JPH07246718A - プリント装置およびプリント方法 - Google Patents

プリント装置およびプリント方法

Info

Publication number
JPH07246718A
JPH07246718A JP3806494A JP3806494A JPH07246718A JP H07246718 A JPH07246718 A JP H07246718A JP 3806494 A JP3806494 A JP 3806494A JP 3806494 A JP3806494 A JP 3806494A JP H07246718 A JPH07246718 A JP H07246718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
recording
print head
temperature
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3806494A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Arai
篤 新井
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3806494A priority Critical patent/JPH07246718A/ja
Publication of JPH07246718A publication Critical patent/JPH07246718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント装置におけるプリントヘッドの昇温
抑制を、記録品位の低下を伴わずに実現できる。 【構成】 記録素子列分割部12は、ヘッド温度検出部
11で検出されるプリントヘッド14の温度が設定温度
以上となった場合には、プリントヘッド14の複数の吐
出口を2組の吐出口群に分割して用いられるようにす
る。すなわち、記録制御部13は、まずプリントヘッド
14の往走査では、一方の吐出口群のみを用いて記録を
行い、復走査では他方の吐出口群を用いて記録を行う。
このとき、1ライン分の記録領域は2つの別個の領域に
よって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント装置およびプリ
ント方法に関し、特にプリントヘッドを走査させて画像
等を記録するプリント装置およびプリント方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリントヘッドを用い、このプリントヘ
ッドの走査と紙送りとを繰り返しながら画像等の記録を
行ういわゆるシリアルタイプのプリント装置において
は、高品位な画像記録を行う条件として高精度なプリン
トヘッド走査および紙送りを行うことは重要である。し
かし、一般にプリント装置を低コスト化あるいは小型化
すると、上記精度を維持するために複雑な機構を採用す
ることができなくなる。このため、このような設計上の
制限の下で、記録時の所定の条件に関する最適化を行う
ことが必要となってくる。
【0003】例えば、記録時におけるヘッドの所定の走
査速度に対してモータ,ギア等のハード構成やモータ駆
動におけるランプアップ,ダウン等のソフトウェア制御
を最適化し、精度、さらには静粛性の向上を図る必要が
ある。また、紙送りに関しても同様の最適化がなされる
ような設計が必要となる。
【0004】一方、プリントヘッドの改良により高速プ
リントおよび小型化が可能となり、小型高速なシリアル
プリント装置が提供されつつある。特に、インクジェッ
ト方であってインクに気泡を生成してインク吐出を行う
方式のプリントヘッドはプリントヘッドを極めて小さく
実現でき、かつ高周波数のインク吐出を行うことがで
き、有効なものである。
【0005】しかし、装置やプリントヘッド自体の匡体
が小さくなるとそれだけ放熱部分が少なくなるため、結
果としてプリントヘッドの記録特性に悪影響を及ぼす程
の昇温を生じることがあり、このような場合、 プリントヘッドの駆動周波数を下げる、 複数回の間引きプリントで画像を形成する。
【0006】 例えばインクジェット方式のヘッドに
おいて、使用するインク吐出口の数を制限すること等に
より単位時間当たりの発熱量を少なくする、 プリントヘッドに所定の冷却のための時間を与えて
プリントを行う、等の対策が従来より行われてきた。
【0007】しかしながら、上記のようなプリント方法
においては以下のような不具合が発生することが知られ
ている。
【0008】の方法では、プリントヘッドの駆動周波
数を低減化した場合、プリントヘッドの走査速度もこれ
に応じて最適化しなければならず、これが良好に行われ
ない場合には画像上に走査速度むら等に起因した模様が
発生する。
【0009】の方法では、画像上には複数回のプリン
トの境界が存在するためプリントヘッドの主走査が適切
に行われない場合にはこれら境界において印字ズレが発
生する。
【0010】の方法では、紙送り方向に配列するイン
ク吐出口のうち使用する吐出口の位置に応じて最適化さ
れた紙送り制御を行う必要があるが、これが良好に行わ
れない場合には画像上には、各走査間におけるつなぎ筋
が発生する。
【0011】の方法では、冷却時間を各走査の間に置
くとすると、各走査による記録の間隔が冷却時間に応じ
てばらつくことがある。この場合、インクジェット方式
では、境界部分でのインク広がり方にばらつきを生じ、
このためつなぎ筋が顕著となる。
【0012】以上のような不具合は、プリント装置のさ
らなる小型化,高速化を実現する上で問題となるプリン
トヘッド等の昇温の問題を解決するために不可避的な問
題であり、解決が必要とされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにプリントヘッドの昇温を防止するプリント方法が
いくつか知られているが、いずれもプリントヘッドの走
査および紙送りの精度に関して設計自由度が少ない、小
型化されたプリント装置に適用した場合、上述したよう
に画像品位の低下が発生するおそれがあり、プリント装
置のさらなる小型化あるいは低価格実現の障害となって
いた。
【0014】本発明は上記のような問題点に鑑みなされ
たものであり、プリントヘッドの昇温を防止し、かつ、
高品位な画像を記録できるプリント装置を提供すること
を目的とする。
【0015】特に、プリントヘッド,プリント装置を小
型化した場合にもプリントヘッド等の昇温を防止しつつ
高品位な記録を可能とするプリント装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数の記録素子を有したプリントヘッドを用い、該プリ
ントヘッドを媒体に対して走査させながらプリントを行
うプリント装置において、プリントヘッドの温度を検出
するヘッド温度検出手段と、該ヘッド温度検出手段が検
出する温度が所定温度以上のとき、プリントヘッドの複
数の記録素子を、それぞれ連続的に配列する複数の記録
素子からなる複数の記録素子群に分割する分割手段と、
該分割手段により分割された複数の記録素子群に当該対
応すべき画像データを対応付け前記記録素子群毎に異な
った走査で順次記録を行う記録制御手段と、を具えたこ
とを特徴とする。
【0017】また、複数の記録素子を有したプリントヘ
ッドを用い、該プリントヘッドを媒体に対して走査させ
ながらプリントを行うプリント方法において、プリント
ヘッドの1回の走査による記録領域の一部を、当該1回
の走査によって記録し、前記記録領域の残余の部分を、
前記1回の走査と同一の領域の1回以上の走査によって
記録する、各工程を有したことを特徴とする。
【0018】
【作用】以上の構成によれば、プリントヘッドの複数の
記録素子が分割して駆動されるためヘッド昇温を抑制で
きるとともに、この駆動の際、それぞれ異なる領域を走
査することが可能であるから記録位置合せ等の精度の高
い制御を行わなくてもよい。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】〔第1の実施例〕図1は、本発明の第1実
施例に係るプリンタの制御構成を示すブロック図、図2
は上記実施例におけるプリント制御の手順を示すフロー
チャート、図3は上記プリント制御を説明するための説
明図である。
【0021】本実施例のプリント制御は、ヘッド濃度が
所定温度以上に昇温した場合にはプリントヘッドの記録
素子を分割して駆動し昇温を抑制するものである。図1
において、プリントヘッド14の内部またはプリントヘ
ッド14の近傍に設けられる温度センサを有したヘッド
温度検出部11はプリントヘッドの検出温度を示す信号
を記録素子列分割部12に出力する。本実施例で用いら
れるプリントヘッドは、インクジェット方式によるもの
でありその吐出方式はインクに熱エネルギーを作用させ
て気泡を生成しこの気泡の生成に基づいてインクを吐出
するものである。従って、記録素子としてインク吐出口
および熱エネルギーを発生する電気熱変換素子等からな
る吐出部を有している。記録素子列分割部12は、ヘッ
ド温度検出部12の検出信号に基づき、そのヘッド温度
が所定の設定温度を越えたと判断した場合、吐出口列を
上下半数づつ2分割し、その分割した吐出口を示す分割
吐出口情報および分割数情報を記録制御部13に送る。
記録制御部13は、分割数情報が“2”である場合は、
ホスト装置から入力された画像データを上記分割吐出口
情報に基づいて2組の吐出口群に振り分け、まず第1回
目の走査に対応する吐出口群の画像データをプリントヘ
ッド14のドライバに送り分割記録を行わせる。すなわ
ち、キャリッジ(不図示)の往動作を行い、この間に上
記第1走査の吐出口群に対応する画像データに応じてイ
ンク吐出を行い、次にキャリッジの復動作を行い、この
間に第2走査の吐出口群に対応する画像データに応じて
インク吐出を行う。これとともに、記録制御部13は、
紙送り制御手段15に分割数に基づく走査回数を知らせ
る。紙送り制御手段15は送られてきた分割数情報を調
べ、分割記録時のキャリッジ走査回数が分割数情報と同
一すなわち“2”となると、紙送り部16を制御し、プ
リントヘッド14の全吐出口配列の長さ分記録紙を搬送
して次の行の記録に備える。このような制御の間、キャ
リッジは一定した走査を繰り返す。なお、以上示した記
録素子列分割部12、記録制御部13、紙送り制御部1
5は一般に広く用いられるCPU等を用いたマイクロコ
ンピュータによって構成することができる。
【0022】以上の構成による分割記録制御の一例を、
図2および図3を参照して以下に説明する。
【0023】以下の例では、通常記録される画像(特に
キャラクタ文字)の高さの2倍の長さの吐出口列を有す
るプリントヘッドを使用記録した場合について説明す
る。
【0024】図3において14はプリントヘッド、Pは
記録紙を示している。プリントヘッド14内のa,b
は、記録素子列分割部12、記録制御部13により2分
割されて駆動される吐出口群を示している。
【0025】プリントが開始され、ホスト装置から画像
データが送られてくると(図2のステップS21、以下
同様)、ヘッド温度が設定温度以上か否かが判断される
(ステップS22)。設定温度以上の場合、分割吐出口
情報および分割数情報が記録素子列分割部12から記録
制御部13に供給されて(ステップS23)、分割記録
動作が行われる(ステップS24)。すなわち、図3
(a)に示すようにまずプリントヘッド14は同図紙面
上、右方向に走査され吐出口群aによって例えば文字が
記録される。これが終了すると、図3(b)に示すよう
にプリントヘッド14の走査が反転し(同図)紙面上、
左方向に走査されて吐出口群bによって文字が記録され
る。そして図3(c)に示すように、プリントヘッド1
4の走査回数が分割数と同じ2となったことにより、紙
送り制御手段15、紙送り手段16によって記録紙は→
F方向にa+bの長さ分送られる。
【0026】以上示した1行分の記録動作が終了する
と、次行の画像データが存在するか否かが判断され(ス
テップS27)、データが有る場合は、再び現在のヘッ
ド温度が設定温度以上か否かが判断される(ステップS
22)。このように、各行の記録を行う毎にヘッド温度
に基づいて分割記録を行うかあるいは通常の記録が判断
されるため、不必要な分割記録を行わずに済み、分割記
録による記録速度の低下を極力抑えることができる。
【0027】なお、上記説明では、ヘッド温度が設定温
度以上である場合に分割する吐出口を画一的に吐出口配
列の半分づつとしたが、プリントヘッドの吐出口配列に
沿った温度分布を検出し、相対的に温度が低い方の吐出
口群と高い方の吐出口群とに分割し、その第1の往走査
では温度の低い方の吐出口群により記録を行い、第2の
復走査では温度の高い方の吐出口群により記録を行うよ
うにすることもできる。これによれば、分割記録によ
る、より効率的な冷却を行うことが可能となる。
【0028】また、上記実施例では、分割記録をプリン
トヘッドの往および復走査によって行うものとしたが、
これに限られず記録速度の低下をもたらすものの一方向
のみの走査によって分割記録を行うようにしてもよいこ
とは勿論である。
【0029】以上説明した実施例によれば、プリントヘ
ッド走査や紙送りの精度をそれ程考慮せずに、昇温の制
御を行うことが可能であるとともに、濃度むら等の記録
品位の低下を防止できる。すなわち、プリントヘッドの
走査および紙送りは通常の記録動作と同様に行えばよ
く、しかもそれによってヘッド昇温防止が可能となる。
【0030】さらに、本実施例によれば分割印字しない
場合に1走査で記録できる画像(倍角文字等)でも、紙
送りによる筋の発生を防止できる。
【0031】〔第2の実施例〕図4は本発明第2の実施
例に係る制御構成を示すブロック図である。
【0032】図4において、図1に示した要素と同様の
要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図4において、記録素子列分割部12はヘ
ッド温度検出部11からの温度検出信号によりヘッド温
度が設定温度を越えていると判断した場合、ブレーク検
出部17が画像データから検出するブレーク位置指示信
号に応じて吐出口列を分割し、分割吐出口情報および分
割数情報を記録制御部13に供給する。ここで、画像デ
ータ上のブレークとは、画像中にある走査方向の1ドッ
トライン分の空白行(ブレーク)、あるいは真下または
左下もしくは右下45°にドットの無いドットライン
(垂直アライメントブレーク)を意味する。すなわち、
本実施例は、記録すべき画像においてプリントヘッドの
走査方向に連続的に空白部分がある場合や、上記走査方
向とは直交する方向に連続する画像(例えば縦方向や斜
め方向の直線のようなもの)の途中に記録のなされない
空白部分がある場合には、これを検出し、その空白部分
を境に吐出口列を分割しようとするものである。これに
よれば、分割された各吐出口群を用いた順次の記録にお
いて走査精度等に起因して多少の記録位置ずれが生じた
としても、上記空白部分の存在によってそれ程記録品位
の低下は生じない。
【0034】本実施例では、図5にて後述されるよう
に、2個所でブレークが検出され、従って分割数は
“3”となる。
【0035】記録制御部13はホスト装置から入力され
た画像データを、上記分割吐出口情報に基づいて各吐出
口に振り分けると共に、まず、第1の往走査で用いる吐
出口群の画像データをプリントヘッド14のドライバに
送り分割記録が行われるようにする。同時に、分割数情
報に基づいて決定された走査回数は紙送り制御部15に
送られ、紙送り制御部15はこの走査回数とキャリッジ
走査回数が同一になると、記録紙を所定量だけ送るよう
紙送り部16を制御する。
【0036】図5(a)〜(c)は本実施例の分割記録
制御をその記録される画像の一例とともに示す説明図で
ある。
【0037】図5において、プリントヘッド14内の
a,b,cは、上記のようにブレーク検出部17、記録
素子列分割部12、記録制御部13により分割され駆動
される吐出口群を示している。先ず、図5(a)に示す
ように、プリントヘッド14は同図紙面上、右方向に走
査され吐出口群aおよびcによって文字が記録される。
次に、図5(b)に示すように、プリントヘッド14の
走査が反転し同図紙面上、左方向に走査されて吐出口群
bによって文字が記録される。
【0038】以上の1ライン分の記録が修了すると、図
5(c)に示すように、プリントヘッド走査回数が設定
走査回数と同じ2となったことにより、紙送り制御部1
5、紙送り部16によって記録紙が図中矢印F方向に送
られ次行の記録が行われる。
【0039】以上のような記録方法によれば、前述の第
1実施例と同様な効果があるのに加え、第1実施例のよ
うに固定した記録素子列分割では画像上につなぎ部があ
りつなぎ筋が生じるおそれがあるのに対し、本実施例で
は、つなぎ部なしで記録を行うことが可能であり、さら
に高品位な記録を行うことができる。
【0040】〔第3の実施例〕図6(a)〜(c)は本
発明の第3実施例に係る記録方法を説明するための説明
図である。本実施例の制御構成および処理手順は上述の
第1,第2実施例とほぼ同様である。
【0041】本実施例における分割は、検出ヘッド温度
によって例えば図7に示すようなテーブルを参照し分割
数と分割方法を定めることができる。図6に示す例で
は、通常記録される画像(特にキャラクタ文字)高さの
2倍の幅をもった吐出口列を有するプリントヘッドを使
用する。プリントヘッド14内のa,b,cおよびd
は、記録素子列分割部12、記録制御部13(図1,図
4参照)により分割され駆動される吐出口群を示してい
る。
【0042】図6(a)等に示すように、1行目の記録
はヘッド温度が40℃〜60℃の間において行われたた
め、図7に示すテーブルより2分割記録が選択され実施
例1と同様な方法で印字が行われたものである。
【0043】次に、図6(a)に示す、次行の記録開始
にあたってのヘッド温度は60℃〜100℃の範囲にあ
るため、図7のテーブルを参照して均等3分割が選択さ
れる。これにより、プリントヘッド14は紙面上、右方
向に走査され吐出口群aによって文字が記録される。次
に、図6(b)では、プリントヘッド14の走査が反転
し紙面上、左方向に走査されて吐出口群bによって文字
が記録される。さらに、図6(c)では、再び、プリン
トヘッドの走査が反転し紙面上、右方向に走査されて吐
出口群cによって文字が記録される。このようにして、
記録ヘッド温度に応じて記録素子分割が変化しながら記
録が行われて行く。
【0044】以上のような記録方法によれば、第1実施
例と同様な効果があるのに加え、分割記録を行ってもさ
らにヘッド昇温が続くような場合、さらに分割数を増し
効果的にヘッド昇温を抑制することができ、プリント装
置のさらなる小型化/高速化が、画質低下を伴わずに可
能となる。
【0045】図8は上記各実施例が適用されるインクジ
ェットプリント装置IJRAの概略斜視図である。
【0046】ここで、キャリッジHCは、駆動モータ5
013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,
5009を介して回転するリードスクリュー5005の
螺旋状溝5004に対して係合するピン(不図示)を有
し、リードスクリューの回転に伴って矢印a,b方向に
往復移動される。キャリッジHCにはヘッドカートリッ
ジIJCが接着される。なお、この装着およびプリント
ヘッドと装置本体との電気信号接続のための構成の図示
は図7において省略されており、その詳細は、例えば本
願人による特願平1−241081号後方に開示されて
いる。5002は紙,OHP用フィルムその他の記録媒
体(以下単に紙ともいう)の押え板(紙押え板)であ
り、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン500
0に対して押圧する。5007,5008はフォトカプ
ラであり、キャリッジのレバー5006のこの域での存
在を確認してモータ5013の回転方向切換等を行うた
めのホームポジション検知手段である。5016はプリ
ントヘッドの全面をキャップするキャップ部材5022
を支持する部材、5015はこのキャップ内を吸引する
吸引手段であり、キャップ内開口5023を介してプリ
ントヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニング
ブレード、5019はこのブレードを前後方向に移動可
能にする部材であり、本体支持板5018にこれらは支
持されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリ
ーニングブレードが本例に適用できることはいうまでも
ない。また、5012は、吸引回復の吸引を開始するた
めのレバーであり、キャリッジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0047】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側領域に
位置づけられたときにリードスクリュー5005の作用
によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように
構成されているが、周知のタイミングで所望の作動を行
うようにすれば、本例には何れも適用できるものであ
る。
【0048】〔その他の実施例〕本実施例ではヘッドの
温度検出方法として温度センサーによるものに関して説
明したが、これに限らず投入エネルギーによる予測/推
定でもかまわない。また本実施例では両方印字に関して
説明したが、これに限らず、片方向,片方向/両方切り
換えを行う場合においても本方法は有効である。
【0049】また、本実施例ではブレーク検出とヘッド
温度に応じ記録素子列分割数を変化させる方法を独立に
説明したが、両者を併せて行うでより高い効果を得るこ
ともできる。
【0050】本発明は基本的には任意の記録素子数を持
ったプリントヘッドにおいて効果があるが、特に通常画
像(キャラクタ文字,ブロックグラフィック)の高さの
2倍以上に相当する記録素子数を有するプリントヘッド
を用いた場合に有効である。
【0051】また、本発明ではヘッド温度が下がった場
合、記録素子列の分割をやめる場合について述べている
が、分割後は記録紙の排紙後に変更を行っても良い。
【0052】また、上記各実施例では、インクジェット
方式のプリントヘッドに本発明を適用する場合について
説明してきたが、本発明の適用はこれに限らず、熱転写
方式等のプリントヘッドにも適用できることは明らかで
ある。
【0053】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0055】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0056】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0057】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0058】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0059】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0060】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、プリントヘッドの複数の記録素子が分割して駆
動されるためヘッド昇温を抑制できるとともに、この駆
動の際、それぞれ異なる領域を走査することが可能であ
るから記録位置合せ等の精度の高い制御を行わなくても
よい。
【0062】この結果、ヘッド昇温を防止しつつ、小型
化されたプリント装置にあってもしれ程高精度の制御を
必要とせずに記録品位を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る記録制御の構成を
示すブロック図である。
【図2】上記第1実施例における記録制御の手順を示す
フローチャートである。
【図3】(a)〜(c)は、上記第1の実施例に係る記
録方法を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る記録制御の構成を
示すブロック図である。
【図5】(a)〜(c)は、上記第2の実施例に係る記
録方法を説明するための説明図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施例に係
る記録方法を説明するための説明図である。
【図7】上記第3の実施例で吐出口分割に用いるテーブ
ルを概念的に示す模式図である。
【図8】上記各実施例を適用可能なインクジェットプリ
ント装置を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
11 ヘッド検出部 12 記録素子列分割部 13 記録制御部 14 プリントヘッド 15 紙送り制御部 16 紙送り部 17 ブレーク検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/125 2/51 B41J 3/04 104 F 104 K 3/10 101 E (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有したプリントヘッド
    を用い、該プリントヘッドを媒体に対して走査させなが
    らプリントを行うプリント装置において、 プリントヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段
    と、 該ヘッド温度検出手段が検出する温度が所定温度以上の
    とき、プリントヘッドの複数の記録素子を、それぞれ連
    続的に配列する複数の記録素子からなる複数の記録素子
    群に分割する分割手段と、 該分割手段により分割された複数の記録素子群に当該対
    応すべき画像データを対応付け前記記録素子群毎に異な
    った走査で順次記録を行う記録制御手段と、 を具えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段は、前記複数の記録素
    子群の順次の記録を終了すると、媒体を搬送することを
    繰り返して画像を記録し、前記分割手段は前記順次の記
    録終了毎に前記ヘッド温度検出手段が検出する温度を参
    照することを特徴とする請求項1に記載のプリント装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録素子群の順次の記録領域
    は互いに異なる領域であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記プリント装置は、画像データから記
    録画像中の空白部に係るブレークを検出するブレーク検
    出手段をさらに具え、分割手段は、前記ブレーク検出手
    段からの検出信号に応じて当該分割を行うことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のプリント装
    置。
  5. 【請求項5】 前記分割手段は前記ヘッド温度検出手段
    が検出する温度が高温になるほど分割数を増すことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のプリント
    装置。
  6. 【請求項6】 前記プリント装置で用いるプリントヘッ
    ドにおける前記複数の記録素子配列の長さは、記録すべ
    きキャラクタまたはブロックグラフィックのサイズの2
    倍以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載のプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント装置で用いられるプリント
    ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクに気泡を生成
    し、該気泡の生成に基づいてインクを吐出するものであ
    り、前記記録素子はインク吐出口を有することを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載のプリント装
    置。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子を有したプリントヘッド
    を用い、該プリントヘッドを媒体に対して走査させなが
    らプリントを行うプリント方法において、 プリントヘッドの1回の走査による記録領域の一部を、
    当該1回の走査によって記録し、 前記記録領域の残余の部分を、前記1回の走査と同一の
    領域の1回以上の走査によって記録する、 各工程を有したことを特徴とするプリント方法。
JP3806494A 1994-03-09 1994-03-09 プリント装置およびプリント方法 Pending JPH07246718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3806494A JPH07246718A (ja) 1994-03-09 1994-03-09 プリント装置およびプリント方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3806494A JPH07246718A (ja) 1994-03-09 1994-03-09 プリント装置およびプリント方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07246718A true JPH07246718A (ja) 1995-09-26

Family

ID=12515070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3806494A Pending JPH07246718A (ja) 1994-03-09 1994-03-09 プリント装置およびプリント方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07246718A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103484A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Canon Inc インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2020131576A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103484A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Canon Inc インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2020131576A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2986124B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001171153A (ja) インクジェット記録装置
EP0750995B1 (en) A method for ink-jet recording and an ink-jet recording apparatus
US6655772B2 (en) Printing apparatus and printhead temperature management method
JP2003305836A (ja) 記録装置、情報処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
JP3483444B2 (ja) プリント装置、プリントシステムおよびプリント方法
JP3720773B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US6652065B2 (en) Printing apparatus and control method therefor
JP3313884B2 (ja) インクジェット記録方法
EP0618076B1 (en) Ink jet apparatus and ink jet method
JPH07246718A (ja) プリント装置およびプリント方法
JP2003089196A (ja) インクジェット記録装置及び該装置におけるインクの温度制御方法
JP3135481B2 (ja) プリント装置及びプリント方法
JP3135463B2 (ja) 記録データ転送方法、記録装置及び記録システム
JP4018434B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2817985B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JPH05269990A (ja) インクジェット記録装置
JP3159897B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JPH08207365A (ja) 記録装置
JP2001105633A (ja) 記録装置および記録装置の画像処理方法
JP3375983B2 (ja) 記録装置
JPH06286138A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2004130545A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2002254648A (ja) 記録ヘッド、キャリッジ、それらを用いる画像記録装置およびそれらの制御方法
JPH11187267A (ja) 補正データ生成方法、補正データ生成システム、プリンタ、及び、記録制御方法