JP3380600B2 - 建物の鉄骨構造 - Google Patents

建物の鉄骨構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、店舗やその他の建物
の鉄骨構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗等の建物において、その鉄骨
構造体は、図4に柱伏図を示すように各柱51に1本の
H形鋼等の太い形鋼を使用し、梁と剛接合して全体をラ
ーメン構造としている。外壁52は柱51の外側に設
け、内壁53は柱51を隠すために、柱51の屋内側に
設ける場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように外
壁52に沿う柱51を太い形鋼とし、内壁53で柱51
を隠すようにすると、内外壁53,52間の間隔Dが広
くなり、建物外周部のデッドスペースが大きくなる。そ
のため、建築面積の割合にして室内空間として利用でき
る有効な床面積が小さくなるという問題点がある。ま
た、各柱51に上記のような太い重量物の形鋼を使用す
ると、その形鋼に各種の接合孔や仕口形成等の予備加工
を工場で行う場合に、生産ラインが大型化するという問
題点がある。さらに、柱51に太い形鋼を使用すると、
現場の建方時に大型の重機が必要になり、狭小地等の大
型重機が使用できない敷地条件の場合に構築が難しくな
るという問題点がある。
【0004】この発明の目的は、建物の外周部の面積を
有効に活用でき、かつ生産ラインの簡易化や建方重機の
小型化も図り得る建物の鉄骨構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の建物の鉄骨構
造は、建物の外周部に設けられる外柱のうち、建物角部
の外柱を除く各柱を、複数本の単位柱が壁面方向に並ぶ
組合せ柱とする。また、建物の内部の各中柱を複数本の
単位柱が箱形に並ぶ組合せ柱とし、隣合う柱の各単位柱
間に組合せ梁の各単位梁を接合する。柱と梁の接合に関
しては、建物角部の外柱と各方向の梁との接合を各々ピ
ン接合とし、残りの各外柱および中柱と梁との接合を剛
接合としても良い。
【0006】
【作用】この構成によると、建物外周部の外柱を組合せ
柱としたため、外柱を構成する各単位柱が細いもので済
む。しかも、この組合せ柱は壁面方向に沿う平面的なも
のであるため、外柱を隠して内壁を設ける場合でも、外
壁と内壁との間の間隔を狭くすることができる。そのた
め、内外壁間に生じるデッドスペースを小さくでき、建
物外周部の面積を室内の床面積として有効に活用するこ
とができる。また、中柱も組合せ柱とし、隣合う柱の各
単位柱間を組合せ梁の各単位梁で接合するため、柱・梁
の接合も行い易く、かつ鉄骨材の全てが肉厚の薄い形鋼
や鋼板等で済む。したがって、生産ラインが簡易なもの
で済むと共に、建方用の重機も小型のもので済む。
【0007】建物角部の外柱と梁との接合をピン接合と
し、残りの各柱と梁との接合を剛接合とした場合は、建
物角部の外柱が鉛直力のみを負担することになり、角部
外柱の全体が、例えば他の各組合せ柱における1本の単
位柱程度の細いもので済む。このため、外柱を隠して内
壁を設ける場合に、建物外周部の面積のより有効な活用
が図れる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図1(A)は1階建て鉄骨造建物の一部
の柱伏図を示す。この鉄骨構造では、建物の外周部に設
けられる外柱1〜3のうち、建物角部の外柱3を除く各
外柱1,2を、各々2本の単位柱1a,1a,2a,2
aが壁面方向に並ぶ組合せ柱としてある。建物角部の外
柱3は1本の形鋼からなり、例えば前記単位柱1a,2
aに使用された形鋼と同じものが使用される。建物内部
の各中柱4は、4本の単位柱4aが箱形に並ぶ組合せ柱
としてある。
【0009】具体的には、外柱1は、図2に示すように
単位柱1a,1a間にラチス材5を接合したラチス柱で
構成し、図1の単位柱2も同様なラチス柱としてある。
中柱4は、図3に示すように箱形に並んだ4本の単位柱
4aのうち、隣合う単位柱4a間にラチス材6を接合し
たラチス柱としてある。前記各単位柱1a,2a,4a
には、例えば板厚が4mm以下の軽角形鋼または軽C形鋼
等を使用し、ラチス材5,6には軽C形鋼や丸鋼等を使
用している。各組合せ柱1,2,4における隣合う単位
柱1a,1a間、2a,2a間、および4a,4a間の
上下端は、各々柱端部接合材10で接合してある。
【0010】隣合う外柱1〜3の上端間および下部間
は、図2に示すように梁7を掛け渡して接合してある。
この梁7は、軽形鋼からなる単位梁(上限材および下弦
材)7a,7a間にラチス材8を接合したラチス梁とし
てある。各単位梁7aの端部は、各々単位柱1a,2a
に溶接またはボルトよって接合される。図1の外柱1,
2と中柱4を接合する梁9は、単位梁9aを4本箱形に
並べた組合せ梁とし、例えば図3の中柱4と同様な構成
のラチス梁としてある。なお、この梁9は、左右に並ん
だ2本の単位梁9aのみで構成しても良い。また、左右
の単位梁92,92間につなぎ材15を設ける場合もあ
る。
【0011】図1(B)は、この鉄骨構造の外柱1,3
と梁7との接合関係を示す構造モデルである。各外柱1
と梁7との節点aは剛接合とし、両端の外柱3と梁7と
の節点bはピン接合としてある。また、各外柱1,3の
支点c,dは、いずれもピン支点としてある。図1
(A)の外柱2,3と梁7との接合および支点構造も、
図1(B)と同様な構造としてある。中柱4と縦横の梁
9との各節点は剛接合とし、中柱4の支点もピン支点と
してある。なお、角部の外柱3を除く各柱1,2,4の
支点は固定支点としても良い。図1(A)において、建
物の外壁11は外柱1〜3の屋外側に設け、内壁12は
各外柱1〜3の屋内側に設けて各外柱1〜3を隠してい
る。
【0012】この構成によると、建物外周部の外柱1,
2を組合せ柱としたため、外柱1,2を構成する各単位
柱1a,2aが細いもので済む。しかも、この組合せ柱
1,2は壁面方向に沿う平面的なものであるため、図1
のように外柱1,2を隠して内壁12を設ける場合で
も、外壁11と内壁12との間の間隔Bを狭くすること
ができる。そのため、内外壁12,11間に生じるデッ
ドスペースを小さくでき、建物外周部の面積を室内の床
面積として有効に活用することができる。店舗等では、
このように外柱1〜3の内側で内壁12を設ける場合が
多いが、このような場合に内部空間の有効率が飛躍的に
高められて効果的である。
【0013】また、中柱4も組合せ柱とし、隣合う柱1
〜4の各単位柱1a,2a,4a間を組合せ梁7,9の
各単位梁7a,9aで接合するため、柱・梁の接合も行
い易く、かつ鉄骨材の全てが肉厚の薄い形鋼や鋼板等で
済む。例えば、各単位柱1a,2a,4aおよび単位梁
7a,9aを、全て4mm厚以下の薄肉鋼板から成形した
軽形鋼としても、必要な荷重を負担することができる。
場合によっては、中柱4の基礎(図示せず)の立ち上が
りを伸ばすことにより、上部躯体への影響を軽減させて
より薄肉材で対応させることもできる。これらのため、
生産ラインが簡易なもので済むと共に、建方用の重機も
小型のもので済み、狭小地でも簡易に建方が行えるよう
になる。
【0014】さらに、この実施例では、建物角部の外柱
3と梁7との接合をピン接合とし、残りの各柱1,2,
4と梁7,9との接合を剛接合としたため、建物角部の
外柱3が鉛直力のみを負担することになり、角部外柱3
の全体に、例えば他の各組合せ柱1,2,4における1
本の単位柱1a,2a,4aと同じ程度の細い形鋼が使
用できる。このため、外柱1〜3を隠して内壁12を設
ける場合に、建物外周部の面積のより有効な活用が図れ
る。
【0015】なお、前記各実施例では外柱1,2を各々
2本の単位柱1a,2aで構成されるものとしたが、こ
れら外柱1,2を3本以上の単位柱1a,2aが平面的
に並んだものとしても良い。その場合、中柱4の単位柱
4aの本数も外柱1,2の単位柱1a,2aの並び本数
に応じて増やす。
【0016】
【発明の効果】この発明の建物の鉄骨構造は、建物外周
部に設けられる外柱を、複数本の単位柱が壁面方向に並
ぶ組合せ柱としたため、外柱を隠して内壁を設ける場合
でも、内外壁間に生じるデッドスペースを小さくでき、
建物外周部の面積を有効に活用することができる。ま
た、中柱も組合せ柱とし、梁にも組合せ梁を使用するた
め、柱・梁の接合も行い易く、かつ鉄骨材の全てが肉厚
の薄い形鋼や鋼板等で済んで、生産ラインを簡易なもの
にできると共に、建方用重機にも小型のものが使用でき
る。
【0017】請求項2の発明の場合は、建物角部の外柱
と梁との接合をピン接合とし、残りの各柱と梁との接合
を剛接合としたため、角部外柱が細いもので済み、外柱
を隠して内壁を設ける場合に、建物外周部の面積のより
有効な活用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる建物の一
部を示す柱伏図、(B)はその建物の構造モデル図であ
る。
【図2】同建物の外柱と梁との接合部を示す側面図であ
る。
【図3】同建物の中柱の部分斜視図である。
【図4】従来の建物の一部を示す柱伏図である。
【符号の説明】
1,2…外柱、1a,2a…単位柱、3…角部の外柱、
4…中柱、4a…単位柱、7…梁、7a…単位梁、9…
梁、9a…単位梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/18 - 1/24 E04C 3/30 - 3/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外周部に設けられる外柱のうち、
    建物角部の外柱を除く各柱を、複数本の単位柱が壁面方
    向に並ぶ組合せ柱とし、建物の内部の各中柱を複数本の
    単位柱が箱形に並ぶ組合せ柱とし、隣合う柱の各単位柱
    間に組合せ梁の各単位梁を接合した建物の鉄骨構造。
  2. 【請求項2】 建物角部の外柱と各方向の梁との接合を
    各々ピン接合とし、残りの各外柱および中柱と梁との接
    合を剛接合とした請求項1記載の建物の鉄骨構造。
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