JP3373327B2 - 異物検査装置 - Google Patents

異物検査装置

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JP3373327B2
JP3373327B2 JP09854795A JP9854795A JP3373327B2 JP 3373327 B2 JP3373327 B2 JP 3373327B2 JP 09854795 A JP09854795 A JP 09854795A JP 9854795 A JP9854795 A JP 9854795A JP 3373327 B2 JP3373327 B2 JP 3373327B2
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体表面上に存在する
異物を検出するための異物検査装置、特に液晶製造工程
又は半導体製造工程おけるパターン付き基板の外観検査
を行う異物検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、計測自動制御学会論文集(vol.
25,No.9,954/961,1989)に示された従来の異物検査装置
の基本構成を図17に示す。ここで、被検査基板201
の表面201aを含み紙面に垂直な面を被検査基板の主
面と定義する。図17において、移動装置204は被検
査基板201の主面内を移動可能であり、被検査基板2
01は被検査基板201上に載置されている。被検査基
板201上のパターン202は被検査基板201の主面
に対して45度をなすように形成されている。S偏光レ
ーザー光源205(S偏光とは紙面に垂直方向の偏光を
いう)は、被検査基板201の主面に対してほぼ平行方
向にS偏光レーザー光を照射するように配置されてい
る。被検査基板201の主面に対してほぼ垂直な軸Lを
光軸とするように、対物レンズ206、P偏光(紙面と
平行な方向の偏光)を透過させる検光子207、結像レ
ンズ208及び光電変換素子209が配置されている。
【0003】以上のように構成された従来の異物検査装
置についてその動作を説明する。被検査基板201にほ
ぼ平行な方向からS偏光レーザー光源205の光を照射
すると、パターン202による反射光210の偏光方向
は偏光方向を乱されることなくそのまま反射される。す
なわち、S偏光の反射光210は、対物レンズ206を
透過後、P偏光を透過しS偏光を遮光するように設定さ
れた検光子207により遮光される。一方、被検査基板
201上に異物203が付着していると、S偏光レーザ
ー光源205からの光が異物203に照射されると、異
物203により散乱が発生し、偏光成分が乱され、P偏
光成分を含んだ散乱光211となる。この反射光211
は、対物レンズ206を透過後、検光子207によりS
偏光成分が遮光され、P偏光成分だけが透過し、結像レ
ンズ208により、光電変換素子209に結像される。
この光電変換素子209からの出力信号より異物203
の存在位置を検出することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、パターン202からの反射光210のP
偏光成分は、対物レンズ206の光軸上で完全に0とな
るが、光軸Lと角度をなす反射光についてはP偏光成分
を含み、P偏光成分がノイズ源となる。図17において
レーザー光源205からの光と対物レンズの光軸とのな
す角を検出角θとした時の、検出角と光電変換素子20
9で検出される異物203からの散乱光211のP偏光
成分の光強度を図18に示す。図18から明らかなよう
に、従来例のように検出角を90度に構成とした場合、
異物203からの散乱光211のP偏光成分の光強度が
低くなる。従って、ノイズが増え、異物からの信号強度
が下がるため、光学系としての検出精度が悪く、微小な
異物を検出できないという問題を生じていた。
【0005】本発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、光学的検出精度としてのS/
N比が良く、微小な異物まで検出可能な異物検査装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の異物検査装置は、被検査対象の被検査面に
対してほぼ平行な軸を光軸とするように配置され、前記
被検査面に対してS偏光となるようにビームを照射する
照明部と、前記照明部により照射された領域を検出し、
前記照明部の光軸と前記被検査面との交点を中心として
前記照明部の光軸の位置から120°〜160°回転し
た位置で、前記被検査面とのなす角が45°以内となる
ように配置され、前記照明部の光軸に対して前記回転の
角度で固定された光軸を有し、前記被検査面に付着した
異物からの散乱成分中のS偏光成分でありかつ光軸方向
に広がる成分を検出し、光電変換する検出部とを具備し
ている。
【0007】上記構成において、前記照明部は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源からの光を平行光化するコ
リメータレンズと、偏光子と、平行光をライン状に結像
し前記被検査面を後側の焦点面とするシリンドリカルレ
ンズとを含み、前記検出部は、前記シリンドリカルレン
ズの後側焦点面を前側の焦点面とする対物レンズと、検
光子と、結像レンズと、前記結像レンズの結像面に配置
されたラインセンサとを含むことが好ましい。
【0008】また、上記構成において、前記ラインセン
サからの出力信号をA/D変換するA/D変換回路と、
異物を検出するために予め設定されたしきい値を記憶し
ているメモリ回路と、前記A/D変換回路の出力と前記
メモリ回路に記憶されたしきい値とを比較し、異物を検
査する信号比較回路とを含む信号処理部を具備すること
が好ましい。
【0009】一方、本発明の別の異物検査装置は、被検
査対象の検査面に対してほぼ平行な軸を光軸とするよう
に配置され、前記被検査対象の検査面に対してP偏光と
なるようにビームを照射する第1の照明部と、前記第1
の照明部の光軸と検査面との交点を中心に90゜以上回
転した位置に配置され、検査面に対してS偏光となるよ
うにビームを照射する第2の照明部と、前記第1及び第
2の照明部により照射された領域を検出し、前記第1の
照明部の光軸と検査面との交点を中心に前記第1の照明
部の光軸を120゜〜160゜回転し、検査面とのなす
角が45゜以内になるような位置に配置された光軸を有
し、前記第1の照明光による異物の散乱成分中の前方散
乱のP偏光成分及び前記第2の照明光による異物の散乱
光成分中の後方散乱のP偏光成分を順次検出し光電変換
する検出部と、前記検出部により出力された信号を基に
異物を検出するとともに、前方散乱光信号強度と後方散
乱光信号強度を比較することにより異物の透光性を分類
する信号処理部を具備する。
【0010】上記構成において、前記第1の照明部は、
第1のレーザー光源と、前記第1のレーザー光源からの
光を平行光化する第1のコリメータレンズと、第1の偏
光子と、平行光をライン状に結像し前記被検査面を後側
の焦点面とする第1のシリンドリカルレンズ5を含み、
前記第2の照明部は、第2のレーザー光源と、前記第2
のレーザー光源からの光を平行光化する第2のコリメー
タレンズと、第2の偏光子と、平行光をライン状に結像
し前記被検査面を後側の焦点面とする第2のシリンドリ
カルレンズとを含み、前記検出部は、前記第1及び第2
のシリンドリカルレンズの後側焦点面を前側の焦点面と
する対物レンズと、検光子と、結像レンズと、前記結像
レンズの結像面に配置されたラインセンサとを含み、前
記信号処理部は、前記ラインセンサからの出力信号をA
/D変換するA/D変換回路と、異物検査のために予め
設定された異物検出しきい値と異物分類しきい値を記憶
するメモリ回路と、前記A/D変換回路の出力信号と前
記メモリ回路に記憶している各しきい値を比較して異物
判定を行う信号比較回路と、前記第1及び第2のレーザ
ー光源の点灯及び強度を制御する光源制御回路とを含む
ことが好ましい。
【0011】また、上記構成において、前記第1の照明
部及び第2の照明部は、それぞれ前記被検査対象の表面
の同一領域を照明するように設定され、前記検出部はこ
の前記領域を撮像することが好ましい。
【0012】また、上記構成において、前記第1の照明
部の第1の偏光子は、前記第1の照明部により照明され
た光のうちP偏光成分のみを透過させるように方位設定
され、前記第2の第2の偏光子は、前記第2の照明部に
より照明された光のうちS偏光成分のみを透過させるよ
うに方位設定され、前記検出部の検光子は検出部に入射
した光のうちP偏光成分のみを透過させるように設定さ
れていることが好ましい。
【0013】また、本発明のさらに別の異物検査装置
は、被検査対象の検査面に対してほぼ平行な軸を光軸と
するように配置され、前記被検査対象の検査面に対して
P偏光となるようにビームを照射する第1の照明部と、
前記第1の照明部の光軸と検査面との交点を中心に90
゜以上回転した位置に配置され、第1の照明部の波長と
異なる波長を用いて検査面に対してS偏光となるように
ビームを照射する第2の照明部と、前記第1及び第2の
照明部により照射された領域を検出し、前記第1の照明
部の光軸と検査面との交点を中心に前記第1の照明部の
光軸を120゜〜160゜回転し、検査面とのなす角が
45゜以内になるような位置に配置された光軸を有し、
前記第1の照明光による異物の散乱成分中の前方散乱の
P偏光成分及び前記第2の照明光による異物の散乱光成
分中の後方散乱のP偏光成分を波長分離素子により分離
し、それぞれ同時に検出し光電変換する検出部と、前記
検出部により出力された信号を基に異物を検出するとと
もに、前方散乱光信号強度と後方散乱光信号強度を比較
することにより異物の透光性を分類する信号処理部を具
備する。
【0014】上記構成において、前記第1の照明部は、
波長λ1のレーザー光を出力する第1のレーザー光源
と、前記第1のレーザー光源からの光を平行光化する第
1のコリメータレンズと、第1の偏光子と、平行光をラ
イン状に結像し前記被検査面を後側の焦点面とする第1
のシリンドリカルレンズとを含み、前記第2の照明部
は、波長λ2のレーザー光を出力する第2のレーザー光
源と、前記第2のレーザー光源からの光を平行光化する
第2のコリメータレンズと、第2の偏光子と、平行光を
ライン状に結像し前記被検査面を後側の焦点面とする第
2のシリンドリカルレンズとを含み、前記検出部は、前
記第1及び第2のシリンドリカルレンズの後側焦点面を
前側の焦点面とする対物レンズと、波長λ1のレーザー
光を透過し波長λ2のレーザー光を反射するダイクロイ
ックミラーと、検出面の各波長のP偏光成分のみを透過
させるように方位設定された検光子と、前記被検査面の
像を各ラインセンサ上に結像させる結像レンズと、波長
λ1の検出を行う第1のラインセンサと、波長λ2の検
出を行う第2のラインセンサとを含み、前記信号処理部
は、前記第1及び第2のラインセンサの検出信号をA/
D変換するA/D変換回路と、異物検査のために予め設
定された異物検出しきい値と異物分類しきい値を記憶す
るメモリ回路と、前記A/D変換回路の出力信号と前記
メモリ回路に記憶している各しきい値を比較して異物判
定を行う信号比較回路とを含むことが好ましい。
【0015】上記各構成において、前記被検査対象の周
期パターンを除去する空間フィルタを具備することが好
ましい。また、前記空間フィルタは、前記検出部の対物
レンズと結像レンズとの間に設けられていることが好ま
しい。また、前記空間フィルタは、前記被検査対象の被
検査面上の周期パターンデータを用い、前記周期パター
ンのフーリエ変換像を作成し、周期パターンを遮光する
ように写真乾板に記録し作成したものであることが好ま
しい。または、前記空間フィルタは、前記被検査対象の
被検査面上の周期パターンを照射し、対物レンズ後の空
間フィルタの設置位置に設置された写真乾板に周期パタ
ーンの反射光を記録し、周期パターンを遮光するように
写真乾板に記録し作成したものであることが好ましい。
【0016】または、上記各構成において、前記検出部
により出力された信号のうち前記被検査対象の周期パタ
ーンを除去する信号処理手段を具備することが好まし
い。また、前記信号処理部は、周期的なパターンノイズ
をカットするための周期パターン除去回路を有すること
が好ましい。
【0017】さらに、上記各構成において、 前記検出
部は、少なくとも焦点距離をfとし開口径をD1とする
対物レンズと、前記対物レンズの主平面から距離Lの位
置に主平面が配置され、開口径D2が(数1)となるよ
うに設定された結像レンズとで構成された光学系を含む
ことが好ましい。また、前記検出部は、テレセントリッ
ク光学系を含むことが好ましい。
【0018】
【作用】以上のように構成された本発明の異物検査装置
によれば、被検査対象の検査面に対してほぼ平行な軸を
光軸となるように配置された照明部により被検査対象の
検査面に対してS偏光となるようにビームを照射し、照
明部の光軸と検査面との交点を中心に照明部の光軸を1
20゜〜160゜回転し検査面とのなす角が45゜以内
になるような位置に配置された光軸を有し検査面に対し
て異物の散乱成分中S偏光成分を検出し光電変換する検
出部により照明された領域を検出するので、前方散乱光
を検出することができ、従来方式に比較して異物の存在
を表す信号の量が数百倍以上に大きくなる。一方、被検
査面のパターンからの反射光は、傾斜角が大きいため、
検出部にほとんど入射せず、被検査面のパターンからの
反射光によるノイズを小さくすることができる。その結
果、高精度に異物の存在を検査することができる。
【0019】また、照明部をレーザー光源と、レーザー
光源からの光を平行光化するコリメータレンズと、偏光
子と、平行光をライン状に結像し被検査面を後側の焦点
面とするシリンドリカルレンズとを含むように構成し、
検出部をシリンドリカルレンズの後側焦点面を前側の焦
点面とする対物レンズと、検光子と、結像レンズと、結
像レンズの結像面に配置されたラインセンサとを含むよ
うに構成したので、簡単な構成でS偏光レーザー光を発
生させ、またS偏光成分のみを峻別して検出することが
できる。
【0020】また、ラインセンサからの出力信号をA/
D変換するA/D変換回路と、異物を検出するために予
め設定されたしきい値を記憶しているメモリ回路と、前
記A/D変換回路の出力と前記メモリ回路に記憶された
しきい値とを比較し、異物を検査する信号比較回路とを
含む信号処理部を設けることにより、異物の存否の判定
を行うことができる。
【0021】一方、本発明の別の異物検査装置によれ
ば、第1の照明部と第2の照明部とを交互に点灯させ、
信号処理部により、第1の照明部による照明により検出
部で検出した第1の出力信号と、第2の照明部による照
明により検出部で検出した第2の出力信号とを比較する
ように構成したので、被検査面に付着した異物の種類に
より両出力信号に含まれるP偏光成分とS偏光成分の割
合が異なるため、異物の前方散乱と後方散乱を比較で
き、異物の検査のみならず異物の分類も可能となる。
【0022】また、第1の照明部を第1のレーザー光源
と、第1のレーザー光源からの光を平行光化する第1の
コリメータレンズと、第1の偏光子と、平行光をライン
状に結像し被検査面を後側の焦点面とする第1のシリン
ドリカルレンズで構成し、第2の照明部を第2のレーザ
ー光源と、第2のレーザー光源からの光を平行光化する
第2のコリメータレンズと、第2の偏光子と、平行光を
ライン状に結像し被検査面を後側の焦点面とする第2の
シリンドリカルレンズとで構成し、検出部を第1及び第
2のシリンドリカルレンズの後側焦点面を前側の焦点面
とする対物レンズと、検光子と、結像レンズと、結像レ
ンズの結像面に配置されたラインセンサとで構成し、信
号処理部をラインセンサからの出力信号をA/D変換す
るA/D変換回路と、異物検査のために予め設定された
異物検出しきい値と異物分類しきい値を記憶するメモリ
回路と、A/D変換回路の出力信号とメモリ回路に記憶
している各しきい値を比較して異物判定を行う信号比較
回路と、第1及び第2のレーザー光源の点灯及び強度を
制御する光源制御回路とで構成することにより、第1の
照明部と第2の照明部の構成を共通化することができ、
装置の製造コストを低減することができる。
【0023】また、第1の照明部及び第2の照明部を、
それぞれ被検査対象の表面の同一領域を照明するように
設定し、検出部をこの照明領域を撮像するように設定す
ることにより、第1及び第2の照明部の光学系を必要最
小限にすることができ、装置の小形化を図ることができ
る。
【0024】また、第1の照明部の第1の偏光子を第1
の照明部により照明された光のうちP偏光成分のみを透
過させるように方位設定し、第2の第2の偏光子を第2
の照明部により照明された光のうちS偏光成分のみを透
過させるように方位設定し、検出部の検光子を検出部に
入射した光のうちP偏光成分のみを透過させるように設
定することにより、被検査面のパターンからの反射光に
よるノイズを少なくすることができる。
【0025】また、本発明のさらに別の異物検査装置に
よれば、第1の照明部による第1の照明光の波長をλ1
とし、第2の照明部による第2の照明光の波長をλ2と
し、第1の照明光による異物の散乱成分中の前方散乱の
P偏光成分及び第2の照明光による異物の散乱光成分中
の後方散乱のP偏光成分を波長分離素子により分離し、
それぞれ同時に検出し光電変換するように構成したの
で、異物の検査及び異物の分類が可能となるとともに、
異物検査を連続して行うことができる。
【0026】また、第1の照明部を波長λ1のレーザー
光を出力する第1のレーザー光源と、第1のレーザー光
源からの光を平行光化する第1のコリメータレンズと、
第1の偏光子と、平行光をライン状に結像し被検査面を
後側の焦点面とする第1のシリンドリカルレンズとで構
成し、第2の照明部を波長λ2のレーザー光を出力する
第2のレーザー光源と、第2のレーザー光源からの光を
平行光化する第2のコリメータレンズと、第2の偏光子
と、平行光をライン状に結像し被検査面を後側の焦点面
とする第2のシリンドリカルレンズとで構成し、検出部
を第1及び第2のシリンドリカルレンズの後側焦点面を
前側の焦点面とする対物レンズと、波長λ1のレーザー
光を透過し波長λ2のレーザー光を反射するダイクロイ
ックミラーと、検出面の各波長のP偏光成分のみを透過
させるように方位設定された検光子と、被検査面の像を
各ラインセンサ上に結像させる結像レンズと、波長λ1
の検出を行う第1のラインセンサと、波長λ2の検出を
行う第2のラインセンサとで構成し、信号処理部を第1
及び第2のラインセンサの検出信号をA/D変換するA
/D変換回路と、異物検査のために予め設定された異物
検出しきい値と異物分類しきい値を記憶するメモリ回路
と、A/D変換回路の出力信号とメモリ回路に記憶して
いる各しきい値を比較して異物判定を行う信号比較回路
とで構成することにより、第1の照明部と第2の照明部
の主要構成を共通化することができるとともに、信号処
理部の構成を簡単にすることができる。
【0027】また、上記各構成において、被検査対象の
周期パターンを除去する空間フィルタを設けることによ
り、被検査対象の表面の周期パターンのエッジ部からの
反射光による周期性ノイズを除去することができる。ま
た、空間フィルタを検出部の対物レンズと結像レンズと
の間に設けることにより、検出部の光学系の共役距離が
長くなることを防止することができる。また、空間フィ
ルタを被検査対象の被検査面上の周期パターンデータを
用い、周期パターンのフーリエ変換像を作成し、周期パ
ターンを遮光するように写真乾板に記録し作成し、また
は、被検査対象の被検査面上の周期パターンを照射し、
対物レンズ後の空間フィルタの設置位置に設置された写
真乾板に周期パターンの反射光を記録し、周期パターン
を遮光するように写真乾板に記録し作成することによ
り、空間フィルタと被検査対象の周期が一致し、モアレ
の発生を防止することができる。
【0028】または、上記各構成において、検出部によ
り出力された信号のうち被検査対象の周期パターンを除
去する信号処理手段を設けることによっても、同様に、
被検査対象の表面の周期パターンのエッジ部からの反射
光による周期性ノイズを除去することができる。また、
信号処理部に周期的なパターンノイズをカットするため
の周期パターン除去回路を設けることにより、照明部や
検出部の構成を変更することなく、容易に周期パターン
によるノイズを除去することができる。
【0029】また、検出部に、少なくとも焦点距離をf
とし開口径をD1とする対物レンズと、対物レンズの主
平面から距離Lの位置に主平面が配置され、開口径D2
が(数1)となるように設定された結像レンズとで構成
された光学系を設けることにより、光軸外において共焦
点光学系以上の開口を有する光学系を形成することがで
き、光軸外においても異物からの光量を多く受光するこ
とができる。そのため、光軸外においても高精度で異物
を検査することができる。
【0030】また、検出部にテレセントリック光学系を
設けることにより、被検査対象の表面がうねっていても
倍率関係が損なわれない。そのため、高精度で異物を検
査することができる。
【0031】
【実施例】 (第1の実施例)本発明の異物検査装置の第1の実施例
を図1から図5を参照しつつ説明する。図1は第1の実
施例における異物検査装置の構成を示す斜視図であり、
図2は図1におけるベクトルを示す図である。
【0032】図1において、第1の実施例の異物検査装
置は、レーザー光源2、レーザー光源2からの光を平行
光化するコリメータレンズ3、偏光子4、平行光をライ
ン状に結像し被検査基板1の表面を後側の焦点面とする
シリンドリカルレンズ5、シリンドリカルレンズ5の後
側焦点面を前側の焦点面とする対物レンズ6、検光子
7、結像レンズ8、結像レンズ8の結像面に配置された
ラインセンサ9、ラインセンサ9からの出力信号をA/
D変換するA/D変換回路19、異物を検出するために
予め設定されたしきい値を記憶しているメモリ回路2
0、A/D変換回路19の出力とメモリ回路20に記憶
されたしきい値とを比較し異物を検査する信号比較回路
21、被検査基板1を搭載し2次元的に移動させるXY
移動台22等で構成されている。ここで、レーザー光源
2、コリメータレンズ3、偏光子4及びシリンドリカル
レンズ5等で照明部を構成する。また、対物レンズ6、
検光子7、結像レンズ8及びラインセンサ9等で検出部
を構成する。A/D変換回路19、メモリ回路20及び
信号比較回路21とで信号処理部を構成する。
【0033】また、図1において、法線ベクトル10は
被検査基板1の表面に垂直な法線を示し、入射方向ベク
トル11はレーザー光源2、コリメータレンズ3、シリ
ンドリカルレンズ4等で構成される光学系の光軸を示
す。入射方向ベクトル11と被検査基板1とのなす角を
入射角αとし、入射角αは1〜5゜となるよう設定され
ている。また、入射面12は法線ベクトル10と入射方
向ベクトル11とでなす面を示す。
【0034】図2において、S偏光レーザー光13は入
射面12に対して電気ベクトル成分が垂直に振動するS
偏光レーザー光であり、P偏光レーザー光14は入射面
12内で電気ベクトル成分が振動するP偏光レーザー光
である。偏光子4はS偏光レーザー光13のみが透過す
るように設定されている。検出方向ベクトル15は対物
レンズ6と結像レンズ8からなる光軸を示し、検出方向
ベクトル15と被検査基板1とのなす角を検出角θと
し、検出角θは0〜45゜となるように設定されてい
る。また、入射方向ベクトル11と検出方向ベクトル1
5のそれぞれの被検査基板1への投影ベクトルのなす角
を方位角φとし、方位角φは20〜60゜となるように
設定されている。検出面16は法線ベクトル10と検出
方向ベクトル15とでなす面を示す。
【0035】また、図2において、S偏光レーザー光1
7は検出面16に対して電気ベクトル成分が垂直に振動
するS偏光レーザー光であり、P偏光レーザー光18は
検出面12内で電気ベクトル成分が振動するP偏光レー
ザー光である。検光子7はS偏光レーザー光17のみが
透過するように設定されている。
【0036】以上のように構成された第1の実施例の異
物検査装置についてその動作を説明する。レーザー光源
2からのレーザー光をコリメーターレンズ3により平行
光とし、入射面12のS偏光レーザー光13のみを偏光
子4を透過させ、シリンドリカルレンズ5により比較的
低い入射角α(=1〜5゜程度)で被検査基板1表面の
ライン状の領域を照明する。入射面12のS偏光レーザ
ー光13は、被検査基板1表面上のパターン23により
反射され、又は被検査基板上に付着した異物24により
散乱される。
【0037】被検査基板1上のパターン23により反射
されるレーザー光と被検査基板1とのなす角ψ(反射角
と定義する)は、図3から明らかなように、パターンの
傾斜角ηと入射角αにより幾何学的に(数2)のように
求まる。
【0038】
【数2】
【0039】また、対物レンズ6に入射可能な反射角ψ
の範囲は、対物レンズ6の開口数NAと検出角θから、
幾何学的に(数3)のように求まる。
【0040】
【数3】
【0041】より、対物レンズ6に入射可能なパターン
の傾斜角ηの範囲は、(数2)及び(数3)より、(数
4)のように求まる。
【0042】
【数4】
【0043】(数4)において、検出角θを45゜と
し、対物レンズ6のNAを0.3とすると、入射可能な
パターンの傾斜角ηの範囲は、15゜≦η≦32゜とな
る。このような傾斜角は、ドライエッジ及びウエットエ
ッジの両プロセスを用いても、ほとんど存在しないた
め、対物レンズ6にはパターン23からの反射光は入射
しない。ただし、図3に示したように、パターン23の
アール部23A等のごく微小部からのみ対物レンズ6に
入射する。このように、検出角を45゜以下にすること
により、ノイズの影響を小さくすることができる。
【0044】一方、微小な異物24により散乱されるレ
ーザー光は、図4示すような強度分布を持っている。こ
のうち、前方散乱光の一部が検出部の対物レンズ6の開
口に入射される。この前方散乱光は、図示したように、
絶対強度が強く、かつ、検出面16のS偏光レーザー光
17を高い比率で含んでいる。そのため、後方や側方等
の他の方向に検出方向ベクトル15を設定する場合と比
較して、高い信号強度を得られる。
【0045】このように、対物レンズ6に入射した光
は、検光子7により検出面16のS偏光レーザー光17
のみが透過され、結像レンズ8によりラインセンサ9上
に結像される。検出面16のS偏光レーザー光17はラ
インセンサ9により光電変換され、この検出信号はA/
D変換回路19によりA/D変換される。信号比較回路
21により、A/D変換された検出信号と、メモリ回路
20にあらかじめ設定しているしきい値とを比較する事
により、異物の判定を行う。以後、試料XY移動台23
を移動させて、順次被検査基板1の全表面の異物検査を
することができる。
【0046】次に、入射偏光としてS偏光レーザー光1
3を、検出偏光としてS偏光レーザー光17を用いる理
由を以下に説明する。(表1)は、入射角2゜、検出角
30゜、方位角45゜とし、入射面のS偏光レーザー光
13を用いて検出面のS偏光レーザー光17で異物24
を検出する場合と、入射面のP偏光レーザー光14を用
いて検出面のP偏光レーザー光18で異物24を検出す
る場合を実験比較したものである。なお各照明光の強度
は同一である。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、入射面のS偏光
レーザー光13を用いて被検査基板1を照明し、検出面
のS偏光レーザー光17を用いて検査を行う場合、異物
24からの信号強度が高く、パターン23からのノイズ
が低いので、異物24の存在を高いS/Nで検査するこ
とができる。
【0049】次に、検出方向ベクトル15の方位角φを
20゜〜60゜に設定する理由を以下に説明する。図5
は、検出角θを30゜として、方位角φを変えて実験し
た場合における、検出部の方位角φに対する異物検出S
/N比を表す図である。図5から明らかなように、方位
角φが20゜〜60゜の範囲において、高S/N比が得
られ、異物24の存在を高いS/N比で検査することが
できることがわかる。
【0050】以上のように第1の実施例によれば、入射
角αが1゜〜5゜程度の範囲でS偏光レーザー光13を
ライン状に照明する照明部と、検出角θが0〜45゜の
範囲及び方位角φが20〜60゜の範囲でS偏光レーザ
ー光17を検出する検出部とを設けるたので、前方散乱
光を検出することができ、従来方式に比較して異物の存
在を表す信号の量が数百倍以上に大きくなる。一方、パ
ターン23からの反射光は、パターン傾斜角が50゜以
上と大きいため、対物レンズ6にほとんど入射せず、パ
ターン23からの反射光によるノイズを小さくすること
ができる。その結果、高精度に異物24の存在を検査す
ることができる。
【0051】さらに、異物24の信号量が大きいため、
光源パワーを小さくできる、安価な小出力レーザーを用
いることもできる。また、異物24の信号量が大きいた
め、対物レンズ6の開口数NAを小さくしても異物検出
に必要なS/N比を確保することができるので、検出部
の焦点深度を深くし、被検査基板の表面の凹凸によるデ
フォーカスの影響をなくすことができる。さらに、異物
検出S/N比が良いので、検査倍率を低くしても所定の
S/N比を確保できる。そのため、検出部の視野を広く
し、広視野を一括して検査することができる。
【0052】(第2の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第2の実施例の基本構成を図6に示す。なお、図
6において、図1に示す第1の実施例と同じ番号を付し
た構成要素は、実質的に同一のものである。第1の実施
例と比較して、第2の実施例の装置が異なる点は、対物
レンズ6と結像レンズ8との間に周期的なパターンノイ
ズをカットするための空間フィルタ25を設けているこ
とである。
【0053】空間フィルタ25は、以下のように作成す
ることができる。被検査基板1の周期パターンのCAD
データを用いて、周期パターンのフーリエ変換像を作成
し、周期パターンを遮光するように写真乾板に記録し作
成する。あるいは、被検査基板1の周期パターンを照射
し、対物レンズ後の空間フィルタの設置位置に設置され
た写真乾板に、周期パターンの反射光を記録し、周期パ
ターンを遮光するように写真乾板に記録し作成する。
【0054】以上のように構成された第2の実施例の異
物検査装置の動作を説明する。レーザー光源2からのレ
ーザー光をコリメーターレンズ3により平行光とし、偏
光子4により入射面12のS偏光レーザー光13のみを
透過させ、シリンドリカルレンズ5により比較的低い入
射角α(1〜5゜程度)で被検査基板1の表面のライン
状の領域を照明する。
【0055】このように照明された光のうちごく一部
は、被検査基板1の表面上のパターン23のエッジのア
ール部23A等により反射され、対物レンズ6に入射す
る。このようなパターン23からの反射光は、パターン
23の周期パターンに依存して発生するため、周期性を
有する。従来例の説明において述べたように、被検査基
板1の表面上のパターン23からの反射光が存在する
と、異物検出S/N比が低下する。一方、異物24によ
り散乱される光は、パターン23からの光に比べてはる
かに大きい。そのため、周期的なパターンノイズをカッ
トしても、異物24からの反射光の強度はほとんど低下
しないと考えられる。
【0056】パターン23からの反射光及び異物24か
らの散乱光のうち、対物レンズ6に入射した光は、検光
子7により検出面16のS偏光レーザー光17のみが透
過される。検光子7を透過したパターン23からの反射
光及び異物24からの散乱光は、空間フィルタ25によ
りパターン23のエッジのアール部23A等による周期
パターン成分が除去されるため、空間フィルタ25を透
過する光はほとんど異物24からの散乱光のみとなる。
空間フィルタ25を透過した光は、結像レンズ8により
ラインセンサ9上に結像される。検出面16のS偏光レ
ーザー光17はラインセンサ9により光電変換され、こ
の検出信号はA/D変換回路19によりA/D変換され
る。A/D変換された検出信号は、信号比較回路21に
より、メモリ回路20にあらかじめ設定しているしきい
値と比較され、異物24の存否が判定される。以後試料
XY移動台22を移動させ、順次被検査基板1の全表面
の異物検査をする。
【0057】以上のように、第2の実施例によれば、第
1の実施例の効果に加えて、パターン23のエッジアー
ル部23A等により周期的に発生する反射光によるノイ
ズを空間フィルタ25により遮光されるため、極めてノ
イズを小さくすることができ、高精度に異物24の存在
を検査することができる。
【0058】(第3の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第3の実施例の構成を図7に示す。なお、図7に
おいて、図1に示す第1の実施例と同一番号を付した構
成要素は、実質的に同一のものである。第1の実施例と
比較して、第3の実施例の異物検査装置が異なる点は、
信号処理部に周期的なパターンノイズをカットするため
の周期パターン除去回路26を設けていることである。
周期パターン除去回路26は、周期パターンの発生する
間隔で画素比較を行うことにより、周期的なパターンノ
イズをカットするものである。
【0059】以上のように構成された第3の実施例の異
物検査装置その動作を説明する。第2の実施例と同様
に、レーザー光源2からのレーザー光をコリメーターレ
ンズ3により平行光とし、偏光子4により入射面12の
S偏光レーザー光13のみを透過させ、シリンドリカル
レンズ5により比較的低い入射角α(1〜5゜程度)で
被検査基板1の表面のライン状の領域を照明する。
【0060】このように照明された光のうちごく一部
は、被検査基板1の表面上のパターン23のエッジのア
ール部23A等により反射され、対物レンズ6に入射す
る。このようなパターン23からの反射光は、パターン
23の周期パターンに依存して発生するため、周期性を
有する。従来例の説明において述べたように、被検査基
板1の表面上のパターン23からの反射光が存在する
と、異物検出S/N比が低下する。一方、異物24によ
り散乱される光は、パターン23からの光に比べてはる
かに大きい。そのため、周期的なパターンノイズをカッ
トしても、異物24からの反射光に相当する出力信号の
強度はほとんど低下しないと考えられる。
【0061】パターン23からの反射光及び異物24か
らの散乱光のうち、対物レンズ6に入射した光は、検光
子7により検出面16のS偏光レーザー光17のみが透
過され、結像レンズ8によりラインセンサ9上に結像さ
れる。検出面16のS偏光レーザー光17はラインセン
サ9により光電変換され、この検出信号はA/D変換回
路19によりA/D変換される。A/D変換された検出
信号は、周期パターン除去回路26により、パターン2
3のエッジアール部23A等により発生する周期パター
ン成分が除去される。このため、周期パターン除去回路
26の出力信号は、ほとんど異物24からの散乱光成分
に相当する信号となる。周期パターン除去回路26の出
力信号は、信号比較回路21により、メモリ回路20に
あらかじめ設定しているしきい値と比較され、異物24
の存否が判定される。以後試料XY移動台22を移動さ
せ、順次被検査基板1の全表面の異物検査をする。
【0062】以上のように第3の本実施例によれば、第
2の実施例と同様に、第1の実施例の効果に加えて、パ
ターン23のエッジアール部23A等により周期的に発
生する反射光によるノイズを空間フィルタ25により遮
光されるため、極めてノイズを小さくすることができ、
高精度に異物24の存在を検査することができる。
【0063】(第4の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第4の実施例の構成を図8に示す。なお、図8に
おいて、図1に示す第1の実施例と同一番号を付した構
成要素は、実質的に同一のものである。第1の実施例と
比較して、第4の実施例の異物検査装置が異なる点は、
シリンドリカルレンズ5の後側焦点面を前側の焦点面と
し、焦点距離f1及び径D1を有する対物レンズ27
と、焦点距離f2及び径D2を有する結像レンズ28を
設けていることである。だだし、結像レンズ28は以下
の(数5)の関係を満足している。(数5)において、
Aはラインセンサ9の検出幅と対物レンズ27及び結像
レンズ28との倍率関係により決まる検査領域、Lは対
物レンズ27と結像レンズ28の主平面間距離を示して
いる。なお、第4の実施例の異物検査装置の基本動作は
第1の実施例と同様である。
【0064】
【数5】
【0065】さらに、第4の実施例の異物検査装置は、
対物レンズ27及び結像レンズ28を設けているため、
第1の実施例の異物検査装置の効果に加えて、軸外での
S/N比が良くなるという効果を有する。以下、それに
ついて説明する。
【0066】図9は、検出部の光軸を水平方向とする側
面図である。図9において、光軸からh離れた位置での
パターン23又は異物24からの光は、紙面上方に対し
ては、以下の(数6)で表されるξ1の角度内であれ
ば、ラインセンサ9に結像可能である。
【0067】
【数6】
【0068】また、紙面下方に対しては(数7)で表さ
れるξ2の角度内であればラインセンサ9に結像可能で
ある。
【0069】
【数7】
【0070】(数6)及び(数7)からわかるように、
ξ1は対物レンズ27のみで決まるが、ξ2は結像レン
ズ28の径D2と主平面間距離Lにより決まる。このよ
うに、光軸から離れるにしたがって、すなわち、軸外に
なるほど、ラインセンサ9により受光できる角度が減少
するため、異物24からの光量は減少する。
【0071】一方、パターン23からの反射光は鏡面反
射であるため、対物レンズ27全体に分布を持っている
のではなく、ある一部のみに光が集中している。そのた
め、受光できる角度が減少してもパターン23からの反
射光の強度はほとんど減少しない。このため、軸外にな
るほどS/N比が低下するという問題が発生する。
【0072】このような問題に対して、異物24からの
散乱光をできるだけ多く受光できるようにするため、少
なくとも、対物レンズ27により遮光される量よりも結
像レンズ28により遮光される量が小さくならないよう
に、条件を設定する。すなわち、最大像高h=A/2
(A:検査領域)において、ξ2≧ξ1となるように設
定する。この関係に上記(数6)及び(数7)を代入し
整理すると、前記(数5)となる。
【0073】一般に、対物レンズ27と結像レンズ28
の径を同一にする場合が多いこと、及び説明を簡単にす
るため、D1=D2として、以下説明する。この場合に
は、(数5)は(数8)のように書ける。
【0074】
【数8】
【0075】すなわち、主平面間距離Lを対物レンズ2
7の焦点距離f1の2倍以内にする。ここで、D1=D
2として、主平面間距離Lと光軸からの距離hとを変化
させた場合のS/N比を、計算機シミュレーションした
結果を図10に示す。図10から明らかなように、L≦
2f1の場合にはS/N比の低下の割合が小さく、Lが
2f1以上の場合に比べS/N比が良いことがわかる。
このように、(数5)又は(数8)のように結像レンズ
28を設定することにより、光軸外でのS/N比の低下
の割合を低減できる。
【0076】以上のように第4の実施例によれば、第1
の実施例の効果に加えて、さらに、結像レンズ28を
(数5)又は(数8)のように設定することにより、光
軸外においても高精度に異物24を検査することができ
る。また、前記第2又は第3の実施例の構成と組み合わ
せることにより、さらに、高精度に異物を検査できるこ
とはいうまでもない。
【0077】(第5の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第5の実施例の構成を図11に示す。なお、図1
1において、図1に示す第1の実施例と同一番号を付し
た構成要素は、実質的に同一のものである。第1の実施
例と比較して、第5の実施例の異物検査装置が異なる点
は、対物レンズ29と結像レンズ30が両テレセントリ
ック光学系で構成されていることである。例えば、結像
レンズ30の前側焦点面を対物レンズ29の後側焦点面
とすることにより実現できる。なお、第5の実施例の異
物検査装置の基本的動作は第1の実施例と同様である。
【0078】さらに、第5の本実施例によれば、対物レ
ンズ29と結像レンズ30を両テレセントリックとして
いるため、仮に被検査基板1にうねり等が生じても、倍
率関係が変化しない。そのため、異物24の大きさを正
確に測定することができる。また、前記第2又は第3の
実施例の構成と組み合わせることにより、さらに、高精
度に異物を検査できることはいうまでもない。
【0079】(第6の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第6の実施例を図12から図15を参照しつつ説
明する。図12は第6の実施例における異物検査装置の
構成を示す斜視図であり、図13は図12におけるベク
トルを示す図である。なお、図12及び図13に示す第
6の実施例において、図1及び図2に示す第1の実施例
と同一番号を付した構成要素は実質的に同一のものを示
す。図12及び図13に示す第6の実施例の異物検査装
置は、図1及び図2に示した第1の実施例の異物検査装
置と比較して、さらに、第2の照明部を設けた点が異な
っている。
【0080】図12に示すように、第6の実施例の異物
検査装置は、第1のレーザー光源2、第1のレーザー光
源2からの光を平行光化する第1のコリメータレンズ
3、第1の偏光子109、平行光をライン状に結像し被
検査基板1の表面を後側の焦点面とする第1のシリンド
リカルレンズ5等で構成される第1の照明部と、第2の
レーザー光源104、第2のレーザー光源104からの
光を平行光化する第2のコリメータレンズ105、第2
の偏光子106、平行光をライン状に結像し被検査基板
1の表面を後側の焦点面とする第2のシリンドリカルレ
ンズ107等で構成される第2の照明部と、第1及び第
2のシリンドリカルレンズ5及び107の後側焦点面を
前側の焦点面とする対物レンズ6、検光子110、結像
レンズ8、結像レンズ8の結像面に配置されたラインセ
ンサ9等で構成される検出部と、ラインセンサ9からの
出力信号をA/D変換するA/D変換回路19、異物検
査のために予め設定された異物検出しきい値と異物分類
しきい値を記憶するメモリ回路111、A/D変換回路
19の出力信号とメモリ回路111に記憶している各し
きい値を比較して異物判定を行う信号比較回路112、
第1のレーザー光源2と第2のレーザー光源104の点
灯及び強度を制御する光源制御回路113等で構成され
た信号処理部と、被検査基板1を搭載し2次元的に移動
させるXY移動台22等で構成されている。
【0081】第1の照明部と第2の照明部は、それぞれ
被検査基板1の表面の同一領域を照明するように設定さ
れ、検出部はこの照明領域を撮像する。また、第1の実
施例の照明部と本実施例の第1の照明部とを比較する
と、本実施例の第1の偏光子109は、第1の入射面1
2のP偏光レーザー光14のみを透過させるように方位
設定されている点が異なる。また、本実施例の第2の偏
光子106は、第2の入射面101のS偏光レーザー光
102のみを透過させるように方位設定されている。さ
らに、第1の実施例の検出部と本実施例の検出部とを比
較すると、本実施例の検光子110が検出面16のP偏
光レーザー光18のみを透過させるように設定されてい
る点が異なる。
【0082】図13において、第2の照明部の光軸を第
2の入射方向ベクトル100、被検査基板1の法線ベク
トル10と第2の入射方向ベクトル100とで張られる
第2の入射面を101、第2の入射面101のS偏光レ
ーザー光を102と定義する。S偏光レーザー光102
とは、第2の入射面101に対して電気ベクトル成分が
垂直に振動する光である。また、第2の入射面のP偏光
レーザー光103は、第2の入射面101のS偏光レー
ザー光102と直交する振動成分の光である。なお第2
の入射方向ベクトル100の方位角φは20〜60゜で
あり、また入射角βは1゜〜5゜であるように設定され
ている。なお、図13では、第2の入射面101と検出
面16を一致させた形で表示しているので方位角が同一
になるが、それぞれ違う方位角であってもよい。
【0083】以上のように構成された第6の実施例の異
物検査装置についてその動作を説明する。光源制御回路
110を制御し、第1の照明部の第1のレーザー光源2
を点灯させ、第2の照明部の第2のレーザー光源104
を消灯させる。この状態で、第1の照明部により前方散
乱光を検出する。第1の照明部は、第1の入射方向ベク
トル11を光軸として、第1のレーザー光源2からのレ
ーザー光を第1のコリメーターレンズ3により平行光と
し、第1の入射面12のP偏光レーザー光14のみを透
過させるように方位設定された第1の偏光子109によ
り第1の入射面12のP偏光レーザー光14を透過さ
せ、第1のシリンドリカルレンズ5により比較的低い入
射角α(1゜〜5゜)で被検査基板1の表面のライン状
領域を照明する。第1の入射面12のP偏光レーザー光
14は、被検査基板1の表面上のパターン23により反
射され、又は異物24により散乱される。
【0084】被検査基板1上のパターン23により反射
されたレーザー光の大部分は、方位角φ(20〜60
゜)及び検出角θ(45〜0゜)に設定された検出方向
ベクトル15を光軸とする検出部の対物レンズ6の開口
には、入射しない。一方、微小な異物24により散乱さ
れたレーザー光は、図4に示すような強度分布を有し、
異物24により散乱されたレーザー光の内前方散乱光の
一部が、検出部の対物レンズ6の開口に入射する。この
前方散乱光は、図4に示すように絶対強度が高く、検出
面のP偏光レーザー光18を高い比率で含んでいるた
め、後方や側方等の他の方向に検出方向ベクトル15を
設定する場合と比較して、高い信号強度を得られる。
【0085】このように対物レンズ6に入射した光は、
検光子110により検出面のS偏光レーザー光17が遮
光され、検出面のP偏光レーザー光18のみが透過さ
れ、結像レンズ8によりラインセンサ9上に結像され
る。検出面のP偏光レーザー光18はラインセンサ19
により光電変換され、ラインセンサ19はその検出信号
を信号処理部に出力する。信号処理部は検出信号SA
A/D変換回路19によりA/D変換し、メモリ回路1
11は検出信号SAを一時記憶する。
【0086】次に、光源制御回路113を制御して、第
1の照明部の第1のレーザー光源2を消灯させ、第2の
照明部の第2のレーザー光源104を点灯させる。この
状態で、第2の照明部により後方散乱光を検出する。第
2の照明部は、第2の入射方向ベクトル100を光軸と
して、第2のレーザー光源104からのレーザー光を第
2のコリメーターレンズ105で平行光とし、第2の入
射面101のS偏光レーザー光102のみを透過させる
ように方位設定された第2の偏光子106により第2の
入射面のS偏光レーザー光102のみを透過させ、第2
のシリンドリカルレンズ107により比較的低い入射角
β(1゜〜5゜)で被検査基板1の表面のライン状の領
域を照明する。第2の入射面のS偏光レーザー光102
は、被検査基板1の表面上のパターン23により反射さ
れ、又は異物24により散乱される。
【0087】パターン23に第2の入射面のS偏光レー
ザー光102が照射されると、その反射光の偏光方向は
保たれているので、この反射光の一部は検出面のS偏光
レーザー光17になる。このS偏光レーザー光17は、
対物レンズ6の開口に入射後、検出面のP偏光レーザー
光18のみを透過させるように設定された検光子110
により遮光される。一方、異物24に第2の入射面のS
偏光レーザー光102が照射されると、異物24により
散乱が発生し、偏光成分が乱されて、検出面のS偏光レ
ーザー光17及び検出面のP偏光レーザー光18を含ん
だ反射光となる。この反射光の一部は、対物レンズ6に
入射後、検光子110により検出面のS偏光レーザー光
17は遮光され、検出面のP偏光レーザー光18のみが
透過され、結像レンズ8により、ラインセンサ9上に結
像される。ラインセンサ9に結像された光は、ラインセ
ンサ9により光電変換され、検出信号が信号処理部に出
力される。信号処理部は検出信号をA/D変換回路19
によりA/D変換し、メモリ回路111は検出信号SB
を一時記憶する。
【0088】このように、第2の照明部と検出部との検
出角を135゜以上とし、後方散乱光を検出することに
より、図18に示したように、異物24からの検出光量
が増加する。同時に、パターン23からの反射光を低減
することができるため、後方散乱光を用いることによ
り、高精度に異物24を検出することができる。
【0089】ここで第1の照明部による検出信号SA
第2の照明部による検出信号SBには次の特徴がある。
図14に示すように、異物24が透明状である場合、異
物24による散乱光は透過性が強いため、前方散乱光は
後方散乱光や側方散乱光と比較して信号強度が強い。第
1の入射面のP偏光レーザー光14による前方散乱光
は、検出面のP偏光レーザー光18を高い比率で含んで
おり、検出信号SAは高い信号レベルである。一方、第
2の入射面のS偏光レーザー光102による後方散乱光
は、検出面のP偏光レーザー光18を高い比率で含んで
はいるが、後方散乱光は前方散乱光の1/10以下の強
度であるため、後方散乱光による検出信号S Bは前方散
乱光での検出信号SAに比較して小さくなる傾向があ
る。一方、図15に示すように、異物24が金属性であ
る場合、異物24による散乱光は、金属性の異物に透光
性が無いため、前方散乱光は後方散乱光に比較して信号
強度が弱くなり、検出信号SAは検出信号SBに比較して
小さくなる傾向がある。
【0090】信号比較回路112は、メモリ回路111
にあらかじめ設定している複数個の異物検出しきい値と
第1の照明部による検出信号SA及び第2の照明部によ
る検出信号SBを用いて、異物判定を以下のように行
う。ここでは、しきい値としてS(サイズ小)、L(サ
イズ大)、異物分類のしきい値としてCLを用いて説明
する。
【0091】まず、S<SB<Lの場合、サイズ小の異
物と判定する。また、L<SBの場合、サイズ大の異物
と判定する。次に、異物が存在すると判定した場合、異
物分類パラメータを前方散乱の検出信号と後方散乱の検
出信号の比(SA/SB)とおけば、透明状の異物では
(SA/SB)の値が大きいのに対し、金属性の異物では
この値が小さくなる。そこで、CL<(SA/SB)の場
合、検出異物を金属性の異物と分類する。
【0092】従来の異物検査では、別途目視検査やSE
M分析等の方法により異物の分類を行い異物発生のモー
ドを特定した後に、異物低減対策を行っていた。一般
に、被検査基板1に付着する異物は、大別すると透光性
を有している異物と透光性の無い金属性の異物に分けら
れる。そこで、本実施例のように、第1の照明部による
前方散乱光SAと第2の照明部による後方散乱光SBを順
次検出するように構成することにより、後方散乱光によ
る検出信号SBを用いて異物検出を行い、さらに後方散
乱光による検出信号SBと前方散乱光による検出信号SA
の信号強度比から透明状の異物と金属性の異物を分類し
て異物検査を行うことができる。以後、試料XY移動台
22を移動させることにより、順次被検査基板1の全表
面の異物検査をすることができる。その結果、異物の検
出信号の大小から異物の大きさを分類することができる
だけでなく、これに加えて異物の内容も分類することが
でき、異物発生のモードを推定し、迅速な異物低減対策
に結び付けることができる。また、第2から第5の実施
例と組み合わせることにより、さらに、高精度に異物を
検査できることはいうまでもない。
【0093】(第7の実施例)次に、本発明の異物検査
装置の第7の実施例の構成を図16に示す。図16にお
いて、図12及び図13に示す第6の実施例と同一番号
を付した構成要素は実質的に同一のものを示す。
【0094】図16に示すように、第7の実施例の異物
検査装置は、第1のレーザー光源2、第1のレーザー光
源2からの光を平行光化する第1のコリメータレンズ
3、第1の偏光子109、平行光をライン状に結像し被
検査基板1の表面を後側の焦点面とする第1のシリンド
リカルレンズ5等で構成される第1の照明部と、第2の
レーザー光源104、第2のレーザー光源104からの
光を平行光化する第2のコリメータレンズ105、第2
の偏光子106、平行光をライン状に結像し被検査基板
1の表面を後側の焦点面とする第2のシリンドリカルレ
ンズ107等で構成される第2の照明部と、第1及び第
2のシリンドリカルレンズ5及び107の後側焦点面を
前側の焦点面とする対物レンズ6、波長λ1のレーザー
光を透過し波長λ2のレーザー光を反射するダイクロイ
ックミラー117、検出面16の各波長のP偏光レーザ
ー光のみを透過させるように方位設定された検光子11
0、被検査基板1の像を各ラインセンサ上に結像させる
結像レンズ8、波長λ1の検出を行う第1のラインセン
サ9、波長λ2の検出を行う第2のラインセンサ118
等で構成された検出部と、第1及び第2のラインセンサ
9及び118の検出信号をA/D変換するA/D変換回
路19、異物検査のために予め設定された異物検出しき
い値と異物分類しきい値を記憶するメモリ回路119、
A/D変換回路19の出力信号とメモリ回路20に記憶
している各しきい値を比較して異物判定を行う信号比較
回路120等で構成された信号処理部と、被検査基板1
を搭載し2次元的に移動させるXY移動台22等で構成
されている。なお、第2の照明部の第2のレーザー光源
114の波長λ2と第1の照明部の第1のレーザー光源
2の波長λ1とは波長が異なる。また、検出部は、方位
角φが20゜〜60゜であり、検出角θが45゜〜0゜
であるように設定された検出方向ベクトル15を光軸と
する。
【0095】また、図16において、検出面16のS偏
光レーザー光(波長λ1)を17、検出面16のS偏光
レーザー光(波長λ2)を115、検出面16のP偏光
レーザー光(波長λ1)を18、検出面16のP偏光レ
ーザー光(波長λ2)を116とする。また、検出方向
ベクトル15の検出角をθ、方位角をφとする。なお、
図16では、第2の入射面101と検出面16を一致さ
せた形で表示しているので方位角が同一になるが、それ
ぞれ違う方位角であってもかまわない。第6の実施例と
同様に、第1の照明部と第2の照明部は、それぞれ被検
査基板1の表面の同一の領域を照明するように設定さ
れ、検出部はこの照明領域を撮像する。
【0096】以上のように構成された第7の実施例の異
物検査装置について、まず、波長λ1の第1の照明部に
よる前方散乱光の検出について説明する。第1の照明部
は、第1の入射方向ベクトル11を光軸とし、第1のレ
ーザー光源からの波長λ1のレーザー光を第1のコリメ
ーターレンズ3で平行光とし、第1の入射面のP偏光レ
ーザー光のみを透過させるように方位設定された第1の
偏光子109により第1の入射面のP偏光レーザー光1
4を透過させ、第1のシリンドリカルレンズ5により比
較的低い入射角α(1゜〜5゜)で被検査基板1表面の
ライン状の領域を照明する。第1の入射面のP偏光レー
ザー光14は、被検査基板1表面上のパターン23によ
り反射され、又は異物24により散乱される。
【0097】被検査基板1上のパターン23により反射
されたレーザー光の大部分は、方位角φ(=20〜60
゜)及び検出角θ(45〜0゜)の検出方向ベクトル7
を光軸とした検出部の対物レンズ6の開口には、入射し
ない。一方、微小な異物24により散乱されたレーザー
光は、図4に示すような強度分布を有する。検出部の対
物レンズ6の開口に入射した波長λ1の前方散乱光の一
部は、ダイクロイックミラー117により透過された
後、検光子110により検出面のS偏光レーザー光(波
長λ1)17は遮光され、検出面のP偏光レーザー光
(波長λ1)18のみが透過され、結像レンズ8により
第1のラインセンサ9上に結像され、第1のラインセン
サ9により光電変換され、検出信号を信号処理部に出力
される。信号処理部は、検出信号SAをA/D変換回路
19によりA/D変換し、メモリ回路119は検出信号
Aを記憶する。
【0098】次に、第2の照明部による波長λ2の後方
散乱光の検出を説明する。第2の照明部は、第2の入射
方向ベクトル100を光軸とし、波長λ2の第2のレー
ザー光源114からのレーザー光を第2のコリメーター
レンズ105で平行光とし、第2の入射面のS偏光レー
ザー光(波長λ2)102を透過させるように方位設定
された第2の偏光子106により第2の入射面のS偏光
レーザー光(波長λ2)102のみを透過させ、第2の
シリンドリカルレンズ107により比較的低い入射角β
(1゜〜5゜)で被検査基板1表面のライン状の領域を
照明する。第2の入射面のS偏光レーザー光(波長λ
2)102は、被検査基板1表面上のパターン23によ
り反射され、又は異物24により散乱される。パターン
23に第2の入射面のS偏光レーザー光102が照射さ
れると、その反射光の偏光方向は保たれているので、こ
の反射光は検出面のS偏光レーザー光115(波長λ
2)になる。対物レンズ6開口に入射した反射光は、ダ
イクロイックミラー117により反射された後、P偏光
を透過するように設定された検光子110により遮光さ
れる。一方、異物24に第2の入射面のS偏光レーザー
光102が照射されると、異物24により散乱が発生し
て、偏光成分が乱されて、検出面のS偏光レーザー光1
15(波長λ2)及び検出面のP偏光レーザー光116
(波長λ2)を含んだ反射光となる。この反射光の一部
は、対物レンズ6に入射して、ダイクロイックミラー1
17により反射された後、検光子110により検出面の
S偏光レーザー光115は遮光され、検出面のP偏光レ
ーザー光116のみが透過され、結像レンズ8により、
第2のラインセンサ118上に結像される。第2のライ
ンセンサ118に結像された光は、ラインセンサ118
により光電変換され、検出信号が信号処理部に出力され
る。信号処理部は検出信号をA/D変換回路19により
A/D変換し、メモリ回路119は検出信号SCを記憶
する。
【0099】第1の照明部による検出信号SAと第2の
照明部による検出信号SCには次の特徴がある。図14
に示すように、異物24が透明状の場合、異物24によ
る散乱光は前方散乱光は後方散乱光や側方散乱光に比較
して信号強度が強い。第1の入射面のP偏光レーザー光
による前方散乱光は検出面のP偏光レーザー光を高い比
率で含んでおり、検出信号SAは高い信号レベルであ
る。一方、第2の入射面のS偏光レーザー光による後方
散乱光は検出面のP偏光レーザー光を高い比率で含んで
はいるが、後方散乱光は前方散乱光の1/10以下の強
度であるため、後方散乱光による検出信号SCは前方散
乱光での検出信号SAに比較して小さくなる傾向があ
る。一方、図15に示すように、異物24が金属性の場
合、異物24による散乱光は、前方散乱光は後方散乱光
に比較して信号強度が弱くなり、検出信号SAは検出信
号SCに比較して小さくなる傾向がある。
【0100】信号比較回路120は、メモリ回路119
にあらかじめ設定している複数個の異物検出しきい値と
第1の照明部による検出信号SA及び第2の照明部によ
る検出信号SCを用いて、異物判定を以下のように行
う。ここでは、しきい値としてS(サイズ小)、L(サ
イズ大)、異物分類のしきい値としてCLを用いて説明
する。
【0101】S<SC<Lの場合、サイズ小の異物と判
定する。また、L<SCの場合、サイズ大の異物と判定
する。異物が存在すると判定した場合、異物分類パラメ
ータを前方散乱の検出信号と後方散乱の検出信号の比
(SA/SC)とおけば、金属性の異物はこの値が小さく
なるので、異物分類のしきい値CL<(SA/SC)の場
合は検出異物を金属性の異物と分類する。このように、
新たに異物分類パラメータを用いる事により、従来方式
の様に単に異物を検出するだけではなく、異物の種類を
分類する事が可能である。また、2種類の波長を用いて
第1の照明部による前方散乱光と第2の照明部による後
方散乱光を検出部で分光し、前方散乱光による検出信号
Aと後方散乱光による検出信号SCを同時に検出し、後
方散乱光による検出信号SCを用いて異物検出を行い、
さらに後方散乱光による検出信号SCと前方散乱光によ
る検出信号SAの信号強度比から金属性の異物を分類し
て異物検査を行うことができるので、第6の実施例のよ
うに各照明部の光源を切り替えて点灯させる必要がな
く、安定した出力が得易い連続点灯で使用できる。ま
た、第6の実施例では前方散乱光と後方散乱光を順次検
出しているため、この間は試料を静止させておく必要が
あったが、各散乱光を同時に検出しているので試料XY
移動台を連続的に移動させて検査することができる。な
お、第2から第5の実施例と組み合わせることにより、
さらに、高精度に異物を検査できることはいうまでもな
い。
【0102】なお、上記各実施例では、検出部にライン
センサを用い、試料移動手段としてXY移動台を用いた
が、検出部にフォトダイオードやフォトマル等の光電変
換素子を用い、試料移動手段として回転移動を併用した
ものを用いてもよい。また、照明部にシリンドリカルレ
ンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン状の照明
光を実現してもよい。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明の異物検査装置に
よれば、被検査対象の検査面に対してほぼ平行な軸を光
軸となるように配置された照明部により被検査対象の検
査面に対してS偏光となるようにビームを照射し、照明
部の光軸と検査面との交点を中心に照明部の光軸を12
0゜〜160゜回転し検査面とのなす角が45゜以内に
なるような位置に配置された光軸を有し検査面に対して
異物の散乱成分中S偏光成分を検出し光電変換する検出
部により照明された領域を検出するので、前方散乱光を
検出することができ、従来方式に比較して異物の存在を
表す信号の量が数百倍以上に大きくなる。一方、被検査
面のパターンからの反射光は、傾斜角が大きいため、検
出部にほとんど入射せず、被検査面のパターンからの反
射光によるノイズを小さくすることができる。その結
果、高精度に異物の存在を検査することができる。
【0104】また、照明部をレーザー光源と、レーザー
光源からの光を平行光化するコリメータレンズと、偏光
子と、平行光をライン状に結像し被検査面を後側の焦点
面とするシリンドリカルレンズとを含むように構成し、
検出部をシリンドリカルレンズの後側焦点面を前側の焦
点面とする対物レンズと、検光子と、結像レンズと、結
像レンズの結像面に配置されたラインセンサとを含むよ
うに構成したので、簡単な構成でS偏光レーザー光を発
生させ、またS偏光成分のみを峻別して検出することが
できる。
【0105】また、ラインセンサからの出力信号をA/
D変換するA/D変換回路と、異物を検出するために予
め設定されたしきい値を記憶しているメモリ回路と、前
記A/D変換回路の出力と前記メモリ回路に記憶された
しきい値とを比較し、異物を検査する信号比較回路とを
含む信号処理部を設けることにより、異物の存否の判定
を行うことができる。
【0106】一方、本発明の別の異物検査装置によれ
ば、第1の照明部と第2の照明部とを交互に点灯させ、
信号処理部により、第1の照明部による照明により検出
部で検出した第1の出力信号と、第2の照明部による照
明により検出部で検出した第2の出力信号とを比較する
ように構成したので、被検査面に付着した異物の種類に
より両出力信号に含まれるP偏光成分とS偏光成分の割
合が異なるため、異物の前方散乱と後方散乱を比較で
き、異物の検査のみならず異物の分類も可能となる。
【0107】また、第1の照明部を第1のレーザー光源
と、第1のレーザー光源からの光を平行光化する第1の
コリメータレンズと、第1の偏光子と、平行光をライン
状に結像し被検査面を後側の焦点面とする第1のシリン
ドリカルレンズで構成し、第2の照明部を第2のレーザ
ー光源と、第2のレーザー光源からの光を平行光化する
第2のコリメータレンズと、第2の偏光子と、平行光を
ライン状に結像し被検査面を後側の焦点面とする第2の
シリンドリカルレンズとで構成し、検出部を第1及び第
2のシリンドリカルレンズの後側焦点面を前側の焦点面
とする対物レンズと、検光子と、結像レンズと、結像レ
ンズの結像面に配置されたラインセンサとで構成し、信
号処理部をラインセンサからの出力信号をA/D変換す
るA/D変換回路と、異物検査のために予め設定された
異物検出しきい値と異物分類しきい値を記憶するメモリ
回路と、A/D変換回路の出力信号とメモリ回路に記憶
している各しきい値を比較して異物判定を行う信号比較
回路と、第1及び第2のレーザー光源の点灯及び強度を
制御する光源制御回路とで構成することにより、第1の
照明部と第2の照明部の構成を共通化することができ、
装置の製造コストを低減することができる。
【0108】また、第1の照明部及び第2の照明部を、
それぞれ被検査対象の表面の同一領域を照明するように
設定し、検出部をこの照明領域を撮像するように設定す
ることにより、第1及び第2の照明部の光学系を必要最
小限にすることができ、装置の小形化を図ることができ
る。
【0109】また、第1の照明部の第1の偏光子を第1
の照明部により照明された光のうちP偏光成分のみを透
過させるように方位設定し、第2の第2の偏光子を第2
の照明部により照明された光のうちS偏光成分のみを透
過させるように方位設定し、検出部の検光子を検出部に
入射した光のうちP偏光成分のみを透過させるように設
定することにより、被検査面のパターンからの反射光に
よるノイズを少なくすることができる。
【0110】また、本発明のさらに別の異物検査装置に
よれば、第1の照明部による第1の照明光の波長をλ1
とし、第2の照明部による第2の照明光の波長をλ2と
し、第1の照明光による異物の散乱成分中の前方散乱の
P偏光成分及び第2の照明光による異物の散乱光成分中
の後方散乱のP偏光成分を波長分離素子により分離し、
それぞれ同時に検出し光電変換するように構成したの
で、異物の検査及び異物の分類が可能となるとともに、
異物検査を連続して行うことができる。
【0111】また、第1の照明部を波長λ1のレーザー
光を出力する第1のレーザー光源と、第1のレーザー光
源からの光を平行光化する第1のコリメータレンズと、
第1の偏光子と、平行光をライン状に結像し被検査面を
後側の焦点面とする第1のシリンドリカルレンズとで構
成し、第2の照明部を波長λ2のレーザー光を出力する
第2のレーザー光源と、第2のレーザー光源からの光を
平行光化する第2のコリメータレンズと、第2の偏光子
と、平行光をライン状に結像し被検査面を後側の焦点面
とする第2のシリンドリカルレンズとで構成し、検出部
を第1及び第2のシリンドリカルレンズの後側焦点面を
前側の焦点面とする対物レンズと、波長λ1のレーザー
光を透過し波長λ2のレーザー光を反射するダイクロイ
ックミラーと、検出面の各波長のP偏光成分のみを透過
させるように方位設定された検光子と、被検査面の像を
各ラインセンサ上に結像させる結像レンズと、波長λ1
の検出を行う第1のラインセンサと、波長λ2の検出を
行う第2のラインセンサとで構成し、信号処理部を第1
及び第2のラインセンサの検出信号をA/D変換するA
/D変換回路と、異物検査のために予め設定された異物
検出しきい値と異物分類しきい値を記憶するメモリ回路
と、A/D変換回路の出力信号とメモリ回路に記憶して
いる各しきい値を比較して異物判定を行う信号比較回路
とで構成することにより、第1の照明部と第2の照明部
の主要構成を共通化することができるとともに、信号処
理部の構成を簡単にすることができる。
【0112】また、上記各構成において、被検査対象の
周期パターンを除去する空間フィルタを設けることによ
り、被検査対象の表面の周期パターンのエッジ部からの
反射光による周期性ノイズを除去することができる。ま
た、空間フィルタを検出部の対物レンズと結像レンズと
の間に設けることにより、検出部の光学系の共役距離が
長くなることを防止することができる。また、空間フィ
ルタを被検査対象の被検査面上の周期パターンデータを
用い、周期パターンのフーリエ変換像を作成し、周期パ
ターンを遮光するように写真乾板に記録し作成し、また
は、被検査対象の被検査面上の周期パターンを照射し、
対物レンズ後の空間フィルタの設置位置に設置された写
真乾板に周期パターンの反射光を記録し、周期パターン
を遮光するように写真乾板に記録し作成することによ
り、空間フィルタと被検査対象の周期が一致し、モアレ
の発生を防止することができる。
【0113】または、上記各構成において、検出部によ
り出力された信号のうち被検査対象の周期パターンを除
去する信号処理手段を設けることによっても、同様に、
被検査対象の表面の周期パターンのエッジ部からの反射
光による周期性ノイズを除去することができる。また、
信号処理部に周期的なパターンノイズをカットするため
の周期パターン除去回路を設けることにより、照明部や
検出部の構成を変更することなく、容易に周期パターン
によるノイズを除去することができる。
【0114】また、検出部に、少なくとも焦点距離をf
とし開口径をD1とする対物レンズと、対物レンズの主
平面から距離Lの位置に主平面が配置され、開口径D2
が(数1)となるように設定された結像レンズとで構成
された光学系を設けることにより、光軸外において共焦
点光学系以上の開口を有する光学系を形成することがで
き、光軸外においても異物からの光量を多く受光するこ
とができる。そのため、光軸外においても高精度で異物
を検査することができる。
【0115】また、検出部にテレセントリック光学系を
設けることにより、被検査対象の表面がうねっていても
倍率関係が損なわれない。そのため、高精度で異物を検
査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異物検査装置の第1の実施例の構成を
示す斜視図
【図2】第1の実施例におけるベクトルを説明するため
の斜視図
【図3】第1の実施例におけるパターン反射光を説明す
るための側面図
【図4】異物による散乱光強度分布を示す図
【図5】第1の実施例における検出部方位角とS/N比
との関係を示す特性図
【図6】本発明の異物検査装置の第2の実施例の構成を
示す斜視図
【図7】本発明の異物検査装置の第3の実施例の構成を
示す斜視図
【図8】本発明の異物検査装置の第4の実施例の構成を
示す斜視図
【図9】第4の実施例における光学系を示す図
【図10】第4の実施例における光軸からの距離とS/
N比との関係を示す特性図
【図11】本発明の異物検査装置の第5の実施例の構成
を示す斜視図
【図12】本発明の異物検査装置の第6の実施例の構成
を示す斜視図
【図13】第6の実施例におけるベクトルを説明するた
めの斜視図
【図14】透明性異物の散乱光分布を示す図
【図15】金属性異物の散乱光分布を示す図
【図16】本発明の異物検査装置の第7の実施例の構成
を示す図
【図17】従来の異物検査装置の構成を示す側面図
【図18】検出角と検出強度との関係を示す特性図
【符号の説明】
1 :被検査基板 2 :レーザー光源 3 :コリメータレンズ 4 :偏光子 5 :シリンドリカルレンズ 6 :対物レンズ 7 :検光子 8 :結像レンズ 9 :ラインセンサ 10 :法線ベクトル 11 :入射方向ベクトル 12 :入射面 13 :S偏光レーザー光 14 :P偏光レーザー光 15 :検出方向ベクトル 16 :検出面 17 :S偏光レーザー光 18 :P偏光レーザー光 19 :A/D変換回路 20 :メモリ回路 21 :信号比較回路 22 :試料XY移動台 23 :パターン 24 :異物 25 :空間フィルタ 26 :周期パターン除去回路 27 :対物レンズ 28 :結像レンズ 29 :対物レンズ 30 :結像レンズ 100 :第2の入射方向ベクトル 101 :第2の入射面 102 :S偏光レーザー光 103 :P偏光レーザー光 104 :第2のレーザー光源 105 :第2のコリメータレンズ 106 :第2の偏光子 107 :第2のシリンドリカルレンズ 109 :第1の偏光子 110 :検光子 111 :メモリ回路 112 :信号比較回路 113 :光源制御回路 114 :第2のレーザー光源 115 :検出面のS偏光レーザー光 116 :検出面のP偏光レーザー光 117 :ダイクロイックミラー 118 :第2のラインセンサ 119 :メモリ回路 120 :信号比較回路 201 :被検査物体 202 :パターン 203 :異物 204 :移動装置 205 :レーザー 206 :対物レンズ 207 :検光子 208 :結像レンズ 209 :光電変換素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 達夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 下野 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−300701(JP,A) 特開 昭60−67845(JP,A) 特開 平5−281135(JP,A) 特開 平5−118994(JP,A) 特開 平6−347415(JP,A) 特開 平6−34560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/84 - 21/958

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査対象の被検査面に対してほぼ平行
    な軸を光軸とするように配置され、前記被検査面に対し
    てS偏光となるようにビームを照射する照明部と、 前記照明部により照射された領域を検出し、前記照明部
    の光軸と前記被検査面との交点を中心として前記照明部
    の光軸の位置から120°〜160°回転した位置で
    前記被検査面とのなす角が45°以内となるように配置
    され、前記照明部の光軸に対して前記回転の角度で固定
    された光軸を有し、前記被検査面に付着した異物からの
    散乱成分中のS偏光成分でありかつ光軸方向に広がる成
    を検出し、光電変換する検出部とを具備する異物検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記照明部は、レーザー光源と、前記レ
    ーザー光源からの光を平行光化するコリメータレンズ
    と、偏光子と、平行光をライン状に結像し前記被検査面
    を後側の焦点面とするシリンドリカルレンズとを含み、 前記検出部は、前記シリンドリカルレンズの後側焦点面
    を前側の焦点面とする対物レンズと、検光子と、結像レ
    ンズと、前記結像レンズの結像面に配置されたラインセ
    ンサとを含む請求項1記載の異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記ラインセンサからの出力信号をA/
    D変換するA/D変換回路と、異物を検出するために予
    め設定されたしきい値を記憶しているメモリ回路と、前
    記A/D変換回路の出力と前記メモリ回路に記憶された
    しきい値とを比較し、異物を検査する信号比較回路とを
    含む信号処理部を具備する請求項1又は2記載の異物検
    査装置。
  4. 【請求項4】 被検査対象の検査面に対してほぼ平行な
    軸を光軸とするように配置され、前記被検査対象の検査
    面に対してP偏光となるようにビームを照射する第1の
    照明部と、 前記第1の照明部の光軸と検査面との交点を中心に90
    ゜以上回転した位置に配置され、検査面に対してS偏光
    となるようにビームを照射する第2の照明部と、 前記第1及び第2の照明部により照射された領域を検出
    し、前記第1の照明部の光軸と検査面との交点を中心に
    前記第1の照明部の光軸を120゜〜160゜回転し、
    検査面とのなす角が45゜以内になるような位置に配置
    された光軸を有し、前記第1の照明光による異物の散乱
    成分中の前方散乱のP偏光成分及び前記第2の照明光に
    よる異物の散乱光成分中の後方散乱のP偏光成分を順次
    検出し光電変換する検出部と、 前記検出部により出力された信号を基に異物を検出する
    とともに、前方散乱光信号強度と後方散乱光信号強度を
    比較することにより異物の透光性を分類する信号処理部
    を具備する異物検査装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の照明部は、第1のレーザー光
    源と、前記第1のレーザー光源からの光を平行光化する
    第1のコリメータレンズと、第1の偏光子と、平行光を
    ライン状に結像し前記被検査面を後側の焦点面とする第
    1のシリンドリカルレンズ5を含み、 前記第2の照明部は、第2のレーザー光源と、前記第2
    のレーザー光源からの光を平行光化する第2のコリメー
    タレンズと、第2の偏光子と、平行光をライン状に結像
    し前記被検査面を後側の焦点面とする第2のシリンドリ
    カルレンズとを含み、 前記検出部は、前記第1及び第2のシリンドリカルレン
    ズの後側焦点面を前側の焦点面とする対物レンズと、検
    光子と、結像レンズと、前記結像レンズの結像面に配置
    されたラインセンサとを含み、 前記信号処理部は、前記ラインセンサからの出力信号を
    A/D変換するA/D変換回路と、異物検査のために予
    め設定された異物検出しきい値と異物分類しきい値を記
    憶するメモリ回路と、前記A/D変換回路の出力信号と
    前記メモリ回路に記憶している各しきい値を比較して異
    物判定を行う信号比較回路と、前記第1及び第2のレー
    ザー光源の点灯及び強度を制御する光源制御回路とを含
    む請求項4記載の異物検査装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の照明部及び第2の照明部
    は、それぞれ前記被検査対象の表面の同一領域を照明す
    るように設定され、前記検出部はこの前記領域を撮像す
    る請求項4又は5記載の異物検査装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の照明部の第1の偏光子は、前
    記第1の照明部により照明された光のうちP偏光成分の
    みを透過させるように方位設定され、前記第2の第2の
    偏光子は、前記第2の照明部により照明された光のうち
    S偏光成分のみを透過させるように方位設定され、前記
    検出部の検光子は検出部に入射した光のうちP偏光成分
    のみを透過させるように設定されていることを特徴とす
    る請求項5記載の異物検査装置。
  8. 【請求項8】 被検査対象の検査面に対してほぼ平行な
    軸を光軸とするように配置され、前記被検査対象の検査
    面に対してP偏光となるようにビームを照射する第1の
    照明部と、 前記第1の照明部の光軸と検査面との交点を中心に90
    ゜以上回転した位置に配置され、第1の照明部の波長と
    異なる波長を用いて検査面に対してS偏光となるように
    ビームを照射する第2の照明部と、 前記第1及び第2の照明部により照射された領域を検出
    し、前記第1の照明部の光軸と検査面との交点を中心に
    前記第1の照明部の光軸を120゜〜160゜回転し、
    検査面とのなす角が45゜以内になるような位置に配置
    された光軸を有し、前記第1の照明光による異物の散乱
    成分中の前方散乱のP偏光成分及び前記第2の照明光に
    よる異物の散乱光成分中の後方散乱のP偏光成分を波長
    分離素子により分離し、それぞれ同時に検出し光電変換
    する検出部と、 前記検出部により出力された信号を基に異物を検出する
    とともに、前方散乱光信号強度と後方散乱光信号強度を
    比較することにより異物の透光性を分類する信号処理部
    を具備する異物検査装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の照明部は、波長λ1のレーザ
    ー光を出力する第1のレーザー光源と、前記第1のレー
    ザー光源からの光を平行光化する第1のコリメータレン
    ズと、第1の偏光子と、平行光をライン状に結像し前記
    被検査面を後側の焦点面とする第1のシリンドリカルレ
    ンズとを含み、 前記第2の照明部は、波長λ2のレーザー光を出力する
    第2のレーザー光源と、前記第2のレーザー光源からの
    光を平行光化する第2のコリメータレンズと、第2の偏
    光子と、平行光をライン状に結像し前記被検査面を後側
    の焦点面とする第2のシリンドリカルレンズとを含み、 前記検出部は、前記第1及び第2のシリンドリカルレン
    ズの後側焦点面を前側の焦点面とする対物レンズと、波
    長λ1のレーザー光を透過し波長λ2のレーザー光を反
    射するダイクロイックミラーと、検出面の各波長のP偏
    光成分のみを透過させるように方位設定された検光子
    と、前記被検査面の像を各ラインセンサ上に結像させる
    結像レンズと、波長λ1の検出を行う第1のラインセン
    サと、波長λ2の検出を行う第2のラインセンサとを含
    み、 前記信号処理部は、前記第1及び第2のラインセンサの
    検出信号をA/D変換するA/D変換回路と、異物検査
    のために予め設定された異物検出しきい値と異物分類し
    きい値を記憶するメモリ回路と、前記A/D変換回路の
    出力信号と前記メモリ回路に記憶している各しきい値を
    比較して異物判定を行う信号比較回路とを含む請求項8
    記載の異物検査装置。
  10. 【請求項10】 前記被検査対象の周期パターンを除去
    する空間フィルタを具備する請求項1から9のいずれか
    に記載の異物検査装置。
  11. 【請求項11】 前記空間フィルタは、前記検出部の対
    物レンズと結像レンズとの間に設けられていることを特
    徴とする請求項2、5及び9のいずれかに記載の異物検
    査装置。
  12. 【請求項12】 前記空間フィルタは、前記被検査対象
    の被検査面上の周期パターンデータを用い、前記周期パ
    ターンのフーリエ変換像を作成し、周期パターンを遮光
    するように写真乾板に記録し作成したものである請求項
    10又は11記載の異物検査装置。
  13. 【請求項13】 前記空間フィルタは、前記被検査対象
    の被検査面上の周期パターンを照射し、対物レンズ後の
    空間フィルタの設置位置に設置された写真乾板に周期パ
    ターンの反射光を記録し、周期パターンを遮光するよう
    に写真乾板に記録し作成したものである請求項10又は
    11記載の異物検査装置。
  14. 【請求項14】 前記検出部により出力された信号のう
    ち前記被検査対象の周期パターンを除去する信号処理手
    段を具備する請求項1から9のいずれかに記載の異物検
    査装置。
  15. 【請求項15】 前記信号処理部は、周期的なパターン
    ノイズをカットするための周期パターン除去回路を有す
    ることを特徴とする請求項14記載の異物検査装置。
  16. 【請求項16】 前記検出部は、少なくとも焦点距離を
    fとし開口径をD1とする対物レンズと、前記対物レン
    ズの主平面から距離Lの位置に主平面が配置され、開口
    径D2が 【数1】 となるように設定された結像レンズとで構成された光学
    系を含む請求項1から15のいずれかに記載の異物検査
    装置。
  17. 【請求項17】 前記検出部は、テレセントリック光学
    系を含む請求項1から16のいずれかに記載の異物検査
    装置。
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