置252のデータラッチ回
路320に与えるデータのセットアップが正しく行なわ
れたかどうかが、検出回路318により検出され、その
検出結果によってデータの伝送が正しく行なわれている
かどうかが検出できる。そのためにデータの伝送を誤り
なく実行することが可能となる。
【0388】[第6の実施例]この第6の実施例に係る
インターフェース装置は送信側データ端末装置と受信側
データ端末装置との間での4nビットのデータ伝送をn
ビットのデータ伝送路を用いて同期転送方式によって行
なうものである。この第6の実施例のインターフェース
装置の特徴は、送信側データ伝送装置内に、後述する逓
倍回路を設けて、送信制御信号の整数倍の周波数を有す
るクロック信号を生成し、これを受信側データ伝送装置
384との間のデータ伝送に使用することである。受信
側データ伝送装置384では、送信側データ伝送装置3
82から与えられる、この周波数が逓倍された送信制御
信号を分周することにより、元の送信制御信号を得、こ
れを受信側データ端末装置242に与えるようにしてい
る。
【0389】図36〜38は、この発明の第6の実施例
のインターフェース装置の概略構成を示すブロック図で
ある。図36を参照して、この第6の実施例のインター
フェース装置380は、送信側データ端末装置240と
受信側データ端末装置242との間での4nビットのデ
ータ伝送を、同期伝送方式によって行なうためのもので
ある。使用するデータ伝送路はnビットである。
【0390】図36を参照して、このインターフェース
装置380は、送信側データ伝送装置382と、受信側
データ伝送装置384と、この2つの伝送装置382お
よび384を接続するためのデータ伝送路386とを含
む。送信側データ伝送装置382には、送信側データ端
末装置240から、送信のための4nビットのデータ
と、同期伝送のための伝送制御信号とが与えられる。こ
の伝送制御信号は、一定周波数をもったクロック信号で
ある。
【0391】データ伝送路386は、nビット幅のデー
タ伝送路と送信制御信号のための信号線とを含む。これ
ら信号線の一方端は、送信側データ伝送装置382の対
応する出力端に、他方端が受信側データ伝送装置384
の対応する入力端に、それぞれ接続される。
【0392】受信側データ伝送装置384は、受信側デ
ータ端末装置242に対して4nビットのデータと転送
制御信号とを与える。
【0393】図37を参照して、送信側データ伝送装置
382は、4nビット幅のデータラッチ回路260と、
マルチプレクサ262と、逓倍回路392と、送信側伝
送制御回路390と、逓倍回路392から出力される逓
倍された周波数を有するクロック信号に基づいて、マル
チプレクサ262を制御する信号を出力するためのマル
チプレクサ制御回路394とを含む。データラッチ回路
260とマルチプレクサ262とは、図23に示される
第5の実施例のデータラッチ回路260とマルチプレク
サ262とにそれぞれ等しい。
【0394】マルチプレクサ制御回路394は、逓倍回
路392から与えられる、周波数が逓倍された送信制御
信号に基づき、表1に既に示されたような選択信号5
1、52を生成してマルチプレクサ262の制御端子に
与えるためのものである。マルチプレクサ制御回路39
4はたとえばカウンタ回路などを用いて簡単に構成する
ことができる。
【0395】逓倍回路392は、通常のクロック信号の
逓倍回路を用いることができる。送信側伝送制御回路3
90は、逓倍回路392から与えられる送信制御信号
と、マルチプレクサ262から出力される識別子とに基
づき、マルチプレクサ262から出力されるデータが正
しい値に確定したことを検出し、受信側データ伝送装置
384に対して送信制御信号を送るためのものである。
送信側伝送制御回路390は、たとえば図11に示され
る送信制御回路142や図32に示される送信信号発生
回路340と同様に構成できる。
【0396】図38を参照して、受信側データ伝送装置
384は、それぞれ入力が送信側データ伝送装置382
からのnビットデータの伝送路に接続されたnビット幅
の4つのデータラッチ回路400、402、404、4
06と、それぞれこれらデータラッチ回路400、40
2、404、406の出力に接続された4つのnビット
幅の入力を有する4nビット幅のデータラッチ回路40
8と、受信側伝送制御回路410と、分周回路412と
を含む。
【0397】分周回路412は、受信側伝送制御回路4
10から与えられる、周波数が逓倍された送信制御信号
を分周し、元の周波数の送信制御信号を得て、後続する
受信側伝送制御回路410、受信側データ端末装置24
2(図36)およびデータラッチ回路408に与えるた
めのものである。
【0398】受信側伝送制御回路410は、送信側デー
タ伝送装置382から送信されてくる識別子および分周
回路412から与えられる送信制御信号とに基づき、マ
ルチプレクサ262によって選択されているデータが、
データラッチ回路400、402、404、406のう
ちの対応するものに格納されるように、データラッチ回
路400、402、404、406に対して与えるラッ
チ信号を生成する。
【0399】図36〜図39を参照して、この第6の実
施例のインターフェース装置380は以下のように動作
する。送信側データ端末装置240は、送信側データ伝
送装置382のデータラッチ回路260に対して4nビ
ットのデータを一括して与える。データラッチ回路26
0は、送信側データ端末装置240から与えられる送信
制御信号の立上がりのタイミングに応答してこの4nビ
ットデータをラッチし、この4nビットデータを4つの
nビットずつのデータグループに分割して、マルチプレ
クサ262の4つの入力A、B、C、Dにそれぞれ与え
る。マルチプレクサ262の各入力A、B、C、Dに対
応して、それぞれ識別子として論理“1”、“0”、
“1”、“0”の信号が1ビットずつ付加されている。
【0400】逓倍回路392は、送信側データ端末装置
240から与えられる送信制御信号の周波数を逓倍、た
とえば2倍あるいは4倍し、マルチプレクサ制御回路3
94および送信側伝送制御回路390に与える。
【0401】マルチプレクサ制御回路394は、逓倍回
路392から与えられるクロック信号に基づき、送信制
御信号の1サイクル内でマルチプレクサ262の4つの
入力のすべてをこの順で選択するように制御信号を生成
し、順にマルチプレクサ262に与える。マルチプレク
サ262は、この制御信号に応答して、送信側データ端
末装置240から与えられる送信制御信号の1サイクル
内に、4つの入力のnビットのデータを、それぞれに対
応する識別子とともに時間順次に選択して出力する。識
別子データは送信側伝送制御回路390にも与えられ
る。
【0402】送信側伝送制御回路390は、逓倍回路3
92から与えられる送信制御信号に基づき、マルチプレ
クサ262から出力される識別子が、元の送信制御信号
の1サイクル内でハイレベル、ローレベル、ハイレベ
ル、ローレベルという順序で変化するかどうかを確認す
る。そして上述した順序で識別子が変化したことを検出
すると、その変化の検出の各々に応答して受信側データ
伝送装置384に対して送信制御信号を与える。
【0403】図38を参照して、受信側伝送制御回路4
10は、送信側伝送制御回路390と同様に、与えられ
る識別子がハイレベルからローレベルに、さらにハイレ
ベルに、そして再びローレベルに変化するかどうかを確
認する。受信側伝送制御回路410は、そうした変化が
確認されるたびに、データラッチ回路400、402、
404、406のうち、マルチプレクサ262によって
選択された入力に対応するデータラッチ回路に対してラ
ッチ信号を送る。これによりデータラッチ回路400、
402、404、406のうち、送信側データ伝送装置
382から送られてくるデータに対応するデータラッチ
回路がそのデータをラッチし、データラッチ回路408
の対応するnビット幅のデータ入力に与える。
【0404】分周回路412は、周波数が逓倍された送
信制御信号を、逓倍回路392における逓倍をキャンセ
ルするように分周し、それによって元の周波数の送信制
御信号を生成して出力する。この分周回路412の出力
する送信制御信号は、受信側伝送制御回路410とデー
タラッチ回路408とに与えられる。このときまでに、
データラッチ回路400、402、404、406には
それぞれ、4nビットデータのうちの対応するnビット
データが格納されているので、データラッチ回路408
は、これら4nビットのデータをラッチし、4nビット
データDIとして受信側データ端末装置212に与え
る。
【0405】図39を参照して、図37に示される逓倍
回路392へは、一定の周波数を有する送信制御信号が
与えられる(図39(A))。この送信制御信号(送信
信号)は、逓倍回路392により周波数が2倍の送信信
号とされ、送信側伝送制御回路390に与えられる(図
39(B))。また、逓倍回路392は、与えられる送
信信号の周波数を4倍した周波数を有する信号を生成
し、マルチプレクサ制御回路394に与える(図39
(C))。マルチプレクサ制御回路394は、この入力
信号のパルス数をカウントすることにより、図37に示
されるマルチプレクサ制御信号S1およびS2を生成す
る。一方、図37に示される送信側伝送制御回路390
は、逓倍回路392から与えられる、周波数が2倍され
た送信信号(図39(B))と、マルチプレクサ262
より出力されるnビットの各データグループに付加され
る識別子を入力とし、データ確定を検出した後、受信側
への送信信号(送信制御信号)として、受信側データ伝
送装置384に向けて出力する(図39(D))。上述
のように逓倍回路392に入力される送信信号の1サイ
クル内に、マルチプレクサ制御回路394には4つのパ
ルスが入力される。したがってマルチプレクサ制御回路
394は、送信信号の1サイクル内に4つの値をとり得
る信号S1およびS2を生成することができる。
【0406】このとき、図37に示されるマルチプレク
サ262は、次の表2によって定められる信号を選択し
て受信側データ伝送装置384に向けて出力する。
【0407】
【表2】
【0408】この際、マルチプレクサ制御回路394
は、入力される信号から次のようにして信号S1および
S2を作成する。図40(A)に、逓倍回路392から
マルチプレクサ制御回路394に与えられる信号が示さ
れている。これに対し、マルチプレクサ制御回路394
は、図40(B)および(C)に示されるような信号S
1およびS2を生成するカウンタ回路で構成することが
できる。信号S1およびS2がそれぞれ“0”“1”を
とる二進数「S1S2」を示すものとすれば、この値は
0〜3の値のすべてを1サイクル内でとり得る。マルチ
プレクサ262は、したがってこの信号S1およびS2
により定められる値に従って、表2のように動作すれば
この送信信号の1サイクル内に4つの入力の値をすべて
1度ずつ出力することができる。
【0409】上述の説明では、逓倍回路392からマル
チプレクサ制御回路394に与えられる信号の周波数
は、逓倍回路392に与えられる送信信号のそれを4倍
したものであった。しかし、このように送信信号の周波
数を4倍する必要は必ずしもない。たとえば、マルチプ
レクサ制御回路394は、信号のハイレベルからローレ
ベルへの状態変化と、ローレベルからハイレベルへの状
態変化とのいずれの状態変化をもカウントするようなカ
ウンタとすれば、マルチプレクサ制御回路394に与え
る信号は、図39(B)に示される、元の送信信号の周
波数を2倍した周波数を有するものであればよい。
【0410】送信側データ伝送装置382に与えられる
送信信号の1サイクル内に4つの値をとり得るマルチプ
レクサ制御信号を生成するためであれば、次のような構
成が最も簡単である。図41を参照して、逓倍回路39
2の入力側から信号S1を、逓倍回路392の出力から
信号S2をそれぞれ取出す。この場合逓倍回路392
は、与えられる送信信号の周波数を2倍した周波数を有
する信号を出力するものとする。
【0411】図42(A)を参照して、信号S1の1サ
イクルは送信信号の1サイクルと同じである。図42
(B)を参照して、信号S2は、信号S1の1サイクル
内に2つのパルスを含む。したがって信号S1およびS
2を組合わせることにより、送信信号の1サイクル内に
4つの値を順に取るマルチプレクサ制御信号を得ること
ができる。図42に示されるように信号S1およびS2
が変化するのであれば、マルチプレクサ262は次の表
3に従って動作することにより、所望の動作を行なうこ
とができる。
【0412】
【表3】
【0413】一方、図38に示される分周回路412
は、たとえば図43に示される構成を有している。図4
3を参照して、分周回路412は、Dフリップフロップ
414と送信信号ドライバ416とを含む。
【0414】Dフリップフロップ414のクロック入力
には送信信号が与えられる。/Q出力はD入力に接続さ
れる。Q出力は受信側伝送制御回路410に接続され
る。
【0415】送信信号ドライバ416の入力はDフリッ
プフロップ414のQ出力に接続される。ドライバ41
6の出力は、受信側データ端末装置242(図36)へ
の送信信号である。
【0416】図43に示される分周回路412により、
図37の逓倍回路392により2倍された周波数を有す
る送信信号は分周され、もとの周波数を有する送信信号
が受信側伝送制御回路410に与えられる。
【0417】図44は、受信側伝送制御回路410の構
成の一例を示す。図44を参照して、受信側伝送制御回
路410は、4つのANDゲート420、422、42
4および426を含む。
【0418】ANDゲート420、422、424およ
び426の出力はそれぞれ、データラッチ回路400、
402、404および406に接続されている。AND
ゲート420、422、424および426の一方の入
力には識別子が与えられる。これらANDゲートのう
ち、ANDゲート422および426には、識別子は反
転して与えられる。ANDゲート420、422、42
4および426の他方の入力には、分周回路412から
の送信信号が与えられる。ANDゲート424および4
26には、この送信信号は反転されて与えられる。
【0419】図44に示される受信側伝送制御回路41
0により、識別子と送信信号とに応じて各データラッチ
回路400、402、404、406に順にデータラッ
チ信号が与えられる。各データラッチ信号は、送信信号
の1サイクル内に1度だけ、かつ他のデータラッチ信号
とは排他的にハイレベルとなる。
【0420】以上のように、この第6の実施例のインタ
ーフェース装置でも、送信側データ端末装置240と受
信側データ端末装置242との間での4nビットのデー
タ伝送は、nビット幅の信号線を用いて、各データ端末
装置240、242の動作の1サイクルで完了すること
ができる。したがって上述した5つの実施例と同様に単
位時間当りのデータ伝送量を従来のほぼ4倍にすること
ができる。また識別子を用いた送信されるデータが正し
いデータとなっていることを確認して送信を行なうの
で、データ伝送の信頼性が高い。
【0421】[第6の実施例の変形例]以下、第6の実
施例の変形例をいくつか示す。第1の変形例が図45〜
図48に示されている。
【0422】図45を参照して、この第1の変形例のイ
ンターフェース装置430は、図36に示される第6の
実施例と同様に、送信側データ伝送装置432と、受信
側データ伝送装置434と、データ伝送路436とを含
む。このインターフェース装置430も、送信側データ
端末装置240と受信側データ端末装置242との間で
のデータ伝送を行なうためのものである。使用されるデ
ータ伝送路はnビット幅である。
【0423】図46を参照して、送信側データ伝送装置
432の構成は、図37に示される送信側データ伝送装
置382とほぼ同様である。図46に示される送信側デ
ータ送信装置432が図37に示される送信側データ伝
送装置382と異なるのは、送信側伝送制御回路390
に、図37に示されるような逓倍回路392の出力では
なく、送信側データ端末装置240からの送信信号が直
接与えられていることである。また図46に示される送
信側データ伝送装置43では、図37に示される逓倍回
路392に代えて、マルチプレクサ制御回路394への
出力のみを持つ逓倍回路440が用いられている。図3
7と46とにおいて、同一の部品には同一の参照符号お
よび名称が与えられている。それらの機能も同時であ
る。したがってそれらについての詳しい説明はここでは
繰返さない。
【0424】逓倍回路440の機能自体は、図37に示
した逓倍回路392と同様である。ただ、この逓倍回路
440では、送信側伝送制御回路390に対する出力を
作成する必要がない。逓倍回路440の構成は、図37
の逓倍回路392とこの点のみにおいて異なっている。
【0425】図47を参照して、受信側データ伝送装置
434は、図38に示される第6の実施例の受信側デー
タ伝送装置384と、分周回路412がないことを除き
ほぼ同様の構成である。したがってこの受信側データ伝
送装置434では、図38に示される受信側伝送制御回
路410に代えて、送信側伝送制御回路390からの送
信信号を直接受ける受信側伝送制御回路450が使用さ
れている。図38と図47とにおいて、同一の部品には
同一の参照符号および名称が与えられている。それらの
機能も同一である。したがってここではそれらについて
の詳しい説明は繰返さない。
【0426】図48を参照して、受信側伝送制御回路4
50は、4つのANDゲート462、464、466お
よび468と、送信信号ドライバ470とを含む。
【0427】ANDゲート462、464、466およ
び468の出力は、データラッチ回路400、402、
404および406にそれぞれ接続されている。AND
ゲート462、464、466および468の一方の入
力には、識別子が与えられる。ANDゲート464およ
び468に与えられる識別子は、反転される。ANDゲ
ート462、464、466、468の他方の入力に
は、送信側伝送制御回路390からの送信信号が与えら
れる。送信信号は、ANDゲート466および468に
は反転して与えられる。
【0428】送信信号ドライバ470には、送信側伝送
制御回路390からの送信信号が与えられる。ドライバ
470は、与えられた送信信号を、所定の遅延の後に出
力する。この遅延時間は、受信側データ伝送装置のデー
タラッチ回路408がデータをラッチする際に、データ
ラッチ回路400、402、404および406から出
力されるデータのセットアップに余裕を持たせるためで
ある。
【0429】この変形例では、送信側データ伝送装置4
32から受信側データ伝送装置434に送信される送信
信号の周波数は、送信側データ端末装置240から与え
られた送信信号のそれと同じである。したがって送信側
データ伝送装置432および受信側データ伝送装置43
4の間での送信信号の伝送に複雑な技術を用いる必要が
なく、回路も比較的簡単に作成できるという利点があ
る。また受信側データ伝送装置434には、分周回路が
必要でないので、受信側データ伝送装置434の構造も
簡単にできる。
【0430】[第6の実施例の第2の変形例]図49〜
図52には、第6の実施例にかかるインターフェース装
置の第2の変形例が示されている。図49を参照して、
この変形例のインターフェース装置480は、送信側デ
ータ端末装置240と受信側データ端末装置242との
間に接続される。インターフェース480は、送信側デ
ータ伝送装置482と、受信側データ伝送装置484
と、伝送路486とを含む。
【0431】このインターフェース装置480に特徴的
なのは、伝送路486に含まれるデータ線がn+1ビッ
ト幅であり、かつ送信制御信号のための信号線が不要で
あるという点である。
【0432】図50を参照して、送信側データ伝送装置
482は、図37に示される第6の実施例の送信側デー
タ伝送装置382と同様であるが、より単純な構成とな
っている。すなわち、図50に示される送信側データ伝
送装置482は、図37に示される送信側伝送制御回路
390を含まない。したがって、この送信側データ伝送
装置482に使用されている逓倍回路は、第6の実施例
の第1の変形例で用いられた逓倍回路440(図46)
と同じものが用いられる。図50と図46、37におい
て同一の部品には同一の参照符号および名称が与えられ
ている。それらの機能も同一である。したがってここで
はそれらについての詳しい説明は繰返さない。
【0433】図51を参照して、第6の実施例の第2の
変形例の受信側データ伝送装置484は、図38に示さ
れる第6の実施例の受信側データ伝送装置384とほぼ
同様の構成を有する。異なっているのは、受信側データ
伝送装置484は、図38の分周回路412に代えて、
識別子が与えられる入力を有する分周回路492を含む
ことである。分周回路492の出力は、図38の分周回
路412の出力と同様に受信側伝送制御回路490に接
続されている。また分周回路492は、送信信号をも出
力する。図38と図51とにおいて、同一の部品には同
一の参照符号および名称が与えられている。それらの機
能も同一である。したがって、ここではそれらについて
の詳しい説明は繰返さない。なお、図51の受信側デー
タ伝送装置484に用いられている受信側伝送制御回路
490は、後述するように図38に示される受信側伝送
制御回路410とは多少構成が異なっている。
【0434】図52を参照して、分周回路492は、D
フリップフロップ500と送信信号ドライバ502とを
含む。Dフリップフロップ500のクロック入力には識
別子が与えられる。Dフリップフロップの/Q出力はD
入力に接続される。Q出力は受信側伝送制御回路490
の入力に接続されている。送信信号ドライバ502の入
力は、Dフリップフロップ500のQ出力に接続されて
いる。ドライバ502は、送信信号を出力する。
【0435】前述のように、伝送が正常に行なわれれ
ば、識別子は「ハイ」と「ロー」とを交互に2回ずつと
る。したがって、この識別子は、元の送信信号の周波数
を2倍した周波数を有するクロック信号であると考える
ことができる。分周回路492でこの識別子信号を分周
することより、元の送信信号の周波数を有する送信信号
が得られる。受信側伝送制御回路490では、この送信
信号と元の識別子とに応じて各データラッチ回路40
0、402、404および406に対するデータラッチ
信号を出力する。
【0436】ドライバ502は、図51におけるデータ
ラッチ回路408のデータラッチのタイミングのマージ
ンを得るためのものである。
【0437】受信側データ伝送制御回路490は、AN
Dゲート512、514、516および518を含む。
【0438】ANDゲート512、514、516およ
び518の出力は、それぞれデータラッチ回路400、
402、404および406に接続されている。AND
ゲート512、514、516および518の一方の入
力には識別子が与えられる。ANDゲート514、51
8には、識別子は反転して与えられる。ANDゲート5
12、514、516および518の他方の入力には、
分周回路492の出力が与えられる。ANDゲート51
6、518には、分周回路492の出力は反転して与え
られる。
【0439】この第2の変形例では、第6の実施例の送
信側データ伝送装置382から受信側データ伝送装置3
84への送信信号に代えて、識別子を用いて受信側デー
タ伝送装置484で送信信号を再び作り出している。し
たがって、送信制御信号のための信号線が不要になると
いう効果がある。
【0440】以上、第6の実施例につき2つの変形例を
説明した。しかし、この第6の実施例に対して考えられ
る変形例はこの2つにとどまらないことは容易にわかる
であろう。また、他の実施例についても、この第6の実
施例に対する変形例と同様の変形例が考えられる。それ
らの変形例も、本願の特許請求の範囲に規定された技術
範囲に含まれることをここで指摘しておく。
【0441】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、データ
処理機能を有する回路間や装置間での単位時間あたりの
データ伝送量を、これらの回路や装置のデータ処理能力
の実質的な低下,これらの回路や装置が組込まれたシス
テム全体の大型化,これらの回路間や装置間に設けられ
たインターフェース装置への特別な設計技術やプロセス
技術の導入等を招来することなく、十分に増大させるこ
とができる。それゆえ、システムの軽量化,小型化,低
消費電力化,低コスト化に有利で、かつ、高速および高
信頼のデータ伝送装置が実現される。
【0442】また請求項2ないし7、請求項9、請求項
12、13に記載の発明に係るインターフェース装置に
よれば、送信されるデータが確定したかどうかがたとえ
ば送信側あるいは受信側、あるいはその双方で確認され
た後に、データの伝送が行なわれる。そのために、デー
タの信頼性を保持しながら、単位時間当りのデータ伝送
量を増大させることができる。
【0443】また請求項7および請求項13に記載の発
明に係るインターフェース装置では、記憶手段へのデー
タの伝達が正常に行なわれているか否かが検出され、そ
の検出結果によって伝送制御が行なわれる。正しいデー
タが記憶手段に格納されていない場合には伝送制御をた
とえばエラー処理などに移すことができるために、デー
タ伝送の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインターフェース装置の構
成を概念的に示すブロック図である。
【図2】実施例のインターフェース装置による基本的な
データ伝送タイミングを示すタイミングチャート図であ
る。
【図3】実施例のインターフェース装置の具体的な構成
例を示す概略ブロック図である。
【図4】図3のインターフェース装置によるデータ伝送
のタイミングを説明するためのタイミングチャート図で
ある。
【図5】図3の転送制御機構932,952の構成例を
示す回路図である。
【図6】図3のデータラッチ回路60,70,72の構
成例を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るインターフェース
装置のブロック図である。
【図8】図7に示されるインターフェース装置の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例に係るインターフェース
装置のブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施例のインターフェース装
置の送信側データ伝送装置のブロック図である。
【図11】送信制御回路の回路ブロック図である。
【図12】受信側データ伝送装置のブロック図である。
【図13】受信制御回路の回路ブロック図である。
【図14】検出回路の回路ブロック図である。
【図15】応答制御回路の回路ブロック図である。
【図16】送信制御回路および受信制御回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図17】応答制御回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図18】第3の実施例のインターフェース装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】第4の実施例のインターフェース装置の概略
ブロック図である。
【図20】送信側データ伝送装置のブロック図である。
【図21】受信側データ伝送装置のブロック図である。
【図22】第5の実施例に係るインターフェース装置の
概略ブロック図である。
【図23】送信側データ伝送装置のブロック図である。
【図24】マルチプレクサの構成を説明する概略図であ
る。
【図25】送信側伝送制御回路のブロック図である。
【図26】マルチプレクサ駆動信号発生回路の回路ブロ
ック図である。
【図27】送信制御信号発生回路の回路ブロック図であ
る。
【図28】応答信号発生回路の回路ブロック図である。
【図29】受信側データ伝送装置のブロック図である。
【図30】検出回路の回路ブロック図である。
【図31】受信側伝送制御回路324のブロック図であ
る。
【図32】送信信号発生回路の回路ブロック図である。
【図33】ラッチ信号発生回路の回路ブロック図であ
る。
【図34】受信信号発生回路の回路ブロック図である。
【図35】本発明の第5の実施例に係るインターフェー
ス装置の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図36】本発明の第6の実施例のインターフェース装
置の概略ブロック図である。
【図37】送信側データ伝送装置のブロック図である。
【図38】受信側データ伝送装置のブロック図である。
【図39】逓倍回路392の動作を説明するための波形
図である。
【図40】マルチプレクサ制御回路394の動作を説明
するための波形図である。
【図41】逓倍回路392を用いた、最も簡単なマルチ
プレクサ制御信号の発生方法を示す回路ブロック図であ
る。
【図42】逓倍回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図43】分周回路のブロック図である。
【図44】受信側伝送制御回路410の回路ブロック図
である。
【図45】第6の実施例の第1の変形例のインターフェ
ース装置のブロック図である。
【図46】図45に示されるインターフェース装置の送
信側データ伝送装置のブロック図である。
【図47】図45に示されるインターフェース装置の受
信側データ伝送装置のブロック図である。
【図48】受信側伝送制御回路の回路ブロック図であ
る。
【図49】第6の実施例の第2の変形例のブロック図で
ある。
【図50】図49に示されるインターフェース装置の送
信側データ伝送装置のブロック図である。
【図51】図49に示されるインターフェース装置の受
信側データ伝送装置のブロック図である。
【図52】図51に示される分周回路と受信側伝送制御
回路との回路ブロック図である。
【図53】従来のインターフェース装置の構成の一例を
概念的に示すブロック図である。
【図54】図53のインターフェース装置によるデータ
転送タイミングを示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
50,120,210,244,380 インターフェ
ース装置 240,902 送信側データ端末装置 242,904 受信側データ端末装置 52,102,122,212,382,920 送信
側データ伝送装置 54,104,124,214,252,384,92
2 受信側データ伝送装置 72,74,160,162,260,310,31
2,314,320,400,402,404,40
6,408 データラッチ回路 264,322,932,952 転送制御機構 62,140,262 マルチプレクサ なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−95648(JP,A) 特開 昭52−115103(JP,A) 特開 平4−326449(JP,A) 特開 平4−20147(JP,A) 特開 平2−250140(JP,A) 特開 平1−181360(JP,A) 実開 昭63−7833(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/38 H04L 29/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1複数個のデータを同時に出力するこ
    とができる第1データ処理手段から、前記第1複数個の
    データを同時に処理することができる第2データ処理手
    段へのデータ伝送を、前記第1データ処理手段が発する
    転送要求信号と、前記転送要求信号に応答して前記第2
    データ処理手段が発する応答信号とによって構成される
    制御信号によって制御されて行なうインターフェース装
    置であって、 前記制御信号に応答して、前記第1データ処理手段によ
    り同時に出力された前記第1複数個のデータを、前記応
    答信号の許可期間と非許可期間とにより切替えて、各々
    が第2複数個のデータを有する複数のデータグループに
    分割するための分割手段と、 前記第2データ処理手段に供給すべき前記第1複数個の
    データを一時的に記憶するための記憶手段と、 前記分割手段により分割された前記複数のデータグルー
    プを、前記転送要求信号の開始信号と終了信号とに応じ
    て、前記記憶手段の互いに異なる領域に伝達するための
    伝達手段と、 前記記憶手段により記憶されたデータを、前記制御信号
    の1周期毎に一括して前記第2データ処理手段に供給す
    るための供給手段とを備えた、インターフェース装置。
  2. 【請求項2】 第1複数個のデータを同時に出力するこ
    とができる第1データ処理手段から、前記第1複数個の
    データを同時に処理することができる第2データ処理手
    段へのデータ伝送を、前記第1データ処理手段が発する
    転送要求信号と、前記転送要求信号に応答して前記第2
    データ処理手段が発する応答信号とによって構成される
    制御信号によって制御されて行なうインターフェース装
    置であって、 前記制御信号に応答して、前記第1データ処理手段によ
    り同時に出力された前記第1複数個のデータを、各々が
    第2複数個のデータを有する複数のデータグループに分
    割するための分割手段と、 前記第2データ処理手段に供給すべき前記第1複数個の
    データを一時的に記憶 するための記憶手段と、 前記分割手段により分割された前記複数のデータグルー
    プを、前記制御信号の1周期内に時間順次に選択して、
    前記記憶手段の互いに異なる領域に伝達するための伝達
    手段と、 前記記憶手段により記憶されたデータを、前記制御信号
    の1周期毎に一括して前記第2データ処理手段に供給す
    るための供給手段とを備え、 前記伝達手段に関連して設けられ、前記伝達手段により
    前記記憶手段に伝達されるデータグループが、先行する
    データグループから、後続するデータグループに確定的
    に変化したか否かを検出して、検出信号を出力するため
    の検出手段と、 前記検出信号に応答して、前記伝達手段によるデータの
    伝達を制御するための伝達制御信号を発生するための伝
    達制御手段とをさらに含む、インターフェース装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達手段は、 前記分割手段の出力に入力が接続され、前記制御信号に
    応答して、前記制御信号の1周期以内に前記分割手段の
    出力を時間順次に選択して出力するための選択手段と、 前記記憶手段の前記互いに異なる記憶領域に対応して1
    つずつ設けられ、前記選択手段により時間順次に選択さ
    れて出力されるデータグループの対応する1つを受信し
    て、対応する前記互いに異なる記憶領域に伝達するため
    の複数個のデータグループ伝達手段と、 前記選択手段の出力と前記複数個のデータグループ伝達
    手段の入力とを接続するための伝送路と、 前記転送要求信号に応答して、前記複数個のデータグル
    ープ伝達手段を前記制御信号の一周期以内で所定の順序
    で時間順次に選択して、前記伝送路を介して伝達される
    前記データグループを受信させるための多重化伝達制御
    手段とを含む、請求項1に記載のインターフェース装
    置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段の出力に関連して設けら
    れ、前記選択手段により出力されるデータグループが、
    先行するデータグループから、後続するデータグループ
    に確定的に変化したか否かを検出して、第1の検出信号
    を出力するための検出手段と、 前記検出信号と前記転送要求信号とに応答して、前記多
    重化伝達制御手段による受信を制御するための第1の伝
    達制御信号を前記多重化伝達制御手段に向けて出力する
    ための送信制御手段とをさらに含む、請求項3に記載の
    インターフェース装置。
  5. 【請求項5】 前記データグループ伝達手段の入力に関
    連して設けられ、前記データグループ伝達手段に入力さ
    れるデータグループが、先行するデータグループから、
    後続するデータグループに確定的に変化したか否かを検
    出して、第2の検出信号を出力するための第2の検出手
    段と、 前記第1の伝達制御信号と前記第2の検出信号とに応答
    して、前記多重化伝達制御手段による受信を制御するた
    めの第2の伝達制御信号を発生して前記多重化伝達制御
    手段に与えるための受信制御手段とをさらに含む、請求
    項4に記載のインターフェース装置。
  6. 【請求項6】 前記データグループ伝達手段の入力に関
    連して設けられ、前記データグループ伝達手段に入力さ
    れるデータグループが、先行するデータグループから、
    後続するデータグループに確定的に変化したか否かを検
    出して、検出信号を出力するための検出手段と、 前記転送要求信号と前記検出信号とに応答して、前記多
    重化伝達制御手段による受信を制御するための伝達制御
    信号を発生して前記多重化伝達制御手段に与えるための
    受信制御手段とをさらに含む、請求項3に記載のインタ
    ーフェース装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段の出力に関連して設けら
    れ、前記記憶手段への前記データの伝達が正常に行なわ
    れているか否かを検出して動作検出信号を出力するため
    の手段と、 前記動作検出信号に応答して、前記インターフェース装
    置から前記第1のデータ処理手段への応答を制御するた
    めの応答制御手段とをさらに含む、請求項1ないし6の
    いずれかに記載のインターフェース装置。
  8. 【請求項8】 第1複数個のデータを同時に出力するこ
    とができるデータ処理手段からの外部へのデータ伝送
    を、前記データ処理手段が発する転送要求信号と、前記
    転送要求信号に応答して受信側の装置が発する応答信号
    とによって構成される制御信号によって制御されて行な
    うために、前記データ処理手段の出力部分に設けられる
    インターフェース装置であって、 前記制御信号に応答して、前記データ処理手段により同
    時に出力された前記第1複数個のデータを、前記応答信
    号の許可期間と非許可期間とにより切替えて、各々が第
    2複数個のデータを有する複数のデータグループに分割
    するための分割手段と、 前記分割手段により分割された前記複数のデータグルー
    プを、前記転送要求信号の開始信号と終了信号とに応じ
    選択して、外部に出力するための選択手段とを備え
    た、インターフェース装置。
  9. 【請求項9】 第1複数個のデータを同時に出力するこ
    とができるデータ処理手段からの外部へのデータ伝送
    を、前記データ処理手段が発する転送要求信号と、前記
    転送要求信号に応答して受信側の装置が発する応答信号
    とによって構成される制御信号によって制御されて行な
    うために、前記データ処理手段の出力部分に設けられる
    インターフェース装置であって、 前記制御信号に応答して、前記データ処理手段により同
    時に出力された前記第1複数個のデータを、各々が第2
    複数個のデータを有する複数のデータグループに分割す
    るための分割手段と、 前記分割手段により分割された前記複数のデータグルー
    プを、前記制御信号の1周期内に時間順次に選択して、
    外部に出力するための選択手段とを備え、 前記選択手段の出力に関連して設けられ、前記選択手段
    により出力されるデータグループが、先行するデータグ
    ループから、後続するデータグループに確定的に変化し
    たか否かを検出して、検出信号を出力するための検出手
    段と、 前記検出信号と前記転送要求信号とに応答して、前記受
    信側の装置との間のデータ伝送を制御するための伝達制
    御信号を前記受信側の装置に出力するための伝送制御手
    段とをさらに含む、インターフェース装置。
  10. 【請求項10】 第1複数個のデータを同時に処理する
    ことができるデータ処理手段への送信側の装置からのデ
    ータ伝送を、前記送信側の装置が発する転送要求信号
    と、前記転送要求信号に応答して前記データ処理手段が
    発する応答信号とによって構成される制御信号によって
    制御されて行なうために、前記データ処理手段の入力部
    分に設けられるインターフェース装置であって、 前記データ処理手段が同時に処理すべき前記第1複数個
    のデータは、前記応答信号の許可期間と非許可期間とに
    より切替えられ、各々が第2複数個のデータを有する複
    数のデータグループに分割されて、前記制御信号の1周
    期内に時間順次に前記インターフェース装置に入力さ
    れ、 前記インターフェース装置は、 前記データ処理手段に供給すべき前記第1複数個のデー
    タを一時的に記憶するための記憶手段と、 前記分割して入力された前記複数のデータグループを、
    前記転送要求信号の開始信号と終了信号とに応じて、
    記記憶手段の互いに異なる記憶領域に伝達するための伝
    達手段と、 前記記憶手段により記憶されたデータを、前記制御信号
    の1周期毎に一括して前記データ処理手段に供給するた
    めの供給手段とを備えた、インターフェース装置。
  11. 【請求項11】 前記伝達手段は、 前記記憶手段の前記互いに異なる記憶領域に対応して1
    つずつ設けられ、時間順次に入力されるデータグループ
    の対応する1つを受信して、対応する前記互いに異なる
    記憶領域に伝達するための複数個のデータグループ伝達
    手段と、 前記転送要求信号に基づいて、前記複数個のデータグル
    ープ伝達手段を前記制御信号の1周期以内で所定の順序
    で時間順次に選択して、前記入力されるデータグループ
    を受信させるための多重化伝達制御手段とを含む、請求
    項10に記載のインターフェース装置。
  12. 【請求項12】 前記データグループ伝達手段の入力に
    関連して設けられ、前記データグループ伝達手段に入力
    されるデータグループが、先行するデータグループか
    ら、後続するデータグループに確定的に変化したか否か
    を検出して、検出信号を出力するための検出手段と、 前記制御信号と前記検出信号とに応答して、前記多重化
    伝達制御手段による受信を制御するための伝達制御信号
    を発生して前記多重化伝達制御手段に与えるための受信
    制御手段とをさらに含む、請求項11に記載のインター
    フェース装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段の出力に関連して設けら
    れ、前記記憶手段への前記データの伝達が正常に行なわ
    れているか否かを検出して動作検出信号を出力するため
    の手段と、 前記動作検出信号に応答して、前記送信側の装置と前記
    インターフェース装置との間のデータ伝送を制御するた
    めの伝送制御手段とをさらに含む、請求項10ないし1
    2のいずれかに記載のインターフェース装置。
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