JP3376075B2 - 記録方法及び装置 - Google Patents

記録方法及び装置

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JP3376075B2
JP3376075B2 JP3019694A JP3019694A JP3376075B2 JP 3376075 B2 JP3376075 B2 JP 3376075B2 JP 3019694 A JP3019694 A JP 3019694A JP 3019694 A JP3019694 A JP 3019694A JP 3376075 B2 JP3376075 B2 JP 3376075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の記録要素を有する
記録ヘッドを、記録媒体に対して相対的に走査して画像
を記録する記録方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタ等では、
インクジェットヘッドのノズルのバラツキ等による記録
画像品位の低下を防止するために、インクジェットヘッ
ドのノズルを複数のブロックに分割し、各ブロック単位
に画像データを出力しながら同じ画像領域を複数回走査
して記録する、所謂マルチパス・プリントを行ってい
る。
【0003】図15は、従来のインクジェットプリンタ
における2パス・プリントを説明するための図で、イン
クジェットヘッド1520のノズルを上半分(1/2ヘ
ッド領域)と下半分(2/2ヘッド領域)の2つのブロ
ックに分割し、1500で行1510の下半分(2/2
データ領域)と、行1511の上半分(1/2データ領
域)とを同時にプリントする。但し、この時ヘッドの各
ブロックに出力される記録データは、1/2ヘッド領域
には2パス目のデータが出力され、2/2ヘッド領域に
は1パス目のデータが出力される。そして1501で記
録用紙を1/2行分だけ搬送し、1502で行151の
上半分(1/2データ領域の2パス目)と、行1511
の下半分(2/2データ領域の1パス目)とを同時にプ
リントする。
【0004】又、4回の走査でプリントを行う4パス方
式の場合を図16に示し、ここでも2パスの場合と同様
に、ヘッドのノズルを4つのブロックに分割し、行16
00をプリントするために、1回目のパスで行1600
の1/4データ領域を4/4ヘッド領域を使用してプリ
ントし、2回目のパス1/4データ領域と2/4データ
領域とをそれぞれ4/4と、3/4ヘッド領域を使用し
て、記録用紙を1/4行ずつ送りながら、各データ領域
を4回走査することにより記録している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図17は、2パスプリ
ントから4パスプリントに変更する場合の、従来のプリ
ントヘッドと記録用紙の状態を示す図である。
【0006】この場合、まず1700と1701で、す
でにプリント途中の2パスプリントを完成させた後、記
録用紙を1行の4分の3だけ戻して4パスプリントを開
始している。この例では、2パスプリントを完成した時
点での記録用紙の位置は、4パスプリントを開始する際
の記録用紙の位置に対して進み過ぎているため、170
2で記録用紙の位置を戻さなければならない。
【0007】このように、従来はマルチパスプリントの
回数が変更されたり、或いは同じパスのプリントを行う
場合であっても、そのプリント方式やデータ等が変更さ
れた場合には、記録用紙を戻す動作が追加される。この
ような記録用紙の戻し動作は用紙送り精度の低下の原因
となり、これにより記録位置がずれてしまい、印刷され
た画像に縞模様が発生する等の原因となっていた。又、
このような記録用紙を戻す動作を行うことにより騒音が
発生したり、また記録用紙の戻し動作時間だけプリント
時間を増加させてしまうという問題がある。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、高速にマルチパスによる記録を行うことができる記
録方法とその装置を提供することを目的とする。
【0009】又本発明は、記録画像の品位を高めること
ができる記録方法とその装置を提供することを目的とす
る。
【0010】更に本発明は、記録時の騒音の発生を抑え
た記録方法とその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、複数の記録要素を有する記録ヘッドを記録媒体に対
して相対的に走査して画像を記録する記録装置であっ
て、前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個の
ブロックに分割することで得られる第1ブロック幅に対
応する記録媒体上の第1領域に対し、前記記録ヘッドを
n回走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎
に、前記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッド
の走査方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前
記n回の走査にて前記第1領域に対する記録を完成させ
る記録制御手段と、記録媒体に対する1頁の記録の途中
で、前記nをm(mは2以上の整数、且つn≠m)に変
更可能な変更手段とを有し、前記変更手段によりnから
mに変更された場合、前記記録制御手段は、(i)先の
走査の終了後に前記搬送を介在させずに行う走査を含む
m回の走査により、前記複数の記録要素をm個のブロッ
クに分割することで得られる第2ブロック幅に対応する
第2領域に対する記録を完成させ、(ii)その後、前記
記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第2ブロック幅だけ
前記記録媒体を順方向へ搬送することで、当該m回の走
査にて後続の前記第2領域に対する記録を完成させるこ
とを特徴とする。また上記目的を達成するために本発明
の記録装置は以下のような構成を備える。即ち、複数の
記録要素を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
に走査して画像を記録する記録装置であって、前記複数
の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロックに分
割することで得られる第1ブロック幅に対応する記録媒
体上の第1領域に対し前記記録ヘッドをn回走査させる
と共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第1ブ
ロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほ
ぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回の走査に
て前記第1領域に対する記録を完成させる第1記録動作
を行う第1記録制御手段と、記録媒体に対する1頁の記
録の途中で、前記nをm(mは2以上の整数、且つn≠
m)に変更可能な変更手段と、前記複数の記録要素をm
個のブロックに分割することで得られる第2ブロック幅
に対応する記録媒体上の第2領域に対し前記記録ヘッド
をm回走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査
毎に、前記第2ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッ
ドの走査方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、
前記m回の走査にて前記第2領域に対する記録を完成さ
せる第2記録動作を行う第2記録制御手段とを有し、前
記変更手段によりnからmに変更された場合、前記第2
記録制御手段は、先の走査の終了後に前記搬送を介在さ
せずに行う走査を含む前記m回の走査により、前記第1
領域に隣接する第2領域に対する記録を完成させ、その
後、前記第2記録動作を行うことを特徴とする。また上
記目的を達成するために本発明の記録装置は以下のよう
な構成を備える。即ち、複数の記録要素を有する記録ヘ
ッドを記録媒体に対して相対的に走査して画像を記録す
る記録装置であって、前記走査の方向において1つの記
録要素で記録可能な記録媒体上の記録領域に対し前記記
録ヘッドを複数回走査させる走査動作と、前記記録ヘッ
ドの1回の走査毎に前記記録媒体を記録ヘッドの走査方
向とほぼ直交する順方向へ搬送する搬送動作とを繰り返
しながら、前記記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記
録媒体上の前記記録領域に対する記録を完成させる記録
制御手段と、記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前
記録領域の記録の完成に要する走査回数をn回からm
回(n,mは共に2以上の整数、且つn≠m)に変更可
能な変更手段とを有し、前記制御手段は、 (A) 前記走査回数が変更前のn回である場合、前記
録領域に対して前記記録ヘッドをn回走査させる走査動
作と、前記複数の記録要素をn個のブロックに分割する
ことで得られるブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ
搬送させる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
域を記録していくことで、n回の走査で前記記録領域に
対する記録を完成させ、(B) 前記走査回数が変更後のm回である場合、前記搬
送動作を介在させずに前記走査動作を行うことで前記
領域に対する記録を行った後、前記記録領域に対して
前記記録ヘッドをm回走査させる走査動作と、前記複数
の記録要素をm個のブロックに分割することで得られる
ブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ搬送させる搬送
動作を交互に繰り返しながら前記記録領域を記録してい
くことで、m回の走査で前記記録領域に対する記録を完
成させることを特徴とする。また上記目的を達成するた
めに本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、複数の記録要素を有する記録ヘッドを記録媒体に対
して相対的に走査して画像を記録する記録装置であっ
て、前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個の
ブロックに分割することで得られる第1ブロック幅に対
応する記録媒体上の領域に対し、前記記録ヘッドをn回
走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、
前記ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査方
向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回の
走査にて前記領域に対する記録を完成させる記録動作を
実行するための記録制御手段と、記録媒体に対する1頁
の記録の途中で、前記nをm(mは2以上の整数、且つ
n≠m)に変更可能な変更手段とを有し、前記記録制御
手段は、前記変更手段によりnからmに変更された後、
前記記録媒体を前記順方向と反対の逆方向への搬送は行
わず前記順方向への搬送のみを行うべく、前記変更後の
最初の走査を含む複数回の走査では前記記録媒体の搬送
を介さずに前記領域に対する記録を行い、その後、m回
の走査で前記領域への記録を完成させる前記記録動作を
行うことを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために本発明の記録方
法は以下のような工程を備える。即ち、複数の記録要素
を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査し
て画像を記録する記録方法であって、前記複数の記録要
素をn(nは2以上の整数)個のブロックに分割するこ
とで得られる第1ブロック幅に対応する記録媒体上の第
1領域に対し前記記録ヘッドをn回走査させると共に、
前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第1ブロック幅
だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほぼ直交す
る順方向へ搬送することで、前記n回の走査にて前記第
1領域に対する記録を完成させる記録制御工程と、記録
媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(mは2
以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工程とを有
し、前記変更工程においてnからmに変更された場合、
前記記録制御工程では、 (i)先の走査の終了後に前記搬送を介在させずに行う
走査を含むm回の走査により、前記複数の記録要素をm
個のブロックに分割することで得られる第2ブロック幅
に対応する第2領域に対する記録を完成させ、 (ii)その後、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記
第2ブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ搬送するこ
とで、当該m回の走査にて後続の前記第2領域に対する
記録を完成させることを特徴とする。また上記目的を達
成するために本発明の記録方法は以下のような工程を備
える。即ち、複数の記録要素を有する記録ヘッドを記録
媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録方法
であって、前記複数の記録要素をn(nは2以上の整
数)個のブロックに分割することで得られる第1ブロッ
ク幅に対応する記録媒体上の第1領域に対し前記記録ヘ
ッドをn回走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の
走査毎に、前記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録
ヘッドの走査方向とほぼ直交する順方向へ搬送すること
で、前記n回の走査にて前記第1領域に対する記録を完
成させる第1記録動作を行う第1記録制御工程と、記録
媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(mは2
以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工程と、前記
複数の記録要素をm個のブロックに分割することで得ら
れる第2ブロック幅に対応する記録媒体上の第2領域に
対し前記記録ヘッドをm回走査させると共に、前記記録
ヘッドの1回の走査毎に、前記第2ブロック幅だけ前記
記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する順方向
へ搬送することで、前記m回の走査にて前記第2領域に
対する記録を完成させる第2記録動作を行う第2記録制
御工程とを有し、前記変更工程においてnからmに変更
された場合、前記第2記録制御工程では、先の走査の終
了後に前記搬送を介在させずに行う走査を含む前記m回
の走査により、前記第1領域に隣接する第2領域に対す
る記録を完成させ、その後、前記第2記録動作を行うこ
とを特徴とする。上記目的を達成するために本発明の記
録方法は以下のような工程を備える。即ち、複数の記録
要素を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走
査して画像を記録する記録方法であって、前記走査の方
向において1つの記録要素で記録可能な記録媒体上の
領域に対し前記記録ヘッドを複数回走査させる走査動
作と、前記記録ヘッドの1回の走査毎に前記記録媒体を
前記記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する順方向へ搬送
する搬送動作とを繰り返しながら、前記記録領域に対す
る記録を完成させる記録制御工程と、記録媒体に対する
1頁の記録の途中で、前記記録領域の記録の完成に要す
る走査回数としてn回からm回(n,mは共に2以上の
整数、且つn≠m)に変更する変更工程とを有し、前記
記録制御工程では、 (A) 前記走査回数が変更前のn回である場合、前記
録領域に対して前記記録ヘッドをn回走査させる走査動
作と前記複数の記録要素をn個のブロックに分割する
ことで得られるブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ
搬送させる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
域を記録していくことでn回の走査で前記記録領域に
対する記録を完成させ、(B) 前記走査回数が変更後のm回である場合、前記搬
送動作を介在させずに前記記録ヘッドを複数回走査させ
ことで前記記録領域に対する記録を行った後、前記
録領域に対して前記記録ヘッドをm回走査させる走査動
作と前記複数の記録要素をm個のブロックに分割するこ
とで得られる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
領域を記録していくことで、m回の走査で前記記録領域
に対する記録を完成させることを特徴とする。上記目的
を達成するために本発明の記録方法は以下のような工程
を備える。即ち、複数の記録要素を有する記録ヘッドを
記録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録
方法であって、前記複数の記録要素をn(nは2以上の
整数)個のブロックに分割することで得られる第1ブロ
ック幅に対応する記録媒体上の領域に対し前記記録ヘッ
ドをn回走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走
査毎に、前記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘ
ッドの走査方向とほぼ直交する順方向へ搬送すること
で、前記n回の走査にて前記領域に対する記録を完成さ
せる記録動作を行うための記録制御工程と、記録媒体に
対する1頁の記録の途中で、前記nをm(mは2以上の
整数、且つn≠m)に変更する変更工程とを有し、前記
記録制御工程では、前記変更工程によりnからmに変更
された後、前記順方向と反対の逆方向への搬送は行わ
ず、前記順方向への搬送のみを行うよう、前記変更後の
最初の走査を含む複数回の走査では前記記録媒体の搬送
を介さずに前記領域に対する記録を行い、その後、m回
の走査で前記領域への記録を完成させる前記記録動作を
行うことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0015】図1は本実施例のインクジェットプリンタ
の概略構成を示すブロック図である。尚、この実施例で
はインクジェットプリンタの場合で説明するが、本発明
はこれに限定されるものでなく、例えばサーマルプリン
タやワイヤドットプリンタ等にも適用できる。
【0016】図1において、1は装置全体を制御する制
御部で、例えばマイクロプロセッサ等のCPU101や
タイマ、更には入出力回路等の各種回路を有している。
2はCPU101の制御プログラムやフォントデータ等
の各種データを記憶しているROM、3はCPU101
のワークとして使用されるRAMである。
【0017】6は、例えばインクジェットヘッド等のプ
リントヘッドで、キャリッジ9に搭載されて矢示F方向
に往復走査される。この実施例では、例えば図2に示す
ようにプリントヘッド6は、64個のノズル(記録要
素)をヘッド6の走査方向にほぼ直交する方向(副走査
方向)に直線状に配置している。9は、例えばDCモー
タ等のキャリッジモータで、制御部1より出力される信
号に従ってモータドライバ7により回転駆動され、キャ
リッジ9を矢示F方向に走査させている。10はエンコ
ーダで、キャリッジ9の移動に伴って90度位相がずれ
た2相のパルス信号を発生する。このエンコーダ9に
は、例えば磁気式、光学式エンコーダがある。
【0018】磁気式エンコーダでは、一定間隔で磁化さ
れた部材と、90度位相がずれた2相磁気検出器とを有
し、例えば磁化された部材が非可動なエンコーダ本体側
に固定され、他方の部材がキャリッジ9などの可動部材
側に固定され、キャリッジ9の移動に伴って2相のパル
ス信号を発生させている。また光学式のエンコーダで
は、一定間隔に遮閉部と透過部を有するスリットをエン
コード本体に設け、90度位相がずれた2相のフォトイ
ンタラプタ(例えばキャリッジ9に設ける)によりスリ
ットの通過を検知することにより、2相のパルス信号を
発生させる。
【0019】11はベルトで、キャリッジ9に固定さ
れ、キャリッジモータ8のローラとプーリ12とに捲回
されている。こうしてキャリッジモータ8が回転するこ
とによりキャリッジ9が矢示F方向に走査され、キャリ
ッジ9に取り付けられた、例えばフォトインタラプタに
よりエンコーダ10のスリットが検知されてエンコーダ
(2相信号)信号100が出力される。
【0020】13は方向検出部で、エンコーダ10との
協動により出力されるエンコーダ信号(2相信号)10
0を入力し、キャリッジ9の移動方向を判別して方向信
号130を出力している(図3参照)。14は位置検出
部で、エンコーダ10との協動により出力される2相信
号のうちの一方の信号と、方向検出部13で得られる方
向信号130を入力し、キャリッジ9の位置を示す位置
信号140を出力する(図5参照)。15は速度検出部
で、エンコーダ10との協動により出力される2相信号
の一方の信号を入力し、キャリッジ9の速度を示す速度
信号152を出力する(図7参照)。尚、これら方向検
出部13、位置検出部14及び速度検出部15はは、電
気的な論理回路のみで構成することもでき、或いはマイ
クロコンピュータのように電気的な論理回路とソフトウ
エアを組み合わせても構成できる。
【0021】16は紙送り用モータで、記録用紙やOH
Pシート等のフィルムや布等の記録媒体を、キャリッジ
9の走査方向にほぼ直交する方向に搬送している。17
はモータドライバで、制御部1よりの制御信号に従って
紙送り用モータ16を回転駆動している。尚、これらモ
ータドライバ7及び17は、正転駆動機能、逆転駆動機
能、モータ端子を短絡する制動機能等を有している。
【0022】図3は本実施例の方向検出部13の入力信
号と出力信号との関係を示す図で、図4にはそのタイミ
ング例が示されている。ここではエンコーダ信号100
は、A相信号とB相信号とを含み、これら2つの相信号
は互いに90度位相がずれている。
【0023】この方向検出部13における方向判定論理
としては、 [{A相(B相↑)=1}∪{A相(B相↓)=0}∪
{B相(A相↑)=0}∪{B相(A相↓)=1}]が
真であれば正方向 [{A相(B相↑)=0}∪{A相(B相↓)=1}∪
{B相(A相↑)=1}∪{B相(A相↓)=0}]が
真であれば逆方向 であると判定する。但し、ここで、A相(B相↑)はB
相信号の立ち上がり時のA相の値を示し、A相(B相
↓)はB相信号の立ち下がり時のA相の値を示してい
る。また“∪”は論理和を示している。
【0024】また図5は本実施例の位置検出部14の入
力信号と出力信号との関係を示す図で、図6にはその入
力信号のタイミング例が示されている。この位置検出部
14は、例えばパルス数の加減計数器を有し、方向信号
130が正方向(往路)を示している(例えばロウレベ
ル)時はA相(或いはB相)のクロック信号が立ち上が
る毎に計数値をカウントアップし、方向信号130が逆
方向(復路)を示している(例えばハイレベル)時はA
相(或いはB相)のクロック信号が立ち上がる毎に計数
値をカウントダウンしている。
【0025】図7は本実施例の速度検出部15の構成
と、その入力信号と出力信号との関係を示す図で、図8
にはその入力信号のタイミング例が示されている。
【0026】図7において、150は周期計数器で、エ
ンコーダ信号100の周期(図8)をクロック信号の周
期に基づいて計数し、その結果求めた周期信号を除算器
151に出力する。除算器151では、この周期信号を
基準周期信号で除算してキャリッジ6の移動速度を求
め、速度信号152を出力している。こうして方向検出
部13、位置検出部14及び速度検出部15より出力さ
れる方向信号130、位置信号140及び速度信号15
2のそれぞれは制御部1に出力されて、後述する各種制
御に使用される。
【0027】次に、以上の構成に基づく本実施例のイン
クジェットプリンタの動作を説明する。
【0028】図9は、本実施例における2パスプリント
から4パスプリントに変化する際のプリントヘッド6と
記録用紙との関係を示す図である。
【0029】図9において、901は、2パスプリント
の状態を示し、プリントヘッド6の上半分のノズルを用
いて、プリント途中である2パス目のプリント行91の
記録を完成する。その後、1/2行だけ記録用紙を移動
(902)した後、903以降で、行90より4パスプ
リントを開始する。以下、この行90に注目して説明す
る。尚、4パスプリントでは、プリントヘッド6のノズ
ル(この実施例では64本)を4つのブロック61〜6
4(1ブロック16ノズル)に分割し、これらブロック
単位で4パスプリントを行うようにしている。尚、ここ
では、1つの行を4つのデータ領域(1/4データ領域
〜4/4データ領域)に分割し、各データ領域をそれぞ
れ対応するノズルブロック(61〜64)を使用してプ
リントしている。
【0030】903では、4パスプリントの行90の1
/4データ領域の1/4データ分(最初のパスでプリン
トするデータ分)をプリントヘッド6のノズルブロック
61を用いてプリントする。次に904では、4パスプ
リント行90の2/4データ領域の1/4データ分をプ
リントヘッド6のノズルブロック62で、行90の1/
4データ領域のうち2/4データ分(2回目のパスでプ
リントするデータ分)をプリントヘッド6のノズルブロ
ック61でそれぞれプリントする。次に905では、行
90の3/4データ領域の1/4データ分をプリントヘ
ッド6のノズルブロック63で、行90の2/4データ
領域の2/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロ
ック62で、行90の1/4データ領域のうち3/4デ
ータ分(3回目のパスでプリントするデータ分)をプリ
ントヘッド6のノズルブロック61でそれぞれプリント
する。そして906で、行90の4/4データ領域の1
/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック64
で、行90の3/4データ領域の2/4データ分をプリ
ントヘッド6のノズルブロック63で、行90の2/4
データ領域の3/4データ分をプリントヘッド6のノズ
ルブロック62で、行90の1/4データ領域の4/4
データ分(4回目のパスでプリントするデータ分)をプ
リントヘッド6のノズルブロック61で、それぞれプリ
ントする。こうして、行90の1/4データ領域のプリ
ントが完了する。
【0031】次に907で、紙送り用モータ16を回転
駆動して、記録用紙を1行の4分の1だけ副走査方向に
進ませる。
【0032】次に908で、行90の2/4データ領域
の4/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック
61で、行90の3/4データ領域の3/4データ分を
プリントヘッド6のノズルブロック62で、行90の4
/4データ領域の2/4データ分をプリントヘッド6の
ノズルブロック63で、更に行92の1/4データ領域
の1/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック
64でそれぞれプリントする。そして909で、907
と同様に、記録用紙を1行の4分の1だけ進ませる。
【0033】また910では、行90の3/4データ領
域の4/4データ分をヘッド6のノズルブロック61
で、行90の4/4データ領域の3/4データ分をヘッ
ド6ノズルブロック62で、行92の1/4データ領域
の2/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック
63で、行92の2/4データ領域の1/4データ分を
プリントヘッド6のノズルブロック64で、それぞれプ
リントする。そして911で、前述と同様にして記録用
紙を1行の4分の1だけ進ませる。
【0034】同様に912では、行90の4/4データ
領域の4/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロ
ック61で、行92の1/4データ領域の3/4データ
分をプリントヘッド6のノズルブロック62で、行92
の2/4データ領域の2/4データ分をヘッド6のノズ
ルブロック63で、更に行92の3/4データ領域の1
/4データ分をヘッド6のノズルブロック64で、それ
ぞれプリントする。次に913で、記録用紙を1行の4
分の1だけ進ませる。
【0035】914では、行92の1/4データ領域の
4/4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック6
1で、行92の2/4データ領域の3/4データ分をプ
リントヘッド6のノズルブロック62で、行92の3/
4データ領域の2/4データ分をプリントヘッド6のノ
ズルブロック63で、行92の4/4データ領域の1/
4データ分をプリントヘッド6のノズルブロック64
で、それぞれプリントする。そして915で、記録用紙
を1行の4分の1だけ進ませる。
【0036】次に図10を参照して、4パスプリントか
ら2パスプリントへ記録方法を変更する場合の動作例を
説明する。この実施例のプリンタ装置の構成は図1に示
す構成と同様である。
【0037】前述の2パスプリントから4パスプリント
への変更時と同様に、データの分割とヘッドによるプリ
ント領域を図10に示すように定義する。
【0038】まず、921〜926で、現在4パスプリ
ントでプリント中の行93のプリントを完成させる。こ
の4パスのプリント処理は前述の図9の908〜913
で示したのと同様にして行われるので、その説明を省略
する。そしてその後、927以降で2パスプリントを開
始する。この2パスプリントでは、プリントヘッド6の
ノズルが2つのブロック65,66に分割され、1行の
プリントデータが上半分の1/2データ領域と、下半分
の2/2データ領域とに分割され、更に各データ領域の
データがヘッド走査の回数(パス)に対応して1/2デ
ータと2/2データに分けられる。そして1回目のプリ
ントヘッド6の走査で1/2データがプリントされ、2
回目のヘッド走査で2/2データがプリントされる。
【0039】まず927で、2パスプリント行94の1
/2データ領域の1/2データ分(1回目のヘッド走査
でプリントするデータ)を、プリントヘッド6のノズル
ブロック65でプリントする。次の928で、行94の
1/2データ領域の2/2データ分(2回目のヘッド走
査でプリントするデータ)をプリントヘッド6のノズル
ブロック65で、同じく行94の2/2データ領域の1
/2データ分をプリントヘッド6のノズルブロック66
で、それぞれプリントする。この後、929で記録用紙
を1行の2分の1だけ進ませる。
【0040】次に930で、行94の2/2データ領域
の2/2データ分をプリントヘッド6のノズルブロック
65で、行95の1/2データ領域の1/2データ分を
プリントヘッド6のノズルブロック66でそれぞれプリ
ントする。そして、931で記録用紙を1行の2分の1
だけ進ませる。更に行95の1/2データ領域の2/2
データ分をプリントヘッド6のノズルブロック65で、
行95の2/2データ領域の1/2データ分をプリント
ヘッド6のノズルブロック66でそれぞれプリントす
る。そして933で、記録用紙を1行の2分の1だけ副
走査方向に搬送する。
【0041】又他の実施例として、複数パスプリントに
おいて、各パス毎のデータ分割の仕方に応じて複数のプ
リント方法を提供できる。そこでその一例として、ある
4パスプリントから別の4パスプリントへの変更すると
きの動作例を図11に示す。この装置の構成は前述の実
施例と同様である。
【0042】ここでは、4パスプリントの切換が指示さ
れると、941〜946で現在プリント中の行96のプ
リントを完了する。これは前述の図10の921〜92
6と同様にして行われる。
【0043】そして947〜959で、別の4パスプリ
ントが実行されるが、これは原則的に前述の図9の90
3〜915で示す手順と同様であるための、その詳細な
説明を省略する。
【0044】図12は図9に示す2パスプリントより4
パスプリントへの切換を示すフローチャートで、この処
理を実行する制御プログラムはROM2に記憶されてお
り、CPU101により実行される。
【0045】まずステップS1で、2パスでのプリント
を終了し、ステップS2で紙送り用モータ16を回転駆
動して、1/2行分だけ記録用紙を搬送する。ステップ
S3では、1行分のデータを4つに分割し、各走査(パ
ス)に対応してプリントするデータを決定する。ステッ
プS4では図9の903で示すプリントを行い、ステッ
プS5では904で示すプリント処理を実行する。以下
同様にして、ステップS5〜ステップS7で、図9の9
04〜906で示すプリントを行う。こうして行90の
1/4データ領域がプリントされるとステップS8に進
み、紙送り用モータ16を回転駆動して、記録用紙を1
/4行分搬送する。
【0046】尚、このプリントヘッド6の走査によるプ
リント動作時には、位置検出部14よりの位置信号14
0に応じてヘッド6に出力するデータが切り換えられ、
又速度検出部15により検出された速度に応じて、その
プリントデータの出力周期が決定される。こうしてプリ
ントヘッド6の走査速度に応じたプリントを行うことが
できる。
【0047】そしてステップS9に進み、図9の908
で示すプリントを行い、ステップS10で、ステップS
8と同様に記録用紙を1/4行分搬送する。更にステッ
プS9に進み、現在の行の2/4データ領域までをプリ
ントし、次行の1/4データ領域をノズルブロック64
によりプリントする(図9の908)。そしてステップ
S10で、1/4行分記録用紙を搬送し、ステップS1
1で各ノズルブロックの対象データ領域を次のデータ領
域に変更し、ノズルブロック61は常に4パス目をノズ
ルブロック62は3パス目を、ノズルブロック63は2
パス目、そしてのするブロック64は常に1パス目をプ
リントする。即ち、例えば前回ノズルブロック61が3
/4データ領域を3回目のパスでプリントした時は、次
のノズルブロック61の対象データは4/4データ領域
となり、そのパスの回数は3パス目となる。
【0048】図13は、図10に示す4パスプリントよ
り2パスプリントへの変更処理を示すフローチャート
で、この処理を実行する制御プログラムはROM2に記
憶されており、CPU101により実行される。
【0049】4パスプリントより2パスプリントへの変
更が指示されるとステップS21で、現在プリントして
いる4パスでのプリントを完了する(図10の921〜
925)。そしてステップS22で、1/4行分だけ記
録用紙を搬送し、ステップS23で1行分のデータを2
つに分割し、各走査(パス)でプリントするデータを決
定する。そしてステップS24に進み、プリントヘッド
6のノズルブロック65(上半分)で1/2データ領域
のデータの1パス目をプリントする(図10の92
7)。そしてステップS25に進み、プリントヘッド6
のノズルブロック65で1/2データ領域のデータの2
パス目をプリントし、ノズルブロック66(下半分)で
2/2データ領域のデータの1パス目をプリントする
(図10の928)。そしてステップS26に進み、記
録用紙を1/2行分、副走査方向に搬送する(92
9)。
【0050】次にステップS27に進み、ノズルブロッ
ク65で2/2データ領域の2パス目をプリントし、ノ
ズルブロック66で次行の1/2データ領域の1パス目
をプリントする(図10の930)。そしてステップS
28でステップS26と同様に記録用紙を1/2行分搬
送する。そしてステップS29に進み、ノズルブロック
の対象データを1つ進め、上半分のノズルを用いて2パ
ス目を、下半分のノズルを用いて1パス目のデータをプ
リントする。この処理をプリントデータが終了するまで
繰返し実行する。
【0051】尚、前述の実施例では、2パスプリントと
4パスプリントについて述べたが、本発明はこれら実施
例に限定されることなく、例えばプリントヘッドのノズ
ル数が64個の場合では、最大64パスまで実施可能で
ある。つまり、一般的には2パスからノズル数と同数の
パス数のプリント方法にまで適用できる。 <装置本体の概略説明>図14は、本発明が適用できる
インクジェット記録装置IJRAの一例を示す概観図
で、ここではキャリッジ9をベルト11でなくリードス
クリュー5005の回転により走査させる装置の場合で
示している。
【0052】同図において、キャリッジモータ8の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジ9はピン(不図示)を有
し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリッジ
9には、インクジェットカートリッジIJCが搭載され
ている。10は紙押え板を兼用しているエンコーダで、
キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン5000に
対して押圧するとともに、前述したようにキャリッジ9
の移動に伴ってエンコーダ信号100を出力するための
スリットを有している。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジ9のレバー5006の、この域での
存在を確認して、キャリッジモータ8の回転方向切り換
え等を行うためのホームポジション検知手段である。5
016はプリントヘッド6の前面をキャップするキャッ
プ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャ
ップ内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023
を介してプリントヘッド6の吸引回復を行う。5017
はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを
前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板50
18にこれらが支持されている。ブレードは、この形態
でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できる
ことは言うまでもない。又、5012は、吸引回復の吸
引を開始するためのレバーで、キャリッジ9と係合する
カム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの
駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達手段で移動制
御される。
【0053】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジ9がホームポジション側の領域に
来た時にリードスクリュー5005の作用によってそれ
らの対応位置で所望の処理が行えるように構成されてい
るが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0054】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0056】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0057】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0058】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0059】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0060】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0061】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0062】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0063】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0064】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0065】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることはいうまでもない。
【0066】以上説明したように本実施例によれば、複
数パスによるプリント方法を切り替えても、記憶用紙を
戻す必要がなくなるため、以下に示すような効果が得ら
れる。 (1)記録用紙を戻す動作に起因する騒音をなくすこと
ができる。 (2)記録用紙を戻す動作に起因するプリント時間の浪
費をなくして、より早くプリントを行うことができる。 (3)記録用紙を戻すことによる記録用紙の位置ずれの
発生を防止できるので、より良好なプリント品位が得ら
れる効果がある。 (4)高速かつ高品位の印刷物が得られるので印刷物の
生産性を向上できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
速にマルチパスによる記録を行うことができる。
【0068】又本発明によれば、記録画像の品位を高め
ることができる。
【0069】更に本発明によれば、記録時の騒音の発生
を抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のインクジェットプリンタの概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施例のインクジェットヘッドのノズル配列
の一例を示す図である。
【図3】実施例の方向検出部の入出力信号を説明する図
である。
【図4】実施例の方向検出部の入出力信号のタイミング
例を示すタイミング図である。
【図5】実施例の位置検出部の入出力信号を説明する図
である。
【図6】実施例の位置検出部の入力信号のタイミング例
を示すタイミング図である。
【図7】実施例の速度検出部の入出力信号と、その構成
を説明する図である。
【図8】実施例のエンコーダ信号のタイミング例を示す
タイミング図である。
【図9】本実施例における2パスプリントより4パスプ
リントに変更する動作を説明する図である。
【図10】本実施例における4パスプリントより2パス
プリントに変更する動作を説明する図である。
【図11】本実施例における4パスプリントより他の4
パスプリントに変更する動作を説明する図である。
【図12】本実施例における2パスプリントより4パス
プリントに変更する動作を示すフローチャートである。
【図13】本実施例における4パスプリントより2パス
プリントに変更する動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明が適用できるインクジェット記録装置
IJRAの一例を示す概観図である。
【図15】従来の2パスプリントを説明する図である。
【図16】従来の4パスプリントを説明する図である。
【図17】従来の2パスプリントより4パスプリントへ
の変更動作例を説明する図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 ROM 3 RAM 6 プリントヘッド(インクジェットヘッド) 8 キャリッジモータ 9 キャリッジ 10 エンコーダ 13 方向検出部 14 位置検出部 15 速度検出部 100 エンコーダ信号 101 CPU 130 方向信号 140 位置信号 152 速度信号

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録装
    置であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の第1領域に対し、前記記録ヘッドをn回
    走査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、
    前記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走
    査方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n
    回の走査にて前記第1領域に対する記録を完成させる記
    録制御手段と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更可能な変更手段と
    を有し、 前記変更手段によりnからmに変更された場合、前記記
    録制御手段は、 (i)先の走査の終了後に前記搬送を介在させずに行う
    走査を含むm回の走査により、前記複数の記録要素をm
    個のブロックに分割することで得られる第2ブロック幅
    に対応する第2領域に対する記録を完成させ、 (ii)その後、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記
    第2ブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ搬送するこ
    とで、当該m回の走査にて後続の前記第2領域に対する
    記録を完成させることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録装
    置であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の第1領域に対し前記記録ヘッドをn回走
    査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前
    記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査
    方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回
    の走査にて前記第1領域に対する記録を完成させる第1
    記録動作を行う第1記録制御手段と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更可能な変更手段
    と、 前記複数の記録要素をm個のブロックに分割することで
    得られる第2ブロック幅に対応する記録媒体上の第2領
    域に対し前記記録ヘッドをm回走査させると共に、前記
    記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第2ブロック幅だけ
    前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する順
    方向へ搬送することで、前記m回の走査にて前記第2領
    域に対する記録を完成させる第2記録動作を行う第2記
    録制御手段とを有し、 前記変更手段によりnからmに変更された場合、前記第
    2記録制御手段は、先の走査の終了後に前記搬送を介在
    させずに行う走査を含む前記m回の走査により、前記第
    1領域に隣接する第2領域に対する記録を完成させ、そ
    の後、前記第2記録動作を行うことを特徴とする記録装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録装
    置であって、 前記走査の方向において1つの記録要素で記録可能な記
    録媒体上の記録領域に対し前記記録ヘッドを複数回走査
    させる走査動作と、前記記録ヘッドの1回の走査毎に前
    記記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する順方
    向へ搬送する搬送動作とを繰り返しながら、前記記録ヘ
    ッドの1回の走査で記録可能な記録媒体上の前記記録領
    域に対する記録を完成させる記録制御手段と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記記録領域の
    記録の完成に要する走査回数をn回からm回(n,mは
    共に2以上の整数、且つn≠m)に変更可能な変更手段
    とを有し、前記制御手段は、 (A) 前記走査回数が変更前のn回である場合、前記
    録領域に対して前記記録ヘッドをn回走査させる走査動
    作と、前記複数の記録要素をn個のブロックに分割する
    ことで得られるブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ
    搬送させる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
    域を記録していくことで、n回の走査で前記記録領域に
    対する記録を完成させ、(B) 前記走査回数が変更後のm回である場合、前記搬
    送動作を介在させずに前記走査動作を行うことで前記
    領域に対する記録を行った後、前記記録領域に対して
    前記記録ヘッドをm回走査させる走査動作と、前記複数
    の記録要素をm個のブロックに分割することで得られる
    ブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ 搬送させる搬送
    動作を交互に繰り返しながら前記記録領域を記録してい
    くことで、m回の走査で前記記録領域に対する記録を完
    成させることを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録装
    置であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の領域に対し、前記記録ヘッドをn回走査
    させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記
    ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向と
    ほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回の走査
    にて前記領域に対する記録を完成させる記録動作を実行
    するための記録制御手段と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更可能な変更手段と
    を有し、 前記記録制御手段は、前記変更手段によりnからmに変
    更された後、前記記録媒体を前記順方向と反対の逆方向
    への搬送は行わず前記順方向への搬送のみを行うべく、
    前記変更後の最初の走査を含む複数回の走査では前記記
    録媒体の搬送を介さずに前記領域に対する記録を行い、
    その後、m回の走査で前記領域への記録を完成させる前
    記記録動作を行うことを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段によりn回からm回に変更
    された場合、当該変更後の最初の走査では、前記記録ヘ
    ッドの有する複数の記録要素より少ない数の記録要素を
    用いて記録を行うことを特徴とする請求項1乃至のい
    ずれか1項に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録方
    法であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の第1領域に対し前記記録ヘッドをn回走
    査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前
    記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査
    方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回
    の走査にて前記第1領域に対する記録を完成させる記録
    制御工程と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工程とを
    有し、 前記変更工程においてnからmに変更された場合、前記
    記録制御工程では、 (i)先の走査の終了後に前記搬送を介在させずに行う
    走査を含むm回の走査により、前記複数の記録要素をm
    個のブロックに分割することで得られる第2ブロック幅
    に対応する第2領域に対する記録を完成させ、 (ii)その後、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記
    第2ブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ搬送するこ
    とで、当該m回の走査にて後続の前記第2領域に対する
    記録を完成させることを特徴とする記録方法。
  7. 【請求項7】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録方
    法であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の第1領域に対し前記記録ヘッドをn回走
    査させると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前
    記第1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査
    方向とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回
    の走査にて前記第1領域に対する記録を完成させる第1
    記録動作を行う第1記録制御工程と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工程と、 前記複数の記録要素をm個のブロックに分割することで
    得られる第2ブロック幅に対応する記録媒体上の第2領
    域に対し前記記録ヘッドをm回走査させると共に、前記
    記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第2ブロック幅だけ
    前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する順
    方向へ搬送することで、前記m回の走査にて前記第2領
    域に対する記録を完成させる第2記録動作を行う第2記
    録制御工程とを有し、 前記変更工程においてnからmに変更された場合、前記
    第2記録制御工程では、先の走査の終了後に前記搬送を
    介在させずに行う走査を含む前記m回の走査により、前
    記第1領域に隣接する第2領域に対する記録を完成さ
    せ、その後、m回の走査で前記領域への記録を完成させ
    る前記第2記録動作を行うことを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録方
    法であって、 前記走査の方向において1つの記録要素で記録可能な記
    録媒体上の記録領域に対し前記記録ヘッドを複数回走査
    させる走査動作と、前記記録ヘッドの1回の走査毎に前
    記記録媒体を前記記録ヘッドの走査方向とほぼ直交する
    順方向へ搬送する搬送動作とを繰り返しながら、前記記
    録領域に対する記録を完成させる記録制御工程と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記記録領域の
    記録の完成に要する走査回数としてn回からm回(n,
    mは共に2以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工
    程とを有し、前記記録制御工程では、 (A) 前記走査回数が変更前のn回である場合、前記
    録領域に対して前記記録ヘッドをn回走査させる走査動
    作と前記複数の記録要素をn個のブロックに分割する
    ことで得られるブロック幅だけ前記記録媒体を順方向へ
    搬送させる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
    域を記録していくことでn回の走査で前記記録領域に
    対する記録を完成させ、(B) 前記走査回数が変更後のm回である場合、前記搬
    送動作を介在させずに前記記録ヘッドを複数回走査させ
    ことで前記記録領域に対する記録を行った後、前記
    録領域に対して前記記録ヘッドをm回走査させる走査動
    作と前記複数の記録要素をm個のブロックに分割するこ
    とで得られる搬送動作を交互に繰り返しながら前記記録
    領域を記録していくことで、m回の走査で前記記録領域
    に対する記録を完成させることを特徴とする記録方法。
  9. 【請求項9】 複数の記録要素を有する記録ヘッドを記
    録媒体に対して相対的に走査して画像を記録する記録方
    法であって、 前記複数の記録要素をn(nは2以上の整数)個のブロ
    ックに分割することで得られる第1ブロック幅に対応す
    る記録媒体上の領域に対し前記記録ヘッドをn回走査さ
    せると共に、前記記録ヘッドの1回の走査毎に、前記第
    1ブロック幅だけ前記記録媒体を記録ヘッドの走査方向
    とほぼ直交する順方向へ搬送することで、前記n回の走
    査にて前記領域に対する記録を完成させる記録動作を行
    うための記録制御工程と、 記録媒体に対する1頁の記録の途中で、前記nをm(m
    は2以上の整数、且つn≠m)に変更する変更工程とを
    有し、 前記記録制御工程では、前記変更工程によりnからmに
    変更された後、前記順方向と反対の逆方向への搬送は行
    わず、前記順方向への搬送のみを行うよう、前記変更後
    の最初の走査を含む複数回の走査では前記記録媒体の搬
    送を介さずに前記領域に対する記録を行い、その後、m
    回の走査で前記領域への記録を完成させる前記記録動作
    を行うことを特徴とする記録方法。
  10. 【請求項10】 前記変更工程においてn回からm回に
    変更された場合、当該変更後の最初の走査では、前記記
    録ヘッドの有する複数の記録要素より少ない数の記録要
    素を用いて記録を行うことを特徴とする請求項6乃至
    のいずれか1項に記載の記録方法。
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