JP3371527B2 - ゼオライト・ベ−タの製造方法 - Google Patents

ゼオライト・ベ−タの製造方法

Info

Publication number
JP3371527B2
JP3371527B2 JP06765094A JP6765094A JP3371527B2 JP 3371527 B2 JP3371527 B2 JP 3371527B2 JP 06765094 A JP06765094 A JP 06765094A JP 6765094 A JP6765094 A JP 6765094A JP 3371527 B2 JP3371527 B2 JP 3371527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
sio
silica
conversion
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06765094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07247114A (ja
Inventor
陽子 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP06765094A priority Critical patent/JP3371527B2/ja
Publication of JPH07247114A publication Critical patent/JPH07247114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3371527B2 publication Critical patent/JP3371527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ゼオライト・ベータの
製造方法に関する。更に詳しくは、結晶化時間の短縮を
可能とするゼオライト・ベータの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ゼオライトは、それの固体酸性や均一細
孔を持つことによる形状選択性などから一般に触媒や吸
着剤などとして利用されている。その一種であるゼオラ
イト・ベータは、12員環からなる細孔を有し、SiO2/A
l2O3比が大きい高シリカゼオライトであり、これを炭化
水素類の異性化、クラッキングの触媒として用いた場合
には、クラッキングの速度が小さく、また高い異性化収
率を得ることができるといわれている。 【0003】米国特許第3,308,069号明細書には、一般
式 [XNa(1.0±0.1−X)TEA]AlO2・YSiO2・WH2O ここで、X:1以下(下記の如く加熱すると本質的に0にな
り得る) Y:5〜100 W:約4以下 TEA:テトラエチルアンモニウムイオン (400〜1700°Fまたはそれ以上に加熱すると揮散する) で表されるゼオライト・ベータおよびその製造方法につ
いての記載がみられる。 【0004】この製造方法では、Na2O、Al2O3、[(C2H5)
4N]2O、SiO2およびH2Oを、 SiO2/Al2O3=約10〜200 Na2O/[(C2H5)4N]2O=約0.1〜0 H2O/[(C2H5)4N]2O=約20〜75 のモル比を有する水性混合物として約75〜200℃に加熱
し、結晶性物質を形成させることにより、ゼオライト・
ベータを得ている。ただし、その水熱合成時間はオ-ト
クレ-ブを用いた場合でも長く、150℃の反応温度で3〜6
日を要している。 【0005】このようなゼオライト・ベータの製造に際
し、テトラエチルアンモニウムイオンの存在は不可欠で
あり、テトラエチル以外の他の第4級アンモニウムイオ
ンを用いたのではゼオライト・ベータは得られないと述
べられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、テト
ラエチルアンモニウムイオン以外の第4級アンモニウム
イオンを結晶化剤として使用することができ、しかも結
晶化時間の短縮を可能とするゼオライト・ベータの製造
方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
テトラアルコキシシランを酸触媒の存在下で加水分解し
て得られたシリカ源としての加水分解水溶液に、アルミ
ナ源、アルカリ金属源および結晶化剤としてのテトラプ
ロピルアンモニウム塩を、 シリカ源(SiO2換算)/アルミナ源(Al2O3換算)=5〜45 アルカリ金属源(M2O換算)/シリカ源(SiO2換算)=0.1〜1 結晶化剤/シリカ源(SiO2換算)=0.05〜0.5 H2O/シリカ源(SiO2換算)=160〜230 のモル比で添加した水性混合物を合成母液として耐圧容
器中に封入し、水熱合成してゼオライト・ベータを製造
することによって製造される。 【0008】合成母液を形成する水性混合物は、シリカ
源、アルミナ源、アルカリ金属源および結晶化剤の水溶
液よりなる。シリカ源としては、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラ
ン、テトラn-ブトキシシラン等のテトラアルコキシシラ
ンが用いられ、経済性や環境に対する安全性の点からは
テトラエトキシシランが好んで用いられる。これらのテ
トラアルコキシシラン、一般にはテトラ低級アルコキシ
シランは、塩酸、硝酸、硫酸等の無機塩によって代表さ
れる酸触媒を存在させた水溶液中に添加され、加水分解
される。この際、水はテトラアルコキシシランに対し
て、約8〜20倍モル、好ましくは約10〜15倍モル用いら
れる。 【0009】アルミナ源としては、アルミン酸ナトリウ
ム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、粉末状アル
ミナ等が用いられるが、アルミン酸ナトリウムNaAlO2
アルカリ金属源をも兼ねることができるので好んで用い
られる。アルカリ金属源としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムが一般に用いられる。結晶化剤(構造規
制剤)としては、ゼオライト・ベータを形成させるのに
適した分子サイズと構造とを有するテトラプロピルアン
モニウム塩、一般にはテトラプロピルアンモニウムブロ
マイドが用いられる。 【0010】これらの各成分および水よりなる合成母液
は、次のような組成比(モル比)の水性混合物として用い
られ、この範囲外では目的とするゼオライト・ベータが
得られず、ZSM-5、アナルサイム、モルデナイトなどが
生成する。 シリカ源(SiO2換算)/アルミナ源(Al2O3換算)=5〜45(好
ましくは約10〜30) アルカリ金属源(M2O換算)/シリカ源(SiO2換算)=0.1 〜1(好ましくは約0.2〜0.5) 結晶化剤/シリカ源(SiO2換算)=0.05〜0.5(好ましくは
約0.1〜0.3) H2O/シリカ源(SiO2換算)=160〜230(好ましくは約180〜
200) 【0011】合成母液の調製は、例えば次のような方法
で行うことができる。 (1)酸触媒を存在させた水溶液中にテトラアルコキシシ
ランを加えて加水分解を行い、SiO2を形成させる。 (2)このテトラアルコキシシランの加水分解水溶液に、
アルカリ金属源化合物の水溶液を加えて撹拌する。 (3)アルミナ源化合物の水溶液に、結晶化剤水溶液を加
えて撹拌する。 (4)前記(2)で調製した水溶液に、上記(3)で調製した水
溶液を加え、室温下で約10〜48時間程度撹拌する。 【0012】このようにして調製された合成母液である
水性混合物は、テフロン製内筒を有するオートクレーブ
などの耐圧容器中に封入し、例えばオーブンなどで全体
を均一に加熱し、好ましくはその際室温から水熱合成温
度迄の昇温速度を0.1〜5℃/分として合成母液の温度分
布を小さくし、150〜200℃の水熱合成温度に約24〜60時
間程度保持することにより、ゼオライト・ベータを形成
させることができる。 【0013】 【発明の効果】シリカ源、アルミナ源、アルカリ金属源
および結晶化剤の水性混合物を合成母液として、水熱合
成法によりゼオライト・ベータを製造するに際し、シリ
カ源としてテトラアルコキシシランの加水分解水溶液を
用いることにより、結晶化剤としてテトラプロピルアン
モニウム塩を使用することができるようになり、しかも
結晶化時間を短縮することができる。 【0014】 【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。 【0015】実施例1〜3、比較例1〜3 (1)少量の硝酸を加えたイオン交換水に、テトラエトキ
シシラン/H2Oモル比が約12となるようにテトラエトキシ
シランを加えて撹拌し、加水分解させる。 (2)上記(1)のテトラエトキシシランの加水分解水溶液
に、水酸化ナトリウム水溶液を加えて撹拌する。 (3)アルミン酸ナトリウム水溶液に、テトラプロピルア
ンモニウムブロマイド(TPABr)水溶液を加えて撹拌す
る。 (4)前記(2)の水溶液に、上記(3)の水溶液を加え、室温
下で撹拌する。 【0016】以上の手順で調製された、各種組成比の合
成母液をオートクレーブ中に封入し、オーブン中で2℃/
分の昇温速度で所定温度迄昇温させ、所定時間加熱し
て、水熱合成を行った。 【0017】用いられた合成母液の組成比(モル比)、水
熱合成条件および生成ゼオライト種は、次の表1に示さ
れる。 表1 実施例 比較例 [組成比] SiO2/Al2O3 9.95 9.95 29.5 48.1 30.7 19.9 Na2O/SiO2 0.305 0.305 0.206 0.230 0.223 0.252 TPABr/SiO2 0.100 0.100 0.100 0.100 0.100 0.100 H2O/SiO2 170 200 200 200 150 70 [水熱合成条件] 温度 (℃) 150 180 200 180 180 180 時間 (hrs) 60 36 24 36 36 36 [生成物] ゼオライト種 セ゛オライトセ゛オライトセ゛オライト ZSM-5 ZSM-5 ZSM-5 ・ヘ゛ータ ・ヘ゛ータ ・ヘ゛ータアナルサイムモルテ゛ナイト 【0018】生成物の確認は、X線回析の測定により行
われた。実施例1〜3の生成物が、いずれもゼオライト
・ベータであることは、次の表2に示されるX線回析パ
ターンから明白である。 表2面間隔d[Å] ピークの相対強度比(I/I0) 11.51 90 7.56 20 6.97 10 6.60 8 6.12 7 5.36 12 4.90 4 4.16 80 3.98 100 3.53 21 3.32 40 3.20 6 3.11 15 3.04 45 2.93 22 2.69 5 2.48 2 2.40 3 2.32 6 2.25 4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 39/00 - 39/54 CA(STN) WPI(DIALOG)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 テトラアルコキシシランを酸触媒の存在
    下で加水分解して得られたシリカ源としての加水分解水
    溶液に、アルミナ源、アルカリ金属源および結晶化剤と
    してのテトラプロピルアンモニウム塩を、 シリカ源(SiO2換算)/アルミナ源(Al2O3換算)=5〜45 アルカリ金属源(M2O換算)/シリカ源(SiO2換算)=0.1〜1 結晶化剤/シリカ源(SiO2換算)=0.05〜0.5 H2O/シリカ源(SiO2換算)=160〜230 のモル比で添加した水性混合物を合成母液として耐圧容
    器中に封入し、水熱合成することを特徴とするゼオライ
    ト・ベータの製造方法。
JP06765094A 1994-03-11 1994-03-11 ゼオライト・ベ−タの製造方法 Expired - Fee Related JP3371527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06765094A JP3371527B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 ゼオライト・ベ−タの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06765094A JP3371527B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 ゼオライト・ベ−タの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07247114A JPH07247114A (ja) 1995-09-26
JP3371527B2 true JP3371527B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=13351119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06765094A Expired - Fee Related JP3371527B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 ゼオライト・ベ−タの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3371527B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784276B1 (ko) * 2003-07-09 2007-12-12 한국타이어 주식회사 스터드레스 스노우 타이어
JP5082361B2 (ja) 2006-09-27 2012-11-28 東ソー株式会社 SCR触媒用β型ゼオライト及びそれを用いた窒素酸化物の浄化方法
CZ303890B6 (cs) * 2010-10-20 2013-06-12 Výzkumný ústav anorganické chemie, a. s. Zpusob výroby zeolitu Beta ze suseného polotovaru s porogenem
JP5116880B2 (ja) 2011-01-18 2013-01-09 日本化学工業株式会社 Fe(II)置換ベータ型ゼオライト、それを含むガス吸着剤及びその製造方法、並びに一酸化窒素及びハイドロカーボンの除去方法
JP5988743B2 (ja) 2012-07-18 2016-09-07 ユニゼオ株式会社 Fe(II)置換ベータ型ゼオライト、それを含むガス吸着剤及びその製造方法、並びに一酸化窒素及びハイドロカーボンの除去方法
JP6058433B2 (ja) 2013-03-12 2017-01-11 ユニゼオ株式会社 ハイドロカーボンリフォーマトラップ材及びハイドロカーボンの除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07247114A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4275047A (en) Zeolite synthesis
US4104294A (en) Crystalline silicates and method for preparing same
JPS5813492B2 (ja) カイホウホネグミコウゾウゼオライトノゴウセイホウ
US5171556A (en) Beta type zeolite and its preparation process
US4781906A (en) Crystalline silicas
JPS5926924A (ja) 結晶性シリケートの製造方法
US5675050A (en) Crystalline microporous solids consisting of aluminophosphates substituted by a metal and optionally by silicon and belonging to the FAU structure type, their synthesis and applications
US5350722A (en) MTW-type zeolite and its preparation process
JPS62162617A (ja) 合成ゼオライト物質及びその製法
JP3371527B2 (ja) ゼオライト・ベ−タの製造方法
JPS6177618A (ja) Zsm‐5の結晶構造を持つ鉄含有シリケート、その製造方法、及び炭化水素転化反応でのその利用
EP0113473B1 (en) Novel zeolite catalyst and process for preparing same
JPS62100408A (ja) ゼオライトzsm−22及びzsm−23の合成法
JPH03237013A (ja) マッツァイトの類からの新規なゼオライト、その合成方法、及びその触媒としての用途
CA1315767C (en) Process for the preparation of crystalline (metallo) silicates
US6409986B1 (en) Zeolite ITQ-5
AU594171B2 (en) Novel process for the preparation of a ZSM-5 aluminosilicate zeolite
JPH04254411A (ja) ゼオライト類似の結晶性ガロ珪酸塩の製造法、触媒の製造法および低級炭化水素を芳香化するための触媒
JPS6247809B2 (ja)
JP2697037B2 (ja) 結晶性金属珪酸塩及びその製造方法
JP2952494B2 (ja) 新規な結晶メタロシリケートおよび/またはシリケートならびにこの種のメタロシリケートおよび/またはシリケートの製造方法
US5683673A (en) Process for the manufacture of a zeolite
US5215736A (en) Mordenite type zeolite and its preparation process
JP3407361B2 (ja) 合成ゼオライト結晶およびその製造法
EP0739308B1 (en) Process for the manufacture of a zeolite

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees