JP3380459B2 - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP3380459B2
JP3380459B2 JP03817098A JP3817098A JP3380459B2 JP 3380459 B2 JP3380459 B2 JP 3380459B2 JP 03817098 A JP03817098 A JP 03817098A JP 3817098 A JP3817098 A JP 3817098A JP 3380459 B2 JP3380459 B2 JP 3380459B2
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充 樋口
一浩 山中
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡装置、特
に従来の画素混合読出し方式で動画を形成すると共に、
撮像素子に蓄積された全画素を読み出して静止画を形成
する電子内視鏡装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】電子内視鏡装置では、固体撮像素子とし
て例えばCCD(Charge Coupled Device)が用いられ
ており、このCCDにおいては光電変換素子により画素
単位で蓄積される電荷を読み出すことにより、画像信号
(ビデオ信号)が得られるように構成される。そして、
例えば同時式の電子内視鏡装置では、上記CCDの上面
に、画素単位で色フィルタが配置され、これによってカ
ラー画像が得られる。 【0003】図7には、上記の色フィルタの配列状態が
示されており、図示されるように、CCD1の撮像面に
は、例えば偶数ラインにMg(マゼンタ)、Cy(シア
ン)の画素、奇数ラインにG(グリーン)、Ye(イエ
ロー)の画素が配列される。このCCD1では、これら
の色フィルタを介して画素単位の蓄積電荷(画素信号)
が得られる。 【0004】そして、従来の色差線順次混合読出し方式
によれば、上下ラインの画素の蓄積電荷が加算混合され
て読み出される。例えば、1回目の露光時に0ラインと
1ラインの混合信号、2ラインと3ラインの混合信号、
…というような奇数(Odd)フィールドのビデオ信号
が読み出され、2回目の露光時に1ラインと2ラインの
混合信号、3ラインと4ラインの混合信号、…というよ
うな偶数(Even)フィールドのビデオ信号が読み出
される。従って、CCD1の2ラインの混合信号がフィ
ールド画像の1ラインの信号となり、1回の露光で奇数
又は偶数の1フィールドのデータが得られることにな
る。 【0005】図8には、上記CCD1から読み出される
信号の動作が示されており、電子内視鏡装置では、図
(A)に示されるように、1/60秒(垂直同期期間)
毎のO(Odd)/E(Even)信号(フィールド信
号)に基づいて奇数フィールドと偶数フィールドを形成
している。このため、図(B)に示されるように、上記
1/60秒の期間中の電子シャッタの蓄積(露光)時間
Tにより信号蓄積が行われ、次の1/60秒の期間で蓄
積混合信号の読出しが行われる。この結果、図(C)に
示されるように、奇数(Odd)フィールド信号、偶数
(Even)フィールド信号が得られることになり、例
えばn−1番目の奇数フィールド信号は、図7の左側に
示した(0+1)ライン,(2+3)ライン,(4+
5)ライン…の混合信号となり、n番目の偶数フィール
ド信号は、図7の右側に示した(1+2)ライン,(3
+4)ライン…の混合信号となる。 【0006】そして、これらの奇数フィールド信号と偶
数フィールド信号は、インターレース走査されて1フレ
ームの画像として形成され、この画像がモニタ上に動画
として表示される。また、内視鏡装置では、操作部にフ
リーズスイッチが配置されており、このフリーズスイッ
チが押されたときには、そのときの静止画が形成、表示
される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
時式の電子内視鏡装置においては、上記図8(C)で示
されるように、1フレーム画像を形成するための奇数フ
ィールド画像と偶数フィールド画像との間に、1/60
秒の時間のずれがあり、この間に内視鏡自体のブレや被
観察体の動き等があると、静止画を表示する場合は画質
(解像度、色ずれ等)が低下するという問題があった。
即ち、動画の場合は、上述したCCD1における混合読
み出し方式により、逆に被写体の動き等を忠実に再現す
る方がよいことが多いが、静止画の場合は解像度が低下
してしまう。 【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、1回の露光により撮像素子で得ら
れた全画素を読み出して高画質の静止画を形成し、動画
については動きを忠実に再現することができ、また動画
から静止画への切替え時に不完全な画像が表示された
り、画面にブレが生じたりすることを防止する電子内視
鏡装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、撮像素子に蓄積された画素を上下ライン
(水平ライン)間で混合して出力し、動画を形成する撮
像素子出力時画素混合読出し方式と、1回の露光で上記
撮像素子に蓄積された全画素の信号を遮光手段で設定さ
れた遮光期間を利用して読み出し、静止画を形成する全
画素読出し方式を備えた電子内視鏡装置であって、少な
くとも上記動画データを記憶するメモリと、上記全画素
読出し方式の選択時に上記撮像素子から読み出した静止
画用データを動画用のデータとして上記メモリに書き込
まないように書込み禁止期間を設定すると共に、当該メ
モリに既に書き込まれている奇数フィールド又は偶数フ
ィールドのいずれか一方のデータを上記書込み禁止期間
のフレームデータとして連続して読み出す制御手段と、
を備えたことを特徴とする。詳細な構成としては、例え
ば1回の露光により上記撮像素子に蓄積された全画素信
号につき、最初に奇数又は偶数のいずれかのラインの画
像信号を読み出し、次に残りのラインの画像信号を読み
出すように制御する撮像素子駆動回路と、上記全画素読
出し方式の実行時に、撮像素子から得られた上記奇数ラ
インの画像信号及び上記偶数ラインの画像信号を記憶す
る前段(静止画データ用)メモリと、上記全画素読出し
方式の実行時に、上記前段モリ内に先に記憶された所定
ラインの画像信号と他のラインの画像信号との位相を調
整するための位相調整メモリと、上記の各メモリから読
み出された同一露光時の上記奇数ラインと上記偶数ライ
ンの画素信号を混合して静止画信号を形成する混合回路
と、上記撮像素子から出力された画素混合読出し方式の
動画信号と上記混合回路から出力された静止画信号をフ
リーズスイッチの動作に基づいて切り替える画像切替え
回路と、この画像切替え回路から出力される動画データ
及び静止画データを記憶する後段メモリと、この後段メ
モリにおいて、静止画用データを動画用として書き込み
ことを禁止すると共に、このデータの代りに、既に書き
込まれている奇数又は偶数のフィールドデータのいずれ
か一方を連続して読み出す制御手段と、を含んでなるこ
とを特徴とする。 【0010】上記の構成によれば、フリーズスイッチが
押されたとき、全画素読出し方式が選択され、これによ
って静止画が形成される。例えば、所定(1番目とす
る)の1/60秒の期間(垂直同期期間)内での露光
(露光時間は任意)により蓄積された電荷は、2番目の
期間(1/60秒)で撮像素子(CCD)の奇数ライン
が読み出されて(転送ラインから読み出す)所定のメモ
リに記憶され、3番目(次の露光時)の期間で残りの偶
数ラインが読み出され、これも所定メモリに記憶され
る。そして、この偶数ラインを読み出せるようにするた
めに、上記2番目の期間の光源光が遮光手段により遮蔽
される。 【0011】即ち、上記奇数ラインの蓄積電荷を順次読
み出す2番目の期間に、従来のように次の露光の電荷が
蓄積されると、残りの偶数ラインの読出しができない。
そのため、本発明では、2番目の期間内での光出力をな
くして、3番目の期間で偶数ラインの蓄積電荷を読み出
す。これにより、1回の露光で得られた撮像素子の全画
素分の信号を読み出すことができる。 【0012】次に、上記のメモリに最初に記憶された例
えば奇数ラインのビデオ信号は、更に位相調整メモリに
格納されて、1/60秒だけ遅延され、その後に、混合
回路により、奇数ラインと偶数ラインのデータとの間で
画素混合処理が行われる。即ち、この画素混合処理は、
結果としては撮像素子からの信号出力時に行われる撮像
素子出力時画素混合読出し方式と同等の信号を形成する
が、1回の露光で得られた情報に基づいて画素混合を行
うという点で、撮像素子出力時画素混合読出し方式と区
別されるものである。 【0013】そして、この画素混合信号により奇数及び
偶数のフィールド信号が形成され、これらのビデオ信号
に基づいて静止画が表示される。従って、静止画は1回
の露光で得られた全画素の信号に基づいて形成され、高
画質の画像となる。一方、フリーズスイッチが押されな
い通常時では、撮像素子出力時画素混合読出し方式が選
択されており、従来と同様に撮像素子から読み出された
2つの水平ラインの画素が混合されて出力される。 【0014】しかし、この動画から静止画へ切り替えら
れる際には、照明光が遮蔽され、かつ全画素の読出しに
切り替えられることから、静止画表示の直前の例えば1
フレームにおいて、通常の半分の動画データで画像処理
が行われ、不完全な画像(輝度が半分で色も不適切な画
像)が表示されるという現象が生じる。 【0015】そこで、本発明では例えば動画データを記
憶する上記後段メモリに対して書込み禁止信号を出力
し、全画素読出し方式で得られた静止画用データを動画
用のデータとして上記メモリに書き込まないように制御
し、これと同時に、例えば奇数フィールドデータのみを
連続して読み出す。これによれば、既に得られている直
前の奇数フィールドの動画データが上記の不完全な静止
画データの代りに用いられ、静止画への切替え時に生じ
る不適切画像の表示が防止される。 【0016】更に、この場合は、奇数(又は偶数)フィ
ールドデータが少なくとも2回(1フレーム分)連続し
て読み出されることにより画像のブレを抑制することが
できる。即ち、静止画データの代りとなるデータとし
て、奇数フィールドと偶数フィールドの両方について直
前のデータを再度用いることもできるが、この場合は時
間的に前後するデータで画像表示が行われるので、例え
ば被写体が左右に動いたときには、表示画面にブレが生
じることになる。 【0017】しかし、本発明では上記のように、奇数又
は偶数のいずれか一方のデータのみを読み出して画像表
示するので、時間的に前後するフィールドデータが用い
られず、画面のブレが解消される。 【0018】 【発明の実施の形態】図1には、実施形態の一例として
の電子内視鏡装置の回路構成が示されており、この電子
内視鏡装置はスコープ(電子内視鏡)10を、画像処理
回路を有するプロセッサ装置や光源装置に接続する構成
となる。このスコープ10には、その先端部に図7で説
明したものと同様の色フィルタを備えたCCD12が設
けられると共に、光源14の光を先端部まで導くための
ライトガイド15が配設される。また、スコープ10の
操作部には、静止画表示のためのフリーズスイッチ16
が設けられる。 【0019】上記CCD12には、これを駆動するため
のCCD駆動回路18が接続され、この駆動回路18に
はタイミングジュネレータ19、メモリ(23〜25,
30,31)の書込み、読出しを含めた各種の制御をす
るマイコン(マイクロコンピュータ−制御手段)20が
接続され、このマイコン20には上記フリーズスイッチ
16の動作信号が入力される。上記CCD駆動回路18
は、マイコン20の制御に基づきタイミング信号を入力
し、動画のためのCCD出力時画素混合読出し方式と、
静止画のための全画素読出し方式の駆動制御をする。 【0020】例えば、この全画素読出し方式の場合は、
1回の露光でCCD12に蓄積された全画素分の蓄積デ
ータを、奇数ラインと偶数ラインに分けて(時間的にも
ずらして)読み出すための2種類のパルスを上記CCD
駆動回路18から供給し、これに基づいてCCD12か
ら上記奇数ラインの信号と偶数ラインの信号を別々に順
次読み出すための制御を行う。なお、CCD出力時画素
混合読出し方式では1種類の読出しパルスを各ラインに
与える。 【0021】また、上記CCD12の出力信号を入力す
るA/D変換器22が設けられ、このA/D変換器22
の後段には、全画素読出しのために、上記奇数ラインの
画像データを記憶する第1メモリ23、偶数ラインの画
像データを記憶する第2メモリ24、上記第1メモリ2
3のデータをそのまま記憶し、読出しのタイミングを1
/60秒だけ遅らせるための位相調整用の第3メモリ2
5、静止画用混合回路26が設けられる。即ち、CCD
12で得られた全画素信号は、奇数ラインのデータと偶
数ラインのデータに分けられた状態で、それぞれのメモ
リ23,24に一旦格納されるが、第1メモリ23の奇
数ラインデータは1/60秒遅らせることにより、第2
メモリ24に格納された偶数ラインデータと同一位相と
する。 【0022】これにより、両方の画像データが同時に読
み出せることになり、次段の混合回路26では、第3メ
モリ25の奇数ラインの画素データと第2メモリ24の
偶数ラインの画素データを加算混合(静止画用画素混合
処理)することができる。従って、静止画の場合は、こ
の混合回路26で従来の色差線順次混合読出し方式と同
等の画素混合信号が形成される。 【0023】図2には、上述したCCD12から混合回
路26までの回路で形成される静止画データの内容が示
されている。図(A)に示されるように、CCD12で
は、走査線数に対応して、0ラインからNラインまで水
平ラインが設けられ、この水平ラインの画素データを転
送ラインに転送して読み出すように構成される。そし
て、上記CCD12の奇数ライン(1,3,5…ライ
ン)のデータが図(B)の第1メモリ23(及び第3メ
モリ25)に格納され、偶数ライン(2,4,6…ライ
ン)のデータが図(C)の第2メモリ24に格納され
る。 【0024】これらメモリ25,24のデータは、上述
したように混合回路26によって、図(B)と図(C)
のライン同士で画素混合が行われ、図(D)に示される
ように、0ライン+1ライン,2ライン+3ライン,4
ライン+5ライン…の加算演算データが奇数(Odd)
フィールドデータとして出力される。また、図(C)の
読出しラインを下側に1ラインずらした状態で(図示C
1 の位置から読み出す)、図(B)とライン同士で画素
混合が行われ、図(E)に示されるように、1ライン+
2ライン,3ライン+4ライン,5ライン+6ライン…
の加算演算データが偶数(Even)フィールドデータ
として出力される。なお、当該例ではCCD12のライ
ンの奇数をODD、偶数をEVEN、インターレース走
査の対象となるフィールドの奇数をOdd、偶数をEv
enとして区別する。 【0025】図1において、上記混合回路26の後段に
は、動画と静止画を切替える画像切替え回路27が設け
られ、この画像切替え回路27では、そのa端子に動画
形成のために上記A/D変換器22の出力がLラインを
介して供給され、他方のb端子に上記混合回路26の出
力が与えられており、上記フリーズスイッチ16が押さ
れた時、マイコン20の制御によりa端子からb端子へ
切り替えられる。この画像切替え回路27には、DVP
(デジタルビデオプロセッサ)29が接続されており、
このDVP29では、従来と同様の画素混合読出し方式
でのカラー信号処理が施され、例えば色差信号や輝度信
号が形成される。 【0026】このDVP29の後段には、奇数フィール
ド及び偶数フィールドのデータを記憶する第4メモリ3
0及び第5メモリ31、第4メモリ30側のc端子と第
5メモリ31側のd端子を切り替える切替え回路32、
D/A変換器33が設けられる。例えば、静止画では上
記の第4メモリ30に、図2(D)のデータが色差信号
等に変換された奇数フィールドデータが記憶され、第5
メモリ31に、図2(E)のデータが色差信号等に変換
された偶数フィールドデータが記憶される。 【0027】そして、動画表示処理時における第4及び
第5メモリ30,31においては、ここに格納される動
画データとして未処理(混合処理されない時点)の静止
画用データが用いられないように、マイコン20により
所定期間だけ書込みを禁止すると共に、例えば奇数フィ
ールドデータを1フレーム分、追加して読み出す制御を
行う。即ち、上記全画素読出し方式で得られた不完全な
静止画データが動画として用いられるタイミングの期間
につき書込み禁止とした書込み信号が上記メモリ30,
31に与えられ、また第4メモリ30には所定の1フィ
ールド期間だけ読出しを省略する読出し信号、第5メモ
リ31には所定の3フィールド期間、連続して同一デー
タを読み出す読出し信号が与えられる。 【0028】一方、上記スコープ10に配設されたライ
トガイド15に光を供給する光源部では、上記光源14
とライトガイド15の入射端との間に、絞り35及び遮
光板36が配置される。この遮光板36は、例えば半円
状板を回転させる構成とされ、この遮光板36の回転駆
動のために、駆動回路38が接続されている。当該例で
は、この遮光板36は、1/60秒毎のサイクルのフィ
ールドO/E信号において、上記フリーズスイッチ16
が押された後の所定の1/60秒間だけ光を遮断する。 【0029】また、上記絞り35には絞り制御回路3
9、上記光源14にはランプ駆動回路40が接続されて
おり、この絞り制御回路39は上記DVP29で得られ
る輝度信号に基づいて絞り35を駆動し、光源14の出
力光量を調整するようになっている。 【0030】当該例は以上の構成からなり、その作用を
図3乃至図6(各図はQ点で時間的に一致する)を参照
しながら説明する。図3(B)に示されるように、フィ
ールドO(Odd)/E(Even)信号として、従来
と同様に、1/60秒で1フィールド画像を形成するタ
イミング信号が用いられる。通常状態では動画処理、即
ちCCD出力時画素混合読出し方式を実行するように設
定されており、上記図1の遮光板36は光を遮断しない
位置に配置され、光源14からの光はライトガイド15
を介して先端部から被観察体内へ照射される。 【0031】この光照射により、先端部のCCD12で
は被観察体内の像が捉えられ、CCD12には、像光に
対応した電荷が蓄積される。この蓄積電荷は、CCD駆
動回路18からの駆動パルスにより上下ライン間の画素
が加算されて読み出され、図7で説明した画素混合信号
が出力される。この後の動画処理については、後述する
こととし、先に静止画処理について説明する。 【0032】図1のスコープ10のフリーズスイッチ1
6が押されると、マイコン20により、上記画像切替え
回路27が端子b側へ切り替えられ、画素混合読出し方
式から静止画のための全画素読出し方式に切り替えられ
る。例えば、図3(A)に示されるように、上記フリー
ズスイッチ16によるトリガーTr1(又はTr2)が与え
られたとすると、図3(C)のように、次のO/E信号
の立上がり時(t1 )から1/60秒間だけ、上記遮光
板36が光路を塞ぐことになり、その間、光が遮断され
る[図3(D)]。従って、全画素が読み出される画像
データは、遮光された期間より一つ前の1/60秒の期
間の露光LtでCCD12で蓄積された電荷となる。こ
の電荷は、図3(G)の電子シャッタパルスのg1 部分
で得られたものであり、この全画素の電荷(データ)が
CCD駆動回路18によって読み出される。 【0033】即ち、図3(E)が図2(B)で示した奇
数ラインの読出しパルスP1 、図3(F)が図2(C)
で示した偶数ラインの読出しパルスP2 であり、図示の
ようにt2 時のパルスをなくした読出しパルスP1 及び
t1 時のパルスをなくした読出しパルスP2 により、C
CD12から奇数(ODD)ラインデータと偶数(EV
EN)ラインデータが順に読み出される。従って、奇数
ラインの読出しは、上記の遮光期間(t1 〜t2 )に行
われ、偶数ラインの読出しは次の期間(t2 〜t3 )の
間に行われる。なお、図3(G)に示されるように、電
子シャッタパルスにおいても上記t1 からt2 の間には
立上がり期間(掃出し期間)が存在しない。 【0034】そして、上記奇数ラインデータはマイコン
20の制御に基づき、図4(B)のように第1メモリ2
3へ書き込まれ、偶数ラインデータは図4(C)のよう
に第2メモリ24へ書き込まれる。次に、図4(D),
(E)に示されるように、第1メモリ23の奇数ライン
データ及び第2メモリ24の偶数ラインデータが2回ず
つ読み出され、奇数ラインデータについては、1/60
秒の位相調整をするために第3メモリ25へ格納され
る。従って、図4の(E)と(F)から理解されるよう
に、奇数ラインと偶数ラインのデータは同一位相(タイ
ミング)に揃うことになる。 【0035】このようにして上記メモリ25,24から
読み出された各データは、混合回路26により画素混合
されるが、当該例ではこれを可能とするために、図4
(G)のように、第1メモリ23と第2メモリ24を書
込み禁止とする。そして、これと同一期間に画素混合変
換が行われ[図4(H)]、まず図2(D)に示した、
0ライン+1ライン,2ライン+3ライン,4ライン+
5ライン…の加算データが出力され、これが奇数(Od
d)フィールドデータとして第4メモリ30に記憶され
る[図4(I)]。次に、図2(E)に示した、1ライ
ン+2ライン,3ライン+4ライン,5ライン+6ライ
ン…の加算データが出力され、これが偶数(Even)
フィールドデータとして第5メモリ31に記憶される。 【0036】そうして、これらの奇数フィールドデータ
と偶数フィールドデータが読み出されると同時に、切替
え回路32は図4(K),(L)のように、各フィール
ドデータが交互に出力されるように第4メモリ30と第
5メモリ31を選択する。これらフィールドデータは、
D/A変換器33を介してモニタへ出力され、このモニ
タにインターレース走査により画像が表示される。この
結果、静止画については、同一露光時に得られた全画素
データに基づいて画像表示されることになり、高画質の
画像が得られる。従って、1/60秒間に内視鏡自体の
ブレ、或いは被観察体に動きがあったとしても、その影
響が小さい鮮明な静止画の観察が可能となる。 【0037】しかし、上記の静止画処理では、1フィー
ルドの期間を遮光した上で全画素データを2フィールド
の期間で読み出すため、動画の場合と比較すると、1フ
レーム分遅れて表示されることになる。従って、静止画
への切替えの直前では、不完全な静止画データによって
動画表示が行われるという不都合がある。 【0038】図5には、このような動画処理の状態が示
されている。例えば、図(A)に示されるO1 (O/E
信号)の期間で、図(B),(C)に示される奇数ライ
ンデータO11と偶数ラインデータO12が得られた場合、
CCD12から出力される動画データとしては、図
(D)に示されるようにO11+O12となり、これが第5
メモリ31へ格納され、図(F)に示される期間に、読
み出されてモニタへ供給される。図(A)のE1 、O2
の期間でも同様に、E11+E12、O21+O22のデータが
モニタへ出力される。 【0039】しかし、図5(A)の次のE2 (tO 〜t
1 )、O3 (t1 〜t2 )の期間では、このO3 の期間
で遮光されて全画素読出しが行われるため、図(B),
(C)に示されるように、上記E2 の期間では奇数ライ
ンデータF1 (ODDライン)しか得られず、上記O3
の期間では偶数ラインデータF2 (EVENライン)し
か得られない。そして、これらのデータF1 ,F2 は図
(D)〜(F)のように、静止画が表示される直前の動
画のフィールドデータとしても用いられる。これらのデ
ータF1 ,F2 は、通常のフィールドデータ(輝度等)
の半分の未処理データであり、このときの動画は画像と
して成り立たないことになる。 【0040】そこで、当該例では、動画データを格納す
るメモリ30,31に対して書込み禁止信号を出力し、
例えば1フレーム分の上記データF1 ,F2 が動画とし
て用いられないようにしており、この処理状態が図6に
示される。なお、この動画形成時では、上記画像切替え
回路27が端子a側へ切り替えられ、ビデオ信号は静止
画の場合と同様にDVP29で所定の処理が行われた
後、後段の第4メモリ30に偶数フィールドデータ、第
5メモリ31に奇数フィールドデータが格納される。 【0041】図6において、図(A)のO1 (O/E信
号)の期間で得られた奇数ラインデータO11[図
(B)]と偶数ラインデータO12[図(C)]は、図
(D)に示されるようにCCD12によって画素混合読
出しが行われ、これらの信号に基づいて画像信号が形成
される。そして、後段の第4メモリ30に対する書込み
信号では、図(E)に示される書込み禁止期間S1 が設
定され、第5メモリ31に対する書込み信号では、図
(F)に示される書込み禁止期間S2 が設定されてお
り、未処理の静止画データF1 ,F2 は上記第4メモリ
30、第5メモリ31へ書き込まれないことになる。 【0042】このようにすると、通常では各メモリ3
0,31から同一のデータが2回読み出されることにな
り、前図に戻るが、図5(G),(H)に示されるデー
タが得られる。即ち、図5(G)に示されるように、第
4メモリ30からはE11+E12のデータが2回読み出さ
れ、第5メモリ31からもO21+O22のデータが2回読
み出され、図5(E)で静止画データF1 が読み出され
た期間(E3 )に上記のE11+E12のデータが用いら
れ、また図5(F)で静止画データF2 が読み出された
期間(O3 )に上記のO21+O22のデータが用いられ
る。従って、静止画データF1 ,F2 が動画データとし
て用いられず、不完全な動画表示は回避される。 【0043】しかし、上記の読出し処理では、図5
(G),(H)のU部分に着目すると、データE11+E
12よりも時間的に後(1/60秒後)に得られたデータ
O21+O22が先に読み出されて表示されることになり、
被観察体或いは内視鏡自体に動きがある場合は、画面
(画像)のブレが生じる。 【0044】そこで、当該例では図6(G)〜(I)に
示されるように、奇数フィールド又は偶数フィールドの
いずれかのデータのみを再度用いるようにする。即ち、
図(G)に示されるように、第4メモリ30に対して所
定の3フィールドの期間S3だけ読出しをしない読出し
信号が与えられ、第5メモリ31に対しては、同一の3
フィールドの期間S3 について読出しをする読出し信号
が与えられる。これと同時に、後段の切替え回路32に
対して、図(I)に示されるように、上記3フィールド
の期間S3 につき第5メモリ31(端子d)を選択する
切替え信号を供給する。 【0045】そうすると、図6(H)に示されるよう
に、O21+O22のデータが3回連続して読み出され、こ
れが切替え回路32からD/A変換器33を介してモニ
タへ出力される。この結果、静止画への切替え直前の最
後の1フレームの動画は、上記O21+O22のデータのみ
で画像表示されることになり、これによって時間的に前
後するデータで生じていた画像のブレが防止される。 【0046】上記実施形態例では、書込み禁止期間が合
計で1フレーム分、奇数フィールドデータの連続した読
出しが3フィールド分となったが、異なるタイミングの
処理の場合には、それに応じて書込み禁止期間及び連続
読出し期間を適宜設定することになる。また、連続して
読み出すデータは偶数フィールドのデータであってもよ
い。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像素子出力時画素混合読出し方式で動画を形成し、撮
像素子に蓄積された全画素の信号を読み出す全画素読出
し方式で静止画を形成する電子内視鏡装置で、上記の静
止画用のデータを動画用のデータとしてメモリに書き込
まないようにすると共に、この書込みを禁止した期間の
フレームデータとして当該メモリに既に書き込まれてい
る奇数フィールド又は偶数フィールドのいずれか一方の
データを連続して読み出すようにしたので、動画につい
ては動きを忠実に再現した滑らかな画像、一方静止画に
ついてはブレのない高画質の画像が得られると共に、動
画から静止画への切替え時に不完全な画像が表示される
ことがなく、更には画面のブレも生じないという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態例に係る電子内視鏡装置の回
路構成を示すブロック図である。 【図2】図1のCCDから混合回路までの間で読み出さ
れる画像データを示す図である。 【図3】実施形態例における静止画形成動作を示す説明
図である。 【図4】実施形態例における静止画形成動作を示し、図
3の続きを示す説明図である。 【図5】実施形態例のある条件で不都合が生じる動画形
成動作を示す説明図である。 【図6】実施形態例における動画形成動作を示す説明図
である。 【図7】従来のCCDにおける色フィルタの構成及び画
素混合読出しを説明する図である。 【図8】従来のCCDでの動作を示す説明図である。 【符号の説明】 1,12 … CCD、10 … スコープ、16 …
フリーズスイッチ、18 … CCD駆動回路、20
… マイコン(制御手段)、23 … 第1メモリ、
24 … 第2メモリ、25 … 位相調整(第3)
メモリ、26 … 混合回路、28 … 画像切替え回
路、30 … 第4メモリ、 31 … 第5メモリ、
32 … 切替え回路、36 … 遮光板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 撮像素子に蓄積された画素を上下ライン
    間で混合して出力し、動画を形成する撮像素子出力時画
    素混合読出し方式と、1回の露光で上記撮像素子に蓄積
    された全画素の信号を遮光手段で設定された遮光期間を
    利用して読み出し、静止画を形成する全画素読出し方式
    を備えた電子内視鏡装置であって、 少なくとも上記動画データを記憶するメモリと、 上記全画素読出し方式の選択時に上記撮像素子から読み
    出した静止画用データを動画用のデータとして上記メモ
    リに書き込まないように書込み禁止期間を設定すると共
    に、当該メモリに既に書き込まれている奇数フィールド
    又は偶数フィールドのいずれか一方のデータを上記書込
    み禁止期間のフレームデータとして連続して読み出す制
    御手段と、を備えた電子内視鏡装置。
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