JP3382057B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JP3382057B2
JP3382057B2 JP12856295A JP12856295A JP3382057B2 JP 3382057 B2 JP3382057 B2 JP 3382057B2 JP 12856295 A JP12856295 A JP 12856295A JP 12856295 A JP12856295 A JP 12856295A JP 3382057 B2 JP3382057 B2 JP 3382057B2
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良 本橋
陽孝 大塚
茂和 小豆沢
英一 薮内
順治 清水
富男 山田
正雄 棚橋
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復振動を可動子に生
じさせるリニアアクチュエータ、殊に往復式電気かみそ
りの駆動源としてのリニアアクチュエータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】往復式電気かみそりでは、その可動刃を
直線往復運動させなくてはならないが、この直線往復運
動を得るために、モータの回転を往復運動に変換してい
たのではこの運動変換部における機械的ロスが存在する
ために、ドイツ特許公報第1151307号には、電磁
石からなる固定子に対する通電制御により、可動鉄芯で
構成された可動子を往復振動させるリニアアクチュエー
タを用いたものが提案されている。また、可動子を鉄芯
ではなく永久磁石で構成したリニアモータタイプのリニ
アアクチュエータも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可動鉄芯あ
るいは永久磁石である可動子の往復動方向の長さは固定
子との関係であまり長くすることができない。一方、ス
ムーズな往復動を可動子に行わせるにあたっては、可動
子の支持構造によるものの、一般的には往復動方向の長
さを長くする方が有利である。このために、可動子を樹
脂成形品で形成し、可動鉄芯あるいは永久磁石はこの樹
脂成形品に埋め込むことが考えられる。
【0004】このようにした場合、電気かみそりにおけ
る可動刃が着脱自在に装着される連結部を可動子に形成
することも容易に行うことができるとともに軽量化の点
でも有利であるが、永久磁石あるいは可動鉄芯を除けば
樹脂成形品だけで構成された可動子では、次の問題を有
している。すなわち固定子と可動子との対向面には往復
動方向の磁気推進力のほかに、固定子側への吸引力が作
用するのであるが、この吸引力によって可動子が撓み変
形を起こし、エアギャップが変化したり、固定子と接触
する事態が生じたりしてしまい、可動子の円滑な動作が
望めなくなる。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みて発明したも
のであって、その目的とするところは剛性が高くて安定
した動作を長期にわたり得ることができるリニアアクチ
ュエータを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係るリ
ニアアクチュエータは、電磁石からなる固定子と、永久
磁石を備える可動子と、上記固定子を支持するとともに
上記可動子を往復動自在に支持するフレームとからな
り、電磁石への通電制御によって可動子を往復振動させ
るリニアアクチュエータであって、上記可動子は樹脂製
部と、固定子にエアギャップを介して対向する永久磁石
の背後に位置するとともに高剛性材料からなる剛性部と
で形成されて、剛性部と永久磁石との間にバックヨーク
が配されており、剛性部はその往復振動方向の中央部に
固定子と反対側に向けて突出する突出部を備えて、この
突出部に樹脂製部で且つ他部材への振動伝達部が形成さ
れていることに特徴を有している。
【0007】ここにおける剛性部は非金属高剛性材料か
らなるものでも、金属材料からなるものでもよいが、後
者の場合には板金で形成されていることが好ましい。ま
た剛性部は形状的には往復振動方向の両端部が固定子側
に屈曲されているものであることが好ましく、上記突出
部はその厚みを他の部分より大としておくと、なお良
い。
【0008】剛性部と永久磁石との間にバックヨークを
配したものでは、バックヨークは可動子の往復振動方向
両端部で剛性部に結合しておくことが好ましく、剛性部
とバックヨークとの間に、樹脂製部の樹脂が流入する部
分である隙間を設けておくことも好ましい。さらに、同
一方向に同一位相で往復振動する複数の可動子を備えた
ものでは、各可動子の剛性部同志を互いに連結しておく
とよい。
【0009】可動子として、2つの可動子を設ける場合
には、第1の可動子と、この第1の可動子を囲む枠状の
第2の可動子とで構成するとよい。そして、可動子の動
作検出用センサーによる被検知部を可動子に設けるにあ
たっては、第2の可動子の樹脂製部に被検知部を一体に
設けるとよい。特に、被検知部は第1の可動子と第2の
可動子との間に懸架されたばね部材から第1の可動子の
樹脂製部によって隔離された部分に設けたり、第2の可
動子における他部材への振動伝達部を外れたところに設
けたりすることが好ましい。
【0010】第1の可動子と第2の可動子の各往復動の
相互規制用のリンクとの係合部を設ける場合には、各可
動子の樹脂製部に係合部を一体に形成するとよい。
【0011】
【作用】本発明にあっては、樹脂製部と、固定子にエア
ギャップを介して対向する永久磁石の背後に位置すると
ともに高剛性材料からなる剛性部とで可動子を形成して
いることから、樹脂製部を有するものであるとはいえ、
剛性部の存在によって可動子に変形が生じることがな
く、エアギャップの管理が容易となる。
【0012】そして剛性部を板金で形成した時には、必
要な形状と強度の剛性部を容易に得ることができ、剛性
部として往復振動方向の両端部が固定子側に屈曲された
ものを用いれば、固定子に向けての撓みがより生じにく
いものとなる。また、電気かみそりの可動刃のような他
部材への振動伝達部を設ける場合には、往復振動方向の
中央部に固定子と反対側に向けて突出する突出部を設け
て、この突出部に樹脂製の振動伝達部を形成しておくこ
とで、強度が必要な部分を適切に補強することができ
る。突出部の厚みを他の部分より大としておくと、なお
好ましい強度を得ることができる。
【0013】剛性部と永久磁石との間にバックヨークを
配したものでは、バックヨークは可動子の往復振動方向
両端部で剛性部に結合しておくことで、バックヨークが
剛性部を補強することになる。また、剛性部とバックヨ
ークとの間に、樹脂製部の樹脂が流入する部分である隙
間を設けておくと、樹脂製部の成形が容易となる。さら
に、同一方向に同一位相で往復振動する複数の可動子を
備えたものでは、各可動子の剛性部同志を互いに連結し
ておくと、複数の可動子の剛性向上を効果的に行うこと
ができる。
【0014】また可動子として、2つの可動子を設ける
場合には、第1の可動子と、この第1の可動子を囲む枠
状の第2の可動子とで構成すると、可動子の駆動に際し
て可動子に偶力が作用しにくいものとなる。そして、可
動子の動作検出用センサーによる被検知部を可動子に設
けるにあたっては、第2の可動子の樹脂製部に被検知部
を一体に設けると、部品数の削減を図ることができ、特
に、第1の可動子と第2の可動子との間に懸架されたば
ね部材から第1の可動子の樹脂製部によって隔離された
部分に被検知部を設ければ、ばね部材の部分から生じた
塵埃が被検知部に影響を及ぼしにくくなる。第2の可動
子における他部材への振動伝達部を外れたところに被検
知部を一体に設ける時には、被検知部を設けるために厚
みを薄くしなくてはならない部分が振動伝達部の強度低
下の原因となってしまうことがない。
【0015】第1の可動子と第2の可動子の各往復動の
相互規制用のリンクとの係合部を設ける場合には、各可
動子の樹脂製部に係合部を一体に形成すると、この係合
部を別部品として用意する必要がなくなる。
【0016】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述すると、図示例は往復式電気かみそりの3つの可
動刃61,61,63の駆動源としてのリニアアクチュ
エータを示しており、固定子1と2つの可動子21,2
2、そしてフレーム3とから構成されている。
【0017】固定子1は、図11に示すように、磁性材
料の焼結体あるいは磁性材料の鉄板の積層体で形成した
E字形ヨーク10と、このヨーク10の中央片に巻回さ
れたコイル11と、ヨーク10の両側端面に配したイン
シュレータ13とからなるもので、ヨーク10の両端面
からは夫々ピン12が突設されている。このピン12
は、後述するようにフレーム3への固定用であるが、ヨ
ーク10が積層体である場合、積層固定用のものを流用
することができる。
【0018】上記固定子1が固着されるフレーム3は、
図10に示すように、一対の両側板30,30の各端部
の下部間を夫々底板31,31で連結した断面U字形に
構成されたもので、上記固定子1はそのピン12が側板
30に形成された固定溝32にはめ付けられて溶接やか
しめによってフレーム3に固定される。フレーム3の両
側板30,30に夫々形成された窓34,34は、後述
するセンサー39,38の取付用であり、底板31から
突設されたピン33はリンク55の中央を受けるための
ものである。
【0019】2種の可動子21,22のうちの可動子2
1は、図4に示すように、合成樹脂製の被駆動体23の
下面に非磁性金属プレートからなる剛性部25が一体化
されているとともに、この剛性部25の下面にバックヨ
ーク26を介して永久磁石20が固着されたもので、被
駆動体23は、平面形状が口字形の枠状に構成されてお
り、また剛性部25とバックヨーク26と永久磁石20
は被駆動体23の両側片の各下面に設けられている。つ
まり、可動子21は2つの可動子を一体にしたものとな
っている。
【0020】ここにおける上記両剛性部25,25は板
金製のもので、図5及び図6に示すように、夫々可動子
21の往復動方向の両端が固定子1側に向けて屈曲され
て、端部にボス25bが突設されているとともに、上面
に上方へ突出する凸部25aが設けられており、さらに
2つの剛性部25,25が一対のブリッジ25c,25
cによって相互に連結された一体物として形成されたも
のとなっている。
【0021】永久磁石20が接着固定されたバックヨー
ク26は、剛性部25にレーザー溶接などの手法で固着
され、樹脂製部23は永久磁石20が取り付けられた剛
性部25のインサート成形によって形成される。枠状に
形成された樹脂製部23は、その一側片上に可動刃61
が上下動自在に装着される連結部24が一体に形成され
ている。また、一側にはスリットを有する薄肉の被検知
片28が一体に形成され、他側の外面には永久磁石29
が埋め込まれ、下面からは連結突起21aが一体に突設
されている。
【0022】他方の可動子21も、図7に示すように、
板金製の剛性部25にバックヨーク26を介して永久磁
石20を取り付けるとともに樹脂製部23を一体に成形
したもので、ここにおける剛性部25は、図8及び図9
に示すように、2枚のL字状板金部材を溶接で貼り合わ
せることで、中央に上方へ立ち上がる突出部25aを備
えたものとして形成されており、下方に屈曲された両端
部の端面にはボス25bを備えている。そして永久磁石
20が下面に接着されたバックヨーク26が溶接によっ
て下面側に固定されているのであるが、この時、バック
ヨーク26と剛性部25とは図8に示すように可動子2
2の往復動方向の両端と中央部とにおいて溶接され、一
部には両者の間に隙間25dが設けられる。この隙間2
5dは、一体成形される樹脂製部23を成形する際の樹
脂の流れを良くするためのものである。そして、この可
動子21においても、樹脂製部23に可動刃61を上下
動自在に連結する連結部24と、下方に突出する連結突
起22aが一体に形成される。図中27は後述するばね
5を受けるばね受け部であり、厚みが他の部分の倍とな
っている上記突出部25aが一対のばね受け部27,2
7の間に存在しているために、この部分の強度は高くな
っている。
【0023】そして上記両可動子21,22は、その両
端が前記フレーム3に板ばね4,4を介して連結され
る。ここにおける板ばね4は、金属板4’からの打ち抜
きによって形成されるとともに、フレーム3への固定部
に支持板40及び取付板45が、可動子21,22への
固定部に連結板43が夫々取り付けられたもので、可動
子22に連結される中央の板ばね部41と、可動子21
に連結される左右一対の板ばね部42,42とが支持板
40の部分において一体につながっている。
【0024】図10及び図11に示すように、取付板4
5をフレーム3の両端に溶接等の手段で固定し、各連結
板43を可動子21,22の剛性部25の端部のボス2
5bに溶接やかしめ等の手段で固定した時、両可動子2
1,22はフレーム3から吊り下げられた形態となると
ともに、平面形状が口字形の可動子21内に可動子22
が位置する。また、可動子21内面のばね受け部と可動
子22のばね受け部27,27との間には、可動子2
1,22の往復動方向において、圧縮コイルばねからな
る対のばね部材5,5が配設される。さらに、フレーム
3に装着されたリンク55に設けられた一対の軸56,
57のうちの軸56が可動子21の連結突起21aの下
面の長溝に係合し、軸57が可動子22の連結突起22
aの下面の長溝に係合する。
【0025】フレーム3への可動子21,22と板ばね
4とのブロックの取り付けは、フレーム3の開口してい
る上面側から行われ、フレーム3の両側板30,30の
上端間は可動子21,22の取付後に連結プレート3
5,35の溶接固定で相互に連結される。この連結プレ
ート35は、図1から明らかなように、電気かみそりの
ハウジング6の取付板66へのビス67による固定部と
もなっている。前記固定子1は、フレーム3への可動子
21,22の装着後にフレーム3に前述のようにして取
り付けられる。この後、板ばね4における金属板4’の
不要部分が除去されて、図3に示すリニアアクチュエー
タが構成される。
【0026】このリニアアクチュエータの可動子21,
22に設けられた永久磁石20は、前記固定子1に所定
のギャップを介して上下に対向するとともに、可動子2
1,22の往復動方向に着磁されており、このために固
定子1のコイル11に流す電流の方向に応じて、可動子
21,22は板ばね4を撓ませつつ左右に移動するもの
であり、コイル11に流す電流の方向を適宜なタイミン
グで切り換えることによって、可動子21,2に往復振
動を行わせることができる。
【0027】また、ここでは可動子21に設けた永久磁
石20の磁極の並びと、可動子22に設けた永久磁石2
0の磁極の並びとを逆としているために、またリンク5
5によって両可動子21,22が相互に動きを規制する
ために、両可動子21,22は位相が180°ずれた状
態の往復振動を常時行う。この時、両可動子21,22
間に懸架されたばね部材5,5が圧縮伸長されるととも
に板ばね4が撓むために、可動子21,22には板ばね
4とばね部材5とのばね系(厳密には磁気吸引力による
ばね定数成分が更に加わる)が作用しているのである
が、可動子21,22の往復振動駆動は、上記ばね系と
可動部分の質量とで定まる固有振動数で往復振動するよ
うにしている。なお、可動子21の固有振動数と可動子
22の固有振動数とが同じとなるようにしているのはも
ちろんである。
【0028】上記往復振動駆動を可能とするために、こ
のリニアアクチュエータでは、可動子21にセンシング
用磁石29を取り付けるとともにフレーム3にセンシン
グ用巻線からなるセンサー39を取り付けて、可動子2
1の振動に伴ってセンサー39に電流が誘起されるよう
にしており、また可動子21に設けた前記被検知片28
のスリットを光学的に検出するセンサー38をフレーム
3に取り付けてある。そして可動子21の往復動に伴っ
てセンサー39に誘起される電流(図13中のイ)の電
圧から、可動子21の移動方向を判別し、被検知片28
のスリットによってセンサー38がオンとなる時間か
ら、可動子21の移動速度を検出するとともに、この移
動速度から、可動子21の振幅を判別している。
【0029】ここで、センサー39出力から判別するこ
とができる移動方向の反転時から所定時間t0経過時か
ら検出した移動方向に応じた方向の電流を所定時間(t
1−t0)だけコイル11に電流を流すとともに、検出
した可動子21の速度から、例えば負荷の増大による振
幅の減少を検出した時には、駆動電流(図13中のハ)
の電流量(図示例では通電時間t1−t0)を増加させ
ることで、振幅を所要の値に保つようにしている。コイ
ル11への通電を止めたならば、一対のばね部材5,5
のばね力が等しくなっているために、可動子21,22
はその往復動ストロークの中間位置で停止する。これ
は、電気かみそりにおいて、外刃62,64が装着され
た外刃フレーム65の着脱の際に都合が良い。
【0030】上記センサー38で検出される被検知片2
8は、ばね部材5との間に樹脂製部23における壁が存
在している上に、その上方も樹脂製部23によって覆わ
れているために、ばね部材5,5で生じた錆粉が付着し
てセンサー38の検出能を低下させることがない。ま
た、樹脂製部23に埋め込んだセンシング用の磁石29
の漏れ磁束が可動子21の内面に上記錆粉を吸着するた
めに、鉄錆が飛散することもない。また、磁石29は可
動子21の往復動方向の中央に位置して両ばね部材5,
5からの錆粉に作用する。
【0031】被検知片28を樹脂製部23に一体に設け
る関係上、被検知片28が位置する部分の樹脂製部23
の厚みは薄くしなくてはならないが、被検知片28は可
動子21の往復動方向の連結部24が存在している中央
部ではなく、端部寄りに設けているために、上記樹脂製
部23の連結部24付近が厚みによる強度不足を招くこ
とがない。磁石29については可動子21の往復動方向
の中央部に配しているが、この場合の磁石29は樹脂製
部23の補強として作用する。
【0032】上記実施例では、2つの可動子21,22
を有するものを示したが、可動子が1つだけのもの、可
動子の数が更に多いものであってもよいのはもちろんで
あり、またここでは可動子21,22をフレームから板
ばね4,4で吊り下げ支持したものを示したが、フレー
ム3に設けたガイドレールに沿って往復動するものであ
ってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明においては、可動子
に樹脂製部を設けているために、可動子の形状を任意の
ものにすることが容易にできる上に、電気かみそりの可
動刃との連結部に要求される機能にあったものとするこ
とが容易にできるものであり、しかも固定子にエアギャ
ップを介して対向する永久磁石の背後に位置するに高剛
性材料からなる剛性部を設けるとともに、この両者の間
にバックヨークを介在させており、しかも剛性部はその
往復振動方向の中央部に固定子と反対側に向けて突出す
る突出部を備えて、この突出部に樹脂製部で且つ他部材
への振動伝達部を形成していることから、樹脂製部を有
するものであるとはいえ可動子に変形が生じることが
なく、エアギャップの管理が容易となり、長期にわたり
安定した動作を得ることができる上に振動伝達部に必要
な強度を簡便に得ることができるものである。
【0034】そして剛性部を板金で形成した時には、必
要な形状と強度の剛性部を容易に得ることができると同
時に剛性部を設けることによるコストアップを最小に抑
えることができる。剛性部として、往復振動方向の両端
部が固定子側に屈曲されたものを用いれば、固定子に向
けての撓みがより生じにくくなるものであって、必要と
する方向の強度を最小量の剛性部で得ることができる。
【0035】また、突出部の厚みを他の部分より大とし
ておくと、振動伝達部についてなお好ましい強度を得る
ことが簡単にできる。
【0036】剛性部と永久磁石との間にバックヨークを
配したものでは、バックヨークは可動子の往復振動方向
両端部で剛性部に結合しておくことで、バックヨークが
剛性部の撓みを規制する存在となるために剛性部自体の
強度を殊更高くする必要がなくなる。また、剛性部とバ
ックヨークとの間に、樹脂製部の樹脂が流入する部分で
ある隙間を設けておくと、樹脂製部の成形が容易とな
る。
【0037】さらに、同一方向に同一位相で往復振動す
る複数の可動子を備えたものでは、各可動子の剛性部同
志を互いに連結しておくと、複数の可動子の剛性向上を
相乗的に得ることができる上に、複数の可動子が並ぶ方
向の強度向上も得ることができる。また可動子として、
2つの可動子を設ける場合には、第1の可動子と、この
第1の可動子を囲む枠状の第2の可動子とで構成する
と、第1の可動子と第2の可動子の重心を同一位置付近
におくことができ、可動子の駆動に際して可動子に偶力
が作用しにくくすることができ、可動子の往復振動の安
定化に寄与することになる。
【0038】そして、可動子の動作検出用センサーによ
る被検知部を可動子に設けるにあたっては、第2の可動
子の樹脂製部に被検知部を一体に設けると、被検知部を
別途部品として装着する必要がなくなり、部品数の削減
を図ることができる。殊に、第1の可動子と第2の可動
子との間に懸架されたばね部材から第1の可動子の樹脂
製部によって隔離された部分に被検知部を設ける時に
は、ばね部材の部分から生じた塵埃が被検知部に、つま
りはセンサーの動作に影響を及ぼしにくくなり、安定し
た検知動作を得ることができる。
【0039】第2の可動子における他部材への振動伝達
部を外れたところに被検知部を一体に設ける時には、被
検知部を設けるために厚みを薄くしなくてはならない部
分が振動伝達部の強度低下の原因となってしまうことが
ないものとなる。第1の可動子と第2の可動子の各往復
動の相互規制用のリンクとの係合部を設ける場合には、
各可動子の樹脂製部に係合部を一体に形成すると、この
係合部を別部品として用意する必要がなくなり、部品数
の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を備えた電気かみそりの縦断面図であ
る。
【図2】同上の電気かみそりの横断面図である。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】同上の可動子の斜視図である。
【図5】同上の可動子の剛性部の斜視図である。
【図6】同上の可動子の剛性部の分解斜視図である。
【図7】同上の他の可動子の斜視図である。
【図8】同上の可動子の剛性部の斜視図である。
【図9】同上の可動子の剛性部の分解斜視図である。
【図10】同上の組立途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図11】同上の組立途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図12】同上のブロック回路図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作制御の説明図である。
【符号の説明】
1 固定子 11 コイル 20 永久磁石 21 可動子 22 可動子 25 剛性部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮内 英一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 清水 順治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 山田 富男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 棚橋 正雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−84190(JP,A) 特開 平7−39128(JP,A) 欧州特許出願公開674979(EP,A 1) 欧州特許出願公開349077(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/16

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石からなる固定子と、永久磁石を備
    える可動子と、上記固定子を支持するとともに上記可動
    子を往復動自在に支持するフレームとからなり、電磁石
    への通電制御によって可動子を往復振動させるリニアア
    クチュエータであって、上記可動子は樹脂製部と、固定
    子にエアギャップを介して対向する永久磁石の背後に位
    置するとともに高剛性材料からなる剛性部とで形成され
    、剛性部と永久磁石との間にバックヨークが配されて
    おり、剛性部はその往復振動方向の中央部に固定子と反
    対側に向けて突出する突出部を備えて、この突出部に樹
    脂製部で且つ他部材への振動伝達部が形成されているこ
    とを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 剛性部は非金属高剛性材料からなること
    を特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 剛性部は金属材料からなることを特徴と
    する請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 剛性部は板金で形成されていることを特
    徴とする請求項3記載のリニアアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 剛性部はその往復振動方向の両端部が固
    定子側に屈曲されていることを特徴とする請求項1記載
    のリニアアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 突出部はその厚みが他の部分より厚みが
    大であることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチ
    ュエータ。
  7. 【請求項7】 バックヨークは可動子の往復振動方向両
    端部で剛性部に結合されていることを特徴とする請求項
    1記載のリニアアクチュエータ。
  8. 【請求項8】 剛性部とバックヨークとの間に、樹脂製
    部の樹脂が流入する部分である隙間を設けていることを
    特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  9. 【請求項9】 同一方向に同一位相で往復振動する複数
    の可動子を備えるとともに、各可動子の剛性部同志が互
    いに連結されていることを特徴とする請求項1記載のリ
    ニアアクチュエータ。
  10. 【請求項10】 可動子として、第1の可動子と、この
    第1の可動子を囲む枠 状の第2の可動子とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエー
    タ。
  11. 【請求項11】 第2の可動子の樹脂製部に可動子の動
    作検出用センサーによる被検知部が一体に設けられてい
    ることを特徴とする請求項10記載のリニアアクチュエ
    ータ。
  12. 【請求項12】 被検知部は第1の可動子と第2の可動
    子との間に懸架されたばね部材から第1の可動子の樹脂
    製部によって隔離された部分に設けられていることを特
    徴とする請求項11記載のリニアアクチュエータ。
  13. 【請求項13】 被検知部は第2の可動子における他部
    材への振動伝達部を外れたところに設けられていること
    を特徴とする請求項12記載のリニアアクチュエータ。
  14. 【請求項14】 第1の可動子と第2の可動子の各往復
    動の相互規制用のリンクとの係合部が各可動子の樹脂製
    部に一体に形成されていることを特徴とする請求項10
    記載のリニアアクチュエータ。
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