JP3383462B2 - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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JP3383462B2
JP3383462B2 JP07319895A JP7319895A JP3383462B2 JP 3383462 B2 JP3383462 B2 JP 3383462B2 JP 07319895 A JP07319895 A JP 07319895A JP 7319895 A JP7319895 A JP 7319895A JP 3383462 B2 JP3383462 B2 JP 3383462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電装ユニットを
制御する複数の多重通信ノードを備える多重伝送システ
ムに関し、特に、通信ノードの故障時においてシステム
の信頼性を向上させる多重伝送システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の電子部品(電装ユニッ
ト)の増加に伴う該電装ユニット間を結ぶ配線(ワイヤ
ハーネス)の肥大化、複雑化を解消するために、複数の
電装ユニットに設けられた通信用ノードを共通の多重通
信線に接続し、各電装ユニット間の信号伝送を通信ノー
ドにより行う多重通信が注目されている。
【0003】上述のディジタル情報の送出もしくは取込
み、あるいは、ディジタル情報の送出及び取込みを行う
複数の通信ノードが接続されて構築される多重通信シス
テムにあっては、各通信ノードから通信ラインに送出さ
れて予め指定された通信ノードによって取り込まれるデ
ィジタル情報が、その取扱いが容易にされるべく、例え
ば、ある長さのデータフレームを形成する。このデータ
フレームは、通信フレームと呼ばれ、所定のビット数で
総データ長が予め設定されたデータ形式に従うコードデ
ータのグループとされる。
【0004】図1に、従来の車両用の多重伝送システム
に採用されている通信フレームのフォーマットを示す。
図1において、フレームFは、SD(Start Delimiter
)コード、プライオリティコード、フレームIDコー
ド、データ長、データ1〜データN、チェックコードを
有するフレーム構成になっている。
【0005】先ず、「SDコード」は、フレームFの開
始を表す特定のコードであり、受信多重ノードはこのS
Dコード符号を受信するとフレームFの開始を認知する
ようになっている。「プライオリティコード」は同時に
複数の多重ノードがデータを送信し、信号が衝突した場
合にどの信号を優先して処理するかを指示する優先順位
を示す符号である。この実施例では、プライオリティは
ビット値で低いものほど高い優先度が割り当てられてい
る。これは、バス上では、ローレベルがWIRED-ORとなっ
ているためである。もし同時に複数のノードから信号が
送出された場合は優先度の高いノードの「プライオリテ
ィコード」がバス上に残るので、低い方のノードは自己
の送出した「プライオリティコード」が別のコードに変
っていることから、データの衝突を検出する。そして、
自己の失敗フレームの再送を遅らせることにより、高い
優先度のノードからの再送を優先するようになってい
る。
【0006】「フレームIDコード」は当該フレームの
送出先を示すコードであり、N種類の通信ノードが設け
られたとすると、ID0〜IDNまでの領域が設定され
る。送出元のノードは、送出先のIDをフレームに書き
込んで送出する。また、受信元のノードは、当該ノード
が受信すべきフレームのIDをメモリマップとして記憶
しており、受信したフレームのIDコードが自ノードに
登録されたIDに一致するときだけ受信フレームの取り
込み処理を実行する。
【0007】「データ長」にはこのあとに続くデータの
数が書き込まれ、N個のデータがあるとすればデータ長
としてNが送られる。このフレームを受け取った多重ノ
ードでは、データをデータ長の内容だけ読み取る。そし
てデータに引き続くフィールドがCRCチェックコード
(誤り検出符号)で、これを確認することによりフレー
ムの終わりであることを知ることができる。
【0008】ACKフィールドは、他のノード(システム
全体で、N個のノードを予定している)からのACK信号
が挿入されるところである。このACK信号は、受信ノー
ドにて正しくデータが受け取れなかった場合、送信元の
ノードに対して返送されないことになっており、送信側
の多重ノードは、返送されたフレームにACK信号を含む
か否か判断することにより、送信先へのフレームの送信
が失敗したか否かを判断し、フレームの送信が失敗した
場合、同一のフレームの再送信を行う。
【0009】図2に、上記通信ノードの回路構成の一例
を示す。図示のように、例えば、ABSコントローラ(Anti
-lock-brakesystem )を司る通信ノードは、通信用IC
101を介して高速伝送路MB1及び中低速伝送路MB
2に接続されている。100は制御を行なうCPUであ
り、RAM/ROM102に格納されたプログラムに従
って動作する。CSMA/CD方式の物理層レベルのプロトコ
ル制御は通信IC101により行なわれる。また、通信
IC101は、自ノードが受信すべきフレームのIDコ
ードを記憶しており、受信したフレームのIDが一致す
るとCPU100に対して受信データを出力する。一
方、IDが一致しない場合、CPUには出力せず、通信
ICにおいて受信したことのみを表すACK信号をフレー
ムに付して送出する。CPU100は、入力インタフェ
ース(I/F)部103を介して各種センサやスイッチ
等の入力補器104から信号が入力されると共に、出力
インタフェース(I/F)部105を介して、受信した
フレームデータに基づいてソレノイドバルブ駆動モータ
等の出力補器106に制御信号を出力する。
【0010】更に、CPU100は、通信用IC101
を制御し、入力補器104から入力した信号をデータと
して通信フレームに記入して、通信ICを介して多重伝
送路MB1又はMB2に送出すると共に、通信用IC1
01が受け取った他のノードからのデータを制御信号に
演算処理して出力補器106に出力する。即ち、CPU
100は、バス上のフレームデータを電装ユニット10
4が使用可能なフォーマットに変換したり、電装ユニッ
ト104からのデータを所定のフレームフォーマットに
変換したりする。CPU100の他の重要な役目は、AC
Kデータの管理である。即ち、前述したように、本実施
例の通信方式では、全てのノード(の通信IC101)
はフレームデータを他のノードからエラーなく受け取っ
たときは、その送り元のノードに対してACKビットを返
すようになっている。従って、このACKフィールドの内
容を調べることにより、自分が送出したフレームをどの
ノードが受信できなかったかを知ることができる。この
チェック作業をCPU100が任されている。これは、
通信IC101が通信制御に限定され、高度のデータ処
理はCPU100が行なうようにしているからである。
【0011】入力補器104からの入力信号は、入力イ
ンタフェース(I/F)部103から入力補器故障検出
回路部107に送出される。この入力補器故障検出回路
部107では、入力補器104からの入力信号の電圧レ
ベル等を検出することにより、入力補器104の故障を
検出すると共に、故障検出信号をCPU100に送出す
る。一方、CPU100から出力される制御信号は、診
断機能付き出力ドライバ109(IPS : intelligent po
wer switching )を介して出力補器106に送出され
る。IPS109はCPU100から送出される制御信
号が正常か否かを診断する。
【0012】以上説明したCPU100、通信IC10
1、入力及び出力I/F部103、105、入力補器故
障検出回路部107は、電源回路部108を介して外部
のバッテリ電源供給路Bから(イグニッションスイッチ
を介して電源供給されるノードもある)電源が供給され
ている。電源回路部108は、電源供給路Bに接続さ
れ、通信ノード用の駆動電圧(例えば、+5V)に調圧
した後、通信ノード内部の各回路へ電力を供給する。
【0013】また、従来の多重伝送システムにおいて
は、2種類の通信線が設けられ、イグニッションスイッ
チのオンにより通信可能となるもの(便宜上、高速伝送
路と呼ぶ)と、バッテリ電源に接続され常時通信可能な
もの(便宜上、中低速伝送路と呼ぶ)とに大別される。
これら2種類の多重伝送路に接続される通信用ノードに
おいて、高速伝送路に接続される通信用ノードは、エン
ジン制御やABS制御を司る通信用ノードでありCPU
の演算処理速度やメモリ容量が大きく設定されている。
一方、中低速伝送路に接続される通信用ノードは、ワイ
パーや各種のランプの作動を司る通信用ノードでありC
PUの演算処理速度やメモリ容量が低く設定されていた
り、場合によってはCPUを搭載しないで通信ICを介
して通信フレームの送信、受信を行うものがある。
【0014】以上説明した通信ノードからなる多重伝送
システムにおいて、特に通信ノードの故障時の対策に関
する従来技術として、例えば、インパネノードが故障に
なったときは、インパネノードの制御対象補器としての
ハザードランプが点灯しなくなるので、その故障は運転
者に報知される。このときハザードランプをターンラン
プで代替表示するために、運転者によりターンランプ操
作レバーが所定のシーケンスでなされると、そのことを
もって運転者が代替制御を行うと判断する。この判断が
あると、前部ノードと後部ノードが左右前後のターンラ
ンプを点滅させて、ハザード状態とする。このように、
他のノードに故障ノードの制御対象補器を代替制御させ
るものが提案されている(特願平5−337819
号)。
【0015】また、他の従来技術としては、メータ表示
装置の故障等により、メータ情報がメータノードにより
表示できなくなった場合には、その状態を検知し、車載
機器のためのCRT表示ノードのCRTにより、そのメ
ータ情報を表示するようにしたものが提案されている
(特開平6−27910号)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような通信ノードの故障の場合を対策した従来の多重
伝送システムにおいて、前者の従来技術では、先ず、イ
ンパネノードの故障を運転者に報知する必要があり、ハ
ザードランプ等の点灯する補器では点灯しないことによ
り報知できるが、例えば、4WS,ABSあるいはそれらを制
御するノードが故障し、その故障を報知するワーニング
ランプを制御するメータノードが故障した場合を想定す
ると、その故障は運転者に報知できなくなる。また、ノ
ードの故障を報知された運転者は、代替制御を実行すべ
き補器の特別操作を覚えておく必要があると共に、その
ような特別操作の種類が多くなると覚え切れずにマニュ
アル等を参照して行なうことになり、非常な手間となる
場合がある。
【0017】また、後者の従来技術は、カーナビゲーシ
ョンシステム等の車載機器の操作表示用のCRTを搭載
する自動車に限られてしまうと共に、CRTを搭載しな
い車両に対しては後付けする必要があるので、自動車の
トータル的な商品価格がアップしてしまうという問題が
ある。従って、本発明は上記従来技術の問題点を解決す
るために提案されたもので、その目的とするところは、
故障した通信ノードの機能を他の通信ノードに代替させ
て運転者に報知する操作を、運転者の手を煩わすことな
く、また、コストアップにつながるような別途部品の後
付けを必要とせずに実行でき、更にシステム全体の信頼
性を向上させる多重伝送システムを提案するところにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するため、本
発明の多重伝送システムは、以下の構成を備える。即
ち、第1の出力補器を制御する第1のノードと、第2の
出力補器を制御する第2のノードと、該第2のノードか
ら送出される制御データに基づいて第3の出力補器を制
御する第3のノードとが共通の通信線上に接続された多
重伝送システムであって、前記第1のノードは、前記第
3のノードが故障したか否かを検出する故障検出手段
と、前記第3のノードの故障を検出した場合、前記第2
のノードから送出される前記第3のノードのアドレスが
記入された制御データを受信可能なように自ノードのア
ドレスを変更する手段と、前記第2のノードから受信し
た前記制御データに基づいて第1の出力補器を制御する
手段とを具備する。
【0019】また、第1の入力補器からの信号を入力す
る第1のノードと、前記第1のノードから送出される前
記第1の入力補器からの信号に基づく第1の制御データ
を受信すると共に、該第1の制御データに基づいて第3
のノードに第2の制御データを送出する第2のノード
と、前記第2の制御データに基づいて第3の出力補器を
制御する第3のノードとが共通の通信線上に接続された
多重伝送システムであって、前記第3のノードは、前記
第2のノードが故障したか否かを検出する故障検出手段
と、前記第2のノードの故障を検出した場合、前記第1
のノードから送出される前記第2のノードのアドレスが
記入された第1の制御データを受信可能なように自ノー
ドのアドレスを変更する手段と、受信した前記第1の制
御データに基づいて第3の出力補器を制御する手段とを
具備する。
【0020】また、第1の入力補器からの信号を入力す
る第1のノードと、前記第1のノードから送出される前
記第1の入力補器からの信号に基づく第1の制御データ
を受信すると共に、該第1の制御データに基づいて第2
の出力補器を制御する第2のノードと、前記第1の入力
補器の作動と略同時に作動する第3の出力補器を制御す
る第3のノードとが共通の通信線上に接続された多重伝
送システムであって、前記第3のノードは、前記第1の
ノードが故障したか否かを検出する故障検出手段と、前
記第1のノードの故障を検出した場合、前記第3の出力
補器の作動に伴って前記第1のノードの代わりに前記第
3のノードから前記第2のノードのアドレスを記入した
第3の制御データを送出する手段とを具備する。
【0021】以上のように、故障した通信ノードに登録
されているIDデータを、代替表示又は作動するための
他の正常な通信ノードに追加登録させ、故障した通信ノ
ードが受信すべきフレームを他の正常な通信ノードにお
いて受信できるようにシステムを構成するので、現在の
システム性能を維持しつつ、本来故障した通信ノードと
は関係ないノードの出力補器により故障の表示又は作動
を有効に代替させることができる。
【0022】また、故障した通信ノードが自ら自ノード
又はそこに接続された出力補器の故障を検出し、代替表
示又は作動するための他の正常な通信ノードに報知する
と共に、故障の報知を受けたノードは本来関係のない故
障ノードが受信するフレームを受信可能なように自ノー
ドのIDデータを追加登録するので、現在のシステム性
能を維持しつつ、本来故障した通信ノードとは関係ない
ノードの出力補器により故障の表示又は作動を有効に代
替させることができる。
【0023】また、 故障ノードがフレームの送信元の
通信ノードになっている場合、故障を検出した正常ノー
ドは、送信先のIDデータを変更し、本来故障ノードか
らフレームを受信することになっている他の通信ノード
に対して故障ノードの代わりに代替フレームを送出する
ので、出力補器が作動しない場合に生じるリスクを低減
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本願発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施
例の多重伝送システムは、所謂CSMA(Carrier Sense Mul
tiple Access)/CD(Collision Detection)方式のネット
ワークアクセス方式に適用した例である。
【0025】<共通実施例>以下に、後述する各実施例
に共通する共通実施例について説明する。 (通信ノードの回路構成及び接続形態)図3は、本実施
例の自動車の多重伝送ネットワークで用いられる通信ノ
ードの回路構成及びネットワークに対する接続形態の一
例を示した図である。図3において、本実施例の多重伝
送システムにおいては、演算処理機能を有するCPUと
多重伝送路とのインタフェース機能を有する通信ICと
が一体化されて内蔵された通信ノード10(以下、ベー
シックノード)、CPUと通信ICとが別々のICとし
て内蔵された通信ノード20(以下、ハイスピードノー
ド)、CPUを有さず多重伝送路との間でデータの入出
力を行うI/O機能のみを有する通信ノード30(以
下、スタンドアロン型ノード)の3種類の通信ノードが
設けられる。
【0026】上記3種類の通信ノードの内、スタンドア
ロン型ノード30は、例えば、リヤデフスイッチとその
スイッチが投入されたことを示す表示ランプを制御する
通信ノードとの関係のような高度なデータ処理を不要と
する通信制御とデータの簡単な入出力を実行できる。ま
た、ベーシックノード10(CPU内蔵型通信ノード)
とハイスピードノード20、30との違いは、ベーシッ
クノードがCPUと通信ICとが一体的に1チップのI
Cで搭載されているのに対して、ハイスピードノードは
別々のICとして夫々別体に搭載されている点にある。
【0027】ハイスピードノード20は、高速伝送路M
B1に接続され、主に時間的な変化の激しい車輪速等の
データの授受を必要とするABSや4WSを制御する通
信ノードとなり、車輪速センサ等のセンサ2が接続され
ている。ベーシックノード10は、集中ドアロックのメ
インスイッチやリモコンミラースイッチ等のスイッチ1
が接続されている。このベーシックノード10は、ドラ
イバ席側ドアに設けられたウインド開閉スイッチ等のた
めのノードになる。周知のように、ドライバ席のスイッ
チは、集中的に他のドアのウインドの開閉やドアロック
も行なうことができるようになっているために、ベーシ
ックノードが用いられる。また、助手席や後部座席にお
いては、それらの個々の座席のウインドを開閉するだけ
であるので、ウインド開閉モータ等のアクチュエータ3
が接続されたスタンドアロン型ノード30で十分であ
る。即ち、助手席や後部座席におけるウインドの開閉
は、運転席のベーシックノード10によっても、夫々の
スタンドアロン型ノード30によっても行なうことがで
きる。
【0028】〈ネットワークの全体構成〉図4は、スイ
ッチやモータ等の電装品を制御する多重通信ノードが接
続されたネットワークの全体構成を示す。図中、インパ
ネノード120、メータノード130、コラムノード1
40、カウルRノード150、フロントRノード210
は、ベーシックノードであり、内部にデータ処理用のC
PUを有する。また、テールノード200はスタンドア
ロン型ノードであり、ABSノード160、4WSノー
ド170、REARノード180は、高速通信用のハイ
スピードノードである。
【0029】次に、図4に示す各通信ノードに接続され
る主な電装品を説明する。インパネノード120にはハ
ザードランプを点灯するハザードスイッチ122とフォ
グランプを点灯するフォグスイッチ123とが接続され
ている。また、メータノード130には、4WSが故障し
た場合に点灯する4WSワーニングランプ131、ABSが故
障した場合に点灯するABSワーニングランプ132が接
続されている。コラムノード140には、後退時等に所
定音を発するブザー141、ヘッドライトを点灯するヘ
ッドライトスイッチ142、左右のターンランプを点灯
するターンスイッチ143が接続されている。フロント
Rノード210には、フロント右側のフロントターンR
ランプ211、フロントサイドターンRランプ212、
右ヘッドランプRH213が接続されている。カウルR
ノード150には、ストップランプスイッチ151が接
続されると共に、フロントRノード210及び後述のテ
ールノード200に対してターンランプの点灯間隔を同
期させる役割を果たし、管理ノードとしての機能も備え
るノードである。
【0030】ABSノード160にはABSバルブユニッ
ト161等、4WSノード170には4WS 駆動モータ1
71等が接続される。エンジンノード180はエンジン
のメイン制御を実行する。テールノード200には、リ
ヤ左側のリヤターンLランプ201、リヤ右側のリヤタ
ーンRランプ202、リヤ左側のストップランプLH2
03、リヤ右側のストップランプRH204が接続され
ている。
【0031】[本実施例の通信ノードの故障時における
代替制御]ここで、本発明に基づく実施例の通信ノード
の故障時における代替制御について説明する。本実施例
の多重伝送システムでは、ネットワーク上において、あ
る電装ユニットを制御する通信ノードが故障した場合に
備えて、以下に第1実施例〜第5実施例として説明する
ような他の通信ノードによる代替制御を実行できるよう
に構成されている。
【0032】<第1実施例>図5は、図4に示すネット
ワーク全体の中の一部の通信ノードを示し、第1実施例
の代替制御動作における通信ノード間の通信状態を示す
図である。以下では第1実施例として、メータノード故
障した場合のコラムノードによる代替制御について説明
する。
【0033】(メータノード正常時)図5において、例
えば、ABSノード160又は4WSノード170のAB
Sバルブユニット161、4WSノード170が故障し
た場合、ABSノード160又は4WSノード170
は、メータノード130に対して4WS又はABSワーニング
ランプ131、132を点灯させるフレームF1を送出す
る。正常な状態のメータノード130は、このフレーム
F1を一旦通信IC136で受信する。通信IC136は
このフレームF1に記入されたIDデータID1と自身のメ
モリに記憶されたIDデータとを照合し、自身のメモリ
に一致するIDデータがあると、このフレームF1を取り
込み処理して、CPU135に出力する。CPU135
は、このフレームF1のデータ領域に記入されたランプ点
灯データに基づいて4WSワーニングランプ131又はABS
ワーニングランプ132を点灯する。
【0034】(メータノード故障時)一方、メータノー
ド130が故障した場合、更にABS又は4WSが故障
して、ABSノード160及び4WSノード170からメータ
ノード130にワーニングランプ点灯フレームF1を送出
しても、メータノード130では、このフレームF1を受
信できない。このため、4WSワーニングランプ131又
はABSワーニングランプ132も点灯できなくなり、運
転者に4WS又はABSの故障を報知できなくなってしまう。
この状態を回避するため、この第1実施例では、受信元
のメータノード130の代わりにコラムノード140に
登録されたIDデータのテーブルを変更することによ
り、コラムノード140がABSノード160及び4WSノー
ド170から送出されたフレームF1を受信できるように
して、このフレームF1に基づいてブザー141を鳴らす
ことによりワーニングランプ131、132の代替制御
を実行する。具体的に説明すると、コラムノード140
は、メータノード130からのACKデータの返答がない
ことにより、メータノード130に何らかの故障が発生
したと判断する。すると、コラムノード140のCPU
145は、通常ではその通信ICにIDデータID1が登
録されていないために取り込み処理を実行できないもの
を、ABSノード160又は4WSノード170から送
出されるフレームF1を受信可能となるように、通信IC
146のメモリに格納されたIDデータのテーブルをI
DデータID1を含む新たなテーブルに書き換える。図
9、図10は、夫々このIDデータのテーブルの書き換
え前と書き換え後の状態を示す。このIDデータのテー
ブルの書き換えでは、図9、図10に示すように、全て
のテーブルを図9の状態から図10の状態へ書き換える
こともできるし、また、メモリの空き領域に新規のID
データを追加することもできる。尚、図10では、空き
領域となっているアドレス3F、40にID23、ID
06を追加している。このように、本来受信元のノード
でないコラムノード140の通信IC146のメモリ領
域に受信元のメータノード130のIDデータID1を追
加登録することにより、メータノード130が取り込む
フレームF1をコラムノード140において取り込むこと
ができるようになり、メータノード130でワーニング
ランプ131又は132を点灯する代わりにコラムノー
ド140でブザー141を鳴らすことにより代替制御を
実行できる。また、コラムノード140のブザー141
は、通常は車両の後退時において鳴るものであるが、運
転者に4WS又はABSの故障を報知する時には、その警報間
隔を変えることで運転者側でより認識し易いように設定
されている。
【0035】<第2実施例>次に、第2実施例として、
図5を参照して、メータノードの4WSワーニングランプ
131又はABSワーニングランプ132が故障した場合
のコラムノードによる代替制御について説明する。この
第2実施例では、第1実施例とは異なり4WSワーニング
ランプ131又はABSワーニングランプ132が故障し
た場合の代替制御を説明する。
【0036】例えば、断線やランプ切れ等により4WSワ
ーニングランプ131又はABSワーニングランプ132
が故障した場合、ABSノード160又は4WSノード
170が故障して、メータノード130に対して故障フ
レームF1を送出しても、メータノード130では、4WS
ワーニングランプ131又はABSワーニングランプ13
2を点灯できなくなってしまう。一方、メータノード1
30は、自身の出力I/F138にランプ故障等の検出
回路を備えるので、ワーニングランプ等の故障を検出で
きる。即ち、メータノード130はワーニングランプ1
31又は132の故障を検出すると、自ノードのランプ
故障を表すフレームF2をコラムノード140に送出す
る。フレームF2を受信したコラムノード140は、メー
タノード130の4WSワーニングランプ131又はABSワ
ーニングランプ132に故障が発生したと判断する。す
ると、第1実施例と同様に、コラムノード140のCP
U145は、図9、図10のように、通信IC146の
メモリに格納されたIDデータのテーブルを書き換え
る。その後の手順は、第1実施例と同様であるので詳し
い説明は省略する。
【0037】<第3実施例>図6は、図4に示すネット
ワーク全体の中の一部の通信ノードを示し、第3実施例
の代替制御動作における通信ノード間の通信状態を示す
図である。以下では第3実施例として、カウルRノード
が故障した場合のコラムノード又はインパネノードによ
る代替制御について説明する。
【0038】(カウルRノード正常時)図6において、
カウルRノード150は、通常、コラムノード140の
ターンスイッチ143又はインパネノード120のハザ
ードスイッチ122がオンされて各ノードから送出され
るターンランプ又はハザードランプのスイッチがオンさ
れたことを表すフレームF3又はF4を受信すると、テール
ノード200及びフロントRノード210に対してター
ンランプを点滅作動させるフレームF5を送出する。この
フレームF5を受信したテールノード200及びフロント
Rノード210のCPU205、215は、このフレー
ムF5のデータ領域に記入されたデータに基づいて、左の
ターンスイッチがオンされた場合は、テールのターンL
ランプ201及びフロントターンLランプを同期させて
点灯し、右のターンスイッチがオンされた場合は、テー
ルのターンRランプ202及びフロントターンRランプ
211を同記させて点灯する。このように、カウルRノ
ード150はフロントとテールのターンランプの点灯を
制御すると共に、点滅間隔を同期させる制御を実行す
る。
【0039】(カウルRノード故障時)一方、カウルR
ノード150が故障した場合、コラムノード140のタ
ーンスイッチ141又はインパネノード120のハザー
ドスイッチ122がオンされ、各ノードからカウルRノ
ード150に対してスイッチオンを表すフレームF3又は
F4を送出しても、カウルRノード150では、このフレ
ームF3又はF4を受信してターンランプを点灯させるフレ
ームF5をテールノード200及びフロントRノード21
0に送出できないため、フロントのターンランプもテー
ルのターンランプも点灯できなくなってしまう。この事
態を避けるため、この第3実施例では、送信元のコラム
ノード140又はインパネノード120がカウルRノー
ド150に対してフレームを送出する際に、そのIDデ
ータ領域に送信先としてテールノード200及びフロン
トRノード210のIDデータID2を追加登録して送出
するので、テールノード200及びフロントRノード2
10はコラムノード140又はインパネノード120か
らカウルRノード150に対して送出されるスイッチオ
ンを表すフレームF3又はF4を受信可能となり、そのフレ
ームF3又はF4に基づいてターンランプを点灯する。具体
的に説明すると、テールノード200及びフロントRノ
ード210は、カウルRノード150からのACKデータ
の返答がないことにより、カウルRノード150に何ら
かの故障が発生したと判断する。すると、フロントRノ
ード210のCPU215は、コラムノード140又は
インパネノード120から送出されるフレームF3又はF4
を受信可能となるように、 フロントRノード210の
通信IC216のメモリに格納されたIDデータのテー
ブルを書き換えると共に、多重伝送路を介してテールノ
ード200の通信IC206に格納されたIDデータの
テーブルを書き換えるように指示する。このように、テ
ールノード200及びフロントRノード210の各通信
ICのメモリ領域に送信先のカウルRノード210のI
DデータID2を追加することにより、カウルRノード1
50が取り込むフレームF3又はF4をテールノード200
及びフロントRノード210において取り込むことがで
きるようになり、カウルRノード150でターンランプ
を点滅制御する代わりにコラムノード140又はインパ
ネノード120から送出されるフレームF3又はF4を受信
することによりターンランプ点滅に関わる代替制御を実
行する。尚、IDデータの変更は、図9、図10のよう
に、受信元の通信ICのメモリに格納されたIDデータ
のテーブルを書き換える。その後の手順は、第1実施例
と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0040】<第4実施例>図7は、図4に示すネット
ワーク全体の中の一部の通信ノードを示し、第4実施例
の代替制御動作における通信ノード間の通信状態を示す
図である。以下では第4実施例として、カウルRノード
が故障した場合のABSノードによる代替制御について説
明する。
【0041】(カウルRノード正常時)図7において、
カウルRノード150のストップランプスイッチ151
がオンされた場合、カウルRノード150は、送信先の
テールノード200に対してストップランプを点灯させ
るフレームF6を送出する。正常な場合、テールノード2
00は、このフレームF6を一旦通信IC206で受信す
る。通信IC206はこのフレームF6に記入された送信
先を表すIDデータID3と自身のメモリに記憶されたI
Dデータとを照合し、自身のメモリに一致するIDデー
タがあると、このフレームF6を取り込み処理すると共
に、このフレームF6に記入されたデータに基づいてテー
ルのストップランプLH203及びストップランプRH
204を点灯する。
【0042】(カウルRノード故障時)一方、カウルR
ノード150が故障した場合、運転者によりストップラ
ンプスイッチ151がオンされてもカウルRノード15
0からテールノード200に対してフレームF6を送出で
きないため、ストップランプLH203及びストップラ
ンプRH204が点灯しなくなってしまう。このため、
この第4実施例では、カウルRノード150の代わりに
ABSノード160からテールノード200に対してスト
ップランプを点灯させるフレームF7を送出することによ
り代替制御を実行する。具体的に説明すると、ABSノー
ド160は、カウルRノード150からのACKデータの
返答がないことにより、カウルRノード150に何らか
の故障が発生したと判断する。一方、ABSノード160
は、通常の場合、自ノードのABSが作動した時に特定の
ノードに対してフレームを送信する。テールノード20
0は、カウルRノード150が正常な場合、ABSノード
160の送信先のノードになっていないので、ABSノー
ド160からフレームを受信することはない。従って、
ABSノード160がカウルRノード150の故障を検出
すると、ABSノード160のCPU165はカウルRノ
ードの代わりにテールノードの送信元ノードとなり、自
ノードのABSが作動した時に、送信先のIDデータを変
更し、通常時に送信先のノードとなっていないテールノ
ード200がフレームF7を受信可能となるように、テー
ルノード200のIDデータD3を記入してストップラン
プの点灯を表すフレームF7を送出する。尚、IDデータ
の変更は、図9、図10に示した場合とは反対に受信元
のIDデータは変更しないで、ノード送信元のノードが
フレームの送信先のIDデータのテーブルを書き換え
る。
【0043】<第5実施例>図8は、図4に示すネット
ワーク全体の中の一部の通信ノードを示し、第5実施例
の代替制御動作における通信ノード間の通信状態を示す
図である。以下では第5実施例として、コラムノードが
故障した場合のフロントRノードによる代替制御につい
て説明する。
【0044】(コラムノード正常時)図8において、コ
ラムノード140のヘッドランプスイッチ142がオン
された場合、コラムノード140は、送信先のフロント
Rノード210及びエンジンノード180に対してヘッ
ドランプスイッチ142がオンされたことを表すフレー
ムF8を送出する。フロントRノード210は、受信した
フレームF8に基づいて右ヘッドライトRH213を点灯
する。エンジンノード180は、フレームF8に基づいて
エンジンのアイドル回転数を上昇させる。
【0045】(コラムノード故障時)一方、コラムノー
ド140が故障した場合、運転者によりヘッドランプス
イッチ142がオンされてもコラムノード140からフ
ロントRノード210及びエンジンノード180に対し
てフレームF8を送出できないため、ヘッドランプRH2
13が点灯しなくなると共に、エンジンのアイドル回転
数を補正できなくなりエンジンストール等の原因となっ
てしまう。このため、第5実施例では、ヘッドランプR
H213の点灯については、フォグランプスイッチ12
3がオンされた時に、インパネノード120からフロン
トRノード210に対してフォグランプスイッチ123
及びヘッドランプスイッチ142がオンされたことを表
すフレームF10を送出する。また、エンジンのアイドル
回転数補正については、ヘッドランプRH213が点灯
された時に、フロントRノード210からエンジンノー
ド180に対してヘッドランプが点灯されたことを表す
フレームF9を送出する。このように、代替制御を実行す
る。具体的に説明すると、インパネノード120及びフ
ロントRノード210は、コラムノード140からのAC
Kデータの返答がないことにより、コラムノード140
に何らかの故障が発生したと判断する。このとき、イン
パネノード120は、自ノードのフォグランプスイッチ
123がオンされると、フロントRノード210に対し
てフォグランプスイッチ123及びヘッドランプスイッ
チ142がオンされたことを表すフレームF10を送出
し、ヘッドランプRH213を点灯する。一方、フロン
トRノード210は、コラムノード140の代わりにエ
ンジンノード180の送信元ノードとなり、自ノードの
ヘッドライトRH213が点灯した時に、送信先のID
データを変更し、通常時に送信先のノードとなっていな
いエンジンノード180がフレームF9を受信可能となる
ように、IDデータD4を記入して送出する。尚、IDデ
ータの変更は、第4実施例と同様に、図9、図10に示
した場合とは反対に受信元のIDデータは変更しない
で、ノード送信元のノードがフレームの送信先のIDデ
ータのテーブルを書き換える。
【0046】〈制御手順〉以下に、第2実施例として、
メータノードのABSワーニングランプが断線等により故
障した場合の代替制御手順について説明する。図11
は、第2実施例の代替制御手順を示す。処理が開始さ
れ、ステップS10においてメータノード130のABS
ワーニングランプ132に断線が検出されると、ステッ
プS12に進み、ABSワーニングランプ132に断線が
発生したことを表すフレームF2をコラムノード140に
対して送出する。ステップS14では、コラムノード1
40がフレームF2を受信する。ステップS16では、コ
ラムノードは、フレームF2に基づいて自ノードが受信す
べきIDデータのテーブルを変更し、ABSノード160
から送出されたフレームF1を受信可能にする。このステ
ップS16の状態で、ステップS18においてABSノー
ド160の車輪速センサに異常が検出されると、ステッ
プS20では、ABSノード160からメータノード13
0に対してABSワーニングランプ132の点灯を表すフ
レームF1を送出する。ステップS22では、コラムノー
ド140がそのIDデータのテーブルが変更されたこと
により、ABSノード160から送出されたフレームF1を
受信する。ステップS24では、ABSノード160から
送出されたフレームF1に基づいてブザー141を鳴ら
す。 〈変形〉尚、本発明は上記実施例に限定されないのは明
らかである。
【0047】例えば、上記実施例では、ネットワークに
接続されている通信ノードは図4に示すものであった
が、ノードはこれらのノードに限定されない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多重伝送
システムによれば、故障した通信ノードに登録されてい
るIDデータを、代替表示又は作動するための他の正常
な通信ノードに追加登録させ、故障した通信ノードが受
信すべきフレームを他の正常な通信ノードにおいて受信
できるようにシステムを構成するので、現在のシステム
性能を維持しつつ、本来故障した通信ノードとは関係な
いノードの出力補器により故障の表示又は作動を有効に
代替させることができる。
【0049】また、故障した通信ノードが自ら自ノード
又はそこに接続された出力補器の故障を検出し、代替表
示又は作動するための他の正常な通信ノードに報知する
と共に、故障の報知を受けたノードは本来関係のない故
障ノードが受信するフレームを受信可能なように自ノー
ドのIDデータを追加登録するので、現在のシステム性
能を維持しつつ、本来故障した通信ノードとは関係ない
ノードの出力補器により故障の表示又は作動を有効に代
替させることができる。
【0050】また、 故障ノードがフレームの送信元の
通信ノードになっている場合、故障を検出した正常ノー
ドは、送信先のIDデータを変更し、本来故障ノードか
らフレームを受信することになっている他の通信ノード
に対して故障ノードの代わりに代替フレームを送出する
ので、出力補器が作動しない場合に生じるリスクを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通信システムに用いられるフレームのフ
ォーマットを説明する図である。
【図2】本実施例の自動車の多重伝送ネットワークで用
いられる通信ノードの詳細構成を示した図である。
【図3】ベーシックノード、ハイスピードノード、スタ
ンドアロン型ノードとを混在させたネットワークシステ
ムの一例を示す図である。
【図4】スイッチやモータ等の電装品を制御する多重通
信ノードのネットワークに対する接続構成を示す図であ
る。
【図5】図4に示すネットワーク全体の中の一部の通信
ノードを示し、第1実施例及び第2実施例の代替制御動
作における通信ノード間の通信状態を示す図である。
【図6】図4に示すネットワーク全体の中の一部の通信
ノードを示し、第3実施例の代替制御動作における通信
ノード間の通信状態を示す図である。
【図7】図4に示すネットワーク全体の中の一部の通信
ノードを示し、第4実施例の代替制御動作における通信
ノード間の通信状態を示す図である。
【図8】図4に示すネットワーク全体の中の一部の通信
ノードを示し、第5実施例の代替制御動作における通信
ノード間の通信状態を示す図である。
【図9】書き換え前の受信元の通信ノードにおけるID
データのテーブルを示す図である。
【図10】書き換え後の受信元の通信ノードにおけるI
Dデータのテーブルを示す図である。
【図11】第2実施例の代替制御手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
MB1、MB2…多重伝送路 10…ベーシックノード 20…ハイスピードノード 30…スタンドアロン型ノード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−110942(JP,A) 特開 平3−196351(JP,A) 特開 平5−145976(JP,A) 特開 昭63−207753(JP,A) 特開 平7−203553(JP,A) 特開 平4−342632(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/00 H04Q 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の出力補器を制御する第1のノード
    と、第2の出力補器を制御する第2のノードと、該第2
    のノードから送出される制御データに基づいて第3の出
    力補器を制御する第3のノードとが共通の通信線上に接
    続された多重伝送システムであって、 前記第1のノードは、 前記第3のノードが故障したか否かを検出する故障検出
    手段と、 前記第3のノードの故障を検出した場合、前記第2のノ
    ードから送出される前記第3のノードのアドレスが記入
    された制御データを受信可能なように自ノードのアドレ
    スを変更する手段と、 前記第2のノードから受信した前記制御データに基づい
    て第1の出力補器を制御する手段とを具備することを特
    徴とする多重伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記第1のノードは、前記第3のノード
    に送出した他の制御データに対して該第3ノードから所
    定信号が返送されない場合、該第3のノードが故障した
    と判定することを特徴とする請求項1に記載の多重伝送
    システム。
  3. 【請求項3】 前記第3のノードは、自ノードが故障し
    たか否かを自ら検出する手段と、自ノードが故障した場
    合、前記第1のノードに対して自ノード故障を報知する
    通信データを送出する手段とを更に具備し、前記第1の
    ノードは、前記第3ノードから該通信データを受信した
    場合、該第3のノードが故障したと判定することを特徴
    とする請求項1に記載の多重伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記第3の出力補器は、自動車の電装品
    の故障を乗員に報知するインジケータであることを特徴
    とする請求項1に記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の出力補器は、自動車の電装品
    の作動状態を乗員に報知する警報機器であることを特徴
    とする請求項1に記載の多重伝送システム。
  6. 【請求項6】 第1の入力補器からの信号を入力する第
    1のノードと、前記第1のノードから送出される前記第
    1の入力補器からの信号に基づく第1の制御データを受
    信すると共に、該第1の制御データに基づいて第3のノ
    ードに第2の制御データを送出する第2のノードと、前
    記第2の制御データに基づいて第3の出力補器を制御す
    る第3のノードとが共通の通信線上に接続された多重伝
    送システムであって、 前記第3のノードは、 前記第2のノードが故障したか否かを検出する故障検出
    手段と、 前記第2のノードの故障を検出した場合、前記第1のノ
    ードから送出される前記第2のノードのアドレスが記入
    された第1の制御データを受信可能なように自ノードの
    アドレスを変更する手段と、 受信した前記第1の制御データに基づいて第3の出力補
    器を制御する手段とを具備することを特徴とする多重伝
    送システム。
  7. 【請求項7】 前記第2の制御データは、前記第3の出
    力補器を所定周期毎に同期させて作動するためのデータ
    であることを特徴とする請求項6に記載の多重伝送シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記第1の入力補器は、自動車が左右へ
    ターンする際に操作されるターンスイッチで、前記第3
    の出力補器は、自動車の前後左右に設けられたターンラ
    ンプであることを特徴とする請求項6に記載の多重伝送
    システム。
  9. 【請求項9】 前記第1の入力補器は、自動車が異常時
    に操作されるハザードスイッチで、前記第3の出力補器
    は、自動車の前後左右に設けられたハザードランプであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の多重伝送システ
    ム。
  10. 【請求項10】 第1の入力補器からの信号を入力する
    第1のノードと、前記第1のノードから送出される前記
    第1の入力補器からの信号に基づく第1の制御データを
    受信すると共に、該第1の制御データに基づいて第2の
    出力補器を制御する第2のノードと、前記第1の入力補
    器の作動と略同時に作動する第3の出力補器を制御する
    第3のノードとが共通の通信線上に接続された多重伝送
    システムであって、 前記第3のノードは、 前記第1のノードが故障したか否かを検出する故障検出
    手段と、 前記第1のノードの故障を検出した場合、前記第3の出
    力補器の作動に伴って前記第1のノードの代わりに前記
    第3のノードから前記第2のノードのアドレスを記入し
    た第3の制御データを送出する手段とを具備することを
    特徴とする多重伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記第1の入力補器は、乗員のブレー
    キ操作によりオン又はオフされるストップランプスイッ
    チで、前記第3の制御データは、アンチロックブレーキ
    システムを制御するためのデータであることを特徴とす
    る請求項10に記載の多重伝送システム。
  12. 【請求項12】 前記第1の制御データは、エンジンの
    アイドリング回転数を上昇補正するためのデータで、前
    記第3の制御データは、エンジン負荷に影響を与える補
    器の作動信号であることを特徴とする請求項10に記載
    の多重伝送システム。
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