JP3372575B2 - オーバーロックミシンによる空環縫い込み方法およびその装置 - Google Patents

オーバーロックミシンによる空環縫い込み方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーロックミシン
による布地の縁かがり縫いにともなって形成され、縫い
終り時に切離されてミシン側の針板爪に残った空環を次
の布地の縁かがり縫い時にその縫い目の中に縫い込むオ
ーバーロックミシンによる空環縫い込み方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーバーロッミシンの針板爪に形成され
た空環を次の布地の縫い始め時に針落ち部の手前側に適
度な強さで保持させて、次の布地の縁かがり縫い時にそ
の縫い目の中に引き込むことにより、縫い始めの糸のほ
つれを防止するようにした空環縫い込み装置が、例えば
特開平1−171597号公報等に開示されている。
【0003】また、米国特許第3,123,033号明
細書や第4,072,116号明細書に開示されている
ように、針板爪に形成された空環を次の布地の縫い始め
時に針板爪から抜き去るとともに、その空環を針落ち部
の手前側に保持し、縫糸を縫い領域から退避させてミシ
ンを始動することにより、布地の先端部が縫い領域に達
するまでは針板爪に空環を形成させずに目飛びを生起さ
せるようにした方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の空環縫い込み方法のうち前者の方法の場合は、保
持した空環を解放するタイミングや保持力を厳密に設定
する必要があり、縫い始め時に針板爪に数針分の空環が
形成されるために、保持した空環の解放が早いと、その
空環50が縫い目51の中に円滑に引き込まれ難く、そ
の結果、図5に示すように布地52の先端部に糸の塊5
0aを付けたようになる。また、このような糸の塊50
aを縫い目51の中に確実に引き込ませるために、保持
した空環50を強く保持したままでいたり、その解放を
遅らせたりすると、縫いの進行とともに、布地52の先
端部が手前側に引張られるために、図6に示すように、
布地52の先端部分がカールしてしまうという問題があ
った。
【0005】また、上記した従来の空環縫い込み方法の
うち後者の方法の場合は、上述したような問題を生じな
い反面、布地の先端部にまで目飛びが生じるために、そ
の部分でほつれを発生したり、緩い縫い目になってしま
うという懸念があった。
【0006】本発明は上記の実情に鑑みてなされたもの
で、布地の先端部に糸の塊を付けたり、カールを発生し
たりすることなく、また、目飛びを生じることもなく、
空環を縫い目の中に円滑に引き込んで縫い込むことがで
きるオーバーロックミシンによる空環縫い込み方法およ
びその装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るオーバーロックミシンによ
る空環縫い込み方法は、針落ち部の後方側に主送り歯を
配置しているとともに、針落ち部の手前側に差動送り歯
を配置し、かつ、針落ち部の手前側の側部に上下動自在
な上メスと下メスとからなり、両メスの相対摺接により
布地の側縁部を切断する切断装置を配設したオーバーロ
ックミシンを用いて、縫い終り時に針板爪に形成された
空環を次の布地の縁かがり縫い時にその縫い目の中に縫
い込むオーバーロックミシンによる空環縫い込み方法で
あって、縫い始め前に針板爪に連なっている空環を針落
ち部の手前側に位置決めさせた状態で、次の布地をその
先端部が上記切断装置における上メスの下方への突出案
内部に当接するように針板上にセットし、ついで、ミシ
ンを始動させて上記上メスの下動にともない下メスと協
働して布地の側縁部を切り揃え、その直後に上記差動送
り歯の送り量を通常の 送り量よりも増大させて布地をそ
の先端部が上記針落ち部にまで進むように送り込み、引
き続き、上記差動送り歯の送り量を通常の送り量に戻し
て通常どおり縁かがり縫いを行なうことにより、針落
ち部の手前に位置決めされている上記空環を縫い目の中
に引き込んで縫い込むことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に係るオーバーロ
ックミシンによる空環縫い込み装置は、針板の針落ち部
の後方側に配置された主送り歯と、上記針落ち部の手前
側に配置された差動送り歯と、上記針落ち部の手前側の
側部に配設されてミシンの運針と同期して上下動する上
メスと固定下メスとからなり、両メスの相対摺接により
布地の側縁部を切断する切断装置と、縫い終り時に針落
ち部から後方に向かって設けられた針板爪に連なって形
成される空環を針落ち部より手前側で位置決めする空環
位置決め装置とを備えたオーバーロックミシンにおい
て、上記差動送り歯の送り量を外部操作により変更する
送り量変更機構と、縫製の進行に関連して上記送り量変
更機構の駆動を制御する制御機構とを備え、次の布地の
縫い始めの第1針においては上記差動送り歯の送り量を
通常の送り量よりも大きくし、布地の先端が少なくとも
針落ち部を通過した後においては上記差動送り歯の送り
量を通常の送り量に戻すように構成したものである。
【0009】さらに、上記送り量変更機構の駆動を、ミ
シン主軸に設けた回転検出器の検出信号に基づいて制御
するようにしてもよい。
【0010】
【作用】請求項1の本発明によれば、次の布地の縫い始
めに際して、新たな空環が針板爪上にほとんど形成され
ないで、直ちに布地上に縫い目が形成されることになる
ために、縫い目のはじめに大きな塊を生じることなく、
空環が円滑に縫い目中に縫い込まれる。その結果、空環
の解放を少し早い目に行なっても、糸の塊となることが
ない。また、縫い始め前に針板爪に形成されている空環
は針落ち部の手前側に正常に位置決めされているため
に、布地の先端部に目飛びを生じることもない。さら
に、差動送り歯による送り量を通常よりも増大するも、
それは一時的であり、かつ、そのとき主送り歯は布地に
対して作用しないので、縫い目の長さに悪影響を与えた
り、布地に伸縮を与えるようなこともない。
【0011】また、請求項2,3の本発明によれば、針
板上に次の布地をその先端部が切断装置における上メス
の下方への突出案内部に当接するようにセットし、ミシ
ンを始動すると、運針とともに上メスの1〜2回の上下
動で布地の側縁が切り揃えられると同時に、差動送り歯
により布地の先端が針落ち部まで送り込まれ、針板爪に
はほとんど新たな空環が形成されず、直ちに布地に縁か
がり縫い目が形成され、その布地の下で針板爪から空環
位置決め装置へ延びる空環は、その縁かがり縫い目の中
に縫い込ませることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はオーバーロックミシンによる空環の縫い
込み装置を示す要部の斜視図であり、同図において、1
は針板で、オーバーロックミシンのクロスプレート2上
でミシン針3に対応する箇所に固定されている。この針
板1には、上下方向に貫通する針落ち部4が形成されて
いるとともに、この針落ち部4と隣接する部分を起点と
して後方側へ延びる針板爪5が一体的に形成されてい
る。
【0013】上記針落ち部4の手前側の側部で上記針板
爪5の手前側には、固定下メス6Aと上下方向に移動可
能な可動上メス6Bとからなり、この上メス6Bの下動
にともなう両メス6A,6Bの相対摺接により縫製直前
の布地の側縁部を切断する切断装置6が配設されてい
る。この切断装置6の可動上メス6Bは下方へ突出する
幅狭い案内部6bを有している。7は上記針板1との間
に布地を挟持する押さえで、上記針落ち部4の後方側で
ミシン本体Mに揺動可能に軸支されている押さえ腕7A
の先端部に装着されている。
【0014】上記針板1には、布地送り方向に沿って3
列の長孔8が形成されており、これら長孔8内で針落ち
部4の後方側には3列の主送り歯9が配置されていると
ともに、針落ち部4の手前側には3列の差動送り歯10
が配置されている。これら両送り歯9,10は長孔8に
沿って上下・前後方向に運動することにより、針板1上
に上記押さえ7で押圧されている布地を後方へ向って送
る布送り機構を構成している。なお、主送り歯9のうち
の一つ9Aは、針板爪5の後方に配置されていて、空環
の引き出し作用を行なう。また、上記針板1の切断装置
6の手前の一部分1Aは分離可能に構成されており、こ
の分離部分1Aによって空環を挟持して位置決めできる
ようになしてある。
【0015】11は布端検出センサであり、針板1上に
セットされた布地の先端位置を検出して、その検出信号
をミシン制御部へ伝送しミシンを始動する。また、図に
は記載を省略しているが、ミシン主軸(図2参照)12
の回転角度あるいは回転数などの回転量を検出する回転
検出器が設けられている。
【0016】図2は、上記した布送り機構の要部を示す
斜視図であり、上記主送り歯9を先端に取り付けた主送
り台13および上記差動送り歯10を先端に取り付けた
差動送り台14は、ミシン主軸12に取り付けた偏心カ
ム(図示せず)に遊嵌する第1の角駒15の偏心運動に
より上下に揺動運動するようになされている。また、上
記両送り台13,14の後端部にはそれぞれ二股部13
a,14aが形成されており、これら二股部13a,1
4a間に摺動自在に嵌合された第2の角駒16により上
記両送り台13,14の後端部が支持されている。この
第2の角駒16は、ミシン機枠に支持される段付き偏心
ピン17に回動自在に嵌合されている。
【0017】上記ミシン主軸12に偏心ロッド18を取
り付け、この偏心ロッド18を送り軸19に固定した第
1クランク20に連結して、偏心ロッド18の揺動によ
り送り軸19を揺動させて第2クランク21、ピン22
および図示省略のリンクを介して上記主送り台13を前
後に揺動させるようになしている。一方、上記第1クラ
ンク20には、差動送りロッド23が一体的に形成さ
れ、この差動送りロッド23に摺動可能に嵌合されたス
ライダ24に第3の角駒25を支持させている。上記差
動送り台14の後端寄り位置には、上下方向の垂直溝2
6が形成されており、この垂直溝26に上記第3の角駒
25を嵌合させて、上記送り軸19の揺動により差動送
り台14を前後に揺動させるようになしている。以上の
構成によって、両送り台13,14および各送り歯9,
10に四運動(楕円運動)を行なわせるように構成して
いる。
【0018】また、上記スライダ24には、リンク2
7、中間レバー28、操作レバー軸29および操作レバ
ー30を介してエアシリンダ31のロッド32が連結さ
れており、エアシリンダ31のロッド32を収縮させて
スライダ24を差動送りロッド23の先端方向に移動さ
せることによって、上記差動送り歯10の送り量を増大
することが可能な送り量変更機構が構成されている。な
お、上記操作レバー30の側部には円弧状の長孔33を
有する案内板34が設けられており、操作レバー30の
中間部に取り付けた段付きネジ35を上記長孔33に嵌
合して、この段付きネジ35のつまみ35aを上下に移
動操作することにより、操作レバー30を手動でも操作
して送り量を変更可能にしている。また、図2の中で3
6はねじりバネで、上記操作レバー軸29を反時計方向
に付勢しており、ストッパー37を備えた調整ねじ38
により、上記差動送り歯10の送り量変更機構の操作範
囲を設定可能としている。
【0019】つぎに、上記構成のオーバーロックミシン
による空環縫い込み装置の要部の作動、つまり、空環縫
い込み方法について説明する。ミシン針3および上メス
6Bを図1に示すように上昇させた状態で、針板爪5に
連なる空環50を針板1の分離部分1Aによって、図3
Aに示すように、針落ち部4の手前側に位置決め保持さ
せる。
【0020】つぎに、図3Bに示すように、布地52を
その先端部52aが切断装置6における上メス6Bの案
内部6bに当接するように針板1上にセットし、押さえ
7を下降させて布地52を上方から針板1に押圧させ
る。ここで、布端検出センサ11が検出動作し、その検
出信号がミシン制御部に伝送されるので、この時点にお
いて図示省略しているミシンペダルを踏み操作すると、
ミシンが始動し、図3Cに示すように、ミシン針3およ
び上メス6Bが下降して最初の空環形成が始まるととも
に、布地52の右側縁部52bが切断装置6の上メス6
Bと下メス6Aとの相対摺接作用によって切り揃えられ
る。
【0021】ついで、ミシンが半回転してミシン針3お
よび上メス6Bが上昇し始めたことを回転検出器が検出
し、その検出信号に基づいて送り量変更機構(図2参
照)におけるエアシリンダ31のロッド32が駆動され
て操作レバー30が図2の矢印X方向に下降動作され
る。これによって、布送り機構における差動送り歯10
の前後方向のストロークが大きくなって、送り量が増大
され、引き続いてのミシンの半回転で布地52が針落ち
部4に向かって大きく送り込まれる。例えば、切断装置
6による有効切断幅が6mmの場合、それに対応させて
差動送り歯10の大きいストロークを6mmに設定する
と、通常の縫い目の長さ(25.4mm当たり10〜1
2縫い目)の約3倍の送りが得られることになる。
【0022】引き続き、ミシン針3および上メス6Bが
再び下降し始めるが、上記差動送り歯10の最初の大ス
トロークでの送り作用が終った時点で、布地52は図3
Dに示すように、その先端部52aが針落ち部4まで進
んでいるために、ミシン針3によって所定の縫製が始め
られる。このような縫製が始まると、上記回転検出器に
よる検出信号に基づいて、送り量変更機構におけるエア
シリンダ31のロッド32が駆動されて操作レバー30
が図2の矢印X方向とは逆方向に上昇動作されて、スト
ッパー37により設定されている標準位置まで戻り、こ
れによって、布送り機構における差動送り歯10の前後
方向のストロークが通常のストロークに復帰して通常の
送り量に戻り、それ以降は通常どおりの縁かがり縫いが
行なわれる。
【0023】そして、所定運針数の縫いが進行した後
に、針落ち部4の手前側の分離部分1Aによる空環の位
置決め保持を開放すると、その空環52が縫い目51の
中に円滑に縫い込まれて行くことになり、図4に示すよ
うに、大きな糸の塊やカールなどのない良好な形の縫い
はじめ端をもつ縁かがり縫い布地52を得ることができ
る。なお、縫いめ前に、針板爪5上に係合されている
空環の係合位置を針落ち部4近傍にすれば、布地への縫
い目形成直後に空環の保持を解放したり、手前側に位置
決めしておくだけで保持しなくとも、糸の塊を生じるこ
とがない。
【0024】なお、上記差動送り歯10による送り量の
変更機構としては、上記実施例に記載された構成のもの
に限らず、いかなる構成のものであってもよい。
【0025】また、上記差動送り歯10による送り量の
制御手段としては、布地52の先端部52aの位置を検
出するセンサを針落ち部4の近くに設け、そのセンサ信
号で送り量を通常の送り量に戻すようにしても、上記実
施例のように、回転検出器による回転数(運針数を含
む)の検出信号で行なうも、さらには、タイマを用いて
通常の送り量に戻すようにしてもよい。また、縫いはじ
めは、常に送り量が大きくなるようにしておけば、通常
の送り量に戻す手段だけで適応させることが可能とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、布地の縫い始めに際して、新たな空環を針板爪上に
ほとんど形成させないで、直ちに布地上に縫い目を形成
させることができるため、布地の先端部に大きな糸の塊
を生じることがなく、空環を縫い目の中に円滑に引き込
んで縫い込むことができる。また、空環を針落ち部の手
前側に正常に位置決めしたままで縫いを始めることがで
きるので、布地の先端部に目飛びを生じ、その結果とし
てのほつれや緩い縫い目の形成といった不良品の発生を
防止できる。さらに、差動送り歯による送り量は一時的
に増大するだけで、主送り歯による送り領域に達する前
に通常の送り量に戻すので、縫い目の長さに悪影響を与
えて皺を発生したり、布地に伸びを与えるようなことも
なくて、良好な縁かがり縫いを行なうことができる。
【0027】また、請求項2,3の発明によれば、針板
上に布地をその先端部が切断装置における上メスの下方
への突出案内部に当接するようにセットして、ミシンを
始動し縫製がはじまると、布地の先端が針落ち部まで急
速に送り込まれるために、針板爪にはほとんど新たな空
環が形成されず、直ちに布地に縁かがり縫い目が形成さ
れるとともに、その布地の下で針板爪から空環位置決め
装置へ延びる空環が、その縁かがり縫い目の中に確実円
滑に縫い込まれる。したがって、空環の解放のタイミン
グが多少早くても、糸の塊が発生せず、良好な形の縫い
はじめ端をもつ布先端に自然に追随するようにして縁か
がり縫いを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるオーバーロックミシン
による空環の縫い込み装置を示す要部の斜視図である。
【図2】布送り機構および送り量変更機構を示す拡大斜
視図である。
【図3】(A)〜(D)ともに縫い始め時における動作
を説明する要部の平面図である。
【図4】空環縫い込みをともなう縁かがり縫いの完了し
た布地の要部の平面図である。
【図5】従来の空環縫い込み方法による欠点を説明する
ための要部の平面図である。
【図6】従来の空環縫い込み方法によるもう1つの欠点
を説明するための要部の平面図である。
【符号の説明】
1 針板 3 ミシン針 4 針落ち部 5 針板爪 6 切断装置 6A 下メス 6B 上メス 6b 案内部 9,9A 主送り歯 10 差動送り歯 11 布端検出センサ 50 空環 51 縫い目 52 布地

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針落ち部の後方側に主送り歯を配置して
    いるとともに、針落ち部の手前側に差動送り歯を配置
    し、かつ、針落ち部の手前側の側部に上下動自在な上メ
    スと下メスとからなり、両メスの相対摺接により布地の
    側縁部を切断する切断装置を配設したオーバーロックミ
    シンを用いて、縫い終り時に針板爪に形成された空環を
    次の布地の縁かがり縫い時にその縫い目の中に縫い込む
    オーバーロックミシンによる空環縫い込み方法であっ
    て、縫い始め前に針板爪に連なっている空環を針落ち部
    の手前側に位置決めさせた状態で、次の布地をその先端
    部が上記切断装置における上メスの下方への突出案内部
    に当接するように針板上にセットし、ついで、ミシンを
    始動させて上記上メスの下動にともない下メスと協働し
    て布地の側縁部を切り揃え、その直後に上記差動送り歯
    の送り量を通常の送り量よりも増大させて布地をその先
    端部が上記針落ち部にまで進むように送り込み、引き続
    き、上記差動送り歯の送り量を通常の送り量に戻して通
    どおり縁かがり縫いを行なうことにより、針落ち部
    の手前に位置決めされている上記空環を縫い目の中に引
    き込んで縫い込むことを特徴とするオーバーロックミシ
    ンによる空環縫い込み方法。
  2. 【請求項2】 針板の針落ち部の後方側に配置された主
    送り歯と、上記針落ち部の手前側に配置された差動送り
    歯と、上記針落ち部の手前側の側部に配設されてミシン
    の運針と同期して上下動する上メスと固定下メスとから
    なり、両メスの相対摺接により布地の側縁部を切断する
    切断装置と、縫い終り時に針落ち部から後方に向かって
    設けられた針板爪に連なって形成される空環を針落ち部
    より手前側で位置決めする空環位置決め装置とを備えた
    オーバーロックミシンにおいて、上記差動送り歯の送り
    量を外部操作により変更する送り量変更機構と、縫製の
    進行に関連して上記送り量変更機構の駆動を制御する制
    御機構とを備え、次の布地の縫い始めの第1針において
    は上記差動送り歯の送り量を通常の送り量よりも大きく
    し、布地の先端が少なくとも針落ち部を通過した後にお
    いては上記差動送り歯の送り量を通常の送り量に戻すよ
    うに構成したことを特徴とするオーバーロックミシンに
    よる空環縫い込み装置。
  3. 【請求項3】 ミシン主軸の回転量を検出する回転検出
    器を設け、この回転検出器による検出信号に基づいて上
    記送り量変更機構の駆動を制御するように構成している
    請求項2のオーバーロックミシンによる空環縫い込み装
    置。
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