JP3379250B2 - 光ヘッド複合体及び光記録再生装置 - Google Patents

光ヘッド複合体及び光記録再生装置

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JP3379250B2
JP3379250B2 JP29288194A JP29288194A JP3379250B2 JP 3379250 B2 JP3379250 B2 JP 3379250B2 JP 29288194 A JP29288194 A JP 29288194A JP 29288194 A JP29288194 A JP 29288194A JP 3379250 B2 JP3379250 B2 JP 3379250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体に光学的に
情報を記録再生するための光ヘッド及びそれを用いた光
記録再生装置に係り、特に光記録媒体の表面近傍に浮上
した状態で情報を記録再生する光ヘッド複合体及び光記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報の記録再生装置としては、磁
気ヘッドによって磁気記録媒体に磁気的に情報を記録再
生する磁気記録再生装置が知られており、磁気ディスク
ドライブ装置はその代表的な装置であった。また、他の
方式の記録再生装置としては、レーザ光によって光学的
に情報を記録あるいは再生する光記録再生装置が知られ
ており、記録再生の方法等によって、読出し専用のコン
パクトディスクドライブ(CD−ROM)、光学的方法
と磁気的方法を併用する書込み可能な光磁気ディスクド
ライブ装置、相変化光ディスクドライブ装置等に分類さ
れていた。
【0003】一方、コンピュータの外部記録装置として
の情報記録再生装置は、装置体積当りの記録密度(以下
「装置記録密度」という。)を向上し、情報の記録再生
に必要なアクセス速度を上げることが従来からの大きな
課題であった。また、要求される記憶容量当りの装置単
価(以下「ビットコスト」という。)も年々低下してお
り、より安価な情報記録再生装置を提供することも重要
な課題であった。
【0004】従来の磁気記録再生装置は、小さな磁気ヘ
ッドが磁気記録媒体表面をほぼ一定の隙間を保って浮上
し、磁気ヘッドとその支持部材のみを移動させながら記
録再生を行っていたが、光記録再生装置はそれとは異な
り、対物レンズやフォーカス制御手段やトラッキング制
御手段等の比較的重量の大きいものを移動させなければ
ならず、情報記録位置へのアクセス速度が遅い、という
欠点があった。
【0005】また、光記録媒体の面記録密度に関して
は、現時点では、まだ磁気記録再生の場合より優れては
いるものの、磁気記録再生装置には、磁気ヘッドが微小
で装置内に磁気記録媒体を複数枚スタックした構成をと
っているものがあり、装置記録密度において光記録再生
装置を上回るものがあった。さらに磁気記録再生装置に
おいては、現在では、使用される磁気記録媒体の径が
1.8インチ(約4.6センチメートル)程度の小型の
ものが実用化され、装置の厚みも10mm程度まで小型
化が進んだ。この結果、磁気記録再生装置は、ノート型
等の携帯型パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」
という。)の外部記録装置であるハードディスクドライ
ブ等として幅広く使用されている。
【0006】一方、光記録再生装置では、半導体レーザ
からの光を導き光記録媒体の記録面上に絞り込んで照射
し反射した再生光を検出用センサ等に導く必要があり、
数多くの光学部品を必要とするため、その小型化は困難
であった。また、光学部品数が多いことから、構成が簡
単な磁気記録再生装置に対し、装置価格が高くなる、と
いう問題もあった。これらの結果、コンピュータ用の外
部記録装置としては、磁気記録再生装置の方が広く使用
されており、光記録再生装置はCD−ROMのような用
途を除けば、文書ファイルの保存用など限られた用途に
しか使用されていないのが現状であった。
【0007】このような状況を打破するためには、光情
報記録再生装置としては、情報記録位置へのアクセス速
度を上げるとともに、装置記録密度の向上やビットコス
トの低下を図る必要があった。
【0008】一般に、光記録再生装置で装置記録密度を
上げる方法としては、以下のようなものが考えられる。
【0009】対物レンズの開口数(NA)を大きくす
る。 半導体レーザの波長を短くする。
【0010】半導体レーザ、センサ、光学部品を集積
化する。 記録媒体を増やしスタック構造にする。
【0011】また、情報記録位置へのアクセス速度を上
げる方法としては、以下のようなものが考えられる。
【0012】光ヘッドの質量を小さくする。 光ヘッドを移動させるアクチュエータの推力を上げ
る。
【0013】しかし、アクチュエータの推力を上げる
と、装置の寸法も大きくなるので、装置記録密度は向上
しない。したがって、光ヘッドを小さくし、半導体レー
ザの波長を短くし、対物レンズの開口数を大きくするこ
とが望ましい。
【0014】ところで、半導体レーザとしては、従来か
ら波長780nm(ナノメートル)のものが使用されて
おり、現在では波長680nm程度の短波長半導体レー
ザも実用可能になっている。しかし、従来の構成では、
対物レンズと光記録媒体との接触を避けるため、両者の
間に1.5mm〜2mm程度の作動距離をおく必要があ
った。このため、対物レンズの開口数(NA)を大きく
しても焦点距離を小さくすることはできず、また必要な
光ビームの径は開口数に比例して大きくなるため、使用
する光学部品も必然的に大きくなり、結局、装置記録密
度を上げることはできなかった。
【0015】この問題点を解決するために、磁気記録再
生装置に使用されている磁気ヘッドのように、浮上スラ
イダを用いて光ヘッドを光記録媒体上に浮上させて使用
する浮上式光ヘッドが提案されている。
【0016】ここで、従来の浮上式光ヘッドを図10を
参照して説明する。この浮上式光ヘッド200は、浮上
スライダ本体30を有し、この浮上スライダ本体30に
は偏光ミラー32と対物レンズ31が搭載されており、
スライダ支持部材80によって光記録媒体110に押圧
されることにより支持されている。レーザダイオード等
の発光素子11から出た光は集光レンズ46、ビームス
プリッタ35、偏光板44及び偏光素子33を通って偏
光ミラー32に導かれ、偏光ミラー32で反射され、対
物レンズ31により光記録媒体110上に集光される。
光記録媒体110からの反射光は、対物レンズ31、偏
光ミラー32、偏光素子33及び偏光板44を介してビ
ームスプリッタ35に到達し、ビームスプリッタ35で
反射されて集光レンズ38、シリンドリカルレンズ39
を通って受光素子13に到達し、信号の検出が行われ
る。集光レンズ46には駆動部材37が装着されてお
り、これにより集光レンズ46はほぼその光軸方向に駆
動され、光記録媒体110の面上で焦点が合うように制
御される。光記録媒体110上に形成される光スポット
は偏光素子33に装着された図示しない微小トラッキン
グ駆動部材によって微小移動させられ、データトラック
上に位置決めされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の浮上式光ヘッド
200は以上のように構成されていたことから、偏光ミ
ラー32及び対物レンズ31のみを浮上スライダ本体3
0に搭載することとなり、発光素子11や受光素子1
3、ビームスプリッタ35等の光学部品は浮上スライダ
本体30とは分離された状態となっていたことから、組
立て易さや調整のし易さ等の観点からは、これらの光学
部品はあまり小さくすることができないために従来の光
ヘッドに比べれば情報記録位置へのアクセス速度の向上
は望めるものの、装置を磁気記録再生装置と同程度に小
型化することができず、装置記録密度を磁気記録再生装
置なみに向上させることはできないという課題を有して
いた。
【0018】また、光ヘッドでは、光学部品の面精度や
寸法精度、あるいは組立精度などによって生じる収差、
発光素子自体のもつ収差、温度変化に伴う発光素子の波
長変動によって発生する収差等の収差が存在する。この
収差を極力小さく抑えなければ、光を微小なスポットに
絞ることはできない。したがって、各光学部品は高い精
度が要求され、これがビットコストを下げるための妨げ
となるという課題を有していた。
【0019】一方、装置記録密度を向上させるために
は、他の課題もあった。それは、フォーカス駆動手段、
及びトラッキング駆動手段の構成である。
【0020】一般に、光ヘッドによって集光された光ス
ポットの位置は、光学部品の寸法精度や組立精度等によ
りばらつく。また、光記録媒体110は回転によって上
下に振動しているから、記録面上につねに合焦点させる
ためにフォーカス駆動手段が必要であった。
【0021】浮上スライダを用いた浮上式光ヘッド20
0の場合には、浮上スライダがフォーカス駆動手段とし
て作用するが、加工精度や組立精度等による光スポット
の位置ずれは依然として残ることになる。また、浮上ス
ライダの浮上量は、光記録媒体の線速度やYAW角(空
気の流入角)等によって変るため、光スポットの位置が
ずれることになる。このような理由により、フォーカス
駆動手段をもたない浮上式光ヘッドを実現することは困
難である。従来例では、浮上スライダ本体30に、偏光
ミラー32及び対物レンズ31が固定されており、浮上
スライダ本体30の浮上量の変化が生じると、対物レン
ズ31と光記録媒体110との距離が変るために、光ス
ポットの位置がずれることになる。そこで、従来例で
は、駆動部材37によって集光レンズ46を光軸方向に
駆動することによりフォーカス制御を行っていた。
【0022】このように、光記録再生装置は、フォーカ
ス駆動手段が必要であり、必然的に装置が大型化するた
め、装置記録密度を向上することができなかった。これ
らの理由により、光記録再生装置は、小型化が困難であ
り、ノート型パソコン等の小型パソコンに搭載すること
ができなかった。
【0023】上記従来の浮上式光ヘッド200における
の問題を解決するために、浮上スライダをスライダ支持
部材80で支持し浮上させるとともに、発光素子、受光
素子、集光レンズやその他光学部品を浮上スライダ内に
集積化して搭載し小型化を図ることが考えられるが、発
光素子や受光素子はいわゆる電子部品であることから、
電源の供給手段が必要となり、また、受光素子からの信
号を信号処理手段へ導く手段が必要になるといった課題
がある。また、他の課題としては、光スポットを光記録
媒体110の記録面上につねに合焦点させるとともにデ
ータトラックに位置決めするため、光記録媒体110か
らの光を受光素子に導きフォーカス誤差信号及びトラッ
キング誤差信号を検出するように構成しなければならな
いといった課題があり、光ヘッドのさらなる小型化の妨
げになっていた。
【0024】そこで、本発明の第1の目的は、浮上スラ
イダに発光素子と受光素子と光学部品とを集積可能で、
発光素子及び受光素子への電源の供給と受光素子からの
信号の信号処理手段への導出が可能な光ヘッド複合体を
提供することを目的とする。
【0025】また、本発明の第2の目的は、フォーカス
制御及びトラッキング制御が可能で、かつ各制御に影響
を与えることなく発光素子及び受光素子への電源供給、
及び受光素子から信号処理手段への信号の導出が可能な
光ヘッド複合体を提供することを目的とする。
【0026】また、本発明の第3の目的は、小型で装置
記録密度の向上した光ヘッド複合体を用いて、ノート型
パソコン等の携帯型小型パソコンにも搭載可能な小型の
光記録再生装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の発明に係る光ヘッド複合体は、発光
素子と受光素子とを有する基板及び前記発光素子からの
光を集光して光記録媒体に照射するとともに前記光記録
媒体から反射された光を前記受光素子に導く光学部材を
有する光ヘッドと、前記光記録媒体の回転により前記光
記録媒体との間に隙間を保持しつつ浮上するように構成
されたスライダと、前記光ヘッドを前記スライダに支持
させる支持手段と、前記発光素子及び前記受光素子に電
源を供給するとともに前記受光素子からの信号を信号処
理手段へ導出する配線手段と、を一体化して構成され
る。
【0028】また、本発明の第2の発明に係る光ヘッド
複合体は、発光素子と受光素子とを有する基板及び前記
発光素子からの光を集光して光記録媒体に照射するとと
もに前記光記録媒体から反射された光を前記受光素子に
導く光学部材を有する光ヘッドと、前記光ヘッドを前記
光記録媒体に接離する方向である焦点方向に移動させる
焦点制御手段と、前記光記録媒体の回転により前記光記
録媒体との間に隙間を保持しつつ浮上するように構成さ
れたスライダと、前記光ヘッドを前記焦点方向に移動可
能に前記スライダに支持させる支持手段と、前記発光素
子及び前記受光素子に電源を供給するとともに前記受光
素子からの信号を信号処理手段へ導出する配線手段と、
を一体化して構成される。
【0029】また、本発明の第3の発明に係る光記録再
生装置は、回転する光記録媒体に情報を記録し再生する
請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の光ヘッド
複合体と、前記光ヘッド複合体を前記光記録媒体のデー
タトラックを横切る方向に移動可能に支持する腕部材
と、前記腕部材を移動させて前記光ヘッド複合体から照
射される光スポットを前記光記録媒体のデータトラック
上にトラッキングするトラッキング手段と、を備えて構
成される。
【0030】
【作用】上記構成を有する本発明の第1の発明によれ
ば、光ヘッドとスライダと支持手段と配線手段が一体化
されることから、光ヘッドに必要とされる部品の集積化
が可能となり、高密度化が容易となる。
【0031】また、上記構成を有する本発明の第2の発
明によれば、光ヘッドと焦点制御手段とスライダと支持
手段と配線手段が一体化されることから、フォーカス制
御に影響を与えることなく発光素子及び受光素子へ電源
の供給ができる。
【0032】また、上記構成を有する本発明の第3の発
明によれば、光記録再生装置において、記録再生用のヘ
ッド部分として、上記第1の発明又は第2の発明に係る
光ヘッド複合体を使用することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しつ
つ説明する。図1ないし図7は、本発明の第1実施例で
ある光ヘッド複合体の全体構成を示す斜視図である。以
下、各部分の構成を図に基づいて説明する。図1は、本
発明の第1実施例である光ヘッド複合体101の全体構
成を示す斜視図である。
【0034】アーム8は光記録媒体(図示せず)のデー
タトラックを横切るデータトラック直交方向15に移動
自在に支持されている。アーム8の先端にはスライダ支
持部材80が取り付けられており、スライダ支持部材8
0の先端には浮上スライダ3が取り付けられている。
【0035】アーム8の上面には樹脂等により固定され
る配線手段であるフレキシブルプリンテッドサーキット
(Flexible Printed Circuit:可撓性印刷配線部材。以
下「FPC」と略称する。)70は、さらにスライダ支
持部材80の先端に向って延設されている。FPC70
は、可撓性を有するプラスチックフィルム等に配線等を
印刷した回路部72を有して構成されている。このFP
C70は、基板10Aの上方ほぼ中央に固定部73が形
成され、固定部73と回路部72との間には細枝状の変
位部71が形成され、固定部73は基板10A上に樹脂
等で固定されている(図4参照)。また、回路部72の
先端には配線端子部74が設けられている。
【0036】このように、固定部73の周囲に細枝状の
変位部71が形成され、固定部73のみを基板10Aと
一体化したので、光学ヘッド全体として小型化が図れ
る、という利点がある。また、変位部71は細枝状に形
成されているため曲げ方向の剛性が低く固定部73に弾
性的に接続し、フォーカス制御時に光学ヘッドを光記録
媒体に接離する方向であるフォーカス方向16に移動さ
せても容易に追随するので、フォーカス制御への影響を
低減することができる。
【0037】スライダ支持部材80は、幅広部81と、
曲げ部83と、押圧バネ部84と、固定部85と、薄枝
状のジンバル部82から構成されている。ジンバル部8
2は、細い枝状の枝状部材41により後述する光ヘッド
支持部40(図3参照)に接続している。固定部85は
アーム8にかしめ等により固定される。上記の押圧バネ
部84により、スライダ支持部材80の先端部は、光記
録媒体110(図4参照)側に押圧される。
【0038】図2は、本発明の第1実施例における光ヘ
ッド複合体におけるFPCと基板との接続部分をFPC
の裏面から見た斜視図である。基板10Aには、発光素
子11と立上げミラー12と受光素子13が設けられて
いる。基板10A上に構成された基板電源端子及び基板
信号端子76は、FPC70の配線端子部74と、接続
手段である金線77で接続される。このように、FPC
70の配線端子部74と基板10Aの基板電源端子及び
基板信号端子76を一体化することにより、光学ヘッド
全体として小型化が図れる。また、金線77は細線であ
るため可撓性を有し、フォーカス駆動方向及びトラッキ
ング駆動方向に微小変位が可能であるので、フォーカス
サーボ時あるいはトラッキングサーボ時に容易に追随
し、各サーボに悪影響を与えることがなく、発光素子1
1及び受光素子13に電源を供給し、かつ受光素子13
からの信号を取り出すことができる。
【0039】図3は、本発明の第1実施例における光ヘ
ッド複合体の構成部品を示した斜視図である。同図にお
いて光ヘッド複合体101は、円環形状の浮上スライダ
3がスライダ支持部材80の下面部に配設して構成され
る。この浮上スライダ3は、薄い円柱状に形成された浮
上スライダ本体30のほぼ中心に貫通孔34が設けら
れ、ビームスプリッタ35と凸部36と空気軸受面47
を有して構成されている。
【0040】光ヘッド複合体101におけるスライダ支
持部材80の上面端部にはフォーカスコイル部60が配
設され、このフォーカスコイル部60は、磁性材料によ
り形成されるリング状のヨーク64と、樹脂等の材料か
らなるボビン63と、ボビン63に巻回されて形成され
る一対の駆動コイル61a,61bを備えて構成されて
いる。
【0041】光ヘッド複合体101におけるスライダ支
持部材80の上面端部にはフォーカスコイル部60を挟
んで光ヘッド1が配設される構成である。この光ヘッド
1は、上記のフォーカスコイル部60の中央開口内に挿
入されるようにして組み立てられる(図4参照)。光ヘ
ッド1は、発光素子11及び受光素子13(図4参照)
が配置された基板10Aと、集光部21(図4参照)等
を有する光学部材20を備えて構成されている。
【0042】前記スライダ支持部材80の先端には光ヘ
ッド支持部40が形成され、この光ヘッド支持部40
は、ジンバル部82と同一の部材にエッチング等を施す
ことにより形成されている。光ヘッド支持部40の中央
には円形の開口42が設けられている。そして、ジンバ
ル部82の下部に浮上スライダ本体30に形成された凸
部36が固定される(図4参照)。また、光ヘッド支持
部40の開口42に光ヘッド1の下部が挿入され光ヘッ
ド支持部40で支持される(図4参照)。これにより、
光ヘッド1は、フォーカス方向16に移動可能に浮上ス
ライダ本体30に弾性支持される。ジンバル部82の上
部には、磁石53a及び53bが、駆動コイル61a及
び61bに対向するように固定される(図4参照)。ス
ライダ支持部材80は、固定部85に形成されたかしめ
部86をアーム90の先端の固定穴91にかしめること
によって固定される。上記において、光ヘッド支持部4
0と枝状部材41と凸部36は支持手段を構成してい
る。
【0043】図4は、本発明の第1実施例における光ヘ
ッド複合体の構成を示す断面図である。光ヘッド1は、
シリコン(Si)等からなる基板10Aと、ガラスやプ
ラスチック等の光学的に透明な部材から形成されほぼ軸
対称形状をした光学部材20を備えて構成されている。
光学部材20は、金型等によって一体成形されている。
【0044】基板10Aには、立上げミラー12が取り
付けられ、半導体レーザ等の発光素子11が接合されて
いる。発光素子11から出射されたレーザ光Lは、立上
げミラー12の斜面17で反射されて基板10Aの平面
に対しほぼ垂直となる方向に偏向される。
【0045】また、上記立上げミラー12が取り付けら
れている基板10Aの面には、半導体製造プロセスによ
って形成された受光素子141a,141b,141
c,141d,142a,142b,142c,142
dがそれぞれ設けられている。また、受光素子141a
〜141d及び142a〜142dはデータトラック方
向14にほぼ直交するように配列されるとともに、デー
タトラック方向14にほぼ平行に並設された4分割素子
である(図6参照)。そして受光素子141a〜141
d及び142a〜142dの上に立上げミラー12が接
着されている。
【0046】光学部材20には、凹レンズ状に凹んだ凹
部28と、凸レンズ状の集光部21が形成されている。
凹部28内には、発光素子11と立上げミラー12が収
納される。集光部21の表面には反射膜22がコーティ
ングされている。また、集光部21の略中央部は、発光
素子11から出射され立上げミラー12により反射され
たレーザ光Lが入射する入射部23が設けられており、
この部分には反射膜22はコーティングされていない。
【0047】光学部材20の集光部21が形成された側
とは逆側の面には、光路補正部25と光透過窓26が設
けられている(図5参照)。光路補正部25は、発光素
子11から立上げミラー12を経て入射部23から入射
してきたレーザ光Lをいったん集光部21側へ戻すよう
に反射させる。この反射光Lは反射膜22の裏面で反射
された後、光路補正部25のほぼ中央に設けられた(図
5参照)光透過窓26を透過して光記録媒体110に照
射する。一方、光記録媒体110で反射されて戻ってき
た反射光は、上記と逆の経路をたどり、光透過窓26か
ら集光部21内へ入射し、反射膜22でいったん逆方向
へ反射され、光路補正部25により上方の入射部23へ
入射し、立上げミラー12に導かれた後、受光素子14
1a〜141d及び142a〜142dへ入射する。光
ヘッド1は、図4に示すように、基板10Aと光学部材
20の支持部27を接合することにより形成される。
【0048】浮上スライダ本体30は、ガラス、あるい
はフェライト等の磁性材料、あるいはセラミック材料等
からなり、金型成形によって形成されている。53a,
53bは浮上スライダ本体30の凸部36上に固定され
たジンバル部82に接着されて固定され、駆動コイル6
1a,61bを囲むように対向配置された磁石である。
光学部材20の外周には、磁石53a,53bに対向し
て、磁性材料からなるリング状のヨーク64と、樹脂等
の材料からなるボビン63と、ボビン63に巻回され磁
石53a,53bに対向配置された駆動コイル61a,
61bが取り付けられている。ここに、フォーカスコイ
ル部60と磁石53a,53bは焦点制御手段を構成し
ている。
【0049】このように構成することにより、浮上スラ
イダ本体30は、回転する光記録媒体110の面振れに
追従しながら浮上することになり、光ヘッド1は、浮上
スライダ本体30と光ヘッド支持部40によって、光記
録媒体110との距離をある程度まで一定に保つことが
可能になる。したがって、フォーカス制御の際に必要な
光ヘッド1の移動量は小さく、フォーカス制御に必要な
駆動力も小さくてよいので、フォーカスコイル部60及
び磁石53a,53bの小型化が可能となる。
【0050】光ヘッド1を下から見た場合の光路補正部
25及び光透過窓26の形状を図5に示す。上記の第1
実施例の場合には、光路補正部25は、2種類の反射型
ホログラムパターンが複合化されて形成されている。こ
の反射型ホログラムパターンは、光学部材20を一体成
形するときに同時に形成される。そして、反射型ホログ
ラムパターンの表面には、光透過窓26を除いた部分に
反射膜22がコーティングされている。
【0051】より具体的には、入射部23からの入射光
Lを集光部21の反射膜22へ反射させるホログラムパ
ターンは、ほぼ同心円状で、その断面形状が凹凸形状、
あるいは鋸歯形状をなしており、外周側の方がピッチが
小さくなっている(図4参照)。そして、光透過窓26
の大きさ(径)は、光路補正部25の大きさ(径)より
も小さくなるように構成されている。
【0052】浮上スライダ本体30は、光記録媒体11
0が回転すると、空気軸受面47との間にわずかな隙間
を保って浮上するように構成されている。したがって、
浮上スライダ本体30と光記録媒体110との間の空気
は空気軸受を構成している。光記録媒体110は、プラ
スチック等からなる基板111と、基板111の表面に
スパッタ等によって形成された記録膜112と、記録膜
112にコーティングされた保護膜113とで構成され
ている。また、基板111の表面には、データトラック
の溝が形成されている。
【0053】光ヘッド1は、光透過窓26が設けられた
面が光記録媒体110の記録膜112と対向するよう
に、光ヘッド1の一部が光ヘッド支持部40によって弾
性支持されている。光ヘッド1の光学部材20を載置し
た光ヘッド支持部40と、浮上スライダ本体30と磁石
53a,53bによって固定されたジンバル部82を結
ぶ枝状部材41は、板バネを構成している。また、光透
過窓26が設けられた面と光記録媒体110との距離
は、浮上スライダ本体30の浮上量よりも大きくなるよ
うに設定されている。
【0054】上記のように構成された浮上式光ヘッド2
00の動作を説明する。まず、発光素子11から出射さ
れたレーザ光Lが光記録媒体110に集光されるまでの
過程、すなわち、往路について説明する。
【0055】半導体レーザ等の発光素子11から出射し
たレーザ光Lは、立上げミラー12の斜面17で基板1
0Aの面とほぼ垂直な方向に偏向される。偏向された光
は、入射部23を通り、光路補正部25の反射型ホログ
ラムパターンによって反射され、集光部21に導かれ
る。集光部21の反射膜22の裏面は、球面凹面鏡状に
構成されており、集光部21は光路補正部25で反射さ
れたレーザ光Lを光記録媒体110に向けて集光する球
面凹レンズとして作用するように球面の曲率半径が設定
されている。
【0056】集光部21によって集光されたレーザ光L
は光透過窓26から出射され、あらかじめ設定された隙
間だけの空気層を通り、光記録媒体110の保護膜11
3を通って記録膜112に到達する。
【0057】ここで、光路補正部25によって集光部2
1にレーザ光Lを導く際に、反射型ホログラムパターン
を用いて光Lを反射させた理由を以下に説明する。
【0058】一般に、球面凹レンズで光Lを集光させる
と球面収差が発生し、球面収差は球面の外周側ほど大き
くなる。球面収差が発生すると、光Lを微小なスポット
に絞れなくなり、高記録密度化が図れない。そこで、反
射型ホログラムパターンを用いて、光Lの回折を利用し
て球面収差を補正するように構成し、球面収差の発生を
防止しているのである。
【0059】この結果、球面収差が発生することなく集
光部21によって集光されたレーザ光Lは、光透過窓2
6を通って光記録媒体110に照射されることになる。
【0060】次に、光記録媒体110に集光されたレー
ザ光Lが受光素子141a〜141d、受光素子142
a〜142dに到達するまでの過程、すなわち、復路に
ついて説明する。
【0061】記録膜112に集光された光Lは、記録情
報に対応する状態で反射され、光透過窓26を通って集
光部21に到達し、往路とは逆の光路をたどって光路補
正部25に到達する。光路補正部25には、立上げミラ
ー12に光を集光するように反射型ホログラムパターン
が形成されており、光路補正部25からの回折光Lは、
図6に示すように、立上げミラー12の斜面17と立上
げミラー下面18を透過し受光素子141a〜141d
に到達する。立上げミラー下面18で反射した光は、立
上げミラー下面と平行な立上げミラー上面19で反射
し、再び立上げミラー下面18で透過して受光素子14
2a〜142dに到達する。ここに、立上げミラー斜面
17はハーフミラー斜面を構成している。
【0062】次に、第1実施例のフォーカス制御につい
て、図7(a)〜図7(c)を用いて説明する。
【0063】図7(a)〜図7(c)に、データトラッ
ク方向14とほぼ平行に4分割された受光素子141a
〜141d、受光素子142a〜142d上に集光され
た受光スポット151,152の状態を示す。
【0064】図7(a)は、光記録媒体110への照射
スポットが記録膜112のデータトラック上に合焦点さ
れた状態であり、受光素子141a〜141dの受光量
の和は、受光素子142a〜142dの受光量の和と等
しくなっている。
【0065】図7(b)は、照射スポットが光記録媒体
110の記録膜112より上方にデフォーカス(焦点が
ずれた状態で照射)された場合を示しており、受光素子
141a〜141dの受光量の和は、受光素子142a
〜142dの受光量の和より小さくなっている。
【0066】図7(c)は、照射スポットが図7(b)
と反対方向、すなわち光記録媒体110の記録膜112
より下方にデフォーカスされた場合を示しており、受光
素子141a〜141dの受光量の和は、受光素子14
2a〜142dの受光量の和より大きくなっている。
【0067】したがって、フォーカス誤差信号をFES
とし、受光素子141a〜141dの受光量をそれぞれ
P1a〜P1dとし、受光素子142a〜142dの受光量
をそれぞれP2a〜P2dとすると、フォーカス誤差信号F
ESは、次式で表わせる。 FES=(P1a+P1d+P2b+P2c)−(P2a+P2d+P1b+P1c)…(1) 上式(1)に示すフォーカス誤差信号FESがゼロにな
るようにフォーカス制御を行えば、照射スポットをデー
タトラック上に合焦点させることができる。
【0068】上記の浮上式光ヘッドは、光記録媒体11
0の回転によって光記録媒体110とほぼ一定の間隔を
保って浮上する。しかし、浮上量の変動やレーザ光Lの
波長変動及び加工精度等に起因する誤差などによって光
スポットは光記録媒体110の記録膜112に焦点が合
わない場合が生じる。上記第1実施例の浮上式光ヘッド
では、駆動コイル61a,61bに同極性の電流を通電
することにより光ヘッド1を上下方向に変位させてフォ
ーカス制御を行っている。
【0069】また、偏心によるデータトラックのうねり
に対しては、駆動コイル61a,61bに逆極性の電流
を通電することにより光ヘッド1をデータトラックの左
右方向に変位させるトラッキング制御を行うトラッキン
グ手段によって追従させる。
【0070】上記のような光ヘッド1の動きに対し、F
PC70は変位部71で変形して追従するので、フォー
カス制御及びトラッキング制御への影響が小さくなる。
したがって、駆動コイル61a,61bに与える負荷を
低減できるため駆動コイル61a,61bの小型化、軽
量化が容易となる。
【0071】次に、本発明の第2実施例である光ヘッド
複合体102について、図8及び図9を用いて説明す
る。
【0072】第2実施例の光ヘッド複合体102は、第
1実施例の光ヘッド複合体101とほぼ同じ構成であ
り、第1実施例の光ヘッド複合体101と異なる点は、
FPCと基板との接続状態である。すなわち、図8のF
PC裏面図に示すように、まず第1に、第2実施例の光
ヘッド複合体102では、FPC70の配線端子部74
と基板10Bの基板電源端子及び基板信号端子76とを
接続する接続手段として、第1実施例における金線77
のかわりに直接ハンダ等で固定的に接続した点で第1実
施例と異なる。また、第2に、第1実施例におけるFP
C70の固定部73及び変位部71を形成するかわり
に、変位部78及び固定部75を形成し、配線手段であ
るFPC70が支持手段を兼ねた点で第1実施例と異な
る。
【0073】図9は、本発明の第2実施例である光ヘッ
ド複合体102の構成を示す断面図である。この場合、
FPC70の一端は基板10Bの下面に固定され、FP
C70の固定部75に磁石53a,53bが固定され
る。
【0074】このようにFPC70とFPCの固定部7
5の間に変位部78を形成し、FPC70と固定部75
との間の曲げ剛性を低くすることにより、光ヘッド2は
フォーカス方向16への微小変位が容易になるように弾
性的に支持される。そして、上記第1実施例の光ヘッド
複合体101のように接続部に金線等を使用せず、直接
ハンダ等で固定することにより、接続部の強度が向上
し、フォーカス制御に影響を与えることなく発光素子1
1及び受光素子13へ電源を供給でき、信頼性のより高
い光ヘッド複合体102を提供することができる。ま
た、上記第1実施例の光ヘッド複合体101のようにス
ライダ支持部材80を必要としないため、構成部品の数
を減らすことができ、軽量化が可能となる。
【0075】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0076】例えば、上記第1,第2実施例において
は、光学部材20として球面凹レンズを例に挙げて説明
したが、本発明はこれには限定されず、他の球面レン
ズ、フレネルレンズ、回折格子又はホログラムレンズ等
であってもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
第1の発明によれば、光ヘッドとスライダと支持手段と
配線手段が一体化されるので、光記録再生用のヘッドを
構成する部品が集積化可能となり、光学ヘッドの小型化
・軽量化が図れる。さらに、光記録再生用ヘッドの一体
成形が可能となる。したがって、光ヘッドの低価格化が
図れ、加工精度、組立精度の向上が図れ、高記録密度化
が容易になるという利点がある。
【0078】また、上記構成を有する本発明の第2の発
明によれば、光ヘッドと焦点制御手段とスライダと支持
手段と配線手段が一体化されるので、光記録再生用ヘッ
ドは、さらに集積化が可能となり、小型化、軽量化、低
価格化、高記録密度化等が図れるという利点がある。
【0079】また、上記構成を有する本発明の第3の発
明によれば、光記録再生装置において、記録再生用のヘ
ッド部分として、上記第1の発明又は第2の発明に係る
光ヘッド複合体を使用することができるので、光記録再
生装置の小型化、軽量化、低価格化、高記録密度化等を
実現することができる、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体の
全体構成を示す斜視図
【図2】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体に
おけるFPCと基板との接続部分をFPCの裏面から見
た斜視図
【図3】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体の
構成部品を示した斜視図
【図4】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体の
構成を示す断面図
【図5】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体に
おける光路補正部と光透過窓を示した下面図
【図6】本発明の第1実施例における光ヘッド複合体に
おける立上げミラーと発光素子と受光素子の構成を示す
斜視図
【図7】(a)は本発明の第1実施例における光ヘッド
複合体における受光素子におけるフォーカス制御動作を
説明するための合焦点状態を示す図 (b)は本発明の第1実施例における光ヘッド複合体に
おける受光素子におけるフォーカス制御動作を説明する
焦点が光記録媒体の記録面より上方にずれた状態を示す
図 (c)は本発明の第1実施例における光ヘッド複合体に
おける受光素子におけるフォーカス制御動作を説明する
焦点が光記録媒体の記録面より下方にずれた状態を示す
【図8】本発明の第2実施例である光ヘッド複合体にお
けるFPCと光ヘッドの基板との接続部分をFPCの裏
面から見た斜視図
【図9】本発明の第2実施例である光ヘッド複合体の構
成を示す断面図
【図10】従来例の浮上式光ヘッドの構成を説明する図
【符号の説明】
1,2 光ヘッド 3 浮上スライダ 8 アーム 10A,10B 基板 11 発光素子 12 立上げミラー 13 受光素子 14 データトラック方向 15 データトラック直交方向 16 フォーカス方向 17 斜面 18 ミラー下面 19 ミラー上面 20 光学部材 21 集光部 22 反射膜 23 入射部 25 光路補正部 26 光透過窓 27 支持部 28 凹部 30 浮上スライダ本体 31 対物レンズ 32 偏光ミラー 33 偏光素子 34 貫通孔 35 ビームスプリッタ 36 凸部 37 駆動部材 38 集光レンズ 39 シリンドリカルレンズ 40 光ヘッド支持部 41 枝状部材 42 開口 44 偏光板 46 集光レンズ 47 空気軸受面 53a,53b 磁石 60 フォーカスコイル部 61a,61b 駆動コイル 63 ボビン 64 ヨーク 70 FPC 71,78 変位部 72 回路部 73,75 固定部 74 配線端子部 76 基板電源端子及び基板信号端子 77 金線 80 スライダ支持部材 81 幅広部 82 ジンバル部 83 曲げ部 84 押圧バネ部 85 固定部 86 かしめ部 90 アーム 91 固定穴 101,102 光ヘッド複合体 110 光記録媒体 111 基板 112 記録膜 113 保護膜 141a〜141d,142a〜142d 受光素子 151,152 受光スポット 200 浮上式光ヘッド L 光

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とを有する基板及び
    前記発光素子からの光を集光して光記録媒体に照射する
    とともに前記光記録媒体から反射された光を前記受光素
    子に導く光学部材を有する光ヘッドと、前記光ヘッドに
    設けられたコイルと前記コイルの磁束に鎖交する磁束を
    発生させる磁石とを有し前記光ヘッドを前記光記録媒体
    に接離する方向である焦点方向に移動させる焦点制御手
    段と、前記光記録媒体の回転により前記光記録媒体との
    間に隙間を保持しつつ浮上するように構成された浮上ス
    ライダと、前記光ヘッドを前記焦点方向に移動可能に前
    記浮上スライダに支持させる支持手段と、前記発光素子
    及び前記受光素子に電源を供給するとともに前記受光素
    子からの信号を信号処理手段へ導出する配線手段とを
    体化したことを特徴とする光ヘッド複合体。
  2. 【請求項2】 前記配線手段の一部が前記基板に固定さ
    れるとともに、前記配線手段は前記焦点方向に移動可能
    に支持されたことを特徴とする請求項1記載の光ヘッド
    複合体。
  3. 【請求項3】 前記配線手段は、前記配線手段の一部を
    前記基板に固定する固定部と、細枝状に形成されるとと
    もに前記固定部に弾性的に接続する変位部と、前記発光
    素子及び受光素子に電源を供給する配線電源端子及び前
    記受光素子からの信号を取り出す配線信号端子を有する
    配線端子部とを備え、前記基板は、前記発光素子及び受
    光素子に電源を供給する基板電源端子及び前記受光素子
    からの信号を取り出す基板信号端子を有する基板端子部
    を備え、前記配線端子部と前記基板端子部とは、電気的
    に接続可能な接続手段により接続されることを特徴とす
    請求項2記載の光ヘッド複合体。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、前記変位部の弾性変位
    に追随可能に構成されたことを特徴とする請求項3記載
    の光ヘッド複合体。
  5. 【請求項5】 前記接続手段は、前記配線端子部と前記
    基板端子部とを固定的に接続することを特徴とする請求
    項3記載の光ヘッド複合体。
  6. 【請求項6】 前記配線手段は前記支持手段を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項5記載の光ヘッド複合体。
  7. 【請求項7】 前記光学部材は、前記発光素子からの光
    を前記基板にほぼ垂直に反射させるとともに前記光記録
    媒体からの光を透過させるハーフミラー斜面を有する立
    上げミラーと、前記発光素子から前記立上げミラーを経
    た光を反射させるとともに前記光記録媒体からの光を前
    記立上げミラーの方向へ反射させる光路補正部と、前記
    発光素子から前記光路補正部を経た光を前記光記録媒体
    の方向へ反射させるとともに前記光記録媒体からの光を
    前記光路補正部の方向へ反射させる反射膜と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一に
    記載の光ヘッド複合体。
  8. 【請求項8】 前記受光素子は、データトラック方向に
    ほぼ平行に4分割され分割方向にほぼ直列に配置された
    第1受光素子及び第2受光素子を有し、前記立上げミラ
    ーは、前記ハーフミラー斜面を挟む一対の平行面を有す
    るとともに前記平行面の一面が前記第1受光素子及び第
    2受光素子上に配設され、かつ、前記光記録媒体からの
    光は前記ハーフミラー斜面を透過させて前記第1受光素
    子に導かれるとともに、前記第1受光素子で反射された
    光は前記平行面の他面で反射されて前記第2受光素子に
    導かれるように構成されたことを特徴とする請求項7
    載の光ヘッド複合体。
  9. 【請求項9】 回転する光記録媒体に情報を記録し再生
    する請求項1から請求項8のいずれか一に記載の光ヘッ
    ド複合体と、前記光ヘッド複合体を前記光記録媒体のデ
    ータトラックを横切る方向に移動可能に支持する腕部材
    と、前記腕部材を移動させて前記光ヘッド複合体から照
    射される光スポットを前記光記録媒体のデータトラック
    上にトラッキングするトラッキング手段と、を備えたこ
    とを特徴とする光記録再生装置。
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