JP3380084B2 - カセット搬送装置 - Google Patents

カセット搬送装置

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JP3380084B2
JP3380084B2 JP11091595A JP11091595A JP3380084B2 JP 3380084 B2 JP3380084 B2 JP 3380084B2 JP 11091595 A JP11091595 A JP 11091595A JP 11091595 A JP11091595 A JP 11091595A JP 3380084 B2 JP3380084 B2 JP 3380084B2
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slide glass
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stopper
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健作 青田
潤 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット搬送装置に関
するものであり、さらに詳しくは、血液の塗抹を施して
標本を作製するためのスライドガラスあるいは塗抹およ
び染色を施して標本を作製するための標本用スライドガ
ラスを収納するカセットを所定箇所へ搬送するカセット
搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライドガラス収納用カセットを搬送す
る場合、カセットの移動、停止などの、搬送に係る諸動
作に確実性が要求される場合がある。たとえば、塗抹済
みスライドガラスの収納されたカセットを染色を施すた
めの染色部へ搬送し、染色部の所定位置においてそのカ
セット内へ染色液や洗浄液を分注したりカセット内から
染色液や洗浄液を吸引したりするために、カセットをそ
の所定位置に正しく停止させることが必要となる。
【0003】そこで、従来、図16のように、発光素子
および受光素子からなる一対の光センサを備えてなるカ
セット検知手段を所定箇所に配し、搬送されて来るカセ
ットの有無をそのカセット検知手段により検知するよう
にしたカセット搬送装置が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなカセット搬
送装置におけるカセット検知手段にあっては、搬送され
て来たカセットが正しい向き−たとえば染色液や洗浄液
の分注・吸引が支障なく行われる所定の向き−を向いて
いる場合でも正しくない向き(たとえば所定の向きから
斜めになった向き)を向いている場合でも、発光素子か
ら受光素子へ至る光路をカセットが遮断するので、カセ
ットの有無は検知できるものの、カセットの向きまで判
定することはできない。
【0005】図16のように、カセットが厚さの薄いも
のでありその厚さ部分に直交する方向を搬送方向(白矢
印方向)に一致させてカセットを搬送する場合には特に
搬送操作が難しいこともあり、カセットが所定の向きを
向かない状態で所定箇所へ搬送されて来るおそれがあっ
た。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、搬送されて来るスライドガ
ラス収納用カセットが所定の向きを向いているか否かを
検知することにより、カセットの移動、停止などの、搬
送に係る諸動作を監視できるとともに、各動作を確実に
行わせることのできるカセット搬送装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、標本用
スライドガラスを収納するためのカセットを1個もしく
は複数個、所定の搬送ラインに沿って搬送する搬送手段
と、この搬送手段の両側に1つずつかつ互いに対向状に
設けられ、搬送手段により搬送されるカセットの一方側
部および他方側部の有無を検知する一組の検知手段と、
この一組の検知手段の搬送ライン下流位置に、カセット
を搬送するための空間へ突出・没入可能に設けられ、突
出時には移動中のカセットに当接してそのカセットを停
止させ、没入時には移動中のカセットを通過させるスト
ッパ手段と、このストッパ手段により停止したカセット
の向きを前記検知手段の検知結果に基づいて判定する判
定手段とを備えてなるカセット搬送装置が提供される。
【0008】
【作用など】標本用スライドガラスとしては、各種の大
きさおよび材質からなり、フロスト部を有するものや有
しないもの、フロスト部に色の付されたものや付されな
いものなどが適宜選択されて用いられる。
【0009】カセットは、収納部と吊下支持部とを備え
てなるものであるのが好ましい。収納部は、スライドガ
ラスを所定枚数、収納することが可能でありかつ染色液
や洗浄液などの液体の収納が可能である。吊下支持部
は、収納部に連なりかつ搬送や保管などの目的で収納部
を吊り下げ状に支持する。吊下支持部は、一対設けられ
るのがいっそう好ましい。このようなカセットはたとえ
ば、プラスチック製であって全体が偏平状のものが用い
られる。
【0010】搬送ラインとはカセットが搬送される経路
を意味し、たとえば、後記の供給部3から保管部6に至
るカセットの通り道である。
【0011】搬送手段としてはたとえば、所定間隔をお
いて平行に配された2本1組のベルトを備えてなるベル
トコンベヤが用いられる。このとき、カセットが標本用
スライドガラスおよび液体の収納が可能である収納部
と、この収納部に連なりかつ収納部を吊り下げ状に支持
するための吊下支持部とを備えてなるものであれば、カ
セットはその吊下支持部で2本のベルトに吊り下げられ
て搬送される。
【0012】一組の検知手段は、搬送手段の両側に1つ
ずつかつ互いに対向状に設けられる。そして、搬送手段
により搬送されるカセットの一方側部および他方側部の
有無を検知する。この検知手段としてはたとえば、搬送
手段を横断する方向へ照射されかつカセットの一方側部
および他方側部のうちの近い方の側部によって反射され
た際にONとなる光反射型センサが用いられる。
【0013】ストッパ手段は、一組の検知手段の搬送ラ
イン下流位置に、カセットを搬送するための空間へ突出
・没入可能に設けられる。そして、突出時には移動中の
カセットの特定箇所−たとえば搬送ライン下流側の面や
一方側部および他方側部など−に当接してそのカセット
を停止させ、没入時には移動中のカセットを通過させ
る。ストッパ手段としてはたとえば、エアーシリンダな
どの駆動源により駆動される2本一組のロッドを備えて
なり、突出時にはそれらのロッドが移動中のカセットの
搬送ライン下流側の面や同カセットの一方側部および他
方側部などに当接するものが用いられる。
【0014】判定手段は、ストッパ手段により停止した
カセットの向きを前記検知手段の検知結果に基づいて判
定する。判定手段としてはたとえばマイクロコンピュー
タが用いられる。その判定は、前記一組の検知手段の検
知結果がともに「有り」−カセットの一方側部および他
方側部が「有り」−であるときに、その停止したカセッ
トの向きが所定の向きを向いていると判断するものであ
る。このような判定手段により、カセットの向きが所定
の向きを向いていると判断されると、スライドガラスの
収納操作や染色などの所定の操作が行われる。一方、カ
セットの向きが所定の向きを向いていないと判断される
と、所定の操作は行われない。なお、このとき、エラー
の警報音や画面表示などを出すようにしてもよい。
【0015】本発明に係るカセット搬送装置はさらに、
前記ストッパ手段の搬送ライン上流位置に前記空間へ突
出・没入可能に設けられ、突出時には移動中のカセット
に当接してそのカセットを停止させ、没入時には移動中
のカセットを通過させる補助ストッパ手段を備えている
のが好ましい。補助ストッパ手段はたとえば、2本一組
のロッドを備えてなるものが用いられる。
【0016】前記ストッパ手段に加えて、このような補
助ストッパ手段を備えている場合、前記ストッパ手段と
補助ストッパ手段とは次のように作動する。すなわち、
搬送手段により複数個のカセットが搬送される際、前記
ストッパ手段がその突出により停止させた1つの先行カ
セットを没入により通過させるとともに、補助ストッパ
手段が突出してその先行カセットに続く1つの後続カセ
ットの移動を停止させる。また、補助ストッパ手段がそ
の後続カセットを没入により通過させた後に、前記スト
ッパ手段が突出してその後続カセットの移動を停止させ
るように作動する。
【0017】カセットが、収納部と一対の吊下支持部と
を備えてなるものである場合、それぞれの吊下支持部
に、補助ストッパ手段がその突出時に嵌まり込んでカセ
ットの移動を停止させるための凹所を設けるのが好まし
い。
【0018】補助ストッパ手段はたとえば、エアーシリ
ンダなどの駆動源により駆動される2本一組のロッドを
備えてなり、突出時にはそれらのロッドが移動中のカセ
ットの前記凹所や搬送ライン下流側の面や同カセットの
一方側部および他方側部などに当接するものが用いられ
る。
【0019】前記ストッパ手段および補助ストッパ手段
はたとえば、搬送ラインの一部である染色部に設けられ
る。その場合、染色部の所定位置で前記ストッパ手段お
よび補助ストッパ手段により停止したカセットの向きを
判定手段が正しいと判定したときに所定の染色操作が行
われるようにするのが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の1つの実施例を図面に基づい
て詳しく説明する。なお、これによって本発明が限定さ
れるものではない。
【0021】図1において、自動標本作成装置Dは、標
本用スライドガラス10に血液の塗抹を施すための塗抹
部1と、スライドガラス収納用カセット2と、カセット
2を1個もしくは複数個、着脱可能にセットして前方へ
移動する供給部3と、塗抹部1から送り込まれた塗抹済
みのスライドガラス10を供給部3から送り込まれたカ
セット2に1枚ずつ収納するための収納操作部4と、塗
抹済みのスライドガラス10を収納したカセット2を横
送りするカセット横送り部200と、横送り部200か
ら送り込まれたカセット2に染色液を供給して塗抹済み
スライドガラス10に染色を施すための染色部5と、染
色済みスライドガラス10が収納されて染色部5から送
り出されたカセット2を保管しておくための保管部6と
を備えている。
【0022】図2に示すように、塗抹部1は、正・逆間
欠回転可能なスライドガラス供給用ターンテーブル11
を備え、ターンテーブル11にはスライドガラス供給孔
11aが2箇所設けられ(「ポジション1」および「ポ
ジション2」)、それらのスライドガラス供給孔11a
・11aに、100枚のスライドガラス10を積み重ね
て収納しておく直方体状のスライドガラス供給用カセッ
ト12が2つ嵌め込まれる。各カセット12の最下部に
は取出口が設けられ、その取出口から最下部のスライド
ガラス10が1枚ずつ取り出されるようにされている。
【0023】各カセット12に収納されるスライドガラ
スは、縦76mm、横26mm、厚さ1.0mmであっ
てコーナーカットおよび縁磨きが施され、フロスト部を
有し、そのフロスト部の長さが15mmのものである。
図2における左側のカセット12にはフロスト部に白色
の付されたスライドガラス10が収納され、右側のカセ
ット12にはフロスト部に赤色の付されたスライドガラ
ス10が収納されている。ここで、フロスト部を白色と
赤色とに色分けしたのは、2種類のスライドガラス10
を男/女、入院/外来、午前/午後、サンプラ/マニュ
アルなどに区別するためである。
【0024】スライドガラス10はカセット12から取
り出されて、塗抹のための所定位置(第1所定位置)ま
で運ばれる。その第1所定位置で、スライドガラス10
に塗抹が施される。塗抹後のスライドガラス10は印字
を施すための所定位置(第2所定位置)まで運ばれる。
【0025】次に、スライドガラス収納用カセット2の
構造を、図3〜図5に基づいて説明する。
【0026】カセット2はポリサルフォン製の黒色半透
明の偏平状縦長容器であり、1枚のスライドガラス10
および液体の収納が可能である1つの収納部31と、収
納部31の上部に連なりかつ収納部31を吊り下げ状に
支持するための左右2つの吊下支持部32・33とを備
えてなる。収納部31は、垂直な左側壁31a、垂直な
右側壁31b、傾斜状の底壁31c、垂直な前壁31
d、垂直な後壁31e、およびこれらの壁31a〜31
eによって囲まれてなる空間を備えてなる。
【0027】この空間は、スライドガラス10および液
体の収納が可能である主スペース34と、主スペース3
4の左に隣設されかつ主スペース34に連通する液体
(染色液や洗浄液など)供給・排出用の副スペース35
とからなる。底壁31cは、主スペース34および副ス
ペース35にわたって設けられかつ主スペース34から
副スペース35へ向かって約10度の下り傾斜になって
いる。
【0028】主スペース34と副スペース35とは、収
納部31のスライドガラス収納口40の左側に設けられ
たスライドガラス収納用左上ガイド36と、この左上ガ
イド36の下方に設けられた左下ガイド37とにより、
隔てられている。スライドガラス収納口35の右側に
は、右側の吊下支持部33に連なるスライドガラス収納
用右上ガイド38が設けられている。右上ガイド38の
下方には、左下ガイド37と同じ高さに右下ガイド39
が設けられている。左上ガイド36、左下ガイド37、
右上ガイド38および右下ガイド39は、スライドガラ
ス10を収納部31内の右方側部に偏した位置である主
スペース34に保持するための保持用部分として機能す
る。
【0029】主スペース34の左下ガイド37と底壁3
1cとの間には、前壁31dおよび後壁31eに水平に
渡されたステンレス鋼製のピン42が配されている。こ
のピン42は、主スペース34に収納されたスライドガ
ラス10の下端を底壁31cから離れた状態に保持する
機能を持っている。
【0030】左右2つの吊下支持部32・33の高さ
は、収納部31の高さの約20%にされている。左側の
吊下支持部32と左上ガイド36との間は、染色液や洗
浄液などを注入・吸引するピペットを挿入するためのピ
ペット挿入口41にされている。ピペット挿入口41は
下方ほど狭くされており、副スペース35に通じてい
る。
【0031】カセット2には図3および図5に示すよう
に、2つの吊下支持部32・33のそれぞれに、前方お
よび下方へ開口した凹所32c・33cが設けられてい
る。これらの凹所32c・33cは、後記のカセット切
り離し用ストッパ(補助ストッパとしての第2ストッパ
104のピストンロッド107・107)が嵌まり込む
ためのものである。また、2つの吊下支持部32・33
のそれぞれに、磁石に吸着される吸着部材99・100
が埋め込まれている。これらの吸着部材99・100
は、磁石と組み合わされてカセット2の位置決めを正し
く行うためのものである。
【0032】次に、この自動標本作製装置Dの全体動作
について、図6〜図8のフローチャートを参照しなが
ら、同装置Dにおける各部のより詳しい構成とともに説
明する。
【0033】図6に示すように、血液試料が入った検体
容器は、検体番号、日付、受付番号、氏名などを表示し
たバーコードラベルが貼られ、検体保持用ラックに装着
されている。このラックはラック搬送装置により搬送さ
れ(「ラック搬送」)、血液分析装置の前で停止され
る。すると、検体容器に貼られたバーコードラベルのバ
ーコードがバーコード読取器で読み取られる。次いで、
ラック搬送装置から検体情報が受け取られ、オーダの有
無が確認される。ここで、オーダがないときはラック搬
送にもどる。オーダがあるときは検体容器の試料は攪拌
された後、血液分注機構47のアーム47aに取り付け
られたピペット47bにより吸引される。
【0034】一方、スライドガラス10のカセット12
からの取り出しと塗抹のための所定位置までの搬送とは
前記のようにして行われるが、さらに付け加えると図6
のようになる。すなわち、ターンテーブル11の「ポジ
ション1」または「ポジション2」の確認(ポジション
確認)が行われ、その確認結果に応じてターンテーブル
11の時計周り方向または反時計周り方向への回転が行
われる(ターンテーブル11のポジショニング)。
【0035】次いで、カセット12にスライドガラス1
0があるかないかの判断がなされ、スライドガラス10
がないときは、「スライドガラス10をセットして下さ
い」とのエラーメッセージが表示される。スライドガラ
ス10があるときは、カセット12からのスライドガラ
ス10の取り出しが前記のような方法で行われる。この
取り出しは30秒ごとに1枚の割合で行われる。
【0036】取り出されたスライドガラス10には、ピ
ペット47bにより吸引された試料が約5マイクロリッ
トル滴下される。このピペット47bはその後、ピペッ
ト洗浄槽48で洗浄される。
【0037】次いで、試料の滴下されたスライドガラス
10は、塗抹部1の前記第1所定位置においてウェッジ
法に基づく塗抹機構49によって塗抹に付される。すな
わち、第1所定位置に配された引きガラス50がスライ
ドガラス10に当接した状態でその長手方向に移動され
て塗抹が行われる。塗抹が終わると引きガラス50は、
油分やタンパク質を取り除くための洗浄液が入った引き
ガラス洗浄槽51に一定時間浸けられた後に引き上げら
れてノズルで洗浄される。
【0038】その後、塗抹確認手段52により塗抹状態
の良否の検知が行われる。すなわち、塗抹後のスライド
ガラス10がその上方および下方に配された一対の光素
子(受光素子および発光素子)の間を通過する際に、ス
ライドガラス10の略中央の3箇所(短辺に平行な1直
線上にある)における光透過度が測定され、それらの光
透過度に基づいて所定の判断が行われる。そして、図7
に示すように、塗抹不良の場合はエラーメッセージが出
され、塗抹良好の場合は前記第2所定位置においてドッ
トインパクト式印字プリンタ53によりスライドガラス
10に印字が施される。すなわち、前記バーコード読取
器で読み取られた検体番号、日付、受付番号、氏名など
がスライドガラス10のフロスト部に印字される。
【0039】印字の終わったスライドガラス10は、図
2に示すように、第2所定位置の右側に配された乾燥用
ファン54と第2所定位置の前側における第3所定位置
(後記の収納待機位置)の右側に配された乾燥用ファン
55とにより、強制乾燥される。
【0040】図2において、供給部3のカセット送り込
みベルト3aに吊り下げ状に支持されて後方から前方
(白矢印方向)へ搬送される空のカセット2は、カセッ
ト送り込みベルト3aの前端で、垂直状態のままカセッ
ト保持・移送部材56により保持される。
【0041】すなわち、カセット保持・移送部材56は
内外へ回動可能な左右一対の保持アーム56a・56a
を有しており、これらの保持アーム56a・56aが外
側から内側へ回動することによりカセット2の吊下支持
部32・33を保持する。図3における32d・33d
は、そのとき保持アーム56a・56aの係合爪が嵌ま
り込んで係合する係合孔である。
【0042】カセット保持・移送部材56はまた、カセ
ット2を一時停止させる停止機構を備えている。
【0043】垂直状態で保持されたカセット2はカセッ
ト保持・移送部材56により左方向へ移送され、第3所
定位置すなわち収納待機位置の前方で停止される。第3
所定位置まで搬送されてきたスライドガラス10は、同
位置で収納操作部4およびカセット保持・移送部材56
の作動によりカセット2に収納される。以下、この収納
方法について説明する。
【0044】図9における左側は収納操作部4の前方部
分を示し、右側は収納操作部4の後方部分を示す。図9
において、収納操作部4は、前後へ水平にかつ互いに平
行に伸びた状態に配設されスライドガラス10を水平に
載置保持する2本一組のスライドガラス保持部7・8
(図2参照)と、駆動源となる正・逆回転可能なモータ
57と、前後2つのプーリ58・59と、これらのプー
リ58・59の間に水平に張設されモータ57により駆
動されて前後に移動するベルト60とを備えている。
【0045】収納操作部4はさらに、ガイドレール61
と、スライダ62と、アーム支持部材63と、支軸64
および支軸65に軸支された第1アーム66と、支軸6
7に軸支された第2アーム68と、カセット回動部材6
9と、連結棒70とを備えている。
【0046】連結棒70は、アーム支持部材63に前後
貫通状に設けられた挿入孔に遊嵌され、前端がカセット
回動部材69の後面に固定され、後端に留金71が取り
付けられている。連結棒70には、両部材63・69を
互いに離間させてアーム支持部材63の後面が留金71
に当たるように付勢するコイルバネ72が嵌められてい
る。
【0047】第1アーム66は支軸64の周りに回動可
能なものであり、上端前部には上方突出状に第1ヘッド
73が設けられている。第1ヘッド73は2本のスライ
ドガラス保持部7・8の間で出没可能なものである。第
2アーム68は支軸67の周りに回動可能なものであ
り、後端上部には上方突出状に第2ヘッド74が設けら
れている。第2ヘッド74は2本のスライドガラス保持
部7・8の間で出没可能なものである。第2アーム68
は第1アーム66の回動に追従して回動するようにされ
ている。
【0048】カセット回動部材69の前端上部にはロー
ラ75が取り付けられている。ローラ75は、カセット
回動部材69が前方へ移動すると、垂直に配されたカセ
ット2の後面に当接した後にカセット2の後面に当接し
た後にカセット2の係合孔32d・33dを回動軸とし
てカセット2を前方へ回動させるものである。ローラ7
5の外径および取り付け高さは、カセット回動部材69
およびローラ75によりカセット2が前方へ最大限に回
動したときにカセット2が水平になるように設定されて
いる。
【0049】図9において実線は、収納操作部4が作動
し始める前の各部材の位置(初期位置)を示す。図9に
おいて、モータ57が正回転してベルト60が矢印方向
へ動き、支軸65が実線部分から2点鎖線部分まで動く
と、第1アーム66が支軸64の周りに時計回り方向へ
回動して、2点鎖線で示すように直立する。これにとも
なって、第1ヘッド73も支軸64の周りに時計回り方
向へ回動して、2点鎖線で示すように第1ヘッド19a
が持ち上げられる。
【0050】すると、第1アーム66の上端後部により
第2アーム68が支軸67の周りに反時計回り方向へ回
動させられて2点鎖線で示すように水平となり、第2ヘ
ッド74が持ち上げられる。
【0051】ベルト60がさらに矢印方向へ動くと、直
立した第1アーム66および水平となった第2アーム6
8とともにアーム支持部材63が前方へ移動する。これ
にともなって、第1ヘッド73が収納待機位置にあるス
ライドガラス10(第1スライドガラス10−1)の後
端を押し、第2ヘッド74が第1スライドガラス10−
1の直後にあるスライドガラス10(第2スライドガラ
ス10−2)の後端を押し、それぞれのスライドガラス
10−1・10−2を前方へ移動させる。
【0052】このとき、アーム支持部材63が、コイル
バネ72を介してカセット回動部材69を押しながらと
もに前方へ移動する。そして、垂直に配されたカセット
2の後面にローラ75が当接する。
【0053】次いで、ローラ75はカセット2の係合孔
32d・33dを回動軸としてカセット2を前方へ最大
限に(角度にして90度)回動させる。水平になったカ
セット2には、そのスライドガラス収納口40から、第
1ヘッド73により押された第1スライドガラス10−
1が挿入される。このとき、アーム支持部材63とカセ
ット回動部材69とは前方へ最大限移動する。
【0054】以上のようにして、第3所定位置まで搬送
されてきたスライドガラス10が同位置で収納操作部4
およびカセット保持・移送部材56の作動によりカセッ
ト2に収納される。
【0055】スライドガラス10を収納したカセット2
はカセット保持・移送部材56により垂直状態にされた
後、横送り部200のカセット横送りベルト3bに載せ
られて左方向へ搬送され、プッシャ76の前で停止され
る。
【0056】プッシャ76は、その前のカセット2を1
つずつ押し出して、染色部5における搬送手段としての
2本一組のカセット搬送ベルト5a・5aへ載せるよう
にされている。このプッシャ76によりカセット2は1
つずつ染色部5へ送り込まれる。
【0057】プッシャ76の右側にはカセット割り込み
供給部材77が設けられている。そして、カセット横送
りベルト3bに載せられて左方向へ搬送されるカセット
2とは別に、染色に供するスライドガラスを収納した1
つの割り込み用カセットを所望によりカセット割り込み
供給部材77に装填して、カセット横送りベルト3bに
載せることができるようにされている。
【0058】染色部5には、図1に示すように、第1〜
第4吸排装置78・79・80・81が前方(搬送ライ
ン上流側)から後方(搬送ライン下流側)へ順次設けら
れている。第1〜第4吸排装置78・79・80・81
には、図14に示すように、駆動部82により上下移動
する水平なアーム90を介して液分注・吸引用のピペッ
ト91・92・93が1つまたは3つ設けられている。
【0059】スライドガラス10を1枚ずつ収納した複
数個のカセット2・2……2は、染色部5においてカセ
ット搬送ベルト5a・5aにより順次、前方から後方へ
搬送される。カセット2は搬送途中に、搬送ラインのう
ちの、第1〜第4吸排装置78・79・80・81に対
応した4箇所でそれぞれ停止させられる。それらの停止
位置をそれぞれ、搬送ライン上流側から順に、第1停止
位置P1 、第2停止位置P2 、第3停止位置P3 および
第4停止位置P4 とする。
【0060】図10および図11に示すように、第1〜
第4停止位置P1 〜P4 のそれぞれには、一組の検知手
段としての光反射型センサ101・102と、ストッパ
手段としての第1ストッパ103と、補助ストッパ手段
としての第2ストッパ104と、判定手段としての、マ
イクロコンピュータからなる判定部109とが設けられ
ている。
【0061】光反射型センサ101・102は、カセッ
ト搬送ベルト5a・5aの上方の両側に1つずつかつ互
いに対向状に設けられている。センサ101・102
は、カセット搬送ベルト5a・5aにより搬送されるカ
セット2の一方側部および他方側部の有無を検知する。
すなわち、一方のセンサ101は、その光源から出た光
がカセット搬送ベルト5a・5aを直角に横断する方向
へ照射され、カセット2の一方側部としての、近い方の
吊下支持部33の側面によって反射された際に、ONと
なる。また、他方のセンサ102は、その光源から出た
光がカセット搬送ベルト5a・5aを直角に横断する方
向へ照射され、カセット2の他方側部としての、近い方
の吊下支持部32の側面によって反射された際に、ON
となる。
【0062】第1ストッパ103は、カセット搬送ベル
ト5a・5aの両側へ下方から上方へ垂直に伸びる2本
一組の垂直なロッド105・105と、その駆動源であ
るエアーシリンダ106とを備えてなり、センサ101
・102の搬送ライン下流側位置に、ロッド105・1
05がカセット2を搬送するための空間−カセット搬送
ベルト5a・5aの上方空間−へ上方突出・下方没入可
能となるように配されている。
【0063】第2ストッパ104は、カセット搬送ベル
ト5a・5aの両側へ下方から上方へ垂直に伸びる2本
一組の垂直なロッド107・107と、その駆動源であ
るエアーシリンダ108とを備えてなり、第1ストッパ
103の搬送ライン上流側位置であってセンサ101・
102の搬送ライン上流側位置に、ロッド107・10
7が前記空間へ上方突出・下方没入可能となるように配
されている。
【0064】第1ストッパ103のロッド105・10
5と第2ストッパ104のロッド107・107との前
後間隔は、1個のカセット2の厚さの約1.5倍に設定
されている(図11参照)。
【0065】判定部109は、第1ストッパ103によ
り停止したカセット2の向きを2つのセンサ101・1
02の検知結果に基づいて判定する。すなわち、カセッ
ト2が所定の向き−カセット2がカセット搬送ベルト5
a・5aを直角に横断する向き−で搬送されて来ている
場合には2つのセンサ101・102は同時にONとな
るが、斜めに向いている場合には2つのセンサ101・
102のうちの一方はONとなっても他方はOFFであ
る。このことにより、判定部109はカセット2の向き
を正しく判定することができる。
【0066】第1〜第4停止位置P1 〜P4 におけるセ
ンサ101・102、第1ストッパ103、第2ストッ
パ104および判定部109の機能は共通である。以
下、第1停止位置P1 を例にあげて、これらの機能につ
いて説明する。
【0067】図11に示すように、まず第1停止位置P
1 において、搬送ライン下流側にある第1ストッパ10
3のロッド105・105が突出し、搬送ライン上流側
にある第2ストッパ104のロッド107・107が没
入している。
【0068】カセット搬送ベルト5a・5aにより搬送
されてきた1つのカセット2−1は、その下流側の面が
第1ストッパ103のロッド105・105に当接し、
第1停止位置P1 で停止する。このとき、前記1つのカ
セット(先行カセット)2−1に後続のカセット2−2
があれば、その後続カセット2−2は、図12に示すよ
うに下流側の先行カセット2−1に当接して停止する。
ここで、2つのセンサ101・102により、第1停止
位置P1 における先行カセット2−1の有無およびその
向きが確認される。
【0069】その先行カセット2−1が前記所定の向き
で停止していれば、第1停止位置P 1 において所定の染
色操作が開始される。すなわち、第1吸排装置78のピ
ペット91を下降させそのピペット91を先行カセット
2−1の副スペース35に挿入して、副スペース35に
所定量の染色液を分注する。
【0070】染色液の分注がすむと、図13に示すよう
に、第1ストッパ103のロッド105・105を没入
させ、第2ストッパ104のロッド107・107を突
出させる。これにより、第1停止位置P1 に停止してい
た先行カセット2−1を下流へ移送し、後続カセット2
−2を第1停止位置P1 の手前に停止させる。すなわ
ち、第2ストッパ104のロッド107・107が後続
カセット2−2の吊下支持部32・33に設けられた凹
所32c・33cに嵌まり込んで、その後続カセット2
−2は停止する。
【0071】次に、再び第1ストッパ103のロッド1
05・105が突出し、第2ストッパ104のロッド1
07・107が没入して、その後続カセット2−2が第
1停止位置P1 に停止する。
【0072】このようにして、2個のカセット2−1・
2−2が互いに接している状態にあっても、それらのカ
セット2−1・2−2を良好に分離し、各カセット2−
1・2−2を所定位置に停止させることができる。
【0073】また、3個以上の複数個のカセット2・2
……2が連結した場合に、前記のような、第2ストッパ
104のロッド107・107の突出により、2番目以
降のカセット2・2……2を第1停止位置P1 の手前に
停止させ、先頭のカセット2のみを搬送することができ
る。
【0074】以上のような、2つのセンサ101・10
2による検知および、第1ストッパ103・第2ストッ
パ104の突出・没入動作の関係を図14および図15
にまとめて示す。なお、図14における制御部は、第1
〜第4停止位置P1 〜P4 におけるそれぞれの判定部1
09からの判定結果に基づいて、それぞれの駆動部82
およびそれぞれの出力部を制御する。ここで、それぞれ
の出力部は、カセット2が斜めに向いていると判定した
場合に、警報音およびエラーメッセージの出力を行う。
【0075】第1停止位置P1 において所定の染色操作
が終わると、図8に示すように、カセット2は第2〜第
4停止位置P2 〜P4 において順次、所定の染色操作に
供される。
【0076】すべての染色処理の終わったカセット2は
カセット搬送ベルト5aにより第4吸排装置81の後方
に配された乾燥用ファン97の左へ搬送され、そこで、
カセット2内のスライドガラス10がファン97の作動
により強制乾燥される。
【0077】乾燥の終わったスライドガラス10を収納
したカセット2は、染色部5のカセット搬送ベルト5a
からカセット送り出し・送り込み機構98へ送り出され
る。カセット送り出し・送り込み機構98は、染色部5
および保管部6の後方にこれらを連結する状態に設けら
れており、カセット搬送ベルト5aから送り出されたカ
セット2を1つずつ左方向へ移動させた後、そのカセッ
ト2を保管部6における2本一組のカセット搬送ベルト
6aへ送り込んで載せるように作動する。
【0078】カセット送り出し・送り込み機構98によ
り保管部6のカセット搬送ベルト6aに載せられたカセ
ット2は、カセット搬送ベルト6aにより前方へ搬送さ
れる。そして、保管部6の前端まで搬送されてきたカセ
ット2は保管部6の前壁6bに当たって停止する。な
お、カセット搬送ベルト6aは常時、回転しており、後
から順次搬送されてくるカセット2をその直前の停止し
たカセット2に当てるようにする。
【0079】このようにして、保管部6のカセット搬送
ベルト6a上に所定個数のカセット2がたまっていく。
所定個数たまったカセット2は保管部6から取り出され
る。
【0080】
【発明の効果】本発明に係るカセット搬送装置は、前記
のように構成されているので、次のような顕著な効果を
奏する。
【0081】すなわち、請求項1記載のカセット搬送装
置にあっては、前記のような、搬送手段、一組の検知手
段、ストッパ手段および判定手段を備えてなる。したが
って、ストッパ手段の設けられた箇所へ搬送手段により
搬送されて来たスライドガラス収納用カセットをストッ
パ手段により停止させ、その停止したカセットが所定の
向きを向いているか否かを一組の検知手段および判定手
段で判定することが可能になり、従来の場合に比べて、
カセットの移動・停止などの、搬送に係る諸動作をより
確実に行わせることができる。
【0082】請求項2記載のカセット搬送装置にあって
は、前記のような、搬送手段、一組の検知手段、ストッ
パ手段および判定手段に加えて、前記ストッパ手段の搬
送ライン上流位置に前記ストッパと同様な動作をする補
助ストッパ手段を備えてなり、前記ストッパ手段と補助
ストッパ手段とは、搬送手段により複数個のカセットが
搬送される際、前記ストッパ手段が停止させた1つの先
行カセットを通過させるとともに補助ストッパ手段が1
つの後続カセットの移動を停止させ、補助ストッパ手段
がその後続カセットを通過させた後に前記ストッパ手段
がその後続カセットの移動を停止させるように作動す
る。したがって、請求項1記載のカセット搬送装置が奏
する前記効果に加えて、複数個のカセットが連結した場
合に、2番目以降のカセットを所定停止位置に停止さ
せ、先頭のカセットのみを分離して搬送することが可能
になる。
【0083】請求項3記載のカセット搬送装置にあって
は、カセットが、スライドガラスおよび液体の収納が可
能である収納部と、この収納部に連なりかつ収納部を吊
り下げ状に支持するための吊下支持部とを備えてなる。
したがって、請求項1または2記載のカセット搬送装置
が奏する前記効果に加えて、収納部に所定枚数のスライ
ドガラスおよび所定量の染色液を収納して、搬送や保管
などの際に吊下支持部で支持することにより、少ない標
本数でも染色液のむだがなく、また、スライドガラスの
取り扱いや制御に関して自由度が高くなる。
【0084】請求項4記載のカセット搬送装置にあって
は、カセットが、前記の収納部と吊下支持部とを備えて
なり、それぞれの吊下支持部に、補助ストッパ手段がそ
の突出時に嵌まり込んでカセットの移動を停止させるた
めの凹所が設けられている。したがって、請求項2記載
のカセット搬送装置が奏する前記効果を、カセットの簡
単な構造により容易に達成することができる。
【0085】請求項5記載のカセット搬送装置にあって
は、搬送手段が、所定間隔をおいて平行に配されその上
に各吊下支持部が載せられる2本一組のベルトを備えて
なるベルトコンベヤである。したがって、請求項1〜4
のいずれか1つに記載のカセット搬送装置が奏する前記
効果に加えて、カセットの搬送およびその制御を容易に
行うことが可能になる。なお、カセットが前記の収納部
と吊下支持部とを備えてなるものであれば、カセットを
その吊下支持部で2本のベルトに吊り下げて搬送するこ
とができるので、カセットの搬送がよりいっそう容易に
なる。
【0086】請求項6記載のカセット搬送装置にあって
は、一組の検知手段のそれぞれが、搬送手段を横断する
方向へ照射されかつカセットの一方側部および他方側部
のうちの近い方の側部によって反射された際にONとな
る光反射型センサである。したがって、請求項1〜5の
いずれか1つに記載のカセット搬送装置が奏する前記効
果に加えて、装置の簡単な構造によって、カセットの一
方側部および他方側部の有無を個別に検知して両者とも
に「有り」の場合にカセットの向きが所定の向きを向い
ていると判断することができる。
【0087】請求項7記載のカセット搬送装置にあって
は、前記ストッパ手段が2本一組のロッドを備えてな
り、突出時にはそれらのロッドが移動中のカセットの搬
送ライン下流側の面に当接する。したがって、請求項1
〜6のいずれか1つに記載のカセット搬送装置が奏する
前記効果に加えて、簡単な構造によってカセットをより
容易にかつより確実に停止させることができる。
【0088】請求項8記載のカセット搬送装置にあって
は、補助ストッパ手段が2本一組のロッドを備えてな
り、突出時にはそれらのロッドがカセットの前記凹所に
嵌まり込む。したがって、請求項4〜7のいずれか1つ
に記載のカセット搬送装置が奏する前記効果に加えて、
簡単な構造によってカセットをより容易にかつより確実
に停止させることができる。
【0089】請求項9記載のカセット搬送装置にあって
は、判定手段が所定位置で停止したカセットの向きを正
しいと判定したときに所定の操作が行われる。したがっ
て、請求項1〜8のいずれか1つに記載のカセット搬送
装置が奏する前記効果に加えて、所定の操作−たとえば
染色操作−を確実に行うことができる。
【0090】請求項10記載のカセット搬送装置にあっ
ては、前記ストッパ手段および補助ストッパ手段が染色
部に設けられ、判定手段が染色部の所定位置で停止した
カセットの向きを正しいと判定したときに所定の染色操
作が行われる。したがって、請求項2〜8のいずれか1
つに記載のカセット搬送装置が奏する前記効果に加え
て、染色部において所定の染色操作を確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るカセット搬送装置が組
み込まれた自動標本作製装置の全体構成を示す平面図。
【図2】図1の自動標本作製装置の部分構成を示す平面
図。
【図3】図1のカセット搬送装置により搬送されるスラ
イドガラス収納用カセットの背面図。
【図4】図3のカセットの平面図。
【図5】図3のカセットの下面図。
【図6】図1の自動標本作製装置における、スライドガ
ラスのセットから塗抹処理までの動作を示すフローチャ
ート。
【図7】図1の自動標本作製装置における、塗抹後の検
知からスライドガラスのカセットへの収納までの動作を
示すフローチャート。
【図8】図1の自動標本作製装置における染色処理の全
体動作を示すフローチャート。
【図9】図1の自動標本作製装置における収納操作部に
よりスライドガラスがカセットに収納される前の状態を
示す側面図。
【図10】図1のカセット搬送装置の構成を示す正面
図。
【図11】図1のカセット搬送装置により2つのカセッ
トが第1停止位置へ搬送されて来る途中の状態を示す側
面図。
【図12】図11の状態の後、2つのカセットが第1ス
トッパの突出により第1停止位置で停止した状態を示す
側面図。
【図13】図12の状態の後、2つのカセットのうちの
先行カセットが第1ストッパの没入により第1停止位置
を通過し、後続カセットが第2ストッパの突出により第
1停止位置で停止した状態を示す側面図。
【図14】図1のカセット搬送装置における主要部の構
成を示すブロック図。
【図15】図1のカセット搬送装置における動作を示す
フローチャート。
【図16】従来のカセット搬送装置を示す平面図。
【符号の説明】
2 スライドガラス収納用カセット 2−1 先行カセット 2−2 後続カセット 3 搬送部 3a カセット送り込みベルト(搬送手段) 3b カセット横送りベルト(搬送手段) 5 染色部 5a カセット搬送ベルト(搬送手段) 10 スライドガラス 31 収納部 32 吊下支持部 32c 凹所 33 吊下支持部 33c 凹所 101 センサ(検知手段) 102 センサ(検知手段) 103 第1ストッパ(ストッパ手段) 104 第2ストッパ(補助ストッパ手段) 105 ピストンロッド 106 シリンダ 107 ピストンロッド 108 シリンダ 109 判定部(判定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 正和 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東亜医用電子株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−285173(JP,A) 特開 平7−77530(JP,A) 特開 平7−43278(JP,A) 特開 平8−304244(JP,A) 実開 平7−12954(JP,U) 実開 平4−21951(JP,U) 実開 平4−21955(JP,U) 特公 平6−63977(JP,B2) 特公 平5−2090(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G01N 1/00 - 1/44 JICSTファイル(JOIS)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本用スライドガラスを収納するための
    カセットを1個もしくは複数個、所定の搬送ラインに沿
    って搬送する搬送手段と、 この搬送手段の両側に1つずつかつ互いに対向状に設け
    られ、搬送手段により搬送されるカセットの一方側部お
    よび他方側部の有無を検知する一組の検知手段と、 この一組の検知手段の搬送ライン下流位置に、カセット
    を搬送するための空間へ突出・没入可能に設けられ、突
    出時には移動中のカセットに当接してそのカセットを停
    止させ、没入時には移動中のカセットを通過させるスト
    ッパ手段と、 このストッパ手段により停止したカセットの向きを前記
    検知手段の検知結果に基づいて判定する判定手段とを備
    えてなるカセット搬送装置。
  2. 【請求項2】 ストッパ手段の搬送ライン上流位置に前
    記空間へ突出・没入可能に設けられ、突出時には移動中
    のカセットに当接してそのカセットを停止させ、没入時
    には移動中のカセットを通過させる補助ストッパ手段を
    さらに備え、 前記ストッパ手段と補助ストッパ手段とは、 搬送手段により複数個のカセットが搬送される際、 前記ストッパ手段がその突出により停止させた1つの先
    行カセットを没入により通過させるとともに、補助スト
    ッパ手段が突出してその先行カセットに続く1つの後続
    カセットの移動を停止させ、 補助ストッパ手段がその後続カセットを没入により通過
    させた後に、前記ストッパ手段が突出してその後続カセ
    ットの移動を停止させるように作動する請求項1記載の
    カセット搬送装置。
  3. 【請求項3】 カセットが、スライドガラスおよび液体
    の収納が可能である収納部と、この収納部に連なりかつ
    収納部を吊り下げ状に支持するための吊下支持部とを備
    えてなるものである請求項1または2記載のカセット搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 カセットが、スライドガラスおよび液体
    の収納が可能である収納部と、この収納部に連なりかつ
    収納部を吊り下げ状に支持するための一対の吊下支持部
    とを備えてなり、それぞれの吊下支持部に、補助ストッ
    パ手段がその突出時に嵌まり込んでカセットの移動を停
    止させるための凹所が設けられている請求項2記載のカ
    セット搬送装置。
  5. 【請求項5】 搬送手段が、所定間隔をおいて平行に配
    されその上に各吊下支持部が載せられる2本一組のベル
    トを備えてなるベルトコンベヤである請求項1〜4のい
    ずれか1つに記載のカセット搬送装置。
  6. 【請求項6】 一組の検知手段のそれぞれが、搬送手段
    を横断する方向へ照射されかつカセットの一方側部およ
    び他方側部のうちの近い方の側部によって反射された際
    にONとなる光反射型センサである請求項1〜5のいず
    れか1つに記載のカセット搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記ストッパ手段が、2本一組のロッド
    を備えてなり、突出時にはそれらのロッドが移動中のカ
    セットの搬送ライン下流側の面に当接する請求項1〜6
    のいずれか1つに記載のカセット搬送装置。
  8. 【請求項8】 補助ストッパ手段が、2本一組のロッド
    を備えてなり、突出時にはそれらのロッドがカセットの
    前記凹所に嵌まり込む請求項4に記載のカセット搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 判定手段が所定位置で停止したカセット
    の向きを正しいと判定したときに、所定の操作が行われ
    る請求項1〜8のいずれか1つに記載のカセット搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ストッパ手段および補助ストッパ
    手段が前記搬送ラインの一部である染色部に設けられ、
    判定手段が染色部の所定位置で停止したカセットの向き
    を正しいと判定したときに所定の染色操作が行われる請
    求項2〜8のいずれか1つに記載のカセット搬送装置。
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