JP3384541B2 - 運行記録計用記録紙カートリッジ - Google Patents

運行記録計用記録紙カートリッジ

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JP3384541B2 JP34492597A JP34492597A JP3384541B2 JP 3384541 B2 JP3384541 B2 JP 3384541B2 JP 34492597 A JP34492597 A JP 34492597A JP 34492597 A JP34492597 A JP 34492597A JP 3384541 B2 JP3384541 B2 JP 3384541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の走行速度
及び走行距離等の情報を記録紙に記録する運行記録計に
係り、特に、記録紙に対する走行情報の記録形態を記録
紙の種類に応じて変えるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】大型トラックやバス、タクシー等の車両
には、その車両の走行速度や走行距離といった走行状態
を示す走行情報を記録する運行記録計が搭載され、この
運行記録計による走行情報の記録に用いる記録紙は、例
えば、長距離バス等の比較的高速で走行する車両用や、
路線バス等の比較的低速で走行する車両用というよう
に、同じ大きさでもそれに付される目盛の間隔が最高記
録可能速度に応じて異なる複数種類に区別される場合が
あり得る。
【0003】そして、記録紙の種類によって目盛の間隔
が異なるとなると、車両の走行状態の変化分に対応する
記録針の移動量を、使用する記録紙の目盛の間隔に合わ
せて変えなければならなくなる。
【0004】そこで、本出願人は先に、特開平8−16
1570号において、本体に装填された記録紙の種類を
本体により自動的に判別し、その判別した記録紙の種類
に応じて、車両の走行状態の変化分に対応する記録針の
移動量を補正する技術を提案し、記録紙の種類を自動判
定する具体的な方式として、記録紙が装着されて本体に
装填されるカートリッジに形成した種類識別孔の有無
を、本体のフォトインタラプタにより識別する方式や、
カートリッジに形成した種類識別用濃淡パターンを本体
の光センサで識別する方式を開示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したカー
トリッジの種類識別孔の有無を本体のフォトインタラプ
タにより識別する方式では、本体により認識する記録紙
の種類が増えると、種類識別孔の数を増やすことになる
ことから、それに応じて種類識別孔の有無を検出する本
体のフォトインタラプタの数も増やさなければならず、
コストが嵩んでしまう。
【0006】また、カートリッジに装着する記録紙の種
類によりそのカートリッジに設ける種類識別孔の配置及
び数が異なるため、記録紙の種類に対応する種類のカー
トリッジを個別に製造する必要があり、カートリッジや
その製造工程の共通化が図れずコストの上昇を招いてし
まう。
【0007】さらに、カートリッジに形成した種類識別
用濃淡パターンを本体の光センサで識別する方式を採用
するとなると、光センサ、つまり、検出光を出力する光
源を、濃淡パターンに設けるパターンの区画分だけ本体
に設ける必要があり、これもまたコスト高となってしま
う。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、単一の運行記録計により仕様の異なる
複数種類の記録紙に対してその仕様に応じた形態で車両
の運行情報を記録させることを可能にするに当たり、本
体に装填された記録紙の種類を低コストで確実に認識で
きるようにすることが可能な、運行記録計の本体に対し
て記録紙を装填するのに用いるカートリッジを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の運行記録計用記録紙カート
リッジは、車両の走行状態を示す走行情報の内容に対応
する種類の記録紙が装着され、前記走行情報を前記記録
紙に記録させる記録針を有する運行記録計に、該記録針
が前記記録紙に接触するように装填される運行記録計用
記録紙のカートリッジにおいて、前記運行記録計に装填
された状態で該運行記録計に臨むカートリッジ箇所に設
けられ、前記運行記録計から出射される光が入射される
受光部と、前記運行記録計に装填された状態で該運行記
録計に臨む、前記受光部とは異なるカートリッジ箇所に
設けられ、該カートリッジに装着された前記記録紙の種
類を報知する種類報知用光信号を出射する複数の発光部
と、前記受光部を前記各発光部に各々接続し、前記受光
部から前記各発光部への導光を可能とする導光手段と、
前記複数の発光部のうち、前記カートリッジに装着され
た前記記録紙の種類に応じた発光部を選択的に前記カー
トリッジの外部に露出させる、交換可能なマスク手段と
を備え、前記種類報知用光信号が、前記導光手段により
前記受光部から前記各発光部に各々導かれた光のうち、
前記マスク手段により前記カートリッジの外部に選択的
に露出された発光部から、前記カートリッジに装着され
た前記記録紙の種類に応じたパターンで出射される光に
より構成されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載した本発明の運行記
録計用記録紙カートリッジは、前記導光手段が、前記カ
ートリッジの内部に埋設され前記受光部に入射された光
を前記各発光部に各々導く光ファイバを有しているもの
とした。
【0011】さらに、請求項3に記載した本発明の運行
記録計用記録紙カートリッジは、前記導光手段が、前記
カートリッジの内部に貫設され前記受光部を前記各発光
部に各々連通させる内部通路と、前記受光部に入射され
た光の光路を前記内部通路の延在方向に沿わせて変化さ
せる光路変更部材とを有しているものとした。
【0012】請求項1に記載した本発明の運行記録計用
記録紙カートリッジによれば、運行記録計に装填された
状態で、運行記録計から出射される光が受光部に入射さ
れると、その光が導光手段により各発光部に導かれ、さ
らに、各発光部のうちマスク手段によりカートリッジの
外部に選択的に露出された発光部からに限って、運行記
録計に対して光が出射されるので、マスク手段がカート
リッジの外部に露出させる発光部の配置や数を変えるこ
とで、運行記録計に対して出射される光のパターンが変
わることとなる。
【0013】従って、マスク手段を交換するのみでその
他のカートリッジの構成を一切変更することなく、記録
紙の種類に応じたパターンの種類報知用光信号を発光部
から出射するカートリッジを、記録紙の種類に対応する
複数種類得ることが可能となり、これにより、カートリ
ッジの殆どの部分とその製造工程を共通化し、カートリ
ッジのコストを低減することが可能となる。
【0014】しかも、請求項1に記載した本発明の運行
記録計用記録紙カートリッジによれば、記録紙の種類を
認識するためにカートリッジに対して出射する検出光の
光源が運行記録計に1つだけあれば済むため、運行記録
計側においてもコストを低減することが可能となる。
【0015】また、請求項2に記載した本発明の運行記
録計用記録紙カートリッジによれば、受光部から各発光
部への導光を光ファイバにより行うことから、カートリ
ッジ内での導光経路が一直線状でない場合であっても、
受光部に入射された光を効率よく発光部に導いて種類報
知用光信号の光量を十分確保し、運行記録計側における
種類報知用光信号の検出精度を高めることが可能とな
る。
【0016】さらに、請求項3に記載した本発明の運行
記録計用記録紙カートリッジによれば、受光部から各発
光部への導光を、カートリッジに貫設した内部通路と光
路変更部材とにより行うことから、光ファイバをカート
リッジに埋設する場合に比べて製造工程を容易にし、カ
ートリッジの製造コストをより一層低減することが可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による運行記録計用
記録紙カートリッジの実施形態を、運行記録計と共に図
面に基づいて説明する。
【0018】まず、本発明の第1実施形態による運行記
録計用記録紙カートリッジを、図1乃至図7を参照して
説明する。
【0019】図1は本発明の第1実施形態による運行記
録計用記録紙カートリッジを備えるカートリッジ式運行
記録システムの構成図で、第1実施形態のカートリッジ
式運行記録システムは、運行記録計1と、該運行記録計
1に対して出し入れされるカートリッジ11とで構成さ
れている。
【0020】前記カートリッジ11は、略箱形の筐体1
2を有し、該筐体12の上面12aには略円形状に窪ん
だ記録紙収容部12bが形成され、該記録紙収容部12
bの底面略中央部には、図1中に想像線で示す情報記録
用の記録紙21A,21Bを保持するための回転テーブ
ル13が回転可能に設けられ、該回転テーブル13の中
央箇所には、略水滴形を呈する係止突起13aが形成さ
れ、該係止突起13a上に円柱状の回転軸13bがさら
に突設されている。
【0021】また、前記筐体12で前記運行記録計1へ
の挿入側となる前面には、該運行記録計1内にカートリ
ッジ11を収容した状態で、該運行記録計1内の時計機
構(図示せず)の出力歯車と噛合する受動歯車(図示せ
ず)が設けられており、筐体12内には、該受動歯車の
回転を前記回転テーブル13に伝達する動力伝達歯車群
(図示せず)が収容されている。
【0022】さらに、前記筐体12で前記運行記録計1
からの引き出し側となる後面寄りの上面12a部分に
は、一方の隅寄りに受光用孔14(受光部に相当)が形
成され、他方の隅寄りに3つの発光用孔15a,15
b,15c(発光部に相当)が並べて形成されている。
【0023】また、筐体12の後面寄り部分内には光フ
ァイバ16が埋設されていて、この光ファイバ16の一
方の端面が受光用孔14に露出しており、光ファイバ1
6の他方の端部は筐体12内で3本に分岐され、各分岐
された光ファイバ16の他方の端面が、各発光用孔15
a,15b,15cに各々露出している。
【0024】そして、受光用孔14に筐体12の外部か
ら光が入射すると、その光が光ファイバ16の内部を導
かれて、各発光用孔15a,15b,15cから筐体1
2の外部に出射するように構成されている。
【0025】さらに、筐体12の後面寄りで他方の隅寄
りの上面12a部分には、各発光用孔15a,15b,
15cを選択的にカートリッジ11の外部に露出させる
ためのマスクシール17が貼着される。
【0026】前記マスクシール17(マスク手段に相
当)は、各発光用孔15a,15b,15cの全部を覆
うことができる大きさの略矩形に形成されていて、片面
に接着剤(図示せず)が塗布されており、マスクシール
17の部分には、各発光用孔15a,15b,15cの
全部を覆うように、筐体12の後面寄りで他方の隅寄り
の上面12a部分に貼着した状態で、発光用孔15a,
15cをカートリッジ11の外部に露出させる2つの通
孔17a,17aが形成されている。
【0027】尚、マスクシール17は、図1に示したも
のを含めて、合計7種類が用意されており、残る6種類
のマスクシール17には、筐体12の上述した上面12
a部分に貼着した状態で、発光用孔15a,15b,1
5cのうちいずれか1つのみをカートリッジ11の外部
に露出させる、図2(a)乃至(c)に示す1つの通孔
17aが形成されたものがある。
【0028】また、他のマスクシール17には、発光用
孔15a,15b,15cのうち隣り合う2つをカート
リッジ11の外部に露出させる、図2(d),(e)に
示す2つの通孔17a,17aが形成されたものと、全
ての発光用孔15a,15b,15cをカートリッジ1
1の外部に露出させる、図2(f)に示す3つの通孔1
7a,17a,17aが形成されたものとがある。
【0029】そして、第1実施形態の運行記録システム
においては、120km/h仕様の記録紙21A専用の
カートリッジ11には、その筐体12の後面寄りで他方
の隅寄りの上面12a部分に、図1に示す、発光用孔1
5a,15cをカートリッジ11の外部に露出させる2
つの通孔17a,17aの形成されたマスクシール17
が貼着されている。
【0030】また、第1実施形態の運行記録システムに
おいては、90km/h仕様の記録紙21B専用のカー
トリッジ11には、その筐体12の後面寄りで他方の隅
寄りの上面12a部分に、図2(d)に示す、発光用孔
15a,15bをカートリッジ11の外部に露出させる
2つの通孔17a,17aの形成されたマスクシール1
7が貼着されている。
【0031】尚、カートリッジ11の筐体12自体、或
は、マスクシール17の余白部分に、そのカートリッジ
11がその種類の記録紙21A,21Bに専用のもので
あるかを目で見て分かるような表示をするようにしても
よい。
【0032】また、全ての発光用孔15a,15b,1
5cを塞いでカートリッジ11の外部から遮蔽するマス
クシールを設けていないのは、カートリッジ11に装着
された記録紙21A,21Bの判別に加えて、カートリ
ッジ11が運行記録計1に装填されていない状態を認識
できるようにするためである。
【0033】図3及び図4は上述した記録紙の要部平面
図で、図3は記録可能な走行速度が最高120km/h
仕様の記録紙、図4は同じく最高90km/h仕様の記
録紙をそれぞれ示す。
【0034】図3に示す120km/h仕様の記録紙2
1Aは、円形を呈し、前記係止突起13aに係合可能な
略水滴形の中心孔21aを中央部に有していて、記録紙
21Aの最外周部分に、0〜120km/hまでの目盛
21cを10km/h刻みで同心円上に付した走行速度
記録領域21bが設けられている。
【0035】また、図4に示す90km/h仕様の記録
紙21Bは、前記記録紙21Aと同様の中心孔21aを
中央部に有し、該記録紙21Aと同一の外形の円形に形
成されており、記録紙21Bの最外周部分に、0〜90
km/hまでの目盛21eを10km/h刻みで、記録
紙21Aの目盛21cの間隔よりも大きい間隔で同心円
上に付した走行速度記録領域21dが設けられている。
【0036】図1に示すように、運行記録計1は前面パ
ネル2を有し、該前面パネル2には蓋3を開閉するため
の錠前4と、記録紙21A,21Bの不図示の乗務員交
代記録領域に記録する運転手情報の形式を運転者の交代
に伴って切り換えるための切換スイッチ5等が設けられ
ている。
【0037】また、運行記録計1は、前面パネル2の後
部に組み付けられる上下のケース8,9と、組み付けた
上下のケース8,9の側部に嵌着される側板10とを有
しており、前面パネル2、側板10、及び、下ケース9
をいずれも外した上ケース8の前端には、図5に拡大要
部斜視図で示すように、カートリッジ挿脱口7の上方に
位置する配線基板8aが設けられている。
【0038】そして、配線基板8aであって、カートリ
ッジ挿脱口7から内部に押し込んだカートリッジ11が
前記所定箇所に保持された状態で、受光用孔14に対向
する配線基板8a箇所には、この受光用孔14に向けて
種類検出光を出射する発光素子8bが実装されており、
また、各発光用孔15a,15b,15cに対向する配
線基板8a箇所には、これら各発光用孔15a,15
b,15cから出射される光を各々受光する3つの受光
素子8c,8d,8eが、並べて実装されている。
【0039】前記運行記録計1は、錠前4の開錠操作に
より蓋3を開いてカートリッジ挿脱口7を露出させ、該
カートリッジ挿脱口7からカートリッジ11を内部に押
し込むことで、記録紙21A,21Bに情報を記録する
運行記録計1内の所定箇所にカートリッジ11が保持さ
れ、また、カートリッジ挿脱口7の脇のイジェクトボタ
ン6を押すことにより、前記所定箇所のカートリッジ1
1がカートリッジ挿脱口7から運行記録計1外に排出さ
れるように構成されている。
【0040】前記運行記録計1の内部には、カートリッ
ジ11を収容した状態で該カートリッジ11に装着され
た記録紙21A,21Bの走行速度記録領域21b,2
1dに先端が接触する速度記録用の記録針18や、この
記録針18の移動手段60等が配設されており、記録針
18は移動手段60により運行記録計1の前後方向に移
動される。
【0041】図6は移動手段60を運行記録計1の電気
的構成のブロックと共に示す説明図で、移動手段60に
ついては、実際とは天地を反転させて示している。
【0042】移動手段60は、運行記録計1内の上部に
2本平行に配設されたガイドロッド61と、これら2本
のガイドロッド61により運行記録計1の前後方向に移
動可能に支持され記録針18が取着された移動板62
と、この移動板62を運行記録計1の前後方向に移動さ
せるステッピングモータ63等を備えており、ステッピ
ングモータ63の出力軸に取着されたピニオン63a
が、移動板62の側部のラック62aに噛合されてい
る。
【0043】そして、移動手段60は、ステッピングモ
ータ63を作動させることで、ピニオン63a及びラッ
ク62aを介して移動板62が、2本のガイドロッド6
1に案内されて、運行記録計1の前後方向に移動される
ように構成されている。
【0044】また、前記ステッピングモータ63の駆動
を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略
記する)70は、CPU70a、RAM70b、及び、
ROM70cを有している。
【0045】前記CPU70aには、RAM70b及び
ROM70cの他、車両の駆動輪(図示せず)側に取着
されて走行速度に応じた周期の走行パルスを出力する走
行センサ80と、前記切換スイッチ5及び3つの受光素
子8c,8d,8eと、不揮発性メモリ(以下、NVM
と略記する)75が各々接続されており、また、ドライ
バ70d,70eを介してステッピングモータ63及び
発光素子8bが各々接続されている。
【0046】前記RAM70bは、各種データ記憶用の
データエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを
有していて、このワークエリアには、後述するNVM7
5に格納されているテーブルから読み出された、走行速
度の単位当たりの変化量に対するステッピングモータ6
3の回転ステップ数に関するデータを格納する種類別ス
テップデータエリアや、この種類別ステップデータエリ
アに格納されているデータに対応する記録紙21A,2
1Bの種類を示すデータを格納する種類データエリア等
が設けられており、ROM70cには、CPU70aに
各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納さ
れている。
【0047】また、前記NVM75には、各記録紙21
A,21Bの目盛21c,21eの間隔に応じて移動手
段60により記録針18を運行記録計1の前後方向に移
動させるための、各記録紙21A,21Bについての、
走行速度の単位当たりの変化量に対するステッピングモ
ータ63の回転ステップ数に関するデータを、対応する
記録紙21A,21Bにリンクさせたテーブルが格納さ
れている。
【0048】次に、前記ROM70cに格納された制御
プログラムに従いCPU70aが行う処理を、特に、カ
ートリッジ11に装着された記録紙21A,21Bの種
類を検出する処理を中心に、図7のフローチャートを参
照して説明する。
【0049】車両の不図示のイグニッションスイッチの
オンに伴いマイコン70が起動し、プログラムがスター
トすると、CPU70aは、発光素子8bを発光駆動さ
せると共に受光素子8c,8d,8eからの入力を監視
して、受光素子8c,8d,8eの少なくとも1つから
受光信号が入力されているか否かにより、カートリッジ
11の有無を判別する(ステップS1)。
【0050】カートリッジ11がない場合は(ステップ
S1でN)、カートリッジ11があると判別されるまで
ステップS1をリピートし、カートリッジ11がある場
合は(ステップS1でY)、各受光素子8c,8d,8
eからの受光信号の入力パターンを基に、カートリッジ
11に装着されている記録紙21A,21Bの種類を判
別し(ステップS3)、判別した記録紙21A,21B
の種類が、RAM70bの種類データエリアに格納され
ているデータが示す記録紙21A,21Bの種類と一致
するか否かを基に、記録紙21A,21Bの種類が変化
したか否かを確認する(ステップS5)。
【0051】記録紙21A,21Bの種類が変化してい
ない場合は(ステップS5でN)、後述するステップS
11に進み、記録紙21A,21Bの種類が変化した場
合は(ステップS5でY)、RAM70bの種類別ステ
ップデータエリアに格納されているデータを、NVM7
5に格納されているテーブル上において、ステップS3
で判別した記録紙21A,21Bの種類にリンクして格
納されている、走行速度の単位当たりの変化量に対する
ステッピングモータ63の回転ステップ数に関するデー
タに更新する(ステップS7)。
【0052】次に、RAM70bの種類データエリアに
格納されているデータを、ステップS3で判別した記録
紙21A,21Bの種類を示すデータに更新し(ステッ
プS9)、その後、ステップS11に進む。
【0053】ステップS5で記録紙21A,21Bの種
類が変化していない場合(N)と、ステップS9でRA
M70bの種類データエリアに格納されているデータを
更新した後に各々進むステップS11では、走行センサ
80からの走行パルスにより算出される走行速度の記録
針18による記録動作を、RAM70bの種類別ステッ
プデータエリアに格納されているデータを用いて開始
し、その後、ステップS1にリターンする。
【0054】次に、上述のように構成された第1実施形
態のカートリッジ式運行記録システムの動作(作用)に
ついて説明する。
【0055】例えば、通常は長距離バスとして運用して
いるが時折路線バスとしても運用する車両の場合、長距
離バスでの運用時には、図3に示す記録紙21Aを走行
情報の記録紙として用い、路線バスでの運用時には、図
4に示す記録紙21Bを走行情報の記録紙として用いる
こととなる。
【0056】そこで、まず、長距離バスでの運用時に
は、図1に示すマスクシール17が貼着されたカートリ
ッジ11の記録紙収容部12bに記録紙21Aを収容し
て、カートリッジ11をカートリッジ挿脱口7から運行
記録計1の内部に装填する。
【0057】すると、装填されたカートリッジ11の受
光用孔14が、運行記録計1の上ケース8前端の配線基
板8aに実装されている発光素子8bの下方に対向して
位置すると共に、各発光用孔15a,15b,15c
が、配線基板8aに実装されている受光素子8c,8
d,8eの下方に各々対向して位置する。
【0058】このため、発光素子8bから出射された種
類検出光が、受光用孔14に露出した光ファイバ16の
一方の端面からその内部に入射され、光ファイバ16の
内部を導かれて、途中で分岐された後、各発光用孔15
a,15b,15cに各々露出している分岐された光フ
ァイバ16の他方の端面に各々到達する。
【0059】そして、これらの到達光のうち発光用孔1
5a,15cに露出している光ファイバ16の他方の2
つの端面に達した光が、マスクシール17の2つの通孔
17a,17aを介してカートリッジ11の外部に向け
て、種別報知用光信号として出射され、この光が、発光
用孔15a,15cに対向する2つの受光素子8c,8
eにより各々受光される。
【0060】従って、2つの受光素子8c,8eからの
受光信号がマイコン70に入力されて、これを基に、運
行記録計1の内部に装填されたカートリッジ11に装着
されているのが120km/h仕様の記録紙21Aであ
ることが、マイコン70により判別され、走行速度の単
位当たりの変化量に対するステッピングモータ63の回
転ステップ数、言い換えると、走行速度の単位当たりの
変化量に対する記録針18の移動ピッチが、記録紙21
Aの目盛21cの間隔に応じた値に設定されて、その
後、走行センサ80からの走行パルスを基に算出される
走行速度の、記録針18による記録紙21Aの走行速度
記録領域21bに対する記録動作が開始される。
【0061】次に、路線バスでの運用時には、図2
(d)に示すマスクシール17が貼着されたカートリッ
ジ11の記録紙収容部12bに記録紙21Bを収容し
て、カートリッジ11をカートリッジ挿脱口7から運行
記録計1の内部に装填する。
【0062】すると、装填されたカートリッジ11の受
光用孔14と各発光用孔15a,15b,15cとが、
運行記録計1の上ケース8前端の配線基板8aに実装さ
れている発光素子8bと各受光素子8c,8d,8eと
の下方に各々対向して位置する。
【0063】このため、発光素子8bから出射された種
類検出光が、受光用孔14に露出した光ファイバ16の
一方の端面からその内部に入射され、光ファイバ16の
内部を導かれて、途中で分岐された後、各発光用孔15
a,15b,15cに各々露出している分岐された光フ
ァイバ16の他方の端面に各々到達する。
【0064】そして、これらの到達光のうち発光用孔1
5a,15bに露出している光ファイバ16の他方の2
つの端面に達した光が、マスクシール17の2つの通孔
17a,17aを介してカートリッジ11の外部に向け
て、種別報知用光信号として出射され、この光が、発光
用孔15a,15bに対向する2つの受光素子8c,8
dにより各々受光される。
【0065】従って、2つの受光素子8c,8dからの
受光信号がマイコン70に入力されて、これを基に、運
行記録計1の内部に装填されたカートリッジ11に装着
されているのが90km/h仕様の記録紙21Bである
ことが、マイコン70により判別され、走行速度の単位
当たりの変化量に対するステッピングモータ63の回転
ステップ数、言い換えると、走行速度の単位当たりの変
化量に対する記録針18の移動ピッチが、記録紙21B
の目盛21eの間隔に応じた値に設定されて、その後、
走行センサ80からの走行パルスを基に算出される走行
速度の、記録針18による記録紙21Bの走行速度記録
領域21bに対する記録動作が開始される。
【0066】尚、運行記録計1に装填されるカートリッ
ジ11が、記録紙21Aが装着されたカートリッジ11
と記録紙21Bが装着されたカートリッジ11との一方
から他方に交換されると、走行速度の単位当たりの変化
量に対するステッピングモータ63の回転ステップ数、
つまり、走行速度の単位当たりの変化量に対する記録針
18の移動ピッチが、記録紙21Aの目盛21cの間隔
に応じた値と記録紙21Bの目盛21eの間隔に応じた
値との一方から他方に設定替え、その上で、カートリッ
ジ11の交換後の記録紙21A(21B)に対する走行
速度の記録動作が開始される。
【0067】このように、第1実施形態のカートリッジ
式運行記録システムによれば、カートリッジ11の筐体
12に埋設した光ファイバ16の一方の端面を筐体12
の上面12aの受光用孔14に露出させると共に、光フ
ァイバ16の他方の端部を3つに分岐させて、各分岐さ
れた他方の端面を筐体12の上面12aの3つの発光用
孔15a,15b,15cに各々露出させ、120km
/h仕様の記録紙21A専用のカートリッジ11には、
発光用孔15a,15cをカートリッジ11の外部に露
出させるマスクシール17を貼着し、90km/h仕様
の記録紙21B専用のカートリッジ11には、発光用孔
15a,15bをカートリッジ11の外部に露出させる
マスクシール17を貼着する構成とした。
【0068】そして、カートリッジ挿脱口7から運行記
録計1の内部に装填したカートリッジ11の受光用孔1
4に向けて発光素子8bから種類検出光を出射させ、こ
の光を光ファイバ16の一方の端面から内部に入射させ
て、光ファイバ16の3つに分岐された他方の各端面に
導き、マスクシール17を介してカートリッジ11の外
部に露出している発光用孔15a,15b,15cから
出射される光を対向する受光素子8c,8d,8eに受
光させて、その受光パターンにより、カートリッジ11
に装着された記録紙21A,21Bの種類を判別し、判
別した記録紙21A,21Bの目盛21c,21eの間
隔に応じて、走行速度の単位当たりの変化量に対する記
録針18の移動ピッチを設定させる構成とした。
【0069】このため、筐体12の上面12aに貼着す
るマスクシート17の種類を、2つの発光用孔15a,
15cをカートリッジ11の外部に露出させるものと、
2つの発光用孔15a,15bをカートリッジ11の外
部に露出させるものとに変えるだけで、その他の構成を
全て共通化したまま、120km/h仕様の記録紙21
A専用のカートリッジ11や、90km/h仕様の記録
紙21B専用のカートリッジ11を得ることができ、従
って、カートリッジ11の殆どの部分とその製造工程を
共通化し、カートリッジ11のコストを低減することが
できる。
【0070】しかも、記録紙21A,21Bの種類を認
識するためにカートリッジ11に対して出射する種類検
出光の光源が、カートリッジ11からは発光用孔15
a,15b,15cの最大3箇所から光を出射させるに
も拘わらず、運行記録計1には3つでなく発光素子8b
の1つだけがあれば済むため、運行記録計1側において
もコストを低減することができる。
【0071】その上、受光用孔14から各発光用孔15
a,15b,15cへの導光を光ファイバ16により行
うことから、カートリッジ11内で光ファイバ16が一
直線状に延設されていない第1実施形態のような場合で
あっても、受光用孔14側の端面から入射された種類検
出光を効率よく発光用孔15a,15b,15c側の端
面に導いて、マスクシール17を介してカートリッジ1
1の外部に種類報知用光信号として出射される光の光量
を十分確保し、運行記録計1の受光素子8c,8d,8
eにおける光の検出精度を高めることができる。
【0072】次に、本発明の第2実施形態による運行記
録計用記録紙カートリッジを、図8及び図9を参照して
説明する。
【0073】図8は本発明の第2実施形態による運行記
録計用記録紙カートリッジを備えるカートリッジ式運行
記録システムの構成図で、図8中図1と同一の部材、部
分には、図1で付したものと同一の引用符号を付して説
明する。
【0074】第2実施形態のカートリッジ式運行記録シ
ステムは、第1実施形態のカートリッジ式運行記録シス
テムと全く同じ運行記録計1と、該運行記録計1に対し
て出し入れされる、第1実施形態のカートリッジ式運行
記録システムのカートリッジ11とは異なるカートリッ
ジ11Aとで構成されている。
【0075】そして、第2実施形態のカートリッジ11
Aは、筐体12の内部に、受光用孔14と3つの発光用
孔15a,15b,15cとを連通する途中から3つに
分岐された導光用通路(内部通路に相当)19が貫設さ
れ、この導光用通路19の内部に、2枚の反射ミラー2
0a,20dと2枚のハーフミラー20b,20cとが
適宜配設されている点において、光ファイバ16を埋設
した第1実施形態のカートリッジ11とは構成が異なっ
ている。
【0076】詳しくは、図9に要部拡大断面図で示すよ
うに、2枚の反射ミラー20a,20dは、受光用孔1
4の奥の位置において導光用通路19が略直角に屈曲す
る箇所と、発光用孔15cの奥の位置において導光用通
路19が略直角に屈曲する箇所とに各々配設されてお
り、2枚のハーフミラー20b,20cは、発光用孔1
5a,15bの奥の位置において導光用通路19が略T
字状に分岐する箇所に各々配設されている。
【0077】そして、筐体12の外部から受光用孔14
を介して導光用通路19に光が入射すると、その光の光
路が反射ミラー20aによりハーフミラー20b側に向
けて変更され、ハーフミラー20bにおいて、光の半分
が発光用孔15a側に向けて光路を変更されると共に、
残る光の半分がハーフミラー20bを透過してハーフミ
ラー20cに向かい、さらに、ハーフミラー20cにお
いて、光の半分が発光用孔15b側に向けて光路を変更
されると共に、残る光の半分がハーフミラー20cを透
過して反射ミラー20dに向かい、反射ミラー20dに
おいて、その光の光路が反射ミラー20dにより発光用
孔15c向けて変更される。
【0078】即ち、上述のように構成された第2実施形
態のカートリッジ11Aは、受光用孔14に筐体12の
外部から入射された光が、導光用通路19の内部を導か
れて、各発光用孔15a,15b,15cから筐体12
の外部に出射するように構成されている。
【0079】尚、上述した導光用通路19を除く他の点
において、第2実施形態のカートリッジ11Aは、筐体
12の上面12aに貼着されるマスクシール17を含め
て、第1実施形態のカートリッジ11と同様に構成され
ている。
【0080】そして、以上の説明からも明らかなよう
に、第2実施形態においては、反射ミラー20a,20
dとハーフミラー20b,20cが、請求項中の光路変
更部材に相当している。
【0081】このような構成による第2実施形態のカー
トリッジ式運行記録システムによっても、第1実施形態
のカートリッジ式運行記録システムと同様に、筐体12
の上面12aに貼着するマスクシート17の種類を変え
るだけで、その他の構成を全て共通化したまま、120
km/h仕様の記録紙21A専用のカートリッジ11A
や、90km/h仕様の記録紙21B専用のカートリッ
ジ11Aを得ることができ、従って、カートリッジ11
Aの殆どの部分とその製造工程を共通化し、カートリッ
ジ11Aのコストを低減することができる。
【0082】しかも、記録紙21A,21Bの種類を認
識するためにカートリッジ11Aに対して出射する種類
検出光の光源が、カートリッジ11Aからは発光用孔1
5a,15b,15cの最大3箇所から光を出射させる
にも拘わらず、運行記録計1には3つでなく発光素子8
bの1つだけがあれば済むため、運行記録計1側におい
てもコストを低減することができる。
【0083】その上、第2実施形態のカートリッジ式運
行記録システムによれば、受光用孔14から各発光用孔
15a,15b,15cへの導光を、筐体12に貫設し
た導光用通路19と反射ミラー20a,20dやハーフ
ミラー20b,20cにより行うことから、第1実施形
態のカートリッジ11のように、光ファイバ16を筐体
12の内部に埋設するよりもカートリッジ11Aの製造
工程を容易にし、カートリッジ11Aの製造コストをよ
り一層低減することができる。
【0084】尚、上述した第1及び第2の各実施形態で
は、120km/h仕様と90km/h仕様との2種類
の記録紙21A,21Bを専用のカートリッジ11,1
1Aと共に使い分けて、1つの運行記録計1により各記
録紙21A,21Bの目盛21c,21eの間隔に応じ
た形態で走行情報を記録する場合を例に取って説明した
が、3つの発光用孔15a,15b,15cの一部又は
全部をマスクシート17で適宜カートリッジ11,11
Aの外部に露出させるのであれば、図1に示したもの
と、図2(a)乃至(f)に示したものとの合計7種類
のマスクシート17を使い分け、対応する種類分のデー
タをNVM75に格納しておくことで、最大7種類の記
録紙を1台の運行記録計で使い分けて使用することがで
きる。
【0085】また、筐体12に設ける発光用孔の数は、
第1及び第2の各実施形態で示した3つに限らず、2つ
以上の複数であれば、使い分ける記録紙の種類に応じて
適宜変更可能である。
【0086】さらに、第2実施形態においては、光の光
路を変更するのに反射ミラー20a,20dを用いた
が、これに代えてプリズムを用いてもよく、同様に、光
の光路を分岐させ、且つ、変更するのにハーフミラー2
0b,20cを用いたが、薄膜を間に挟んで張り合わせ
た2つのプリズム等、ビームスプリッタとしての機能を
果たすものであれば、ハーフミラー20b,20c以外
のものに代えてもよく、或は、光路の変更と分岐とを別
々にするのであれば、反射ミラーの組み合わせによるも
のに代えてもよい。
【0087】また、上述した第1及び第2の各実施形態
では、筐体12の上面12aに受光用孔14や各発光用
孔15a,15b,15cを設けたが、これらの配設箇
所は、筐体12の上面12aに限らず側面、下面等任意
であり、受光用孔14や各発光用孔15a,15b,1
5cの一部や全部を筐体12の互いに異なる面に各々設
ける構成としてもよいのは勿論のことである。
【0088】また、上述した第1及び第2の各実施形態
では、1日用の記録紙21A,21Bを例に取って説明
したが、本発明は、7枚の記録紙を重ねた7日用の記録
紙への走行情報記録時にも適用可能であり、この場合、
1日用の記録紙と7日用の記録紙とで回転テーブル13
の記録紙保持部分の構成が異なる場合には、それぞれに
応じたカートリッジ11,11Aを使い分けるようにす
ればよい。
【0089】また、上述した第1及び第2の各実施形態
では、記録針18Cの駆動源がステッピングモータ63
である場合について説明したが、本発明は、DCモータ
等のステッピングモータ以外のモータを走行速度情報記
録針の駆動源として用いた運行記録計にも当然適用可能
である。
【0090】さらに、上述した第1及び第2の各実施形
態では、記録可能な最高走行速度が互いに異なる120
km/h仕様の記録紙21Aと90km/h仕様の記録
紙21Bを例に取って説明したが、本発明が適用できる
記録紙の種類はこれらに限らず、45km/h仕様、1
40km/h仕様、160km/h仕様、85mph
(マイル/h)仕様等、他の最高走行速度仕様の記録紙
にも当然適用可能である。
【0091】さらには、本発明は、走行速度記録用の記
録紙に限らず、例えば、建設機械や除雪車等のエンジン
回転数記録用の記録紙へのエンジン回転数記録を行う際
にも適用可能であり、また、例えば、走行速度記録用の
記録紙に走行速度の記録を行った後、エンジン回転数記
録用の記録紙に交換してエンジン回転数の記録を行わせ
るようにすることも当然可能であることは言うまでもな
い。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の運行記録計用記録紙カートリッジによれば、車
両の走行状態を示す走行情報の内容に対応する種類の記
録紙が装着され、前記走行情報を前記記録紙に記録させ
る記録針を有する運行記録計に、該記録針が前記記録紙
に接触するように装填される運行記録計用記録紙のカー
トリッジにおいて、前記運行記録計に装填された状態で
該運行記録計に臨むカートリッジ箇所に設けられ、前記
運行記録計から出射される光が入射される受光部と、前
記運行記録計に装填された状態で該運行記録計に臨む、
前記受光部とは異なるカートリッジ箇所に設けられ、該
カートリッジに装着された前記記録紙の種類を報知する
種類報知用光信号を出射する複数の発光部と、前記受光
部を前記各発光部に各々接続し、前記受光部から前記各
発光部への導光を可能とする導光手段と、前記複数の発
光部のうち、前記カートリッジに装着された前記記録紙
の種類に応じた発光部を選択的に前記カートリッジの外
部に露出させる、交換可能なマスク手段とを備え、前記
種類報知用光信号が、前記導光手段により前記受光部か
ら前記各発光部に各々導かれた光のうち、前記マスク手
段により前記カートリッジの外部に選択的に露出された
発光部から、前記カートリッジに装着された前記記録紙
の種類に応じたパターンで出射される光により構成され
るものとした。
【0093】このため、運行記録計に装填された状態
で、運行記録計から出射される光が受光部に入射される
と、その光が導光手段により各発光部に導かれ、さら
に、各発光部のうちマスク手段によりカートリッジの外
部に選択的に露出された発光部からに限って、運行記録
計に対して光が出射されるので、マスク手段がカートリ
ッジの外部に露出させる発光部の配置や数を変えること
で、運行記録計に対して出射される光のパターンが変わ
ることとなる。
【0094】従って、マスク手段を交換するのみでその
他のカートリッジの構成を一切変更することなく、記録
紙の種類に応じたパターンの種類報知用光信号を発光部
から出射するカートリッジを、記録紙の種類に対応する
複数種類得ることが可能となり、これにより、カートリ
ッジの殆どの部分とその製造工程を共通化し、カートリ
ッジのコストを低減することができる。
【0095】しかも、記録紙の種類を認識するためにカ
ートリッジに対して出射する検出光の光源が運行記録計
に1つだけあれば済むため、運行記録計側においてもコ
ストを低減することができる。
【0096】また、請求項2に記載した本発明の運行記
録計用記録紙カートリッジによれば、前記導光手段が、
前記カートリッジの内部に埋設され前記受光部に入射さ
れた光を前記各発光部に各々導く光ファイバを有してい
る構成とした。
【0097】このため、受光部から各発光部への導光を
光ファイバにより行うことから、カートリッジ内での導
光経路が一直線状でない場合であっても、受光部に入射
された光を効率よく発光部に導いて種類報知用光信号の
光量を十分確保し、運行記録計側における種類報知用光
信号の検出精度を高めることができる。
【0098】さらに、請求項3に記載した本発明の運行
記録計用記録紙カートリッジによれば、前記導光手段
が、前記カートリッジの内部に貫設され前記受光部を前
記各発光部に各々連通させる内部通路と、前記受光部に
入射された光の光路を前記内部通路の延在方向に沿わせ
て変化させる光路変更部材とを有している構成とした。
【0099】このため、受光部から各発光部への導光
を、カートリッジに貫設した内部通路と光路変更部材と
により行うことから、光ファイバをカートリッジに埋設
する場合に比べて製造工程を容易にし、カートリッジの
製造コストをより一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による運行記録計用記録
紙カートリッジを備えるカートリッジ式運行記録システ
ムの構成図である。
【図2】(a)乃至(f)は図1のカートリッジに貼着
されるマスクシールの平面図である。
【図3】図1のカートリッジの記録紙収容部に収容され
る120km/h仕様の1日用記録紙の要部平面図であ
る。
【図4】図1のカートリッジの記録紙収容部に収容され
る90km/h仕様の1日用記録紙の要部平面図であ
る。
【図5】図1の運行記録計の上ケースの拡大要部斜視図
である。
【図6】図1の記録針の移動手段を運行記録計の電気的
構成のブロックと共に示す説明図である。
【図7】図6のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う処理を、特に、
カートリッジに装着された記録紙の種類を検出する処理
を中心に示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態による運行記録計用記録
紙カートリッジを備えるカートリッジ式運行記録システ
ムの構成図である。
【図9】図8のカートリッジの筐体の要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 運行記録計 11,11A カートリッジ 14 受光用孔(受光部) 15a,15b,15c 発光用孔(発光部) 16 光ファイバ 17 マスクシール(マスク手段) 18 記録針 19 導光用通路(内部通路) 20a,20d 反射ミラー(光路変更部材) 20b,20c ハーフミラー(光路変更部材) 21A,21B 記録紙(記録紙)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 15/32 G07C 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態を示す走行情報の内容に
    対応する種類の記録紙が装着され、前記走行情報を前記
    記録紙に記録させる記録針を有する運行記録計に、該記
    録針が前記記録紙に接触するように装填される運行記録
    計用記録紙のカートリッジにおいて、 前記運行記録計に装填された状態で該運行記録計に臨む
    カートリッジ箇所に設けられ、前記運行記録計から出射
    される光が入射される受光部と、 前記運行記録計に装填された状態で該運行記録計に臨
    む、前記受光部とは異なるカートリッジ箇所に設けら
    れ、該カートリッジに装着された前記記録紙の種類を報
    知する種類報知用光信号を出射する複数の発光部と、 前記受光部を前記各発光部に各々接続し、前記受光部か
    ら前記各発光部への導光を可能とする導光手段と、 前記複数の発光部のうち、前記カートリッジに装着され
    た前記記録紙の種類に応じた発光部を選択的に前記カー
    トリッジの外部に露出させる、交換可能なマスク手段と
    を備え、 前記種類報知用光信号は、前記導光手段により前記受光
    部から前記各発光部に各々導かれた光のうち、前記マス
    ク手段により前記カートリッジの外部に選択的に露出さ
    れた発光部から、前記カートリッジに装着された前記記
    録紙の種類に応じたパターンで出射される光により構成
    されている、 ことを特徴とする運行記録計用記録紙カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記導光手段は、前記カートリッジの内
    部に埋設され前記受光部に入射された光を前記各発光部
    に各々導く光ファイバを有している請求項1記載の運行
    記録計用記録紙カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記導光手段は、前記カートリッジの内
    部に貫設され前記受光部を前記各発光部に各々連通させ
    る内部通路と、前記受光部に入射された光の光路を前記
    内部通路の延在方向に沿わせて変化させる光路変更部材
    とを有している請求項1記載の運行記録計用記録紙カー
    トリッジ。
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