JP3372190B2 - 車両の衝突防止装置 - Google Patents

車両の衝突防止装置

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JP3372190B2
JP3372190B2 JP19280597A JP19280597A JP3372190B2 JP 3372190 B2 JP3372190 B2 JP 3372190B2 JP 19280597 A JP19280597 A JP 19280597A JP 19280597 A JP19280597 A JP 19280597A JP 3372190 B2 JP3372190 B2 JP 3372190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両の進行路上
に存在する先行車両等を検出して衝突判断を行う車両の
衝突防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、自動車にTVカメラやレーザ
・レーダ等を搭載して前方の車両や障害物を検知し、そ
れらに衝突する危険度を判定して運転者に警報を発した
り、自動的にブレーキを作動させて停止させる、あるい
は、先行車との車間距離を安全に保つよう自動的に走行
速度を増減する等のASV(Advanced Safety Vehicl
e;先進安全自動車)に係わる技術の開発が積極的に進
められている。
【0003】先行車両と自車両との衝突を防止する技術
としては、従来、車載のTVカメラ等によって検出した
道路の左右の白線を自車線として認識し、自車線上の最
も近くに存在する立体物を衝突警報の対象とする技術
や、車速、舵角、ヨーレート等の自車両の走行状態を検
出し、現在の走行状態が今後も継続すると仮定して自車
両の走行経路を推定し、その走行経路上の立体物を衝突
警報の対象とする技術等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衝突防止装置は、高速道路のような整備された状況を対
象とするものが多く、住宅街等の他の車両や歩行者、電
柱等の障害物が密集している狭い道路を対象としていな
い。このような狭い道路では、道路が屈曲し、白線が無
い場合が多い。
【0005】すなわち、白線が無いような狭い道路で
は、従来の装置では自車線を認識できず、衝突防止機能
が働かない。また、狭く屈曲した道路では、ハンドルは
大きく且つ頻繁に操作されるため、推定される走行経路
が左右に大きく変位し、実際の走行経路の外側に存在す
る立体物を誤って衝突警報の対象として選択してしま
い、誤った衝突警報が頻繁に発生する虞がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、道路形状を認識できない道路を走行するような状況
においても、障害物や先行車両との衝突可能性を確実に
判断することのできる車両の衝突防止装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
自車両前方に存在する立体物を認識する認識手段と、
路形状を認識する道路形状認識手段と、上記道路形状の
認識結果と自車両の走行状態とから一般道路か狭い道路
や屈曲した道路かを推定する推定手段と、上記一般道路
と推定されたときには、自車両の走行状態から推定され
る走行経路上の立体物に対して衝突を判定する第1の衝
突判定モードを選択し、狭い道路や屈曲した道路と推定
されたときには、自車両の走行状態に応じて複数設定さ
れる走行パターンによって定まる複数の走行経路と立体
物の位置との関係から衝突を判定する第2の衝突判定モ
ードを選択する選択手段と、選択された衝突判定モード
において、認識された立体物に対する自車両の衝突の可
能性を判断して衝突防止制御を行う制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記制御手段は、上記第2の衝突判定モー
ド時に、複数の走行経路のいずれかに立体物がなければ
衝突防止制御しないことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記複数の走行経路は、設定時間経過後も
現在の走行状態が継続すると仮定した第1の走行経路
と、上記設定時間経過後に舵角を中立位置に戻して走行
すると仮定した第2の走行経路と、上記設定時間経過後
に道路直進方向に切返して走行すると仮定した第3の走
行経路とを含み、上記制御手段は、上記第2の衝突判定
モード時に、上記第1の走行経路上に立体物があって
も、上記第2あるいは第3の走行経路上に立体物がなけ
れば衝突防止制御しないことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記複数の走行経路は、上記設定時間経過
後に舵角を進行方向右側に設定角度だけ修正し、修正し
た舵角を保持して走行すると仮定した第4の走行経路
と、上記設定時間経過後に舵角を進行方向左側に設定角
度修正し、修正した舵角を保持して走行すると仮定した
第5の走行経路とを含み、上記制御手段は、上記第1の
走行経路上に立体物があっても、上記第4あるいは第5
の走行経路上に立体物がなければ、当該立体物に対する
衝突判定を所定猶予時間だけ見合わせることを特徴とす
る。
【0011】
【0012】
【0013】すなわち、請求項1記載の発明は、自車両
前方に存在する立体物を認識すると共に道路形状を認識
する。そして、この道路形状の認識結果と自車両の走行
状態とから一般道路か狭い道路や屈曲した道路かを推定
し、一般道路と推定されたときには、自車両の走行状態
から推定される走行経路上の立体物に対して衝突を判定
する第1の衝突判定モードを選択し、狭い道路や屈曲し
た道路と推定されたときには、自車両の走行状態に応じ
て複数設定される走行パターンによって定まる複数の走
行経路と立体物の位置との関係から衝突を判定する第2
衝突判定モードを選択する。そして、選択された衝突
判定モードにおいて、認識された立体物に対する自車両
の衝突の可能性を判断して衝突防止制御を行う。
【0014】
【0015】第2の衝突判定モードを選択した場合に
は、複数の走行経路のいずれかに立体物がなければ衝突
防止制御しないことが望ましく、複数の走行経路が設定
時間経過後も現在の走行状態が継続すると仮定した第1
の走行経路と設定時間経過後に舵角を中立位置に戻して
走行すると仮定した第2の走行経路と設定時間経過後に
道路直進方向に切返して走行すると仮定した第3の走行
経路とを含む場合、第2の衝突判定モード時には、第1
の走行経路上に立体物があっても第2あるいは第3の走
行経路上に立体物がなければ衝突防止制御しないことが
望ましい。
【0016】更に、上述の複数の走行経路は、設定時間
経過後に舵角を進行方向右側に設定角度だけ修正し、修
正した舵角を保持して走行すると仮定した第4の走行経
路と、上記設定時間経過後に舵角を進行方向左側に設定
角度修正し、修正した舵角を保持して走行すると仮定し
た第5の走行経路とを含み、第2の衝突判定モード時に
は、第1の走行経路上に立体物があっても、第4あるい
は第5の走行経路上に立体物がなければ、当該立体物に
対する衝突判定を所定猶予時間だけ見合わせることが望
ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の第
1形態に係わり、図1は衝突防止装置の全体構成図、図
2は衝突防止装置の回路ブロック図、図3及び図4は衝
突判断処理のフローチャート、図5は走行経路の形状を
示す説明図、図6は自車速度と警報車間距離との関係を
示す説明図、図7は歩行者に対する回避状況を示す説明
図、図8は屈曲道路における走行状況を示す説明図、図
9は先行車両に対する回避状況を示す説明図、図10は
駐車車両に対する回避状況を示す説明図である。
【0018】図1において、符号1は自動車等の車両で
あり、この車両1に、進行方向に存在する障害物や先行
車両等を認識して衝突の危険性を判断し、衝突の危険性
がある場合、衝突回避の警報を発して安全を確保する衝
突防止装置2が搭載されている。
【0019】上記衝突防止装置2は、車外の対象物を異
なる位置から撮像するためのステレオ光学系10、この
ステレオ光学系10で撮像した画像を処理して障害物や
先行車両等を認識する画像処理部50、及び、この画像
処理部50で認識した障害物や先行車等のデータから衝
突の可能性を判断する衝突判断部60等からなり、上記
画像処理部50及び上記衝突判断部60に、車速センサ
4、ヨーレートセンサ5、舵角センサ6等の現在の車両
の走行状態を検出するためのセンサが接続され、運転者
の前方に設置されたディスプレイ9へ上記衝突判断部6
0から出力される衝突警報等が表示されるようになって
いる。
【0020】上記ステレオ光学系10は、車外の対象を
撮像する撮像系としての左右1組のカメラからなり、上
記画像処理部50では、上記ステレオ光学系10で撮像
した1対の画像の相関を求め、同一物体に対する視差か
ら三角測量の原理により距離を求める、いわゆるステレ
オ法により画像全体に渡る3次元の距離分布を算出し、
その距離分布情報から、道路形状や立体物(車両や障害
物等)の3次元位置を高速で検出する。
【0021】上記衝突判断部60は、上記画像処理部5
0で検出された道路形状、車速センサ4、ヨーレートセ
ンサ5、舵角センサ6からの入力データに基づいて、自
車両のこれからの走行経路を設定し、検出された複数の
車両や障害物の中から追従走行すべき先行車や衝突の危
険のある立体物を特定する。そして、これらの車両や障
害物のデータに基づいて、衝突警報の判断を行い、衝突
の危険性が有ると判断した場合、ディスプレイ9に表示
して運転者に警告を発し、図示しないブレーキの操作を
促したり、図示しない自動ブレーキ装置等への作動信号
を出力する。
【0022】上記画像処理部50及び上記衝突判断部6
0は、具体的には、図2に示すハードウエア構成となっ
ており、上記画像処理部50に接続される上記ステレオ
光学系10は、例えば電荷結合素子(CCD)等の固体
撮像素子を用いた左右1組のCCDカメラ10a,10
bによって構成されている。
【0023】上記画像処理部50及び衝突判断部60
は、上記ステレオ光学系10で撮像した画像を処理し、
画像のような形態をした距離分布データ(距離画像)を
出力するイメージプロセッサ20と、このイメージプロ
セッサ20からの距離画像を処理して道路形状や複数の
立体物を検出し、先行車や障害物等を特定して衝突警報
の判断処理を行なう画像処理用コンピュータ30とから
構成されている。
【0024】上記イメージプロセッサ20は、上記ステ
レオ光学系10で撮像した2枚のステレオ画像対に対し
て微小領域毎に同一の物体が写っている部分を探索し、
対応する位置のずれ量を求めて物体までの距離を算出す
る距離検出回路20aと、この距離検出回路20aの出
力である距離分布データを記憶する距離画像メモリ20
bとから構成されている。
【0025】また、上記画像処理用コンピュータ30
は、主として道路形状を検出する処理を行なうマイクロ
プロセッサ30aと、主として個々の立体物を検出する
処理を行なうマイクロプロセッサ30bと、主として先
行車や障害物を特定し、衝突危険性の判断処理を行なう
マイクロプロセッサ30cとがシステムバス31を介し
て並列に接続されたマルチマイクロプロセッサのシステ
ム構成となっている。
【0026】そして、上記システムバス31には、上記
距離画像メモリ20bに接続されるインターフェース回
路32と、制御プログラムを格納するROM33と、計
算処理途中の各種パラメータを記憶するRAM34と、
処理結果のパラメータを記憶する出力用メモリ35と、
上記ディスプレイ(DISP)9を制御するためのディ
スプレイコントローラ(DISP.CONT.)36
と、上記車速センサ4、上記ヨーレートセンサ5、上記
舵角センサ6等からの信号を入力するI/Oインターフ
ェース回路37とが接続されている。
【0027】上記マイクロプロセッサ30aによる道路
検出処理では、距離画像メモリ20bに記憶された距離
画像による3次元的な位置情報を利用して実際の道路上
の白線だけを分離して抽出し、内蔵した道路モデルのパ
ラメータを実際の道路形状と合致するよう修正・変更し
て道路形状を認識する。
【0028】上記道路モデルは、認識対象範囲までの道
路の自車線を、設定した距離によって複数個の区間に分
け、各区間毎に左右の白線を3次元の直線式で近似して
折れ線状に連結したものであり、この3次元の直線式の
パラメータを求め、道路形状を近似する直線式を得る。
実際には、直線式によって左右の白線をそれぞれ近似す
ることになり、各区間毎に、進行方向左側の白線に対す
る直線式のパラメータを求めると共に進行方向右側の白
線に対する直線式のパラメータを求める。
【0029】また、上記マイクロプロセッサ30bによ
る立体物検出処理では、距離画像を格子状に所定の間隔
で区分し、各領域毎に、走行の障害となる可能性のある
立体物のデータのみを選別して、その検出距離を算出
し、隣接する領域において立体物までの検出距離の差異
が設定値以下の場合は同一の立体物と見なし、一方、設
定値以上の場合は別々の立体物と見なし、検出した立体
物の輪郭像を抽出する。尚、以上のイメージプロセッサ
20による距離画像の生成、及び、この距離画像から道
路形状や物体を検出する処理については、本出願人によ
って先に提出された特開平5−265547号公報に詳
述されている。
【0030】さらに、上記マイクロプロセッサ30cに
よる衝突判断処理では、上記マイクロプロセッサ30a
による道路形状の検出結果と、車速センサ4、舵角セン
サ6からの入力データに基づく自車両の運転状態とから
自車両が走行している道路の状況を推定し、道路状況に
応じて自車両のこれからの走行経路を設定する。そし
て、この走行経路上に設定した領域に掛かる立体物を、
マイクロプロセッサ30bによって検出した立体物の位
置データに基づいて抽出し、衝突可能性を判断する。
【0031】以下、上記マイクロプロセッサ30cにお
ける衝突判断処理について、図3及び図4のプログラム
に従って説明する。
【0032】この衝突判断処理のプログラムでは、ま
ず、ステップS101で、マイクロプロセッサ30aによる
道路形状の認識結果を調べるとともに、舵角センサ6か
らの信号による舵角、車速センサ4からの信号による車
速等を読み込んで現在の自車両の運転状態を調べる。
【0033】次いで、ステップS102へ進み、道路形状の
認識結果と自車両の運転状態とから自車両が走行してい
る道路の状況を推定する。この道路状況の推定は、以下
の条件J1〜J3によって行い、条件J1〜J3のう
ち、1つでも成立しない条件がある場合には、一般道路
を走行している状況であると推定し、ステップS102から
ステップS103以降へ進んで一般道路における衝突判定モ
ードに切り換え、条件J1〜J3を全て満足する場合に
は、自車両は住宅街等の狭い道路や屈曲した道路を走行
している状況であると推定し、ステップS102からステッ
プS105以降へ進んで狭い道路における衝突判定モードに
切り換える。
【0034】条件J1:道路形状を認識できない。
【0035】条件J2:車速が設定値(例えば、30〜
40Km/h)以下である。
【0036】条件J3:ハンドルの操作角が設定角度
(例えば、20°)以上となる頻度が設定回数(例え
ば、5回/min)以上である。
【0037】ステップS103以降の一般道路における衝突
判定モードでは、ステップS103で、自車両のこれからの
走行経路を推定し、ステップS104で、この走行経路上に
設定した走行領域に掛かる立体物を抽出する。例えば、
自車両の現在の舵角と車速が保持されると仮定した走行
経路を推定し、さらに、この走行経路の先に、道路形状
に沿って延長した走行経路を設定する。そして、ステレ
オ画像処理(マイクロプロセッサ30bによる立体物)
で検出され、出力用メモリ35にストアされている複数
の物体の位置データから、上記走行経路上に設定される
走行領域内に掛かっている立体物を障害物あるいは先行
車として抽出し、ステップS116以降へ進んで、衝突判定
処理、及び、この衝突判定結果による警報出力処理を行
う。この衝突判断処理及び警報出力処理については、後
述する。
【0038】一方、上記ステップS105以降の狭い道路や
屈曲した道路における衝突判定モードでは、まず、ステ
ップS105で、現在から設定時間T0後までの走行経路で
ある第0走行経路を基本走行経路として設定し、さら
に、この第0走行経路の先に延長した互いに異なる走行
パターンの第1〜5の走行経路を、それぞれ設定する。
尚、ここで言う走行経路とは、自車両の中心点が通る軌
跡である。
【0039】第0走行経路は、車速センサ4によって検
出した車速と舵角センサ6によって検出した舵角とから
算出される現在の自車両の旋回半径Rが保持されると仮
定した場合の走行経路であり、上記旋回半径Rを保持し
て、現在から設定時間T0(例えば、約1sec前後、
但し、運転者の特性によって最適値は異なる)だけ走行
する範囲を第0走行経路とする。尚、上記旋回半径R
は、ヨーレートセンサ5からの信号と車速センサ4から
の信号とに基づいて算出しても良い。
【0040】一方、第1走行経路は、現在の旋回半径R
が設定時間T0以降も保持されると仮定した走行経路で
あり、第2走行経路は、設定時間T0後に舵角を0°
(中立位置)に戻し、以降は、舵角が中立位置に戻した
ときの進行方向に直進すると仮定した走行経路である。
この第2走行経路を求めるには、まず、第0走行経路の
端点Pの座標(Zp,Xp)を以下の(1),(2)式によって
算出し、次に、端点Pでの半径Rの円弧の接線方向θp
を以下の(3)式によって算出する。そして、端点Pを通
り、傾きθpなる直線を求め、この直線を第2走行経路
とする(図5参照)。 Zp =R・sin(Ve・T0/R) …(1) Xp =R・(1−cos(Ve・T0/R)) …(2) θp=Ve・T0/R …(3) 但し、Ve:自車の走行速度
【0041】第3走行経路は、設定時間T0後に車両の
進行方向を現在の進行方向と同じ方向に戻して直進する
と仮定した走行経路であり、上記端点Pを通り、傾き0
なる直線を第3走行経路とする。
【0042】また、第4,第5走行経路は、第1走行経
路に対し、僅かな操舵修正を行った場合の走行経路であ
る。すなわち、第4走行経路は、設定時間T0後に舵角
を右方向に設定角度をθ4(運転者が無意識に行う修正
操舵の範囲で、ハンドル上で+10°程度)だけ修正し
たと仮定し、その状態での旋回半径R4を算出し、以降
は旋回半径R4を保持して走行すると仮定した走行経路
である。
【0043】同様に、第5走行経路は、舵角を左方向へ
設定角度θ5(運転者が無意識に行う修正操舵の範囲
で、ハンドル上で−10°程度)だけ修正したと仮定
し、その状態での旋回半径R5を算出し、以降は旋回半
径R5を保持して走行すると仮定した走行経路である。
【0044】そして、第0〜5走行経路を設定した後、
上記ステップS105からステップS106へ進み、ステレオ画
像処理(マイクロプロセッサ30bによる立体物検出処
理)で検出され、出力用メモリ35にストアされている
複数の立体物のデータ、すなわち自車両からの距離Zi
における立体物の左端の位置XiL、右端の位置XiR、
走行速度Vi等を読み出し、6種類の各走行経路毎に、
処理対象とする立体物を抽出する。
【0045】この立体物の抽出は、各走行経路毎に走行
領域を設定し、この走行領域内に掛かっている立体物の
中で自車両に最も接近しているものを抽出することで行
われる。すなわち、まず、距離Ziにおける第n走行経
路のX座標Xniを求め(nは走行経路の番号:n=0〜
5)、このX座標Xniに自車両の横幅の1/2と若干の
余裕α/2(例えば、0.2m〜0.8m)とを左右に
加えた範囲を走行領域とする。これにより、図5に示す
ように、第0〜5走行経路に対し、第0〜5走行領域が
設定される。
【0046】次いで、第0〜5走行領域の各走行領域毎
に、自車両からの距離Ziにおける立体物の左端の位置
XiL、右端の位置XiRと、走行領域の距離Ziでの左
端、右端とを比較し、走行領域内に掛かっているものを
候補として抽出する。そして、候補となった立体物の中
で自車両に最も接近しているものを各走行領域の対象立
体物として抽出し、その立体物の番号Linをメモリに記
憶する。
【0047】その後、ステップS107へ進み、第0走行領
域に立体物があるか否かを調べ、立体物があれば、衝突
判定の対象立体物として抽出し、ステップS107から衝突
判定及び警報出力処理のステップS116へジャンプする。
一方、上記ステップS107で、立体物が検出されていない
場合には、上記ステップS107からステップS108以降へ進
む。このステップS108以降では、立体物の有無、位置、
走行速度等を評価し、衝突判定の対象とする立体物を抽
出する。
【0048】このため、まず、ステップS108では、第1
〜第3走行領域の立体物を統合する。この立体物の統合
は、最初に、第2,第3走行領域に対して行い、次に、
この第2,第3走行領域の統合結果に対し、第1走行領
域の立体物を統合する。
【0049】第2,第3走行領域の立体物の統合化は、
第2走行領域の立体物の番号をLi2、第3走行領域の立
体物の番号をLi3、また、前回の処理で衝突判定の対象
となった立体物の番号をLiqとすると、以下の処理によ
って行う。
【0050】(1)Li2=Li3の場合、すなわち、同一
の立体物が第2走行領域と第3走行領域とで抽出された
場合、立体物Li23として統合する。
【0051】(2)Li2≠Li3の場合、以下の表1に照
らして統合を行い、統合結果の立体物をLi23とする。
尚、この表1による統合結果では、第2走行領域と第3
走行領域とのいずれかに立体物が無ければ、自車両の運
転者は立体物の無い走行経路を通って衝突を回避できる
ため、統合結果の立体物は検出無しとする。
【0052】
【0053】次に、第2,第3走行領域の統合結果に対
し、第1走行領域の立体物を、以下の処理によって統合
する。
【0054】(3)Li1=Li23の場合、すなわち、同
一の立体物が抽出されている場合には、この立体物を統
合し、統合結果の立体物をLi123とする。
【0055】(4)Li1≠Li23の場合、以下の表2に
照らして統合を行い、統合結果の立体物をLi123とす
る。
【0056】
【0057】この場合、まず、第1走行領域の立体物L
i1が前回の処理で衝突判定の対象となった立体物Liqと
同一であれば、立体物Li1を統合結果とする。次に、い
ずれかの走行領域に立体物が無ければ、自車両の運転者
は立体物の無い走行経路を通って衝突を回避できるた
め、検出無しとする。また、第2,第3走行領域に第1
走行領域とは別の立体物が存在するときには、第1走行
領域の立体物Li1を統合結果とする。
【0058】さらに、第2,第3走行領域で統合した立
体物Li23が前回処理時の衝突判定の対象立体物Liqと
一致するときには、立体物Li23の走行速度Vi23を調
べ、この走行速度Vi23が設定速度(自車の走行速度V
eと同程度)以上に大きいとき、立体物Li23は先行車
両であると判断する。そして、自車の運転者は先行車両
に追従して走行すると推測されるため、立体物Li23
を、統合結果の立体物Li123とする。
【0059】一方、走行速度Vi23が設定速度より小さ
いときには、立体物Li23は電柱等の障害物や歩行者で
あるとみなし、運転者は設定時間T0後にハンドルを操
作して、これらの立体物の方向に進んで行くことはない
と推測されるため、第1走行領域での立体物の抽出結果
を採用して、立体物Li123とする。
【0060】以上により、第1〜第3走行領域の立体物
を統合すると、上記ステップS108からステップS109へ進
み、統合結果としての立体物Li123が検出されているか
否かを調べ、検出なしの場合には、衝突判定の対象立体
物は無しと結論し、ステップS109からルーチンをぬけて
今回の処理を終了する。すなわち、第1〜第3走行領域
のいずれかに立体物が無ければ、自車両の運転者は立体
物の無い走行経路を通って衝突を回避できるため、衝突
判定の対象立体物は無しとする。
【0061】一方、上記ステップS109で、第1〜第3走
行領域の立体物を統合した結果、立体物Li123が検出さ
れているときには、上記ステップS109からステップS110
へ進み、統合結果の立体物Li123が前回処理での衝突判
断の対象立体物Liqであるか否かを調べ、Li123=Liq
のときには、これを継続して衝突判定の対象とすべくス
テップS116へジャンプし、Li123≠Liqのとき、ステッ
プS111へ進む。
【0062】ステップS111では、第1〜第3走行領域の
統合結果の立体物Li123が第1走行領域の立体物Li1で
あるか否かを調べる。その結果、Li123≠Li1のときに
は、この立体物を衝突判定の対象と決定し、上記ステッ
プS111からステップS116へジャンプし、Li123=Li1の
とき、上記ステップS111からステップS112以降へ進んで
第4,第5走行領域の立体物を統合し、この第4,第5
走行領域の立体物の統合結果を参照して立体物Li123
(=Li1)に対する評価を行う。
【0063】すなわち、第4走行領域の立体物の番号を
Li4、その距離をZi4とし、第5走行領域の立体物の番
号をLi5、その距離をZi5とすると、ステップS112にお
いて、以下の処理によって第4,第5走行領域の立体物
を統合する。
【0064】(5)立体物Li4,Li5のいずれかが検出
なしの場合、統合結果の立体物Li45は検出無しとす
る。
【0065】(6)立体物Li4,Li5の両方が検出され
ている場合、距離Zi4と距離Zi5とを比較し、距離の大
きい方の立体物を統合結果の立体物Li45とする。
【0066】次に、ステップS113で、立体物Li45が検
出されているか否かを調べ、立体物Li45が検出されて
いない場合、ステップS115へ分岐し、衝突判定の対象と
することを見合わせる猶予時間T1(例えば、1se
c)以上連続して立体物Li123が検出されたか否かを調
べる。その結果、立体物Li123が猶予時間T1以上連続
して検出されている場合には、衝突判断の対象とすべく
上記ステップS115からステップS116へ進み、検出が猶予
時間T1未満の場合には、衝突判定の対象立体物は無し
としてルーチンを抜ける。
【0067】すなわち、第4,第5走行領域の統合結果
として立体物Li45が検出されていない場合(第4,第
5走行領域のいずれかに立体物が検出されていない場
合)とは、自車両の運転者は、角度θ4あるいは角度θ5
の僅かな舵角の修正によって立体物Li123(第1走行領
域の立体物Li1)を回避できることを示している。しか
しながら、舵角の修正が無く、猶予時間T1以上連続し
て立体物Li123が検出される場合には、運転者は立体物
Li123との衝突の危険を認識していないと判断し、衝突
判定を実施する。
【0068】一方、第4,第5走行領域の統合結果の立
体物Li45が検出されている場合には、上記ステップS11
3からステップS114へ進んで、立体物Li45の距離Zi45
と立体物Li123の距離Zi123との差が判定値(例えば、
20m)以上で、立体物Li45が立体物Li123よりも十
分遠方にあるか否かを調べる。
【0069】その結果、立体物Li45と立体物Li123と
の距離の差が判定値より小さく、立体物Li45が立体物
Li123に近い場合には、立体物Li123を舵角修正で回避
することは困難と判断して、立体物Li123を、即刻、衝
突判定の対象とすべく上記ステップS114からステップS1
16へ進む。
【0070】また、立体物Li45と立体物Li123との距
離の差が判定値以上で十分遠方にある場合には、自車両
の運転者は僅かな舵角の修正によって立体物Li123(第
1走行領域の立体物Li1)を回避可能と判断し、上記ス
テップS114から前述のステップS115へ進み、同様に、立
体物Li123が連続して猶予時間T1(例えば、1se
c)以上連続して検出された否かを調べ、自車両の運転
者の衝突危険認識による舵角の修正に応じて衝突判定の
対象とするか否かを決定する。
【0071】ステップS116以降の衝突判定及び警報出力
処理では、ステップS116で、自車両の走行速度Veと衝
突判定対象として抽出された立体物Litの走行速度Vit
とから、以下の(4)式によって相対速度Vrを算出し、
例えば、図6に示す特性に従って警報車間距離Dwを求
める。 Vr=Ve−Vit …(4)
【0072】次に、ステップS117へ進み、この警報車間
距離Dwと現在の車間距離とを比較して衝突の危険性が
あるか否かを判定する。そして、対象物の距離Zitが警
報車間距離Dwより小さいときには、衝突の危険がある
と判断して上記ステップS117からステップS119へ進み、
ディスプレイ9に衝突警報を表示して運転者にブレーキ
操作を促し、また、図示しない自動ブレーキ装置と連動
させる場合には、その作動信号を出力してルーチンを抜
ける。
【0073】一方、対象物の距離Zitが警報車間距離D
w以上のときには、衝突の危険は無いと判断して上記ス
テップS117からステップS118へ進み、既に衝突警報が出
ており、その後の操作で衝突の危険性が無くなった場合
には、衝突警報を解除し、また、自動ブレーキ装置が作
動している場合は、その作動を解除し、ルーチンを抜け
る。
【0074】以上により、白線が無く道路形状を認識で
きない狭い道路や屈曲した道路を走行するような状況に
おいても、障害物や先行車との衝突可能性を確実に判断
することができ、不必要な警報を発することなく、的確
に衝突の危険性を判断することができる。
【0075】例えば、図7に示すように、自車両の前方
の歩行者を避けるためにハンドルを右に切った状況を想
定すると、通常、運転者が歩行者に気付いている場合に
は、右側の電柱にも気付いており、運転者は歩行者と電
柱との間を通り抜けようと意図している。
【0076】この場合、ハンドルを切った方向の第1の
走行領域のみを衝突警報の対象とする従来の技術では、
図7のように第1走行領域に電柱等の立体物があれば、
それに対して衝突警報が発せられてしまい、運転者にと
って過剰な警報となってしまう。しかしながら、本発明
では、第1走行領域に対し、第2,第3の走行領域(図
7においては、第2の走行領域の図示は省略する)を設
定し、第2,第3の走行領域のいずれかに立体物が存在
せず、通過可能であれば、第1走行領域の電柱は衝突警
報の対象外となり、過剰な警報が防止される。
【0077】また、第2,第3走行領域上にも立体物が
存在し、通り抜けることができない場合には、運転者は
ブレーキを操作して停止する必要があるが、この場合に
は、第1走行領域の電柱に対して速やかに衝突警報が発
せられる。さらには、万一、運転者が電柱に気付いてお
らず、電柱に向かって走行を続けた場合には、電柱と接
近して電柱が第0走行領域内に入ると、速やかに衝突警
報が発せられる。
【0078】また、例えば、図8に示すように、右前方
に屈曲した道路を走行する状況を想定すると、運転者
は、通常の場合、ハンドルを右に切って屈曲部を曲がっ
た後にハンドルを戻して走路に沿って走行を続けるが、
従来のように、ハンドルを切った方向のみを警報の対象
とする装置では、図8にように、右側の電柱等に対して
衝突警報が発せられてしまい、運転者にとって過剰な警
報となってしまう。
【0079】このような場合においても、本発明では、
第1走行領域に掛かる電柱に対し、第2走行領域を設定
し、この第2走行領域に他の立体物が無く、安全に通過
可能であれば、第1走行領域の電柱は衝突警報の対象外
となり、過剰な警報が防止される。
【0080】また、先行車両が存在する場合には、運転
者は、通常、先行車両に追従して走行する。図9に示す
ように、本発明では、第2走行領域の立体物が以前から
衝突警報の対象として監視してきた立体物で、且つ、速
度が自車両と同程度に大きい場合には、この立体物は先
行車両であると判断し、衝突警報の対象とするため、運
転者の意図に即した警報を発することができる。
【0081】さらに、図10に示すように、狭い道路で
の左前方の駐車車両を避けるような状況では、運転者が
余裕を持って回避動作を行うことは難しい場合が多い。
従って、自車両の運転者は、回避対象の駐車車両との距
離が大きいときには大まかなハンドル操作を行い、距離
が接近すると細かくハンドルを修正して回避を行う傾向
がある。
【0082】このような場合、ハンドルを切った方向の
みを衝突警報の対象とする従来の技術では、駐車車両の
一部が未だ走行領域に掛かっていると、自車両の運転者
が駐車車両に気付いているにも拘わらず駐車車両に対し
て衝突警報が発せられてしまう。しかし、本発明では、
設定時間T0後にハンドルを右に切り足すと仮定した第
4の走行領域を設定し、左前方の駐車車両が第4の走行
領域に掛からなければ、衝突警報の発生を見合わせるよ
うにしているため、運転者の意図に反した警報を防止す
ることができる。また、万一、このまま走行すると駐車
車両に接触することに自車両の運転者が気付いていない
場合には、猶予時間T1後には、駐車車両が衝突警報の
対象となり、衝突警報が発せられ、安全が確保される。
【0083】図11は本発明の実施の第2形態に係わ
り、衝突防止装置の全体構成図である。
【0084】本形態の車両100に搭載される衝突防止
装置101は、2台のカメラによるステレオ画像処理に
代えて、単眼のCCDカメラ102と、所定の走査範囲
で一定の間隔毎にレーザビームを投光・受光するスキャ
ン式レーザ・レーダ103との組み合わせにより、車外
の障害物や先行車両等を認識して衝突判断を行うもので
ある。
【0085】このため、本形態では、前述の第1形態に
対し、ステレオ光学系10に代えて採用する単眼のCC
Dカメラ102からの信号、及び、スキャン式レーザ・
レーダ103からの信号を画像処理部110で処理し、
衝突判断部60で、追従走行すべき先行車や衝突の危険
のある立体物との衝突判定を行うようにしている。
【0086】すなわち、上記画像処理部110では、上
記スキャン式レーザ・レーダ103からレーザビームを
投射し、この投射したレーザビームが物体に当たって反
射してくる光を受光するまでの所要時間から物体までの
距離を測定する処理を左右方向に繰り返すことで前方の
複数の障害物や車両の2次元分布を求め、また、上記C
CDカメラ102によって撮像した画像を解析して左右
の白線の位置を検出する。
【0087】そして、前述の第1形態と同様、衝突判断
部60において、上記画像処理部110からの情報、車
速センサ4、舵角センサ6からの入力データに基づいて
自車両が走行している道路の状況を推定して道路状況に
見合った衝突判定モードに切り換え、衝突の危険のある
立体物との衝突判定を行う。
【0088】本形態においても、前述の第1形態と同
様、白線が無く道路形状を認識できない狭い道路や屈曲
した道路を走行するような状況においても、障害物や先
行車との衝突可能性を確実に判断することができ、不必
要な警報を発することなく的確に衝突の危険性を判断す
ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、道
路形状を認識できない道路を走行するような状況におい
ても、障害物や先行車との衝突可能性を確実に判断する
ことができ、不必要な警報を発することなく的確に衝突
の危険性を判断することができる等優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係わり、衝突防止装
置の全体構成図
【図2】同上、衝突防止装置の回路ブロック図
【図3】同上、衝突判断処理のフローチャート(その
1)
【図4】同上、衝突判断処理のフローチャート(その
2)
【図5】同上、走行経路の形状を示す説明図
【図6】同上、自車速度と警報車間距離との関係を示す
説明図
【図7】同上、歩行者に対する回避状況を示す説明図
【図8】同上、屈曲道路における走行状況を示す説明図
【図9】同上、先行車両に対する回避状況を示す説明図
【図10】同上、駐車車両に対する回避状況を示す説明
【図11】本発明の実施の第2形態に係わり、衝突防止
装置の全体構成図
【符号の説明】
1 …自車両 2 …衝突防止装置 10…ステレオ光学系 50…画像処理部 60…衝突判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G08G 1/09 G08G 1/09 V (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09,1/16 B60R 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車両前方に存在する立体物を認識する認
    識手段と、道路形状を認識する道路形状認識手段と、 上記道路形状の認識結果と 自車両の走行状態とから一般
    道路か狭い道路や屈曲した道路かを推定する推定手段
    と、上記一般道路と推定されたときには、自車両の走行状態
    から推定される走行経路上の立体物に対して衝突を判定
    する第1の衝突判定モードを選択し、狭い道路や屈曲し
    た道路と推定されたときには、自車両の走行状態に応じ
    て複数設定される走行パターンによって定まる複数の走
    行経路と立体物の位置との関係から衝突を判定する第2
    衝突判定モードを選択する選択手段と、 選択された衝突判定モードにおいて、認識された立体物
    に対する自車両の衝突の可能性を判断して衝突防止制御
    を行う制御手段とを備えたことを特徴とする車両の衝突
    防止装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、上記第2の衝突判定モー
    ド時に、複数の走行経路のいずれかに立体物がなければ
    衝突防止制御しないことを特徴とする請求項1記載の車
    両の衝突防止装置。
  3. 【請求項3】上記複数の走行経路は、設定時間経過後も
    現在の走行状態が継続すると仮定した第1の走行経路
    と、上記設定時間経過後に舵角を中立位置に戻して走行
    すると仮定した第2の走行経路と、上記設定時間経過後
    に道路直進方向に切返して走行すると仮定した第3の走
    行経路とを含み、 上記制御手段は、上記第2の衝突判定モード時に、上記
    第1の走行経路上に立体物があっても、上記第2あるい
    は第3の走行経路上に立体物がなければ衝突防止制御し
    ないことを特徴とする請求項1記載の車両の衝突防止装
    置。
  4. 【請求項4】上記複数の走行経路は、上記設定時間経過
    後に舵角を進行方向右側に設定角度だけ修正し、修正し
    た舵角を保持して走行すると仮定した第4の走行経路
    と、上記設定時間経過後に舵角を進行方向左側に設定角
    度修正し、修正した舵角を保持して走行すると仮定した
    第5の走行経路とを含み、 上記制御手段は、上記第1の走行経路上に立体物があっ
    ても、上記第4あるいは第5の走行経路上に立体物がな
    ければ、当該立体物に対する衝突判定を所定猶 予時間だ
    け見合わせることを特徴とする請求項3記載の車両の衝
    突防止装置。
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