JP3381404B2 - 自動車の車体フロア構造 - Google Patents

自動車の車体フロア構造

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JP3381404B2
JP3381404B2 JP22047894A JP22047894A JP3381404B2 JP 3381404 B2 JP3381404 B2 JP 3381404B2 JP 22047894 A JP22047894 A JP 22047894A JP 22047894 A JP22047894 A JP 22047894A JP 3381404 B2 JP3381404 B2 JP 3381404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体フロア構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9〜図13は従来の車体フロア構造の
各異なる例を示すもので、図9,10に示す構造にあっ
てはフロアパネル21上に、フロアパネル両側のサイド
シル23上に結合した図外のセンターピラーの立設位置
と前後方向にオフセットした位置で、フロアパネル中央
のフロアトンネル22を中間にしてシルインナ23aと
フロアトンネル22の側壁22aとに亘って断面略コ字
形のサードクロスメンバ24,24を車幅方向に一線上
に揃えて接合配置してある。
【0003】また、フロアトンネル22の内側に沿って
トンネルレインフォース25を接合配置して、フロアト
ンネル22の側壁22aとトンネルレインフォース25
との重合部分にフロアセンター側のシートスライドレー
ル26の後端部をブラケット26aを介してボルト・ナ
ット27により固定するようにしている。
【0004】図11,12に示す構造にあっては、前述
と同様に図外のセンターピラーの立設位置と前後方向に
オフセットした位置で、フロアパネル21の下面にシル
インナ23aとフロアトンネル22の曲折成形基部とに
亘って断面略コ字形のサードクロスメンバ24,24を
車幅方向に一線上に揃えて接合配置すると共に、フロア
パネル21のサードクロスメンバ24を配設した部分に
上側へ向けて凹部21aを膨出成形してサードクロスメ
ンバ配設部分の閉断面積を拡大してある。
【0005】また、フロアパネル21とサードクロスメ
ンバ24とで形成された閉断面内にシートスライドレー
ル(図9参照)の後端部のマウント部材28を接合配置
して、該マウント部材28にシートスライドレールを取
付けるようにしてあると共に、サードクロスメンバ24
の下面に配管類29を収容する受容部30を前後方向に
上側へ向けて凹設し、該受容部30を跨いで受容部30
内に収容した配管類29を保持するホルダー31をボル
ト・ナット32により取付けるようにしてある。
【0006】図13に示す構造は、図外のサードクロス
メンバ(図9又は図11参照)と前後方向にオフセット
した位置で、フロアトンネル22の内側に沿って接合配
置したトンネルレインフォース25の下端部間に跨って
トンネルステイ33をボルト・ナット34により取付
け、該トンネルステイ33によってフロアトンネル22
の拡開変形、所謂口開き変形を防止するようにしてい
る。
【0007】これらの類似構造は、例えば実開昭63−
119485号公報等に示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9,10および図1
1,12に示す従来の構造は、何れもサードクロスメン
バ24を備えてフロアパネル21の面剛性を高めてはい
るが、左右のサードクロスメンバ24,24の連続性が
なく、しかも、これらサードクロスメンバ24,24と
上下方向骨格部材である図外のセンターピラーとの連続
性もないため、車両走行時にフロアパネル21が上下方
向に撓み振動して一般にドラミングと称されている振動
異音が生じ易い傾向にある。
【0009】また、図13に示す構造では、トンネルス
テイ33によって部分的にフロアトンネル22の口開き
変形が抑制されるため、多少ドラミング防止効果は期待
できるが、該トンネルステイ33とサードクロスメンバ
24との連続性がないためドラミング防止を徹底するこ
とはできない。
【0010】しかも、前記何れの従来構造にあっても、
前述のように左右のサードクロスメンバ24,24同
志、およびこれらサードクロスメンバ24,24と図外
のセンターピラーとの連続性がないため、車両の側面衝
突に対して、サードクロスメンバ24,24の梁機能を
十分に発揮させるには、専用の補強部材が必要となって
コスト的におよび重量的に不利となってしまう。
【0011】そこで、本発明は車両の走行時振動による
ドラミングを防止することができると共に、専用の補強
部材を用いることなく側面衝突対策を徹底することがで
きる自動車の車体フロア構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、フ
ロアパネル上に中央のフロアトンネルを中間にして、フ
ロアパネル両側のサイドシルのシルインナとフロアトン
ネルの側壁とに亘って断面略コ字形のサードクロスメン
バを車幅方向に接合配置した構造において、前記サード
クロスメンバをサイドシルに結合したセンターピラーの
立設位置と同一の車幅方向線上に配設し、このフロアパ
ネル面上に接合したサードクロスメンバ配設部分を、該
サードクロスメンバと、フロアパネルに車幅方向に下側
へ向けて凹設した凹部とで閉断面に形成し、かつ、フロ
アパネルに車幅方向に下側へ向けて凹設した凹部を断面
三角形状に形成して、その頂部を平面視してフロアトン
ネル側からサイドシル側へ向けて後斜方向に傾斜して形
すると共に、フロアパネルの下面にフロアトンネルを
跨いで前記サードクロスメンバと同一の車幅方向線上に
トンネルステイを結合してある。
【0013】
【0014】請求項にあっては、請求項1に記載の
ロアパネル面上に接合したサードクロスメンバの上壁を
後ろ下がりに傾斜成形してある。
【0015】
【0016】請求項にあっては、請求項1,2に記載
フロアパネルに車幅方向に下側へ向けて凹設して形成
した凹部の下面に、前後方向に上側へ向けて配管類の受
容部を凹設してある一方、トンネルステイに該受容部に
収容した配管類を保持するホルダー部を延設してある。
【0017】請求項にあっては、請求項1〜3に記載
フロアパネルにフロアトンネルを跨いで結合したトン
ネルステイのフロアパネルとの結合位置を、サードクロ
スメンバ上のシートスライドレール取付位置と略同一の
前後方向線上に設定してある。
【0018】請求項にあっては、請求項1〜4に記載
フロアトンネルの側壁に側方へ向けて膨出する棚部を
形成して、該棚部上にサードクロスメンバの上壁を重合
して接合する一方、トンネルステイに前棚部の下面に
重合する折曲部を形成して、これらサードクロスメンバ
の上壁と棚部および折曲部との重合部分にシートスライ
ドレールを取付けてある。
【0019】
【作用】請求項1によれば、左右のサードクロスメンバ
がトンネルステイを介して連続し、しかも、これらサー
ドクロスメンバがセンターピラーと車幅方向で一線上に
揃って連続するため、これらサードクロスメンバ、トン
ネルステイ、センターピラーが車幅方向で略一体となっ
てトンネルステイによるフロアトンネルの口開き防止機
能と、サードクロスメンバの梁機能を十分に発揮させる
ことができて、フロアパネルの面剛性を著しく高めら
れ、車両の走行時振動によるフロアパネルのドラミング
を確実に防止することができる。
【0020】また、このようにセンターピラーと左右の
サードクロスメンバおよびトンネルステイが車幅方向で
一線上に揃って連続して、サードクロスメンバの梁機能
を十分に発揮させることができるため、車両の側面衝突
時にこれらサードクロスメンバおよびトンネルステイが
衝突荷重に十分に対抗し、該衝突荷重を他側のサイドシ
ルへは勿論、センターピラーへ直線的に伝達させて車体
骨格部材への荷重の分散負担が良好に行われ、フロアパ
ネルの変形を小さく抑えて車室の居住空間を確保させる
ことができる。
【0021】更に、サードクロスメンバとフロアパネル
とで形成される閉断面の面積を、該フロアパネルに凹設
した凹部によって拡大できるため、サードクロスメンバ
の梁剛性が高められると共に、該凹部の形成によりフロ
アパネルの面剛性が高められてドラミング防止および側
面衝突対策を徹底することができる。そして更に、車両
走行時にフロアパネル下面に沿って流れる空気流を、フ
ロアパネル下面に車幅方向に突出した凹部の頂部の傾斜
に沿ってフロア側部へ後斜方向に偏向して整流ガイドで
き、フロアパネル下面の空力特性を向上することができ
る。
【0022】請求項によれば、サードクロスメンバの
上壁が後ろ下がりに傾斜成形されているから、後席乗員
はこの傾斜したサードクロスメンバの上壁に足をスムー
ズに乗せることができて、該サードクロスメンバをフッ
トレストとして有効利用することができ、サードクロス
メンバが邪魔な存在となることがなく後席乗員の足元周
りの居住性を著しく高めることができる。
【0023】
【0024】請求項によれば、配管類をフロアパネル
の凹部形成部分でも受容部に収容してフロアパネル下面
に沿って配設でき、配管類が前記凹部形成部分で下方に
突出して路面干渉するのを回避することができると共に
トンネルステイのホルダー部によって該配管類を保持で
きるため、クランプ個数を削減してコストダウンを図る
ことができる。
【0025】請求項によれば、トンネルステイのフロ
アパネルとの結合位置がサードクロスメンバ上のシート
スライド取付位置と略同一の前後方向線上に設定されて
いるから、該シートスライドレールの取付け剛性を高め
られてシートの支持安定性を向上することができる。
【0026】請求項によれば、シートスライドシール
はサードクロスメンバの上壁と、フロアトンネル側壁の
棚部と、トンネルステイの折曲部との重合部分に取付け
られるため、該シートスライドレールの取付け剛性を高
められてシートの支持安定性を向上することができる。
【0027】また、フロアトンネル側壁に側方へ向けて
膨出する棚部を形成してあるため、フロアパネルのプレ
ス成形時にフロアトンネルを深絞りする場合に、該棚部
で多段絞りとすることができてフロアトンネル成形基部
に深絞り成形によるしわや亀裂が生じることがなく、品
質感および製造歩留りを向上することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0029】図1〜7において、1は中央部にフロアト
ンネル2を上側に向けて膨出成形したフロアパネルで、
その両側端はフロア側部の車体前後方向骨格部材である
サイドシル3のシルインナ3aに接合してある。
【0030】4はフロアパネル1上に中央のフロアトン
ネル2を中間にして、前記シルインナ3aとフロアトン
ネル2の側壁2aとに亘って車幅方向に接合配置したサ
ードクロスメンバで、該サードクロスメンバ4は断面略
コ字形に形成してあって、その前後側壁4bの縁部、お
よび左右両側端の縁部に曲折成形したフランジ4cをフ
ロアパネル1,フロアトンネル2の側壁2a、およびシ
ルインナ3aに重合して、スポット溶接により接合して
ある。
【0031】前記サードクロスメンバ4は、サイドシル
3上に結合した車体上下方向骨格部材であるセンターピ
ラー5の立設位置と同一の車幅方向線上に接合配置して
あり、本実施例ではフロアパネル1に前記サードクロス
メンバ4の配設部分を車幅方向に下側へ向けて凹部6を
凹設して、サードクロスメンバ4とフロアパネル1とで
形成される閉断面の面積を拡大してある。
【0032】また、サードクロスメンバ4の上壁4aは
図2〜4に示すように後ろ下がりに傾斜成形して、該上
壁4aを後席乗員がフットレストとして有効利用できる
ようにしてある。
【0033】前記フロアパネル1の凹部6は図2〜5に
示すように断面三角形状に形成してあり、かつ、該凹部
6の頂部6aは平面視してフロアトンネル2側からサイ
ドシル3側へ向けて後斜方向に傾斜して形成してある。
【0034】7はフロアパネル1の下面にフロアトンネ
ル2を跨いで結合したプレート状のトンネルステイで、
該トンネルステイ7は前記サードクロスメンバ4,4と
同一の車幅線上に配設してある。
【0035】トンネルステイ7の両端部はフロアパネル
1の凹部6と同一の断面形状に形成してあり、該端部を
凹部6の下面に外嵌して前後縁を、後述するボルト1
5,ナット14によりフロアパネル1に締結固定してあ
る。
【0036】フロアパネル1の一方の凹部6の下面に
は、前後方向に上側へ向けて受容部8を凹設してあり、
フロアパネル1の下面に前後方向に配設される配管類9
をこの受容部8に収容して、凹部6の形成部分でも配管
類9が下方に突出することなくフロアパネル1の下面に
沿って配設できるようにしてある。
【0037】前記配管類9はフロアパネル1の下面に図
外のクランプで複数ケ所が固定されるが、本実施例では
前記トンネルステイ7の一端部に受容部8の下方に延び
るホルダー部7aを平板状に延設し、このホルダー部7
aで受容部8に収容された配管類9を保持している。
【0038】また、フロアパネル1には前記凹部6と交
叉して下方に突出する補強用のビード10を前後方向に
形成してあり、配管類9をこのビード10のフロアセン
ター側の側部に沿って配設し、該ビード10をプロテク
タとして有効利用して配管類9を路面干渉等から保護で
きるようにしている。
【0039】11はフロントシート12のシートスライ
ドレールで、このシートスライドレール11はフロアパ
ネル1上にフロアトンネル2を跨いで車幅方向に接合配
置した断面略L字形のセカンドクロスメンバ13と、前
記サードクロスメンバ4とに跨って載置し、セカンドク
ロスメンバ13およびサードクロスメンバ4の上壁4a
に接合したナット16,16にボルト17,17を螺合
して取付けてある。
【0040】ここで、前記トンネルステイ7はその前後
縁部をサードクロスメンバ4の前後壁4bのフランジ4
cに接合配置したナット14に、ボルト15をフロアパ
ネル1を貫通させて挿入、螺合して締結固定するが、こ
のボルト15,ナット14による結合点をフロアセンタ
ー側のシートスライドレール11の前記サードクロスメ
ンバ4上のボルト17,ナット16による結合点と同一
の前後方向線上に揃えて設定してある。
【0041】図1,6中、18はフロアトンネル2の上
壁4bから側壁4aの上側部に亘って接合配置したトン
ネルレインフォースを示す。
【0042】以上の実施例構造によれば、フロアトンネ
ル2の両側のフロアパネル1上に接合配置した左右のサ
ードクロスメンバ4,4は、トンネルステイ7を介して
連続し、しかも、これらサードクロスメンバ4,4がセ
ンターピラー5,5車幅方向で略一体となってトンネ
ルステイ7によるフロアトンネル2の口開き防止機能
と、サードクロスメンバ4,4の梁機能とを十分に発揮
させることができて、フロアパネル1の面剛性を著しく
高められ、車両の走行時振動によるフロアパネル1のド
ラミングを確実に防止することができる。
【0043】また、前述のようにセンターピラー5,5
と左右のサードクロスメンバ4,4及びトンネルステイ
7が車幅方向で一線上に揃って連続して、サードクロス
メンバ4,4の梁機能を十分に発揮させることができる
ため、車両の側面衝突時にこれらサードクロスメンバ
4,4およびトンネルステイ7が衝突荷重に十分に対抗
し、該衝突荷重を他側のサイドシル3へは勿論、センタ
ーピラー5へ直線的に伝達させて車体骨格部材への荷重
の分散負担が良好に行われ、以て、フロアパネル1の変
形を小さく抑えて居住空間を確保させることができる。
【0044】特に、本実施例ではフロアパネル1のサー
ドクロスメンバ4,4を配設した部分を車幅方向に延び
る断面三角形状の凹部6として形成して、サードクロス
メンバ4,4とフロアパネル1とで形成する閉断面の面
積を拡大してあるため、サードクロスメンバ4,4の梁
剛性が高められると共に、該凹部6の形成によりフロア
パネル1の面剛性が高められてドラミング防止および側
面衝突対策を徹底することができる。
【0045】また、このフロアパネル1に形成した断面
三角形状の凹部6は、その頂部6aをフロアトンネル2
側からサイドシル3側へ向けて、平面視して後斜方向に
傾斜して形成してあるから、車両走行時にフロアパネル
1の下面に沿って車両前方から流れる空気流、所謂床下
流れを図5の矢印aで示すようにこの頂部6aの傾斜に
沿ってフロア側部へ後斜方向に偏向して整流ガイドで
き、フロアパネル下面の空力特性を向上することができ
る。
【0046】一方、前記サードクロスメンバ4の上壁4
aは後ろ下がりに傾斜成形してあるから、後席乗員はこ
の上壁4aに足をスムーズに乗せることができて、該サ
ードクロスメンバ4をフットレストとして有効利用する
ことができ、サードクロスメンバ4が邪魔な存在となる
ことがなく後席乗員の足元周りの居住性を著しく高める
ことができる。
【0047】また、フロアパネル1の下面に前後方向に
配設した配管類9は、断面三角形状の凹部6の形成部分
でも受容部8に収容してフロアパネル1の下面に沿って
配設でき、配管類9が凹部6の形成部分で下方へ突出し
て路面干渉するのを回避することができると共に、トン
ネルステイ7のホルダー部で該受容部8に収容した配管
類9を保持できるため、クランプ個数を削減してコスト
ダウンを図ることができる。
【0048】とりわけ、本実施例のようにフロアパネル
1に下方へ突出する補強用のビード10を前後方向に形
成して、このビード10の側部に沿って配管類9を配設
すれば、該ビード10がプロテクタとして機能して配管
類9を路面干渉等から保護することができる。
【0049】更に、トンネルステイ7のフロアパネル1
とのボルト15,ナット14による結合位置を、フロア
センター側のシートスライドレール11のサードクロス
メンバ4上へのボルト17,ナット16による結合位置
と同一の前後方向線上に設定してあるから、該シートス
ライドレール11の取付け剛性を高められてシート12
の支持安定性を向上することができる。
【0050】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
フロアトンネル2の側壁2aに側方へ向けて膨出する棚
部2cを形成してあって、この棚部2c上にサードクロ
スメンバ4の上壁4aの端部を重合配置してある一方、
トンネルステイ7にこの棚部2cの下面形状に沿う曲折
部7bを形成して、該曲折部7bを棚部2cの下面に重
合し、これら棚部2cとサードクロスメンバ4の上壁4
aおよびトンネルステイ7の曲折部7bとの重合部分
に、フロアセンター側のシートロスライドレール11を
ボルト17,ナット16により締結固定してある。
【0051】従って、この実施例の場合も前記3部材の
重合部分でシートスライドレール11をボルト17,ナ
ット16によって共締め固定してあるから、該シートス
ライドレール11の取付け剛性を高められてシート12
の支持安定性を向上することができる。
【0052】また、フロアトンネル2の側壁2aに棚部
2cを側方へ向けて膨出成形してあるため、フロアパネ
ル1のプレス成形時にフロアトンネル2を深絞りする場
合に、棚部2cで多段絞りとすることができてフロアト
ンネル2の成形基部に深絞り成形によるしわや亀裂が生
じるのを回避でき、品質感および製造歩留りを向上する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0054】(1) 左右のサードクロスメンバがトンネル
ステイを介して連続し、しかも、これら左右のサードク
ロスメンバがセンターピラーと車幅方向で一線上に揃っ
て連続するため、これらサードクロスメンバ,トンネル
ステイ,センターピラーが車幅方向で略一体となってト
ンネルステイによるフロアトンネルの口開き防止機能
と、サードクロスメンバの梁機能とを十分に発揮させる
ことができ、以て、フロアパネルの面剛性を著しく高め
て車両の走行時振動によるドラミングを確実に防止する
ことができて品質感および信頼性を一段と向上すること
ができる。
【0055】(2) また、センターピラーと左右のサード
クロスメンバおよびトンネルステイが車幅方向で一線上
に揃って連続して、サードクロスメンバの梁機能を十分
に発揮させることができるから、車両の側面衝突時にこ
れらサードクロスメンバおよびトンネルステイが衝突荷
重に十分に対抗して、該衝突荷重を他側のサイドジルへ
は勿論、センターピラーへ直線的に伝達させて車体骨格
部材への荷重の分散負担が良好に行われ、フロアパネル
の変形を小さく抑えて車室の居住空間を確保させること
ができて安全性を高めることができる。
【0056】(3) サードクロスメンバとフロアパネルと
で形成される閉断面の面積を、該フロアパネルに凹設し
た凹部で拡大することにより、サードクロスメンバの梁
剛性を高められると共に、該凹部の形成によりフロアパ
ネルの面剛性が高められるから、ドラミング防止と側面
衝突対策とを徹底することができる。
【0057】(4) サードクロスメンバの上壁を後ろ下が
りに傾斜成形することにより、後席乗員はこの上壁に足
をスムーズに乗せることができて、該サードクロスメン
バをフットレストとして有効利用でき、サードクロスメ
ンバが邪魔な存在となることがなく後席乗員の足元周り
の居住性を著しく高めることができる。
【0058】(5) フロアパネルに設けられる凹部を断面
三角形状に形成して、その頂部をフロアトンネル側から
サイドシル側へ向けて、平面視して後斜方向に傾斜成形
することにより、車両走行時の空気流の床下流れをこの
頂部の傾斜に沿ってフロア側部へ後斜方向へ偏向して整
流ガイドでき、フロアパネル下面の空力特性を向上する
ことができて走行性能および燃費を向上することができ
る。
【0059】(6) フロアパネルに設けた凹部の下面にフ
ロアパネル下面に配設した配管類の受容部を凹設し、ト
ンネルステイにこの受容部に収容した配管類を保持する
ホルダー部を形成することにより、前記凹部の形成部分
でも配管類を下方へ突出することなくフロアパネル下面
に沿って配設できて、配管類が路面干渉するのを回避で
きると共に、配管類を固定するクランプ個数を削減して
コストダウンを図ることができる。
【0060】(7) トンネルステイのフロアパネルとの結
合位置を、サードクロスメンバ上のシートスライドレー
ルの結合位置と略同一の前後方向線上に設定すれば、強
度の高いトンネルステイ結合位置でシートスライドレー
ルを取付けることができるから、該シートスライドレー
ルの取付け剛性を高められてシートの支持安定性を向上
することができる。
【0061】(8) フロアトンネルの側壁に側方へ膨出す
る棚部を形成して、該棚部上にサードクロスメンバの上
壁端部を重合配置すると共に、トンネルステイに棚部下
面に重合する曲折部を形成して、シートスライドレール
をこれら棚部とサードクロスメンバの上壁およびトンネ
ルステイの曲折部の3部材の重合部分に結合して取付け
ることにより、該シートスライドレールの取付け剛性を
高められてシートの支持安定性を向上することができ
る。
【0062】(9) また、フロアトンネルの側壁に側方へ
膨出する棚部を形成することにより、フロアパネルのプ
レス成形時にフロアトンネルを深絞りする場合に、該棚
部で多段絞りとすることができるからフロアトンネルの
成形基部にしわや亀裂が生じるのを回避できて、品質感
および製造歩留りを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面説明図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図。
【図5】フロアパネルの凹部形成部分の平面図。
【図6】同実施例の分解斜視図。
【図7】シートスライドレールの取付状態を示す断面説
明図。
【図8】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図9】従来の構造の第1例を示す断面図。
【図10】図9のD−D線に沿う断面図。
【図11】従来の構造の第2例を示す断面図。
【図12】図11のE−E線に沿う断面図。
【図13】従来の構造の第3例を示す断面図。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 フロアトンネル 2a フロアトンネルの側壁 3 サイドシル 3a シルインナ 4 サードクロスメンバ 5 センターピラー 7 トンネルステイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−28790(JP,U) 実開 平5−54159(JP,U) 実開 昭57−135452(JP,U) 実開 平1−126884(JP,U) 実開 昭63−122179(JP,U) 実開 昭63−114883(JP,U) 実開 平3−25382(JP,U) 実開 昭50−13612(JP,U) 実開 平1−109486(JP,U) 実開 平2−148875(JP,U) 実開 昭63−119485(JP,U) 実公 昭59−8941(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネル上に中央のフロアトンネル
    を中間にして、フロアパネル両側のサイドシルのシルイ
    ンナとフロアトンネルの側壁とに亘って断面略コ字形の
    サードクロスメンバを車幅方向に接合配置した構造にお
    いて、前記サードクロスメンバをサイドシルに結合した
    センターピラーの立設位置と同一の車幅方向線上に配設
    し、このサードクロスメンバ配設部分を、該サードクロ
    スメンバと、フロアパネルに車幅方向に下側へ向けて凹
    設した凹部とで閉断面に形成し、かつ、該フロアパネル
    の凹部を断面三角形状に形成して、その頂部を平面視し
    てフロアトンネル側からサイドシル側へ向けて後斜方向
    に傾斜して形成すると共に、フロアパネルの下面にフロ
    アトンネルを跨いで前記サードクロスメンバと同一の車
    幅方向線上にトンネルステイを結合したことを特徴とす
    る自動車の車体フロア構造。
  2. 【請求項2】 サードクロスメンバの上壁を後ろ下がり
    に傾斜成形したことを特徴とする請求項記載の自動車
    の車体フロア構造。
  3. 【請求項3】 フロアパネルの凹部の下面には、前後方
    向に上側へ向けて配管類の受容部を凹設してある一方、
    トンネルステイに該受容部に収容した配管類を保持する
    ホルダー部を延設したことを特徴とする請求項1,2
    記載の自動車の車体フロア構造。
  4. 【請求項4】 トンネルステイのフロアパネルとの結合
    位置を、サードクロスメンバ上のシートスライドレール
    取付位置と略同一の前後方向線上に設定したことを特徴
    とする請求項1〜の何れかに記載の自動車の車体フロ
    ア構造。
  5. 【請求項5】 フロアトンネルの側壁に側方へ向けて膨
    出する棚部を形成して、該棚部上にサードクロスメンバ
    の上壁を重合して接合する一方、トンネルステイに前記
    棚部の下面に重合する折曲部を形成して、これらサード
    クロスメンバの上壁と棚部および折曲部との重合部分に
    シートスライドレールを取付けたことを特徴とする請求
    項1〜の何れかに記載の自動車の車体フロア構造。
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