JP3374723B2 - 真空スイッチギヤ - Google Patents

真空スイッチギヤ

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JP3374723B2
JP3374723B2 JP27082597A JP27082597A JP3374723B2 JP 3374723 B2 JP3374723 B2 JP 3374723B2 JP 27082597 A JP27082597 A JP 27082597A JP 27082597 A JP27082597 A JP 27082597A JP 3374723 B2 JP3374723 B2 JP 3374723B2
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    • H01H31/003Earthing switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/664Contacts; Arc-extinguishing means, e.g. arcing rings
    • H01H33/6643Contacts; Arc-extinguishing means, e.g. arcing rings having disc-shaped contacts subdivided in petal-like segments, e.g. by helical grooves
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/666Operating arrangements
    • H01H33/6664Operating arrangements with pivoting movable contact structure

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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空スイッチギヤに
係り、特に、固定電極と可動電極を開く際に発生するア
ークの切れを改善した真空スイッチギヤに関する。
【0002】
【従来の技術】都市部の消費電力集中地域の増加する需
要に対して、6KV供給での配電用変電所の立地困難,
配電用配管の配置余裕なし及び6KV供給設備稼働率の
高まり等により、配電電圧の昇圧、即ち6KVより回線
当たりの容量が大きい22KV系統に積極的に負荷吸収
を図ることが、効率的な電力供給設備形成につながる。
このために22KV配電器材の6KV並みへのコンパク
ト化を図る必要がある。
【0003】コンパクト化を図る受変電機器としては、
例えば特開平3−273804号公報に記載されたSF
6 ガス絶縁スイッチギヤが考えられる。この特開平3−
273804号公報に記載されたSF 6 ガス絶縁スイッ
チギヤは、配電函にSF 6 ガスを充填したユニット室及
び母線室にガス遮断器、2個の断路器及び接地開閉器を
個別に製作して収納している。遮断器として真空遮断器
を使用する場合、真空遮断器の操作器により真空容器内
可動電極が固定電極に対して上下に移動して、投入,
遮断したり、或いは特開昭55−143727号公報に
記載された真空遮断器のように、主軸を支点として可動
ブレードに相当する可動リード線及び真空容器内の可動
電極が左右に回動して固定電極に対して接離して、投
入,遮断するものがある
【0004】ガス絶縁スイッチギヤは、例えば電力会社
からの電力を断路器とガス遮断器などで受電し、変圧器
で負荷に最適な電圧に変え、負荷例えばモータなどに電
力を供給している。受変電機器を保守・点検するには、
ガス遮断器を切後、ガス遮断器と個別に設けた断路器を
開放し、更に接地開閉器を接地することにより、電源側
の残留電荷,誘導電流を接地し、かつ、電源からの再印
加を防止して、作業者の安全を守っている。また、母線
が充電されたまま接地開閉器を接地すると事故につなが
るので、断路器と接地開閉器との間にはインターロック
を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−143727号公報に記載されている真空遮断器
では、可動電極が固定電極に接離した時に生じるアーク
を効率良く消弧する点に関しては配慮がなされていなか
った。
【0006】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、可動電極が固定電極接離す
る時に生じるアークを効率良く消弧し電流遮断性能を
向上させると共に、真空接地容器を小型化できる真空
イッチギヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、真空接地容器内に配置された固定電極
と該固定電極と接地電極とに接離する可動電極とが対向
する電極面に複数のスパイラル溝を設け、該各スパイラ
ル溝の外周端側の電極面にリング形状の走行面を形成
し、かつ、前記固定電極と可動電極とが対向する間隙幅
を、前記可動電極に連結した支点を介して該可動電極を
回動させ前記真空接地容器外に延びる可動ブレード側と
は反対側より可動ブレード側に向って順次狭くしたこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃
至図5により説明する。図1の回路図は集合型スイッチ
ギヤの全体を示し、図1の1回路分の回路スイッチギヤ
の構造に合わせた電気回路を示すと図2となり、又、図
1の1回路分の回路スイッチギヤの構造を示したのが図
3,図4である。図5は回路スイッチギ各相間を母線
で接続する中継端子板27を示す
【0009】図1に示す如く、多相例えば3個の3回
路分スイッチギヤ1,2,3接地Eされた真空接地容
器4内に配置されている。各3回路分スイッチギヤ1,
2,3は構成が同じなので、ここでは第2の3回路分ス
イッチギヤ2を説明し、他の回路スイッチギヤの説明
省略する。第2の回路分スイッチギヤ2は、相スイッチ
ギヤ2X,2Y,2Zの3相が集合したものである。各
相スイッチギヤ2X,2Y,2Zは構成が同じなので、
ここでは第1相の相スイッチギヤ2Xのみを説明し、他
の相スイッチギヤ2Y,2Zの説明省略する。
【0010】相スイッチギヤ2Xは、遮断機能,断路機
能,接地機能、及び母線を一体に集合したものである。
即ち、相スイッチギヤ2Xは、主として固定電極5と接
地電極6及び両電極の間を移動する可動電極7とから構
されている。固定電極5は電源側導体8に接続してい
る。可動電極7は負荷側導体9に接続し、負荷側導体9
は真空接地容器外に伸びるケーブルヘッド10に接続
している。また、可動電極7は、後述する可動ブレード
と機械的に連結し、図示していない操作機構部により
動ブレードが回動され、この可動ブレードの回動により
上下方向或いは左右方向に回動する。また、3回路分ス
イッチギヤ1は可動電極7と接続した電源側ケーブル1
1により系統電源12に電気的に接続している。可動電
極7が固定電極5から接地電極6まで移動すると、図2
の4位置に停止する。
【0011】即ち、可動電極7が回動するのに応じて、
可動電極7が固定電極5に接触する投入位置Y1で通電
し、投入位置Y1より下側に回動して遮断位置Y2で可
動電極7が固定電極5と離れ電流を遮断する。更に下側
に回動して断路位置Y3で可動電極7が固定電極5と離
れ、雷などで絶縁破壊しないこと及び負荷側導体側で作
業員が感電しない絶縁距離を取る。更に下側に可動電極
7が回動して接地位置Y4で可動電極7が接地電極6と
接触する。尚、断路位置Y3を省略して遮断位置Y2か
ら接地位置Y4に移動しても、その効果を損なうもので
はない。
【0012】高絶縁体である真空中で、可動電極7が固
定電極5から接地電極6に回動する間に1回の操作で連
続的に4ポジションを行うことができるので、操作がし
やすく使い勝手が良いまた、可動電極7、固定電極
5、接地電極6を一個所に集合化したので、従来技術に
比べてより小型化することができる。更に、断路位置Y
3を設けると、異電源突合せ、例えば2つの系統電源を
持つ2回線受電において、いずれか1回線の相スイッチ
ギヤ2Xが投入位置Y1で運転中にあり、他回線の相ス
イッチギヤ2Yが断路位置Y3で待機中の時には、負荷
側導体9に作業員が接触しても安全であるばかりか、ま
た、待機中から運転或いは運転中から待機に切り換える
場合も連続して作業ができるので、作業スペードが速
く、操作がしやすい。
【0013】更に通電電流を変流器13で検出して、保
護リレー14を動作させて、操作機構部(図示せず)を
トリップさせることにより、系統に事故にも対応でき
る。
【0014】接地Eされた真空接地容器4は、ステンレ
ス部材を使用し、その一部が球面又は曲面形状に形成
、真空接地容器4の機械的強度の増加を図ったり、真
空接地容器4の壁の厚みを薄くして軽量化を図ってい
る。真空接地容器4は、図3の如く配電盤16に収納さ
れている。配電盤16は、真空接地容器4の上側及び下
側に操作コンパートメント17及び導体コンパートメン
ト18設けられている。操作コンパートメント17
は、真空接地容器4の右側つまり奥行側に凹んで配置さ
れ、正面側には開閉自在な扉19を取り付けている。ま
た、導体コンパートメント18は真空接地容器4の左側
つまり手前側に配置されている。
【0015】真空接地容器4を介して操作コンパートメ
ント17と導体コンパートメント18とは、斜めに対称
に配置されている。操作コンパートメント17は、可
動ブレード及び可動電極7を回動する操作機構部を収納
している。導体コンパートメント18は、負荷側導体
9及びケーブルヘッド10を収納している。操作コンパ
ートメント17手前側真空接地容器上に、操作コ
ンパートメント17内を保守点検する工具などを置くこ
とができ、保守点検が容易である。また、導体コンパー
トメント18を操作コンパートメント17より手前の正
面側に配置して、ケーブルヘッド10の取り付け作業を
安全に行うことができるようにしている。
【0016】図1に戻って、真空接地容器4の正面側
壁には、9個のブッシング21取り付けられている。
第1の回路スイッチギヤ1において、3相の電源側ケー
ブル11の一方側は、ブッシング21を貫通して外部の
系統電源12に接続している。第2及び第3の回路スイ
ッチギヤ2,3でも各3相の一方側の負荷側導体9は、
ブッシング21を貫通してケーブルヘッド10に接続し
ている。接続する時には、ケーブルヘッド10に設けた
コネクタ(図示せず)に負荷側導体9を挿入して行う。
ケーブルヘッド10内の負荷側導体9図3に示す
レキシブル導体22を使用し、トランスTR,他回路,
モータ等の負荷に接続している。第2の回路スイッチギ
ヤ2のケーブルヘッド10の各相には、図4に示すよう
な変流器3を設けている。他の回路スイッチギヤにも変
流器3を負荷条件など必要に応じて設けられている。
【0017】接地電極6は、9個のケーブルヘッド10
に対応しその上部に配置され、共通接地導体24を接
地導体38で接続している。共通接地導体24の両端
は、接地ネジ25により配電盤16に固定している。こ
れらのケーブルヘッド10,接地導体38,変流器13
は全て正面側から見ることができるようにして、取付け
忘れを防止していると共に、取付け及び取外し作業を作
業員がやり易くして作業効率を図っている。
【0018】各3回路スイッチギヤ間は、図1では電源
側導体8が直接回路スイッチギヤ間を接続しているが、
これは実施例を容易に理解するために回路スイッチギヤ
間を直接接続したのである。図1の中継端子板27
は、図5に示すように、9個の固定電極5を支持し、真
接地容器4の内壁面に取付けられている。各電源側導
体8を中継端子板27に配置する場合には、中継端子板
27の左側から右側に行くに従い順次、第1の回路スイ
ッチギヤから第2,第3の回路スイッチギヤ2,3
電源側導体8を配置する。配置に際しては、各回路スイ
ッチギヤの電源側導体8は、1相1X,2X,3Xの固
定電極5を一方側に、2相及び3相1Y〜3Y,1Z〜
3Zの固定電極5を他方側にラップしながら配置して配
線を容易にし、かつ、配線間違いの防止と内部母線の分
散配置により熱劣化の防止等の対策を施している。
【0019】第1乃至第3の3回路分スイッチギヤ1〜
3は真空接地容器内に配置され、次のような構成をし
ている各相スイッチギヤ2X〜2Zは構成が同じなの
で、ここでは1相分の相スイッチギヤ2Xのみの構成を
図6に示し説明し、他の相スイッチギヤ2Y,2Zの
説明は省略する。
【0020】図6の如く、真空接地容器4の内部は、
接地電極6と対向して配置された固定電極5と、この固
定電極5と接地電極6との間を回動する可動電極7とが
配置されこの可動電極7にフレキシブル導体22を介
して負荷側導体9が接続配置されており、これらは全体
として十字形状に配置されている。真空接地容器4に形
された3個の貫通穴(図示せず)を貫通している接地
電極6、可動電極7を回動する可動ブレード30及び負
荷側導体9は、一端が真空接地容器4の外に延びてい
る。
【0021】接地電極6は一端側に接地側底金具31を
設け、他端側が開口しているセラミック材より成る接地
側ブッシング32を有し、接地側ブッシング32の外周
にフランジ32を設け、フランジ32に取付けた接地側
封止金具34を真空接地容器4に溶着している。接地側
ブッシング32内に接地側ベローズ35及びバネ36と
接地側導体37を配置している。接地側導体37は接地
側底金具31を貫通して外部に延びており、その端部が
ネジにより接地導体38が前述した共通接地導体24に
接続している。接地導体38はフレキシブル導体で構成
され、接地側導体37が動いたときでも電気的に接続で
きる。
【0022】また、接地導体38が接続されている側と
反対側の接地側導体37には、接地電極39を固定し
ている。接地電極39を接地側底金具31側に押すと、
接地側ベローズ35と共にバネ36も縮むが、その時に
バネ36は縮んだ力により、常に接地電極39を可動電
方向に押圧している。
【0023】接地電極6と対向配置された固定電極5
は、3相の電源側導体8と接続している。3相の電源側
導体は、図5に示したように配置されている。固定電極
5は、固定中継金具41を介してセラミック材より成る
固定絶縁筒42に支持されている。固定絶縁筒42の他
端を支持している固定支持金具43は、ロー材により真
空接地容器4に固定されている。つまり、固定絶縁筒4
2の両端に固定中継金具41と固定支持金具43とを予
め取付けてある。尚、1相分の相スイッチギヤの場合に
は、固定電極5に電源側導体8を中継端子27を経由す
ることなく、直接電源側母線を接続しても良い。
【0024】可動電極7は、接地電極6と固定電極5と
の間に配置され、可動電極7を可動中継金具44を介し
てセラミック材の可動絶縁筒45に支持されており、可
動支持部45の一端は、前述と同様に可動支持金具46
に支持され、可動支持金具46は可動ブレード30に支
持されている。可動ブレード30は、可動支持板47を
貫通して外部に延びている。可動支持板47は、真空接
地容器4に固定されている。可動ブレード30は伸縮自
在な可動ベローズ48に包囲され、可動ベローズ48の
一端は可動支持金具46に、他端は可動支持板47にそ
れぞれ取付けられ、可動ブレード30が左右,上下へ回
動することができるようにしている。可動ブレード30
は主軸49を支点として回動し、この回動に伴って可動
電極7が矢印X1或いはX2に動くことで接地電極39
或いは固定電極5接離する。
【0025】可動ブレード30の先端は図示していな
い操作機構部に連結され、この操作 機構部の駆動によ
り、可動ブレード30は主軸49を支点として回動す
る。動作軸50は、可動ブレード30と操作機構部とを
連結している。尚、可動ブレード30の先端に可動電極
を設けただけの構造でも良い。この場合、可動ブレー
30と操作機構部とのいずれかの一部に電流を遮断す
る絶縁手段が必要である。
【0026】可動電極7の先端と負荷側導体9とは、フ
レキシブル導体22により接続されている。負荷側導体
9は、セラミック材よ成る負荷側ブッシング21Aを
貫通してケーブルヘッド10に接続している。負荷側ブ
ッシング21Aの端部に負荷側封止金具53を設け、負
荷側封止金具53を真空接地容器4に開けた開口の周囲
にロー材溶着して支持すると共に、真空接地容器4の
内部に露出している負荷側ブッシング21Aのセラミッ
ク表面は接地金属層54を設け、渦電流が真空接地容
器4を介して接地Eに流れるようにし、作業員がケーブ
ルヘッド10に接触しても危険が生じないように安全対
策を施している。
【0027】次に、相スイッチギヤの動作を図6乃至図
8により説明する。可動電極7は、図6のように、接地
電極6と固定電極5との間に配置され図2に示す遮断
位置Y2及び断路位置Y3の位置から、図6のように、
可動電極7を矢印方向X1に回動し、可動電極7が接地
電極39に接触した図7の状態が所謂接地位置Y4であ
り、常に接地電極39は、可動電極7の方向にバネ36
により押圧されている。可動電極7は図8のように、接
地位置Y4から矢印方向X2に回動し、可動電極7が固
定電極5に接触していると共に、負荷側導体9にも接続
されている所謂投入位置Y1である。
【0028】上述の如く、投入位置Yでは可動電極7が
固定電極5に接触していると共に、負荷側導体9にも接
続している。この場合、従来技術と異なり可動ブレード
30を経由することなく、可動電極7より固定電極5と
フレキシブル導体22を介して負荷側導体9に電力を供
給しているので、電流通路を前述の従来技術のそれに比
べて大幅に短縮され、その分電気抵抗が少なくなり、電
力損失及び発生熱を少なくすることができるようになっ
た。
【0029】一方、投入位置Y1では常時電力を負荷に
供給しており、この運転時間は他の位置での使用時間よ
りも長く、フレキシブル導体22を使用しなければ、可
動電極7が直接負荷側導体9に摺動接触することが考え
られる。これは、可動電極7が直接負荷側導体9に摺動
接触し、可動電極7及び負荷側導体9が接触した状態で
電流を流し続けることになり、この際の発生熱により可
動電極7及び負荷側導体9は溶着してしまう恐れがあ
る。この結果、溶着している可動電極7と負荷側導体9
とを剥離するために、操作機構部の回動力を大きくすれ
ば最低限使用できるが、操作機構部の大型化は避けるこ
とができず、真空遮断器は大型化及びコスト高になる。
また、発生熱中に摺動することは、磨耗が激しく電極の
寿命が短くなってしまう。更に、可動電極7が負荷側導
体9に摺動接触する時には、可動電極7及び負荷側導体
9から発生した金属微粒子が、真空接地容器拡散
て内部に残留することがあり、絶縁破壊を生じやすく
なる。
【0030】これに対して、本発明では可動電極7が直
接負荷側導体9に摺動しないフレキシブル導体22で負
荷側導体9と可動電極7との間を接続しており、可動電
極7及び負荷側導体9の溶着は生じることがなく、操作
機構部の回動力は前述より大きくならず、操作機構部も
小型化することができる。また、可動電極7及び負荷側
導体9の寿命も前述より長くなり、経済的にも有利であ
る。更に、フレキシブル導体22で負荷側導体9と可動
電極7とを接続しており、前述のよう金属微粒子を発
生することもなく、電流遮断特性が前述よりは大幅に向
上することは明らかであり、この分、真空接地容器4
小型化する。
【0031】また、図5のように、可動電極7が固定電
極5に接触している投入位置Y1から移動すると、両電
極(両電極は構造が同じなので、可動電極7を例に説明
する)には図9,図10に示すようにアークAが発生す
る。アークAは可動電極7のスパイラル溝7Aに沿って
電極中心部Oから電極外周端側に向って磁気駆動し、外
周端のリング形状の走行面7Bに達する。アークAは走
行面7Bに沿って回転磁気駆動して消弧する。この理由
は、固定電極5と可動電極7との間隙幅Gが、可動ブレ
ード30側とは反対側より可動ブレード30側に向って
順次狭くなっているからである
【0032】これを電磁力に当てはめれば、電磁力は可
動ブレード30側とは反対側より可動ブレード30側に
向って順次強くなって行くことになる。一般に、アーク
は磁束の強い方向に向って移動する性質がある。このた
め、例えば上側走行面7UのアークA1は、可動ブレー
30側の電磁力に引かれて下側走行面7Wに向って回
転磁気駆動し、回転磁気駆動しているアークA1の加速
力により下側走行面7WのアークA2も上側走行面7U
側に向って回転磁気駆動しながら消弧すると推測され
る。
【0033】このように、アークAは走行面7Bを回転
磁気駆動しながら効率良く消弧するので、遮断性能が従
来技術の電極に比べて著しく向上する。また、アークA
1,A2は走行面7Bより飛び出しにくくなり、真空接
地容器4の内面を打ち抜く恐れがなくなり、その対策が
必要なくなった。この場合、電磁力は可動ブレード30
側とは反対側より可動ブレード30側に向って順次強く
なるように構成してあればよい。
【0034】また、電磁力を調整する場合には、真空接
地容器4内の可動ブレード30の長さを変えて、固定電
極5と可動電極7との間の間隙幅Gを変えて調整するこ
とができる。例えば、間隙幅Gの調整は可動絶縁筒45
の長さを変えたり、或いは主軸49の位置を変えたりし
て簡単に行うことができる。傾斜角度は、間隙幅Gが可
動ブレード30側とは反対側より可動ブレード30側に
向って順次狭くなるように傾斜している。間隙幅Gの調
整も真空接地容器4内の面積或いは体積の大きいほうに
可動ブレード30及び間隙幅Gを設けたから、容易に設
計変更をすることなく間隙幅Gを調整できる。
【0035】上述のスパイラル溝7Aはこれに限定され
ず、例えば電極中心部Oから走行面7BにアークAを磁
気駆動させる溝(例えば直線形状)であってもよい。こ
線形状の溝を設けるだけでもアームAが真空接地容
器4の内面を打ち抜く恐れがなくなるが、この場合も、
電磁力が可動ブレード30側とは反対側より可動ブレー
30側に向って順次強くなるように構成していること
が大切である。この溝を接地電極の接触面に施してもよ
い。
【0036】更に、本発明は接地装置及び断路位置を除
去しても使用できるので、この分、真空接地容器,操作
機構部を小型化でき、回路スイッチギヤも当然小型化で
きることは言うまでもない。
【0037】また、接地電極6と固定電極5とのに位
置する可動電極7の中心から固定電極側真空接地容器
の容積C5を接地電極側真空接地容器の容積C6
より広くする。容積C5を容積C6より大きくするに
は、接地電極39と固定電極5との中央に位置する可動
電極7の中心Oから固定電極側及び接地電極側の真空接
地容器までの距離をL1及びL2とすればL1>L2
になるように真空接地容器4を構成すればよい。
【0038】この結果、可動電極7が接地電極6又は固
定電極5に接離する場合は、接地電極6は電源側の残留
電荷,誘導電流を接地に流すだけだから、電流の入り切
りは固定電極5に比べて接地電極6の方がはるかに小さ
いので、容積C6は容積C5より小さくてよい。ところ
が、固定電極5の方は、接地電極6に比べて大きな電流
の入り切りが頻繁に行われ、入り切り時に両電極5,7
からの金属微粒子が接地電極6より多く発生するので、
容積C5は容積C6より広くすることで、金属微粒子
多くは容積C5内を拡散するようになる。これにより、
残留イオンが少なくなり、絶縁回復の遅れによる電流遮
断性能の低下を防止でき、電流遮断性能を向上させるこ
とができるようになるので、この分スイッチギヤも小型
化できる
【0039】また、金属微粒子は、固定電極側真空接
地容器内に拡散することができるので、絶縁耐圧を損
なうことがなくなる。更に、この容積C5であれば、大
電流遮断時の発生熱も冷却することができる。
【0040】図11に基づいて本発明の他の実施例を説
明する。図11に示す如く、高さHより奥行きDを長く
した略矩形形状の真空接地容器4は、内部に固定電極5
と、この固定電極5と接触する可動電極7が収納される
と共に、両電極の対向面には、図9と同じスパイラル
溝、走行面を形成している。固定電極5は接続導体8A
を介して電源側導体8に接続され、電源側導体8は真空
接地容器4に固定した絶縁性セラミックス部材60の貫
通穴を貫通し、3相の電源側母線61に接続している。
3相の電源側母線61は電源側導体8に対して直角方向
に延びている。電源側導体8と電源側母線61とに設け
た貫通穴に接続棒62を挿入し、接続棒62に装着した
絶縁締付手段63を回転移動することで、両者を締め付
け固定している。接続棒62等付近の接続部は、絶縁カ
バー64に包囲されている。50Aは操作機構部50Bを
収納している操作器箱である。
【0041】可動電極7を固定電極5に投入したり遮断
したりする時に生じるアークは、両電極の対向面に形成
されたスパイラル溝走行面により消弧する。そして
定電極5を基準位置として接続導体8Aにより電源側
導体8を真空接地容器内の任意の個所に配置できる。
つまり、3相の電源側導体8及び接続棒62等付近の接
続部を3相とも違う場所に配置できるから、設計変更を
容易に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明の真空スイッチギヤ
によれば、可動電極が固定電極と接離する時に生じるア
ークを効率良く消弧することで電流遮断性能を向上させ
ることができると共に、真空接地容器を小型化できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である集合型の真空スイッチ
ギヤを示す回路図である
【図2】図1の真空スイッチギヤの構成を示す回路図
ある
【図3】図1の真空スイッチギヤの構成を示す側断面図
である
【図4】図3を左側から見た図である
【図5】図1及び図3に示した母線接続端子台の平面図
である
【図6】図3に示した真空スイッチギヤの無負荷状態
示す側断面図である
【図7】図3に示した真空スイッチギヤの接地状態を示
側断面図である
【図8】図3に示した真空スイッチギヤの投入状態を示
側断面図である
【図9】図6に示した真空スイッチギヤに採用される可
動電極を示す平面図である
【図10】図9に示した可動電極の側断面図である
【図11】本発明の真空スイッチギヤの他の実施例を
す側断面図である
【符号の説明】
,2,3…3回路分スイッチギヤ、2X,2Y,2Z
…相スイッチギヤ、4…真空接地容器、5…固定電極、
,39…接地電極、7…可動電極、7A…スパイラル
溝、7B…走行面、8…電源側導体、9…負荷側導体、
10…ケーブルヘッド、11…電源側ケーブル、12…
系統電源、13…変流器、14…保護リレー、16…配
電盤、17…操作コンパートメント、18…導体コンパ
ートメント、21…ブッシング、21A…負荷側ブッシ
ング、22…フレキシブル導体、24…共通接地導体、
27…中継端子板、30…可動ブレード、32…接地側
ブッシング、35…接地側ベローズ、36…バネ、37
…接地側導体、38…接地導体、41…固定中継金具、
42…固定絶縁筒、43…固定支持金具、44…可 動中
継金具、45…可動絶縁筒、46…可動支持金具、47
…可動支持板、48…可動ベローズ、49…主軸、50
…動作軸、53…負荷側封止金具、54…接地金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 歩 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 大山 一浩 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (56)参考文献 特開 平9−153320(JP,A) 特開 昭58−48319(JP,A) 特公 平1−13622(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 13/02 H01H 33/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空接地容器と、該真空接地容器内に配置
    された固定電極接地電極、及び該固定電極と接地電極
    とに接離する可動電極と、可動電極に連結した支点を
    介して可動電極を回動させ前記真空接地容器外に延び
    る可動ブレードと、前記可動電極とフレキシブル導体
    介して接続され、前記真空接地容器外に延びる負荷側
    体とを備え、前記 固定電極と可動電極とが対向する電極面に複数の
    パイラル溝を設け、該各スパイラル溝の外周端側の電極
    にリング形状の走行面を形成し、かつ、前記固定電極
    と可動電極とが対向する間隙幅を、前記可動ブレード側
    とは反対側より可動ブレード側に向って順次狭くしたこ
    とを特徴とする真空スイッチギヤ。
  2. 【請求項2】前記負荷側導体にケーブルヘッドが接続さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の真空スイッチ
    ギヤ。
  3. 【請求項3】前記接地電極と固定電極との間に位置する
    可動電極の中心から前記固定電極側の真空接地容器内の
    容積を、前記接地電極側の真空接地容器内の容積より広
    くなるように前記真空接地容器を構成したことを特徴と
    する請求項1記載の真空スイッチギヤ。
  4. 【請求項4】真空接地容器と、該真空接地容器内に配置
    された固定電極,接地電極、及び該固定電極と接地電極
    とに接離する可動電極と、該可動電極に連結した支点を
    介して該可動電極を回動させ前記真空接地容器外に延び
    る可動ブレードと、前記可動電極とフレキシブル導体を
    介して接続され、前記真空接地容器外に延びる負荷側導
    体とを備え、 前記固定電極と可動電極とが対向する電極面に複数のス
    パイラル溝を設け、該各スパイラル溝の外周端側の電極
    面にリング形状の走行面を形成し、かつ、前記 固定電極
    と可動電極とが対向する間隙幅を、前記可動ブレード側
    とは反対側より可動ブレード側に向って順次狭くし、一
    方、前記真空接地容器を配電盤内に収納し、操作コンパ
    ートメントを上側の奥行側に、導体コンパートメントを
    下側の手前側に配置すると共に、前記両コンパートメン
    トを斜め対称に配置した ことを特徴とする真空スイッチ
    ギヤ。
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