JP3372323B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents
用紙搬送装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に装着され、用紙を搬送す
る用紙搬送装置に関するものである。
ァクシミリ等の画像形成装置に装着され、用紙を搬送す
る用紙搬送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、例えば複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置の用紙搬送装置において
は、給紙部により呼び出され１枚に分離されて給送され
てきた用紙をレジスト手段によりタイミングを取って次
工程の作像部へ送りだしている。レジスト手段において
は、次工程への用紙搬送タイミングを取ると共に用紙の
スキュー補正も行なっている。
ァクシミリ等の画像形成装置の用紙搬送装置において
は、給紙部により呼び出され１枚に分離されて給送され
てきた用紙をレジスト手段によりタイミングを取って次
工程の作像部へ送りだしている。レジスト手段において
は、次工程への用紙搬送タイミングを取ると共に用紙の
スキュー補正も行なっている。
【０００３】ところで、レジストローラが用紙を搬送す
る際の負荷を低減させるために、給紙部とレジストロー
ラとの間に中間ローラを設けた装置がある。一般的に、
中間ローラを有する用紙搬送装置においては、中間ロー
ラは常時回転されており、給紙部から給送された用紙を
中間ローラを介してレジストローラへ搬送している。
る際の負荷を低減させるために、給紙部とレジストロー
ラとの間に中間ローラを設けた装置がある。一般的に、
中間ローラを有する用紙搬送装置においては、中間ロー
ラは常時回転されており、給紙部から給送された用紙を
中間ローラを介してレジストローラへ搬送している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成装置の小型化等により用紙搬送装置の給紙部とレジス
トローラとの間に充分な搬送距離を設けることができな
い場合がある、このような装置においては中間ローラと
レジストローラの間の距離が短いため、用紙先端をレジ
ストローラに突き当てて用紙に撓みを作ることによりス
キュー補正を行なう際に、レジストローラから近い距離
にある中間ローラにより用紙が押えられており、スキュ
ー補正が充分にできないことがあるという問題があっ
た。
成装置の小型化等により用紙搬送装置の給紙部とレジス
トローラとの間に充分な搬送距離を設けることができな
い場合がある、このような装置においては中間ローラと
レジストローラの間の距離が短いため、用紙先端をレジ
ストローラに突き当てて用紙に撓みを作ることによりス
キュー補正を行なう際に、レジストローラから近い距離
にある中間ローラにより用紙が押えられており、スキュ
ー補正が充分にできないことがあるという問題があっ
た。
【０００５】また、給紙部から用紙がスキューして送ら
れてきた場合には、用紙先端がレジストローラに突き当
たってレジストローラと中間ローラとの間で用紙が撓ん
で用紙のスキューが補正されても、中間ローラから後
（用紙搬送方向上流側）の用紙はスキューした状態とな
っており、レジストローラにより用紙の搬送が開始され
たときに、中間ローラは用紙が斜めになった（スキュー
した）状態で搬送し、レジストローラは真っ直な（スキ
ューが補正された）状態で用紙を搬送することになる。
その結果、用紙の左右で弛み具合（張り具合）に差が生
じ、中間ローラとレジストローラの間の距離が短いと、
中間ローラあるいはレジストローラにより用紙がしごか
れ、用紙にシワが発生するという問題があった。
れてきた場合には、用紙先端がレジストローラに突き当
たってレジストローラと中間ローラとの間で用紙が撓ん
で用紙のスキューが補正されても、中間ローラから後
（用紙搬送方向上流側）の用紙はスキューした状態とな
っており、レジストローラにより用紙の搬送が開始され
たときに、中間ローラは用紙が斜めになった（スキュー
した）状態で搬送し、レジストローラは真っ直な（スキ
ューが補正された）状態で用紙を搬送することになる。
その結果、用紙の左右で弛み具合（張り具合）に差が生
じ、中間ローラとレジストローラの間の距離が短いと、
中間ローラあるいはレジストローラにより用紙がしごか
れ、用紙にシワが発生するという問題があった。
【０００６】本発明は、従来の中間ローラを有する用紙
搬送装置における上述の問題を解決し、用紙のスキュー
を確実に補正すると共に、用紙にシワを発生させること
なく用紙を安定して搬送し、装置自体の小型化を図るこ
とのできる用紙搬送装置を提供することを課題とする。
搬送装置における上述の問題を解決し、用紙のスキュー
を確実に補正すると共に、用紙にシワを発生させること
なく用紙を安定して搬送し、装置自体の小型化を図るこ
とのできる用紙搬送装置を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、用紙を１枚ずつに分離して搬出する給紙部と、該
給紙部より搬出された用紙を撓みを生じるように受け取
りその撓みにより前記用紙のスキューを補正しつつ画像
形成装置の転写部へと送り出すレジストローラと、該レ
ジストローラと前記給紙部との間の用紙搬送経路中に設
けられ対向配置されたローラ部材により前記給紙部より
搬出された用紙を挟持してレジストローラへ搬送する中
間ローラとを具備する用紙搬送装置において、前記給紙
部より搬出された用紙先端を停止状態の前記中間ローラ
に当接させ、前記用紙のスキュー補正を行なった後、前
記中間ローラによる前記用紙の搬送を開始するよう制御
する駆動制御手段を有し、前記給紙部と前記中間ローラ
との間の用紙搬送経路の両側に設けられ搬送される用紙
を案内するガイド板のうち、少なくとも一方の側のガイ
ド板が支点となる軸を中心に揺動自在に軸支され、前記
給紙部より搬出された用紙先端が停止状態の前記中間ロ
ーラに当接した場合、前記揺動自在のガイド板が揺動し
て前記用紙の撓みを吸収するとともに該ガイド板の自重
により前記用紙を前記中間ローラに向け押しやることに
より解決される。
より、用紙を１枚ずつに分離して搬出する給紙部と、該
給紙部より搬出された用紙を撓みを生じるように受け取
りその撓みにより前記用紙のスキューを補正しつつ画像
形成装置の転写部へと送り出すレジストローラと、該レ
ジストローラと前記給紙部との間の用紙搬送経路中に設
けられ対向配置されたローラ部材により前記給紙部より
搬出された用紙を挟持してレジストローラへ搬送する中
間ローラとを具備する用紙搬送装置において、前記給紙
部より搬出された用紙先端を停止状態の前記中間ローラ
に当接させ、前記用紙のスキュー補正を行なった後、前
記中間ローラによる前記用紙の搬送を開始するよう制御
する駆動制御手段を有し、前記給紙部と前記中間ローラ
との間の用紙搬送経路の両側に設けられ搬送される用紙
を案内するガイド板のうち、少なくとも一方の側のガイ
ド板が支点となる軸を中心に揺動自在に軸支され、前記
給紙部より搬出された用紙先端が停止状態の前記中間ロ
ーラに当接した場合、前記揺動自在のガイド板が揺動し
て前記用紙の撓みを吸収するとともに該ガイド板の自重
により前記用紙を前記中間ローラに向け押しやることに
より解決される。
【０００８】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記中間ローラは、その軸方向に複数個のローラ
部材が配置されたローラであることを提案する。
めに、前記中間ローラは、その軸方向に複数個のローラ
部材が配置されたローラであることを提案する。
【０００９】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記中間ローラは、給紙開始時から前記用紙先
端当接後の所定時間までの間停止されていることを提案
する。
ために、前記中間ローラは、給紙開始時から前記用紙先
端当接後の所定時間までの間停止されていることを提案
する。
【００１０】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記中間ローラの対向配置されたローラ部材の
うち、一方のローラ表面が滑面にて形成されていること
を提案する。
ために、前記中間ローラの対向配置されたローラ部材の
うち、一方のローラ表面が滑面にて形成されていること
を提案する。
【００１１】
【作用】給紙部から搬出された用紙先端を停止状態の中
間ローラに当接させる。用紙がスキューしていた場合、
進行を阻害された用紙はその先端が中間ローラに倣って
スキューが補正される。その後中間ローラを回転させて
用紙の搬送を開始し、用紙をレジストローラへと搬送す
る。
間ローラに当接させる。用紙がスキューしていた場合、
進行を阻害された用紙はその先端が中間ローラに倣って
スキューが補正される。その後中間ローラを回転させて
用紙の搬送を開始し、用紙をレジストローラへと搬送す
る。
【００１２】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
説明で明らかとなるであろう。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１４】図１は、本発明用紙搬送装置の一実施例が
装着されたレーザプリンタの内部構成を示す概略構成図
である。この図に示すレーザプリンタ１０は、上側構造
部１０ａと下側構造部１０ｂとで構成されている。上側
構造部１０ａは、下側構造部１０ｂに対してヒンジ１１
により開閉自在に取り付けられている。
装着されたレーザプリンタの内部構成を示す概略構成図
である。この図に示すレーザプリンタ１０は、上側構造
部１０ａと下側構造部１０ｂとで構成されている。上側
構造部１０ａは、下側構造部１０ｂに対してヒンジ１１
により開閉自在に取り付けられている。
【００１５】上側構造部１０ａには作像部が納められて
おり、そのほぼ中央部にベルト状感光体１２が設置され
ている。感光体１２の周りには、図中矢印で示す感光体
１２の駆動方向順に帯電器１３、現像器１４、転写器１
５、クリーニング器１６等が配置されている。そして、
これら部材の上方には光書き込み装置１７が配置されて
いる。また、上側構造部１０ａ内には定着機２４、用紙
排出部３６等が設けられている。
おり、そのほぼ中央部にベルト状感光体１２が設置され
ている。感光体１２の周りには、図中矢印で示す感光体
１２の駆動方向順に帯電器１３、現像器１４、転写器１
５、クリーニング器１６等が配置されている。そして、
これら部材の上方には光書き込み装置１７が配置されて
いる。また、上側構造部１０ａ内には定着機２４、用紙
排出部３６等が設けられている。
【００１６】下側構造部１０ｂは、上記した作像部へ用
紙を供給する用紙搬送装置となっている。用紙搬送装置
は、給紙機構１９、中間ローラ２１、レジストローラ２
２等により構成されている。中間ローラ２１の用紙搬送
方向手前（上流）側近傍には、搬送される用紙を検知す
る中間センサ３１が、また、レジストローラ２２の手前
にはレジストセンサ３５が設けられている。そして、こ
の用紙搬送装置には用紙カセット１８が装着されてい
る。
紙を供給する用紙搬送装置となっている。用紙搬送装置
は、給紙機構１９、中間ローラ２１、レジストローラ２
２等により構成されている。中間ローラ２１の用紙搬送
方向手前（上流）側近傍には、搬送される用紙を検知す
る中間センサ３１が、また、レジストローラ２２の手前
にはレジストセンサ３５が設けられている。そして、こ
の用紙搬送装置には用紙カセット１８が装着されてい
る。
【００１７】レーザプリンタ１０の動作を概略的に説明
すると、感光体１２は矢印の方向すなわち図中反時計回
りに駆動され、帯電器１３によりその表面を一様に帯電
される。そして、印字情報に基づく光書き込み装置１７
からのレーザ光Ｌを照射され静電潜像が形成される。こ
の潜像は、現像器１４を通過する際にトナーにより可視
像化される。一方、給紙カセット１８に収納された用紙
束Ｐの最上位の用紙が、給紙機構１９の給紙コロ２０に
より矢印Ａの方向に送り出される。その用紙はガイド板
３０に案内されて中間ローラ２１を介してレジストロー
ラ２２へと搬送される。そして、レジストローラ２２に
より、作像部で形成された画像の転写タイミングを取ら
れて送出される。感光体１２上のトナー像は、転写器１
５の作用により用紙上に転写される。トナー像を転写さ
れた用紙は、搬送ガイド２３に案内されて定着器２４へ
と導かれ、加熱ローラ２５と加圧ロ−ラ等２６とに挟持
されて搬送される際に、加熱及び加圧によりトナー像が
用紙上に定着される。定着器２４を出た用紙は、排紙ロ
ーラ２７によって搬送され、切り換え爪２８により用紙
排出部３６へと導かれ、矢印Ｂの方向に機外へ排出され
る。なお、トナー像を転写した後の感光体１２は、クリ
ーニング器１６で残留トナーを除去され、その後、除電
器２９により除電される。
すると、感光体１２は矢印の方向すなわち図中反時計回
りに駆動され、帯電器１３によりその表面を一様に帯電
される。そして、印字情報に基づく光書き込み装置１７
からのレーザ光Ｌを照射され静電潜像が形成される。こ
の潜像は、現像器１４を通過する際にトナーにより可視
像化される。一方、給紙カセット１８に収納された用紙
束Ｐの最上位の用紙が、給紙機構１９の給紙コロ２０に
より矢印Ａの方向に送り出される。その用紙はガイド板
３０に案内されて中間ローラ２１を介してレジストロー
ラ２２へと搬送される。そして、レジストローラ２２に
より、作像部で形成された画像の転写タイミングを取ら
れて送出される。感光体１２上のトナー像は、転写器１
５の作用により用紙上に転写される。トナー像を転写さ
れた用紙は、搬送ガイド２３に案内されて定着器２４へ
と導かれ、加熱ローラ２５と加圧ロ−ラ等２６とに挟持
されて搬送される際に、加熱及び加圧によりトナー像が
用紙上に定着される。定着器２４を出た用紙は、排紙ロ
ーラ２７によって搬送され、切り換え爪２８により用紙
排出部３６へと導かれ、矢印Ｂの方向に機外へ排出され
る。なお、トナー像を転写した後の感光体１２は、クリ
ーニング器１６で残留トナーを除去され、その後、除電
器２９により除電される。
【００１８】図２は、本実施例の用紙搬送装置におけ
る、給紙コロ２０、中間ローラ２１及びレジストローラ
２２の駆動タイミングと、中間センサ３１及びレジスト
センサ３５による用紙検知タイミングとを関連して示す
タイミングチャートである。この図に示すように、給紙
コロ２０が駆動開始（オン）されて用紙が給送される
と、中間センサ３１が用紙先端を検知（オン）する。こ
の中間センサ３１による用紙先端検出と同期して中間ロ
ーラ２１の駆動を停止（オフ）する。すると、用紙先端
は中間ローラ２１に突き当たり進行が阻止される。この
とき、給紙コロ２０はまだ駆動（オン）されているた
め、給紙コロ２０と中間ローラ２１の間で用紙に撓みが
発生する。用紙の腰により撓みを元に戻そうとする力が
用紙に働き、用紙先端が中間ローラ２１に倣って用紙の
スキューが矯正される。中間ローラ２１は、中間センサ
３１の用紙先端検出タイミングにより駆動停止（オフ）
された後、所定の時間経過後、駆動再開（オン）され
る。一方、給紙コロ２０は駆動開始後所定の時間が経過
すると駆動停止（オフ）される。この後、レジストセン
サ３５による用紙先端検出タイミングにより、中間ロー
ラ２１が駆動停止（オフ）され、レジストローラ２２の
駆動開始（オン）と共に中間ローラ２１が駆動再開（オ
ン）される。これらの制御はレーザプリンタ本体の制御
手段により行なうことができる。
る、給紙コロ２０、中間ローラ２１及びレジストローラ
２２の駆動タイミングと、中間センサ３１及びレジスト
センサ３５による用紙検知タイミングとを関連して示す
タイミングチャートである。この図に示すように、給紙
コロ２０が駆動開始（オン）されて用紙が給送される
と、中間センサ３１が用紙先端を検知（オン）する。こ
の中間センサ３１による用紙先端検出と同期して中間ロ
ーラ２１の駆動を停止（オフ）する。すると、用紙先端
は中間ローラ２１に突き当たり進行が阻止される。この
とき、給紙コロ２０はまだ駆動（オン）されているた
め、給紙コロ２０と中間ローラ２１の間で用紙に撓みが
発生する。用紙の腰により撓みを元に戻そうとする力が
用紙に働き、用紙先端が中間ローラ２１に倣って用紙の
スキューが矯正される。中間ローラ２１は、中間センサ
３１の用紙先端検出タイミングにより駆動停止（オフ）
された後、所定の時間経過後、駆動再開（オン）され
る。一方、給紙コロ２０は駆動開始後所定の時間が経過
すると駆動停止（オフ）される。この後、レジストセン
サ３５による用紙先端検出タイミングにより、中間ロー
ラ２１が駆動停止（オフ）され、レジストローラ２２の
駆動開始（オン）と共に中間ローラ２１が駆動再開（オ
ン）される。これらの制御はレーザプリンタ本体の制御
手段により行なうことができる。
【００１９】本実施例においては、中間ローラ２１によ
るスキュー補正に加えて、レジストローラ２２により用
紙のスキュー補正が再度行なわれることになる。従っ
て、用紙のスキューが確実に矯正されるだけでなく、中
間ローラ２１とレジストローラ２２との間の距離が短い
場合でも、充分なスキュー補正を行なうことができる。
また、中間ローラ２１によりスキュー補正を行なうこと
により、中間ローラ２１及びレジストローラ２２は、共
に用紙を真っ直な（スキュー補正を行なった）状態で用
紙を搬送するので、中間ローラ２１とレジストローラ２
２との間で用紙左右の弛み具合（張り具合）に差が生じ
て用紙がシゴかれ、用紙にシワが発生することがない。
るスキュー補正に加えて、レジストローラ２２により用
紙のスキュー補正が再度行なわれることになる。従っ
て、用紙のスキューが確実に矯正されるだけでなく、中
間ローラ２１とレジストローラ２２との間の距離が短い
場合でも、充分なスキュー補正を行なうことができる。
また、中間ローラ２１によりスキュー補正を行なうこと
により、中間ローラ２１及びレジストローラ２２は、共
に用紙を真っ直な（スキュー補正を行なった）状態で用
紙を搬送するので、中間ローラ２１とレジストローラ２
２との間で用紙左右の弛み具合（張り具合）に差が生じ
て用紙がシゴかれ、用紙にシワが発生することがない。
【００２０】なお、中間ローラ２１は、中間センサ３１
の用紙先端検出タイミングにより駆動停止（オフ）させ
るのではなく、図２において点線Ｅで示すように、予め
停止させておいても構わない。
の用紙先端検出タイミングにより駆動停止（オフ）させ
るのではなく、図２において点線Ｅで示すように、予め
停止させておいても構わない。
【００２１】図３は、用紙が中間ローラまで搬送された
状態を示す斜視図である。前述したように、用紙Ｐ1の
先端が駆動停止された中間ローラ２１に突き当たると、
給紙コロ２０の駆動が継続されているので、図に一点鎖
線で示すように用紙Ｐ1に撓みが発生する。このとき、
本実施例の用紙搬送装置においては、図４に示すよう
に、用紙搬送経路をガイドするガイド板３０ａ及び３０
ｂの内、カーブの外側のガイド板３０ａは、その上端部
を軸３３によりフレーム３２に枢着され回動可能に支持
されている。従って、先端部が中間ローラ２１に突き当
たって撓んだ用紙Ｐ1に押されて矢印Ｕの方向に揺動す
る。ガイド板３０が揺動することにより用紙の撓みを吸
収すると共に、ガイド板３０の自重が用紙に掛かり、用
紙Ｐ1の先端を中間ローラ２１の方向へ押し込む力とし
て作用する。そのため、中間ローラ２１による用紙のス
キュー補正をより確実にすることができる。
状態を示す斜視図である。前述したように、用紙Ｐ1の
先端が駆動停止された中間ローラ２１に突き当たると、
給紙コロ２０の駆動が継続されているので、図に一点鎖
線で示すように用紙Ｐ1に撓みが発生する。このとき、
本実施例の用紙搬送装置においては、図４に示すよう
に、用紙搬送経路をガイドするガイド板３０ａ及び３０
ｂの内、カーブの外側のガイド板３０ａは、その上端部
を軸３３によりフレーム３２に枢着され回動可能に支持
されている。従って、先端部が中間ローラ２１に突き当
たって撓んだ用紙Ｐ1に押されて矢印Ｕの方向に揺動す
る。ガイド板３０が揺動することにより用紙の撓みを吸
収すると共に、ガイド板３０の自重が用紙に掛かり、用
紙Ｐ1の先端を中間ローラ２１の方向へ押し込む力とし
て作用する。そのため、中間ローラ２１による用紙のス
キュー補正をより確実にすることができる。
【００２２】なお、図３に示すように、本実施例の中間
ローラ２１は、その軸方向に複数（実施例では３つ）の
ローラ部材を設けてあるので、用紙搬送経路の巾方向の
中央部に一つのローラ部材を配置した中間ローラでスキ
ュー補正を行なった場合と比べて、スキュー補正効果を
高めることができる。また、用紙搬送経路全幅に渡る長
さ（巾）のローラ部材でスキュー補正を行なった場合と
同様のスキュー補正効果を、より軽量のローラ部材にて
発揮することができる。
ローラ２１は、その軸方向に複数（実施例では３つ）の
ローラ部材を設けてあるので、用紙搬送経路の巾方向の
中央部に一つのローラ部材を配置した中間ローラでスキ
ュー補正を行なった場合と比べて、スキュー補正効果を
高めることができる。また、用紙搬送経路全幅に渡る長
さ（巾）のローラ部材でスキュー補正を行なった場合と
同様のスキュー補正効果を、より軽量のローラ部材にて
発揮することができる。
【００２３】図５は、給送されてきた用紙Ｐ1の先端が
中間ローラ２１に突き当たる状態を示した側面図であ
る。この図に示すように、カーブした用紙搬送経路に沿
って給送されてきた用紙Ｐ1の先端は、対向配置された
中間ローラ２１の内、まず上側の従動ローラ２１ｂの外
周上のＣ点付近に突き当たる。本実施例において、従動
ローラ２１ｂは樹脂材料により形成してあるので、その
外周面は滑らかであり、ローラ外周面に突き当たった用
紙Ｐ1の先端は速やかに滑って、従動ローラ２１ｂと駆
動ローラ２１ａとのニップ部Ｄに入り込む。そのため、
用紙先端が従動ローラ２１ｂとガイド板との角部あるい
はローラ表面に引っ掛かることがなく、搬送されてきた
用紙Ｐ1は確実に中間ローラ２１のニップ部Ｄに入り込
むことができる。なお、従動ローラ２１ｂを形成する材
料は樹脂に限らず、例えば金属等で形成してもローラ表
面を滑らかにすることができる。
中間ローラ２１に突き当たる状態を示した側面図であ
る。この図に示すように、カーブした用紙搬送経路に沿
って給送されてきた用紙Ｐ1の先端は、対向配置された
中間ローラ２１の内、まず上側の従動ローラ２１ｂの外
周上のＣ点付近に突き当たる。本実施例において、従動
ローラ２１ｂは樹脂材料により形成してあるので、その
外周面は滑らかであり、ローラ外周面に突き当たった用
紙Ｐ1の先端は速やかに滑って、従動ローラ２１ｂと駆
動ローラ２１ａとのニップ部Ｄに入り込む。そのため、
用紙先端が従動ローラ２１ｂとガイド板との角部あるい
はローラ表面に引っ掛かることがなく、搬送されてきた
用紙Ｐ1は確実に中間ローラ２１のニップ部Ｄに入り込
むことができる。なお、従動ローラ２１ｂを形成する材
料は樹脂に限らず、例えば金属等で形成してもローラ表
面を滑らかにすることができる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の用紙搬送
装置によれば、レジストローラに加えて中間ローラによ
り用紙のスキュー補正を行なうので、用紙のスキューが
確実に矯正される。また、中間ローラとレジストローラ
との間の距離が短い場合でも、用紙にシワが発生するこ
とがなく、安定した用紙搬送性能を得ることができる。
そのため、装置の小型化を図ることが可能となる。さら
に、中間ローラによるスキュー補正時に、用紙の撓みを
吸収するとともに用紙先端を中間ローラの方向へ押し込
むので、中間ローラによる用紙のスキュー補正をより確
実にすることができる。
装置によれば、レジストローラに加えて中間ローラによ
り用紙のスキュー補正を行なうので、用紙のスキューが
確実に矯正される。また、中間ローラとレジストローラ
との間の距離が短い場合でも、用紙にシワが発生するこ
とがなく、安定した用紙搬送性能を得ることができる。
そのため、装置の小型化を図ることが可能となる。さら
に、中間ローラによるスキュー補正時に、用紙の撓みを
吸収するとともに用紙先端を中間ローラの方向へ押し込
むので、中間ローラによる用紙のスキュー補正をより確
実にすることができる。
【００２５】請求項２の構成により、スキュー補正能力
を維持しつつ中間ローラの軽量化を図ることができる。
を維持しつつ中間ローラの軽量化を図ることができる。
【００２６】請求項３の構成により、中間ローラは、給
紙開始時から用紙先端が当接した後の所定時間までの間
停止されているので、電力消費を低減させる。
紙開始時から用紙先端が当接した後の所定時間までの間
停止されているので、電力消費を低減させる。
【００２７】請求項４の構成により、中間ローラの一方
のローラ表面が滑面にて形成されているので、用紙先端
が引っ掛かることがなく、用紙は確実に中間ローラのニ
ップ部に入り込むことができる。従って、確実にスキュ
ー補正が行なわれる。
のローラ表面が滑面にて形成されているので、用紙先端
が引っ掛かることがなく、用紙は確実に中間ローラのニ
ップ部に入り込むことができる。従って、確実にスキュ
ー補正が行なわれる。
【図１】図１は、本発明用紙搬送装置の一実施例が装着
されたレーザプリンタを示す概略構成図である。
されたレーザプリンタを示す概略構成図である。
【図２】図２は、図１に示した用紙搬送装置における給
紙コロ、中間ローラ及びレジストローラの駆動制御を説
明するタイミングチャートである。
紙コロ、中間ローラ及びレジストローラの駆動制御を説
明するタイミングチャートである。
【図３】図３は、図１に示した用紙搬送装置において用
紙が中間ローラまで搬送された状態を示す斜視図であ
る。
紙が中間ローラまで搬送された状態を示す斜視図であ
る。
【図４】図４は、揺動自在に軸支されたガイド板を示す
側面図である。
側面図である。
【図５】図５は、用紙先端が中間ローラに突き当たった
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
１０ レーザプリンタ
１２ 感光体ベルト
１５ 転写器
１７ 光書き込み装置
１８ 用紙カセット
２０ 給紙ローラ
２１ 中間ローラ
２１ｂ 従動ローラ
２２ レジストローラ
３０ ガイド板
３１ 中間センサ
３５ レジストセンサ
Ｐ 用紙束
Ｐ1 用紙
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 井上 暢夫
東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株
式会社リコー内
(56)参考文献 特開 平３−138243（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−80747（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−197344（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−50263（ＪＰ，Ａ)
実開 昭62−133545（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭61−83641（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65H 9/14
G03G 15/00 518
Claims (4)
- 【請求項１】 用紙を１枚ずつに分離して搬出する給紙
部と、 該給紙部より搬出された用紙を撓みを生じるように受け
取り、その撓みにより前記用紙のスキューを補正しつつ
画像形成装置の転写部へと送り出すレジストローラと、 該レジストローラと前記給紙部との間の用紙搬送経路中
に設けられ、対向配置されたローラ部材により前記給紙
部より搬出された用紙を挟持してレジストローラへ搬送
する中間ローラとを具備する用紙搬送装置において、 前記給紙部より搬出された用紙先端を停止状態の前記中
間ローラに当接させ、前記用紙のスキュー補正を行なっ
た後、前記中間ローラによる前記用紙の搬送を開始する
よう制御する駆動制御手段を有し、 前記給紙部と前記中間ローラとの間の用紙搬送経路の両
側に設けられ搬送される用紙を案内するガイド板のう
ち、少なくとも一方の側のガイド板が支点となる軸を中
心に揺動自在に軸支され、前記給紙部より搬出された用
紙先端が停止状態の前記中間ローラに当接した場合、前
記揺動自在のガイド板が揺動して前記用紙の撓みを吸収
するとともに該ガイド板の自重により前記用紙を前記中
間ローラに向け押しやることを特徴とする用紙搬送装
置。 - 【請求項２】 前記中間ローラは、その軸方向に複数個
のローラ部材が配置されたローラであることを特徴とす
る、請求項１に記載の用紙搬送装置。 - 【請求項３】 前記中間ローラは、給紙開始時から前記
用紙先端当接後の所定時間までの間停止されていること
を特徴とする、請求項１に記載の用紙搬送装置。 - 【請求項４】 前記中間ローラの対向配置されたローラ
部材のうち、一方のローラ表面が滑面にて形成されてい
ることを特徴とする、請求項１に記載の用紙搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30414993A JP3372323B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 用紙搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30414993A JP3372323B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 用紙搬送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07157146A JPH07157146A (ja) | 1995-06-20 |
| JP3372323B2 true JP3372323B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=17929648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30414993A Expired - Fee Related JP3372323B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 用紙搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3372323B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6723700B2 (ja) * | 2014-08-29 | 2020-07-15 | キヤノン株式会社 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP30414993A patent/JP3372323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07157146A (ja) | 1995-06-20 |
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