JP3382240B1 - 対象設備を診断する方法、コンピュータプログラム、および対象設備を診断するための装置 - Google Patents

対象設備を診断する方法、コンピュータプログラム、および対象設備を診断するための装置

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JP3382240B1
JP3382240B1 JP2002171037A JP2002171037A JP3382240B1 JP 3382240 B1 JP3382240 B1 JP 3382240B1 JP 2002171037 A JP2002171037 A JP 2002171037A JP 2002171037 A JP2002171037 A JP 2002171037A JP 3382240 B1 JP3382240 B1 JP 3382240B1
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Abstract

【要約】 【課題】 正確に対象設備の劣化傾向管理を行う。 【解決手段】 設備の波形データを、該設備が正常な時
点を含む複数の時間帯において取得し、前記複数の時間
帯それぞれの前記波形データの一部を解析時間とし、該
解析時間帯を、分割時間帯に分割し、該分割時間帯をT
個の時間帯に分割し、前記T個の時間帯それぞれについ
て、前記波形データをフーリエ変換して、分割された周
波数帯域毎の強さを求め、前記周波数帯域毎の強さを標
準化し、前記標準化された周波数帯域毎の強さを用い
て、前記分割時間帯毎の主成分得点を求め、前記分割時
間帯毎の主成分得点を求めるステップにおいて、主成分
得点を求める際に使用する固有ベクトルは、前記設備が
正常な時点における固有ベクトルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響データや振動
データ等の波形データに基づいて対象設備の診断を行う
方法、そのコンピュータプログラム、および対象設備を
診断するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント等の現場では、様々な機器・設
備が稼動している。このため、管理の対象となる設備か
らのみ、音響あるいは振動データを採取しようとして
も、他の機器や周りからの騒音などが混入してしまう。
【0003】また、管理の対象となる設備の運転条件の
変動や運転の時間経過などの影響によって、機器の状態
は正常であっても、音響あるいは振動データが変動して
しまうこともある。このような外乱が存在しても管理対
象設備の状態を安定して把握することが求められる。
【0004】採取される音響あるいは振動データには上
述のような外乱を含んでいるために、管理の対象となる
設備の状態変化に対応して、データの波形や周波数分布
には明白な特徴が現れない。よって、管理対象設備の状
態変化を正確に把握してトレンド監視を定量的に行った
り、危険状態に達する時期を予測したりするのは困難で
ある。例えば、ころがり軸受の故障の初期段階では、ボ
ールや内・外輪に圧痕が生じ、微細傷が進行してゆく
が、この初期段階で発生する音響や振動は、そのエネル
ギーが微小すぎるために波形や周波数分布の明らかな相
違としては現れないのである。
【0005】すべり軸受でも事情は同じであり、ホワイ
トメタルのはく離や偏磨耗が生じる場合も、それが軽微
なときには検出できない。軽微な段階で発見できれば、
その損傷個所を補修して安全に復旧できるが、従来手法
で検知できるほどに異常状態が進行すると多大な補修あ
るいは新規部品との交換が必要になったり、生産効率が
大きく低下したりする恐れがある。
【0006】従来技術では、たとえば振動値の劣化傾向
管理法としてはオーバーオール値の傾向管理、劣化指標
の傾向管理、スペクトル傾向管理などがある。オーバー
オール値傾向管理法は、低周波領域(10Hz〜1kH
z)、中間周波数領域(1〜10kHz)、および高周波
数領域(10kHz以上)における振動計などの読み値の
時間経過を蓄積することによって、傾向管理を行うもの
である。その際周波数領域毎の振動計の読み値に限界値
を設定しておき、故障の有無などの判定を行っている。
劣化指標を用いた傾向管理法は、振動波形の特徴を表す
無次元パラメータの値をプロットしていくものである。
この無次元パラメータとしては、波形率、波高率、衝撃
指数、間げき率、クートシス値などがある。スペクトル
傾向管理は、特定の機械要素の異常に対応する周波数コ
ンポーネントの高さを時間経過に対してプロットするも
のである。ここで、この周波数コンポーネントの高さに
応じて、「注意レベル」や「危険レベル」と見なされる
範囲を予め設定しておくことによって危険レベルに達す
る時点の予測を行おうとするものである。
【0007】また、周波数分布を分割し主成分分析を適
用することにより、主成分得点という形で特徴量を抽出
し、これらをマッピングすることによって異常判断を行
うという手法が各種提案されている。しかしながら、こ
れらの手法では得られる主成分得点を抽出しプロットす
るのであるが、時間経過とともに主成分得点座標の原点
周りに次第に分散していくのが観測されるのみであり、
対象物の状態変化に対応した定量化は困難であるだけで
なく、時間波形の情報が消えていることもあり、異常判
断の指標としては不十分である。
【0008】特開平7−219581には、対象音源設
備、周辺の未知の暗騒音の変動の中に埋もれた小さな異
常音を感知し、運転員に注意を早期に促す音響信号の識
別方法と装置についての発明が記載されている。この発
明は、音響データの特徴抽出として主成分分析を用いる
が、その際、暗騒音の変動は大局的であることに着目
し、ケプストラム分析によって得られる大局的スペクト
ルを主成分分析し、2つの主成分分析結果を総合的に判
断するものである。マイクからの音響をそのまま主成分
分析し、第1主成分〜第n主成分得点を主成分座標系に
マッピングし、通常運転時の主成分データベースと比較
を行う。そして当該データベースの領域内にあるか否か
によって異常判断を行う。もし当該領域外になり異常に
なった場合には暗騒音の変動による影響が考えられるの
で、上記ケプストラム分析により得られた大局的スペク
トルに対する主成分分析結果に基づき判定を修正すると
いうものである。
【0009】この発明では、その都度得られる音響デー
タあるいは大局的スペクトルを主成分分析する。正常時
にその時の音響データを主成分分析した結果をマッピン
グして正常時主成分データベースとして標準値とする。
検査対象時点で主成分分析し、得られた得点をプロット
して、上記標準値と比較を行うのであるが、検査開始時
から時間を追うに従い、プロットされた点の集合が主成
分得点座標の原点周りに次第に分散してゆくだけであっ
て、これでは対象設備の運転時間経過に対応した状態変
化の正確な把握が困難である。
【0010】また、特開平10−339664には、主
成分分析法で正常と判断された時に、振動波に埋もれた
小さな異常を検出することのできる監視装置お呼び方法
が記載されている。
【0011】この発明は、主成分分析による判断で正常
であった場合には、さらに因子分析を適用して異常判断
を行うというものである。主成分分析自体は、上記先行
文献と同様の主成分分析であって、検査開始時から時間
を追うに従い、プロットされた点の集合が主成分得点座
標の原点周りに次第に分散してゆくだけであって、これ
では対象設備の運転時間経過に対応した状態変化の正確
な把握が困難である。
【0012】また、特開平11−117875には、監
視員の判断に近いコンプレッサの異常検知を行えるよう
にする、音響によるコンプレッサの監視装置が記載され
ている。
【0013】この発明は、やはり同様の主成分分析を適
用するものであるが、マイクをコンプレッサの吸気弁、
排気弁近くに置くこと、周波数帯域の分割が1/6〜1
/12オクターブに分割することを特徴としている。し
たがって、ここでもその都度、その都度主成分分析を実
行してマッピングするだけであるので、検査開始時から
時間を追うに従い、プロットされた点の集合が主成分得
点座標の原点周りに次第に分散してゆくだけであって、
これでは対象設備の運転時間経過に対応した状態変化の
正確な把握が困難である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術が有する種々の問題点を解決すべく、本発明は、分析
対象となる音響・振動データが暗騒音や外乱に埋もれた
場合であっても、正確に対象設備の診断を行うことので
きる方法等を提供することを目的とする。特に、対象設
備の劣化が危険レベルに達する時期を正確に推定するこ
とができる、あるいは劣化の具体的な内容を特定するこ
とができるような、劣化傾向の管理方法等を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明では、対象となる設備の波形デー
タを、該設備が正常な時点を含む複数の時間帯において
取得するステップと、前記複数の時間帯それぞれの前記
波形データの一部を解析時間とし、該解析時間帯を、分
割時間帯に分割し、該分割時間帯をT個の時間帯に分割
するステップと、前記T個の時間帯それぞれについて、
前記波形データをフーリエ変換して、分割された周波数
帯域毎の強さを求めるステップと、前記周波数帯域毎の
強さを標準化するステップと、前記標準化された周波数
帯域毎の強さを用いて、前記分割時間帯毎の主成分得点
を求めるステップと、を有し、対象設備を診断する方法
であって、前記分割時間帯毎の主成分得点を求めるステ
ップにおいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベ
クトルは、前記設備が正常な時点における固有ベクトル
であることを特徴とする。
【0016】このような第1の発明によれば、対象設備
の劣化傾向を時系列的に把握する劣化傾向管理におい
て、主成分得点の集合が主成分得点座標の原点周りに次
第に分散してゆくだけではなく、主成分得点の集合の重
心位置が原点から遠ざかる様子が明確に示されるため、
対象設備の劣化が危険レベルに達する時期を正確に推定
することができる。
【0017】また、本願第2の発明では、対象となる設
備の波形データを、該設備が正常な時点を含む複数の時
間帯において取得するステップと、前記複数の時間帯そ
れぞれの前記波形データの一部を解析時間とし、該解析
時間帯をT個の時間帯に分割するステップと、前記T個
の時間帯それぞれについて、前記波形データをフーリエ
変換して、分割された周波数帯域毎の強さを求めるステ
ップと、前記周波数帯域毎の強さを標準化するステップ
と、1つ以上の前記複数の時間帯について、前記標準化
された周波数帯域毎の強さを用いて、各周波数帯域間の
相関係数を求めるステップと、前記各周波数帯域間の相
関係数に基づいて、強相関の周波数帯域同士をグループ
化することによって、1つないし複数の周波数帯域群に
分類するステップと、前記分類された周波数帯域群ごと
に、逆フーリエ変換により時系列の波形データを再構成
するステップと、を有することを特徴とする。このよう
な第2の発明によれば、対象設備の劣化の具体的な内容
を容易に特定することができる。
【0018】また、本願第3の発明では、第1の発明に
おける方法と、第2の発明における方法とを、併せて行
うことを特徴とする。このような第3の発明によれば、
第1の発明により、対象設備の劣化が危険レベルに達す
る時期を正確に推定することができるとともに、第2の
発明により、対象設備の劣化の具体的な内容を特定する
ことができるため、よりいっそう正確に対象設備の劣化
傾向管理を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】===開示の概要=== 本明細書の記載、及び添付図面により、少なくとも次の
事項が明らかとされている。
【0020】対象となる設備の波形データを、該設備が
正常な時点を含む複数の時間帯において取得するステッ
プと、前記複数の時間帯それぞれの前記波形データの一
部を解析時間とし、該解析時間帯を、分割時間帯に分割
し、該分割時間帯をT個の時間帯に分割するステップ
と、前記T個の時間帯それぞれについて、前記波形デー
タをフーリエ変換して、分割された周波数帯域毎の強さ
を求めるステップと、前記周波数帯域毎の強さを標準化
するステップと、前記標準化された周波数帯域毎の強さ
を用いて、前記分割時間帯毎の主成分得点を求めるステ
ップと、を有し、対象設備を診断する方法であって、前
記分割時間帯毎の主成分得点を求めるステップにおい
て、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルは、
前記設備が正常な時点における固有ベクトルであること
を特徴とする方法(第1の方法)。
【0021】前記の方法において、前記求められた主成
分得点の分布を、前記正常な時点を含む複数の時間帯に
ついて求めるステップを有することとしてもよい。前記
の方法において、前記求められた主成分得点の原点から
の距離の頻度分布を、前記正常な時点を含む複数の時間
帯について求めるステップと、前記頻度分布のピーク値
を構成する、原点からの距離を特定するステップと、を
有することとしてもよい。前記の方法において、前記対
象となる設備の波形データは、振動データであることと
してもよい。前記の方法において、前記対象となる設備
の波形データは、音響データであることとしてもよい。
【0022】対象となる設備の波形データを、該設備が
正常な時点を含む複数の時間帯において取得するステッ
プと、前記複数の時間帯それぞれの前記波形データの一
部を解析時間とし、該解析時間帯をT個の時間帯に分割
するステップと、前記T個の時間帯それぞれについて、
前記波形データをフーリエ変換して、分割された周波数
帯域毎の強さを求めるステップと、前記周波数帯域毎の
強さを標準化するステップと、1つ以上の前記複数の時
間帯について、前記標準化された周波数帯域毎の強さを
用いて、各周波数帯域間の相関係数を求めるステップ
と、前記各周波数帯域間の相関係数に基づいて、強相関
の周波数帯域同士をグループ化することによって、1つ
ないし複数の周波数帯域群に分類するステップと、前記
分類された周波数帯域群ごとに、逆フーリエ変換により
時系列の波形データを再構成するステップと、を有する
ことを特徴とする、対象設備を診断する方法(第2の方
法)。
【0023】前記の方法において、前記分割された周波
数帯域のうち、最も低い周波数帯域の、前記標準化され
た帯域の強さを基準として、相関係数を求めるステップ
と、この相関係数に基づいて、強相関の周波数帯域同士
をグループ化するステップと、グループされた周波数帯
域以外の周波数帯域のうち、最も低い周波数帯域の、前
記標準化された帯域の強さを基準として相関係数を求
め、この相関係数に基づいて、強相関の周波数帯域同士
をさらにグループ化するステップと、を有することとし
てもよい。前記の方法において、グループ化すべき周波
数帯域が無くなるまで、既にグループされた周波数帯域
以外の周波数帯域のうち、最も低い周波数帯域の、前記
標準化された帯域の強さを基準として相関係数を求め、
この相関係数に基づいて、強相関の周波数帯域同士をさ
らにグループ化するステップを繰り返すこととしてもよ
い。前記の方法において、前記解析時間帯を、分割時間
帯に分割し、該分割時間帯をT個の時間帯に分割するこ
ととしてもよい。前記の方法において、前記対象となる
設備の波形データは、振動データであることとしてもよ
い。前記の方法において、前記対象となる設備の波形デ
ータは、音響データであることとしてもよい。
【0024】前記の第1の方法と、前記第2の方法とを
併せて行うことこととしてもよい。前記第1の方法にお
いて、前記距離の頻度分布が、所定の状態に至った際
に、初めて、前記第2の方法を適用とすることとしても
よい。前記第1の方法を実現するためのコンピュータプ
ログラム。前記第2の方法を実現するためのコンピュー
タプログラム。対象となる設備のデータを取得するため
のセンサ、フーリエ変換部、メイン計算機、および表示
出力装置を備えた、対象設備を診断するための装置であ
って、該装置は、前記第1の方法を実行することを特徴
とする。対象となる設備のデータを取得するためのセン
サ、フーリエ変換部、メイン計算機、および表示出力装
置を備えた、対象設備を診断するための装置であって、
該装置は、前記第2の方法を実行することを特徴とす
る。
【0025】添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の
形態について、さらに詳細に説明する。本発明に係る診
断方法としての劣化傾向管理方法は、大きく2つの部分
に分けることができる。一方は、対象設備の劣化が本格
的な「危険レベル」に入る時期を推定するための方法で
あり、他方は、劣化の具体的な内容を特定するための方
法である。両者を適切に組み合わせることによって、最
も正確に対象設備の劣化傾向管理を行うことのできる方
法が提供される。
【0026】===前処理=== 図1は本発明の劣化傾向管理方法の、前処理段階(ステ
ップP100〜104)、劣化時期を推定する方法(以
下、「ワンショット法」ともいう)(ステップA100
〜108)、劣化の具体的な内容を特定するための方法
(以下、「選択的波形による判定」ともいう)(ステッ
プB100〜106)、及び、ワンショット法の結果お
よび選択的波形による判定の結果を総合判断する(ステ
ップC100)までの処理の流れを示すフロー図であ
る。
【0027】まず、上記2つの傾向管理方法に共通の前
処理段階(ステップP100〜104)について説明す
る。図2は、対象となる設備の一例としてのポンプに取
り付けた加速度計等のセンサを用いて採取された、振動
データの時間波形を示した図である。図2(a)は、初
期状態(正常状態)での時間波形であり、図2(b)
は、初期状態から所定時間1だけ経過した状態での時間
波形であり、図2(c)は、初期状態から所定時間2だ
け経過した状態での時間波形であり、図2(d)は、初
期状態から所定時間3だけ経過した状態での時間波形で
ある(ここで、所定時間1<所定時間2<所定時間
3)。
【0028】図2(a)〜図2(d)を見て分かるよう
に、採取された振動データの波形の強さや形からは、時
間経過に伴う対象設備たるポンプの状態変化に関する差
異は見て取れない。これは、ポンプの周囲にある他の機
器の騒音・振動等が、採取された振動データに含まれて
いるからである。そこで、各時間波形(図2(a)〜図
2(d))について、解析時間帯δを決め、解析時間帯
δの振動データ波形についてフーリエ変換を施し周波数
分布の時間変化を得る(ステップP102)。この際、図
3に示すように、解析時間帯δを幾つかの分割時間帯Δ
Iを分割し、更に、分割時間帯ΔIをT個の時間帯に分
け、このT個の時間帯毎にフーリエ変換を施す。次に、
フーリエ変換後の各周波数分布について、得られた各周
波数帯域をあらかじめ設定したn個の帯域に分割する
(ステップP104)。
【0029】===劣化時期を推定する方法=== 次に、ワンショット法 (ステップA100〜108)
について説明する。前述したように、ステップP102
においてフーリエ変換によって得た周波数分布は、すべ
てn個の帯域に細分化する。また、n個に分割された各
帯域における振動データの強さをXijアンダーバー
(i=1、・・・T:時間軸の分割)、(j=1、・・
・n:周波数軸の分割)とし、その中心周波数をfj
(j=1〜n)とする。
【0030】図4および図5は、ある時間波形(図2
(a)〜図2(d)のうちのいずれか)について、それ
ぞれ上記の時間方向、周波数方向の分割の様子を分かり
やすく示した説明図と表である。
【0031】図4は、ある時間波形(図2(a)〜図2
(d)のうちのいずれか)について、解析時間帯δを幾
つかの分割時間帯ΔIを分割し、更に、分割時間帯ΔI
をT個の時間帯に分け、このT個の時間帯毎にフーリエ
変換を施したものであり、横軸は周波数fを示し、縦軸
は強さXijアンダーバーを示している。図4に示すよ
うに、分割時間帯ΔIを対象としてフーリエ変換を行う
と、T個の波形が得られる。
【0032】ここで、以下の数式1〜数式3によって、
標準化された強さデータXijが求められる。
【数1】
【数2】
【数3】
【0033】かかる演算により、図5に示すように、周
波数帯域(中心周波数)毎に、かつ、T個に分割された
時間帯毎に、標準化された強さデータXijが求められ
る。この標準化された強さデータをベクトルで表して、
このベクトルをXとする。各解析時間帯δの中の分割時
間帯ΔIにおける主成分得点ZΔIは、図2(a)に示
す時間波形、すなわち初期状態(正常状態)における固
有ベクトルAaを用いて次の数式4で求めることができ
る。
【0034】
【数4】 なお、数式4において、ZΔI(ベクトル)=(ZΔI
1、ZΔI2、…、ZΔIm)とし、X(ベクトル=
(X1、X2、…、Xn)として、数式4を書き下す
と、次のようになる。 第1主成分得点 ZΔI1= a11X1+a12X2+…+a1nXn 第2主成分得点 ZΔI2= a21X1+a22X2+…+a2nXn …… 第m主成分得点 ZΔIm= am1X1+am2X2+…+amnXn
【0035】ここで、この各時間波形の状態における固
有ベクトルAa、Ab、Ac、Adは、標準化された強
さのデータから数式5で求められる相関行列C、および
数式6の固有方程式とから求められる。
【数5】
【数6】 主成分得点を用いた劣化傾向管理方法において、各解析
時間帯の主成分得点を求める際に、各解析時間帯の固有
ベクトルAa〜Adを用いることも考えられる。
【0036】しかしながら、本実施の形態では、どの時
間波形(図2(a)〜図2(d))における、各解析時
間帯δの中の分割時間帯ΔIの主成分得点を求める際に
も、初期状態における固有ベクトルAaを用いることを
特徴としている。その結果、主成分得点の時間的推移が
明確に現れるようになり、その結果、対象設備の故障時
期を正確に推定することが可能となった。
【0037】図6(a)〜図6(d)は、図2(a)〜
図2(d)に示す各解析時間帯において、求められた第
1主成分得点及び第2主成分得点(ZΔI、ZΔ2)を
プロットした図であり、主成分得点の分布を示す図であ
る。図6(a)は初期状態(正常状態)の解析例であ
り、図6(b)は、初期状態から所定時間1だけ経過し
た状態の解析例であり、図6(c)は、初期状態から所
定時間2だけ経過した状態の解析例であり、図6(d)
は、初期状態から所定時間3だけ経過した状態の解析例
である。
【0038】また、図6(a)〜図6(d)には、第1
主成分得点及び第2主成分得点により特定される点の原
点からの距離の頻度分布も併せて示している。
【0039】図6(a)における、頻度分布のピーク値
を構成する、原点からの距離は、ゼロである。図6
(b)における、頻度分布のピーク値を構成する、原点
からの距離をW1、図6(c)における、頻度分布のピ
ーク値を構成する、原点からの距離をW2、図6(d)
における、頻度分布のピーク値を構成する、原点からの
距離をW3、とすると、0<W1<W2<W3 となっ
ている。すなわち、図6(a)→図6(b)→図6
(c)→図6(d)と時間が経過するにつれて、頻度分
布のピーク値を構成する、原点からの距離が次第に大き
くなっていることが分かる。
【0040】横軸に時間軸を、縦軸に、頻度分布のピー
ク値を構成する、原点からの距離Wをとって示したグラ
フが図7である。グラフには、あらかじめ設定した「注
意判定ライン」および「異常判定の閾値」が設けられて
いる。時間経過1および2では距離W1、W2が注意判
定ライン以下であって、正常状態であることが判定され
る。一方時間経過3では、距離W3が注意判定ラインを
超えていることが分かる。
【0041】W3より右側の点線に示すように、異常判
定の閾値に到達する時刻の点を外挿することによって、
この劣化管理対象設備(ポンプ)が故障にいたる時期の
推定を正確に行うことができる。
【0042】なお、前述した例では、第1主成分得点及
び第2主成分得点(ZΔI、ZΔ2)を用いたが、より
多くの主成分得点、例えば、第1主成分得点から第3主
成分得点、を用いてもよい。
【0043】===劣化の具体的な内容を特定するため
の方法=== 次に、選択的波形による判定(ステップB100〜B1
06:図1)について説明する。前述したように、ステ
ップP102においてフーリエ変換によって得た周波数
分布は、すべてn個の帯域に細分化する。このように分
割された振動データの強さをXijアンダーバー(i=
1、・・・T:時間軸の分割)、(j=1、・・・n:
周波数軸の分割)とし、その中心周波数をfj(j=1
〜n)とする。その具体的なイメージは図4、図5に示
したとおりである。
【0044】まず、ワンショット法のときと同様に数式
1〜数式3によって、標準化された強さデータXijが
求められる。この標準化されたデータをベクトルで表し
て、ベクトルXとする。
【0045】次に、帯域間の強さの相関係数を指標にし
て帯域を分類する。具体的には帯域f1の強さを基準に
した他の帯域での強さとの相関係数C1を、数式7を用
いて求める(ステップB100)。なお、数式7におい
て、X1は、X11、X21、X31、…、XT1を成
分とするベクトルであり、Xpは、X1p、X2p、X
3p、…、XTp(p=1、2、…、n)を成分とする
ベクトルである。また、前述したベクトルXとの関係に
おいては、ベクトルXが、ベクトルX1、X2、X3、
…、XTを成分として有することとなる。
【0046】
【数7】
【0047】かかる演算により、帯域f1を基準にした
帯域f2の相関係数C1、帯域f1を基準にした帯域f
3の相関係数C1、帯域f1を基準にした帯域f3の相
関係数C1、…、帯域f1を基準にした帯域fnの相関
係数C1が得られる。そして、この帯域f1を基準にし
た相関係数C1の値を指標として、帯域を分類する(ス
テップB102)。例えば、3つに分類する場合、弱相
関 0〜0.4未満、中相関 0.4以上06未満、
強相関 0.6以上、のように定義し、帯域f1〜帯域
fnのうちから、強相関の帯域を抽出する。これを第一
回目の帯域抽出とする。
【0048】次にf1帯域と相関が強い帯域を削除した
残りの周波数帯域に関して、上記と同様な手順により第
2回目の抽出を行う。このときは、当該残りの帯域のう
ち最も小さい帯域を基準として数式7と同様の計算式に
て相関係数を求める。すなわち、例えば残りの周波数帯
域のうち最も小さい帯域がf2とすると,このf2の強さ
を基準とする相関係数C2を、数式8を用いて求める。
【0049】
【数8】
【0050】そして、第一回目の帯域抽出と同様にし
て、この相関係数C2の値によって強相関の帯域を抽出
する。以上に示した手順によって順次、相関係数に基づ
き周波数帯域を大局的に分類する。そして、強相関帯域
がなくなった時点で、即ち、グループ化すべき周波数帯
域が無くなって時点で、残りの周波数帯域は一つの抽出
領域とし、帯域分割を完了する。
【0051】次に、分割した周波数帯域毎にそれぞれを
フーリエ逆変換することによって各帯域の時系列波形デ
ータを得る(ステップB104)。すなわち、周波数成
分をF(w)、時系列波形データV(t)とし、数式9によ
り、時系列波形データの再構成を行う。なお、これは一
般的なフーリエ逆変換である。これにより、帯域別波形
が求まる。
【0052】
【数9】
【0053】より詳しく説明するために、上記ワンショ
ット法における劣化傾向の判定において、最初に注意判
定ラインを超えた時点である、時間波形3(解析時間帯
(c))についての相関係数を例に挙げて説明する。
【0054】図8は、各中心周波数f1〜fnの強さを
基準とし、他の中心周波数の帯域の強さとの相関係数を
例示した表である。この表から分かるように、周波数帯
域f1と強相関であるのは帯域f2(相関係数:0.
7)、帯域f3と強相関であるのは帯域f5(相関係
数:0.8)、帯域f4と強相関であるのは帯域fn
(相関係数:0.7)、などである。強相関同士の帯域
を順次、グループ化すると、全帯域を大局的に分類する
ことができる。
【0055】ここで、時間波形3の例において、前述し
た手法によりグループ分けを下結果、グループ1〜グル
ープ4までの4つのグループに分類されたとする。次
に、これら4つの強相関周波数帯域グループごとに、前
述した数式9に従ってフーリエ逆変換を施し、グループ
ごとの時系列波形データを再構成する。図9は、各グル
ープをフーリエ逆変換し、時系列波形データとして再構
成した様子を表すグラフである。右側の時系列波形デー
タを分析し、対象設備の劣化の具体的内容を診断する。
【0056】この時間波形3の結果に関しては、次の3
点の特徴が見て取れる。(1)グループ1は対象設備で
あるポンプの回転周期に同期した間欠的な波形である。
(2)グループ2は、グループ1の回転の約2倍の周期
であって、若干うなりのような波形が見られる。(3)
グループ3とグループ4は、いわゆるガウス性ノイズで
ある。
【0057】図10は、上記ワンショット法における時
間波形2(解析時間帯(b))における図9と同様の計
算結果のグラフである。こちらの時間波形データは、4
つのグループに大局分類された上記時間波形3の場合と
異なり、グループ5〜グループ7の3つのグループに分
類された。グループ5、6、7はそれぞれ、時間波形3
におけるグループ1、3、4の内容に相当している。従
って、グループ2の波形が、時間波形3の時点で新たに
発生したわけである。
【0058】このグループ2の波形、すなわちうなりに
似た周期的な振動波形が異常の兆候と診断される。さら
に、ポンプの異常についてすでに知られている知識か
ら、このポンプのベアリングの微細な組み立て不良に起
因した異常か、保持器の不良が増幅してきたことなどを
推定することが可能である。
【0059】結果的に、選択的波形による判定方法で
は、フーリエ分割された周波数帯域相互間の相関係数を
求め、強相関のものをグループ化することによって分類
し、そのグループごとにフーリエ逆変換によって時系列
波形データに再構成することによって、劣化傾向が認め
られる時点の波形データから具体的な劣化の内容につい
て詳細に推察することが可能となった。
【0060】なお、この選択的波形による判定において
は、解析時間帯δに属するいずれかの分割時間帯ΔIを
対象として処理を行えばよい。また、解析時間帯δの長
さによっては、解析時間帯δを部分時間帯ΔIに分割し
なくてもよい。その場合は、解析時間帯δ=分割時間帯
ΔIとなる。
【0061】===2つの方法の組み合わせ=== 上記したワンショット法、および選択的波形による判定
方法は、それぞれ、対象設備の故障時期の推定、および
具体的な劣化内容の特定について非常に有効である。両
者を組み合わせると、一段と詳細、正確な劣化傾向の総
合的管理を行うことができる(ステップc100:図
1)。
【0062】具体的には、ワンショット法における主成
分得点群の原点距離Wを表示する図7のグラフ、および
選択的波形による判定の方法における周波数帯域グルー
プごとに分類した時系列波形を表示する図9のグラフ等
を常にモニターしていればよい。
【0063】図7の原点距離Wのグラフにおいて、注意
判定ラインを超えたときには特に注意をして図9のグラ
フを観察し、特別な波形が現れていないかを早急に発見
する。発見した場合には、その波形が示す具体的な異常
の内容についてすでに知られている対象設備についての
知識を元に推定する。このようにすれば、一段と詳細、
正確な劣化傾向の総合的管理を行うことができる。
【0064】===劣化傾向管理装置=== 上記したワンショット法、および選択的波形による判定
方法を中心的な機能として組み込んだ、対象設備を診断
するための装置たる劣化傾向管理装置を実現することも
可能である。図11は、そのハードウェア構成の一例を
示すブロック図である。
【0065】劣化傾向管理装置10は、対象設備の音響
データや振動データを採取するための加速度計などのセ
ンサ12、A/D変換器14、フーリエ変換器16、ワ
ンショット法および選択的波形による判定方法のプログ
ラムがインストールされるなどしたメイン計算機20、
表示・出力装置18などから構成される。
【0066】センサ12、A/D変換器14、フーリエ
変換器16などは市販のものを用いればよい。表示・出
力装置からは、上記の図7のグラフ、および図9のグラ
フなどが表示・出力される。そのほかにも適宜、図6の
グラフなどが表示されることとすれば、より好ましい。
【0067】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、分析対象となる音響・
振動データ等が暗騒音や外乱に埋もれた場合であって
も、正確に対象設備の診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の処理の流れを示すフロー図である。
【図2】 ポンプの振動データについて、初期状態(正
常状態)での時間波形(a)から順に時間経過1
(b)、2(c)、3(d)における時間波形を示す。
【図3】 解析時間帯δと分割時間帯ΔIとの関係を示
す概念図である。
【図4】 ある時間波形について、時間方向、周波数方
向の分割の様子を分かりやすく示した説明図である。
【図5】 ある時間波形について、時間方向、周波数方
向の分割の様子を分かりやすく示した表である。
【図6】 各解析時間帯(a〜d)において、求められ
た主成分得点をプロットした図である。
【図7】 原点距離を縦軸にとって、その時間推移を描
いたグラフである。
【図8】 時間波形3における周波数帯域間の相関係数
一覧を示す表である。
【図9】 各帯域グループをフーリエ逆変換し、時系列
波形データとして再構成した様子を表すグラフである。
【図10】 時間波形2に対する、図9と同様の計算結
果を示すグラフである。
【図11】 本発明の劣化傾向管理装置の一実施例を示
すハードウェア構成ブロック図である。
【符号の説明】
10 劣化傾向管理装置 12 センサ 14 A/D変換器 16 フーリエ変換器 18 表示・出力装置 20 メイン計算機
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 19/00 G01H 17/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象となる設備の波形データを、該設備
    が正常な時点を含む複数の時間帯において取得するステ
    ップと、 前記複数の時間帯それぞれの前記波形データの一部を解
    析時間とし、該解析時間帯を、分割時間帯に分割し、該
    分割時間帯をT個の時間帯に分割するステップと、 前記T個の時間帯それぞれについて、前記波形データを
    フーリエ変換して、分割された周波数帯域毎の強さを求
    めるステップと、 前記周波数帯域毎の強さを標準化するステップと、 前記標準化された周波数帯域毎の強さを用いて、前記分
    割時間帯毎の主成分得点を求めるステップと、を有し、
    対象設備を診断する方法であって、 前記分割時間帯毎の主成分得点を求めるステップにおい
    て、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルは、
    前記設備が正常な時点における固有ベクトルであること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記求められた主成分得点の分布を、前記正常な時点を
    含む複数の時間帯について求めるステップを有する。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の方法にお
    いて、 前記求められた主成分得点の原点からの距離の頻度分布
    を、前記正常な時点を含む複数の時間帯について求める
    ステップと、 前記頻度分布のピーク値を構成する、原点からの距離を
    特定するステップと、 を有する。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の方法において、 前記対象となる設備の波形データは、振動データであ
    る。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の方法において、 前記対象となる設備の波形データは、音響データであ
    る。
  6. 【請求項6】 対象となる設備の波形データを、該設備
    が正常な時点を含む複数の時間帯において取得するステ
    ップと、 前記複数の時間帯それぞれの前記波形データの一部を解
    析時間とし、該解析時間帯をT個の時間帯に分割するス
    テップと、 前記T個の時間帯それぞれについて、前記波形データを
    フーリエ変換して、分割された周波数帯域毎の強さを求
    めるステップと、 前記周波数帯域毎の強さを標準化するステップと、 1つ以上の前記複数の時間帯について、前記標準化され
    た周波数帯域毎の強さを用いて、各周波数帯域間の相関
    係数を求めるステップと、 前記各周波数帯域間の相関係数に基づいて、強相関の周
    波数帯域同士をグループ化することによって、1つない
    し複数の周波数帯域群に分類するステップと、 前記分類された周波数帯域群ごとに、逆フーリエ変換に
    より時系列の波形データを再構成するステップと、を有
    することを特徴とする、対象設備を診断する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法において、 前記分割された周波数帯域のうち、最も低い周波数帯域
    の、前記標準化された帯域の強さを基準として、相関係
    数を求めるステップと、 この相関係数に基づいて、強相関の周波数帯域同士をグ
    ループ化するステップと、 グループされた周波数帯域以外の周波数帯域のうち、最
    も低い周波数帯域の、前記標準化された帯域の強さを基
    準として相関係数を求め、この相関係数に基づいて、強
    相関の周波数帯域同士をさらにグループ化するステップ
    と、を有することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、 グループ化すべき周波数帯域が無くなるまで、 既にグループされた周波数帯域以外の周波数帯域のう
    ち、最も低い周波数帯域の、前記標準化された帯域の強
    さを基準として相関係数を求め、この相関係数に基づい
    て、強相関の周波数帯域同士をさらにグループ化するス
    テップを繰り返すことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載
    の方法において、 前記解析時間帯を、分割時間帯に分割し、該分割時間帯
    をT個の時間帯に分割することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項9のいずれかに記
    載の方法において、 前記対象となる設備の波形データは、振動データであ
    る。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至請求項9のいずれかに記
    載の方法において、 前記対象となる設備の波形データは、音響データであ
    る。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の対象設備を診断する
    方法と、請求項6に記載の対象設備を診断する方法と
    を、併せて行うことを特徴とする、対象設備を診断する
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項3に記載の方法において、 前記距離の頻度分布が、所定の状態に至った際に、初め
    て、請求項6の方法を適用とすることを特徴とする。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法を実現するため
    のコンピュータプログラム。
  15. 【請求項15】 請求項6に記載の方法を実現するため
    のコンピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 対象となる設備のデータを取得するた
    めのセンサ、フーリエ変換部、メイン計算機、および表
    示出力装置を備えた、対象設備を診断するための装置で
    あって、 該装置は、請求項1に記載の方法を実行することを特徴
    とする。
  17. 【請求項17】 対象となる設備のデータを取得するた
    めのセンサ、フーリエ変換部、メイン計算機、および表
    示出力装置を備えた、対象設備を診断するための装置で
    あって、 該装置は、請求項6に記載の方法を実行することを特徴
    とする。
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