JP3374187B2 - 循環鋳物砂による製品冷却方法及びその装置 - Google Patents
循環鋳物砂による製品冷却方法及びその装置Info
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- JP3374187B2 JP3374187B2 JP21169794A JP21169794A JP3374187B2 JP 3374187 B2 JP3374187 B2 JP 3374187B2 JP 21169794 A JP21169794 A JP 21169794A JP 21169794 A JP21169794 A JP 21169794A JP 3374187 B2 JP3374187 B2 JP 3374187B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンチアウト後の高温
の儘の製品と解枠砂とを、ドラムの全体が振動しつつ混
合、分離、冷却、搬送等の作用を有する振動ドラム内に
て製品を冷却するに際して、該振動ドラムへ投入直後の
製品に近い砂と鋳枠部の砂とが混合された状態での砂温
と、該振動ドラムより排出されシェイクアウト後の砂温
並びに混合ミキサーのに入る直前の砂温に対する補正値
による制御温度を算出し、この制御温度に対応する加水
量を適宜添加して混練した大量の循環砂を、該振動ドラ
ム内に追加投入して、この振動ドラム内の搬送過程にて
製品を効率的に冷却する様にした循環鋳物砂による製品
冷却方法及びその装置に関するものである。
の儘の製品と解枠砂とを、ドラムの全体が振動しつつ混
合、分離、冷却、搬送等の作用を有する振動ドラム内に
て製品を冷却するに際して、該振動ドラムへ投入直後の
製品に近い砂と鋳枠部の砂とが混合された状態での砂温
と、該振動ドラムより排出されシェイクアウト後の砂温
並びに混合ミキサーのに入る直前の砂温に対する補正値
による制御温度を算出し、この制御温度に対応する加水
量を適宜添加して混練した大量の循環砂を、該振動ドラ
ム内に追加投入して、この振動ドラム内の搬送過程にて
製品を効率的に冷却する様にした循環鋳物砂による製品
冷却方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より鋳造製品の製作工程は、模型を
用いて適宜に調整した鋳物砂により鋳型を造型し、該鋳
型の空洞部内に熔湯を注湯して所望の鋳造品を成型して
一定時間放置することにより熔湯を凝固せしめた後、こ
の鋳型をパンチアウトして解枠すると共にシェイクアウ
トマシンにより製品とライン砂とに分離して、該製品よ
り大略砂落としをし、更にエプロンコンベヤによりフロ
ア上まで持ち上げて、エプロンコンベヤ上における比較
的高温の製品を人為的に冷却ハンガーに吊り替えてこの
製品を冷却しているものである。而して、この冷却ハン
ガーによる冷却の目的は、鋳鋼製品、特にハイクローム
鋳鋼品等の鋳物材質の表面に直接水をかけて急却すると
製品に表面硬化や割れ、歪みが発生する為、常温下にお
いて自然放熱せしめることにより製品にかかる不都合が
生じる事なく冷却させるもので、この為比較的緩慢に移
動する冷却ハンガーの搬送経路を工場内の作業の邪魔に
ならない様に建屋内の天井部に大きく蛇行しながら張り
巡らして緩慢に移動させて通常3時間前後の自然冷却の
時間を取る様にしているものである。
用いて適宜に調整した鋳物砂により鋳型を造型し、該鋳
型の空洞部内に熔湯を注湯して所望の鋳造品を成型して
一定時間放置することにより熔湯を凝固せしめた後、こ
の鋳型をパンチアウトして解枠すると共にシェイクアウ
トマシンにより製品とライン砂とに分離して、該製品よ
り大略砂落としをし、更にエプロンコンベヤによりフロ
ア上まで持ち上げて、エプロンコンベヤ上における比較
的高温の製品を人為的に冷却ハンガーに吊り替えてこの
製品を冷却しているものである。而して、この冷却ハン
ガーによる冷却の目的は、鋳鋼製品、特にハイクローム
鋳鋼品等の鋳物材質の表面に直接水をかけて急却すると
製品に表面硬化や割れ、歪みが発生する為、常温下にお
いて自然放熱せしめることにより製品にかかる不都合が
生じる事なく冷却させるもので、この為比較的緩慢に移
動する冷却ハンガーの搬送経路を工場内の作業の邪魔に
ならない様に建屋内の天井部に大きく蛇行しながら張り
巡らして緩慢に移動させて通常3時間前後の自然冷却の
時間を取る様にしているものである。
【0003】しかしながら、かかる製品の冷却方法によ
れば、常温下において自然放熱により製品に割れ、歪み
等を生じる事なく冷却出来る反面、エプロンコンベヤよ
り冷却ハンガーに吊り替えられた製品は、未だ比較的高
温の儘でありこれを工場内の天井部に張り巡らした冷却
ハンガーに吊り下げられた儘で自然放熱し、しかもその
放熱過程において肌砂や中子砂が落下する等により工場
内の温度が異常に上昇すると共に砂や粉塵が充満して工
場内の作業環境が極めて悪い等種々改良すべき問題点を
有しているものである。
れば、常温下において自然放熱により製品に割れ、歪み
等を生じる事なく冷却出来る反面、エプロンコンベヤよ
り冷却ハンガーに吊り替えられた製品は、未だ比較的高
温の儘でありこれを工場内の天井部に張り巡らした冷却
ハンガーに吊り下げられた儘で自然放熱し、しかもその
放熱過程において肌砂や中子砂が落下する等により工場
内の温度が異常に上昇すると共に砂や粉塵が充満して工
場内の作業環境が極めて悪い等種々改良すべき問題点を
有しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明により解決しよ
うとする課題は、製品に割れや、歪みを生じる事なく的
確にして短時間に冷却すると共に、従来の如き長大な冷
却ハンガーの吊り下げによる自然放熱による熱気と砂と
粉塵の落下、飛散による工場内の作業環境の改善を図ら
んとするものである。
うとする課題は、製品に割れや、歪みを生じる事なく的
確にして短時間に冷却すると共に、従来の如き長大な冷
却ハンガーの吊り下げによる自然放熱による熱気と砂と
粉塵の落下、飛散による工場内の作業環境の改善を図ら
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかる循環鋳物砂による製品冷却方法は、
パンチアウト後の高温の儘の製品とライン砂とを、振動
ドラム内にて循環砂を用いて製品を冷却する循環鋳物砂
による製品冷却方法において、該振動ドラムへ投入直後
のライン砂の温度と、該振動ドラムより排出後の砂温並
びに混合ミキサーに入る直前の砂温に対して演算した加
水量を混合ミキサーに添加して循環砂を水分量3乃至5
%に調整し、この混練した大量の循環砂を、該振動ドラ
ム内に追加投入することにより、該振動ドラム内におけ
るサンドメタル比が4乃至10となるようにし、この循
環砂により製品を冷却するようにした、という手段を講
じたのである。 また、本発明にかかる装置は、上記課題
を解決するために、注油工程が完了して一定時間経過語
の鋳型を解枠して高温の儘の製品とライン砂とに分離し
て、これらを振動ドラム等に投入し、更にこれより搬出
される製品とライン砂とを夫々分離して製品はショット
ブラストによる製品研掃へと、ライン砂は公知の搬送手
段と鉄片、夾雑物除去手段等により鉄片と夾雑物を除去
してサンドビンに貯溜した後、再度これを切り出して冷
却工程及び混練工程を経て鋳型造型工程へと循環する鋳
造ラインにおいて、該サンドビンに循環砂ホッパーを分
岐形成すると共に、これに連続する搬送手段により加水
処理が出来る様にした混合ミキサーへと接続し、該混合
ミキサーにて加水した混練砂を振動ドラム等に投入出来
る様な循環砂の流れを形成すると共に、振動ドラム等へ
投入直後のライン砂の砂温と、該ドラム等より排出され
た砂温及び混合ミキサーに入る直前の砂温とを基に演算
した水分量を混合ミキサーに添加、混練して水分量3乃
至5%に調整し、前記振動ドラム内のサンドメタル比が
4乃至10になる大量の循環砂を振動ドラム内に追加投
入してなる、という手段を講じたのである。
に、本発明にかかる循環鋳物砂による製品冷却方法は、
パンチアウト後の高温の儘の製品とライン砂とを、振動
ドラム内にて循環砂を用いて製品を冷却する循環鋳物砂
による製品冷却方法において、該振動ドラムへ投入直後
のライン砂の温度と、該振動ドラムより排出後の砂温並
びに混合ミキサーに入る直前の砂温に対して演算した加
水量を混合ミキサーに添加して循環砂を水分量3乃至5
%に調整し、この混練した大量の循環砂を、該振動ドラ
ム内に追加投入することにより、該振動ドラム内におけ
るサンドメタル比が4乃至10となるようにし、この循
環砂により製品を冷却するようにした、という手段を講
じたのである。 また、本発明にかかる装置は、上記課題
を解決するために、注油工程が完了して一定時間経過語
の鋳型を解枠して高温の儘の製品とライン砂とに分離し
て、これらを振動ドラム等に投入し、更にこれより搬出
される製品とライン砂とを夫々分離して製品はショット
ブラストによる製品研掃へと、ライン砂は公知の搬送手
段と鉄片、夾雑物除去手段等により鉄片と夾雑物を除去
してサンドビンに貯溜した後、再度これを切り出して冷
却工程及び混練工程を経て鋳型造型工程へと循環する鋳
造ラインにおいて、該サンドビンに循環砂ホッパーを分
岐形成すると共に、これに連続する搬送手段により加水
処理が出来る様にした混合ミキサーへと接続し、該混合
ミキサーにて加水した混練砂を振動ドラム等に投入出来
る様な循環砂の流れを形成すると共に、振動ドラム等へ
投入直後のライン砂の砂温と、該ドラム等より排出され
た砂温及び混合ミキサーに入る直前の砂温とを基に演算
した水分量を混合ミキサーに添加、混練して水分量3乃
至5%に調整し、前記振動ドラム内のサンドメタル比が
4乃至10になる大量の循環砂を振動ドラム内に追加投
入してなる、という手段を講じたのである。
【0006】
【作用】本発明によれば、振動ドラム内に製品と共に投
入するライン砂は通常の25▲トン▼/時間の搬送であ
るのに対して、追加投入する循環砂は35乃至40▲ト
ン▼/時間と大量に投入すると同時に、この循環砂は上
記の砂温の検知により適宜水分量を3乃至5%に調整し
て混練したものを投入する様にしているので、該振動ド
ラム内のサンドメタル比(投入する砂重量に対する製品
重量比)は4乃至10と大きくすることにより、サンド
メタル比が小さい場合の弊害、即ち振動が与えられてい
るドラム内ではライン砂は流動状態にあり、更に製品の
熱によりライン砂が乾燥状態となって完全に砂粒化する
と、ライン砂の安息角は小さくなってライン砂のみが次
々と流れだして十分な滞留時間が得られず、しかもこの
様な状態下においては製品の転動が小さくなり恰もドラ
ム内で坐礁した様な状態となって搬送状態が著しく悪化
することは無く、的確にして短時間に製品を冷却すると
共に振動ドラム内を搬送するものである。
入するライン砂は通常の25▲トン▼/時間の搬送であ
るのに対して、追加投入する循環砂は35乃至40▲ト
ン▼/時間と大量に投入すると同時に、この循環砂は上
記の砂温の検知により適宜水分量を3乃至5%に調整し
て混練したものを投入する様にしているので、該振動ド
ラム内のサンドメタル比(投入する砂重量に対する製品
重量比)は4乃至10と大きくすることにより、サンド
メタル比が小さい場合の弊害、即ち振動が与えられてい
るドラム内ではライン砂は流動状態にあり、更に製品の
熱によりライン砂が乾燥状態となって完全に砂粒化する
と、ライン砂の安息角は小さくなってライン砂のみが次
々と流れだして十分な滞留時間が得られず、しかもこの
様な状態下においては製品の転動が小さくなり恰もドラ
ム内で坐礁した様な状態となって搬送状態が著しく悪化
することは無く、的確にして短時間に製品を冷却すると
共に振動ドラム内を搬送するものである。
【0007】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいて本発明の好適
実施例を説明する。パンチアウト後の高温の儘の製品と
解枠砂、即ち、ライン砂とを、振動ドラム内にて循環砂
を用いて製品を冷却するに際して、該振動ドラムへ投入
直後のライン砂の温度と、該振動ドラムより排出後の砂
温並びに混合ミキサーに入る直前の砂温に対して演算し
た加水量を混合ミキサーに添加して循環砂を水分量3乃
至5%に調整し、この混練した大量の循環砂を、該振動
ドラム内に追加投入することにより、前記振動ドラム内
のサンドメタル比が4乃至10になるようにし、この循
環砂により製品を冷却する様にしているもので、その一
実施例を図1のフロー図により説明すれば、注油工程1
が完了して一定時間経過後の鋳型の流れAをパンチアウ
ト2により高温の儘の製品の流れBと解枠により砂塊化
したライン砂の流れCとに分離して、これらをオシレー
テングコンベア3により間欠搬送しつつ製品を一次冷却
した後振動ドラム4内に投入し、更に該振動ドラム4よ
り搬出される製品の流れBとライン砂の流れCとをシェ
イクアウトマシン5により夫々に分離して製品の流れB
はエプロンコンベア6よりショットブラスト7による製
品研掃へと、ライン砂の流れCはベルトコンベア8、マ
グネットセパレーター9により鉄片を除去し、更にバケ
ットエレベーター10及びバイブラスクリーン11によ
り夾雑物を除去してサンドビン12に貯溜した後、再度
これを切り出してサンドクーラー等の冷却工程13及び
混練工程14を経て鋳造造型工程15へと循環する鋳造
ラインを構成している。
実施例を説明する。パンチアウト後の高温の儘の製品と
解枠砂、即ち、ライン砂とを、振動ドラム内にて循環砂
を用いて製品を冷却するに際して、該振動ドラムへ投入
直後のライン砂の温度と、該振動ドラムより排出後の砂
温並びに混合ミキサーに入る直前の砂温に対して演算し
た加水量を混合ミキサーに添加して循環砂を水分量3乃
至5%に調整し、この混練した大量の循環砂を、該振動
ドラム内に追加投入することにより、前記振動ドラム内
のサンドメタル比が4乃至10になるようにし、この循
環砂により製品を冷却する様にしているもので、その一
実施例を図1のフロー図により説明すれば、注油工程1
が完了して一定時間経過後の鋳型の流れAをパンチアウ
ト2により高温の儘の製品の流れBと解枠により砂塊化
したライン砂の流れCとに分離して、これらをオシレー
テングコンベア3により間欠搬送しつつ製品を一次冷却
した後振動ドラム4内に投入し、更に該振動ドラム4よ
り搬出される製品の流れBとライン砂の流れCとをシェ
イクアウトマシン5により夫々に分離して製品の流れB
はエプロンコンベア6よりショットブラスト7による製
品研掃へと、ライン砂の流れCはベルトコンベア8、マ
グネットセパレーター9により鉄片を除去し、更にバケ
ットエレベーター10及びバイブラスクリーン11によ
り夾雑物を除去してサンドビン12に貯溜した後、再度
これを切り出してサンドクーラー等の冷却工程13及び
混練工程14を経て鋳造造型工程15へと循環する鋳造
ラインを構成している。
【0008】振動ドラム4からサンドビン12へと、及
び該サンドビン12に循環砂ホッパー16を分岐形成す
ると共に、これに連続してベルトフィダー17及びバケ
ットエレベーター18等の砂切出し手段より加水処理が
出来る様にした混合ミキサー19へと接続し、該混合ミ
キサー19にて加水した混練砂を振動ドラム4内に投入
出来る様な循環砂の流れDを形成し、別途振動ドラム4
へ投入直後の製品に近い砂と鋳枠部の砂とが混合された
状態のライン砂の流れCの砂温Tdと、該振動ドラム4
より排出されシェイクアウト後の砂温e及び循環砂ホッ
パー16より切出し混合ミキサー19に入る直前の砂温
fとの夫々の砂温に対して表1で求める補正値を用いて
表2の算式による制御温度を算出し、更にこの制御温度
に対して図2の制御温度と加水量との関係を示すグラフ
で求めた加水量(%)の水を適宜添加して該循環砂を混
合ミキサー19にて混練して水分量3乃至5%に調整し
た大量の循環砂を振動ドラム4内に追加投入してなるも
のである。
び該サンドビン12に循環砂ホッパー16を分岐形成す
ると共に、これに連続してベルトフィダー17及びバケ
ットエレベーター18等の砂切出し手段より加水処理が
出来る様にした混合ミキサー19へと接続し、該混合ミ
キサー19にて加水した混練砂を振動ドラム4内に投入
出来る様な循環砂の流れDを形成し、別途振動ドラム4
へ投入直後の製品に近い砂と鋳枠部の砂とが混合された
状態のライン砂の流れCの砂温Tdと、該振動ドラム4
より排出されシェイクアウト後の砂温e及び循環砂ホッ
パー16より切出し混合ミキサー19に入る直前の砂温
fとの夫々の砂温に対して表1で求める補正値を用いて
表2の算式による制御温度を算出し、更にこの制御温度
に対して図2の制御温度と加水量との関係を示すグラフ
で求めた加水量(%)の水を適宜添加して該循環砂を混
合ミキサー19にて混練して水分量3乃至5%に調整し
た大量の循環砂を振動ドラム4内に追加投入してなるも
のである。
【0009】
【0010】
【0011】本発明は叙上の如き構成によりなるもので
あって、本実施例においては振動ドラム4より搬出され
る製品の流れBとライン砂の流れCとをシェイクアウト
マシン5により夫々に分離してしているが、これらの機
器の配置場所との制約等により振動ドラム4の先端搬出
口にパンチング部を設けて夫々に分離しても良く、又振
動ドラム4に代えクーリングドラムにより同様の製品冷
却も可能であるが、この場合ドラム内の滞留時間が大き
な因子となるので、クーリングドラムの場合においての
滞留時間はドラムの回転数と送り羽根のリードによりあ
る程度は機械的に決定されるが、この場合においてはク
ーリングドラムに投入される製品の温度とライン砂の流
れCによる投入直前の砂温等を考慮すれば同様の結果が
得られるものである。
あって、本実施例においては振動ドラム4より搬出され
る製品の流れBとライン砂の流れCとをシェイクアウト
マシン5により夫々に分離してしているが、これらの機
器の配置場所との制約等により振動ドラム4の先端搬出
口にパンチング部を設けて夫々に分離しても良く、又振
動ドラム4に代えクーリングドラムにより同様の製品冷
却も可能であるが、この場合ドラム内の滞留時間が大き
な因子となるので、クーリングドラムの場合においての
滞留時間はドラムの回転数と送り羽根のリードによりあ
る程度は機械的に決定されるが、この場合においてはク
ーリングドラムに投入される製品の温度とライン砂の流
れCによる投入直前の砂温等を考慮すれば同様の結果が
得られるものである。
【0012】本発明による制御温度に対する加水量との
関係を説明すれば、注湯工程1が完了し一定時間経過後
の鋳型Aをパンチアウト2により高温の儘の製品Bと解
枠により砂塊化したライン砂Cとに分離して、オシレー
テングコンベヤ3により間欠搬送しつつ一次冷却して振
動ドラム4内に投入すると同時に、該振動ドラム4へ投
入直後のライン砂の砂温Tdを計測すれば120℃と
し、又、該振動ドラム4より排出されシェイクアウト5
後の砂温eは90℃、混合ミキサー19の直前の砂温f
を60℃とすれば、これらの砂温に対する補正値はシェ
イクアウト後の砂温eは1.2と、又混合ミキサー19
直前の砂温fは1.0となって、これらの制御温度の算
式はT=120×1.2×1.0となり、制御温度は1
44℃となって、これを図2の制御温度と加水量との関
係のグラフより加水量%を求めれば5.5%の水分量を
混合ミキサー19に添加して混練した大量の循環砂Dを
振動ドラム4内に追加投入するものである。
関係を説明すれば、注湯工程1が完了し一定時間経過後
の鋳型Aをパンチアウト2により高温の儘の製品Bと解
枠により砂塊化したライン砂Cとに分離して、オシレー
テングコンベヤ3により間欠搬送しつつ一次冷却して振
動ドラム4内に投入すると同時に、該振動ドラム4へ投
入直後のライン砂の砂温Tdを計測すれば120℃と
し、又、該振動ドラム4より排出されシェイクアウト5
後の砂温eは90℃、混合ミキサー19の直前の砂温f
を60℃とすれば、これらの砂温に対する補正値はシェ
イクアウト後の砂温eは1.2と、又混合ミキサー19
直前の砂温fは1.0となって、これらの制御温度の算
式はT=120×1.2×1.0となり、制御温度は1
44℃となって、これを図2の制御温度と加水量との関
係のグラフより加水量%を求めれば5.5%の水分量を
混合ミキサー19に添加して混練した大量の循環砂Dを
振動ドラム4内に追加投入するものである。
【0013】又、発明者の実験結果によれば、最適なる
製品冷却には混合ミキサー19による水分量3乃至5%
に水分管理して調整し混練した大量の循環砂を振動ドラ
ム4内に投入して製品を冷却後、該振動ドラム4より搬
出されたライン砂の流れCの砂水分量が1.5%前後に
なることが判明した。しかも、回収砂としての水分量
1.5%前後はその後の鋳物砂の混練等の工程にとって
非常に適切な状態といえるものである。
製品冷却には混合ミキサー19による水分量3乃至5%
に水分管理して調整し混練した大量の循環砂を振動ドラ
ム4内に投入して製品を冷却後、該振動ドラム4より搬
出されたライン砂の流れCの砂水分量が1.5%前後に
なることが判明した。しかも、回収砂としての水分量
1.5%前後はその後の鋳物砂の混練等の工程にとって
非常に適切な状態といえるものである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、振動ド
ラム4内に製品Bと共に投入するライン砂Cに対し追加
投入する循環砂を大量に投入すると同時に、この循環砂
は上記の砂温の検知により適宜水分量を3乃至5%に調
整して混練したものを投入する様にしているので、該振
動ドラム内のサンドメタル比を4乃至10と大きくする
ことにより、製品に割れや、歪みを生じる事なく的確に
して短時間に製品を冷却すると共に従来の如き長大な冷
却ハンガーの吊り下げによる自然放熱による熱気と砂と
粉塵の落下、飛散による工場内の作業環境の改善を図る
極めて有用なるものである。
ラム4内に製品Bと共に投入するライン砂Cに対し追加
投入する循環砂を大量に投入すると同時に、この循環砂
は上記の砂温の検知により適宜水分量を3乃至5%に調
整して混練したものを投入する様にしているので、該振
動ドラム内のサンドメタル比を4乃至10と大きくする
ことにより、製品に割れや、歪みを生じる事なく的確に
して短時間に製品を冷却すると共に従来の如き長大な冷
却ハンガーの吊り下げによる自然放熱による熱気と砂と
粉塵の落下、飛散による工場内の作業環境の改善を図る
極めて有用なるものである。
【図1】本発明の一実施例によるフロー図である。
【図2】制御温度と加水量との関係を示すグラフであ
る。
る。
1 注湯工程
2 パンチアウト
3 オシレーテングコンベヤ
4 振動ドラム
5 シェイクアウトマシン
6 エプロンコウベヤ
7 ショットブラスト
8 ベルトコンベヤ
9 マグネットセパレーター
10 バレットエレベーター
11 バイバラスクリーン
12 サンドビン
13 冷却工程
14 混練工程
15 鋳型造型工程
16 循環砂ホッパー
17 ベルトフィダー
18 バケットエレベーター
19 混合ミキサー
A 鋳型の流れ
B 製品の流れ
C ライン砂の流れ
D 循環砂の流れ
Td ライン砂の流れの砂温
e シェイクアウト後の砂温の補正値
f 混合ミキサー直前の砂温の補正値
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭56−17177(JP,A)
特開 昭58−86970(JP,A)
特開 昭53−147622(JP,A)
特開 平1−192465(JP,A)
特開 平6−328228(JP,A)
特開 平4−167960(JP,A)
特開 昭55−77972(JP,A)
特開 昭59−224266(JP,A)
特開 昭56−14068(JP,A)
特開 昭58−159941(JP,A)
実開 昭57−127369(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B22D 30/00
B22C 5/08
B22D 29/00
B22D 29/04
B22C 5/06
Claims (2)
- 【請求項1】 パンチアウト後の高温の儘の製品とライ
ン砂とを、振動ドラム内にて循環砂を用いて製品を冷却
する循環鋳物砂による製品冷却方法において、該振動ド
ラムへ投入直後のライン砂の温度と、該振動ドラムより
排出後の砂温並びに混合ミキサーに入る直前の砂温に対
して演算した加水量を混合ミキサーに添加して循環砂を
水分量3乃至5%に調整し、この混練した大量の循環砂
を、該振動ドラム内に追加投入することにより、該振動
ドラム内におけるサンドメタル比が4乃至10となるよ
うにし、この循環砂により製品を冷却することを特徴と
する循環鋳物砂による製品冷却方法。 - 【請求項2】 注油工程が完了して一定時間経過語の鋳
型を解枠して高温の儘の製品とライン砂とに分離して、
これらを振動ドラム等に投入し、更にこれより搬出され
る製品とライン砂とを夫々分離して製品はショットブラ
ストによる製品研掃へと、ライン砂は公知の搬送手段と
鉄片、夾雑物除去手段等により鉄片と夾雑物を除去して
サンドビンに貯溜した後、再度これを切り出して冷却工
程及び混練工程を経て鋳型造型工程へと循環する鋳造ラ
インにおいて、該サンドビンに循環砂ホッパーを分岐形
成すると共に、これに連続する搬送手段により加水処理
が出来る様にした混合ミキサーへと接続し、該混合ミキ
サーにて加水した混練砂を振動ドラム等に投入出来る様
な循環砂の流れを形成すると共に、振動ドラム等へ投入
直後のライン砂の砂温と、該ドラム等より排出された砂
温及び混合ミキサーに入る直前の砂温とを基に演算した
水分量を混合ミキサーに添加、混練して水分量3乃至5
%に調整し、前記振動ドラム内のサンドメタル比が4乃
至10になる大量の循環砂を振動ドラム内に追加投入し
てなることを特徴とする循環鋳物砂による製品冷却装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21169794A JP3374187B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 循環鋳物砂による製品冷却方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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